JPWO2009066382A1 - 表示領域拡大装置および車載機器 - Google Patents
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Abstract
基準ディスプレイ2と増設ディスプレイ3とを接続部材4で接続して増設ディスプレイ3を基準ディスプレイ2の上下左右に移動できるようにし、基準ディスプレイ2には映像入力部5から入力した映像の中心領域を映像処理部21で切り出して表示させて、基準ディスプレイ2には、移動した位置に対応する領域の映像を映像処理部31で切り出して表示させる。
Description
本発明は、例えば表示装置に表示された地図などの映像の表示領域を拡大する表示領域拡大装置およびその表示領域拡大装置を備えた車載機器に関する。
従来、所定の解像度(例えばVGA)のディスプレイで表示されていた映像でそれよりも広範囲まで表示領域を拡大して表示する場合は、例えば特許文献1のようにVGAサイズのディスプレイを縦横それぞれ2つずつ並べて表示することでVGAサイズの4倍の表示領域に拡大していた。
特許文献1に記載のマルチスクリーン表示装置は複数のディスプレイ装置を直列に接続して初段のディスプレイ装置から各ディスプレイ装置には同一の映像信号が供給され、各ディスプレイ装置で表示すべき領域のみを拡大して表示している。
また、特許文献2には、複数のディスプレイに異なる映像を表示させるために、一つの表示装置が時分割で複数のディスプレイそれぞれに表示する映像を出力して複数のディスプレイに異なる映像を表示させる描画装置が提案されている。
特開2003−316339号公報
特開2005−134479号公報
従来1つのディスプレイでは画面をスクロールして現在表示されている領域の隣接領域を表示させていたが、上述した特許文献1を適用すればスクロールを使用する頻度を少なくすることができる。しかしながら、特許文献1に記載のマルチスクリーン表示装置では、ディスプレイの取り付けスペースに制限がある場合は適用できない。例えば、車載機器の場合は、特許文献1のような4倍の面積のディスプレイを用いると、正面の視界を遮ってしまったり、ハザードランプやエアコンのスイッチなどを隠してしまうことがあり、運転の支障となってしまうという問題があった。
特許文献2に記載の描画装置においても、上述したような車載機器に適用する際の問題点には何ら解決策が提示されていない。
そこで、本発明は、例えば複数のディスプレイを用いて1つの映像を表示する際に、なるべく場所をとらずに効率良く表示領域を拡大することができる表示領域拡大装置および車載機器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の表示領域拡大装置は、映像を入力する映像入力手段と、前記映像入力手段から映像が入力されるとともに入力された映像の中心領域を表示する第1のディスプレイと、前記映像入力手段から映像が入力されるとともに前記第1のディスプレイが表示する前記中心領域と隣接する領域を表示する第2のディスプレイと、を備えた表示領域拡大装置であって、前記第2のディスプレイを、前記第1のディスプレイと接続するとともに、前記第1のディスプレイを中心として周方向に移動自在に接続する接続手段と、前記第2のディスプレイの位置を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前記第2のディスプレイの位置に基づいて、前記中心領域と隣接する領域のうち前記第2のディスプレイに表示する領域を決定し表示させる表示領域決定手段と、を備えたことを特徴としている。
1 表示領域拡大装置
2 基準ディスプレイ(第1のディスプレイ)
3 増設ディスプレイ(第2のディスプレイ)
4 接続部材(接続手段)
4a 基準ディスプレイ固定部(第1の取付部)
4b アーム部
4c 増設ディスプレイ固定部(第2の取付部)
5 映像入力部(映像入力手段)
32 増設マイコン(表示領域決定手段)
41 配置方向センサ(検出手段)
2 基準ディスプレイ(第1のディスプレイ)
3 増設ディスプレイ(第2のディスプレイ)
4 接続部材(接続手段)
4a 基準ディスプレイ固定部(第1の取付部)
4b アーム部
4c 増設ディスプレイ固定部(第2の取付部)
5 映像入力部(映像入力手段)
32 増設マイコン(表示領域決定手段)
41 配置方向センサ(検出手段)
以下、本発明の一実施形態にかかる表示領域拡大装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる表示領域拡大装置は、接続手段が第2のディスプレイを第1のディスプレイを中心として周方向に移動自在に接続し、検出手段で検出した第2のディスプレイの位置に基づいて、表示領域決定手段が第2のディスプレイに表示する領域を決定して表示させているので、第2のディスプレイを第1のディスプレイを中心として周方向に移動させるだけで、移動した位置に対応した第1のディスプレイが表示する中心領域と隣接する領域を第2のディスプレイに自動的に表示することができる。したがって、4倍の面積のディスプレイを用いなくとも、表示させたい領域を含むような位置に第2のディスプレイを移動することで第1のディスプレイの表示領域を効率よく拡大できる。
また、接続手段が、第2のディスプレイを第1のディスプレイの上下左右のいずれかの位置に移動可能とし、表示領域決定手段が、検出手段が検出した位置に基づいて、第1のディスプレイに表示される中心領域の上下左右のいずれかの位置に隣接する領域を第2のディスプレイに表示させてもよい。このようにすることにより、第2のディスプレイを第1のディスプレイの上下左右のいずれかの位置に移動させるだけで、移動した位置に対応した第1のディスプレイが表示する中心領域の上下左右のいずれかに隣接する領域を第2のディスプレイに自動的に表示することができる。
