JPWO2009022380A1 - 有機エレクトロルミネッセンス表示パネル及びその製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス表示パネル及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルム状防湿基板を矯正することができるとともに、その端部から湿気又は水運が進入しにくくすること。【解決手段】フィルム状防湿基板7は、枠体3の基準面3aに密着しながら固定される。そのときフィルム状防湿基板7の端部が防湿性固定部材によって被覆されているため、このフィルム状防湿基板7が枠体3に固定されると、このフィルム状防湿基板7が内蔵する薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子が湿気や水分の影響を受けないようにすることができる。

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子を内蔵するフィルム状防湿基板を備える有機エレクトロルミネッセンス表示パネル及びその製造方法に関する。
従来、平面バックライトに用いるEL発光シートは、そのままの形状では曲面形状の発光面を形成することができず、曲面の一部を平面に加工する必要があった。そこで、この公知技術では、EL発光シートを用いる薄型曲面発光パネル及びその製造方法において、硬化収縮が生じないように、枠を用いてEL発光シートの端部を支持する方法を採用し、このEL発光シートを所望の形状に矯正する試みがなされている(特許文献1参照)。このような公知技術によれば、EL発光シートを用いる薄型曲面発光パネルに、そりなどの形状変化が生ずることを極力防止し、輝度に不均一が生じないようにしている。
特開2000−105557号公報(段落番号0006〜0010、図1)
しかしながら、上記EL発光シートは、その端部が上述した枠によって支持されることで、弾性を持たせた所望の曲面となるように矯正されるものの、その端部と枠と間に隙間が生じる場合があり、その端部から湿気、水分又は酸素などが進入してしまうおそれがあった。
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、所望の基準面が形成された枠体と、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板と、前記フィルム状防湿基板の表面を前記基準面に密着させた状態で前記枠体に固定するとともに、前記フィルム状防湿基板の端部を被覆する防湿性固定部材とを有する。
上記課題を解決するために、請求項14記載の発明は、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板の表面を、枠体に形成された基準面に密着させた状態で、防湿性固定部材を用いて前記フィルム状防湿基板の端部を被覆させながら前記枠体に固定する。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態としての有機エレクトロルミネッセンス表示パネル1の構成例を示す斜視図である。
有機エレクトロルミネッセンス表示パネル1は、その外観上、枠体3及びフィルム状防湿基板7を備えている。以下の説明では、「有機エレクトロルミネッセンス表示パネル」を省略して「有機EL表示パネル」と呼ぶ。このフィルム状防湿基板7は、例えば多数配列する薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子を内蔵している。ここでいう薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子とは、分散型有機エレクトロルミネッセンス素子とは異なり、例えば所定の成膜工程を経て有機エレクトロルミネッセンス層が形成されるものである。
枠体3は、有機EL表示パネル1の筐体を構成する外装部材である。この枠体3には、その正面に開口部が形成されており、この開口部がそのフィルム状防湿基板7の表示面7aを構成している。すなわちこのフィルム状防湿基板7は駆動されると、その表示面7aから分散型有機エレクトロルミネッセンス素子の作動によって光を射出し、所定の映像を表示する構成となっている。
図2は、図1に示す有機EL表示パネル1を組み立てる構成例を示す分解斜視図である。この図2においては、一例として表示面7aを下に向けて有機EL表示パネル1を分解するとともに、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。なおこの図2においては、表示面7aを上に向けて有機EL表示パネル1を分解してもよい。
有機EL表示パネル1は、主として枠体3及び基板7を有する。この基板7は、上述したように有機エレクトロルミネッセンス素子が多数配列するとともにプラスティックなどの樹脂によって封止されたフィルム状であって防湿性を有する基板である。以下の説明では、この基板7を「フィルム状防湿基板7」と呼ぶ。このフィルム状防湿基板7はフィルム状防湿基板に相当し、例えば薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵している。
枠体3は、例えば底に開口部を有する薄い箱形状となっており、この開口部からフィルム状防湿基板7の表示面7aが露出している。すなわち、この枠体3は、有機EL表示パネル1の厚み方向に沿った4つの面で構成される側部3c及び、表示面7aから見た場合に有機EL表示パネル1の外縁に沿って所定の厚みを有する枠部3bを有する。この枠部3bには、その表面の裏側の面(以下「裏面」という)に、次のような機能を有する基準面3aが形成されている。この基準面3aは、有機EL表示パネル1を組み立てる際にフィルム状防湿基板7を押しつけて、このフィルム状防湿基板7を所望の形状に矯正するための基準となる面である。
図3は、図2に示す枠体3にフィルム状防湿基板7を固定した様子の一例を示す部分断面図である。
このフィルム状防湿基板7は、防湿接着剤6(防湿性固定部材に相当)によって、このフィルム状防湿基板7の表面をその基準面3aに密着させた状態で枠体3に固定されている。この防湿接着剤6は、このフィルム状防湿基板7の端部を被覆している。ここで、このフィルム状防湿基板7の端部とは、このフィルム状防湿基板7の厚みを構成する端面のみならず、このフィルム状防湿基板7の表面又は裏面の周囲の一部も含んでいる。
この防湿接着剤6は、例えばフィルム状防湿基板7を基準面に密着させた状態で枠体3に固定するための接着剤である。具体的には、フィルム状防湿基板7は、その四辺の外縁部が、枠体3の四辺の裏面に設けられている基準面3aに密着するように配置されている。そのフィルム状防湿基板7は、枠体3への固定箇所において防湿接着剤6によって、この枠体3に固定されている。
また、この防湿接着剤6は、防湿性を有する材質で構成されており、後述するような特性を有する。まず、例えば分散型のエレクトロルミネッセンス素子は、一般的に無機材料であるため、有機エレクトロルミネッセンス素子とは求められる防湿性能が異なる。一般的な樹脂の透湿度は、約1〜10[g/m・day]であり、防湿バリア膜を付加したLCD(液晶表示ディスプレイ)用樹脂基板の透湿度は、約0.1[g/m・day]以下である。また、湿気、水分、酸素に弱い薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子に求められる透湿度は、さらに低く、例えばモコン法の測定限界とされる数値、約0.001[g/m・day(g/m・d)]以下の高い防湿性能が要求される。なお、ガラス基板の透湿度(ガスバリア性)は、約10−3〜10−6[g/m・day]である。
本実施形態では、上述した防湿接着剤6として、例えばアクリル系UV硬化接着剤を採用し、この防湿接着剤6によって封止されたフィルム状防湿基板7の端部の透湿度を、例えば10−3[g/m・day(g/m・d)]以下とした。なお、この防湿接着剤6としては、このようなアクリル系UV硬化樹脂(接着剤)に限らず、例えばアクリル、エポキシなどの紫外線或いは熱などの手段により硬化する樹脂(接着剤)なども採用することができる。
この防湿接着剤6は、このようなエポキシ系などの接合剤を採用する場合には、例えば、この接合剤が紫外線を透過する部材としている。なお固定枠9なども、例えば紫外線の透過を阻害させない材料としている。この固定枠9の材質としては、例えばプラスティック又は金属を挙げることができる。また、フィルム状防湿基板7の端部を防湿するのに十分な大きさの額縁を採用しうる場合などにおいては、防湿接着剤6によって被覆して固定する個所は一部分であってもよい。ここでいう額縁とは、防湿基板端部から水分や酸素に弱い有機ELの有機機能層あるいは、有機絶縁膜などの構成部材までの幅をいう。
このようにすると、フィルム状防湿基板7は、基準面3aに沿って所望の形状となるように矯正されるという矯正効果を発揮する。しかも、この防湿接着剤6は、上述のように防湿性を有するため、湿気や水分に弱い薄膜型の有機エレクトロルミネッセンス素子を湿気、水分及び酸素から効果的に遮断することができるという防湿効果を発揮する。また、この防湿接着剤6は、フィルム状防湿基板7の端部からその一部が剥離しないようにできる剥離防止効果を発揮する。
図4は、図3に示す枠体3にフィルム状防湿基板7を固定した様子の変形例を示す部分断面図である。
図4では、図3に示す枠体3、フィルム状防湿基板7及び接着剤6は、それぞれ、図3に示すそれらとほぼ同様であるが、フィルム状防湿基板7の矯正方法が異なっている。具体的には、枠体3の裏面には、基準点3dが形成されている。この基準点3dは、点形状のみならず、例えば枠体3の裏面において枠部3bに沿って部分的に或いは連続して1周にわたり線状に形成されていてもよい。
このような構成の有機EL表示パネル1の製造方法の一例について、図1〜図4を参照しつつ説明すると、次のようになる。この製造方法では、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板7の表面を、枠体3に形成された基準面3aに密着させた状態で、防湿性固定部材6を用いて、そのフィルム状防湿基板7の端部を被覆させながら、その枠体3に固定する。
上記実施形態における有機EL表示パネル1においては、所望の基準面3aが形成された枠体3と、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板7と、前記フィルム状防湿基板7の表面を前記基準面3aに密着させた状態で前記枠体3に固定するとともに、前記フィルム状防湿基板7の端部を被覆する防湿性固定部材6とを有する。
上記実施形態における有機EL表示パネル1の製造方法においては、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板7の表面を、枠体3に形成された基準面3aに密着させた状態で、防湿性固定部材6を用いてフィルム状防湿基板7の端部を被覆させながらその枠体3に固定する。
これらのようにすると、フィルム状防湿基板7は、仮に変形していた場合でも、その表面が枠体3の基準面3aに密着するため、そのフィルム状防湿基板7が基準面3aに沿った形状に矯正される。しかもこのフィルム状防湿基板7は、自ら防湿性を有している上、さらに、その端部が防湿性固定部材6によって被覆されているため、その端部から湿気、水分及び酸素のいずれかが進入することを効果的に遮断することができる。従ってフィルム状防湿基板7は、薄膜型の有機エレクトロルミネッセンス素子を内蔵していても、湿気、水分及び酸素のいずれかによるダメージを受けにくくすることができるため、発光した際にいわゆるダークスポットと呼ばれる暗点が生じないようにすることができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1においては、上記構成に加えてさらに、前記防湿性固定部材6は、前記フィルム状防湿基板7を前記基準面3aに密着させた状態で前記枠体3に固定するための接着剤6である。
