JPWO2009078091A1 - 情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

情報処理装置(100)は、移動体に搭載され、携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことが可能である。情報処理装置(100)は、設定部(101)と、検知部(102)と、検出部(103)と、制御部(104)とを備える。設定部(101)には、使用時の通常状態と、電源をオフにしたオフ状態とのうち、いずれかが設定される。検知部(102)は、設定部(101)に当該いずれかの状態とするかの検知がおこなわれる。検出部(103)は、携帯電話装置が周辺に存在するか否かを検出する。制御部(104)は、通常状態にて、検知部(102)にオフ状態に設定することの検知がなされた場合で検出部(103)により携帯電話装置が周辺に存在すると検出されたとき、検出されたときから所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させる。

Description

この発明は、車両などの移動体に搭載される情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明は、上述した、情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体に限られるものではない。
近年、車両などの移動体には、目的地までの経路を探索し、目的地までを誘導するナビゲーション装置が搭載されている。このようなナビゲーション装置では、電源を入れた際に、一定の待ち時間が生じる。この待ち時間を短縮させるために、電源オフの直前に表示されていた情報を不揮発性記憶媒体に記憶させ、電源を入れた際に、この不揮発性記憶媒体に記憶された情報を読み出すようにした技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開平10−239073号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、エンジンキーをオフに位置させると、ナビゲーション装置の電源が落ちてしまい、たとえば、目的地に到達してエンジンキーをオフに位置させたものの、目的地周辺の情報を得るために、画面を再表示させるには、ナビゲーション装置を再起動させなければならないといった問題が一例として挙げられる。
つまり、特許文献1に記載の技術は、画面の再表示や各種処理をおこなわせるに際し、ナビゲーション装置を起動する時間、および不揮発性媒体に記憶された情報を読み出す時間を要し、利用者は画面が表示されるのを待たなければならないといった問題が一例として挙げられる。特に、携帯電話装置を介して外部サーバと接続し、外部サーバから情報を取得する場合には、このような時間のロスは顕著になるといった問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる情報処理装置は、移動体に搭載され、携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことが可能な情報処理装置において、使用時の状態(以下、「通常状態」という)と、電源をオフにした状態(以下、「オフ状態」という)とのうち、いずれかの状態とするかを検知する検知手段と、前記携帯電話装置が周辺に存在するか否かを検出する検出手段と、前記通常状態にて、前記検知手段よりオフ状態にする旨が検知された場合で前記検出手段により前記携帯電話装置が周辺に存在すると検出されたとき、当該検出されたときから所定時間経過後に、前記通常状態から前記オフ状態に移行させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9に記載の制御方法は、使用時の状態(以下、「通常状態」という)と、電源をオフにした状態(以下、「オフ状態」という)とのうち、いずれか一つが設定されるとともに、携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことが可能な情報処理装置の制御方法において、前記携帯電話装置が周辺に存在するか否かを検出する検出工程と、前記通常状態にて、オフ状態に設定することが検知された場合に、周辺に携帯電話装置が存在することが検出されたとき、当該検出されてから所定時間経過後に、前記通常状態から前記オフ状態に移行させる制御工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項10に記載の制御プログラムは、請求項9に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる記録媒体は、請求項10に記載の制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
図1は、実施の形態にかかる情報処理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施の形態にかかる情報処理装置の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施例にかかるナビゲーション装置がおこなうオン状態時における制御処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、携帯電話装置およびブルートゥースデバイスアドレスの登録情報の一例を示した説明図である。 図6は、本実施例にかかるナビゲーション装置がおこなうオフ状態時における制御処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、ディスプレイに表示される表示画面の一例を示した説明図である。
符号の説明
100 情報処理装置
101 設定部
102 検知部
103 検出部
104 制御部
105 表示部
106 取得部
107 検索部
300 ナビゲーション装置
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(情報処理装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかる情報処理装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる情報処理装置100の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図1において、情報処理装置100は、移動体に搭載され、携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことが可能である。そして、この近距離無線通信により携帯電話装置から各種情報を取得して、各種処理がおこなわれる。この情報処理装置100は、設定部101と、検知部102と、検出部103と、制御部104と、表示部105と、取得部106と、検索部107とを備えている。
なお、この情報処理装置100は、電源供給元から電源の供給により起動して各種処理がおこなわれるが、後述する電源をオフにする状態とされた場合でも所定の条件を満す場合には電源の供給が継続されて一部または全ての各種処理がおこなわれるものである。なお、各種処理の一部がおこなわれる状態が後述する待機状態にあてはまり、各種処理の全てがおこなわれる状態が後述する通常状態にあてはまる。
設定部101には、使用時の状態(以下、「通常状態」という)と、電源をオフにした状態(以下、「オフ状態」という)とのうち、いずれかが設定される。通常状態とは、たとえば、地図画面やメニュー画面が表示され、利用者からの入力に対して、各種処理がおこなわれる状態である。また、オフ状態とは、メモリをバックアップして動作を停止した状態であり、具体的には、表示部105の画面表示やインジケータの点灯がされず、利用者からの入力に対して、各種処理がおこなわれない状態である。
なお、たとえば、情報処理装置100が車両に搭載されている場合には、車両のバッテリーから電源が供給される。なお、情報処理装置100は、バッテリーに直結しているバックアップ電源ラインからバックアップ電源が常時供給され、また、アクセサリー電源スイッチを経由するアクセサリー電源ラインからアクセサリー電源が供給される。
検知部102は、たとえば、アクセサリー電源が供給されているか、またはアクセサリー電源が供給されていないかを検知する。たとえば、通常、利用者が車両のエンジンキーを操作することによってアクセサリー電源スイッチのオン/オフが切り替えられる。検知部102は、たとえば、アクセサリー電源が供給されているか、または、アクセサリー電源が供給されていないかを電源電圧の変動等により検知する。なお、この場合では、アクセサリー電源が供給されている状態が電源をオンにする状態とされ、アクセサリー電源が供給されていない状態が電源をオフにする状態とされる。
検出部103は、携帯電話装置を載置することが可能な載置部材上の携帯電話装置を検出する。載置部材は、具体的には、クレードルである。この載置部材は、拡張機器であり、たとえば、携帯電話装置を載置することによって、情報処理装置100との接続や携帯電話装置の充電をおこなうことが可能になっている。また、この載置部材は情報処理装置100の周辺に存在する。
検出部103は、具体的には、たとえば、載置部材からの接続信号を用いたり、携帯電話装置をセンシングしたりすることにより、携帯電話装置の有無を検出する。なお、検出部103は、載置部材からの接続信号やセンシングにより携帯電話装置の有無を検出することに限ることなく、たとえば、載置部材に載置されたことを認識した携帯電話装置から当該載置された旨の信号を受信することにより、携帯電話装置の有無を検出するようにしてもよい。
制御部104は、通常状態にて、電源をオフにする状態と検知された場合に、検出部103によって載置部材上の携帯電話装置が検出されたとき、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させる。電源をオフにする状態は、たとえば、上記したアクセサリー電源が供給されていない状態である。つまり、制御部104は、電源をオフにする状態が検知されたとしても、載置部材上に携帯電話装置が検出されたときは、所定時間経過するまで、バックアップ電源ラインからの電源により各種処理がおこなえるようにし、通常状態、または後述する待機状態を保持する。なお、電源をオフにする状態には、主電源ボタンが押下されることによるオフの状態は含まない。所定時間とは、たとえば、利用者が電源をオフにした直後に再度画面表示させるために電源をオンにすることが想定される時間の範囲であり、任意に設定すればよい。
なお、制御部104は、当該所定時間を計測するための計測部(不図示)を備える。また、制御部104は、通常状態にて、検知部102によって電源をオフにする状態が検知された場合に、検出部103によって載置部材上の携帯電話装置が検出されたとき、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるが、これに限らない。たとえば、検出部103が周辺の携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されている状態にあるかを検出する機能を有し、制御部104は、通常状態にて、検知部102によって電源をオフする状態が検知された場合に、検出部103によって携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されていることが検出されたとき、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるようにしてもよい。
この所定時間は、利用者からの入力により適宜、変更できる。なお、制御部104は、載置部材上の携帯電話装置が検出されないとき、または周辺の携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されていないときには、所定時間の経過を待たずに、通常状態からオフ状態に移行させる。また、利用者が情報処理装置100の主電源ボタンをオフにした場合にも、所定時間の経過を待たずに、通常状態からオフ状態に移行させる。つまり、バックアップ電源からの電源により各種処理がおこなえるようにせず、オフ状態に移行させる。
また、本実施の形態において、設定部101には、通常状態、オフ状態、および表示画面の表示を休止させた状態(以下、「待機状態」という)のうち、いずれか一つが設定されるようにしてもよい。待機状態は、レジューム状態であり、具体的には、たとえば、表示部105やインジケータ等を消灯させる一方、利用者からの入力に対して、各種処理をおこなうことができる状態であり、あたかも、停止したように見える状態である。また、待機状態において、外部サーバと通信接続している場合には、外部サーバと適宜、送受信がおこなわれる。