また、接続手段が、第1のディスプレイと第2のディスプレイとを接続するアーム部と、第1のディスプレイの背面に取り付けられるとともにアーム部の一端と接続されてアーム部を第1のディスプレイの背面に対して平行な方向に回転自在に保持する第1の取付部と、第2のディスプレイの背面に取り付けられるとともにアーム部の他端と接続されてアーム部を第2のディスプレイの背面に対して平行な方向に回転自在に保持する第2の取付部と、を備えてもよい。このようにすることにより、第1のディスプレイと第2のディスプレイとを接続し、第1の取付部と第2の取付部がそれぞれ回転することで、第2のディスプレイを第1のディスプレイを中心として周方向に移動自在とすることができる。
また、検出手段が、第1の取付部または第2の取付部のうちいずれか一方におけるアーム部の角度を検出するようにしてもよい。このようにすることにより、アーム部の角度によって第2のディスプレイの位置を検出することができる。
また、検出手段が、第1のディスプレイの側面と第2のディスプレイの側面との接触位置を検出するようにしてもよい。このようにすることにより、例えば、第1のディスプレイの側面または第2のディスプレイの側面にスイッチを設けて、そのスイッチが第1のディスプレイの側面または第2のディスプレイの側面に押されることで、その押された位置を検出して第2のディスプレイの位置を検出することができる。
また、第2のディスプレイが第1のディスプレイを介して映像を入力されてもよい。このようにすることにより、第2のディスプレイに映像入力のための配線を行う必要がなく、第1のディスプレイにのみ配線すればよいので配線が単純になるとともに接続作業が容易になる。
また、第2のディスプレイを複数備えてもよい。このようにすることにより、第1のディスプレイが表示する中心領域の周囲の複数領域を表示することができるので、拡大表示領域をさらに大きくすることができる。
また、車載機器に請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の表示領域拡大装置を備えてもよい。このようにすることにより、車載機器において、従来よりも省スペースにして表示領域を効率よく拡大できる。
本発明の第1の実施例にかかる表示領域拡大装置1を図1ないし図7を参照して説明する。図1(a)は表示領域拡大装置1の外観を示した正面図、図1(b)は右側面図、図2は表示領域拡大装置1の機能ブロック図である。表示領域拡大装置1は、自動車などに搭載されてカーナビゲーションシステムなどの車載機器の表示装置として用いられる。表示領域拡大装置1は、第1のディスプレイとしての基準ディスプレイ2と、第2のディスプレイとしての増設ディスプレイ3と、接続手段としての接続部材4と、を備えている。ここで、図1の矢印X方向を幅方向、矢印Y方向を高さ方向、矢印Z方向を奥行き方向と呼ぶ。
基準ディスプレイ2は、略直方体状に形成されたケース2aと、ケース2aの図1(a) 上の正面に取り付けられたLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)で構成された表示部2bと、を備えている。また、基準ディスプレイ2は、図示しない固定部材により例えば自動車などの車室内のダッシュボード上などに固定されている。
また、基準ディスプレイ2は図2に示すように、映像処理部21と、基準マイコン22と、を備えている。
映像処理部21は、映像入力部5から入力された映像のうち、表示部2bで表示する領域のみを切り出して表示部2bに出力する。表示部2bで表示する領域とは、映像入力部5から映像処理部21に入力される映像の略中心部分を示す。
基準マイコン22は、CPUやメモリなどから構成されたマイクロコンピュータであり、基準ディスプレイ2の全体制御や、映像処理部21へ映像切り出しの指示などを行う。
増設ディスプレイ3は、略直方体状に形成されたケース3aと、ケース3aの図1(a) 上の正面に取り付けられたLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)で構成された表示部3bと、を備えている。
また、増設ディスプレイ3は図2に示すように、映像処理部31と、増設マイコン32と、を備えている。
映像処理部31は、映像入力部5から入力された映像のうち、表示部3bで表示する領域のみを切り出して表示部3bに出力する。表示部3bで表示する領域は、増設マイコン32から指示される。
表示領域決定手段としての増設マイコン32は、CPUやメモリなどから構成されたマイクロコンピュータであり、増設ディスプレイ3の全体制御や、配置方向センサ41から入力されるアーム部4bの位置(角度)に基づいて映像処理部31へ映像切り出しの指示などを行う。
接続部材4は、第1の取付部としての基準ディスプレイ固定部4aと、アーム部4bと、第2の取付部としての増設ディスプレイ固定部4cと、を備えている。
基準ディスプレイ固定部4aは、円柱状に形成され、側面からアーム部4bの一端が該円柱の周方向(背面と平行な方向)に沿って回転自在に取り付けられている。基準ディスプレイ固定部4aは、アーム部4bを図1の幅方向(矢印X方向とその逆方向)、高さ方向(矢印Y方向とその逆方向)の4箇所の位置でアーム部4bを固定する図示しないロック機構と、後述する検出手段としての配置方向センサ41を内蔵している。また、基準ディスプレイ固定部4aは、基準ディスプレイ2の表示部2bと相対する背面の略中央に円柱が突出するように取り付けられている。すなわち、前記ロック機構がロックする4箇所は基準ディスプレイ2の上下左右のいずれかに固定することを示し、配置方向センサ41はその4箇所のうちどの位置に固定されているかを検出する。
アーム部4bは、平板状に形成され、基準ディスプレイ固定部4aと後述する増設ディスプレイ固定部4cとを接続する。また、アーム部4bは増設ディスプレイ3の移動時や増設ディスプレイ3の位置に合わせて伸縮することが可能となっている。
増設ディスプレイ固定部4cは、円柱状に形成され、側面からアーム部4bの他端が該円柱の周方向(背面と平行な方向)に沿って回転自在に取り付けられている。また、増設ディスプレイ固定部4cは、増設ディスプレイ3の表示部3bと相対する背面の略中央に円柱が突出するように取り付けられている。
