JPWO2009050993A1 - 非接触膜厚測定方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

光学系の調整が容易な非接触膜厚測定方法及び装置を提供することを目的とする。ポンプ光Lpuが入射されてテラヘルツ波パルスLtを発生するテラヘルツ波発生手段4は、ポンプ光Lpuの内テラヘルツ波パルスの発生に使われないでテラヘルツ波発生手段4から出射される残りのポンプ光LApuと同軸方向にテラヘルツ波パルスLtを発生させる。そして、ポンプ光Lpuの波長が可視域〜近赤外域にあるので、ポンプ光Lpuをガイド光としてテラヘルツ波パルス発生手段4から膜厚測定対象20までの光路及び膜厚測定対象20から検出手段7までの光路が容易に調整(入射光学系5、受光光学系6を容易にアライメント)され得る。

Description

本発明は、基材にコートされた膜の厚さを測定する方法及び装置に関する。詳しくは、本発明は、膜厚測定対象にテラヘルツ波を照射して非接触で膜厚を測定する方法及び装置に関する。
自動車や家電製品など多くの工業製品は、基材(下地)の防錆、製品の美観などのために塗装されている。例えば、メタリック塗装された乗用車の場合、図6(a)に示すように、下地鋼板60の上に防錆のための電着塗装膜61が形成され、その上に飛び石などを防ぐチッピングプライマー塗装膜62が形成され、その上に中塗り塗装膜63が形成され、その上に顔料と光機材を含むベース塗装膜64が形成された後、顔料と光機材を含まないクリア塗装膜65が形成されている。電着塗装膜61は、下地の防錆のために形成され、チッピングプライマー塗装膜62は、飛び石などによる傷つきを防止するために形成される。したがって、これらの膜厚が規定の膜厚を下回ると、防錆機能や傷つき防止機能が損なわれる。よって、これらの膜厚は測定されて厳密に管理される必要がある。また、中塗り塗装膜63、ベース塗装膜64及びクリア塗装膜65は、外観品質(色、メタリック感、光沢、ゆず肌、深み感など)と密接に関連する。したがって、これらの膜厚も測定管理される必要がある。
従来は、各塗装膜が形成される都度、ドライ状態になった後、膜に渦電流式膜厚計が接触されて膜厚が測定されていた。したがって、従来の渦電流式膜厚計による測定には工業製品にキズを付ける問題や、多層膜の各層の膜厚を測定することができないといった問題があった。
最近、従来の渦電流式膜厚計の上記問題を解決するために、膜厚測定対象にテラヘルツ波を照射して非接触で膜厚を測定する装置が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
テラヘルツ波は波長が30〜3000μm(周波数が0.1〜10THz)の電磁波であり、主たる成分が高分子材料である塗膜を透過する。したがって、図6(a)に示すような多層膜からなる膜厚測定対象にテラヘルツ波パルスが入射されると、屈折率不連続面である各境界面IP1〜IP5でフレネル反射が起き、反射テラヘルツ波パルス(以下、テラヘルツエコーパルスという。)が得られる。このテラヘルツエコーパルスの電場振幅時間分解波形を模式的に示すと、図6(b)のようになる。それぞれ互いに隣接する各境界面からのエコーパルスP1、P2間の時間差T12、エコーパルスP2、P3間の時間差T23、及びエコーパルスP3、P4間の時間差T34に基づいて、タイム・オブ・フライト法を用いることで次式から各塗装膜の膜厚が求まる。
膜厚=(時間差×光速)/(塗膜の群屈折率) (1)
特開2004−28618号公報(第6−7頁、第1図、第6図)
テラヘルツ波パルスが膜厚測定対象に照射され、テラヘルツエコーパルスが受光されて膜厚が非接触測定されるためには、特許文献1の第1図のような複雑な光学系が組まれなければならない。すなわち、テラヘルツ波パルス発生手段から発生されたテラヘルツ波パルスが膜厚測定対象に集光照射され、膜厚測定対象からのテラヘルツエコーパルスが検出手段に集光照射されなければならない。しかしながら、テラヘルツ波パルスは、前述のように波長が30〜3000μmであるため不可視で、光学系の調整に莫大な時間が費やされていた。