この場合、制御部104は、検知部102によって電源をオフにする状態が検知され、かつ、載置部材上に携帯電話装置が載置されていることが検出されている、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されていることが検出されている場合に、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させる。なお、制御部104は、載置部材上の携帯電話装置が検出されないとき、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれているときには、待機状態に移行させずに、通常状態からオフ状態に移行させる。
また、本実施の形態において、制御部104は、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、検出部103によって載置部材上に携帯電話装置が検出されなくなった場合、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれてしまった場合に、待機状態からオフ状態に移行させるようにしてもよい。載置部材上に携帯電話装置が検出されなくなった場合とは、具体的には、たとえば、利用者により携帯電話装置が載置部材から取り外された場合であり、携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれてしまった場合とは、携帯電話装置の電源がオフされてしまった場合や携帯電話装置の位置が近距離無線通信の可能な範囲から外れてしまった場合である。
また、本実施の形態において、制御部104は、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、利用者からの操作入力があった場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにしてもよい。操作入力は、たとえば、操作ボタンに対する操作入力や、タッチパネルに触れることによる操作入力である。待機状態から通常状態への移行は、表示部105やインジケータ等の消灯した状態から、動作画面を出して、インジケータ等が点灯状態への移行である。なお、利用者からの操作入力があった後に、載置部材上から携帯電話装置が検出されなくなった場合や周辺の携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれてしまった場合には、オフ状態に移行する。
また、本実施の形態において、制御部104は、夜間の表示モードにて画面表示されており、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態から前記オフ状態に移行させるようにしてもよい。夜間の表示モードは、昼間の表示モードに比べて暗い表示である。夜間のモードが表示されているときとしたのは、具体的には、時間帯を限定する趣旨であり、これは、たとえば、夜間、エンジンを停止後に、無人の車両内にて画面表示されていると、盗難などに遭うおそれがあり、不用心であるということに基づく。このように、本構成は、夜間には、通常状態を保持することなく、すぐに待機状態に移行させることにより、画面表示をさせないようにしたものである。
また、本実施の形態において、取得部106は、任意の構成要素である。取得部106は、現在位置の情報を取得する。この場合、制御部104は、取得部106によって取得された現在位置が自宅周辺以外であり、検知部102によりオフ状態に設定することが検知され、さらに、携帯電話装置が載置されていることが検出された場合、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されていることが検出された場合に、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させる。
なお、制御部104は、現在位置が自宅周辺である場合には、検知部102によって電源をオフにする状態が検知されたときに、所定時間の経過を待たずに、通常状態からオフ状態に移行させる。現在位置が自宅周辺であるか否かの判断は、具体的には、予め登録される自宅の位置情報と現在位置の情報とを用いることによっておこなわれる。
また、本実施の形態において、検索部107は、任意の構成要素である。検索部107は、オフ状態にて、所定の時間ごとに、近距離無線通信が可能な周辺の携帯電話装置を検索する。検索部107は、具体的には、近距離無線通信を用いて、周辺の携帯電話装置を検索する。より詳細には、検索部107は、予め登録される携帯電話装置が周辺に存在するか否かを、順次認証することにより、検索をおこなう。近距離無線通信には、代表的には、Bluetoothデバイスが用いられるが、赤外線デバイスを用いることも可能である。なお、Bluetoothは、登録商標である。
なお、情報処理装置100は、Bluetoothデバイスを介して携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことにより、外部サーバと接続可能になり、たとえば、携帯電話装置に紐付けられた個人ごとの属性に基づく情報を受信することが可能になっている。
なお、オフ状態では、全ての電源がオフになっているのではなく、少なくとも、検索部107による検索をおこなうための電源が供給される。所定の時間は、検索をおこなう時間の間隔であり、任意に設定すればよいが、より詳細な検索をおこなえるという観点からすれば、短い間隔であることが望ましい。また、周辺とは、近距離無線通信が可能な範囲であり、具体的には、移動体の外を含む範囲である。
この場合、制御部104は、検索部107の検索結果により周辺に携帯電話装置が存在する場合に、オフ状態から待機状態に移行させる。本構成は、具体的には、移動体の外から利用者が近づいてきた際に、オフ状態から待機状態に移行させることを可能にしたものである。
なお、制御部104は、検索部107の検索結果により周辺に携帯電話装置が存在する場合に、オフ状態から通常状態に移行させるようにしてもよい。さらに、この場合、制御部104は、一定時間が経過しても検知部102によって電源をオンにする状態が検知されない場合、つまり、利用者がアクセサリー電源スイッチをオンすることや操作入力がおこなわれることがない場合、通常状態からオフ状態に移行させればよい。なお、一定時間とは、検索がおこなわれてから利用者が車両に乗り込むために要する程度の時間である。
また、本実施の形態において、制御部104は、検索部107の検索結果に基づき、オフ状態から待機状態に移行させた後、検知部102によって電源をオンにする状態が検知された場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにしてもよい。本構成は、移動体の外から利用者が近づき、オフ状態から待機状態に移行させた後、利用者がアクセサリー電源スイッチをオンさせたときや、タッチパネルなどから操作入力があったときに、待機状態から通常状態へ移行させることを可能にしたものである。つまり、利用者からの入力があったときに、瞬時に通常状態に移行することが可能となる。
(情報処理装置の制御処理手順)
つぎに、図2を用いて、情報処理装置100の制御処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかる情報処理装置100の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいて、情報処理装置100は、通常状態に設定されているものとし、この状態において、電源をオフにする状態が検知されたか否かを判断する(ステップS201)。電源をオフにする状態が検知されない場合は電源をオフにする状態が検知されるまで待機する(ステップS201:Noのループ)。電源をオフにする状態が検知されると(ステップS201:Yes)、載置部材上に携帯電話装置が載置されているか否か、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されているか否かを判断する(ステップS202)。
載置部材上に携帯電話装置が載置されている、または近距離無線通信の接続が確立されていると判断した場合(ステップS202:Yes)、所定時間経過したか否かを判断する(ステップS203)。所定時間経過するまで(ステップS203:No)、ステップS202に移行し、所定時間経過すると(ステップS203:Yes)、通常状態からオフ状態に移行し(ステップS204)、一連の処理を終了する。
一方、載置部材上に携帯電話装置が載置されていないと判断した場合や近距離無線通信の接続が確立されていないと判断した場合(ステップS202:No)、ステップS204に移行し、所定時間の経過を待たずに通常状態からオフ状態に移行して一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる情報処理装置100によれば、通常状態にて、電源をオフにする状態が検知された場合に、載置部材上に携帯電話装置が存在するとき、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されているとき、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるようにしたので、アクセサリー電源が供給されていない状態であっても、しばらくは、通常状態を保持することができる。したがって、利用者は、たとえば、アクセサリー電源スイッチを「オフ」に位置させた後であっても、情報処理装置100を使用したい場合には、情報処理装置100を再起動することなく、つまり、待ち時間がなく、即座に情報処理装置100を使用することができる。
また、本実施の形態において、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させるようにすれば、無駄な電源の消費を防止することができるだけでなく、必要に応じて、即座に画面表示をおこなうことができる。
また、本実施の形態において、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、載置部材上に携帯電話装置が存在しなくなったとき、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれてしまったときに、待機状態からオフ状態に移行させるようにすれば、無駄な電源の消費を防止することができる。つまり、利用者が携帯電話装置を載置部材から取り外したことや携帯電話装置を持ち去ってしまったことで、情報処理装置100を使用する可能性の低いことが想定でき、この場合に、オフ状態に移行させることにより、無駄な電源の消費を防止することが可能になる。
また、本実施の形態において、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、利用者からの操作入力があった場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにすれば、必要に応じて、即座に画面表示をおこなうことができる。
また、本実施の形態において、夜間の表示モードにて画面表示されていた場合であって、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させるようにすれば、夜間に、エンジンを切った後に、たとえば、無人の移動体内にて画面表示がされることにより、不用心になることを防止できる。
また、本実施の形態において、現在位置が自宅周辺以外の場合に、電源をオフにする入力があった場合、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるようにすれば、利用者が情報処理装置100を使用する可能性のある場所にて、しばらくの間、画面表示させておくことができる。言い換えれば、電源をオフにする状態が検知された場合に、自宅周辺などの利用者が情報処理装置100を使用する可能性の低い場所にて、オフ状態に移行させることができる。
また、本実施の形態において、オフ状態にて、所定の時間ごとに、近距離無線通信が可能な周辺の携帯電話装置を検索するようにし、周辺に携帯電話装置が存在する場合に、オフ状態から待機状態に移行させるようにすれば、移動体の外から利用者が近づいてきた際に、オフ状態から待機状態に移行させることができる。また、オフ状態から待機状態に移行させることに限らず、オフ状態から通常状態に移行させるようにすれば、利用者が移動体に乗る前から、画面表示させることができ、待ち時間をなくすことができる。
