JP2005186657A - 居眠り運転予防装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ドライバの覚醒度が低下する前に、車室内環境を変えてドライバの覚醒度を維持させる。
【解決手段】 対象物の操作量に応じた信号を出力する検出部1と、地図データを出力するナビゲーション部3と、検出部1から入力される信号に基づき操作量を求め、この操作量と、ナビゲーション部3から入力される地図データに基づく第1の基準量とを比較し、操作量が第1の基準量よりも小さいか否かを判定する制御部4と、風量または車室内温度の設定値に基づき、前席側を空調する室内空調ユニット21および制御部4から入力される信号を受け取ると室内空調ユニット21を作動する空調制御部5aを有する空調ユニット5とを備えて構成される居眠り運転予防装置であって、制御部4は、操作量が第1の基準量よりも小さいと判定した場合に、設定値よりも風量を上げることと設定値よりも車室内温度を下げることのいずれか一方の信号を空調制御部5aに出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドライバが運転中に眠気を催す前に、空調制御によって車室内環境を変化させることで、居眠り運転を未然に防止する居眠り運転予防装置に関する。
従来より、運転中のドライバの居眠り状態を検出し、ドライバの集中力を回復させる装置が考案、実用化されている。上記ドライバの居眠り状態を検出する方法には、例えばドライバの生体信号を検出する方法(例えば、特許文献1参照)がある。
上記ドライバの生体信号を検出する方法では、ステアリングにセンサが設置され、ドライバがステアリングを握ることでドライバの手から生体信号として例えば心拍数が検出される。そして、その心拍数の波形が、ドライバの目覚め度合、すなわち覚醒度の高い状態から覚醒度の低い状態に変化し、その変化が検出されることでドライバの居眠り状態が判定されるようになっている。
ドライバが居眠り状態であると判定されると、例えば警告音などの警報を発することでドライバを居眠り状態から覚醒させている。
特開平11−314534号公報
上記従来の技術は、ドライバが居眠りを開始した後の生体信号に基づいてドライバの居眠り状態を検出しており、ドライバの覚醒度が低い状態になって初めて居眠り状態を検出するものである。しかしながら、ドライバが時々刻々変化する道路交通状況に対応できるように、ドライバの覚醒度が常に高く維持されることが望まれ、上記従来の技術では、それを達成できない。そして、このようにドライバが運転中に常にドライバの覚醒度が低くならないようにし続ける装置は、今まで提案されていない。
なお、上記ドライバの生体信号に基づく居眠り状態の検出の他に、ドライバによるステアリングの操舵量と車両の蛇行量とに基づいて、ドライバの居眠り状態を判定する装置も提案されている。この装置では、ドライバがステアリング操作を行うことによる操舵量と、ステアリングの操舵量を除いた車両の蛇行量とを求め、ドライバのステアリング操作以外の車両の蛇行量の増加を検出することでドライバの居眠り状態を判定している。しかしながら、上記従来の技術と同様に、ドライバの居眠り状態が検出される時点で既にドライバの覚醒度が低下しているので、そのような覚醒度の低い状態で警報を行っても、ドライバが交通状況に対応できない可能性がある。
本発明は、上記点に鑑み、ドライバの覚醒度が低下する前に、車室内環境を変化させることでドライバの覚醒度を維持させることができる居眠り運転予防装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、車室内に備えられ、ドライバによって操作される対象物の操作量に応じた信号を出力する検出部(1)と、ルート設定された地図データを出力するナビゲーション部(3)と、検出部(1)から入力される信号に基づいて操作量を求め、この操作量と、ナビゲーション部(3)から入力される地図データに基づいて設定される第1の基準量とを比較し、操作量が第1の基準量よりも小さいか否かを判定する制御部(4)と、風量または車室内温度の設定値に基づき、車室内の少なくとも前席側の空間を空調する室内空調ユニット(21)および制御部(4)から入力される信号を受け取ると室内空調ユニット(21)を作動する空調制御部(5a)を有する空調手段(5)とを備えて構成される居眠り運転予防装置であって、制御部(4)は、操作量が第1の基準量よりも小さいと判定した場合に、少なくとも設定値よりも風量を上げることと設定値よりも車室内温度を下げることのいずれか一方の信号を空調制御部(5a)に出力するようになっていることを特徴としている。
このように、ドライバによって操作される対象物の操作量を検出し、この操作量が低下したことを判定することで、ドライバの運転が単調になりつつあると判定することができる。この判定により、車室内の空調において少なくとも設定値よりも風量を上げるかまたは車室内温度を下げて車室内環境を変化させ、ドライバに注意を喚起させることができる。これにより、ドライバの覚醒度を低下させないようにすることができ、ドライバの居眠り運転を未然に防止することができる。
請求項2に記載の発明では、室内空調ユニット(21)に備えられた空調ダクトには、香料と、香料を格納するケースと、ケースから香料の香りを放出させるためのシャッターと、シャッターの開閉を電気的に制御する制御処理部とを有する香り発生部(6)が備えられ、ケースのうちシャッターを有する面にて香り発生部(6)が空調ダクトに接続されており、制御部(4)は、操作量が第1の基準量よりも小さいと判定した場合に、香りを発生させるための信号を空調制御部(5a)と香り発生部(6)とに出力し、香り発生部(6)は、香りを発生させるための信号を受け取ると、制御処理部を作動してシャッターを開けて香りを空調ダクト内に放出すると共に、空調制御部(5a)は、香りを発生させるための信号を受け取ると、室内空調ユニット(21)を作動して空調ダクト内に漂う香りを車室内に放出するようになっていることを特徴としている。
このように、ドライバの操作量が低下したと判定した場合に、車室内に香りを放出するようにすることができる。したがって、ドライバに注意を喚起することができ、ドライバの覚醒度を高く維持することができる。
請求項3に記載の発明では、空調手段(5)は、室内空調ユニット(21)を通過した空気を車室内のシート(23)の表面に導く送風機(27)を備えると共にシート(23)の表面から空気を吹き出させるシート空調ユニット(22)を有し、制御部(4)は、操作量が第1の基準量よりも小さいと判定した場合に、シート(23)の表面から空気を吹き出させるための信号を空調制御部(5a)に出力するようになっていることを特徴としている。
このように、シート表面から空気を吹き出して、ドライバにシートの表面から空気が吹き出していることに注意を喚起させることができる。これにより、ドライバの覚醒度を低下させないようにすることができる。
請求項4に記載の発明では、制御部(4)は、ドライバによる操作量が第1の基準操作量よりも小さい場合に、地図データに基づき、その時点から第1の所定時間よりも短い第2の所定時間内の第2の基準操作量を予測する手段(108、209)と、その第2の基準操作量と制御部(4)に記憶された第3の基準操作量とを比較する手段(109、211)と、第2の基準操作量が第3の基準操作量よりも小さい場合に、少なくとも室内空調ユニット(21)、シート空調ユニット(22)、香り発生部(6)のいずれか1つを作動する手段(110、212)とを有することを特徴としている。
上記のように、ドライバの操作量が地図データに基づく操作量よりも小さい場合には、今後ドライバが操作すると予想される操作量を予測することができる。そして、その予測された操作量と、制御部に記憶された第3の基準操作量とを比較することにより、ドライバの運転が単調になりつつあるか否かを判定することができる。このような判定を行うことにより、ドライバが居眠りを開始する前に、空調制御部を作動させて室内環境を変化させることで、ドライバの覚醒度を維持することができる。したがって、ドライバの居眠りを防止することができる。
請求項5に記載の発明では、制御部(4)には、居眠り監視スイッチ(2)が接続されており、居眠り監視スイッチ(2)の信号が制御部(4)に入力されてから、第1の所定時間よりも長い第3の所定時間が経過すると、ドライバの操作量が求められるようになっていることを特徴としている。
このように、居眠り監視スイッチが操作されてから、ドライバの操作量が求められるようにすることができる。また、居眠り監視スイッチが操作された直後にドライバが居眠りを起こすことは考えにくいため、第3の所定時間後にドライバの操作量を求めるようにすることができる。
請求項6に記載の発明では、制御部(4)では、第1の所定時間ごとにドライバの実際の操作量が求められるようになっていることを特徴としている。
このように、定期的にドライバの操作量を求めるようにすることで、より的確にドライバが居眠りしそうなことを検出することができるようになる。
請求項7に記載の発明では、ナビゲーション部(3)には、道路交通情報システムアンテナ(29)が備えられ、この道路交通情報システムアンテナ(29)で受信された道路交通情報の信号が、ナビゲーション部(3)から制御部(4)に出力されるようになっており、制御部(4)は、地図データに加えて道路交通情報センタからの道路交通情報に基づき、ドライバの操作量を予測するようになっていることを特徴としている。
このような道路交通センタからの道路交通情報を地図データに加え、道路交通情報を加味したドライバの操作量を求めることで、より的確にドライバの操作量を予測することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図に基づいて説明する。図1は、本発明に係る居眠り運転予防装置のブロック構成図である。この図に示すように、居眠り運転予防装置は、検出部1と、居眠り監視スイッチ2と、ナビゲーション部3と、制御部4と、空調ユニット5と、香り発生部6と、空調リセットボタンEとを備えて構成されている。
検出部1は、ドライバによって操作される対象物の信号を制御部4に出力するものである。具体的には、この検出部1は、センサ、スイッチ類7〜15によって構成され、これら各要素がドライバによって操作される対象物となる。
車速センサ7は、車両の速度、すなわち車速を検出するものである。スロットルセンサ8は、ドライバが車両を発進させる際に踏むアクセルペダルA(後述する図2参照)のアクセル量を検出するものである。ブレーキ油圧センサ9は、ドライバが車両走行時に踏むブレーキペダルB(後述する図2参照)の踏み込み量を検出するものである。ステアリングトルクセンサ10は、ドライバがステアリング操作を行う際に、ステアリングH(後述する図2参照)を回す強さを検出するものである。つまり、ステアリングHの回転の強さを検出している。ステアリング角度センサ11は、ドライバがステアリングHを操作したときの回転角度を検出するものである。
灯火スイッチ12は、車両のヘッドライトを表示させるものである。イグニッションスイッチ13は、車両のエンジンの始動または停止を制御するためのものである。ワイパースイッチ14は、運転者の視界を確保するため、フロントウィンドシールド等のガラスに付着した雨滴を払拭するためのワイパーの始動および停止を制御するものである。ウィンカースイッチ15は、車両の右左折を方向指示器で表示するためのものである。
検出部1のこれらセンサ、スイッチ類7〜15は既に車両に設置されているものであり、これらセンサ7〜11による検出信号、スイッチ類12〜15のオンオフ信号が制御部4に出力されるようになっている。
居眠り監視スイッチ2は、居眠り運転予防のための措置の開始および停止を制御するものであり、例えばステアリングHに備えられている。そのため、ドライバはステアリングHを握ったまま、居眠り監視スイッチ2のオンまたはオフを行うことができるようになっている。
ナビゲーション部3は、内蔵の記憶媒体、例えばDVDに記憶された地図データに基づき、車両が運行している道路に関する地図データを制御部4に出力するものであり、GPSアンテナ16を備えている。
GPSアンテナ16は、GPS衛星から発信される信号、具体的には衛星の現在時刻と自分の位置に関する情報を含んだ側位信号を受信し、その側位信号をナビゲーション部3に出力するものである。そして、ナビゲーション部3は、GPSアンテナ16から入力された側位信号に基づいて、車両の緯度および経度を特定して車両の現在位置を得て、車両運行に最適な地図データを検索し、その地図データを制御部4に出力する。
制御部4は、ドライバの覚醒度を維持させるために、車室内環境を変化させる機能を有するものであり、入力ポート部17と、メモリ部18と、中央演算部19と、制御出力ポート部20とを備えて構成されている。本実施形態でいう車室内環境とは、車室内の空調環境のことを指す。
入力ポート部17は、検出部1、居眠り監視スイッチ2、そしてナビゲーション部3から入力される信号をメモリ部18と中央演算部19とに出力するものである。
メモリ部18は、入力ポート部17を介して入力される対象物の信号と地図データとを記憶する役割を果たすものである。具体的には、センサ、スイッチ類7〜15にて検出された検出部1からの信号と、ナビゲーション部3からの地図データの信号とが入力ポート部17を介して入力され、これらの信号の内容が記憶されるようになっている。このとき、検出部1から入力される対象物の信号は、ドライバによるステアリングHの操作、ウィンカースイッチ15の操作等の操作負荷の回数の合計が操作量として記憶される。
中央演算部19は、ドライバが運転を開始してから所定時間経過後に、ドライバの操作量を算出し、その操作量に基づき車室内環境を変化させる空調制御信号を制御出力ポート部20に出力する処理を行う。中央演算部19は、このような処理を行うために、メモリ部18に記憶されたデータを読み出して、そのデータを用いて上記処理を行うようになっている。また、中央演算部19にはカウンタが備えられており、1回空調制御信号が出力されると、このカウンタの値が1つ増えるようになっている。カウンタ値は最大3までカウントされると再び0に戻る。
制御出力ポート部20は、中央演算部19から入力される空調制御信号を空調制御部5aまたは香り発生部6に出力するものである。なお、制御出力ポート部20は空調制御部5a、香り発生部6以外にも接続可能になっている。
空調ユニット5は、車室内を快適な状態に制御するための冷暖房機能を有する周知のものである。本実施形態では、空調ユニット5は、空調を制御するための空調制御部5aと、前席側空間の空調を行う室内空調ユニット21と、車室内に設置されたシートの表面から空気を吹き出すシート用空調ユニット22とから構成されている。
空調制御部5aは、中央演算部19から入力される信号に基づき、室内空調ユニット21およびシート空調ユニット22を制御するものである。
室内空調ユニット21およびシート空調ユニット22について図2および図3を参照して説明する。図2は、室内空調ユニット21を備えたインストルメントパネルの概略図であり、図3は、シート用空調ユニット22を備えたシート23の概略図である。
室内空調ユニット21は、車両の前席側空間の空調を行うものであり、車両のインストルメントパネル内に設置されている。室内空調ユニット21は、室内空調ユニット21内で温度調整した空気を、インストルメントパネル内の空調ダクトを介して、インストルメントパネルの中央に位置するセンターフェイス吹出口24と、インストルメントパネルの両端に位置するサイドフェイス吹出口25とから放出するようになっている。
このような室内空調ユニット21における風量や車室内温度の各設定値は、インストルメントパネルに設置された操作パネルが操作されることにより変更可能になっており、この設定値の信号が空調制御部5aから制御部4に出力されるようになっている。
また、室内空調ユニット21の下方部には、シート空調ユニット22に温度調整された空気を送るための図示しない送風ダクトが設けられており、その送風ダクトには図3に示される接続ダクト26が接続され、この接続ダクト26はシート空調ユニット22に接続されている。また、この送風ダクトには図示しない開閉ドアが設置されており、このドアの開閉によって室内空調ユニット21からシート空調ユニット22への送風を制御できるようになっている。
シート空調ユニット22は、車室内のシート23表面から温度調整された空気を吹き出すものである。シート空調ユニット22は、シート23下方部に配置された送風機27と、送風機27から送風される空気をシート23内部に導くシート内部ダクト28とを備えて構成されている。シート空調ユニット22には、送風機27の吸入側に接続ダクト26が接続されており、上記室内空調ユニット21から温度調整された空気が導入されるようになっている。
このような構成を有するシート空調ユニット22では、送風機27が室内空調ユニット21で温度調整された空気を導入し、シート内部ダクト28を介してシート23表面に設けられた吹出口から空気を吹き出すようになっている。
なお、このシート空調ユニット22は、前席のうち、運転席側には必ず設けられ、必要に応じて他のシートにも設置される。また、空調ユニット5は、本発明の空調手段に相当する。
香り発生部6は、香りを発生させるものであり、例えば、センターフェイス吹出口24の裏側に設置され、香料、ケース、シャッター、制御処理部等を備えて構成されている。香料は香りを発生する液体または固体の原料であり、ケースの中に入れられている。ケースは、香料を入れるものであり、インストルメントパネル内の空調ダクトに接続されている。このケースにはシャッターが設けられ、シャッターが閉じられることで香りが放出されないようになっている。制御処理部は、シャッターを電気的に開閉するものである。
このような香り発生部6では、中央演算部19から制御出力ポート部20を介して制御処理部に香りを発生させる信号が入力されると、シャッターが開けられて香りが空調ダクト内に放出されるようになっている。このような状態で、上記室内空調ユニット21を作動させると、センターフェイス吹出口24から香りを含む空気が放出されるようになっている。
なお、香料はドライバに爽快感をもたらす種類のものが用いられる。また、香料が枯渇した場合には、インストルメントパネルからケースを取り出すことができるようになっており、香料を補充することが可能になっている。
空調リセットボタンEは、実行された空調処理を停止するためのボタンであり、例えば図2に示されるようにステアリングHに設置されている。空調リセットボタンEが押されると、この空調リセットボタンEのオン信号が制御部4に出力される。
次に、上記居眠り運転予防装置が行う居眠り運転予防処理について、図4および図5に示すフローチャートを参照して説明する。この処理は、中央演算部18に記録されているプログラム、すなわち、ドライバの居眠り状態を予測するための居眠り運転予防プログラムにより実行されるものである。
まず、車両のイグニッションスイッチ13がオンされて、居眠り運転予防装置に電源が供給されると、本装置が稼働するようになっている。ステップ101では、前回の運転によってメモリ部18に記憶された操作履歴のデータ、すなわち検出部1から入力されている操作量のデータと、ナビゲーション部3から入力されている地図データとが消去される。このようにして、メモリ部18に記憶されていたすべてのデータが消去される。
ステップ102では、ドライバがナビゲーション部3を操作することでルート設定された地図データが出力され、制御部4の入力ポート部17を介してメモリ部18に入力される。このように、メモリ部18に地図データが入力されると、居眠り運転予防装置はスタンバイ状態となる。
ステップ103では、居眠り監視スイッチ2がオンされたか否かが判定される。居眠り監視スイッチ2がオンされるとステップ104に進む。また、居眠り監視スイッチ2がオンされなければ、居眠り運転予防装置のスタンバイ状態が保持される。
ステップ104では、居眠り監視スイッチ2の信号が中央演算部19に入力されると、中央演算部19に内蔵されたタイマが作動する。すなわち、上記ステップ103で居眠り監視スイッチ2がオンされると、その時点からタイマが作動して時間がカウントされるようになっている。
この後、ドライバが運転を開始すると、上記検出部1のセンサ、スイッチ類7〜15から信号が出力され、これらの信号が入力ポート部17を介して制御部4のメモリ部18に記憶されていく。
このとき、センサ、スイッチ類7〜15の信号は、以下のようにメモリ部18に記憶される。すなわち、ブレーキ油圧センサ9から入力されるブレーキペダルBが踏まれた回数、ステアリング角度センサ11から入力されるステアリングHが所定角度以上に操作された回数、ウィンカースイッチ15から入力されるウィンカーが操作された回数等、それぞれの操作タスクの信号がメモリ部18に入力され、図6に示されるように、時刻ごとに操作量が記憶される。図6は、タイマが作動してから経過した時間と操作量との関係の例を示した図である。
ステップ105では、タイマが作動してからT時間経過したか否かが判定される。このT時間は、例えば1時間に設定されているが、ドライバが図示しない操作パネルを操作することにより変更可能になっている。このように、タイマが作動してからT時間の時間が経過したか否かを判定しているのは、運転開始直後にドライバが居眠り状態になることは考えにくいためである。このため、T時間後に居眠り運転を予防する処理が行われるようになっている。そして、ステップ105でT時間経過した場合には図5に示すステップ106に進み、T時間経過しない場合には引き続き時間がカウントされる。なお、このT時間は本発明の第3の所定時間に相当する。
ステップ106では、T時間が経過した時点からt時間遡ったt時間内のドライバによる操作量が算出される。ここで、t時間とは例えば20分であるが、ドライバが操作パネルを操作することにより自由に変更できるようになっている。具体的には、図6に示されるように、t時間内のドライバによる操作量がハッチングで示す面積S1として算出される。なお、このt時間は本発明の第1の所定時間に相当する。
続いて、ナビゲーション部3から入力された地図データに基づき、そのt時間内にドライバが操作するであろうと思われる第1の基準操作量が求められる。すなわち、T時間経過後からt時間遡ったt時間内において、ドライバが操作すると考えられる第1の基準操作量が見積もられる。
具体的には、地図データにおける、道路のカーブ、交差点、信号機、法定速度等の道路に関する情報を用いて操作量を求めることとなる。例えば、道路がカーブになっている場合、ドライバによってステアリングHが所定角度以上回されると考えられる。また、信号機が設置された交差点が数カ所存在する場合、少なくとも1回は赤信号に遭遇すると考えられ、そのような場合、ドライバによってブレーキペダルBが数回踏み込まれると考えられる。このように、道路事情から、ドライバがどの地点で何の操作を何回行うのかを見積もることができる。このようにして、地図データからドライバが操作すると考えられる操作量を予測することができる。
ステップ107では、ステップ106で求められたドライバによる操作量と地図データに基づく第1の基準操作量とが比較される。そして、ドライバによる操作量が地図データに基づく第1の基準操作量よりも小さい場合、ドライバによる操作量が低下していると判定され、ステップ108に進む。
一方、ドライバによる操作量が地図データに基づく第1の基準操作量よりも大きい場合、ドライバによる操作量が多く、ドライバの覚醒度が高いと判定されステップ113に進む。
ステップ108では、ステップ107でドライバによる操作量が低下していると判定されたことから、今後もドライバによる操作量が小さかったとすれば、ドライバの眠気を助長し、ひいてはドライバに居眠りさせてしまう可能性があると考えられる。
そこで、地図データに基づき、今後ドライバが運行する道路状況から所定時間t’後までのt’時間内における第2の基準操作量が図6に示される面積S2として予測される。なお、このt’時間は本発明の第2の所定時間に相当し、例えば30分に設定されている。
ステップ109では、ステップ108で予測されたt’時間内の第2の基準操作量と、あらかじめ中央演算部19に記憶された第3の基準操作量とが比較される。この第3の基準操作量は、ステップ108で求められたt’時間内の第2の基準操作量と比較するための一例であり、中央演算部19に記憶されている。この第3の基準操作量は、ドライバが図示しない操作パネル等により自由に変更可能になっている。また、第3の基準操作量を大きく設定することで、ドライバによる操作量が低下していることをより厳しく判定することができる。
そして、t’時間内の第2の基準操作量が第3の基準操作量よりも小さい場合には、今後もドライバによる操作量が小さく、ドライバが居眠りを始めると予測される。そのような場合、ステップ110に進む。一方、t’時間内の第2の基準操作量が第3の基準操作量よりも大きいときは、ドライバによる操作量が大きく、ドライバの覚醒度が高いと判定されてステップ113に進む。
ステップ110では、カウンタのカウンタ値に応じた空調制御が実行される。このときには、まだ、カウンタ値がゼロとなっていることから、センターフェイス吹出口24での空調制御、すなわち、室内空調ユニット21において風量を上げることがなされる。
具体的には、設定値よりも大きい風量となるように、中央演算部19から空調制御信号である風量を上げるための信号が制御出力ポート部20を介して空調制御部5aに出力される。そして、その信号を受信した空調制御部5aでは、現在設定されている設定値よりも大きな風量でセンターフェイス吹出口24から空気を放出する。このように風量を上げることによってドライバに注意を喚起させて、ドライバの覚醒度を低下させないようにすることができる。
なお、センターフェイス吹出口24に加えてサイドフェイス吹出口25からも空気が放出されるようになっている。また、空調制御部5aが作動していない場合であっても、中央演算部19から空調制御部5aに上記風量を上げるための信号が入力されると、空調制御部5aが起動して、起動される前に設定されていた風量よりも大きな風量で空気が放出される。
ステップ111では、空調リセットボタンEが押されたか否かが判定される。つまり、上記ステップ110でなされた空調制御を、ドライバに例えばステアリングHに備えられた空調リセットボタンEを押させることによって停止させるようにしている。
そして、ステップ111でドライバによって空調リセットボタンEが押された場合にはステップ113に進む。一方、空調リセットボタンEが押されない場合にはステップ112に進む。
ステップ112では、ステップ110で空調制御がなされてから所定時間(例えば30秒)が経過したか否かが判定される。所定時間が経過しない場合には、ステップ111に戻り、所定時間が経過するまで空調リセットボタンEが押されたか否かが判定され、空調制御が行われることとなる。そして、所定時間が経過するとステップ110に戻る。このときにカウンタ値がインクリメントされて、カウンタ値は1となる。
このようにしてステップ110に戻ると、カウンタ値が1になっていることから、既に設定されている車室内温度の設定値に対して車室内温度が下げられる。具体的には、中央演算部19から空調制御信号である車室内温度を下げるための信号が空調制御部5aに出力される。
そして、空調制御部5aの室内空調ユニット21において設定値よりも低い温度の空気が放出されるように温度調整され、その空気が車室内に放出される。このようにして温度が下げられた空気が車室内に放出されると、ドライバは寒気を感じることとなり、ドライバに対して注意を喚起させることができる。したがって、眠気を引き起こさないようにすることができる。
この後、ステップ111で空調リセットボタンEが押されず、ステップ112で所定時間が経過すると再度ステップ110に戻ることとなる。このときにカウンタ値がインクリメントされて、カウンタ値は2となる。
このようにしてステップ110に戻ると、カウンタ値が2になっていることから、センターフェイス吹出口24から香りが放出される。
具体的には、中央演算部19から空調制御部5aと香り発生部6とに香りを発生させる信号が出力される。そして、空調制御部5aに香りを発生させる信号が入力されると、室内空調ユニット21によってセンターフェイス吹出口24から空気が放出される。また、香り発生部6がその信号を受け取ると、香り発生部6の制御処理部が香料の入ったケースのシャッターを開けて香りをインストルメントパネル内の空調ダクト内に放出する。この香りは、室内空調ユニット21による送風によって空調ダクトから車室内に放出される。このようにして香りを含む空気が車室内に放出されると、ドライバはこの香りに気づくことになる。このようにして、香りをドライバに喚起させることにより、ドライバの覚醒度を高く維持することができる。
この後、ステップ111で空調リセットボタンEが押されず、ステップ112で所定時間が経過すると再度ステップ110に戻ることとなる。このときにカウンタ値がインクリメントされて、カウンタ値が3となる。
このようにしてステップ110に戻ると、今度はシート空調ユニット22によってシートクーラーが作動される。
つまり、中央演算部19から空調制御部5aに空調制御信号であるシートクーラーを作動させる信号が出力される。この信号を受け取った空調制御部5aでは、冷気が放出されるように温度調整が行われる。そして、室内空調ユニット21の下方部の吹出口のドアが開けられて、冷気が接続ダクト26に導入され、シート空調ユニット22の送風機27が作動して室内空調ユニット21から温度調整された空気がシート空調ユニット22に導入される。そして、送風機27によって空気がシート内部ダクト28に導かれ、シート23の表面から冷気が吹き出される。
このようにしてシートクーラーを作動することにより、ドライバにシートから空気が放出されていることに注意を促すことができ、ドライバの覚醒度を低下させないようにすることができる。
この後、ステップ111で空調リセットボタンEが押されず、ステップ112で所定時間が経過するとステップ110に戻ることとなる。このとき、カウンタ値は再び0となり、再び風量が上げられることとなる。そして、風量を上げる、温度を下げる、香りを放出する、シートクーラーを作動させることが順に実行され、空調リセットボタンEが押されるまで上記処理が繰り返される。
上記ステップ107、109の各処理によってドライバによる操作量が低下していないと判定され、ステップ111で空調リセットボタンEが押されると、そのオン信号が中央演算部19に入力されてカウンタ値がリセットされる。この後、ステップ113に進み、t時間経過したか否かが判定される。そして、t時間が経過すると、ステップ106に進み、その時点からt時間遡ったt時間内における第1の基準操作量が算出されるようになっている。一方、t時間が経過しない場合には、引き続きt時間経過するまで時間がカウントされる。
以上のようにして、ドライバによって操作される対象物の操作量を求め、この操作量の大小を調べることでドライバの運転が単調になっていることを判定することができ、ドライバによる操作量が低下していると判定したときにはドライバに居眠りをさせないための空調制御を行うことができる。
このような空調制御として、風量を上げる、車室内温度を下げる、香りを放出する、シートクーラーを作動させることが行われる。このようなドライバに注意を促すような空調制御を行うことにより、ドライバの覚醒度を低下させないようにすることができる。したがって、ドライバが居眠りを開始する前にドライバの覚醒度を低下させないようにすることができるので、ドライバの居眠りを未然に防止することができる。
また、この空調リセットボタンEが押された場合に空調制御を終了させるようにしている。このように、空調制御を行うだけでなく、その空調制御を終了させるためにドライバに空調リセットボタンEを押させるようにして、ドライバが自らの意志で空調リセットボタンを押すようにして体を動かせることにより、ドライバに眠気を起こさせないようにすることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。図7は、本発明の第2実施形態における居眠り運転予防装置のブロック構成図である。本実施形態では、ナビゲーション部3に備えられた道路交通情報システム(以下、VICSと記す)アンテナ29とを有していることが第1実施形態と異なる。
VICSアンテナ29は、道路交通情報センタから送信される道路交通情報の信号を受信するものである。道路交通情報とは、例えば工事中の場所や、渋滞している場所等の道路交通に関する情報のことである。この道路交通情報がナビゲーション部3に入力されると、ナビゲーション部3はこの道路交通情報を含めた地図データを出力するようになっている。
次に、居眠り運転予防装置が行う居眠り運転予防処理について、図8および図9に示すフローチャートを参照して説明する。この処理は、上記第1実施形態と同様に、中央演算部に記録されているプログラム、すなわち、ドライバの居眠り状態を予測するための居眠り運転予防プログラムにより実行されるものである。
まず、車両のイグニッションスイッチ13がオンされて、居眠り運転予防装置に電源が供給されると、本装置が稼働される。図8に示すステップ201、202では、第1実施形態のステップ101、102と同様の処理が行われる。
次に、ステップ203では、自車周辺の交通監視が行われる。具体的には、道路交通情報センタから発信される道路交通情報の信号がVICSアンテナ29にて受信され、その信号に基づいて地図データに道路交通情報が書き加えられる。このように、メモリ部18に入力された地図データに、渋滞や道路工事等の情報が加えられると、居眠り運転予防装置はスタンバイ状態となる。
そして、ステップ204〜209で、第1実施形態のステップ103〜108と同様の処理が行われた後、ステップ210の処理が実行される。
ステップ210では、メモリ部18に記憶された道路交通情報から、交通渋滞等の道路交通状況が把握される。具体的には、ルート設定された地図データにおいて、地図のどの場所が渋滞になっているか、工事中になっているか等が把握されることとなる。そして、道路交通の状況を考慮して、今後ドライバが運行する道路状況から所定時間t’後までのt’時間内における第2の基準操作量が予測される。このとき、道路交通の状況を考慮した第2の基準操作量が予測されるので、より的確な操作量が見積もられる。
また、ステップ211で、第1実施形態のステップ109と同様の処理が行われ、第2の基準操作量が第3の基準操作量よりも小さい場合にステップ212に進む。
ステップ212では、第1実施形態のステップ110と同様に、空調制御がなされる。つまり、第1実施形態と同様に、風量を上げる、温度を下げる、香りを発生させる、シートクーラーを作動させるという空調制御が実行される。
その後、ステップ213〜215にて、第1実施形態のステップ111〜113と同様の空調制御リセット処理が行われる。
このように、道路交通情報を考慮することでドライバの操作量をより的確に予測することができる。また、ドライバの覚醒度が落ちると予測されるときには、空調制御を行うことでドライバに注意を喚起させ、ドライバの覚醒度を低下させないようにすることができる。また、空調制御を停止させるために、ドライバに空調リセットボタンEを操作させるようにすることで、ドライバの覚醒度を維持することができる。したがって、ドライバの居眠りを未然に防止することができる。
(他の実施形態)
上記第1および第2実施形態ではステップ108、209では、t’時間内における第2の基準操作量が予測されているが、所定距離内の操作量を予測するようにしてもよい。このように、所定距離からもこの先ドライバが対象物を操作すると思われる操作量を予測することができる。
上記第1および第2実施形態では、ステップ109、211において、予測されたt’時間内の第2の基準操作量の比較のために、あらかじめ中央演算部19に記憶された第3の基準操作量を用いた。しかしながら、この第3の基準操作量に限らず、前回ドライバが運転したときの操作履歴データを保存しておいて、ドライバ独自の操作量を用いて比較するようにしてもよい。このような場合、制御部4に図示しない第2のメモリ部を設置し、この第2のメモリ部に前回の運転の操作履歴データを保存することとなる。
第1および第2実施形態では、香り発生部6によって香りを発生させるようにしているが、香り発生部6を設けずに空調ユニット5のみの空調制御、すなわち風量を上げる、温度を下げる、シートクーラーを作動させる制御のみを行うようにしても良い。
また、第1および第2実施形態における香り発生部6で車室内に放出される香りの種類は、ドライバの好みによって変更されても構わない。
第1および第2実施形態では、風量を上げる、温度を下げる、香りを放出する、シートクーラーを作動させる、の4つの処理を1つずつ実行していたが、これら4つの処理を組み合わせて実行するようにしても良い。また、これら4つの処理に限らず、他の空調制御等を実行しても良い。
上記第1および第2実施形態では、設定値に対して風量を上げたり、温度を下げたりするようにしているが、例えば車内の気温よりも低い温度の空気を車室内に放出するようにして、ドライバに対して不快感を与えるようにしても良い。このようにすればより効果的にドライバの覚醒度を低下させないようにすることができる。
また、第1および第2実施形態における風量や温度の設定値とは、センターフェイス吹出口24から放出される空気の風量や温度の設定値を意味する。一般的に、室内空調ユニット21において温度調整された空気は、室内空調ユニット21の内部ダクトに設けられた可動ドアが駆動されることで、フロントウィンドシールド近傍と、センターフェイス吹出口24およびサイドフェイス吹出口25と、インストルメントパネルの下方部である足下の3カ所から放出されるようになっている。
そして、センターフェイス吹出口24およびサイドフェイス吹出口25からの送風が設定されていない場合であっても、足下のみから空気が放出されるという設定とされている場合がある。例えば、ドライバの覚醒度が低くなりつつあることが検出された場合には、上記ステップ110、212ではセンターフェイス吹出口24から放出される空気の風量を上げたり、車室内温度を下げたりする処理が実行されることになる。このような場合、中央演算部19から出力される風量を上げるための信号または車室内温度を下げるための信号が空調制御部5aに入力されると、空調制御部5aにて、室内空調ユニット21の可動ドアが駆動され、センターフェイス吹出口24およびサイドフェイス吹出口25から空気が放出されるようになる。
このとき、センターフェイス吹出口24およびサイドフェイス吹出口25から放出される空気の風量や温度を、足下から空気が放出される風量や温度の設定値に対して変えても良いが、センターフェイス吹出口24およびサイドフェイス吹出口25から空気が放出されていない状態が現在の設定値であるとして、その設定値から変えてもよい。このように、センターフェイス吹出口24およびサイドフェイス吹出口25から空気が放出されない状態になっていても、上記ステップ110、212が実行されるときには、センターフェイス吹出口24およびサイドフェイス吹出口25から空気が放出されるようにすることができる。
第1および第2実施形態では、4つの処理(風量を上げる、温度を下げる、香りを放出する、シートクーラーを作動させる)がそれぞれ順番に処理されるようになっている。しかしながら、例えば、シート空調ユニット21においてシートクーラーが作動した状態で、室内空調ユニット21において風量が上げられる処理が実行されても良い。このように、シートクーラー等の空調を停止させなくても、センターフェイス吹出口24から放出される風量を上げてドライバに注意を喚起することができる。
なお、各図中に示したステップは、各種処理を実行する手段に対応するものである。
本発明の第1実施形態における居眠り運転予防装置のブロック構成図である。 室内空調ユニットを備えたインストルメントパネルの概略図である。 シート空調ユニットの概略図である。 第1実施形態の居眠り運転予防の内容を表すフローチャートである。 図4に続く居眠り運転予防の内容を表すフローチャートである。 時間と操作量との関係の一例を示した図である。 本発明の第2実施形態における居眠り運転予防装置のブロック構成図である。 第2実施形態の居眠り運転予防の内容を表すフローチャートである。 図8に続く居眠り運転予防の内容を表すフローチャートである。
符号の説明
1…検出部、2…居眠り監視スイッチ、3…ナビゲーション部、4…制御部、
5…空調ユニット、6…香り発生部、E…空調リセットボタン、
H…ステアリング、B…ブレーキペダル、A…アクセルペダル。

Claims (7)

  1. 車室内に備えられ、ドライバによって操作される対象物の操作量に応じた信号を出力する検出部(1)と、
    ルート設定された地図データを出力するナビゲーション部(3)と、
    前記検出部(1)から入力される信号に基づいて前記操作量を求め、この操作量と、前記ナビゲーション部(3)から入力される前記地図データに基づいて設定される第1の基準量とを比較し、前記操作量が前記第1の基準量よりも小さいか否かを判定する制御部(4)と、
    風量または車室内温度の設定値に基づき、前記車室内の少なくとも前席側の空間を空調する室内空調ユニット(21)および前記制御部(4)から入力される信号を受け取ると前記室内空調ユニット(21)を作動する空調制御部(5a)を有する空調手段(5)とを備えて構成される居眠り運転予防装置であって、
    前記制御部(4)は、前記操作量が前記第1の基準量よりも小さいと判定した場合に、少なくとも前記設定値よりも前記風量を上げることと前記設定値よりも前記車室内温度を下げることのいずれか一方の信号を前記空調制御部(5a)に出力するようになっていることを特徴とする居眠り運転予防装置。
  2. 前記室内空調ユニット(21)に備えられた空調ダクトには、香料と、前記香料を格納するケースと、前記ケースから前記香料の香りを放出させるためのシャッターと、前記シャッターの開閉を電気的に制御する制御処理部とを有する香り発生部(6)が備えられ、前記ケースのうち前記シャッターを有する面にて前記香り発生部(6)が前記空調ダクトに接続されており、
    前記制御部(4)は、前記操作量が前記第1の基準量よりも小さいと判定した場合に、前記香りを発生させるための信号を前記空調制御部(5a)と前記香り発生部(6)とに出力し、
    前記香り発生部(6)は、前記香りを発生させるための信号を受け取ると、前記制御処理部を作動して前記シャッターを開けて前記香りを前記空調ダクト内に放出すると共に、前記空調制御部(5a)は、前記香りを発生させるための信号を受け取ると、前記室内空調ユニット(21)を作動して前記空調ダクト内に漂う前記香りを前記車室内に放出するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の居眠り運転予防装置。
  3. 前記空調手段(5)は、前記室内空調ユニット(21)を通過した空気を前記車室内のシート(23)の表面に導く送風機(27)を備えると共に前記シート(23)の表面から空気を吹き出させるシート空調ユニット(22)を有し、
    前記制御部(4)は、前記操作量が前記第1の基準量よりも小さいと判定した場合に、前記シート(23)の表面から空気を吹き出させるための信号を前記空調制御部(5a)に出力するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の居眠り運転予防装置。
  4. 前記制御部(4)は、
    前記ドライバによる操作量が前記第1の基準操作量よりも小さい場合に、前記地図データに基づき、その時点から第1の所定時間よりも短い第2の所定時間内の第2の基準操作量を予測する手段(108、209)と、
    その第2の基準操作量と前記制御部(4)に記憶された第3の基準操作量とを比較する手段(109、211)と、
    前記第2の基準操作量が前記第3の基準操作量よりも小さい場合に、少なくとも前記室内空調ユニット(21)、前記シート空調ユニット(22)、前記香り発生部(6)のいずれか1つを作動する手段(110、212)とを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の居眠り運転予防装置。
  5. 前記制御部(4)には、居眠り監視スイッチ(2)が接続されており、前記居眠り監視スイッチ(2)の信号が前記制御部(4)に入力されてから、前記第1の所定時間よりも長い第3の所定時間が経過すると、前記ドライバの前記操作量が求められるようになっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の居眠り運転予防装置。
  6. 前記制御部(4)では、前記第1の所定時間ごとに前記ドライバの実際の前記操作量が求められるようになっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の居眠り運転予防装置。
  7. 前記ナビゲーション部(3)には、道路交通情報システムアンテナ(29)が備えられ、この道路交通情報システムアンテナ(29)で受信された道路交通情報の信号が、前記ナビゲーション部(3)から前記制御部(4)に出力されるようになっており、
    前記制御部(4)は、前記地図データに加えて前記道路交通情報センタからの前記道路交通情報に基づき、前記ドライバの操作量を予測するようになっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の居眠り運転予防装置。
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