JPWO2008090607A1 - エラー検出装置及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

エラー検出装置及び方法、並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

エラー検出装置(9)は、第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界パターンとを含む情報ブロックのサイズに相当する読取範囲毎に2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取手段(91)と、境界パターン同士が交差する点をブロック基準点(P、Q)として検出する基準点検出手段(96)と、ブロック基準点の存在位置に応じて定まる情報データ抽出用領域に属する複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の一部に基づいて、第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出する抽出手段(96)と、情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、抽出された第1情報データ及び第2情報データにエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出手段(97)とを備える。

Description

本発明は、情報データを2次元の画像パターンにて示す2次元コードパターンを読み取る際のエラー検出を行うエラー検出装置及び方法、並びにコンピュータをこのようなエラー検出装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関しており、具体的には例えば会議室等で用いられる電子ホワイトボードや電子黒板等としての利用が可能な入力システムにおけるエラー検出装置及び方法、並びにコンピュータをこのようなエラー検出装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関する。
情報データを2次元の画像パターンにて示す2次元コードとして、QRコード等の各種コードが用いられている。更には、例えば特許文献1や特許文献2に開示されているように、このような2次元コードをディスプレイの表示面等に表示させると共に該表示面に光学ペンを接触させることで、光学ペンが接触した表示面内の座標位置を検出するシステムが開発されている。
特許文献1や特許文献2に開示されているシステムにおいては、横6ドット×縦6ドットの座標パターンが1つの座標位置を示す2次元コードが用いられている。これらのシステムでは、光学ペンが備えるフォトディテクタにおいて読み取られた画像から座標位置を取得した後に、1つの座標パターンのx座標が横方向において隣接する座標パターンのx座標と等しく、1つの座標パターンのy座標が縦方向において隣接する座標パターンのy座標と等しいことを利用した相互補正及び座標Xnと座標Xn+1との関係や座標Ynと座標Yn+1との関係を考慮した予測補正を行っている。
特開平5−290795号公報 特開2001−234509号公報
しかしながら、上述したシステムでは、X座標、Y座標の連続性を用いて、読取画像に含まれない範囲外の画像データを用いて相互補正や予測補正を行っているが、検出した座標位置にエラーが発生していたとしても、エラーが発生していることを検出することができずに、誤って相互補正や予測補正を行ってしてしまう不都合が考えられる。このため、エラー検出を行うためには、別途エラー検出用のパターンを用意したり、或いは過去に検出した座標位置との比較を行うことでエラー検出を行う必要がある。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば2次元コードに含まれる座標パターンを読み取ることで検出される座標位置にエラーが発生しているか否かの検出をより好適に行うことが可能なエラー検出装置及び方法、並びにコンピュータをこのようなエラー検出装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のエラー検出装置は夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出装置であって、前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取手段と、前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出手段と、前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出手段と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出手段とを備える。
上記課題を解決するために、本発明のエラー検出方法は、夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出方法であって、前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取工程と、前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出工程と、前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出工程と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出工程により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出工程とを備える。
上記課題を解決するために、本発明のコンピュータプログラムは、夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出装置であって、前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取手段と、前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出手段と、前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出手段と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出手段とを備えるエラー検出装置に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記読取手段、前記基準点検出手段、前記抽出手段及び前記エラー検出手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
本実施例に係る電子ディスプレイシステムの基本構成を概念的に示すブロック図である。 PDPの表示面内における画素ブロックが位置する座標位置(X、Y)を概念的に示す平面図である。 座標データを変換することで得られる2次元コードを概念的に示す平面図である。 サブフィールド法に基づく発光駆動シーケンスを概念的に示すタイミングチャートである。 主画像表示駆動工程の実行によるPDPの表示面上における表示例を示す平面図である。 2次元コード表示駆動工程の実行によるPDPの表示面上における表示例を示す平面図である。 電子ペンの基本構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係る電子ディスプレイシステムの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 イメージセンサの撮影範囲内の8行×8列分の64個の画素位置を概念的に示す平面図である。 イメージセンサの撮影範囲内の8行×8列分の64個の画素を4つの領域に区切った状態を概念的に示す平面図である。 基準位置が撮影範囲中の領域Aに含まれる場合における座標データ抽出処理Aの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 基準位置が撮影範囲中の領域Aに含まれる場合におけるエラー検出処理Aの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図12のステップS3210におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図12のステップS3220におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図12のステップS3230におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図12のステップS3240におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 基準位置が撮影範囲中の領域Bに含まれる場合における座標データ抽出処理Bの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 基準位置が撮影範囲中の領域Bに含まれる場合におけるエラー検出処理Bの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図18のステップS4210におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図18のステップS4220におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図18のステップS4230におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図18のステップS4240におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 基準位置が撮影範囲中の領域Cに含まれる場合における座標データ抽出処理Cの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 基準位置が撮影範囲中の領域Cに含まれる場合におけるエラー検出処理Cの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図24のステップS5210におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図24のステップS5220におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図24のステップS5230におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図24のステップS5240におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 基準位置が撮影範囲中の領域Dに含まれる場合における座標データ抽出処理Dの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 基準位置が撮影範囲中の領域Dに含まれる場合におけるエラー検出処理Dの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図30のステップS6210におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図30のステップS6220におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図30のステップS6230におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 図30のステップS6240におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 基準位置が撮影範囲中の領域Aに含まれる場合の、撮影範囲中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。 基準位置が撮影範囲中の領域Bに含まれる場合の、撮影範囲中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。 基準位置が撮影範囲中の領域Cに含まれる場合の、撮影範囲中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。 基準位置が撮影範囲中の領域Dに含まれる場合の、撮影範囲中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。 イメージセンサの撮影範囲中に境界パターンの交点が2つ含まれる場合の、撮影範囲中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。 イメージセンサの撮影範囲中に境界パターンの交点が4つ以上含まれる場合の、撮影範囲中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。 イメージセンサの撮影範囲中に境界パターンの交点が4つ以上含まれる場合の、撮影範囲中の画素の他の具体例を概念的に示す平面図である。
符号の説明
1 表示面画像データメモリ
2 画像重畳部
3 SF画像駆動データ生成部
4 駆動制御部
5 アドレスドライバ
6 座標データメモリ
7 2次元コード変換部
8 行電極ドライバ
9 電子ペン
10 無線受信部
11 画像データ生成部
90 対物レンズ
91 イメージセンサ
92 ノイズセンサ
93 フレーム同期検出部
94 画像処理部
95 筆圧センサ
96 座標データ抽出部
97 エラー検出部
98 無線送信部
以下、発明を実施するための最良の形態として、本発明の入力システム及び方法、並びにコンピュータプログラムに係る実施形態の説明を進める。
(エラー検出装置の実施形態)
本発明のエラー検出装置に係る実施形態は、夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出装置であって、前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取手段と、前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出手段と、前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出手段と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出手段とを備える。
本発明のエラー検出装置に係る実施形態によれば、読取手段の動作により、情報ブロックを複数含む2次元コードパターンが読み取られ(具体的には、撮影され)、その結果、画像読取信号が取得される。各情報ブロックは、情報パターンと境界パターンとを含んでいる。情報パターンは、第1パターン画像と第2パターン画像とを重複的に含んでいる。そして、境界パターンが情報ブロックの境界を示すことで、1つの情報ブロックが規定される。取得された画像読取信号からは、基準点検出手段の動作により、境界パターンが交差する点であるブロック基準点が検出される。その後、抽出手段の動作により、情報データ抽出用領域に属する複数の第1パターン画像の一部や複数の第2パターン画像の一部に基づいて、第1情報データや第2情報データの夫々が抽出される。
本実施形態では特に、エラー検出手段の動作により、情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像の他の一部(例えば、第1パターン画像の他の一部そのものや、第1パターン画像の他の一部が示す情報)や複数の第2パターン画像の他の一部(例えば、第2パターン画像の他の一部そのものや、第2パターン画像の他の一部が示す情報)に基づいて、抽出された第1情報データや第2情報データにエラーが発生しているか否かが検出される。つまり、第1情報データや第2情報データを抽出するために用いられたパターン画像の一部以外のパターン画像の他の一部を用いて、エラー検出が行われる。
ここで、本実施形態においては、1つの情報ブロック中の情報パターンが、第1情報データに応じた第1パターン画像や第2情報データに応じた第2パターン画像を重複的に含んでいる。更には、後に詳述するように、各情報ブロックは、例えばxy平面上における座標を示す関係や所定の情報パターンを示す関係のような所定の関係を有して配置されている。従って、情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像の他の一部や複数の第2パターン画像の他の一部にも、抽出された第1情報データや第2情報データの正当性を確認することができるデータが含まれている。例えば、情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像の他の一部や複数の第2パターン画像の他の一部には、情報データ抽出用領域に属する複数の第1パターン画像の一部や複数の第2パターン画像の一部と同一のパターン画像部分が含まれていたり、情報データ抽出用領域に属する複数の第1パターン画像の一部や複数の第2パターン画像の一部と所定の相関を輸しているパターン画像部分が含まれていることが考えられる。本実施形態では、このデータを利用して、抽出された第1情報データや第2情報データにエラーが発生しているか否かを検出している。具体的には、例えば、情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像の他の一部や複数の第2パターン画像の他の一部と、抽出された第1情報データや第2情報データとの間での整合性がとれていなければ、抽出された第1情報データや第2情報データにエラーが発生している(ないしは、エラーが発生している可能性が高い)と考えられる。他方、例えば、情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像の他の一部や複数の第2パターン画像の他の一部と、抽出された第1情報データや第2情報データとの間での整合性がとれていれば、抽出された第1情報データや第2情報データにはエラーが発生していない可能性が極めて高い(ないしは、エラーが発生していない)と考えられる。
これにより、2次元コードに含まれる座標パターンを読み取ることで検出される座標位置にエラーが発生しているか否かの検出をより好適に行うことができる。更には、エラー検出を行うための特有のパターンを2次元コードに含ませなくとも、エラー検出を行うことができる。
更には、座標検出及びエラー検出という動作に限れば、読取手段における読取範囲のサイズを、情報ブロックのサイズと同じにすることができる。従って、読取手段における読取範囲を不必要に大きくすることなく、上述した各種利益を享受することができる。
本発明のエラー検出装置に係る実施形態の一の態様は、前記抽出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データを抽出し、前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データにエラーが発生しているか否かを検出する。
この態様によれば、第1情報データを好適に抽出することができると共に、抽出された第1情報データにエラーが発生しているか否かを好適に検出することができる。
本発明のエラー検出装置に係る実施形態の他の態様は、前記抽出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第2情報データを抽出し、前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第2情報データにエラーが発生しているか否かを検出する。
この態様によれば、第2情報データを好適に抽出することができると共に、抽出された第2情報データにエラーが発生しているか否かを好適に検出することができる。
本発明のエラー検出装置に係る実施形態の他の態様は、前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と(つまり、第1情報データや第2情報データ)、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部(つまり、第1情報データや第2情報データの正当性を確認できるデータ)とを比較することで、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出する。
この態様によれば、複数の第1パターン画像の他の一部や複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、抽出された第1情報データや第2情報データにエラーが発生しているか否かを好適に検出することができる。
上述の如く複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の一部と複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の他の一部とを比較するエラー検出装置の態様では、前記抽出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データを抽出し、前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像の他の一部とを比較することで、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データにエラーが発生しているか否かを検出するように構成してもよい。
このように構成すれば、複数の第1パターン画像の他の一部に基づいて、抽出された第1情報データにエラーが発生しているか否かを好適に検出することができる。
上述の如く複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の一部と複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の他の一部とを比較するエラー検出装置の態様では、前記抽出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第2情報データを抽出し、前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第2パターン画像の他の一部とを比較することで、前記抽出手段により抽出された前記第2情報データにエラーが発生しているか否かを検出するように構成してもよい。
このように構成すれば、複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、抽出された第2情報データにエラーが発生しているか否かを好適に検出することができる。
上述の如く複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の一部と複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の他の一部とを比較するエラー検出装置の態様では、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部とが、同一の情報パターンに含まれる場合、前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部とが一致するか否かを判定することで、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するように構成してもよい。