また、本実施の形態において、オフ状態から待機状態に移行させた後、電源をオンにする状態が検知された場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにすれば、移動体の外から利用者が近づき、オフ状態から待機状態に移行させた後、利用者がアクセサリー電源スイッチをオンさせたときや操作入力をおこなったときに、瞬時に通常状態に移行することが可能になり、画面表示されるまでの待ち時間をなくすことができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。なお、以下の説明においては、車両に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の情報処理装置を実施した場合の一例について説明する。なお、このナビゲーション装置は、携帯電話装置から近距離無線通信により各種情報を取得して各種処理がおこなわれる。また、このナビゲーション装置は、電源供給元からアクセサリー電源の供給により起動して各種処理がおこなわれるが、電源をオフする入力があった場合でも所定の条件を満す場合にはアクセサリー電源の供給が継続されて一部または全ての各種処理がおこなわれるものである。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3において、ナビゲーション装置300は、車両などの移動体に搭載されており、クレードル340に対して脱着可能な携帯電話装置330と近距離無線通信が可能になっている。ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、マイク309と、スピーカ310と、入力デバイス311と、映像I/F312と、ディスプレイ313と、通信I/F314と、BT(Bluetooth)デバイス315と、GPSユニット316と、各種センサ317と、を備えている。なお、Bluetoothは、登録商標である。また、各構成部301〜317はバス320によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、制御プログラムなどの各種プログラムを記録している。なお、これらプログラムは、書換え可能な不揮発性メモリに記録するようにしてもよい。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。また、CPU301は、時間を計測するタイマーを内蔵している。
現在地点算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット316および各種センサ317の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を算出させる。
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク305に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路やユーザが指定した条件に最も合致する経路などである。探索された経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F312へ出力される。
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、磁気ディスク305から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F312へ出力される。
制御プログラムは、表示状態に関する情報と、クレードル340に携帯電話装置330がセットされた際の接続信号とに基づいて、表示状態を移行させるプログラムである。なお、表示状態は、ナビゲーション装置300を使用する際の通常状態と、電源をオフにしたオフ状態と、表示画面の表示を休止させた待機状態とがある。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
音声I/F308は、マイク309およびスピーカ310に接続される。マイク309は、マイク309は、たとえば、車両のサンバイザー付近に設置され、その数は単数でも複数でもよい。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。
スピーカ310は、音声を出力する。具体的には、スピーカ310からは、経路誘導に関する音声や、ハンズフリー通話時の携帯電話装置330による相手先の通話音声が出力される。入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現されてもよいし、複数の形態によって実現されてもよい。
映像I/F312は、ディスプレイ313と接続される。映像I/F312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ313全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ313を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ313は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。ディスプレイ313は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。また、ディスプレイ313は、映像I/F312からの指令により夜間の表示モード、昼間の表示モードのいずれかの表示モードで各種情報を表示する。なお、映像I/F312は、たとえば、車両のイグニッションキーのオンにより昼間の表示モードから夜間の表示モードに切り替える旨の指令をディスプレイ313に与える。
通信I/F314は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F314は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。
また、通信I/F314は、BTデバイス315を含む。BTデバイス315は、携帯電話装置330と近距離無線通信をおこない、ハンズフリー通話時の音声情報やインターネットのサイト情報などの送受信をおこなう。BTデバイス315は、たとえば、2.4GHzの電波を利用し、周辺の所定範囲内の携帯電話装置330と通信をおこなう。また、BTデバイス315は、CPU301の制御により、ナビゲーション装置300のオフ状態にて、所定の時間ごとに、周辺の携帯電話装置330を検索する。
たとえば、周辺の携帯電話装置330に対し、機器ID等の送信を要求する信号を発信する。そして、検索結果に基づき、周辺の携帯電話装置330との認証処理をおこない近距離無線通信の接続を確立させる。また、通信I/F314は、携帯電話装置330との近距離無線通信の接続状態を検出する。必要に応じて当該検出状態(接続が確立されている状態か、または接続が断たれている状態か)を示す信号をCPU301に伝送する。
GPSユニット316は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット316の出力情報は、後述する各種センサ317の出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。なお、CPU301は、車両の現在地点と、予め磁気ディスク等に記録されている自宅の位置情報とから現在位置が自宅周辺にあるかを判断する。この自宅周辺にあるかは、たとえば、自宅までの道のり距離が100m以内にあるかで判断する。
各種センサ317は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ317の出力値は、CPU301による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
携帯電話装置330は、BTデバイス315と同様のデバイスを内蔵しており、ナビゲーション装置300と近距離無線通信をおこなえるようになっている。携帯電話装置330は、外部サーバと接続可能であり、たとえば、携帯電話装置330に紐付けられた個人ごとの属性に基づく情報を受信することが可能である。携帯電話装置330が受信した情報は、BTデバイス315を介してスピーカ310やディスプレイ313から出力される。
クレードル340は、載置部材に相当する。このクレードル340は、スタンド型の拡張機器であり、たとえば、携帯電話装置330をセットすることによって、ナビゲーション装置300との接続や携帯電話装置330の充電をおこなうことが可能になっている。携帯電話装置330がクレードル340にセットされたことを検出するには、クレードル340からの接続信号を用いてもよいし、クレードル340上の携帯電話装置330をセンシングしてもよい。また、クレードル340にセットされたことを認識した携帯電話装置330から当該セットされたことを示す信号をBTデバイス315により受信することによって検出するようにしてもよい。なお、クレードル340は、ナビゲーション装置300の周辺に設置される。
図1に示した情報処理装置100が備える設定部101と、検知部102と、検出部103と、制御部104と、表示部105と、取得部106と、検索部107とは、図3に示したナビゲーション装置300におけるROM302や不揮発性メモリ、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM302や不揮発性メモリに記録されている制御プログラムを実行することにより、図1に示した情報処理装置100が備える機能を、図2に示した制御処理手順で実行することができる。
(ナビゲーション装置がおこなうオン状態時における制御処理の一例)
つぎに、図4を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなうオン状態時における制御処理の一例について説明する。図4は、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなうオン状態時における制御処理の一例を示すフローチャートである。
図4において、ナビゲーション装置300は、通常状態にあるものとし、電源をオフにする状態が検知されたか否かを判断する(ステップS401)。電源をオフにする状態が検知されるまで待機状態にある(ステップS401:Noのループ)。電源をオフにする状態が検知されたと判断すると(ステップS401:Yes)、現在位置が自宅周辺か否かを判断する(ステップS402)。現在位置が自宅周辺ではないと判断した場合(ステップS402:No)、携帯電話装置330がクレードル340にセットされているか否かを判断する(ステップS403)。
携帯電話装置330がクレードル340にセットされていると判断した場合(ステップS403:Yes)、t=0として、タイマーにより時間の計測を開始する(ステップS404)。そして、使用していた画面表示が夜間の表示モードであるか否かを判断する(ステップS405)。
夜間の表示モードであると判断した場合(ステップS405:Yes)、通常状態から待機状態に移行する(ステップS406)。一方、夜間の表示モードではないと判断した場合(ステップS405:No)、通常状態を保持し、ステップS407に移行する。このあと、計測を開始してから所定時間(n)が経過したか否かを判断する(ステップS407)。
所定時間が経過していないと判断した場合(ステップS407:No)、携帯電話装置330がクレードル340から外されたか否かを判断する(ステップS408)。携帯電話装置330がクレードル340から外されていない場合(ステップS408:No)、利用者からの操作入力があったか否かを判断する(ステップS409)。なお、利用者からの操作入力は、たとえば、タッチパネルに触れることによる操作入力である。
操作入力があるまで(ステップS409:No)、ステップS407に移行する。操作入力があると(ステップS409:Yes)、待機状態から通常状態に移行し(通常状態にある場合は通常状態を保持し)(ステップS410)、一連の処理を終了する。
一方、現在位置が自宅周辺であると判断した場合(ステップS402:Yes)、通常状態からオフ状態に移行し(ステップS411)、一連の処理を終了する。また、携帯電話装置330がクレードル340にセットされていないと判断した場合(ステップS403:No)、ステップS411に移行する。
さらに、所定時間が経過したと判断した場合(ステップS407:Yes)、ステップS411に移行する。また、携帯電話装置330がクレードル340から外されたと判断した場合(ステップS408:Yes)、ステップS411に移行する。
