JPWO2009013804A1 - 内燃機関の低燃費化方法及びこれに用いられるパルス発生装置 - Google Patents

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敏明 片山
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Abstract

【課題】鉛蓄電池にパルスを印加することにより内燃機関の低燃費を可能にする。【解決手段】高周波パルス発生回路(22)では、電解コンデンサ(25)とインダクタ(26)とのLC共振回路が、LC並列共振回路とLC直列共振回路との間で交互に切替可能に、電解コンデンサ(25)とインダクタ(26)のループに、スイッチングトランジスタ(23)と(24)とが介在している。スイッチングトランジスタをオンにしてインダクタ(26)に磁場エネルギーを蓄え、スイッチングトランジスタをオフにしてLC直列共振回路からのパルスを、抵抗(29)と逆流防止ダイオード(30)とを介し、鉛蓄電池に供給することにより、該磁場エネルギーの一部をサルフェーションイオン化に使用する。抵抗(29)は、低燃費化を可能にする値のものが用いられる。

Description

本発明は、イグニッションコイルが接続された鉛蓄電池にパルスを印加して内燃機関の低燃費化を達成する方法及びこれに用いられるパルス発生装置に関する。
鉛蓄電池を放電させると、その電極面にサルフェーション(硫酸鉛)の絶縁性結晶が析出するため、電池容量が次第に低下して再生不能に至る。
鉛蓄電池に対する従来の直流パルス印加は、鉛蓄電池の延命を目的としていた。
例えば下記特許文献1には、電源の正極と負極との間に充電用スイッチングトランジスタと放電用スイッチングトランジスタとを直列接続し、これらトランジスタ間のノードを、電解液として希硫酸を用いた鉛蓄電池の正極に接続し、電源の負極を鉛蓄電池の負極に接続し、両トランジスタのゲートに交互にパルスを供給することにより、直流パルスで充放電を繰り返して、サルフェーションを分解し、使用済み鉛蓄電池を再生することが開示されている。
また、本出願人による下記特許文献2には、純水39〜60%と硫酸化合物5〜15%とコロイド状の珪石20〜30%とを含む電解液を用いた鉛蓄電池に直流パルスを印加することにより、電解液として希硫酸を用いた鉛蓄電池では再生できないものを再生可能であることが開示されている。
下記特許文献3には、上記特許文献2に関係した電解液が開示されており、これによれば、ガス発生を効果的に抑制し、水素放出を低減することで環境汚染を防止でき、不燃性で爆発性がなく、さらに、これを用いた鉛蓄電池は容量が大きいという利点を有することが記載されている。
一方、点火プラグの特性を向上させたり、筒内への霧状燃料噴射機構を改善したり、筒内ガソリン濃度を変えたりすることにより、筒内での失火を低減して低燃費化できることが知られている。また、失火を低減すればトルクが低下して、アクセルを踏み込んだときのエンジン応答性が低下することが知られている。
失火を低減して燃費を数パーセントでも低下させることができれば、有限の石油資源を効率よく利用できるとともに大気汚染防止にも寄与するので、好ましい。
特開2001−118611 WO2006/057083 特開2000−512429
内燃機関において、イグニッションコイルの電源として用いられる鉛蓄電池に対し直流パルスを印加することにより低燃費化を図ることについては、従来、全く着目されなかった。
本発明は、本発明者らの発見に基づくものであり、その目的は、イグニッションコイルが接続された鉛蓄電池にパルスを印加することにより内燃機関の低燃費化を可能にする方法及びこれに用いられるパルス発生装置を提供することにある。
本発明の第1態様では、出力端子間から繰り返し高周波パルスを出力するパルス発生装置において、
2kHz〜4kHzの共振周波数を有する共振回路と、
抵抗と整流素子とが直列接続された直列接続回路と、
該共振回路から該直列接続回路を介して該出力端子間から直流パルスを繰り返し発生させる制御回路とを備え、該抵抗が、内燃機関で駆動される発電機にイグニッションコイルと鉛蓄電池と該パルス発生装置とを並列接続し該発電機が駆動されている場合に該内燃機関の低燃費化を5%以上達成できる所定範囲内の値に定められている。
本発明によるパルス発生装置の第2態様では、第1態様において、該共振回路はLC共振回路であり、
該制御回路は、
オン時に該LC共振回路を並列LC共振回路にさせ、オフ時に該LC共振回路を直列LC共振回路にさせるスイッチング素子と、
該スイッチング素子を周期的にオン・オフさせるオン・オフ制御回路とを有する。
本発明によるパルス発生装置の第3態様では、第2態様において、該スイッチング素子は、電流路と該電流路を開閉する制御入力端子とを有するトランジスタであり、
該LC共振回路は、一端が該電流路の一端に結合されたコンデンサと、一端が該電流路の他端に結合され他端が該コンデンサの他端に結合されたインダクタとを有し、
該直列接続回路は、その一端が該電流路他端に結合され、その他端が該パルス発生装置の正極出力端子に結合され、該正極出力端子に対し該整流素子が順方向である。
本発明によるパルス発生装置の第4態様では、第3態様において、該コンデンサの容量が100μF以上、より好ましくは150μF以上である。
上記第1態様の構成によれば、共振回路から抵抗と整流素子との直列接続回路を介して取り出されるパルスのエネルギーが、該抵抗の値を所定範囲内の値にすることにより、鉛蓄電池の電極面に形成されたサルフェーションをイオン化する程度が高くなって、内燃機関の低燃費化を5%以上達成できるという効果を奏する。換言すれば、この効果が得られるように該抵抗の値が定められる。
上記第2又は第3態様の構成によれば、スイッチング素子を周期的にオン・オフ制御してLC共振回路を並列LC共振回路と直列LC共振回路とに交互に切り替えればよいので、構成が簡単であるという効果を奏する。
上記第4態様の構成によれば、鉛蓄電池の電極面に形成されたサルフェーションの寄生容量を無視することができるので、サルフェーションの程度に応じてLC共振回路のコンデンサの容量を変化させる必要がなく、構成が簡単であるという効果を奏する。
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図4は、本発明のパルス発生装置20を、内燃機関を用いる自動車等に適用した場合の回路を示す概略ブロック図である。
鉛蓄電池10は、その容器内に正電極11と負電極12とがセパレータ13を介して配設され、これらが電解液14内に浸漬されている。鉛蓄電池10の端子間定格電圧は、例えば12Vである。
鉛蓄電池10の正電極11と負電極12との間には、負荷15と、発電機16と、パルス発生装置20とが並列接続されている。負荷15は、少なくとも点火プラグのイグニッションコイルを含み、自動車の場合にはこれにライトと、ホーンと、ラジオと、エアコン等が並列接続されたものである。
図1は、パルス発生装置20の回路図である。
この回路では、ワンチップマイクロコンピュータ21のデータ出力端子211から、高周波パルス発生回路22のスイッチングトランジスタ23及び24のゲートに、図2のDOに示すようなパルスを印加することにより、スイッチングトランジスタ23及び24をオン・オフさせて、高周波パルス発生回路22から、急峻な電圧パルス波形Vtを発生させている。
図2のパルス波形Vtは、次のようにして観測されたものである。すなわち、自動車用定格電圧DC12Vの鉛蓄電池の正電極にパルス発生装置20の正極端子33Pを接続し、該鉛蓄電池の負電極12とパルス発生装置20の負極端子33Mとの間に5Ωの無誘導抵抗を接続し、この抵抗の端子間電圧をオシロスコープで観測したものである。パルス波形Vtのピーク電圧は約5Vであった。但し、この場合の電解液は希硫酸であった。
高周波パルス発生回路22では、電解コンデンサ25とインダクタ26とのLC共振回路を、LC並列共振回路とLC直列共振回路との間で交互に切替可能にするため、電解コンデンサ25の一端とインダクタ26の一端との間に、スイッチングトランジスタ23と24とが並列接続されている。また、電解コンデンサ25が放電した後にこれを充電させてLC共振回路をリセットするために、電解コンデンサ25の他端とインダクタ26の他端とが電流制限抵抗27を介して逆流防止ダイオード28のカソードに接続されている。また、スイッチングトランジスタ23と24のドレインと、逆流防止ダイオード28のアノードとの間に、抵抗29と逆流防止ダイオード30とが、ダイオード30のアノードを抵抗29側にして直列接続されている。スイッチングトランジスタ23及び24のゲートとソースとの間には、直流バイアス抵抗31が接続されている。
このような構成の高周波パルス発生回路22は、一方ではそのダイオード30のカソードが過電流保護ヒューズ32を介して正極端子33Pに接続され、スイッチングトランジスタ23及び24のソースが負極端子33Mに接続されている。
ダイオード28は、正極端子33Pと負極端子33Mとを誤ってそれぞれ鉛蓄電池10の負電極12と正電極11とに逆接続した場合に、ワンチップマイクロコンピュータ21及び電解コンデンサ25が壊れるのを防止するためのものである。
一方、ワンチップマイクロコンピュータ21にはA/D変換器が内蔵され、A/D変換入力端子212に、電圧Vを抵抗34と可変抵抗35との直列接続で分圧したモニター電圧Vmが印加される。電圧VがV0のときA/D変換器の出力が所定値になるように、パルス発生装置20の防塵防水用モールディング前に可変抵抗35の値が調整される。
ワンチップマイクロコンピュータ21のグランド電位入力端子213は負極端子33Mに接続され、正側電源電圧入力端子214は降圧電源回路37を介してダイオード28の
カソードに接続されている。降圧電源回路37は、電圧Vを降圧させて5Vの安定した電圧を電源電圧入力端子214に印加するためのものである。
降圧電源回路37では、三端子レギュレータ38の電圧入力端子とグランド端子との間にノイズ吸収コンデンサ39が接続され、三端子レギュレータ38のグランド端子と電圧出力端子との間にノイズ吸収コンデンサ40が接続されている。三端子レギュレータ38の電圧入力端子は、ツェナーダイオード41のアノード及びカソードを介して抵抗42の一端に接続され、抵抗42の他端が逆流防止ダイオード28のカソードに接続されている。また、三端子レギュレータ38の電圧出力端子がワンチップマイクロコンピュータ21の電源電圧入力端子214に接続されている。
次に、パルス発生装置20の動作について説明する。
鉛蓄電池10の定格出力電圧が12Vであるのに対し、発電機16の定格出力電圧は15Vである。したがって、発電機16を駆動させると、パルス発生装置20の出力端子間電圧Vが上昇する。
ワンチップマイクロコンピュータ21は、内部A/D変換器の出力を監視し、これが所定値以上になると、すなわち、電圧VがV0以上になると、そのデータ出力端子211からパルスの出力を開始することにより、高周波パルス発生回路22から鉛蓄電池10へ充電パルスを印加する。電圧V0は例えば、(12+15)/2=13.5Vと定める。ワンチップマイクロコンピュータ21は、電圧VがV0以下になり、これが所定時間、例えば5分継続すると、パルス印加動作を停止する。
(1)ワンチップマイクロコンピュータ21のデータ出力端子211を高レベルにすると、スイッチングトランジスタ23及び24がオンになって、抵抗27から電解コンデンサ25側へ急激に電流が流れて電解コンデンサ25が充電され、この電流が減少していくとともに、電解コンデンサ25とインダクタ26の端子間電圧が同じになるようにインダクタ26側への電流が増加していく。
(2)次にデータ出力端子211を低レベルにすると、スイッチングトランジスタ23及び24がオフになり、インダクタ26から負極端子33M側へ流れていた電流が0に急減するので、インダクタ26に逆起電力eが生じ、インダクタ26から抵抗29、逆流防止ダイオード30、過電流保護ヒューズ32及び正極端子33Pを介して鉛蓄電池10の正電極11へ電流が流れる。
この急減時の逆起電力eの大きさは、インダクタ26を流れている電流Iの時間微分値に比例する。抵抗29の値が大きいほど抵抗29側へ電流Iが流れ難くなるので、上記急減時の逆起電力eが大きい。一方、抵抗29の値が大きいほど抵抗29で消費されるエネルギーが大きくなるので、サルフェーションに供給されるイオン化用エネルギーの割合が小さくなる。したがって、サルフェーションをイオン化するために最適の、抵抗29の値があると考えられる。これは、後述の、低燃費化を達成するための抵抗29の値の範囲が限定される理由の1つであろう。
インダクタ26に蓄えられていた磁場と電解コンデンサ25に蓄えられていた電場のエネルギーが放出され、このエネルギーの一部が抵抗29で消費され、また、逆流防止ダイオード30の整流作用により負パルスがカットされ、直流パルスが充電パルスとして鉛蓄電池10の電極間に印加される。
図2に示す如く、上記(1)と(2)の動作が周期T1で繰り返される。(1)は鉛蓄
電池10の放電となるが、放電によりサルフェーションが生成されるので、抵抗27の値を比較的大きくして抵抗27の値と電解コンデンサ25の容量値の積である時定数を比較的大きくし、これにより放電パルスが生じないようにして、サルフェーション形成エネルギーを低減する必要がある。また、(2)において、逆流防止ダイオード30を通った電流パルスが抵抗27を通ると、そこで(電流)\t2\t・(抵抗)のエネルギーが消費されて鉛蓄電池10側へのエネルギー供給が低減するので、抵抗27の値を鉛蓄電池10の高周波内部抵抗よりも充分大きくする必要がある。
充電直流パルス印加によりサルフェーションのイオン化が生じ、その付近のイオン濃度が変化して、このイオン化を妨げると考えられる。そこで、(2)におけるデータ出力端子211の低レベル期間T12を、(1)におけるデータ出力端子211の高レベル期間T11より充分長くした。試作品ではT11=2μsec、T12=333μsecとした。さらに、図2に示す如く、ワンチップマイクロコンピュータ21によるパルス列印加期間T21と休止期間T22とを周期T2で繰り返した。試作品ではパルス列のパルス数を256個(T21=約85μs)、周期T2を1.5秒とした。
ここで、鉛蓄電池10の内部抵抗(直流に対する内部抵抗は数十mΩ)の値よりも抵抗27、42及び34のそれぞれの値を充分大きくすることにより、逆流防止ダイオード30を通った電流パルスが抵抗27、42及び34を通過するのを阻止することができる。この条件は、以下の説明から満たされることが分かる。
ツェナーダイオード41及び抵抗42は、電圧Vを降圧させて三端子レギュレータ38の電圧入力端子の電位を所定範囲内に収めるとともに、インダクタ26で生成されたパルスが逆流防止ダイオード28を通って三端子レギュレータ38へ伝達するのを阻止するためのものであり、この条件を満たすように抵抗42の値が、試作品では330Ωと決定された。
抵抗34は比較的大きな値にすることができ、試作品では、抵抗34を24KΩ、可変抵抗35を10KΩとした。
抵抗27と電解コンデンサ25との直列接続の時定数CRは、上述のことから概略定まる。電解コンデンサ25とインダクタ26とのLC共振回路の共振周波数を、低燃費化が達成されるように、実験結果に基づいて比較的高い値に定めることにより、電解コンデンサ25の容量Cとインダクタ26のインダクタンスLとの積の値が定まる。後述の理由からCを比較的大きな値に定めると、これらの関係からL及び抵抗27の値が定まる。試作品では、パルスエネルギーに変換するための磁場の蓄積エネルギーを大きくするため、インダクタ26としてフェライトコア入りコイルを用い、また、C=220μF、L=22μH、抵抗27の値を24Ωと決定した。この場合、LC直列共振周波数は2,289Hzである。
本発明者等は、抵抗29の値が自動車の燃費低下とエンジンのトルク低下に大きく影響することを実験により確かめた。具体的には、抵抗29の値を10〜12Ωにすることにより、図3に示すような実験結果が得られた。また、抵抗29を9Ω以下又は18Ω以上にすると、上記効果が殆ど得られないことを確かめた。
以上の抵抗は、共振周波数と直流とでほぼ同じになる金属薄膜抵抗を用いた。
実験に用いた鉛蓄電池10は、その自動車で使用されていた希硫酸電解液の鉛蓄電池10を、シンガポールのBONWE TECHNOLOGY (S) Pte Ltd 社販売の商品名「Electro Gel 2000」(PCT/CN96/00044)、比重値1.310の電解液14に入れ替えたものである。用いた
自動車は、図3の行毎に異なる。
図3において、「走行距離」は100の位を四捨五入したものであり、「使用期間」は、該入れ替え後に、自動車を普通に使用した期間である。「使用前」及び「経過後」は該入れ替え前及び使用期間経過後の1リットル当たりの走行距離km/Lである。「使用前」及び「経過後」の走行距離km/Lは、日による交通渋滞のばらつきの影響を取り除くため、3〜5日間における平均値とした。図3のNo7については、例外的に、パルス発生装置20の試作品1個では効果が得られず、3個並列接続したものを用いて効果が得られた。
図3に示す、異なる10台の自動車の「経過後」の低燃費化率の平均は、19%という驚くべき数値となった。また、3〜4日の使用期間経過後には初期加速時のエンジン応答性向上を体感できる程度になり、始動トルクが向上した。これに対し、従来の市販のパルス発生装置を使用した場合、電解液14を入れ替えて3ヶ月使用しても、初期加速時のエンジン応答性向上を体感することができなかった。
低燃費化とトルク向上の効果は、鉛蓄電池10に充電パルスを印加することにより、サルフェーションの影響が低減して鉛蓄電池10の内部抵抗が小さくなり、負荷15に含まれるイグニッションコイルへの電流が増加して、内燃機関の筒内失火が低減したためと考えられる。
サルフェーション絶縁膜により、正電極11及び負電極12に寄生容量が形成され、そのインピーダンスは高周波パルスの場合小さいので、サルフェーション絶縁膜に高周波電流が流れ易く、サルフェーションが硫酸イオンと鉛イオンとに分解されるためと考えられる。
上記効果を得るための抵抗29の範囲が限定される理由の他の1つは、高周波の場合、表皮効果により導体表面しか電流が流れないので、抵抗値が比較的大きくなり、この抵抗値が抵抗29の高周波に対する抵抗値に等しくなってインピーダンスマッチングがとれ、インダクタ26に蓄えられたエネルギーが効率良くサルフェーション分解に利用されるためであろう。
各種条件の下で図3のような結果が得られたことから、負荷15のインピーダンスは鉛蓄電池10のそれに比し充分大きく、抵抗29の最適値は負荷15に殆ど依存しないと考えられる。
サルフェーションの程度により寄生容量の値が変化するので、パルス発生装置20の最適パラメータがサルフェーションの程度により変化すると考えられる。しかし、サルフェーションの程度を検出して最適パラメータを自動的に変化させると、構成が複雑になる。
一方、スイッチングトランジスタ23及び24をオフにしたとき、電解コンデンサ25とインダクタ26と抵抗29と逆流防止ダイオード30との直列接続が、鉛蓄電池10に接続されていると近似でき、また、鉛蓄電池10は内部抵抗と寄生容量と直流電源との直列接続で近似できると考えられるので、電解コンデンサ25の容量を寄生容量に比し十分大きくすれば、寄生容量を無視することができる。
したがって、電解コンデンサ25の容量を寄生容量に比し十分大きくすれば、抵抗29の最適値はサルフェーションの程度にあまり依存せず、パルス発生装置20の構成が簡単になる。この条件を満たす電解コンデンサ25の容量は、好ましくは100μF以上、より好ましくは150μF以上である。
一方、上述のように、パルスエネルギーに変換するための磁場の蓄積エネルギーを大きくするため、インダクタ26のインダクタンスを比較的大きくする必要がある。
また、上述のように、サルフェーション絶縁膜により正電極11及び負電極12に形成される寄生容量のインピーダンスを小さくしてサルフェーション絶縁膜を高周波パルスが通り易くするには周波数を高くする必要がある。
しかしながら、LC直列共振周波数fは1/(2π√LC)であり、L及びCが大きくなるとこの周波数fが小さくなる。
このようなことから、低燃費化効果を得るためのLC直列共振周波数fの好ましい範囲は2kHz〜4kHzに制限されることが分かった。
各種条件の下で図3のような結果が得られ、実験に用いたパルス発生装置20の試作品は、これらの条件を満たしていた。
なお、本発明には外にも種々の変形例が含まれる。
例えば、本発明の適用範囲は自動車に限定されず、内燃機関で少なくともイグニッションコイルの電源として用いられる鉛蓄電池を搭載したあらゆる装置、例えばトラクター、クレーン、船、コンプレッサー等にも適用できることは勿論である。
また、高周波パルス発生回路22の共振周波数、鉛蓄電池10の定格出力電圧、鉛蓄電池10の構造又は形状によって、鉛蓄電池10の高周波に対する内部抵抗値が異なり、また、抵抗29の構造によりその値の周波数特性が異なるので、本発明で用いられる抵抗29の値の好ましい範囲は、上述の10〜12Ωに限定されず、低燃費化効果で限定される。
また、図1に示す抵抗29と逆流防止ダイオード30との直列接続回路は、抵抗29と逆流防止ダイオード30とを互いに入れ替えた構成であってもよい。
さらに、電解コンデンサ25とインダクタ26との共振回路を、スイッチング素子をオフにして並列共振回路を直列共振回路に切り替えた時に、充電パルスが該直列共振回路から該直列接続回路を介して鉛蓄電池10へ印加されるように、該直列接続回路が該共振回路に接続されていればよい。
また、電解液14は、上記特許文献2又は3に記載のもの、すなわち、純水39〜60%と硫酸化合物5〜15%とコロイド状の珪石20〜30%(好ましくは17.6〜24.1%)とを含むものであればよく、ここに硫酸化合物は例えば、硫酸ニッケル0.005〜0.04%、硫酸コバルト0.003〜0.025%、硫酸アルミニウム2.0〜4.8%、硫酸ナトリウム1.3〜3.7%、及び、硫酸マグネシウム1.2〜5.9%である。電解液14はさらに、ET−90安定剤1.5〜9.6%、リン酸アルミニウム2〜6.3% 、ヨウ化リチウム0.09〜0.3%、塩化リチウム0.09〜0.31%、炭酸リチウム1.3〜5%、及び、硫酸7〜11.6%を含んでいてもよい。
パルス発生装置の回路図である。 このパルス発生装置の動作を示す電圧波形図である。 このパルス発生装置を自動車に搭載し普通に自動車を使用した場合の低燃費化を示す実験データである。 このパルス発生装置を、内燃機関を用いる自動車等に適用した場合の回路を示す概略ブロック図である。
符号の説明
10 鉛蓄電池
11 正電極
12 負電極
13 セパレータ
14 電解液
15 負荷
16 発電機
20 パルス発生装置
21 ワンチップマイクロコンピュータ
211 データ出力端子
212 A/D変換入力端子
213 電源電圧入力端子
214 電源電圧入力端子
22 高周波パルス発生回路
23、24 スイッチングトランジスタ
25 電解コンデンサ
26 インダクタ
27、31、34、42 抵抗
28、30 逆流防止ダイオード
29 抵抗
32 過電流保護ヒューズ
33P 正極端子
33M 負極端子
35 可変抵抗
36、39、40 ノイズ吸収コンデンサ
37 降圧電源回路
38 三端子レギュレータ

Claims (7)

  1. 出力端子間から繰り返し高周波パルスを出力するパルス発生装置において、
    2kHz〜4kHzの共振周波数を有する共振回路と、
    抵抗と整流素子とが直列接続された直列接続回路と、
    該共振回路から該直列接続回路を介して該出力端子間から直流パルスを繰り返し発生させる制御回路と、
    を備え、該抵抗が、内燃機関で駆動される発電機にイグニッションコイルと鉛蓄電池と該パルス発生装置とを並列接続し該発電機が駆動されている場合に該内燃機関の低燃費化を5%以上達成できる所定範囲内の値に定められていることを特徴とするパルス発生装置。
  2. 該共振回路はLC共振回路であり、
    該制御回路は、
    オン時に該LC共振回路を並列LC共振回路にさせ、オフ時に該LC共振回路を直列LC共振回路にさせるスイッチング素子と、
    該スイッチング素子を周期的にオン・オフさせるオン・オフ制御回路と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のパルス発生装置。
  3. 該スイッチング素子は、電流路と該電流路を開閉する制御入力端子とを有するトランジスタであり、
    該LC共振回路は、一端が該電流路の一端に結合されたコンデンサと、一端が該電流路の他端に結合され他端が該コンデンサの他端に結合されたインダクタとを有し、
    該直列接続回路は、その一端が該電流路他端に結合され、その他端が該パルス発生装置の正極出力端子に結合され、該正極出力端子に対し該整流素子が順方向である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のパルス発生装置。
  4. 該コンデンサの容量が100μF以上であることを特徴とする請求項3に記載のパルス発生装置。
  5. 内燃機関で駆動される発電機にイグニッションコイルと鉛蓄電池とを並列接続し該発電機が駆動されている状態で、整流素子と該内燃機関の低燃費化を5%以上達成できる所定範囲内の値に定められている抵抗との直列接続回路を介して、該鉛蓄電池に充電パルスを繰り返し供給することを特徴とする内燃機関の低燃費化方法。
  6. 該充電パルスを、2kHz〜4kHzの共振周波数を有する共振回路から生成することを特徴とする請求項5に記載の内燃機関の低燃費化方法。
  7. 該鉛蓄電池はその電解液が、純粋39〜60%と硫酸化合物5〜15%とコロイド状の珪石20〜30%とを含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の内燃機関の低燃費化方法。
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