データ抽出用領域に属する複数の第1パターン画像の一部と、データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像の他の一部とが、同一の情報パターンに含まれるのであれば、それらにより示される第1情報データは同一である。つまり、複数の第1パターン画像の一部と、複数の第1パターン画像の他の一部とは、同一の第1パターン画像の夫々異なる部分或いは同一部分を示している。同様に、データ抽出用領域に属する複数の第2パターン画像の一部と、データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第2パターン画像の他の一部とが、同一の情報パターンに含まれるのであれば、それらにより示される第2情報データは同一である。つまり、複数の第1パターン画像の一部と、複数の第2パターン画像の他の一部とは、同一の第2パターン画像の夫々異なる部分或いは同一部分を示している。
従って、このように構成すれば、データ抽出用領域に属する複数の第1パターン画像の一部と、データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像の他の一部とが一致するか否かを判定すれば、抽出された第1情報データや第2情報データにエラーが発生しているか否かを好適に検出することができる。
例えば、データ抽出用領域に属する複数の第1パターン画像の一部と、データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像の他の一部とが一致していなければ(或いは、データ抽出用領域に属する複数の第2パターン画像の一部と、データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第2パターン画像の他の一部とが一致していなければ)、抽出された第1情報データ(或いは、第2情報データ)にエラーが発生している(ないしは、エラーが発生している可能性が高い)と考えられる。他方、例えば、データ抽出用領域に属する複数の第1パターン画像の一部と、データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第1パターン画像の他の一部とが一致していれば(或いは、データ抽出用領域に属する複数の第2パターン画像の一部と、データ抽出用領域以外の他の領域に属する複数の第2パターン画像の他の一部とが一致していれば)、抽出された第1情報データ(或いは、第2情報データ)にはエラーが発生していない可能性が極めて高い(ないしは、エラーが発生していない)と考えられる。
上述の如く複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の一部と複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の他の一部とを比較するエラー検出装置の態様では、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部とが、異なる情報パターンに含まれる場合、前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部とが所定の相関関係を有しているか否かを判定することで、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するように構成してもよい。
このように構成すれば、同一の情報ブロックに含まれていなくとも、例えば隣接する或いは近接する情報ブロックが満たしているべき所定の相関関係を利用することで、第1情報データや第2情報データにエラーが発生しているか否かを検出することができる。
上述の如く複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の一部と複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の他の一部とが所定の相関関係を有しているか否かを判定するエラー検出装置の態様では、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々は、前記情報ブロックの座標位置を示しており、前記所定の相関関係は、隣り合う座標値を示す関係であるように構成してもよい。
このように構成すれば、隣接する情報ブロックが示す座標位置は単位座標値だけ(典型的には1だけ)異なるはずであるという相関関係を利用することで、第1情報データや第2情報データにエラーが発生しているか否かを検出することができる。
上述の如く複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の一部と複数の第1パターン画像及び複数の第2パターン画像の他の一部とが所定の相関関係を有しているか否かを判定するエラー検出装置の態様では、前記所定の相関関係は、前記情報パターンの配置を示す情報パターン配置テーブルに示される関係である。
このように構成すれば、情報パターン配置テーブルに記載されている、隣接するないしは近接する情報ブロックが満たしているべき相関関係を利用することで、第1情報データや第2情報データにエラーが発生しているか否かを検出することができる。
本発明のエラー検出装置に係る実施形態の他の態様は、前記情報ブロックは、N列×M行に配列された画素からなり、前記情報ブロック内における第1象限領域及び第3象限領域に前記第1パターン画像を含み、前記情報ブロック内における第2象限領域及び第4象限領域に前記第2パターン画像を含む。
この態様によれば、情報ブロック内において、第1パターン画像や第2パターン画像が市松模様状に配置されることとなり、後に図面を用いて詳細に説明するように、座標検出及びエラー検出を好適に且つ比較的容易に行うことができる。
(エラー検出方法の実施形態)
本発明のエラー検出方法に係る実施形態は、夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出方法であって、前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取工程と、前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出工程と、前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出工程と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出工程により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出工程とを備える。
本発明のエラー検出方法に係る実施形態によれば、上述した本発明のエラー検出装置に係る実施形態が享受する各種効果と同様の効果を享受することができる。
尚、上述した本発明のエラー検出装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のエラー検出方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラムの実施形態)
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出装置であって、前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取手段と、前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出手段と、前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出手段と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出手段とを備えるエラー検出装置(言い換えれば、上述した本発明のエラー検出装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記読み取り手段、前記基準点検出手段、前記抽出手段及び前記エラー検出手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明のエラー検出装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明のエラー検出装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム製品の実施形態)
本発明のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラム製品に係る実施形態は、本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出装置であって、前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取手段と、前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出手段と、前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出手段と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出手段とを備えるエラー検出装置(言い換えれば、上述した本発明のエラー検出装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記読み取り手段、前記基準点検出手段、前記抽出手段及び前記エラー検出手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品に係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明のエラー検出装置に係る実施形態を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の入力システムに係る実施形態として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
尚、上述した本発明のエラー検出装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラム製品に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされよう。
以上説明したように、本発明のエラー検出装置に係る実施形態によれば、読取手段と、基準点検出手段と、抽出手段と、エラー検出手段とを備える。本発明のエラー検出方法に係る実施形態によれば、読取工程と、基準点検出工程と、抽出工程と、エラー検出工程とを備える。従って、2次元コードに含まれる座標パターンを読み取ることで検出される座標位置にエラーが発生しているか否かの検出をより好適に行うことができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の実施例では、本発明のエラー検出装置に係る実施例を適用した電子ディスプレイシステムについての説明を進める。
(1)基本構成
初めに、図1を参照して、本発明のエラー検出装置に係る実施例を適用した電子ディスプレイシステム1000の基本構成について説明する。ここに、図1は、本実施例に係る電子ディスプレイシステム1000の基本構成を概念的に示すブロック図である。
図1に示すように、電子ディスプレイシステム1000は、表示面画像データメモリ1と、画像重畳部2と、SF画素駆動データ生成部3と、駆動制御部4と、アドレスドライバ5と、座標データメモリ6と、2次元コード変換部7と、行電極ドライバ8と、電子ペン9と、受信部10と、画像データ生成部11と、プラズマディスプレイパネル100とを備える。
本実施例に係る電子ディスプレイシステム1000は、ユーザが電子ペン9の先端をプラズマディスプレイパネル100の表示面に接触させた際の移動軌跡を、そのまま表示面上に表示させることができる。
プラズマディスプレイパネル100(以下、適宜“PDPパネル100”と称する)は、間に放電ガスが封入された放電空間を備える不図示の前面基板及び背面基板を備える。前面基板上には、表示面の水平方向(横方向)に伸張している複数の行電極が形成されている。背面基板上には、表示面の垂直方向(縦方向)に伸張している複数の列電極が形成されている。各行電極と各列電極との交差部には、赤色で発光する画素セルP、緑色で発光する画素セルP、青色で発光する画素セルPの3種類からなる画素セルが形成されている。
表示面画像データメモリ1には、PDP100の画面全体に表示させるべき画像を示す表示面画像データが記憶される。記憶された表示面画像データは、順次読み出され、表示面画像データDBBとして画像重畳部2へ出力される。
画像重畳部2は、表示面画像データDBBが示す表示面画像と、外部入力画像データDINが示す外部入力画像と、後述する電子ペン軌跡画像データDTRが示す電子ペン軌跡画像とを重畳した画像を画素セルP毎に示す画素データPDを生成する。生成された画素データPDは、SF画素駆動データ生成部3及び駆動制御部4の夫々へ出力される。
SF画素駆動データ生成部3は、画素セルP毎に生成される画素データPD毎に、その画素データPDによって示される輝度レベルに応じて、後述するサブフィールドSF1からSF8の夫々における各画素セルPの状態を点灯モード及び消灯モードのいずれか一方に設定させるべき画素駆動データGD1からGD8を生成する。生成された画素駆動データGD1からGD8は、アドレスドライバ5へ出力される。
座標データメモリ6には、隣接する複数の画素セルPからなる画素ブロック毎に、PDP100の表示面内におけるその画素ブロックが位置する座標位置(X、Y)を示す座標データが記憶されている。記憶されている座標データは、2次元コード変換部7へ出力される。
ここで、図2を参照して、PDP100の表示面内における画素ブロックが位置する座標位置(X、Y)について説明する。ここに、図2は、PDP100の表示面内における画素ブロックが位置する座標位置(X、Y)を概念的に示す平面図である。
図2に示すように、例えば8行×8列の画素セルP(つまり、64個の画素セルP)からなる画素ブロックPB毎に、PDP100の表示面内におけるその画素ブロックPBが位置する座標位置(つまり、X方向の位置及びY方向の位置)を示す座標データが対応付けられて座標データメモリ6に記憶されている。例えば、図2の左上に位置している画素ブロックの座標位置を(1、1)と規定し、図2の左下に位置している画素ブロックの座標位置を(2、1)と規定し、図2の右上に位置している画素ブロックの座標位置を(1、2)と規定し、図2の右下に位置している画素ブロックの座標位置を(2、2)と規定する座標データが、座標データメモリ6に記憶されている。
再び図1において、2次元コード変換部7は、座標データメモリ6より出力される座標データを、2次元コードに変換する。
ここで、図3を参照して、座標データを変換することで得られる2次元コードについて説明する。ここに、図3は、座標データを変換することで得られる2次元コードを概念的に示す平面図である。
図3(a)に示すように、1つの画素ブロックPBの座標位置を示す座標データは、8行×8列の画素セルPのブロックからなる座標読取単位ブロックより構成される2次元コードに変換される。座標読取単位ブロックは、PDP100の表示面上の座標位置を示す際の基本単位(1単位)となるものであり、図3(b)に示す境界パターン、図3(c)に示す回転検出パターン、図3(d)に示すX座標パターン及び図3(e)に示すY座標パターンを含んでいる。
図3(b)に示すように、境界パターンは、8行×8列の画素のブロックからなる座標読取単位ブロックの最下端の1行分の画素群(つまり、最下端の8個の画素セルP)及び最右端の1列分の画素群(つまり、最右端の8個の画素セルP)の夫々が点灯モードとなったパターンである。このとき、最下端の1行分の画素群と最右端の1列分の画素群との交点に位置する三角印にて示される画素セルPが、ブロック基準点となる。
図3(c)に示すように、回転検出パターンは、十字状に配置されている1行分の画素群(境界パターンに含まれる画素セルPは除かれるため、つまり、7個の画素セルP)及び1列分の画素群(境界パターンに含まれる画素セルPは除かれるため、つまり、7個の画素セルP)の夫々が、所定の点灯モード又は消灯モードとなったパターンである。
図3(d)に示すように、X座標パターンは、3行×3列の画素群内の各画素セルPが、座標データが示すX座標を示すための9ビットの情報であるビットX1からX9の夫々に応じた状態(つまり、点灯モード又は消灯モード)となるパターンである。
図3(e)に示すように、Y座標パターンは、3行×3列の画素群内の各画素セルPが、座標データが示すX座標を示すための8ビットの情報であるビットY1からY8の夫々に応じた状態(つまり、点灯モード又は消灯モード)となるパターンである。
従って、座標読取単位ブロックは、図3(a)に示すように、図3(b)に示す境界パターンと図3(c)に示す回転検出パターンとを組み合わせ、この回転検出パターンによって形成される第1象限領域及び第3象限領域の夫々に、同一のX座標を示すX座標パターンを配置し、回転検出パターンによって形成される第2象限領域及び第4象限領域の夫々に、同一のY座標を示すY座標パターンを配置することで形成されている。
尚、X座標及びY座標の何れか一方が、本発明における「第1情報データ」の一具体例を構成しており、X座標及びY座標の何れか他方が、本発明における「第2情報データ」の一具体例を構成している。言い換えれば、X座標パターン及びY座標パターンの何れか一方が、本発明における「第1パターン画像」の一具体例を構成しており、X座標パターン及びY座標パターンの何れか他方が、本発明における「第2パターン画像」の一具体例を構成している。
再び図1において、2次元コード変換部7は、座標読取単位ブロック内の64個の画素セルPに対応付けして、点灯モードとなる画素セルPに対しては例えばハイレベル(論理レベル1)を示し、消灯モードとなる画素セルPに対しては例えばローレベル(論理レベル0)を示す画素駆動データGD0を生成する。生成された画素駆動データGD0は、アドレスドライバ5へ出力される。
駆動制御部4は、サブフィールド法に基づく発光駆動シーケンスに基づいて、1フレーム(或いは、1フィールド)の表示期間内において、画素駆動データGD0に応じた2次元コード表示駆動工程と、画素駆動データGD1からGD8に応じた主画像駆動工程とを実行する。
ここで、図4を参照して、サブフィールド法に基づく発光駆動シーケンスについて説明する。ここに、図4は、サブフィールド法に基づく発光駆動シーケンスを概念的に示すタイミングチャートである。
図4に示すように、主画像表示駆動工程においては、駆動制御部4は、8つのサブフィールドSF1からSF8の夫々において、アドレス工程W及びサステイン工程Iを順次実行する。駆動制御部4は、サブフィールドSF1に限り、アドレス工程Wに先立ち、リセット工程Rを実行する。また、2次元コード表示駆動工程においては、駆動制御部4は、サブフィールドSF0において、リセット工程R、アドレス工程W及びサステイン工程Iを順次実行する。尚、主画像表示駆動工程の後には、所定期間長を有するブランキング期間BTが設けられている。
駆動制御部4は、リセット工程R、アドレス工程W及びサステイン工程Iの夫々の実行により、PDP100を以下の如く駆動すべき各種制御信号を生成し、アドレスドライバ5及び行電極ドライバ8の夫々へ出力する。
この際、リセット工程Rの実行に応じて、行電極ドライバ8は、PDP100の全画素セルPの状態を消灯モードに初期化すべきリセットパルスを、PDP100の全行電極に印加する。
次に、アドレス工程Wの実行に応じて、アドレスドライバ5は、このアドレス工程Wが属するサブフィールドSFに対応した画素駆動データGDに応じた電圧を有する画素データパルスを生成する。即ち、アドレスドライバ5は、例えばサブフィールドSF1のアドレス工程では、画素駆動データGD1に応じた画素データパルスを生成し、例えばサブフィールドSF2のアドレス工程では、画素駆動データGD2に応じた画素データパルスを生成する。この際、例えば、画素セルPを点灯モードの状態に設定させることを示す画素駆動データGDが供給された場合には、アドレスドライバ5は、ハイレベルの画素データパルスを生成する一方で、画素セルPを消灯モードの状態に設定させることを示す画素駆動データGDが供給された場合には、アドレスドライバ5は、ローレベルの画素データパルスを生成する。
この間、行電極ドライバ8は、1表示ライン分ずつの画素データパルス群の印加タイミングに同期して、走査パルスをPDP100の各行電極に順次印加していく。この走査パルスの印加により、走査パルスの印加がなされた行電極に属する1表示ライン分の各画素セルPが、画素データパルスに応じた状態(点灯モード又は消灯モード)に設定される。
次にサステイン工程Iの実行に応じて、行電極ドライバ8は、そのサステイン工程Iが属するサブフィールドSFに割り当てられている発光期間にわたって、点灯モード状態にある画素セルPのみを繰り返し放電発光させるべきサステインパルスをPDP100の全行電極に印加する。尚、図4に示す例においては、サブフィールドSF0には、最小の発光期間且つ最小のサステインパルス数が割り当てられている。
続いて、図5及び図6を参照して、主画像表示駆動工程及び2次元コード表示駆動工程の実行によるPDP100の表示面上における表示例について説明する。ここに、図5は、主画像表示駆動工程の実行によるPDP100の表示面上における表示例を示す平面図であり、図6は、2次元コード表示駆動工程の実行によるPDP100の表示面上における表示例を示す平面図である。
主画像表示駆動工程(サブフィールドSF1からSF8)の実行によれば、各画素セルPが画素データPDによって示される輝度レベルに応じた輝度で発光することになる。従って、例えば、白一色の画像データ(例えば、ホワイトボードを示す画像データ)を示す表示面画像データDBBに基づいて生成された画素データPDによれば、図5(a)に示すように、ホワイトボードを示す画像(つまり、白一色の画像)がPDP100の表示面に表示される。
他方で、主画像表示駆動工程(サブフィールドSF1からSF8)の実行によれば、後に詳述するように、ユーザが電子ペン9の先端をPDP100の表示面に接触させた際の移動軌跡を、そのまま表示面上に表示させることができる。つまり、図5(b)に示すように、電子ペン9の軌跡を示す画像が、PDP100の表示面に表示される。
電子ペン9によって
一方、2次元コード表示駆動工程(サブフィールドSF0)の実行によれば、座標データに基づく画素駆動データGD0に応じて、サブフィールドSF0のサステイン工程Iにて書く画素セルPの発光がなされる。即ち、図2に示す各画素ブロックPBの座標位置を示す2次元コードが、図6に示すように、各ブロックPBの座標位置上において形成される。
尚、サブフィールドSF0のサステイン工程Iに割り当てられている発光期間は、2次元コードに基づく点灯パターン及び消灯パターンを視認することができない程度に短期間に設定されている。また、サブフィールドSF0の直前には、図4に示すブランキング期間BTが存在する。これにより、サブフィールドSF0において放出された光を電子ペン9で取り込む際における、サブフィールドSF8での残光の影響が排除される。
再び図1において、電子ペン9は、PDP100の表示面を、画素ブロックPB単位に撮影して得られた撮影画像信号中から、2次元コードに基づく点灯パターン及び消灯パターンを抽出して、この点灯パターン及び消灯パターンに対応した座標位置を示す座標信号を無線送信する。
ここで、図7を参照して、電子ペン9の基本構成について説明する。ここに、図7は、電子ペン9の基本構成を概念的に示すブロック図である。
図7に示すように、電子ペン9は、対物レンズ90と、イメージセンサ91と、ノイズセンサ92と、フレーム同期検出部93と、画像処理部94と、筆圧センサ95と、座標データ抽出部96と、エラー検出部97と、無線送信部98とを備えている。
対物レンズ90は、PDP100の表示面から照射された表示光をイメージセンサ91の受光面に集光する。
ノイズセンサ92は、PDP100における各画素セルPにおいて生起される放電に伴ってPDP100の表示面から放出されるノイズ(例えば、赤外線、紫外線又は電磁波)の放出を検出したときにハイレベルとなるパルス状のノイズ検出信号NZ(図4参照)を生成する。生成されたノイズ検出信号NZは、フレーム同期検出部93へ出力される。ここで、1フレーム(又は、1フィールド)の表示期間においては、サブフィールドSF0からサブフィールドSF8の実行期間中は各種放電が生起されるので、図4に示すように、この放電が生起されるたびにハイレベルとなるパルス状のノイズ検出信号NZが生成される。ところが、サブフィールドSF8終了後のブランキング期間BTでは放電が生起されないため、図4に示すように、ノイズ検出信号NZはローレベルとなる。
フレーム同期検出部93は、ノイズ検出信号NZに応じて、サブフィールドSF0のサステイン工程Iの実行期間中のみハイレベルとなり、その他の期間はローレベルとなる画像取り込み信号CV(図4参照)を生成する。生成された画像取込信号CVは、イメージセンサ91へ出力される。
イメージセンサ91は、本発明における「読取手段」の一具体例を構成しており、対物レンズ90により集光された表示光を、図6中の破線で示す撮影範囲RM毎に受光する受光面を有する。尚、撮影範囲RMは、図6に示すように、8行×8列の画素セルPからなる画素ブロックPBの1つから照射された光のみを読み取ることが可能な範囲である。イメージセンサ91は、このような受光面にて受光した表示光を、ハイレベルの画像取込信号CVがフレーム同期検出部93より出力されている間だけ取り込む。取り込まれた表示光に対応した画像信号は、撮影画像信号SGとして画像処理部94へ出力される。即ち、イメージセンサ91は、2次元コード表示駆動肯定(サブフィールドSF0)の実行によって表示された点灯パターン及び消灯パターン(つまり、画素ブロックPBの座標位置を示す2次元コードパターン)に対応した撮影画像信号SGを、画像処理部94へ出力する。
筆圧センサ95は、電子ペン9の先端に設けられており、電子ペン9の先端がPDP100の表示面に押し付けられている間にわたって、表示面への描画中であることを示す描画実行信号を生成する。生成された描画実行信号は、画像処理部94へ出力される。
画像処理部94は、描画実行信号が筆圧センサ95より出力されている間に限り、イメージセンサ91から出力された撮影画像信号SGを取り込む。そして、画像処理部94は、取り込んだ撮影画像信号SG中から各画素セルPの発光重心点において得られた信号レベルのみをサンプリングする。サンプリングされたサンプル値によるデータ系列は、2次元コードデータCDDとして、座標データ抽出部96へ出力される。このとき、画像処理部94は、撮影画像信号SGによって示される境界パターンに基づいて、発光重心点を検出する。このようなサンプリング動作により、画像処理部94は、撮影範囲RM内の8行×8列分の64個の画素位置夫々に対応した64個のサンプルによるデータ系列を、2次元コードデータとして生成すると共に、座標データ抽出部96へ出力する。
更に、画像処理部94は、撮影画像信号SGによって示される輝度レベルが所定輝度よりも高い輝度側に偏っている場合には、外光が強いと判断して、これを抑制させるべきオフセット信号をイメージセンサ91へ出力する。この際、イメージセンサ91は、撮影画像信号SGに対して、画像処理部94より出力されるオフセット信号に応じたコントラスト調整を行う。
座標データ抽出部96は、本発明における「基準点検出手段」及び「抽出手段」の一具体例を構成しており、所定期間毎に、2次元コードデータCDDに基づく表示画面上の座標位置情報を抽出する。抽出された座標位置情報は、座標データZDとしてエラー検出部97へ出力される。
エラー検出部97は、本発明における「エラー検出手段」の一具体例を構成しており、座標データ抽出部96より出力される座標データZDにエラーが発生しているか否かを検出する。エラーが発生していなければ、座標データZDは、無線送信部98へ出力される。他方、エラーが発生していれば、必要に応じて所定の処理(例えば、エラー訂正処理等)を座標データZDに対して行った後、該座標データZDは無線送信部98へ出力される。
無線送信部98は、座標データZDを受信部10へ送信する。
再び図1において、受信部10は、電子ペン9より送信される座標データZDを受信する。受信された座標データZDは、画像データ生成部11へ出力される。
画像データ生成部11は、受信部10から順次出力される座標データZDにて示される座標位置上を順次トレースする直線又は曲線を示す画像データを生成する。生成された画像データは、表示画像データ信号DTRとして画像重畳部2へ出力される。
(2)動作原理
続いて、図8から図10を参照して、本実施例に係る電子ディスプレイシステム1000の動作原理について説明する。ここに、図8は、本実施例に係る電子ディスプレイシステム1000の動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図9は、イメージセンサ91の撮影範囲RM内の8行×8列分の64個の画素位置を概念的に示す平面図であり、図10は、イメージセンサ91の撮影範囲RM内の8行×8列分の64個の画素を4つの領域に区切った状態を概念的に示す平面図である。
図8に示すように、まず、図9に示す撮影範囲RM毎に得られる2次元コードデータCDDに基づく画像が取得されたか否かが判定される(ステップS11)。
ステップS11における判定の結果、2次元コードデータCDDに基づく画像が取得されていないと判定された場合には(ステップS11:No)、再度ステップS11の動作を繰り返す。
他方、ステップS11における判定の結果、2次元コードデータCDDに基づく画像が取得されたと判定された場合には(ステップS11:Yes)、取得された2次元コードデータCDDに基づく画像に対して、例えば電子ペン9の傾斜使用に起因する台形状の歪みを補正すべき歪み補正処理が施される(ステップS12)。
その後、歪み補正処理が施された画像中に、境界パターンの全て又は一部が含まれているか否かが判定される(ステップS13)。
ステップS13における判定の結果、歪み補正処理が施された画像中に、境界パターンの全て又は一部が含まれていないと判定された場合には(ステップS13:No)、説明を省略する不具合処理が施される(ステップS21)。
他方、ステップS13における判定の結果、歪み補正処理が施された画像中に、境界パターンの全て又は一部が含まれていると判定された場合には(ステップS13:Yes)、歪み補正処理が施された画像に対して、境界パターンに基づいて、画像の回転角が0°、90°、180°及び270°のいずれかになるように回転させるべき回転処理が施される(ステップS14)。
続いて、回転処理が施された画像中に、回転検出パターンが含まれているか否かが判定される(ステップS15)。
ステップS15における判定の結果、回転処理が施された画像中に、回転検出パターンが含まれていないと判定された場合には(ステップS15:No)、説明を省略する不具合処理が施される(ステップS21)。
他方、ステップS15における判定の結果、回転処理が施された画像中に、回転検出パターンが含まれていると判定された場合には(ステップS15:Yes)、回転処理が施された画像に対して、回転検出パターンに基づいて、画像の回転角が正しい回転角(例えば、0°)となるように回転補正処理が施される(ステップS16)。
続いて、境界パターンが表れた画素位置から、図3(b)の三角印にて示すブロック基準点が位置する画素位置が、基準位置(P、Q)として検出される(ステップS17)。尚、基準位置(P、Q)の「P」は、図9に示す撮影範囲RM内の列方向の位置を示し、「Q」は、図9に示す撮影範囲RM内の行方向の位置を示す。
続いて、基準位置(P、Q)が、図10に示す撮影範囲RM中の領域A(つまり、撮影範囲RM中の第1行から第4行及び第1列から第4列内の領域であって、撮影範囲RM中の第1象限領域)に含まれるか否かが判定される(ステップS18)。
ステップS18における判定の結果、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれると判定された場合には(ステップS18:Yes)、後述する図11に示す座標データ抽出処理Aが行われた後(ステップS31)、後述する図12に示すエラー検出処理Aが行われる(ステップS32)。
他方、ステップS18における判定の結果、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれないと判定された場合には(ステップS18:No)、続いて、基準位置(P、Q)が、図10に示す撮影範囲RM中の領域B(つまり、撮影範囲RM中の第1行から第4行及び第5列から第8列内の領域であって、撮影範囲RM中の第2象限領域)に含まれるか否かが判定される(ステップS19)。
ステップS19における判定の結果、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれると判定された場合には(ステップS19:Yes)、後述する図17に示す座標データ抽出処理Bが行われた後(ステップS41)、後述する図18に示すエラー検出処理Bが行われる(ステップS42)。
他方、ステップS19における判定の結果、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれないと判定された場合には(ステップS19:No)、続いて、基準位置(P、Q)が、図10に示す撮影範囲RM中の領域C(つまり、撮影範囲RM中の第5行から第8行及び第5列から第8列内の領域であって、撮影範囲RM中の第3象限領域)に含まれるか否かが判定される(ステップS20)。
ステップS20における判定の結果、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれると判定された場合には(ステップS20:Yes)、後述する図23に示す座標データ抽出処理Cが行われた後(ステップS51)、後述する図24に示すエラー検出処理Cが行われる(ステップS52)。
他方、ステップS20における判定の結果、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれないと判定された場合には(ステップS20:No)、基準位置(P、Q)が、図10に示す撮影範囲RM中の領域D(つまり、撮影範囲RM中の第5行から第8行及び第1列から第4列内の領域であって、撮影範囲RM中の第4象限領域)に含まれると推定される。従って、後述する図29に示す座標データ抽出処理Dが行われた後(ステップS61)、後述する図30に示すエラー検出処理Dが行われる(ステップS62)。
尚、図8において説明した各動作のうち、ステップS11からステップS21、並びにステップS31、ステップS41、ステップS51及びステップ61の動作は、主として、座標データ抽出部96により行われる。他方、ステップS32、ステップS42、ステップS52及びステップ62の動作は、主として、エラー検出部97により行われる。
(2−1)基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれる場合
続いて、図11及び図12を参照して、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれる場合における座標データ抽出処理A及びエラー検出処理Aについて説明する。ここに、図11は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれる場合における座標データ抽出処理Aの動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図12は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれる場合におけるエラー検出処理Aの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
初めに、座標データ抽出処理Aについて説明する。図11に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS3101)。
ステップS3101における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS3101:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS3102)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS3102)。
他方、ステップS3101における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS3101:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS3103)。
ステップS3103における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS3103:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第1行]及び[第(P+1)列から第(P+3)列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS3104)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS3104)。
他方、ステップS3103における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS3103:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS3105)。
ステップS3105における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS3105:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第1行から第2行]及び[第(P+1)列から第(P+3)列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS3106)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS3106)。
他方、ステップS3105における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS3105:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定される。この場合は、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS3107)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS3107)。
このようにして、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれる場合において、撮影された画素ブロックPBのX座標が抽出される。
上述したステップS3102、ステップS3104、ステップS3106又はステップS3107が終了した後には、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS3108)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS3108)。このようにして、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれる場合において、撮影された画素ブロックPBのY座標が抽出される。
その後、X座標レジスタに記憶されているビットX1からX9をPDP100の表示面上のX方向(横方向)における座標位置XZDとして示すと共に、Y座標レジスタに記憶されているビットY1からY8をPDP100の表示面上のY方向(縦方向)における座標位置YZDとして示す座標データZDがエラー検出部97へ出力される(ステップS3109)。
続いて、エラー検出処理Aについて説明する。図12に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第1列を示しているか否かが判定される(ステップS3201)。
ステップS3201における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第1列を示していると判定された場合には(ステップS3201:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3202)。言い換えれば、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと矛盾していないか否かが判定される。
このチェックにより、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致していれば、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDにエラーが発生していない(或いは、エラーが発生していない可能性が高い)と推定することができる。つまり、X方向の座標位置XZDを正確に抽出できたと推定することができる。他方、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致していなければ、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDにエラーが発生している(或いは、エラーが発生している可能性が高い)と推定することができる。つまり、X方向の座標位置XZDを正確に抽出できていないと推定することができる。以下に述べるチェック動作においても同様に、エラーが発生しているか否かを判定することができる。
その後、後述する図13に示すY方向の座標位置YZDのエラー検出が行われる(ステップS3210)。
他方、ステップS3201における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第1列を示していないと判定された場合には(ステップS3201:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第2列を示しているか否かが判定される(ステップS3203)。
ステップS3203における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第2列を示していると判定された場合には(ステップS3203:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3204)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3204)。
尚、撮影範囲RM中の[第1列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルや、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルでは、9個のサンプルにより示されるX方向の座標位置を確実に知ることができないとも考えられる。しかしながら、3個のサンプルや6個のサンプルからであっても、X方向の座標位置を示すための9個のサンプルの規則を考慮すれば、X方向の座標位置を知ることもできる。また、3個のサンプルや6個のサンプルからであっても、X方向の座標位置を示すための9個のサンプルとの対比を、対応する画素位置毎(つまり、各サンプル毎)に行うことはできる。従って、3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かのチェックや、6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かのチェックは好適に行うことができる。尚、ステップS3202の如く9個のサンプルが示す座標位置と、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDとが一致しているか否かのチェック動作においても、対応する画素位置毎にサンプルの対比を行ってもよいことは言うまでもない。
その後、後述する図14に示すY方向の座標位置YZDのエラー検出が行われる(ステップS3220)。
他方、ステップS3203における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第2列を示していないと判定された場合には(ステップS3203:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第3列を示しているか否かが判定される(ステップS3205)。
ステップS3205における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第3列を示していると判定された場合には(ステップS3205:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3206)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3206)。
その後、後述する図15に示すY方向の座標位置YZDのエラー検出が行われる(ステップS3230)。
他方、ステップS3205における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第3列を示していないと判定された場合には(ステップS3205:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第4列を示していると推定される。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3207)。
その後、後述する図15に示すY方向の座標位置YZDのエラー検出が行われる(ステップS3240)。
続いて、図13を参照して、図12のステップS3210におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出について説明する。ここに、図13は、図12のステップS3210におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図13に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS3211)。
ステップS3211における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS3211:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3212)。
他方、ステップS3211における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS3211:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS3213)。
ステップS3213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS3213:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3214)。更に、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3214)。
他方、ステップS3213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS3213:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS3215)。
ステップS3215における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS3215:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3216)。更に、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3216)。
他方、ステップS3215における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS3215:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3217)。
続いて、図14を参照して、図12のステップS3220におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出について説明する。ここに、図14は、図12のステップS3220におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図14に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS3221)。
ステップS3221における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS3221:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第6行から第8行]及び[第6列から第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3222)。
他方、ステップS3221における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS3211:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS3223)。
ステップS3223における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS3223:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第1行]及び[第7列から第8列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3224)。更に、撮影範囲RM中の[第1列、第7行から第8行]及び[第7列から第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3224)。
他方、ステップS3223における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS3223:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS3225)。
ステップS3225における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS3225:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第1行から第2行]及び[第7列から第8列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3226)。更に、撮影範囲RM中の[第1列、第8行]及び[第7列から第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3226)。
他方、ステップS3225における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS3225:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列、第1行から第3行]及び[第7列から第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3227)。
続いて、図15を参照して、図12のステップS3230におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出について説明する。ここに、図15は、図12のステップS3230におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図15に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS3231)。
ステップS3231における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS3231:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第6行から第8行]及び[第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3232)。
他方、ステップS3231における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS3231:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS3233)。
ステップS3233における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS3233:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行]及び[第8列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3234)。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第7行から第8行]及び[第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3234)。
他方、ステップS3233における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS3233:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS3235)。
ステップS3235における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS3235:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行から第2行]及び[第8列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3236)。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第8行]及び[第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3236)。
他方、ステップS3235における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS3235:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行から第3行]及び[第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3237)。
続いて、図16を参照して、図12のステップS3240におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出について説明する。ここに、図16は、図12のステップS3240におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図16に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS3241)。
ステップS3241における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS3241:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3242)。
他方、ステップS3241における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS3241:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS3243)。
ステップS3213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS3243:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3244)。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3244)。
他方、ステップS3243における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS3243:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS3245)。
ステップS3245における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS3245:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3246)。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS3246)。
他方、ステップS3245における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS3245:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS3247)。
(2−2)基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれる場合
続いて、図17及び図18を参照して、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれる場合における座標データ抽出処理B及びエラー検出処理Bについて説明する。ここに、図17は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれる場合における座標データ抽出処理Bの動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図18は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれる場合におけるエラー検出処理Bの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
初めに、座標データ抽出処理Bについて説明する。図17に示すように、まず、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS4101)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS4101)。このようにして、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれる場合において、撮影された画素ブロックPBのX座標が抽出される。
続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第5列を示しているか否かが判定される(ステップS4102)。
ステップS4102における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第5列を示していると判定された場合には(ステップS4102:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS4103)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS4103)。
他方、ステップS4102における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第5列を示していないと判定された場合には(ステップS4102:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第6列を示しているか否かが判定される(ステップS4104)。
ステップS4104における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第6列を示していると判定された場合には(ステップS4104:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]及び[第7列から第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS4105)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS4105)。
他方、ステップS4104における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第6列を示していないと判定された場合には(ステップS4104:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第7列を示しているか否かが判定される(ステップS4106)。
ステップS4106における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第7列を示していると判定された場合には(ステップS4106:Yes)、撮影範囲RM中の[第(1列から第2列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]及び[第8列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS4107)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS4107)。
他方、ステップS4107における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第7列を示していないと判定された場合には(ステップS4107:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第8列を示していると推定される。この場合は、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第(Q+1)行から第(Q+3)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS4108)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS4108)。
このようにして、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれる場合において、撮影された画素ブロックPBのY座標が抽出される。
その後、X座標レジスタに記憶されているビットX1からX9をPDP100の表示面上のX方向(横方向)における座標位置XZDとして示すと共に、Y座標レジスタに記憶されているビットY1からY8をPDP100の表示面上のY方向(縦方向)における座標位置YZDとして示す座標データZDがエラー検出部97へ出力される(ステップS4109)。
続いて、エラー検出処理Bについて説明する。図18に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第5列を示しているか否かが判定される(ステップS4201)。
ステップS4201における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第5列を示していると判定された場合には(ステップS4201:Yes)、後述する図19に示すX方向の座標位置XZDのエラー検出が行われる(ステップS4210)。
他方、ステップS4201における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第5列を示していないと判定された場合には(ステップS4201:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第6列を示しているか否かが判定される(ステップS4203)。
ステップS4203における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第6列を示していると判定された場合には(ステップS4203:Yes)、後述する図20に示すX方向の座標位置XZDのエラー検出が行われる(ステップS4220)。
他方、ステップS4203における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第6列を示していないと判定された場合には(ステップS4203:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第7列を示しているか否かが判定される(ステップS4205)。
ステップS4205における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第7列を示していると判定された場合には(ステップS4205:Yes)、後述する図21に示すX方向の座標位置XZDのエラー検出が行われる(ステップS4230)。
他方、ステップS4205における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第7列を示していないと判定された場合には(ステップS4205:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第8列を示していると推定される。この場合、後述する図22に示すX方向の座標位置XZDのエラー検出が行われる(ステップS4240)。
ステップS4210、ステップS4220、ステップS4230又はステップS4240が終了した後には、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS4251)。
ステップS4251における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS4251:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップ4252)。
他方、ステップS4251における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS4251:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS4253)。
ステップS4253における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS4253:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4254)。更に、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4254)。
他方、ステップS4253における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS4253:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS4255)。
ステップS4255における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS4255:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4256)。更に、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4256)。
他方、ステップS4255における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS4255:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4257)。
続いて、図19を参照して、図18のステップS4210におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出について説明する。ここに、図19は、図18のステップS4210におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図19に示すように、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS4211)。
ステップS4211における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS4211:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4212)。
他方、ステップS4211における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS4211:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS4213)。
ステップS4213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS4213:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行]及び[第6列から第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4214)。
他方、ステップS4213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS4213:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS4215)。
ステップS4215における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS4215:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行から第2行]及び[第6列から第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4216)。
他方、ステップS4215における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS4215:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4217)。
続いて、図20を参照して、図18のステップS4220におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出について説明する。ここに、図20は、図18のステップS4220におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図20に示すように、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS4221)。
ステップS4221における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS4221:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4222)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4222)。
他方、ステップS4221における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS4221:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS4223)。
ステップS4223における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS4223:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第1行]及び[第1列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4224)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第1行]及び[第7列から第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4224)。
他方、ステップS4223における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS4223:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS4225)。
ステップS4225における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS4225:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第1行から第2行]及び[第1列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4226)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第1行から第2行]及び[第7列から第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4226)。
他方、ステップS4225における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS4225:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4227)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4227)。
続いて、図21を参照して、図18のステップS4230におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出について説明する。ここに、図21は、図18のステップS4230におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図21に示すように、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS4231)。
ステップS4231における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS4231:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4232)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4232)。
他方、ステップS4231における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS4231:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS4233)。
ステップS4233における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS4233:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行]及び[第1列から第2列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4234)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第1行]及び[第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4234)。
他方、ステップS4233における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS4233:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS4235)。
ステップS4235における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS4235:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行から第2行]及び[第1列から第2列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4236)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第1行から第2行]及び[第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4236)。
他方、ステップS4235における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS4235:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4237)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS4237)。
続いて、図22を参照して、図18のステップS4240におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出について説明する。ここに、図22は、図18のステップS4240におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図22に示すように、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS4241)。
ステップS4241における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS4241:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4242)。
他方、ステップS4241における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していないと判定された場合には(ステップS4241:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示しているか否かが判定される(ステップS4243)。
ステップS4243における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS4243:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行]及び[第1列から第3列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4244)。
他方、ステップS4243における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していないと判定された場合には(ステップS4243:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示しているか否かが判定される(ステップS4245)。
ステップS4245における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していると判定された場合には(ステップS4245:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行から第2行]及び[第1列から第3列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4246)。
他方、ステップS4245における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第3行を示していないと判定された場合には(ステップS4245:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS4247)。
(2−3)基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれる場合
続いて、図23及び図24を参照して、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれる場合における座標データ抽出処理C及びエラー検出処理Cについて説明する。ここに、図23は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれる場合における座標データ抽出処理Cの動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図24は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれる場合におけるエラー検出処理Cの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
初めに、座標データ抽出処理Cについて説明する。図23に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示しているか否かが判定される(ステップS5101)。
ステップS5101における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していると判定された場合には(ステップS5101:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS5102)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS5102)。
他方、ステップS5101における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS5101:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS5103)。
ステップS5103における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していると判定された場合には(ステップS5103:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第1行]及び[第(P−3)列から第(P−1)列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS5104)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS5104)。
他方、ステップS5103における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS5103:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS5105)。
ステップS5105における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS5105:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第1行から第2行]及び[第(P−3)列から第(P−1)列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS5106)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS5106)。
他方、ステップS5105における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していないと判定された場合には(ステップS5105:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定される。この場合は、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS5107)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS5107)。
このようにして、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれる場合において、撮影された画素ブロックPBのX座標が抽出される。
上述したステップS5102、ステップS5104、ステップS5106又はステップS5107が終了した後には、撮影範囲RM中の[第(P−3)列から第(P−1)列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS5108)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS5108)。このようにして、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれる場合において、撮影された画素ブロックPBのY座標が抽出される。
その後、X座標レジスタに記憶されているビットX1からX9をPDP100の表示面上のX方向(横方向)における座標位置XZDとして示すと共に、Y座標レジスタに記憶されているビットY1からY8をPDP100の表示面上のY方向(縦方向)における座標位置YZDとして示す座標データZDがエラー検出部97へ出力される(ステップS5109)。
続いて、エラー検出処理Cについて説明する。図24に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第5列を示しているか否かが判定される(ステップS5201)。
ステップS5201における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第5列を示していると判定された場合には(ステップS5201:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5202)。その後、後述する図25に示すY方向の座標位置YZDのエラー検出が行われる(ステップS5210)。
他方、ステップS5201における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第5列を示していないと判定された場合には(ステップS5201:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第6列を示しているか否かが判定される(ステップS5203)。
ステップS5203における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第6列を示していると判定された場合には(ステップS5203:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5204)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5204)。その後、後述する図26に示すY方向の座標位置YZDのエラー検出が行われる(ステップS5220)。
他方、ステップS5203における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第6列を示していないと判定された場合には(ステップS5203:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第7列を示しているか否かが判定される(ステップS5205)。
ステップS5205における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第7列を示していると判定された場合には(ステップS5205:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5206)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5206)。その後、後述する図27に示すY方向の座標位置YZDのエラー検出が行われる(ステップS5230)。
他方、ステップS5205における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第7列を示していないと判定された場合には(ステップS5205:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第8列を示していると推定される。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5207)。その後、後述する図28に示すY方向の座標位置YZDのエラー検出が行われる(ステップS5240)。
続いて、図25を参照して、図24のステップS5210におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出について説明する。ここに、図25は、図24のステップS5210におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図25に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示しているか否かが判定される(ステップS5211)。
ステップS5211における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していると判定された場合には(ステップS5211:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5212)。
他方、ステップS5211における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS5211:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS5213)。
ステップS5213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していると判定された場合には(ステップS5213:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5214)。更に、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5214)。
他方、ステップS5213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS5213:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS5215)。
ステップS5215における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS5215:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5216)。更に、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5216)。
他方、ステップS5215における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第4行を示していないと判定された場合には(ステップS5215:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5217)。
続いて、図26を参照して、図24のステップS5220におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出について説明する。ここに、図26は、図24のステップS5220におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図26に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示しているか否かが判定される(ステップS5221)。
ステップS5221における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していると判定された場合には(ステップS5221:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第6行から第8行]及び[第6列から第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5222)。
他方、ステップS5221における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS5211:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS5223)。