このようにすると、フィルム状防湿基板7は、上述のように形状が矯正されるばかりでなく、接着剤6によって枠体3への固定機能とフィルム状防湿基板7の端部の防湿機能を両立させることができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態における有機EL表示パネル1aを組み立てる構成例を示す分解斜視図である。なお、この図5においては、表示面7aを下に向けて有機EL表示パネル1を分解するとともに、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第2実施形態における有機EL表示パネル1aは、第1実施形態とほぼ同様の構成でありほぼ同様の動作である。このため第2実施形態では、同一の構成及び動作については第1実施形態における図1〜図4と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第1実施形態では、フィルム状防湿基板7を基準面3aに密着させてこのフィルム状防湿基板7を所望の形状に矯正して防湿接着剤6を用いて枠体3に固定していたが、第2実施形態では次のような構成となっている。すなわち第2実施形態では、このフィルム状防湿基板7を基準面3aに密着させるとともに、このフィルム状防湿基板7の裏面から固定枠9を押し当てて、このフィルム状防湿基板7を基準面3a及び固定枠9の形状に沿って矯正した上で、これらフィルム状防湿基板7及び固定枠9を防湿接着剤6を用いて枠体3に固定している。なお基準面3aは、枠体3に形成されている代わりに或いは併せて固定枠9に形成されていても良い。
図6は、図5に示す枠体3にフィルム状防湿基板7及び固定枠9を固定した様子の一例を示す部分断面図である。またこの図6に示す構成は、第1実施形態における図3に示す構成とほぼ同様であるため、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
図6に示す構成は、図3に示す構成に加えて、固定枠9を備えている。この固定枠9は押当固定枠に相当し、そのフィルム状防湿基板7を基準面3aに密着させるようにそのフィルム状防湿基板7の裏面7bから押し当てている。この固定枠9は、フィルム状防湿基板7の片面(以下、裏面7bを例示する)からこのフィルム状防湿基板7を基準面3aに押しつけるように配置されている。
フィルム状防湿基板7は、その裏面7bが固定枠9によって、基準面3aに押しつけられた状態で防湿接着剤6によって枠体3に固定されている。これらフィルム状防湿基板7及び固定枠9は、それらの端面が枠体3の裏面に接触しているとともに、固定枠9の上面から防湿接着剤6によって枠体3に固定されているため、それらの端部から湿気、水分及び酸素が進入しないようになっている。
上記実施形態における有機EL表示パネル1aにおいては、上記防湿性固定部材は、上記接着剤6を用いて、上記フィルム状防湿基板7を前記基準面3aに密着させるように、前記フィルム状防湿基板7の片面7bから押し当てる押当固定枠9(固定枠に相当)を含んでいる。
このようにすると、フィルム状防湿基板7が基準面3aのみならず押当固定枠9によっても矯正されてた状態で枠体3に固定されるようになり、より厳密に基準面3aに沿った形状に矯正されるようになる。
図7は、図6に示す枠体3にフィルム状防湿基板7及び固定枠9を固定した様子の変形例を示す部分断面図である。またこの図7の説明では、第2実施形態における図6とは異なる点を中心として説明する。
図7に示す構成では、図6に示す構成とは異なり、フィルム状防湿基板7及び固定枠9の各端部が枠体3の裏面に接触しておらず、これらフィルム状防湿基板7及び固定枠9及び枠体3の各端部に防湿接着剤6が充填されている。このように防湿接着剤6が充填されていると、図6に示すように各端部が封止された場合よりも、より防湿性が高くなるなるとともに、その各端部に防湿接着剤6が十分に入り込みやすくなり、この防湿接着剤6によってフィルム状防湿基板7が枠体3に確実に固定されるようになる。
<第3実施形態>
図8及び図9は、それぞれ第3実施形態における有機EL表示パネル1bを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお、この図8及び図9においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第3実施形態における有機EL表示パネル1bにおいて、第1実施形態とほぼ同様の構成については、第1実施形態における図1〜図4と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第3実施形態では、例えば図8に示すように多少の歪みを生じているフィルム状防湿基板7を、図9に示すように上から固定枠9aによって挟み込むとともに、下から固定枠9bによって挟み込んでいる。
具体的には、これら固定枠9a,9bは、各々溝9cが形成されており、これら固定枠9a,9bの各溝9cがフィルム状防湿基板7の上端部及び下端部を全体的に挟み込むようになっている。この溝9cの内周面には、上述した基準面3aが形成されている。なお、この溝9cの内周面に形成されているのは、上述した基準点3dであっても良い。
そしてこれら固定枠9a,9bは、各々フィルム状防湿基板7の上端部及び下端部を挟み込んだ状態で、それらの溝9cに上述した防湿接着剤6が充填され、フィルム状防湿基板7を固定している。このように溝9c内に防湿接着剤6が充填されると、そのフィルム状防湿基板7の上端部及び下端部が封止され、湿気、水分又は酸素が進入しにくくすることができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1bにおいては、前記防湿性固定部材9a,9bは、前記基準面3aが形成された溝9cを有し、前記溝9cの基準面によって矩形の前記フィルム状防湿基板7において互いに対辺となる端部を支持している。
このようにすると、溝状の矯正部材9a,9bは、その溝9cがフィルム状防湿基板7の端面を支持しつつこの端部からの湿気、水分及び酸素の進入を防ぐことができる。
<第3実施形態の第1変形例>
図10及び図11は、それぞれ第3実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネル1bを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお、この図10及び図11においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
この第3実施形態の第1変形例では、上述した下側の固定枠9bの代わりに固定枠9dが用いられている。固定枠9aは、上述した説明とほぼ同様にフィルム状防湿基板7を挟み込むため、その説明を省略する。この固定枠9dは、その溝9cによって、上述した固定枠9bと異なり、図10に示す様態のフィルム状防湿基板7の下側の端部の一部を、図11に示すように挟み込んで形状を矯正している。
図12は、図10及び図11に示す固定枠9a,9dの第1の断面構成例を示す断面図である。
図12に示すように固定枠9a,9dは、それぞれ、その溝9c内に基準面3aが形成されている。この基準面3aは、上述した各実施形態とほぼ同様にフィルム状防湿基板7を密着させた状態でその形状を矯正する機能を有する。この溝9c内には、上述した防湿接着剤6が充填されており、この溝9c内に配置されたフィルム状防湿基板7を固定するとともに、その端部から湿気、水分及び酸素の進入を防止している。
図13は、図10及び図11に示す固定枠9a,9dの第2の断面構成例を示す断面図である。
図13に示すように固定枠9aは、その溝9c内に基準点3dが形成されている。この基準点3dは、上述した各実施形態とほぼ同様にフィルム状防湿基板7の形状を矯正する機能を有する。この溝9c内には、上述した防湿接着剤6が充填されており、この溝9c内に配置されたフィルム状防湿基板7を固定するとともに、その端部から湿気、水分及び酸素の進入を防止している。
図14は、固定枠9e,9fを用いてフィルム状防湿基板7の端部を固定する様子の一例を示す斜視図である。なお、この図14においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
この矩形のフィルム状防湿基板7は、その四辺が互いに対辺が各々固定枠9e,9fによって支持される。これら固定枠9e,9fは、上述した固定枠9a,9bとほぼ同様の構成となっている。これら固定枠9e,9fは、それぞれ、その溝9c内に基準面3a又は基準点3dが形成されているとともに、その溝9cがフィルム状防湿基板7を挟み込んだ状態で防湿接着剤6が充填されている。
<第3実施形態の第2変形例>
図15は、第3実施形態の第2変形例としての有機EL表示パネル1cを組み立てる一部の工程例を示す斜視図であり、図16は、図15に示す固定枠9g,9hの構成例を示す断面図である。なお、この図15においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第3実施形態の第2変形例では、上述した第3実施形態の第1変形例とほぼ同様の形状については説明を省略するとともに異なる点を中心に説明する。この第3実施形態の第2変形例では、固定枠9e,9fが、各々固定枠9g,9hのようにほぼ半円筒形状となっている。
具体的には、上述した固定枠9e,9fの断面形状が、図16に示すようにほぼ半円の端部を延長した形状となった固定枠9g,9hとなっている。この延ばした部分は、上述した基準面3aなどを形成している。なお、これら固定枠9g,9hは、各々上述した固定枠9e,9fと同様の材質であり、同様に防湿効果を発揮する。
またこれら固定枠9g,9hは、上述した2辺の固定枠9g及び一辺の固定枠9hがほぼ一体化されていてもよい。具体的には、例えば図17に示すようU字型の固定枠9iの溝9cにフィルム状防湿基板7が挿入される形態であっても良い。このフィルム状防湿基板7の四辺は、これら固定枠9h,9iで挟み込まれる。これら固定枠9h,9iには基準面3aが形成されている。この9h,9iの溝9cには、フィルム状防湿基板7が基準面3aに密着して支持された状態で防湿接着剤6が充填され、このフィルム状防湿基板7がこの基準面3aによって矯正されながら固定される。
<第4実施形態>
図18及び図19は、それぞれ第4実施形態における有機EL表示パネル1eを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお図18においては、各々簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第4実施形態における有機EL表示パネル1eにおいて、第1実施形態〜第3実施形態とほぼ同様の構成については、第1実施形態における図1〜図17と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第1実施形態〜第3実施形態では各々フィルム状防湿基板7を平面上に矯正することを例示したが、第4実施形態ではフィルム状防湿基板7を所望の曲率の曲面に矯正することを例示している。
具体的には、図18に示すように固定枠9jは、所望の曲線を形成する溝9cを備えている。この溝9cの断面形状は、上述した第1実施形態から第3実施形態とほぼ同様であるので説明を省略する。この固定枠9jは、その溝9cによってフィルム状防湿基板7の長手方向に沿った端部を挟み込み可能な構成となっている。このように溝9cによってフィルム状防湿基板7を挟み込むと、この固定枠9jは、このフィルム状防湿基板7をこの溝9cの基準面3aに沿って所定の曲面を構成するように矯正する。
図19は、第4実施形態の変形例における有機EL表示パネル1fを組み立てる一部の工程例を示す斜視図であり、図20は、図19に示す固定枠9kの断面構成例を示す断面図である。なお、これら図19及び図20においては、各々簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
