JPWO2009063971A1 - 排気エンジン音発生装置 - Google Patents

排気エンジン音発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009063971A1
JPWO2009063971A1 JP2009541184A JP2009541184A JPWO2009063971A1 JP WO2009063971 A1 JPWO2009063971 A1 JP WO2009063971A1 JP 2009541184 A JP2009541184 A JP 2009541184A JP 2009541184 A JP2009541184 A JP 2009541184A JP WO2009063971 A1 JPWO2009063971 A1 JP WO2009063971A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
sound
cylinder
intake
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009541184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4621294B2 (ja
Inventor
功 佐竹
功 佐竹
剛志 ▲蔭▼山
剛志 ▲蔭▼山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Application granted granted Critical
Publication of JP4621294B2 publication Critical patent/JP4621294B2/ja
Publication of JPWO2009063971A1 publication Critical patent/JPWO2009063971A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H17/00Toy vehicles, e.g. with self-drive; ; Cranes, winches or the like; Accessories therefor
    • A63H17/26Details; Accessories
    • A63H17/34Arrangements for imitating the noise of motors

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Toys (AREA)

Abstract

本物のエンジンの爆発、排気時に生じる排気エンジン音により近い音を実際に発生させる。吸・排気ポート25’、25を有するシリンダ21と、そのシリンダ内を動くピストン22と、吸・排気ポートに接続した吸排気管32a、32bとからなる排気エンジン音発生装置K1である。ピストンの移動によって、シリンダ21内を負圧にした後、吸気ポートを開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させるとともに、シリンダ内の空気を圧縮した後、排気ポートを開放して排気し、その排気によって排気音を発生させる。この吸排気音は、実際のレースカーやラリーカーのエンジンから吸・排気される際に発生する実際の音に原理的には共通する音であって、本物のエンジンの爆発、排気時に生じる排気エンジン音により近い音である。

Description

この発明は、ラジコン自動車やバイクなどの模型や玩具、或いはカーレースのテレビゲーム機等において、実際のサーキット場内を走行するレースカー等の内燃機関による排気エンジン音を、そのエンジン音と同様なリアルな擬似音で再現するための排気エンジン音発生装置に関する。
一般道路を走行する自動車のエンジンからの排気音は、騒音公害を引き起こさないようにマフラー等により排気管の端末部で消音し、できるだけ音を減少させるよう自動車の設計時に配慮がなされている。
ところが、サーキット場内を走行するレースカー等では、レースカーの排気量が余りにも大きいため、一応マフラーによる消音対策は施されていても、発生するエンジンからの排気エンジン音は直線コースでの超高速走行では一種特有の爆音となる。このとき、特定のレース場内で走行することを前提としているため、レース場内での爆音は社会問題とされていない。むしろ、カーレースの競技に参観する観衆は、爆音をたてて走行するレースカーであることを容認し、その爆音による力強いレースの展開に共鳴しているとも言える。
このようなカーレースを楽しみとする観衆の中には、模型のレースカーを走らせてサーキット場でのカーレースを模擬体験したいとする要求がある。この要求に応える手段として、カーレースのテレビゲーム機等においては、実際のF1サーキット場等における本物のレースカーから予め電気的な手段で排気エンジン音を録音し、この録音された音を模型の走行する状態に合わせて発生させる擬似エンジン音発生装置が利用されている(特許文献1参照)。
特開2006−349844号公報
この「擬似エンジン音発生装置」は、本物のレースカー等から発生される排気エンジン音を擬似エンジン音としてその音データを電気的手段により録音しておき、必要に応じて擬似エンジン音のデータを、選択手段により選択して記憶手段から抽出し、スピーカ等の音源拡声手段により拡声して音声を車両の車内又は車外に発生するようにしている。
この擬似エンジン音発生装置では、一般の車両では経験することのできないレースカー等の音を車内、車外に発生させることで、レースカー等を運転しているという雰囲気を味わうことが出来るという利点があるとされている。
また、模型のラジコンカーやテレビゲームのレーシングカーの操縦において、その模型のラジコンカー等の走行が実際のサーキット場における走行時の雰囲気となるように、擬似エンジン音を発生させて臨場感を楽しむこともできる。
このような雰囲気を望むマニアには、たとえ擬似エンジン音であっても、その擬似エンジン音がない場合に比べると、走行時の満足感や模型の操縦における充実感が大きくなるため、擬似エンジン音に対する人気は依然高い。
しかし、電気的な手段によって録音された擬似エンジン音は、あくまで、再生された「擬似エンジン音」であって、元は本物のレースカーの排気エンジン音から録音、採取された音であっても、スピーカを介して放音すると、実際には本物のエンジン音から周波数成分の一部が脱落、即ち生の音成分からフィルター処理されたのと同じ状態となり、生のエンジン音に比較すると何か違和感を生じる。
また、本物のレースカー等から発生される排気エンジン音を正確に録音することは容易ではない。
このため、そのスピーカからの放音以外の手段によって実際の排気エンジン音に近づける努力が種々なされているが、模型のラジコンカー等においては、本物のレースカーの排気エンジン音と同等なエンジン音を作り出すのは容易でなく、録音された「擬似エンジン音」により排気エンジン音の雰囲気を作り出す以外に方法がないと考えられていた。
この発明は、上記従来の実情の下、録音ではなく、実際の排気音等によって、擬似エンジン音を作成することを課題とする。
上記の課題を達成するために、この発明は、実際のレースカーやラリーカーのエンジンから吸・排気される際に発生する実際の音に原理的には共通する音を、圧縮状態又は負圧状態の気体をポートから開放する時に生じる音により、本物のエンジンの爆発、排気時に生じる排気エンジン音により近い音を発生させることとしたのである。
すなわち、自動車、バイク等のエンジンは、爆発直後の高圧ガスが外へ放出される音と、その反動によって生じる負圧(排気脈流)による音が発生し、これらの異なった二種類の音が合成された音が人の耳に届いているエンジン音である。と考える。
この考えに基づき、この発明は、圧縮開放音と負圧開放音の異なった音源を作り出すとともに、この2種類の音に一定の位相差を持たせて、実際のエンジン音に近い音を合成することとしたのである。
この発明の構成としては、ケーシング内の気体を圧縮して開放する圧縮開放手段と、ケーシング内を負圧にして開放する負圧開放手段と、その両手段に接続されて前記開放音を拡声させる吸排気管とからなり、前記圧縮開放手段と負圧開放手段とを交互に駆動させて、その開放時の発生音を上記吸・排気管に導き拡声して排気ガスエンジン音の擬似音を発生させる構成を採用することができる。