ステップS5223における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していると判定された場合には(ステップS5223:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第1行]及び[第7列から第8列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5224)。更に、撮影範囲RM中の[第1列、第7行から第8行]及び[第7列から第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5224)。
他方、ステップS5223における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS5223:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS5225)。
ステップS5225における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS5225:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第1行から第2行]及び[第7列から第8列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5226)。更に、撮影範囲RM中の[第1列、第8行]及び[第7列から第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5226)。
他方、ステップS5225における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していないと判定された場合には(ステップS5225:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列、第1行から第3行]及び[第7列から第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5227)。
続いて、図27を参照して、図24のステップS5230におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出について説明する。ここに、図27は、図24のステップS5230におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図27に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示しているか否かが判定される(ステップS5231)。
ステップS5231における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していると判定された場合には(ステップS5231:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第6行から第8行]及び[第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5232)。
他方、ステップS5231における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS5231:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS5233)。
ステップS5233における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していると判定された場合には(ステップS5233:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行]及び[第8列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5234)。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第7行から第8行]及び[第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5234)。
他方、ステップS5233における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS5233:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS5235)。
ステップS5235における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS5235:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行から第2行]及び[第8列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5236)。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第8行]及び[第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5236)。
他方、ステップS5235における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していないと判定された場合には(ステップS5235:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行から第3行]及び[第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5237)。
続いて、図28を参照して、図24のステップS5240におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出について説明する。ここに、図28は、図24のステップS3240におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図28に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示しているか否かが判定される(ステップS5241)。
ステップS5241における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していると判定された場合には(ステップS5241:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5242)。
他方、ステップS5241における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS5241:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS5243)。
ステップS5213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していると判定された場合には(ステップS5243:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5244)。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5244)。
他方、ステップS5243における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS3243:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS5245)。
ステップS5245における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS5245:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5246)。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS5246)。
他方、ステップS5245における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していないと判定された場合には(ステップS5245:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS5247)。
(2−4)基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Dに含まれる場合
続いて、図29及び図30を参照して、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Dに含まれる場合における座標データ抽出処理D及びエラー検出処理Dについて説明する。ここに、図29は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Dに含まれる場合における座標データ抽出処理Dの動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図30は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Dに含まれる場合におけるエラー検出処理Dの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
初めに、座標データ抽出処理Dについて説明する。図29に示すように、まず、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS6101)。抽出された9個のサンプルは、X方向の座標位置を示すビットX1からX9として不図示のX座標レジスタに記憶される(ステップS6101)。このようにして、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Dに含まれる場合において、撮影された画素ブロックPBのX座標が抽出される。
続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第1列を示しているか否かが判定される(ステップS6102)。
ステップS6102における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第1列を示していると判定された場合には(ステップS6102:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS6103)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS6103)。
他方、ステップS6102における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第1列を示していないと判定された場合には(ステップS6102:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第2列を示しているか否かが判定される(ステップS6104)。
ステップS6104における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第2列を示していると判定された場合には(ステップS6104:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]及び[第7列から第8列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS6105)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS6105)。
他方、ステップS6104における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第2列を示していないと判定された場合には(ステップS6104:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第3列を示しているか否かが判定される(ステップS6106)。
ステップS6106における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第3列を示していると判定された場合には(ステップS6106:Yes)、撮影範囲RM中の[第(1列から第2列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]及び[第8列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS6107)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS6107)。
他方、ステップS6107における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第3列を示していないと判定された場合には(ステップS6107:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第4列を示していると推定される。この場合は、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第(Q−3)行から第(Q−1)行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した8個のサンプルが、回転補正処理が施された画像から抽出される(ステップS6108)。抽出された8個のサンプルは、Y方向の座標位置を示すビットY1からY8として不図示のY座標レジスタに記憶される(ステップS6108)。
このようにして、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Dに含まれる場合において、撮影された画素ブロックPBのY座標が抽出される。
その後、X座標レジスタに記憶されているビットX1からX9をPDP100の表示面上のX方向(横方向)における座標位置XZDとして示すと共に、Y座標レジスタに記憶されているビットY1からY8をPDP100の表示面上のY方向(縦方向)における座標位置YZDとして示す座標データZDがエラー検出部97へ出力される(ステップS6109)。
続いて、エラー検出処理Dについて説明する。図30に示すように、まず、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第1列を示しているか否かが判定される(ステップS6201)。
ステップS6201における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第1列を示していると判定された場合には(ステップS6201:Yes)、後述する図31に示すX方向の座標位置XZDのエラー検出が行われる(ステップS6210)。
他方、ステップS6201における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第1列を示していないと判定された場合には(ステップS6201:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第2列を示しているか否かが判定される(ステップS6203)。
ステップS6203における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第2列を示していると判定された場合には(ステップS6203:Yes)、後述する図32に示すX方向の座標位置XZDのエラー検出が行われる(ステップS6220)。
他方、ステップS6203における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第2列を示していないと判定された場合には(ステップS6203:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第3列を示しているか否かが判定される(ステップS6205)。
ステップS6205における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第3列を示していると判定された場合には(ステップS6205:Yes)、後述する図33に示すX方向の座標位置XZDのエラー検出が行われる(ステップS6230)。
他方、ステップS6205における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第3列を示していないと判定された場合には(ステップS6205:No)、基準位置(P、Q)にて示される「P」が第4列を示していると推定される。この場合、後述する図34に示すX方向の座標位置XZDのエラー検出が行われる(ステップS6240)。
ステップS6210、ステップS6220、ステップS6230又はステップS6240が終了した後には、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示しているか否かが判定される(ステップS6251)。
ステップS6251における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していると判定された場合には(ステップS6251:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップ6252)。
他方、ステップS6251における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS6251:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS6253)。
ステップS6253における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第2行を示していると判定された場合には(ステップS6253:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第1行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6254)。更に、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6254)。
他方、ステップS6253における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS6253:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS6255)。
ステップS6255における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS6255:Yes)、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第1行から第2行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6256)。更に、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6256)。
他方、ステップS6255における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していないと判定された場合には(ステップS6255:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第(P+1)列から第(P+3)列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6257)。
続いて、図31を参照して、図30のステップS6210におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出について説明する。ここに、図31は、図30のステップS6210におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図31に示すように、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示しているか否かが判定される(ステップS6211)。
ステップS6211における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していると判定された場合には(ステップS6211:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6212)。
他方、ステップS6211における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS6211:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS6213)。
ステップS6213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していると判定された場合には(ステップS6213:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行]及び[第6列から第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6214)。
他方、ステップS6213における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS6213:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS6215)。
ステップS6215における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS6215:Yes)、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行から第2行]及び[第6列から第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6216)。
他方、ステップS6215における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していないと判定された場合には(ステップS6215:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第6列から第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6217)。
続いて、図32を参照して、図30のステップS6220におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出について説明する。ここに、図32は、図30のステップS6220におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図32に示すように、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示しているか否かが判定される(ステップS6221)。