特に、膜厚測定対象が非平面の場合、テラヘルツエコーパルスの反射方向が予測されないため、光学系の調整に多大の時間を要していた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、光学系の調整が容易な非接触膜厚測定方法及び装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するためになされた本発明の非接触膜厚測定方法は、波長が可視域〜近赤外域にある繰り返し超短光パルスレーザをポンプ光とプローブ光とに分割する分割ステップと、前記分割ステップで分割された前記ポンプ光或いはプローブ光の時間遅延を制御する光遅延ステップと、前記分割ステップで分割されたポンプ光をテラヘルツ波パルス発生手段に入射させて、前記ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないで前記テラヘルツ波パルス発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向にテラヘルツ波パルスを発生させるテラヘルツ波パルス発生ステップと、前記テラヘルツ波パルス発生ステップで発生された前記テラヘルツ波パルスを膜厚測定対象に入射させ、前記膜厚測定対象から反射されてくるテラヘルツエコーパルスを検出手段に入射させて前記テラヘルツエコーパルスの電場振幅時間分解波形を前記分割ステップで分割されたプローブ光で検出する検出ステップと、を有することを特徴としている。
テラヘルツ波パルス発生ステップでポンプ光がテラヘルツ波パルス発生手段に入射されて、ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないでテラヘルツ波パルス発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向にテラヘルツ波パルスが発生される。したがって、ポンプ光の波長が可視域〜近赤外域にあるので、ポンプ光をガイド光としてテラヘルツ波パルス発生手段から膜厚測定対象までの光路及び膜厚測定対象から検出手段までの光路が容易に調整(光学系を容易にアライメント)され得る。
上記の課題を解決するためになされた本発明の別の非接触膜厚測定方法は、繰り返し超短光パルスレーザをポンプ光とプローブ光とに分割する分割ステップと、前記分割ステップで分割された前記ポンプ光或いはプローブ光の時間遅延を制御する光遅延ステップと、前記分割ステップで分割されたポンプ光をテラヘルツ波パルス発生手段に入射させて、前記ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないで前記テラヘルツ波パルス発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向にテラヘルツ波パルスを発生させるテラヘルツ波パルス発生ステップと、前記テラヘルツ波パルス発生ステップで発生された前記テラヘルツ波パルスを膜厚測定対象に入射させ、前記膜厚測定対象から反射されてくるテラヘルツエコーパルスを光伝導スイッチに入射させて前記テラヘルツエコーパルスの電場振幅時間分解波形を前記分割ステップで分割されたプローブ光で検出する検出ステップと、を有することを特徴としている。
テラヘルツ波パルス発生ステップでポンプ光がテラヘルツ波パルス発生手段に入射されて、ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないでテラヘルツ波パルス発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向にテラヘルツ波パルスが発生される。したがって、膜厚測定対象から反射されてくるテラヘルツエコーパルスにはポンプ光が重畳されている。光伝導スイッチでテラヘルツエコーパルスの電場振幅時間分解波形を検出する際、テラヘルツエコーパルスにポンプ光が重畳されていると、電場振幅時間分解波形にポンプ光によるDCバイアスがかかる。よって、DCバイアスが最大になるように光学系を調整することで調整の最適化が図られる。
上記の課題を解決するためになされた本発明の非接触膜厚測定装置は、波長が可視域〜近赤外域にある繰り返し超短光パルスレーザを発生する超短光パルス光源と、前記超短光パルス光源から発生される前記超短光パルスレーザをポンプ光とプローブ光とに分割する光分割手段と、前記光分割手段で分割された前記ポンプ光或いはプローブ光の時間遅延を制御する光遅延手段と、前記光分割手段で分割されたポンプ光が入射されてテラヘルツ波パルスを発生するテラヘルツ波発生手段であって、前記ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないで前記テラヘルツ波発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向に前記テラヘルツ波パルスを発生させるテラヘルツ波発生手段と、前記テラヘルツ波発生手段から発生された前記テラヘルツ波パルスを膜厚測定対象に入射させる入射光学系と、前記入射光学系で前記テラヘルツ波パルスが前記膜厚測定対象に入射されて前記膜厚測定対象から反射されてくるテラヘルツエコーパルスを受光する受光光学系と、前記受光光学系で受光した前記テラヘルエコーパルスの電場振幅時間分解波形を前記光分割手段で分割されたプローブ光で検出する検出手段と、を有することを特徴としている。
