JP2014081285A - 多層セラミックの膜厚測定方法 - Google Patents

多層セラミックの膜厚測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】非接触かつ非破壊で多層セラミックに含まれる各層の膜厚を測定可能な膜厚測定方法を提供すること。
【解決手段】検査装置1は、多層セラミックを含む試料3にテラヘルツ波を照射するとともに反射波を検出する光学装置2、反射波の検出信号を同期増幅するロックインアンプ4、光学装置2を制御する制御装置5を備えている。試料3に対してテラヘルツ波を入射すると、多層セラミックの境界面のそれぞれで反射が起こる。その結果、試料3上で反射されたテラヘルツ波の時間波形には、各境界面における反射波がピークとして出現する。該時間波形におけるピーク間の時間差は膜厚を反映しているため、これらのピーク間の時間差から膜厚を演算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多層セラミックに含まれる各層の膜厚を測定する方法に関するものである。
近年、複数のセラミック層を積層した多層セラミックがコンデンサや基板等の電子部品として用いられている。多層セラミックは、積層された複数のセラミック層に対して、圧着や加熱を行うことにより形成される。
様々な材料を積層して形成される通常の多層膜であれば、層毎に屈折率等の物性の違いがあるため、その物性の違いを利用して各層の膜厚を取得することが可能である。それに対して、特に同一の材料を用いて気孔率(空隙率ともいう)を変化させた複数のセラミック層を積層して形成される多層セラミックでは各層の物性が近似しているため、従来のような各層の物性に依拠する方法による膜厚測定は難しいことが多い。なお、同一の材料であり、膜厚方向に気孔率が変化している多層セラミックにおいて、所定の範囲の気孔率を有する領域を1層とする。
多層セラミックの各層の膜厚(各層に設定された所定の範囲の気孔率を有する領域の膜厚)は、多層セラミックを含む製品の検査や評価を行う上で重要な指標となりうるため、多層セラミックに対して適用可能な膜厚測定方法が求められている。
特許文献1には、超音波を用いることによって多層セラミックの膜厚を非破壊で測定する膜厚測定方法が記載されている。
特開2004−333366号公報
特許文献1に記載の膜厚測定方法では、表面波を用いて膜厚測定を行っているため、表面に位置するセラミック層の膜厚しか測定できない。そのため、多層セラミックに含まれる各層の膜厚を測定することはできない。
他にも、電子顕微鏡等を用いた観察により多層セラミックの各層の膜厚を測定する方法が考えられるが、この方法では試料の破壊が必要となるため、時間やコストが掛かる点で不利であり、また出荷される製品を評価することはできない。
現在のところ、非接触かつ非破壊で多層セラミックに含まれる各層の膜厚を計測できる技術は知られていない。本発明の目的は、非接触かつ非破壊で多層セラミックに含まれる各層の膜厚を測定可能な膜厚測定方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の一態様は、膜厚測定方法であって、テラヘルツ波を発生させる工程と、前記テラヘルツ波を2以上のセラミック層を有する多層セラミックに照射する工程と、前記多層セラミックにより反射された前記テラヘルツ波の時間波形を取得する工程と、前記時間波形から前記セラミック層の膜厚を測定する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る膜厚測定方法によれば、非接触かつ非破壊で多層セラミックに含まれる各層の膜厚を測定することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る、多層セラミックの検査装置のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る、光学装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る、制御装置のブロック図である。 多層セラミックを含む試料の断面図である。 ピークパターンの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、多層セラミックの膜厚測定方法のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る、膜厚測定処理のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態に係る、ピーク検出処理のフローチャートを示す図である。 