JPWO2008120445A1 - センサの取付構造及び真空成膜装置 - Google Patents

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Abstract

本発明のセンサの取付構造(50)は、基材(21a)をその内部を流れる冷却流体により冷却するようにして保持する基材ホルダ(6a)と、基材(21a)上への成膜に関連する物理量(以下、成膜関連物理量)を検出するセンサ(55)と、成膜関連物理量を伝達可能なようにセンサ(55)と一体化されかつ成膜関連物理量を伝送信号に変換する変換器(54)と、センサ(55)がその外部に露出するようにして変換器(54)をその内部に収容する容器(52)と、を備え、容器(52)がこれを冷却流体によって冷却することが可能なように基材ホルダ(6a)に取り付けられている。

Description

本発明は、真空チャンバ内において基材上に成膜を行う際の基材上への成膜に関連する物理量をセンサにより検出するためのセンサの取付構造、及びこのセンサの取付構造を備えた真空成膜装置に関する。
従来、基材に膜を形成するために、真空成膜装置が用いられている。ここで、真空成膜装置の内部の情報、特に、真空チャンバ内の基材周辺の情報を取得するためには、センサを真空チャンバの内部に取り付け、このセンサにより取得された物理量を変換器により伝送信号に変換して真空チャンバの外部に送信する必要がある。しかし、この場合において、基材が真空成膜装置内で移動する場合に、センサに対して真空成膜装置の外部から電気ケーブル等の引き回しが必要になると共に、真空シールが必要となって、装置構造が複雑になるという問題があった。
そこで、真空チャンバ内の情報を計測するためのセンサを配し、このセンサにより計測した情報をセンサ情報処理装置(変換器)により無線情報に変換して真空チャンバ外へ送信し、真空チャンバ外に設けた受信機で受信することで真空チャンバ内の情報を真空チャンバ外に伝達する情報計測方法が開示されている(特許文献1参照)。また、被処理基板表面の状態、あるいは被処理基板周囲の環境を示す情報の計測手段において、被処理基板情報計測手段のセンサ部と、情報計測処理回路(変換器)の一部あるいは全てを、前記被処理基板上に配置する、情報計測手段を備えた被処理基板が開示されている(特許文献2参照)。このような情報計測方法及び被処理基板によると、非処理基板が真空成膜装置内で移動する場合においても、真空成膜装置の内部の情報、例えば、被処理基板の温度等の情報を取得することが可能になる。
また、真空室内でイオン注入その他の処理が施される基板を、冷却水の循環等により冷却された冷却版の前面にパッドを介して当接させ、該処理に伴い温度上昇する基板を冷却するようにしたものにおいて、該パッドを、Alその他の金属薄膜の積層体で構成してなる基板冷却用パッドが開示されている(特許文献3参照)。また、基材を取り付ける基材ホルダに不凍液を循環させて基材を冷却する技術が開示されている(特許文献4参照)。
特開平6−76193号公報 特開平6−163340号公報 実公平4−18197号公報 特開2005−82837号公報
しかしながら、特許文献1及び2の構成においては、変換器は回路等を備えているため耐熱性が低く、センサと一体化された変換器を真空チャンバ内に設ける場合には、温度の上昇により変換器が破損するおそれがあった。そこで、変換器を冷却するためには、真空成膜装置の外部から変換器に冷却用配管等を接続する必要があり、装置構造が複雑になるという問題を有していた。
また、特許文献3及び4の構成においては、基板や基材を冷却することを目的としたものであり、変換器の冷却については言及されていない。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、センサと一体化された変換器を真空チャンバ内に設ける場合においても、装置構造を複雑にすることなく、耐熱性の低い変換器の破損を防止することができるセンサの取付構造及びこれを備えた真空成膜装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のセンサの取付構造は、基材をその内部を流れる冷却流体により冷却するようにして保持する基材ホルダと、前記基材上への成膜に関連する物理量(以下、成膜関連物理量)を検出するセンサと、前記成膜関連物理量を伝達可能なように前記センサと一体化されかつ前記成膜関連物理量を伝送信号に変換する変換器と、前記センサがその外部に露出するようにして前記変換器をその内部に収容する容器と、を備え、前記容器がこれを前記冷却流体によって冷却することが可能なように前記基材ホルダに取り付けられている。
ここで、「成膜関連物理量」とは、基材の温度、基材周辺の温度、基材周辺のプラズマ密度、基材ホルダ等とプラズマとの間の電位差、基材に形成された膜の膜厚、基材に形成された膜を透過する光又は基材に形成された膜により反射された光などである。
また、「容器」は、熱伝導性の材料で構成される。本発明でいう「容器」は、熱伝導性の材料である金属等で変換器を収容するよう構成された容器のみならず、熱伝導性の柔軟な材料(例えば、樹脂材料等)で変換器を覆う(収容する)よう構成された容器をも含む概念である。
このような構成とすると、基材ホルダの内部を流れる冷却流体の熱が容器に伝わり、この熱がさらに変換器に伝わるため、変換器が冷却される。これにより、変換器の破損が防止される。
前記容器が前記変換器と冷媒とを該変換器が該冷媒に浸漬されるようにして収容していてもよい。
このような構成とすると、変換器は冷媒に浸漬されているので変換器の冷却効率が向上する。これにより、変換器の破損がさらに防止される。
前記容器は、該容器と前記基材ホルダとの間に熱伝導性シートを挟むようにして該基材ホルダに取り付けられており、かつ該容器の少なくとも前記熱伝導性シートに接触する壁が熱伝導性の材料で構成されていてもよい。
このような構成とすると、熱伝導シートが冷却流体の熱を容器に伝わりやすくするため、容器、ひいてはその内部に収容された変換器の冷却効率が向上する。これにより、変換器の破損がさらに防止される。
前記変換器が、その変換した伝送信号を放射する電磁波放射器に接続されていてもよい。
ここで、「電磁波放射器」とは、変換器により変換された伝送信号を電磁波に変換してこれを放射するものをいう。ここで、電磁波には、電波(高周波等)、赤外線、可視光線(光)等が挙げられる。
このような構成とすると、無線により成膜関連物理量に関する情報を取得することができる。これにより、伝送信号を真空成膜装置の外部に引き出すためのケーブル等が不要となり、ひいては、このケーブル等の耐熱対策も不要となる。
前記電磁波放射器が、LED、高周波発振器、及び赤外線放射器のうちのいずれかであってもよい。
前記センサが温度センサ、光センサ、及び電圧センサのうちのいずれかであってもよい。
前記基材ホルダが回転機構により回転可能にされていてもよい。
