JPH0648154A - ヒートポンプ式空調システム - Google Patents

ヒートポンプ式空調システム

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JPH0648154A
JPH0648154A JP20531292A JP20531292A JPH0648154A JP H0648154 A JPH0648154 A JP H0648154A JP 20531292 A JP20531292 A JP 20531292A JP 20531292 A JP20531292 A JP 20531292A JP H0648154 A JPH0648154 A JP H0648154A
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JP
Japan
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heat
heat exchanger
brine
refrigerant
flow path
Prior art date
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Pending
Application number
JP20531292A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Matsuki
務 松木
Fumihiko Asakawa
史彦 浅川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ等の発熱部材を冷却することができる
と共に車室内の空調効率を低下させることがないヒート
ポンプ式空調システムを得ることが目的である。 【構成】 ヒートポンプシステム10における第2熱交
換器22は、これに送給される冷媒とは異なる冷媒であ
るブライン34が貯留された冷媒槽32内に収容されて
いる。このブライン34を循環させることによって発熱
部材であるモータ40等を冷却させるようになってい
る。従って、ヒートポンプシステム10の空調効率を低
下させることもない。また、第2熱交換器22への着霜
も防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の空調システムと
して用いられるヒートポンプ式空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両、特に電気自動車の内部に
は種々の発熱部材(例えば、インバータ、モータ)が機
能部品として組み込まれている。例えば、WO 91/
17902号公報に開示された電気自動車を例にとる
と、前輪、後輪の駆動源としてモータが用いられてお
り、これらのモータは駆動することにより発熱する。従
って、この公報に開示された構造では、発熱したモータ
を冷却するべく室内空調用のヒートポンプサイクルにお
ける冷媒管を各モータに接続し、これにより発熱した各
モータをヒートポンプサイクルにおける冷媒によって冷
却するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成による場合、本来室内空調用の冷媒を用いてモータ等
の発熱部材を冷却する構成であるので、発熱部材の冷却
に要した損失分だけ車室内の空調効率が低下するという
問題点が生じる。
【0004】本発明は上記事実を考慮し、モータ等の発
熱部材を冷却することができると共に車室内の空調効率
を低下させることがないヒートポンプ式空調システムを
得ることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両室内への
温風送給用とされ、放熱作用をする第1の熱交換器と、
この第1の熱交換器と冷媒管によって連結され、吸熱作
用をする第2の熱交換器と、圧縮機が駆動することによ
り、前記第1の熱交換器及び第2の熱交換器へ送給され
る第1の冷媒と、を備えたヒートポンプ式空調システム
であって、前記第2の熱交換器を収容する冷媒槽と、こ
の冷媒槽内に貯留された第2の冷媒と、を有し、前記第
2の冷媒を所定経路に沿って送給することにより、車両
に配設された発熱部材を冷却することを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】上記構成によれば、圧縮機が駆動すると第1の
熱交換器及び第2の熱交換器へ第1の冷媒が送給され、
第1の熱交換器は放熱作用をし第2の熱交換器は吸熱作
用をする。この第1の熱交換器が放熱作用をすることに
よって温風を車両室内へ送給させることができる。
【0007】一方、第2の冷媒は、所定経路に沿って送
給されることにより車両に配設された発熱部材を冷却す
る。従って、発熱部材が過熱するのを防止することがで
き、発熱部材の性能は良好に維持される。この第2の冷
媒は、冷媒槽に貯留されているが、この冷媒槽には第2
の熱交換器が収容されているので、第2の熱交換器が吸
熱作用をすることにより第2の冷媒が冷却される。この
冷媒槽で冷却された第2の冷媒は再び所定経路に沿って
送給されて発熱部材の冷却を行う。
【0008】このようにヒートポンプサイクルの第1の
冷媒とは別の第2の冷媒を用いて発熱部材の冷却を行う
ので、ヒートポンプサイクルによる空調効率が低下する
ことはない。しかも、ヒートポンプサイクルにおいて吸
熱作用をする第2の熱交換器は、第2の冷媒が貯留され
た冷媒槽に収容されているので、第2の熱交換器への着
霜を防止することができる。
【0009】
【実施例】以下に図1〜図17を用いて、本発明の一実
施例に係るヒートポンプ式空調システムを説明する。な
お、これらの図において記号「Fr」は車両前方側、記
号「Rr」は車両後方側、記号「In」は車両室内側を
それぞれ示している。
【0010】図1には、本実施例に係る電気自動車に適
用されたヒートポンプ式空調システムの概略構成図が示
されており、図2にはこのヒートポンプ式空調システム
を搭載した車両搭載状態の概略図が示されている。この
システムは、概ねヒートポンプシステム10と、冷却シ
ステム12と、から成り、以下この順に説明する。
【0011】ヒートポンプシステム10は、圧縮機とし
てのコンプレッサ14、四方弁16、第1熱交換器1
8、膨張弁20、第2熱交換器22、第3熱交換器23
を備え、これらは冷媒管24によって連通されることに
より一つのサイクルを構成している。なお、第1の冷媒
としての冷媒(図示省略)は、四方弁16を切り換える
ことによりその送給方向を逆にすることができる。
【0012】四方弁16と第3熱交換器23との間及び
第3熱交換器23と膨張弁20との間には流路切り換え
バルブ26、28が配設されており、双方の流路切り換
えバルブ26、28は第2熱交換器用冷媒管30(図1
には一点鎖線で図示)によって相互に連通されている。
この第2熱交換器用冷媒管30の途中に前記第2熱交換
器22が配置されており、この第2熱交換器22は冷媒
槽32内に貯留された第2の冷媒としてのブライン34
中に浸漬された状態で収容されている。
【0013】上述した第1熱交換器18はこれによる空
調空気が車両室内空間35へ送給されるように配置され
ており、また第3熱交換器23は車両フロア36の前方
側に配設されたモータ収容部35内の前面位置に配置さ
れている。
【0014】一方、冷却システム12は、車両フロア3
6のモータ収容部38内の後方位置に配置されたモータ
40と、このモータ40と第3熱交換器23との間に配
置されたラジエータ42と、車両フロア36の前後方向
中間部に配置された鉛バッテリ44と、モータ40と鉛
バッテリ44との中間における側壁46に配置されたイ
ンバータ48と、車両フロア36の後方側に配置された
エンジン50と、これらを繋ぐ管路52と、を備えてい
る。なお、ここでいう管路52は、後述するウォータポ
ンプ54、鉛バッテリ44、インバータ48、モータ4
0、エンジン50、ラジエータ42を通った後再びウォ
ータポンプ54に戻る経路を指す。また、鉛バッテリ4
4、インバータ48、モータ40、エンジン50が、本
発明における発熱部材に相当する。但し、エンジン50
については、エンジン50がONの場合にのみ発熱部材
となり、エンジン50がOFFの場合にはモータ40等
の冷却のための放熱部材として機能する。
【0015】モータ40とエンジン50とを結ぶ管路5
2の途中には、エンジン50を迂回するための第1バイ
パス管56が設けられている。この第1バイパス管56
の両端部には、流路切り換えバルブ58、60が配設さ
れている。また、この冷却システム12には、ラジエー
タ42を迂回する第2バイパス管62が設けられてい
る。この第2バイパス管62の両端部には、流路切り換
えバルブ64、66が配設されている。さらに、ラジエ
ータ42を通る管路52の両端部には流路切り換えバル
ブ68、70が配設されており、これらの流路切り換え
バルブ68、70からは冷媒槽32へ連通される冷媒槽
導管72が設けられている。ラジエータ42の後方には
ラジエータファン74が配設されており、必要に応じて
駆動回転されるようになっている。また、エンジン50
の後方側にも一対のファン76、78が配設されてお
り、必要に応じて駆動回転されるようになっている。
【0016】上述した冷却システム12は、流路切り換
えバルブ66の下流側に配置されたウォータポンプ54
を駆動させることにより、冷媒槽32内に貯留されたブ
ライン34が図1の矢印A方向へと送給されるようにな
っている。
【0017】ウォータポンプ54の上流側及び鉛バッテ
リ44、インバータ48、モータ40、エンジン50の
各々の下流側には、ブライン34の温度を検出するため
の温度検出センサ80、82、84、86、88が配設
されている。これらの温度検出センサ80、82、8
4、86、88で検出された検出値は、電気信号に変換
されて図示しない制御装置へ出力されている。制御装置
では、温度検出センサ80、82、84、86、88か
ら入力された検出値をそれぞれT1 、T2 、T3
4 、T5 として記憶している。また、この制御装置に
よって、コンプレッサ14の駆動、ウォータポンプ54
の駆動、ラジエータファン74、ファン76、78の駆
動等が制御されている。
【0018】以下に、図11〜図15に示されるフロー
チャートに基づいて、図3〜図10を適宜用いながら、
本実施例の作用を説明する。なお、これらの図におい
て、適宜示される実線の波形矢印は温風を示している。
【0019】図11に示されるように、まずステップ1
00でエンジンがON状態か否かが判断される。ステッ
プ100で肯定されると、ヒートポンプシステム10及
び冷却システム12が図8〜図10に示されるいずれか
の状態にされるがこれについては後述する。
【0020】ステップ100で否定されると、ステップ
102で図示しない暖房スイッチがONにされたか否か
が判断される。ステップ102で否定された場合、つま
りエンジンがOFF状態で暖房スイッチもOFFにされ
ている場合には、図3に示されるように発熱部材の冷却
のみが行われる。すなわち、ステップ104で流路切り
換えバルブ58が閉塞される。次いで、ステップ106
で流路切り換えバルブ60が開放され、ステップ10
8、110で流路切り換えバルブ64、66がそれぞれ
閉塞される。次に、ステップ112でウォータポンプ5
4の作動が開始される。これにより、ブライン34が、
ウォータポンプ54、鉛バッテリ44、インバータ4
8、モータ40、エンジン50の順に管路52及び第2
バイパス管62内を送給される。この送給過程で、鉛バ
ッテリ44、インバータ48、モータ40が発熱するこ
とにより生じた熱がブライン34によって順次奪われ
る。吸熱することにより温度が上昇したブライン34
は、OFF状態のエンジン50へと流れて、ここで放熱
し冷却される。冷却されたブライン34は、ラジエータ
42を迂回して第2バイパス62を通ってウォータポン
プ54へと戻っていく。つまり、この態様では、発熱部
材は鉛バッテリ44、インバータ48、モータ40であ
り、エンジン50を放熱部材とすることによって前記鉛
バッテリ44、インバータ48、モータ40をブライン
34で冷却している。
【0021】ステップ112でウォータポンプ45の作
動が開始された後、ステップ114で温度検出センサ8
0、82、84、86によって検出されたブライン34
の温度(T1 、T2 、T3 、T4 )がそれぞれ取り込ま
れる。次いで、ステップ115で各発熱部材(鉛バッテ
リ44、インバータ48、モータ40)の発熱温度が演
算される。例えば、モータ40の発熱温度を演算する場
合は、モータ40を通過した後のブライン34の温度T
4 からインバータ48を通過した後のブライン34の温
度T3 を差し引いて、この差からモータ40が何度に達
しているかが演算される。
【0022】次いで、ステップ116で発熱部材(鉛バ
ッテリ44、インバータ48、モータ40)の各発熱温
度の中から、最小発熱温度Mが決定される。次に、ステ
ップ118でウォータポンプ54へ戻ってきたブライン
34の温度T1 が、最小発熱温度Mから所定温度Pを差
し引いた温度Xよりも小さいか否かが判断される。この
所定温度Pは、最小発熱温度Mの発熱部材(例えば、鉛
バッテリ44)を冷却するための見込み分である。な
お、最小発熱温度の発熱部材を冷却することができれば
残りの発熱部材をも冷却することができることになる。
【0023】ステップ118で肯定されると、ステップ
120でメインスイッチがOFFにされたか否かが判断
される。ステップ118で肯定されれば、ステップ10
2へ戻る。
【0024】一方、図3に示される態様でブライン34
が送給され続けていくことにより冷却効率が徐々に低下
した場合や、発熱部材の発熱量が多い場合等には、ステ
ップ118で否定される。つまり、ウォータポンプ54
へ戻ってきたブライン34の温度T1 が所定値X以上と
判断される。この場合、ブライン34の冷却不足をきた
しているので、図4に示される態様に変更される。すな
わち、ステップ122で流路切り換えバルブ64が開放
され、ステップ124で流路切り換えバルブ68が閉塞
される。また、ステップ126で流路切り換えバルブ7
0が閉塞され、ステップ128で流路切り換えバルブ6
6が開放される。これにより、ブライン34は、エンジ
ン50を通過した後、ラジエータ42を通りってウォー
タポンプ54へと戻ることになる。つまり、この態様で
は、エンジン50及びラジエータ42の双方によってブ
ライン34が冷却される。
【0025】その後、ステップ130で、ブライン34
の温度T1 が所定値Xよりも小さいか否かが再び判断さ
れ、否定されれば図4に示される態様が維持される。ス
テップ130で肯定されるとステップ108へ戻り、図
3に示される態様に戻る。
【0026】ところで、ステップ102で肯定された場
合、すなわち暖房スイッチがONにされている場合に
は、図5に示される態様に変更される。図12に示され
るように、ステップ140で流路切り換えバルブ58が
開放され、ステップ142で流路切り換えバルブ60が
閉塞される。また、ステップ144、146、148、
150で流路切り換えバルブ64、68、70、66が
それぞれ開放される。これにより、ステップ152でウ
ォータポンプ54の作動が開始されると、ブライン34
は、ウォータポンプ54から鉛バッテリ44、インバー
タ48、モータ40を通った後、冷媒槽導管72を通っ
て冷媒槽32へと到達してウォータポンプ54へと戻
る。
【0027】その一方で、ステップ154で四方弁16
がHOTモードにされ、ステップ156、ステップ15
8で流路切り換えバルブ26、28がそれぞれ閉塞され
る。そして、ステップ160でヒートポンプがON(コ
ンプレッサ14が駆動)されると、ヒートポンプの冷媒
が図5の矢印方向へと送給される。これにより、第1熱
交換器18では放熱作用がなされ温風が車両室内空間3
5へ送給される。また、第2熱交換器22では吸熱作用
がなされるので、鉛バッテリ44、インバータ48、モ
ータ40のそれぞれで吸熱して温度が上昇したブライン
34が冷媒槽32内で第2熱交換器22によって冷却さ
れてウォータポンプ54へと戻されることになる。
【0028】次いで、ステップ162でウォータポンプ
54へ戻るブライン34の温度T1、各発熱部材を通過
した後のブライン34の温度T2 、T3 、T4 が取り込
まれる。ステップ163ではこれらの温度から各発熱部
材の発熱温度が演算され、ステップ164ではそのうち
の最小発熱温度Mが決定される。次に、ステップ166
でT1 がXよりも小さいか否かが判断される。このXは
前述したように最小発熱温度Mから所定温度Pを差し引
いた温度である。ステップ166で肯定されればステッ
プ168でメインスイッチがOFFにされたか否かが判
断される。ステップ168で肯定されれば終了し、否定
されればステップ102へ戻る。
【0029】一方、ステップ166で否定された場合、
つまりウォータポンプ54へ戻ってきたブライン34の
温度T1 が所定値Xよりも大きい場合には、ブライン3
4の冷却不足であるので、図6に示される態様に変更さ
れる。すなわち、図13に示されるように、ステップ1
70でT1 が所定値Yよりも小さいか否かが判断され
る。この所定値Yは、最小発熱温度Mから所定温度Qを
差し引いた値であるが、この所定温度Qは前記所定温度
Pよりも小に設定されている。従って、この所定値Yは
所定値Xよりも冷却のための見込み分が少ないことにな
り、ステップ170で肯定されれば図6に示される態様
によってブライン34が冷却されるが、ステップ170
で否定されればブライン34を更に冷却する必要がある
ということになるので、図7に示される態様によってブ
ライン34が冷却されることになる。
【0030】ステップ170で肯定されると、ステップ
172で流路切り換えバルブ58が閉塞され、ステップ
174で流路切り換えバルブ60が開放される。これに
より、ブライン34はウォータポンプ56から鉛バッテ
リ44、インバータ48、モータ40、エンジン50を
通った後、第2熱交換器22を通過して再びウォータポ
ンプ56へと戻ることになる。このため、ブライン34
はエンジン50と第2熱交換器22の双方で冷却される
ので図5に示される態様よりも冷却効率が高くなる。
【0031】ステップ176で再びT1 が所定値Xより
も小さいか否かが判断され、否定されればブライン34
の温度T1 が所定値Xよりも小さくなるまでこの態様が
維持される。ステップ176で肯定された場合、つまり
ブライン34の冷却が進み、ウォータポンプ56に戻っ
てきたブライン34の温度T1 が所定値Xよりも小さく
なった場合には、ステップ178で流路切り換えバルブ
58が開放され、ステップ180で流路切り換えバルブ
60が閉塞されることによって図5に示される態様へと
戻され、ステップ182でメインスイッチがOFFか否
かが判断される。肯定されれば終了し、否定されればス
テップ102へと戻る。
【0032】一方、ステップ170で否定された場合
は、図7に示される態様に変更される。すなわち、ステ
ップ184で流路切り換えバルブ58が閉塞され、ステ
ップ186で流路切り換えバルブ60が開放される。次
いで、ステップ184、186で、流路切り換えバルブ
68、70がそれぞれ半開にされる。これにより、ブラ
イン34はウォータポンプ54から鉛バッテリ44、イ
ンバータ48、モータ40、エンジン50を通った後、
流路切り換えバルブ68で第2熱交換器22及びラジエ
ータ42の双方へ流れ、流路切り換えバルブ70で再び
合流してウォータポンプ54に戻る。このため、ブライ
ン34はエンジン50、第2熱交換器22及びラジエー
タ42の三箇所で冷却されることになる。従って、図6
に示される態様よりも冷却効率が高くなる。
【0033】ステップ192でウォータポンプ54に戻
ってきた温度T1 が所定温度Yよりも小さいか否かが再
び判断される。否定されればこの態様が維持され、肯定
されればステップ194、196で流路切り換えバルブ
68、70がそれぞれ開放される。これにより、図6に
示される態様に戻される。その後はステップ176に戻
り前述した操作に戻る。
【0034】以上がエンジン50がOFFの場合であ
り、次にステップ100で肯定された場合、つまりエン
ジン50がONの場合について説明する。
【0035】図14に示されるように、ステップ200
で暖房スイッチがONか否かが判断される。ステップ2
00で否定されると、ステップ202で流路切り換えバ
ルブ58が閉塞され、ステップ204、206で流路切
り換えバルブ60、64が開放される。また、ステップ
208、210で流路切り換えバルブ68、70が閉塞
され、ステップ212で流路切り換えバルブ66が開放
される。次いで、ステップ214でウォータポンプ54
の作動が開始される。これにより、ブライン34は図8
に示されるように、ウォータポンプ54から鉛バッテリ
44、インバータ48、モータ40、エンジン50、ラ
ジエータ42を通った後、ウォータポンプ54に戻るこ
とになる。このため、ブライン34はラジエータ42で
冷却される。なお、ステップ218でメインスイッチが
OFFにされたか否かが判断され、肯定されれば終了し
否定されればステップ102に戻る。
【0036】次に、ステップ200で肯定された場合、
つまりエンジン50がON状態で暖房スイッチもON状
態である場合には、図9に示される態様へと変更され
る。すなわち、図15に示されるように、ステップ22
0で流路切り換えバルブ58が閉塞され、ステップ22
2、224、226、228、230で流路切り換えバ
ルブ60、64、68、70、66が開放される。これ
により、ステップ232でウォータポンプ54の作動が
開始されると、ブライン34はウォータポンプ54から
鉛バッテリ44、インバータ48、モータ40、エンジ
ン50、第2熱交換器22を通った後ウォータポンプ5
4に戻る。このため、ブライン34は第2熱交換器22
によって冷却される。
【0037】ステップ234でウォータポンプ54に戻
ってきたブライン34の温度T1 、各発熱部材を通過し
た後の温度T2 、T3 、T4 、T5 が取り込まれる。そ
して、ステップ236でこれらの値に基づいて、各発熱
部材の発熱温度が演算される。次いで、ステップ238
で最小発熱温度Mが決定され、ステップ240でT1
所定値Zよりも小さいか否かが判断される。なお、この
所定値Zは、最小発熱温度Mから所定温度Rを差し引い
た値であり、この所定温度Rは冷却のための見込み分で
ある。
【0038】ステップ240で肯定されると、ステップ
242で四方弁16がHOTモードに設定され、ステッ
プ244、246で流路切り換えバルブ26、28が閉
塞される。これにより、ステップ248でヒートポンプ
がON(コンプレッサ14が駆動)されるとヒートポン
プの冷媒が図9に図示した矢印に沿って送給される。こ
のため、第1熱交換器18が放熱作用をして車両室内空
間35に温風が取り込まれ、第2熱交換器22は吸熱作
用をしてブライン34を冷却する。なお、ステップ25
0でメインスイッチがOFFにされたか否かが判断さ
れ、肯定されれば終了し否定されればステップ102に
戻る。
【0039】一方、ステップ240で否定された場合、
図10に示される態様に変更される。すなわち、ステッ
プ252、254で流路切り換えバルブ68、70が半
開にされる。これにより、ブライン34は流路切り換え
バルブ68で二股に分岐しラジエータ42及び第2熱交
換器22の双方へと流れる。従って、ブライン34は二
箇所で冷却されるので、図9に示される場合よりも冷却
効率が良い。なお、ステップ256で四方弁16がHO
Tモードにされ、ステップ258、260で流路切り換
えバルブ26、28が閉塞されて、ステップ262でヒ
ートポンプがONにされる点は前記場合と同様である。
ステップ264では、ウォータポンプ54に戻ってきた
ブライン34の温度T1 が所定値Zよりも小さいか否か
が判断され、否定されれば図10に示される態様が維持
される。肯定されれば、ステップ266、268で流路
切り換えバルブ68、70が半開状態から開放状態にさ
れて、図9に示される態様へと戻される。
【0040】なお、冷房運転時には、エンジン50のO
N、OFFに拘わらず、図16に示される態様とされ
る。すなわち、流路切り換えバルブ58、68、70が
閉塞され、流路切り換えバルブ60、64、66が開放
される。これにより、ブライン34はウォータポンプ5
4から鉛バッテリ44、インバータ48、モータ40、
エンジン50を通った後、ラジエータ42を通りウォー
タポンプ54へ戻る。一方、ヒートポンプ10は四方弁
16がCOOLモードにされ、流路切り換えバルブ2
6、28が開放される。これにより、ヒートポンプがO
N(コンプレッサ14が駆動)されると、ヒートポンプ
の冷媒が図16の矢印方向へ送給される。このため、第
3熱交換器23が放熱作用をし、第1熱交換器18が吸
熱作用をする。従って、第1熱交換器18によって冷却
された冷風(図16には一点鎖線の矢印で図示)が車両
室内空間35へ取り込まれる。
【0041】また、車両が一時的に停車している場合等
においては、ファン76、78が駆動回転され、図17
に一点鎖線の矢印で示されるように、外気が強制的に導
入されて発熱部材が冷却される。
【0042】このように、本実施例では、ヒートポンプ
システム10の冷媒と別の冷媒であるブライン34を用
いて車両に配設された発熱部材(モータ40等)を冷却
するように構成したので、ヒートポンプシステム10の
空調効率を低下させることなく発熱部材を確実に冷却す
ることができる。
【0043】また、ヒートポンプシステム10における
吸熱作用をする第2熱交換器22はブライン34が貯留
された冷媒槽32内に浸漬された状態で収容されている
ので、この第2熱交換器22への着霜を防止することが
できる。
【0044】さらに、モータ収容部38に開閉可能な構
成を付加して、ラジエータ42を使用しない態様におい
てはモータ収容部38の空気取り入れ口を閉塞するよう
にしてもよく、これによりデザインの自由度が向上す
る。
【0045】なお、本実施例では、本発明に係るヒート
ポンプ式空調システムを電気自動車に適用したが、これ
に限らず、通常の車両に本発明を適用することも可能で
ある。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るヒート
ポンプ式空調システムは、ヒートポンプシステムの第1
の冷媒とは別の第2の冷媒によって車両に配設された発
熱部材を冷却するので、モータ等の発熱部材を冷却する
ことができると共に車室内の空調効率を低下させること
がないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るヒートポンプ式空調シ
ステムを説明するための概略構成図である。
【図2】図1のヒートポンプ式空調システムを搭載した
車両搭載状態を示す概略図である。
【図3】エンジンOFFの場合において暖房OFFでか
つブラインの温度が低い場合の態様を説明するための図
1に対応する作動説明図である。
【図4】エンジンOFFの場合において暖房OFFでか
つブラインの温度がやや高い場合の態様を説明するため
の図1に対応する作動説明図である。
【図5】エンジンOFFの場合において暖房ONでかつ
ブラインの温度が低い場合の態様を説明するための図1
に対応する作動説明図である。
【図6】エンジンOFFの場合において暖房ONでかつ
ブラインの温度がやや高い場合の態様を説明するための
図1に対応する作動説明図である。
【図7】エンジンOFFの場合において暖房ONでかつ
ブラインの温度が高い場合の態様を説明するための図1
に対応する作動説明図である。
【図8】エンジンONの場合において暖房OFFの場合
の態様を説明するための図2に対応する作動説明図であ
る。
【図9】エンジンONの場合において暖房ONでかつブ
ラインの温度がやや高い場合の態様を説明するための図
5に対応する作動説明図である。
【図10】エンジンONの場合において暖房ONでかつ
ブラインの温度が高い場合の態様を説明するための図6
に対応する作動説明図である。
【図11】図2、図3の態様に対応するフローチャート
である。
【図12】図10のフローチャートの一部に係り、図4
の態様に対応するフローチャートである。
【図13】図10のフローチャートの一部に係り、図
5、図6の態様に対応するフローチャートである。
【図14】図10のフローチャートの一部に係り、図7
の態様に対応するフローチャートである。
【図15】図10のフローチャートの一部に係り、図
8、図9の態様に対応するフローチャートである。
【図16】冷房運転時の態様を説明するための図1に対
応する作動説明図である。
【図17】一時的に停車した場合等における態様を説明
するための図1に対応する作動説明図である。
【符号の説明】
10 ヒートポンプシステム 12 冷却システム 14 コンプレッサ(圧縮機) 18 第1熱交換器(第1の熱交換器) 22 第2熱交換器(第2の熱交換器) 24 冷媒管 32 冷媒槽 34 ブライン(第2の冷媒) 35 車両室内空間 40 モータ(発熱部材) 44 鉛バッテリ(発熱部材) 48 インバータ(発熱部材) 50 エンジン(発熱部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両室内への温風送給用とされ、放熱作
    用をする第1の熱交換器と、 この第1の熱交換器と冷媒管によって連結され、吸熱作
    用をする第2の熱交換器と、 圧縮機が駆動することにより、前記第1の熱交換器及び
    第2の熱交換器へ送給される第1の冷媒と、 を備えたヒートポンプ式空調システムであって、 前記第2の熱交換器を収容する冷媒槽と、 この冷媒槽内に貯留された第2の冷媒と、 を有し、 前記第2の冷媒を所定経路に沿って送給することによ
    り、車両に配設された発熱部材を冷却することを特徴と
    するヒートポンプ式空調システム。
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