本発明の一実施例に係るテラヘルツ波の波形データを示す図である。 本発明の一実施例に係る膜厚測定結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る多層セラミックの検査装置1のブロック図である。なお、本明細書の図中において、破線はレーザ光またはテラヘルツ波の通る光路を示しており、実線は物理的な接続関係を示している。また、一部の線には、そこを通る光や電気信号の進行方向を示す矢印を付記している。
検査装置1は、多層セラミックを含む試料3にテラヘルツ波を照射するとともに反射波を検出する光学装置2、反射波の検出信号を同期増幅するロックインアンプ4、光学装置2を制御する制御装置5を備えている。光学装置2は、レーザ10、分波器11、変調器12、テラヘルツ波発生器15、テラヘルツ検出器22、光学遅延部25を備えている。
レーザ10のレーザ光は、分波器11によって基本波Aと二倍高調波Bに分波される。基本波Aは変調器12によって所定周波数のパルスに変調され、ポンプ光としてテラヘルツ波発生器15に入射される。テラヘルツ波発生器15から発せられたテラヘルツ波は試料3に照射され、試料3の表面で反射されたテラヘルツ波である反射波がテラヘルツ波検出器22に入射する。
一方、分波器11によって分波された二倍高調波Bはプローブ光として用いられる。このプローブ光は光学遅延部25によって遅延され、テラヘルツ波検出器22に入射される。テラヘルツ波検出器22はプローブ光が到達するタイミングにおいて、試料3からの反射波を検出する。
ロックインアンプ4は、変調周波数に同期して検出電流を検出および積分することにより、高SN比の信号増幅を行うものである。ロックインアンプ4によって増幅された信号は計測データとして制御装置5に入力される。
制御装置5は、光学遅延部25を制御してプローブ光の遅延を様々に変化させ、ロックインアンプ4を介して反射波を検出することによって、反射波の時間波形を構築する。そして、制御装置5は、反射波の時間波形を解析し、膜厚の算出を行う。
図2は、本実施形態に係る光学装置2の概略構成図である。
光学装置2は、フェムト秒ファイバレーザ10、ダイクロイックミラー(分波器)11、チョッパ(変調器)12、ミラー13、基本波集光用放物面鏡14、DAST(テラヘルツ波発生器)15、軸はずし放物面鏡16、17、18、20、絞り19、テラヘルツ波検出器22、集光レンズ23、光学遅延部25、ミラー26を備えている。光学装置2は筐体によって外部から密閉されており、筐体内部を除湿、窒素ガス封入、もしくは真空にすることが望ましい。このような構成によって、テラヘルツ波が空気中の水分によって吸収されるのを防止することができる。
フェムト秒ファイバレーザ10は、例えばEr(エルビウム)をドープした光ファイバを励起光によって励起させることにより1550nmの光を発生させるものである。この光は一対のミラー間で共振させられ、偏光ビームスプリッタを経て、高出力の光パルスとして出力される。出力された光パルスは1550nm成分の基本波と780nm成分の二倍高調波とを含んでいる。通常のファイバレーザにおいては、1ミクロン帯や1.5ミクロン帯が基本波である。テラヘルツ波検出器22としてGaAs基板のダイポールアンテナを用いる場合には、プローブ光として二倍高調波を発生させることが望ましい。
ダイクロイックミラー11は、白板ガラス上に屈折率の異なる誘電体物質を交互に多層コーティングして構成されており、フェムト秒ファイバレーザ10から出力された光パルスを1550nm成分の基本波Aと780nm成分の二倍高調波Bとに分離する。本実施形態においては、1550nm成分の基本波Aの強度は約100mW、パルス幅は17fsであり、780nm成分の二倍高調波Bの強度は約10mW、パルス幅は37fsである。1550nmの基本波Aはテラヘルツ波の発生のために用いられ、780nmの二倍高調波Bはテラヘルツ波検出器におけるプローブ光として用いられる。なお、本発明はこれらの数値に限定されるものではなく、他の数値を用いることも可能である。
また、ダイクロイックミラーに代えて基本波用のビームスプリッタを用い、ビームスプリッタと光学遅延部25との間に波長変換素子を配置してもよい。ビームスプリッタは、できるだけ広い波長帯域を有することが望ましい。また、パルス幅を伸ばさないように、ビームスプリッタの素子の厚みは0.5mm以下であることが望ましい。