このような構成とすると、回転する基材ホルダにセンサと一体化された変換器を取り付けることができると共に、変換器を冷却するための冷却流体を供給する冷却用配管等を別途設ける必要がなくなるため、装置構成が簡単になる。
前記基材ホルダが移動機構により移動可能にされていてもよい。
このような構成とすると、例えば、基材ホルダをインライン式の真空成膜装置に用いる際に、移動する基材ホルダにセンサと一体化された変換器を取り付けることができると共に、変換器を冷却するための冷却流体を供給する冷却用配管等を別途設ける必要がなくなるため、装置構成が簡単になる。
本発明の真空成膜装置は、上記のいずれかに記載のセンサの取付構造と、前記センサの取付構造をその内部に有する減圧可能なチャンバと、前記チャンバの内部に配置され成膜材料を蒸発させる蒸発源と、前記基材ホルダを回転させる回転機構と、を備え、前記回転機構により前記基材ホルダを回転させながら、前記基材に蒸発源により蒸発された成膜材料による膜を形成する。
このような構成とすると、基材ホルダを回転させながら基材に膜を形成する場合において、装置構造を複雑にすることなく、センサと一体化された変換器を基材ホルダに取り付けることができる。また、基材ホルダに取り付けられた変換器の破損が防止される。これにより、成膜中における成膜関連物理量を長期間にわたって検出することができる。
また、本発明の真空成膜装置は、上記のいずれかに記載のセンサの取付構造と、前記センサの取付構造をその内部に有する減圧可能なチャンバと、前記チャンバの内部に配置され成膜材料を蒸発させる蒸発源と、前記基材ホルダを移動させる移動機構と、を備え、前記移動機構により前記基材ホルダを移動させながら、前記基材に蒸発源により蒸発された成膜材料による膜を形成する。
このような構成とすると、例えば、インライン式の真空成膜装置のように、基材ホルダを移動させながら基材に膜を形成する場合においても、装置構造を複雑にすることなく、センサと一体化された変換器を基材ホルダに取り付けることができる。また、基材ホルダに取り付けられた変換器の破損が防止される。これにより、成膜中における成膜関連物理量を長期間にわたって検出することができる。

本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。

本発明のセンサの取付構造及び真空成膜装置は、センサと一体化された変換器を真空チャンバ内に設ける場合においても、装置構造を複雑にすることなく、耐熱性の低い変換器の破損を防止することができるという効果を奏する。
図1は本発明の第1実施形態に係る真空成膜装置の構成を示す断面図である。 図2は、図1の真空成膜装置における基材ホルダを拡大して示す部分断面図である。 図3は図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第1実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。 図4は図3のセンサの取付構造においてセンサ及び変換器を基材ホルダに取り付けるための容器を示す斜視図である。 図5は図3のセンサの取付構造における変換器の行う処理を示すブロック図である。 図6は図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第2実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。 図7は図6のセンサの取付構造における変換器の行う処理を示すブロック図である。 図8は図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第3実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。 図9は図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第4実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。 図10は図9のセンサの取付構造においてセンサ及び変換器を基材ホルダに取り付けるための容器を示す斜視図である。 図11は図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第5実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。 図12は図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第6実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。 図13は図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第7実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。 図14は図13のセンサの取付構造における変換器の処理を示すブロック図である。
符号の説明
1 真空チャンバ
1a チャンバ壁
2a,2b 蒸発源
3a,3b シャッタ
4a,4b 回転軸
5a,5b ハース部
6a 基材ホルダ
6b 貫通孔
7a 回転軸体
7b,7c 溝部
7d,7e パイプリング
7f,7g パイプ
7h,7i パイプリング
7j 冷却パイプ
8 回転駆動装置
8a 平歯車
9 クロスローラベアリング
10 ハウジング
11 カーボンブラシ
12 ケーブル
13 マッチング回路
14 高周波電源
15 直流電源
16 歯車
17 固定具
18 絶縁部材
19 オイルシール
20a,20b,20c Oリング
21a 基材
22 排出パイプ
23 冷却パイプ
24,25 接続配管
26,28 三方弁
27 液送ポンプ
29a 温ブラインタンク
29b 冷ブラインタンク
36 固定具
50 センサの取付構造
52 容器
52a 台座部
52b 突出部
53,53a,53b 貫通孔
54 変換器
55 センサ
56 温度検出部
58 電磁波放射器(アンテナ)
60 物理量伝達媒体
62 伝送信号伝達媒体
64 冷媒
65 熱伝導シート
66(55) 光ファイバー(センサ)
68(55) フォトダイオード(センサ)
100 真空成膜装置
C 回転中心
Co 直流ブロッキングコンデンサ
Lo 高周波ブロッキング用チョークコイル
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。

