JPWO2008139819A1 - 複合高周波部品 - Google Patents

複合高周波部品 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2008139819A1
JPWO2008139819A1 JP2008533804A JP2008533804A JPWO2008139819A1 JP WO2008139819 A1 JPWO2008139819 A1 JP WO2008139819A1 JP 2008533804 A JP2008533804 A JP 2008533804A JP 2008533804 A JP2008533804 A JP 2008533804A JP WO2008139819 A1 JPWO2008139819 A1 JP WO2008139819A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
transmission
diode
inductor
path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008533804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4289440B2 (ja
Inventor
孝紀 上嶋
孝紀 上嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP4289440B2 publication Critical patent/JP4289440B2/ja
Publication of JPWO2008139819A1 publication Critical patent/JPWO2008139819A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/10Auxiliary devices for switching or interrupting
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/46Networks for connecting several sources or loads, working on different frequencies or frequency bands, to a common load or source
    • H03H7/463Duplexers
    • H03H7/465Duplexers having variable circuit topology, e.g. including switches
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/01Frequency selective two-port networks
    • H03H7/12Bandpass or bandstop filters with adjustable bandwidth and fixed centre frequency
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/005Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges
    • H04B1/0053Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges with common antenna for more than one band
    • H04B1/0057Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges with common antenna for more than one band using diplexing or multiplexing filters for selecting the desired band
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/40Circuits
    • H04B1/44Transmit/receive switching
    • H04B1/48Transmit/receive switching in circuits for connecting transmitter and receiver to a common transmission path, e.g. by energy of transmitter

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)

Abstract

例えば送受切替スイッチ(203)において、送信信号伝送路に対してシリーズに第1のダイオード(GD1)を設け、受信信号伝送路に対してシャントに第2のダイオード(GD2)を設け、第1のダイオード(GD1)に直流電流が流れる第1の電流経路(GCR1)と第2のダイオード(GD2)に直流電流が流れる第2の電流経路(GCR2)とを並列接続する。制御端子(VcG)に所定の正電圧を印加すると、制御端子(VcG)→抵抗(GR)→インダクタ(GSL1)→ダイオード(GD1)→ストリップライン(Lt1)→ストリップライン(Lt2)→共用インダクタ(Lt3)の経路で直流電流が流れ、且つ制御端子(VcG)→抵抗(GR)→ダイオード(GD2)→ストリップライン(GSL2)→ストリップライン(Lt1)→(Lt2)→(Lt3)の経路で直流電流が流れる。