さらに、レーザ光源としてチタンサファイヤレーザのように、単一の中心波長で発振するレーザを用いる場合には、基本波をビームスプリッタで分割してもよい。
チョッパ12はダイクロイックミラー11を透過した基本波Aの光路に設けられており、音響光学素子(AOM)あるいは電気光学素子(EOM)に置き換えてもよい。チョッパ12による変調周波数はレーザの繰返し周波数の1/10程度の比較的に高い値が望ましく、本実施形態においては1kHzの変調周波数を用いる。チョッパ12は変調周波数の信号を出力することが可能であり、この変調周波数はロックインアンプ4に入力される。このような構成により、ロックインアンプ4は変調周波数に同期した検出を行うことが可能である。
ミラー13はチョッパ12によって変調された基本波の光路を基本波集光用放物面鏡14に向ける。基本波集光用放物面鏡14は、ミラー13によって反射された基本波をDAST15に集光させるように配置されている。
DAST(4-dimethylamino-N-methyl-4-stilbazolium tosylate)15は、有機非線形光学結晶であって、高い光学定数を有する有機非線形光学結晶として知られている。超短パルスのフェムト秒レーザを用いることで、数十THz以上のテラヘルツ波を発生することが可能である。
なお、本実施形態においては、DASTに限定されることなく、LiNbO、MgO・LiTaO、BBO、LBO、KTPなどのレーザ波長変換用非線形結晶や、ZnTe、GnSe、GaP、GaAsなどの半導体結晶を用いてもよい。また、KDP、ADP、KNbO、BaTiO、および鉛系またはジルコニウム系強誘電体結晶を用いることも可能である。さらに、PMN、PZN、PZTの鉛系リラクサー、KTa1−xNb、K1−xLiTaO、Sr1−xCaTiO(0<x<1)などの量子常誘電体系リラクサー物質を用いてもよい。
また、テラヘルツ波を発生させるために、非線形結晶ではなく、透過型または反射型のテラヘルツ波発生アンテナを用いることも可能である。
DAST15によって発生したテラヘルツ波は軸外し放物面鏡16、17で反射および集光され、試料3に照射される。試料3によって反射されたテラヘルツ波は軸外し放物面鏡18、20によって反射および集光され、テラヘルツ波検出器22に入射する。なお、光学装置2を覆う筐体にはウィンドウ2Aが設けられており、テラヘルツ波はウィンドウ2Aを通過して試料3に照射され、また、試料3によって反射されたテラヘルツ波もウィンドウ2Aを通過して光学装置2に入射する。なお、ウィンドウ2Aは、光学装置2の筐体の密閉性を損なわないように、少なくともテラヘルツ波に対して透明な部材によって閉止されていることが望ましい。
軸外し放物面鏡18、20は試料3において反射されたテラヘルツ波をテラヘルツ波検出器22に集光させる。放物面鏡18、20の間には絞り19が設けられている。試料3上には微細な凹凸が存在するため、テラヘルツ波の中心部の反射波(これを正反射された反射波という)と、テラヘルツ波の周辺部の反射波との間で経路差が生じてしまう。その結果、膜厚の検出分解能が低下してしまう場合がある。絞り19は、テラヘルツ波の周辺部の反射波を遮断し、正反射された反射波のみがテラヘルツ波検出器22に入射するように調整されている。また、絞り19は試料3と放物面鏡18との間に設けられてもよく、また反射波の光路上に複数設けられてもよい。
テラヘルツ波検出器22は、光伝導性半導体薄膜(低温成長GaAs等)の基板上に、ギャップを有する金属電極をダイポールアンテナとして形成したものである。基板の一方の側(すなわち、試料3からの反射波が入射する側)には半球レンズが設けられており、この半球レンズに入射したテラヘルツ波はダイポールアンテナのギャップ部分に集束する。また、基板の反対側(すなわち、光学遅延部25からのプローブ光が入射する側)には集光レンズ23が配置されており、この集光レンズ23によってフェムト秒のプローブ光が集光される。集光されたプローブ光はダイポールアンテナのギャップに照射され、基板上においてキャリヤが発生する。このキャリヤはテラヘルツ波に伴う振動電場で加速され、テラヘルツ波の電場に比例した瞬時電流が流れる。この電流を計測することで、テラヘルツパルス波の電場の強さを計測することができる。