この構成は、圧縮開放手段の排気による排気音と負圧開放手段の吸気による吸気音との発生時期を適宜に設定することによって、低高速のエンジン音に近似させ、その音を吸・排気管によって拡声する。これによって、例えば、模型のラジコンカーにも組み込むことができ、このラジコンカーおいて、実際のレーシングカーに近似したエンジン音を体験することができる。
すなわち、本物の排気エンジンから録音した擬似排気エンジン音ではなく、吸・排気ポートから気体の圧縮状態又は負圧状態を開放することにより、実際のエンジンからの排気エンジン音と原理的に同等の吸・排気音を発生させて吸・排気管に送り、この吸・排気管内で音を共鳴、拡声し、吸・排気管から放音することにより本物のエンジンからの排気エンジン音に近いリアルな音が生成される。
なお、排気エンジン音とは、実際のレースカー等のエンジンにおける燃料の吸気、爆発、排気による作用で生じる吸・排気エンジン音であるが、この発明では便宜上「排気エンジン音」という。
上記圧縮開放手段と負圧開放手段の構成としては種々のものが考えられるが、例えば、吸気ポートと排気ポートを有するケーシングとなるシリンダと、そのシリンダ内に、外部からの動力によってその軸方向に摺動(移動)自在に設けられたピストンとから成って、前記吸気ポートと排気ポートを吸・排気管に接続し、ピストンの摺動によって、シリンダ内を負圧にしてその内部を負圧にした後、吸気ポートを開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させるとともに、シリンダ内の空気を圧縮した後、排気ポートを開放して排気し、その排気によって排気音を発生させる構成を採用することができる。
この構成において、ピストンの摺動は、電動機による出力側軸の回転をクランク軸とクランクアームから成るクランク機構等の往復運動に変換する機構など周知の機構等を採用すればよい。また、吸排気に伴ってシリンダ内を吸排気する必要がある場合は、例えば、後記の上記圧縮開放手段と負圧開放手段を別々のシリンダで構成した場合は、各シリンダに、吸気又は排気するための操作弁を設けて、この操作弁により、開放用吸・排気ポートと連動してシリンダ内の気体を吸・排気する。
上記圧縮開放手段と負圧開放手段の数は、近似させるエンジン、例えば、2気筒、3気筒、4気筒・・等の各態様の内燃機関に応じて適宜に設定すれば良く、その数に応じたシリンダ等の数となる。このとき、シリンダは、圧縮開放手段と負圧開放手段とに別々に設けたり、両手段を一つのシリンダでもって構成したりすることができる。一つのシリンダで構成すれば、小型化を図ることができる。
その圧縮開放手段と負圧開放手段を一対のシリンダとピストンによって構成する場合は、例えば、そのシリンダの側壁に上記吸気ポートと排気ポートが形成され、ピストンには、前記シリンダ内のピストン前面から前記排気ポート側のシリンダ側壁面に通じる通孔が形成されており、前記ピストンのシリンダ内への進行摺動によって、シリンダ内の空気を圧縮して前記通孔を前記排気ポートに連通させてシリンダ内を開放して排気し、その排気によって排気音を発生させ、前記ピストンのシリンダ内からの退行摺動によって、前記シリンダ内を負圧にして前記吸気ポートを開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させる構成などを採用する。
一方、圧縮開放手段と負圧開放手段を別々のシリンダによって構成する場合は、例えば、その両手段は、それぞれ、上記排気ポート又は吸気ポートを有する一対のシリンダとピストンとから成り、前記圧縮開放手段となるピストンには、前記シリンダ内のピストン前面から前記排気ポート側のシリンダ側壁面に通じる通孔が形成されて、前記ピストンのシリンダ内への進行摺動によって、シリンダ内の空気を圧縮して前記通孔を前記排気ポートに連通させてシリンダ内を開放して排気し、その排気によって排気音を発生させ、前記負圧開放手段となるピストンのシリンダ内からの退行摺動によって、前記シリンダ内を負圧にして前記吸気ポートを開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させる構成を採用することができる。
上記吸・排気管の配管長さ、径は、模型のレースカー又はラリーカー、バイク等の種々のエンジン音に適合する長さ、径に適宜に設定して、音の共鳴、拡大をするようにする。
この発明は、以上のように構成したので、排気音と吸気音によって生成される音は実際のレースカー等のエンジンにおける燃料の吸気、爆発、排気による作用で生じる排気エンジン音と同質の音として発生される。このため、より本物のレースカー等の排気エンジン音に近いリアルな音として発生し、この音を吸・排気管内で音を共鳴、拡声して、音圧も迫力のある音を提供することができる。
第1実施形態の排気エンジン音発生装置の外観斜視図 同上の排気エンジン音発生装置の矢視II−IIからの断面図 (a)は同上の排気エンジン音発生装置の部分断面図を含む外観斜視図、(b)は同クランク機構の概略図 (a)は第1実施形態の音発生手段V〜Vの相互の角度関係の実際の角度例の説明図、(b)は同排気エンジン音発生装置の部分変形例K1sの概略図 同上の模型自動車のボディを含む排気エンジン音発生装置の全体外観斜視図 同上の音発生手段V〜Vの作用の説明図 音発生手段V〜Vの作用タイミングの説明図 第1変形例のクランク機構の外観斜視図 第2変形例の排気エンジン音発生装置の構成の模式図 第2変形例の排気エンジン音発生装置の外観斜視図 (a)は第2実施形態の排気エンジン音発生装置の外観斜視図、(b)は同シリンダの部分断面図、(c)は同作用説明図 第3実施形態の排気エンジン音発生装置の外観斜視図 第4実施形態の排気エンジン音発生装置の一部切欠き外観斜視図 同実施形態の作用説明図 第5実施形態の排気エンジン音発生装置の一部切欠き外観斜視図 同実施形態の要部分解一部切欠き斜視図 同実施形態の作用図 各実施形態における吸・排気管の他例の概略斜視図
符号の説明
10、10a、10b エンジン音発生ブロック
12 クランクアーム
12’ コンロッド
12x クランク軸
13 電動モータ
21 シリンダ
22、22’ ピストン
22a 挿通孔
22b 小孔
23 操作弁
23’ 一方向弁
23” ロータリ弁
24 圧縮室
24’ 負圧室
25 開放用排気ポート
25’ 開放用吸気ポート
25a、27a 小孔
30a、30b 吸・排気マニホールド
31a 排気小管
31b 吸気小管
32a 排気管
32b 吸気管
33a、33b 端管
C 車体
K1〜K4 排気エンジン音発生装置
V、V〜V 音発生手段
以下、この発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の排気エンジン音発生装置の外観斜視図、図2は図1の矢視II−IIからの断面図、図3Aの(a)図は排気エンジン音発生装置の部分拡大斜視図、同(b)図はクランク部の拡大斜視図である。
この実施形態の排気エンジン音発生装置K1は、一例として図4に示す模型のラリーカー用に製作され、模型の車体C(ボディー)の内部に設置されており、排気エンジン音を実際の4サイクルエンジンのラリーカーが発生する生の音と同質の排気エンジン音として発生させる装置であり、以下では、模型ラリーカー用の排気エンジン音を発生する装置として説明する。なお、排気エンジン音発生装置をラリーカー以外の車種へ利用することも可能であるが、これについては後で説明する。また、排気エンジン音は、実際には吸・排気エンジン音であるが、便宜上排気エンジン音と称する。
図示のように、この排気エンジン音発生装置K1は、車体Cに取外し可能なフレームF上に対向して設けられた2枚の支持板11、11間に挟持して互いにV字状に取り付けられた2つのエンジン音発生ブロック10a、10bと、支持板11、11を回転自在に貫通して挿通されている出力側軸であるクランク軸12xとクランクアーム12から成るクランク機構の一端に連結された電動モータ(電動機)13とを備えている。クランク軸12xの、電動モータ13と反対側の端は支持板11の外側に突出し、さらにその突出端がL字型の支持部材14で支持され、その軸端に取り付けられたプーリ15、ベルト16を介して回転力が模型のラリーカーの車輪(タイヤ)Wを回転させる動力シャフト20xに伝達される。この動力シャフト20xは、クランク軸12x程の高速回転でなく、プーリ15、ベルト16により減速される。