図2に示すように、配置方向センサ41は、基準ディスプレイ固定部4aに設けられ、アーム部4bの位置(角度)を検出して増設マイコン32に出力する。アーム部4bの位置(角度)とは、前述したロック機構によるロック位置(幅方向および高さ方向の4箇所のいずれの方向にアーム部4bが向いているかを示している。例えば図1(a)の場合は高さ方向(矢印Yの逆方向、つまり下)を向いている。
映像入力手段としての映像入力部5は、例えば、DVDドライブやハードディスクドライブなどの記録媒体を内蔵し、基準ディスプレイ2へ記録媒体から読み出した映像を入力する。記録媒体には、基準ディスプレイ2の表示部2bに表示する解像度よりも高い解像度の映像が記録されている。なお、映像入力部5は、記録媒体によらず、外部から無線や有線などによって映像を供給してもよい。
次に、上述した構成の表示領域拡大装置1の動作を図3乃至図7を参照して説明する。図3は映像入力部5が基準ディスプレイ2に対して出力する映像の解像度(サイズ)を示している。出力映像6は、基準ディスプレイ2が表示する解像度に対して縦横共に3倍の解像度の映像である。基準ディスプレイ2はこの出力映像6のうち6Eの位置の映像を表示する。
この6Eの位置の映像の一例を図4に示す。図4は地図とルート情報7および自車を示すマーク8(アイコン)の他にメニューや案内表示や他のアイコンなども表示されている。つまり、この映像(6E)単体でもナビゲーションシステムとして機能するために必要とする機能は備えている。要するに、この映像(6E)は従来表示部が1枚の場合に表示されていた映像と略同一の情報量の映像である。
本実施例の場合は予め6Eの周囲領域まで含めた映像を作成し映像入力部5から基準ディスプレイ2や増設ディスプレイ3に入力することによって、図4に示すように、増設ディスプレイ3を移動させることで移動させた位置に対応する領域を増設ディスプレイ3に表示させることができる。例えば、図4の場合は、増設ディスプレイ3が基準ディスプレイ2の下に位置(6Hを表示)していた時に、基準ディスプレイ2の右に移動させることで、その位置を認識して対応する領域の映像(6F)を増設ディスプレイ3が表示する。図4の場合は、増設ディスプレイ3をこのように移動することで、案内ルート上、右折の次は左折する必要があることが基準ディスプレイ2のみの場合よりも視覚的にわかり易く表示することができる。また、同様に基準ディスプレイ2の上に移動させたときは6Bを、基準ディスプレイ2の左に移動させた場合は6Dを表示する。
ここで、増設ディスプレイ3の移動方法を図5を参照して説明する。まず、増設ディスプレイ3を基準ディスプレイ2から離れる方向に向かって引く(図5の場合は下側に向かって引く)。このようにすると、接続部材4のアーム部4bが伸びるとともに基準ディスプレイ固定部4aのロックが解除される。そして、増設ディスプレイ3を所望の位置に移動させて、基準ディスプレイ2の側面と増設ディスプレイ3の側面が接触する程度までアーム部4bが縮むと基準ディスプレイ固定部4aがロックされ増設ディスプレイ3が移動した位置(図5では右側)に保持される。
次に、上述した基準ディスプレイ2の動作を図6のフローチャートを参照して詳細に説明する。図6のフローチャートは基準マイコン22にて実行される。
まず、ステップS11において、予め定めた位置の映像を切り出してステップS12に進む。本ステップでは、映像処理部21に予め定めた位置、つまり映像の中央位置(6E)を切り出すように指示をする。
次に、ステップS12において、ステップS11で切り出した映像を表示部2bに出力させる。つまり、基準マイコン22は映像の中央位置を切り出させて表示させるように制御している。
次に、上述した増設ディスプレイ3の動作を図7のフローチャートを参照して詳細に説明する。図7のフローチャートは増設マイコン32にて実行される。
まず、ステップS21において、自分の位置、つまり、増設ディスプレイ3が基準ディスプレイ2の上下左右のうちどの位置にあるかを確認してステップS22に進む。すなわち、基準ディスプレイ固定部4aに内蔵されている配置方向センサ41が検出したアーム部4bの位置(角度)を取得して、そのアーム部4bの位置(角度)から基準ディスプレイ2が上下左右のうちどの位置にあるかを確認する。
次に、ステップS22において、ステップS21で確認した位置に応じた映像を切り出してステップS23に進む。本ステップでは、映像処理部31にステップS21で検出した位置に相当する映像を切り出すように指示をする。
次に、ステップS23において、ステップS22で切り出した映像を表示部3bに出力させる。つまり、増設マイコン32は配置方向センサ41が検出した位置に応じた映像を切り出させて表示させるように制御している。すなわち、検出手段が検出した位置に基づいて、第2のディスプレイに表示する第1のディスプレイに表示される中心領域の上下左右のいずれかの位置に隣接する領域を決定し、第2のディスプレイに表示させている。
本実施例によれば、基準ディスプレイ2と増設ディスプレイ3とを接続部材4で接続して増設ディスプレイ3を基準ディスプレイ2の上下左右に移動できるようにし、基準ディスプレイ2には映像入力部5から入力した映像の中心領域を切り出して表示させて、増設ディスプレイ3には、移動した位置に対応する領域の映像を切り出して表示させているので、移動した位置に対応した中心領域に隣接する領域を増設ディスプレイ3に自動的に表示することができる。
また、配置方向センサ41でアーム部4bの角度を検出しているので、その角度からアーム部4bに接続された増設ディスプレイ3の位置を検出することができる。
なお、上述した実施例では配置方向センサ41は基準ディスプレイ固定部4aに内蔵されていたが、増設ディスプレイ固定部4cにおいても増設ディスプレイ3の移動に応じてアーム部4bの角度が変化することから、増設ディスプレイ固定部4cに内蔵してもよい。
また、上述した実施例では、基準ディスプレイ2を中心領域を表示する第1のディスプレイとしていたが、基準ディスプレイ2、増設ディスプレイ3ともに同一構成とし、配置方向センサ41の検出結果も両方のディスプレイに出力するようにして、初期設定などにより中心領域を表示する第1のディスプレイを選択できるようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施例を図8を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、基準ディスプレイ2および増設ディスプレイ3のブロック構成は第1の実施例と同様であるが、映像入力部5から増設ディスプレイ3に入力される映像は基準ディスプレイ2及び接続部材4を介して入力されている点が異なる。
