JPWO2009119327A1 - 光学装置、光記録ヘッド及び光記録装置 - Google Patents

光学装置、光記録ヘッド及び光記録装置 Download PDF

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孝二郎 関根
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Abstract

光入力部に照射された光を導波路の先端部から効率よく射出できる光学装置を提供する。光学装置は、実質的に放物線の輪郭を規定する側面と、光が射出され、2つの開口端で規定されている光射出面とを有する先端部と、を含むコア層を備えた光学素子と、光源からの光を前記コア層に照射して光スポットを形成する導光ユニットと、コア層における、導光ユニットによって光スポットが形成される位置に設けられ、光をコア層に導入する光入力部と、を具備し、光入力部によってコア層に導入された光は、放物線の焦点を通り放物線の準線に垂直な放物線の軸と平行に進み、側面に入射した光は、側面で反射され放物線の焦点に収束され、光射出面から射出され、導光ユニットによってコアに形成された光スポットの光の最大強度箇所が前記放物線の軸からずれている。

Description

本発明は、光学装置、光記録ヘッド及び光記録装置に関する。
磁気記録方式では、記録密度が高くなると磁気ビットが外部温度等の影響を顕著に受けるようになる。このため高い保磁力を有する記録媒体が必要になるが、そのような記録媒体を使用すると記録時に必要な磁界も大きくなる。記録ヘッドによって発生する磁界は飽和磁束密度によって上限が決まるが、その値は材料限界に近づいており飛躍的な増大は望めない。そこで、記録時に局所的に加熱して磁気軟化を生じさせ、保磁力が小さくなった状態で記録し、その後に加熱を止めて自然冷却することにより、記録した磁気ビットの安定性を保証する方式が提案されている。この方式は熱アシスト磁気記録方式と呼ばれている。
熱アシスト磁気記録方式では、記録媒体の加熱を瞬間的に行うことが望ましい。また、加熱する機構と記録媒体とが接触することは許されない。このため、加熱は光の吸収を利用して行われるのが一般的であり、加熱に光を用いる方法は光アシスト式と呼ばれている。光アシスト式で高密度記録を行う場合、使用光の波長以下の微小な光スポットを必要とする。
そのため、入射光の波長以下の大きさの光学的開口から発生する近接場光(近視野光とも称する。)を利用する光ヘッドが利用されている。(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された光記録ヘッドは、書き込み磁極とこの書き込み磁極に隣接したコア層とクラッド層を有する平面導波路を備えている。コア層は、該コア層内で電磁波を反射して焦点に導く放物線形状をした少なくとも1つのエッジを備え、また放物線の焦点が位置する先端部は放物線の先端部が切り取られたような平面形状をしている。この先端部は、記録ヘッドが記録媒体と対向する空気ベアリング(ABS:Air Bearing Surface)面に隣接して設けられている。
コア層には、該コア層内に光を導入する回折格子が設けられ、例えばレーザ光を回折格子に照射すると、レーザ光はコア層に導入され、先端部に位置する焦点に収束する。この先端部から放射される光により記録媒体が照射され加熱される。
米国特許第6944112号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の光記録ヘッドにおいては、回折格子に照射されたレーザ光は、平面導波路のコア層内に導入され先端部に向かって導波されて進むが、放物線の先端が切り取られた平面形状部分に直接進んできた光は、焦点に収束されない。このため、回折格子に照射された光強度分布をガウス分布とするレーザ光は、効率よく焦点に収束されない場合が生じ、コア層の先端部から効率よく光が射出できないという課題があった。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、光入力部に照射された光をコア層の先端部より効率よく射出できる光学装置、この光学装置を備えた光記録ヘッド、この光記録ヘッドを備えた光記録装置を提供することである。
上記の課題は、以下の構成により解決される。
1. 実質的に放物線の輪郭を規定する側面と、光が射出され、2つの開口端で規定されている光射出面とを有する先端部と、を含むコア層を備えた光学素子と、
光源からの光を前記コア層に照射して光スポットを形成する導光ユニットと、
前記コア層における、前記導光ユニットによって前記光スポットが形成される位置に設けられ、光をコア層に導入する光入力部と、を具備し、
前記光入力部によって前記コア層に導入された光は、前記放物線の焦点を通り該放物線の準線に垂直な該放物線の軸と平行に進み、前記側面に入射した光は、前記側面で反射され前記放物線の焦点に収束され、前記光射出面から射出され、
前記導光ユニットによって前記コアに形成された前記光スポットの光の最大強度箇所が前記放物線の軸からずれていることを特徴とする光学装置。
2. 前記光射出面は、前記放物線の準線に対して傾いていることを特徴とする前記1に記載の光学装置。
3. 前記光射出面は、前記2つの開口端の内、前記放物線の軸に対して、前記光スポットの最大強度箇所がずれた側にある開口端が前記放物線の焦点に近づくように傾いていることを特徴とする前記2に記載の光学装置。
4. 前記光入力部は、前記コアの表面に形成された回折格子であることを特徴とする前記1から3の何れか一項に記載の光学装置。
5. 前記回折格子は、前記放物線の準線に平行に前記コアに形成された複数の溝で構成されていることを特徴とする前記4に記載の光学装置。
6. 前記1から5の何れか一項に記載の光学装置と、
磁気記録媒体に磁気記録を行う磁気記録部と、を備えていることを特徴とする光記録ヘッド。
7. 前記6に記載の光記録ヘッドと、
磁気記録媒体と、
前記光記録ヘッドにより前記磁気記録媒体に磁気記録を行う制御をする制御部と、
を備えていることを特徴とする光記録装置。
本発明の光学装置によれば、光入力部に照射された光をコア層の先端部から効率よく射出できる。また、本発明の光記録ヘッド及び光記録装置によれば、光入力部に照射された光をコア層の先端部より効率よく射出できる光学装置を備えることができる。
本発明の実施形態の光アシスト式磁気記録ヘッドを搭載した光記録装置の概略構成の例を示す図である。 本発明の実施形態の光記録ヘッドの一例の断面図を示している。 本発明の実施形態の導波路を模式的に示す正面図である。 本発明の実施形態の導波路を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態の導波路において、放物線の軸から光スポットの光強度の最も大きい中心の位置をずらした場合の集光状態を示す図である。 本発明の実施形態の導波路において、放物線の軸から光スポットの光強度の最も大きい中心の位置をずらした場合の集光効率をシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の実施形態の導波路において、放物線の軸から光スポットの光強度の最も大きい中心の位置をずらし、更に先端部を傾けた場合の集光状態を示す図である。 本発明の実施形態の導波路において、放物線の軸から光スポットの光強度の最も大きい中心の位置をずらし、更に先端部を傾けた場合の集光効率をシミュレーションした結果を示す図である。
符号の説明
1 筐体
2 ディスク
3 光記録ヘッド
4 サスペンション
20 光学素子
21 コア層
22 クラッド層
24 先端部
26、27 側面
29 回折格子
30 スライダ
32 ABS面
40 磁気記録部
50 光ファイバ
51 ミラー
53 外部光学系
55 光スポット
60 放射光
80 光強度分布
C 軸
d 距離
F 焦点
P 位置
本発明は、小さな光スポットを発生することができる光学装置に関するものであって、例えば光磁気記録媒体又は光記録媒体に記録を行うための光記録ヘッドに使用できる。
以下、図を参照しながら、本発明の実施の形態である光記録ヘッドと磁気記録部とにより構成される光アシスト式磁気記録ヘッド、および、その光アシスト式磁気記録ヘッドを備えた光記録装置に基づいて、本発明を説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。尚、各実施の形態の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複の説明を適宜省略する。
図1に、本発明の実施形態に係る光アシスト式磁気記録ヘッドを搭載した光記録装置(例えばハードディスク装置)の概略構成例を示す。この光記録装置100は、以下(1)〜(6)を筐体1の中に備えている。
(1)記録用のディスク(記録媒体)2
(2)支軸5を支点として矢印Aの方向(トラッキング方向)に回転可能に設けられたサスペンション4
(3)サスペンション4に取り付けられたトラッキング用アクチュエータ6
(4)サスペンション4の先端に取り付けられた光アシスト式磁気記録ヘッド(以下、光記録ヘッド3と称する。)
(5)ディスク2を矢印Bの方向に回転させるモータ(図示しない)
(6)トラッキング用アクチュエータ6、モータ及びディスク2に記録するために書き込み情報に応じて照射する光、磁界の発生等の光記録ヘッド3の制御を行う制御部7
こうした光記録装置100は、光記録ヘッド3がディスク2上で浮上しながら相対的に移動しうるように構成されている。
図2は、光記録ヘッド3の一例の記録書き込みに係わる部分の断面を概念的に示している。光記録ヘッド3は、ディスク2に対する情報記録に光を利用する光記録ヘッドであって、スライダ30、光学素子20、磁気記録部40、導光ユニットである光ファイバ50、外部光学系53及びミラー51を備えている。
スライダ30は、磁気記録媒体であるディスク2の上を浮上しながらディスク2に対して相対的に移動するため、スライダ30のディスク2と対向する面には、浮上特性向上のためのABS面32(Air Bearing Surface:空気ベアリング面)を有している。
例えば光源(図示しない)を半導体レーザとして、半導体レーザから放射される光は光ファイバ50により光学素子20の近くまで導光される。光ファイバ50から射出された光は、外部光学系53に入射し、コリメート光52として射出され、ミラー51で反射されて光学素子20を照射する。光学素子20は、後述するように、光入力部である回折格子と、入力された光を導波して射出するコア層とクラッド層からなる導波路とを備えており、ミラー51で反射された光は、回折格子を介して導波路、詳しくはコア層に導入される。コア層に導入された光は、コア層の先端部24に進み、加熱のための放射光60としてディスク2に向かって放射される。
放射光60が微小な光スポットとしてディスク2に照射されると、ディスク2の照射された部分の温度が一時的に上昇してディスク2の保磁力が低下する。その光が照射され保磁力の低下した状態の部分に対して、磁気記録部40により磁気情報が書き込まれる。
尚、図2ではディスク2の記録領域の進入側から退出側(図の矢印2a方向)にかけて、光学素子20、磁気記録部40の順に配置されている。このように、光学素子20の退出側直後に磁気記録部40が位置すると加熱された記録領域の冷却が進みすぎない内に書き込みができるので好ましい。また、磁気記録部40より退出側又は光学素子20より進入側にディスク2に書き込まれた磁気記録情報を読み出す磁気情報再生部(図示しない)を設けてもよい。
光学素子20に関して説明する。光学素子20の正面図を図3、側面図を図4にそれぞれ模式的に示す。光学素子20は、導波路を構成するコア層21とクラッド層22を有し、コア層21の表面には、光入力部である回折格子29が形成されている。導波路は、屈折率が異なる物質による複数層で構成することができ、コア層21の屈折率は、クラッド層22の屈折率より大きい。この屈折率差により導波路が構成され、コア層21内の光はコア層21内部に閉じ込められ、効率よく矢印25の方向に進み、先端部24に到達する。
コア層21の屈折率は、1.9から4.0程度とし、クラッド層22の屈折率は、1.0から2.0程度とすることが望ましいが、この範囲に限定されるものではない。クラッド層22の屈折率より大きな値の屈折率を持つコア層21を形成することにより、コア層21は、内面反射によりより効率よく光を導波することができる。クラッド層22の屈折率に対するコア層21の屈折率の比を大きくするに従って、コア層21は、より多くの光をコア層21の内部に閉じ込めることができる。尚、コア層21のクラッド層22と接する反対面(図4における右側の面)は空気と接しており、この空気は、クラッド層として作用する。
コア層21は、Ta25、TiO2、ZnSe等で形成され、厚みは約20nmから500nmの範囲とすることが望ましいが、この範囲に限定されるものではない。またクラッド層22は、SiO2、空気、Al23等で形成され、厚みは約200nmから2000nmの範囲とすることが望ましいが、この範囲に限定されるものではない。
コア層21は、導入された光をその放物線の焦点Fに向かって反射するように実質的に放物線形状の輪郭を構成するように形成された側面26、27を備えている。図3において、輪郭の放物線の左右対称の中心軸を軸C(放物線の準線(図示しない)に垂直で焦点Fを通る線)で示し、放物線の焦点を焦点Fとして示している。側面26、27の輪郭形状は、図3に示すように厳密な放物線形状としてもよいが、焦点Fに向かって光を収束することができる形状であれば、放物線に近い形状であってもよい。側面26、27には、例えば金、銀、アルミニウム等の反射物質を設けて、光反射損失をより少なくする助けとしてもよい。
また、導波路のコア層21は、ディスク2に隣接して、放物線形状の側面26、27の先端が切断されたような平面を有する先端部24を備えている。先端部24の幅W1は、約1μmから10μmの範囲が望ましいが、この範囲に限定されるものではない。幅W1は、例えば側面26、27の形状に依存して変えたり、先端部24から放射する光の集中度合いを大きくするため、幅W1を小さくすることにより、射出の幅W1に対する放物線の開口幅である入射の幅W2の比を大きくするように変えてもよい。側面26、27の厚さは、コア層21の他の寸法に比べて非常に薄いので、側面26、27がコア層21の輪郭を実質的に規定する。
焦点Fから放射される光は急に発散するため、先端部24の形状を平面とすることは、ディスク2に焦点Fをより近くに配置することができ、集光された光が大きく発散する前にディスク2に入射するので好ましい。また、先端部24に焦点Fを形成してもよいし、先端部24の外側に焦点Fを形成しても良い。尚、本例では、先端部24の形状を平面としているが、必ずしも平面である必要はない。
また、図3に示すように、先端部24に開口を決める金属膜31を設けてもよい。金属膜31による開口幅W3を先端部24の幅W1より小さくすることにより、光学素子20からディスク2に放射して形成する光スポット径をより小さくすることができる。幅W3は約10nmから500nmの範囲とすることができ、金属膜31は、アルミニウム、金、銀等が挙げられる。
回折格子29は、コア層21の側面26、27の形状である放物線の準線に対して平行な複数の溝により構成されている。この回折格子29は、光ファイバ50から射出する光が、例えば球面レンズ等で構成される外部光学系53を用いてコリメート光52に変換されて所定の入射角(詳しくは、放物線の軸Cを通るコア層21に垂直な面内での角度)で照射される。回折格子29を照射する光を光スポット55で示している。光スポット55は、回折格子29を介してコア層21に導入される。コリメート光をコア層21に導入する方法としては、例えば上記の回折格子を用いたグレーティングカプラの他、例えば回折格子の代わりにプリズムを用いたプリズムカプラと呼ばれる光学素子を用いる方法があるが、これらに限定されない。尚、回折格子29の形状を、非平行光を平行光に変換するようにすれば、回折格子29を照射する光はコリメート光である必要はない。
所定の入射角で回折格子29を照射したコリメート光は、コア層21に導入され、側面26、27の形状である放物線の軸Cに対し、紙面に対して垂直方向から見て、実質的に平行に進む。
回折格子29を照射する光の強度分布は、一般的に直径方向に対称なガウス分布をしている。ガウス分布の光強度分布を有した光スポット55を回折格子29に照射した様子を図5に示す。図5において、回折格子29に照射される光スポット55の位置Pを中心とする強度分布を光強度分布80として示している。横軸xは、光スポットの中心(位置P)を原点0として、直径方向の位置を示し、縦軸Iは、光強度を示している。つまり、位置Pは、光スポット55の光の最大強度箇所を示している。回折格子29に照射された光は、コア層21に導入され、コア層21内を進む。コア層21内を進む光の内、側面26、27に入射する光は焦点Fに集束するが、側面26、27に入射しないで、先端部24の幅W1の開口に直接進む光(例えば図5中、矢印35で示す光)は、焦点Fに集束しない。図5の光強度分布80の斜線部Mに示す部分は、幅W1の開口に直接進む光を示している。幅W1の開口に直接進む光束は、光学素子20が焦点Fに形成する光スポットにほとんど寄与せず、光効率の低下を招く。
ここで、側面26、27がなす放物線の軸Cから、回折格子29に投影される光スポット55の最も光強度の大きい箇所である位置Pまでの距離を距離dとし、距離dを変化させて、焦点Fにおける集光効率をシミュレーションした結果を図6に示す。
シミュレーションの条件は、以下とした。
(1)側面26、27の形状である放物線を規定する式:y=x2/6
(2)開口の幅W1:6μm
(3)放物線の軸C方向の長さH:100μm
(4)光スポット径(1/e2):30μm