フィルム状防湿基板7が挟み込まれるのは、図18に示すような長手方向に沿った端部のみならず、図19に示すようにこの長手方向にほぼ垂直な短手方向に沿った端部であってもよい。具体的には、固定枠9kと同様に溝9cが形成されている複数の固定枠9kが、各々、この短手方向に沿った2辺の端部を挟み込むようにしている。
このとき、図20に示すように溝9cの基準面3aがフィルム状防湿基板7に密着して支持した状態で所望の曲面を構成するように矯正した状態で、このフィルム状防湿基板7は、防湿接着剤6によって固定枠9kに固定される。このようにすると、このフィルム状防湿基板7の端部が、防湿接着剤6によって封止されて湿気、水分及び酸素が進入しないようになる。しかも図20に示す構成によれば、フィルム状防湿基板7の曲率を固定枠9kの基準面3aの曲率に一致させることができる。
<第5実施形態>
図21及び図22は、それぞれ第5実施形態における有機EL表示パネル1gを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお、この図21及び図22においては、各々簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第5実施形態における有機EL表示パネル1gにおいて、第3実施形態とほぼ同様の構成については、第3実施形態における図1〜図13と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第3実施形態では、フィルム状防湿基板7が1枚(単板)であったが、第5実施形態では、フィルム状防湿基板がフィルム状防湿基板7,17の2枚である点が異なっている。なお、第5実施形態におけるフィルム状防湿基板7は、上述した第3実施形態におけるフィルム状防湿基板7とほぼ同様の構成である。またこれらフィルム状防湿基板7,17は、互いに張り合わされていても良いし、複数枚の基板として張り合わされていない形態でもよい。
このフィルム状防湿基板17は他のフィルム状防湿基板に相当し、例えば防湿作用を有する基板であり、フィルム状防湿基板7を湿気、水分及び酸素から保護する機能を有する。なお、このフィルム状防湿基板17は、このように防湿性を発揮するものの、フィルム状防湿基板7とは異なり、上述した薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子を有しない。有機ELの場合、固定封止プロセスにおける封止板が17に該当する。
このフィルム状防湿基板17は、フィルム状防湿基板7の表面に沿って設けられている。これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17は、このように重ねられた状態で、それら上端部及び下端部が各々固定枠9a,9bによって支持される。このとき、これら上端部及び下端部は、固定枠9a,9bに各々設けられた基準面3aによって矯正され、その結果、これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17が所望の形状に矯正される。
また、これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17の防湿膜の材質としては、それぞれ、例えば主としてSiON、SiO、SiN、SiOCなどのシリコン系無機膜が用いられる。防湿膜の成膜方式としては、例えば、スパッタ、CVDなどの真空成膜を採用することができる。この第5実施形態では、フィルム基板に防湿膜を成膜することで防湿機能を有する基板が完成する。このような構成によれば、この完成した基板の表裏両面からの水分、酸素の浸入を防止することができる。なお上述した基準面3aはこの防湿膜と接している。
また、フィルム状防湿基板7とフィルム状防湿基板17の貼り合わせは、例えば接着剤を用いることもできる。この接着剤としては、固定枠9a,9bを接着する場合と同様に、例えば熱、UV(紫外線)硬化によるアクリル、エポキシなどの接着剤を採用することができる。本実施形態では複数枚の基板(フィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17)を例示しているが、有機EL表示パネル用途においては、主として基板と封止板の2枚を封止するのに、固体封止と呼ばれるプロセス技術を採用することができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1gにおいては、上記構成に加えてさらに、前記フィルム状防湿基板7の表面に沿って設けられた他のフィルム状防湿基板17を有し、前記防湿性固定部材9a,9bは、前記接着剤6を用いて、前記フィルム状防湿基板7に前記他のフィルム状防湿基板17を重ねた状態で固定している。
このようにすると、フィルム状防湿基板7は、その表面にフィルム状防湿基板17が設けられているため、このフィルム状防湿基板7の端部のみならず、その表面から湿気、水分及び酸素が進入することも規制することができる。しかもこのフィルム状防湿基板7は、他のフィルム状防湿基板17とともに基準面3aに沿って矯正される。
<第5実施形態の変形例>
図23及び図24は、それぞれ第5実施形態の変形例としての有機EL表示パネル1hを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお、この図23及び図24においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
この第5実施形態の変形例では、上述した下側の固定枠9bの代わりに固定枠9dが用いられている。固定枠9aは上述した説明とほぼ同様にフィルム状防湿基板7を挟み込むため、説明を省略する。固定枠9dは、その溝9cによって、上述した固定枠9bと異なり、図23に示す状態のフィルム状防湿基板7の下端部の一部を、図24に示すように挟み込むようになっている。
図25は、図23及び図24に示す固定枠9a,9dの断面構成例を示す断面図である。
図25に示すように固定枠9a,9dは、その溝9c内に基準面3aが形成されている。この基準面3aは、上述した各実施形態とほぼ同様にフィルム状防湿基板7の形状を矯正する機能を有する。この溝9c内には、上述した防湿接着剤6が充填されており、この溝9c内に配置されたフィルム状防湿基板7を固定するとともに、その端部から湿気、水分及び酸素の進入を防止している。
このようにすると、このフィルム状防湿基板7は、防湿接着剤6を用いて、基準面3aに密着した状態でフィルム状防湿基板17とともに枠体3に固定される。このため、このフィルム状防湿基板17がフィルム状防湿基板7から剥離することを防止することができる。
なお、本実施形態は、上記に限られず、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
<第1変形例>
図26は、上記各実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネル1iの一部の構成例を示す断面図である。なお、この第1変形例では、上述した各実施形態とほぼ同様については説明を省略し、上述した各実施形態とは異なる点を中心として説明する。
第1変形例では、上述した第5実施形態と同様にフィルム状防湿基板7がフィルム状防湿基板17と重ねられた状態で固定枠10(防湿性固定部材に相当)に固定されている。これらフィルム状防湿基板7とフィルム状防湿基板17とを合わせた厚みはこの固定枠10の厚みにほぼ等しい構成となっている。また、これらフィルム状防湿基板7とフィルム状防湿基板17とは多少の面積差が生じている。この面積差によって構成される部分は、上述した各実施形態とほぼ同様な基準面3aを有する固定枠10に密着している。
この第1変形例では、フィルム状防湿基板17の面積がフィルム状防湿基板7の面積よりも小さく、固定枠10の基準面3aにはフィルム状防湿基板7の一部の面が密着している。この固定枠10は湿気及び水分の防湿機能や酸素の透過規制機能を有する。この基準面3aは、上述した各実施形態と同様に、このフィルム状防湿基板7が所望の形状となるように矯正する機能を有する。
また、この固定枠10は、これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17の端部を被覆するように、これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17の側部に主として配置しており、各端部から湿気、水分及び酸素が進入することを防止している。
この第1変形例における有機EL表示パネル1iにおいては、上記構成に加えてさらに、前記防湿性固定部材は、前記フィルム状防湿基板7と前記他のフィルム状防湿基板17とを貼り合わせた状態における面積差のある部分に密着する前記基準面3aと、前記フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17を重ね合わせた状態で固定する固定部材本体10(固定枠に相当)を有する。
このようにすると、固定部材本体10の基準面3aが、フィルム状防湿基板7及び他のフィルム状防湿基板17を所望の形状に矯正するとともに、固定部材本体10がこれらフィルム状防湿基板7及び他のフィルム状防湿基板17の各端部からの湿気、水分の防湿効果を発揮することができるばかりでなく、その厚み方向において薄くすることができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1iは、上記構成に加えてさらに、前記固定部材本体10の厚みは、重ね合わせた前記フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17を合わせた厚みにほぼ等しい構成としている。
このようにすると、フィルム状防湿基板7と他のフィルム状防湿基板17との厚みと固定部材本体10の厚みが等しいため、この固定部材本体10からフィルム状防湿基板7又は他のフィルム状防湿基板17のいずれかの表面までを平坦化させることができる。また、このようにすると、フィルムELに求められる薄型化が可能になる。
<第2変形例>
図27は、上記第1変形例をさらに変形した第2変形例としての有機EL表示パネル1jの一部の構成例を示す断面図である。
この第2変形例では、第1変形例とほぼ同様の構成であるが、固定部材本体10の形状が次のように異なっている。
上述した第1変形例における固定部材本体10の側面10cには、溝形状の第2接合部10bが形成されている。一方、フィルム状防湿基板7から光を射出させて所望の映像を表示する表示装置本体20には、凸形状の第1接合部20aが形成されている。この第1接合部20aは、第2接合部10bと嵌め合わせることができるようになっている。このように第1接合部20aを第2接合部10bに嵌め合わせると、フィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17が固定枠本体10とともに、表示装置本体20に固定される。
この固定部材本体10の透湿度は、例えば0.01[g/m・day]以上100[g/m・day]以下である。しかもこの固定部材本体10の材質としては、例えば日立化成社製の防湿絶縁材料を用いてフィルム状防湿基板7などの端部保護を行っている。なお、この防湿絶縁材料は、例えばフラットパネルディスプレイ用の材料として採用されていることが多い。この固定部材本体10は、その第2接合部10bが例えば紫外線硬化或いは熱硬化型の接着剤6を用いて第1接合部20aに貼り付けられている。
上記実施形態における有機EL表示パネル1jは、上記構成に加えてさらに、この固定部材本体10には、フィルム状防湿基板7から光を射出させて所望の映像を表示する表示装置本体20の第1接合部20aと嵌め合わされる第2接合部10bが形成されている。
このようにすると、第1接合部20aと第2接合部10bとを嵌め合わせて有機EL表示パネル1jを表示装置本体20に装着した際に衝撃があってフィルム状防湿基板7が変形しても、基準面3aがその変形を最小限となるように矯正する。
上記実施形態における有機EL表示パネル1jは、上記構成に加えてさらに、前記フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17と前記固定部材本体10との線膨張係数がほぼ等しい構成となっている。