図2に示すように、エンジン音発生ブロック10a、10bはその作用に基づき内部構造が若干異なる。一方のエンジン音発生ブロック10a内に形成された音発生手段Vは、圧縮開放音を発生させるものであり、円筒状の孔20内に円筒状のシリンダ21を設け、その内部下方にはシリンダ21内を摺動自在に設けたピストン22を、上端位置には一方向弁23’を固定して備えている。ピストン22の下部には切欠き22k内に連結軸22xを介してクランクアーム12の上端が連結されており、クランクアーム12の回転、昇降によりピストン22はシリンダ21内で昇降する(進行又は退行する)。シリンダ21内に操作弁23として固定された一方向弁23’の下端とピストン22の上端との間には圧縮室24が形成され、ピストン22の昇降に伴って圧縮室24の体積が変化し、圧縮室24内の圧力が変動する。
一方向弁23’は、ゴム製の弾力性のある材料から形成され、その断面は下端に突出する凸形状部の中心に小孔23aが形成され、この小孔23aは通常は閉じており、この小孔23aに連通する異径段状の小孔23bが接続され、蓋板26の中心部に固定された突出部材27の中心の小孔27aに連通するように形成されている。小孔23aは、ピストン22が下降する際に吸気する吸引力で外部から外気を吸引することができるが、圧縮室24の内部からの圧縮力が作用しても、径が縮小して圧縮空気を閉じ込めたままであり、これにより一方向弁としての機能を有する。
シリンダ21内でピストン22が移動し、ピストン22が図示の下死点まで下降した時点で最大の体積の空気を圧縮室24内に吸引した状態から反転して、ピストン22が上昇することにより圧縮室24内で空気の圧縮が始まる。そして、このシリンダ21には、その外周の中間より少し下方寄りの所定位置に小さな開放用排気ポート25が形成され、ピストン22にはその上端(前面)の中心位置から円錐状の凹部22c、これに連通する小孔22b、この小孔22bに接続され、斜め下方に傾斜状に形成される挿通孔(通孔)22aがそれぞれ設けられている。
そして、後述するように、ピストンが所定の高さ位置まで上昇すると、挿通孔22aが開放用排気ポート25に望んで、圧縮空気が挿通孔22aから排気ポート25を通り、外部へ排出する関係となるように、上記挿通孔22a、排気ポート25のそれぞれが設けられている。なお、ブロック10aには、上記排気ポート25に対応する位置に小孔25aが設けられており、さらにこの小孔25aには排気小管31aが接続され、排気マニホールド30aを介して外部へ排出される。排気マニホールド30aはさらに外部へ圧縮空気を排出するための屈曲状の排気管32aが接続されているが、これについては後で説明する。
一方、エンジン音発生ブロック10b内に形成された音発生手段Vは、上記音発生手段Vが圧縮開放音を発生させるのに対して、負圧開放音を発生させるため,機能的には気体を吸気する点で全く異なるが、一部構成部材は共通であり、同一部材については、同じ番号を付して説明を省略し、以下では主として音発生手段Vと異なる構成部材について説明する。この音発生手段Vの操作弁23の1つである一方向弁23’の詳細な構成は上記音発生手段Vと同じであるが、同じ形状のシリンダ21内に上記一方向弁23’を上下逆の関係に挿入され、固定されている。この一方向弁23’の下方にはピストン22’が摺動自在に挿入され、このピストン22’との間に負圧室24’が形成されている。
ピストン22’は、中実状の円柱体として形成され、その上端は平面状に切断され、下部には、音発生手段Vと同様に、切欠き22k内に連結軸22xを介してクランクアーム12の上端が連結されている。シリンダ21には、その中間位置より少し下方寄り位置に開放用吸気ポート25’、この開放用吸気ポート25’に接続する小孔25a’がブロック10bに設けられ、この小孔25a’に吸気小管31bが接続され、さらにこの吸気小管31bに吸気マニホールド30bが接続されている。但し、この負圧開放音用の吸気ポート25’の孔径は、圧縮開放音用の排気ポート25の穴径より少し大きい径とする必要がある。その具体例については後で説明する。なお、負圧室24’に吸気された空気は、ピストン22’が開放用吸気ポート25’の位置より上方に押し上げられた時から一方向弁23’の小孔23aから排出され、ピストン22’が上死点より下方に引き下げられる際に負圧室24’が負圧状態となる。
クランクアーム12の下端は、クランク軸12x(図3Aの(b)図参照)の偏心部材12aの偏心軸12axに回転自在に連結され、クランク軸12xの回転により回転自在に、かつ偏心状に回転駆動される。なお、音発生手段V、音発生手段Vは、互いにその中心線が90度の直交状に配置され、従って音発生手段Vと音発生手段Vの作用は、90度位相がずれて行われる。さらに、エンジン音発生ブロック10a、10bには、音発生手段V、音発生手段Vと同一構造のもう1組の音発生手段V、音発生手段Vが設けられているが、圧縮用の音発生手段Vと音発生手段V、及び負圧用の音発生手段Vと音発生手段Vはそれぞれクランク軸12xの中心線と平行に軸方向に所定距離だけずれて設けられ、かつ音発生手段V、音発生手段Vは、位相がそれぞれ上記音発生手段V、音発生手段Vに対して180度ずれた位置に設けられている点が異なる。
なお、上記音発生手段V、V、V、Vの位相ズレ角度は、実際の排気エンジン音に近づくように実験等によって適宜に設定すれば良く、上記例では音発生手段V、Vは、互いにその中心線が90度の直交状に配置され、従って音発生手段V、Vと音発生手段V、Vの作用は、90度位相がずれて行われるとしたが、実施例では上記90度の角度は、模型の大きさに応じてそれぞれ許容設定角度範囲の100〜110度に設定している。但し、この設定角度の許容範囲は、90度を中心として好ましくは最大で30%又は最も好ましくは30%前後の範囲内である。例えば、最大角度の許容範囲での上記角度の関係を図3Bの(a)図に示す。図示のように、許容最大設定角度では音発生手段VとVのなす角度、および音発生手段VとVのなす角度は互いにそれぞれ180度のままとし、圧縮開放用の音発生手段V、Vと、負圧開放用の音発生手段V、Vのなす角度がそれぞれ117度、負圧開放用の音発生手段Vと圧縮開放用の音発生手段V、負圧開放用の音発生手段Vと圧縮開放用の音発生手段Vとの間のなす角度がそれぞれ63度に設定される(90度の30%は27度であるから、90度の最大許容角度は117度となる)。
このような設定角度の許容範囲は、実際に音を聞きながら音の響きがよい位置を探して設定した結果であり、圧縮用の音発生手段V、Vと負圧用の音発生手段V、Vを全て90度の均等な角度に設定したままでは、圧縮開放音と負圧開放音の音発生作用の機能の相違のため、音の発生状態が十分でないからである。なお、6気筒の場合は、圧縮開放用の音発生手段と負圧開放用の音発生手段のなす角度を、60度の30%で18度の最大許容角度範囲内に設定することとなる。また、上記音発生手段V、Vと音発生手段V、Vのなす角度が上述したように90度ではない場合があるが、説明を分かり易くするために、以下では便宜上全て90度として説明する。実際にはそれぞれの角度に読み替えることとする。
図3Aの(a)図に上記音発生手段V、音発生手段Vと、音発生手段V、音発生手段Vの2組の音発生手段を含むエンジン音発生ブロック10a、10bの外観斜視図、同(b)図にクランク軸の外観斜視図を示す。図示のように、エンジン音発生ブロック10aの音発生手段V、音発生手段Vについては、偏心軸12axの軸方向距離で隣り合う位置にそれぞれのクランクアーム12がずれて設けられている距離分、エンジン音発生ブロック10bの音発生手段V、音発生手段Vに対してそれぞれのシリンダの位置がクランク軸12xの軸方向にずれて設置されている。
クランク軸12xは、図示の例では、3つの偏心部材12aのうち2つの偏心部材12a、12aのそれぞれの間に2つの偏心軸12ax、12axが直線上に180度の位相を置いて設けられ、2つの偏心軸12ax、12axに音発生手段V、音発生手段Vと音発生手段V、音発生手段Vのそれぞれのクランクアーム12が互いに異なる角度位置に、異なる位相関係(90度ずつずれた状態)で回転自在に取り付けられて形成されている。