(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る真空成膜装置の構成を示す断面図である。図2は、図1の真空成膜装置における基材ホルダを拡大して示す部分断面図である。以下、図1乃至図2を参照しながら、本実施形態に係る真空成膜装置について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る真空成膜装置100は、イオンプレーティング装置で構成されている。この真空成膜装置100では、導電性の材料からなる真空チャンバ1の内部に成膜材料を蒸発させるための蒸発源2a及び2bが配設され、この蒸発源2a及び2bに対向して導電性の材料からなる円板状の基材ホルダ6aが配置されている。基材ホルダ6aには、基材21aが所定の固定具36によって基材ホルダ6aの基材取付面に固定されている。基材21aとしては、ここではシリコンウエハが用いられる。また、蒸発源2a及び2bは、ここでは、成膜材料が配設されたハース部5a及び5bと、ハース部5a及び5bの近傍に設けられた電子銃(図示せず)とから構成される。また、この蒸発源2a及び2bの上方には、移動可能なシャッタ3a及び3bが、それぞれ回転軸4a及び4bによって回転自在に配設されている。一方、図1及び図2に示すように、基材ホルダ6aの背面には、導電性材料からなる円柱状の回転軸体7aが延出している。この回転軸体7aは、真空チャンバ1の上部のチャンバ壁1aを貫通し、外部に延出するように配設されている。この回転軸体7aの、チャンバ壁1aの外側に突出している部分(以下、突出部という)は、回転駆動装置8によって回転駆動されるように、クロスローラベアリング9及びオイルシール19を介して、後述するハウジング10に対して回転自在に保持されている。ここで、回転駆動装置8(モータM)、後述する平歯車8a、クロスローラベアリング9、及びハウジング10が、基材ホルダ6aの回転機構を構成する。また、オイルシール19が回転軸体7aとハウジング10との間に配設されることにより、真空チャンバ1の内部は、所定の真空状態に保持される。
また、図1及び図2に示すように、回転軸体7aの突出部の先端外周部上に設けられた給電リング7tに、後述する高周波電力及び直流電力を印加すべく、前記給電リング7tに直接接触するようにして、電力伝達構造たるカーボンブラシ11が配設されている。このカーボンブラシ11は、ハウジング10上の所定の位置に所定の固定手段により固定されている。つまり、これによって、カーボンブラシ11と回転軸体7aとが電気的に導通する状態に保持されている。そして、図1に示すように、カーボンブラシ11は、ケーブル12を通じて直流ブロッキングコンデンサCo及び高周波ブロッキング用チョークコイルLoに接続されている。そして、直流ブロッキングコンデンサCoは、マッチング回路13を介して高周波電源14に接続されている。また、高周波ブロッキング用チョークコイルLoは、直流電源15に接続されている。なお、高周波電源14の一方の端子、直流電源15の正極端子、及び真空チャンバ1は、各々接地されている。
また、回転軸体7aの突出部の先端外周部上には、例えば、モータMからなる回転駆動装置8が有する平歯車8aとかみあう円筒状の歯車16が取り付けられている。このように、平歯車8aと歯車16とがかみあっていることにより、回転駆動装置8が動作して平歯車8aが回転すると、その平歯車8aの回転に応じて回転軸体7aが回転する。つまり、回転駆動装置8が動作すると基材ホルダ6aが回転することにより、基材21aが回転中心Cを回転中心として回転するようになる。なお、回転駆動装置8は、ハウジング10の所定の位置に、所定の固定方法で固定されている。
そして、カーボンブラシ11の一部と、回転軸体7aの突出部と、回転駆動装置8とを覆うようにして、導電性の材料からなるハウジング10が配設されている。このハウジング10は、上端が閉鎖され下端が開放された略円筒の形状を有している。そして、真空チャンバ1の上部のチャンバ壁1aに、絶縁部材18を介して固定具17によって固定されている。これにより、ハウジング10と真空チャンバ1とは、電気的に絶縁されている。したがって、カーボンブラシ11に高周波電力及び直流電力が印加され、かつ、回転軸体7a及びクロスローラベアリング9を介してハウジング10に高周波電力及び直流電力が印加されても、真空チャンバ1は常に電気的に接地された状態になる。
次に、図2を参照しながら、本実施形態の真空成膜装置100における基材ホルダの冷却経路について説明する。
図2に示すように、回転軸体7aにおける突出部の外周上の所定位置には、溝部7b及び7cが形成されている。これらの溝部7b及び7cは、回転軸体7aの全周にわたってリング状に形成されている。これらの溝部7b及び7cの上部及び下部には、Oリング20a,20b,20cが配設されている。これらのOリング20a,20b,20cは、回転軸体7aとハウジング10との間に配設されている。つまり、前記溝部7b及び7cは、前記Oリング20a,20b,20cとハウジング10とによって閉鎖されている。そして、溝部7b及び7cの各々の底部には、開口部が形成されており、この開口部は回転中心Cと同軸状に形成されたパイプリング7d及び7eに連通している。さらに、パイプリング7d及び7eからは回転軸体7aの半径方向にパイプ7f及び7gが延出しており、所定の位置から、これらのパイプ7f及び7gは回転軸体7aの回転軸方向に延出している。パイプ7f及び7gは基材ホルダ6aに達すると、基材ホルダ6aの略中央部において回転中心Cと同軸状に形成されているパイプリング7h及び7iに接続されている。そして、基材ホルダ6aの内部には、該基材ホルダ6aの半径方向にU字状に延在するように複数の冷却パイプ7jが配設されている。この冷却パイプ7jは、パイプリング7hと7iとを連通するように基材ホルダ6aの内部に設けられている。つまり、冷却パイプ7jは、パイプリング7hの外周部から基材ホルダ6aの端部に向かって複数、放射状に延出しており、基材ホルダ6aの端部で各々Uターンした後に、パイプリング7iに向かって延出し、該パイプリング7iの外周部に接続されている。なお、回転軸体7aの外周上に、回転中心Cに同軸状に形成された溝部7b及び7cに、基材ホルダ6aの温度を制御するために用いる所定の不凍液を供給するため、ハウジング10には溝部7b及び7cに連通する排出パイプ22及び供給パイプ23が配設されている。
一方、図2に示すように、排出パイプ22には、ここでは、実線で表記されている接続配管24の一端が接続されている。また、供給パイプ23には、ここでは実線で表記されている接続配管25の一端が接続されている。そして、図1に示すように、接続配管24の他端は、三方弁26に接続されており、この三方弁26から延出する2本の接続配管は、それぞれ、温ブラインタンク29a及び冷ブラインタンク29bに接続されている。また、供給パイプ23から延出する接続配管25の途中には、液送ポンプ27が配設されている。接続配管25の他端には、三方弁28が接続されており、この三方弁28から延出する2本の接続配管は、それぞれ、温ブラインタンク29a及び冷ブラインタンク29bに接続されている。ここで、温ブラインタンク29a及び冷ブラインタンク29bには、それぞれ、不凍液が貯留されている。そして、温ブラインタンク29aでは、不凍液の液温が約25℃になるように、所定の温度制御装置(図示せず)によって温度制御されている。また、冷ブラインタンク29bでは、不凍液の液温が約マイナス5℃になるように、所定の温度制御装置(図示せず)によって温度制御されている。本実施形態及び後述する他の実施形態においては、液温がマイナス5℃から25℃までの温度範囲のうちの任意の温度に温度制御(例えば、マイナス5℃の不凍液と25℃の不凍液とを適宜、混合して、温度制御)された不凍液を、後述の説明において、「冷却流体」と呼ぶ場合がある。なお、不凍液の温度は上記の温度範囲のものに限られるわけではなく、後述する変換器54の耐熱性に応じて、適宜、変更することが可能である。
