JPWO2009037838A1 - 酵素電極 - Google Patents

酵素電極 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009037838A1
JPWO2009037838A1 JP2009533048A JP2009533048A JPWO2009037838A1 JP WO2009037838 A1 JPWO2009037838 A1 JP WO2009037838A1 JP 2009533048 A JP2009533048 A JP 2009533048A JP 2009533048 A JP2009533048 A JP 2009533048A JP WO2009037838 A1 JPWO2009037838 A1 JP WO2009037838A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
enzyme
glucose
carbon particles
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009533048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5273680B2 (ja
Inventor
若子 津川
若子 津川
早出 広司
広司 早出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULUTURE & TECHNOLOGY
Ultizyme International Ltd
Original Assignee
NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULUTURE & TECHNOLOGY
Ultizyme International Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULUTURE & TECHNOLOGY, Ultizyme International Ltd filed Critical NATIONAL UNIVERSITY CORPORATION TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULUTURE & TECHNOLOGY
Priority to JP2009533048A priority Critical patent/JP5273680B2/ja
Publication of JPWO2009037838A1 publication Critical patent/JPWO2009037838A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5273680B2 publication Critical patent/JP5273680B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/001Enzyme electrodes
    • C12Q1/005Enzyme electrodes involving specific analytes or enzymes
    • C12Q1/006Enzyme electrodes involving specific analytes or enzymes for glucose
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/001Enzyme electrodes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/26Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase
    • C12Q1/32Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving oxidoreductase involving dehydrogenase
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/327Biochemical electrodes, e.g. electrical or mechanical details for in vitro measurements
    • G01N27/3271Amperometric enzyme electrodes for analytes in body fluids, e.g. glucose in blood
    • G01N27/3273Devices therefor, e.g. test element readers, circuitry

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)

Abstract

本発明は、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を補酵素とするグルコース脱水素酵素(GDH)が担持された炭素粒子と、前記炭素粒子と接する電極層から構成される酵素電極において、前記炭素粒子及び/又は前記電極層が、粒径100nm以下でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子から構成されていることを特徴とする酵素電極を提供する。

Description

本発明は、グルコース脱水素酵素を含むインクが担持されている酵素電極、特にグルコースセンサとして使用される酵素電極、この酵素電極の製造のために使用されるインク、およびこの酵素電極の製造方法に関するものである。
酵素電極とは、通常、金電極、白金電極、カーボン電極等の電極表面上に酵素が固定化された電極のことをいう。酵素電極は、酵素の反応特異性を利用して、種々の生理活性物質を特異的に検出するバイオセンサーとして広く使用されている。特に、糖尿病に重要なマーカーとして血中のグルコース濃度を測定するためのグルコースセンサとして使用することができる。
酵素電極に使用される酸化還元酵素としては、例えば、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)に代表される脱水素酵素、及びグルコースオキシダーゼ(GOD)に代表される酸化酵素がある。GODは、グルコースに対する基質特異性が高くて熱安定性に優れており、酵素の量産化が可能であるために生産コストが他の酵素と比べて安価であるという利点がある。また、GDHを使用した系は、測定サンプル中の溶存酸素の影響を受けにくいため、酸素分圧が低い環境下で測定を行ったり、酵素量が多く要求される高濃度サンプルを測定する場合であっても、精度よくグルコースを測定することができる。
これらの酸化還元酵素を酵素電極に応用する場合、電極の応答電流値が低いことが問題であった。そこで、本発明の発明者らは、電極の応答電流値を向上するために、電子メディエータと共に電子伝達蛋白質を有する酵素電極を提案した(下記特許文献2参照)。
電子メディエータとは、酸化還元酵素から電極への電子伝達を媒介し得る非蛋白質性の金属錯体、有機化合物などの酸化還元物質をいい、例えば、フェリシアン化カリウム、フェナジンメトサルフェート、フェロセンおよびこれらの誘導体が挙げられる。
電子伝達蛋白質とは、生体の酸化還元系において、電子供与体から電子を受け取って還元され、次いで電子受容体に電子を渡して酸化されることのできる蛋白質をいう。電子伝達蛋白質の例としては、チトクロームb、チトクロームC,好ましくはチトクロームb562などが挙げられる。
特許文献1においては、電子伝達蛋白質を酸化還元酵素とともに電極上に固定化することにより、酸化還元元素から電極への、あるいは電子メディエータへの電子伝達を促進することができ、これにより応答電流値の高い酵素電極を得ている。
これらの酵素電極を用いたグルコース濃度の測定は、一般に、恒温セルに緩衝液を入れ、補酵素、CaCl及び電子メディエータを加えて一定温度に維持した後に、作用電極として例えばカーボン電極上に酵素を固定化した酵素電極を使用し、対極(例えば白金電極)及び参照電極(例えばAg/AgCl電極)を用いる。上記カーボン電極に一定の電圧を印加して、電流が定常になった後、グルコースを含む試料を加えて電流の増加を測定する。
このように、これら従来の方法では、電子メディエータを電極内に含有又は電極表面に固定化するか、あるいは恒温セルに水溶液として加えなければならず、酸化還元酵素とは別に電子メディエータを準備しなければならない。したがって、プロセスが複雑化し、量産化するにはコスト的に難点があった。
特開2003−121407号公報 国際公開02/73181号パンフレット 国際公開2005/023111号パンフレット
本発明は、電子メディエータを使用することなく、電子メディエータを使用した場合に比べて遜色がなく、特にグルコースセンサとして使用する際に高い応答電流値が得られ、かつダイナミックレンジも広く得られる酵素電極を提供することを目的とするものである。
本発明においては、グルコース計測用のセンサとして、グルコース脱水素酵素が担持された炭素粒子と前記炭素粒子と接触する電極層から構成される酵素電極を用いたとき、前記炭素粒子及び/又は前記電極層を構成する炭素粒子の粒径が100nm以下でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上とすることにより、前記電極層とグルコース脱水素酵素を担持している炭素粒子間、あるいは電極層を構成する炭素粒子とグルコース脱水素酵素を担持している炭素粒子との間での電子の移動がスムーズになり、酵素電極としての機能を果たせることを見出したものである。
すなわち、本発明は、上記のように構成される酵素電極において、グルコース脱水素酵素が担持された炭素粒子と接触する電極材料の形状・大きさにかかわらず、グルコース脱水素酵素が担持された炭素粒子の粒径および比表面積を調整することで、応答電流を高めることを可能にするものである。
また、本発明は、上記のように構成される酵素電極において、グルコース脱水素酵素が担持された炭素粒子と接触する電極材料として、炭素粒子を使用して、その粒径および比表面積も合わせて調整することで、さらに、応答電流を高めることを可能にするものである。
本発明の具体的構成は次のとおりである。
(1)フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を補酵素とするグルコース脱水素酵素(GDH)が担持された炭素粒子と、前記炭素粒子と接する電極層から構成される酵素電極において、前記炭素粒子及び/又は前記電極層が、粒径100nm以下でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子から構成されていることを特徴とする酵素電極。
(2)前記グルコース脱水素酵素(GDH)が酸化還元酵素触媒サブユニット又は酸化還元触媒サブユニットと電子伝達サブユニットの複合体である上記(1)に記載の酵素電極。
(3)前記電極層が金属から構成される上記(1)又は(2)に記載の酵素電極。
(4)前記電極層が金属のワイヤーから構成される上記(3)に記載の酵素電極。
(5)グルコースセンサとして使用される上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の酵素電極。
(6)フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を補酵素とするグルコース脱水素酵素(GDH)と、100nm以下でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子を含むことを特徴とする酵素電極に使用するためのインク材料。
(7)前記グルコース脱水素酵素(GDH)が、酸化還元酵素触媒サブユニット又は酸化還元酵素触媒サブユニットと電子伝達サブユニットの複合体である上記(6)に記載のインク材料。
(8)上記(6)又は(7)に記載のインク材料を、電極層の表面に塗布した後、乾燥させることを特徴とする酵素電極の製造方法。
本発明で使用するフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を補酵素とするグルコース脱水素酵素(GDH)が担持された炭素粒子は粒径が小さく、比表面積が大きいことを特徴とするが、好ましくは、粒径100nm以下、より好ましくは粒径50nm以下であり、かつ比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子がよい。このような炭素粒子としては例えば、市販されているケッチェンブラック(粒径34nm、比表面積1400m/g)、バルカン(粒径30nm、比表面積254m/g)およびケッチェンブラックを含むライオンペースト(ライオン社商標)などが挙げられる。
本発明において、上記の炭素粒子と共にフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を補酵素とするグルコース脱水素酵素(本明細書において、「FADGDH」という)、を混合して酵素電極を構成するインク材料を作成する。インク材料は、炭素粒子、例えば、ケッチェンブラックに溶媒、例えば、プロパノール水溶液を加えてよく混合することにより製造することができる。
本発明において、一般的には、酵素電極は上記のインク材料を電極層に塗布することによって酵素電極を作成する。
本発明で使用する電極層には、炭素粒子または金属を使用することができる。炭素粒子は特に限定されないが、好ましくは、粒径が小さく、比表面積が大きいものがよく、より好ましくは、粒径100nm以下、より好ましくは粒径50nm以下であり、でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子がよい。このような炭素粒子としては例えば、市販されている市販されているケッチェンブラック(粒径34nm、比表面積1400m/g)、バルカン(粒径30nm、比表面積254m/g)およびケッチェンブラックを含むライオンペースト(ライオン社商標)などが挙げられる。金属を用いる場合は、好ましくは、金属ワイヤー、より好ましくは、金またはステンレスのワイヤーを用いることができる。
本発明において使用されるグルコース脱水素酵素は、天然の酸化還元酵素の一部が化学的に改変されている改変型酸化還元酵素であってもよい。このような改変型酵素は、例えば、蛋白質の1またはそれ以上のアミノ酸残基を他の天然のまたは天然に存在しないアミノ酸残基で置換することにより、あるいは1またはそれ以上のアミノ酸を欠失させるかまたは付加することにより製造することができる。
本発明の酵素電極は、先述のように、グルコース脱水素酵素が担持された炭素粒子の粒径および比表面積も合わせて調整することで、電極層との電子の移動の際に、電子メディエータを必要としない。本発明で使用されるグルコース脱水素酵素は、機能面から、グルコース脱水素活性を有する触媒活性サブユニットと、前記触媒サブユニットから供与された電子を電極層に授与するための電子伝達蛋白質からなる電子伝達サブユニットから構成される。このとき、本発明では、酸化還元酵素として触媒サブユニットのみで使用してもよいし、触媒サブユニットと電子伝達サブユニットの複合体を使用してもよい。
触媒サブユニットは、試料中のグルコースから電子を取り出し、この電子を電子伝達サブユニットに供与する役割を果たすものであり、好ましくは、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)補酵素とするFADGDH触媒サブユニットが使用される。したがって、電子伝達サブユニットに対しては、還元型FADを介して、触媒サブユニットから電子が供与される。
触媒サブユニットの含有量は、例えば、活性に換算して5〜100Uに相当する量とされる。ここで、酵素1単位(1U)は、各酵素ごとにその定義が知られており、例えばGDHの場合は、標準検定条件(pH6.0、37℃)の下でDCIP(2,6−ジクロロインドフェノール)の還元にもとづく退色を、DCIPの吸収波長である600nmにおいて経時的に計測したときに、1分ごとに1μMグルコースを酸化する量(モル吸光係数は4.76×1000μM/cm)として定義される。
FADGDHは、グルコース脱水素活性を有する触媒サブユニット又はFADGDH複合体として前記触媒サブユニットに電子伝達サブユニットが結合したものであれば特に限定されないが、その中でもブルクホルデリア・セパシア、特にブルクホルデリア・セパシアKS1株(本明細書では「KS1株」という)を用いるのが好ましい。
KS1株は、温泉付近の土壌から分離した新規菌株であるが、その菌学的性質からブルクホルデリア・セパシアであると同定されており、平成12年9月25日に独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(〒305−8566 日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6)に微生物受託番号第FERM BP−7306として寄託されている。KS1株は、その詳細については、国際公開WO02/36779号公報に開示されているが、触媒サブユニットであるαサブユニット(分子量約60kDa)、電子伝達サブユニットであるシトクロムCに相当するβサブユニット(分子量約43kDa)及びγサブユニット(分子量約14kDa)を含むGDHを産出することができる。ただし、分子量は、還元条件下でのSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動において測定したものである。
本発明の酵素電極を製造するためには、グルコース脱水素酵素、又はその複合体を炭素粉末と共によく混合して電極に装着する。グルコース脱水素酵素又はその複合体を炭素粒子に固定化するためには、上記のように電極に装着後、例えば、グルタルアルデヒドなどの二架橋性試薬で架橋処理する。あるいは固体高分子電解質を用いて固定化することもできる。固体高分子電解質として最もよく用いられているのがNafion(ナフィオン)である。ナフィオンをはじめとする固体高分子電解質をイソプロパノールなどの溶媒に溶解し、これを酵素吸着あるいは塗布乾燥させた酵素膜の上に滴下、あるいは酵素とともにナフィオン溶液を混合し乾燥することで酵素固定化膜を作成することがきる。
本発明の酵素電極は、原則として電子メディエータなしで動作するが、これを排除するものではない。電子メディエータを使用する場合は、特に限定されないが、例えばフェリシアン化カリウム、フェナジンメトサルフォート、ルテニウム錯体などを使用することができる。
本発明の酵素電極をグルコースセンサとして使用する場合は、上述の酵素電極を作用極として使用する。対極としては例えば白金電極を、参照電極として例えばAg/AgCl電極を用いることができる。恒温セルに緩衝液を入れてこれらの電極を装置し、作用極に一定の電圧を印加して、電流が定常になった後、恒温セルにグルコースを含む試料を加えて電流の増加を測定する。標準濃度のグルコース溶液により作製したキャリブレーションカーブに従い、試料中のグルコース濃度を計算することができる。
また、グルコースセンサとして使用する場合、例えば、グルコース濃度を連続的に測定し数回のグルコース測定を継続的に行うことができるように構成することもできる。この場合、グルコースセンサは、皮下組織から血液または間質液を採取するための採取要素をさらに備え、採取要素によって採取した血液または間質液を、電極に接触させることができるように構成される。
上記グルコースセンサは、電極の少なくとも一部を、皮下組織に埋め込んで使用するように構成することもできる。この場合、電極は絶縁基板上に形成される。
本発明の酵素電極は酵素燃料電池のアノードとして使用することができる。この際、酵素の基質特異性に従った物質を燃料とすることができる。カソードには、白金担持カーボン電極、白金電極などを使用することができ、隔壁のない酵素燃料電池を構築することができる。反応溶液としては、リン酸緩衝液等の一般的な緩衝液を用いることもできるが、さらには体液中においても使用できる。外部回路にかける抵抗値を変えることで起電力を調整することができる。
FADGDH酵素固定化層がケッチェンブラック/電極層がケッチェンブラックを用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 FADGDH酵素固定化層がカーボンペースト/電極材料がケッチェンブラックを用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 FADGDH酵素固定化層ケッチェンブラック/電極材料カーボンペーストを用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 FADGDH酵素固定化層がカーボンペースト/電極材料がカーボンペーストを用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 FADGDH酵素固定化層がケッチェンブラック、ライオンペースト、バルカンおよびデンカブラック/電極材料がグラッシーカーボンを用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 酵素固定化層の炭素粒子の比表面積と応答電流値の相関を示す。 FADGDH酵素固定化層がライオンペースト(W−311N,W−370)/電極材料がグラッシーカーボンを用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 FADGDH酵素固定化層バルカン/電極材料バルカンを用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 FADGDH酵素固定化層がライオンペースト(W−311N)/電極材料が金ワイヤーを用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 FADGDH酵素固定化層がライオンペースト(W−311N)/電極材料がステンレスワイヤーを用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 FADGDH酵素固定化層がライオンペースト(W−311N)/電極材料がステンレス製一体型電極を用いた場合のグルコース濃度と電流値の相関を示す。 炭素粒子がポリマー基板に担持されて作成されている市販の電極を示す。 図12に示される電極に酵素インクを塗布して作成した酵素電極にグルコースを含む試料を滴下し、電位を印加した後の応答曲線を示す。 図13に示される応答曲線において、試料中のグルコース濃度と電位印加後5秒後の電流値との相関を表す。
以下、実施例として本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
電極層として炭素粒子を使用する場合の実施例
まず、電極層、酵素層を共に炭素粒子を使用した場合の実施例を示す。
炭素粒子として、粒径34 nm、比表面積1400 m2/g、空隙率78 vol%のケッチェンブラック(以下、KB) を用意した。KB 100 mgにミリQ 水400 μl、5 % Nafion(1−プロパノール48%水溶液) 1 mlを加えよく混合した後、3日間静置したものをKBインクとし、KBインク10 μlに100 mM p.p.b.(pH 7.0) 10 μl、8.4 U/ml FADGDH 40 μlを混合したものをFADGDH/KBインクとした。KBを電極材料として充填した一体型電極(φ0.4 mm)にFADGDH/KBインクを25 U/mm2となるように滴下し、4 ℃で2時間乾燥させた。作製した酵素電極を作用極、Ptを対極、Ag/AgCl参照電極を参照極とした。3電極方式で、100 mM p.p.b.(pH 7.0) 10 mlを反応溶液とし、+250 mV vs. Ag/AgClの電位を印加した際のグルコース添加に伴う応答電流値を測定した結果を図1に示す。測定は、反応溶液を250 rpmで撹拌し、37℃で行った。応答電流値は、各グルコース濃度において測定された電流値からグルコース0 mMにおいて得られた電流値を差し引いたものとした。
図1に示されるように、グルコース濃度を徐々に高めていくことで、観測される電流値は増加した。グルコースの終濃度55 mMにおける応答電流値はそれぞれ約1500nAであった。5mMグルコースにおける電流密度は6998 nA/mm2であった。粒径100nm以下でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上あることを満たすKB炭素粒子を用いれば、十分な応答電流値が得られることが確認された。
比較例1
炭素粒子としてKBの代わりに粒径7000 nm、比表面積1m/gのCPを用いて、実施例1と同様の手順で酵素電極を作成した。すなわち、CP100 mgにミリQ 水400 μl、5 % Nafion(1−プロパノール48%水溶液) 1mlを加えよく混合した後、3日間静置したものをCPインクとし、CPインク10 μlに100 mMp.p.b.(pH 7.0) 10 μl、8.4 U/ml FADGDH 40 μlを混合したものをFADGDH/CPインクとした。KBを電極材料として充填した一体型電極(φ0.4 mm)にFADGDH/CPインクを25 U/mm2となるように滴下し、4 ℃で2時間乾燥させた。作製した酵素電極を作用極、Ptを対極、Ag/AgCl参照電極を参照極とした。3電極方式で、100 mMp.p.b.(pH 7.0) 10 mlを反応溶液とし、+250 mV vs. Ag/AgClの電位を印加した際のグルコース添加に伴う応答電流値を測定した結果を図3に示す。測定は、反応溶液を250 rpmで撹拌し、37 ℃で行った。応答電流値は、各グルコース濃度において測定された電流値からグルコース0 mMにおいて得られた電流値を差し引いたものとした。
図2に示されるように、グルコース濃度を徐々に高めていくことで、観測される電流値は増加した。グルコースの終濃度55 mMにおける応答電流値はそれぞれ約800nAであった。5mMグルコースにおける電流密度は3160 nA/mm2であった。図1と図2を比較することにより、電極層して同じKBを充填した一体型電極を用いた場合において、これに塗布されるインク材料をFADGDH/KBインクから、FADGDH/CPインクに変えることにより、応答電流値が1500nAから約800nAに低下することが確認された。すなわち、同じ電極層を用いた場合に、酵素が担持されている炭素粒子は、粒径が小さいほど、また比表面積が大きいほど高い応答電流が得られることが確認された。
KB 100 mgにミリQ 水400 μl、5 % Nafion(1−プロパノール48%水溶液)1 mlを加えよく混合した後、3日間静置したものをKBインクとし、KBインク10 μlに100 mM p.p.b.(pH 7.0) 10 μl、8.4 U/ml FADGDH 40 μlを混合したものをFADGDH/KBインクとした。カーボンペースト(CP)を電極材料として充填した一体型電極(φ0.4 mm)にFADGDH/KBインクを25 U/mm2となるように滴下し、4 ℃で2時間乾燥させた。定常になる電流値と反応溶液中のグルコース濃度との相関を図3に示した。図3に示されるように、本酵素の場合は55mMにおける電流値は同じ電極面積、酵素量を用いているにも関わらず110nA程度であった。本酵素電極の5mMグルコースにおける電流密度は690 nA/mm2であった。
比較例2
炭素粒子としてKBの代わりに粒径7000 nm、比表面積1m/gのカーボンペースト(以下CP)を用いて、実施例1と同様の手順で酵素電極を作成した。すなわち、CP100 mgにミリQ 水400 μl、5% Nafion(1−プロパノール48%水溶液) 1 mlを加えよく混合した後、3日間静置したものをCPインクとし、CPインク10 μlに100 mM p.p.b.(pH 7.0) 10 μl、8.4 U/ml FADGDH 40 μlを混合したものをFADGDH/CPインクとした。CPを電極材料として充填した一体型電極(φ0.4 mm)にFADGDH/CPインクを25 U/mm2となるように滴下し、4 ℃で2時間乾燥させた。定常になる電流値と反応溶液中のグルコース濃度との相関を図4に示した。図4に示されるように、FADGDH+CP電極の場合は55mMにおける電流値は同じ電極面積、酵素量を用いているにも関わらず55nA程度であった。本酵素電極の5mMグルコースにおける電流密度は330 nA/mm2であった。
図3と図4を比較することにより、電極層して同じCPを充填した一体型電極を用いた場合において、これに塗布されるインク材料がFADGDH/KBインクから、FADGDH/CPインクに変えることにより、応答電流値が690nAから約55nAに低下することが確認された。すなわち、同じ電極層を用いた場合に、酵素が担持されている炭素粒子は、粒径が小さいほど、また比表面積が大きいほど高い応答電流が得られることが確認された。
同じグラッシーカーボン(GC)電極を電極層として用いて、酵素が担持される炭素粒子の比表面積の影響を見るために、炭素粒子として、上記で使用したKB以外に、粒径30 nm、比表面積254m/gのバルカン(VC、Cabot社の商標)、粒径35 nm、比表面積68m/gのアセチレンブラック(デンカブラック、DB、電気化学工業社の商標)およびKBからなるペーストであるライオンペースト(LP、ライオン社の商標)を用いて応答電流を測定した。
まず、KB100 mgにミリQ 200 μl、5 % Nafion 1200 μlを混合したものをKBインクとし、VC100 mgにミリQ 200 μl、5 % Nafion 1200 μlを混合したものをVCインクとした。KBインクまたはVCインク:100 mM p.p.b. (pH 7.0): 4.6 U/μl FADGDHを1:3.8:3.2の体積比で混合したものをそれぞれKB酵素インクあるいはVC酵素インクとした。次に、DB 50 mgにミリQ 850 μl、5 % Nafion 600 μlを混合したものをDBインクとし、DBインク:100 mM p.p.b. (pH 7.0): 4.6 U/μl FADGDHを1:1.4:1.6の体積比で混合したものをDB酵素インクとした。また、KBを主成分とするライオンペーストを用いて、ライオンペーストW-311N:5 % Nafion:100 mM p.p.b.(pH 7.0):4.6 U/μl FADGDHを1:1:4:4の体積比で混合したものLP酵素インクとした。さらに、炭素粒子を使用しないで、5 % Nafion:100 mM p.p.b. (pH 7.0): 4.6 U/μl FADGDHを1:5:4の体積比で混合したものを酵素インクとした。
KB酵素インク(図5におけるKBink)、VC酵素インク(図5におけるKBink)、DB酵素インク(図5におけるDBink)、ライオンペースト酵素インク(図5におけるLPink)または酵素インク(図5におけるink)を研磨したグラッシーカーボン(GC)電極(φ 3 mm)に5 μlを滴下し、4 ℃で2時間乾燥させた。この電極を25 %グルタルアルデヒド溶液の蒸気を用いて30分間架橋処理した後、10 mM Tris-HCl(pH 7.0)に20分間浸漬した。この電極を100 mM p.p.b.(pH 7.0)に浸漬して4 ℃で一晩平衡化した。作製した酵素電極を作用極、Ptを対極、Ag/AgClを参照極とした3電極方式で、100 mM p.p.b.(pH 7.0) 10 mlを反応溶液とし、+250 mV vs. Ag/AgClの電位を印加した際のグルコース添加に伴う応答電流値を測定3、キャリブレーションカーブを作製した(150 rpm、37 ℃)。
このようにして作成した酵素電極を用いてグルコースを計測した結果を図5に示した。グルコース濃度の上昇とともにいずれの酵素電極においても電流の増加が観測された。その中で、KB酵素インクおよびライオンペースト酵素インクを用いた場合は同等でかつ、他のインクに比べずばぬけて高い応答が得られた。VC酵素インクを用いた場合も前2者には劣るものの、実用上問題のない高い応答が得られた。これに対して、DB酵素インクを用いた場合には炭素粒子を使用しない酵素インクを用いた場合と同等の低いシグナルしか得られなかった。これらのセンサのグルコース濃度5mMにおける応答電流値と用いているインクの炭素粒子の比表面積との相関を図6に示す。比表面積254m/gのバルカン(VC)では、ほぼ満足する応答電流が得られるのに対し、比表面積68m/gの アセチレンブラックでは、満足する応答電流が得られなかった。こように、応答電流値は用いる炭素粒子の比表面積と高い相関があり、比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子を使用することが必要であることが示された。また、粒径は、いずれも100nm以下であることが必要とされた。
5 % Nafion:ライオンペーストW-311NあるいはW-370C:100 mM p.p.b.(pH 7.0):8.4U/μlADGDHを 1:1:4:4の体積比でそれぞれ混合し、酵素インクとした。各酵素インクを、研磨したグラッシーカーボン(GC)電極(φ3 mm)にFADGDHの量が17 U(2.4 U/mm2)となるように滴下し、4 ℃で2時間乾燥させた。この電極を25 %グルタルアルデヒド溶液の蒸気を用いて30分間架橋処理し、10 mMTris-HCl(pH 7.0)に室温で20分間浸漬して未反応のグルタルアルデヒドを除去し、さらに100 mM p.p.b.(pH 7.0)に30分間浸漬して平衡化した。これらを作用極、白金線を対極、Ag/AgCl参照電極を参照極とし、100mM p.p.b.(pH 7.0) 10 mlを反応溶液として、+250 mV vs. Ag/AgClの電位を印加した際のグルコース添加に伴う応答電流値を測定した。測定は、反応溶液を250 rpmで撹拌し、37 ℃で行った。応答電流値は、各グルコース濃度において測定された定常電流値からグルコース0 mMにおいて得られた定常電流値を差し引いたものとした。
このようにして作成した酵素電極を用いてグルコースを計測した結果を図7に示した。グルコース濃度の上昇とともに電流の増加が観測された。酵素層に用いる炭素粒子としてライオンペーストW-311NあるいはW-370Cを用いた場合にグルコース濃度5mMで観測された電流密度はそれぞれ1684 nA/mm2、1452 nA/mm2であった。KBを主成分とするライオンペーストの場合、製品の種類に限らず、高い応答電流が得られることが確認された。
炭素粒子として、粒径30 nm、比表面積254 m2/gのバルカン(VULCAN:VC)を用意した。VC 100 mgにミリQ 水400 μl、5 % Nafion(1−プロパノール48%水溶液) 1 mlを加えよく混合した後、3日間静置したものをVCインクとし、VCインク10 μlに100 mM p.p.b.(pH 7.0) 10 μl、8.4 U/ml FADGDH 40 μlを混合したものをFADGDH/VULインクとした。VCを電極材料として充填した一体型電極(φ0.75 mm)にFADGDH/VCインクを25 U/mm2となるように滴下し、4 ℃で2時間乾燥させた。作製した酵素電極を作用極、Ptを対極、Ag/AgCl参照電極を参照極とした。3電極方式で、100 mM p.p.b.(pH 7.0) 10 mlを反応溶液とし、+250 mV vs. Ag/AgClの電位を印加した際のグルコース添加に伴う応答電流値を測定した結果を図5に示す。測定は、反応溶液を250 rpmで撹拌し、37 ℃で行った。応答電流値は、各グルコース濃度において測定された電流値からグルコース0 mMにおいて得られた電流値を差し引いたものとした。
図8に示されるように、グルコース濃度を徐々に高めていくことで、観測される電流値は増加した。グルコースの終濃度 55 mMにおける応答電流値はそれぞれ約3500nAであった。5mMグルコースにおける電流密度は2327 nA/mm2であった。以上のように、粒径30 nm、比表面積254 m2/gのVCを用いたVCインクでは、電極層が実施例3に示されるようにグラッシックカーボンであっても、また、本実施例のようにVCであっても、満足する応答電流が得られることが確認できた。
以上のように、電極層、酵素層を共に炭素粒子を使用した場合、同じ種類の炭素粒子を電極層に使用すれば、酵素層に使用する炭素粒子の粒径が小さいほど、また比表面積が大きいほど高い応答電流が得られ、特に、粒径100nm以下でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子を使用すれば、満足する応答電流が得られることが確認された。また、同じ種類の炭素粒子を酵素層に使用した場合には、電極層に使用する炭素粒子の粒径が小さいほど、また比表面積が大きいほど高い応答電流が得られ、特に、粒径100nm以下でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子を使用すると応答電流が向上することが確認された。
電極層として金属ワイヤーを使用する場合の実施例
次に、電極層として金属ワイヤーを使用し、酵素層としてLPインクを使用した場合の実施例を示す。
金ワイヤー(φ0.5 mm)をピランハ溶液(過酸化水素:濃硫酸=1:3)に5分間×3回浸漬し洗浄した。この金ワイヤーに、ライオンペーストW-311Nを用いて実施例4の説明に記した同様の条件で作製した酵素インクを塗布し、4 ℃で2時間乾燥させた。この電極を実施例4の説明に記した同様の方法で架橋処理、平衡化して作用極とし、対極として何も塗布していない金ワイヤー、参照極としてAg/AgCl参照電極を用いた3電極方式で、実施例4の説明と同様にグルコース添加に伴う応答電流値を測定した。
このようにして作成した酵素電極を用いてグルコースを計測した結果を図9に示した。グルコース濃度の上昇とともに電流の増加が観測された。5 mMグルコースにおける電流密度は201 nA/mm2であった。
5 % Nafion:ライオンペーストW-311N:100 mM p.p.b.(pH 7.0):8.4 U/μl FADGDHを1:1:4:4の体積比で混合し、酵素インクとした。酵素インクにステンレスワイヤーφ0.5 mmの先端10 mmに塗布し、4 ℃で2時間乾燥させた。このステンレスワイヤーを25 %グルタルアルデヒド溶液の蒸気を用いて30分間架橋処理し、10 mM Tris-HCl(pH 7.0)に室温で20分間浸漬して未反応のグルタルアルデヒドを除去し、さらに100 mM p.p.b.(pH 7.0)に1時間浸漬して平衡化した。これを作用極、白金線を対極、Ag/AgClを参照極とし、100 mM p.p.b.(pH 7.0) 10 mlを反応溶液として、+400mV vs. Ag/AgClの電位を印加した際のグルコース添加に伴う応答電流値を測定した。測定は、反応溶液を250 rpmで撹拌し、37 ℃で行った。応答電流値は、各グルコース濃度において測定された定常電流値からグルコース0 mMにおいて得られた定常電流値を差し引いたものとした。
酵素を固定した各ステンレスワイヤーを作用極とした際の、グルコース添加に伴う応答電流値を図10に示した。グルコース濃度の上昇とともに電流の増加が観測された。5 mMグルコースにおける電流密度は232 nA/mm2であった。
ステンレス製一体型電極の先端のステンレス部位(0.165 mm2)を作用極、もう一方のステンレス部位(0.942 mm2)を対極として用いることとする。5 % Nafion:ライオンペーストW-311N:100 mM p.p.b.(pH 7.0):8.4 U/μl FADGDHを1:1:4:4の体積比で混合した酵素インクに、作用極を浸漬し、その後、4 ℃で2時間乾燥させた。この電極を25 %グルタルアルデヒド溶液の蒸気を用いて30分間架橋処理した後、100 mM p.p.b.(pH 7.0)に30分間浸漬して平衡化した。この電極をポテンシオスタットを用い、Ag/AgClを参照極とした3電極方式で+400 mV vs.Ag/AgClを印加した際のグルコース添加に伴う応答電流値を測定した。測定は、100 mM p.p.b.(pH 7.0) 10 mlを反応溶液とし、撹拌速度150rpm、37 ℃で行った。応答電流値は、各グルコース濃度において測定された定常電流値からグルコース0 mMにおいて得られた定常電流値を差し引いたものとした。
作製したステンレス製一体型電極の、グルコースに対する応答電流値のキャリブレーションカーブを図11に示す。電極方式での測定で、5 mMグルコースに対する応答電流値は134 nA/mm2であった。この値は、0.5 mmのステンレスワイヤーを用いて試作した酵素電極実施例7から得られた値と同程度である。このことから、このステンレス製一体型電極を用いたグルコースセンサが構築できた。
酵素電極の作製例
図12に示すような炭素粒子がポリマー基板に担持されて作成されている市販の電極((有)バイオデバイステクノロジー社製 DepChip丸型カーボン電極)に酵素インクを塗布することで酵素電極を構築した。酵素インクとしては、5 % Nafion:ライオンペーストW-311N:100 mM p.p.b.(pH 7.0):4.0 U/μl FADGDHを1:1:1:7の体積比で混合したものを使用した。この酵素インクを1.5μリットルを図12の電極に塗布し、その後、4℃で2時間乾燥させた。この電極をポテンシオスタットを用い、同電極上のAg/AgClを参照極とした3電極方式で+250 mV vs.Ag/AgClを印加した際のグルコース添加に伴う応答電流値を測定した。
測定はまず電位を電極に印加しない状態で100 mM p.p.b.(pH 7.0)に溶解した種々の濃度のグルコースを含む試料溶液5μlを酵素電極に滴下した。5秒後、ポテンシオスタットを用い、同電極上のAg/AgClを参照極とした3電極方式で+250 mV vs.Ag/AgClを印加した。種々の濃度を含む試料を添加したときに観察される電流値変化を図13に示す。このように添加するグルコース濃度によって観察される電流値が異なる。電位印加後、5秒後の電流値を指標としてグルコース濃度との相関を検討した。縦軸に、5秒後の電流値を、横軸に試料中のグルコース濃度をとったグラフを図14に示す。このように、本酵素電極を用いて、電子メディエータを加えることなく、グルコース濃度が計測できた。
以上の実施例は、本発明の例示であって、ここに示した実施例以外の材料、条件を用いても本発明の特許請求の範囲に包含され限り、同様の効果を奏するものであり、また、他の様々な変更、改良等が可能であることはいうまでもない。例えば、本発明のインク材料を用いた酵素電極は、詳述したようにグルコースセンサにおける作用極として用いることができ、また、グルコースを燃料とする燃料電池におけるアノード触媒として好ましく応用することも可能である。

Claims (8)

  1. フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を補酵素とするグルコース脱水素酵素(GDH)が担持された炭素粒子と、前記炭素粒子と接する電極層から構成される酵素電極において、前記炭素粒子及び/又は前記電極層が、粒径100nm以下でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子から構成されていることを特徴とする酵素電極。
  2. 前記グルコース脱水素酵素(GDH)が酸化還元酵素触媒サブユニット又は酸化還元触媒サブユニットと電子伝達サブユニットの複合体である請求項1に記載の酵素電極。
  3. 前記電極層が金属から構成される請求項1又は2に記載の酵素電極。
  4. 前記電極層が金属のワイヤーから構成される請求項3に記載の酵素電極。
  5. グルコースセンサとして使用される請求項1ないし4のいずれかに記載の酵素電極。
  6. フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)を補酵素とするグルコース脱水素酵素(GDH)と、100nm以下でかつ比表面積が少なくとも200m2/g以上である炭素粒子を含むことを特徴とする酵素電極に使用するためのインク材料。
  7. 前記グルコース脱水素酵素(GDH)が、酸化還元酵素触媒サブユニット又は酸化還元酵素触媒サブユニットと電子伝達サブユニットの複合体である請求項6に記載のインク材料。
  8. 請求項6又は7に記載のインク材料を、電極層の表面に塗布した後、乾燥させることを特徴とする酵素電極の製造方法。


JP2009533048A 2007-09-18 2008-09-18 酵素電極 Active JP5273680B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009533048A JP5273680B2 (ja) 2007-09-18 2008-09-18 酵素電極

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007240812 2007-09-18
JP2007240812 2007-09-18
JP2008124741 2008-05-12
JP2008124741 2008-05-12
JP2009533048A JP5273680B2 (ja) 2007-09-18 2008-09-18 酵素電極
PCT/JP2008/002573 WO2009037838A1 (ja) 2007-09-18 2008-09-18 酵素電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009037838A1 true JPWO2009037838A1 (ja) 2011-01-06
JP5273680B2 JP5273680B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=40467665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009533048A Active JP5273680B2 (ja) 2007-09-18 2008-09-18 酵素電極

Country Status (9)

Country Link
US (2) US9617576B2 (ja)
EP (2) EP2679990B1 (ja)
JP (1) JP5273680B2 (ja)
CN (2) CN101802597B (ja)
CA (1) CA2699823C (ja)
ES (2) ES2555295T3 (ja)
MX (1) MX2010002962A (ja)
RU (1) RU2476869C2 (ja)
WO (1) WO2009037838A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102308204B (zh) 2009-02-09 2014-07-09 爱科来株式会社 电化学传感器及其制备方法
EP2589659B1 (en) 2009-04-30 2015-07-22 Panasonic Healthcare Holdings Co., Ltd. Protein-type electron mediator
CN104583765B (zh) * 2012-06-25 2017-06-06 日本生物工程研究所有限责任公司 酶电极
US10050296B2 (en) 2013-01-11 2018-08-14 Stc.Unm Highly efficient enzymatic bioanodes and biocathodes
ES2484665B2 (es) * 2013-02-11 2015-03-16 Universidad De Burgos Dispositivo electródico para la detección de ácido glucónico, procedimiento de fabricación y uso de dicho dispositivo
JP2021078354A (ja) 2018-03-08 2021-05-27 有限会社アルティザイム・インターナショナル フラビンアデニンジヌクレオチドグルコース脱水素酵素とシトクロム分子との融合タンパク質
EP3778476A4 (en) 2018-03-29 2022-03-09 Toyobo Co., Ltd. NANOCARBON ELECTRON TRANSFER ACTION

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01503409A (ja) * 1987-05-01 1989-11-16 ケンブリツジ・ライフ・サイエンシーズ・ピーエルシー 溶液中の1,4‐ジヒドロニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(nadh)の定量のためのアンペア測定的方法
JP2003510570A (ja) * 1999-09-20 2003-03-18 ロシュ ダイアグノスティックス コーポレーション 連続アナライトモニタリング用小型バイオセンサー
JP2005502045A (ja) * 2001-08-28 2005-01-20 デューク・ユニバーシティー バイオセンサー
WO2005121355A1 (en) * 2004-06-04 2005-12-22 Medtronic Minimed, Inc. Analyte sensors and methods for making and using them
JP2007509355A (ja) * 2003-10-24 2007-04-12 バイエル・ヘルスケア・エルエルシー 酵素的電気化学的バイオセンサ
WO2007055100A1 (ja) * 2005-11-08 2007-05-18 Ultizyme International Ltd. 酵素電極
JP2007218795A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 電極材料、並びにそれを用いたバイオセンサー及び燃料電池

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3669864A (en) * 1969-09-02 1972-06-13 Robert R Fike Polarographic electrode apparatus and method
SE418781B (sv) * 1977-12-09 1981-06-22 Asea Ab Sett vid tillverkning av en starkstromskabel
GB8612861D0 (en) * 1986-05-27 1986-07-02 Cambridge Life Sciences Immobilised enzyme biosensors
GB8817997D0 (en) * 1988-07-28 1988-09-01 Cambridge Life Sciences Enzyme electrodes & improvements in manufacture thereof
US5755953A (en) * 1995-12-18 1998-05-26 Abbott Laboratories Interference free biosensor
US6475372B1 (en) 2000-02-02 2002-11-05 Lifescan, Inc. Electrochemical methods and devices for use in the determination of hematocrit corrected analyte concentrations
JP4721618B2 (ja) * 2000-09-25 2011-07-13 旭化成株式会社 酵素電極
CA2427031C (en) 2000-10-31 2016-02-09 Koji Sode Novel glucose dehydrogenase and method for producing the dehydrogenase
WO2002073181A1 (fr) 2001-03-13 2002-09-19 Koji Sode Electrode enzymatique
JP3862540B2 (ja) 2001-10-12 2006-12-27 日本電信電話株式会社 ナノ金属微粒子含有炭素薄膜電極及びその製造方法
US7291256B2 (en) * 2002-09-12 2007-11-06 Lifescan, Inc. Mediator stabilized reagent compositions and methods for their use in electrochemical analyte detection assays
US7638228B2 (en) * 2002-11-27 2009-12-29 Saint Louis University Enzyme immobilization for use in biofuel cells and sensors
US7497940B2 (en) 2003-09-02 2009-03-03 Koji Sode Glucose sensor and glucose level measuring apparatus
JPWO2005093400A1 (ja) * 2004-03-25 2008-02-14 有限会社アルティザイム・インターナショナル 燃料電池型ワイヤレス酵素センサー
US7955484B2 (en) * 2005-12-14 2011-06-07 Nova Biomedical Corporation Glucose biosensor and method

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01503409A (ja) * 1987-05-01 1989-11-16 ケンブリツジ・ライフ・サイエンシーズ・ピーエルシー 溶液中の1,4‐ジヒドロニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(nadh)の定量のためのアンペア測定的方法
JP2003510570A (ja) * 1999-09-20 2003-03-18 ロシュ ダイアグノスティックス コーポレーション 連続アナライトモニタリング用小型バイオセンサー
JP2005502045A (ja) * 2001-08-28 2005-01-20 デューク・ユニバーシティー バイオセンサー
JP2007509355A (ja) * 2003-10-24 2007-04-12 バイエル・ヘルスケア・エルエルシー 酵素的電気化学的バイオセンサ
WO2005121355A1 (en) * 2004-06-04 2005-12-22 Medtronic Minimed, Inc. Analyte sensors and methods for making and using them
WO2007055100A1 (ja) * 2005-11-08 2007-05-18 Ultizyme International Ltd. 酵素電極
JP2007218795A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 電極材料、並びにそれを用いたバイオセンサー及び燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
EP2192402B1 (en) 2013-11-27
ES2555295T3 (es) 2015-12-30
CN103472108B (zh) 2017-09-19
EP2192402A1 (en) 2010-06-02
RU2010115275A (ru) 2011-10-27
US20170191105A1 (en) 2017-07-06
US9617576B2 (en) 2017-04-11
JP5273680B2 (ja) 2013-08-28
EP2192402A4 (en) 2010-09-01
ES2441361T3 (es) 2014-02-04
CN101802597B (zh) 2013-08-21
CN103472108A (zh) 2013-12-25
RU2476869C2 (ru) 2013-02-27
MX2010002962A (es) 2010-03-31
EP2679990B1 (en) 2015-11-04
US20100261072A1 (en) 2010-10-14
CA2699823C (en) 2016-10-25
EP2679990A1 (en) 2014-01-01
CA2699823A1 (en) 2009-03-26
CN101802597A (zh) 2010-08-11
WO2009037838A1 (ja) 2009-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Dzyadevych et al. Amperometric enzyme biosensors: Past, present and future
Wu et al. Biosensor based on glucose oxidase-nanoporous gold co-catalysis for glucose detection
US20170191105A1 (en) Enzyme electrode
KR102360124B1 (ko) 탄소나노튜브를 포함하는 생체신호 측정용 전기화학적 바이오 센서 및 이의 제조방법
Malinauskas et al. Bioelectrochemical sensor based on PQQ-dependent glucose dehydrogenase
CA2847747C (fr) Mutants de la glucose oxydase de penicillium amagasakiense
Baş et al. Amperometric biosensors based on deposition of gold and platinum nanoparticles on polyvinylferrocene modified electrode for xanthine detection
Bardeletti et al. Amperometric enzyme electrodes for substrate and enzyme activity determinations
Qian et al. Polyelectrolyte-stabilized glucose biosensor based on woodceramics as electrode
NO179953B (no) Kvantitativ metode for bestemmelse av 1,4-dihydronikotinamid-adenin-dinukleotid i opplösning, samt engangs enzymelektrode
JP2024028852A (ja) 新規メディエータ
JP7032906B2 (ja) フラビン化合物を用いたグルコース酸化還元反応及びグルコース測定用組成物
Jiang et al. Amperometric ethanol biosensor based on integration of alcohol dehydrogenase with Meldola's blue/ordered mesoporous carbon electrode
US20230366849A1 (en) Oxygen insensitive amperometric biosensors
Ramanavicius et al. Potentiometric study of quinohemoprotein alcohol dehydrogenase immobilized on the carbon rod electrode
Razumien et al. Improvement of screen-printed carbon electrodes by modification with ferrocene derivative
KR20200142012A (ko) 신규 메디에이터
WO2007055100A1 (ja) 酵素電極
JP2000262281A (ja) 架橋グルコースデヒドロゲナーゼ
Ramanavicius et al. Comparison of glucose oxidases from Penicillium adametzii, Penicillium funiculosum and Aspergillus niger in the design of amperometric glucose biosensors
JP6484741B1 (ja) 新規メディエータ
Mani et al. Immobilization of enzymes and redox proteins and their electrochemical biosensor applications
JP6484742B1 (ja) 新規メディエータ
Nandini et al. Rhoeo discolor leaf extract as a novel immobilizing matrix for the fabrication of an electrochemical glucose and hydrogen peroxide biosensor
Sahin et al. Glucose oxidation using oxygen resistant pyranose-2-oxidase for biofuel cell applications

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121003

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130225

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5273680

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350