Description

この発明は高周波スイッチを備えた複合高周波部品に関し、特に、低い制御電圧で送受信信号の切替えを行う複合高周波部品に関するものである。
従来、それぞれの周波数帯が異なる複数の通信系の送受信信号をアンテナで送受信するとともに、送受信信号を送信信号と受信信号に切り替える高周波スイッチを備えた複合高周波部品が知られている。(例えば特許文献1参照。)
上記高周波スイッチには、送信信号をアンテナへ出力し、アンテナからの受信信号を受信部へ入力するための複数のダイオードが含まれている。
ここで特許文献1に示されている複合高周波部品の構成について図1を基に説明する。
この複合高周波部品は、1800MHz帯のGSM1800(DCS)、1900MHz帯のGSM1900(PCS)、850MHz帯のGSM850、および900MHz帯のGSM900(EGSM)に適応するものである。
図1においてダイプレクサ(合分波器)102は、GSM850/GSM900系の送受信信号と、GSM1800/GSM1900系の送受信信号を合波・分波する。送受切替スイッチ103はGSM850/GSM900系の送信信号と受信信号を切り替える。同様に送受切替スイッチ104はGSM1800/GSM1900系の送信信号と受信信号を切り替える。フィルタ105はGSM850/GSM900系の送信信号の基本波を通過させるとともに高調波を減衰させる。同様にフィルタ106はGSM1800/GSM1900系の送信信号の基本波を通過させるとともに高調波を減衰させる。
送受切替スイッチ103において、GSM850/900の送信信号を伝送する伝送路にダイオードGD1およびインダクタGSL1を設けるとともに、この送信信号の伝送路に対してダイオードGD1をシリーズに設けている。またGSM850/900の受信信号を伝送する伝送路にはストリップラインGSL2、ダイオードGD2およびキャパシタGC5を設けるとともに、この受信信号の伝送路に対してダイオードGD2をシャントに設けている。そして、送受切替制御信号の端子VcGから正電圧が印加されたとき、上記2つのダイオードGD1,GD2に対して直流電流が流れるように、この2つのダイオードGD1,GD2を直列関係に接続している。
送受切替スイッチ104についても同様に、GSM1800/1900の送信信号を伝送する伝送路にダイオードDD1およびインダクタDPSL1を設けるとともに、この送信信号の伝送路に対してダイオードDD1をシリーズに設けている。またGSM1800/1900の受信信号を伝送する伝送路にはストリップラインDSL2、ダイオードDD2およびキャパシタDC5を設けるとともに、この受信信号の伝送路に対してダイオードDD2をシャントに設けている。そして、送受切替制御信号の端子VcDから正電圧が印加されたとき、上記2つのダイオードDD1,DD2に対して直流電流が流れるように、この2つのダイオードDD1,DD2を直列関係に接続している。
特開2000−165274号公報
前記複合高周波部品は携帯電話端末等の移動体通信システムにおける通信装置に用いられるが、近年の低消費電力化の要請に伴って駆動電圧もますます低下されつつある。ところが図1に示したような従来の送受切替スイッチ(高周波スイッチ)の制御信号の電圧を低下させていくと前記2つのダイオード(例えば図1に示したGSM850/900の送受切替スイッチ103におけるダイオードGD1,GD2)のアノード・カソード間に印加される電圧がダイオードのPN接合電位に近くなる。そのような条件ではダイオードが完全な導通状態にはならず、オン抵抗が増したり、伝送/遮断すべき伝送信号の電圧に応じてダイオードの両端電圧が変動したりするといった現象が生じる。そのため、回路特性としては挿入損失(IL)が劣化するとともに、高調波歪みが増大するという問題が生じる。したがって制御電圧の低電圧化には限界があった。
そこで、この発明の目的は、従来の高周波スイッチに比べて低い制御電圧で信号経路を切り替えられるようにして挿入損失特性や高調波歪み特性の劣化を抑えるとともに、部品点数を削減した複合高周波部品を提供することにある。
前記課題を解決するためにこの発明の複合高周波部品は次のように構成する。
(1) 周波数帯が異なる少なくとも2つの通信系の送受信信号を入出力する2つの入出力部およびアンテナ接続部を備えて、前記複数の通信系の送受信信号を合波・分波する、合分波器(ダイプレクサ)と、前記複数の通信系の送受信信号の入出力部と前記合分波器の2つの入出力部との間に、送信信号と受信信号を切り替える第1・第2の高周波スイッチをそれぞれ接続した複合高周波部品において、
前記合分波器は、当該合分波器の前記2つの入出力部間を直流通電可能に構成し、
前記第1・第2の高周波スイッチはそれぞれ、共用信号入出力部と第1の信号入出力部との間に第1の信号伝送路を有し、前記共用信号入出力部と第2の信号入出力部との間に第2の信号伝送路を有し、第1のダイオードを含む、直流電流が流れる第1の電流経路と、第2のダイオードを含む、直流電流が流れる第2の電流経路とを備え、前記第1の信号伝送路に第1のダイオードをシリーズに設け、前記第2の信号伝送路に第2のダイオードをシャントに設け、前記第1・第2の電流経路同士を前記直流電流の通電方向を一致させて並列接続し、当該並列接続の一方の接続点を制御電圧入力部とし、前記並列接続の他方の接続点と接地との間に、前記第1・第2の電流経路を流れる直流電流が共通に流れる共用インダクタを備えるとともに、当該共用インダクタを第1・第2の高周波スイッチに共用する。
(2)前記合分波器は、前記送受信信号の伝送路に対して前記共用インダクタをシャントに接続しキャパシタをシリーズに接続してなるハイパスフィルタを備えたものとする。
(3)前記共用インダクタは、前記合分波器の入出力部側(前記高周波スイッチの共通信号入出力部側)に設ける。
(4)前記共用インダクタを前記合分波器のアンテナ接続部側に設ける。
(5)前記共用インダクタには、並列にキャパシタを接続して前記ハイパスフィルタの通過帯域の周波数で並列共振させるように構成する。
(6)前記共用インダクタを前記第1または第2の高周波スイッチの第1または第2の信号伝送路の途中に配置する。
(7)前記第1または第2の高周波スイッチの前記第1または第2の信号入出力部にさらに別の高周波スイッチの共通信号入出力部を接続して、合計3つ以上の高周波スイッチを備えたものとする。
(8)単一の多層セラミック基板に前記複合高周波部品の回路を構成する。
この発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)第1・第2の電流経路同士を、それぞれに流れる直流電流の通電方向を一致させて並列接続し、その並列接続の一方の接続点と接地との間にインダクタを設け、並列接続の他方の接続点に制御電圧を入力するように構成したことにより、第1・第2のダイオードにそれぞれ制御電圧が印加されることになり、低い制御電圧でオン・オフ制御が可能となる。すなわち、従来のように2つのダイオードを直列関係にして制御電圧を印加するようにした場合に比べてそれぞれのダイオードに印加される電圧が増加する。したがって、挿入損失および高調波歪みが劣化することなく制御電圧の低電圧化が図れる。
また、第1・第2の電流経路を流れる直流電流が共通に流れる共用インダクタとして1つのインダクタのみを設ければよいので、部品点数が削減でき、小型化が図れる。
(2)前記合分波器のハイパスフィルタのインダクタを前記共用インダクタとして用いることにより、ハイパスフィルタの構成部品としても兼用することになり、部品点数が削減でき、さらに小型化が図れる。また、ハイパスフィルタの減衰特性が向上し、直流および低周波信号を減衰できるのでESD(静電気放電)特性が改善される。
(3)前記共用インダクタを、前記合分波器の入出力部側に設けることによって、合分波器の低域側を伝搬する低域側信号のロスが増大することがない。
(4)前記共用インダクタを前記合分波器のアンテナ接続部側に設けることによって、合分波器の低域側へ伝搬しようとする低周波信号が共用インダクタで減衰されるので、ESD特性が改善される。
(5)前記共用インダクタに並列にキャパシタを接続して、ハイパスフィルタの通過帯域で並列共振させることによって、高域側信号のロスが改善される。
(6)前記共用インダクタを前記第1または第2の高周波スイッチの第1または第2の信号伝送路の途中に配置することによって、この共用インダクタを設けない方の信号伝送路のロス特性が良好となる。
(7)前記第1または第2の高周波スイッチの前記第1または第2の信号入出力部にさらに別の高周波スイッチの共用信号入出力部を接続して、合計3つ以上の高周波スイッチを備えることによって、トリプルバンドやさらにマルチバンドの通信システムに適用可能となる。
(8)単一の多層セラミック基板に前記複合高周波部品の回路を構成することによって、1チップ化でき、部品間の配線による損失を低減できる。
従来の複合高周波部品の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第2の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第3の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第4の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第5の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第6の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第7の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。
符号の説明
100,200,210,220,230,240,280,290−複合高周波部品
102,202,212,222,232,242,282,292−ダイプレクサ
103,203,213,223,233,243,283,293−送受切替スイッチ
104,204,214,224,234,244,284,294−送受切替スイッチ
105,205,215,225,235,245,285,295−フィルタ
106,206,216,226,236,246,286,296−フィルタ
287,297,298−受信信号用高周波スイッチ
DCR1−第1の電流経路