次に、以上のように構成された真空成膜装置100の一般的な動作について、図1及び図2を参照しながら説明する。
真空成膜装置100を用いて基材21a上に成膜する場合、作業者は、その成膜を行う前に、基材21aを基材ホルダ6aの基材取付面上に所定の固定具36を用いて取り付ける。このとき、基材21aの背面と基材取付面とが接触するように、基材21aを基材ホルダ6aに取り付ける。
また、基材21aを基材ホルダ6aに取り付ける際には、基材ホルダ6aが大気中の水分によって結露することを防止するために、三方弁28及び三方弁26を適宜操作し、かつ、液送ポンプ27を動作させて、温ブラインタンク29aに貯留されている約25℃に温度制御された不凍液(例えば、エチレングリコール等)を接続配管25に通流させる。接続配管25を通流する不凍液は、供給パイプ23に供給される。供給パイプ23に供給された不凍液は、溝部7cに充填される。次に、その不凍液は、パイプリング7eの内部に充填される。そして、不凍液は、パイプ7gの内部を流れ、基材ホルダ6aの中央部から端部に向かって複数の冷却パイプ7jの内部を流れる。その後、基材ホルダ6aにおいて、該基材ホルダ6aの端部から中央部に向かって冷却パイプ7jの内部を通流した不凍液は、パイプ7fの内部を流れて、パイプリング7dの内部に充填される。パイプリング7dに充填された不凍液は、溝部7bの内部に充填され、排出パイプ22を流れて、接続配管24を通流する。接続配管24を通流した不凍液は、三方弁26によって温ブラインタンク29aに戻される。このように、基材ホルダ6aは、約25℃の不凍液によって加温されるので、大気中の水分によって結露することが防止される。そして、このようにして基材21aを基材ホルダ6aに取り付けた後、真空チャンバ1の内部を所定の排気手段(図示せず)を動作させて所定の真空雰囲気まで排気する。このとき、真空引き時における基材21aのガス出しを容易に行うため、温ブラインタンク29aから基材ホルダ6aに対して前記約25℃に温度制御された不凍液を供給し続ける。これにより、基材21aに吸着等されているガスが効果的に取り除かれる。なお、この不凍液の基材ホルダ6aへの供給は、真空引きが完了するまで継続して行われる。その後、真空チャンバ1の内部が実質的な真空状態になったことを確認した後、回転駆動装置8を動作させて平歯車8aを所定の回転数で回転させる。すると、この平歯車8aの回転によって、回転軸体7aが回転中心Cを回転中心として回転する。つまり、これによって回転軸体7aの下端に取り付けられた基材ホルダ6aが回転し、基材21aが回転中心Cを回転中心として回転する。
一方、高周波電源14及び直流電源15を動作させる。すると、高周波電源14が出力する高周波電力は、マッチング回路13及び直流ブロッキングコンデンサCoを通過して、ケーブル12に供給される。また、直流電源15が出力する直流電力は、高周波ブロッキング用チョークコイルLoを通過してケーブル12に供給される。そして、高周波電力及び直流電力は、ケーブル12を介してカーボンブラシ11に供給される。これによって、カーボンブラシ11に高周波電力及び直流電力が供給され、さらに、カーボンブラシ11に接触している給電リング7tに高周波電力及び直流電力が伝達される。この給電リング7tに伝達された高周波電力及び直流電力は、導電性の回転軸体7aを通って基材ホルダ6aに伝達される。これにより、基材ホルダ6aと真空チャンバ1との間に、高周波電力及び直流電力が供給される。
次いで、蒸発源2a及び2bにおいて図示しないそれぞれの電子銃を動作させて、電子ビームをハース部5a及び5b内の各薄膜形成材料に向けて所定の強度で照射する。すると、各薄膜形成材料は、照射される電子ビームのエネルギーによって、所定の温度まで予備加熱される。そして、各薄膜形成材料を真空チャンバ1の内部に交互に拡散させる際には、蒸発源2a及び2bにおける各電子銃から照射される電子ビームの照射強度を交互に強め、これによって、ハース部5a及び5b内の各薄膜形成材料を交互に溶解させる。また、このとき、溶解された薄膜形成材料の上方のみが開放されるように、回転軸4a及び4bを交互に回転させることによって、シャッタ3a及び3bを、蒸発源2a及び2bの上方に交互に移動させる。これにより、既に真空チャンバ1の内部は実質的に真空状態となっているので、蒸発源2a及び2bからは、各薄膜形成材料が交互に真空チャンバ1の内部に拡散するようになる。すると、拡散した薄膜形成材料が高周波電力により発生したプラズマによって励起され、この励起された薄膜形成材料が直流電力によって生じる基材ホルダ6aと真空チャンバ1との間の電界により加速されて、基材21bの表面に衝突して付着する。これにより、基材21aの表面には、緻密な薄膜が交互に形成される。つまり、基材21aの蒸着面上には、緻密な薄膜からなる多層膜が形成される。
ここで、多層膜の成膜時には、蒸発源2a及び2bからの輻射熱による基材21の過剰な温度上昇を防止するために、三方弁28及び三方弁26を適宜操作し、かつ、液送ポンプ27を動作させて、冷ブラインタンク29bに貯留されている約マイナス5℃に温度制御された不凍液を、接続配管25に流す。これにより、約マイナス5℃に温度制御された不凍液が、回転軸体7a及び基材ホルダ6aの内部に形成されたパイプ7f及び7g、及び冷却パイプ7jの内部を流れる。つまり、基材21aは、約マイナス5℃に温度制御された不凍液によって、基材ホルダ6aを介して間接的に冷却される。したがって、基材21aの温度上昇が効果的に防止される。
基材21aの蒸着面上に所定の多層膜が形成された後、真空チャンバ1の内部を、大気を導入することによって常圧状態に戻す。このとき、基材21aが大気中の水分によって結露することを防止するために、三方弁28及び三方弁26を適宜操作し、かつ、液送ポンプ27を動作させて、温ブラインタンク29aに貯留されている約25℃に温度制御された不凍液を接続配管25に流す。これにより、約25℃に温度制御された不凍液は、回転軸体7a及び基材ホルダ6aの内部に形成されたパイプ7f及び7g、及び冷却パイプ7jの内部を流れる。つまり、基材21aは、約25℃に温度制御された不凍液によって基材ホルダ6aを介して間接的に加温される。したがって、基材21aの結露が効果的に防止される。