図1、図4に示すように、エンジン音発生ブロック10a、10bには、互いのブロックが向かい合う外端面に設けられた上記小孔25a、25a’に対して排気小管31a、吸気小管31bの下端が連結固定されており、この排気小管31a、吸気小管31bの上端は排気、吸気のための排気マニホールド30a、吸気マニホールド30bへ連結され、排気小管31a、吸気小管31bはそれぞれ2本ずつが音発生手段V、V及び音発生手段V、Vに対して連結されている。排気マニホールド30a、吸気マニホールド30bには、排気管32a、吸気管32bが途中で複数の位置で屈曲して次第に車体の外部へ行くに従って径が異径段状に拡大しながら所定長さに延長して接続され、それぞれの外端はマフラー状で最大径の端管33a、33b(排気口、吸気口)として形成されている。なお、排気管32a、吸気管32bは、図示の例では異径段状に形成しているが、マフラーに向かって径の大きさが滑らかに拡大して1本の管として形成するのが好ましい。
上記音発生手段V、V、V、Vを有するエンジン音発生ブロック10a、10bから成る排気エンジン音発生装置K1には、そのクランク軸12xの入力側軸12pに小型の電動モータ13が連結され、出力側軸12pを、軸受を有するL字型の支持部材14で回転自在に支持している。クランク軸12xの入力側軸12pを電動モータ13で駆動することにより排気エンジン音発生装置K1を作動させて、負圧開放音、圧縮開放音をそれぞれ発生させる。
動力シャフト20xは、車体C(この例ではラリーカーの模型)の長さ方向に沿って幅方向のほぼ中心付近に配置され、その軸端には動力シャフト20xを介して車輪Wがそれぞれ左右前後4箇所に取り付けられ、これらの車輪Wを回転駆動する。上記ベルト装置Pのプーリ17のプーリ径をプーリ15のプーリ径より大きく設定し、プーリ径の比により動力シャフト20xの回転数を電動モータ13の回転数より小さくして、模型の走行が所定の走行速度となるように設定している。なお、排気エンジン音発生装置K1は、床基板(フレーム)F上に固定された電動モータ13の出力軸と支持部材14の軸受で支持されている。また、図4に示すように、車体内の適宜位置に電池Bが設置され、その電池Bから電力を電動モータ13へ供給している。
図3B(b)は圧縮用の排気ポート25を1つの音発生手段Vのシリンダ21に対して2つ並列に設けた2ポートタイプの変形例K1sを示す(音発生手段Vについても同じ)。その排気ポート25、25はシリンダ21の軸方向の同一高さ周囲に設けられ、小孔25aが、2つの排気ポート25を塞がない程度の大きさの径に形成され、これに排気小管31aが接続されている。なお、図示省略しているが、負圧用の排気ポート25’、小孔25a’、吸気小管31bについても同じである。但し、この場合、圧縮用の2つの小孔25aは、負圧用の2つの小孔25a’より径が小さく、この点では第1実施形態の基本例と同じである。1つのシリンダ21に対して2つの排気ポート25、25を設けるのは、ラリーカーとしての戸外での使用の際に、より迫力のある排気エンジン音を発生させること、あるいは後述するF1サーキット等のレーシングカーの音発生手段として使用するためである。基本的な機能は1つの排気ポート25を有する場合と同じであるから、特記した場合を除き、以下では作用は同じとして説明する。2ポートタイプとした理由は、同じ大きさのシリンダ21であると、排気エンジン音を大きく迫力のあるものとするためにポート径を大きくするにつれて、圧縮、負圧を行う有効ストロークが減少するためである。
上記の構成としたラリーカーの模型の排気エンジン音発生装置K1によれば、エンジン音発生ブロック10a、10bの音発生手段V、V、V、Vが次の通りの順序で音を発生する。図5の作動の説明図では、エンジン音発生ブロック10a、10bの音発生手段V〜Vによる音の発生について、(a)図に音発生手段V、V、(b)図に音発生手段V、Vが作動する状態を、作動の順序に従って示している。なお、説明の便宜上、図5の状態から電動モータが起動され、クランク軸12xが回転されるものとする。又、この図5ではシリンダ21とピストン22、クランク軸12x、クランクアーム12についてのみを簡略表示した模式図として示している。以下に説明する圧縮開放音と負圧開放音からなる吸・排気音は、本物のエンジンに相当する電動モータの回転に連動して発生する。
図5(a)図に示すように、音発生手段V、Vについて見ると、まず(I)の状態では音発生手段Vにおいて、クランク軸12xの回転位相がピストン22’を最高位置に上昇した位置で内部の空気を全て排出し、音発生手段Vでは、ピストン22がシリンダ21の中間位置にあって、内部の気圧は大気圧の状態である。この状態からクランク軸12xが90度回転した(II)の状態では、音発生手段Vの内部はピストン22’が下降することにより内部の気圧が負圧状態となり、音発生手段Vの内部ではピストン22が最下方位置にある。さらにクランク軸12xが90度回転した(III)状態となる少し前までは、音発生手段Vの内部はさらに大きい負圧状態となり、音発生手段Vのシリンダ21内部ではピストン22が(II)の状態から上昇して内部空気を圧縮し始めている。
そして、音発生手段Vにおいて(III)の状態となり、ピストン22’の上端がシリンダ21の開放用吸気ポート25’より少しでも下降すると、開放用吸気ポート25’から外気を吸引しその際に開放用吸気ポート25’を通過する空気の摩擦で負圧開放音が発生する。この状態と並行して、音発生手段Vでは、さらにシリンダ21内部の空気の圧縮が行われている。(III)の状態からさらにクランク軸12xの位相が90度回転して(IV)の状態になると、その状態となるまでの間に音発生手段Vではピストン22’が最下方位置から上昇に転じ、一方音発生手段Vではピストン22が最高位置に上昇する。そして、シリンダ21の開放用排気ポート25にピストン22の挿通孔22aが一致すると、圧縮室24内に圧縮されていた圧縮空気が開放用排気ポート25から一気に排出され、その排気時の圧縮空気のポート通過により圧縮開放音が発生する。
図5(b)図では、上記音発生手段V、Vと同期回転する音発生手段V、Vについての作動の順序を示している。この場合は、便宜上(I)の状態で既に負圧開放音が発生したとしているが、この状態となる前に音発生手段Vでは、既にシリンダ21内部の負圧状態が生成されていたものとし、音発生手段Vでは中間位置までピストン22が上昇し、中間状態までの圧縮がされているものとする(実際に、回転開始時にまだ十分な負圧下になっていなければ、負圧開放音は生じない)。クランク軸12xがさらに90度回転した(II)の状態では、開放用排気ポート25にピストン22の挿通孔22aが一致することにより音発生手段Vの圧縮状態が開放され、開放用排気ポート25を通過することにより圧縮開放音が発生する。音発生手段Vでは、その間にシリンダ21内の空気を一方向弁23’から排出している。
クランク軸12xがさらに90度回転して(III)の状態になると、同(a)図で説明した音発生手段V、Vの(I)の状態となり、音発生手段Vではシリンダ21内の殆どの空気の排気が行われ、音発生手段Vではピストン22が中間状態に位置し、さらにクランク軸12xがさらに90度回転すると、(IV)の状態となって(a)図の(II)の状態となる。つまり、音発生手段V、Vではこの間に次の負圧開放音、圧縮開放音を生成するための準備運動を行い、(I)の状態になると負圧開放音を生じ、(II)の状態では圧縮開放音を生じ、そしてこのような動作を次々と繰り返す。
図6(a)図に上記動作の圧縮、負圧吸引動作状態の説明図、(b)図に負圧開放音S、S’圧縮開放音P、P’の発生タイミングの説明図を示す。負圧開放音と圧縮開放音の発生タイミングは、S、P、S’、P’の順に、かつこの順序で負圧開放音と圧縮開放音が90度の位相だけずれて繰り返して発生することがわかる。しかし、この順序で負圧開放音、圧縮開放音が発生しても、実際のラリーカーが発生する排気エンジン音と同質、同じ周波数で共鳴、拡大された排気エンジン音となるかについては、電動モータ13の出力軸の回転数、音発生手段V〜Vの気筒数、圧縮用の排気ポート25の孔径、負圧用の排気ポート25’の孔径、さらに排気管32a、吸気管32bの長さ、これら配管の直径(内径)が関係する。
