JPWO2009011203A1 - 光ピックアップ装置 - Google Patents
光ピックアップ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2009011203A1 JPWO2009011203A1 JP2009523582A JP2009523582A JPWO2009011203A1 JP WO2009011203 A1 JPWO2009011203 A1 JP WO2009011203A1 JP 2009523582 A JP2009523582 A JP 2009523582A JP 2009523582 A JP2009523582 A JP 2009523582A JP WO2009011203 A1 JPWO2009011203 A1 JP WO2009011203A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- pickup device
- collimating lens
- optical pickup
- optical element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 title claims abstract description 137
- 230000004075 alteration Effects 0.000 claims abstract description 29
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 claims description 18
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 14
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 21
- 235000005811 Viola adunca Nutrition 0.000 description 9
- 240000009038 Viola odorata Species 0.000 description 9
- 235000013487 Viola odorata Nutrition 0.000 description 9
- 235000002254 Viola papilionacea Nutrition 0.000 description 9
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 9
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 5
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 5
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 4
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 3
- 238000013461 design Methods 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 206010010071 Coma Diseases 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 206010073261 Ovarian theca cell tumour Diseases 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 239000006059 cover glass Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
- 208000001644 thecoma Diseases 0.000 description 1
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/12—Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
- G11B7/135—Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
- G11B7/1372—Lenses
- G11B7/1376—Collimator lenses
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
本発明は、簡素な構成でありながら、コリメートレンズの調整を精度良く容易に行える光ピックアップ装置を提供する。ハウジング1の開口1aが、コリメートレンズ3の光軸と対物レンズ10の光軸との関係を維持しつつ、ホルダ2をコリメートレンズ3の光軸方向に所定範囲内で移動可能にガイドするようになっているので、開口1aにガイドされつつホルダ2を所定範囲内で移動させ、最も球面収差の少ない位置で固着すれば、コリメートレンズ3の光軸と対物レンズ10の光軸との関係は維持されていることから、高精度な調整を容易に行うことができる。
Description
本発明は、光ピックアップ装置に関し、特に、光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行うことができ、コンパクトな構成を有する光ピックアップ装置に関する。
CDやDVDに代表される光ディスクに対して、情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置が開発されている。また、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、Blu−ray DiscやHD DVDなどの高密度光ディスクに情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置の開発も急速に進んでいる。
特開平09−44891号公報
特開2005−149607号公報
ところで、高密度光ディスクに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合、400nm前後の光束を出射する半導体レーザを用いることが多いが、上市されている半導体レーザは、出射光束の波長が基準波長に対して大きくばらつくという問題がある。出射光束の波長が基準波長に対して大きくシフトすると、集光スポットに球面収差が発生し、波長のばらつきに相応して光ピックアップ装置個々で記録/再生性能がばらつき、これが問題となる恐れがある。また、光ピックアップ装置の集光光学系を構成する光学素子、特に対物レンズについては、製造誤差に起因する球面収差を生じやすく、これが記録/再生性能を劣化させる要因となる場合がある。このような球面収差を補正する一つの方法として、組立時に半導体レーザを集光光学系の光軸方向に位置調整することも考えられる。
しかしながら、半導体レーザを光軸方向に動かすと、光検出器上における光ディスクからの反射光の光軸方向の集光位置もずれてしまう。このずれを、光ディスク反射光を光検出器に集光するサーボレンズの位置を調整して修正することもできるが、それにより光ディスクから光検出器に至る光学系の倍率が変わってしまうという問題がある。
一方、光検出器自体を光軸方向に調整して修正することもできるが、光検出器は光軸直交方向の位置調整も必要なことから、光ピックアップ本体に対して接着材のみによって保持しなくてはならず、その結果、前述の球面収差のばらつきに相応して光ピックアップ本体と光検出器との距離にばらつきが生じ、温度等の環境変化に対する光検出器の位置の安定性について、光ピックアップ個々で差が生じるという問題がある。
また、光ピックアップ装置全体での球面収差の補正は、実際に光ディスクの情報記録面で反射した光束を、対物レンズを含む集光光学系を介して光検出器で受光して、その信号を利用して行うことが好ましいが、半導体レーザの光軸方向の調整を行う場合、光軸直交方向の動きも光検出器上の光スポットの動きとなるため、信号が安定せず調整が困難となる問題がある。
これに対し、例えば光ピックアップ装置の組立時に、コリメートレンズを光軸方向位置を調整して対物レンズに入射させる光束の発散度を変更することにより、光ディスクの情報記録面における球面収差の量を許容範囲に収めることも考えられる。
ここで、コリメートレンズを光ピックアップ装置に設ける場合、コリメートレンズの焦点距離が長い方が、半導体レーザとコリメートレンズとの位置関係における誤差感度上有利であり、コリメートレンズを対物レンズと立上げミラーの間に配置すれば、長焦点距離のコリメートレンズを用いながらコンパクトなレイアウトが可能となる。光ディスクの情報記録面に直交する方向における寸法の許容度が比較的大きな光ピックアップ装置では、このようなレイアウトを選ぶ場合が多い(特許文献1参照)。
また、このようなレイアウトでは、半導体レーザからの光束が光ディスクへ向かう系(往路)と、光ディスクからの反射光が光検出器へ向かう系(復路)との共通光路中にコリメートレンズを設けるので、球面収差の補正のためにコリメートレンズを光軸方向に動かしても、光検出器を光軸方向に動かして修正する必要がないので、前述した半導体レーザを動かしたときの問題を回避できるメリットがある。
かかる場合、どのようにしてコリメートレンズの位置調整を行うかという問題がある。これに対し、特許文献2には、レンズホルダによって保持されたコリメートレンズを光軸方向に調整可能な構成が開示されている。しかしながら、特許文献2のレンズホルダは、一体的に形成されたばね片によって支持されているので、レンズホルダの形状が複雑でありコスト的に不利であることの他、ばね部の光軸方向の長さが短いため、レンズホルダをひっかかり無くスムーズに動かすことが難しく、よってコリメートレンズと半導体レーザ、対物レンズとの位置関係を精度良く維持しつつ、コリメートレンズを光軸方向に高精度に調整するのが難しいという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みて成されたものであり、簡素な構成でありながら、コリメートレンズの調整を精度良く容易に行える光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
請求の範囲1に記載の光ピックアップ装置は、光源と、前記光源からの出射光を反射させる立上げミラーと、対物光学素子を含む集光光学系からなる光ピックアップ装置であって、
前記立上げミラーと前記対物光学素子との間に配置されたコリメートレンズを含む光学素子ユニットと、
少なくとも組付時に、前記光学素子ユニットを前記コリメートレンズの光軸方向に所定範囲内で移動可能にガイドするガイド部を備えたハウジングと、を有し、
前記光学素子ユニットは、前記所定範囲内の所定位置で前記ハウジングに固着されていることを特徴とする。
前記立上げミラーと前記対物光学素子との間に配置されたコリメートレンズを含む光学素子ユニットと、
少なくとも組付時に、前記光学素子ユニットを前記コリメートレンズの光軸方向に所定範囲内で移動可能にガイドするガイド部を備えたハウジングと、を有し、
前記光学素子ユニットは、前記所定範囲内の所定位置で前記ハウジングに固着されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記ハウジングのガイド部が、少なくとも組付時に、前記光源の発光点位置と、前記コリメートレンズの光軸直交方向位置との関係を維持しつつ、前記光学素子ユニットを前記コリメートレンズの光軸方向に所定範囲内で移動可能にガイドするようになっているので、前記ガイド部にガイドされつつ前記光学素子ユニットを前記所定範囲内で移動させ、最も球面収差の少ない位置で固着すれば、個々の光ピックアップ装置について、ばらつきが少なく良好な記録/再生性能を実現できる。
請求の範囲2に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲1に記載の発明において、前記光学素子ユニットは、前記コリメートレンズを保持するホルダを含むことを特徴とする。但し、前記前記光学素子ユニットは、前記コリメートレンズのみから形成されていても良い。
請求の範囲3に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲1又は2に記載の発明において、前記ハウジングは、前記光学素子ユニットの移動範囲の光源から光が入射する側の末端で前記光学素子ユニットに当接する当接部を有することを特徴とする。例えば、対物レンズによる集光スポットのコマ調整などは、必ずしも球面収差をベストな状態に抑えなくても可能である。そこで、前記ガイド部により前記光学素子ユニットをガイドしつつ前記当接部に当接させれば、特別な前記光学素子の保持機構が必要なく、対物光学素子のチルトによるコマ収差の補正を行うことができる。
請求の範囲4に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲3に記載の発明において、前記当接部は環状であることを特徴とする。
請求の範囲5に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲3に記載の発明において、前記当接部は突起であることを特徴とする。
請求の範囲6に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲1〜5のいずれかに記載の発明において、前記ガイド部により前記対物光学素子ユニットがガイドされた状態で、前記ハウジングに対し、前記コリメートレンズの光軸直交方向の位置決めがなされることを特徴とする。
請求の範囲7に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲1〜6のいずれかに記載の発明において、前記コリメートレンズを前記所定範囲の末端から前記所定位置まで移動させたとき、前記対物レンズにより光ディスクの情報記録面に形成される集光スポットの3次球面収差成分の変化量は、0.02〜0.07λrmsであることを特徴とするので、例えば前記コリメートレンズが前記末端の位置でもコマ収差調整が可能であり、且つ光ピックアップ装置の球面収差を補正するための補正量を有しており、個々の光ピックアップ装置を良好な性能に調整することができる。
請求の範囲8に記載の光ピックアップ装置は、請求の範囲1〜7のいずれかに記載の発明において、前記ガイド部は円筒面を含むことを特徴とするので、前記光学素子ユニットを円筒形状とすることで、前記ガイド部の円筒面と嵌合させて、その軸線方向に案内することができる。
本発明によれば、コンパクトでありながらも、簡素な構成でありながら、コリメートレンズの調整を精度良く容易に行える光ピックアップ装置を提供することができる。
1 ハウジング
1a 開口
1b 環状部
1b’ 凸部
2 ホルダ
3、3’ コリメートレンズ
3a レンズ部
3b 中空円筒部
4 立ち上げミラー
5 半導体レーザ
6 青紫色用偏光ビームスプリッタ
7 パワーモニタ
9 λ/4波長板
10 対物レンズ
11 偏光ビームスプリッタ
12 サーボレンズ
13 光検出器
14 アクチュエータ
15 2レーザ1パッケージ
16 カップリングレンズ
1a 開口
1b 環状部
1b’ 凸部
2 ホルダ
3、3’ コリメートレンズ
3a レンズ部
3b 中空円筒部
4 立ち上げミラー
5 半導体レーザ
6 青紫色用偏光ビームスプリッタ
7 パワーモニタ
9 λ/4波長板
10 対物レンズ
11 偏光ビームスプリッタ
12 サーボレンズ
13 光検出器
14 アクチュエータ
15 2レーザ1パッケージ
16 カップリングレンズ
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態をさらに詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置を概略的に示す断面図である。図2は、図1の構成をII-II線を含む面で切断して矢印方向に見た断面図である。図3は、図1の光ピックアップ装置のコリメートレンズ周辺を示す図である。図4は、ハウジングの一部を示す斜視図である。本実施の形態の光ピックアップ装置は、HD DVD、DVD、CDの3種類の光ディスクに対して情報の再生を行えるようになっているが、トラッキング用の光束を生成する回折格子等を追加することにより、情報の記録も行うことが可能である。更に、少なくともその内の1種類の光ディスクに対して情報の記録/再生を行うことができれば足りる。
図3において、ハウジング1の上面には、円筒状の内周面を有する開口1aが形成されており、開口1aの下端内周には、半径方向に突出した環状部1bが形成されている(図4参照)。環状部1bが当接部を構成する。ガイド部を構成する開口1a内には、コリメートレンズ3を保持した円筒状のホルダ2がガタなく嵌合し、不図示の接着剤により、開口1aに対して固着されている。開口1aの下方には、立ち上げミラー4が配置されている。ここでは、コリメートレンズ3とホルダ2により光学素子ユニットを構成する。
次に、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置の動作について説明する。図2において、HD DVDから情報の再生を行う場合、光源である第1半導体レーザ5を発光させると、そこから出射された波長405nm前後のレーザ光束は、青紫色用偏光ビームスプリッタ6で反射され、更に立ち上げミラー4で反射されるが、一部は立ち上げミラー4を通過してパワーモニタ7で検出される。立ち上げミラー4で反射された光束は、コリメートレンズ3,λ/4波長板9を通過し、対物レンズ(対物光学素子ともいう)10を介して、HD DVDの情報記録面に集光される。
HD DVDの情報記録面から反射した光束は、対物レンズ10,λ/4波長板9、コリメートレンズ3を通過し、立ち上げミラー4で反射され、青紫色用偏光ビームスプリッタ6、偏光ビームスプリッタ11を通過し、サーボレンズ12を介して、光検出器13に入射するので、その出力信号を用いて、HD DVDから情報の再生を行うことができる。
ここで、光検出器13上での光スポットの形状変化、強度分布変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて、第1半導体レーザ5からの光束をHD DVDの情報記録面上に結像するように、アクチュエータ14により、対物レンズ10をボビンと一体で、フォーカシング、トラッキング駆動できるようになっている。
DVDから情報の再生を行う場合、2レーザ1パッケージ15内の第2半導体レーザを発光させると、そこから出射された波長660nm前後のレーザ光束は、CD用回折格子16を通過し、偏光ビームスプリッタ11で反射され、青紫色用偏光ビームスプリッタ6を通過し、更に立ち上げミラー4で反射されるが、一部は立ち上げミラー4を通過してパワーモニタ7で検出される。立ち上げミラー4で反射された光束は、コリメートレンズ3,λ/4波長板9を通過し、対物レンズ10を介して、DVDの情報記録面に集光される。
DVDの情報記録面から反射した光束は、対物レンズ10,λ/4波長板9、コリメートレンズ3を通過し、立ち上げミラー4で反射され、青紫色用偏光ビームスプリッタ6、偏光ビームスプリッタ11を通過し、サーボレンズ12を介して、光検出器13に入射するので、その出力信号を用いて、DVDから情報の再生を行うことができる。
ここで、光検出器13上での光スポットの形状変化、強度分布変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて、第2半導体レーザからの光束をDVDの情報記録面上に結像するように、アクチュエータ14により、対物レンズ10をボビンと一体で、フォーカシング、トラッキング駆動できるようになっている。
CDから情報の再生を行う場合、2レーザ1パッケージ15内の第3半導体レーザを発光させると、そこから出射された波長785nm前後のレーザ光束は、CD用回折格子16に入射して、トラッキング信号用の±1次回折光を生成する。かかるレーザ光束は、偏光ビームスプリッタ11で反射され、青紫色用偏光ビームスプリッタ6を通過し、更に立ち上げミラー4で反射されるが、一部は立ち上げミラー4を通過してパワーモニタ7で検出される。立ち上げミラー4で反射された光束は、コリメートレンズ3,λ/4波長板9を通過し、対物レンズ10を介して、CDの情報記録面に集光される。
CDの情報記録面から反射した光束は、対物レンズ10,λ/4波長板9、コリメートレンズ3を通過し、立ち上げミラー4で反射され、青紫色用偏光ビームスプリッタ6、偏光ビームスプリッタ11を通過し、サーボレンズ12を介して、光検出器13に入射するので、その出力信号を用いて、CDから情報の再生を行うことができる。
ここで、光検出器13上での光スポットの形状変化、強度分布変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出に基づいて、第3半導体レーザからの光束をCDの情報記録面上に結像するように、アクチュエータ14により、対物レンズ10をボビンと一体で、フォーカシング、トラッキング駆動できるようになっている。
次に、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置における組立時の調整について述べる。まず、立上げミラー4、青紫色用偏光ビームスプリッタ6等の固定光学素子をハウジング1に接着固定し、第1半導体レーザ5,2レーザ1パッケージ15,コリメートレンズ3、光検出器13等を仮組みする。ここで、コリメートレンズ3を保持したホルダ2を、ハウジング1の開口1aに嵌合させると、コリメートレンズ3と一体でホルダ2は自重により下降し、図5に示すように、その下端面を環状部1bに当接させた状態で静止する。尚、ホルダ2は、固着される前の状態で、環状部1bに当接した状態を起点とし、上方に向かって開口1aにガイドされつつ移動可能となっている。
次に、第1半導体レーザ5を発光させ、コリメートレンズ3の出射光束が所望の傾き範囲内に収まるように、第1半導体レーザ5の光軸直交方向位置を調整する。その後、対物レンズ10が装着されたアクチュエータ14をハウジング1に取り付け、対物レンズ10により形成される集光スポットを所定のカバーガラス(不図示)を介して拡大光学系により観察し、集光スポットのコマ収差を抑制するように、アクチュエータ14の傾きを調整する。本実施の形態によれば、コマ調整はホルダ2を開口1a内に挿入するだけで良く、自重で環状部1bに安定して押し付けられるので、付勢ばねなど特別な機構や治具は不要であり、組立工程の簡略化を図れる。
次に、調整用の光ディスクを対物レンズ10に対向させ、第1半導体レーザ5を発光させると、上述した光路を辿り、光ディスクからの反射光は光検出器13に入射し、サーボ信号、再生信号が検出される。ここで、ホルダ2の下方からピン(不図示)などを用いてホルダ2を突き上げて、サーボ信号や再生信号が最良になるように、コリメートレンズ3の光軸方向の位置を調整する。このとき、ホルダ2は、開口1aの内周にガイドされながら移動するため、コリメートレンズ3の光軸と、第1半導体レーザ5の発光点との光軸直交方向の位置関係が維持されるので、先に調整したコマ収差は最適に抑制されたままとなる。
図6は、コリメートレンズの位置と、対物レンズによる集光スポットの3次球面収差成分の変化量との関係を示すグラフである。ここで、コリメートレンズの設計上の基準位置をコリメートレンズ移動量0(ゼロ)とし、コリメートレンズを入射光束側(光源側)に動かしたときの移動量を負としている。また、3次球面収差成分の変化量は、光スポットの3次球面収差成分の符号が正負どちらの場合でも、変化の大きさとして正符号としている。例えばコリメートレンズを光源側に動かすと集光スポットの3次球面収差成分は負の値の方向に変化するが、その場合も変化量としては正の値で表すものとする。
ここで、コリメートレンズを設計基準位置に配置したとき、各光学素子の製造誤差等により対物レンズによる集光スポットに±0.03λrms程度の3次球面収差が見込まれる。
また、コリメートレンズが設計基準位置から約1mm自重で下がった位置で保持されるように環状部1bを設ければ、自重による移動量(約1mm)で生じる球面収差変化量は0.04λrmsとなる(図6参照)。従って、前述のコマ調整時の集光スポットの3次球面収差の大きさは、最大でも製造誤差による0.03λrms程度の球面収差と自重による移動量で生じる0.04λrmsとを合わせた0.07λrms程度となるので、コリメートレンズを自重だけで保持しつつ、十分にコマ調整を行うことが可能であり、且つ前述のように最終的に集光スポットの3次球面収差を抑制することができる。
コリメートレンズの移動量としては、コマ調整時の集光スポットの品質と、使用する各光学素子が有する球面収差の大きさなどを考慮して、最終的にコリメートレンズを固着する位置と、自重保持する位置との間における3次球面収差成分の変化量が0.02〜0.07λrmsとなる範囲に設定するのが望ましい。かかる状態では、通常ホルダ2と環状部1bとの間には、隙間Δが存在する(図3参照)。
図7は、変形例にかかるハウジングの上面図である。変形例にかかるハウジング1’は、開口1aの下端内周において、半径方向に突き出した3カ所の凸部(突起)1b’を形成しており、ここにホルダ2を当接させるようになっている。即ち、凸部1b’が当接部を構成する。このように周方向に不連続な凸部1b’を設けることで、凸部1b’の間から、コリメートレンズ3の調整時にホルダ2を押圧するピン等を突き出しやすくなる。
図8は、変形例にかかるコリメートレンズを示す図3と同様な断面図である。樹脂製のコリメートレンズ3’は、レンズ部3aと、レンズ部3aの周囲に形成された中空円筒部3bとを有する。中空円筒部3bの外周面を、開口1aの内周面に嵌合させ接着剤により直接固着するようになっており、またコマ調整時には、中空円筒部3bの下端を環状部1bに当接させるようになっている。本変形例では、コリメートレンズ3’のみにより光学素子ユニットを構成する。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
Claims (8)
- 光源と、前記光源からの出射光を反射させる立上げミラーと、対物光学素子を含む集光光学系からなる光ピックアップ装置であって、
前記立上げミラーと前記対物光学素子との間に配置されたコリメートレンズを含む光学素子ユニットと、
少なくとも組付時に、前記光学素子ユニットを前記コリメートレンズの光軸方向に所定範囲内で移動可能にガイドするガイド部を備えたハウジングと、を有し、
前記光学素子ユニットは、前記所定範囲内の所定位置で前記ハウジングに固着されていることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 前記光学素子ユニットは、前記コリメートレンズを保持するホルダを含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の光ピックアップ装置。
- 前記ハウジングは、前記光学素子ユニットの移動範囲の光源から光が入射する側の末端で前記光学素子ユニットに当接する当接部を有することを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項に記載の光ピックアップ装置。
- 前記当接部は環状であることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の光ピックアップ装置。
- 前記当接部は突起であることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の光ピックアップ装置。
- 前記ガイド部により前記対物光学素子ユニットがガイドされた状態で、前記ハウジングに対し、前記コリメートレンズの光軸直交方向の位置決めがなされることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
- 前記コリメートレンズを前記所定範囲の末端から前記所定位置まで移動させたとき、前記対物レンズにより光ディスクの情報記録面に形成される集光スポットの3次球面収差成分の変化量は、0.02〜0.07λrmsであることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第6項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
- 前記ガイド部は円筒面を含むことを特徴とする請求の範囲第1項乃至第7項のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007183804 | 2007-07-13 | ||
JP2007183804 | 2007-07-13 | ||
PCT/JP2008/061402 WO2009011203A1 (ja) | 2007-07-13 | 2008-06-23 | 光ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2009011203A1 true JPWO2009011203A1 (ja) | 2010-09-16 |
Family
ID=40259543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009523582A Pending JPWO2009011203A1 (ja) | 2007-07-13 | 2008-06-23 | 光ピックアップ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2009011203A1 (ja) |
WO (1) | WO2009011203A1 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6240636A (ja) * | 1985-08-16 | 1987-02-21 | Olympus Optical Co Ltd | 光ヘツド |
JPH03112713A (ja) * | 1989-09-25 | 1991-05-14 | Zexel Corp | 車両用空調制御装置 |
JPH0944891A (ja) * | 1995-07-25 | 1997-02-14 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 光ピックアップ装置 |
JPH1070340A (ja) * | 1996-08-26 | 1998-03-10 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 光走査装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03112713U (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-18 |
-
2008
- 2008-06-23 WO PCT/JP2008/061402 patent/WO2009011203A1/ja active Application Filing
- 2008-06-23 JP JP2009523582A patent/JPWO2009011203A1/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6240636A (ja) * | 1985-08-16 | 1987-02-21 | Olympus Optical Co Ltd | 光ヘツド |
JPH03112713A (ja) * | 1989-09-25 | 1991-05-14 | Zexel Corp | 車両用空調制御装置 |
JPH0944891A (ja) * | 1995-07-25 | 1997-02-14 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 光ピックアップ装置 |
JPH1070340A (ja) * | 1996-08-26 | 1998-03-10 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | 光走査装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2009011203A1 (ja) | 2009-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006155839A (ja) | 光ピックアップの駆動装置、光学部品及び物体の駆動機構 | |
JP4663614B2 (ja) | 光ピックアップおよび光学的情報記録再生装置 | |
KR20040036845A (ko) | 호환형 광픽업장치 및 이를 채용한 광기록재생장치 | |
JP2006085837A (ja) | 対物レンズユニット及びこれを用いた光ピックアップ装置 | |
WO2011099329A1 (ja) | 光ピックアップ装置の対物レンズ及び光ピックアップ装置 | |
JP2000057619A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP4753769B2 (ja) | 対物レンズ保持装置、光ピックアップ装置 | |
JP2012155824A (ja) | 光学素子の調整構造、及び、光ピックアップ | |
JP4941586B2 (ja) | 対物レンズユニット、及び光ピックアップ装置 | |
JPWO2009011203A1 (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2005209840A (ja) | 半導体レーザ装置及び光ピックアップ装置 | |
JP5370383B2 (ja) | 光学素子ホルダ及びそれを備えた光ピックアップ | |
JP2010250925A (ja) | 光ピックアップ装置及び対物レンズ | |
KR100324272B1 (ko) | 광픽업 장치 | |
JP2008123605A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2009054217A (ja) | 光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置の組立方法 | |
JP2005122778A (ja) | 光ピックアップ装置およびそれに備わる球面収差補正部の調整方法 | |
JP2009054216A (ja) | 光ピックアップ装置及び光ピックアップ装置の組立方法 | |
JP2006139874A (ja) | レンズユニット、及び光ピックアップ装置 | |
JP4652972B2 (ja) | 互換系対物レンズユニット、その設計方法及び互換系光ピックアップ | |
US8223615B2 (en) | Compatible near field optical recording/reproducing apparatus | |
JP2009087495A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2006099924A (ja) | レンズユニット、及び光ピックアップ装置 | |
JP2006236472A (ja) | レンズ駆動装置及び光ピックアップ装置 | |
JP2011165228A (ja) | 光ピックアップ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110613 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20110810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120823 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121211 |