次に、上記のように構成された基材ホルダへのセンサの取付構造について説明する。図3は、図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第1実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。図4は、図3のセンサの取付構造においてセンサ及び変換器を基材ホルダに取り付けるための容器を示す斜視図である。図5は、図3のセンサの取付構造における変換器の行う処理を示すブロック図である。以下、図3乃至図5を参照しながら、本実施形態のセンサの取付構造について説明する。
図3に示すように、本実施形態のセンサの取付構造50においては、センサ55と一体化された変換器54が容器52の内部に収容されかつセンサ(後述する、物理量伝達媒体60及び温度検出部56)55が容器の外部に露出した状態で、この容器52が基材ホルダ6aに取り付けられている。変換器54は、その一部が容器52の底に接触するようにして収容されている。
変換器54は、センサ55が検出した検出信号を伝送信号に変換する回路を備えている。変換器54は、回路の電源としての電池を備えている。この電池としては、一次電池又は二次電池を用いることができる。変換器54は、成膜関連物理量を検出するセンサ55と一体化されている。本実施形態においては、センサ55は温度センサとしての熱電対であり、成膜関連物理量は基材21aの背面の温度である。本実施形態では、センサ55は、温度検出部56と物理量伝達媒体60とで構成されている。温度検出部56は、二片の金属からなる検出片(図示せず)が接合されて構成されている。この接合部分(温度検出部56)が物理量伝達媒体60の先端に設けられ、物理量伝達媒体60の後端は、変換器54に取り付けられている。物理量伝達媒体60は、上記検出片と、この検出片に接続された電線(図示せず)とで構成される。温度検出部56及び物理量伝達媒体60は、基材ホルダ6aに形成された貫通孔6bに挿入されている。温度検出部56は、貫通孔6bに挿入されることにより、基材21aの背面に接触するようにして設けられている。貫通孔6bは、基材ホルダ6aに形成された冷却パイプ7jを避けるようにして形成されている。なお、貫通孔6bが基材ホルダ6aに形成された冷却パイプ7jと接触する場合には、シール部材(図示せず)を設けることにより、冷却流体の漏れを防止する。
また、変換器54には、電磁波放射器58が取り付けられている。電磁波放射器58は、本実施形態では、LEDで構成される。ここで、放射される電磁波は、光(可視光線)である。電磁波放射器58は、伝送信号伝達媒体62を介して変換器54に取り付けられている。具体的には、電磁波放射器58は、伝送信号伝達媒体62の先端に取り付けられており、伝送信号伝達媒体62の後端は、変換器54に取り付けられている。伝送信号伝達媒体62は、例えば、電気コードで構成される。電磁波放射器58は、容器52の外部に露出するようにして取り付けられている。電磁波放射器58は、後述する突出部52bの上面に取り付けられている。
容器52は、熱伝導性の材料、例えば、銅で構成される。なお、容器52は、アルミニウム等の金属材料等を用いて構成してもよい。容器52は、図3及び図4に示すように、短円筒状の台座部52aと、この台座部52aの上面から同心状に上方に伸びる円筒状の突出部52bとからなる。なお、台座部52aの内部と突出部52bの内部とは、連通している。この連通した容器52の内部(台座部52aと突出部52bとの内部)には、冷媒64が充填されている。冷媒64としては、例えば、フロリナート(米国3M社:商標名)が用いられる。これにより、容器52は、その内部に充填された冷媒64に変換器54が浸漬されるようにして、変換器54を収容している。台座部52aの下面のほぼ中心には貫通孔53aが設けられている。貫通孔53aには、物理量伝達媒体60が挿入されている。ここで、物理量伝達媒体60と、この物理量伝達媒体60の先端に設けられた温度検出部56が、容器52の台座部52aの下面から容器52の外部に露出している。これにより、前述のように、温度検出部56が基材21aの背面に接触する。一方、突出部52bの上面のほぼ中心には、貫通孔53bが設けられている。貫通孔53bには、伝送信号伝達媒体62が挿入されている。ここで、伝送信号伝達媒体62の先端に取り付けられた電磁波放射器58は、容器52の突出部52bの上面から容器52の外部に露出している。なお、貫通孔53aと物理量伝達媒体60との間、及び貫通孔53bと伝送信号伝達媒体62との間は、冷媒64が漏れないように水密的に封止されている。このようにして、変換器54が容器52の内部に収容されている。そして、容器52の台座部52aの底面が基材ホルダ6aに接触するようにして、容器52が基材ホルダ6aに取り付けられている。
次に、本実施形態のセンサの取付構造50における、変換器54の冷却のしくみについて説明する。
前述のように、基材ホルダ6aの内部には冷却流体が通流されている。この冷却流体の熱が、まず、容器52に伝導する。次に、このように伝導された熱が、冷媒64に伝わる。このようにして、容器52及び冷媒64に伝導された冷却流体の熱が、変換器54に伝導する。これにより、変換器54が冷却される。
なお、前述のように、冷却流体の温度は、変換器54の耐熱性に応じて、適宜、変更することが可能である。
次に、変換器54がセンサ55で検出された物理量を変換する処理について、図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、センサ55(温度検出部56)が基材21aの温度(熱)(物理量)を検出する。このように検出された温度は、物理量伝達媒体60を伝達される過程で検出信号(電気信号)となって、変換器54に入力される。変換器54は、ここでは、駆動回路である。変換器(駆動回路)54は、入力された検出信号(電気信号)を伝送信号(駆動電流)に変換し、電磁波放射器(LED)58に入力する。電磁波放射器58は、駆動電流に応じた光信号を放射する。放射された光信号は、真空チャンバ1の外部に設けられた図示しない受信器により受信される。これにより、基材21aの温度の情報が、真空チャンバ1の外部に取り出される。
本実施形態のセンサの取付構造50においては、上記のような構成としたため、基材ホルダ6aの内部を流れる冷却流体の熱が容器52及び冷媒64に伝わり、この熱が変換器54に伝わることによって変換器54が冷却される。これにより、変換器54の破損が防止される。
また、本実施形態のセンサの取付構造50においては、変換器54が電磁波放射器58と接続されているので、無線により成膜関連物理量に関する情報を取得することができる。これにより、伝送信号を真空成膜装置100の外部に引き出すためのケーブル等が不要となり、このケーブル等の耐熱対策も不要となる。