DCR2−第2の電流経路
GCR1−第1の電流経路
GCR2−第2の電流経路
VcG,VcD−制御端子
《第1の実施形態》
第1の実施形態に係る複合高周波部品について図2を参照して説明する。
図2に示す複合高周波部品200は、1800MHz帯のGSM1800(DCS)、1900MHz帯のGSM1900(PCS)、850MHz帯のGSM850、および900MHz帯のGSM900(EGSM)に適応するものである。
図2において、この発明の合分波器に相当するダイプレクサ202は、GSM850/GSM900系の送受信信号と、GSM1800/GSM1900系の送受信信号を合波・分波する。送受切替スイッチ203はGSM850/GSM900系の送信信号と受信信号を切り替える。同様に送受切替スイッチ204はGSM1800/GSM1900系の送信信号と受信信号を切り替える。このダイプレクサ202はアンテナ端子ANTに接続されるアンテナ接続部を備え、その2つの入出力部間が直流通電可能に構成している。
フィルタ205はGSM850/GSM900系の送信信号を通過させるとともに高調波を減衰させる。同様にフィルタ206はGSM1800/GSM1900系の送信信号を通過させるとともに、高調波を減衰させる。
ダイプレクサ202において、キャパシタCt1、Cu1およびストリップラインLt1によってGSM850/900の信号を通過させるローパスフィルタを構成し、キャパシタCt2、インダクタLt3およびストリップラインLt2によってGSM1800/1900の信号を通過させるハイパスフィルタを構成している。このインダクタLt3がこの発明に係る共用インダクタに相当する。
フィルタ205は、キャパシタGCc1,GCu1,GCu2およびストリップラインGLt1によってGSM850/900の送信信号を通過させるローパスフィルタを構成している。
フィルタ206は、キャパシタDCc1,DCc2,DCu1,DCu2,DCu3、ストリップラインDLt1,DLt2によってGSM1800/1900の送信信号を通過させるローパスフィルタを構成している。
GSM850/900用の送受切替スイッチ203は、GSM850/900の送信信号伝送路(第1の信号伝送路)に第1のダイオードGD1をシリーズに設け、GSM850/900の受信信号の伝送路(第2の信号伝送路)に第2のダイオードGD2およびコンデンサGC5をシャントに設けている。また、制御端子VcG→抵抗GR→インダクタGSL1→第1のダイオードGD1→ストリップラインLt1→ストリップラインLt2→インダクタLt3の経路で直流電流が流れる第1の電流経路GCR1を構成し、VcG→GR→第2のダイオードGD2→ストリップラインGSL2→Lt1→Lt2→Lt3の経路で直流電流が流れる第2の電流経路GCR2を構成し、第1のダイオードGD1と第2のダイオードGD2を含む上記第1・第2の電流経路GCR1,GCR2が並列接続される関係としている。
なお、GSM850/900の受信信号伝送路に設けたキャパシタGCu3はダイオードGD2のオフ時に、受信信号伝送路のインピーダンス整合をとる。
GSM1800/1900側の送受切替スイッチ204の構成もGSM850/900側の送受切替スイッチ203の構成と基本的に同様であり、GSM1800/1900の送信信号伝送路(第1の信号伝送路)に対してシリーズに第1のダイオードDD1を設け、GSM1800/1900の受信信号伝送路(第2の信号伝送路)に対してシャントに第2のダイオードDD2を設けている。
また、制御端子VcD→抵抗DR→インダクタDPSL1→第1のダイオードDD1→インダクタLt3の経路で直流電流が流れる第1の電流経路DCR1を構成し、VcD→DR→第2のダイオードDD2→ストリップラインDSL2→Lt3の経路で直流電流が流れる第2の電流経路DCR2を構成し、第1のダイオードDD1と第2のダイオードDD2を含む上記第1・第2の電流経路DCR1,DCR2が並列接続される関係としている。
上記第1のダイオードDD1にはストリップラインDPSLtとキャパシタDPCt1との直列回路を並列接続している。DPSLtは、ダイオードDD1のオフ時に、ダイオードDD1の容量とDPSLtとの並列共振によりアイソレーションを確保する。また、コンデンサDPCt1は、直流電流が、ダイオードDD1を介さずに流れるのを防止する。
なお、キャパシタDCu4は、ダイオードDD2のオフ時に、受信信号伝送路のインピーダンス整合をとる。
このようにしてGSM850/900側の送受の切替、GSM1800/1900側の送受の切替のいずれも低電圧で制御可能となる。また、GSM850/900とGSM1800/1900とについて、それぞれの第1・第2の電流経路を流れる直流電流が共通に流れるインダクタとして単一の共用インダクタLt3を設けたので、部品点数が削減でき、小型化が図れる。しかも上記インダクタLt3はダイプレクサ202のハイパスフィルタの一部も兼ねているので、その分さらに部品点数が削減でき、小型化が図れる。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態に係る複合高周波部品について図3を参照して説明する。
この複合高周波部品210が図2に示した複合高周波部品と異なるのは共用インダクタLt3の接続位置である。図2に示した例では共用インダクタLt3をダイプレクサ202の入出力部側に設けたが、図3に示す例では、共用インダクタLt3をダイプレクサ212のアンテナ接続部側に設けている。
制御端子VcGに正電圧を印加した時、VcG→抵抗GR→インダクタGSL1→ダイオードGD1→ストリップラインLt1→インダクタLt3の経路(第1の電流経路GCR1)で直流電流が流れる。また、VcG→GR→ダイオードGD2→ストリップラインGSL2→Lt1→Lt3の経路(第2の電流経路GCR2)で直流電流が流れる。
制御端子VcDに正電圧を印加した時、VcD→抵抗DR→インダクタDPSL1→ダイオードDD1→ストリップラインLt2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路DCR1)で直流電流が流れる。また、VcD→DR→ダイオードDD2→ストリップラインDSL2→Lt2→Lt3の経路(第2の電流経路DCR2)で直流電流が流れる。
このようにしてGSM850/900側の送受の切替、GSM1800/1900側の送受の切替のいずれも低電圧で制御可能となる。
またこのように、インダクタLt3をダイプレクサ212のアンテナ接続部側に設けたことにより、アンテナ端子側から静電気等による比較的低周波のノイズが印加されても、そのノイズはインダクタLt3を介して直ちにグランドにシャントされるので、ダイプレクサの低域側(GSM850/900)へ伝搬しようとする上記低周波ノイズが抑制されて、ESD特性が改善される。
《第3の実施形態》
次に、第3の実施形態に係る複合高周波部品について図4を参照して説明する。
この複合高周波部品220が図2に示した複合高周波部品と異なるのは共用インダクタLt3の接続位置である。図2に示した例では共用インダクタLt3をダイプレクサ202に設けたが、図4に示す例では、共用インダクタLt3をGSM850/900の信号伝送路(GSM850/900の受信信号伝送路)の途中にシャントに設けている。
制御端子VcGに正電圧を印加した時、VcG→抵抗GR→インダクタGSL1→ダイオードGD1→ストリップラインGSL2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路GCR1)で直流電流が流れる。また、VcG→GR→ダイオードGD2→Lt3の経路(第2の電流経路GCR2)で直流電流が流れる。
ダイプレクサ222はその2つの入出力部間で直流通電可能であるので、制御端子VcDに正電圧を印加した時、VcD→抵抗DR→インダクタDPSL1→ダイオードDD1→ストリップラインLt2→ストリップラインLt1→ストリップラインGSL2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路DCR1)で直流電流が流れる。また、VcD→DR→ダイオードDD2→ストリップラインDSL2→Lt2→Lt1→GSL2→Lt3の経路(第2の電流経路DCR2)で直流電流が流れる。
このようにしてGSM850/900側の送受の切替、GSM1800/1900側の送受の切替のいずれも低電圧で制御可能となる。
またこのように、共用インダクタLt3をGSM850/900の信号伝送路(GSM850/900の受信信号伝送路)の途中にシャントに設けたことにより、この共用インダクタLt3を設けない方の信号伝送路(GSM850/900の送信信号伝送路)のロス特性が良好となる。
《第4の実施形態》
次に、第4の実施形態に係る複合高周波部品について図5を参照して説明する。
この複合高周波部品230が図2に示した複合高周波部品と異なるのは共用インダクタLt3の接続位置である。図2に示した例では共用インダクタLt3をダイプレクサ202に設けたが、図5に示す例では、共用インダクタLt3をGSM1800/1900の信号伝送路(GSM1800/1900の受信信号伝送路)の途中にシャントに設けている。
ダイプレクサ232はその2つの入出力部間で直流通電可能であるので、制御端子VcGに正電圧を印加した時、VcG→抵抗GR→インダクタGSL1→ダイオードGD1→ストリップラインLt1→ストリップラインLt2→ストリップラインDSL2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路GCR1)で直流電流が流れる。また、VcG→GR→ダイオードGD2→ストリップラインGSL2→Lt1→Lt2→DSL2→Lt3の経路(第2の電流経路GCR2)で直流電流が流れる。
制御端子VcDに正電圧を印加した時、VcD→抵抗DR→インダクタDPSL1→ダイオードDD1→ストリップラインDSL2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路DCR1)で直流電流が流れる。また、VcD→DR→ダイオードDD2→Lt3の経路(第2の電流経路DCR2)で直流電流が流れる。
このようにしてGSM850/900側の送受の切替、GSM1800/1900側の送受の切替のいずれも低電圧で制御可能となる。