ポンプ光が入射されてテラヘルツ波パルスを発生するテラヘルツ波発生手段は、ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないでテラヘルツ波発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向にテラヘルツ波パルスを発生させる。したがって、ポンプ光の波長が可視域〜近赤外域にあるので、ポンプ光をガイド光としてテラヘルツ波パルス発生手段から膜厚測定対象までの光路及び膜厚測定対象から検出手段までの光路が容易に調整(入射光学系、受光光学系を容易にアライメント)され得る。
上記の課題を解決するためになされた本発明の別の非接触膜厚測定装置は、繰り返し超短光パルスレーザを発生する超短光パルス光源と、前記超短光パルス光源から発生される前記超短光パルスレーザをポンプ光とプローブ光とに分割する光分割手段と、前記光分割手段で分割された前記ポンプ光或いはプローブ光の時間遅延を制御する光遅延手段と、前記光分割手段で分割されたポンプ光が入射されてテラヘルツ波パルスを発生するテラヘルツ波発生手段であって、前記ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないで前記テラヘルツ波発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向に前記テラヘルツ波パルスを発生させるテラヘルツ波発生手段と、前記テラヘルツ波発生手段から発生された前記テラヘルツ波パルスを膜厚測定対象に入射させる入射光学系と、前記入射光学系で前記テラヘルツ波パルスが前記膜厚測定対象に入射されて前記膜厚測定対象から反射されてくるテラヘルツエコーパルスを受光する受光光学系と、前記受光光学系で受光した前記テラヘルエコーパルスの電場振幅時間分解波形を前記光分割手段で分割されたプローブ光で検出する光伝導スイッチと、を有することを特徴としている。
テラヘルツ波発生手段からポンプ光とテラヘルツ波パルスが同軸方向に出射されるので、膜厚測定対象からのテラヘルツ波エコーパルスにはポンプ光が重畳されている。光伝導スイッチでテラヘルツエコーパルスの電場振幅時間分解波形を検出する際、テラヘルツエコーパルスにポンプ光が重畳されていると、電場振幅時間分解波形にポンプ光によるDCバイアスがかかる。したがって、DCバイアスが最大になるように入射光学系、受光光学系を調整することで調整の最適化を図ることができる。
また、上記の非接触膜厚測定装置において、前記テラヘルツ波発生手段の後に前記残りのポンプ光をオン−オフする光スイッチをさらに備えるとよい。
光スイッチでポンプ光をオンすることで、DCバイアスが最大化されるように入射光学系と受光光学系が調整され得る。光学系の調整後の膜厚測定では、光スイッチでポンプ光をオフにすることでDCバイアスをゼロにしてテラヘルツエコーパルスの電場振幅時間分解波形が高精度に検出され得る。
テラヘルツ波パルス発生ステップでポンプ光がテラヘルツ波パルス発生手段に入射されて、ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないでテラヘルツ波パルス発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向にテラヘルツ波パルスが発生される。したがって、ポンプ光の波長が可視域〜近赤外域にあるので、ポンプ光をガイド光としてテラヘルツ波パルス発生手段から膜厚測定対象までの光路及び膜厚測定対象から検出手段までの光路が容易に調整(光学系を容易にアライメント)され得る。
本発明の実施形態1に係る非接触膜厚測定装置の構成を示すブロック図である。 図1における光遅延手段をポンプ光の光路に設けた非接触膜厚測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る非接触膜厚測定装置の構成を示すブロック図である。 電場振幅時間分解波形図であって、(a)はGeフィルタなしの場合であり、(b)はフィルタ有りの場合である。 本発明の実施形態3に係る非接触膜厚測定装置の構成を示すブロック図である。 従来技術による膜厚測定原理を示す図であって、(a)は自動車ボディー塗装における多層塗装膜の一例を示す断面図であり、(b)は(a)において測定されたテラヘルツエコーパルスを示す電場振幅時間分解波形図である。
