JPWO2008068795A1 - 通信システムおよび通信装置 - Google Patents

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Abstract

時分割方式における周期(T)のデータ通信サブスロット(DSS1〜DSS4)を通信装置(3−1〜3−4)に割り当て、メンテナンス通信サブスロット(MSS1)をマスタ通信装置として動作する通信装置(3−1)に割り当て、各通信装置(3−1〜3−4)は、自装置に割り当てられたデータ通信サブスロット(DSS1〜DSS4)を用いてデータ通信を行うとともに、通信装置(3−1)は、メンテナンス通信サブスロット(MSS1)を用いて、通信装置(3−2〜3−4)の時分割方式における通信に関する情報の変更またはモニタリングを行う。

Description

本発明は、FA(Factory Automation)の通信に関するものであり、特に、時分割通信方式を用いたFAのメンテナンス通信に関するものである。
一般的に、FAシステムにおける通信は、シーケンサやサーボコントローラなどのCPUユニット(通信装置)を複数備え、これら通信装置をバスによって接続し、予め定められた周期を分割したスロットを各通信装置に割り当てる時分割方式が用いられることが多い。時分割方式を用いた従来の通信システムに関する技術として、たとえば、特許文献1、特許文献2、および非特許文献1がある。特許文献1には、シリアルバスの時間的リソースを複数の通信装置で分割する技術が開示されている。また、特許文献2には、複数の通信装置を周期毎に送信する技術が開示されている。また、非特許文献1には、FAの分野での標準の時分割方式として用いられるアイソクロナスパケット転送方式に関する技術が開示されている。
特許第3566304号 特開2005−293569号公報 IEEE1394
しかしながら、上記特許文献1、特許文献2、および非特許文献1に記載の従来技術では、自装置に割り当てられたスロットをデータ通信に用いているため、データ通信を実行中は通信に関する設定(通信装置の送受信や同期設定のタイミング等の通信に関する時分割方式の各種設定値)を変更することができない。すなわち、上記特許文献1、特許文献2、および非特許文献1に記載の従来技術は、通信に関する設定を変更する場合には、一旦データ通信を中止して通信に関する設定を変更した後に再度データ通信を再開しなければならず、データ通信のスループットが低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、時分割方式を用いてデータ通信を行う際に、データ通信を中断することなく時分割方式の通信に関する各種設定値を更新またはモニタリングすることができる通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、通信装置毎に予め定められた周期を分割したサブスロットを割り当て、各通信装置が自装置に割り当てられたサブスロット内にデータを送信する時分割方式によって通信を行う通信システムにおいて、前記周期は、各通信装置にデータ通信用に割り当てられる複数のデータ通信サブスロットと、各通信装置のメンテナンス通信に用いる1〜複数のメンテナンス通信サブスロットと、を含み、前記各通信装置は、前記時分割方式における前記周期、データ通信サブスロット、およびメンテナンス通信サブスロットに関する各種設定値が設定される通信設定レジスタと、前記通信設定レジスタの各種通信設定値に基づいて前記時分割方式による通信を制御して、自装置に割り当てられたデータ通信サブスロット内に送信すべきデータを含むデータフレームを送信するとともに、他の通信装置に割り当てられたデータ通信サブスロット内に受信したデータフレームに含まれるデータを用いて自装置を制御する通信制御部と、を備え、前記各通信装置の中でマスタ通信装置として動作する1〜複数の通信装置は、メンテナンス通信に関する設定/モニタリングに関する情報が登録されるコンフィグレーションレジスタ、をさらに備え、前記マスタ通信装置として動作する通信装置の通信制御部は、自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットを用いて、他の通信装置の通信設定レジスタに設定された各種設定値の変更またはモニタリングすること、を特徴とする。
本発明にかかる通信システムは、時分割方式における周期を、各通信装置にデータ通信用に割り当てられる複数のデータ通信サブスロットと、各通信装置のメンテナンス通信に用いるメンテナンス通信サブスロットとし、マスタ通信装置として動作する通信装置は、メンテナンス通信サブスロットを用いて、メンテナンス通信に関する設定/モニタリングに関する情報が登録されるコンフィグレーションレジスタに基づいて、スレーブ通信装置として動作する通信装置の時分割方式における周期、データ通信サブスロット、およびメンテナンス通信サブスロットに関する各種設定値が設定される通信設定レジスタの変更またはモニタリングを行うようにしているため、データ通信を中断することなく時分割方式の通信に関する各種設定値を更新またはモニタリングすることができる通信システムを得ることができるという効果を奏する。
図1は、この発明における通信システムの実施の形態1の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1の通信システムの通信タイミングを説明するための図である。 図3は、図1に示した通信装置の構成を示すブロック図である。 図4は、図1に示した通信装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図5は、マスタとして動作する通信装置のメンテナンス通信処理の動作を説明するためのフローチャートである。 図6は、スレーブとして動作する通信装置のメンテナンス通信処理の動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、従来の時分割方式による通信システムの通信タイミングを説明するための図である。 図8は、従来の時分割方式による通信システムの状態遷移図である。 図9は、この発明における実施の形態1の通信システムの状態遷移図である。 図10は、実施の形態2の通信システムの通信タイミングを説明するための図である。 図11は、実施の形態3の通信装置の構成を示すブロック図である。 図12は、この発明における通信システムの別の構成を示す図である。
符号の説明
1 PC
3−1,3−2,3−3,3−4 通信装置
5 データ分配装置
31 CPU
32a,32b 交信メモリ
33 コンフィグレーションレジスタ
34 データ送信部
35 データ受信部
36 通信設定レジスタ
37 CPU内部通信レジスタ
331 メンテナンス通信モードレジスタ
332 対象ユニット情報レジスタ
333 データ設定レジスタ
以下に、本発明における通信システムおよび通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1〜図9を用いて本発明の実施の形態1を説明する。図1は、本発明における通信システムの実施の形態1の構成を示すブロック図である。図1において、通信システムは、パーソナルコンピュータ(以下、PCとする)1と、複数(この場合は4台)の通信装置3(3−1〜3−4を示す)と、データ分配装置5とを備えている。
PC1は、通信装置3の動作を制御する各種レジスタやメモリの設定する機能を備え、通信装置3を制御する上位装置である。通信装置3は、FA(Factory Automation)におけるシーケンサやサーボコントローラなどのCPUユニットであって、バスによって接続される分配装置3を介して他の通信装置3とデータのやり取りを行う。図1においては、PC1と接続された通信装置3−1は、通信装置3−2〜3−4に対して送受信や同期設定のタイミング等の通信設定制御を行うマスタ通信装置(マスタユニット)であり、通信装置3−1によって通信設定制御される通信装置3−2〜3−4はスレーブ通信装置(スレーブユニット)である。データ分配装置5は、自身がフレームを生成して送信することなく、通信装置3から送信されたフレームを転送する。
本発明における通信システムにおいては、予め定められた周期を分割したスロットを通信装置3に割り当て、通信装置3は、割り当てられたスロットにおいてフレームを送信する時分割方式を用いて通信が行われる。図2は、この発明における実施の形態1の通信システムの通信タイミングを示す図である。図2において、周期Tは、データ通信に用いられるシステム内の通信装置3の台数分(この場合は4つ)のデータ通信サブスロットDSS(DSS1〜DSS4を示す)と、マスタ通信装置(マスタユニット)の台数分(この場合は1つ)のメンテナンス通信サブスロットMSS1とで構成される。図2においては、データ通信サブスロットDSS1およびメンテナンス通信サブスロットMSS1を通信装置3−1に割り当て、データ通信サブスロットDSS2を通信装置3−2に割り当て、データ通信サブスロットDSS3を通信装置3−3に割り当て、データ通信サブスロットDSS4を通信装置3−4に割り当てている。なお、図2においては、データ通信サブスロットDSS1,DSS2,DSS3,DSS4、メンテナンス通信サブスロットMSS1の順としたが、周期T内のデータ通信サブスロットDSS1,SDD2,DSS3,DSS4、およびメンテナンス通信サブスロットMSS1の順番はこれに限るものではなく、たとえば、メンテナンス通信サブスロットMSS1が、データ通信サブスロットDSS1とデータ通信サブスロットDSS2との間に位置してもよいし、周期の先頭に位置してもよい。
通信装置3は、自身に割り当てられたデータ通信サブスロットDSSにおいてデータフレームDF(DF1〜DF4を示す)を送信し、自身以外の通信装置3に割り当てられたデータ通信サブスロットDSSにおいてはデータフレームを受信する。また、マスタ通信装置である通信装置3−1は、メンテナンス通信サブスロットMSS1において任意のスレーブ通信装置(ここでは、通信装置3−2)にメンテナンスフレームMFを送信し、メンテナンスフレームMFの宛先となる通信装置3−2は、メンテナンスフレームMFを受信した後に応答フレームであるメンテナンスレスポンスフレームRFを通信装置3−1に送信する。
図3は、先の図1に示した通信装置3の構成を示すブロック図である。図3において、通信装置3は、CPU31、交信メモリ32a、交信メモリ32b、コンフィグレーションレジスタ33、通信設定レジスタ36、データ送信部34、およびデータ受信部35を備えている。
通信設定レジスタ36には、通信装置の送受信や同期設定のタイミング等の通信に関する各種設定値が設定される。具体的には、たとえば、時分割方式における周期T、メンテナンス通信サブスロットMSS1の時間、データ通信サブスロットDSSの時間、自装置に割り当てられたデータ通信サブスロットDSSの情報などが設定される。
CPU31は、図示しないメモリに記憶されているプログラムを実行することによって通信装置3に所望の動作をさせるとともに、通信装置3の各構成要素を統括的に制御して通信設定レジスタ36の各種設定値に基づいて時分割方式による通信を行う。また、CPU31は、送信すべきデータを交信メモリ32aに書き込み、交信メモリ32bに書き込まれた受信データを読み込む。また、CPU31は、上位装置であるPC1からの指定に基づいてコンフィグレーションレジスタ33にアクセスして、データの書き込み/読み込みを行う。
交信メモリ32aは、CPU31から書き込まれる他の通信装置3への送信データを保持する送信メモリとして用いられる。交信メモリ32bは、データ受信部35から書き込まれる他の通信装置3からの受信データを保持する受信メモリとして用いられる。なお、図3においては、送信データを保持する送信メモリを交信メモリ32aとし、受信データを保持する受信メモリを交信メモリ32bとしたが、物理的に1つのメモリの一部を交信メモリ32aおよび交信メモリ32bとして用いる構成であってもかまわない。
コンフィグレーションレジスタ33は、メンテナンス通信に関する情報が設定されるレジスタの総称であり、メンテナンス通信モードレジスタ331と、対象ユニット情報レジスタ332と、データ設定レジスタ333とを備えている。コンフィグレーションレジスタ33には、システム起動時や通信装置3の起動時にCPU31が初期状態のプログラム実行時に設定値が設定される。
メンテナンス通信モードレジスタ331には、メンテナンス通信における動作モードが設定される。動作モードには、対象となる通信装置3の通信設定レジスタ36の設定値を変更する書き込みモードと、対象となる通信装置3の通信設定レジスタ36の設定値を読み込む(モニタリングする)読み込みモードと、メンテナンス通信による通信設定レジスタ36へのアクセス(読み込み/書き込み)を行わないメンテナンス通信OFFモードとの3種類とがある。マスタ通信装置として動作する場合には、3種類のモードのいずれかが設定され、スレーブ通信装置として動作する場合には、メンテナンス通信OFFモードが設定される。
対象ユニット情報レジスタ332には、アクセス(設定値の更新またはモニタリング)すべき通信設定レジスタ36に関する情報が設定される。具体的には、アクセスする(対象となる)通信装置3を識別するための通信装置識別子、アクセスすべき通信設定レジスタ36の領域情報が設定される。領域情報とは、アクセスすべき領域の先頭アドレスおよびデータ長である。データ設定レジスタ333には、更新すべき各種通信設定値またはモニタリングした各種通信設定値が格納される。
なお、マスタ通信装置として動作する通信装置3−1のメンテナンス通信モードレジスタ331、対象ユニット情報レジスタ332、およびデータ設定レジスタ333の設定値は、初期状態による設定のほか、PC1から設定可能となっている。
データ送信部34は、自装置のデータ送信タイミング時に、交信メモリ32aに保持されている送信データからデータフレームを生成し、生成したデータフレームをデータ分配装置5に送信する。また、自装置がマスタ通信装置の場合、データ送信部34は、メンテナンス通信タイミング時に、コンフィグレーションレジスタ33の設定値に基づいてメンテナンスフレームを生成し、生成したメンテナンスフレームをデータ分配装置5に送信する。データ送信部34は、自装置宛のメンテナンスフレームに対する応答フレームであるメンテナンスレスポンスフレームを生成してデータ分配装置5に送信する。
データ受信部35は、データ受信タイミング時に、データ分配装置5からデータフレームを受信し、データフレームからデータを抽出し、抽出したデータを交信メモリ32bに保持させる。また、自装置がスレーブ通信装置の場合、データ受信部35は、データ分配装置5からメンテナンスフレームを受信し、受信したメンテナンスフレームが自装置宛のメンテナンスフレームであるか否かを判定する。データ受信部35は、受信したデータフレームが自装置宛のメンテナンスフレームであると判定した場合、メンテナンスフレームに基づいて通信設定レジスタ36の設定を行う。
つぎに、図1〜図7を用いてこの発明における通信システムの実施の形態1の動作を説明する。まず、図4のフローチャートを参照して、通信装置3の動作について説明する。なお、通信装置3のコンフィグレーションレジスタ33には、各種情報が設定されているものとする。また、通信設定レジスタ36に設定された通信に関する情報に基づいて、先の図2に示したデータ通信サブスロットDSSの開始時刻(当該データ通信サブスロットが割り当てられた通信装置のデータ送信タイミングおよびデータ受信タイミング)、メンテナンス通信サブスロットMSS1の開始時刻(メンテナンス通信タイミング)は、図示しない計時機能が計測してCPU31に通知するものとする。
データ送信タイミングになると、CPU31はデータ送信処理を実行する(ステップS100,S101)。具体的には、データ送信タイミングになると、CPU31は、送信すべきデータ(データの宛先アドレスを含む)を交信メモリ32aに書き込む。データ送信部34は、交信メモリ32aに書き込まれたデータを読み出して、予め定められたフレームフォーマットのデータフレームを生成する。データ送信部34は、生成したデータフレームをデータ分配装置5に送信する。送信されたデータフレームは、データ分配装置5によって、データフレームの宛先アドレスが示す通信装置3に転送される。
データ受信タイミングになると、CPU31は、データ受信処理を実行する(ステップS102,S103)。具体的には、データ受信タイミングになると、データ受信部35はフレームの受信待ちとなる。データ分配装置5から転送されたデータフレームを受信すると、データ受信部35は、受信したデータフレームからデータを抽出し、抽出したデータを交信メモリ32bに書き込む。CPU31は、交信メモリ32bに書き込まれたデータを読み出し、読み出したデータを用いて所定の処理を実行する。
メンテナンス通信タイミングになると、通信装置3は、メンテナンス通信処理を実行する(ステップS104,S105)。メンテナンス通信処理の詳細な動作は後述するが、通信装置3は、電源がOFFになるなどのシステムダウンを検出するまで、データ送信タイミングになるとデータ送信処理を実行し、データ受信タイミングになるとデータ受信処理を実行し、メンテナンス通信タイミングになるとメンテナンス通信処理を実行する動作を繰り返す(ステップS100〜S106)。
つぎに、通信装置3のメンテナンス通信処理の詳細な動作について説明する。メンテナンス通信処理は、マスタ通信装置とスレーブ通信装置とで異なる。まず、図5のフローチャートを参照して、マスタ通信装置である通信装置3−1のメンテナンス通信処理の動作を詳細に説明する。CPU31は、コンフィグレーションレジスタ33内のメンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が書き込みモードであるか否かを判定する(ステップS200)。メンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が書き込みモードである場合(ステップS200,Yes)、CPU31は、書き込みモードのメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレーム)を生成する旨をデータ送信部34に通知する。
データ送信部34は、コンフィグレーションレジスタ33内の対象ユニット情報レジスタ332の設定内容に基づいてコンフィグライトフレームを生成する(ステップS201)。具体的には、データ送信部34は、対象ユニット情報レジスタ332の設定値、すなわち対象となる通信装置3を識別するための通信装置識別子と、アクセスすべき通信設定レジスタ36の領域情報(先頭アドレスおよびアクセスするデータ長)とを読み出す。データ送信部34は、データ設定レジスタ333の先頭アドレスから読み出したデータ長分の設定値を読み出す。データ送信部34は、対象ユニット情報レジスタ332から読み出した先頭アドレスおよびデータ長と、データ設定レジスタ333から読み出した設定値を含んだ対象ユニット情報レジスタ332から読み出した通信装置識別子宛のコンフィグライトフレームを生成する。データ送信部34は、生成したコンフィグライトフレームをデータ分配装置5に送信する(ステップS202)。
データ送信部34がコンフィグライトフレームを送信した後、データ受信部35は、コンフィグライトフレームの応答フレームであるコンフィグライトレスポンスフレームの受信待ちとなる(ステップS203)。コンフィグライトレスポンスフレームを受信すると、データ受信部35は、受信したコンフィグライトレスポンスフレームが自装置宛のコンフィグライトレスポンスフレームであるか否かを判定する。受信したコンフィグライトレスポンスフレームが自装置宛のコンフィグライトレスポンスフレームである場合、データ受信部35は、コンフィグライトレスポンスフレームを受信した旨をCPU31に通知する。CPU31は、所定の処理を実行して(ステップS204)メンテナンス通信処理を終了する。
一方、コンフィグレーションレジスタ33内のメンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が書き込みモードではないことを示す場合(ステップS200,No)、CPU31は、メンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が読み込みモードであるか否かを判定する(ステップS205)。メンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が読み込みモードである場合(ステップS205,Yes)、CPU31は、読み込みモードのメンテナンスフレーム(コンフィグリードフレーム)を生成する旨をデータ送信部34に通知する。
データ送信部34は、コンフィグレーションレジスタ33内の対象ユニット情報レジスタ332の設定内容に基づいてコンフィグリードフレームを生成する(ステップS206)。具体的には、データ送信部34は、対象ユニット情報レジスタ332の設定値、すなわち対象となる通信装置3を識別するための通信装置識別子と、アクセスすべき通信設定レジスタ36の領域情報(先頭アドレスおよびアクセスするデータ長)とを読み出す。データ送信部34は、読み出した領域情報を含んだ対象ユニット情報レジスタ332から読み出した通信装置識別子宛のコンフィグリードフレームを生成する。データ送信部34は、送信したコンフィグリードフレームをデータ分配装置5に送信する(ステップS207)。
データ送信部34がコンフィグリードフレームを送信した後、データ受信部35は、コンフィグリードフレームの応答フレームであるコンフィグリードレスポンスフレームの受信待ちとなる(ステップS208)。コンフィグリードレスポンスフレームを受信すると、データ受信部35は、受信したコンフィグリードレスポンスフレームが自装置宛のコンフィグリードレスポンスフレームであるか否かを判定する。詳細には、後述するが、コンフィグリードレスポンスフレームには、コンフィグリードフレームによって要求した通信設定レジスタ36の一部または全ての設定値が含まれている。受信したコンフィグリードレスポンスフレームが自装置宛のコンフィグリードレスポンスフレームであると判定した場合、データ受信部35は、コンフィグリードレスポンスフレームから設定値を抽出し、抽出した設定値(読み込みデータ)をデータ設定レジスタ333に書き込み、その旨をCPU31に通知する。CPU31は、データ設定レジスタ333に書き込まれた設定値を読み出して所定の処理を実行して(ステップS209)メンテナンス通信処理を終了する。
一方、コンフィグレーションレジスタ33内のメンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が読み込みモードではない場合(ステップS206,No)、すなわちメンテナンス通信モードレジスタ331の設定値がメンテナンス通信OFFを示す場合、CPU31はメンテナンス通信を行うことなくメンテナンス通信処理を終了する。
つぎに、図6のフローチャートを参照して、スレーブ通信装置3−2〜3−4のメンテナンス通信処理の動作を詳細に説明する。メンテナンス通信タイミングになると、データ受信部35は、メンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)の受信待ちとなる。メンテナンスフレームを受信すると、データ受信部35は、受信したメンテナンスフレームが自装置宛であるか否かを判定する(ステップS300)。受信したメンテナンスフレームが自装置宛でない場合、データ受信部35は、受信したメンテナンスフレームを廃棄してメンテナンス通信処理を終了する。
受信したメンテナンスフレームが自装置宛である場合、データ受信部35は、メンテナンスフレームがコンフィグライトフレームであるか否かを判定する(ステップS301)。受信したメンテナンスフレームがコンフィグライトフレームである場合、データ受信部35は、コンフィグライトフレームの内容に基づいて通信設定レジスタ36の設定値を更新する(ステップS302)。具体的には、データ受信部35は、コンフィグライトフレームから先頭アドレス、データ長、および設定値を抽出する。データ受信部35は、抽出した先頭アドレスが示す通信設定レジスタ36の領域から順にデータ長分の設定値を設定する。
データ受信部35が通信設定レジスタ36にデータを設定した後、データ送信部34は、コンフィグライトフレームに基づいて通信設定レジスタ36を設定したことを示すマスタ通信装置3−1宛のコンフィグライトレスポンスフレームを生成してデータ分配装置5に送信して(ステップS303)メンテナンス通信処理を終了する。送信されたコンフィグライトレスポンスフレームは、データ分配装置5によってマスタ通信装置3−1に転送され、マスタ通信装置3−1はコンフィグライトフレームによって対象となるスレーブ通信装置3−2〜3−4の通信設定レジスタ36が更新されたことを認識する。
一方、受信したメンテナンスフレームがコンフィグライトフレームではない場合(ステップS301,No)、すなわち受信したメンテナンスフレームがコンフィグリードフレームの場合、データ受信部35は、コンフィグリードフレームから領域情報である先頭アドレスおよびデータ長を抽出し、抽出した先頭アドレスおよびデータ長をデータ送信部34に通知する。
データ送信部34は、通知された先頭アドレスおよびデータ長に基づいて通信設定レジスタ36の設定値を含むコンフィグリードフレームの応答フレームであるコンフィグリードレスポンスフレームを生成し、生成したコンフィグリードレスポンスフレームを送信して(ステップS304)メンテナンス通信処理を終了する。具体的には、データ送信部34は、通知された先頭アドレスが示す通信設定レジスタ36の領域から順に通知されたデータ長分の設定値を読み込む。データ送信部34は、読み込んだ設定値を含み、コンフィグリードフレームの送信元であるマスタ通信装置3−1宛のコンフィグリードレスポンスフレームを生成する。データ送信部34は、生成したコンフィグリードレスポンスフレームをデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5に送信されたコンフィグリードレスポンスフレームは、データ分配装置5によって通信装置3−1に転送され、コンフィグリードレスポンスフレームに含まれる設定値によって、通信装置3−1は対象となるスレーブ通信装置3−2〜3−4の通信設定レジスタ36の設定値を認識する。
つぎに、先の図2を参照して通信システムの動作について説明する。上述したように、通信装置3−1にはデータ通信サブスロットDSS1およびメンテナンス通信サブスロットMSS1が割り当てられ、通信装置3−2にはデータ通信サブスロットDSS2が割り当てられ、通信装置3−3にはデータ通信サブスロットDSS3が割り当てられ、通信装置3−4にはデータ通信サブスロットDSS4が割り当てられている。
データ通信サブスロットDSS1の開始時刻(通信装置3−1のデータ送信タイミング)において、マスタユニットである通信装置3−1は、上述したデータ転送処理によってデータフレームDF1を生成してデータ分配装置5に送信する。一方、通信装置3−1に割り当てられたデータ通信サブスロットDSS1において、スレーブユニットである通信装置3−2〜3−3およびデータ分配装置5は受信待ちとなっている。データ分配装置5は、データフレームDF1を解析して宛先となるスレーブユニットである通信装置3−2〜3−4を認識し、宛先となる通信装置3−2〜3−4にデータフレームDF1を転送する。通信装置3−2〜3−4は、データフレームDF1を受信して上述したデータ受信処理を実行する。
データ通信サブスロットDSS2〜DSS4の開始時刻(通信装置3−2〜3−4のデータ送信タイミング)においては、通信装置3−1と同様に通信装置3−2〜3−4は、自装置のデータ送信タイミングになると上述したデータ転送処理によってデータフレームDF2〜DF4を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、データフレームDF2〜DF4を解析して宛先となる通信装置3−1〜3−4を認識し、宛先となる通信装置3−1〜3−4にデータフレームDF2〜DF4を転送する。通信装置3−1〜3−4は、データフレームDF2〜DF4を受信して上述したデータ受信処理を実行する。
メンテナンス通信サブスロットMSS1の開始時刻(メンテナンス通信タイミング)においては、マスタユニットである通信装置3−1は、上述したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によってメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。ここでは、通信装置3−1は、通信装置3−2宛のメンテナンスフレームを送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームを解析して宛先となるスレーブユニットである通信装置3−2を認識し、通信装置3−2にメンテナンスフレームを転送する。通信装置3−2は、メンテナンスフレームを受信して上述したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行してメンテナンスフレームの応答フレームであるメンテナンスレスポンスフレームRF(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRFを受信して解析し宛先となる通信装置3−1を認識し、通信装置3−1にメンテナンスレスポンスフレームRFを転送する。通信装置3−1は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
つぎに、この発明における通信システムと従来の時分割方式による通信システムの通信周期の分割を比較する。図7は、従来の時分割方式による通信システムの通信タイミングを示す図である。図7において、周期Tは、周期Tをシステム内の通信装置の台数分(この場合は4つ)に分割したサブスロットDSS11〜DSS14で構成され、サブスロットDSS11は通信装置#1に割り当てられ、サブスロットDSS12は通信装置#2に割り当てられ、サブスロットDFF13は通信装置#3に割り当てられ、サブスロットDSS14は通信装置#4に割り当てられている。すなわち、従来の時分割方式による通信システムの通信タイミングは、周期Tにおいて各通信装置#1〜#4がデータフレームDF1〜DF4を送信するサブスロットDSS11〜DSS14のみで構成され、周期Tにおいてはデータ通信のみを行う。そのため、データ通信を実行中の通常状態では、通信装置#1〜#4に対する送受信や同期設定のタイミング等の通信に関する各種設定値の設定を行うことはできない。よって、図8の状態遷移図に示すように、従来の時分割方式による通信システムは、データ通信を行っていない初期状態50において、通信に関する各種設定値の設定を設定した後に通常状態51に遷移してデータ通信を行う。そして、通信に関する各種設定値の設定を更新する際には通常状態51から初期状態50に遷移して設定を更新した後に、通常状態51に遷移してデータ通信を再開する。
これに対して、この発明における実施の形態1の通信システムは、先の図2に示したように、周期Tをデータ通信に用いる複数のデータ通信サブスロットDSSと通信に関する各種設定値の設定/モニタリングするメンテナンス通信に用いるメンテナンス通信サブスロットMSSとで構成するようにしているため、図9の状態遷移図に示すように、システム起動時には初期状態60において通信に関する各種設定値を設定して通常状態61に遷移し、データ通信を開始する。その後は、データ通信サブスロットDSSにおいて通常のデータ通信を行い、メンテナンス通信サブスロットMSS1において通信に関する各種設定値の設定/モニタリングするメンテナンス通信を行うため、初期状態60に遷移することなく通常状態61において通信に関する情報の各種設定値の設定/モニタリングを行うことができる。一般的に、通信に関する情報の各種設定値のデータ量は、通常のデータ通信のデータ量と比較してきわめてデータ量が少ない。そのため、周期T内にメンテナンス通信サブスロットMSS1を設けてもデータ通信を継続して行うことができるため、通信システムのスループットを低下させることはない。
以上説明したように、この実施の形態1においては、時分割方式における周期Tを、各通信装置3にデータ通信用に割り当てられるデータ通信サブスロットDSSと、各通信装置3のメンテナンス通信に用いるメンテナンス通信サブスロットMSS1とし、マスタ通信装置3−1は、メンテナンス通信サブスロットMSS1を用いて、メンテナンス通信に関する設定/モニタリングに関する情報が登録されるコンフィグレーションレジスタ33に基づいて、スレーブ通信装置3−2〜3−4の時分割方式における周期T、データ通信サブスロットDSS、およびメンテナンス通信サブスロットMSS1に関する各種設定値が設定される通信設定レジスタ36の変更またはモニタリングを行うようにしているため、データ通信を中断することなく時分割方式の通信に関する各種設定値を更新またはモニタリングすることができる。
また、この実施の形態1においては、マスタ通信装置3−1がスレーブ通信装置3−2〜3−4の通信設定レジスタ36の更新またはモニタリングを要求するメンテナンスフレームMFに、先頭アドレスおよびデータ長からなる領域情報を含めるようにしているため、通信設定レジスタ36の全ての設定値をやりとりすることなく、必要な設定値のみを更新またはモニタリングすることが可能となり、時分割方式における周期T内にメンテナンス通信サブスロットMSS1を設けてもデータ通信のデータ量の低減を抑制することができる。
なお、この実施の形態1においては、コンフィグレーションレジスタ33内のメンテナンス通信モードレジスタ331にメンテナンス通信OFFモードを設定することでスレーブ通信装置として動作させるようにしたが、スレーブ通信装置は、必ずしもコンフィグレーションレジスタ33を備える必要はない。
実施の形態2.
図10を用いてこの発明の実施の形態2を説明する。先の実施の形態1では、通信システム内の通信装置の内1台の通信装置を通信設定レジスタ36の変更またはモニタリングするマスタ通信装置としたが、この実施の形態2では、マスタ通信装置が複数存在する場合について説明する。
この発明における実施の形態2の通信システムは、先の図1に示した実施の形態1の通信システムとほぼ同じであり、相違点は、先の実施の形態1では通信装置3−2〜3−4がスレーブ通信装置として動作するのに対して、この実施の形態2では通信装置3−2〜3−4がマスタ通信装置として動作し、PC1から通信装置3−1〜3−4のコンフィグレーションレジスタ33への設定値の設定が可能となっている点である。通信装置3の構成は、先の図3に示した通信装置3の構成と同じであるので、ここではその説明を省略する。
図10は、この発明における実施の形態2の通信システムの通信タイミングを示す図である。図10において、周期Tは、データ通信に用いられるシステム内の通信装置3の台数分(この場合は4つ)のデータ通信サブスロットDSS(DSS1〜DSS4を示す)と、マスタ通信装置として動作する通信装置3の台数分(この場合は4つ)の通信設定制御の通信に用いられるメンテナンス通信サブスロットMSS(MSS1〜MSS4)とで構成され、データ通信サブスロットDSS1およびメンテナンス通信サブスロットMSS1を通信装置3−1に割り当て、データ通信サブスロットDSS2およびメンテナンス通信サブスロットMSS2を通信装置3−2に割り当て、データ通信サブスロットDSS3およびメンテナンス通信サブスロットMSS3を通信装置3−3に割り当て、データ通信サブスロットDSS4およびメンテナンス通信サブスロットMSS4を通信装置3−4に割り当てている。なお、図10においては、データ通信サブスロットDSSのあとにメンテナンス通信サブスロットMSSが位置するようにしているがこれに限るものではなく、たとえば、メンテナンス通信サブスロットMSSの後にデータ通信サブスロットDSSが位置してもよいし、データ通信サブスロットDSS1、メンテナンス通信サブスロットMSS1、データ通信サブスロットDSS2、メンテナンス通信サブスロットMSS2、データ通信サブスロットDSS3、メンテナンス通信サブスロットMSS3、データ通信サブスロットDSS4、メンテナンス通信サブスロットMSS4の順であってもかまわない。
つぎに、この実施の形態2の通信システムの動作を説明する。なお、データ通信サブスロットDSSにおけるデータ通信の動作は、先の実施の形態1と同様であるので、ここではその説明を省略し、メンテナンス通信サブスロットMSSにおけるメンテナンス通信の動作のみを説明する。また、先の実施の形態1と同じ動作については、その詳細な説明を省略する。
メンテナンス通信サブスロットMSS1の開始時刻(通信装置3−1のメンテナンス通信タイミング)においては、通信装置3−1は、先の図5のフローチャートを参照して説明したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって任意の通信装置(この場合は通信装置3−2)宛のメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームMF1を解析して送信先となる通信装置3−2にメンテナンスフレームMF1を転送する。自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットMSS以外のメンテナンス通信サブスロットMSSでは、通信装置3は、受信待ち状態であり、メンテナンスフレームMF1を受信すると先の図6を参照して説明したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行する。ここでは、通信装置3−2がスレーブ通信装置として動作して、メンテナンスレスポンスフレームRF1(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRF1を解析して宛先となる通信装置(この場合は通信装置3−1)にメンテナンスレスポンスフレームRF1を転送する。通信装置3−1は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置3−2の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
メンテナンス通信サブスロットMSS2の開始時刻(通信装置3−2のメンテナンス通信タイミング)においては、通信装置3−2は、先の図5のフローチャートを参照して説明したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって任意の通信装置(この場合は通信装置3−1)宛のメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームMF2を解析して送信先となる通信装置3−1にメンテナンスフレームMF2を転送する。自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットMSS以外のメンテナンス通信サブスロットMSSでは、通信装置3は、受信待ち状態であり、メンテナンスフレームMF1を受信すると先の図6を参照して説明したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行する。ここでは、通信装置3−1がスレーブ通信装置として動作して、メンテナンスレスポンスフレームRF2(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRF2を解析して宛先となる通信装置(この場合は通信装置3−2)にメンテナンスレスポンスフレームRF2を転送する。通信装置3−2は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置3−1の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
メンテナンス通信サブスロットMSS3の開始時刻(通信装置3−3のメンテナンス通信タイミング)においては、通信装置3−3は、先の図5のフローチャートを参照して説明したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって任意の通信装置(この場合は通信装置3−2)宛のメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームMF3を解析して送信先となる通信装置3−2にメンテナンスフレームMF3を転送する。自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットMSS以外のメンテナンス通信サブスロットMSSでは、通信装置3は、受信待ち状態であり、メンテナンスフレームMF1を受信すると先の図6を参照して説明したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行する。ここでは、通信装置3−2がスレーブ通信装置として動作して、メンテナンスレスポンスフレームRF3(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRF3を解析して宛先となる通信装置(この場合は通信装置3−3)にメンテナンスレスポンスフレームRF3を転送する。通信装置3−3は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置3−2の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
メンテナンス通信サブスロットMSS4の開始時刻(通信装置3−4のメンテナンス通信タイミング)においては、通信装置3−4は、先の図5のフローチャートを参照して説明したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって任意の通信装置(この場合は通信装置3−2)宛のメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームMF4を解析して送信先となる通信装置3−2にメンテナンスフレームMF4を転送する。自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットMSS以外のメンテナンス通信サブスロットMSSでは、通信装置3は、受信待ち状態であり、メンテナンスフレームMF1を受信すると先の図6を参照して説明したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行する。ここでは、通信装置3−2がスレーブ通信装置として動作して、メンテナンスレスポンスフレームRF4(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRF4を解析して宛先となる通信装置(この場合は通信装置3−4)にメンテナンスレスポンスフレームRF4を転送する。通信装置3−4は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置3−2の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
以上説明したように、この実施の形態2においては、他の通信装置の通信設定レジスタ36の変更またはモニタリングするマスタ通信装置3を複数備えるようにしたため、マスタ通信装置3の1台が故障した場合でも、他のマスタ通信装置3から通信設定レジスタ36の更新またはモニタリングを行うことができる。
なお、この実施の形態2においては、通信システム内のすべての通信装置3がマスタ通信装置として動作する場合を例に挙げて説明したが、2台以上の通信装置3がマスタ通信装置として動作すればよく、他の通信装置3はスレーブ通信装置としてのみ動作するようにしてもかまわない。
実施の形態3.
図11を用いてこの発明の実施の形態3を説明する。先の実施の形態1および2では、メンテナンス通信において各通信装置3に共通する通信に関する情報、すなわち通信設定レジスタ36に設定される時分割通信に関する設定値の設定/モニタリングをするようにしたが、この実施の形態3は、通信設定レジスタ36への時分割通信に関する設定値の更新/モニタリングに加えて、各通信装置3固有の通信に関する情報(ユニット内の通信設定情報)の更新/モニタリングを行うものである。
この発明における実施の形態3の通信システムは、先の実施の形態1または2の通信システムの通信装置3−1〜3−4の代わりに、通信装置3a−1〜3a−4を備えている。図11は、通信装置3a(3a−1〜3a−4を示す)の構成を示すブロック図である。図11に示した通信装置3aは、先の図3に示した実施の形態1の通信装置3に、CPU内部通信レジスタ37が追加されている。先の図3に示した実施の形態1の通信装置と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
CPU内部通信レジスタ37には、ユニット内の通信設定情報(ユニット内における送受信や通信タイミングの情報)が設定される。CPU31は、CPU内部通信レジスタ37の設定値に基づいてユニット内の通信を行い、通信設定レジスタ36の設定値に基づいて時分割方式によるデータ通信を行う。
CPU内部通信レジスタ37の更新またはモニタリングを行う際には、PC1は、マスタ通信装置として動作する通信装置3aのコンフィグレーションレジスタ33内の対象ユニット情報レジスタ332にCPU内部通信レジスタ37の領域の一部または全てを示す領域情報を設定する。これにより、マスタ通信装置として動作する通信装置3aは、先の図5に示したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって、CPU内部通信レジスタ37の一部または全ての領域を示す領域情報を含むメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成し、生成したメンテナンスフレームを対象となる通信装置3aに送信する。
メンテナンスフレームを受信した通信装置3aは、メンテナンスフレームに含まれる領域情報がCPU内部通信レジスタ37の一部または全ての領域を示す場合には、CPU内部通信レジスタ37をアクセス対象とする。具体的には、領域情報がCPU内部通信レジスタ37の一部または全ての領域を示すコンフィグライトフレームを受信した場合には、領域情報が示すCPU内部通信レジスタ37の領域に、コンフィグライトフレームに含まれる各種設定値を設定し、領域情報がCPU内部通信レジスタ37の一部または全ての領域を示すコンフィグリードフレームを受信した場合には、領域情報が示すCPU内部通信レジスタ37の設定値を含むコンフィグリードレスポンスフレームを生成して送信する。
以上説明したように、この実施の形態3においては、上位装置であるPC1が、マスタ通信装置として動作する通信装置3aのコンフィグレーションレジスタ33の対象ユニット情報レジスタ332に、領域情報としてCPU内部通信レジスタ37の一部または全てを示す領域情報を設定することにより、データ転送を中断させることなく、各通信装置3a固有の内部通信に関する設定値の更新またはモニタリングすることができる。
なお、実施の形態1〜3においては、データ分配装置5がフレームを転送する構成としたが、図12に示すように、データ分配装置5を用いることなく、通信装置3をバス7によって接続する構成であってもよい。このような構成において、本発明を用いることにより、通信装置3または通信装置3aを含むシーケンサ、モーションコントローラ、ロボットコントローラの等のCPU間のデータ転送速度がより向上することが期待できる。
以上のように、本発明における通信システムは、時分割方式を用いた通信システムに有用であり、特に、FA(Factory Automation)に用いる通信システムに適している。
【書類名】 明細書
【発明の名称】 通信システムおよび通信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、FA(Factory Automation)の通信に関するものであり、特に、時分割通信方式を用いたFAのメンテナンス通信に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、FAシステムにおける通信は、シーケンサやサーボコントローラなどのCPUユニット(通信装置)を複数備え、これら通信装置をバスによって接続し、予め定められた周期を分割したスロットを各通信装置に割り当てる時分割方式が用いられることが多い。時分割方式を用いた従来の通信システムに関する技術として、たとえば、特許文献1、特許文献2、および非特許文献1がある。特許文献1には、シリアルバスの時間的リソースを複数の通信装置で分割する技術が開示されている。また、特許文献2には、複数の通信装置を周期毎に送信する技術が開示されている。また、非特許文献1には、FAの分野での標準の時分割方式として用いられるアイソクロナスパケット転送方式に関する技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】 特許第3566304号公報
【特許文献2】 特開2005−293569号公報
【非特許文献1】 IEEE1394
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1、特許文献2、および非特許文献1に記載の従来技術では、自装置に割り当てられたスロットをデータ通信に用いているため、データ通信を実行中は通信に関する設定(通信装置の送受信や同期設定のタイミング等の通信に関する時分割方式の各種設定値)を変更することができない。すなわち、上記特許文献1、特許文献2、および非特許文献1に記載の従来技術は、通信に関する設定を変更する場合には、一旦データ通信を中止して通信に関する設定を変更した後に再度データ通信を再開しなければならず、データ通信のスループットが低下してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、時分割方式を用いてデータ通信を行う際に、データ通信を中断することなく時分割方式の通信に関する各種設定値を更新またはモニタリングすることができる通信システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、通信装置毎に予め定められた周期を分割したサブスロットを割り当て、各通信装置が自装置に割り当てられたサブスロット内にデータを送信する時分割方式によって通信を行う通信システムにおいて、前記周期は、各通信装置にデータ通信用に割り当てられる複数のデータ通信サブスロットと、各通信装置のメンテナンス通信に用いる1〜複数のメンテナンス通信サブスロットと、を含み、前記各通信装置は、前記時分割方式における前記周期、データ通信サブスロット、およびメンテナンス通信サブスロットに関する各種設定値が設定される通信設定レジスタと、前記通信設定レジスタの各種通信設定値に基づいて前記時分割方式による通信を制御して、自装置に割り当てられたデータ通信サブスロット内に送信すべきデータを含むデータフレームを送信するとともに、他の通信装置に割り当てられたデータ通信サブスロット内に受信したデータフレームに含まれるデータを用いて自装置を制御する通信制御部と、を備え、前記各通信装置の中でマスタ通信装置として動作する1〜複数の通信装置は、メンテナンス通信に関する設定/モニタリングに関する情報が登録されるコンフィグレーションレジスタ、をさらに備え、前記データ通信サブスロットの期間は、各通信装置とデータフレームを用いてデータ通信を行い、自装置に割り当てられた前記メンテナンス通信サブスロットの期間は、前記コンフィグレーションレジスタに登録された情報に基づいて、前記メンテナンスフレームを用いて他の通信装置の通信設定レジスタに設定された各種設定値の変更またはモニタリングし、前記各通信装置の中でスレーブ通信装置として動作する1〜複数の通信装置の通信制御部は、前記データ通信サブスロットの期間は、各通信装置とデータフレームを用いてデータ通信を行い、自装置に割り当てられた前記メンテナンス通信サブスロットの期間は、自装置宛のメンテナンスフレームに基づいて前記通信レジスタの設定または前記通信レジスタの設定内容をメンテナンスフレームの送信元のマスタ通信装置に送信し、各通信装置がデータ量が多く高速な通信レートを要するデータ通信と、前記周期、データ通信サブスロット、およびメンテナンス通信サブスロットに関する各種設定値のモニタリングおよび変更するメンテナンス通信とを前記時分割方式の周期内に行うこと、を特徴とする。
【背景技術】
【発明の効果】
【0007】
本発明にかかる通信システムは、時分割方式における周期を、各通信装置にデータ通信用に割り当てられる複数のデータ通信サブスロットと、各通信装置のメンテナンス通信に用いるメンテナンス通信サブスロットとし、マスタ通信装置として動作する通信装置は、メンテナンス通信サブスロットを用いて、メンテナンス通信に関する設定/モニタリングに関する情報が登録されるコンフィグレーションレジスタに基づいて、スレーブ通信装置として動作する通信装置の時分割方式における周期、データ通信サブスロット、およびメンテナンス通信サブスロットに関する各種設定値が設定される通信設定レジスタの変更またはモニタリングを行うようにしているため、データ通信を中断することなく時分割方式の通信に関する各種設定値を更新またはモニタリングすることができる通信システムを得ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明における通信システムおよび通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0009】
実施の形態1.
図1〜図9を用いて本発明の実施の形態1を説明する。図1は、本発明における通信システムの実施の形態1の構成を示すブロック図である。図1において、通信システムは、パーソナルコンピュータ(以下、PCとする)1と、複数(この場合は4台)の通信装置3(3−1〜3−4を示す)と、データ分配装置5とを備えている。
【0010】
PC1は、通信装置3の動作を制御する各種レジスタやメモリの設定する機能を備え、通信装置3を制御する上位装置である。通信装置3は、FA(Factory Automation)におけるシーケンサやサーボコントローラなどのCPUユニットであって、バスによって接続される分配装置3を介して他の通信装置3とデータのやり取りを行う。図1においては、PC1と接続された通信装置3−1は、通信装置3−2〜3−4に対して送受信や同期設定のタイミング等の通信設定制御を行うマスタ通信装置(マスタユニット)であり、通信装置3−1によって通信設定制御される通信装置3−2〜3−4はスレーブ通信装置(スレーブユニット)である。データ分配装置5は、自身がフレームを生成して送信することなく、通信装置3から送信されたフレームを転送する。
【0011】
本発明における通信システムにおいては、予め定められた周期を分割したスロットを通信装置3に割り当て、通信装置3は、割り当てられたスロットにおいてフレームを送信する時分割方式を用いて通信が行われる。図2は、この発明における実施の形態1の通信システムの通信タイミングを示す図である。図2において、周期Tは、データ通信に用いられるシステム内の通信装置3の台数分(この場合は4つ)のデータ通信サブスロットDSS(DSS1〜DSS4を示す)と、マスタ通信装置(マスタユニット)の台数分(この場合は1つ)のメンテナンス通信サブスロットMSS1とで構成される。図2においては、データ通信サブスロットDSS1およびメンテナンス通信サブスロットMSS1を通信装置3−1に割り当て、データ通信サブスロットDSS2を通信装置3−2に割り当て、データ通信サブスロットDSS3を通信装置3−3に割り当て、データ通信サブスロットDSS4を通信装置3−4に割り当てている。なお、図2においては、データ通信サブスロットDSS1,DSS2,DSS3,DSS4、メンテナンス通信サブスロットMSS1の順としたが、周期T内のデータ通信サブスロットDSS1,SDD2,DSS3,DSS4、およびメンテナンス通信サブスロットMSS1の順番はこれに限るものではなく、たとえば、メンテナンス通信サブスロットMSS1が、データ通信サブスロットDSS1とデータ通信サブスロットDSS2との間に位置してもよいし、周期の先頭に位置してもよい。
【0012】
通信装置3は、自身に割り当てられたデータ通信サブスロットDSSにおいてデータフレームDF(DF1〜DF4を示す)を送信し、自身以外の通信装置3に割り当てられたデータ通信サブスロットDSSにおいてはデータフレームを受信する。また、マスタ通信装置である通信装置3−1は、メンテナンス通信サブスロットMSS1において任意のスレーブ通信装置(ここでは、通信装置3−2)にメンテナンスフレームMFを送信し、メンテナンスフレームMFの宛先となる通信装置3−2は、メンテナンスフレームMFを受信した後に応答フレームであるメンテナンスレスポンスフレームRFを通信装置3−1に送信する。
【0013】
図3は、先の図1に示した通信装置3の構成を示すブロック図である。図3において、通信装置3は、CPU31、交信メモリ32a、交信メモリ32b、コンフィグレーションレジスタ33、通信設定レジスタ36、データ送信部34、およびデータ受信部35を備えている。
【0014】
通信設定レジスタ36には、通信装置の送受信や同期設定のタイミング等の通信に関する各種設定値が設定される。具体的には、たとえば、時分割方式における周期T、メンテナンス通信サブスロットMSS1の時間、データ通信サブスロットDSSの時間、自装置に割り当てられたデータ通信サブスロットDSSの情報などが設定される。
【0015】
CPU31は、図示しないメモリに記憶されているプログラムを実行することによって通信装置3に所望の動作をさせるとともに、通信装置3の各構成要素を統括的に制御して通信設定レジスタ36の各種設定値に基づいて時分割方式による通信を行う。また、CPU31は、送信すべきデータを交信メモリ32aに書き込み、交信メモリ32bに書き込まれた受信データを読み込む。また、CPU31は、上位装置であるPC1からの指定に基づいてコンフィグレーションレジスタ33にアクセスして、データの書き込み/読み込みを行う。
【0016】
交信メモリ32aは、CPU31から書き込まれる他の通信装置3への送信データを保持する送信メモリとして用いられる。交信メモリ32bは、データ受信部35から書き込まれる他の通信装置3からの受信データを保持する受信メモリとして用いられる。なお、図3においては、送信データを保持する送信メモリを交信メモリ32aとし、受信データを保持する受信メモリを交信メモリ32bとしたが、物理的に1つのメモリの一部を交信メモリ32aおよび交信メモリ32bとして用いる構成であってもかまわない。
【0017】
コンフィグレーションレジスタ33は、メンテナンス通信に関する情報が設定されるレジスタの総称であり、メンテナンス通信モードレジスタ331と、対象ユニット情報レジスタ332と、データ設定レジスタ333とを備えている。コンフィグレーションレジスタ33には、システム起動時や通信装置3の起動時にCPU31が初期状態のプログラム実行時に設定値が設定される。
【0018】
メンテナンス通信モードレジスタ331には、メンテナンス通信における動作モードが設定される。動作モードには、対象となる通信装置3の通信設定レジスタ36の設定値を変更する書き込みモードと、対象となる通信装置3の通信設定レジスタ36の設定値を読み込む(モニタリングする)読み込みモードと、メンテナンス通信による通信設定レジスタ36へのアクセス(読み込み/書き込み)を行わないメンテナンス通信OFFモードとの3種類とがある。マスタ通信装置として動作する場合には、3種類のモードのいずれかが設定され、スレーブ通信装置として動作する場合には、メンテナンス通信OFFモードが設定される。
【0019】
対象ユニット情報レジスタ332には、アクセス(設定値の更新またはモニタリング)すべき通信設定レジスタ36に関する情報が設定される。具体的には、アクセスする(対象となる)通信装置3を識別するための通信装置識別子、アクセスすべき通信設定レジスタ36の領域情報が設定される。領域情報とは、アクセスすべき領域の先頭アドレスおよびデータ長である。データ設定レジスタ333には、更新すべき各種通信設定値またはモニタリングした各種通信設定値が格納される。
【0020】
なお、マスタ通信装置として動作する通信装置3−1のメンテナンス通信モードレジスタ331、対象ユニット情報レジスタ332、およびデータ設定レジスタ333の設定値は、初期状態による設定のほか、PC1から設定可能となっている。
【0021】
データ送信部34は、自装置のデータ送信タイミング時に、交信メモリ32aに保持されている送信データからデータフレームを生成し、生成したデータフレームをデータ分配装置5に送信する。また、自装置がマスタ通信装置の場合、データ送信部34は、メンテナンス通信タイミング時に、コンフィグレーションレジスタ33の設定値に基づいてメンテナンスフレームを生成し、生成したメンテナンスフレームをデータ分配装置5に送信する。データ送信部34は、自装置宛のメンテナンスフレームに対する応答フレームであるメンテナンスレスポンスフレームを生成してデータ分配装置5に送信する。
【0022】
データ受信部35は、データ受信タイミング時に、データ分配装置5からデータフレームを受信し、データフレームからデータを抽出し、抽出したデータを交信メモリ32bに保持させる。また、自装置がスレーブ通信装置の場合、データ受信部35は、データ分配装置5からメンテナンスフレームを受信し、受信したメンテナンスフレームが自装置宛のメンテナンスフレームであるか否かを判定する。データ受信部35は、受信したデータフレームが自装置宛のメンテナンスフレームであると判定した場合、メンテナンスフレームに基づいて通信設定レジスタ36の設定を行う。
【0023】
つぎに、図1〜図7を用いてこの発明における通信システムの実施の形態1の動作を説明する。まず、図4のフローチャートを参照して、通信装置3の動作について説明する。なお、通信装置3のコンフィグレーションレジスタ33には、各種情報が設定されているものとする。また、通信設定レジスタ36に設定された通信に関する情報に基づいて、先の図2に示したデータ通信サブスロットDSSの開始時刻(当該データ通信サブスロットが割り当てられた通信装置のデータ送信タイミングおよびデータ受信タイミング)、メンテナンス通信サブスロットMSS1の開始時刻(メンテナンス通信タイミング)は、図示しない計時機能が計測してCPU31に通知するものとする。
【0024】
データ送信タイミングになると、CPU31はデータ送信処理を実行する(ステップS100,S101)。具体的には、データ送信タイミングになると、CPU31は、送信すべきデータ(データの宛先アドレスを含む)を交信メモリ32aに書き込む。データ送信部34は、交信メモリ32aに書き込まれたデータを読み出して、予め定められたフレームフォーマットのデータフレームを生成する。データ送信部34は、生成したデータフレームをデータ分配装置5に送信する。送信されたデータフレームは、データ分配装置5によって、データフレームの宛先アドレスが示す通信装置3に転送される。
【0025】
データ受信タイミングになると、CPU31は、データ受信処理を実行する(ステップS102,S103)。具体的には、データ受信タイミングになると、データ受信部35はフレームの受信待ちとなる。データ分配装置5から転送されたデータフレームを受信すると、データ受信部35は、受信したデータフレームからデータを抽出し、抽出したデータを交信メモリ32bに書き込む。CPU31は、交信メモリ32bに書き込まれたデータを読み出し、読み出したデータを用いて所定の処理を実行する。
【0026】
メンテナンス通信タイミングになると、通信装置3は、メンテナンス通信処理を実行する(ステップS104,S105)。メンテナンス通信処理の詳細な動作は後述するが、通信装置3は、電源がOFFになるなどのシステムダウンを検出するまで、データ送信タイミングになるとデータ送信処理を実行し、データ受信タイミングになるとデータ受信処理を実行し、メンテナンス通信タイミングになるとメンテナンス通信処理を実行する動作を繰り返す(ステップS100〜S106)。
【0027】
つぎに、通信装置3のメンテナンス通信処理の詳細な動作について説明する。メンテナンス通信処理は、マスタ通信装置とスレーブ通信装置とで異なる。まず、図5のフローチャートを参照して、マスタ通信装置である通信装置3−1のメンテナンス通信処理の動作を詳細に説明する。CPU31は、コンフィグレーションレジスタ33内のメンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が書き込みモードであるか否かを判定する(ステップS200)。メンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が書き込みモードである場合(ステップS200,Yes)、CPU31は、書き込みモードのメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレーム)を生成する旨をデータ送信部34に通知する。
【0028】
データ送信部34は、コンフィグレーションレジスタ33内の対象ユニット情報レジスタ332の設定内容に基づいてコンフィグライトフレームを生成する(ステップS201)。具体的には、データ送信部34は、対象ユニット情報レジスタ332の設定値、すなわち対象となる通信装置3を識別するための通信装置識別子と、アクセスすべき通信設定レジスタ36の領域情報(先頭アドレスおよびアクセスするデータ長)とを読み出す。データ送信部34は、データ設定レジスタ333の先頭アドレスから読み出したデータ長分の設定値を読み出す。データ送信部34は、対象ユニット情報レジスタ332から読み出した先頭アドレスおよびデータ長と、データ設定レジスタ333から読み出した設定値を含んだ対象ユニット情報レジスタ332から読み出した通信装置識別子宛のコンフィグライトフレームを生成する。データ送信部34は、生成したコンフィグライトフレームをデータ分配装置5に送信する(ステップS202)。
【0029】
データ送信部34がコンフィグライトフレームを送信した後、データ受信部35は、コンフィグライトフレームの応答フレームであるコンフィグライトレスポンスフレームの受信待ちとなる(ステップS203)。コンフィグライトレスポンスフレームを受信すると、データ受信部35は、受信したコンフィグライトレスポンスフレームが自装置宛のコンフィグライトレスポンスフレームであるか否かを判定する。受信したコンフィグライトレスポンスフレームが自装置宛のコンフィグライトレスポンスフレームである場合、データ受信部35は、コンフィグライトレスポンスフレームを受信した旨をCPU31に通知する。CPU31は、所定の処理を実行して(ステップS204)メンテナンス通信処理を終了する。
【0030】
一方、コンフィグレーションレジスタ33内のメンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が書き込みモードではないことを示す場合(ステップS200,No)、CPU31は、メンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が読み込みモードであるか否かを判定する(ステップS205)。メンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が読み込みモードである場合(ステップS205,Yes)、CPU31は、読み込みモードのメンテナンスフレーム(コンフィグリードフレーム)を生成する旨をデータ送信部34に通知する。
【0031】
データ送信部34は、コンフィグレーションレジスタ33内の対象ユニット情報レジスタ332の設定内容に基づいてコンフィグリードフレームを生成する(ステップS206)。具体的には、データ送信部34は、対象ユニット情報レジスタ332の設定値、すなわち対象となる通信装置3を識別するための通信装置識別子と、アクセスすべき通信設定レジスタ36の領域情報(先頭アドレスおよびアクセスするデータ長)とを読み出す。データ送信部34は、読み出した領域情報を含んだ対象ユニット情報レジスタ332から読み出した通信装置識別子宛のコンフィグリードフレームを生成する。データ送信部34は、送信したコンフィグリードフレームをデータ分配装置5に送信する(ステップS207)。
【0032】
データ送信部34がコンフィグリードフレームを送信した後、データ受信部35は、コンフィグリードフレームの応答フレームであるコンフィグリードレスポンスフレームの受信待ちとなる(ステップS208)。コンフィグリードレスポンスフレームを受信すると、データ受信部35は、受信したコンフィグリードレスポンスフレームが自装置宛のコンフィグリードレスポンスフレームであるか否かを判定する。詳細には、後述するが、コンフィグリードレスポンスフレームには、コンフィグリードフレームによって要求した通信設定レジスタ36の一部または全ての設定値が含まれている。受信したコンフィグリードレスポンスフレームが自装置宛のコンフィグリードレスポンスフレームであると判定した場合、データ受信部35は、コンフィグリードレスポンスフレームから設定値を抽出し、抽出した設定値(読み込みデータ)をデータ設定レジスタ333に書き込み、その旨をCPU31に通知する。CPU31は、データ設定レジスタ333に書き込まれた設定値を読み出して所定の処理を実行して(ステップS209)メンテナンス通信処理を終了する。
【0033】
一方、コンフィグレーションレジスタ33内のメンテナンス通信モードレジスタ331の設定値が読み込みモードではない場合(ステップS206,No)、すなわちメンテナンス通信モードレジスタ331の設定値がメンテナンス通信OFFを示す場合、CPU31はメンテナンス通信を行うことなくメンテナンス通信処理を終了する。
【0034】
つぎに、図6のフローチャートを参照して、スレーブ通信装置3−2〜3−4のメンテナンス通信処理の動作を詳細に説明する。メンテナンス通信タイミングになると、データ受信部35は、メンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)の受信待ちとなる。メンテナンスフレームを受信すると、データ受信部35は、受信したメンテナンスフレームが自装置宛であるか否かを判定する(ステップS300)。受信したメンテナンスフレームが自装置宛でない場合、データ受信部35は、受信したメンテナンスフレームを廃棄してメンテナンス通信処理を終了する。
【0035】
受信したメンテナンスフレームが自装置宛である場合、データ受信部35は、メンテナンスフレームがコンフィグライトフレームであるか否かを判定する(ステップS301)。受信したメンテナンスフレームがコンフィグライトフレームである場合、データ受信部35は、コンフィグライトフレームの内容に基づいて通信設定レジスタ36の設定値を更新する(ステップS302)。具体的には、データ受信部35は、コンフィグライトフレームから先頭アドレス、データ長、および設定値を抽出する。データ受信部35は、抽出した先頭アドレスが示す通信設定レジスタ36の領域から順にデータ長分の設定値を設定する。
【0036】
データ受信部35が通信設定レジスタ36にデータを設定した後、データ送信部34は、コンフィグライトフレームに基づいて通信設定レジスタ36を設定したことを示すマスタ通信装置3−1宛のコンフィグライトレスポンスフレームを生成してデータ分配装置5に送信して(ステップS303)メンテナンス通信処理を終了する。送信されたコンフィグライトレスポンスフレームは、データ分配装置5によってマスタ通信装置3−1に転送され、マスタ通信装置3−1はコンフィグライトフレームによって対象となるスレーブ通信装置3−2〜3−4の通信設定レジスタ36が更新されたことを認識する。
【0037】
一方、受信したメンテナンスフレームがコンフィグライトフレームではない場合(ステップS301,No)、すなわち受信したメンテナンスフレームがコンフィグリードフレームの場合、データ受信部35は、コンフィグリードフレームから領域情報である先頭アドレスおよびデータ長を抽出し、抽出した先頭アドレスおよびデータ長をデータ送信部34に通知する。
【0038】
データ送信部34は、通知された先頭アドレスおよびデータ長に基づいて通信設定レジスタ36の設定値を含むコンフィグリードフレームの応答フレームであるコンフィグリードレスポンスフレームを生成し、生成したコンフィグリードレスポンスフレームを送信して(ステップS304)メンテナンス通信処理を終了する。具体的には、データ送信部34は、通知された先頭アドレスが示す通信設定レジスタ36の領域から順に通知されたデータ長分の設定値を読み込む。データ送信部34は、読み込んだ設定値を含み、コンフィグリードフレームの送信元であるマスタ通信装置3−1宛のコンフィグリードレスポンスフレームを生成する。データ送信部34は、生成したコンフィグリードレスポンスフレームをデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5に送信されたコンフィグリードレスポンスフレームは、データ分配装置5によって通信装置3−1に転送され、コンフィグリードレスポンスフレームに含まれる設定値によって、通信装置3−1は対象となるスレーブ通信装置3−2〜3−4の通信設定レジスタ36の設定値を認識する。
【0039】
つぎに、先の図2を参照して通信システムの動作について説明する。上述したように、通信装置3−1にはデータ通信サブスロットDSS1およびメンテナンス通信サブスロットMSS1が割り当てられ、通信装置3−2にはデータ通信サブスロットDSS2が割り当てられ、通信装置3−3にはデータ通信サブスロットDSS3が割り当てられ、通信装置3−4にはデータ通信サブスロットDSS4が割り当てられている。
【0040】
データ通信サブスロットDSS1の開始時刻(通信装置3−1のデータ送信タイミング)において、マスタユニットである通信装置3−1は、上述したデータ転送処理によってデータフレームDF1を生成してデータ分配装置5に送信する。一方、通信装置3−1に割り当てられたデータ通信サブスロットDSS1において、スレーブユニットである通信装置3−2〜3−3およびデータ分配装置5は受信待ちとなっている。データ分配装置5は、データフレームDF1を解析して宛先となるスレーブユニットである通信装置3−2〜3−4を認識し、宛先となる通信装置3−2〜3−4にデータフレームDF1を転送する。通信装置3−2〜3−4は、データフレームDF1を受信して上述したデータ受信処理を実行する。
【0041】
データ通信サブスロットDSS2〜DSS4の開始時刻(通信装置3−2〜3−4のデータ送信タイミング)においては、通信装置3−1と同様に通信装置3−2〜3−4は、自装置のデータ送信タイミングになると上述したデータ転送処理によってデータフレームDF2〜DF4を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、データフレームDF2〜DF4を解析して宛先となる通信装置3−1〜3−4を認識し、宛先となる通信装置3−1〜3−4にデータフレームDF2〜DF4を転送する。通信装置3−1〜3−4は、データフレームDF2〜DF4を受信して上述したデータ受信処理を実行する。
【0042】
メンテナンス通信サブスロットMSS1の開始時刻(メンテナンス通信タイミング)においては、マスタユニットである通信装置3−1は、上述したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によってメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。ここでは、通信装置3−1は、通信装置3−2宛のメンテナンスフレームを送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームを解析して宛先となるスレーブユニットである通信装置3−2を認識し、通信装置3−2にメンテナンスフレームを転送する。通信装置3−2は、メンテナンスフレームを受信して上述したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行してメンテナンスフレームの応答フレームであるメンテナンスレスポンスフレームRF(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRFを受信して解析し宛先となる通信装置3−1を認識し、通信装置3−1にメンテナンスレスポンスフレームRFを転送する。通信装置3−1は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
【0043】
つぎに、この発明における通信システムと従来の時分割方式による通信システムの通信周期の分割を比較する。図7は、従来の時分割方式による通信システムの通信タイミングを示す図である。図7において、周期Tは、周期Tをシステム内の通信装置の台数分(この場合は4つ)に分割したサブスロットDSS11〜DSS14で構成され、サブスロットDSS11は通信装置#1に割り当てられ、サブスロットDSS12は通信装置#2に割り当てられ、サブスロットDFF13は通信装置#3に割り当てられ、サブスロットDSS14は通信装置#4に割り当てられている。すなわち、従来の時分割方式による通信システムの通信タイミングは、周期Tにおいて各通信装置#1〜#4がデータフレームDF1〜DF4を送信するサブスロットDSS11〜DSS14のみで構成され、周期Tにおいてはデータ通信のみを行う。そのため、データ通信を実行中の通常状態では、通信装置#1〜#4に対する送受信や同期設定のタイミング等の通信に関する各種設定値の設定を行うことはできない。よって、図8の状態遷移図に示すように、従来の時分割方式による通信システムは、データ通信を行っていない初期状態50において、通信に関する各種設定値の設定を設定した後に通常状態51に遷移してデータ通信を行う。そして、通信に関する各種設定値の設定を更新する際には通常状態51から初期状態50に遷移して設定を更新した後に、通常状態51に遷移してデータ通信を再開する。
【0044】
これに対して、この発明における実施の形態1の通信システムは、先の図2に示したように、周期Tをデータ通信に用いる複数のデータ通信サブスロットDSSと通信に関する各種設定値の設定/モニタリングするメンテナンス通信に用いるメンテナンス通信サブスロットMSSとで構成するようにしているため、図9の状態遷移図に示すように、システム起動時には初期状態60において通信に関する各種設定値を設定して通常状態61に遷移し、データ通信を開始する。その後は、データ通信サブスロットDSSにおいて通常のデータ通信を行い、メンテナンス通信サブスロットMSS1において通信に関する各種設定値の設定/モニタリングするメンテナンス通信を行うため、初期状態60に遷移することなく通常状態61において通信に関する情報の各種設定値の設定/モニタリングを行うことができる。一般的に、通信に関する情報の各種設定値のデータ量は、通常のデータ通信のデータ量と比較してきわめてデータ量が少ない。そのため、周期T内にメンテナンス通信サブスロットMSS1を設けてもデータ通信を継続して行うことができるため、通信システムのスループットを低下させることはない。
【0045】
以上説明したように、この実施の形態1においては、時分割方式における周期Tを、各通信装置3にデータ通信用に割り当てられるデータ通信サブスロットDSSと、各通信装置3のメンテナンス通信に用いるメンテナンス通信サブスロットMSS1とし、マスタ通信装置3−1は、メンテナンス通信サブスロットMSS1を用いて、メンテナンス通信に関する設定/モニタリングに関する情報が登録されるコンフィグレーションレジスタ33に基づいて、スレーブ通信装置3−2〜3−4の時分割方式における周期T、データ通信サブスロットDSS、およびメンテナンス通信サブスロットMSS1に関する各種設定値が設定される通信設定レジスタ36の変更またはモニタリングを行うようにしているため、データ通信を中断することなく時分割方式の通信に関する各種設定値を更新またはモニタリングすることができる。
【0046】
また、この実施の形態1においては、マスタ通信装置3−1がスレーブ通信装置3−2〜3−4の通信設定レジスタ36の更新またはモニタリングを要求するメンテナンスフレームMFに、先頭アドレスおよびデータ長からなる領域情報を含めるようにしているため、通信設定レジスタ36の全ての設定値をやりとりすることなく、必要な設定値のみを更新またはモニタリングすることが可能となり、時分割方式における周期T内にメンテナンス通信サブスロットMSS1を設けてもデータ通信のデータ量の低減を抑制することができる。
【0047】
なお、この実施の形態1においては、コンフィグレーションレジスタ33内のメンテナンス通信モードレジスタ331にメンテナンス通信OFFモードを設定することでスレーブ通信装置として動作させるようにしたが、スレーブ通信装置は、必ずしもコンフィグレーションレジスタ33を備える必要はない。
【0048】
実施の形態2.
図10を用いてこの発明の実施の形態2を説明する。先の実施の形態1では、通信システム内の通信装置の内1台の通信装置を通信設定レジスタ36の変更またはモニタリングするマスタ通信装置としたが、この実施の形態2では、マスタ通信装置が複数存在する場合について説明する。
【0049】
この発明における実施の形態2の通信システムは、先の図1に示した実施の形態1の通信システムとほぼ同じであり、相違点は、先の実施の形態1では通信装置3−2〜3−4がスレーブ通信装置として動作するのに対して、この実施の形態2では通信装置3−2〜3−4がマスタ通信装置として動作し、PC1から通信装置3−1〜3−4のコンフィグレーションレジスタ33への設定値の設定が可能となっている点である。通信装置3の構成は、先の図3に示した通信装置3の構成と同じであるので、ここではその説明を省略する。
【0050】
図10は、この発明における実施の形態2の通信システムの通信タイミングを示す図である。図10において、周期Tは、データ通信に用いられるシステム内の通信装置3の台数分(この場合は4つ)のデータ通信サブスロットDSS(DSS1〜DSS4を示す)と、マスタ通信装置として動作する通信装置3の台数分(この場合は4つ)の通信設定制御の通信に用いられるメンテナンス通信サブスロットMSS(MSS1〜MSS4)とで構成され、データ通信サブスロットDSS1およびメンテナンス通信サブスロットMSS1を通信装置3−1に割り当て、データ通信サブスロットDSS2およびメンテナンス通信サブスロットMSS2を通信装置3−2に割り当て、データ通信サブスロットDSS3およびメンテナンス通信サブスロットMSS3を通信装置3−3に割り当て、データ通信サブスロットDSS4およびメンテナンス通信サブスロットMSS4を通信装置3−4に割り当てている。なお、図10においては、データ通信サブスロットDSSのあとにメンテナンス通信サブスロットMSSが位置するようにしているがこれに限るものではなく、たとえば、メンテナンス通信サブスロットMSSの後にデータ通信サブスロットDSSが位置してもよいし、データ通信サブスロットDSS1、メンテナンス通信サブスロットMSS1、データ通信サブスロットDSS2、メンテナンス通信サブスロットMSS2、データ通信サブスロットDSS3、メンテナンス通信サブスロットMSS3、データ通信サブスロットDSS4、メンテナンス通信サブスロットMSS4の順であってもかまわない。
【0051】
つぎに、この実施の形態2の通信システムの動作を説明する。なお、データ通信サブスロットDSSにおけるデータ通信の動作は、先の実施の形態1と同様であるので、ここではその説明を省略し、メンテナンス通信サブスロットMSSにおけるメンテナンス通信の動作のみを説明する。また、先の実施の形態1と同じ動作については、その詳細な説明を省略する。
【0052】
メンテナンス通信サブスロットMSS1の開始時刻(通信装置3−1のメンテナンス通信タイミング)においては、通信装置3−1は、先の図5のフローチャートを参照して説明したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって任意の通信装置(この場合は通信装置3−2)宛のメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームMF1を解析して送信先となる通信装置3−2にメンテナンスフレームMF1を転送する。自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットMSS以外のメンテナンス通信サブスロットMSSでは、通信装置3は、受信待ち状態であり、メンテナンスフレームMF1を受信すると先の図6を参照して説明したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行する。ここでは、通信装置3−2がスレーブ通信装置として動作して、メンテナンスレスポンスフレームRF1(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRF1を解析して宛先となる通信装置(この場合は通信装置3−1)にメンテナンスレスポンスフレームRF1を転送する。通信装置3−1は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置3−2の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
【0053】
メンテナンス通信サブスロットMSS2の開始時刻(通信装置3−2のメンテナンス通信タイミング)においては、通信装置3−2は、先の図5のフローチャートを参照して説明したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって任意の通信装置(この場合は通信装置3−1)宛のメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームMF2を解析して送信先となる通信装置3−1にメンテナンスフレームMF2を転送する。自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットMSS以外のメンテナンス通信サブスロットMSSでは、通信装置3は、受信待ち状態であり、メンテナンスフレームMF1を受信すると先の図6を参照して説明したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行する。ここでは、通信装置3−1がスレーブ通信装置として動作して、メンテナンスレスポンスフレームRF2(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRF2を解析して宛先となる通信装置(この場合は通信装置3−2)にメンテナンスレスポンスフレームRF2を転送する。通信装置3−2は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置3−1の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
【0054】
メンテナンス通信サブスロットMSS3の開始時刻(通信装置3−3のメンテナンス通信タイミング)においては、通信装置3−3は、先の図5のフローチャートを参照して説明したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって任意の通信装置(この場合は通信装置3−2)宛のメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームMF3を解析して送信先となる通信装置3−2にメンテナンスフレームMF3を転送する。自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットMSS以外のメンテナンス通信サブスロットMSSでは、通信装置3は、受信待ち状態であり、メンテナンスフレームMF1を受信すると先の図6を参照して説明したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行する。ここでは、通信装置3−2がスレーブ通信装置として動作して、メンテナンスレスポンスフレームRF3(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRF3を解析して宛先となる通信装置(この場合は通信装置3−3)にメンテナンスレスポンスフレームRF3を転送する。通信装置3−3は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置3−2の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
【0055】
メンテナンス通信サブスロットMSS4の開始時刻(通信装置3−4のメンテナンス通信タイミング)においては、通信装置3−4は、先の図5のフローチャートを参照して説明したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって任意の通信装置(この場合は通信装置3−2)宛のメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスフレームMF4を解析して送信先となる通信装置3−2にメンテナンスフレームMF4を転送する。自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットMSS以外のメンテナンス通信サブスロットMSSでは、通信装置3は、受信待ち状態であり、メンテナンスフレームMF1を受信すると先の図6を参照して説明したスレーブ通信装置のメンテナンス通信処理を実行する。ここでは、通信装置3−2がスレーブ通信装置として動作して、メンテナンスレスポンスフレームRF4(コンフィグライトレスポンスフレームまたはコンフィグリードレスポンスフレーム)を生成してデータ分配装置5に送信する。データ分配装置5は、メンテナンスレスポンスフレームRF4を解析して宛先となる通信装置(この場合は通信装置3−4)にメンテナンスレスポンスフレームRF4を転送する。通信装置3−4は、メンテナンスレスポンスフレームを受信することで、メンテナンス通信(対象となる通信装置3−2の通信に関する設定値の変更または通信値のモニタリング)が完了したことを認識する。
【0056】
以上説明したように、この実施の形態2においては、他の通信装置の通信設定レジスタ36の変更またはモニタリングするマスタ通信装置3を複数備えるようにしたため、マスタ通信装置3の1台が故障した場合でも、他のマスタ通信装置3から通信設定レジスタ36の更新またはモニタリングを行うことができる。
【0057】
なお、この実施の形態2においては、通信システム内のすべての通信装置3がマスタ通信装置として動作する場合を例に挙げて説明したが、2台以上の通信装置3がマスタ通信装置として動作すればよく、他の通信装置3はスレーブ通信装置としてのみ動作するようにしてもかまわない。
【0058】
実施の形態3.
図11を用いてこの発明の実施の形態3を説明する。先の実施の形態1および2では、メンテナンス通信において各通信装置3に共通する通信に関する情報、すなわち通信設定レジスタ36に設定される時分割通信に関する設定値の設定/モニタリングをするようにしたが、この実施の形態3は、通信設定レジスタ36への時分割通信に関する設定値の更新/モニタリングに加えて、各通信装置3固有の通信に関する情報(ユニット内の通信設定情報)の更新/モニタリングを行うものである。
【0059】
この発明における実施の形態3の通信システムは、先の実施の形態1または2の通信システムの通信装置3−1〜3−4の代わりに、通信装置3a−1〜3a−4を備えている。図11は、通信装置3a(3a−1〜3a−4を示す)の構成を示すブロック図である。図11に示した通信装置3aは、先の図3に示した実施の形態1の通信装置3に、CPU内部通信レジスタ37が追加されている。先の図3に示した実施の形態1の通信装置と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0060】
CPU内部通信レジスタ37には、ユニット内の通信設定情報(ユニット内における送受信や通信タイミングの情報)が設定される。CPU31は、CPU内部通信レジスタ37の設定値に基づいてユニット内の通信を行い、通信設定レジスタ36の設定値に基づいて時分割方式によるデータ通信を行う。
【0061】
CPU内部通信レジスタ37の更新またはモニタリングを行う際には、PC1は、マスタ通信装置として動作する通信装置3aのコンフィグレーションレジスタ33内の対象ユニット情報レジスタ332にCPU内部通信レジスタ37の領域の一部または全てを示す領域情報を設定する。これにより、マスタ通信装置として動作する通信装置3aは、先の図5に示したマスタ通信装置のメンテナンス通信処理によって、CPU内部通信レジスタ37の一部または全ての領域を示す領域情報を含むメンテナンスフレーム(コンフィグライトフレームまたはコンフィグリードフレーム)を生成し、生成したメンテナンスフレームを対象となる通信装置3aに送信する。
【0062】
メンテナンスフレームを受信した通信装置3aは、メンテナンスフレームに含まれる領域情報がCPU内部通信レジスタ37の一部または全ての領域を示す場合には、CPU内部通信レジスタ37をアクセス対象とする。具体的には、領域情報がCPU内部通信レジスタ37の一部または全ての領域を示すコンフィグライトフレームを受信した場合には、領域情報が示すCPU内部通信レジスタ37の領域に、コンフィグライトフレームに含まれる各種設定値を設定し、領域情報がCPU内部通信レジスタ37の一部または全ての領域を示すコンフィグリードフレームを受信した場合には、領域情報が示すCPU内部通信レジスタ37の設定値を含むコンフィグリードレスポンスフレームを生成して送信する。
【0063】
以上説明したように、この実施の形態3においては、上位装置であるPC1が、マスタ通信装置として動作する通信装置3aのコンフィグレーションレジスタ33の対象ユニット情報レジスタ332に、領域情報としてCPU内部通信レジスタ37の一部または全てを示す領域情報を設定することにより、データ転送を中断させることなく、各通信装置3a固有の内部通信に関する設定値の更新またはモニタリングすることができる。
【0064】
なお、実施の形態1〜3においては、データ分配装置5がフレームを転送する構成としたが、図12に示すように、データ分配装置5を用いることなく、通信装置3をバス7によって接続する構成であってもよい。このような構成において、本発明を用いることにより、通信装置3または通信装置3aを含むシーケンサ、モーションコントローラ、ロボットコントローラの等のCPU間のデータ転送速度がより向上することが期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上のように、本発明における通信システムは、時分割方式を用いた通信システムに有用であり、特に、FA(Factory Automation)に用いる通信システムに適している。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】 図1は、この発明における通信システムの実施の形態1の構成を示す図である。
【図2】 図2は、実施の形態1の通信システムの通信タイミングを説明するための図である。
【図3】 図3は、図1に示した通信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 図4は、図1に示した通信装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】 図5は、マスタとして動作する通信装置のメンテナンス通信処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 図6は、スレーブとして動作する通信装置のメンテナンス通信処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 図7は、従来の時分割方式による通信システムの通信タイミングを説明するための図である。
【図8】 図8は、従来の時分割方式による通信システムの状態遷移図である。
【図9】 図9は、この発明における実施の形態1の通信システムの状態遷移図である。
【図10】 図10は、実施の形態2の通信システムの通信タイミングを説明するための図である。
【図11】 図11は、実施の形態3の通信装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 図12は、この発明における通信システムの別の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0067】
1 PC
3−1,3−2,3−3,3−4 通信装置
5 データ分配装置
31 CPU
32a,32b 交信メモリ
33 コンフィグレーションレジスタ
34 データ送信部
35 データ受信部
36 通信設定レジスタ
37 CPU内部通信レジスタ
331 メンテナンス通信モードレジスタ
332 対象ユニット情報レジスタ
333 データ設定レジスタ

Claims (10)

  1. 通信装置毎に予め定められた周期を分割したサブスロットを割り当て、各通信装置が自装置に割り当てられたサブスロット内にデータを送信する時分割方式によって通信を行う通信システムにおいて、
    前記周期は、
    各通信装置にデータ通信用に割り当てられる複数のデータ通信サブスロットと、
    各通信装置のメンテナンス通信に用いる1〜複数のメンテナンス通信サブスロットと、
    を含み、
    前記各通信装置は、
    前記時分割方式における前記周期、データ通信サブスロット、およびメンテナンス通信サブスロットに関する各種設定値が設定される通信設定レジスタと、
    前記通信設定レジスタの各種通信設定値に基づいて前記時分割方式による通信を制御して、自装置に割り当てられたデータ通信サブスロット内に送信すべきデータを含むデータフレームを送信するとともに、他の通信装置に割り当てられたデータ通信サブスロット内に受信したデータフレームに含まれるデータを用いて自装置を制御する通信制御部と、
    を備え、
    前記各通信装置の中でマスタ通信装置として動作する1〜複数の通信装置は、
    メンテナンス通信に関する設定/モニタリングに関する情報が登録されるコンフィグレーションレジスタ、
    をさらに備え、
    前記マスタ通信装置として動作する通信装置の通信制御部は、
    自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットを用いて、他の通信装置の通信設定レジスタに設定された各種設定値の変更またはモニタリングすること、
    を特徴とする通信システム。
  2. 前記コンフィグレーションレジスタは、
    メンテナンス通信における動作モードが設定される動作モードレジスタと、メンテナンス通信の対象となる通信装置の情報が設定される対象ユニット情報レジスタと、更新すべき設定値またはモニタリングした設定値を格納するデータ設定用レジスタと、
    を備え、
    前記マスタ通信装置として動作する通信装置の通信制御部は、
    前記動作モードレジスタの設定値が書き込みモードを示す場合には、自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロット内にデータ設定レジスタに設定された各種通信設定値を含むコンフィグライトフレームを生成し、生成したコンフィグライトフレームを前記対象ユニット情報レジスタに設定された通信装置に送信し、前記動作モードレジスタの設定値が読み込みモードを示す場合には、自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロット内にコンフィグリードフレームを生成し、生成したコンフィグリードフレームを前記対象ユニット情報レジスタに設定された通信装置に送信するとともに、コンフィグリードレスポンスフレームに含まれる各種通信設定値をデータ設定値に設定し、
    前記各通信装置の中でスレーブ通信装置として動作する1〜複数の通信装置の通信制御部は、
    前記コンフィグライトフレームを受信した場合には該コンフィグライトフレームに含まれる各種通信設定値を自装置の通信設定レジスタに設定し、前記コンフィグリードフレームを受信した場合には自装置の通信設定レジスタに設定されている各種通信設定値を含むコンフィグリードレスポンスフレームを生成し、生成したコンフィグリードフレームを、前記コンフィグリードフレームを送信したマスタ通信装置として動作する通信装置に送信すること、
    を特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記対象ユニット情報レジスタに設定されるメンテナンス通信の対象となる通信装置の情報を、メンテナンス通信の対象となる通信装置を識別するための通信装置識別子と、メンテナンス通信の対象とするコンフィグレーションレジスタの領域の先頭アドレスおよびデータ長を示す領域情報とし、
    前記マスタ通信装置として動作する通信装置の通信制御部は、
    前記コンフィグライトフレームを生成する際には、自装置のデータ設定レジスタの先頭アドレスから前記領域情報のデータ長が示す領域の各種通信設定値と、前記対象ユニット情報レジスタに設定された領域情報とを含ませ、前記コンフィグリードフレームを生成する際には、前記対象ユニット情報レジスタに設定された領域情報を含ませ、
    前記スレーブ通信装置として動作する通信装置の通信制御部は、
    前記コンフィグライトフレームを受信した場合には、自装置の通信設定レジスタの領域の中で、前記コンフィグライトフレームに含まれる領域情報が示す領域に前記コンフィグライトフレームに含まれる通信設定値を設定し、前記コンフィグリードフレームを受信した場合には、自装置の通信設定レジスタに設定された各種通信設定値のうち、前記コンフィグリードフレームに含まれる領域情報が示す領域に設定された通信設定値を含ませること、
    を特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記通信装置は、
    通信装置固有の装置内の通信を制御する各種設定値が設定される内部通信レジスタ、
    をさらに備え、
    前記スレーブ通信装置として動作する通信装置の通信制御部は、
    前記コンフィグリードフレームに含まれる領域情報が、前記内部通信レジスタの一部または全ての領域を示す場合には、前記領域情報が示す前記内部通信レジスタの一部または全ての領域に設定されている各種設定値を前記コンフィグリードレスポンスフレームに含めること、
    を特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記通信装置は、
    通信装置固有の装置内の通信を制御する各種設定値が設定される内部通信レジスタ、
    をさらに備え、
    前記スレーブ通信装置として動作する通信装置の通信制御部は、
    前記コンフィグライトフレームに含まれる領域情報が、前記内部通信レジスタの一部または全ての領域を示す場合には、前記領域情報が示す前記内部通信レジスタの一部または全ての領域に、前記コンフィグライトフレームに含まれる設定値を設定すること、
    を特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  6. 予め定められた周期を分割したサブスロットが割り当てられ、割り当てられたサブスロット内にデータを送信する時分割方式によって通信を行う通信システムに適用される通信装置であって、
    前記周期は、
    各通信装置にデータ通信用に割り当てられる複数のデータ通信サブスロットと、
    各通信装置のメンテナンス通信に用いる1〜複数のメンテナンス通信サブスロットと、
    を含み、
    前記時分割方式における前記周期、データ通信サブスロット、およびメンテナンス通信サブスロットに関する各種設定値が設定される通信設定レジスタと、
    メンテナンス通信に関する設定/モニタリングに関する情報が登録されるコンフィグレーションレジスタと、
    前記通信設定レジスタの各種通信設定値に基づいて前記時分割方式による通信を制御して、自装置に割り当てられたデータ通信サブスロット内に送信すべきデータを含むデータフレームを送信するとともに、他の通信装置に割り当てられたデータ通信サブスロット内に受信したデータフレームに含まれるデータを用いて自装置を制御する通信制御部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、
    マスタ通信装置として動作する場合には、自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロットを用いて、他の通信装置の通信設定レジスタに設定された各種設定値の変更またはモニタリングすること、
    を特徴とする通信装置。
  7. 前記コンフィグレーションレジスタは、
    メンテナンス通信における動作モードが設定される動作モードレジスタと、メンテナンス通信の対象となる通信装置の情報が設定される対象ユニット情報レジスタと、更新すべき設定値またはモニタリングした設定値を格納するデータ設定用レジスタと、
    を備え、
    前記通信制御部は、自装置がマスタ通信装置として動作する際には、前記動作モードレジスタの設定値が書き込みモードを示す場合、自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロット内にデータ設定レジスタに設定された各種通信設定値を含むコンフィグライトフレームを生成し、生成したコンフィグライトフレームを前記対象ユニット情報レジスタに設定された通信装置に送信し、前記動作モードレジスタの設定値が読み込みモードを示す場合、自装置に割り当てられたメンテナンス通信サブスロット内にコンフィグリードフレームを生成し、生成したコンフィグリードフレームを前記対象ユニット情報レジスタに設定された通信装置に送信するとともに、コンフィグリードレスポンスフレームに含まれる各種通信設定値をデータ設定値に設定し、自装置がスレーブ通信装置として動作する際には、前記コンフィグライトフレームを受信した場合には該コンフィグライトフレームに含まれる各種通信設定値を自装置の通信設定レジスタに設定し、前記コンフィグリードフレームを受信した場合には自装置の通信設定レジスタに設定されている各種通信設定値を含むコンフィグリードレスポンスフレームを生成し、生成したコンフィグリードフレームを、前記コンフィグリードフレームを送信したマスタ通信装置として動作する通信装置に送信すること、
    を特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記対象ユニット情報レジスタに設定されるメンテナンス通信の対象となる通信装置の情報を、メンテナンス通信の対象となる通信装置を識別するための通信装置識別子と、メンテナンス通信の対象とするコンフィグレーションレジスタの領域の先頭アドレスおよびデータ長を示す領域情報とし、
    前記通信制御部は、
    マスタ通信装置として動作する場合には、前記コンフィグライトフレームを生成する際には、自装置のデータ設定レジスタの先頭アドレスから前記領域情報のデータ長が示す領域の各種通信設定値と、前記対象ユニット情報レジスタに設定された領域情報とを含ませ、前記コンフィグリードフレームを生成する際には、前記対象ユニット情報レジスタに設定された領域情報を含ませ、スレーブ通信装置として動作する場合には、前記コンフィグライトフレームを受信した場合には、自装置の通信設定レジスタの領域の中で、前記コンフィグライトフレームに含まれる領域情報が示す領域に前記コンフィグライトフレームに含まれる通信設定値を設定し、前記コンフィグリードフレームを受信した場合には、自装置の通信設定レジスタに設定された各種通信設定値のうち、前記コンフィグリードフレームに含まれる領域情報が示す領域に設定された通信設定値を含ませること、
    を特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 通信装置固有の装置内の通信を制御する各種設定値が設定される内部通信レジスタ、
    をさらに備え、
    前記通信制御部は、
    スレーブ通信装置として動作する場合には、前記コンフィグリードフレームに含まれる領域情報が、前記内部通信レジスタの一部または全ての領域を示す場合、前記領域情報が示す前記内部通信レジスタの一部または全ての領域に設定されている各種設定値を前記コンフィグリードレスポンスフレームに含めること、
    を特徴とする請求項8に記載の通信装置。
  10. 通信装置固有の装置内の通信を制御する各種設定値が設定される内部通信レジスタ、
    をさらに備え、
    前記通信制御部は、
    スレーブ通信装置として動作する場合には、前記コンフィグライトフレームに含まれる領域情報が、前記内部通信レジスタの一部または全ての領域を示す場合には、前記領域情報が示す前記内部通信レジスタの一部または全ての領域に、前記コンフィグライトフレームに含まれる設定値を設定すること、
    を特徴とする請求項8に記載の通信装置。
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