ステップS6221における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していると判定された場合には(ステップS6221:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6222)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6222)。
他方、ステップS6221における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS6221:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS6223)。
ステップS6223における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していると判定された場合には(ステップS6223:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第1行]及び[第1列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6224)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第1行]及び[第7列から第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6224)。
他方、ステップS6223における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS6223:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS6225)。
ステップS6225における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS6225:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列、第1行から第2行]及び[第1列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6226)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第1行から第2行]及び[第7列から第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6226)。
他方、ステップS6225における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していないと判定された場合には(ステップS6225:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6227)。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6227)。
続いて、図33を参照して、図30のステップS6230におけるY方向の座標位置YZDのエラー検出について説明する。ここに、図33は、図30のステップS6230におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図33に示すように、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示しているか否かが判定される(ステップS6231)。
ステップS6231における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していると判定された場合には(ステップS6231:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6232)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6232)。
他方、ステップS6231における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS6231:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS6233)。
ステップS6233における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していると判定された場合には(ステップS6233:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行]及び[第1列から第2列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6234)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第1行]及び[第8列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6234)。
他方、ステップS6233における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS6233:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS6235)。
ステップS6235における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS6235:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行から第2行]及び[第1列から第2列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6236)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第1行から第2行]及び[第8列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6236)。
他方、ステップS6235における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していないと判定された場合には(ステップS6235:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した6個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6237)。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した3個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる(ステップS6237)。
続いて、図34を参照して、図30のステップS6240におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出について説明する。ここに、図34は、図30のステップS6240におけるX方向の座標位置XZDのエラー検出の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図34に示すように、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示しているか否かが判定される(ステップS6241)。
ステップS6241における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第1行を示していると判定された場合には(ステップS6241:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第6行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6242)。
他方、ステップS6241における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第5行を示していないと判定された場合には(ステップS6241:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示しているか否かが判定される(ステップS6243)。
ステップS6243における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していると判定された場合には(ステップS6243:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行]及び[第1列から第3列、第7行から第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6244)。
他方、ステップS6243における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第6行を示していないと判定された場合には(ステップS6243:No)、続いて、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示しているか否かが判定される(ステップS6245)。
ステップS6245における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していると判定された場合には(ステップS6245:Yes)、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行から第2行]及び[第1列から第3列、第8行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6246)。
他方、ステップS6245における判定の結果、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第7行を示していないと判定された場合には(ステップS6245:No)、基準位置(P、Q)にて示される「Q」が第8行を示していると推定することができる。この場合、撮影範囲RM中の[第1列から第3列、第1行から第3行]の範囲内に存在する画素位置夫々に対応した9個のサンプルが示す座標位置が、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる(ステップS6247)。
(2−5)具体的な動作例
続いて、図35から図38を参照して基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域A、領域B、領域C及び領域Dに含まれる場合の夫々の具体的な動作例について説明する。
初めに、ユーザが電子ペン9をPDP100の表示面上に接触させた際に、この電子ペン9のイメージセンサ91による撮影範囲RMが図35に示すような状態となった場合(つまり、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれる場合)の動作例について説明する。ここに、図35は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Aに含まれる場合の撮影範囲RM中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。
図35に示すように、境界パターン中のブロック基準点の基準位置(P、Q)は、(3、3)であり、撮影範囲RM中の領域Aに含まれている。
この場合、図11に示す座標データ抽出処理Aが実行され、座標データ抽出処理AにおけるステップS3106(図11参照)によってX方向の座標位置XZDが抽出され、座標データ抽出処理AにおけるステップS3108(図11参照)によってY方向の座標位置YZDが抽出される。具体的には、座標データ抽出処理AにおけるステップS3106(図11参照)によって、図35の破線にて示す撮影範囲RM中の[第(P+1(=4))列から第(P+3(=6))列、第1行から第2行]及び[第(P+1(=4))列から第(P+3(=6))列、第8行]の範囲内に存在するビットX1からX9(つまり、図35中太線で囲まれた範囲に存在するビットX1からX9)が、X方向の座標位置XZDとして抽出される。同様に、座標データ抽出処理AにおけるステップS3108(図11参照)によって、図35の破線にて示す撮影範囲RM中の[第(P+1(=4))列から第(P+3(=6))列、第(Q+1(=4))行から第(Q+3(=6))行]の範囲内に存在するビットY1からY8(つまり、図35中太線で囲まれた範囲に存在するビットY1からY8)が、Y方向の座標位置YZDとして抽出される。
更に、この場合、図12に示すエラー検出処理Aが実行され、エラー検出処理AにおけるステップS3206(図12参照)によって、抽出されたX方向の座標位置XZDにエラーが発生しているか否かが判定され、エラー検出処理AにおけるステップS3236(図15参照)によって、抽出されたY方向の座標位置YZDにエラーが発生しているか否かが判定される。具体的には、エラー検出処理AにおけるステップS3206(図12参照)によって、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第(Q+1(=4))行から第(Q+3(=6))行]の範囲に存在するビットX2、X3、X5、X6、X8及びX9(つまり、図36中網掛けで示す範囲に存在するビットX2、X3、X5、X6、X8及びX9)が示す座標データが、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第(Q+1(=4))行から第(Q+3(=6))行]の範囲に存在するビットX1、X4及びX7(つまり、図36中網掛けで示す範囲に存在するビットX1、X4及びX7)が示す座標データが、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる。同様に、エラー検出処理AにおけるステップS3236(図15参照)によって、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行から第2行]及び[第8列、第1行から第2行]の範囲に存在するビットY4、Y5、Y6、Y7及びY8(つまり、図36中網掛けで示す範囲に存在するビットY4、Y5、Y6、Y7及びY8)が示す座標データが、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第8行]及び[第8列、第8行]の範囲に存在するビットY1、Y2及びY3(つまり、図36中網掛けで示す範囲に存在するビットY1、Y2及びY3)が示す座標データが、座標データ抽出処理Aにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる。この図35からも分かるように、本実施例では、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDのチェック(つまり、エラー検出)のために、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いている。
続いて、ユーザが電子ペン9をPDP100の表示面上に接触させた際に、この電子ペン9のイメージセンサ91による撮影範囲RMが図36に示すような状態となった場合(つまり、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれる場合)の動作例について説明する。ここに、図36は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Bに含まれる場合の撮影範囲RM中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。
図36に示すように、境界パターン中のブロック基準点の基準位置(P、Q)は、(6、2)であり、撮影範囲RM中の領域Bに含まれている。
この場合、図17に示す座標データ抽出処理Bが実行され、座標データ抽出処理BにおけるステップS4101(図17参照)によってX方向の座標位置XZDが抽出され、座標データ抽出処理BにおけるステップS4105(図17参照)によってY方向の座標位置YZDが抽出される。具体的には、座標データ抽出処理BにおけるステップS4101(図17参照)によって、図36の破線にて示す撮影範囲RM中の[第(P−3(=3)列から第(P−1(=5))列、第(Q+1(=3))行から第(Q+3(=5))行]の範囲内に存在するビットX1からX9(つまり、図36中太線で囲まれた範囲に存在するビットX1からX9)が、X方向の座標位置XZDとして抽出される。同様に、座標データ抽出処理BにおけるステップS4105(図17参照)によって、図36の破線にて示す撮影範囲RM中の[第1列、第(Q+1(=3))行から第(Q+3(=5))行]及び[第7列から第8列、第(Q+1(=3))行から第(Q+3(=5))行]の範囲内に存在するビットY1からY8(つまり、図36中太線で囲まれた範囲に存在するビットY1からY8)が、Y方向の座標位置YZDとして抽出される。
更に、この場合、図18に示すエラー検出処理Bが実行され、エラー検出処理BにおけるステップS4224(図20参照)によって、抽出されたX方向の座標位置XZDにエラーが発生しているか否かが判定され、エラー検出処理BにおけるステップS4254(図18参照)によって、抽出されたY方向の座標位置YZDにエラーが発生しているか否かが判定される。具体的には、エラー検出処理BにおけるステップS4224(図20参照)によって、撮影範囲RM中の[第1列、第1行]及び[第1列、第7行から第8行]の範囲に存在するビットX3、X6及びX9(つまり、図36中網掛けで示す範囲に存在するビットX3、X6及びX9)が示す座標データが、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第1行]及び[第7列から第8列、第7行から第8行]の範囲に存在するビットX1、X2、X4、X5、X7及びX8(つまり、図36中網掛けで示す範囲に存在するビットX1、X2、X4、X5、X7及びX8)が示す座標データが、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる。同様に、エラー検出処理BにおけるステップS4254(図18参照)によって、撮影範囲RM中の[第(P−3(=3))列から第(P−1(=5))列、第1行]の範囲に存在するビットY7及びY8(つまり、図36中網掛けで示す範囲に存在するビットY7及びY8)が示す座標データが、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ前の座標位置(つまりYZD−1)と一致しているか否かがチェックされる。更に、撮影範囲RM中の[第(P−3(=3))列から第(P−1(=5))列、第7行から第8行]の範囲に存在するビットY1、Y2、Y3、Y4、Y5及びY6(つまり、図36中網掛けで示す範囲に存在するビットY1、Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)が示す座標データが、座標データ抽出処理Bにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる。この図36からも分かるように、本実施例では、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDのチェック(つまり、エラー検出)のために、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いている。
続いて、ユーザが電子ペン9をPDP100の表示面上に接触させた際に、この電子ペン9のイメージセンサ91による撮影範囲RMが図37に示すような状態となった場合(つまり、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれる場合)の動作例について説明する。ここに、図37は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Cに含まれる場合の撮影範囲RM中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。
図37に示すように、境界パターン中のブロック基準点の基準位置(P、Q)は、(7、6)であり、撮影範囲RM中の領域Cに含まれている。
この場合、図23に示す座標データ抽出処理Cが実行され、座標データ抽出処理CにおけるステップS5104(図23参照)によってX方向の座標位置XZDが抽出され、座標データ抽出処理CにおけるステップS5108(図23参照)によってY方向の座標位置YZDが抽出される。具体的には、座標データ抽出処理CにおけるステップS5104(図23参照)によって、図37の破線にて示す撮影範囲RM中の[第(P−3(=4))列から第(P−1(=6))列、第1行]及び[第(P−3(=4))列から第(P−1(=6))列、第7行から第8行]の範囲内に存在するビットX1からX9(つまり、図37中太線で囲まれた範囲に存在するビットX1からX9)が、X方向の座標位置XZDとして抽出される。同様に、座標データ抽出処理CにおけるステップS5108(図11参照)によって、図35の破線にて示す撮影範囲RM中の[第(P−3(4))列から第(P−1(=6))列、第(Q−3(=3))行から第(Q−1(=5))行]の範囲内に存在するビットY1からY8(つまり、図37中太線で囲まれた範囲に存在するビットY1からY8)が、Y方向の座標位置YZDとして抽出される。
更に、この場合、図24に示すエラー検出処理Cが実行され、エラー検出処理CにおけるステップS5206(図24参照)によって、抽出されたX方向の座標位置XZDにエラーが発生しているか否かが判定され、エラー検出処理CにおけるステップS5234(図27参照)によって、抽出されたY方向の座標位置YZDにエラーが発生しているか否かが判定される。具体的には、エラー検出処理AにおけるステップS5206(図24参照)によって、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第(Q−3(=3))行から第(Q−1(=5))行]の範囲に存在するビットX2、X3、X5、X6、X8及びX9(つまり、図37中網掛けで示す範囲に存在するビットX2、X3、X5、X6、X8及びX9)が示す座標データが、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる。更に、撮影範囲RM中の[第8列、第(Q−3(=3))行から第(Q−1(=5))行]の範囲に存在するビットX1、X4及びX7(つまり、図37中網掛けで示す範囲に存在するビットX1、X4及びX7)が示す座標データが、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ後の座標位置(つまりXZD+1)と一致しているか否かがチェックされる。同様に、エラー検出処理CにおけるステップS5234(図27参照)によって、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第1行]及び[第8列、第1行]の範囲に存在するビットY7及びY8(つまり、図37中網掛けで示す範囲に存在するビットY7及びY8)が示す座標データが、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる。更に、撮影範囲RM中の[第1列から第2列、第7行から第8行]及び[第8列、第7行から第8行の範囲に存在するビットY1、Y2、Y3、Y4、Y5及びY6(つまり、図37中網掛けで示す範囲に存在するビットY1、Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)が示す座標データが、座標データ抽出処理Cにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる。この図37からも分かるように、本実施例では、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDのチェック(つまり、エラー検出)のために、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いている。