符号の説明
1・・・・・・超短光パルス光源
2・・・・・・光分割手段
3・・・・・・光遅延手段
4、4A・・・テラヘルツ波発生手段
5・・・・・・入射光学系
6・・・・・・受光光学系
7、7A・・・検出手段
18・・・・・光スイッチ
20・・・・・膜厚測定対象
Lo・・・・・ 繰り返し超短光パルスレーザ
Lpu・・・・・ポンプ光
LApu・・・・残りポンプ光
Lpr・・・・・プローブ光
Lt・・・・・ テラヘルツ波パルス
Lte・・・・・テラヘルツエコーパルス
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)図1は、本発明の実施形態1に係る非接触膜厚測定装置の構成を示すブロック図である。この測定装置は、
(a)波長が可視域〜近赤外域にある繰り返し超短光パルスレーザを発生する超短光パルス光源1と、
(b)超短光パルス光源1から発生される超短光パルスレーザL0をポンプ光Lpuとプローブ光Lprとに分割する光分割手段2と、
(c)光分割手段2で分割されたポンプ光Lpu或いはプローブ光Lprの時間遅延を制御する光遅延手段3と、
(d)光分割手段3で分割されたポンプ光Lpuが入射されてテラヘルツ波パルスを発生するテラヘルツ波発生手段4であって、ポンプ光Lpuの内テラヘルツ波パルスの発生に使われないでテラヘルツ波発生手段4から出射される残りのポンプ光と同軸方向にテラヘルツ波パルスLtを発生させるテラヘルツ波発生手段4と、
(e)テラヘルツ波発生手段4から発生されたテラヘルツ波パルスLtを膜厚測定対象20に入射させる入射光学系5と、
(f)入射光学系5でテラヘルツ波パルスLtが膜厚測定対象20に入射されて膜厚測定対象20から反射されてくるテラヘルツエコーパルスLteを受光する受光光学系6と、
(g)受光光学系6で受光したテラヘルツエコーパルスLteの電場振幅時間分解波形を光分割手段2で分割されたプローブ光Lprで検出する検出手段7と、を備えたことを特徴としている。
超短光パルス光源1は、中心波長810nm、パルス幅60fs、繰り返し周波数87MHzの超短光パルスレーザL0を発生する。
超短光パルスレーザL0は、上記に限定されるものではなく、波長は可視域〜近赤外域にあればよい。後述するように、可視域であれば、眼で見えるので、ポンプ光をガイド光として膜厚測定装置の光学系を短時間で調整することができる。また、近赤外域でもCCDカメラやIR蛍光プレートなどで可視化できるので、ポンプ光をガイド光として膜厚測定装置の光学系を短時間で調整することができる。具体的には、図1に示すように、CCDカメラ(IR蛍光プレート)100が、膜厚測定対象20と軸外し放物面鏡61との間、軸外し放物面鏡61と軸外し放物面鏡62との間及び軸外し放物面鏡62とビームカップラー17との間に挿入されて光学系が調整される。なお、CCDカメラの場合は、100がスクリーン等であり、そのスクリーンに映ったポンプ光をCCDカメラで撮像することになる。
パルス幅は、1fs〜1psの範囲であることが望ましい。
光分割手段2は、ビームスプリッタで、超短光パルスレーザL0をポンプ光Lpuとプローブ光Lprに分割する。
光遅延手段3は、交差ミラー31と矢印A方向に移動させる移動機構32とを備え、後述のポンプ光でポンプされて発生するテラヘルツ波パルスLtに対して、プローブ光Lprに時間的な遅れ、或いは進みを発生させる。移動機構32は、パソコン11で制御される。本実施形態では、光遅延手段3がプローブ光の光路中に配置されているが、図2に示すようにポンプ光の光路中に配置されてもよい。
本実施形態のテラヘルツ波パルス発生手段4は、有機非線形結晶のDAST(4-dimethylamino-N-methyl-4
stilbazobazolium tosylate)であり、用いたDAST結晶4はc軸に直交する二つの面41、42を持ち、面41と42の間隔(厚さ)は0.1mmである。DAST結晶4にポンプ光Lpuが照射されると、結晶のχ効果でテラヘルツ波パルスが発生され、テラヘルツ波パルス発生に消費されなかった残りのポンプ光が出射される。その際、図1に示すように、ポンプ光Lpuを面41に垂直入射させると、ポンプ光Lpuは結晶4中をc軸方向進み、発生するテラヘルツ波パルスは、テラヘルツ波パルスの発生に使われなかった残りのポンプ光LApuと同軸方向に進む。
入射光学系5は、二つの軸外し放物面鏡51、52を備えている。一方の軸外し放物面鏡51は、DAST結晶4からポンプ光LApuと同軸方向に放射されるテラヘルツ波パルスLtをコリメートし、他方の軸外し放物面鏡52は、コリメートされたテラヘルツ波パルスLtを膜厚測定対象20に集光照射する。
受光光学系6は、二つの軸外し放物面鏡61、62を備えている。一方の軸外し放物面鏡61は、膜厚測定対象20からのテラヘルツエコーパルスLteをコリメートし、他方の軸外し放物面鏡62は、コリメートされたテラヘルツエコーパルスLteを検出手段7に集光照射する。
検出手段7は、電気光学結晶板71、1/4波長板72、検光子73及びバランス検出器74を備えている。
電気光学結晶板71は、テラヘルツエコーパルスLteが照射されて誘起される光電場によって、プローブ光Lprの偏光を回転させる。
1/4波長板72は、テラヘルツエコーパルLteにより電気光学結晶板71に誘起される複屈折によって生じるプローブ光Lprの偏光回転を任意に回転させる。
バランス検出器74は、テラヘルツエコーパルスLteによる電気光学結晶板71に誘起される複屈折で生じるプローブ光Lprの偏光回転量を、差動増幅機構を用いて抽出して微量検出する。
10は、バランス検出器74で検出された信号の中からチョッパ8の変調信号に同期した成分を抽出して増幅するロックインアンプである。
11は、光遅延手段3の位置情報と、ロックインアンプ10からの信号を記録するパソコンであり、光遅延手段3の移動機構32とロックインアンプ10を制御する機能も有している。
次に、非接触膜厚測定装置の動作を説明する。
まず、超短光パルス光源1から発生された超短光パルスレーザLoは、ビームスプリッタ2でポンプ光Lpuとプローブ光Lprに分割される。
ポンプ光Lpuは、チョッパ8で強度変調された後、レンズ9でDAST結晶4のc軸方向に集光照射される。すると、結晶4のχ効果でテラヘルツ波パルスが発生され、テラヘルツ波パルス発生に消費されなかった残りのポンプ光が出射される。その際、図1に示すように、ポンプ光Lpuを面41に垂直入射させるため、ポンプ光Lpuは結晶4中をc軸方向進み、発生するテラヘルツ波パルスLtは、テラヘルツ波パルスの発生に使われなかった残りのポンプ光LApuと同軸方向に進む。すなわち、テラヘルツ波パルスLtはポンプ光LApuに重畳して進む。
ポンプ光LApuと同軸方向に放射されたテラヘルツ波パルスLtは、軸外し放物面鏡51でコリメートされた後、軸外し放物面鏡52で膜厚測定対象20に集光照射される。すると、膜厚測定対象20の屈折率が異なる界面から反射されテラヘルツエコーパルスLteが放射される。
膜厚測定対象20から放射されるテラヘルツエコーパルスLteは、軸外し放物面鏡61でコリメートされた後、軸外し放物面鏡62で電気光学結晶板71に集光照射される。
一方、プローブ光Lprは、ミラー12、13を経て光遅延手段3で時間的に遅らされたり進められたりする。その後、ミラー14を経て偏光子15で直線偏光にされ、ミラー16を経て、ビームカップラー17で上記テラヘルツエコーパルスLteと重ね合わされる。
テラヘルツエコーパルスLteとプローブ光Lprが電気光学結晶板71内で時間的に重なったときのみ、テラヘルツエコーパルスLteによる複屈折をプローブ光Lprが受け、これにより、直線偏光のプローブ光Lprが楕円偏光化される。複屈折量は、テラヘルツエコーパルスLteの強度に比例する。複屈折を受けたプローブ光Lprは、1/4波長板72によってs偏光とp偏光との間にπ/2の位相差が与えられ、検光子73に入射される。検光子73は、入射されたプローブ光Lprをp偏光とs偏光とに分岐し、バランス検出器74に入射させる。すると、バランス検出器74は、上記二つの偏光成分の光信号の強度差に比例する電気信号をロックインアンプ10に出力する。ここで、この電気信号は、テラヘルツエコーパルスLteによる電気光学効果を受けたプローブ光Lprの複屈折量であり、この複屈折量は、テラヘルツエコーパルスLteの強度に比例する。プローブ光Lprを時間遅延して、この電気信号をパソコンに取り込み、テラヘルツエコーパルスLteの図6(b)に示すような電場振幅時間分解波形が得られる。
次に、非接触膜厚測定装置の光学系の調整について説明する。
本実施形態の非接触膜厚測定装置は、図1に示すように多数の光学要素からなり、調整が甘いと光損失が累積され、最悪の場合、検出手段7にテラヘルツエコーパルスLteが到達しなくなる。通常、光学系の調整は、伝搬する光を使って、その光をモニタしながら行われるが、テラヘルツ波は、赤外域〜遠赤外域の電磁波であるため、モニタできない。しかし、本実施形態の非接触膜厚測定装置では、テラヘルツ波パルス発生手段から出射されるポンプ光LApuと同軸方向にテラヘルツ波パルスLtが放射され、ポンプ光LApuの波長が810nmの可視光線であるので、ポンプ光LApuをモニタしながら光学系が調整され得る。
(1)まず、軸外し放物面鏡51の直前に白い紙を挿入して、ポンプ光LApuの位置を確認しながら、軸外し放物面鏡51の位置や角度が調整される。次に、白い紙を軸外し放物面鏡51と52の間に挿入して、ポンプ光LApuの光束径をモニタしながらが平行光になるように軸外し放物面鏡51が調整される。
(2)次に、膜厚測定対象20の直前に白い紙を配置してポンプ光LApuをモニタしながら、ポンプ光LApuの照射位置が膜厚測定対象20の所定の位置になり、軸外し放物面鏡52の焦点が膜厚測定対象20の表面に一致するように軸外し放物面鏡52が調整される。
(3)次に、白い紙を軸外し放物面鏡61と62の間に挿入して、ポンプ光LApuの光束径をモニタしながらが平行光になるように軸外し放物面鏡61が調整される。
(4)次に、電気光学結晶板71の直前に白い紙を配置してポンプ光LApuをモニタしながら、ポンプ光LApuの照射位置が電気光学結晶板71の中心と一致し、軸外し放物面鏡62の焦点が電気光学結晶板71の表面に一致するように軸外し放物面鏡62が調整される。
以上のように調整することで、テラヘルツ波パルス発生手段4から出射されるポンプ光LApuは、電気光学結晶板71に効率よく入射される。テラヘルツ波パルス発生手段4から放射されるテラヘルツ波パルスLtは、ポンプ光LApu 同軸に放射されるので、テラヘルツ波パルスLtは、ポンプ光LApuと同じ光路を通って膜厚測定対象20に集光照射され、テラヘルツエコーパルスLteもポンプ光LApuと同じ光路を通って電気光学結晶板71に集光照射される。
膜厚測定対象20の異なる部位の膜厚を測定するために膜厚測定対象20を移動させると、非平面の場合、テラヘルツエコーパルスLteの反射方向が変わるが、その場合は、上記の(3)からの調整を繰り返すことで、テラヘルツエコーパルスLteが効率よく受光され検出される。
(実施形態2)図3は、本発明の実施形態2に係る非接触膜厚測定装置の構成を示すブロック図である。これは、実施形態1の非接触膜厚測定装置とほとんど同じであり、同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。大きく相違するのは、検出手段である。すなわち、実施形態1では電気光学結晶板を検出手段の主要構成要素としていたのに対して、本実施形態の検出手段は光伝導スイッチを主要構成要素としている。
図3において、7Aが検出手段で、シリコンレンズ71Aと光伝導スイッチ72Aを備えている。光伝導スイッチ72Aは、低温成長GaAs基板にダイポールアンテナを形成したものである。ダイポールアンテナのギャップ部をプローブ光Lprで励起して、そこにテラヘルツエコーパルスLteを入射させることで、その電場振幅時間波形が得られる。
超短光パルス光源1Aは、パルス幅17fs、繰り返し周波数50MHz、中心波長1550nmの基本波パルスと、780nmの第2高調波パルスからなる超短光パルスレーザL0を発生する。
2Aは、ダイクロイックミラーで、超短光パルスレーザL0を波長1550nmのポンプ光Lpuと波長780nmのプローブ光Lprに分割する。
光スイッチ18は、波長1550nmのポンプ光LApuをカットし、テラヘルツエコーパルスLteを透過するGeフィルタで、矢印B方向に移動可能な機構(図示せず)を備えている。
19は、レンズで、波長780nmのプローブ光Lprを光伝導スイッチ72Aのダイポールアンテナギャップに集光照射する。
21は、光伝導スイッチ72Aからの電気信号を増幅する増幅器である。
次に、本実施形態の非接触膜厚測定装置の動作を説明する。
ポンプ光Lpuは、出力が100mWであり、チョッパ8を通過することで変調される。チョッパ8での変調は、超短光パルス光源1Aから発生されるレーザ繰り返し周波数の1/10以下であれば早いほうがよいが、今回は1kHでポンプ光Lpuが変調された。変調されたポンプ光Lpuは、レンズ9でDAST結晶4に集光される。DAST結晶4から発生されたテラヘルツ波パルスLtは、入射光学系5で膜厚測定対象20に集光される。同時にDAST結晶4を透過したテラヘルツ波パルス発生に使われなかった残りのポンプ光LApuも膜厚測定対象20に集光される。DAST結晶4を透過した残りポンプ光LApuのパワーは約40mWであり、ポンプ光Lpuの約40%がテラヘルツ波パルスに変換されずに残っている。膜厚測定対象20で反射したテラヘルツエコーパルスLteは、受光光学系6でシリコンレンズ71Aを介して光伝導スイッチ72Aに集光される。この時、テラヘルツエコーパルスLteと同軸に進む残りポンプ光LApuも光伝導スイッチ72Aに集光される。