さらに、本実施形態の真空成膜装置100においては、変換器54を冷却するための冷却流体を供給する冷却用配管等を別途設ける必要がなくなるので、装置構成を複雑にすることなく、回転式の基材ホルダ6aに耐熱性の低い変換器54を取り付けることができる。これにより、変換器54の破損が防止され、成膜中における成膜関連物理量を長期間にわたって検出することができる。
なお、本実施形態のセンサの取付構造50においては、電磁波放射器58としてLEDを用いたが、赤外線放射器を用いてもかまわない。赤外線放射器としては、赤外線LED、赤外線レーザ等が挙げられる。この場合には、放射される電磁波は、赤外線である。
(第2実施形態)
図6は、図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第2実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。図7は、図6のセンサの取付構造における変換器の行う処理を示すブロック図である。以下、図6及び図7を参照しながら、本実施形態のセンサの取付構造について説明する。
図6に示すように、本実施形態のセンサの取付構造50においては、変換器54により変換された伝送信号を送信する電磁波放射器58が高周波発振器(アンテナ)で構成されている。高周波発振器は、伝送信号に応じた電波信号を放射する。電磁波放射器58は、容器52に設けられた貫通孔53bに挿通されている。電磁波放射器58の先端は容器52の突出部52bの上面から容器52の外部に露出している。一方、電磁波放射器58の他端は、変換器54に接続されている。それ以外の構成については、第1実施形態のセンサの取付構造と同様である。
次に、本実施形態のセンサの取付構造50における変換器54の処理について、図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、センサ55(温度検出部56)が基材21aの温度(物理量)を検出する。このように検出された温度は、物理量伝達媒体60を伝達される過程で検出信号(電気信号)となって、変換器54に入力される。変換器54は、ここでは、無線送信器である。変換器(無線送信器)54は、入力された検出信号(電気信号)を伝送信号に変換し、電磁波放射器(アンテナ)58に入力する。ここで、伝送信号は、高周波電流に検出信号が重畳されたものである。電磁波放射器(アンテナ)58に入力された伝送信号は電波信号となって放射される。この放射された電波信号が、真空チャンバ1の外部に設けられた図示しない受信器により受信される。これにより、基材21aの温度の情報が、真空チャンバ1の外部に取り出される。
本実施形態のセンサの取付構造50においても、第1実施形態のセンサの取付構造と同様の効果を奏する。すなわち、回転する基材ホルダ6aに耐熱性の低い変換器54を取り付けることができ、かつ、この変換器54の破損が防止されるという効果を奏する。
また、センサ55により検出された温度の情報(検出信号)を高周波電流に重畳してアンテナ(電磁波放射器58)により電波信号として放射するので、温度情報の取得の効率が向上する。
(第3実施形態)
図8は、図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第3実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。以下、図8を参照しながら、本実施形態のセンサの取付構造について説明する。
図8に示すように、本実施形態のセンサの取付構造50においては、第2実施形態のセンサの取付構造の構成を変更している。具体的には、第2実施形態のセンサの取付構造と比較して、電磁波放射器が個別に設けられていない。本実施形態のセンサの取付構造50においては、変換器54からの伝送信号の出力端子(図示せず)が容器52に接続されている。また、容器52は、前述のように導電性の材料である銅で構成されている。さらに、基材ホルダ6aは、前述のように導電性の材料で構成されている。そして、容器52と、基材ホルダ6aとは、容器52の台座部52bの底面が基材ホルダ6aに接触するようにして取り付けられている。それ以外の構成については、上述の第2実施形態のセンサの取付構造と同様である。
本実施形態のセンサの取付構造50においても、第1実施形態のセンサの取付構造と同様の効果を奏する。すなわち、回転する基材ホルダ6aに耐熱性の低い変換器54を取り付けることができ、かつ、この変換器54の破損が防止されるという効果を奏する。
また、このような構成とすると、センサ55により検出された検出信号が変換器54により高周波電流に重畳され、この高周波電流が容器52及び基材ホルダ6aに流れて基材ホルダ6aから電波信号として放射される。すなわち、この場合には、基材ホルダ6aが電磁波放射器(アンテナ)58として用いられ、この基材ホルダ6aから電波信号が放射される。
なお、容器52に図示しない貫通孔を形成し、この貫通孔を介して直接、変換器54からの伝送信号の出力端子(図示せず)を基材ホルダ6aに接続してもよい。このような構成としても、上記と同様の効果を奏する。
(第4実施形態)
図9は、図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第4実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。図10は、図9のセンサの取付構造においてセンサ及び変換器を基材ホルダに取り付けるための容器を示す斜視図である。以下、図9及び図10を参照しながら、本実施形態のセンサの取付構造について説明する。
図9及び図10に示すように、本実施形態のセンサの取付構造50においては、変換器54が収容された直方体状の容器52が、基材ホルダ6aの周縁部に取り付けられている。容器52は、熱伝導性の材料で構成されており、本実施形態では、銅で構成されている。なお、容器52は、アルミニウム等の金属材料等で構成されていてもよい。容器52は、その底面が基材ホルダ6aに接触するようにして取り付けられている。容器52の内部には冷媒64が充填されている。冷媒64としては、第1実施形態で用いたものと同様のものを用いることができる。容器52は、その内部に充填された冷媒64に変換器54が浸漬されるようにして、変換器54を収容している。変換器54は、その一部が容器52の底に接触するようにして収容されている。変換器54からの伝送信号の出力端子(図示せず)は、容器52に接続されている。なお、変換器54からの伝送信号の出力端子は、容器52に形成された図示しない貫通孔を介して、基材ホルダ6aに直接に接続されていてもよい。これにより、基材ホルダ6aが電磁波放射器(アンテナ)58として用いられる。
変換器54は、成膜関連物理量を検出するセンサ55と物理量伝達媒体60を介して一体化されている。本実施形態においては、センサ55は温度センサとしての熱電対であり、成膜関連物理量は基材21aの周辺の温度である。本実施形態では、センサ55は、温度検出部56と物理量伝達媒体60とで構成されている。第1実施形態と同様に、温度検出部56が物理量伝達媒体60の先端に設けられ、物理量伝達媒体60の他端が変換器54に接続されている。物理量伝達媒体60は、容器52の底面に設けられた貫通孔53に挿入されている。貫通孔6bは、基材ホルダ6aに取り付けられた基材21aの周縁近傍に形成されている。これにより、物理量伝達媒体60と、この先端に設けられた温度検出部56とが、容器52の底面から容器52の外部に露出している。なお、貫通孔53と、物理量伝達媒体60との間は、冷媒64が漏れないように水密的に封止されている。そして、容器52の外部に露出した物理量伝達媒体60及び温度検出部56が、基材ホルダ6aに形成された貫通孔6bに挿入され、かつ、温度検出部56が成膜空間に暴露されるようにして、容器52が基材ホルダ6aに取り付けられている。
以上の構成により、センサ55(温度検出部56)が基材21aの周辺の温度(物理量)を検出する。このように検出された温度は、物理量伝達媒体60を伝達される過程で検出信号(電気信号)となって、変換器54に入力される。変換器54は、ここでは、無線送信器である。変換器(無線送信器)54は、入力された検出信号(電気信号)を伝送信号に変換し、基材ホルダ6a(電磁波放射器(アンテナ)58)に入力する。ここで、伝送信号は、高周波電流に検出信号が重畳されたものである。電磁波放射器(アンテナ)58に入力された伝送信号は電波信号となって放射される。この放射された電波信号が、真空チャンバ1の外部に設けられた図示しない受信器により受信される。これにより、基材21aの周辺の温度の情報が、真空チャンバ1の外部に取り出される。
さらに、このように取り出された基材21aの周辺の温度の情報に基づき、基材21a周辺のプラズマ密度の状態を知ることもできる。
なお、本実施形態においては、センサ55を電圧センサとすることも可能である。この場合には、センサ55は、上記の温度検出部56を電圧検出器に置き換えたものである。このような構成とすると、電圧センサにより基材ホルダ6a(又は容器52、又は変換器54)と成膜空間におけるプラズマとの間の電位差(物理量)が検出される。この電位差の情報が、上記と同様にして、真空チャンバ1の外部に取り出される。このように取り出された電位差の情報に基づき、基材21a周辺のプラズマ密度の状態を知ることができる。
本実施形態のセンサの取付構造50においても、第1実施形態のセンサの取付構造と同様の効果を奏する。すなわち、回転する基材ホルダ6aに耐熱性の低い変換器54を取り付けることができ、かつ、この変換器54の破損が防止されるという効果を奏する。
(第5実施形態)
図11は、図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第5実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。以下、図11を参照しながら、本実施形態のセンサの取付構造について説明する。
本実施形態のセンサの取付構造50においては、第4実施形態のセンサの取付構造の構成を変更している。すなわち、変換器54を収容した容器52と、基材ホルダ6aとが、熱伝導シート65を介して取り付けられている。熱伝導性シート65としては、カーボン系の熱伝導シート、シリコン系の熱伝導シート等を用いることができる。
また、変換器54からの伝送信号の出力端子(図示せず)は、容器52及び熱伝導性シート65に形成された図示しない貫通孔を介して、基材ホルダ6aに接続されている。これにより、基材ホルダ6aが電磁波放射器(アンテナ)58として用いられる。それ以外の構成については、第4実施形態のセンサの取付構造と同様である。
本実施形態のセンサの取付構造50においても、第1実施形態のセンサの取付構造と同様の効果を奏する。すなわち、回転する基材ホルダ6aに耐熱性の低い変換器54を取り付けることができ、かつ、この変換器54の破損が防止されるという効果を奏する。
また、容器52が熱伝導性シート65を介して基材ホルダ6aに取り付けられているので、基材ホルダ6aを流れる冷却流体による容器52の冷却が促進される。それに伴って、容器52に収容された変換器54の冷却も促進されるため、変換器54の破損がさらに防止される。
(第6実施形態)
図12は、図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第6実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。以下、図12を参照しながら、本実施形態のセンサの取付構造について説明する。
本実施形態のセンサの取付構造50においては、変換器54を収容する容器52が熱伝導性シートで構成されている。具体的には、図12に示すように、変換器54の周囲を熱伝導性シートで包み、この熱伝導性シートが容器52を構成している。なお、本実施形態のセンサの取付構造50においては、容器52である熱伝導性シートと変換器54との間に冷媒が満たされていない。さらに、本実施形態のセンサの取付構造50においては、図12に示すように容器52と変換器54との間に隙間が形成されているが、この隙間が形成されていない態様とすることも、もちろん可能である。熱伝導性シートとしては、上述の第5実施形態で用いたものと同様のものが用いられる。また、変換器54からの伝送信号の出力端子は、熱伝導性シートからなる容器の図示しない貫通孔を介して、基材ホルダ6aに接続されている。これにより、基材ホルダ6aが電磁波放射器(アンテナ)58として用いられる。それ以外の構成については、図8(第3実施形態)のセンサの取付構造と同様である。
このような構成とすると、基材ホルダ6aを流れる冷却流体の熱が熱伝導性シートからなる容器52に伝わり、この熱が変換器54に伝わって、変換器54が冷却される。これにより、変換器54の破損が防止される。
また、容器52が熱伝導性シートで構成されているため、変換器54を容器52に収容するのが容易になる。すなわち、本実施形態では、柔軟な材料である熱伝導シートにより変換器54を覆うようにして容器52を構成する。これにより、容器52の構成が簡易になると共に、変換器54を容器52に収容するのが容易になる。さらに、熱伝導シートにより熱伝導性が向上するので、変換器54の破損がさらに防止される。
(第7実施形態)
図13は、図2の基材ホルダにセンサ及び変換器を取り付けた第7実施形態のセンサの取付構造を示す部分断面図である。図14は、図13のセンサの取付構造における変換器の処理を示すブロック図である。以下、図13及び図14を参照しながら、本実施形態のセンサの取付構造について説明する。
本実施形態のセンサの取付構造50においては、変換器54と一体化するセンサ55として、光センサが用いられる。センサ55は、検出子である光ファイバー66と、この光ファイバー66により検出された光(測定光)を検出信号(電気信号)に変換するフォトダイオード68とからなる。なお、光ファイバー66とフォトダイオード68との間に、特定波長を取り出す図示しない分光器(フィルタ、プリズム等)を設けてもよい。この場合には、光ファイバー66と、図示しない分光器と、フォトダイオード68とが、センサ55を構成する。光ファイバー66は、図示しない発光部からの光を受ける受光部を構成する。ここで、光センサは、透過型又は反射型のいずれの構成でもよい。本実施形態においては、基材21aとして、透明な材料であるガラスからなるものを用いる。本実施形態においては、成膜関連物理量は、基材21aに形成された膜から反射した光、又は基材21aに形成された膜を透過した光である。また、変換器54は、センサ55で検出された検出信号を伝送信号に変換する無線通信器である。
また、本実施形態のセンサの取付構造50においては、センサ55における光ファイバー66が容器52の外部に露出すると共に、センサ55と一体化された変換器54が容器52の底に位置するよう収容されている。光ファイバー66の後端には、フォトダイオード68が接続され、このフォトダイオード68が変換器54に接続されている。なお、上述のように、光ファイバー66とフォトダイオード68との間に、特定波長を取り出す分光器を設けてもよい。この場合には、光ファイバー66の後端に分光器を接続すると共に、この分光器にフォトダイオード68を接続し、このフォトダイオード68が変換器54に接続される。このようにして、センサ55と変換器54とが一体化されている。光ファイバー66は、容器52に形成された貫通孔53aに挿通されている。これにより、光ファイバー66は、容器52の外部に露出している。また、光ファイバー66の先端と、基材ホルダ6aに取り付けられた基材21aの背面との間には、所定の間隔がとられている。光ファイバー66と貫通孔53aとの間は、容器52に充填された冷媒64が漏れないよう水密的に封止されている。それ以外の構成については、図8(第3実施形態)のセンサの取付構造と同様である。
次に、本実施形態のセンサの取付構造50における変換器54の処理について、図14を参照しながら説明する。
図14に示すように、光ファイバー66により検出された測定光は、そのまま光ファイバー66の中を通過し、フォトダイオード68に入力される。フォトダイオード68に入力された測定光は検出信号(電気信号)に変換されて、変換器(無線送信器)54に入力される。変換器54に入力された検出信号は高周波電流に重畳されて伝送信号となり、電磁波放射器(アンテナ)58としての基材ホルダ6aから電波信号として放射される。アンテナ58から放射された電波信号は、真空チャンバ1の外部に設けられた受信器により受信される。このようにして受信された測定光の情報により、基材21aに形成された膜の膜厚を知ることができる。
本実施形態のセンサの取付構造50においても、第1実施形態のセンサの取付構造と同様の効果を奏する。すなわち、回転する基材ホルダ6aに耐熱性の低い変換器54を取り付けることができ、かつ、この変換器54の破損が防止されるという効果を奏する。
なお、上記の各実施例においては、回転式の基材ホルダ6aにセンサ55と一体化された変換器54を取り付ける場合について説明した。しかし、本発明のセンサの取付構造50は、移動式の基材ホルダ、例えば、インライン式の真空成膜装置に用いる基材ホルダにセンサ55と一体化された変換器54を取り付ける場合にも適用できることはもちろんである。このような構成とすると、移動する基材ホルダ6aに耐熱性の低い変換器54を取り付けることができ、かつ、この変換器54の破損が防止されるという効果を奏する。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。

本発明のセンサの取付構造及び真空成膜装置は、センサと一体化された変換器を真空チャンバ内に設ける場合においても、装置構造を複雑にすることなく、耐熱性の低い変換器の破損を防止することが可能なセンサの取付構造及び真空成膜装置として有用である。
また、本発明のセンサの取付構造及び真空成膜装置は、基材ホルダが真空成膜装置で回転又は移動する場合においても、装置構造を複雑にすることなく、変換器を基材ホルダに取り付けることが可能なセンサの取付構造及び真空成膜装置として有用である。

Claims (10)

  1. 基材をその内部を流れる冷却流体により冷却するようにして保持する基材ホルダと、
    前記基材上への成膜に関連する物理量(以下、成膜関連物理量)を検出するセンサと、前記成膜関連物理量を伝達可能なように前記センサと一体化されかつ前記成膜関連物理量を伝送信号に変換する変換器と、前記センサがその外部に露出するようにして前記変換器をその内部に収容する容器と、を備え、
    前記容器がこれを前記冷却流体によって冷却することが可能なように前記基材ホルダに取り付けられている、センサの取付構造。
  2. 前記容器が前記変換器と冷媒とを該変換器が該冷媒に浸漬されるようにして収容する、請求項1に記載のセンサの取付構造。
  3. 前記容器は、該容器と前記基材ホルダとの間に熱伝導性シートを挟むようにして該基材ホルダに取り付けられており、かつ該容器の少なくとも前記熱伝導性シートに接触する壁が熱伝導性の材料で構成されている、請求項1に記載のセンサの取付構造。
  4. 前記変換器が、その変換した伝送信号を放射する電磁波放射器に接続されている、請求項1に記載のセンサの取付構造。
  5. 前記電磁波放射器が、LED、高周波発振器、及び赤外線放射器のうちのいずれかである、請求項4に記載のセンサの取付構造。
  6. 前記センサが温度センサ、光センサ、及び電圧センサのうちのいずれかである、請求項4に記載のセンサの取付構造。
  7. 前記基材ホルダが回転機構により回転可能にされている、請求項1に記載のセンサの取付構造。
  8. 前記基材ホルダが移動機構により移動可能にされている、請求項1に記載のセンサの取付構造。
  9. 請求項1乃至6に記載のセンサの取付構造と、
    前記センサの取付構造をその内部に有する減圧可能なチャンバと、
    前記チャンバの内部に配置され成膜材料を蒸発させる蒸発源と、
    前記基材ホルダを回転させる回転機構と、を備え、
    前記回転機構により前記基材ホルダを回転させながら、前記基材に蒸発源により蒸発された成膜材料による膜を形成する、真空成膜装置。
  10. 請求項1乃至6に記載のセンサの取付構造と、
    前記センサの取付構造をその内部に有する減圧可能なチャンバと、
    前記チャンバの内部に配置され成膜材料を蒸発させる蒸発源と、
    前記基材ホルダを移動させる移動機構と、を備え、
    前記移動機構により前記基材ホルダを移動させながら、前記基材に蒸発源により蒸発された成膜材料による膜を形成する、真空成膜装置。
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