上述した処理によれば、通常状態にて、電源をオフにする状態が検知された場合であっても、しばらくは、通常状態を保持することができる。したがって、利用者は、エンジンキーを「オフ」に位置させた後であっても、ナビゲーション装置300を使用したい場合には、再起動することなく、つまり、待ち時間がなく、即座にナビゲーション装置300を使用することができる。
なお、携帯電話装置330がクレードル340にセットされているか否かを判断すること、ならびに携帯電話装置330がクレードル340から外されたか否かを判断すること、の各々を、携帯電話装置330との近距離無線通信の接続が確立されているか否かを判断すること、ならびに携帯電話装置330との近距離無線通信の接続が断たれたか否かを判断すること、の各々に置き換えて処理をおこなうようにしてもよい。
また、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させるようにしたので、無駄な電源の消費を防止することができるだけでなく、必要に応じて、即座に画面表示をおこなうことができる。
また、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、クレードル340から携帯電話装置330が取り外されたときに、待機状態からオフ状態に移行させるようにしたので、無駄な電源の消費を防止することができる。
また、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、利用者からの操作入力があった場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにしたので、必要に応じて、即座に画面表示をおこなうことができる。
また、夜間の表示モードにて画面表示されていた場合であって、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させるようにしたので、夜間に、エンジンを切った後に、たとえば、無人の車両内にて画面表示がされることにより、不用心になることを防止できる。
また、現在位置が自宅周辺以外の場合に、電源をオフにする状態が検知された場合、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるようにしたので、利用者がナビゲーション装置300を使用する可能性のある場所にて、しばらくの間、画面表示させておくことができる。言い換えれば、電源をオフにする入力があった場合に、自宅周辺など利用者がナビゲーション装置300を使用する可能性の低い場所にて、オフ状態に移行させることができる。
(携帯電話装置およびブルートゥースデバイスアドレスの登録情報の一例)
つぎに、図5を用いて、携帯電話装置330およびブルートゥースデバイスアドレス(BDアドレス)の登録情報の一例について説明する。図5は、携帯電話装置330およびブルートゥースデバイスアドレス(BDアドレス)の登録情報の一例を示した説明図である。
図5において、登録情報500は、携帯電話装置330と、BDアドレス501と、自動オン設定502とからなる。携帯電話装置330と、BDアドレス501は、それぞれ対応付けられて登録されている。自動オン設定502は、オフ状態において、所定の時間ごとに、周辺の携帯電話装置330を検索するか否かの設定である。
また、自動オン設定502が設定されている場合には、検索の結果、周辺に登録されている携帯電話装置330が存在する場合には、自動で待機状態に移行させる。自動オン設定502に示す「○」は、自動オン設定502が設定されていることを示し、「−」は、自動オン設定502が設定されていないことを示している。自動オン設定502は、利用者からの入力により、適宜、設定変更可能である。このような登録情報500により、BTデバイス315は、BDアドレス501に対応付けられている携帯電話装置330を検索するようになっている。
(ナビゲーション装置がおこなうオフ状態時における制御処理の一例)
つぎに、図6を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなうオフ状態時における制御処理の一例について説明する。図6は、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなうオフ状態時における制御処理の一例を示すフローチャートである。
図6において、ナビゲーション装置300は、オフ状態にあるものとし、携帯電話装置330に対する周辺検索をおこなうタイミングか否かを判断する(ステップS601)。周辺検索をおこなうタイミングになるまで待機状態にある(ステップS601:Noのループ)。
周辺検索をおこなうタイミングとなると(ステップS601:Yes)、BTデバイス315により、周辺検索を開始する(ステップS602)。そして、登録されている携帯電話装置330が存在するか否かを判断する(ステップS603)。たとえば、BDアドレス501に対応付けられている携帯電話装置330から、機器ID等の送信の要求に対する応答があったか否かを判断する。登録されている携帯電話装置330が存在する(自動オン設定502が「○」の携帯電話装置330が存在する)と判断した場合(ステップS603:Yes)、オフ状態から待機状態に移行する(ステップS604)。
そして、待機状態に移行してから所定時間経過したか否かを判断する(ステップS605)。待機状態に移行してから所定時間経過していない場合(ステップS605:No)、電源をオフにしている状態か否かを判断する(ステップS606)。
電源をオフにしている状態と判断した場合(ステップS606:Yes)、ステップS605に移行する。電源をオフにしている状態ではないと判断した場合(ステップS606:No)、つまり、利用者がエンジンキーを操作し、電源をオンにする入力があった場合やタッチパネルなどを操作することによる操作入力があった場合に、待機状態から通常状態に移行し(ステップS607)、一連の処理を終了する。なお、ステップS607において、通常状態に移行した直後の表示画面の詳細については、図7を用いて後述する。
一方、ステップS603において、登録されている携帯電話装置330が存在しない(自動オン設定502が「○」の携帯電話装置330が存在しない)と判断した場合(ステップS603:No)、一連の処理を終了する。また、ステップS605において、待機状態に移行してから所定時間経過した場合(ステップS605:Yes)、待機状態からオフ状態に移行し(ステップS608)、一連の処理を終了する。
上述した処理によれば、オフ状態にて、所定の時間ごとに、近距離無線通信が可能な周辺の携帯電話装置330を検索するようにし、周辺に携帯電話装置330が存在する場合に、オフ状態から待機状態に移行させるようにしたので、車両の外から利用者が近づいてきた際に、オフ状態から待機状態に移行させることができる。また、オフ状態から待機状態に移行させることに限らず、オフ状態から通常状態に移行させるようにすれば、利用者が車両に乗り込む前から、画面表示させることができ、待ち時間をなくすことができる。
また、オフ状態から待機状態に移行させた後、電源をオフにしている状態ではなくなった場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにしたので、車両の外から利用者が近づき、オフ状態から待機状態に移行させた後、利用者からの入力があると、即座に、待機状態から通常状態へ移行させることができる。したがって、利用者がエンジンキーを「アクセサリー電源」に位置させたときやタッチパネルなどから操作入力をおこなったときに、瞬時に通常状態に移行することが可能になり、画面表示されるまでの待ち時間をなくすことができる。
(ディスプレイに表示される表示画面の一例)
つぎに、図7を用いて、ディスプレイ313に表示される表示画面の一例について説明する。図7は、ディスプレイ313に表示される表示画面の一例を示した説明図である。図7に示す表示画面は、図6に示したステップS607の通常状態に移行した直後の表示画面を示したものである。
図7において、表示画面700には、メッセージが表示されている。この表示画面700は、利用者が運転席に乗り込み、タッチパネルを操作したり、エンジンキーを操作して電源をオンにした際に、即座に表示される画面である。つまり、この表示画面700の前段階では、ナビゲーション装置300が待機状態にあるため、利用者が運転席に乗り込み、タッチパネルを操作したり、エンジンキーを操作して電源をオンにすると、即座に、表示および音声による通知がおこなわれるようになっている。
以上説明したように、本発明の情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体によれば、利用者が使用したい場合に、再起動することなく、つまり、待ち時間がなく、即座に画面表示させることができる。
なお、上記したナビゲーション装置300として、たとえば、移動体に着脱可能とされる携帯型ナビゲーション装置にも適用可能である。上記したナビゲーション装置300は、移動体に固定される固定型ナビゲーション装置であるが、携帯型ナビゲーション装置は、利用者による簡単な操作により移動体に対し着脱可能となり、持ち運び可能となるものである。
この携帯型ナビゲーション装置は、上記したナビゲーション装置300とほぼ同様な構成を備えるが、携帯電話装置330と同様に携帯型ナビゲーション装置専用のクレードル340に装着されることで移動体に対し着脱可能となる。また、携帯型ナビゲーション装置が専用のクレードル340に装着された際には当該携帯型ナビゲーション装置に設けられたコネクタ端子を介して電源供給元となる移動体のシガーソケットから電源が供給され、各種処理がおこなわれる。携帯型ナビゲーション装置では、当該コネクタ端子を介して電源が供給されているか否かで電源をオフにする状態か、または電源をオンにする状態かを検知することができる。
そして、シガーソケットから電源が供給されている通常状態にて、電源をオフにする状態が検知されたときに、携帯電話装置330がクレードル340にセットされている場合、または携帯電話装置330との近距離無線通信の接続が確立されている場合は、携帯型ナビゲーション装置に内蔵されている電源により通常状態を保持し、所定時間経過後にオフ状態に移行する。この電源をオフにする状態とは、たとえば、携帯型ナビゲーション装置がクレードル340から離脱したときが挙げられる。
また、携帯型ナビゲーション装置が専用のクレードル340に装着されている状態において、登録されている携帯電話装置330が周辺に存在すると検索された場合には、内蔵されている電源によりオフ状態から待機状態に移行する。
このように、固定型のナビゲーション装置に限ることなく、携帯型ナビゲーション装置にも上記した本実施例は十分に適用可能となる。
なお、本実施例で説明した制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
この発明は、車両などの移動体に搭載される情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明は、上述した、情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体に限られるものではない。
近年、車両などの移動体には、目的地までの経路を探索し、目的地までを誘導するナビゲーション装置が搭載されている。このようなナビゲーション装置では、電源を入れた際に、一定の待ち時間が生じる。この待ち時間を短縮させるために、電源オフの直前に表示されていた情報を不揮発性記憶媒体に記憶させ、電源を入れた際に、この不揮発性記憶媒体に記憶された情報を読み出すようにした技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開平10−239073号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、エンジンキーをオフに位置させると、ナビゲーション装置の電源が落ちてしまい、たとえば、目的地に到達してエンジンキーをオフに位置させたものの、目的地周辺の情報を得るために、画面を再表示させるには、ナビゲーション装置を再起動させなければならないといった問題が一例として挙げられる。
つまり、特許文献1に記載の技術は、画面の再表示や各種処理をおこなわせるに際し、ナビゲーション装置を起動する時間、および不揮発性媒体に記憶された情報を読み出す時間を要し、利用者は画面が表示されるのを待たなければならないといった問題が一例として挙げられる。特に、携帯電話装置を介して外部サーバと接続し、外部サーバから情報を取得する場合には、このような時間のロスは顕著になるといった問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる情報処理装置は、移動体に搭載され、携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことが可能な情報処理装置において、使用時の状態(以下、「通常状態」という)と、電源をオフにした状態(以下、「オフ状態」という)とのうち、いずれかの状態とするかを検知する検知手段と、前記携帯電話装置が周辺に存在するか否かを検出する検出手段と、前記通常状態にて、前記検知手段によりオフ状態にする旨が検知された場合で前記検出手段により前記携帯電話装置が周辺に存在すると検出されたとき、当該検出されたときから所定時間経過後に、前記通常状態から前記オフ状態に移行させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記携帯電話装置が周辺に存在すると検出されたときから前記所定時間経過するまでの間に利用者からの入力操作があった場合に、前記所定時間経過後も前記通常状態を保持することを特徴とする。
また、請求項9に記載の制御方法は、情報処理装置における制御方法であって、情報処理装置における制御方法であって、使用時の状態(以下、「通常状態」という)と、電源をオフにした状態(以下、「オフ状態」という)とのうち、いずれかの状態とするかを検知する検知工程と、前記携帯電話装置が周辺に存在するか否かを検出する検出工程と、前記通常状態にて、前記検知工程によりオフ状態にする旨が検知された場合で前記検出工程により前記携帯電話装置が周辺に存在すると検出されたとき、当該検出されたときから所定時間経過後に、前記通常状態から前記オフ状態に移行させる制御工程と、を含み、前記制御工程は、前記携帯電話装置が周辺に存在すると検出されたときから前記所定時間経過するまでの間に利用者からの入力操作があった場合に、前記所定時間経過後も前記通常状態を保持することを特徴とする。
また、請求項10に記載の制御プログラムは、請求項9に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる記録媒体は、請求項10に記載の制御プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
実施の形態にかかる情報処理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる情報処理装置の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施例にかかるナビゲーション装置がおこなうオン状態時における制御処理の一例を示すフローチャートである。 携帯電話装置およびブルートゥースデバイスアドレスの登録情報の一例を示した説明図である。 本実施例にかかるナビゲーション装置がおこなうオフ状態時における制御処理の一例を示すフローチャートである。 ディスプレイに表示される表示画面の一例を示した説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(情報処理装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかる情報処理装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかる情報処理装置100の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図1において、情報処理装置100は、移動体に搭載され、携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことが可能である。そして、この近距離無線通信により携帯電話装置から各種情報を取得して、各種処理がおこなわれる。この情報処理装置100は、設定部101と、検知部102と、検出部103と、制御部104と、表示部105と、取得部106と、検索部107とを備えている。
なお、この情報処理装置100は、電源供給元から電源の供給により起動して各種処理がおこなわれるが、後述する電源をオフにする状態とされた場合でも所定の条件を満す場合には電源の供給が継続されて一部または全ての各種処理がおこなわれるものである。なお、各種処理の一部がおこなわれる状態が後述する待機状態にあてはまり、各種処理の全てがおこなわれる状態が後述する通常状態にあてはまる。
設定部101には、使用時の状態(以下、「通常状態」という)と、電源をオフにした状態(以下、「オフ状態」という)とのうち、いずれかが設定される。通常状態とは、たとえば、地図画面やメニュー画面が表示され、利用者からの入力に対して、各種処理がおこなわれる状態である。また、オフ状態とは、メモリをバックアップして動作を停止した状態であり、具体的には、表示部105の画面表示やインジケータの点灯がされず、利用者からの入力に対して、各種処理がおこなわれない状態である。
なお、たとえば、情報処理装置100が車両に搭載されている場合には、車両のバッテリーから電源が供給される。なお、情報処理装置100は、バッテリーに直結しているバックアップ電源ラインからバックアップ電源が常時供給され、また、アクセサリー電源スイッチを経由するアクセサリー電源ラインからアクセサリー電源が供給される。
検知部102は、たとえば、アクセサリー電源が供給されているか、またはアクセサリー電源が供給されていないかを検知する。たとえば、通常、利用者が車両のエンジンキーを操作することによってアクセサリー電源スイッチのオン/オフが切り替えられる。検知部102は、たとえば、アクセサリー電源が供給されているか、または、アクセサリー電源が供給されていないかを電源電圧の変動等により検知する。なお、この場合では、アクセサリー電源が供給されている状態が電源をオンにする状態とされ、アクセサリー電源が供給されていない状態が電源をオフにする状態とされる。
検出部103は、携帯電話装置を載置することが可能な載置部材上の携帯電話装置を検出する。載置部材は、具体的には、クレードルである。この載置部材は、拡張機器であり、たとえば、携帯電話装置を載置することによって、情報処理装置100との接続や携帯電話装置の充電をおこなうことが可能になっている。また、この載置部材は情報処理装置100の周辺に存在する。
検出部103は、具体的には、たとえば、載置部材からの接続信号を用いたり、携帯電話装置をセンシングしたりすることにより、携帯電話装置の有無を検出する。なお、検出部103は、載置部材からの接続信号やセンシングにより携帯電話装置の有無を検出することに限ることなく、たとえば、載置部材に載置されたことを認識した携帯電話装置から当該載置された旨の信号を受信することにより、携帯電話装置の有無を検出するようにしてもよい。
制御部104は、通常状態にて、電源をオフにする状態と検知された場合に、検出部103によって載置部材上の携帯電話装置が検出されたとき、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させる。電源をオフにする状態は、たとえば、上記したアクセサリー電源が供給されていない状態である。つまり、制御部104は、電源をオフにする状態が検知されたとしても、載置部材上に携帯電話装置が検出されたときは、所定時間経過するまで、バックアップ電源ラインからの電源により各種処理がおこなえるようにし、通常状態、または後述する待機状態を保持する。なお、電源をオフにする状態には、主電源ボタンが押下されることによるオフの状態は含まない。所定時間とは、たとえば、利用者が電源をオフにした直後に再度画面表示させるために電源をオンにすることが想定される時間の範囲であり、任意に設定すればよい。
なお、制御部104は、当該所定時間を計測するための計測部(不図示)を備える。また、制御部104は、通常状態にて、検知部102によって電源をオフにする状態が検知された場合に、検出部103によって載置部材上の携帯電話装置が検出されたとき、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるが、これに限らない。たとえば、検出部103が周辺の携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されている状態にあるかを検出する機能を有し、制御部104は、通常状態にて、検知部102によって電源をオフする状態が検知された場合に、検出部103によって携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されていることが検出されたとき、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるようにしてもよい。
この所定時間は、利用者からの入力により適宜、変更できる。なお、制御部104は、載置部材上の携帯電話装置が検出されないとき、または周辺の携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されていないときには、所定時間の経過を待たずに、通常状態からオフ状態に移行させる。また、利用者が情報処理装置100の主電源ボタンをオフにした場合にも、所定時間の経過を待たずに、通常状態からオフ状態に移行させる。つまり、バックアップ電源からの電源により各種処理がおこなえるようにせず、オフ状態に移行させる。
また、本実施の形態において、設定部101には、通常状態、オフ状態、および表示画面の表示を休止させた状態(以下、「待機状態」という)のうち、いずれか一つが設定されるようにしてもよい。待機状態は、レジューム状態であり、具体的には、たとえば、表示部105やインジケータ等を消灯させる一方、利用者からの入力に対して、各種処理をおこなうことができる状態であり、あたかも、停止したように見える状態である。また、待機状態において、外部サーバと通信接続している場合には、外部サーバと適宜、送受信がおこなわれる。
この場合、制御部104は、検知部102によって電源をオフにする状態が検知され、かつ、載置部材上に携帯電話装置が載置されていることが検出されている、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されていることが検出されている場合に、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させる。なお、制御部104は、載置部材上の携帯電話装置が検出されないとき、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれているときには、待機状態に移行させずに、通常状態からオフ状態に移行させる。
また、本実施の形態において、制御部104は、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、検出部103によって載置部材上に携帯電話装置が検出されなくなった場合、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれてしまった場合に、待機状態からオフ状態に移行させるようにしてもよい。載置部材上に携帯電話装置が検出されなくなった場合とは、具体的には、たとえば、利用者により携帯電話装置が載置部材から取り外された場合であり、携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれてしまった場合とは、携帯電話装置の電源がオフされてしまった場合や携帯電話装置の位置が近距離無線通信の可能な範囲から外れてしまった場合である。
また、本実施の形態において、制御部104は、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、利用者からの操作入力があった場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにしてもよい。操作入力は、たとえば、操作ボタンに対する操作入力や、タッチパネルに触れることによる操作入力である。待機状態から通常状態への移行は、表示部105やインジケータ等の消灯した状態から、動作画面を出して、インジケータ等が点灯状態への移行である。なお、利用者からの操作入力があった後に、載置部材上から携帯電話装置が検出されなくなった場合や周辺の携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれてしまった場合には、オフ状態に移行する。