このようにすると、フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17が経時変形した場合においても、固定部材本体10がフィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17とほぼ同様に変形するため、フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17と固定部材本体10とが吸湿するなどしても互いにほぼ同様に膨張する。従って、有機EL表示パネル1jは、フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17と固定部材本体10とが経時変形による膨張差による影響を少なくすることができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1jは、上記構成に加えてさらに、前記固定部材本体10の透湿度は、例えば0.01[g/m・day]以上100[g/m・day]以下である。
このようにすると、フィルム状防湿基板7の端部の防湿効果を十分に発揮し、有機EL表示パネル1jの信頼性を向上することができる。
また、上述した各実施形態における有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、上述した構成に加えてさらに、前記フィルム状防湿基板7を側方から固定する固定部材本体10を有する構成であっても良い。すなわち、上述した固定部材本体10は、上述のようなフィルム状防湿基板17が設けられていないフィルム状防湿基板7を側方から固定する形態であってもよい。
上述した各実施形態における有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、上記構成に加えてさらに、この固定部材本体10には、フィルム状防湿基板7から光を射出させて所望の映像を表示する表示装置本体20の第1接合部20aと嵌め合わされる第2接合部10bが形成されている。
このようにすると、第1接合部20aと第2接合部10bとを嵌め合わせて有機EL表示パネル1〜1hを各々表示装置本体20に装着した際に衝撃があってフィルム状防湿基板7が変形しても、基準面3aがその変形を最小限となるように矯正する。
上述した各実施形態における有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、上記構成に加えてさらに、前記フィルム状防湿基板7と前記固定部材本体10の線膨張係数がほぼ等しい構成となっている。
このようにすると、フィルム状防湿基板7が経時変形した場合においても、固定部材本体10がフィルム状防湿基板7とほぼ同様に変形するため、フィルム状防湿基板7と固定部材本体10とが吸湿するなどしても互いにほぼ同様に膨張する。従って、有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、フィルム状防湿基板7と固定部材本体10とが経時変形による膨張差による影響を少なくすることができる。
上述した各実施形態における有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、上記構成に加えてさらに、前記固定部材本体10の透湿度は、例えば0.01[g/m・day]以上100[g/m・day]以下である。
このようにすると、フィルム状防湿基板7の端部の防湿効果を十分に発揮し、有機EL表示パネル1〜1hの信頼性を各々向上することができる。
図28は、図3に示すフィルム状防湿基板7の変形例を示す部分断面図である。なお、図28においては、第1実施形態における図3に示す構成とほぼ同様であるため、同様の構成については説明を省略し、異なる点を中心として説明する。
このフィルム状防湿基板7の両表面には、他のフィルム状防湿基板の一例としての防湿膜7eが設けられている。この防湿膜7eは、例えば無機膜であり、上述したフィルム状防湿基板17と同様に防湿機能を有する。これら両面の防湿膜7eは、フィルム状防湿基板7の両面に成膜されている。このフィルム状防湿基板7は、基準面3aと防湿膜7eが接するようにした状態で、防湿接着剤6を用いて枠体3に固定される。このようにすると、この防湿膜7eが剥離することを防止することができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1jなどは、上述した構成に加えてさらに、前記他のフィルム状防湿基板は、前記フィルム状防湿基板7の表面及び裏面に各々成膜された防湿膜7eであってもよい。
このようにすると、フィルム状防湿基板7は、その端部からの湿気、水分の防湿効果を発揮することができるばかりでなく、その表面及び裏面からの湿気、水分の防湿効果を発揮することができる。
上述した各実施形態や変形例は、例えばフィルムデバイス全般に適用することができる。このようなフィルムデバイスの全般としては、例えば有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、有機トランジスタ、有機太陽電池、半導体レーザー、CNT−FETトランジスタなどに適用することができる。
第1実施形態としての有機EL表示パネルの構成例を示す斜視図である。 図1に示す有機EL表示パネルを組み立てる構成例を示す分解斜視図である。 図2に示す枠体にフィルム状防湿基板を固定した様子の一例を示す部分断面図である。 図3に示す枠体にフィルム状防湿基板を固定した様子の変形例を示す部分断面図である。 第2実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる構成例を示す分解斜視図である。 図5に示す枠体にフィルム状防湿基板及び固定枠を固定した様子の一例を示す部分断面図である。 図6に示す枠体にフィルム状防湿基板及び固定枠を固定した様子の変形例を示す部分断面図である。 第3実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第3実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第3実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第3実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 図10及び図11に示す固定枠の第1の断面構成例を示す断面図である。 図10及び図11に示す固定枠の第2の断面構成例を示す断面図である。 固定枠を用いてフィルム状防湿基板の端部を固定する様子の一例を示す斜視図である。 第3実施形態の第2変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 図15に示す固定枠の構成例を示す断面図である。 有機EL表示パネルを組み立てる工程の一部の他の一例を示す斜視図である。 第4実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第4実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 図19に示す固定枠の断面構成例を示す断面図である。 第5実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第5実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第5実施形態の変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第5実施形態の変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 図23及び図24に示す固定枠の断面構成例を示す断面図である。 各実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネルの一部の構成例を示す断面図である。 各実施形態の第2変形例としての有機EL表示パネルの一部の構成例を示す断面図である。 図3に示すフィルム状防湿基板の変形例を示す部分断面図である。
符号の説明
1 表示パネル
1a 表示パネル
1b 表示パネル
1c 表示パネル
1d 表示パネル
1e 表示パネル
1f 表示パネル
1g 表示パネル
1h 表示パネル
1i 表示パネル
1j 表示パネル
3 枠体
3a 基準面
6 防湿接着剤(防湿性固定部材、接着剤に相当)
7 基板、フィルム状防湿基板(フィルム状防湿基板に相当)
7e フィルム状防湿膜(他のフィルム状防湿基板に相当)
9 固定枠(防湿性固定部材、押当固定枠に相当)
9a 固定枠(防湿性固定部材に相当)
9b 固定枠(防湿性固定部材に相当)
9c 溝
9d 固定枠(防湿性固定部材に相当)
9e 固定枠(防湿性固定部材に相当)
9f 固定枠(防湿性固定部材に相当)
9g 固定枠(防湿性固定部材に相当)
9h 固定枠(防湿性固定部材に相当)
17 フィルム状防湿基板(他のフィルム状防湿基板に相当)
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子を内蔵するフィルム状防湿基板を備える有機エレクトロルミネッセンス表示パネル及びその製造方法に関する。
従来、平面バックライトに用いるEL発光シートは、そのままの形状では曲面形状の発光面を形成することができず、曲面の一部を平面に加工する必要があった。そこで、EL発光シートを用いる薄型曲面発光パネル及びその製造方法において、硬化収縮が生じないように、枠を用いてEL発光シートの端部を支持する方法を採用し、このEL発光シートを所望の形状に矯正する試みがなされている(特許文献1参照)。このような公知技術によれば、EL発光シートを用いる薄型曲面発光パネルに、そりなどの形状変化が生ずることを極力防止し、輝度に不均一が生じないようにしている。
特開2000−105557号公報(段落番号0006〜0010、図1)
しかしながら、上記EL発光シートは、その端部が上述した枠によって支持されることで、弾性を持たせた所望の曲面となるように矯正されるものの、その端部と枠と間に隙間が生じる場合があり、その端部から湿気、水分又は酸素などが進入してしまうおそれがあった。
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、所望の基準面が形成された枠体と、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板と、前記フィルム状防湿基板の表面を前記基準面に密着させた状態で前記枠体に固定するとともに、前記フィルム状防湿基板の端部を被覆する防湿性固定手段を有し、前記防湿性固定手段は、前記フィルム状防湿基板を前記基準面に密着させた状態で前記枠体に固定するための接着剤と、前記フィルム状防湿基板を前記基準面に密着させるように前記フィルム状防湿基板の片面から押し当てる押当固定枠とを含む
上記課題を解決するために、請求項2記載の発明は、所望の基準面が形成された枠体と、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板と、前記フィルム状防湿基板の表面を前記基準面に密着させた状態で前記枠体に固定するとともに、前記フィルム状防湿基板の端部を被覆する防湿性固定手段と、前記フィルム状防湿基板の表面に沿って設けられた他のフィルム状防湿基板を有し、前記枠体は、前記フィルム状防湿基板及び前記他のフィルム状防湿基板を重ね合わせた状態で固定する固定部材本体であり、前記防湿性固定手段は、前記フィルム状防湿基板と前記他のフィルム状防湿基板とを貼り合わせた状態における面積差のある部分に密着するとともに、前記基準面としても機能する、前記固定部材本体の密着面である。
上記課題を解決するために、請求項記載の発明は、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板の表面を、枠体に形成された基準面に密着させるように前記フィルム状防湿基板の片面から押当固定枠を押し当てた状態で、この押し当てた押当固定枠と接着剤とを用いて前記フィルム状防湿基板の端部を被覆ながら前記枠体に固定する。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態としての有機エレクトロルミネッセンス表示パネル1の構成例を示す斜視図である。
有機エレクトロルミネッセンス表示パネル1は、その外観上、枠体3及びフィルム状防湿基板7を備えている。以下の説明では、「有機エレクトロルミネッセンス表示パネル」を省略して「有機EL表示パネル」と呼ぶ。このフィルム状防湿基板7は、例えば多数配列する薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子を内蔵している。ここでいう薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子とは、分散型有機エレクトロルミネッセンス素子とは異なり、例えば所定の成膜工程を経て有機エレクトロルミネッセンス層が形成されるものである。
枠体3は、有機EL表示パネル1の筐体を構成する外装部材である。この枠体3には、その正面に開口部が形成されており、この開口部がそのフィルム状防湿基板7の表示面7aを構成している。すなわちこのフィルム状防湿基板7は駆動されると、その表示面7aから分散型有機エレクトロルミネッセンス素子の作動によって光を射出し、所定の映像を表示する構成となっている。
図2は、図1に示す有機EL表示パネル1を組み立てる構成例を示す分解斜視図である。この図2においては、一例として表示面7aを下に向けて有機EL表示パネル1を分解するとともに、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。なおこの図2においては、表示面7aを上に向けて有機EL表示パネル1を分解してもよい。
有機EL表示パネル1は、主として枠体3及び基板7を有する。この基板7は、上述したように有機エレクトロルミネッセンス素子が多数配列するとともにプラスティックなどの樹脂によって封止されたフィルム状であって防湿性を有する基板である。以下の説明では、この基板7を「フィルム状防湿基板7」と呼ぶ。このフィルム状防湿基板7は、例えば薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵している。
枠体3は、例えば底に開口部を有する薄い箱形状となっており、この開口部からフィルム状防湿基板7の表示面7aが露出している。すなわち、この枠体3は、有機EL表示パネル1の厚み方向に沿った4つの面で構成される側部3c及び、表示面7aから見た場合に有機EL表示パネル1の外縁に沿って所定の厚みを有する枠部3bを有する。この枠部3bには、その表面の裏側の面(以下「裏面」という)に、次のような機能を有する基準面3aが形成されている。この基準面3aは、有機EL表示パネル1を組み立てる際にフィルム状防湿基板7を押しつけて、このフィルム状防湿基板7を所望の形状に矯正するための基準となる面である。
図3は、図2に示す枠体3にフィルム状防湿基板7を固定した様子の一例を示す部分断面図である。
このフィルム状防湿基板7は、防湿接着剤6(防湿性固定手段に相当)によって、このフィルム状防湿基板7の表面をその基準面3aに密着させた状態で枠体3に固定されている。この防湿接着剤6は、このフィルム状防湿基板7の端部を被覆している。ここで、このフィルム状防湿基板7の端部とは、このフィルム状防湿基板7の厚みを構成する端面のみならず、このフィルム状防湿基板7の表面又は裏面の周囲の一部も含んでいる。
この防湿接着剤6は、例えばフィルム状防湿基板7を基準面に密着させた状態で枠体3に固定するための接着剤である。具体的には、フィルム状防湿基板7は、その四辺の外縁部が、枠体3の四辺の裏面に設けられている基準面3aに密着するように配置されている。そのフィルム状防湿基板7は、枠体3への固定箇所において防湿接着剤6によって、この枠体3に固定されている。
また、この防湿接着剤6は、防湿性を有する材質で構成されており、後述するような特性を有する。まず、例えば分散型のエレクトロルミネッセンス素子は、一般的に無機材料であるため、有機エレクトロルミネッセンス素子とは求められる防湿性能が異なる。一般的な樹脂の透湿度は、約1〜10[g/m・day]であり、防湿バリア膜を付加したLCD(液晶表示ディスプレイ)用樹脂基板の透湿度は、約0.1[g/m・day]以下である。また、湿気、水分、酸素に弱い薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子に求められる透湿度は、さらに低く、例えばモコン法の測定限界とされる数値、約0.001[g/m・day(g/m・d)]以下の高い防湿性能が要求される。なお、ガラス基板の透湿度(ガスバリア性)は、約10−3〜10−6[g/m・day]である。
本実施形態では、上述した防湿接着剤6として、例えばアクリル系UV硬化接着剤を採用し、この防湿接着剤6によって封止されたフィルム状防湿基板7の端部の透湿度を、例えば10−3[g/m・day(g/m・d)]以下とした。なお、この防湿接着剤6としては、このようなアクリル系UV硬化樹脂(接着剤)に限らず、例えばアクリル、エポキシなどの紫外線或いは熱などの手段により硬化する樹脂(接着剤)なども採用することができる。
この防湿接着剤6は、このようなエポキシ系などの接合剤を採用する場合には、例えば、この接合剤が紫外線を透過する部材としている。なお後述の固定枠9なども、例えば紫外線の透過を阻害させない材料としている。この固定枠9の材質としては、例えばプラスティック又は金属を挙げることができる。また、フィルム状防湿基板7の端部を防湿するのに十分な大きさの額縁を採用しうる場合などにおいては、防湿接着剤6によって被覆して固定する個所は一部分であってもよい。ここでいう額縁とは、防湿基板端部から水分や酸素に弱い有機ELの有機機能層あるいは、有機絶縁膜などの構成部材までの幅をいう。
このようにすると、フィルム状防湿基板7は、基準面3aに沿って所望の形状となるように矯正されるという矯正効果を発揮する。しかも、この防湿接着剤6は、上述のように防湿性を有するため、湿気や水分に弱い薄膜型の有機エレクトロルミネッセンス素子を湿気、水分及び酸素から効果的に遮断することができるという防湿効果を発揮する。また、この防湿接着剤6は、フィルム状防湿基板7の端部からその一部が剥離しないようにできる剥離防止効果を発揮する。
図4は、図3に示す枠体3にフィルム状防湿基板7を固定した様子の変形例を示す部分断面図である。
図4では、図3に示す枠体3、フィルム状防湿基板7及び接着剤6は、それぞれ、図3に示すそれらとほぼ同様であるが、フィルム状防湿基板7の矯正方法が異なっている。具体的には、枠体3の裏面には、基準点3dが形成されている。この基準点3dは、点形状のみならず、例えば枠体3の裏面において枠部3bに沿って部分的に或いは連続して1周にわたり線状に形成されていてもよい。この基準点3dを2つ以上設けることにより、それら複数の基準点3dを含む面が、上記基準面3aと同等の機能を果たす基準面となる。
このような構成の有機EL表示パネル1の製造方法の一例について、図1〜図4を参照しつつ説明すると、次のようになる。この製造方法では、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板7の表面を、枠体3に形成された基準面3aに密着させた状態で、防湿性固定手段6を用いて、そのフィルム状防湿基板7の端部を被覆させながら、その枠体3に固定する。
上記実施形態における有機EL表示パネル1においては、所望の基準面3aが形成された枠体3と、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板7と、前記フィルム状防湿基板7の表面を前記基準面3aに密着させた状態で前記枠体3に固定するとともに、前記フィルム状防湿基板7の端部を被覆する防湿性固定手段6とを有する。
上記実施形態における有機EL表示パネル1の製造方法においては、薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板7の表面を、枠体3に形成された基準面3aに密着させた状態で、防湿性固定手段6を用いてフィルム状防湿基板7の端部を被覆させながらその枠体3に固定する。
これらのようにすると、フィルム状防湿基板7は、仮に変形していた場合でも、その表面が枠体3の基準面3aに密着するため、そのフィルム状防湿基板7が基準面3aに沿った形状に矯正される。しかもこのフィルム状防湿基板7は、自ら防湿性を有している上、さらに、その端部が防湿性固定手段6によって被覆されているため、その端部から湿気、水分及び酸素のいずれかが進入することを効果的に遮断することができる。従ってフィルム状防湿基板7は、薄膜型の有機エレクトロルミネッセンス素子を内蔵していても、湿気、水分及び酸素のいずれかによるダメージを受けにくくすることができるため、発光した際にいわゆるダークスポットと呼ばれる暗点が生じないようにすることができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1においては、上記構成に加えてさらに、前記防湿性固定手段6は、前記フィルム状防湿基板7を前記基準面3aに密着させた状態で前記枠体3に固定するための接着剤6である。
このようにすると、フィルム状防湿基板7は、上述のように形状が矯正されるばかりでなく、接着剤6によって枠体3への固定機能とフィルム状防湿基板7の端部の防湿機能を両立させることができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態における有機EL表示パネル1aを組み立てる構成例を示す分解斜視図である。なお、この図5においては、表示面7aを下に向けて有機EL表示パネル1を分解するとともに、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第2実施形態における有機EL表示パネル1aは、第1実施形態とほぼ同様の構成でありほぼ同様の動作である。このため第2実施形態では、同一の構成及び動作については第1実施形態における図1〜図4と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第1実施形態では、フィルム状防湿基板7を基準面3aに密着させてこのフィルム状防湿基板7を所望の形状に矯正して防湿接着剤6を用いて枠体3に固定していたが、第2実施形態では次のような構成となっている。すなわち第2実施形態では、このフィルム状防湿基板7を基準面3aに密着させるとともに、このフィルム状防湿基板7の裏面から固定枠9を押し当てて、このフィルム状防湿基板7を基準面3a及び固定枠9の形状に沿って矯正した上で、これらフィルム状防湿基板7及び固定枠9を防湿接着剤6を用いて枠体3に固定している。なお基準面3aは、枠体3に形成されている代わりに或いは併せて固定枠9に形成されていても良い。
図6は、図5に示す枠体3にフィルム状防湿基板7及び固定枠9を固定した様子の一例を示す部分断面図である。またこの図6に示す構成は、第1実施形態における図3に示す構成とほぼ同様であるため、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
図6に示す構成は、図3に示す構成に加えて、固定枠9を備えている。この固定枠9は押当固定枠に相当し、フィルム状防湿基板7を基準面3aに密着させるようにそのフィルム状防湿基板7の裏面7bから押し当てている。この固定枠9は、フィルム状防湿基板7の片面(以下、裏面7bを例示する)からこのフィルム状防湿基板7を基準面3aに押しつけるように配置されている。
フィルム状防湿基板7は、その裏面7bが固定枠9によって、基準面3aに押しつけられた状態で防湿接着剤6によって枠体3に固定されている。これらフィルム状防湿基板7及び固定枠9は、それらの端面が枠体3の裏面に接触しているとともに、固定枠9の上面から防湿接着剤6によって枠体3に固定されているため、それらの端部から湿気、水分及び酸素が進入しないようになっている。
上記実施形態における有機EL表示パネル1aにおいては、上記防湿性固定手段は、上記接着剤6を用いて、上記フィルム状防湿基板7を前記基準面3aに密着させるように、前記フィルム状防湿基板7の片面7bから押し当てる押当固定枠9(固定枠に相当)を含んでいる。
このようにすると、フィルム状防湿基板7が基準面3aのみならず押当固定枠9によっても矯正された状態で枠体3に固定されるようになり、より厳密に基準面3aに沿った形状に矯正されるようになる。
図7は、図6に示す枠体3にフィルム状防湿基板7及び固定枠9を固定した様子の変形例を示す部分断面図である。またこの図7の説明では、第2実施形態における図6とは異なる点を中心として説明する。
図7に示す構成では、図6に示す構成とは異なり、フィルム状防湿基板7及び固定枠9の各端部が枠体3の裏面に接触しておらず、これらフィルム状防湿基板7及び固定枠9及び枠体3の各端部に防湿接着剤6が充填されている。このように防湿接着剤6が充填されていると、図6に示すように各端部が封止された場合よりも、より防湿性が高くなるなるとともに、その各端部に防湿接着剤6が十分に入り込みやすくなり、この防湿接着剤6によってフィルム状防湿基板7が枠体3に確実に固定されるようになる。
<第3実施形態>
図8及び図9は、それぞれ第3実施形態における有機EL表示パネル1bを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお、この図8及び図9においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第3実施形態における有機EL表示パネル1bにおいて、第1実施形態とほぼ同様の構成については、第1実施形態における図1〜図4と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第3実施形態では、例えば図8に示すように多少の歪みを生じているフィルム状防湿基板7を、図9に示すように上から枠体としての固定枠9aによって挟み込むとともに、下から枠体としての固定枠9bによって挟み込んでいる。
具体的には、これら固定枠9a,9bは、各々溝9cが形成されており、これら固定枠9a,9bの各溝9cがフィルム状防湿基板7の上端部及び下端部を全体的に挟み込むようになっている。この溝9cの内周面には、上述した基準面3aが形成されている。なお、この溝9cの内周面に形成されているのは、上述した基準点3dであっても良い。
そしてこれら固定枠9a,9bは、各々フィルム状防湿基板7の上端部及び下端部を挟み込んだ状態で、それらの溝9cに上述した防湿接着剤6が充填され、フィルム状防湿基板7を固定している。このように溝9c内に防湿接着剤6が充填されると、そのフィルム状防湿基板7の上端部及び下端部が封止され、湿気、水分又は酸素が進入しにくくすることができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1bにおいては、前記枠体9a,9bは、前記基準面3aが形成された溝9cを有し、前記防湿性固定手段6は、矩形の前記フィルム状防湿基板7の互いに対辺となる端部を前記溝9cの基準面3aに密着させて支持している。
このようにすると、溝状の矯正部材9a,9bは、その溝9cがフィルム状防湿基板7の端面を支持しつつこの端部からの湿気、水分及び酸素の進入を防ぐことができる。
<第3実施形態の第1変形例>
図10及び図11は、それぞれ第3実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネル1bを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお、この図10及び図11においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
この第3実施形態の第1変形例では、上述した下側の固定枠9bの代わりに枠体としての固定枠9dが用いられている。固定枠9aは、上述した説明とほぼ同様にフィルム状防湿基板7を挟み込むため、その説明を省略する。この固定枠9dは、その溝9cによって、上述した固定枠9bと異なり、図10に示す様態のフィルム状防湿基板7の下側の端部の一部を、図11に示すように挟み込んで形状を矯正している。
図12は、図10及び図11に示す固定枠9a,9dの第1の断面構成例を示す断面図である。
図12に示すように固定枠9a,9dは、それぞれ、その溝9c内に基準面3aが形成されている。この基準面3aは、上述した各実施形態とほぼ同様にフィルム状防湿基板7を密着させた状態でその形状を矯正する機能を有する。この溝9c内には、上述した防湿接着剤6が充填されており、この溝9c内に配置されたフィルム状防湿基板7を固定するとともに、その端部から湿気、水分及び酸素の進入を防止している。
図13は、図10及び図11に示す固定枠9a,9dの第2の断面構成例を示す断面図である。
図13に示すように固定枠9aは、その溝9c内に基準点3dが形成されている。この基準点3dは、上述した各実施形態とほぼ同様にフィルム状防湿基板7の形状を矯正する機能を有する。この溝9c内には、上述した防湿接着剤6が充填されており、この溝9c内に配置されたフィルム状防湿基板7を固定するとともに、その端部から湿気、水分及び酸素の進入を防止している。
図14は、固定枠9e,9fを用いてフィルム状防湿基板7の端部を固定する様子の一例を示す斜視図である。なお、この図14においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
この矩形のフィルム状防湿基板7は、その四辺が互いに対辺が各々固定枠9e,9fによって支持される。これら枠体としての固定枠9e,9fは、上述した固定枠9a,9bとほぼ同様の構成となっている。これら固定枠9e,9fは、それぞれ、その溝9c内に基準面3a又は基準点3dが形成されているとともに、その溝9cがフィルム状防湿基板7を挟み込んだ状態で防湿接着剤6が充填されている。
<第3実施形態の第2変形例>
図15は、第3実施形態の第2変形例としての有機EL表示パネル1cを組み立てる一部の工程例を示す斜視図であり、図16は、図15に示す固定枠9g,9hの構成例を示す断面図である。なお、この図15においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第3実施形態の第2変形例では、上述した第3実施形態の第1変形例とほぼ同様の形状については説明を省略するとともに異なる点を中心に説明する。この第3実施形態の第2変形例では、固定枠9e,9fが、各々固定枠9g,9hのようにほぼ半円筒形状となっている。
具体的には、上述した固定枠9e,9fの断面形状が、図16に示すようにほぼ半円の端部を延長した形状となった固定枠9g,9hとなっている。この延ばした部分は、上述した基準面3aなどを形成している。なお、これら枠体としての固定枠9g,9hは、各々上述した固定枠9e,9fと同様の材質であり、同様に防湿効果を発揮する。
またこれら固定枠9g,9hは、上述した2辺の固定枠9g及び一辺の固定枠9hがほぼ一体化されていてもよい。具体的には、例えば図17に示すようU字型の固定枠9iの溝9cにフィルム状防湿基板7が挿入される形態であっても良い。このフィルム状防湿基板7の四辺は、これら固定枠9h,9iで挟み込まれる。これら枠体としての固定枠9h,9iには基準面3aが形成されている。この9h,9iの溝9cには、フィルム状防湿基板7が基準面3aに密着して支持された状態で防湿接着剤6が充填され、このフィルム状防湿基板7がこの基準面3aによって矯正されながら固定される。
<第4実施形態>
図18及び図19は、それぞれ第4実施形態における有機EL表示パネル1eを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお図18においては、各々簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第4実施形態における有機EL表示パネル1eにおいて、第1実施形態〜第3実施形態とほぼ同様の構成については、第1実施形態における図1〜図17と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第1実施形態〜第3実施形態では各々フィルム状防湿基板7を平面に矯正することを例示したが、第4実施形態ではフィルム状防湿基板7を所望の曲率の曲面に矯正することを例示している。
具体的には、図18に示すように枠体としての固定枠9jは、所望の曲線を形成する溝9cを備えている。この溝9cの断面形状は、上述した第1実施形態から第3実施形態とほぼ同様であるので説明を省略する。この固定枠9jは、その溝9cによってフィルム状防湿基板7の長手方向に沿った端部を挟み込み可能な構成となっている。このように溝9cによってフィルム状防湿基板7を挟み込むと、この固定枠9jは、このフィルム状防湿基板7をこの溝9cの基準面3aに沿って所定の曲面を構成するように矯正する。
図19は、第4実施形態の変形例における有機EL表示パネル1fを組み立てる一部の工程例を示す斜視図であり、図20は、図19に示す固定枠9kの断面構成例を示す断面図である。なお、これら図19及び図20においては、各々簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
フィルム状防湿基板7が挟み込まれるのは、図18に示すような長手方向に沿った端部のみならず、図19に示すようにこの長手方向にほぼ垂直な短手方向に沿った端部であってもよい。具体的には、固定枠9と同様に溝9cが形成されている複数の枠体としての固定枠9kが、各々、この短手方向に沿った2辺の端部を挟み込むようにしている。
このとき、図20に示すように溝9cの基準面3aがフィルム状防湿基板7に密着して支持した状態で所望の曲面を構成するように矯正した状態で、このフィルム状防湿基板7は、防湿接着剤6によって固定枠9kに固定される。このようにすると、このフィルム状防湿基板7の端部が、防湿接着剤6によって封止されて湿気、水分及び酸素が進入しないようになる。しかも図20に示す構成によれば、フィルム状防湿基板7の曲率を固定枠9kの基準面3aの曲率に一致させることができる。
<第5実施形態>
図21及び図22は、それぞれ第5実施形態における有機EL表示パネル1gを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお、この図21及び図22においては、各々簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
第5実施形態における有機EL表示パネル1gにおいて、第3実施形態とほぼ同様の構成については、第3実施形態における図1〜図13と同一の符号を用いるとともに、その説明を省略し、以下の説明では異なる点を中心として説明する。
第3実施形態では、フィルム状防湿基板7が1枚(単板)であったが、第5実施形態では、フィルム状防湿基板がフィルム状防湿基板7,17の2枚である点が異なっている。なお、第5実施形態におけるフィルム状防湿基板7は、上述した第3実施形態におけるフィルム状防湿基板7とほぼ同様の構成である。またこれらフィルム状防湿基板7,17は、互いに張り合わされていても良いし、複数枚の基板として張り合わされていない形態でもよい。
このフィルム状防湿基板17は他のフィルム状防湿基板に相当し、例えば防湿作用を有する基板であり、フィルム状防湿基板7を湿気、水分及び酸素から保護する機能を有する。なお、このフィルム状防湿基板17は、このように防湿性を発揮するものの、フィルム状防湿基板7とは異なり、上述した薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子を有しない。有機ELの場合、固定封止プロセスにおける封止板が17に該当する。
このフィルム状防湿基板17は、フィルム状防湿基板7の表面に沿って設けられている。これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17は、このように重ねられた状態で、それら上端部及び下端部が各々枠体としての固定枠9a,9bによって支持される。このとき、これら上端部及び下端部は、固定枠9a,9bに各々設けられた基準面3aによって矯正され、その結果、これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17が所望の形状に矯正される。
また、これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17の防湿膜の材質としては、それぞれ、例えば主としてSiON、SiO、SiN、SiOCなどのシリコン系無機膜が用いられる。防湿膜の成膜方式としては、例えば、スパッタ、CVDなどの真空成膜を採用することができる。この第5実施形態では、フィルム基板に防湿膜を成膜することで防湿機能を有する基板が完成する。このような構成によれば、この完成した基板の表裏両面からの水分、酸素の浸入を防止することができる。なお上述した基準面3aはこの防湿膜と接している。
また、フィルム状防湿基板7とフィルム状防湿基板17の貼り合わせは、例えば接着剤を用いることもできる。この接着剤としては、固定枠9a,9bを接着する場合と同様に、例えば熱、UV(紫外線)硬化によるアクリル、エポキシなどの接着剤を採用することができる。本実施形態では複数枚の基板(フィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17)を例示しているが、有機EL表示パネル用途においては、主として基板と封止板の2枚を封止するのに、固体封止と呼ばれるプロセス技術を採用することができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1gにおいては、上記構成に加えてさらに、前記フィルム状防湿基板7の表面に沿って設けられた他のフィルム状防湿基板17を有し、前記防湿性固定手段は、前記フィルム状防湿基板7に前記他のフィルム状防湿基板17を重ねた状態で前記枠体9a,9bに固定している。
このようにすると、フィルム状防湿基板7は、その表面にフィルム状防湿基板17が設けられているため、このフィルム状防湿基板7の端部のみならず、その表面から湿気、水分及び酸素が進入することも規制することができる。しかもこのフィルム状防湿基板7は、他のフィルム状防湿基板17とともに基準面3aに沿って矯正される。
<第5実施形態の変形例>
図23及び図24は、それぞれ第5実施形態の変形例としての有機EL表示パネル1hを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。なお、この図23及び図24においては、簡素化して、本実施形態に関係する部材を中心に図示している。
この第5実施形態の変形例では、上述した下側の固定枠9bの代わりに枠体としての固定枠9dが用いられている。固定枠9aは上述した説明とほぼ同様にフィルム状防湿基板7を挟み込むため、説明を省略する。固定枠9dは、その溝9cによって、上述した固定枠9bと異なり、図23に示す状態のフィルム状防湿基板7の下端部の一部を、図24に示すように挟み込むようになっている。
図25は、図23及び図24に示す固定枠9a,9dの断面構成例を示す断面図である。
図25に示すように固定枠9a,9dは、その溝9c内に基準面3aが形成されている。この基準面3aは、上述した各実施形態とほぼ同様にフィルム状防湿基板7の形状を矯正する機能を有する。この溝9c内には、上述した防湿接着剤6が充填されており、この溝9c内に配置されたフィルム状防湿基板7を固定するとともに、その端部から湿気、水分及び酸素の進入を防止している。
このようにすると、このフィルム状防湿基板7は、防湿接着剤6を用いて、基準面3aに密着した状態でフィルム状防湿基板17とともに固定枠9a,9dに固定される。このため、このフィルム状防湿基板17がフィルム状防湿基板7から剥離することを防止することができる。
なお、本実施形態は、上記に限られず、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
<第1変形例>
図26は、上記第5実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネル1iの一部の構成例を示す断面図である。なお、この第1変形例では、上述した第5実施形態とほぼ同様については説明を省略し、上述した各実施形態とは異なる点を中心として説明する。
第1変形例では、上述した第5実施形態と同様にフィルム状防湿基板7がフィルム状防湿基板17と重ねられた状態で固定枠10(枠体、固定部材本体に相当)に固定されている。これらフィルム状防湿基板7とフィルム状防湿基板17とを合わせた厚みはこの固定枠10の厚みにほぼ等しい構成となっている。また、これらフィルム状防湿基板7とフィルム状防湿基板17とは多少の面積差が生じている。この面積差によって構成される部分は、上述した各実施形態とほぼ同様な基準面として機能する固定枠10の密着面3a(防湿性固定手段に相当)に密着している。
この第1変形例では、フィルム状防湿基板17の面積がフィルム状防湿基板7の面積よりも小さく、固定枠10の基準面3aにはフィルム状防湿基板7の一部の面が密着している。この固定枠10は湿気及び水分の防湿機能や酸素の透過規制機能を有する。この基準面3aは、上述した各実施形態と同様に、このフィルム状防湿基板7が所望の形状となるように矯正する機能を有する。
また、この固定枠10は、これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17の端部を被覆するように、これらフィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17の側部に主として配置しており、各端部から湿気、水分及び酸素が進入することを防止している。
この第1変形例における有機EL表示パネル1iにおいては、上記構成に加えてさらに、前記枠体は、前記フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17を重ね合わせた状態で固定する固定部材本体10(固定枠に相当)であり、前記防湿性固定手段は、前記フィルム状防湿基板7と前記他のフィルム状防湿基板17とを貼り合わせた状態における面積差のある部分に密着するとともに前記基準面としても機能する、前記枠体10の密着面3aである。
このようにすると、固定部材本体10の基準面3aが、フィルム状防湿基板7及び他のフィルム状防湿基板17を所望の形状に矯正するとともに、固定部材本体10がこれらフィルム状防湿基板7及び他のフィルム状防湿基板17の各端部からの湿気、水分の防湿効果を発揮することができるばかりでなく、その厚み方向において薄くすることができる。
上記実施形態における有機EL表示パネル1iは、上記構成に加えてさらに、前記固定部材本体10の厚みは、重ね合わせた前記フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17を合わせた厚みにほぼ等しい構成としている。
このようにすると、フィルム状防湿基板7と他のフィルム状防湿基板17との厚みと固定部材本体10の厚みが等しいため、この固定部材本体10からフィルム状防湿基板7又は他のフィルム状防湿基板17のいずれかの表面までを平坦化させることができる。また、このようにすると、フィルムELに求められる薄型化が可能になる。
<第2変形例>
図27は、上記第1変形例をさらに変形した第2変形例としての有機EL表示パネル1jの一部の構成例を示す断面図である。
この第2変形例では、第1変形例とほぼ同様の構成であるが、固定部材本体10の形状が次のように異なっている。
上述した第1変形例における固定部材本体10の側面10cには、溝形状の第2接合部10bが形成されている。一方、フィルム状防湿基板7から光を射出させて所望の映像を表示する表示装置本体20には、凸形状の第1接合部20aが形成されている。この第1接合部20aは、第2接合部10bと嵌め合わせることができるようになっている。このように第1接合部20aを第2接合部10bに嵌め合わせると、フィルム状防湿基板7及びフィルム状防湿基板17が固定枠本体10とともに、表示装置本体20に固定される。
この固定部材本体10の透湿度は、例えば0.01[g/m・day]以上100[g/m・day]以下である。しかもこの固定部材本体10の材質としては、例えば日立化成社製の防湿絶縁材料を用いてフィルム状防湿基板7などの端部保護を行っている。なお、この防湿絶縁材料は、例えばフラットパネルディスプレイ用の材料として採用されていることが多い。この固定部材本体10は、その第2接合部10bが例えば紫外線硬化或いは熱硬化型の接着剤6を用いて第1接合部20aに貼り付けられている。
上記変形例における有機EL表示パネル1jは、上記構成に加えてさらに、この固定部材本体10には、フィルム状防湿基板7から光を射出させて所望の映像を表示する表示装置本体20の第1接合部20aと嵌め合わされる第2接合部10bが形成されている。
このようにすると、第1接合部20aと第2接合部10bとを嵌め合わせて有機EL表示パネル1jを表示装置本体20に装着した際に衝撃があってフィルム状防湿基板7が変形しても、基準面3aがその変形を最小限となるように矯正する。
上記変形例における有機EL表示パネル1jは、上記構成に加えてさらに、前記フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17と前記固定部材本体10との線膨張係数がほぼ等しい構成となっている。
このようにすると、フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17が経時変形した場合においても、固定部材本体10がフィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17とほぼ同様に変形するため、フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17と固定部材本体10とが吸湿するなどしても互いにほぼ同様に膨張する。従って、有機EL表示パネル1jは、フィルム状防湿基板7及び前記他のフィルム状防湿基板17と固定部材本体10とが経時変形による膨張差による影響を少なくすることができる。
上記変形例における有機EL表示パネル1jは、上記構成に加えてさらに、前記固定部材本体10の透湿度は、例えば0.01[g/m・day]以上100[g/m・day]以下である。
このようにすると、フィルム状防湿基板7の端部の防湿効果を十分に発揮し、有機EL表示パネル1jの信頼性を向上することができる。
また、上述した各実施形態における有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、上述した構成に加えてさらに、前記フィルム状防湿基板7を側方から固定する固定部材本体10を有する構成であっても良い。すなわち、上述した固定部材本体10は、上述のようなフィルム状防湿基板17が設けられていないフィルム状防湿基板7を側方から固定する形態であってもよい。
上述した各実施形態における有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、上記構成に加えてさらに、この固定部材本体10には、フィルム状防湿基板7から光を射出させて所望の映像を表示する表示装置本体20の第1接合部20aと嵌め合わされる第2接合部10bが形成されている。
このようにすると、第1接合部20aと第2接合部10bとを嵌め合わせて有機EL表示パネル1〜1hを各々表示装置本体20に装着した際に衝撃があってフィルム状防湿基板7が変形しても、基準面3aがその変形を最小限となるように矯正する。
上述した各実施形態における有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、上記構成に加えてさらに、前記フィルム状防湿基板7と前記固定部材本体10の線膨張係数がほぼ等しい構成となっている。
このようにすると、フィルム状防湿基板7が経時変形した場合においても、固定部材本体10がフィルム状防湿基板7とほぼ同様に変形するため、フィルム状防湿基板7と固定部材本体10とが吸湿するなどしても互いにほぼ同様に膨張する。従って、有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、フィルム状防湿基板7と固定部材本体10とが経時変形による膨張差による影響を少なくすることができる。
上述した各実施形態における有機EL表示パネル1〜1hは、それぞれ、上記構成に加えてさらに、前記固定部材本体10の透湿度は、例えば0.01[g/m・day]以上100[g/m・day]以下である。
このようにすると、フィルム状防湿基板7の端部の防湿効果を十分に発揮し、有機EL表示パネル1〜1hの信頼性を各々向上することができる。
図28は、図3に示すフィルム状防湿基板7の変形例を示す部分断面図である。なお、図28においては、第1実施形態における図3に示す構成とほぼ同様であるため、同様の構成については説明を省略し、異なる点を中心として説明する。
このフィルム状防湿基板7の両表面には、他のフィルム状防湿基板の一例としての防湿膜7eが設けられている。この防湿膜7eは、例えば無機膜であり、上述したフィルム状防湿基板17と同様に防湿機能を有する。これら両面の防湿膜7eは、フィルム状防湿基板7の両面に成膜されている。このフィルム状防湿基板7は、基準面3aと防湿膜7eが接するようにした状態で、防湿接着剤6を用いて枠体3に固定される。このようにすると、この防湿膜7eが剥離することを防止することができる。
上記変形例における有機EL表示パネル1jなどは、上述した構成に加えてさらに、前記他のフィルム状防湿基板は、前記フィルム状防湿基板7の表面及び裏面に各々成膜された防湿膜7eであってもよい。
このようにすると、フィルム状防湿基板7は、その端部からの湿気、水分の防湿効果を発揮することができるばかりでなく、その表面及び裏面からの湿気、水分の防湿効果を発揮することができる。
上述した各実施形態や変形例は、例えばフィルムデバイス全般に適用することができる。このようなフィルムデバイスの全般としては、例えば有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、有機トランジスタ、有機太陽電池、半導体レーザー、CNT−FETトランジスタなどに適用することができる。
第1実施形態としての有機EL表示パネルの構成例を示す斜視図である。 図1に示す有機EL表示パネルを組み立てる構成例を示す分解斜視図である。 図2に示す枠体にフィルム状防湿基板を固定した様子の一例を示す部分断面図である。 図3に示す枠体にフィルム状防湿基板を固定した様子の変形例を示す部分断面図である。 第2実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる構成例を示す分解斜視図である。 図5に示す枠体にフィルム状防湿基板及び固定枠を固定した様子の一例を示す部分断面図である。 図6に示す枠体にフィルム状防湿基板及び固定枠を固定した様子の変形例を示す部分断面図である。 第3実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第3実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第3実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第3実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 図10及び図11に示す固定枠の第1の断面構成例を示す断面図である。 図10及び図11に示す固定枠の第2の断面構成例を示す断面図である。 固定枠を用いてフィルム状防湿基板の端部を固定する様子の一例を示す斜視図である。 第3実施形態の第2変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 図15に示す固定枠の構成例を示す断面図である。 有機EL表示パネルを組み立てる工程の一部の他の一例を示す斜視図である。 第4実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第4実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 図19に示す固定枠の断面構成例を示す断面図である。 第5実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第5実施形態における有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第5実施形態の変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 第5実施形態の変形例としての有機EL表示パネルを組み立てる一部の工程例を示す斜視図である。 図23及び図24に示す固定枠の断面構成例を示す断面図である。 各実施形態の第1変形例としての有機EL表示パネルの一部の構成例を示す断面図である。 各実施形態の第2変形例としての有機EL表示パネルの一部の構成例を示す断面図である。 図3に示すフィルム状防湿基板の変形例を示す部分断面図である。
1 表示パネル
1a 表示パネル
1b 表示パネル
1c 表示パネル
1d 表示パネル
1e 表示パネル
1f 表示パネル
1g 表示パネル
1h 表示パネル
1i 表示パネル
1j 表示パネル
3 枠体
3a 基準面
6 防湿接着剤(防湿性固定手段、接着剤に相当)
7 基板、フィルム状防湿基板(フィルム状防湿基板に相当)
7e フィルム状防湿膜(他のフィルム状防湿基板に相当)
9 固定枠(防湿性固定手段、押当固定枠に相当)
9a 固定枠(枠体に相当)
9b 固定枠(枠体に相当)
9c 溝
9d 固定枠(枠体に相当)
9e 固定枠(枠体に相当)
9f 固定枠(枠体に相当)
9g 固定枠(枠体に相当)
9h 固定枠(枠体に相当)
17 フィルム状防湿基板(他のフィルム状防湿基板に相当)

Claims (14)

  1. 所望の基準面が形成された枠体と、
    薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板と、
    前記フィルム状防湿基板の表面を前記基準面に密着させた状態で前記枠体に固定するとともに、前記フィルム状防湿基板の端部を被覆する防湿性固定部材と
    を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  2. 請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記防湿性固定部材は、
    前記フィルム状防湿基板を前記基準面に密着させた状態で前記枠体に固定するための接着剤を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  3. 請求項2記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記防湿性固定部材は、
    前記フィルム状防湿基板を前記基準面に密着させるように前記フィルム状防湿基板の片面から押し当てる押当固定枠を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  4. 請求項2記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記防湿性固定部材は、
    前記基準面が形成された溝を有し、前記溝の基準面によって矩形の前記フィルム状防湿基板において互いに対辺となる端部を支持することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  5. 請求項2記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記フィルム状防湿基板の表面に沿って設けられた他のフィルム状防湿基板を有し、
    前記防湿性固定部材は、
    前記接着剤を用いて、前記フィルム状防湿基板に前記他のフィルム状防湿基板を重ね合わせた状態で固定することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  6. 請求項5記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記他のフィルム状防湿基板は、前記フィルム状防湿基板の表面及び裏面に各々成膜された防湿膜であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  7. 請求項5記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記防湿性固定部材は、
    前記フィルム状防湿基板と前記他のフィルム状防湿基板とを貼り合わせた状態における面積差のある部分に密着する前記基準面と、
    前記フィルム状防湿基板及び前記他のフィルム状防湿基板を重ね合わせた状態で固定する固定部材本体と
    を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  8. 請求項7記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記固定部材本体の厚みは、重ね合わせた前記フィルム状防湿基板及び前記他のフィルム状防湿基板を合わせた厚みにほぼ等しいことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  9. 請求項1乃至請求項4のいずれか記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記フィルム状防湿基板を側方から固定する固定部材本体を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれか記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記固定部材本体には、
    前記フィルム状防湿基板から光を射出させて所望の映像を表示する表示装置本体の第1接合部と嵌め合わされる第2接合部が形成されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  11. 請求項7、請求項8又は請求項10記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記フィルム状防湿基板及び前記他のフィルム状防湿基板と前記固定部材本体の線膨張係数がほぼ等しいことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  12. 請求項9又は請求項10記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記フィルム状防湿基板と前記固定部材本体の線膨張係数がほぼ等しいことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  13. 請求項7乃至請求項10のいずれか記載の有機エレクトロルミネッセンス表示パネルにおいて、
    前記固定部材本体の透湿度は、0.01[g/m・day]以上100[g/m・day]以下であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネル。
  14. 薄膜型有機エレクトロルミネッセンス素子群を内蔵するフィルム状防湿基板の表面を、枠体に形成された基準面に密着させた状態で、防湿性固定部材を用いて前記フィルム状防湿基板の端部を被覆させながら前記枠体に固定することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示パネルの製造方法。
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