JPH09216818A - 硬カプセル剤 - Google Patents

硬カプセル剤

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JPH09216818A
JPH09216818A JP8323940A JP32394096A JPH09216818A JP H09216818 A JPH09216818 A JP H09216818A JP 8323940 A JP8323940 A JP 8323940A JP 32394096 A JP32394096 A JP 32394096A JP H09216818 A JPH09216818 A JP H09216818A
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capsule
additive
hard capsule
hard
water
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JP8323940A
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Inventor
Makoto Kigoshi
誠 木越
Eiji Hayakawa
栄治 早川
Kunio Ito
邦雄 伊藤
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬品、食品等として用いられる、崩壊・溶
出を制御し各カプセル剤間でのバラツキを軽減した硬カ
プセル剤を提供すること。 【解決手段】 キャップ部とボディ部の接合部に添加剤
を存在させた硬カプセル剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品、食品等と
して用いられる崩壊・溶出を制御した硬カプセル剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】医薬、食品等の粉体は、硬カプセルに充
填されて用いられることが多い。その目的としては、単
なる運搬担体としてのものの他、臭い・苦味防止、遮
光、口腔内残留防止等がある。しかし、各カプセルの崩
壊にバラツキが生じると、それに引き続く内容物の溶出
・吸収もばらついてくる。
【0003】カプセル崩壊の際には、まずカプセル曲面
部が破れ、その後カプセル内に溶出液が浸入してカプセ
ル内の気体が抜けることにより、内容物が溶出液に浸さ
れ溶出する。従って、カプセルを構成するゼラチンの変
性によりカプセル皮膜が不溶化する場合はもちろんのこ
と、カプセル曲面部が開孔した場合でも内容物の性状に
よってはそれ以上カプセル内に溶出液が浸入せず、結果
的に内容物に含有される粉体の溶出が遅延することがあ
る。カプセル内への溶出液の浸入の遅延は、内容物に疎
水性・撥水性物質を含有している場合、吸水してゲルを
形成してしまう成分を含有している場合等に見られる。
【0004】これに対して、カプセル皮膜中に界面活性
剤を含有させる、カプセルに腸溶性被膜を施すあるいは
カプセル自体を腸溶性とする(特開昭61−4481
0、特開平4−27352、特開平7−145082
等)等により溶出制御を行う方法が知られているが、該
方法においても上記のような崩壊・溶出遅延及びそれに
起因する各製剤間での溶出性のバラツキが見られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、医薬
品、食品等として用いられる、崩壊・溶出を制御し各カ
プセル剤間でのバラツキを軽減した硬カプセル剤を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャップ部と
ボディ部の接合部に添加剤を存在させていることを特徴
とする硬カプセル剤に関し、該硬カプセル剤を用いるこ
とにより、溶出液のカプセル内への浸入及びカプセル内
からの気体の排出を制御し、カプセル崩壊及び有効成分
の溶出をも制御することができる。溶出液の浸入を促進
させた場合にはカプセル崩壊及び有効成分の溶出が速ま
り、溶出液の浸入を抑制させた場合にはカプセル崩壊が
遅延し有効成分が徐放され、かついずれの場合にも各カ
プセル剤間でのバラツキが軽減される。
【0007】また、本発明は、キャップ部とボディ部の
接合部に添加剤を挟み込むことを特徴とする該硬カプセ
ル剤の製造法に関する。さらに、本発明は、キャップ部
の内面に添加剤を付着させることを特徴とする該硬カプ
セル剤の製造法に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】硬カプセルとしては、日本薬局方
収載のゼラチン製カプセルが主に用いられるが、一端を
閉じ互いに重ね合わすことができる一対の円筒体であれ
ばゼラチン製に限定されず、その他の高分子等いずれの
化合物製のものも用いられる。高分子等の化合物として
は、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、還元麦芽糖、マン
ニトール、ソルビトール等の糖類、トウモロコシデンプ
ン、馬鈴薯デンプン、デキストリン、プルラン等のデン
プン類及びその誘導体、結晶セルロース、微結晶セルロ
ース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、クロスカルメロースナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
ト、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサ
クシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、エチ
ルセルロース等のセルロース類及びその誘導体、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
セタールジエチルアミノアセテート、アミノアルキルメ
タアクリレートコポリマーE、アミノアルキルメタアク
リレートコポリマーRS、酢酸フタル酸セルロース、メ
タアクリル酸コポリマーL、メタアクリル酸コポリマー
LD、メタアクリル酸コポリマーS等の合成高分子、ア
ラビアゴム、寒天等の天然高分子、マクロゴール等の多
価アルコール類、オレイン酸、オレイン酸ナトリウム等
の脂肪酸及びその誘導体等があげられる。
【0009】また、硬カプセルとして水あるいは胃液中
で不溶性のカプセルを用いた場合、カプセルの形態を維
持したままキャップ部とボディ部の接合部から有効成分
を徐放することができる。水あるいは胃液中で不溶性の
カプセルとしては、例えば、ヒドロキシプロピルメチル
セルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースアセテートサクシネート、カルボキシメチルエチ
ルセルロース、エチルセルロース、アミノアルキルメタ
アクリレートコポリマーRS、酢酸フタル酸セルロー
ス、メタアクリル酸コポリマーL、メタアクリル酸コポ
リマーLD、メタアクリル酸コポリマーS等製のもの、
あるいは上記物質をカプセル表面にコーティングしたも
の等が用いられる。
【0010】添加剤としては、ゲル形成物質、各種賦形
剤、界面活性剤、高分子、無機物質、無機塩、有機塩等
が使用可能である。ゲル形成物質としては、例えば、メ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カル
メロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキ
シビニルポリマー、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウ
ム、寒天、ゼラチン、キサンタンガム、ステアリン酸ア
ルミニウム、モノステアリン酸アルミニウム等があげら
れる。各種賦形剤及び高分子としては、例えば、乳糖、
白糖、ブドウ糖、還元麦芽糖、マンニトール、ソルビト
ール等の糖類、アラニン、アミノブチル酸、アミノカプ
ロン酸、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、
シトルリン、システイン、グルタミン酸、グルタミン、
グリシン、グリシルグリシン、ヒスチジン、ホモセリ
ン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、オ
ルニチン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレ
オニン、トリプトファン、チロシン、バリン等のアミノ
酸及びペプチド類、トウモロコシデンプン、馬鈴薯デン
プン、デキストリン、プルラン等のデンプン類及びその
誘導体、結晶セルロース、微結晶セルロース、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カル
ボキシメチルエチルセルロース、エチルセルロース等の
セルロース類及びその誘導体、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタールジエチル
アミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコ
ポリマーE、アミノアルキルメタアクリレートコポリマ
ーRS、酢酸フタル酸セルロース、メタアクリル酸コポ
リマーL、メタアクリル酸コポリマーLD、メタアクリ
ル酸コポリマーS等の合成高分子、アラビアゴム、ゼラ
チン、寒天等の天然高分子、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸及びその誘導
体、マクロゴール等の多価アルコール類等があげられ
る。界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、ポリソルべート80、ショ糖脂肪酸エステル等が
あげられる。無機物質としては、例えば、タルク等があ
げられ、無機塩としては、例えば、塩化ナトリウム、塩
化カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素カリ
ウム等があげられ、有機塩としては、例えば、クエン酸
ナトリウム、オレイン酸ナトリウム等の脂肪酸塩等があ
げられる。
【0011】カプセルの崩壊を促進させる場合には、好
ましくは水溶性の賦形剤、界面活性剤、無機塩または有
機塩が用いられ、さらに好ましくは界面活性剤が用いら
れる。水溶性の賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、
ブドウ糖、還元麦芽糖、マンニトール、ソルビトール等
の糖類、アラニン、アミノブチル酸、アミノカプロン
酸、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、シト
ルリン、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリ
シン、グリシルグリシン、ヒスチジン、ホモセリン、イ
ソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、オルニチ
ン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニ
ン、トリプトファン、チロシン、バリン等のアミノ酸及
びペプチド類、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
メチルセルロース等のセルロース類及びその誘導体、ポ
リビニルピロリドン等の合成高分子、ゼラチン、寒天等
の天然高分子、オレイン酸等の脂肪酸、マクロゴール等
の多価アルコール類等があげられる。界面活性剤として
は、前記したものが、より好ましくはラウリル硫酸ナト
リウムの粉砕品が用いられる。無機塩及び有機塩として
は、前記したものがあげられる。
【0012】カプセルの崩壊を遅延させる場合には、好
ましくは疎水性あるいは撥水性の賦形剤、高分子、無機
物質が用いられる。疎水性あるいは撥水性の賦形剤及び
高分子としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸等の脂肪酸及びその誘導体、結晶セルロー
ス、微結晶セルロース、アミノアルキルメタアクリレー
トコポリマーRS、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カル
ボキシメチルエチルセルロース、エチルセルロース等の
セルロース類及びその誘導体、メタアクリル酸コポリマ
ーL、メタアクリル酸コポリマーLD、メタアクリル酸
コポリマーS等の合成高分子等が用いられ、さらに好ま
しくはステアリン酸マグネシウムが用いられる。無機物
質としては、前記したものがあげられる。
【0013】また、添加剤としてゲル形成物質、疎水性
あるいは撥水性の賦形剤もしくは高分子、またはこれら
と水溶性の賦形剤、界面活性剤、無機塩もしくは有機塩
との混合物を用いることによりカプセルの崩壊を遅延さ
せることもできる。ゲル形成物質、疎水性あるいは撥水
性の賦形剤もしくは高分子としては、それぞれ前記した
ものがあげられる。水溶性の賦形剤、界面活性剤、無機
塩もしくは有機塩としては、前記したものがあげられ、
好ましくはヒドロキシプロピルメチルセルロースが用い
られる。
【0014】本発明の硬カプセル剤は、各種有効成分及
び必要により各種賦形剤、崩壊剤、結合剤、コーティン
グ剤、滑沢剤等、通常製剤に用いられるものを含有する
こともできる。また、これらは固形状、液状いずれでも
よい。有効成分としては、例えば、アンブロキソール、
エフェドリン、テオフィリン、オメプラゾール、スクラ
ルファート、シメチジン、ラニチジン、オキシトシン、
アスコルビン酸、オキサトミド、バルプロ酸ナトリウ
ム、デカン酸ハロペリドール、塩酸ベンセラジド、塩酸
フルラゼパム、ケトフェニルブタゾン、フェニトイン、
レボドパ、モルヒネ、アスピリン、アセトアミノフェ
ン、イブプロフェン、インドメタシン、メフェナム酸、
メトカルバモール、カフェイン、ドパミン、ニフェジピ
ン、フロセミド、フルオロウラシル、マイトマイシン
C、セフォチアム、ナリジクス酸等があげられる。賦形
剤、崩壊剤、結合剤、コーティング剤及び滑沢剤として
は、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、還元麦芽糖、マン
ニトール、ソルビトール等の糖類、トウモロコシデンプ
ン、馬鈴薯デンプン、デキストリン、プルラン等のデン
プン類及びその誘導体、結晶セルロース、微結晶セルロ
ース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、クロスカルメロースナトリウ
ム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
ト、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサ
クシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、エチ
ルセルロース等のセルロース類及びその誘導体、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
セタールジエチルアミノアセテート、アミノアルキルメ
タアクリレートコポリマーE、アミノアルキルメタアク
リレートコポリマーRS、酢酸フタル酸セルロース、メ
タアクリル酸コポリマーL、メタアクリル酸コポリマー
LD、メタアクリル酸コポリマーS等の合成高分子、ア
ラビアゴム、ゼラチン、寒天等の天然高分子、マクロゴ
ール等の多価アルコール類、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸、オレイン酸、オレイン酸ナトリウム
等の脂肪酸及びその誘導体、ラウリル硫酸ナトリウム等
の界面活性剤、タルク等の無機物質等があげられる。
【0015】次に、本発明の硬カプセル剤の調製法につ
いて説明する。前記した添加剤は、液状の場合にはカプ
セルのキャップ部内面及び/またはボディ部外面に塗布
した後キャップ部とボディ部を接合させ(以下、ロック
するという)て接合部に挟み込むことによりキャップ部
とボディ部の接合部に入り、固形状の場合にはキャップ
部内面及び/またはボディ部外面に噴霧するあるいは付
着させるか、またはキャップ及び/またはボディを固形
状添加剤の粉体層に挿入しキャップ部内面及び/または
ボディ部外面に当該添加剤を付着させた後ロックして接
合部に挟み込むことによりキャップ部とボディ部の接合
部に入り、目的とする硬カプセル剤が調製される。固形
状の添加剤を噴霧する場合は、直接添加剤を噴霧する
か、あるいは添加剤を水に飽和溶解度付近まで溶解しま
たは分散させた後通常のコーティング等で用いられる2
流体式スプレー等で噴霧する。水の代わりにエタノー
ル、水/エタノールの混合溶媒等を用いてもよく、好ま
しくは直接噴霧かエタノール溶液(分散液)噴霧を行
い、さらに好ましくは直接噴霧を行う。また、ロックし
た後に、キャップ部とボディ部の境界を、添加剤、添加
剤溶液あるいは熱をかけて溶融した添加剤でシールする
ことによっても添加剤を接合部に存在させることができ
る。
【0016】添加剤は、硬カプセル剤全重量中の0.0
5〜6重量部、好ましくは2〜4重量部とすればよい。
次に、本発明の硬カプセル剤の性能について試験例で説
明する。 試験例1 実施例1、2及び比較例1で得られる3種の硬カプセル
剤を用い、それぞれ日本薬局方に準じN=3で崩壊試験
を行った。その結果を第1表に示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例1で得られる硬カプセル剤は比較例
1で得られる硬カプセル剤よりも崩壊時間が短くバラツ
キも小さかった。また、実施例2で得られる硬カプセル
剤は比較例1で得られる硬カプセル剤よりも崩壊時間が
長く徐放性を示しかつバラツキも小さかった。
【0019】試験例2 実施例3及び比較例2で得られる2種の硬カプセル剤を
用い、それぞれ日本薬局方に準じ水900ml、37
℃、パドル回転数50回転/分の条件で溶出試験を行っ
た。充填物中に含まれるメチレンブルーの可視光吸収を
分光光度計で測定する(測定波長664nm)ことによ
り、溶出率を求めた。その結果を第1図に示す。
【0020】比較例2で得られる硬カプセル剤が数分で
崩壊し速放性を示すのに対し、実施例3で得られる硬カ
プセル剤は、試験中の2時間その形態を維持し、徐放性
を示した。その際、硬カプセル剤のキャップ部とボディ
部の接合部からメチレンブルーが放出されるのが観察さ
れた。以下に、本発明の態様を実施例で詳細に説明す
る。
【0021】
【実施例】
実施例1 第2表の処方に従って、ポリビニルアルコール(分子量
4200以下、日本合成化学工業社製)を水に溶解し、
流動層造粒法により乳糖(200メッシュ、DMV社
製)とトウモロコシデンプン(日本食品化工社製)にス
プレーして顆粒を得た。この顆粒を1号ハードゼラチン
カプセル(日本エランコ社製)にそれぞれ154mg、
146mg及び131mg充填し、カプセルキャップ部
内面にラウリル硫酸ナトリウム粉砕品をそれぞれ5m
g、6mg及び7mg付着させた後、ロックしてラウリ
ル硫酸ナトリウム粉砕品をキャップ部とボディ部の接合
部に挟み込むことにより、硬カプセル剤を調製した。
【0022】
【表2】
【0023】実施例2 実施例1と同様にして、顆粒を1号ハードゼラチンカプ
セルにそれぞれ138mg、147mg及び139mg
充填し、カプセルキャップ部内面にステアリン酸マグネ
シウムをそれぞれ6mg、1mg及び6mg付着させた
後、ロックしてステアリン酸マグネシウムをキャップ部
とボディ部の接合部に挟み込むことにより、硬カプセル
剤を調製した。
【0024】実施例3 1重量部のメチレンブルーを含有する乳糖(200メッ
シュ、DMV社製)を、エチルセルロース(Dow C
hem.社製)をコーティングした1号ハードゼラチン
カプセル(ソーフン社製)に202mg充填し、カプセ
ルキャップ部内面及びボディ部外面にポリビニルアルコ
ール(分子量4200以下、日本合成化学工業社製)と
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(TC−5R、信
越化学社製)の7対3混合物を5mg付着させた後、ロ
ックして該混合物をキャップ部とボディ部の接合部に挟
み込むことにより、硬カプセル剤を調製した。
【0025】比較例1 実施例1と同様にして、顆粒を1号ハードゼラチンカプ
セルにそれぞれ138mg、145mg及び140mg
充填した後、ロックすることにより、硬カプセル剤を調
製した。
【0026】比較例2 実施例3と同様にして、1重量部のメチレンブルーを含
有する乳糖(200メッシュ、DMV社製)を1号ハー
ドゼラチンカプセル(ソーフン社製)に200mg充填
した後、ロックすることにより、硬カプセル剤を調製し
た。
【0027】
【発明の効果】本発明により、医薬品、食品等として用
いられる、崩壊・溶出を制御し各カプセル剤間でのバラ
ツキを軽減した硬カプセル剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3及び比較例2で得られる2種の硬カプ
セル剤を用いて溶出試験を行ったときの溶出率を経時的
に表したものである。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップ部とボディ部の接合部に添加剤
    を存在させていることを特徴とする硬カプセル剤。
  2. 【請求項2】 カプセル崩壊が促進された請求項1記載
    の硬カプセル剤。
  3. 【請求項3】 カプセル崩壊が遅延された請求項1記載
    の硬カプセル剤。
  4. 【請求項4】 添加剤が賦形剤、界面活性剤、高分子、
    無機塩または有機塩である請求項1記載の硬カプセル
    剤。
  5. 【請求項5】 添加剤が水溶性の賦形剤、界面活性剤、
    無機塩または有機塩である請求項2記載の硬カプセル
    剤。
  6. 【請求項6】 添加剤が界面活性剤である請求項5記載
    の硬カプセル剤。
  7. 【請求項7】 添加剤がラウリル硫酸ナトリウムである
    請求項6記載の硬カプセル剤。
  8. 【請求項8】 添加剤が疎水性あるいは撥水性の賦形剤
    または高分子である請求項3記載の硬カプセル剤。
  9. 【請求項9】 添加剤がステアリン酸マグネシウムであ
    る請求項8記載の硬カプセル剤。
  10. 【請求項10】 添加剤がゲル形成物質、疎水性あるい
    は撥水性の賦形剤もしくは高分子、またはこれらと水溶
    性の賦形剤、界面活性剤、無機塩もしくは有機塩との混
    合物である請求項3記載の硬カプセル剤。
  11. 【請求項11】 硬カプセルが水あるいは胃液中で不溶
    性のカプセルである請求項1〜10記載の硬カプセル
    剤。
  12. 【請求項12】 キャップ部とボディ部の接合部に添加
    剤を挟み込むことを特徴とする請求項1〜11記載の硬
    カプセル剤の製造法。
  13. 【請求項13】 キャップ部の内面に添加剤を付着させ
    ることを特徴とする請求項1〜11記載の硬カプセル剤
    の製造法。
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