また、本実施の形態において、制御部104は、夜間の表示モードにて画面表示されており、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態から前記オフ状態に移行させるようにしてもよい。夜間の表示モードは、昼間の表示モードに比べて暗い表示である。夜間のモードが表示されているときとしたのは、具体的には、時間帯を限定する趣旨であり、これは、たとえば、夜間、エンジンを停止後に、無人の車両内にて画面表示されていると、盗難などに遭うおそれがあり、不用心であるということに基づく。このように、本構成は、夜間には、通常状態を保持することなく、すぐに待機状態に移行させることにより、画面表示をさせないようにしたものである。
また、本実施の形態において、取得部106は、任意の構成要素である。取得部106は、現在位置の情報を取得する。この場合、制御部104は、取得部106によって取得された現在位置が自宅周辺以外であり、検知部102によりオフ状態に設定することが検知され、さらに、携帯電話装置が載置されていることが検出された場合、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されていることが検出された場合に、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させる。
なお、制御部104は、現在位置が自宅周辺である場合には、検知部102によって電源をオフにする状態が検知されたときに、所定時間の経過を待たずに、通常状態からオフ状態に移行させる。現在位置が自宅周辺であるか否かの判断は、具体的には、予め登録される自宅の位置情報と現在位置の情報とを用いることによっておこなわれる。
また、本実施の形態において、検索部107は、任意の構成要素である。検索部107は、オフ状態にて、所定の時間ごとに、近距離無線通信が可能な周辺の携帯電話装置を検索する。検索部107は、具体的には、近距離無線通信を用いて、周辺の携帯電話装置を検索する。より詳細には、検索部107は、予め登録される携帯電話装置が周辺に存在するか否かを、順次認証することにより、検索をおこなう。近距離無線通信には、代表的には、Bluetoothデバイスが用いられるが、赤外線デバイスを用いることも可能である。なお、Bluetoothは、登録商標である。
なお、情報処理装置100は、Bluetoothデバイスを介して携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことにより、外部サーバと接続可能になり、たとえば、携帯電話装置に紐付けられた個人ごとの属性に基づく情報を受信することが可能になっている。
なお、オフ状態では、全ての電源がオフになっているのではなく、少なくとも、検索部107による検索をおこなうための電源が供給される。所定の時間は、検索をおこなう時間の間隔であり、任意に設定すればよいが、より詳細な検索をおこなえるという観点からすれば、短い間隔であることが望ましい。また、周辺とは、近距離無線通信が可能な範囲であり、具体的には、移動体の外を含む範囲である。
この場合、制御部104は、検索部107の検索結果により周辺に携帯電話装置が存在する場合に、オフ状態から待機状態に移行させる。本構成は、具体的には、移動体の外から利用者が近づいてきた際に、オフ状態から待機状態に移行させることを可能にしたものである。
なお、制御部104は、検索部107の検索結果により周辺に携帯電話装置が存在する場合に、オフ状態から通常状態に移行させるようにしてもよい。さらに、この場合、制御部104は、一定時間が経過しても検知部102によって電源をオンにする状態が検知されない場合、つまり、利用者がアクセサリー電源スイッチをオンすることや操作入力がおこなわれることがない場合、通常状態からオフ状態に移行させればよい。なお、一定時間とは、検索がおこなわれてから利用者が車両に乗り込むために要する程度の時間である。
また、本実施の形態において、制御部104は、検索部107の検索結果に基づき、オフ状態から待機状態に移行させた後、検知部102によって電源をオンにする状態が検知された場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにしてもよい。本構成は、移動体の外から利用者が近づき、オフ状態から待機状態に移行させた後、利用者がアクセサリー電源スイッチをオンさせたときや、タッチパネルなどから操作入力があったときに、待機状態から通常状態へ移行させることを可能にしたものである。つまり、利用者からの入力があったときに、瞬時に通常状態に移行することが可能となる。
(情報処理装置の制御処理手順)
つぎに、図2を用いて、情報処理装置100の制御処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかる情報処理装置100の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいて、情報処理装置100は、通常状態に設定されているものとし、この状態において、電源をオフにする状態が検知されたか否かを判断する(ステップS201)。電源をオフにする状態が検知されない場合は電源をオフにする状態が検知されるまで待機する(ステップS201:Noのループ)。電源をオフにする状態が検知されると(ステップS201:Yes)、載置部材上に携帯電話装置が載置されているか否か、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されているか否かを判断する(ステップS202)。
載置部材上に携帯電話装置が載置されている、または近距離無線通信の接続が確立されていると判断した場合(ステップS202:Yes)、所定時間経過したか否かを判断する(ステップS203)。所定時間経過するまで(ステップS203:No)、ステップS202に移行し、所定時間経過すると(ステップS203:Yes)、通常状態からオフ状態に移行し(ステップS204)、一連の処理を終了する。
一方、載置部材上に携帯電話装置が載置されていないと判断した場合や近距離無線通信の接続が確立されていないと判断した場合(ステップS202:No)、ステップS204に移行し、所定時間の経過を待たずに通常状態からオフ状態に移行して一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる情報処理装置100によれば、通常状態にて、電源をオフにする状態が検知された場合に、載置部材上に携帯電話装置が存在するとき、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が確立されているとき、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるようにしたので、アクセサリー電源が供給されていない状態であっても、しばらくは、通常状態を保持することができる。したがって、利用者は、たとえば、アクセサリー電源スイッチを「オフ」に位置させた後であっても、情報処理装置100を使用したい場合には、情報処理装置100を再起動することなく、つまり、待ち時間がなく、即座に情報処理装置100を使用することができる。
また、本実施の形態において、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させるようにすれば、無駄な電源の消費を防止することができるだけでなく、必要に応じて、即座に画面表示をおこなうことができる。
また、本実施の形態において、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、載置部材上に携帯電話装置が存在しなくなったとき、または携帯電話装置との近距離無線通信の接続が断たれてしまったときに、待機状態からオフ状態に移行させるようにすれば、無駄な電源の消費を防止することができる。つまり、利用者が携帯電話装置を載置部材から取り外したことや携帯電話装置を持ち去ってしまったことで、情報処理装置100を使用する可能性の低いことが想定でき、この場合に、オフ状態に移行させることにより、無駄な電源の消費を防止することが可能になる。
また、本実施の形態において、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、利用者からの操作入力があった場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにすれば、必要に応じて、即座に画面表示をおこなうことができる。
また、本実施の形態において、夜間の表示モードにて画面表示されていた場合であって、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させるようにすれば、夜間に、エンジンを切った後に、たとえば、無人の移動体内にて画面表示がされることにより、不用心になることを防止できる。
また、本実施の形態において、現在位置が自宅周辺以外の場合に、電源をオフにする入力があった場合、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるようにすれば、利用者が情報処理装置100を使用する可能性のある場所にて、しばらくの間、画面表示させておくことができる。言い換えれば、電源をオフにする状態が検知された場合に、自宅周辺などの利用者が情報処理装置100を使用する可能性の低い場所にて、オフ状態に移行させることができる。
また、本実施の形態において、オフ状態にて、所定の時間ごとに、近距離無線通信が可能な周辺の携帯電話装置を検索するようにし、周辺に携帯電話装置が存在する場合に、オフ状態から待機状態に移行させるようにすれば、移動体の外から利用者が近づいてきた際に、オフ状態から待機状態に移行させることができる。また、オフ状態から待機状態に移行させることに限らず、オフ状態から通常状態に移行させるようにすれば、利用者が移動体に乗る前から、画面表示させることができ、待ち時間をなくすことができる。
また、本実施の形態において、オフ状態から待機状態に移行させた後、電源をオンにする状態が検知された場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにすれば、移動体の外から利用者が近づき、オフ状態から待機状態に移行させた後、利用者がアクセサリー電源スイッチをオンさせたときや操作入力をおこなったときに、瞬時に通常状態に移行することが可能になり、画面表示されるまでの待ち時間をなくすことができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。なお、以下の説明においては、車両に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の情報処理装置を実施した場合の一例について説明する。なお、このナビゲーション装置は、携帯電話装置から近距離無線通信により各種情報を取得して各種処理がおこなわれる。また、このナビゲーション装置は、電源供給元からアクセサリー電源の供給により起動して各種処理がおこなわれるが、電源をオフする入力があった場合でも所定の条件を満す場合にはアクセサリー電源の供給が継続されて一部または全ての各種処理がおこなわれるものである。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図3を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3において、ナビゲーション装置300は、車両などの移動体に搭載されており、クレードル340に対して脱着可能な携帯電話装置330と近距離無線通信が可能になっている。ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、マイク309と、スピーカ310と、入力デバイス311と、映像I/F312と、ディスプレイ313と、通信I/F314と、BT(Bluetooth)デバイス315と、GPSユニット316と、各種センサ317と、を備えている。なお、Bluetoothは、登録商標である。また、各構成部301〜317はバス320によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、制御プログラムなどの各種プログラムを記録している。なお、これらプログラムは、書換え可能な不揮発性メモリに記録するようにしてもよい。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。また、CPU301は、時間を計測するタイマーを内蔵している。
現在地点算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット316および各種センサ317の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を算出させる。
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク305に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路やユーザが指定した条件に最も合致する経路などである。探索された経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F312へ出力される。
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された車両の現在地点情報、磁気ディスク305から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F312へ出力される。
制御プログラムは、表示状態に関する情報と、クレードル340に携帯電話装置330がセットされた際の接続信号とに基づいて、表示状態を移行させるプログラムである。なお、表示状態は、ナビゲーション装置300を使用する際の通常状態と、電源をオフにしたオフ状態と、表示画面の表示を休止させた待機状態とがある。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
音声I/F308は、マイク309およびスピーカ310に接続される。マイク309は、マイク309は、たとえば、車両のサンバイザー付近に設置され、その数は単数でも複数でもよい。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。
スピーカ310は、音声を出力する。具体的には、スピーカ310からは、経路誘導に関する音声や、ハンズフリー通話時の携帯電話装置330による相手先の通話音声が出力される。入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、リモコン、キーボード、マウス、タッチパネルのうち、いずれか一つの形態によって実現されてもよいし、複数の形態によって実現されてもよい。
映像I/F312は、ディスプレイ313と接続される。映像I/F312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ313全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ313を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ313は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。ディスプレイ313は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。また、ディスプレイ313は、映像I/F312からの指令により夜間の表示モード、昼間の表示モードのいずれかの表示モードで各種情報を表示する。なお、映像I/F312は、たとえば、車両のイグニッションキーのオンにより昼間の表示モードから夜間の表示モードに切り替える旨の指令をディスプレイ313に与える。
通信I/F314は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F314は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。
また、通信I/F314は、BTデバイス315を含む。BTデバイス315は、携帯電話装置330と近距離無線通信をおこない、ハンズフリー通話時の音声情報やインターネットのサイト情報などの送受信をおこなう。BTデバイス315は、たとえば、2.4GHzの電波を利用し、周辺の所定範囲内の携帯電話装置330と通信をおこなう。また、BTデバイス315は、CPU301の制御により、ナビゲーション装置300のオフ状態にて、所定の時間ごとに、周辺の携帯電話装置330を検索する。
たとえば、周辺の携帯電話装置330に対し、機器ID等の送信を要求する信号を発信する。そして、検索結果に基づき、周辺の携帯電話装置330との認証処理をおこない近距離無線通信の接続を確立させる。また、通信I/F314は、携帯電話装置330との近距離無線通信の接続状態を検出する。必要に応じて当該検出状態(接続が確立されている状態か、または接続が断たれている状態か)を示す信号をCPU301に伝送する。
GPSユニット316は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット316の出力情報は、後述する各種センサ317の出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。なお、CPU301は、車両の現在地点と、予め磁気ディスク等に記録されている自宅の位置情報とから現在位置が自宅周辺にあるかを判断する。この自宅周辺にあるかは、たとえば、自宅までの道のり距離が100m以内にあるかで判断する。
各種センサ317は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ317の出力値は、CPU301による車両の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
携帯電話装置330は、BTデバイス315と同様のデバイスを内蔵しており、ナビゲーション装置300と近距離無線通信をおこなえるようになっている。携帯電話装置330は、外部サーバと接続可能であり、たとえば、携帯電話装置330に紐付けられた個人ごとの属性に基づく情報を受信することが可能である。携帯電話装置330が受信した情報は、BTデバイス315を介してスピーカ310やディスプレイ313から出力される。
クレードル340は、載置部材に相当する。このクレードル340は、スタンド型の拡張機器であり、たとえば、携帯電話装置330をセットすることによって、ナビゲーション装置300との接続や携帯電話装置330の充電をおこなうことが可能になっている。携帯電話装置330がクレードル340にセットされたことを検出するには、クレードル340からの接続信号を用いてもよいし、クレードル340上の携帯電話装置330をセンシングしてもよい。また、クレードル340にセットされたことを認識した携帯電話装置330から当該セットされたことを示す信号をBTデバイス315により受信することによって検出するようにしてもよい。なお、クレードル340は、ナビゲーション装置300の周辺に設置される。
図1に示した情報処理装置100が備える設定部101と、検知部102と、検出部103と、制御部104と、表示部105と、取得部106と、検索部107とは、図3に示したナビゲーション装置300におけるROM302や不揮発性メモリ、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM302や不揮発性メモリに記録されている制御プログラムを実行することにより、図1に示した情報処理装置100が備える機能を、図2に示した制御処理手順で実行することができる。
(ナビゲーション装置がおこなうオン状態時における制御処理の一例)
つぎに、図4を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなうオン状態時における制御処理の一例について説明する。図4は、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなうオン状態時における制御処理の一例を示すフローチャートである。
図4において、ナビゲーション装置300は、通常状態にあるものとし、電源をオフにする状態が検知されたか否かを判断する(ステップS401)。電源をオフにする状態が検知されるまで待機状態にある(ステップS401:Noのループ)。電源をオフにする状態が検知されたと判断すると(ステップS401:Yes)、現在位置が自宅周辺か否かを判断する(ステップS402)。現在位置が自宅周辺ではないと判断した場合(ステップS402:No)、携帯電話装置330がクレードル340にセットされているか否かを判断する(ステップS403)。
携帯電話装置330がクレードル340にセットされていると判断した場合(ステップS403:Yes)、t=0として、タイマーにより時間の計測を開始する(ステップS404)。そして、使用していた画面表示が夜間の表示モードであるか否かを判断する(ステップS405)。
夜間の表示モードであると判断した場合(ステップS405:Yes)、通常状態から待機状態に移行する(ステップS406)。一方、夜間の表示モードではないと判断した場合(ステップS405:No)、通常状態を保持し、ステップS407に移行する。このあと、計測を開始してから所定時間(n)が経過したか否かを判断する(ステップS407)。
所定時間が経過していないと判断した場合(ステップS407:No)、携帯電話装置330がクレードル340から外されたか否かを判断する(ステップS408)。携帯電話装置330がクレードル340から外されていない場合(ステップS408:No)、利用者からの操作入力があったか否かを判断する(ステップS409)。なお、利用者からの操作入力は、たとえば、タッチパネルに触れることによる操作入力である。
操作入力があるまで(ステップS409:No)、ステップS407に移行する。操作入力があると(ステップS409:Yes)、待機状態から通常状態に移行し(通常状態にある場合は通常状態を保持し)(ステップS410)、一連の処理を終了する。
一方、現在位置が自宅周辺であると判断した場合(ステップS402:Yes)、通常状態からオフ状態に移行し(ステップS411)、一連の処理を終了する。また、携帯電話装置330がクレードル340にセットされていないと判断した場合(ステップS403:No)、ステップS411に移行する。
さらに、所定時間が経過したと判断した場合(ステップS407:Yes)、ステップS411に移行する。また、携帯電話装置330がクレードル340から外されたと判断した場合(ステップS408:Yes)、ステップS411に移行する。
上述した処理によれば、通常状態にて、電源をオフにする状態が検知された場合であっても、しばらくは、通常状態を保持することができる。したがって、利用者は、エンジンキーを「オフ」に位置させた後であっても、ナビゲーション装置300を使用したい場合には、再起動することなく、つまり、待ち時間がなく、即座にナビゲーション装置300を使用することができる。
なお、携帯電話装置330がクレードル340にセットされているか否かを判断すること、ならびに携帯電話装置330がクレードル340から外されたか否かを判断すること、の各々を、携帯電話装置330との近距離無線通信の接続が確立されているか否かを判断すること、ならびに携帯電話装置330との近距離無線通信の接続が断たれたか否かを判断すること、の各々に置き換えて処理をおこなうようにしてもよい。
また、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させるようにしたので、無駄な電源の消費を防止することができるだけでなく、必要に応じて、即座に画面表示をおこなうことができる。
また、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、クレードル340から携帯電話装置330が取り外されたときに、待機状態からオフ状態に移行させるようにしたので、無駄な電源の消費を防止することができる。
また、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、利用者からの操作入力があった場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにしたので、必要に応じて、即座に画面表示をおこなうことができる。
また、夜間の表示モードにて画面表示されていた場合であって、通常状態から待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、待機状態からオフ状態に移行させるようにしたので、夜間に、エンジンを切った後に、たとえば、無人の車両内にて画面表示がされることにより、不用心になることを防止できる。
また、現在位置が自宅周辺以外の場合に、電源をオフにする状態が検知された場合、所定時間経過後に、通常状態からオフ状態に移行させるようにしたので、利用者がナビゲーション装置300を使用する可能性のある場所にて、しばらくの間、画面表示させておくことができる。言い換えれば、電源をオフにする入力があった場合に、自宅周辺など利用者がナビゲーション装置300を使用する可能性の低い場所にて、オフ状態に移行させることができる。
(携帯電話装置およびブルートゥースデバイスアドレスの登録情報の一例)
つぎに、図5を用いて、携帯電話装置330およびブルートゥースデバイスアドレス(BDアドレス)の登録情報の一例について説明する。図5は、携帯電話装置330およびブルートゥースデバイスアドレス(BDアドレス)の登録情報の一例を示した説明図である。
図5において、登録情報500は、携帯電話装置330と、BDアドレス501と、自動オン設定502とからなる。携帯電話装置330と、BDアドレス501は、それぞれ対応付けられて登録されている。自動オン設定502は、オフ状態において、所定の時間ごとに、周辺の携帯電話装置330を検索するか否かの設定である。
また、自動オン設定502が設定されている場合には、検索の結果、周辺に登録されている携帯電話装置330が存在する場合には、自動で待機状態に移行させる。自動オン設定502に示す「○」は、自動オン設定502が設定されていることを示し、「−」は、自動オン設定502が設定されていないことを示している。自動オン設定502は、利用者からの入力により、適宜、設定変更可能である。このような登録情報500により、BTデバイス315は、BDアドレス501に対応付けられている携帯電話装置330を検索するようになっている。
(ナビゲーション装置がおこなうオフ状態時における制御処理の一例)
つぎに、図6を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなうオフ状態時における制御処理の一例について説明する。図6は、本実施例にかかるナビゲーション装置300がおこなうオフ状態時における制御処理の一例を示すフローチャートである。
図6において、ナビゲーション装置300は、オフ状態にあるものとし、携帯電話装置330に対する周辺検索をおこなうタイミングか否かを判断する(ステップS601)。周辺検索をおこなうタイミングになるまで待機状態にある(ステップS601:Noのループ)。
周辺検索をおこなうタイミングとなると(ステップS601:Yes)、BTデバイス315により、周辺検索を開始する(ステップS602)。そして、登録されている携帯電話装置330が存在するか否かを判断する(ステップS603)。たとえば、BDアドレス501に対応付けられている携帯電話装置330から、機器ID等の送信の要求に対する応答があったか否かを判断する。登録されている携帯電話装置330が存在する(自動オン設定502が「○」の携帯電話装置330が存在する)と判断した場合(ステップS603:Yes)、オフ状態から待機状態に移行する(ステップS604)。
そして、待機状態に移行してから所定時間経過したか否かを判断する(ステップS605)。待機状態に移行してから所定時間経過していない場合(ステップS605:No)、電源をオフにしている状態か否かを判断する(ステップS606)。
電源をオフにしている状態と判断した場合(ステップS606:Yes)、ステップS605に移行する。電源をオフにしている状態ではないと判断した場合(ステップS606:No)、つまり、利用者がエンジンキーを操作し、電源をオンにする入力があった場合やタッチパネルなどを操作することによる操作入力があった場合に、待機状態から通常状態に移行し(ステップS607)、一連の処理を終了する。なお、ステップS607において、通常状態に移行した直後の表示画面の詳細については、図7を用いて後述する。
一方、ステップS603において、登録されている携帯電話装置330が存在しない(自動オン設定502が「○」の携帯電話装置330が存在しない)と判断した場合(ステップS603:No)、一連の処理を終了する。また、ステップS605において、待機状態に移行してから所定時間経過した場合(ステップS605:Yes)、待機状態からオフ状態に移行し(ステップS608)、一連の処理を終了する。
上述した処理によれば、オフ状態にて、所定の時間ごとに、近距離無線通信が可能な周辺の携帯電話装置330を検索するようにし、周辺に携帯電話装置330が存在する場合に、オフ状態から待機状態に移行させるようにしたので、車両の外から利用者が近づいてきた際に、オフ状態から待機状態に移行させることができる。また、オフ状態から待機状態に移行させることに限らず、オフ状態から通常状態に移行させるようにすれば、利用者が車両に乗り込む前から、画面表示させることができ、待ち時間をなくすことができる。
また、オフ状態から待機状態に移行させた後、電源をオフにしている状態ではなくなった場合に、待機状態から通常状態に移行させるようにしたので、車両の外から利用者が近づき、オフ状態から待機状態に移行させた後、利用者からの入力があると、即座に、待機状態から通常状態へ移行させることができる。したがって、利用者がエンジンキーを「アクセサリー電源」に位置させたときやタッチパネルなどから操作入力をおこなったときに、瞬時に通常状態に移行することが可能になり、画面表示されるまでの待ち時間をなくすことができる。
(ディスプレイに表示される表示画面の一例)
つぎに、図7を用いて、ディスプレイ313に表示される表示画面の一例について説明する。図7は、ディスプレイ313に表示される表示画面の一例を示した説明図である。図7に示す表示画面は、図6に示したステップS607の通常状態に移行した直後の表示画面を示したものである。
図7において、表示画面700には、メッセージが表示されている。この表示画面700は、利用者が運転席に乗り込み、タッチパネルを操作したり、エンジンキーを操作して電源をオンにした際に、即座に表示される画面である。つまり、この表示画面700の前段階では、ナビゲーション装置300が待機状態にあるため、利用者が運転席に乗り込み、タッチパネルを操作したり、エンジンキーを操作して電源をオンにすると、即座に、表示および音声による通知がおこなわれるようになっている。
以上説明したように、本発明の情報処理装置、制御方法、制御プログラム、および記録媒体によれば、利用者が使用したい場合に、再起動することなく、つまり、待ち時間がなく、即座に画面表示させることができる。
なお、上記したナビゲーション装置300として、たとえば、移動体に着脱可能とされる携帯型ナビゲーション装置にも適用可能である。上記したナビゲーション装置300は、移動体に固定される固定型ナビゲーション装置であるが、携帯型ナビゲーション装置は、利用者による簡単な操作により移動体に対し着脱可能となり、持ち運び可能となるものである。
この携帯型ナビゲーション装置は、上記したナビゲーション装置300とほぼ同様な構成を備えるが、携帯電話装置330と同様に携帯型ナビゲーション装置専用のクレードル340に装着されることで移動体に対し着脱可能となる。また、携帯型ナビゲーション装置が専用のクレードル340に装着された際には当該携帯型ナビゲーション装置に設けられたコネクタ端子を介して電源供給元となる移動体のシガーソケットから電源が供給され、各種処理がおこなわれる。携帯型ナビゲーション装置では、当該コネクタ端子を介して電源が供給されているか否かで電源をオフにする状態か、または電源をオンにする状態かを検知することができる。
そして、シガーソケットから電源が供給されている通常状態にて、電源をオフにする状態が検知されたときに、携帯電話装置330がクレードル340にセットされている場合、または携帯電話装置330との近距離無線通信の接続が確立されている場合は、携帯型ナビゲーション装置に内蔵されている電源により通常状態を保持し、所定時間経過後にオフ状態に移行する。この電源をオフにする状態とは、たとえば、携帯型ナビゲーション装置がクレードル340から離脱したときが挙げられる。
また、携帯型ナビゲーション装置が専用のクレードル340に装着されている状態において、登録されている携帯電話装置330が周辺に存在すると検索された場合には、内蔵されている電源によりオフ状態から待機状態に移行する。
このように、固定型のナビゲーション装置に限ることなく、携帯型ナビゲーション装置にも上記した本実施例は十分に適用可能となる。
なお、本実施例で説明した制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 情報処理装置
101 設定部
102 検知部
103 検出部
104 制御部
105 表示部
106 取得部
107 検索部
300 ナビゲーション装置

Claims (11)

  1. 移動体に搭載され、携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことが可能な情報処理装置において、
    使用時の状態(以下、「通常状態」という)と、電源をオフにした状態(以下、「オフ状態」という)とのうち、いずれかの状態とするかを検知する検知手段と、
    前記携帯電話装置が周辺に存在するか否かを検出する検出手段と、
    前記通常状態にて、前記検知手段よりオフ状態にする旨が検知された場合で前記検出手段により前記携帯電話装置が周辺に存在すると検出されたとき、当該検出されたときから所定時間経過後に、前記通常状態から前記オフ状態に移行させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記通常状態から表示画面の表示を休止させた状態(以下、「待機状態」という)に移行させた後、所定時間経過後に、前記待機状態から前記オフ状態に移行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記通常状態から前記待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、前記検出手段によって前記携帯電話装置が周辺に存在しないと検出された場合に、前記待機状態から前記オフ状態に移行させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記通常状態から前記待機状態に移行させた後、所定時間経過前に、利用者からの入力操作があった場合に、前記待機状態から前記通常状態に移行させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御手段は、夜間の表示モードにて画面表示されていた際、前記通常状態から前記待機状態に移行させた後、所定時間経過後に、前記待機状態から前記オフ状態に移行させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 現在位置の情報を取得する取得手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記取得手段によって取得された現在位置が自宅周辺以外の際、前記検知手段によりオフ状態に設定することが検知された場合に、前記検出手段により携帯電話装置が周辺に存在することが検出されたとき、所定時間経過後に、前記通常状態から前記オフ状態に移行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記オフ状態にて、所定の時間ごとに、近距離無線通信が可能な周辺の前記携帯電話装置を検索する検索手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記検索手段の検索結果により周辺に前記携帯電話装置が存在する場合に、前記オフ状態から前記待機状態に移行させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の情報処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記オフ状態から前記待機状態に移行させた後、前記通常状態に設定することが検知された場合に、前記待機状態から前記通常状態に移行させることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 使用時の状態(以下、「通常状態」という)と、電源をオフにした状態(以下、「オフ状態」という)とのうち、いずれか一つが設定されるとともに、携帯電話装置と近距離無線通信をおこなうことが可能な情報処理装置の制御方法において、
    前記携帯電話装置が周辺に存在するか否かを検出する検出工程と、
    前記通常状態にて、オフ状態に設定することが検知された場合に、周辺に携帯電話装置が存在することが検出されたとき、当該検出されてから所定時間経過後に、前記通常状態から前記オフ状態に移行させる制御工程と、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  10. 請求項9に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
  11. 請求項10に記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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