図示の例では、ラリーカー用の模型とするため、音発生手段の気筒数は、音発生手段V〜Vの4気筒とし、電動モータ13の出力軸の回転数は3000rpmとし、発生する音の周波数は、100Hz乃至その付近の音を生成するようにしている。クランクの回転数3000rpmは、1秒当たりに換算すると50rpsであり、4気筒の音発生手段V〜Vではクランクの1回転で2つの負圧開放音、2つの圧縮開放音が発生するから、1秒では100Hzの時間タイミングでそれぞれの音が発生し、このタイミングで発生する音の周波数が実際の音の周波数でも100Hz又は約100Hzに一致することが確認されている。
さらに、発生した負圧開放音、圧縮開放音の共鳴、音量拡大作用は、排気マニホールド30a、吸気マニホールド30bに接続された排気管32a、吸気管32bの、外端のマフラー状で最大径の端管33a、33b迄の配管長さと、それぞれの配管の径に関係するが、ラリーカー用の模型では、通常走行時には比較的負圧開放音、圧縮開放音の周波数が低いため(約100Hz)、排気管32a、吸気管32bを途中で大きく屈曲状に長く設定し、かつその径は外端のマフラー状で最大径の端管33a、33bへ行くに従って太くすると所定の周波数の音の共鳴、音量拡大の作用が得られる。実際の模型では、配管の長さ、径については、試行錯誤で設定しているが、このような実験により所望の負圧開放音、圧縮開放音が得られることを確認している。ただし、排気管32a、吸気管32bの長さは、排気管32a長さに比べて、吸気管32bの長さのほうが30%程度短く形成されている。これは排気と吸気により開放音を発生する基本的な機能の相違に起因すると考えられる。
上記の配管の長さ、径等について参考として記すと、図示の例では、次の通りである。
・模型長さ:約30cm
・吸・排気マニホールド30a、30b:内径4〜5mm
・排気管32a、吸気管32b:(マニホールド側端)内径3.5〜4.5mm
・排気管32a、吸気管32b:(端管側)内径8〜10mm
・排気管32a、吸気管32bの長さ:模型全長の約2倍以上(60cm以上)で、途中を曲がりくねった曲線状とし、共鳴と音声拡大を行っている。
但し、走行中に坂道等の険しい場所ではエンジンを吹かす(回転数を上げる)ため、場所により上記平均的な周波数の音以上の高周波の音とするため、モータの回転数は図示しない遠隔制御器(リモコン)からの制御信号で高速状態の周波数の音に変化させることが出来るものとする。
また、圧縮用の排気ポート25の孔径と負圧用の排気ポート25’の孔径は、それぞれ次の通りである。
・圧縮用の排気ポート25の孔径:0.9mm
・負圧用の排気ポート25’の孔径:1.2mm
・ピストン径:6mm、ストローク4mm
上記のように、負圧用の排気ポート25’の孔径を、圧縮用の排気ポート25の径より少し大きく設定しており、これは同じ径では圧縮側に比べて負圧側の音が弱いからである。上述した第1実施形態の変形例K1sの場合のポート25、25’の孔径等については、次の通りである。
・圧縮用の排気ポート25の孔径:1mm×2ポート(1.4mm×1ポートでも可)
・負圧用の排気ポート25’の孔径:1.4mm×2ポート(2mm×1ポートでも可)
・ピストン径:8mm、ストローク5mm
図7、図8A、図8Bに上記第1実施形態の2つの部分変形例K1’、K1’’を示す。この部分変形例K1’、K1’’では、図示した構成部分以外は、基本的に第1実施形態と同じ構成であり、詳細な構成の図示、説明を省略している。図7は6気筒のエンジンのクランク軸12xの外観斜視図、図8A、図8Bは4気筒のエンジンのシリンダ21、ピストン22を直線状に配置した例を示している。上記いずれの例も、ラリーカー用の例である。6気筒のエンジンは、シリーズ化を図るためのものであり、クランク角度が図示のように4気筒の場合に比較すると互いに120度ずつの間隔に変更され、図示していないが、エンジン音発生ブロックはクランク軸12xの軸方向順に3列に配置される(図3A参照)。そして、この場合は、上記第1実施形態の場合と同じエンジン回転数であれば、クランク角度が小さい分だけ周波数が高くなる。即ち、モータの回転数を同じ3000rpmとすると、作動タイミングの回数が1秒当たり150回、音の発生周波数も150Hzとなる。
図8A、図8Bの第2の部分変形例K1’’は、4気筒のエンジンの直線状のブロック10c内に4つのピストン22、22’を直線状に配置した例であり、音発生手段V、Vが圧縮音発生手段、音発生手段V、Vが負圧音発生手段としてクランク軸12xに連結されている。その4つのクランクアーム12の配列は、直線状に配置されたシリンダ21、ピストン22に対して、隣接するクランクアーム12が互いに90度ずつ位相がずれて(遅れて)配置されている。シリンダ21には排気孔25と吸気孔25’が交互に90度ずつ位相が遅れる位置に配設され、図示省略しているが、それぞれの孔に連通する排気小管31a、吸気小管31bを介して吸・排気マニホールド30a、30bに接続されている。この場合、音発生装置の作動順は第1実施形態と同じくV→V→V→Vの順になるようにクランクアーム12の相互の角度(90度)の配列が定められる。また、吸・排気マニホールド30a、30bの後方に、吸・排気管32a、32b、端管33a、33bが接続されていることも、第1実施形態と同じである。この例は、4気筒のエンジンであるから、基本的な作動、機能は第1実施形態と同じである。
なお、圧縮音発生手段VとV又は負圧音発生手段VとVを隣接させたのは、ポート25又は25’が隣接して、その各ポートからそれぞれ2本の排気小管31a又は吸気小管31bを引き出し、それぞれ一本の吸・排気マニホールド30a、30b、吸・排気管32a、32bに接続し易いからである(図8B参照)。
図9に第2実施形態の排気エンジン音発生装置K2を示し、その(a)は主要部の外観斜視図、同(b)は部分断面図を示す。なお、主要部のエンジンブロック10は、シリンダ頂部にロータリ弁方式の開閉弁を有する形式のものである。この実施形態では、第1実施形態と同じ機能の部材には同じ符号を付して、説明を省略する。この部分変形例K2では、クランク軸12xを含むクランク機構は、上記図8A、図8Bに示す第2の部分変形例K1’’と同じであり、4つのクランクアーム12は直線状に配設され、ブロック10内のシリンダ21も直線状に構成されている。そして、ブロック10の頂部に操作弁23の代替手段としての4つのロータリ弁23”とシリンダ21、ピストン22、排気ポート25、吸気ポート25’の4組が音発生手段V〜Vを構成する部材として設けられている。
この音発生手段V〜V(Vは図示省略)は、音発生手段V、Vが圧縮音発生手段、音発生手段V、Vが負圧音発生手段として、V、V、V、Vのそれぞれが直線上でこの順序で順次90度ずつ位相が遅れるように設けられている。但し、排気ポート25、吸気ポート25’は、シリンダ21の側壁に、音発生手段V〜Vに対応してそれぞれ設けられている。そして、それぞれのロータリ弁23”は、図示のように、タイミングベルト16’でモータの出力側軸12pに固定されたプーリ15’の回転をもう1つのプーリ17’に伝達し、このプーリ17’に固定された弁軸23xに4対の切欠溝23a’’からなるロータリ弁23”を互いに軸方向に隣接する弁同士で90度ずつ位相が遅れるように(図示せず)設けている。ロータリ弁23”の切欠溝23a’’は1つのシリンダ21、ピストン22に対して各1対(位置が軸方向に少しずれている)のものが、互いに90度位相位置がずれて設けている。
また、上記弁軸23xは、モータの出力軸12pの回転をプーリ15’、17’とタイミングベルト16’によりクランク軸12xに伝達して同期駆動される。このため、位相がずれて設けられている分だけ4対のロータリ弁23”が、それぞれ位相が遅れて作動する。
この実施形態の音発生手段V〜Vを備えた排気エンジン音発生装置K2では、音発生手段Vの場合、(b)図に示す状態となる前に、ロータリ弁23”により圧縮室24とポート25の連結が遮断されているため(同図鎖線状態)、シリンダ21内は圧縮状態となっており、その後、(b)図に示すように、ピストン22が最高位置(又はその付近)に上昇すると、その状態で音発生手段Vのロータリ弁23”の切欠溝23a”が開放位置の排気ポート25に一致し、圧縮開放音を発生する。
次に、音発生手段Vのロータリ弁23”の回転が90度以上に進むと、(c)図の位置の少し手前の位置から、ポート27a’から外気を吸い込み、ポート27a’を閉じるまでは外気を吸い続け、その後ピストン22が最下位置まで下がると、ポート27a’を閉じて圧縮室24に対してピストン22が圧縮作用に入り、次の圧縮を行う。そして、その後上記動作を繰り返して行う。音発生手段Vについても、そのクランクアーム12の設けられている位相が180度異なる状態であり、音発生手段Vと同様である。
音発生手段Vの場合、音発生手段Vに対してクランクアーム12が90度位相をずらして(遅れて)設けられ、ポート25’とポート27a’の設けられている左右の位置関係は音発生手段V、Vと同じ関係に設けられている。即ち、音発生手段Vのピストン22とロータリ弁23”が(b)図の状態にある時、図示しない音発生手段Vでは、ピストン22がシリンダの最下底位置の手前の3/4のストローク位置にあり、かつロータリ弁23”の回転位相位置が音発生手段Vの(b)図の状態から90度遅れた位置にあり、図示しない負圧室24’内とポート25’の接続が遮断された状態(鎖線状態)にある。
このため、ピストン22が下降すると負圧室24’内はさらに負圧になる。そして、(c)図の位置の少し手前の位置において、ロータリ弁23”が回転し、ピストン22がシリンダ21内の最下底位置まで下がると、その瞬間にロータリ弁23”の切欠溝が負圧室24’を吸気ポート25’に連通して外気を吸い込み、負圧開放音を生じさせる。即ち、音発生手段Vの圧縮開放音に対して音発生手段Vの負圧開放音の発生タイミングが90度遅れて生じる。
次に、音発生手段Vのロータリ弁23”の回転が90度以上に進むと、(b)図の位置の少し手前の位置から、ポート27a’から排気し、ポート27a’を閉じるまでは排気し続け、その後、ピストン22が最上位置まで上がると、負圧室24’に対してピストン22が下降して負圧作用に入り、次の負圧を行う。そして、その後、上記動作を繰り返して行う。音発生手段Vについても、そのクランクアーム12の設けられている位相が180度異なる状態であり、音発生手段Vと同様である。
このようにして、各音声発生手段Vによる圧縮開放音の後、音発生手段Vよりさらに90度遅れて負圧開放音を発生し、次に、音発生手段Vが圧縮開放音を発生し、その後、音発生手段Vがさらに90度位相が遅れて負圧開放音を発生し、という順序でクランク軸12xが1回転する間に4つの音発生手段V〜Vから圧縮開放音と、負圧開放音が交互に発生する。
そして、クランク軸12xをモータで上記所定の回転数で回転させることにより、上記作動を上記第1実施形態と同様に繰り返し、これにより上記と同じ所定周波数の音、即ち100Hzの排気エンジン音を発生することができることとなる。発生した排気エンジン音は、その後吸・排気マニホールド30a、30b、排気管32a、吸気管32b、端管33a、33bを介して共鳴、音声拡大されることは第1実施形態と同じである。
なお、この実施形態の排気エンジン音発生装置K2の形式は、第1実施形態のものに比して、ポート25、25’の開閉をモータの回転に同期させたロータリ弁形式で行うため、高速度回転に対応できるものである。
図10に第3実施形態の排気エンジン音発生装置K3の全体概略外観図を示す。この実施形態の排気エンジン音発生装置K3は、F1サーキット等のレーシングカーに用いられる。図示のように、この実施形態の排気エンジン音発生装置K3は、12気筒の多気筒エンジン用の音発生装置であり、6個の圧縮音発生手段V、V、V、V、V、V10と6個の負圧音発生手段V、V、V、V、V11、V12の計、12個の音発生手段を備えている。音発生手段V〜V12は、それぞれの音発生手段のクランク軸12xのクランクアーム12がそのクランク軸12xの軸方向に順次30度ずつ遅れて作動するように形成されており、その基本構造は第1実施形態の場合と同じである。従って、同じ機能部材には同じ符号を付して説明を省略する。
音発生手段V〜V12の給・排気管32a、32bは、第1実施形態の場合より気筒数が多い分だけ長くなった吸・排気マニホールド30a、30bに接続されており、その後端は端管33a、33bに接続されている。しかし、この例では吸・排気管32a、32bの長さは、発生する音の周波数が高い(第1実施形態の場合に比較すると、約3倍で
300Hz)ため、第1実施形態の半分程度であり、吸・排気マニホールド30a、30
bについては同じ径であるが、吸・排気管32a、32bの径については吸・排気マニホールド30a、30bの径と同じ径のまま端管33a、33b(排気口)に接続されている。
上記の排気エンジン音発生装置K3によると、発生する音の周波数は第1実施形態の場合の約3倍で、300Hz程度である。この例では、周波数が第1実施形態の場合より高いため、吸・排気管32a、32bの長さが半分程度とされ、端管33a、33bの径も吸・排気マニホールド30a、30bと同等程度の径である。これにより、第1実施形態
の場合よりさらに高い周波数300Hz以上の音の共鳴、音声の拡大を吸・排気管32a、32bと端管33a、33bにより生じさせることができる。但し、排気管32a、吸気管32bの長さは、排気管32a長さに比べて、吸気管32bの長さのほうが30%程度短く形成されている。これも排気と吸気により開放音を発生する基本的な機能の相違に起因すると考える。
なお、上述した図3B(b)に示した第1実施形態の排気エンジン音発生装置K1の変形例K1sは、これをF1サーキット等のレーシングカー用に使用することも出来る。この場合、排気エンジン音発生装置は、4つの音発生手段V〜Vを使用するが、レーシングカーではラリーカーに比べると音の周波数が高く、従ってこれに適合するように電動モータ13の回転数を、9000〜10000rpmの高速回転する電動モータとし、圧縮用の排気ポート25の孔径、負圧用の排気ポート25’の孔径を、圧縮側の孔径:1.4mm、負圧側の孔径2mmとして、第1実施形態の排気エンジン音発生装置K1の場合よりポート孔径を拡大する必要がある。1気筒当たりのシリンダの排気量は第1実施形態と同じである。発生する音は300Hz以上の高い音である。
上記の各実施形態では、各個別に排気エンジン音の高さと4つの音発生手段V〜V又は12個の音発生手段V〜V12の関係について説明したが、音発生手段の排気量とポート孔径との関係は次の通りである。

1気筒の排気量が同じ場合
周波数 音 量
開放用ポート孔径:小(0.7mm) 低い音 小さい
開放用ポート孔径:大(1.5mm) 高い音 大きい

開放用ポートの孔径が同じ場合(例えば1mm)
周波数 音 量
排気量:小(ボア径5mm×ストローク3mm) 高い音 小さい
排気量:大(ボア径8mm×ストローク5mm) 低い音 大きい
以上の結果から、上記関係はおおよそ次の通りとなる。
1気筒当たりの排気量を同じとして各種エンジン(音発生手段)を製作した場合の排吸気ポート25、25’の面積との関係は、4気筒のポート面積を1と考えると、6気筒の同ポート面積:1.5倍、8気筒の同ポート面積:2倍、10気筒の同ポート面積:2.5倍、12気筒のポート面積:3倍、同じ気筒数(例えば4気筒)での排気量による同ポート面積は排気量が倍になれば、ポート面積も倍になり、正比例の関係となる。
図11、図12には、電動モータ13によって回転する出力側軸12pをコンロッド12’の軸方向とした第4の実施形態の排気エンジン音発生装置K4を示し、図中、上述と同一符号は同一物を示す。この実施形態は、エンジン音発生ブロック10の周囲4分位に圧縮開放手段V、Vと負圧開放手段V、Vを交互に設けたものであって、上記排気エンジン音発生装置K1’、K1’’と同一の作用をする。
その構成は、上記出力側軸12pに傾斜面を有する部材41を設け、この部材41にベアリング42を介してコンロッド12’の支持円盤43を回転自在に設けたものである。コンロッド12’は支持円盤43の周囲に等分位等の4分位に自在継手44をもって連結され、この各コンロッド12’はピストン22、22’に連結されている。図中、45は部材41を支持するベアリングである。
この実施形態では、出力側軸12pの回転に伴い、図12(a)〜同図(c)に示すように、支持円盤43の周囲4分位のコンロッド12’がそれぞれ位相が異なった進退を行い、それによって、圧縮開放手段V、負圧開放手段V4、圧縮開放手段Vと、負圧開放手段Vの順に作用して上述の圧縮開放と負圧開放の作用が行われて、排気エンジン音が発生する。
なお、この実施形態では、4気筒としたが、その気筒の数は任意であり、その数に基づいて円盤43に周囲適当な分位にコンロッド12’を設ける。円盤43の周囲におけるコンロッド12’の分位間隔は、上述のごとく発生音に応じて適宜に設定する。これらの実施形態では、複数気筒であっても、クランクシャフトが不必要であって、小型化などから、コスト面において有利となる。