ミラー26はダイクロイックミラー11を透過したプローブ光としての二倍高調波Bの光路上に設けられており、二倍高調波Bを反射して光学遅延部25に入射させる。光学遅延部25は固定ミラーと可動ミラーとを備え、可動ミラーの位置に応じて、プローブ光の遅延が決定される。すなわち、プローブ光の光路長を変えることにより、プローブ光がテラヘルツ検出器22に到達するタイミングを任意に定めることができる。従って、このタイミングを変えながら、繰り返し到来するテラヘルツ波の電場を計測することにより、テラヘルツ波の波形をサンプリング(構築)することが可能となる。可動ミラーにはアクチュエータ等の駆動部が設けられており、制御装置5が駆動部を制御することによって可動ミラーの位置が変更される。
本実施形態では、光学遅延部25はプローブ光(二倍高調波)の光路上に設けられているが、ポンプ光(基本波)の光路上に設けられてもよく、またプローブ光とポンプ光の両方の光路上に設けられてもよい。また、光学遅延部25は複数設けられてもよい。
ロックインアンプ4は、変調周波数に同期して検出電流を検出および積分することにより、高SN比の信号増幅を行うものである。すなわち、ロックインアンプ4には、チョッパ12における変調周波数の信号が入力されており、この信号に同期して、ロックインアンプ4はテラヘルツ検出器22からの微弱な検出電流を増幅することができる。ロックインアンプ4によって増幅された信号は、試料3において反射されたテラヘルツ波を示す計測データとして制御装置5に入力される。
図3は本実施形態に係る制御装置5のブロック図である。制御装置5はコンピュータ等によって構成され、データバス500、インターフェース501、CPU502、RAM503、記憶装置504を備える。さらに、制御装置5は、オペレータからの入力を受けるためのキーボード、マウス、スイッチ等の入力装置(不図示)、オペレータに各情報、状況を表示するための液晶ディスプレイ、インジケータランプ等の表示装置(不図示)を有する。
データバス500は、CPU502と、インターフェース501等の各部とのデータの受け渡しを行うための経路である。インターフェース501はデータの入出力のためのポートである。インターフェース501には、ロックインアンプ4、光学遅延部25が接続されており、制御装置5はインターフェース501を介してそれらを制御する。
CPU502は予め記憶装置504に記憶されているプログラムを読み出して実行し、光学装置2を制御するとともに、計測データの解析を行う。RAM503はプログラムを実行するためのワークエリアとして用いられるメモリである。
記憶装置504は、プログラムの記憶および計測データの記憶を行うためのハードディスクドライブである。また、記憶装置504は、CD、DVD、フラッシュメモリ等の可搬記憶媒体を含んでよい。
ここで、本実施形態に係る膜厚の計測原理について詳述する。図4は多層セラミックを含む試料3の断面図である。試料3は、多層セラミックとして、多孔質YSZ層31と、その上に形成されたYSZ層32とを有する。多孔質YSZ層31は、多孔質化されたYSZ(イットリア安定化ジルコニア)からなる。YSZ層32は、多孔質でない通常のYSZからなる。すなわち、多孔質YSZ層31およびYSZ層32の積層体は、同一の材料を異なる気孔率にしたセラミック層を積層することにより形成される多層セラミックである。さらに、試料3のYSZ層32側の表面にはコート層33が形成されている。
本実施形態で用いる試料3においては、YSZ層32のテラヘルツ波に対する屈折率は約6.0であり、多孔質YSZ層31のテラヘルツ波に対する屈折率は約4.1であり、コート層33のテラヘルツ波に対する屈折率は約3.0である。層の屈折率は予め実験やシミュレーション等を行うことにより取得することができる。
本実施形態に係る膜厚測定方法によって各層の膜厚測定が可能な試料3の構成は、ここに示したものに限られない。多層セラミックは2層またはそれ以上で構成されてよい。多層セラミックの各層には、気孔率を変化させること等を目的とした添加物が加えられてもよい。また、多層セラミックの各層にはYSZ以外のセラミック材料を用いてもよく、層間で互いに異なるセラミック材料を用いてもよい。さらに、多層セラミックに加えて、金属基板、樹脂基板、塗装膜等のセラミック以外の材料からなる層を含んでもよい。
図4において、境界面Cはコート層33とYSZ層32との境界面であり、境界面DはYSZ層32と多孔質YSZ層31との境界面であり、境界面Eは多孔質YSZ層31と空気との境界面である。