また、本実施例においても、配置方向センサ41は基準ディスプレイ固定部4a、増設ディスプレイ固定部4cのどちらに内蔵してもよい。
本実施例によれば、増設ディスプレイ3へ基準ディスプレイ2を介して映像が入力されているので、配線が単純化されるために配線作業が容易になる。
なお、上述した実施例では基準ディスプレイ固定部4aに配置方向センサ41を備えていたが、それに限らず、例えば、基準ディスプレイ2の4つの側面にスイッチ等を設け、増設ディスプレイ3がそのスイッチを押すことで、増設ディスプレイ3が基準ディスプレイ2に対してどの位置にあるかを検出するようにしてもよい。勿論増設ディスプレイ3側にスイッチを設けてもよい。すなわち、第1のディスプレイの側面と第2のディスプレイの側面との接触位置を検出してもよい。
また、上述した実施例では基準ディスプレイ固定部4aにロック機構を備えていたが、それに限らず、図9に示すように、基準ディスプレイ2の側面から突出した突起2cと、増設ディスプレイ3の側面に孔3cと、をそれぞれ設け、突起2cを孔3cに進入されることで増設ディスプレイ3の位置をロックするようにしてもよい。勿論、基準ディスプレイ2に孔を設け、増設ディスプレイ3に突起を設けてもよい。さらに、上述したスイッチによる配置方向センサと組み合わせてもよい。つまり、突起側または孔側にスイッチ機能を持たせロックされた時点でスイッチがONになるようにしてもよい。
また、増設ディスプレイ3を移動する際には基準ディスプレイ2から離れる方向に引いていたが、図10に示すように増設ディスプレイ3を基準ディスプレイ2と側面が接触しない方向(奥行き方向)に押してから回転させてもよい。
また、上述した実施例では増設ディスプレイ3は1つであったが2つ以上であってもよい。この場合は接続部材のアーム部4bが複数となるので各アーム部4bに対応した配置方向センサ41を設ける必要がある。
前述した実施例によれば、以下の表示領域拡大装置1が得られる。
(付記1)映像を入力する映像入力部5と、映像入力部5から映像が入力されるとともに入力された映像の中心領域を表示する基準ディスプレイ2と、映像入力部5から映像が入力されるとともに基準ディスプレイ2が表示する中心領域と隣接する領域を表示する増設ディスプレイ3と、を備えた表示領域拡大装置1であって、
増設ディスプレイ3を、基準ディスプレイ2と接続するとともに、基準ディスプレイ2を中心として周方向に移動自在に接続する接続部材4と、
増設ディスプレイ3の位置を検出する配置方向センサ41と、
配置方向センサ41が検出した増設ディスプレイ3の位置に基づいて、中心領域と隣接する領域のうち増設ディスプレイ3に表示する領域を決定し表示させる増設マイコン32と、
を備えたことを特徴とする表示領域拡大装置1。
増設ディスプレイ3を、基準ディスプレイ2と接続するとともに、基準ディスプレイ2を中心として周方向に移動自在に接続する接続部材4と、
増設ディスプレイ3の位置を検出する配置方向センサ41と、
配置方向センサ41が検出した増設ディスプレイ3の位置に基づいて、中心領域と隣接する領域のうち増設ディスプレイ3に表示する領域を決定し表示させる増設マイコン32と、
を備えたことを特徴とする表示領域拡大装置1。
この表示領域拡大装置1によれば、増設ディスプレイ3を基準ディスプレイ2を中心として周方向に移動させるだけで、移動した位置に対応した基準ディスプレイ2が表示する中心領域と隣接する領域を増設ディスプレイ3に自動的に表示することができる。したがって、4倍の面積のディスプレイを用いなくとも、表示させたい領域を含むような位置に第2のディスプレイを移動することで第1のディスプレイの表示領域を効率よく拡大できる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明は、例えば表示装置に表示された地図などの映像の表示領域を拡大する表示領域拡大装置およびその表示領域拡大装置を備えた車載機器に関する。
従来、所定の解像度(例えばVGA)のディスプレイで表示されていた映像でそれよりも広範囲まで表示領域を拡大して表示する場合は、例えば特許文献1のようにVGAサイズのディスプレイを縦横それぞれ2つずつ並べて表示することでVGAサイズの4倍の表示領域に拡大していた。
特許文献1に記載のマルチスクリーン表示装置は複数のディスプレイ装置を直列に接続して初段のディスプレイ装置から各ディスプレイ装置には同一の映像信号が供給され、各ディスプレイ装置で表示すべき領域のみを拡大して表示している。
また、特許文献2には、複数のディスプレイに異なる映像を表示させるために、一つの表示装置が時分割で複数のディスプレイそれぞれに表示する映像を出力して複数のディスプレイに異なる映像を表示させる描画装置が提案されている。
従来1つのディスプレイでは画面をスクロールして現在表示されている領域の隣接領域を表示させていたが、上述した特許文献1を適用すればスクロールを使用する頻度を少なくすることができる。しかしながら、特許文献1に記載のマルチスクリーン表示装置では、ディスプレイの取り付けスペースに制限がある場合は適用できない。例えば、車載機器の場合は、特許文献1のような4倍の面積のディスプレイを用いると、正面の視界を遮ってしまったり、ハザードランプやエアコンのスイッチなどを隠してしまうことがあり、運転の支障となってしまうという問題があった。
特許文献2に記載の描画装置においても、上述したような車載機器に適用する際の問題点には何ら解決策が提示されていない。
