JPH0820150B2 - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JPH0820150B2
JPH0820150B2 JP2177093A JP17709390A JPH0820150B2 JP H0820150 B2 JPH0820150 B2 JP H0820150B2 JP 2177093 A JP2177093 A JP 2177093A JP 17709390 A JP17709390 A JP 17709390A JP H0820150 B2 JPH0820150 B2 JP H0820150B2
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compressor
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air conditioner
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将 栗原
一光 小林
孝二 滝澤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば自動車の冷房装置として好適に用い
られる空調装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、自動車、住宅等には冷房装置、暖房装置等の
空調装置が装備され、室内に暖気または冷気を供給する
ようになっている。
ここで、従来技術による自動車用の冷房装置としての
空調装置を第13図に基づいて説明する。
図中、1は冷媒流路を示し、該冷媒流路1はアンモニ
ア、フロンガス等の冷媒が循環する循環流路を形成した
配置2と、該配管2の途中に冷媒の循環方向(図中、矢
示A方向)に沿って順次設けられたコンプレッサ3,放熱
器4および吸熱器5とから構成され、該吸熱器5はその
吸熱面が運転室(図示せず)内へと臨むようになってい
る。そして、冷媒はコンプレッサ3によって圧縮された
後、放熱器4,吸熱器5を通る間に、順次、高圧気体→高
圧液体→低圧気体と相転移すると共に、該吸熱器5にお
いては液体から気体に相転移するときに、運転室内から
熱を奪って該運転室内を冷房するようになっている。
6は自動車のエンジンで、該エンジン6にはコンプレ
ッサ3を駆動するためのプーリ6Aが設けられている。7
はコンプレッサ3の駆動・停止を行う電磁クラッチで、
該電磁クラッチ7にはプーリ7Aが設けられている。8は
前記各プーリ6A,7A間を連結するVベルトを示してい
る。ここで、電磁クラッチ7は運転室内に設けられたエ
アコンスイッチ(図示せず)によって、連結,解除(O
N,OFF制御)され、連結(ON)時にはエンジン6の回転
をプーリ6A,Vベルト8,プーリ7Aを介してコンプレッサ3
に伝え、該コンプレッサ3を駆動させるようになってい
る。
9は放熱器4と吸熱器5との間に位置して配管2と途
中に設けられ、液体状態となった冷媒を一時的に蓄える
レシーバタンクで、該レシーバタンク9の上端側には冷
媒の液化状況を目視する覗窓9Aが設けられている。10は
前記レシーバタンク9に設けられ、冷媒圧を検出する圧
力センサを示し、該圧力センサ10は冷媒圧が所定圧力を
越えると、これを過剰圧として検出し、この検出信号を
コントロールユニット(図示せず)に出力するようにな
っている。そして、該圧力センサ10は配管2内の冷媒圧
が所定圧を越えると、コントロールユニットにOFF信号
を出力し、電磁クラッチ7の連結を解除することによっ
て、配管2等のバーストを防止するためにコンプレッサ
3を停止させるようになっている。また、冷媒圧が再起
動すべき他の所定圧まで低下すると、圧力センサ10がそ
れを検出し、コントロールユニットにON信号を出力し、
再び電磁クラッチ7を連結させて、コンプレッサ3をエ
ンジン6により回転駆動させるようになっている。
11はレシーバタンク9と吸熱器5との間に位置して、
配管2の途中に設けられた膨張弁で、該膨張弁11は公知
の冷媒減圧弁によって構成され、液化した高圧の冷媒が
吸熱器5を通過する間に気化し易くなるように、該冷媒
の圧力を所定圧まで減圧しつつ、吸熱器5に向けて冷媒
を矢示A方向に流通させるようになっている。
このように構成された従来技術の空調装置において
は、エアコンスイッチを投入することによってコンプレ
ッサ3が作動し、冷媒が配管2内を循環し始め、冷媒流
路1が稼働することによって、運転室内は冷房される。
そして、レシーバタンク9に設けられた圧力センサ10
によって、冷媒流路1の過剰圧制御を行なっている。
即ち、コンプレッサ3はエンジン6によりVベルト8
等を介して回転駆動されるから、エンジン6の回転が上
昇すると、コンプレッサ3の回転数も上昇し、配管2内
の冷媒圧が上昇するようになる。そして、配管2内に過
剰圧が発生すると、配管2がバーストしたり、コンプレ
ッサ3がオーバヒートして損傷したりすることがある。
そこで、レシーバタンク9に設けた圧力センサ10によ
り、配管2内の冷媒圧を検出し、冷媒圧が所定圧力を越
えたときにはこれを過剰圧として、コンプレッサ3の電
磁クラッチ7を自動的にOFF状態とし、エンジン6の高
速回転をコンプレッサ3に伝えるのを遮断するようにし
て、コンプレッサ3を停止させ、コンプレッサ3のオー
バヒートを防止すると共に、配管2等のバースト防止を
図るようにしている。
また、配管2の途中にはレシーバタンク9と吸熱器5
との間に位置して膨張弁11が設けられ、該膨張弁11は冷
媒圧に応じてその弁開度を調整し、液相状態の冷媒が吸
熱器5内を矢示A方向に通過する間に完全に気化させる
ようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前述した従来技術では、配管2内に冷媒を
充填する場合に、作業者がレシーバタンク9内を覗窓9A
を介して視ながら冷媒の気泡がなくなるまで冷媒を充填
するようにしているから、冷媒の定量的な充填ができ
ず、冷媒が過充填になることがある。
このため従来技術では、冷媒の過充填時に液相状態の
冷媒が膨張弁11から矢示A方向に過剰に流通し、吸熱器
5内を通過した後にも一部が液相状態のままコンプレッ
サ3内に吸入されることがあり、液体状の冷媒がコンプ
レッサ3に吸込まれると、コンプレッサ3の負荷が大き
くなり、コンプレッサ3を損傷させるという問題が生じ
る。
本発明は上記従来技術の問題に鑑みなされたもので、
本発明は冷媒の過充填時を確実に検出することができ、
液体状の冷媒がコンプレッサ内に吸込まれて、コンプレ
ッサを損傷されるのを防止することができ、信頼性を向
上できるようにした空調装置を提供するのを目的として
いる。
〔課題を解決するための手段〕
上述した課題を解決するために、請求項1が採用する
手段の特徴は、吸熱器とコンプレッサとの間に位置する
冷媒の流路途中に設けられ、冷媒が液相状態であるか気
相状態であるかを検出する自己発熱型感温抵抗素子から
なる冷媒状態検出手段と、前記吸熱器とコンプレッサと
の間に位置する冷媒流路途中に設けられ、該冷媒状態検
出手段によって冷媒が液相状態にあることを検出したと
きに、この冷媒を液相から気相に相転位させるべく冷媒
を加熱する加熱手段とを備えたことにある。
また、請求項2が採用する手段の特徴は、冷媒の流路
途中に設けられ、冷媒の状態を検出する自己発熱型感温
抵抗素子からなる冷媒状態検出手段と、吸熱器とコンプ
レッサとの間に位置する冷媒の流路から分岐したバルプ
を介して設けられ、該冷媒状態検出手段によって冷媒の
過充填を検出したときに、該バルブを開くことにより流
路内の冷媒の一部を貯蔵する冷媒貯蔵タンクとを備えた
ことにある。
〔作用〕
請求項1の構成により、冷媒状態検出手段である自己
発熱型感温抵抗素子は、自己発熱している発熱量に対す
る冷媒による冷却量の関係を、自己発熱温度に対応した
抵抗値(電圧値)として出力しており、感温抵抗素子の
冷却量が小さければ自己発熱温度が高くなって冷媒不足
(冷媒が気相状態)と判断でき、逆に感温抵抗素子の冷
却量が大きければ自己発熱温度が低くなって過充填(冷
媒が液相状態)と判断できる。
従って、吸熱器とコンプレッサとの間の流路途中に冷
媒状態検出手段を設けておくことにより、コンプレッサ
に吸込まれる冷媒が液相状態となっているか否かを確実
に検出することが可能となり、コンプレッサに吸込まれ
る冷媒が液相状態であると検出したときには冷媒を加熱
手段により加熱することによって、この冷媒を液相状態
から気相状態に相転位させ、気相状態にした冷媒をコン
プレッサに吸入させる。
請求項2の構成により、冷媒状態検出手段である自己
発熱型感温抵抗素子は、自己発熱温度が高くなれば冷媒
不足状態と判断し、逆に自己発熱温度が低くなれば過充
填状態と判断できる。
従って、冷媒流路の途中にバルブを介して冷媒貯蔵タ
ンクを設けておくことにより、冷媒状態検出手段を構成
する自己発熱型感温抵抗素子によって冷媒が過充填状態
にあると検出したときには、冷媒流路から分岐して設け
られたバルブを開くことによって冷媒流路を循環する冷
媒の一部を冷媒貯蔵タンクに蓄えることができ、冷媒の
過充填状態を早期に解消することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第12図に基づい
て説明する。なお、実施例では前述した第13図に示す従
来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
まず、本発明の第1の実施例を第1図ないし第5図に
示す。
図中、21は吸熱器5とコンプレッサ3との間に位置し
て、配管2の途中に設けられた冷媒状態検出手段として
のフローセンサ、22は該フローセンサ21の本体ケーシン
グを示し、該本体ケーシング22は第2図に示す如く、配
管2の一部をなす筒状の冷媒通路部22Aと、該冷媒通路
部22Aの途中に位置し、下向きに突出した有底筒状の淀
み部22Bとから構成され、該冷媒通路部22Aの両開口部は
配管2に接続され、淀み部22Bは冷媒通路部22A内を矢示
A方向に流通する冷媒に淀み作用を与え、この冷媒を一
時的に収容するようになっている。
23は淀み部22Bの底部側に配設された自己発熱型の感
温抵抗素子としての自己発熱型サーミスタを示し、該サ
ーミスタ23は電源としてのバッテリ24から給電されるこ
とにより、所定温度に加温され、淀み部22B内の冷媒で
常時冷却されるようになっている。そして、該自己発熱
型サーミスタ23は淀み部22B内の冷媒が気相であるか、
液相であるかによって冷却量が変化するから、その自己
発熱温度が第3図に示す如く変化し、この温度変化を抵
抗値(電圧値)の変化として取出すようになっている。
即ち、第3図はフローセンサ21の検出部にあたるサー
ミスタ23の温度−電圧値(抵抗値)特性を示し、冷媒の
状態により冷媒の過充填と判断するサーミスタ23の温度
をT1とし、冷媒不足と判断する温度をT2とした場合に、
このときのフローセンサ21の検出電圧Vはそれぞれ所定
の設定電圧V1,V2となる。
25は吸熱器5とコンプレッサ3との間に位置して、配
管2の外周にコイルを巻回することによって形成された
加熱手段としてのヒータコイルを示し、該ヒータコイル
25の一側はリレー26を介してバッテリ24に接続され、他
側はアースに接続されている。そして、前記リレー26は
後述のコントロールユニット27により開閉制御されるよ
うになっている。
27は入出力制御回路28、処理回路29および記憶回路30
等を含むマイクロコンピュータにより構成されたコント
ロールユニットを示し、該コントロールユニット27は第
4図に示す如く、前記入出力制御回路28の入力側にエア
コンスイッチ31、圧力センサ10およびフローセンサ21等
が接続され、出力側には電磁クラッチ7、リレー26およ
び冷媒異常警告装置32等が接続され、該冷媒異常警告装
置32は運転室(図示せず)内に設けられたランプ,ブザ
ー,音声合成装置等からなり、冷媒不足、冷媒過充填を
警報するようになっている。そして、該コントロールユ
ニット27はROM,RAM等の記憶回路30内に第5図に示すプ
ログラム等を格納し、冷媒の気相,液相状態を判定し、
液相状態のときにはリレー26を閉成し、ヒータコイル25
を所定時間作動させるようになっている。また、該記憶
回路30の記憶エリア30A内には、フローセンサ21の検出
電圧Vに基づき冷媒が気相か、液相かを判定する設定電
圧V1と、ヒータコイル25に通電し続ける所定時間t0等が
格納されている。
本実施例は上述の如く構成されるが、その基本動作に
ついては従来技術によるものと格別差異はない。
そこで、コントロールユニット27によるヒータコイル
25の制御処理について第5図を参照して説明する。
まず、エアコンスイッチ31を閉成することにより、処
理動作がスタートされると、ステップ1で、フローセン
サ21からの検出電圧Vを読込み、ステップ2では電圧値
Vが記憶回路30の記憶エリア30Aに予め記憶された冷媒
の液相、気相の相転位時に自己発熱型サーミスタ23の自
己発熱温度T1に対応した設定電圧V1より小さいか否か判
定し、「YES」と判定した場合にはステップ3へ移り、
コンプレッサ3を駆動させるために、電磁クラッチ7に
ON信号を出力し、該電磁クラッチ7によってエンジン6
とコンプレッサ3を連結させ、コンプレッサ3を駆動
し、冷媒を配管2内で循環させるべく、空調装置を運転
させ、ステップ4でリターンさせる。
また、ステップ2で「NO」と判定した場合には、サー
ミスタ23が冷媒により過剰に冷やされ、吸熱器5とコン
プレッサ3との間に位置するフローセンサ21内を、気相
状態となって本来流通するはずの冷媒が少なくとも一部
液体状態となって流通しているから、この液体状態の冷
媒がコンプレッサ3内へと吸込まれて、コンプレッサ3
を損傷させるのを防止すべく、ステップ5に移って電磁
クラッチ3を解除してコンプレッサ3を停止させ、ステ
ップ6ではリレー26を閉成して、バッテリ24からヒータ
コイル25に所定時間t0の間、電流を流して作動させ、配
管2の外側から冷媒を加熱することにより、液相の冷媒
を気相に変換させるようになっている。そして、ステッ
プ7でリターンさせることによりステップ1以降の処理
を続行させる。
かくして、本実施例によれば、吸熱器5とコンプレッ
サ3との間に位置する配管2の途中にフローセンサ21を
設けたから、本来は気相状態となるはずの冷媒が過充填
によって吸熱器5内で完全に気化されずに一部液体状態
となって矢示A方向に流通していることをフローセンサ
21で検出することができ、コンプレッサ3を停止させる
ことによって、液体状の冷媒がコンプレッサ3内に吸込
まれてコンプレッサ3を損傷させるのを防止することが
でき、コンプレッサ3の寿命を延ばすことができる上
に、当該空調装置の信頼性および寿命を延ばすことがで
きる。また、冷媒異常警告装置32を適宜に作動させるこ
とによって運転者に冷媒が過充填であることを報知する
ことができる。
さらに、吸熱器5とコンプレッサ3との間には配管2
の外側にヒータコイル25を巻回して設け、該ヒータコイ
ル2を前記フローセンサ21からの出力に基づきリレー26
を介してコントロールユニット27で制御するようにした
から、冷媒が本来気相状態でなければならない配管2内
において、液相の冷媒が検出されると、前述の制御処理
によってリレー26を閉成してヒータコイル25に電流を流
して、配管2を温めて液相状態の冷媒を気相状態に変換
でき、コンプレッサ3の損傷を確実に防止することがで
きる。
従って本実施例では、電磁クラッチ7によってコンプ
レッサ3の駆動を停止するだけでなく、ヒータコイル25
によって配管2を温めるようにしたから、より効果的に
コンプレッサ3の保護を図ることができ、空調装置の信
頼性を向上させ、寿命を延ばすことができる上に、冷媒
を気相状態に変換することによって、その後も運転を続
行できる等、種々の効果を奏する。
なお、前記実施例では、コントロールユニット27を用
いて過充填の判定、ヒータコイル26の制御を行うように
したが、オペアンプ等のハード回路により判定処理、制
御処理を行うように構成することも可能である。
また、前記フローセンサ21は自己発熱型のサーミスタ
23を淀み部22B内に設ける構成としたが、これに替えて
淀み部22Bを設けずに、第6図に示す変形例の如く、プ
ラグ形状に形成した冷媒状態検出手段としてのフローセ
ンサ41を配管2に取付け、このフローセンサ41内に自己
発熱型のサーミスタ42を内臓させるようにしてもよい。
次に、第7図は本発明の第2の実施例を示し、本実施
例の特徴は、前記第1の実施例のヒータコイル25に代え
てエンジン6の冷却水を用いたことにある。なお、前述
した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
図中、51は吸熱器5とコンプレッサ3との間に位置し
て、配管2の外周にパイプを巻回することによって形成
された加熱手段としてのヒータパイプを示し、該ヒータ
パイプ51は電磁切換弁52を介してラジエータ53と接続さ
れている。そして、該電磁切換弁52はヒータパイプ51内
へラジエータ53からの冷却水の供給を停止する停止位置
(イ)と、冷却水をヒータパイプ51内に供給する供給位
置(ロ)とにコントロールユニット(図示せず)からの
制御信号により切換えられるようになっている。そし
て、コントロールユニットは前記第1の実施例で述べた
コントロールユニット27とほぼ同様の制御処理を行い、
フローセンサ21により冷媒の液相状態を検出したとき
に、電磁切換弁52を停止位置(イ)から供給位置(ロ)
に切換え、高温の冷却水をヒータパイプ51内に流通させ
ることにより、液相状態の冷媒を気相状態に変換でき、
コンプレッサ3の保護を図るようにしている。
かくして、このように構成される本実施例において
も、前記第1の実施例のヒータコイル25の代わりにヒー
タパイプ51を設けることによって、前記第1の実施例と
ほぼ同様の作用・効果を得ることができる。
次に、第8図ないし第12図は本発明の第3の実施例を
示し、本実施例の特徴は、冷媒の過充填時にこの冷媒の
一部を貯蔵する冷媒貯蔵タンクを設けたことにある。な
お、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、61は吸熱器5とコンプレッサ3間に位置し、配
管2の途中に分岐して配設された電磁バルブで、該電磁
バルブ61は、後述するコントロールユニット63からの信
号により開閉弁されるようになっている。62は前記電磁
バルブ61を介して配管2の途中に接続された冷媒貯蔵タ
ンクで、該貯蔵タンク62は電磁バルブ61が開弁したとき
に配管2内の冷媒が流入して、この冷媒の一部を収容
し、常時は電磁バルブ61が閉弁してこの冷媒を貯蔵し続
けるようになっている。
63は前述した第1の実施例のコントロールユニット27
とほぼ同様に第9図に示す如くマイクロコンピュータに
より構成されたコントロールユニットで、該コントロー
ルユニット63は、入出力制御回路64、処理回路65および
記憶回路66等から構成されている。そして、該コントロ
ールユニット63には入出力制御回路64の入力側にエアコ
ンスイッチ31、圧力センサ10およびフローセンサ21等が
接続され、出力側は、電磁クラッチ7、冷媒異常警告装
置32および電磁バルブ61等が接続されている。さらに、
該コントロールユニット63は記憶回路66内に第10図ない
し第12図に示すプログラム等が格納され、冷媒の過充填
制御処理、冷媒不足制御処理を含む制御処理動作を行う
ようになっている。また、該記憶回路66の記憶エリア66
A内には、フローセンサ21により冷媒の過充填時を検出
する設定電圧V1と、圧力センサ10により冷媒不足時を検
出する圧力値P1と、電磁バルブ61を開弁し続ける所定時
間t1等とが格納されている。
次に、第10図ないし第12図を参照してコントロールユ
ニット63による制御処理動作について説明する。
まず、第10図に示す如く、処理動作がスタートする
と、ステップ11で第11図に示す過充填制御処理が行わ
れ、ステップ12で第12図に示す冷媒不足制御処理が行わ
れ、ステップ13でリターンされる。ここで、過充填制御
処理には前述した第1の実施例と同様にフローセンサ21
が検出装置として用いられ、冷媒不足制御処理には前記
圧力センサ9が検出装置として用いられている。
次に、第11図に基づき過充填制御処理について説明す
る。
はじめに、エアコンスイッチ31を閉成することによ
り、処理動作がスタートされると、ステップ21で、前記
フローセンサ21からの検出電圧Vを読み、ステップ22で
は検出電圧Vが記憶回路66の記憶エリア66Aに予め記憶
された設定電圧V1より小さいか否かを判定し、「YES」
と判定した場合にはステップ23へ移り、「NO」と判定し
た場合にはステップ25へ移るようになっている。そし
て、ステップ23ではコンプレッサ3を駆動させるため
に、電磁クラッチ7にON信号を出力し、該電磁クラッチ
7によってエンジン6とコンプレッサ3を連結させ、コ
ンプレッサ3を駆動し、冷媒を配管2内で循環させるべ
く空調装置を運転させて、ステップ24では冷媒異常警告
装置32の過充填警告を停止し続けるようになっている。
一方、ステップ25では冷媒異常警告装置32により過充填
警告を運転者に報知し、ステップ26では電磁バルブ61を
開弁し、ステップ27で記憶エリア66Aに格納された所定
時間t1間だけ電磁バルブ61を開弁し続けて、貯蔵タンク
62内に冷媒を貯蔵させるようになっている。そして、所
定時間t1の経過後に、ステップ28で電磁バルブ61を閉弁
し、ステップ24で過充填警告を即座に停止させ、ステッ
プ29でリターンされ、次の冷媒不足制御処理動作に移る
ようになっている。
次に、第12図に基づいて冷媒不足制御処理動作を説明
する。
ステップ31では圧力センサ10から圧力Pを読込み、ス
テップ32で圧力Pが記憶回路66の記憶エリア66Aに予め
記憶された冷媒の不足時の圧力値P1より小さいか否かを
判定し、「YES」と判定した場合には当該空調装置を長
時間運転し続けることにより、配管2内の冷媒が徐々に
外部に洩れ、冷媒不足状態となっているから、ステップ
33に移って冷媒不足を冷媒異常警告装置32により運転者
に報知し、電磁バルブ61を開弁して貯蔵タンク62内に貯
蔵された冷媒を配管2内に戻し、ステップ31以降の処理
を続行させる。そして、ステップ32で「NO」と判定した
ときには冷媒不足が解消されているから、ステップ35に
移って冷媒不足の警告を停止し、ステップ36で電磁バル
ブ61を閉弁して、ステップ37でリターンさせるようにな
っている。
かくして、本実施例では、レシーバタンク9に設けた
圧力センサ10と、吸熱器5とコンプレッサ3との間に設
けたフローセンサ21を用いることにより、冷媒の過充填
制御処理と冷媒不足制御処理と冷媒状態に応じて適宜に
行うことができ、冷媒が過充填となった場合には、電磁
バルブ61を開弁して貯蔵タンク62内に過剰分の冷媒を一
時貯蔵することにより、冷媒流路1内の冷媒の量を所定
量にし、コンプレッサ3を停止させることなく処理動作
を行うことができ、冷媒が不足状態になったときには、
レシーバタンク9に配設された圧力センサ10により圧力
Pを検出して、圧力が標準圧力P1以上となるように貯蔵
タンク62から電磁バルブ61を介して冷媒流路1内に冷媒
を適宜に供給することができる。
従って、冷媒の過充填時および不足時に当該空調装置
の運転を止めることなく迅速に対処することができ、過
充填となった冷媒を不足時に有効に活用でき、コンプレ
ッサ3の保護を図ることができ、コンプレッサ3の寿命
を延ばすことができる。さらに、空調装置の信頼性を向
上することができる等の効果を奏する。
なお、前記第3の実施例では、レシーバタンク9に取
付けた圧力センサ10により冷媒不足の検出を行うものと
して述べたが、これに替えて、フローセンサ21(41)と
同様に自己発熱型サーミスタ等を用いたフローセンサ21
をレシーバタンク9に取付けて、これによって、第3図
を示す特性線の如く冷媒不足を検出するようにしても良
い。また、このフローセンサの取付け位置はレシーバタ
ンク9に限らず、放熱器4と膨張弁11の間に位置する配
管2の途中位置に適宜に取付けても良い。
また、前記第3の実施例では、吸熱器5とコンプレッ
サ3との間に位置して、フローセンサ21よりも上流側に
貯蔵タンク62を設けるものとして述べたが、これに替え
て、貯蔵タンク62よりも上流側にフローセンサ21を設け
るようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明によれば、空調装置の吸熱
器とコンプレッサとの間に冷媒状態検出手段を設け、該
冷媒状態検出手段からの検出信号により冷媒が液相状態
であるか気相状態であるかを判定し、吸熱器とコンプレ
ッサとの間の配管に加熱手段を設けたから、冷媒状態検
出手段で冷媒の液相状態を検出したときにはこの加熱手
段により配管を温め液相状態の冷媒を気相状態に変化さ
せ、液相状態の冷媒を気相状態に変換でき、コンプレッ
サの保護を図ることが可能となる。
また、冷媒の過充填時にはバルブを介して冷媒流路の
途中に設けた冷媒貯蔵タンクに冷媒の一部を貯蔵するこ
とにより、冷媒流路内での冷媒の過充填状態を早期に解
消することができる。そして、当該空調装置を長時間運
転させているうちに、冷媒不足が生じた場合には冷媒貯
蔵タンク内の冷媒を冷媒流路に供給することにより、冷
媒不足を解消することができ、コンプレッサの作動を停
止することなく、冷媒量を調整することができ、効果的
にコンプレッサの保護を行うと共に、空調装置の寿命を
延ばすことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の第1の実施例を示し、第
1図はフローセンサ、ヒータコイル等を設けた冷媒流路
の全体図、第2図はフローセンサを示す拡大断面図、第
3図はフローセンサの自己発熱温度と検出電圧との関係
を示す特性線図、第4図は制御ブロック図、第5図はヒ
ータコイルの制御処理を示す流れ図、第6図は第1の実
施例によるフローセンサの変形例を配管への取付状態と
して示す縦断面図、第7図は本発明の第2の実施例を示
すヒータパイプを設けた冷媒流路の全体図、第8図ない
し第12図は本発明の第3の実施例を示し、第8図は貯蔵
タンク等を設けた冷媒流路の全体図、第9図は制御ブロ
ック図、第10図はメインの制御処理を示す流れ図、第11
図は過充填制御処理を示す流れ図、第12図は冷媒不足制
御処理を示す流れ図、第13は従来技術を示す冷媒流路の
全体図である。 1……冷媒流路、2……配管、3……コンプレッサ、4
……放熱器、5……吸熱器、21,41……フローセンサ
(冷媒状態検出手段)、25……ヒータコイル、27,63…
…コントロールユニット、51……ヒータパイプ、61……
電磁バルブ、62……冷媒貯蔵タンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝澤 孝二 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 長谷川 豊 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (56)参考文献 特開 平1−305264(JP,A) 特開 昭63−135748(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒が循環する配管と、該配管の途中に該
    冷媒の循環方向に沿って順次設けられたコンプレッサ、
    放熱器および吸熱器とからなる空調装置において、前記
    吸熱器とコンプレッサとの間に位置する冷媒の流路途中
    に設けられ、冷媒が液相状態であるか気相状態であるか
    を検出する自己発熱型感温抵抗素子からなる冷媒状態検
    出手段と、前記吸熱器とコンプレッサとの間に位置する
    冷媒流路途中に設けられ、該冷媒状態検出手段によって
    冷媒が液相状態にあることを検出したときに、この冷媒
    を液相から気相に相転位させるべく冷媒を加熱する加熱
    手段とを備えたことを特徴とする空調装置。
  2. 【請求項2】冷媒が循環する配管と、該配管の途中に該
    冷媒の循環方向に沿って順次設けられたコンプレッサ、
    放熱器および吸熱器とからなる空調装置において、前記
    冷媒の流路途中に設けられ、前記冷媒の状態を検出する
    自己発熱型感温抵抗素子からなる冷媒状態検出手段と、
    前記吸熱器とコンプレッサとの間に位置する冷媒の流路
    から分岐したバルブを介して設けられ、該冷媒状態検出
    手段によって冷媒の過充填を検出したときに、該バルブ
    を開くことにより前記流路内の冷媒の一部を貯蔵する冷
    媒貯蔵タンクとを備えたことを特徴とする空調装置。
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