続いて、ユーザが電子ペン9をPDP100の表示面上に接触させた際に、この電子ペン9のイメージセンサ91による撮影範囲RMが図38に示すような状態となった場合(つまり、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Dに含まれる場合)の動作例について説明する。ここに、図38は、基準位置(P、Q)が撮影範囲RM中の領域Dに含まれる場合の撮影範囲RM中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。
図38に示すように、境界パターン中のブロック基準点の基準位置(P、Q)は、(2、6)であり、撮影範囲RM中の領域Dに含まれている。
この場合、図29に示す座標データ抽出処理Dが実行され、座標データ抽出処理DにおけるステップS6101(図29参照)によってX方向の座標位置XZDが抽出され、座標データ抽出処理DにおけるステップS6105(図29参照)によってY方向の座標位置YZDが抽出される。具体的には、座標データ抽出処理DにおけるステップS6101(図29参照)によって、図38の破線にて示す撮影範囲RM中の[第(P+1(=3))列から第(P+3)=5])列、第(Q−3(=3))行から第(Q−1(=5))行]の範囲内に存在するビットX1からX9(つまり、図38中太線で囲まれた範囲に存在するビットX1からX9)が、X方向の座標位置XZDとして抽出される。同様に、座標データ抽出処理DにおけるステップS6105(図29参照)によって、図38の破線にて示す撮影範囲RM中の[第1列、第(Q−3(=3))行から第(Q−1(=5))行]及び[第7列から第8列、第(Q−3(=3))行から第(Q−1(=5))行]の範囲内に存在するビットY1からY8(つまり、図38中太線で囲まれた範囲に存在するビットY1からY8)が、Y方向の座標位置YZDとして抽出される。
更に、この場合、図30に示すエラー検出処理Dが実行され、エラー検出処理DにおけるステップS6224(図32参照)によって、抽出されたX方向の座標位置XZDにエラーが発生しているか否かが判定され、エラー検出処理DにおけるステップS6254(図30参照)によって、抽出されたY方向の座標位置YZDにエラーが発生しているか否かが判定される。具体的には、エラー検出処理DにおけるステップS6224(図32参照)によって、撮影範囲RM中の[第1列、第1行]及び[第1列、第7行から第8行]の範囲に存在するビットX3、X6及びX9(つまり、図38中網掛けで示す範囲に存在するビットX3、X6及びX9)が示す座標データが、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDの1つ前の座標位置(つまりXZD−1)と一致しているか否かがチェックされる。更に、撮影範囲RM中の[第7列から第8列、第1行]及び[第7列から第8列、第7行から第8行]の範囲に存在するビットX1、X2、X4、X5、X7及びX8(つまり、図38中網掛けで示す範囲に存在するビットX1、X2、X4、X5、X7及びX8)が示す座標データが、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたX方向の座標位置XZDと一致しているか否かがチェックされる。同様に、エラー検出処理DにおけるステップS6254(図30参照)によって、撮影範囲RM中の[第(P+1(=3))列から第(P+3(=5))列、第1行]の範囲に存在するビットY7及びY8(つまり、図38中網掛けで示す範囲に存在するビットY7及びY8)が示す座標データが、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDと一致しているか否かがチェックされる。更に、撮影範囲RM中の[第(P+1(=3))列から第(P+3(=5))列、第7行から第8行]の範囲に存在するビットY1、Y2、Y3、Y4、Y5及びY6(つまり、図38中網掛けで示す範囲に存在するビットY1、Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)が示す座標データが、座標データ抽出処理Dにおいて抽出されたY方向の座標位置YZDの1つ後の座標位置(つまりYZD+1)と一致しているか否かがチェックされる。この図38からも分かるように、本実施例では、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDのチェック(つまり、エラー検出)のために、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いている。
以上説明したように、本実施例によれば、各座標読取単位ブロックの座標位置は、互いに横方向に隣接するもの同士ではY方向(縦方向)における座標位置が同一となり、互いに縦方向に隣接するもの同士ではX方向(横方向)における座標位置が同一となっている。従って、イメージセンサ91による撮影範囲RMが図35から図38に示すように互いに隣接する複数の座標読取単位ブロックの一部を夫々含むような位置にある場合には、座標位置を示すビットX1からX9(或いは、Y1からY8)のうちで欠落している部分を、隣接する座標読取単位ブロックから補っている。これにより、PDP100の表示面を撮影するイメージセンサ91の撮影範囲RMが、図3に示す座標読取単位ブロックに相当する大きさであっても或いは表示面上のどのような位置で読み取りがなされても、座標位置情報を取得することができる。従って、本実施例によれば、座標読取単位ブロックのすべてを常に読み取るために座標読取単位ブロックの領域の数倍の領域を撮影する必要はない。これにより、座標読取単位ブロックの領域の数倍の領域を撮影することで座標位置情報の抽出を行う構成と比較して、処理対象となるデータ量を削減することができ、その結果、高速な読み取りが可能となる。
加えて、本実施例では特に、エラー検出部97の動作により、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いて、抽出されたX方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDにエラーが発生しているか否かを検出することができる。これは、1つの座標読取単位ブロック中にX座標パターン及びY座標パターンが重複的に含まれている構成を利用するがゆえに実現することができる。更には、各座標読取単位ブロックの座標位置が、互いに横方向に隣接するもの同士ではY方向(縦方向)における座標位置が同一となり、互いに縦方向に隣接するもの同士ではX方向(横方向)における座標位置が同一となっている構成も、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いて、抽出されたX方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDにエラーが発生しているか否かの検出の好適な動作に寄与している。つまり、各座標読取単位ブロックが、所定の基準に従って配置されている2次元コードパターンを利用しているがゆえに、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いて、抽出されたX方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDにエラーが発生しているか否かを検出することができる。これにより、2次元コードパターンを読み取ることで検出される座標位置にエラーが発生しているか否かの検出をより好適に行うことができる。更には、エラー検出を行うための特有のパターンを2次元コードパターンに含ませなくとも、エラー検出を行うことができる。
尚、上述の実施例では、座標位置を示すX座標パターン及びY座標パターンを含む2次元コードパターンを例に用いて説明を進めたが、座標位置を示すX座標パターン及びY座標パターンに限らずに、所望の情報を示す情報パターンを含む2次元コードパターンであってもよい。この場合、座標読取単位ブロックに相当する単位ブロックには、所望の情報を示す情報パターンを重複的に(例えば、少なくとも2つ)記録するように構成することが好ましい。更に、上述したエラーの検出動作を行うために、情報パターンの配置規則を示す所定のテーブル等をエラー検出部97内部のメモリ(或いは、電子ペン9内部のメモリ)に格納しておくことが好ましい。この場合、エラーの検出動作の際に該テーブルを参照しながら隣接する単位ブロックの関係(或いは、配置規則等)を考慮することで、上述した座標位置を検出する構成と同様に、情報パターンの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いて、抽出された情報パターンにエラーが発生しているか否かを検出することができる。
また、上述の実施例では、電子ペン9側で座標位置の抽出動作及びエラーの検出動作を行っているが、電子ペン9以外の構成において座標位置の抽出動作及びエラーの検出動作を行ってもよい。例えば、図1に示す無線受信部10と画像データ生成部11との間に座標データ抽出部96及びエラー検出部97を配置するように構成してもよい。
更に、上述の実施例では、X座標パターンとY座標パターンとが市松模様状に配置される2次元コードパターンを例に用いて説明を進めたが、X座標パターンとY座標パターンとを(或いは、情報パターン)を市松模様状以外の態様で配置してもよいことは言うまでもない。但し、この場合であっても、座標読取単位ブロック(或いは、該座標読取単位ブロックに相当する単位ブロック)には、X座標パターンとY座標パターンとが(或いは、情報パターン)が重複的に配置されることが好ましい。
(3)変形例
続いて、図39及び図40を参照して、本実施例に係る電子ディスプレイシステム1の変形例について説明を進める。変形例においては、イメージセンサ91の撮影範囲RMが、座標読取単位ブロックの領域よりも大きい場合の動作例について説明する。ここに、図39は、イメージセンサ91の撮影範囲RM中に境界パターンの交点が2つ含まれる場合の、撮影範囲RM中の画素の具体例を概念的に示す平面図であり、図40は、イメージセンサ91の撮影範囲RM中に境界パターンの交点が4つ以上含まれる場合の、撮影範囲RM中の画素の具体例を概念的に示す平面図である。
図39に示すように、イメージセンサ91の撮影範囲RM中に境界パターンの交点が2つ含まれる場合には、まず撮影範囲RM中に含まれる2つの交点を含む境界パターンから見て、撮影範囲RMの中心方向に位置するX座標パターン及びY座標パターンを読み取ることで、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDを抽出する。例えば、図39に示す例では、2つの交点を含む濃い網掛けにて示した境界パターンから見て、撮影範囲RMの中心方向に位置する(つまり、濃い網掛けにて示した境界パターンの下側に位置する)X座標パターン及びY座標パターンを読み取ることで、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDを抽出する。その後は、上述した実施例と同様に、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いて、抽出されたX方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDにエラーが発生しているか否かを検出する。
図40に示すように、イメージセンサ91の撮影範囲RM中に境界パターンの交点が4つ以上含まれる場合には、まず撮影範囲RM中に含まれる4つ以上の交点によって囲まれる範囲内のX座標パターン及びY座標パターンを読み取ることで、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDを抽出する。例えば、図40に示す例では、4つ以上の交点によって囲まれる範囲である太線にて示した範囲内のX座標パターン及びY座標パターンを読み取ることで、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDを抽出する。その後は、上述した実施例と同様に、X方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDの抽出のために用いられた画素以外の画素のサンプルを用いて、抽出されたX方向の座標位置XZD及びY方向の座標位置YZDにエラーが発生しているか否かを検出する。
尚、図40に示す例のように、イメージセンサ91の撮影範囲RM中に境界パターンの交点が4つ以上含まれる場合には、エラーの検出動作に加えて、エラーの訂正動作をも行うことができる。以下、図41を参照して、エラーの訂正動作について説明する。ここに、図41は、イメージセンサ91の撮影範囲RM中に境界パターンの交点が4つ以上含まれる場合の、撮影範囲RM中の画素の他の具体例を概念的に示す平面図である。
図41に示すように、イメージセンサ91の撮影範囲RM中に境界パターンの交点が4つ以上含まれる場合には、撮影範囲RM内に、X方向の座標位置XZDを抽出することができる複数のX座標パターン及びY方向の座標位置YZDを抽出することができる複数のY座標パターンが存在している。この場合、X方向の座標位置XZDを抽出することができる複数のX座標パターンのうちの1つのX座標パターン(例えば、図41中[2x]で示すX座標パターン)の読み取りにエラーが発生し、X方向の座標位置XZDを抽出することができる複数のX座標パターンのうち他のX座標パターン(例えば、図41中[1x]、[3x]、[4x]、[5x]、[6x]、[7x]及び[8x]で示すX座標パターン)を正確に読み取ることができたとする。この場合、正確に読み取ることができた他のX座標パターンを用いて、1つのX座標パターンのエラーを訂正することができる。Y座標パターンについても同様である。
尚、エラーの訂正は、エラーが検出された回数に応じて行うか否かを決定してもよい。例えば、エラーが検出された回数が所定の閾値未満であれば、エラーの訂正を行わないように構成してもよい。他方、エラーが検出された回数が所定の閾値以上であれば、エラーの訂正を行うように構成してもよい。
また、エラーの訂正においては、過去の読み取り結果(つまり、過去の座標位置の抽出結果)を用いて、時系列的に行っても良い。つまり、過去の読み取り結果が示す過去の電子ペン9の座標位置と、現在の読み取り結果が示す現在の電子ペン9の座標位置との間に矛盾が生じていないか(或いは、過去から現在までの電子ペン9の移動が妥当であるか)否かに応じて、エラーの訂正を行ってもよい。このような時系列的な動作は、エラーの検出動作において採用してもよい。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴なうエラー検出装置及び方法、並びにコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。

Claims (13)

  1. 夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出装置であって、
    前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取手段と、
    前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出手段と、
    前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出手段と、
    前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出手段と
    を備えることを特徴とするエラー検出装置。
  2. 前記抽出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データを抽出し、
    前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データにエラーが発生しているか否かを検出することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のエラー検出装置。
  3. 前記抽出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第2情報データを抽出し、
    前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第2情報データにエラーが発生しているか否かを検出することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のエラー検出装置。
  4. 前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部とを比較することで、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のエラー検出装置。
  5. 前記抽出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データを抽出し、
    前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像の他の一部とを比較することで、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データにエラーが発生しているか否かを検出することを特徴とする請求の範囲第4項に記載のエラー検出装置。
  6. 前記抽出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第2情報データを抽出し、
    前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第2パターン画像の他の一部とを比較することで、前記抽出手段により抽出された前記第2情報データにエラーが発生しているか否かを検出することを特徴とする請求の範囲第4項に記載のエラー検出装置。
  7. 前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部とが、同一の情報パターンに含まれる場合、前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部とが一致するか否かを判定することで、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出することを特徴とする請求の範囲第4項に記載のエラー検出装置。
  8. 前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部とが、異なる情報パターンに含まれる場合、前記エラー検出手段は、前記情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部と、前記情報データ抽出用領域以外の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部とが所定の相関関係を有しているか否かを判定することで、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出することを特徴とする請求の範囲第4項に記載のエラー検出装置。
  9. 前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々は、前記情報ブロックの座標位置を示しており、
    前記所定の相関関係は、隣り合う座標値を示す関係であることを特徴とする請求の範囲第8項に記載のエラー検出装置。
  10. 前記所定の相関関係は、前記情報パターンの配置を示す情報パターン配置テーブルに示される関係であることを特徴とする請求の範囲第8項に記載のエラー検出装置。
  11. 前記情報ブロックは、N列×M行に配列された画素からなり、前記情報ブロック内における第1象限領域及び第3象限領域に前記第1パターン画像を含み、前記情報ブロック内における第2象限領域及び第4象限領域に前記第2パターン画像を含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のエラー検出装置。
  12. 夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出方法であって、
    前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取工程と、
    前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出工程と、
    前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出工程と、
    前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出工程により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出工程と
    を備えることを特徴とするエラー検出方法。
  13. 夫々が第1情報データに応じた複数の第1パターン画像と夫々が第2情報データに応じた複数の第2パターン画像とを含む情報パターンと、境界位置を示す境界パターンとを含む情報ブロックを複数備えている2次元コードパターンを読み取る際のエラーを検出するエラー検出装置であって、
    前記情報ブロックのサイズ又は該サイズ以上のサイズに相当する読取範囲毎に前記2次元コードパターンを読み取ることで画像読取信号を取得する読取手段と、
    前記画像読取信号中から前記境界パターン同士が交差する点をブロック基準点として検出する基準点検出手段と、
    前記読取範囲内における前記ブロック基準点の存在位置に応じて定まる領域であって、前記第1情報データ及び第2情報データの夫々を抽出するために参照される領域である情報データ抽出用領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の一部に基づいて、前記第1情報データ及び前記第2情報データの夫々を抽出する抽出手段と、
    前記情報データ抽出用領域以外の他の領域に属する前記複数の第1パターン画像及び前記複数の第2パターン画像の他の一部に基づいて、前記抽出手段により抽出された前記第1情報データ及び前記第2情報データの少なくとも一方にエラーが発生しているか否かを検出するエラー検出手段と
    を備えるエラー検出装置に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、前記読取手段、前記基準点検出手段、前記抽出手段及び前記エラー検出手段の少なくとも一部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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