図6が示す通り、位置Pが放物線の軸C上にある、距離d=0のときが最も集光効率が低く、位置Pが軸Cから離れるに従い、集光効率が向上することが分かる。尚、図5において、軸Cから位置Pまでの距離dと集光効率との関係は左右対称であるため、図6はd=0からプラス側のみを示している。距離d=0の時、最も集光効率が低いのは、光強度分布がガウス分布を有する光スポット55の最も光強度の大きい位置Pを中心とする光束の内、幅W1に相当する光束が焦点Fに集束しないためである。よって、光スポット55の最も光強度の大きい中心の位置Pを放物線の軸C上からずらすことにより集光効率を向上させることができる。尚、集光効率は、光スポット55の中心の位置Pが軸より離れるに従いどこまでも向上するのではなく、回折格子29が設けてある位置の軸Cに対称な放物線の幅や光スポット55の径の大きさ等に依存して集光効率は最大値を持ち、その後低下するのは勿論である。
更に、図7に示すように、先端部24の平面を傾けるのが好ましい。焦点Fが先端部24の平面上にあり、放物線の軸Cに垂直で焦点Fを通り紙面に対して垂直な軸を中心に傾けた場合の焦点Fへの集光効率をシミュレーションした結果を図8に示す。シミュレーションの条件は、上記(1)から(4)の条件で距離dを10μmとして、準線Kに対する傾きθを変化させた。
このシミュレーションの例では、図8が示す通り、傾きθ=11°程度が最も集光効率が良いことが分かる。集光効率が傾き角θの変化に応じて変化するのは、先端部24を傾けることにより、準線Kにおける先端部24の開口の一方の端24aは焦点F側に近づき、他方の端24bは焦点Fから離れるように開口の幅W5が変化し、幅W5の開口に進む光束(図7中の斜線部N)の量が変化するためである。この構成の場合、光スポット55の中心の位置Pが存在する、コア層21が軸Cにより2つの側に分割された一方側、の開口の端24aが焦点Fに近づくように先端部24を傾けると集光効率が最大となる角度が存在する。
これまで説明したように、回折格子29に照射する光スポットの位置、詳しくは光強度の最も強い位置を適切に定め、更にコア層21の先端部24の平面の傾きを適切に定めることにより、焦点Fにおける集光効率を向上でき、先端部24より集光効率の良い光を射出することができる光記録ヘッド3を得ることができる。
また、これまで説明した光記録ヘッドは、ディスク2に対する情報記録に磁気を利用する光アシスト式磁気記録ヘッドであるが、記録媒体に対する情報記録に光を利用し、磁気記録部を有しない、例えば、近接場光記録、相変化記録等の記録を行う光記録ヘッドとしてもよい。

Claims (7)

  1. 実質的に放物線の輪郭を規定する側面と、光が射出され、2つの開口端で規定されている光射出面を有する先端部と、を含むコア層を備えた光学素子と、
    光源からの光を前記コア層に照射して光スポットを形成する導光ユニットと、
    前記コア層における、前記導光ユニットによって前記光スポットが形成される位置に設けられ、光をコア層に導入する光入力部と、を具備し、
    前記光入力部によって前記コア層に導入された光は、前記放物線の焦点を通り該放物線の準線に垂直な該放物線の軸と平行に進み、前記側面に入射した光は、前記側面で反射され前記放物線の焦点に収束され、前記光射出面から射出され、
    前記導光ユニットによって前記コアに形成された前記光スポットの光の最大強度箇所が前記放物線の軸からずれていることを特徴とする光学装置。
  2. 前記光射出面は、前記放物線の準線に対して傾いていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光学装置。
  3. 前記光射出面は、前記2つの開口端の内、前記放物線の軸に対して、前記光スポットの最大強度箇所がずれた側にある開口端が前記放物線の焦点に近づくように傾いていることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の光学装置。
  4. 前記光入力部は、前記コアの表面に形成された回折格子であることを特徴とする請求の範囲第1項から第3項の何れか一項に記載の光学装置。
  5. 前記回折格子は、前記放物線の準線に平行に前記コアに形成された複数の溝で構成されていることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の光学装置。
  6. 請求の範囲第1項から第5項の何れか一項に記載の光学装置と、
    磁気記録媒体に磁気記録を行う磁気記録部と、を備えていることを特徴とする光記録ヘッド。
  7. 請求の範囲第6項に記載の光記録ヘッドと、
    磁気記録媒体と、
    前記光記録ヘッドにより前記磁気記録媒体に磁気記録を行う制御をする制御部と、
    を備えていることを特徴とする光記録装置。
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