一方、ダイクロイックミラー2Aで分割されたプローブ光Lprは、光遅延手段3を経て、レンズ19により光伝導スイッチ72Aに集光される。光遅延手段3をスキャンすることにより、光伝導スイッチ72AでテラヘルツエコーパルスLteの電場振幅時間分解波形が計測される。光伝導スイッチ72Aの信号は、アンプ20を通した後、ロックインアンプ10に入力され、パソコン11でデータ蓄積、表示される。光遅延手段3がラピッドスキャン型の場合、遅延掃引の周期にパソコンが同期させられるとよい。こうすることにより、より高速にデータが取得される。
図4aは、Geフィルタ18を光路に挿入しない時のテラヘルツエコーパルスLteの電場振幅時間分解波形を、図4bはGeフィルタ18を光路に挿入した時のテラヘルツエコーパルスLteの電場振幅時間分解波形を、それぞれ示している。
光スイッチ18のオン−オフすなわちGeフィルタ18の挿入、非挿入で時間に依存しないDC成分が増大していることがわかる。このDC成分は、残りポンプ光LApuの効果によるバイアスである。
次に、非接触膜厚測定装置の光学系の調整について説明する。本実施形態の非接触膜厚測定装置でも、テラヘルツ波パルス発生手段から出射されるポンプ光LApuと同軸方向にテラヘルツ波パルスLtが放射される。しかし、ポンプ光LApuの波長が1550nmと赤外線であるので、ポンプ光LApuをモニタしながら光学系を調整することができない。
しかしながら、上記のように、残りポンプ光LApuが光伝導スイッチ72Aに入射されると、電場振幅時間分解波形にポンプ光LApuによるDCバイアスが印加される。したがって、DCバイアスが最大になるように入射光学系5、受光光学系6を調整することで調整の最適化が図られる。そこで、本実施形態では、DCバイアスが最大になるように、入射光学系5、受光光学系6が調整される。
なお、膜厚測定時は、フィルタ18を光路に挿入して残りポンプ光LApuをカットした方がよい。カットしないと、図4(a)に示すように、電場振幅時間分解波形がダイナミックレンジから外れ、ピーク位置測定精度が低下するからである。
(実施形態3)図5は、本発明の実施形態3に係る非接触膜厚測定装置の構成を示すブロック図である。これは、実施形態2の非接触膜厚測定装置とほとんど同じで、同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。大きく相違するのは、テラヘルツ波発生手段である。実施形態2では有機非線形結晶のDASTにポンプ光をc軸方向に入射させ、テラヘルツ波パルス発生に消費されなかったポンプ光と同軸方向に結晶のχ効果でテラヘルツ波パルスを発生させていた。すなわち、実施形態2のテラヘルツ波発生手段が透過配置の有機非線形結晶であったのに対して、本実施形態は、反射配置の半導体結晶である。
本実施形態のテラヘルツ波発生手段4Aは、例えば、InAs半導体結晶である。ポンプ光Lpuがレンズ9で集光され入射角α(本実施形態では、α=45°)で入射されると、ポンプ光Lpuの一部が光デンバー効果によるテラヘルツ波パルスの発生に消費され、残りのポンプ光LApuは反射角αの正反射方向に反射される。その際、テラヘルツ波パルスLtは、ポンプ光LApuと同軸方向に放射される。
半導体結晶は、InAsに限定されない。InSb、InP、InGaAs、InAlAsでもよい。
次に、非接触膜厚測定装置の光学系の調整について説明する。本実施形態の非接触膜厚測定装置でも、テラヘルツ波発生手段から出射されるポンプ光LApuと同軸方向にテラヘルツ波パルスLtが放射される。しかし、ポンプ光LApuの波長が1550nmと赤外線であるので、ポンプ光LApuをモニタしながら光学系を調整することができない。
しかしながら、実施形態2で説明したように、残りポンプ光LApuが光伝導スイッチ72Aに入射されると、電場振幅時間分解波形にポンプ光LApuによるDCバイアスが印加される。したがって、DCバイアスが最大になるように、入射光学系5、受光光学系6が調整される。

Claims (5)


  1. 波長が可視域〜近赤外域にある繰り返し超短光パルスレーザをポンプ光とプローブ光とに分割する分割ステップと、
    前記分割ステップで分割された前記ポンプ光或いはプローブ光の時間遅延を制御する光遅延ステップと、
    前記分割ステップで分割されたポンプ光をテラヘルツ波パルス発生手段に入射させて、前記ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないで前記テラヘルツ波パルス発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向にテラヘルツ波パルスを発生させるテラヘルツ波パルス発生ステップと、
    前記テラヘルツ波パルス発生ステップで発生された前記テラヘルツ波パルスを膜厚測定対象に入射させ、前記膜厚測定対象から反射されてくるテラヘルツエコーパルスを検出手段に入射させて前記テラヘルツエコーパルスの電場振幅時間分解波形を前記分割ステップで分割されたプローブ光で検出する検出ステップと、を有することを特徴とする非接触膜厚測定方法。

  2. 繰り返し超短光パルスレーザをポンプ光とプローブ光とに分割する分割ステップと、
    前記分割ステップで分割された前記ポンプ光或いはプローブ光の時間遅延を制御する光遅延ステップと、
    前記分割ステップで分割されたポンプ光をテラヘルツ波パルス発生手段に入射させて、前記ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないで前記テラヘルツ波パルス発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向にテラヘルツ波パルスを発生させるテラヘルツ波パルス発生ステップと、
    前記テラヘルツ波パルス発生ステップで発生された前記テラヘルツ波パルスを膜厚測定対象に入射させ、前記膜厚測定対象から反射されてくるテラヘルツエコーパルスを光伝導スイッチに入射させて前記テラヘルツエコーパルスの電場振幅時間分解波形を前記分割ステップで分割されたプローブ光で検出する検出ステップと、を有することを特徴とする非接触膜厚測定方法。
  3. 波長が可視域〜近赤外域にある繰り返し超短光パルスレーザを発生する超短光パルス光源と、
    前記超短光パルス光源から発生される前記超短光パルスレーザをポンプ光とプローブ光とに分割する光分割手段と、
    前記光分割手段で分割された前記ポンプ光或いはプローブ光の時間遅延を制御する光遅延手段と、
    前記光分割手段で分割されたポンプ光が入射されてテラヘルツ波パルスを発生するテラヘルツ波発生手段であって、前記ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないで前記テラヘルツ波発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向に前記テラヘルツ波パルスを発生させるテラヘルツ波発生手段と、
    前記テラヘルツ波発生手段から発生された前記テラヘルツ波パルスを膜厚測定対象に入射させる入射光学系と、
    前記入射光学系で前記テラヘルツ波パルスが前記膜厚測定対象に入射されて前記膜厚測定対象から反射されてくるテラヘルツエコーパルスを受光する受光光学系と、
    前記受光光学系で受光した前記テラヘルエコーパルスの電場振幅時間分解波形を前記光分割手段で分割されたプローブ光で検出する検出手段と、を有することを特徴とする非接触膜厚測定装置。
  4. 繰り返し超短光パルスレーザを発生する超短光パルス光源と、
    前記超短光パルス光源から発生される前記超短光パルスレーザをポンプ光とプローブ光とに分割する光分割手段と、
    前記光分割手段で分割された前記ポンプ光或いはプローブ光の時間遅延を制御する光遅延手段と、
    前記光分割手段で分割されたポンプ光が入射されてテラヘルツ波パルスを発生するテラヘルツ波発生手段であって、前記ポンプ光の内テラヘルツ波パルスの発生に使われないで前記テラヘルツ波発生手段から出射される残りのポンプ光と同軸方向に前記テラヘルツ波パルスを発生させるテラヘルツ波発生手段と、
    前記テラヘルツ波発生手段から発生された前記テラヘルツ波パルスを膜厚測定対象に入射させる入射光学系と、
    前記入射光学系で前記テラヘルツ波パルスが前記膜厚測定対象に入射されて前記膜厚測定対象から反射されてくるテラヘルツエコーパルスを受光する受光光学系と、
    前記受光光学系で受光した前記テラヘルエコーパルスの電場振幅時間分解波形を前記光分割手段で分割されたプローブ光で検出する光伝導スイッチと、を有することを特徴とする非接触膜厚測定装置。
  5. 前記テラヘルツ波発生手段の後に前記残りポンプ光をオン−オフする光スイッチをさらに備える請求項4に記載の非接触膜厚測定装置。
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