JPWO2009037873A1 - 香り発生装置 - Google Patents

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Abstract

香り発生装置では、香り制御手段による制御に応じて、香り生成手段が香りを生成し、香り射出手段が、当該香りを外部に射出することにより、車内の乗員に対して、香りを提供している。なお、上記香り生成手段は、所定の冷暗所に配置されている。従って、香り発生装置は、直射日光による香料の変質を防止することができ、車内の高温による香料の揮発や、匂いの漏れも防止することができ、さらに、動作音が運転手等にそれほど伝わらないようにすることもできる。

Description

本発明は、乗員に対して必要な香りのみを発生させる香り発生装置に関する。
従来、空調装置の噴出し口近傍や、噴出し口に至るダクトの出口近傍に香り付与部材を配置し、エアコンの風に香りを付与する車室用芳香装置や車両用空調装置がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平8−34227号公報 特開2006−88811号公報
しかし、上記のような車室用芳香装置等では、噴出し口が車室空間と遮蔽されておらず、周囲温度は車室温度と同等と考えられる。この位置に配置された香料は、車室内温度の影響をそのまま受けるので、香りを必要としていないにもかかわらず、高温下において香料が揮発してしまい、香りが発生してしまうという問題点があった。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、所定の条件時のみ香りを発生し、不要に香りを発生させてしまうことを回避することができる香り発生装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明では、車載用の香り発生装置であって、香りを生成する香り生成手段と、前記香り生成手段が生成した香りを外部へ射出する香り射出手段と、香り発生に関する制御を行う香り制御手段と、を備え、前記香り生成手段が、所定の冷暗所に配置されていることを特徴とする。
運転支援システムの概略構成を示す図である。 ナビゲーション装置の概念図である。 香り発生装置の概略構成を示すブロック図である。 香り発生装置の配置個所を説明する図である。 運転支援装置の概略構成を示すブロック図である。 道路状況情報のデータ構造の概念図である。 運転支援情報の例を示す図である。 香り発生個所を説明する図である。 エアポンプ及びブロアの駆動タイミングを示す図である。 運転支援処理のフローチャートである。 射出部の構成を示す図である。 本体及び射出部の配置例を示す図である。 本体及び射出部の配置例(2)を示す図である。 本体の配置例を示す図である。 香り要求制御処理のフローチャートである。 揮発速度による分類を示す図である。 シートヒータ付近にエアチューブを配置した例を示す図である。 香りをエアコン風の対流に乗せた例を示す図である。 他の実施例の香り発生装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 運転支援システム
100 道路状況情報提供装置
101 現在地情報取得部
102 ルート検索部
104 運転支援情報取得部
105 覚醒効果制御部
250 運転支援情報提供サーバ
300 運転支援装置
本発明の1つの観点では、車載用の香り発生装置であって、香りを生成する香り生成手段と、前記香り生成手段が生成した香りを外部へ射出する香り射出手段と、香り発生に関する制御を行う香り制御手段と、を備え、前記香り生成手段が、所定の冷暗所に配置されている。
上記の香り発生装置では、香り生成手段は、香り制御手段による制御に基づいて香りを生成する。具体例として、香り生成手段は、エアポンプ、エアチューブ、電磁弁、複数種類のアロマ精油等を入れることができるタンク等を有する。そして、香り制御手段が、エアポンプ及び電磁弁を動作させることにより、エアチューブを介してタンクへ圧縮空気を送出する。そうすると、香り生成手段のタンク内の精油が揮発するため、香りが発生する。
香り射出手段は、上記香り生成手段が生成した香りを外部へ射出する手段であり、具体的には、ブロア等である。
上述のように、香り発生装置では、香り制御手段による制御に応じて、香り生成手段が香りを発生させ、香り射出手段が、当該香りを外部に射出することにより、香りを提供している。
なお、上記香り生成手段は、所定の冷暗所に配置されている。ここでいう冷暗所とは、エンジン動作等による熱や、太陽光の影響を受けない場所をいい、具体的には、トランクルーム内部などである。従って、香り発生装置は、直射日光による香料の変質を防止することができ、車内の高温による香料の揮発や、匂いの漏れも防止することができ、さらに、動作音が運転手等にそれほど伝わらないようにすることもできる。
上記の香り発生装置の一態様では、前記香り生成手段は、香料として精油を用いて香りを生成する。この場合、香り生成手段は、上記精油を揮発させて、香りを生成することができる。なお、香料揮発速度による分類のうちトップノート(揮発速度が速いグループ)に分類される精油(天然の植物から抽出された芳香物質)、もしくは同等の揮発性(香料成分の分子量に相当)をもつ合成香料を用いて香りを生成することが望ましい。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記冷暗所は、トランクルームの床上である。この場合、車室内への匂いの漏れの遮蔽、香り生成手段の動作音の遮蔽効果がある。香り発生装置の生成手段を車室内に配置した場合、子供など乗員にいじられて、生成手段内のタンクの香料がこぼれる心配がない。仮に香料がこぼれても、匂いの漏れによる乗員室へ影響を最小限にすることができる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記冷暗所は、スペアタイヤ収納部の間隙、スペアタイヤ収納部とトランクルームの床の間の間隙部分、トランクルーム床下の荷物収容用に設けられた空間のいずれかである。この場合も、乗員室と隔離された冷暗所に配置されているので、車室内の温度上昇や直射日光の影響を受けて、精油が揮発してしまうことを防止することができる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記香り射出手段は、運転席後方部の乗車室とトランクルーム間の仕切り板上の中央部に配設されている。これによれば、香り射出手段が中央部に配置されているため、香り射出手段が射出した空気が、乗車室のシートの背もたれ部に遮られることなく、左右のシートの合間を通して乗員に香りを乗員に提供することができ、シート表面に香りが付着してしまうことも防止することもできる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記香り射出手段は、運転席後方部の天井位置に配設されている。この場合、運転席後方の天井位置に配置されているので、香り射出手段が射出した香りがシートの背もたれ部に遮られることを防止することができる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記香り制御手段は、所定のイベント(例えば、利用者による入力、車両の挙動状態の変化等)が発生した際に、香りを発生させる。このように、香り制御手段は、所定のイベントが発生した場合のみ、香りを発生させているので、頻繁に香りを発生させることにより、香り生成手段と香り射出手段とを接続するエアチューブ等に付着する香料の量が多くなり、不要に香りを発生させてしまうことを回避することができる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、車両の挙動情報に基づいて、前記イベントの発生有無を決定する。この場合でも、香り発生装置が、頻繁に香りを発生させることはないので、頻繁に香りを発生させてしまい、香り生成手段と香り射出手段とを接続するエアチューブ等に付着する香料の量が多くなり、不要に香りを発生させてしまうことを回避することができる。なお、車両の挙動情報とは、車両に備え付けられている自立測位装置やGPS(Global Positioning System)受信機から取得した情報に基づいて生成した情報をいう。香り発生装置は、例えば、一定時間以上の車両停止状態を検出した際に、香りを発生させる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、車両の挙動情報と位置情報とに基づいて、前記イベントの発生有無を決定する。この場合でも、香り発生装置が、頻繁に香りを発生させることはないので、頻繁に香りを発生させてしまい、香り生成手段と香り射出手段とを接続するエアチューブ等に付着する香料の量が多くなり、不要に香りを発生させてしまうことを回避することができる。なお、車両の位置情報とは、車両のナビゲーション装置等で保持している地図情報や、GPS受信機から取得した情報に基づいて生成した情報をいう。 香り発生装置は、上記の車両の挙動情報と、上記車両の位置情報とを用いて、交差点や踏み切りでの一定時間以上の停止を検出した際に、香りを発生させる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、車両の挙動情報と位置情報と交通情報とに基づいて、前記イベントの発生有無を決定する。この場合でも、香り発生装置が、頻繁に香りを発生させることはないので、頻繁に香りを発生させてしまい、香り生成手段と香り射出手段とを接続するエアチューブ等に付着する香料の量が多くなり、不要に香りを発生させてしまうことを回避することができる。ここでいう、交通情報とは、VICS(Vehicle Information and Communication System)から取得した渋滞情報等である。香り発生装置は、上記車両の挙動情報と位置情報と交通情報とを用いて、車両の現在位置が渋滞個所であって、車両が一定時間以上停止している状態を検出した際に、香りを発生させる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、利用者の要求に基づいて、前記イベントの発生有無を決定する。この場合でも、香り発生装置が、頻繁に香りを発生させることはないので、頻繁に香りを発生させてしまい、香り生成手段と香り射出手段とを接続するエアチューブ等に付着する香料の量が多くなり、不要に香りを発生させてしまうことを回避することができる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記イベントと、前記発生する香りとを設定する、香り設定手段をさらに備える。この場合、香り発生装置は、利用者に対して、香り発生対象のイベントと香りの種類とを決定させることができる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記香り生成手段と、前記香り射出手段との接続部分に電磁弁を備えている。この場合、香り発生装置は、上記電磁弁を閉めることにより、香料を外部の空気と完全に遮断することができる。精油は複数の有機化合物を成分に持つことにより、空気に触れることで酸化するので変性し、香りが変わってしまうことがある。従って、香り発生装置は、電磁弁を閉めることにより、香りが変わってしまうことを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[運転支援システムの概略構成]
図1に、運転支援システム1の概念図を示す。本実施例では、運転支援システム1は、道路状況情報提供装置100と、運転支援情報提供サーバ250と、運転支援装置300とから構成される。
道路状況情報提供装置100は、具体的には、車両に搭載されるナビゲーション装置であり、当該道路状況情報提供装置100が所定の方法で取得した道路状況情報350を、運転支援情報提供サーバ250へ送信する。なお、道路状況情報350は、DSRC(Dedicated Short Range Communications)等の通信方式を用いて、路側に設置されている道路状況センサ110から取得した情報(例えば、等)を含む情報である。
運転支援情報提供サーバ250は、具体的には、サーバ装置である。運転支援情報提供サーバ250は、制御部251、記憶部252、送受信部253を有する。制御部251は、具体的には、CPU(Central Processing Unit)等であり、運転支援情報提供サーバ250全体を統括制御する。送受信部253は、各種情報を受信したり送信したりする。具体的には、送受信部253は、道路状況情報提供装置100から道路状況情報350を受信したり、運転支援装置300へ運転支援情報360を送信したりする。記憶部252は、具体的には、HDD(Hard Disk Drive)等であり、地図情報を保持したり、運転支援情報提供サーバ250が道路状況情報提供装置100から取得した道路状況情報350を保持したり、制御部251が道路状況情報350について解析した結果である運転支援情報360を保持したりする。なお、上記地図情報は、各地点に対応するエリア(例えば、市町村等)が定義されている。
なお、運転支援情報提供サーバ250が道路状況情報350を生成する方法については、後述する。
運転支援装置300は、具体的には、車両に搭載されるナビゲーション装置であり、運転支援情報提供サーバ250から運転支援情報360を取得した後に、当該運転支援情報360の内容に基づいて障害のあるエリアに近づいていると判断した場合、車内に香りを発生させる。
上記運転支援情報360には、運転支援装置300が、運転支援情報360の取得要求を行った地点周辺のエリアにおける注意喚起情報を含んでいる。ここで、注意喚起情報とは、渋滞情報等である。従って、運転支援装置300は、渋滞等運転障害個所へ到達する前に、香りを発生させるので、運転手に注意喚起をすることができる。
なお、本実施例における道路情報提供装置100及び運転支援装置300は、実体的には、後述するナビゲーションシステム200の構成要素により実現する。
[ナビゲーションシステム]
図2に、本実施例におけるナビゲーションシステム200の構成を示す。図2に示すように、ナビゲーションシステム200は、自立測位装置10、GPS(Global Positioning System)受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50、入力装置60、香り発生装置80、換気装置90及び匂いセンサ95を備える。
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU(Central Processing Unit)22、ROM(Read Only Memory)23及びRAM(Random Access Memory)24を含んでおり、ナビゲーション装置200全体の制御を行う。
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して利用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としても良いし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしても良く、また、テレビチューナを内蔵したハードディスクレコーダでも良い。
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDやフラッシュメモリなどにより構成され、地図情報や施設データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶する。
通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、VICS(Vehicle Information Communication System)センタから配信される渋滞や交通情報などの道路交通情報を受信したり、所定のサーバからの種々の情報(例えば、天気情報等)を受信したりし、当該情報を通信用インタフェース37を介してシステムコントローラ20へ送出する。
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データを、ディスプレイなどの表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、ディスクドライブ31、又はRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A(Digital to Analog)変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
香り発生装置80は、圧縮空気を精油の入ったタンクに送り込んで、精油を揮発させることにより香りを発生させ、当該香りを含んだ空気を放出する。図3及び図4を用いて、香り発生装置80について説明する。
図3に香り発生装置80の機能構成を示す。香り発生装置80は、香り制御部81と、エアポンプ82と、エアチューブ83と、電磁弁84と、複数種類のアロマ精油等を入れることができるタンク85と、ブロア86とを有し、香り制御部81は、システムコントローラ20からの制御に応じて、エアポンプ82、電磁弁84、ブロア86の動作を制御する。なお、香り発生装置80の内、ブロア86を除いた構成要素を本体87とも呼ぶ。
香りを発生させる方法について以下に記載する。香り発生装置80では、香り制御部81がエアポンプ82及び電磁弁84を動作させることにより、エアチューブ83A及びエアチューブ83Bを介してタンク85へ圧縮空気を送出する。これにより、香り発生装置80は、タンク85内の精油を揮発させるので、香りを発生させることができる。そして、香り制御部81が、ブロア86を動作させることにより、当該香りをエアチューブ83Cを介してブロア86から外部へ送出する。これにより、香り発生装置80は、車内に香りを発生させることができる。
また、香り発生装置80では、上記タンク85に香りアロマ以外に消臭材を蒸発する消臭源を保持しておき、当該消臭源に圧縮空気を送出し、消臭材を発生させ、当該消臭材をエアチューブ83Cを介してブロア86から外部へ送出する。これにより、香り発生装置80は、車内を消臭することもできる。
匂いセンサ95は、車室内の香りの強さを測定し、例えば、消臭が確実になされているか、香り成分の量が所定値を超えていないか否かを判断するための情報をバスラインを通じてCPU22または香り発生装置80内の香り制御部81に送信する。
次に、図4を用いて香り発生装置80の配置について説明する。車両内部の側面図である図4(a)に示すように、香り発生装置80のブロア86と本体87とが分離して配置されており、具体的には、本体87がトランクルームに配置され、ブロア86がダッシュボード上に配置される。
本体87がトランクルームに配置されているので、香り発生装置80は、直射日光による香料の変質を防止することができ、車内の高温による香料の揮発や、匂いの漏れも防止することができ、さらに、動作音が運転手等にそれほど伝わらないようにすることもできる。
また、車両内部の上面図である図4(b)に示すように、香り発生装置80がブロア86から送出させる香りを含んだ風は、直進し、距離に応じて拡散するので、運転手等乗員は、香りを短時間に感知することができる。
換気装置90は、車両の外気吸入口を開き、車室内へ送風すると共に、車両の前後左右の窓又は天井窓の少なくとも1つの窓の一部全てを開ける。これにより、ナビゲーション200は、車内を換気することができる。
[運転支援装置]
図5に運転支援装置300の機能構成を示す。運転支援装置300は、実体的には、ナビゲーション装置200の構成要素により構成される。運転支援装置300は、図示のように、GPS受信機18と、システムコントローラ20と、データ記憶ユニット36と、表示装置40と、入力装置60と、香り発生装置80と、換気装置90とを備える。データ記憶ユニット36は、地図情報DB120を備える。システムコントローラ20は、現在地情報取得部101と、ルート検索部102と、運転支援情報取得部104と、覚醒効果制御部105とを備える。即ち、システムコントローラ20が所定のプログラムを実行することにより、現在地情報取得部101と、ルート検索部102と、運転支援情報取得部104と、覚醒効果制御部105とを実現する。地図情報DB120は、地点とエリアの対応関係が定義されている地図情報を保持するデータベースである。
現在地情報取得部101は、GPS受信機18から現在地に対応する緯度経度情報や、緯度経度情報を取得した日時情報を取得する。ルート検索部102は、入力装置60を介して指定された内容等に基づいて出発地点から目的地点までのルートを検索する。
運転支援情報取得部104は、運転支援情報提供サーバ250へ、現在地情報取得部101が取得した緯度経度情報を送信するとともに、運転支援情報360の提供要求を行い、運転支援情報提供サーバ250から運転支援情報360を取得する。
覚醒効果制御部105は、運転支援情報360の内容に基づいて、香り発生装置80に対して香り発生要求を行ったり、消臭要求を行ったりすることにより、香り発生装置80へ動作要求する。具体的な制御方法については、後述する。
以上の構成を有する本実施例においては、香り発生装置80が覚醒効果発生手段に対応する。
[運転支援情報生成方法]
次に、運転支援情報提供サーバ250が、道路状況情報提供装置100から取得した道路状況情報350を用いて運転支援情報360を生成する方法について説明する。
運転支援情報生成方法とは、運転支援情報提供サーバ250が、道路状況情報提供装置100から取得した道路状況情報350を保持し、所定のタイミングで保持している道路状況情報350について統計処理を行い、統計処理を行った結果である運転支援情報360を生成し、当該運転支援情報360を保持する方法をいう。
最初に、道路状況情報提供装置100は、上記の道路状況情報350を生成し、当該道路状況情報350を生成し、当該道路状況情報350を運転支援情報提供サーバ250へ送信する。
まず、道路状況情報提供装置100が、所定の走行距離毎に、道路状況センサ110から取得した情報を含む道路状況情報350を生成する。ここで、道路状況情報350のデータ構造を図6に示す。図6(a)に示すように、道路状況情報350は、日時351と、緯度経度352と、走行距離353と、速度354と、道路種別355と、道路状況センサ情報356とを有する情報である。
具体的に、道路状況情報提供装置100は、道路状況情報350の日時351をGPS装置18から取得した日時情報とし、道路状況情報350の緯度経度352を道路状況情報提供装置100におけるGPS装置18から取得した緯度経度情報とし、走行距離353を距離センサ13から取得した距離情報とし、速度354を道路状況情報提供装置100における加速度センサ11等を用いて算出した値とし、道路種別355をGPS装置18から取得した緯度経度情報とデータ記憶ユニット36内の地図情報とに基づいて取得した道路種別(例えば、国道、県道等)とし、道路状況センサ情報356を、道路状況センサ110から取得した情報(例えば、前方障害物情報等)とした道路状況情報350を生成する。そして、道路状況情報提供装置100は、上記道路状況情報350を運転支援情報提供サーバ250へ送信する。
道路状況センサ情報356の例を図6(b)に示す。図示の通り、道路状況センサ情報には、「情報なし」、「前方障害物情報」、「前方状況情報」、「合流支援情報」、「渋滞情報」、及び「工事情報」等がある。
「前方障害物情報」は、路肩に車両が止まった状態である等、進行方向に種々の障害物があることを意味する情報であり、「前方状況情報」は、カーブを曲がったすぐ先に車が止まっていることを意味する情報であり、「合流支援情報」は、合流先に関する情報であり、「渋滞情報」は、渋滞があることを意味する情報であり、「工事情報」は、工事があることを意味する情報である。
また、「前方障害物情報」と「前方状況情報」と「合流支援情報」とを合わせて「危険注意情報」とも呼び、「渋滞情報」と「工事情報」とを合わせて「道路情報」とも呼ぶ。そして、図6(b)に示す道路状況センサ情報の内、「情報なし」を除いた情報を「注意喚起情報」とも呼ぶ。
そして、運転支援情報提供サーバ250は、道路状況情報提供装置100から送受信部253を介して道路状況情報350を取得すると、当該道路状況情報350を記憶部252へ保存する。これにより、運転支援情報提供サーバ250は、道路状況情報350を保持することができる。
そして、運転支援情報提供サーバ250は、所定のタイミングで保持している道路状況情報350について、日時351と、緯度経度352と、道路状況センサ情報356とを用いて、統計処理を行うことにより、エリア及び時間帯毎の、注意喚起情報を上記エリア内の道路状況センサ110から取得する確率である注意喚起情報取得確率を算出する。
運転支援情報提供サーバ250が統計処理を行った結果である統計結果の例を図7に
示す。本実施例では、図示のように、エリア単位の各注意喚起情報の取得確率を有する情報を運転支援情報360とする。また、本実施例では、注意喚起情報の取得確率が注意喚起情報の関連情報に対応する。
そして、運転支援情報提供サーバ250は、上記運転支援情報360を記憶部252に保存する。このように、運転支援情報提供サーバ250は、エリア単位の注意喚起情報の取得確率を含む運転支援情報360を保持することにより、運転支援装置300から所定の位置情報(現在地やルート情報)を取得すれば、当該位置情報に対応するエリアの運転支援情報360や、当該位置情報に対応するエリアの周辺エリアの運転支援情報360を運転支援装置300へ提供することができる。
[運転支援方法]
次に、運転支援方法について説明する。ここで、運転支援方法とは、運転支援装置300が、運転支援情報360を取得し、運転支援情報360の内容を参照した結果、注意喚起情報取得確率が閾値以上のエリアへと向かっている場合に、当該エリアの手前の地点(例えば、手前10Km地点)で、一度、運転支援装置300を搭載している車内に香りを発生させて、上記エリアに入った後、注意喚起情報の種類に応じて香りを制御することをいう。
まず、ルート検索部102は、運転支援装置300に対する入力操作に応じて、ルート検索を行い、検索したルートを保持する。
そして、現在地情報取得部101は、GPS受信機18から緯度経度情報及び、緯度経度情報を取得した日時情報を取得する。なお、上記現在地情報取得部101は、継続して緯度経度情報、及び緯度経度情報を取得した日時情報を取得するものとする。
そして、運転支援情報取得部104は、運転支援情報提供サーバ250に対して、現在地情報取得部101が取得した緯度経度情報を送信すると共に運転支援情報360の提供要求を行い、運転支援情報提供サーバ250から上記緯度経度情報周辺のエリアに対応する運転支援情報360を取得する。
そして、覚醒効果制御部105は、上記運転支援情報360の内容を読み取り、ルート情報に対応するエリアと、走行時間(現在地情報を取得した時刻)に対応する時間帯とに該当する各注意喚起情報取得確率が閾値(例えば、50%)以上となるエリア(以下、注意喚起対象エリアとも呼ぶ)があるか否かを判別する。そして、覚醒効果制御部105は、判別した結果、注意喚起対象エリアがある場合において、現在地情報取得部101が取得する緯度経度情報に基づいて、運転支援装置300を搭載する車両が上記注意喚起対象エリアの手前の所定位置(例えば、注意喚起対象エリアの手前10Km)に到達したことを検知すると、香り発生装置80から香りを発生させる。
図8を用いて、香りを発生させる個所の例について説明する。図8に示すように、注意喚起対象エリアの手前である地点P1に運転支援装置300を搭載する車両が到達したことを運転支援装置300が検知すると、覚醒効果制御部105は、香りを発生させる。
ここで、上記車両が注意喚起対象エリアの手前である地点P1に達した後に、運転支援装置300が発生させる香りのパターン例を図9に示す。
覚醒効果制御部105は、所定時間毎(例えば、3分毎)に一定時間(例えば1分)香りを発生させる。覚醒効果制御部105は、香り発生装置80に対して香り発生要求を行うことにより、香りを発生させる期間中、エアポンプ82が連続的に駆動する。そして、覚醒効果制御部105は、香り発生装置80に対して香り発生要求を行うことにより、香りを発生させる期間中、ブロア86が駆動と停止とを繰り返す。
これにより、覚醒効果制御部105は、香り発生装置80に対して、いわゆる揺らぎを設けて香りを車内に発生させることができる。
そして、運転支援装置300を搭載した車両が、図8の地点P2のように、注意喚起対象エリアに到達すると、覚醒効果制御部105が、香り発生装置80に対して、消臭要求を行ない、車内の香りを消臭させる。なお、同時に換気装置90を動作させるようにしても良い。
そして、注意喚起対象エリアに該当する情報が危険注意情報である場合、覚醒効果制御部105は、消臭したままとし、注意喚起対象エリアに該当する情報が道路情報である場合、覚醒効果制御部105は、地点P1から地点P2までと同様に、香り発生装置80に対して揺らぎを設けて車内に香りを発生させる。
このように、運転支援装置300は、注意喚起対象エリアの手前で香りを発生させることにより注意喚起を行い、車両が注意喚起対象エリアに入った後に、再度、所定の注意喚起を行なう。従って、運転支援装置300は、渋滞等の位置に到達してから香りを発生する場合に比して、運転手に対して効果的な注意喚起を行うことができる。
また、運転支援装置300は、香り発生装置80を用いて車内に香りを発生させることにより、覚醒効果を起こしている。これによれば、運転支援装置300は、他の覚醒効果(振動や音等)に比して、覚醒効果を長く持続させることができる。
そして、上記の運転支援装置300は、渋滞情報だけではなく、前方障害物情報等についても提供するので、渋滞情報のみを提供する場合に比して、より多くの情報を利用者に提供することができる。
そして、上記の運転支援装置300は、注意喚起対象エリアに該当する情報が危険注意情報である場合、覚醒効果制御部105は、注意喚起対象エリア内において、車内を消臭した状態を保っている。この場合、運転支援装置300は、覚醒効果を停止することにより、危険度が高いにも関わらず、覚醒効果によって、運転手が運転に集中できない状態になってしまうことを防ぐことができる。
そして、運転支援情報360は、注意喚起情報取得確率を時間帯毎に有している。これによれば、運転支援装置300は、走行している時間帯に基づいて、覚醒効果を発生させるか否かを判断することができ、時間帯毎で注意喚起情報を取得する可能性が大きく異なる場合に、不要に覚醒効果を発生させることを回避することができる。
[運転支援処理]
以下に、運転支援処理の手順について図10に示すフローチャートを用いて説明する。この処理は、運転支援装置300のシステムコントローラ20が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
最初に、ルート検索部102は、利用者の入力操作等により、ルートを検索する(ステップS1)。そして、現在地情報取得部101は、GPS受信機18を介して緯度経度情報及び、緯度経度情報取得日時を取得する(ステップS2)。なお、現在地情報取得部101は、継続して所定の間隔で緯度経度情報、及び緯度経度情報取得日時を取得し続ける。そして、運転支援情報取得部104は、運転支援提供情報サーバ250に対して、上記現在地情報取得部101が取得した緯度経度情報を送信すると共に、運転支援情報360の提供要求を行ない、運転支援情報提供サーバ250から運転支援情報360を取得する(ステップS3)。
そして、覚醒効果制御部105は、運転支援情報提供サーバ250から取得した運転支援情報360を参照し、ルート情報に対応するエリアと、走行時間(現在地情報を取得した時刻)に対応する時間帯とに該当する各注意喚起情報取得確率が閾値以上となる注意喚起対象エリアがあるか否かを判別し、上記注意喚起対象エリアが存在しない場合(ステップS4;No)、運転支援処理を終了し、注意喚起対象エリアが存在する場合(ステップS4;Yes)、覚醒効果制御部105は、注意喚起対象エリアを特定し、運転支援処理を続行する。
そして、覚醒効果制御部105は、現在地情報取得部101が取得した緯度経度情報を参照することにより、注意喚起対象エリアの手前10Kmに到達しているか否か判定する(ステップS5)。そして、覚醒効果制御部105は、注意喚起対象エリアの手前10Kmに到達している場合(ステップS5;Yes)、香り発生装置80に対して香り発生要求を行い、香り発生装置80に対して揺らぎを設けて、車内に香りを発生させる(ステップS6)。
そして、覚醒効果制御部105は、現在地情報取得部101が取得した緯度経度情報を参照することにより、注意喚起対象エリアに到達したか否かを判定した結果、注意喚起対象エリアに到達している場合(ステップS7;Yes)、香り発生装置80に対して消臭動作要求を行い、香りを消臭させる(ステップS8)。
そして、覚醒効果制御部105は、上記注意喚起対象エリアに対応する注意喚起情報が道路情報のみではない場合(ステップS9;No)、運転支援処理を終了し、上記注意喚起対象エリアに対応する注意喚起情報が道路情報のみである場合(ステップS9;Yes)、香り発生装置80に対して香り発生要求を行い、香り発生装置80に対して揺らぎを設けて車内に香りを発生させ(ステップS10)、運転支援装置300を搭載した車両が上記注意喚起対象エリアを出た場合、香り発生装置80に対して消臭要求を行い、香りを消臭させ(ステップS11)、運転支援処理を終了する。
以上の構成によれば、運転支援装置300は、現在地情報を取得する現在地情報取得手段と、エリアに対応する複数種類の注意喚起情報と、注意喚起情報の関連情報とを含む運転支援情報を取得する運転支援情報取得手段と、覚醒効果を発生させる覚醒効果発生手段と、運転支援情報取得手段が取得した注意喚起情報の関連情報に基づいて注意喚起対象エリアを特定すると共に現在地情報を用いて位置を特定し、注意喚起対象エリアより手前の位置では、覚醒効果を発生させ、注意喚起対象エリア内では、注意喚起情報の種類に基づいて覚醒効果の動作を制御する覚醒効果制御手段と、を備える。
このように、運転支援装置300は、現在地周辺のエリアに関する運転支援情報を取得し、当該運転支援情報の内容に基づいて注意喚起対象のエリアを特定し、運転支援装置を搭載する車両が注意喚起対象のエリアに到達する前に、覚醒効果を発生させることができるので、早期に運転手に対して注意を促すことができる。
[変形例等]
[射出部の変形例]
上述の実施例では、ブロア86が香り射出手段として機能しているが、エアチューブ83Cとブロア86との間に香りを一時的に溜める容器88、及びブロア86とからなる射出部89を香り射出手段とするようにしても良い。
ここで、射出部89の例を図11に示す。射出部89は、図示の通り、ブロア86と、容器88とから構成される。当該容器88は、エアチューブ83Cとブロア86との間に香りを一時的に溜める。香り制御部81は、ブロア86を回転させることにより、容器88の中に負圧を発生させる。そうすると、香り発生装置80は、香り発生部81が発生させた香りを射出部89へ吸い上げることができる。従って、香り発生装置80は、負圧をかけることにより芳香分子を効率的に導出できる。なお、容器88には容器外からの空気を通す穴を設けており、香り発生装置80は、負圧の調整を行うことができる。
また、射出部89におけるブロア86の配置位置は、乗車室とトランクルーム間の仕切り板上の中央位置から30センチ以内の範囲内であることが望ましい。
[配置位置に関する詳細説明及び変形例]
上述の実施例では、本体87がトランクルームに配置され、ブロア86がダッシュボード上に配置されることについて記載したが、以下に配置例の詳細について説明する。
本体87及び射出部89の配置位置の例を図12に示す。本体87がバックドアを閉じた時に遮光可能なトランクルームの床上に配置され、射出部89が乗員室とトランクルーム間の仕切り板上(例えば、リアのダッシュボード上)の中央部に配置されている。
上記の例の場合、射出部89が乗車室とトランクルーム間の仕切り板上の中央部に配置されているため、射出部89が射出した空気が、乗車室のシートの背もたれ部に遮られることなく、左右のシートの合間を通して乗員に香りを提供することができ、シート表面に香りが付着してしまうことを防止することもできる。
また、射出部89の配置位置の高さが、乗員の顔の高さ付近となり、香り発生装置80は、乗員に対して香りを最短距離で提供することになるので、乗員に対して最も香りを強く感知させることができる。従って、香り発生装置80は少量の香りを射出しても、乗員に対して香りを感知させることができる。
さらに、香り発生装置80は、本体87と射出部89との距離が短いので、香り発生部81と射出部89とを接続するエアチューブ83Cを短くすることができる。よって、香り発生装置80は、香りを発生させた際に、エアチューブ83Cに付着する香料の芳香分子の量を減らすことができる。
配置に関する別の例について、図13に示す。この場合、本体87がスペアタイヤ収納部とトランクルームの床の間の間隙部分に配置され、射出部89が運転席後方部の天井位置に配置されている。
この例でも、香り発生装置80は、本体87が乗員室と隔離された遮光空間に配置されているので、車室内の温度上昇や直射日光の影響を受けて、本体87内の精油を揮発させてしまうことを防止することができる。
また、香り発生装置80は、射出部89が運転席後方の天井位置に配置されているので、射出部89が射出した香りがシートの背もたれ部に遮られることを防止することができる。
なお、本体87については、図14(a)及び図14(b)に示すように、本体87をスペアタイヤ収納部の間隙部分に配置するようにしても良い。
この場合でも、香り発生装置80は、本体87が乗員室と隔離された遮光空間に配置されているので、車室内の温度上昇や直射日光の影響を受けて、香り発生部81内の精油を揮発させてしまうことを防止することができる。
[制御方法の変形例]
上述のように、システムコントローラ20によって実現される覚醒効果制御部105が、注意喚起情報取得確率の高いエリアに近づいていると判断した際に、香り発生装置80に対して、香り発生要求を行う。即ち、覚醒効果制御部105が、運転支援装置300の位置(いわゆる位置情報)と、走行予定エリアの道路状況情報である運転支援情報360(いわゆる道路情報)とに基づいて、香り発生の制御を行っている場合について述べたが、以下に記載する種々の状況に応じて、覚醒効果制御部105が香り発生要求を行うようにしても良い。
(例1)利用者の入力情報に基づいて制御
覚醒効果制御部105は、利用者による所定操作(例えば、入力装置60の操作)に基づいた香り発生命令の取得に応じて、香り発生装置80の香り制御部81に対して、香り発生要求を行うようにしても良い。
(例2)車両の挙動情報に基づいて制御
覚醒効果制御部105は、車両の挙動情報に基づいて香り発生装置80の香り制御部81に対して、香り発生要求を行うようにしても良い。
ここで、車両の挙動情報とは、自立測位装置10やGPS受信機18等から取得した各種情報に基づいて生成した情報を意味する。
具体例として、一定時間以上(例えば、1分)の停止状態や、進行方向における所定以上の急加速(例えば、0.3G)や、急減速(例えば、−0.3G)や、横方向における急ハンドル操作や、一定時間内(例えば、15分)における所定速度以下(例えば、20Km/h)を条件としたときの停止・走行の繰り返しや、所定回数(例えば、50回)の断続運転を検出した際に、香り制御部81に対して、香り発生要求を行う。
(例3)車両の挙動情報と位置情報に基づいて制御
覚醒効果制御部105が、車両の挙動情報と、車両位置情報とに基づいて香り発生要求を行うようにしても良い。具体例として、現在地が、交差点や踏み切り周辺に位置している場合において、一定期間(例えば、1分)停止している場合に、覚醒効果制御部105が香り発生要求を行う。なお、車両位置情報は、地図情報やGPS受信機18等から取得した情報を用いて特定する。
(例4)車両の挙動情報と位置情報と交通情報に基づいて制御
覚醒効果制御部105が、車両の挙動情報と、車両位置情報と、交通情報(例えば、渋滞情報等)とに基づいて香り発生要求を行うようにしても良い。具体例として、上記の運転支援情報360や他の道路情報(VICS情報等)と、現在位置情報(例えば、GPS受信機18から取得した情報)とに基づいて、現在位置が渋滞個所であると判別できる際に、車両が一定時間以上(例えば、1分)停止状態である場合に、覚醒効果制御部105が香り発生要求を行う。
ここで、覚醒効果制御部105が、車両の挙動情報等に基づいて、香り発生要求を行う香り要求制御処理の手順について、図15に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、運転支援装置300のシステムコントローラ20が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
最初に、覚醒効果制御部105は、利用者から、香り発生要求に関する入力操作があったか否かを判別し(ステップS21)、香り発生要求に関する入力操作があった場合には(ステップS21;Yes)、香り発生装置80に対して香り発生要求を行い、香り発生装置80が香りを発生する(ステップS22)。
そして、覚醒効果制御部105は、現在地情報取得部101が取得した現在地情報等を参照し、車両が1分以上停止しているか否か判別し(ステップS23)、車両が1分以上停止している場合には(ステップS23;Yes)、香り発生装置80に対して香り発生要求を行い、香り発生装置80が香りを発生する(ステップS24)。
そして、覚醒効果制御部105は、自立測位装置10等が提供した情報に基づいて、進行方向に0.3G以上の加速度があったか否かを判別し(ステップS25)、進行方向に0.3G以上の加速度があった場合には(ステップS25;Yes)、香り発生装置80に対して香り発生要求を行い、香り発生装置80が香りを発生する(ステップS26)。
そして、覚醒効果制御部105は、自立測位装置10又はGPS受信機18から取得した情報等を用いて、時速20キロ内での走行回数が50回以上であるか否かを判別し(ステップS27)、時速20キロ内での走行回数が50回以上になった場合には(ステップS27;Yes)、香り発生装置80に対して香り発生要求を行い、香り発生装置80が香りを発生する(ステップS28)。
そして、電源が切られる等により制御終了になった場合(ステップS29;Yes)、香り要求制御処理を終了する。
上記のように、覚醒効果制御部105は、所定のイベント(利用者による入力、車両の挙動状態の変化等)が発生した場合のみ、香りを発生させているので、頻繁に香りを発生させることにより、エアチューブ等に付着する香料の量が多くなり、付着した香料が揮発して不要に香りを発生させてしまうことを回避することができる。
また、上述のように香りを発生させるタイミングとして、交差点前、踏み切り前、渋滞など、不快な状況を設定している。上記のような場面で乗員が苦痛を経験していると、その地点に近づく頃から精神的な負担を感じる。匂いは、そのときの経験とともに脳に記憶される特性がある。不快な場面において、芳香の心地よい経験と合わせると、記憶の書き換えが行われる。これにより、香り発生装置80は、日常のドライブにおける不快なイメージ場面を解消する効果が期待できる。
また、運転支援装置300は、図示しない設定画面等を提示し、上述の所定のイベントに対して香りを発生させるか否かについてや、発生するとしたらどの香りが良いかについて等(例えば、ミント、ユーカリ、イランイランの3種類から選択する等)を、利用者に設定させるようにしても良い。この場合、運転支援装置300のシステムコントローラ20が、設定画面の提示や利用者の設定内容の保持等を行う香り設定手段として機能することにより、実現できる。なお、上記香り設定手段は、上記イベントの設定もできるようにしても良い。
これにより、運転支援装置300は、香り発生対象のイベントの定義や、発生させる香りの種類を利用者に決定させることができる。
以上の構成によれば、車載用の香り発生装置では、香りを生成する香り生成手段と、香り生成手段が生成した香りを外部へ射出する香り射出手段と、香り発生に関する制御を行う香り制御手段と、を備え、香り生成手段が、所定の遮光空間に配置されている。
香り発生装置では、香り制御手段による制御に応じて、香り生成手段が香りを発生させ、香り射出手段が、当該香りを外部に射出することにより、香りを提供している。そして、上記香り生成手段は、所定の冷暗所に配置されている。
このように、香り発生装置は、香料を有する香り生成手段を冷暗所(トランクルーム内部等)に配置しているので、直射日光による香料の変質を防止することができ、車内の高温による香料の揮発や、匂いの漏れも防止することができ、さらに、動作音が運転手等にそれほど伝わらないようにすることもできる。
香りを生成する本体87を、上述のような遮光空間に配置することは、精油の変性を防止する効果もある。精油の成分は有機化合物であり、光や温度によって酸化などの化学反応がおこり、成分が変性することがある。アロマテラピーの領域で知られているように、精油の成分は、人に対してさまざまな生理活性作用を及ぼし、また除菌や抗菌などの空気を浄化する成分を多く含むものがある。ここで、精油の種類とそれらの成分組成が非常に重要であるが、この成分が変性すると、期待する効果が得られなくなってしまう。この意味で、精油に対する遮光や高温にさらさないことは大きな利点となる。
また、車室内への匂いの漏れの遮蔽、本体87の動作音の遮蔽効果がある。香り発生装置80の本体87を車室内に配置した場合、子供など乗員にいじられて、タンク85内の香料がこぼれる心配がない。仮に香料がこぼれても、本体87がスペアタイヤ収納部などに位置していれば、香り発生装置80は、匂いの漏れによる乗員室へ影響を最小限にすることができる。
なお、香料は、カートリッジ内におさめられているものとする。車両の振動によって液漏れしないように、固形(ビーズ、パウダー、ゲル状)の香料を使っても良い。トランクルームには、食品など入れることが多く、香料の固形化による匂い漏れ防止は有効である。同じ香料を入れ替える場合には、カートリッジを交換する。別の香料に変える場合には、カートリッジとエアチューブを交換する。
なお、カートリッジの情報は、香り制御部81に送信される。カートリッジの情報は、例えば、芳香物質名称、香り物質の残量、使用開始日、など管理上必要な情報が含まれている。CPU22は、カートリッジに関する情報を用いて、カートリッジの交換のお知らせを利用者に通知することも可能である。
香り発生装置80では、香料の種類の数に応じて、複数のエアチューブ83を平行して配置することが望ましい。これにより、香り発生装置80では、香りが混ざってしまうということを回避することができる。また、エアチューブ83の材質は、芳香分子の付着が少ない点で、テフロン素材が望ましい。
上記ブロア86は、容器88内の空気を吸い上げ、当該空気を射出方向に送り出す。空気を吸い上げるために、容器88には、すきま穴を開けている。これにより、香り発生装置80は、容器88にすきま穴がないことにより容器内の気圧が下がり風が出なくなってしまうことを回避することができる。
また、運転支援装置300は、香りを所定時間発生した後に、エアチューブ83Cの中に残っている香り(芳香分子)を除去するために一定量の消臭剤を射出するようにしても良い。この場合、運転支援装置300は、消臭剤を射出することにより、次回別の香りを射出する際に前回の香りと混合してしまうことを防止することができる。
[他の実施例]
上述の実施例では、運転支援装置300が、運転支援情報提供サーバ250に対して現在地情報を送信すると共に運転支援情報360の提供要求を行う場合について述べたが、本発明は、これに限られず、運転支援装置300が、運転支援情報提供サーバ250に対してルート情報を送信すると共に運転支援情報360の提供要求を行うようにしても良い。
上述の実施例では、運転支援装置300が、運転支援情報提供サーバ250に対して、現在地情報を送信すると共に運転支援情報360の提供要求を行う場合について述べたが、本発明は、これに限られず、現在地情報を送信せずに、運転支援情報360の提供要求を行うようにしても良い。
上述の実施例では、運転支援装置300の運転支援情報取得部104が、運転支援情報提供サーバ250から運転支援情報360を取得する場合について述べたが、本発明は、これに限られず、運転支援情報提供サーバ250等からダウンロードした全エリアの運転支援情報360を予めデータ記憶ユニット36に保持しておき、運転支援情報取得部104がデータ記憶ユニット36内の運転支援情報360を取得するようにしても良い。
上述の実施例では、運転支援装置300は、車両が注意喚起対象エリアに到達する前や、注意喚起対象エリア内に到達した際に、香りを発生させる場合について述べたが、本発明は、これに限られず、ハンドルに振動を与えたり、音声を出力したり、香りと音声等を組み合わせたりするようにしても良い。
上述の実施例では、運転支援装置300は、ルート情報に基づいて、対応エリアを判別する場合について述べたが、本発明は、これに限られず、現在位置に基づいて、対応エリアを判別するようにしても良い。
上述の実施例では、香り発生装置80が消臭材を用いて消臭する場合について述べたが、本発明は、これに限られず、換気装置90を用いて消臭するようにしても良い。
上述の実施例では、特に記載しなかったが、注意喚起対象エリアが2つ存在し、当該注意喚起対象エリア同士が近い場合、運転支援装置300は、以下のように、覚醒効果を制御する(先に通過する注意喚起対象エリアを「先の注意喚起対象エリア」、後に通過する注意喚起対象エリアを「後の注意喚起対象エリア」とする。)。
(方針1)車両が先の注意喚起対象エリアの手前を走行中に、運転支援装置300が香りを発生させ、先の注意喚起対象エリア中で継続して香りを発生させている場合は、後の注意喚起対象エリアの手前で香りを発生させる。
(方針2)車両が、先の注意喚起対象エリアの手前を走行中に、運転支援装置300が香りを発生させ、先の注意喚起対象エリア内では、香りを停止している場合は、後の注意喚起対象エリアの手前で香りを発生させない。これは、先の注意喚起対象エリア中で香りを停止していることを重視するためである。
(方針3)車両が、先の注意喚起対象エリアの手前を走行中に、運転支援装置300が香りを発生させていない場合、後の注意喚起対象エリアの手前で香りを発生させる。
上述の実施例では、特に述べていなかったが、タンク85で保持している精油は、図16に示す精油の表における、揮発速度による分類のうちトップノート(揮発速度が速いグループ)に分類される精油(天然の植物から抽出された芳香物質)、もしくは同等の揮発性(香料成分の分子量に相当)をもつ合成香料とすることが望ましい。
上述の実施例では、特に述べていなかったが、エアチューブ83Cの一部を、シート内のシートヒータ上若しくは当該シートヒータの近傍に位置するようにしても良い。エアチューブ83Cをシートヒータの近傍に配置した場合の例を図17に示す。
この場合、シートヒータが動作していれば、エアチューブ83Cの温度が上昇するので、香り発生装置80は、エアチューブ83C表面に付着した芳香分子を離脱させることができ、エアチューブ83Cについた匂いを除去することができる。
これにより、香り発生装置80は、乗員がエアチューブ83Cに残った匂いを感知してしまうことを回避することができる。なお、覚醒効果制御部105が、香り発生要求を行う際には、香りを含む空気が温まらないようにシートヒータの動作を止めるようにしても良い。
上述の実施例では、特に述べていなかったが、香り発生装置80が射出した香りを図18に示すように、エアコンが発生させた風の対流に乗せることにより、乗員に香りを効果的に伝播することができる。
上述の実施例では、特に述べていなかったが、図19に示すように、香料のタンク85出口の後(タンク85とブロア86の間)に、電磁弁92を追加し、香り制御部81が、上記電磁弁92を制御するようにしても良い。
この場合、香り発生装置80は、上記電磁弁92を閉めることにより、香料を外部の空気と完全に遮断することができる。精油は複数の有機化合物を成分に持つことにより、空気に触れることで酸化するので変性し、香りが変わってしまうことがある。上述のように、香り発生装置80は、電磁弁92を閉めることにより、香りが変わってしまうことを防止することができる。
上述の実施例では、システムコントローラ20の覚醒効果制御部105が香り制御部81に対して、香り発生要求を行う場合について述べたが、本発明は、これに限られず、システムコントローラ20の覚醒効果制御部105自体が香り制御手段として機能するようにしても良い。この場合、システムコントローラ20が、エアポンプ82、電磁弁84、ブロア86を統括制御する。
なお、本実施例における、本体87から香り制御部81を除いた構成要素(即ち、エアポンプ82、電磁弁84、エアチューブ83、電磁弁84、及びタンク85)が、香り発生手段として機能する。
本発明は、車載の香りを発生する装置について利用することができる。
請求項1に記載の発明は、車両に搭載される端末装置から供給される道路状況情報を管理するサーバと電磁的に接続する車載用の香り発生装置であって、香りを生成する香り生成手段と、前記香り生成手段が生成した香りを外部へ射出する香り射出手段と、香り発生に関する制御を行う香り制御手段と、消臭手段又は換気手段と、を備え、前記サーバは、前記道路状況情報のうち、当該道路状況情報に前記注意喚起情報が含まれる確率を所定のエリア及び所定の時間帯ごとに算出し、前記香り制御手段は、前記サーバから前記確率を含む情報を取得し、当該確率が所定の閾値以上のエリアに所定距離以上近づいた場合、香りを発生させると共に、前記確率が所定の閾値以上のエリアに到達した場合、前記消臭手段又は換気手段により消臭又は換気を行うことを特徴とする。
本発明の1つの観点では、車両に搭載される端末装置から供給される道路状況情報を管理するサーバと電磁的に接続する車載用の香り発生装置であって、香りを生成する香り生成手段と、前記香り生成手段が生成した香りを外部へ射出する香り射出手段と、香り発生に関する制御を行う香り制御手段と、消臭手段又は換気手段と、を備え、前記サーバは、前記道路状況情報のうち、当該道路状況情報に前記注意喚起情報が含まれる確率を所定のエリア及び所定の時間帯ごとに算出し、前記香り制御手段は、前記サーバから前記確率を含む情報を取得し、当該確率が所定の閾値以上のエリアに所定距離以上近づいた場合、香りを発生させると共に、前記確率が所定の閾値以上のエリアに到達した場合、前記消臭手段又は換気手段により消臭又は換気を行う。
上述のように、香り発生装置では、香り制御手段による制御に応じて、香り生成手段が香りを発生させ、香り射出手段が、当該香りを外部に射出することにより、香りを提供している。前記サーバは、前記道路状況情報のうち、当該道路状況情報に前記注意喚起情報が含まれる確率を所定のエリア及び所定の時間帯ごとに算出し、前記香り制御手段は、前記サーバから前記確率を含む情報を取得し、当該確率が所定の閾値以上のエリアに所定距離以上近づいた場合、香りを発生させると共に、前記確率が所定の閾値以上のエリアに到達した場合、前記消臭手段又は換気手段により消臭又は換気を行う。
上記の香り発生装置の他の一態様では、上記香り生成手段は、所定の冷暗所に配置されている。ここでいう冷暗所とは、エンジン動作等による熱や、太陽光の影響を受けない場所をいい、具体的には、トランクルーム内部などである。従って、香り発生装置は、直射日光による香料の変質を防止することができ、車内の高温による香料の揮発や、匂いの漏れも防止することができ、さらに、動作音が運転手等にそれほど伝わらないようにすることもできる。この態様では、前記冷暗所は、トランクルームの床上である。この場合、車室内への匂いの漏れの遮蔽、香り生成手段の動作音の遮蔽効果がある。香り発生装置の生成手段を車室内に配置した場合、子供など乗員にいじられて、生成手段内のタンクの香料がこぼれる心配がない。仮に香料がこぼれても、匂いの漏れによる乗員室へ影響を最小限にすることができる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記香り生成手段と、前記香り射出手段との接続部分に電磁弁を備えている。この場合、香り発生装置は、上記電磁弁を閉めることにより、香料を外部の空気と完全に遮断することができる。精油は複数の有機化合物を成分に持つことにより、空気に触れることで酸化するので変性し、香りが変わってしまうことがある。従って、香り発生装置は、電磁弁を閉めることにより、香りが変わってしまうことを防止することができる。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記香り射出手段は、前記香りを一時的に滞留させる香り滞留手段を有し、前記滞留させた香りを射出し、前記香り滞留手段には該香り滞留手段の外部から空気を通すための穴が設けられている。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記香り制御手段は、前記香り生成手段が香りを生成しているときに前記香り射出手段に対して外部へ断続的に前記香りを射出する制御を行う。
上記の香り発生装置の他の一態様では、前記香り制御手段は、前記確率が所定の閾値以上のエリアに到達した場合、前記消臭手段又は換気手段により消臭又は換気を行った後、当該エリアに該当する注意喚起情報が道路情報のみから構成される場合には香りを発生させ、前記注意喚起情報が危険度の高いことを示す情報を含む場合には香りの発生を抑制する。

Claims (13)

  1. 車載用の香り発生装置であって、
    香りを生成する香り生成手段と、
    前記香り生成手段が生成した香りを外部へ射出する香り射出手段と、
    香り発生に関する制御を行う香り制御手段と、
    を備え、
    前記香り生成手段が、所定の冷暗所に配置されていることを特徴とする香り発生装置。
  2. 前記香り生成手段は、香料として精油を用いて香りを生成することを特徴とする請求項1に記載の香り発生装置。
  3. 前記冷暗所は、トランクルームの床上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の香り発生装置。
  4. 前記冷暗所は、スペアタイヤ収納部の間隙、スペアタイヤ収納部とトランクルームの床の間の間隙部分、トランクルーム床下の荷物収容用に設けられた空間のいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の香り発生装置。
  5. 前記香り射出手段は、運転席後方部の乗車室とトランクルーム間の仕切り板上の中央部に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の香り発生装置。
  6. 前記香り射出手段は、運転席後方部の天井位置に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の香り発生装置。
  7. 前記香り制御手段は、所定のイベントが発生した際に、香りを発生させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の香り発生装置。
  8. 車両の挙動情報に基づいて、前記イベントの発生有無を決定することを特徴とする請求項7に記載の香り発生装置。
  9. 車両の挙動情報と位置情報とに基づいて、前記イベントの発生有無を決定することを特徴とする請求項7に記載の香り発生装置。
  10. 車両の挙動情報と位置情報と交通情報とに基づいて、前記イベントの発生有無を決定することを特徴とする請求項7に記載の香り発生装置。
  11. 利用者の要求に基づいて、前記イベントの発生有無を決定することを特徴とする請求項7に記載の香り発生装置。
  12. 前記イベントと、前記発生する香りとを設定する、香り設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一項に記載の香り発生装置。
  13. 前記香り生成手段と、前記香り射出手段との接続部分に電磁弁を備えていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の香り発生装置。
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