またこのように、共用インダクタLt3をGSM1800/1900の信号伝送路(GSM1800/1900の受信信号伝送路)の途中にシャントに設けたことにより、この共用インダクタLt3を設けない方の信号伝送路(GSM1800/1900の送信信号伝送路)のロス特性が良好となる。
《第5の実施形態》
次に、第5の実施形態に係る複合高周波部品について図6を参照して説明する。
この複合高周波部品240が図2に示した複合高周波部品と異なるのは、共用インダクタLt3に対してキャパシタCu2を並列に接続して、このキャパシタCu2とインダクタLt3とによって並列共振回路を構成した点である。この並列共振回路の共振周波数は、キャパシタCt2、ストリップラインLt2、インダクタLt3およびキャパシタCu2によるハイパスフィルタの通過帯域の周波数に定めている。その他の構成は図2に示したものと同様である。
このように、共用インダクタLt3に並列にキャパシタCu2を接続して、ハイパスフィルタの通過帯域で並列共振させることによって、ハイパスフィルタの通過域から遮断域への減衰特性が急峻となって高域側信号(GSM1800/1900)のダイプレクサでのロスが改善される。
なお、図6に示した例では、共用インダクタLt3をダイプレクサの入出力部側に設けたが、図3に示したようにアンテナ接続部側に設け、その共用インダクタLt3にキャパシタCu2を並列接続するようにしてもよい。その場合にも同様の効果を奏する。
《第6の実施形態》
次に、第6の実施形態に係る複合高周波部品について図7を参照して説明する。
第1〜第5の実施形態では、GSM850/900の送信信号入力端子、受信信号出力端子、GSM1800/1900の送信信号入力端子および受信信号出力端子を備えるデュアルバンドのスイッチプレクサを示したが、図7に示す複合高周波部品280はGSM1800とGSM1900の受信信号出力端子を分離したトリプルバンドのスイッチプレクサとして用いるものである。図2に示した回路と異なるのは、GSM1800/1900の受信信号をGSM1800とGSM1900の受信信号に切り替える受信信号用高周波スイッチ287を設けている点である。
受信信号用高周波スイッチ287は、GSM1900の受信信号伝送路にシリーズに第1のダイオードPD1を設け、GSM1800の受信信号伝送路に対してシャントに第2のダイオードPD2を設けている。また、制御端子VcDRに所定の正電圧が印加された時、ダイオードPD1,PD2が共にオンして、VcDR→抵抗PR→インダクタPSL1→ダイオードPD1→ストリップラインPSL2→インダクタPLの経路で直流電流が流れ、且つVcDR→PR→ダイオードPD2→PLの経路で直流電流が流れるように構成している。このようにして送受切替スイッチ284から出力されるGSM1800/1900の受信信号を、受信信号用高周波スイッチ287により低電圧でGSM1900の受信信号とGSM1800の受信信号とに切り替える。
なお、送受切替スイッチ284と受信信号用高周波スイッチ287との間には直流電流遮断用のキャパシタDC6を設けている。その他の構成および作用は図2に示したものと同様である。
《第7の実施形態》
次に、第7の実施形態に係る複合高周波部品について図8を参照して説明する。
第6の実施形態では、GSM1800とGSM1900の受信信号出力端子を分離したトリプルバンドのスイッチプレクサとして用いるものであったが、この図8に示す例ではさらに、GSM850/900の受信信号をGSM850とGSM900の受信信号に切り替える受信信号用高周波スイッチ298を設けてクワッドバンドのスイッチプレクサを構成している。
受信信号用高周波スイッチ298は、GSM850の受信信号伝送路にシリーズに第1のダイオードAD1を設け、GSM900の受信信号伝送路に対してシャントに第2のダイオードAD2を設けている。また、制御端子VcGRに所定の正電圧が印加された時、ダイオードAD1,AD2が共にオンして、VcGR→抵抗AR→インダクタASL1→ダイオードAD1→ストリップラインASL2→インダクタALの経路で直流電流が流れ、且つVcGR→AR→ダイオードAD2→ALの経路で直流電流が流れるように構成している。このようにして送受切替スイッチ293から出力されるGSM850/900の受信信号を、受信信号用高周波スイッチ298により低電圧でGSM850の受信信号とGSM900の受信信号とに切り替える。
なお、送受切替スイッチ293と受信信号用高周波スイッチ298との間には直流電流遮断用のキャパシタGC6を設けている。その他の構成および作用は図2および図7に示したものと同様である。
《第8の実施形態》
次に、第8の実施形態に係る複合高周波部品について説明する。
図2〜図8では複合高周波部品の回路図のみ示したが、これらの複合高周波回路部品は多層セラミック基板に構成することができる。具体的には、複数のセラミックグリーンシートにキャパシタやインダクタ、ストリップライン等を構成する各種電極パターンを形成し、それらを積層してマザーボードを形成し、それを個別の部品に分断した後、一体焼成する。
また、多層セラミック基板内に設けないチップインダクタやチップコンデンサ等を用いる場合にはそれらを多層セラミック基板の上面に搭載する。例えば図2〜図8において、複合高周波部品200,210,220,230,240,280,290で囲んだ範囲外の部品(キャパシタ)は個別のチップインダクタを多層セラミック基板の上面に搭載する。
この発明は高周波スイッチを備えた複合高周波部品に関し、特に、低い制御電圧で送受信信号の切替えを行う複合高周波部品に関するものである。
従来、それぞれの周波数帯が異なる複数の通信系の送受信信号をアンテナで送受信するとともに、送受信信号を送信信号と受信信号に切り替える高周波スイッチを備えた複合高周波部品が知られている。(例えば特許文献1参照。)
上記高周波スイッチには、送信信号をアンテナへ出力し、アンテナからの受信信号を受信部へ入力するための複数のダイオードが含まれている。
ここで特許文献1に示されている複合高周波部品の構成について図1を基に説明する。
この複合高周波部品は、1800MHz帯のGSM1800(DCS)、1900MHz帯のGSM1900(PCS)、850MHz帯のGSM850、および900MHz帯のGSM900(EGSM)に適応するものである。
図1においてダイプレクサ(合分波器)102は、GSM850/GSM900系の送受信信号と、GSM1800/GSM1900系の送受信信号を合波・分波する。送受切替スイッチ103はGSM850/GSM900系の送信信号と受信信号を切り替える。同様に送受切替スイッチ104はGSM1800/GSM1900系の送信信号と受信信号を切り替える。フィルタ105はGSM850/GSM900系の送信信号の基本波を通過させるとともに高調波を減衰させる。同様にフィルタ106はGSM1800/GSM1900系の送信信号の基本波を通過させるとともに高調波を減衰させる。
送受切替スイッチ103において、GSM850/900の送信信号を伝送する伝送路にダイオードGD1およびインダクタGSL1を設けるとともに、この送信信号の伝送路に対してダイオードGD1をシリーズに設けている。またGSM850/900の受信信号を伝送する伝送路にはストリップラインGSL2、ダイオードGD2およびキャパシタGC5を設けるとともに、この受信信号の伝送路に対してダイオードGD2をシャントに設けている。そして、送受切替制御信号の端子VcGから正電圧が印加されたとき、上記2つのダイオードGD1,GD2に対して直流電流が流れるように、この2つのダイオードGD1,GD2を直列関係に接続している。
送受切替スイッチ104についても同様に、GSM1800/1900の送信信号を伝送する伝送路にダイオードDD1およびインダクタDPSL1を設けるとともに、この送信信号の伝送路に対してダイオードDD1をシリーズに設けている。またGSM1800/1900の受信信号を伝送する伝送路にはストリップラインDSL2、ダイオードDD2およびキャパシタDC5を設けるとともに、この受信信号の伝送路に対してダイオードDD2をシャントに設けている。そして、送受切替制御信号の端子VcDから正電圧が印加されたとき、上記2つのダイオードDD1,DD2に対して直流電流が流れるように、この2つのダイオードDD1,DD2を直列関係に接続している。
特開2000−165274号公報
前記複合高周波部品は携帯電話端末等の移動体通信システムにおける通信装置に用いられるが、近年の低消費電力化の要請に伴って駆動電圧もますます低下されつつある。ところが図1に示したような従来の送受切替スイッチ(高周波スイッチ)の制御信号の電圧を低下させていくと前記2つのダイオード(例えば図1に示したGSM850/900の送受切替スイッチ103におけるダイオードGD1,GD2)のアノード・カソード間に印加される電圧がダイオードのPN接合電位に近くなる。そのような条件ではダイオードが完全な導通状態にはならず、オン抵抗が増したり、伝送/遮断すべき伝送信号の電圧に応じてダイオードの両端電圧が変動したりするといった現象が生じる。そのため、回路特性としては挿入損失(IL)が劣化するとともに、高調波歪みが増大するという問題が生じる。したがって制御電圧の低電圧化には限界があった。
そこで、この発明の目的は、従来の高周波スイッチに比べて低い制御電圧で信号経路を切り替えられるようにして挿入損失特性や高調波歪み特性の劣化を抑えるとともに、部品点数を削減した複合高周波部品を提供することにある。
前記課題を解決するためにこの発明の複合高周波部品は次のように構成する。
(1) 周波数帯が異なる少なくとも2つの通信系の送受信信号を入出力する2つの入出力部およびアンテナ接続部を備えて、前記複数の通信系の送受信信号を合波・分波する、合分波器(ダイプレクサ)と、前記複数の通信系の送受信信号の入出力部と前記合分波器の2つの入出力部との間に、送信信号と受信信号を切り替える第1・第2の高周波スイッチをそれぞれ接続した複合高周波部品において、
前記合分波器は、当該合分波器の前記2つの入出力部間を直流通電可能に構成し、
前記第1・第2の高周波スイッチはそれぞれ、共用信号入出力部と第1の信号入出力部との間に第1の信号伝送路を有し、前記共用信号入出力部と第2の信号入出力部との間に第2の信号伝送路を有し、第1のダイオードを含む、直流電流が流れる第1の電流経路と、第2のダイオードを含む、直流電流が流れる第2の電流経路とを備え、前記第1の信号伝送路に第1のダイオードをシリーズに設け、前記第2の信号伝送路に第2のダイオードをシャントに設け、前記第1・第2の電流経路同士を前記直流電流の通電方向を一致させて並列接続し、当該並列接続の一方の接続点を制御電圧入力部とし、前記並列接続の他方の接続点と接地との間に、前記第1・第2の電流経路を流れる直流電流が共通に流れる共用インダクタを備えるとともに、当該共用インダクタを第1・第2の高周波スイッチに共用する。