そこで、本発明は、例えば複数のディスプレイを用いて1つの映像を表示する際に、なるべく場所をとらずに効率良く表示領域を拡大することができる表示領域拡大装置および車載機器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の表示領域拡大装置は、映像を入力する映像入力手段と、前記映像入力手段から映像が入力されるとともに入力された映像の中心領域を表示する第1のディスプレイと、前記映像入力手段から映像が入力されるとともに前記第1のディスプレイが表示する前記中心領域と隣接する領域を表示する第2のディスプレイと、を備えた表示領域拡大装置であって、前記第1のディスプレイと前記第2のディスプレイとを接続するアーム部と、前記第1のディスプレイの背面に取り付けられるとともに前記アーム部の一端と接続されて前記アーム部を前記第1のディスプレイの背面に対して平行な方向に回転自在に保持する第1の取付部と、前記第2のディスプレイの背面に取り付けられるとともに前記アーム部の他端と接続されて前記アーム部を前記第2のディスプレイの背面に対して平行な方向に回転自在に保持する第2の取付部と、を備えて、前記第2のディスプレイを、前記第1のディスプレイと接続するとともに、前記第1のディスプレイを中心として周方向に移動自在に接続する接続手段と、前記第2のディスプレイの位置を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前記第2のディスプレイの位置に基づいて、前記中心領域と隣接する領域のうち前記第2のディスプレイに表示する領域を決定し表示させる表示領域決定手段と、を備えたことを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態にかかる表示領域拡大装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる表示領域拡大装置は、第1のディスプレイと第2のディスプレイとを接続するアーム部と、第1のディスプレイの背面に取り付けられるとともにアーム部の一端と接続されてアーム部を第1のディスプレイの背面に対して平行な方向に回転自在に保持する第1の取付部と、第2のディスプレイの背面に取り付けられるとともにアーム部の他端と接続されてアーム部を第2のディスプレイの背面に対して平行な方向に回転自在に保持する第2の取付部と、を備えた接続手段が第2のディスプレイを第1のディスプレイを中心として周方向に移動自在に接続し、検出手段で検出した第2のディスプレイの位置に基づいて、表示領域決定手段が第2のディスプレイに表示する領域を決定して表示させているので、第1のディスプレイと第2のディスプレイとを接続し、第1の取付部と第2の取付部がそれぞれ回転することで、第2のディスプレイを第1のディスプレイを中心として周方向に移動させることができ、そのために、移動した位置に対応した第1のディスプレイが表示する中心領域と隣接する領域を第2のディスプレイに自動的に表示することができる。したがって、4倍の面積のディスプレイを用いなくとも、表示させたい領域を含むような位置に第2のディスプレイを移動することで第1のディスプレイの表示領域を効率よく拡大できる。
また、接続手段が、第2のディスプレイを第1のディスプレイの上下左右のいずれかの位置に移動可能とし、表示領域決定手段が、検出手段が検出した位置に基づいて、第1のディスプレイに表示される中心領域の上下左右のいずれかの位置に隣接する領域を第2のディスプレイに表示させてもよい。このようにすることにより、第2のディスプレイを第1のディスプレイの上下左右のいずれかの位置に移動させるだけで、移動した位置に対応した第1のディスプレイが表示する中心領域の上下左右のいずれかに隣接する領域を第2のディスプレイに自動的に表示することができる。
また、検出手段が、第1の取付部または第2の取付部のうちいずれか一方におけるアーム部の角度を検出するようにしてもよい。このようにすることにより、アーム部の角度によって第2のディスプレイの位置を検出することができる。
また、検出手段が、第1のディスプレイの側面と第2のディスプレイの側面との接触位置を検出するようにしてもよい。このようにすることにより、例えば、第1のディスプレイの側面または第2のディスプレイの側面にスイッチを設けて、そのスイッチが第1のディスプレイの側面または第2のディスプレイの側面に押されることで、その押された位置を検出して第2のディスプレイの位置を検出することができる。
また、第2のディスプレイが第1のディスプレイを介して映像を入力されてもよい。このようにすることにより、第2のディスプレイに映像入力のための配線を行う必要がなく、第1のディスプレイにのみ配線すればよいので配線が単純になるとともに接続作業が容易になる。
また、第2のディスプレイを複数備えてもよい。このようにすることにより、第1のディスプレイが表示する中心領域の周囲の複数領域を表示することができるので、拡大表示領域をさらに大きくすることができる。
また、車載機器に請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の表示領域拡大装置を備えてもよい。このようにすることにより、車載機器において、従来よりも省スペースにして表示領域を効率よく拡大できる。
本発明の第1の実施例にかかる表示領域拡大装置1を図1ないし図7を参照して説明する。図1(a)は表示領域拡大装置1の外観を示した正面図、図1(b)は右側面図、図2は表示領域拡大装置1の機能ブロック図である。表示領域拡大装置1は、自動車などに搭載されてカーナビゲーションシステムなどの車載機器の表示装置として用いられる。表示領域拡大装置1は、第1のディスプレイとしての基準ディスプレイ2と、第2のディスプレイとしての増設ディスプレイ3と、接続手段としての接続部材4と、を備えている。ここで、図1の矢印X方向を幅方向、矢印Y方向を高さ方向、矢印Z方向を奥行き方向と呼ぶ。
基準ディスプレイ2は、略直方体状に形成されたケース2aと、ケース2aの図1(a) 上の正面に取り付けられたLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)で構成された表示部2bと、を備えている。また、基準ディスプレイ2は、図示しない固定部材により例えば自動車などの車室内のダッシュボード上などに固定されている。
また、基準ディスプレイ2は図2に示すように、映像処理部21と、基準マイコン22と、を備えている。
映像処理部21は、映像入力部5から入力された映像のうち、表示部2bで表示する領域のみを切り出して表示部2bに出力する。表示部2bで表示する領域とは、映像入力部5から映像処理部21に入力される映像の略中心部分を示す。
基準マイコン22は、CPUやメモリなどから構成されたマイクロコンピュータであり、基準ディスプレイ2の全体制御や、映像処理部21へ映像切り出しの指示などを行う。
増設ディスプレイ3は、略直方体状に形成されたケース3aと、ケース3aの図1(a) 上の正面に取り付けられたLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)で構成された表示部3bと、を備えている。
また、増設ディスプレイ3は図2に示すように、映像処理部31と、増設マイコン32と、を備えている。
映像処理部31は、映像入力部5から入力された映像のうち、表示部3bで表示する領域のみを切り出して表示部3bに出力する。表示部3bで表示する領域は、増設マイコン32から指示される。
表示領域決定手段としての増設マイコン32は、CPUやメモリなどから構成されたマイクロコンピュータであり、増設ディスプレイ3の全体制御や、配置方向センサ41から入力されるアーム部4bの位置(角度)に基づいて映像処理部31へ映像切り出しの指示などを行う。
接続部材4は、第1の取付部としての基準ディスプレイ固定部4aと、アーム部4bと、第2の取付部としての増設ディスプレイ固定部4cと、を備えている。
基準ディスプレイ固定部4aは、円柱状に形成され、側面からアーム部4bの一端が該円柱の周方向(背面と平行な方向)に沿って回転自在に取り付けられている。基準ディスプレイ固定部4aは、アーム部4bを図1の幅方向(矢印X方向とその逆方向)、高さ方向(矢印Y方向とその逆方向)の4箇所の位置でアーム部4bを固定する図示しないロック機構と、後述する検出手段としての配置方向センサ41を内蔵している。また、基準ディスプレイ固定部4aは、基準ディスプレイ2の表示部2bと相対する背面の略中央に円柱が突出するように取り付けられている。すなわち、前記ロック機構がロックする4箇所は基準ディスプレイ2の上下左右のいずれかに固定することを示し、配置方向センサ41はその4箇所のうちどの位置に固定されているかを検出する。
アーム部4bは、平板状に形成され、基準ディスプレイ固定部4aと後述する増設ディスプレイ固定部4cとを接続する。また、アーム部4bは増設ディスプレイ3の移動時や増設ディスプレイ3の位置に合わせて伸縮することが可能となっている。
増設ディスプレイ固定部4cは、円柱状に形成され、側面からアーム部4bの他端が該円柱の周方向(背面と平行な方向)に沿って回転自在に取り付けられている。また、増設ディスプレイ固定部4cは、増設ディスプレイ3の表示部3bと相対する背面の略中央に円柱が突出するように取り付けられている。
図2に示すように、配置方向センサ41は、基準ディスプレイ固定部4aに設けられ、アーム部4bの位置(角度)を検出して増設マイコン32に出力する。アーム部4bの位置(角度)とは、前述したロック機構によるロック位置(幅方向および高さ方向の4箇所のいずれの方向にアーム部4bが向いているかを示している。例えば図1(a)の場合は高さ方向(矢印Yの逆方向、つまり下)を向いている。
映像入力手段としての映像入力部5は、例えば、DVDドライブやハードディスクドライブなどの記録媒体を内蔵し、基準ディスプレイ2へ記録媒体から読み出した映像を入力する。記録媒体には、基準ディスプレイ2の表示部2bに表示する解像度よりも高い解像度の映像が記録されている。なお、映像入力部5は、記録媒体によらず、外部から無線や有線などによって映像を供給してもよい。
次に、上述した構成の表示領域拡大装置1の動作を図3乃至図7を参照して説明する。図3は映像入力部5が基準ディスプレイ2に対して出力する映像の解像度(サイズ)を示している。出力映像6は、基準ディスプレイ2が表示する解像度に対して縦横共に3倍の解像度の映像である。基準ディスプレイ2はこの出力映像6のうち6Eの位置の映像を表示する。
この6Eの位置の映像の一例を図4に示す。図4は地図とルート情報7および自車を示すマーク8(アイコン)の他にメニューや案内表示や他のアイコンなども表示されている。つまり、この映像(6E)単体でもナビゲーションシステムとして機能するために必要とする機能は備えている。要するに、この映像(6E)は従来表示部が1枚の場合に表示されていた映像と略同一の情報量の映像である。
本実施例の場合は予め6Eの周囲領域まで含めた映像を作成し映像入力部5から基準ディスプレイ2や増設ディスプレイ3に入力することによって、図4に示すように、増設ディスプレイ3を移動させることで移動させた位置に対応する領域を増設ディスプレイ3に表示させることができる。例えば、図4の場合は、増設ディスプレイ3が基準ディスプレイ2の下に位置(6Hを表示)していた時に、基準ディスプレイ2の右に移動させることで、その位置を認識して対応する領域の映像(6F)を増設ディスプレイ3が表示する。図4の場合は、増設ディスプレイ3をこのように移動することで、案内ルート上、右折の次は左折する必要があることが基準ディスプレイ2のみの場合よりも視覚的にわかり易く表示することができる。また、同様に基準ディスプレイ2の上に移動させたときは6Bを、基準ディスプレイ2の左に移動させた場合は6Dを表示する。
ここで、増設ディスプレイ3の移動方法を図5を参照して説明する。まず、増設ディスプレイ3を基準ディスプレイ2から離れる方向に向かって引く(図5の場合は下側に向かって引く)。このようにすると、接続部材4のアーム部4bが伸びるとともに基準ディスプレイ固定部4aのロックが解除される。そして、増設ディスプレイ3を所望の位置に移動させて、基準ディスプレイ2の側面と増設ディスプレイ3の側面が接触する程度までアーム部4bが縮むと基準ディスプレイ固定部4aがロックされ増設ディスプレイ3が移動した位置(図5では右側)に保持される。
次に、上述した基準ディスプレイ2の動作を図6のフローチャートを参照して詳細に説明する。図6のフローチャートは基準マイコン22にて実行される。
まず、ステップS11において、予め定めた位置の映像を切り出してステップS12に進む。本ステップでは、映像処理部21に予め定めた位置、つまり映像の中央位置(6E)を切り出すように指示をする。
次に、ステップS12において、ステップS11で切り出した映像を表示部2bに出力させる。つまり、基準マイコン22は映像の中央位置を切り出させて表示させるように制御している。
次に、上述した増設ディスプレイ3の動作を図7のフローチャートを参照して詳細に説明する。図7のフローチャートは増設マイコン32にて実行される。
まず、ステップS21において、自分の位置、つまり、増設ディスプレイ3が基準ディスプレイ2の上下左右のうちどの位置にあるかを確認してステップS22に進む。すなわち、基準ディスプレイ固定部4aに内蔵されている配置方向センサ41が検出したアーム部4bの位置(角度)を取得して、そのアーム部4bの位置(角度)から基準ディスプレイ2が上下左右のうちどの位置にあるかを確認する。
次に、ステップS22において、ステップS21で確認した位置に応じた映像を切り出してステップS23に進む。本ステップでは、映像処理部31にステップS21で検出した位置に相当する映像を切り出すように指示をする。
次に、ステップS23において、ステップS22で切り出した映像を表示部3bに出力させる。つまり、増設マイコン32は配置方向センサ41が検出した位置に応じた映像を切り出させて表示させるように制御している。すなわち、検出手段が検出した位置に基づいて、第2のディスプレイに表示する第1のディスプレイに表示される中心領域の上下左右のいずれかの位置に隣接する領域を決定し、第2のディスプレイに表示させている。
本実施例によれば、基準ディスプレイ2と増設ディスプレイ3とを接続部材4で接続して増設ディスプレイ3を基準ディスプレイ2の上下左右に移動できるようにし、基準ディスプレイ2には映像入力部5から入力した映像の中心領域を切り出して表示させて、増設ディスプレイ3には、移動した位置に対応する領域の映像を切り出して表示させているので、移動した位置に対応した中心領域に隣接する領域を増設ディスプレイ3に自動的に表示することができる。
また、配置方向センサ41でアーム部4bの角度を検出しているので、その角度からアーム部4bに接続された増設ディスプレイ3の位置を検出することができる。
なお、上述した実施例では配置方向センサ41は基準ディスプレイ固定部4aに内蔵されていたが、増設ディスプレイ固定部4cにおいても増設ディスプレイ3の移動に応じてアーム部4bの角度が変化することから、増設ディスプレイ固定部4cに内蔵してもよい。
また、上述した実施例では、基準ディスプレイ2を中心領域を表示する第1のディスプレイとしていたが、基準ディスプレイ2、増設ディスプレイ3ともに同一構成とし、配置方向センサ41の検出結果も両方のディスプレイに出力するようにして、初期設定などにより中心領域を表示する第1のディスプレイを選択できるようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施例を図8を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、基準ディスプレイ2および増設ディスプレイ3のブロック構成は第1の実施例と同様であるが、映像入力部5から増設ディスプレイ3に入力される映像は基準ディスプレイ2及び接続部材4を介して入力されている点が異なる。
また、本実施例においても、配置方向センサ41は基準ディスプレイ固定部4a、増設ディスプレイ固定部4cのどちらに内蔵してもよい。
本実施例によれば、増設ディスプレイ3へ基準ディスプレイ2を介して映像が入力されているので、配線が単純化されるために配線作業が容易になる。
なお、上述した実施例では基準ディスプレイ固定部4aに配置方向センサ41を備えていたが、それに限らず、例えば、基準ディスプレイ2の4つの側面にスイッチ等を設け、増設ディスプレイ3がそのスイッチを押すことで、増設ディスプレイ3が基準ディスプレイ2に対してどの位置にあるかを検出するようにしてもよい。勿論増設ディスプレイ3側にスイッチを設けてもよい。すなわち、第1のディスプレイの側面と第2のディスプレイの側面との接触位置を検出してもよい。
また、上述した実施例では基準ディスプレイ固定部4aにロック機構を備えていたが、それに限らず、図9に示すように、基準ディスプレイ2の側面から突出した突起2cと、増設ディスプレイ3の側面に孔3cと、をそれぞれ設け、突起2cを孔3cに進入されることで増設ディスプレイ3の位置をロックするようにしてもよい。勿論、基準ディスプレイ2に孔を設け、増設ディスプレイ3に突起を設けてもよい。さらに、上述したスイッチによる配置方向センサと組み合わせてもよい。つまり、突起側または孔側にスイッチ機能を持たせロックされた時点でスイッチがONになるようにしてもよい。
また、増設ディスプレイ3を移動する際には基準ディスプレイ2から離れる方向に引いていたが、図10に示すように増設ディスプレイ3を基準ディスプレイ2と側面が接触しない方向(奥行き方向)に押してから回転させてもよい。
また、上述した実施例では増設ディスプレイ3は1つであったが2つ以上であってもよい。この場合は接続部材のアーム部4bが複数となるので各アーム部4bに対応した配置方向センサ41を設ける必要がある。
前述した実施例によれば、以下の表示領域拡大装置1が得られる。
(付記1)映像を入力する映像入力部5と、映像入力部5から映像が入力されるとともに入力された映像の中心領域を表示する基準ディスプレイ2と、映像入力部5から映像が入力されるとともに基準ディスプレイ2が表示する中心領域と隣接する領域を表示する増設ディスプレイ3と、を備えた表示領域拡大装置1であって、
基準ディスプレイ2と増設ディスプレイ3とを接続するアーム部4bと、基準ディスプレイ2の背面に取り付けられるとともにアーム部4bの一端と接続されてアーム部4bを基準ディスプレイ2の背面に対して平行な方向に回転自在に保持する基準ディスプレイ固定部4aと、増設ディスプレイ3の背面に取り付けられるとともにアーム部4bの他端と接続されてアーム部4bを増設ディスプレイ3の背面に対して平行な方向に回転自在に保持する増設ディスプレイ固定部4cと、を備えて、増設ディスプレイ3を、基準ディスプレイ2と接続するとともに、基準ディスプレイ2を中心として周方向に移動自在に接続する接続部材4と、
増設ディスプレイ3の位置を検出する配置方向センサ41と、
配置方向センサ41が検出した増設ディスプレイ3の位置に基づいて、中心領域と隣接する領域のうち増設ディスプレイ3に表示する領域を決定し表示させる増設マイコン32と、
を備えたことを特徴とする表示領域拡大装置1。
基準ディスプレイ2と増設ディスプレイ3とを接続するアーム部4bと、基準ディスプレイ2の背面に取り付けられるとともにアーム部4bの一端と接続されてアーム部4bを基準ディスプレイ2の背面に対して平行な方向に回転自在に保持する基準ディスプレイ固定部4aと、増設ディスプレイ3の背面に取り付けられるとともにアーム部4bの他端と接続されてアーム部4bを増設ディスプレイ3の背面に対して平行な方向に回転自在に保持する増設ディスプレイ固定部4cと、を備えて、増設ディスプレイ3を、基準ディスプレイ2と接続するとともに、基準ディスプレイ2を中心として周方向に移動自在に接続する接続部材4と、
増設ディスプレイ3の位置を検出する配置方向センサ41と、
配置方向センサ41が検出した増設ディスプレイ3の位置に基づいて、中心領域と隣接する領域のうち増設ディスプレイ3に表示する領域を決定し表示させる増設マイコン32と、
を備えたことを特徴とする表示領域拡大装置1。
この表示領域拡大装置1によれば、増設ディスプレイ3を基準ディスプレイ2を中心として周方向に移動させるだけで、移動した位置に対応した基準ディスプレイ2が表示する中心領域と隣接する領域を増設ディスプレイ3に自動的に表示することができる。したがって、4倍の面積のディスプレイを用いなくとも、表示させたい領域を含むような位置に第2のディスプレイを移動することで第1のディスプレイの表示領域を効率よく拡大できる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 表示領域拡大装置
2 基準ディスプレイ(第1のディスプレイ)
3 増設ディスプレイ(第2のディスプレイ)
4 接続部材(接続手段)
4a 基準ディスプレイ固定部(第1の取付部)
4b アーム部
4c 増設ディスプレイ固定部(第2の取付部)
5 映像入力部(映像入力手段)
32 増設マイコン(表示領域決定手段)
41 配置方向センサ(検出手段)
2 基準ディスプレイ(第1のディスプレイ)
3 増設ディスプレイ(第2のディスプレイ)
4 接続部材(接続手段)
4a 基準ディスプレイ固定部(第1の取付部)
4b アーム部
4c 増設ディスプレイ固定部(第2の取付部)
5 映像入力部(映像入力手段)
32 増設マイコン(表示領域決定手段)
41 配置方向センサ(検出手段)
Claims (8)
- 映像を入力する映像入力手段と、前記映像入力手段から映像が入力されるとともに入力された映像の中心領域を表示する第1のディスプレイと、前記映像入力手段から映像が入力されるとともに前記第1のディスプレイが表示する前記中心領域と隣接する領域を表示する第2のディスプレイと、を備えた表示領域拡大装置であって、
前記第2のディスプレイを、前記第1のディスプレイと接続するとともに、前記第1のディスプレイを中心として周方向に移動自在に接続する接続手段と、
前記第2のディスプレイの位置を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した前記第2のディスプレイの位置に基づいて、前記中心領域と隣接する領域のうち前記第2のディスプレイに表示する領域を決定し表示させる表示領域決定手段と、
を備えたことを特徴とする表示領域拡大装置。 - 前記接続手段が、前記第2のディスプレイを前記第1のディスプレイの上下左右のいずれかの位置に移動可能に接続し、前記表示領域決定手段が、前記検出手段が検出した位置に基づいて、前記第1のディスプレイに表示される中心領域の上下左右のいずれかの位置に隣接する領域を前記第2のディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示領域拡大装置。
- 前記接続手段が、前記第1のディスプレイと前記第2のディスプレイとを接続するアーム部と、前記第1のディスプレイの背面に取り付けられるとともに前記アーム部の一端と接続されて前記アーム部を前記第1のディスプレイの背面に対して平行な方向に回転自在に保持する第1の取付部と、前記第2のディスプレイの背面に取り付けられるとともに前記アーム部の他端と接続されて前記アーム部を前記第2のディスプレイの背面に対して平行な方向に回転自在に保持する第2の取付部と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の表示領域拡大装置。
- 前記検出手段が、前記第1の取付部または前記第2の取付部のうちいずれか一方における前記アーム部の角度を検出することを特徴とする請求項3に記載の表示領域拡大装置。
- 前記検出手段が、前記第1のディスプレイの側面と前記第2のディスプレイの側面との接触位置を検出することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の表示領域拡大装置。
- 前記第2のディスプレイが前記第1のディスプレイを介して映像を入力されることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の表示領域拡大装置。
- 前記第2のディスプレイを複数備えたことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の表示領域拡大装置。
- 請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の表示領域拡大装置を備えたことを特徴とする車載機器。
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