このような試料3に対してテラヘルツ波を入射すると、境界面のそれぞれで反射が起こる。その結果、試料3上で反射されたテラヘルツ波の時間波形には、各境界面における反射波がピークとして出現する。該時間波形におけるピーク間の時間差は膜厚を反映している。すなわち、測定対象の層内において、テラヘルツ波は出射側の境界面において反射されるため、ピーク間の時間差Δtは入射側の境界面から入ってきたテラヘルツ波が出射側の境界面で反射され、再度入射側の境界面に到達する時間である。したがって、テラヘルツ波が入射側の境界面から出射側の境界面に到達するまでの時間の膜厚方向の成分は(Δt/2)・cosθ(θは出射側の境界面への入射角)である。また、測定対象の層内におけるテラヘルツ波の速度はc/n(cは光速、nは測定対象の層の屈折率)である。以上より、測定対象の層の膜厚dは以下の式(1)により表される。
Figure 2014081285
試料3の境界面における反射波は、2つの層の境界面における反射率によって決定される。従って、反射率が既知であれば、反射波に現れるピークの強度およびピークの向き(正のピーク、負のピーク)を推測することができる。ここで、反射率rは二つの層の屈折率n、nから次式によって算出できる。
Figure 2014081285
各層の屈折率を上式に代入し、境界面における反射率を算出することにより、反射波に表れるピークのパターンを予め推測することができる。式(2)によれば、本実施形態で用いる試料3においては、YSZ層32の屈折率は約6.0であり、多孔質YSZ層31の屈折率は約4.1であり、コート層33の屈折率は約3.0であり、空気の屈折率は約1.0であるため、境界面C、D、Eの反射率の値はおおよそ−0.3、0.2、0.6となる。
図5は、予め取得された屈折率の値を用いて式(2)より算出した反射率から推測したピークパターンを模式的に示す図である。空気から試料3に入射する境界面では一般的に反射率が負になってしまうため、利便性のためにピークパターンの正負は反射率の正負と逆にして定義する。すなわち、本実施形態で用いる試料3では時間波形において正、負、負の3つのピークが順に現れるピークパターンとなることが推測される。なお、実測値に基づき、ピークパターンを決定してもよい。
また、試料3における膜厚がとり得る範囲(膜厚範囲)が予め分かっていれば、波形に現れるピーク間の時間範囲も推測し得る。本実施形態においては、後述するように、予めピークパターンを決定するとともに、膜厚範囲および強度比範囲の推測値を入力することにより、波形に現れる無数のピークのなかから、境界面に対応するピークのみを正確に検出することができる。
図6は、本実施形態に係る多層セラミックの膜厚測定方法のフローチャートを示す図である。
まず、オペレータは、検査対象となる多層セラミックを含む試料3を光学装置2にセットする(ステップS1)。このとき、オペレータは試料3により反射されるテラヘルツ波が絞り19を通過するように、光学装置2に対する試料3の角度を調整する。その後、オペレータが制御装置5を操作し、検査プログラムを起動させると、CPU502は記憶装置504に記憶された検査プログラムを実行し、光学装置2、ロックインアンプ4、制御装置5を初期化する(ステップS2)。
続いて、制御装置5はテラヘルツ波の時間波形の計測を実行する(ステップS3)。フェムト秒ファイバレーザ10の光パルスはダイクロイックミラー11において、1550nm成分の基本波と780nm成分の二倍高調波とに分離され、基本波はチョッパ12に入射され、2倍高調波は光学遅延部25に入射される。チョッパ12は所定の変調周波数(本実施形態では1kHz)で基本波を変調し、変調後の基本波はミラー13、基本波集光用放物面鏡14において反射された後、DAST15に集光される。DAST15によって発生したテラヘルツ波は軸外し放物面鏡16、17で反射され、試料3に集光される。
試料3において反射されたテラヘルツ波は、軸外し放物面鏡18によって平行光化する。さらに、このテラヘルツ波は、絞り19の開口部を通過する。本実施形態においては、絞り19を配置することにより、テラヘルツ波の周辺部の反射波を遮断し、テラヘルツ波の中心部の反射波(正反射されたテラヘルツ波)のみを通過させている。このような構成により、テラヘルツ波検出器22に試料3上で正反射されたテラヘルツ波のみが絞り19の開口部を通過し、テラヘルツ波検出器22によって検出される。
絞り19を通過したテラヘルツ波は軸外し放物面鏡20によって、テラヘルツ波検出器22が有するダイポールアンテナのギャップに集光される。なお、テラヘルツ波のパルスは変調周波数(1kHz)で繰り返しテラヘルツ波検出器22に集光されている。一方、光学遅延部25によって所定時間遅延したプローブ光は集光レンズ23によってテラヘルツ波検出器22が有するダイポールアンテナのギャップに照射される。このとき、テラヘルツ波の電場に比例した微小電流が流れ、この微小電流はロックインアンプ4によって同期検波される。ロックインアンプ4は、増幅した電流をA/D変換器によってディジタルデータに変換し、メモリ上に記録する。これにより、テラヘルツ波の波形の所定のタイミングにおける強度が計測される。
テラヘルツ波の波形をサンプリングするために、プローブ光のタイミングをずらしながら、テラヘルツ波検出器22における電場強度を測定する。すなわち、制御装置5は光学遅延部25の可動ミラーを駆動し、プローブ光の遅延時間をt1に設定する。このプローブ光はテラヘルツ波検出器22に集光され、遅延時間t1のタイミングにおけるテラヘルツ波の電場強度が計測される。続いて、制御装置5は光学遅延部25における遅延時間をt2に設定し、このタイミングにおけるテラヘルツ波の電場強度がテラヘルツ波検出器22によって検出される。同様にして、光学遅延部25における遅延時間をt3、t4、t5・・・と順に変化させることによって、テラヘルツ波の時間波形をサンプリング(構築)する。制御装置5はテラヘルツ波の波形を表す計測データを取り込み、記憶装置504上に保存する(ステップS4)。
制御装置5は、計測データからピークを抽出し、該ピークに基づいて膜厚を測定する(ステップS5)。このようにして得られた計測結果は制御装置5が有する表示装置に表示される。以上の処理を実行後、計測を続けて行う場合(ステップS6でNO)には、制御装置5はステップS3〜S5の処理を繰り返し実行する。一方、計測が終了した場合(ステップS6でYES)には、制御装置5は処理を終了する。
図7は、本実施形態に係る膜厚測定処理(ステップS5)のフローチャートを示す図である。
まず、オペレータは制御装置5の入力装置から、試料3に含まれる層構成(層の数、各層の屈折率、空気の屈折率等)を入力する(ステップS51)。なお、空気の屈折率については、予め記憶装置504に記憶させていても良い。また、制御装置5が予め登録されている層構成を表示装置に表示し、その中からオペレータが選択してもよい。入力された層構成に基づいて、制御装置5は、式(2)を用いてピークパターンを決定し、表示装置に表示する(ステップS52)。すなわち、制御装置5は、ステップS51にてオペレータが入力した各層の屈折率および空気の屈折率を式(2)に代入して各界面の反射率rを算出し、該算出された、各界面に対する反射率rからピークパターンを決定する。
さらに、オペレータは制御装置5の入力装置から、各層のとり得る膜厚範囲および強度比範囲を入力する(ステップS53)。膜厚範囲とは、膜厚の取りうる値の範囲(すなわち、最小値および最大値)である。強度比範囲とは、あるピークの強度に対する別のピークの強度の比の取りうる値の範囲(すなわち、最小値および最大値)である。強度比は、式(2)により算出される各層間の反射率の比に基づいて決定してもよい。なお、実測値に基づいた強度比範囲を入力してもよい。
観測されたピーク(また、それに基づいて算出された膜厚)が、入力された強度比範囲および膜厚範囲に合致しない場合には、そのピークは境界面における反射ではないもの(ノイズ、多重反射等)とみなして排除することができる。
制御装置5は、計測された波形データに対して、ローパスフィルタ等の周波数フィルタを用いて雑音(ノイズ)を除去する(ステップS54)。その後、制御装置5は、ノイズ成分のみを除去できるデコンボリューションフィルタを用いて、さらにノイズ成分を除去する(ステップS55)。ステップS54およびS55においては、波形データからノイズを除去できるものであれば任意のフィルタリング処理を行なってよい。また、ノイズを除去しなくても膜厚算出に用いるためのピークが検出できる場合には、ノイズ除去処理は省略されてもよい。
フィルタリング処理によって、波形データの信号成分のみを取り出した後、制御装置5は波形データからピークを検出する(ステップS56)。その後、制御装置5は、検出されたピーク間の時間差を式(1)に代入することによって膜厚を演算する(ステップS57)。膜厚の算出が終了したら、図7のメインフローチャートの処理に戻る。
図8は、本実施形態に係るピーク検出処理(ステップS56)のフローチャートを示す図である。図8のフローチャートは一例であり、測定対象の試料のピークパターン(ピークの数およびピークの正負)により変化する。そのため、測定対象の試料のピークパターンに応じてピーク検出処理は適宜修正される必要がある。予め各ピークパターンに対応するピーク検出処理を定義しておき、ステップS52において決定されたピークパターンに応じてピーク検出処理を選択することが望ましい。
図8は、ステップS51においては図4に示す層構成が入力され、ステップS52においては図5に示すピークパターンが決定された場合に対応するフローチャートである。
制御装置5は、ステップS54、S55においてフィルタリング処理された波形データをスキャンする(ステップS101)。制御装置5は、ステップS52にて決定されたピークパターンに基づき、ステップS101にてスキャンされたテラヘルツ波の時間波形を示す計測データ(波形データ)から強度の絶対値が最大の正のピークを検出し、このピークに対応する時間x1を求める(ステップS102)。このピークは、コート層33とYSZ層32との境界面Cに対応する。
同様にして、制御装置5は、ピークパターンに基づき、強度の絶対値が最大の負のピークを検出し、このピークに対応する時間x3を求める(ステップS103)。このピークは、多孔質YSZ層31と空気との境界面Eに対応する。
時間x1、x3の差から式(1)により求めた膜厚(YSZ層32および多孔質YSZ層31の積層体の膜厚)が、予め定められた膜厚範囲内にあるか否かを判断する(ステップS104)。この膜厚範囲はステップS53において入力されたものであり、試料3全体の膜厚のとりうる最小値、最大値である。
時間x1、x3の差から求めた膜厚が予め定められた膜厚範囲内にない場合(ステップS104でNO)には、ピークが正しく検出されていない可能性がある。このため、ステップS104の条件が満たされるまで、次に強度の絶対値が大きい負のピークを多孔質YSZ層31と空気との境界面Eに対応するものとみなして処理を繰り返す(ステップS105)。
続いて、制御装置5は、ピークパターンに基づき、時間x1、x3の間に存在する負のピークのなかで強度の絶対値が最大のピークを検出し、このピークの時間x2を求める(ステップS106)。このピークは、YSZ層32と多孔質YSZ層31との境界面Dに対応する。さらに、制御装置5は、時間x3とx2との差から求めた膜厚(多孔質YSZ層31の膜厚)、時間x2とx1との差から求めた膜厚(YSZ層32の膜厚)のそれぞれが、予め定められた膜厚範囲内にあるか否かを判断する(ステップS107)。これらの膜厚範囲はステップS53において入力されたものであり、多孔質YSZ層31、YSZ層32の各膜厚のとりうる最小値、最大値である。
それぞれの膜厚が予め定められた膜厚範囲内にない場合(ステップS107でNO)には、ピークが正しく検出されていない可能性がある。このため、ステップS107の条件が満たされるまで、次に強度の絶対値が大きい負のピークをYSZ層32と多孔質YSZ層31との境界面Dに対応するものとみなして処理を繰り返す(ステップS108)。
続いて、制御装置5は、x1、x2、x3のピーク値f(x1)、f(x2)、f(x3)を上記波形データから抽出し、それぞれのピーク値の強度比f(x1)/f(x3)、f(x2)/f(x3)が予め定められた強度比範囲内にあるか否かを判断する(ステップS109)。なお、f(x)はx時点での強度を表す。ここではf(x3)を基準とした強度比を用いているが、任意に定義してよい。なお、強度比範囲は上述のステップS53において入力されたものである。
ステップS109の条件が満たされた場合には、制御装置5は、時間x1、x2、x3を各境界面に対応するピークの時間として出力する(ステップS110)。ステップS109の条件が満たされない場合には計測エラーが発生している可能性もある。このため、制御装置5は、警告メッセージとともに時間x1、x2、x3を各境界面に対応するピークの時間として出力する(ステップS111)。
以上に述べたように、本実施形態によれば、制御装置5により決定されたピークパターンに従い、波形データから複数のピークを検出することにより、多重反射およびノイズ等を境界面のピークとして誤検出することを回避することができる。また、波形データにおいて、振幅の大きな順にピークを検出することにより、多重反射およびノイズ等を境界面のピークとして誤検出することを回避することができる。さらに、測定対象となる試料の膜厚範囲および強度比範囲を予め入力することによって、ピークの誤検出による計測エラーを防ぐことができる。
本実施形態では制御装置5がピーク検出を行っているが、オペレータが制御装置5の表示装置に表示された波形データに基づいて膜厚算出に用いるピークを判定し、制御装置5の入力装置から該ピークを指定してもよい。
(実施例)
上述の実施形態に係る膜厚測定方法を用いて、実際に多層セラミックを含む試料に対して膜厚測定を行った。図9は、本実施例において取得されたテラヘルツ波の波形データを示す図である。図9の横軸は時間であり、縦軸は強度である。本実施例の測定対象として用いた試料3は、図4に示す構成であって、コート層33の膜厚が60μm、YSZ層32の膜厚が20μm、多孔質YSZ層31の膜厚が400μmのものである。
図9において、x1の正のピークが図4の境界面Cに対応し、x2の負のピークが境界面Dに対応し、x3の負のピークが境界面Eに対応するものとして、ピーク検出処理(ステップS56)により検出された。なお、yの大きな正のピークは、空気とコート層33との境界面に対応するため、無視してピーク検出処理を行った。その他のピークは、層内で発生する多重反射によるものや、ノイズであると推測される。なお、本実施例で用いた試料3は多孔質YSZ層31が厚いためテラヘルツ波が大きく減衰しており、屈折率から推測されたピークパターン(図5)に比べてx3のピークがかなり小さくなっている。
図10は、図9の波形データから式(1)を用いて算出した膜厚の測定結果を示す図である。YSZ層32の遅延時間はx1とx2のピーク間の時間差であり、多孔質YSZ層31の遅延時間はx2とx3のピーク間の時間差である。これらの遅延時間から算出した推定膜厚(YSZ層32は17.5μm、多孔質YSZ層31は401μm)は、実際の膜厚(YSZ層32は20μm、多孔質YSZ層31は400μm)と近似した値となっている。
なお、本実施例では、試料3へのテラヘルツ波の入射角は10°程度と小さく、さらにテラヘルツ波が空気から屈折率の大きい試料3に入射するため、試料3中のテラヘルツ波の進行角度はさらに小さくなる。そのため、本実施形態においては式(1)中のcosθは1に近似して計算した。より精度の高い結果を得る必要がある場合には、正確なcosθを用いて計算してもよい。
したがって、本実施形態に係る膜厚測定方法によれば、同一の材料を異なる気孔率にした多層セラミックに対して、各層の膜厚の測定を行うことができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 検査装置
2 光学装置
3 試料
4 ロックインアンプ
5 制御装置
10 フェムト秒ファイバレーザ
11 ダイクロイックミラー(分波器)
12 チョッパ(変調器)
13、26 ミラー
14 放物面鏡
15 DAST(テラヘルツ波発生器)
16、17、18、20 軸外し放物面鏡(照射光学系)
19 絞り
22 テラヘルツ波検出器
23 集光レンズ
25 光学遅延部

Claims (4)

  1. テラヘルツ波を発生させる工程と、
    前記テラヘルツ波を2以上のセラミック層を有する多層セラミックに照射する工程と、
    前記多層セラミックにより反射された前記テラヘルツ波の時間波形を取得する工程と、
    前記時間波形から前記セラミック層の膜厚を測定する工程と、
    を備える膜厚測定方法。
  2. 前記多層セラミックは、
    第1のセラミック層と、
    前記第1のセラミック層に接触し、前記第1のセラミック層とは異なる気孔率を有する第2のセラミック層と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の膜厚測定方法。
  3. 前記第1のセラミック層と、前記第2のセラミック層とは、同一のセラミック材料を用いて形成されることを特徴とする請求項2記載の膜厚測定方法。
  4. 前記膜厚を測定する工程は、
    前記時間波形において、前記多層セラミックの境界面に対応する2つのピークを検出する工程と、
    前記2つのピークの間の時間差から前記膜厚を演算する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の膜厚測定方法。
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