(2)前記合分波器は、前記送受信信号の伝送路に対して前記共用インダクタをシャントに接続しキャパシタをシリーズに接続してなるハイパスフィルタを備えたものとする。
(3)前記共用インダクタは、前記合分波器の入出力部側(前記高周波スイッチの共通信号入出力部側)に設ける。
(4)前記共用インダクタを前記合分波器のアンテナ接続部側に設ける。
(5)前記共用インダクタには、並列にキャパシタを接続して前記ハイパスフィルタの通過帯域の周波数で並列共振させるように構成する。
(6)前記共用インダクタを前記第1または第2の高周波スイッチの第2の信号伝送路の途中に配置する。
(7)前記第1または第2の高周波スイッチの前記第1または第2の信号入出力部にさらに別の高周波スイッチの共通信号入出力部を接続して、合計3つ以上の高周波スイッチを備えたものとする。
(8)単一の多層セラミック基板に前記複合高周波部品の回路を構成する。
この発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)第1・第2の電流経路同士を、それぞれに流れる直流電流の通電方向を一致させて並列接続し、その並列接続の一方の接続点と接地との間にインダクタを設け、並列接続の他方の接続点に制御電圧を入力するように構成したことにより、第1・第2のダイオードにそれぞれ制御電圧が印加されることになり、低い制御電圧でオン・オフ制御が可能となる。すなわち、従来のように2つのダイオードを直列関係にして制御電圧を印加するようにした場合に比べてそれぞれのダイオードに印加される電圧が増加する。したがって、挿入損失および高調波歪みが劣化することなく制御電圧の低電圧化が図れる。
また、第1・第2の電流経路を流れる直流電流が共通に流れる共用インダクタとして1つのインダクタのみを設ければよいので、部品点数が削減でき、小型化が図れる。
(2)前記合分波器のハイパスフィルタのインダクタを前記共用インダクタとして用いることにより、ハイパスフィルタの構成部品としても兼用することになり、部品点数が削減でき、さらに小型化が図れる。また、ハイパスフィルタの減衰特性が向上し、直流および低周波信号を減衰できるのでESD(静電気放電)特性が改善される。
(3)前記共用インダクタを、前記合分波器の入出力部側に設けることによって、合分波器の低域側を伝搬する低域側信号のロスが増大することがない。
(4)前記共用インダクタを前記合分波器のアンテナ接続部側に設けることによって、合分波器の低域側へ伝搬しようとする低周波信号が共用インダクタで減衰されるので、ESD特性が改善される。
(5)前記共用インダクタに並列にキャパシタを接続して、ハイパスフィルタの通過帯域で並列共振させることによって、高域側信号のロスが改善される。
(6)前記共用インダクタを前記第1または第2の高周波スイッチの第1または第2の信号伝送路の途中に配置することによって、この共用インダクタを設けない方の信号伝送路のロス特性が良好となる。
(7)前記第1または第2の高周波スイッチの前記第1または第2の信号入出力部にさらに別の高周波スイッチの共用信号入出力部を接続して、合計3つ以上の高周波スイッチを備えることによって、トリプルバンドやさらにマルチバンドの通信システムに適用可能となる。
(8)単一の多層セラミック基板に前記複合高周波部品の回路を構成することによって、1チップ化でき、部品間の配線による損失を低減できる。
《第1の実施形態》
第1の実施形態に係る複合高周波部品について図2を参照して説明する。
図2に示す複合高周波部品200は、1800MHz帯のGSM1800(DCS)、1900MHz帯のGSM1900(PCS)、850MHz帯のGSM850、および900MHz帯のGSM900(EGSM)に適応するものである。
図2において、この発明の合分波器に相当するダイプレクサ202は、GSM850/GSM900系の送受信信号と、GSM1800/GSM1900系の送受信信号を合波・分波する。送受切替スイッチ203はGSM850/GSM900系の送信信号と受信信号を切り替える。同様に送受切替スイッチ204はGSM1800/GSM1900系の送信信号と受信信号を切り替える。このダイプレクサ202はアンテナ端子ANTに接続されるアンテナ接続部を備え、その2つの入出力部間が直流通電可能に構成している。
フィルタ205はGSM850/GSM900系の送信信号を通過させるとともに高調波を減衰させる。同様にフィルタ206はGSM1800/GSM1900系の送信信号を通過させるとともに、高調波を減衰させる。
ダイプレクサ202において、キャパシタCt1、Cu1およびストリップラインLt1によってGSM850/900の信号を通過させるローパスフィルタを構成し、キャパシタCt2、インダクタLt3およびストリップラインLt2によってGSM1800/1900の信号を通過させるハイパスフィルタを構成している。このインダクタLt3がこの発明に係る共用インダクタに相当する。
フィルタ205は、キャパシタGCc1,GCu1,GCu2およびストリップラインGLt1によってGSM850/900の送信信号を通過させるローパスフィルタを構成している。
フィルタ206は、キャパシタDCc1,DCc2,DCu1,DCu2,DCu3、ストリップラインDLt1,DLt2によってGSM1800/1900の送信信号を通過させるローパスフィルタを構成している。
GSM850/900用の送受切替スイッチ203は、GSM850/900の送信信号伝送路(第1の信号伝送路)に第1のダイオードGD1をシリーズに設け、GSM850/900の受信信号の伝送路(第2の信号伝送路)に第2のダイオードGD2およびコンデンサGC5をシャントに設けている。また、制御端子VcG→抵抗GR→インダクタGSL1→第1のダイオードGD1→ストリップラインLt1→ストリップラインLt2→インダクタLt3の経路で直流電流が流れる第1の電流経路GCR1を構成し、VcG→GR→第2のダイオードGD2→ストリップラインGSL2→Lt1→Lt2→Lt3の経路で直流電流が流れる第2の電流経路GCR2を構成し、第1のダイオードGD1と第2のダイオードGD2を含む上記第1・第2の電流経路GCR1,GCR2が並列接続される関係としている。
なお、GSM850/900の受信信号伝送路に設けたキャパシタGCu3はダイオードGD2のオフ時に、受信信号伝送路のインピーダンス整合をとる。
GSM1800/1900側の送受切替スイッチ204の構成もGSM850/900側の送受切替スイッチ203の構成と基本的に同様であり、GSM1800/1900の送信信号伝送路(第1の信号伝送路)に対してシリーズに第1のダイオードDD1を設け、GSM1800/1900の受信信号伝送路(第2の信号伝送路)に対してシャントに第2のダイオードDD2を設けている。
また、制御端子VcD→抵抗DR→インダクタDPSL1→第1のダイオードDD1→インダクタLt3の経路で直流電流が流れる第1の電流経路DCR1を構成し、VcD→DR→第2のダイオードDD2→ストリップラインDSL2→Lt3の経路で直流電流が流れる第2の電流経路DCR2を構成し、第1のダイオードDD1と第2のダイオードDD2を含む上記第1・第2の電流経路DCR1,DCR2が並列接続される関係としている。
上記第1のダイオードDD1にはストリップラインDPSLtとキャパシタDPCt1との直列回路を並列接続している。DPSLtは、ダイオードDD1のオフ時に、ダイオードDD1の容量とDPSLtとの並列共振によりアイソレーションを確保する。また、コンデンサDPCt1は、直流電流が、ダイオードDD1を介さずに流れるのを防止する。
なお、キャパシタDCu4は、ダイオードDD2のオフ時に、受信信号伝送路のインピーダンス整合をとる。
このようにしてGSM850/900側の送受の切替、GSM1800/1900側の送受の切替のいずれも低電圧で制御可能となる。また、GSM850/900とGSM1800/1900とについて、それぞれの第1・第2の電流経路を流れる直流電流が共通に流れるインダクタとして単一の共用インダクタLt3を設けたので、部品点数が削減でき、小型化が図れる。しかも上記インダクタLt3はダイプレクサ202のハイパスフィルタの一部も兼ねているので、その分さらに部品点数が削減でき、小型化が図れる。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態に係る複合高周波部品について図3を参照して説明する。
この複合高周波部品210が図2に示した複合高周波部品と異なるのは共用インダクタLt3の接続位置である。図2に示した例では共用インダクタLt3をダイプレクサ202の入出力部側に設けたが、図3に示す例では、共用インダクタLt3をダイプレクサ212のアンテナ接続部側に設けている。
制御端子VcGに正電圧を印加した時、VcG→抵抗GR→インダクタGSL1→ダイオードGD1→ストリップラインLt1→インダクタLt3の経路(第1の電流経路GCR1)で直流電流が流れる。また、VcG→GR→ダイオードGD2→ストリップラインGSL2→Lt1→Lt3の経路(第2の電流経路GCR2)で直流電流が流れる。
制御端子VcDに正電圧を印加した時、VcD→抵抗DR→インダクタDPSL1→ダイオードDD1→ストリップラインLt2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路DCR1)で直流電流が流れる。また、VcD→DR→ダイオードDD2→ストリップラインDSL2→Lt2→Lt3の経路(第2の電流経路DCR2)で直流電流が流れる。
このようにしてGSM850/900側の送受の切替、GSM1800/1900側の送受の切替のいずれも低電圧で制御可能となる。
またこのように、インダクタLt3をダイプレクサ212のアンテナ接続部側に設けたことにより、アンテナ端子側から静電気等による比較的低周波のノイズが印加されても、そのノイズはインダクタLt3を介して直ちにグランドにシャントされるので、ダイプレクサの低域側(GSM850/900)へ伝搬しようとする上記低周波ノイズが抑制されて、ESD特性が改善される。
《第3の実施形態》
次に、第3の実施形態に係る複合高周波部品について図4を参照して説明する。
この複合高周波部品220が図2に示した複合高周波部品と異なるのは共用インダクタLt3の接続位置である。図2に示した例では共用インダクタLt3をダイプレクサ202に設けたが、図4に示す例では、共用インダクタLt3をGSM850/900の信号伝送路(GSM850/900の受信信号伝送路)の途中にシャントに設けている。
制御端子VcGに正電圧を印加した時、VcG→抵抗GR→インダクタGSL1→ダイオードGD1→ストリップラインGSL2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路GCR1)で直流電流が流れる。また、VcG→GR→ダイオードGD2→Lt3の経路(第2の電流経路GCR2)で直流電流が流れる。
ダイプレクサ222はその2つの入出力部間で直流通電可能であるので、制御端子VcDに正電圧を印加した時、VcD→抵抗DR→インダクタDPSL1→ダイオードDD1→ストリップラインLt2→ストリップラインLt1→ストリップラインGSL2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路DCR1)で直流電流が流れる。また、VcD→DR→ダイオードDD2→ストリップラインDSL2→Lt2→Lt1→GSL2→Lt3の経路(第2の電流経路DCR2)で直流電流が流れる。
このようにしてGSM850/900側の送受の切替、GSM1800/1900側の送受の切替のいずれも低電圧で制御可能となる。
またこのように、共用インダクタLt3をGSM850/900の信号伝送路(GSM850/900の受信信号伝送路)の途中にシャントに設けたことにより、この共用インダクタLt3を設けない方の信号伝送路(GSM850/900の送信信号伝送路)のロス特性が良好となる。
《第4の実施形態》
次に、第4の実施形態に係る複合高周波部品について図5を参照して説明する。
この複合高周波部品230が図2に示した複合高周波部品と異なるのは共用インダクタLt3の接続位置である。図2に示した例では共用インダクタLt3をダイプレクサ202に設けたが、図5に示す例では、共用インダクタLt3をGSM1800/1900の信号伝送路(GSM1800/1900の受信信号伝送路)の途中にシャントに設けている。
ダイプレクサ232はその2つの入出力部間で直流通電可能であるので、制御端子VcGに正電圧を印加した時、VcG→抵抗GR→インダクタGSL1→ダイオードGD1→ストリップラインLt1→ストリップラインLt2→ストリップラインDSL2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路GCR1)で直流電流が流れる。また、VcG→GR→ダイオードGD2→ストリップラインGSL2→Lt1→Lt2→DSL2→Lt3の経路(第2の電流経路GCR2)で直流電流が流れる。
制御端子VcDに正電圧を印加した時、VcD→抵抗DR→インダクタDPSL1→ダイオードDD1→ストリップラインDSL2→インダクタLt3の経路(第1の電流経路DCR1)で直流電流が流れる。また、VcD→DR→ダイオードDD2→Lt3の経路(第2の電流経路DCR2)で直流電流が流れる。
このようにしてGSM850/900側の送受の切替、GSM1800/1900側の送受の切替のいずれも低電圧で制御可能となる。
またこのように、共用インダクタLt3をGSM1800/1900の信号伝送路(GSM1800/1900の受信信号伝送路)の途中にシャントに設けたことにより、この共用インダクタLt3を設けない方の信号伝送路(GSM1800/1900の送信信号伝送路)のロス特性が良好となる。
《第5の実施形態》
次に、第5の実施形態に係る複合高周波部品について図6を参照して説明する。
この複合高周波部品240が図2に示した複合高周波部品と異なるのは、共用インダクタLt3に対してキャパシタCu2を並列に接続して、このキャパシタCu2とインダクタLt3とによって並列共振回路を構成した点である。この並列共振回路の共振周波数は、キャパシタCt2、ストリップラインLt2、インダクタLt3およびキャパシタCu2によるハイパスフィルタの通過帯域の周波数に定めている。その他の構成は図2に示したものと同様である。
このように、共用インダクタLt3に並列にキャパシタCu2を接続して、ハイパスフィルタの通過帯域で並列共振させることによって、ハイパスフィルタの通過域から遮断域への減衰特性が急峻となって高域側信号(GSM1800/1900)のダイプレクサでのロスが改善される。
なお、図6に示した例では、共用インダクタLt3をダイプレクサの入出力部側に設けたが、図3に示したようにアンテナ接続部側に設け、その共用インダクタLt3にキャパシタCu2を並列接続するようにしてもよい。その場合にも同様の効果を奏する。
《第6の実施形態》
次に、第6の実施形態に係る複合高周波部品について図7を参照して説明する。
第1〜第5の実施形態では、GSM850/900の送信信号入力端子、受信信号出力端子、GSM1800/1900の送信信号入力端子および受信信号出力端子を備えるデュアルバンドのスイッチプレクサを示したが、図7に示す複合高周波部品280はGSM1800とGSM1900の受信信号出力端子を分離したトリプルバンドのスイッチプレクサとして用いるものである。図2に示した回路と異なるのは、GSM1800/1900の受信信号をGSM1800とGSM1900の受信信号に切り替える受信信号用高周波スイッチ287を設けている点である。
受信信号用高周波スイッチ287は、GSM1900の受信信号伝送路にシリーズに第1のダイオードPD1を設け、GSM1800の受信信号伝送路に対してシャントに第2のダイオードPD2を設けている。また、制御端子VcDRに所定の正電圧が印加された時、ダイオードPD1,PD2が共にオンして、VcDR→抵抗PR→インダクタPSL1→ダイオードPD1→ストリップラインPSL2→インダクタPLの経路で直流電流が流れ、且つVcDR→PR→ダイオードPD2→PLの経路で直流電流が流れるように構成している。このようにして送受切替スイッチ284から出力されるGSM1800/1900の受信信号を、受信信号用高周波スイッチ287により低電圧でGSM1900の受信信号とGSM1800の受信信号とに切り替える。
なお、送受切替スイッチ284と受信信号用高周波スイッチ287との間には直流電流遮断用のキャパシタDC6を設けている。その他の構成および作用は図2に示したものと同様である。
《第7の実施形態》
次に、第7の実施形態に係る複合高周波部品について図8を参照して説明する。
第6の実施形態では、GSM1800とGSM1900の受信信号出力端子を分離したトリプルバンドのスイッチプレクサとして用いるものであったが、この図8に示す例ではさらに、GSM850/900の受信信号をGSM850とGSM900の受信信号に切り替える受信信号用高周波スイッチ298を設けてクワッドバンドのスイッチプレクサを構成している。
受信信号用高周波スイッチ298は、GSM850の受信信号伝送路にシリーズに第1のダイオードAD1を設け、GSM900の受信信号伝送路に対してシャントに第2のダイオードAD2を設けている。また、制御端子VcGRに所定の正電圧が印加された時、ダイオードAD1,AD2が共にオンして、VcGR→抵抗AR→インダクタASL1→ダイオードAD1→ストリップラインASL2→インダクタALの経路で直流電流が流れ、且つVcGR→AR→ダイオードAD2→ALの経路で直流電流が流れるように構成している。このようにして送受切替スイッチ293から出力されるGSM850/900の受信信号を、受信信号用高周波スイッチ298により低電圧でGSM850の受信信号とGSM900の受信信号とに切り替える。
なお、送受切替スイッチ293と受信信号用高周波スイッチ298との間には直流電流遮断用のキャパシタGC6を設けている。その他の構成および作用は図2および図7に示したものと同様である。
《第8の実施形態》
次に、第8の実施形態に係る複合高周波部品について説明する。
図2〜図8では複合高周波部品の回路図のみ示したが、これらの複合高周波回路部品は多層セラミック基板に構成することができる。具体的には、複数のセラミックグリーンシートにキャパシタやインダクタ、ストリップライン等を構成する各種電極パターンを形成し、それらを積層してマザーボードを形成し、それを個別の部品に分断した後、一体焼成する。
また、多層セラミック基板内に設けないチップインダクタやチップコンデンサ等を用いる場合にはそれらを多層セラミック基板の上面に搭載する。例えば図2〜図8において、複合高周波部品200,210,220,230,240,280,290で囲んだ範囲外の部品(キャパシタ)は個別のチップインダクタを多層セラミック基板の上面に搭載する。
従来の複合高周波部品の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第2の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第3の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第4の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第5の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第6の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。 第7の実施形態に係る複合高周波部品の回路図である。
100,200,210,220,230,240,280,290−複合高周波部品
102,202,212,222,232,242,282,292−ダイプレクサ
103,203,213,223,233,243,283,293−送受切替スイッチ
104,204,214,224,234,244,284,294−送受切替スイッチ
105,205,215,225,235,245,285,295−フィルタ
106,206,216,226,236,246,286,296−フィルタ
287,297,298−受信信号用高周波スイッチ
DCR1−第1の電流経路
DCR2−第2の電流経路
GCR1−第1の電流経路
GCR2−第2の電流経路
VcG,VcD−制御端子

Claims (8)

  1. 周波数帯が異なる少なくとも2つの通信系の送受信信号を入出力する2つの入出力部およびアンテナ接続部を備えて、前記複数の通信系の送受信信号を合波・分波する、合分波器と、前記複数の通信系の送受信信号の入出力部と前記合分波器の2つの入出力部との間に、送信信号と受信信号を切り替える第1・第2の高周波スイッチをそれぞれ接続した複合高周波部品において、
    前記合分波器は、当該合分波器の前記2つの入出力部間を直流通電可能に構成し、
    前記第1・第2の高周波スイッチはそれぞれ、共用信号入出力部と第1の信号入出力部との間に第1の信号伝送路を有し、前記共用信号入出力部と第2の信号入出力部との間に第2の信号伝送路を有し、第1のダイオードを含む、直流電流が流れる第1の電流経路と、第2のダイオードを含む、直流電流が流れる第2の電流経路とを備え、前記第1の信号伝送路に第1のダイオードをシリーズに設け、前記第2の信号伝送路に第2のダイオードをシャントに設け、前記第1・第2の電流経路同士を前記直流電流の通電方向を一致させて並列接続し、当該並列接続の一方の接続点を制御電圧入力部とし、前記並列接続の他方の接続点と接地との間に、前記第1・第2の電流経路を流れる直流電流が共通に流れる共用インダクタを備えるとともに、当該共用インダクタを第1・第2の高周波スイッチに共用してなる複合高周波部品。
  2. 前記合分波器は、前記送受信信号の伝送路に対して前記共用インダクタをシャントに接続しキャパシタをシリーズに接続してなるハイパスフィルタを備えた請求項1に記載の複合高周波部品。
  3. 前記共用インダクタを、前記合分波器の入出力部側に設けた請求項2に記載の複合高周波部品。
  4. 前記共用インダクタを前記合分波器のアンテナ接続部側に設けた請求項2に記載の複合高周波部品。
  5. 前記共用インダクタに対して並列にキャパシタを接続して前記ハイパスフィルタの通過帯域の周波数で並列共振させるようにした請求項3または4に記載の複合高周波部品。
  6. 前記共用インダクタを前記第1または第2の高周波スイッチの第1または第2の信号伝送路の途中に配置した請求項2に記載の複合高周波部品。
  7. 前記第1または第2の高周波スイッチの前記第1または第2の信号入出力部にさらに別の高周波スイッチの共通信号入出力部を接続した請求項1〜6のうちいずれかに記載の複合高周波部品。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の複合高周波部品の回路を単一の多層セラミック基板に構成してなる複合高周波部品。
JP2008533804A 2007-05-10 2008-04-15 複合高周波部品 Expired - Fee Related JP4289440B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007125169 2007-05-10
JP2007125169 2007-05-10
PCT/JP2008/057336 WO2008139819A1 (ja) 2007-05-10 2008-04-15 複合高周波部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4289440B2 JP4289440B2 (ja) 2009-07-01
JPWO2008139819A1 true JPWO2008139819A1 (ja) 2010-07-29

Family

ID=40002039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008533804A Expired - Fee Related JP4289440B2 (ja) 2007-05-10 2008-04-15 複合高周波部品

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7852220B2 (ja)
EP (1) EP2144377B8 (ja)
JP (1) JP4289440B2 (ja)
KR (1) KR100995302B1 (ja)
CN (1) CN101542924B (ja)
TW (1) TW200910787A (ja)
WO (1) WO2008139819A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2449818B (en) * 2006-04-05 2011-11-16 Murata Manufacturing Co Low-voltage control high-frequency switch and composite high-frequency component
JP5478501B2 (ja) 2007-12-04 2014-04-23 パーティクル・メージャーリング・システムズ・インコーポレーテッド 粒子検出用の2次元光学画像化方法及びシステム
CN101834170B (zh) * 2010-04-15 2012-07-25 苏州扩达微电子有限公司 可抑制外界高频噪声的芯片结构
KR101175905B1 (ko) * 2011-07-19 2012-08-21 삼성전기주식회사 Rf 안테나 스위치 회로, 고주파 안테나 부품 및 이동통신기기
US8909171B2 (en) 2011-07-19 2014-12-09 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. RF antenna switch circuit, high frequency antenna component, and mobile communication device
JP5737304B2 (ja) 2013-01-18 2015-06-17 株式会社村田製作所 フィルタ回路
KR102193266B1 (ko) 2014-05-20 2020-12-23 삼성디스플레이 주식회사 표시장치
CN107210773B (zh) * 2015-02-05 2019-09-03 株式会社村田制作所 高频开关模块
WO2021002238A1 (ja) * 2019-07-03 2021-01-07 株式会社村田製作所 高周波モジュール及び通信装置
US11699056B2 (en) * 2019-09-24 2023-07-11 Murata Manufacturing Co., Ltd. RFID inlay

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6268324U (ja) * 1985-10-18 1987-04-28
ES2065241B1 (es) * 1992-12-09 1995-10-01 Ibarguengoitia Francisco Gomez Rele electronico para proteccion de motores y tiristores contra sobrecarga simetrica, desequilibrio de fases y cortocircuito.
US5947093A (en) * 1994-11-08 1999-09-07 Ignition Systems International, Llc. Hybrid ignition with stress-balanced coils
JPH11122139A (ja) * 1997-10-17 1999-04-30 Murata Mfg Co Ltd アンテナ共用器
JP3304898B2 (ja) 1998-11-20 2002-07-22 株式会社村田製作所 複合高周波部品及びそれを用いた移動体通信装置
EP1333588B1 (en) * 2000-11-01 2012-02-01 Hitachi Metals, Ltd. High-frequency switch module
EP1223634A3 (en) * 2000-12-26 2003-08-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High-frequency switch, laminated high-frequency switch, high-frequency radio unit, and high-frequency switching method
JP3772771B2 (ja) * 2001-05-18 2006-05-10 松下電器産業株式会社 マルチバンド高周波スイッチ
JP4182160B2 (ja) * 2005-04-28 2008-11-19 株式会社村田製作所 高周波スイッチングモジュール及び高周波回路の周波数特性調整方法
GB2449818B (en) * 2006-04-05 2011-11-16 Murata Manufacturing Co Low-voltage control high-frequency switch and composite high-frequency component

Also Published As

Publication number Publication date
US20090052358A1 (en) 2009-02-26
US7852220B2 (en) 2010-12-14
TWI358208B (ja) 2012-02-11
EP2144377A4 (en) 2011-06-29
CN101542924B (zh) 2012-12-05
KR100995302B1 (ko) 2010-11-19
JP4289440B2 (ja) 2009-07-01
WO2008139819A1 (ja) 2008-11-20
KR20090028686A (ko) 2009-03-19
CN101542924A (zh) 2009-09-23
EP2144377A1 (en) 2010-01-13
EP2144377B8 (en) 2013-03-06
TW200910787A (en) 2009-03-01
EP2144377B1 (en) 2012-10-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4289440B2 (ja) 複合高周波部品
JP6116648B2 (ja) フィルタモジュール
EP2040377B1 (en) Branch circuit, high frequency circuit and high frequency module
JP4324814B2 (ja) 高周波スイッチ回路
JP4678408B2 (ja) 複合高周波部品および移動体通信装置
JPWO2007023731A1 (ja) 高周波スイッチ
KR100995300B1 (ko) 저전압 제어 고주파 스위치 및 복합 고주파 부품
JPWO2007114114A6 (ja) 低電圧制御高周波スイッチおよび複合高周波部品
JP2012080160A (ja) 高周波回路部品、及び通信装置
JPWO2009069353A1 (ja) 低電圧制御高周波スイッチおよび複合高周波部品
JP2006345027A (ja) 高周波回路部品
KR100635160B1 (ko) 쿼드 밴드 프런트 엔드 모듈
JP5201260B2 (ja) 高周波モジュール
JP2010278547A (ja) 高周波モジュール
JP2007259168A (ja) アンテナスイッチモジュール
KR100614936B1 (ko) 쿼드 밴드 프런트 엔드 모듈
JP2008118486A (ja) アンテナスイッチモジュール
JP2004104523A (ja) マルチバンド用アンテナスイッチモジュール
JP2004104524A (ja) マルチバンド用アンテナスイッチモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090310

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4289440

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees