JPWO2008078370A1 - 冷凍サイクル用液バック検出方法及び装置 - Google Patents

冷凍サイクル用液バック検出方法及び装置 Download PDF

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Abstract

冷凍サイクルCを循環する冷媒Rにより発生する液バックを検出するに際し、少なくとも冷媒温度Trを検出可能な温度検出素子部2を、低圧側の冷媒R中に臨ませて取付けるとともに、この温度検出素子部2の検出結果に基づく検出信号Vsiを信号処理して得た出力信号Vsの大きさを、予め液バックを検出可能に設定した閾値Vsrと比較し、出力信号Vsの大きさが閾値Vsrに達したことにより液バックを検出する。これにより、液バックそのものを直接的に検知する。

Description

本発明は、冷凍サイクルを循環する冷媒により発生する液バックを検出する際に用いて好適な冷凍サイクル用液バック検出方法及び装置に関する。
一般に、圧縮機,凝縮器,膨張弁,蒸発器をループ状に接続することにより冷媒を循環させる冷媒回路を構成する冷凍サイクルは知られている。冷媒回路における冷媒は、冷媒ガスが圧縮機により圧縮された後、凝縮器により冷媒液となり、さらに、膨張弁を通過し、蒸発器により外部の熱が吸収された後、再び冷媒ガスとなって圧縮機に戻されるサイクルが繰り返される。したがって、蒸発器により外部の熱が十分に吸収されない場合、冷媒液の一部が蒸発しないまま圧縮機に吸入される液バック現象を起こし、気体を圧縮する装置である圧縮機にとって重大な故障原因となる。
ところで、液バックの発生は、過熱度を監視することによりある程度予想できるため、この過熱度を求め、膨張弁の開度を制御することにより液バックの発生を予防することもできるが、万が一、液バックが発生したときは、速やかに圧縮機を停止させるなどの保護機能が必要となり、この場合、液バックの発生自体を液バック検出装置により検出する必要がある。
従来、液バックを検出する液バック検出装置としては、特許文献1で開示される冷凍機の液バック検知装置が知られている。この液バック検知装置は、冷凍機を構成する圧縮機のケーシングの歪み量から冷媒の液バックを検知するものであり、冷凍機を構成する圧縮機に取り付けて当該圧縮機のAE(アコースティックエミッション)を検出するAEセンサーと、このAEセンサーから検出した信号波形を増幅する増幅器と、この増幅器で増幅した信号波形を所定の歪み波形の基準値と比較して冷凍機の液バック発生の有無を判定し、液バック発生を報知する信号を出力する比較・判定器を備えたものである。
日本国特許公開公報No.11(1999)−270937
しかし、このような従来の冷凍サイクル用液バック検出装置は、次のような問題点があった。
第一に、液バックを検知するに際し、圧縮機のケーシングを利用するため、液バックの発生を迅速に検知できない。即ち、液バックそのものを直接的に検出するものではなく、圧縮機のケーシングを介した間接的な検知のため、液バックの検出に時間的な遅れを生じる。
第二に、圧縮機のケーシングの歪みに基づいて検出するため、液バックの発生を正確かつ確実に検出できない。即ち、ケーシングの歪みが液バックの発生によるものか他の原因によるものかを判別できないとともに、液バックが僅かな場合には検知できない虞れもある。
第三に、AEセンサー及びこのAEセンサーにより検出した信号波形を周波数分析するなど、液バックを検出する際の検出系及び信号処理系を構成する回路が大掛かりで煩雑になるため、無視できないコストアップ要因となる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した冷凍サイクル用液バック検出方法及び装置の提供を目的とするものである。
本発明に係る冷凍サイクル用液バック検出方法は、上述した課題を解決するため、冷凍サイクルCを循環する冷媒Rにより発生する液バックを検出するに際し、少なくとも冷媒温度Trを検出可能な温度検出素子部2を、低圧側の冷媒R中に臨ませて取付けるとともに、この温度検出素子部2の検出結果に基づく検出信号Vsiを信号処理して得た出力信号Vsの大きさを、予め液バックを検出可能に設定した閾値Vsrと比較し、出力信号Vsの大きさが閾値Vsrに達したことにより液バックを検出するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る液バック検出装置1は、上述した課題を解決するため、低圧側の冷媒R中に臨ませて取付けることにより、少なくとも冷媒温度Trを検出可能な温度検出素子部2及びこの温度検出素子部2の検出結果に基づく検出信号Vsiを信号処理する信号処理回路3sを有する物理量検出手段Msと、少なくとも信号処理回路3sの出力信号Vsの大きさが、液バックを検出可能に設定した閾値Vsrに達したことを検出する液バック検出処理手段Mpを備えることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、温度検出素子部2には、サーミスタ2sを用いることができる。また、サーミスタ2sには所定電流Isを流した状態にして出力信号Vsを得ることができる。なお、閾値Vsrは、サーミスタ2sに付着した冷媒R液が蒸発(気化)する際の温度低下により変化する出力信号Vsの大きさを検出可能に設定できる。一方、温度検出素子部2は、冷凍サイクルCに備える圧縮機11の吸入低圧側における冷媒流路Kbの冷媒温度Trを検出可能に取付けることができる。また、液バック検出処理手段Mpには、出力信号Vsの大きさが閾値Vsrに達したことに基づいて液バック対応処理を行う液バック対応処理手段Mu、例えば、少なくとも、液バックの発生を報知する液バック発生報知機能,膨張弁14の開度を調整して液バックを改善する液バック改善処理機能,圧縮機11の運転を停止する圧縮機運転停止機能,の少なくとも一つを含む液バック対応処理手段Muを設けることができる。
他方、温度検出素子部2には、サーミスタ2sに加え、少なくとも冷媒温度Trを検出可能な第二のサーミスタ2aを設けることができる。また、第二のサーミスタ2aの検出結果に基づく検出信号Vaiを信号処理する第二の信号処理回路3aを設けることができるとともに、この第二の信号処理回路3aの出力信号Vaを少なくとも冷媒温度Trに変換する冷媒温度変換部4を有する物理量変換手段Mcを設けることができる。さらに、この冷媒温度変換部4から得る冷媒温度Trを利用して算出した過熱度に基づいて膨張弁14の開度を制御する膨張弁制御手段Meを設けることができる。なお、温度検出素子部2は、冷凍サイクルCを構成する主回路となる冷媒流路Kbに直接接続してもよいし、冷凍サイクルCを構成する主回路に対して並列に接続した分岐冷媒流路Ksに接続してもよい。
このような本発明に係る冷凍サイクル用液バック検出方法及び装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 温度検出素子部2を冷媒R中に臨ませて取付けるため、液バックそのものを直接的に検知でき、液バックの発生を迅速に検出できるとともに、液バックの発生自体を正確に検出でき、しかも、僅かな液バックであっても確実に検出できる。また、液バックを検出する際の検出系及び信号処理系を構成する回路を簡易化及び単純化できるため、取付容易性及びコストダウンにも寄与できる。
(2) 好適な態様により、温度検出素子部2にサーミスタ2sを用いれば、コスト面及び検出精度面の双方に最適となる温度検出素子部2を容易に構成できる。
(3) 好適な態様により、サーミスタ2sに所定電流Isを流した状態にして出力信号Vsを得るようにすれば、サーミスタ2sに予熱を付与した状態となり、より確実に液バックを検出できる。
(4) 好適な態様により、閾値Vsrを、サーミスタ2sに付着した冷媒R液が蒸発(気化)する際の温度低下により変化する出力信号Vsの大きさを検出可能に設定すれば、冷媒R液がサーミスタ2sに付着した際に生じる急速な温度低下によって液バックを確実に検出できる。
(5) 好適な態様により、液バック検出処理手段Mpに、出力信号Vsの大きさが閾値Vsrに達したことに基づいて液バック対応処理を行う液バック対応処理手段Mu、例えば、少なくとも、液バックの発生を報知する液バック発生報知機能,膨張弁14の開度を調整して液バックを改善する液バック改善処理機能,圧縮機11の運転を停止する圧縮機運転停止機能,の少なくとも一つを含む液バック対応処理手段Muを設ければ、液バックの検出に対応して圧縮機11を保護する対策を的確に講じることができる。
(6) 好適な態様により、温度検出素子部2に、サーミスタ2sに加え、少なくとも冷媒温度Trを検出可能な第二のサーミスタ2aを設ければ、ハウジング部を共用した少なくとも二つのサーミスタ2s,2aを内蔵する温度検出素子部2を構成でき、温度検出素子部2の多機能性及び発展性を高めることができる。
(7) 好適な態様により、第二のサーミスタ2aの検出結果に基づく検出信号Vaiを信号処理する第二の信号処理回路3aを設けるとともに、この第二の信号処理回路3aの出力信号Vaを少なくとも冷媒温度Trに変換する冷媒温度変換部4を有する物理量変換手段Mcを設け、さらに、冷媒温度変換部4から得る冷媒温度Trを利用して算出した過熱度に基づいて膨張弁14の開度を制御する膨張弁制御手段Meを設ければ、冷媒温度Trを得るために別途の位置に設ける温度センサを不要にできるとともに、液バックを予防する側面から圧縮機11の更なる保護を図ることができる。
(8) 好適な態様により、温度検出素子部2を、冷凍サイクルCを構成する主回路に対して並列に接続した分岐冷媒流路Ksに接続すれば、サーミスタ2sの検出精度を高めることができるとともに、サーミスタ2sに所定電流Isを常時流して使用する場合であっても電流を小さくできる。
本発明の最良の実施形態に係る冷凍サイクル用液バック検出方法の処理手順を説明するためのフローチャート、 本発明の最良の実施形態に係る冷凍サイクル用液バック検出装置を備える冷凍サイクルの回路図、 同液バック検出装置に用いる冷媒センサの接続位置を変更した冷凍サイクルの回路図、 同液バック検出装置に用いる冷媒センサの断面構成図、 同冷媒センサの接続態様の変更例を含む外観構成図、 同液バック検出装置を含むブロック回路図、 同液バック検出装置を含む具体的回路例を示す電気回路図、 同液バック検出方法を説明するための液バックの有無に基づく冷媒流量対出力電圧の関係を示すデータ図、 同液バック検出方法を説明するための液バックの有無に基づく他の水温における冷媒流量対出力電圧の関係を示すデータ図、
符号の説明
1:液バック検出装置,2:温度検出素子部,2s:サーミスタ,2a:第二のサーミスタ,3s:信号処理回路,3a:第二の信号処理回路,4:冷媒温度変換部,11:圧縮機,14:膨張弁,C:冷凍サイクル,R:冷媒,Kb:冷媒流路,Ks:分岐冷媒流路,Ms:物理量検出手段,Mp:液バック検出処理手段,Mu:液バック対応処理手段,Mc:物理量変換手段,Me:膨張弁制御手段,Vs:出力信号,Vsi:検出信号,Vsr:閾値,Va:出力信号,Vai:検出信号,Is:所定電流
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る液バック検出装置1を用いることができる冷凍サイクルCの概要について、図2を参照して説明する。
冷凍サイクルCは、冷媒Rを循環させるループ状の冷媒回路10を備える。図中、冷媒Rは、流通方向を表す点線矢印で示す。冷媒回路10は、基本構成として、冷媒配管を介して順次直列に接続した、圧縮機11,凝縮器12,冷媒ドライヤ13,電子膨張弁14,熱交換器(蒸発器)15及びアキュムレータ11aを備える。なお、例示の圧縮機11とアキュムレータ11aは一体型である。その他、17は凝縮器12に付設した空冷用の凝縮器ファンを示す。また、18はキャピラリチューブ19及び制御バルブ20を直列接続したホットガスバイパス回路であり、このバイパス回路18は、一端を圧縮機11と凝縮器12間に接続し、他端を電子膨張弁14と熱交換器15間に接続する。他方、25は被冷却系であり、熱交換器15の二次側15sに接続する。したがって、冷媒回路10は、熱交換器15の一次側15fに接続される。これにより、被冷却系25に備える被冷却対象を冷却する冷却水Wが熱交換器15の二次側15s及び被冷却系25間を循環するとともに、冷却水Wは熱交換器15の一次側15fに流通する冷媒Rとの熱交換により冷却される。この場合、冷凍サイクルCの基本的な機能(動作)は公知の冷凍サイクルと同じである。
次に、本実施形態に係る液バック検出装置1の具体的構成について、図6〜図9を参照して説明する。
液バック検出装置1は、図2に示すように、冷凍サイクルCにおける圧縮機11の吸入低圧側の冷媒流路Kbに接続する冷媒センサ30を備える。冷媒センサ30は、図4に示すように、カップ状のカバー部32の開口部に平板状のベース部33を固着して密閉したハウジング部31を備えるとともに、ベース部33に一端側を固着してハウジング部31の内部に連通する冷媒流入口34と冷媒流出口35を備える。また、ベース部33には三本のリード部(電極部)36a,36b,36cを貫通させて取付ける。なお、各リード部36a,36b,36cとベース部33間は絶縁部により電気的に絶縁する。そして、ハウジング部31の内部に臨む三本のリード部36a,36b,36cのうち一本のリード部36aを共通リードとし、リード部36aとリード部36b間に一つのサーミスタ2aを接続するとともに、リード部36aとリード部36c間にもう一つのサーミスタ2sを接続する。したがって、冷媒センサ30は、二つのサーミスタ2a,2sを内蔵し、いずれのサーミスタ2a,2sもハウジング部31内で冷媒Rに臨む。これにより、ハウジング部31を共用した少なくとも二つのサーミスタ2s,2aを内蔵する温度検出素子部2を構成でき、温度検出素子部2の多機能性及び発展性を高めることができる。一方、ハウジング部31の外部に突出した三本のリード部36a,36b,36cは、図2に示すように、コントローラ40に接続する。
図6に、コントローラ40のブロック回路を示す。同図中、2a,2sは、冷媒センサ30に内蔵する二つのサーミスタを示す。この場合、一方のサーミスタ2sが本実施形態に係る液バック検出装置1に用いる基本形態の温度検出素子部2となり、他方のサーミスタ2aがこの温度検出素子部2に追加して冷媒温度及び冷媒圧力を検出する第二のサーミスタとなる。なお、温度検出素子部2にサーミスタ2s,2aを用いることにより、コスト面及び検出精度面の双方に最適となる温度検出素子部2を容易に構成できる。
サーミスタ2aは、一端を直流電源(例えば、DC12〔V〕)41のホットラインに接続するとともに、他端を、抵抗R1を介して印加電圧調整部42に接続する。また、サーミスタ2aに対して抵抗R2を並列に接続する。この場合、抵抗R1とR2は、サーミスタ2aの温度変化による抵抗値変化ができる限り直線になるものを選定する。さらに、抵抗R1の両端は、抵抗R1の端子電圧Vaiに基づいてサーミスタ2aの抵抗値を検出する抵抗値検出部43に接続するとともに、抵抗値検出部43の出力側は、この抵抗値検出部43の出力電圧の大きさを調整する出力電圧調整部44に接続する。この出力電圧調整部44からは、出力電圧Vaが出力し、この出力電圧Vaは処理部45に付与される。したがって、印加電圧調整部42,抵抗値検出部43及び出力電圧調整部44がサーミスタ2aの検出結果に基づく検出信号(端子電圧)Vaiを信号処理する信号処理回路3aを構成する。
処理部45は、冷媒温度変換部4及び冷媒圧力変換部5を備え、出力電圧Vaは、これら冷媒温度変換部4及び冷媒圧力変換部5にそれぞれ付与される。冷媒温度変換部4は、予め実際の冷媒温度Trdと出力電圧Vaの相関関係により求めたデータベース(データテーブル)Dtを用いて、出力電圧Vaを冷媒温度Trに変換する機能を備える。冷媒圧力変換部5は、予め実際の冷媒圧力Prdと出力電圧Vaの相関関係により求めたデータベース(データテーブル)Dpを用いて、出力電圧Vaを冷媒圧力Prに変換する機能を備える。そして、冷媒温度変換部4及び冷媒圧力変換部5の出力は、出力部46に付与され、表示処理及び記憶処理などの必要な出力処理が行われる。したがって、冷媒温度変換部4及び冷媒圧力変換部5は物理量変換手段Mcを構成する。
一方、液バックの検出に用いるサーミスタ2sは、抵抗R3,R4,R5と共に検出回路51を構成し、抵抗R3とR5の接続点及びサーミスタ2sと抵抗R4の接続点は、それぞれ抵抗値検出部52に接続する。また、サーミスタ2sと抵抗R3の接続点は、直流電源41のホットラインに接続するとともに、抵抗R4とR5の接続点はトランジスタQ(コレクタ−エミッタ間)を介してアースラインに接続する。さらに、抵抗値検出部52の出力側は、加熱電流設定部53に接続するとともに、加熱電流設定部53の出力側はトランジスタQのベースに接続する。これにより、サーミスタ2sと抵抗R4間の接続点には、検出電圧(検出信号)Vsiが得られるとともに、トランジスタQのコレクタ(抵抗R4とR5の接続点)には、出力電圧(出力信号)Vsが得られ、この出力電圧Vsは処理部45に付与される。したがって、検出回路51,抵抗値検出部52,加熱電流設定部53及びトランジスタQは、温度検出素子部2の検出結果に基づく検出信号Vsiを信号処理する信号処理回路3sを構成するとともに、この信号処理回路3sと温度検出素子部2が物理量検出手段Msを構成する。
処理部45には、液バック検出部6を備える。この液バック検出部6には、予め、液バックを検出可能な閾値Vsrを設定する。この閾値Vsrは、次のように設定することができる。液バック現象は、熱交換が十分に行われない冷媒Rがミスト状又は液塊状となって圧縮機11に戻される現象であり、液バックが発生した場合、ミスト状又は液塊状となった液体の冷媒Rが圧縮機11により液圧縮されるため、圧縮機11の重大な故障原因となる。冷媒センサ30は、サーミスタ2sが冷媒Rに直接臨むため、液バックによりミスト状又は液塊状の冷媒Rが戻されるとサーミスタ2sの表面に付着する。この際、サーミスタ2sには後述する所定電流Isが流れ、予熱が付与された状態になるため、サーミスタ2sの表面に付着した液体の冷媒Rは、直ぐに蒸発(気化)する。これにより、サーミスタ2sの表面温度は急速に低下するとともに、出力電圧Vsも急速に低下する。したがって、この出力電圧Vsの大きさを監視すれば、液バックを検出できるため、閾値Vsrは、サーミスタ2sに付着した冷媒R液が蒸発(気化)する際の温度低下により急速に低下する出力電圧Vsの大きさを検出可能に設定する。
この点について更に具体的に説明する。図8及び図9には、液バックの有無に基づく冷媒流量Fc〔kg/h〕対出力電圧Vs〔V〕の関係を示す。なお、図8は熱交換器15により冷却される冷却水Wの水温が11〔℃〕、図9は同水温が32〔℃〕の場合をそれぞれ示す。図8及び図9において、黒点で示すVsbが、液バックが発生していない正常状態における出力電圧Vsを示すとともに、白点で示すVswが、液バックが発生した状態における出力電圧Vsを示す。これらのデータから明らかなように、正常状態では、出力電圧Vsは、2〔V〕前後であるが、液バックが発生することにより、出力電圧Vsは、0.5〔V〕以下に低下する。よって、液バックは適切な閾値Vsrを設定することにより容易に検出することができ、例示の場合には、閾値Vsrを、0.6〔V〕前後に設定することにより液バックを確実に検出(判別)できる。
液バック検出部6は、閾値Vsrにより信号処理回路3sから付与される出力電圧Vsを監視し、液バックの発生有無を検出できるため、液バックを検出した場合には、液バック検出信号Sxを出力部46に付与する。したがって、液バック検出部6は、信号処理回路3sの出力信号Vsの大きさが、液バックを検出可能に設定した閾値Vsrに達したことを検出する液バック検出処理手段Mpの主要部を構成する。このため、処理部45は、各種データ処理を行うことができるコンピュータ機能、即ち、CPU,RAM及びROM等のハードウェア及び上述した検出処理(判別処理)等の各種処理を実行する処理プラグラム等のソフトウェアを備えている。
図7には、信号処理回路3sにおける抵抗値検出部52及び加熱電流設定部53の回路例を示し、OP4,OP5はオペアンプ、Rv2は電流調整用の可変抵抗、R21〜R29は抵抗(固定抵抗)である。また、同図には、前述した印加電圧調整部42,抵抗値検出部43及び出力電圧調整部44の回路例を示し、OP1,OP2,OP3はオペアンプ、Rv1は出力電圧調整用の可変抵抗、R11〜R19は抵抗(固定抵抗)である。なお、図7中、図6と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にした。
更に、処理部45には、冷媒流量変換部54を備える。前述した出力電圧Vsは、この冷媒流量変換部54にも付与される。これにより、冷媒流量変換部54では、出力電圧Vsが冷媒流量に変換され、出力部46に付与される。冷媒流量変換部54は、予め実際の冷媒流量Fcと出力電圧Vsの相関関係から求めたデータテーブルDfを用いて、出力電圧Vsを冷媒流量Fcに変換する機能を備える。なお、変換する際には、必要により、冷媒温度,水温などのパラメータが考慮される。
次に、本実施形態に係る液バック検出装置1の使用方法及び動作について、図1〜図7を参照して説明する。
まず、冷凍サイクルCに冷媒センサ30を接続する際の接続方法について、図2〜図5を参照して説明する。
冷媒センサ30は、図2に示すように、圧縮機11の吸入低圧側における冷媒流路Kbに直列に接続する。この場合、冷媒流路Kbの中途位置を分割し、図4に示すように、一方の冷媒流路Kbfに冷媒流入口34を接続するとともに、他方の冷媒流路Kbrに冷媒流出口35を接続する。例示の圧縮機11とアキュムレータ11aは一体型のため、冷媒流路Kbは、圧縮機11とアキュムレータ11a間における冷媒流路となるが、必要により、アキュムレータ11aの流入側(上流側)を冷媒流路Kbとして利用することもできる。図3は、アキュムレータ11aの流入側の冷媒流路(Kb)に冷媒センサ30を接続した場合を示す。この場合、冷媒流路(Kb)の中途位置を分割し、一方の冷媒流路(Kbf)に冷媒流入口34を接続するとともに、他方の冷媒流路(Kbr)に冷媒流出口35を接続する。
また、冷媒センサ30は、図5に示す接続態様によっても実施可能である。図2(図4)に示した冷媒センサ30の接続態様は、冷媒流路Kbに対して直列に接続することにより、全ての冷媒Rを冷媒センサ30に流通させようにしたが、図5に示す接続態様は、冷媒流路Kbに対して並列に分岐する検出用の分岐冷媒流路Ksを設け、この分岐冷媒流路Ksの中途位置に、冷媒センサ30の冷媒流入口34と冷媒流出口35を接続したものである。このような分岐冷媒流路Ksを設けることにより、サーミスタ2sの検出精度を高めることができるとともに、サーミスタ2sに所定電流Isを常時流して使用する場合でも電流を小さくできる。
冷媒センサ30を接続する態様として、冷媒流路(主回路)Kbに対して直列に接続する図2及び図4に示す接続態様(全流型)と、冷媒流路(主回路)Kbに対して検出用分岐流路Ksを並列に分岐させ、この検出用分岐流路Ksに接続する図5に示す接続態様(分流型)を例示したが、単一の温度検出素子部2(冷媒センサ30)を用いるが故に目的に対応した各種の接続位置又は接続態様を選択することができ、特に、吸入側には全流型を使用し、吐出側には全流型又は分流型のいずれかを使用するなどの使い分けも有効である。
次に、本実施形態に係る液バック検出方法を含む液バック検出装置1の動作について、図2〜図7を参照しつつ図1に示すフローチャートに従って説明する。
冷凍サイクルCを運転することにより、冷媒回路10を冷媒Rが循環し、熱交換器15により冷却液Wが冷却(温調)される(ステップS1,S2)。この場合、アキュムレータ11aから流出した冷媒Rは、冷媒流路Kbf及び冷媒流入口34を通り、ハウジング部31内に流入するとともに、さらに、冷媒流出口35及び冷媒流路Kbrを通り、圧縮機11に吸入される。
ハウジング部31内には、二つのサーミスタ2a,2sが臨むため、冷媒Rは、サーミスタ2a,2sに直接接触し、冷媒温度Trに対応してサーミスタ2a,2sの抵抗値が変化する。この際、サーミスタ2sには、所定電流(一定電流)Isが流れるように設定される。即ち、サーミスタ2s,抵抗R3,R4及びR5からなる検出回路51に対しては直流電源41からDC電圧(例示は12〔V〕)が印加されるとともに、この検出回路51に直列に接続されたトランジスタQ(コレクタ−エミッタ間)の回路を通して電流が流れる。そして、抵抗値検出部52によりサーミスタ2sの抵抗値が検出されるとともに、この抵抗値の検出結果を受け、加熱電流設定部53によりトランジスタQのベース電圧が可変され、所定電流(一定電流)Isが流れるように設定(制御)される。なお、所定電流Isは、例えば、100〔mA〕又は40〔mA〕などに設定される。これにより、サーミスタ2sに予熱を付与した状態となり、より確実に液バックを検出できる。
また、トランジスタQのコレクタ電圧は、サーミスタ2sの抵抗値の変化に対応して変化する出力電圧Vsとなる。即ち、サーミスタ2sの抵抗値の変化(検出結果)に基づく検出電圧Vsiに対応する出力電圧Vsが得られる。そして、この出力電圧Vsは、処理部45に備える液バック検出部6に付与される(ステップS3)。液バック検出部6には、液バックを検出する閾値Vsrが設定されているため、出力電圧Vsと閾値Vsrの比較処理が行われる(ステップS4)。即ち、出力電圧Vsが閾値Vsrに達したか否かが監視される。
今、この状態において液バックが発生した場合を想定する。液バックの発生により、ミスト状又は液塊状の冷媒R液が冷媒流路Kbを流れるため、この冷媒R液がサーミスタ2sの表面に付着する。この際、サーミスタ2sは所定電流Isにより予熱されているため、付着した冷媒R液は直ぐに蒸発(気化)し、これにより、サーミスタ2sの表面温度が急速に低下するとともに、これに基づいて出力電圧Vsも急速に低下する。この結果、出力電圧Vsは閾値Vsrに達し、出力電圧Vsと閾値Vsrの関係は、Vs≦Vsrとなる(ステップS5)。よって、液バック検出部6では、液バックの発生が検出され、液バック検出信号Sxが出力する(ステップS6)。そして、液バック検出信号Sxは、出力部46に付与され、液バック対応処理が行われる(ステップS7)。この場合、出力部46は、液バック対応処理手段Muを備えるため、例えば、液バック発生報知機能により液バックの発生を警報ランプ等で報知したり、或いは液バック改善処理機能により電子膨張弁14の開度を調整して液バックを改善したり、さらに液バック改善処理機能によっても液バックが改善されないときに、圧縮機運転停止機能により圧縮機11の運転を停止するなどの液バック対応処理が行われる。これにより、液バックの検出に対応した圧縮機11を保護する対策が的確に講じられる。
他方、サーミスタ2aを利用して冷媒温度Trと冷媒圧力Prを検出できる。即ち、サーミスタ2aに対して直流電源41からDC電圧(12〔V〕)が印加されるため、サーミスタ2aと抵抗R1の並列回路、更には直列接続された抵抗R1を通して電流が流れる。一方、印加電圧調整部42からは、抵抗R1に対して印加電圧調整用の電圧、例えば、9〔V〕が印加される。これにより、サーミスタ2aに対する印加電圧は最大でも3〔V〕となり、サーミスタ2aの自己発熱が有効に抑制される。そして、抵抗値検出部43からは、サーミスタ2aの抵抗値、即ち、抵抗R1の端子電圧Vaiに基づいてサーミスタ2aの抵抗値に比例した電圧が検出され、この電圧は出力電圧調整部44に付与される。出力電圧調整部44からは、内蔵する出力電圧調整用の可変抵抗器Rv1(図7)により大きさが調整された出力電圧(出力信号)Vaが出力する。
出力電圧調整部44から出力した出力電圧Vaは、冷媒温度変換部4及び冷媒圧力変換部5の双方に付与される。冷媒温度変換部4では、出力電圧Vaに対応する冷媒温度TrがデータベースDtから読出され、出力部46に付与される。これにより、出力部46では、得られた冷媒温度Trがデジタル表示部等によりリアルタイムで表示されるとともに、制御データなどとして制御系に付与される。また、必要により履歴データとして記憶部に記憶される。一方、冷媒圧力変換部5では、出力電圧Vaに対応する冷媒圧力PrがデータベースDpから読出され、出力部46に付与される。これにより、出力部46では、得られた冷媒圧力Prがデジタル表示部等によりリアルタイムで表示されるとともに、制御データなどとして制御系に付与される。また、必要により履歴データとして記憶部に記憶される。このように、単一のサーミスタ2aを利用して冷媒温度Trと冷媒圧力Prの双方を検出することができ、冷媒圧力Prを検出する別途の圧力センサが不要となる。
ところで、第二のサーミスタとなる他方のサーミスタ2aからは冷媒温度Trと冷媒圧力Prを得ることができるため、液バックを予防する側面からの保護機能を持たせることができる。したがって、出力部46には、サーミスタ2aの検出結果に基づく冷媒温度Trを利用して算出した過熱度に基づいて電子膨張弁14の開度を制御する膨張弁制御手段Meを備える。これにより、サーミスタ2aの検出結果を信号処理して得る出力電圧Vaは、冷媒温度変換部4により冷媒温度Trに変換されるため(ステップS8,S9)、この冷媒温度Trが出力部46に付与されれば、出力部46における膨張弁制御手段Meにより、この冷媒温度Trと他の物理量情報、例えば、冷媒圧力又は他の位置における冷媒温度等に基づいて過熱度が算出される(ステップS10)。そして、得られた過熱度に基づいて液バックが発生しないように電子膨張弁14の開度が制御される(ステップS11)。この制御は、冷凍サイクルCの運転が終了するまで行われる(ステップS12)。よって、液バックを予防する側面から圧縮機11の更なる保護が図られる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の精神(要旨)を逸脱しない範囲において、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、温度検出素子部2を構成するサーミスタ2sは、二以上のサーミスタを組合わせてサーミスタ2sとする場合を排除しないとともに、サーミスタ2sのみで冷媒センサ30を構成する場合を排除しない。また、サーミスタ2sに所定電流Isを流した例を説明したが、必ずしも流すことを要しない。さらに、液バック対応処理手段Muは、例示した液バック発生報知機能,液バック改善処理機能及び圧縮機運転停止機能のみならず外部への通信機能など他の各種機能を用いることができる。一方、処理部45は、コンピュータ機能を用いた例を示したが、必要により同様の機能を発揮する電気回路により構成してもよい。なお、信号処理回路3sにおける信号処理には、検出電圧(検出信号)Vsiをそのまま出力電圧(出力信号)Vs(=Vsi)として出力する場合も含まれるとともに、信号処理回路3aにおける信号処理には、端子電圧(検出信号)Vaiをそのまま出力電圧(出力信号)Va(=Vai)として出力する場合も含まれる。また、本明細書における冷却水Wとは、水のみならず、空気,油等の各種流体を含むとともに、冷却対象と加熱対象の双方を含む概念である。
以上のように、本発明に係る冷凍サイクル用液バック検出方法及び装置1は、冷凍サイクルを循環する冷媒により発生する液バックを検出する際に用いて好適であり、各種冷却装置又は加熱装置、更には冷却装置及び加熱装置を含む各種温調装置に利用できる。

Claims (14)

  1. 冷凍サイクルを循環する冷媒により発生する液バックを検出する冷凍サイクル用液バック検出方法において、少なくとも冷媒温度を検出可能な温度検出素子部を、低圧側の冷媒中に臨ませて取付けるとともに、この温度検出素子部の検出結果に基づく検出信号を信号処理して得た出力信号の大きさを、予め液バックを検出可能に設定した閾値と比較し、前記出力信号の大きさが前記閾値に達したことにより液バックを検出することを特徴とする冷凍サイクル用液バック検出方法。
  2. 前記温度検出素子部には、サーミスタを用いることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル用液バック検出方法。
  3. 前記サーミスタに所定電流を流した状態にして前記出力信号を得ることを特徴とする請求項2記載の冷凍サイクル用液バック検出方法。
  4. 前記閾値は、前記サーミスタに付着した冷媒液が気化(蒸発)する際の温度低下により変化する前記出力信号の大きさを検出可能に設定することを特徴とする請求項2又は3記載の冷凍サイクル用液バック検出方法。
  5. 冷凍サイクルを循環する冷媒により発生する液バックを検出する冷凍サイクル用液バック検出装置において、低圧側の冷媒中に臨ませて取付けることにより、少なくとも冷媒温度を検出可能な温度検出素子部及びこの温度検出素子部の検出結果に基づく検出信号を信号処理する信号処理回路を有する物理量検出手段と、少なくとも前記信号処理回路の出力信号の大きさが、液バックを検出可能に設定した閾値に達したことを検出する液バック検出処理手段を備えることを特徴とする冷凍サイクル用液バック検出装置。
  6. 前記温度検出素子部には、サーミスタを用いることを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル用液バック検出装置。
  7. 前記温度検出素子部は、冷凍サイクルに備える圧縮機の吸入低圧側における冷媒流路の冷媒温度を検出可能に取付けることを特徴とする請求項5又は6記載の冷凍サイクル用液バック検出装置。
  8. 前記液バック検出処理手段は、前記出力信号の大きさが前記閾値に達したことに基づいて液バック対応処理を行う液バック対応処理手段を有することを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル用液バック検出装置。
  9. 前記液バック対応処理手段には、少なくとも、液バックの発生を報知する液バック発生報知機能,膨張弁の開度を調整して液バックを改善する液バック改善処理機能,圧縮機の運転を停止する圧縮機運転停止機能,の少なくとも一つを備えることを特徴とする請求項8記載の冷凍サイクル用液バック検出装置。
  10. 前記温度検出素子部は、前記サーミスタに加え、少なくとも冷媒温度を検出可能な第二のサーミスタを備えることを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル用液バック検出装置。
  11. 前記第二のサーミスタの検出結果に基づく検出信号を信号処理する第二の信号処理回路を備えるとともに、この第二の信号処理回路の出力信号を少なくとも冷媒温度に変換する冷媒温度変換部を有する物理量変換手段を備えることを特徴とする請求項10記載の冷凍サイクル用液バック検出装置。
  12. 前記冷媒温度変換部から得る冷媒温度を利用して算出した過熱度に基づいて膨張弁の開度を制御する膨張弁制御手段を備えることを特徴とする請求項11記載の冷凍サイクル用液バック検出装置。
  13. 前記温度検出素子部は、前記冷凍サイクルを構成する主回路となる冷媒流路に直接接続することを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル用液バック検出装置。
  14. 前記温度検出素子部は、前記冷凍サイクルを構成する主回路に対して並列に接続した分岐冷媒流路に接続することを特徴とする請求項5記載の冷凍サイクル用液バック検出装置。
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