因みに、上記の各実施形態では、それぞれ操作弁として一方向弁23’、又はロータリ弁23”のいずれかを使用したが、操作弁の形式としては上記以外にも各種の形式のものが存在するため、この操作弁の形式を含めて各構成要素について種々の変形例を採用し得るが、この発明の趣旨の範囲内に含まれる構成のものであれば全てこの発明の範囲に含まれることは勿論である。
上記各実施形態は、圧縮開放手段と負圧開放手段をそれぞれ別々のシリンダに構成した多気筒のものであったが、第5の実施形態の排気エンジン音発生装置K5として示すものは、図13〜図15に示すように、単気筒である。図中、上述と同一符号は同一物を示す。
エンジン音発生ブロック10内に設けたシリンダ21の側壁に吸気ポート25’と排気ポート25が形成され、ピストン22には、シリンダ21内のピストン前面から排気ポート25側のシリンダ側壁面に通じる通孔(連通孔)22aが形成されている。ピストン22は、出力側軸12pの回転がコンロッド12’を介した往復運動として伝達され、それに伴ってシリンダ21内を進退摺動する。
このため、図15(a)〜(e)に示すように、吸気ポート25’が開放されてシリンダ21内に空気が充満した状態(同図(a))から、ピストン22のシリンダ21内への進行摺動によって、シリンダ21内の空気が圧縮され(同図(b))、やがて、通孔22aが排気ポート25に連通すると(同図(c))、その圧縮空気が排気ポート25から排気され、その排気によって排気音が発生する。その後、ピストン22が退行すると、通孔22aが排気ポート25から外れ、シリンダ21内は負圧状態となり(同図(d))、やがて、吸気ポート25’が開放して吸気し、その吸気によって吸気音が発生する(同図(e))。この作用が繰り返されて、排気エンジン音が発生する。なお、必要に応じて、シリンダ21には、圧縮開放、負圧開放に伴って、内部に空気を入れたり、空気を開放したりする給排気弁を設ける。
この実施形態は、一つのシリンダ(単気筒)に圧縮開放手段と負圧開放手段を構成しており、この単気筒に両手段を構成した排気エンジン音発生装置K5を出力側軸12pの軸方向に所要数並べることによって、任意の多気筒の排気エンジン音発生装置とし得る。例えば、上記の図1、図8A、図10、図11等に記載した多気筒のものにおいても採用することができる。このとき、気筒を奇数とし、各気筒における吸排気のタイミングをずらして、圧縮音と吸気音が交互に発生するようにする。
吸・排気管32a、32bは最後まで別々の管でも良いが、図16に示すように、一つの管51にまとめても良い。この場合、その集合管51は、開口に向かって徐々に広がる形状として拡声効果を高めると良い。その集合管51の拡径度合いは、実験等に基づき、最適な拡声度合いとなるように適宜に設定すれば良いが、例えば、集合管51の開口内径は23mmとする。図中、符号25、25’は、吸・排気管32a、32bが開放用吸・排気ポート25、25’に接続される意である。
また、シリンダ、ピストン、吸排気管等の各部材は、通常、アルミニウム又はその合金によって製作するが、この発明の作用効果を発揮する限りにおいて、その材料は任意である。例えば、吸・排気管32a、32bは、硬質発泡ウレタン等の合成樹脂等が考えられる。これらは、成型性に優れ、安価かつ軽量化に優れたものとなる。硬質発泡ウレタンは、気泡による凹凸があるため、音の反響には不向きと考えられがちであるが、成型面は型の平滑面が転写されて薄い滑らかな面となって、充分に反響面として使用し得る。
さらに、シリンダとピストンの摺動部には、潤滑油を送り込むことが好ましく、そのシリンダ又はピストンを含油機能を持った構成とし得る。また、回転部においては、ベアリング又は含油軸受(オイルレス軸受)を採用することが好ましい。
さらに、吸・排気ポート25’、25の開閉は、ピストン22,22’によるそのポート25’、25の開閉でなく、ピストン22,22’の動きに連動した開閉弁の動作によって行うこともできる。
上記圧縮開放手段と負圧開放手段の構成としては種々のものが考えられるが、例えば、吸気ポートと排気ポートの一方又は両者を有するケーシングとなるシリンダと、そのシリンダ内に、外部からの動力によってその軸方向に摺動(移動)自在に設けられたピストンとから成って、前記吸気ポートと排気ポートを吸・排気管に接続し、ピストンの摺動によって、シリンダ内を負圧にしてその内部を負圧にした後、吸気ポートを開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させるとともに、シリンダ内の空気を圧縮した後、排気ポートを開放して排気し、その排気によって排気音を発生させる構成を採用することができる。
その圧縮開放手段と負圧開放手段を一対のシリンダとピストンによって構成する場合は、例えば、そのシリンダの側壁に上記吸気ポートと排気ポートの両者が形成され、ピストンには、前記シリンダ内のピストン前面から前記排気ポート側のシリンダ側壁面に通じる通孔が形成されており、前記ピストンのシリンダ内への進行摺動によって、シリンダ内の空気を圧縮して前記通孔を前記排気ポートに連通させてシリンダ内を開放して排気し、その排気によって排気音を発生させ、前記ピストンのシリンダ内からの退行摺動によって、前記シリンダ内を負圧にして前記吸気ポートを開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させる構成などを採用する。
一方、圧縮開放手段と負圧開放手段を別々のシリンダによって構成する場合は、例えば、その両手段は、それぞれ、上記排気ポートと吸気ポートの一方、すなわち排気ポート又は吸気ポートを有する一対のシリンダとピストンとから成り、前記圧縮開放手段となるピストンには、前記シリンダ内のピストン前面から前記排気ポート側のシリンダ側壁面に通じる通孔が形成されて、前記ピストンのシリンダ内への進行摺動によって、シリンダ内の空気を圧縮して前記通孔を前記排気ポートに連通させてシリンダ内を開放して排気し、その排気によって排気音を発生させ、前記負圧開放手段となるピストンのシリンダ内からの退行摺動によって、前記シリンダ内を負圧にして前記吸気ポートを開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させる構成を採用することができる。

Claims (7)

  1. ケーシング内の気体を圧縮して開放する圧縮開放手段(V、V)と、ケーシング内を負圧にして開放する負圧開放手段(V、V)と、その両手段(V、V、V、V)に接続されて前記開放音を拡声させる吸・排気管(31a、31b、32a、32b、33a、33b)とからなり、前記圧縮開放手段(V、V)と負圧開放手段(V、V)とを交互に駆動させて、その開放時の発生音を前記吸・排気管(31a、31b、32a、32b、33a、33b)に導き拡声して排気ガスエンジン音の擬似音を発生させる排気エンジン音発生装置。
  2. 上記圧縮開放手段(V、V)と負圧開放手段(V、V)を、吸気ポート(25’)と排気ポート(25)を有する上記ケーシングとなるシリンダ(21)と、前記シリンダ(21)内に、外部からの動力によってその軸方向に摺動自在に設けられたピストン(22、22’)とから構成し、前記吸気ポート(25’)と排気ポート(25)を上記吸・排気管(31a、31b、32a、32b、33a、33b)に接続し、前記ピストン(22)の摺動によって、シリンダ(21)内を負圧にした後、前記吸気ポート(25’)を開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させるとともに、シリンダ(21)内の空気を圧縮した後、前記排気ポート(25)を開放して排気し、その排気によって排気音を発生させることを特徴とする請求項1に記載の排気エンジン音発生装置。
  3. 上記圧縮開放手段(V、V)と負圧開放手段(V、V)が一対のシリンダ(21)とピストン(22)とから成り、そのシリンダ(21)の側壁に上記吸気ポート(25’)と排気ポート(25)が形成され、前記ピストン(22)には、前記シリンダ(21)内のピストン前面から前記排気ポート(25)側のシリンダ側壁面に通じる通孔(22a)が形成されており、前記ピストン(22)のシリンダ(21)内への進行摺動によって、シリンダ(21)内の空気を圧縮して前記通孔(22a)を前記排気ポート(25)に連通させてシリンダ(21)内を開放して排気し、その排気によって排気音を発生させ、前記ピストン(22)のシリンダ(21)内からの退行摺動によって、前記シリンダ(21)内を負圧にして前記吸気ポート(25’)を開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させることを特徴とする請求項2に記載の排気エンジン音発生装置。
  4. 上記圧縮開放手段(V、V)と負圧開放手段(V、V)は、それぞれ、上記排気ポート(25)又は吸気ポート(25’)を有する一対のシリンダ(21、21)とピストン(22、22’)とから成り、前記圧縮開放手段(V、V)のピストン(22)には、前記シリンダ(21)内のピストン前面から前記排気ポート(25)側のシリンダ側壁面に通じる通孔(22a)が形成されて、前記ピストン(22)のシリンダ(21)内への進行摺動によって、シリンダ(21)内の空気を圧縮して前記通孔(22a)を前記排気ポート(25)に連通させてシリンダ(21)内を開放して排気し、その排気によって排気音を発生させ、
    前記負圧開放手段(V、V)のピストン(22’)のシリンダ(21)内からの退行摺動によって、前記シリンダ(21)内を負圧にして前記吸気ポート(25’)を開放して吸気し、その吸気によって吸気音を発生させることを特徴とする請求項2に記載の排気エンジン音発生装置。
  5. 上記外部の動力が電動機(13)であり、その電動機(13)の回転力をクランク軸(12x)とクランクアーム(12)から成るクランク機構を介して上記ピストン(22、22’)の摺動運動に変換するようにしたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一つに記載の排気エンジン音発生装置。
  6. 上記外部の動力が電動機(13)であり、その電動機(13)による出力側軸にその軸に対して傾斜する円盤(43)を同一軸に設け、この円盤(43)の周縁に上記ピストン(22)に連結したコンロッド(12’)を揺動自在に連結し、前記円盤(43)の回転を、前記コンロッド(12’)を介してピストン(22)の摺動運動に変換するようにしたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一つに記載の排気エンジン音発生装置。
  7. 上記吸・排気管(32a、32b)の配管長さ、径を、模型のレースカー又はラリーカーのエンジン音に適合する長さ、径に適宜に設定して、音の共鳴、拡大をするようにしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の排気エンジン音発生装置。
JP2009541184A 2007-11-14 2008-11-14 排気エンジン音発生装置 Expired - Fee Related JP4621294B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007295560 2007-11-14
JP2007295560 2007-11-14
PCT/JP2008/070753 WO2009063971A1 (ja) 2007-11-14 2008-11-14 排気エンジン音発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4621294B2 JP4621294B2 (ja) 2011-01-26
JPWO2009063971A1 true JPWO2009063971A1 (ja) 2011-03-31

Family

ID=40638817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009541184A Expired - Fee Related JP4621294B2 (ja) 2007-11-14 2008-11-14 排気エンジン音発生装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4621294B2 (ja)
WO (1) WO2009063971A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6236227U (ja) * 1985-08-22 1987-03-03
JPH01212587A (ja) * 1988-02-22 1989-08-25 Bandai Co Ltd 発音装置
JPH06285269A (ja) * 1993-03-31 1994-10-11 Marushin Kogyo Kk ミニチュアエンジンの可動構造
JPH0751469A (ja) * 1993-08-17 1995-02-28 Kakiuchi:Kk 蒸気機関車の模擬音発生方法及びその装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6236227U (ja) * 1985-08-22 1987-03-03
JPH01212587A (ja) * 1988-02-22 1989-08-25 Bandai Co Ltd 発音装置
JPH06285269A (ja) * 1993-03-31 1994-10-11 Marushin Kogyo Kk ミニチュアエンジンの可動構造
JPH0751469A (ja) * 1993-08-17 1995-02-28 Kakiuchi:Kk 蒸気機関車の模擬音発生方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4621294B2 (ja) 2011-01-26
WO2009063971A1 (ja) 2009-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5595476B2 (ja) 内燃機関
JP2820782B2 (ja) 空気燃料噴射式2サイクルエンジンの空気ポンプ配置構造
WO2007081445A3 (en) Split-cycle air hybrid engine
KR20110030593A (ko) 플래너테리 회전 엔진
JP4621294B2 (ja) 排気エンジン音発生装置
US7500462B2 (en) Internal combustion engine
CN201206540Y (zh) 制冷剂压缩机
US8011346B2 (en) Rotary compressed gas engine with pistons
US10035413B2 (en) Hybrid drive system for a motor vehicle, and method of operating a motor vehicle
JP2007534886A (ja) 平衡型ロータリーエンジン
US20040255880A1 (en) Linear motion engine
JP5405565B2 (ja) 4ストローク内燃機関の吸・排気装置
CN101072934A (zh) 具有旋转机械场组件的v型复式构造
US20060000206A1 (en) Vacuum engine
US20120020823A1 (en) Rotating and reciprocating piston device
JPH1162815A (ja) 駆動装置
CN103038451A (zh) 用于压缩和减压的旋转装置
JP2006097651A (ja) 吸気装置
JP4428307B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
US7188598B2 (en) Rotary mechanical field assembly
JP4447420B2 (ja) 吸気装置
JP2965956B1 (ja) 燃焼室回転型エンジン
JP4431245B2 (ja) 内燃機関
CN114526268A (zh) 一种低噪音的增压机组
JP3817092B2 (ja) 2サイクルエンジン

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4621294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees