JPWO2008056455A1 - シャンク取着装置 - Google Patents

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Abstract

比較的大きな回転トルクを伝達できると共に、比較的小型にすることができるシャンク取着装置を提供することを目的とする。ドリル装置の回転部にコアドリル(50)を取着するためのものであり、アーバー(1)とシャンク(2)とを備え、アーバー(1)は回転部に着脱自在であって、アーバー(1)とシャンク(2)とは着脱自在であり、シャンク(2)はコアドリル(50)に着脱自在であり、アーバー(1)の係止部材(17)が、シャンク(2)の係止溝(21A)に係合することで、シャンク(2)がアーバー(1)から引き離される軸方向の移動を係止し、アーバー(1)の第1係合部(12G)が、シャンク(2)の第1被係合部(20G)に係合することで、アーバー(1)の回転トルクをシャンク(2)に伝達することができ、シャンク(2)がアーバー(1)に当接してシャンク(2)がアーバー(1)に接近する軸方向の移動を係止する構成。

Description

本発明は、ドリル装置の回転部に、コアドリルを含むドリルを着脱自在に取着するためのものであり、ドリル装置の比較的大きな回転トルクをドリルに伝達することができるシャンク取着装置に関する。
従来のシャンク取着装置の一例として、図9に示すものがある(特許文献1)。同図に示すシャンク取着装置61は、ドリル装置(図示せず)の回転部にコアドリル62を取着するためのものであり、アーバー63とシャンク64とを備えている。アーバー63に形成されている取着軸63aは、ドリル装置の回転部に着脱自在であって、アーバー63とシャンク64とは互いに着脱自在であり、シャンク64はコアドリル62と結合している。
シャンク64は、アーバー63に取着された状態で、アーバー63に設けられた係止鋼球65が、シャンク64に形成された係止凹部66に係合する構成となっている。この係止鋼球65と係止凹部66との係合によって、シャンク64がアーバー63から引き離される軸方向の移動を係止すると共に、アーバー63の回転トルクをシャンク64及びコアドリル62に伝達することができる。
また、図9に示す従来のシャンク取着装置61は、アーバー63内にセンタードリル取着孔が形成され、このセンタードリル取着孔内にセンタードリル67の基端部が挿入されている。このセンタードリル67の基端部は、固定ねじ68でアーバー63に固定され、この固定ねじ68は、アーバー63に形成された固定ねじ孔に螺合している。
特開2002−192412号公報
しかし、図9に示す従来のシャンク取着装置61では、例えばこの係止鋼球65と係止凹部66に対して衝撃的に作用する回転トルクに十分に耐え得るように設計しようとすると、シャンク取着装置61の嵩が大きくなり、穿孔作業の作業性が悪くなる恐れがある。なぜなら、係止鋼球65と係止凹部66との係合は、アーバー63の回転トルクをシャンク64及びコアドリル62に伝達することができる機能と、シャンク64がアーバー63から引き離される軸方向の移動を係止する機能とを有しているので、大きな回転トルクを伝達できるようにするときは、シャンク64とアーバー63との軸方向の結合力も兼ね備えるように構成する必要があり、小型化するための構造の選択の幅が狭められるからである。
また、このシャンク取着装置61を図9に示すように、コアドリル62及びセンタードリル67を取着して使用すると、穿孔作業における振動によって、センタードリル67をアーバー63に固定している固定ねじ68が緩んで脱落する恐れがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、比較的大きな回転トルクを伝達することができると共に、比較的小型にすることができるシャンク取着装置を提供することを目的とする。
本発明に係るシャンク取着装置は、ドリル装置の回転部にドリルを取着するためのものであり、アーバーとシャンクとを備え、前記アーバーは前記回転部に着脱自在であって、前記アーバーと前記シャンクとは互いに着脱自在であり、かつ、前記シャンクは前記ドリルに着脱自在であるシャンク取着装置において、前記シャンクを前記アーバーに取着した状態で、前記アーバーに設けられた係止部材が、前記シャンクの側面に形成された係止溝に係合することによって、前記シャンクが前記アーバーから引き離される軸方向の移動を係止し、前記アーバーに設けられた第1係合部が、前記シャンクに設けられた第1被係合部に係合することによって、前記アーバーの回転トルクを前記シャンクに伝達することができ、前記シャンクが前記アーバーに当接して前記シャンクが前記アーバーに接近する軸方向の移動を係止する構成としたことを特徴とするものである。
本発明に係るシャンク取着装置を使用して、穿孔作業を行うときは、例えばまず、アーバーにシャンクを取着して、このシャンクにドリルを取着する。そして、これらシャンク及びドリルが取着されたアーバーを、ドリル装置の回転部に取着する。そして、ドリル装置を作動させることによって、ドリルでワークに孔を開けることができる。また、シャンクをアーバーに取着した状態で、アーバーに設けられた係止部材が、シャンクに形成された係止溝に係合しているので、シャンクがアーバーから引き離される軸方向の移動を係止することができ、シャンクがアーバーから外れることがない。更にこの状態で、アーバーに設けられた第1係合部が、シャンクに設けられた第1被係合部に係合していることによって、アーバーの回転トルクをシャンクに伝達することができる。そして、この状態で、シャンクがアーバーに当接して前記シャンクがアーバーに接近する軸方向の移動を係止することができるので、この当接部分を介して穿孔作業の際に発生する軸方向の衝撃を、アーバーが受け止めることができる。よって、効率よく穿孔作業を行うことができる。また、ドリルがシャンクに着脱自在に取着されているので、消耗品であるドリルが摩耗すれば、このドリルだけ交換すればよく、シャンクはそのまま使用することができる。
本発明に係るシャンク取着装置において、前記ドリルを前記シャンクに取着した状態で、前記シャンクに設けられた第2係合部が、前記ドリルに設けられた第2被係合部に係合することによって、前記シャンクの回転トルクを前記ドリルに伝達することができる構成とするとよい。このようにすることによって、シャンクの比較的大きい回転トルクを、互いに係合する第2係合部及び第2被係合部を介してコアドリル等のドリルに伝達することができ、比較的直径の大きい孔を穿孔することができる。
本発明に係るシャンク取着装置において、前記第1係合部が凹部又は凸部であって、第1被係合部が凸部又は凹部であり、前記第2係合部が凹部又は凸部であって、第2被係合部が凸部又は凹部とする構成とするとよい。このようにすると、比較的簡単な構成によって、アーバーの比較的大きい回転トルクをシャンクに伝達することができるし、シャンクの比較的大きい回転トルクをドリルに伝達することができる。
本発明に係るシャンク取着装置において、前記第1係合部、第1被係合部、第2係合部、及び第2被係合部がトルク伝達環状部材に形成され、このトルク伝達環状部材とドリルとを互いに係合させた状態で、これら両者を前記シャンクにねじで締結する構成とするとよい。このように、第1係合部、第1被係合部、第2係合部、及び第2被係合部をトルク伝達環状部材に形成すると、このトルク伝達環状部材の直径を大きくすると共に、第1係合部、第1被係合部、第2係合部、及び第2被係合部の回転中心からの距離を大きくすることによって、比較的大きい回転トルクを伝達できるようにすることができる。そして、このトルク伝達環状部材は、アーバー及びシャンクと別個に製作することができるので、アーバー及びシャンクと一体にして製作する場合と比較して、比較的簡単に製作することができる。
本発明に係るシャンク取着装置において、前記アーバーは、ドリル装置の回転部に取着される取着軸を有し、この取着軸の先端部に拡径部を設け、この拡径部は、前記アーバーの基体に対して着脱自在にねじ結合し、前記シャンクが前記アーバーに形成されたシャンク取着孔に着脱自在に装着する構成であり、前記シャンク取着孔に連通するセンタードリル取着孔を前記アーバーの基体に設け、前記センタードリル取着孔に直交するように、前記基体の外周面から前記センタードリル取着孔の中心に向けて、内周面に雌ねじが形成された固定ねじ孔を設け、前記固定ねじ孔に、先端が前記センタードリル取着孔内に突出可能に固定ねじが螺合し、前記拡径部が、前記固定ねじ孔に螺合する前記固定ねじの少なくとも一部を外側から覆うことによって、前記固定ねじが前記基体の外側に脱落することを防止するように構成するとよい。
このように、アーバーを取着軸側部分と、基体側部分とに着脱自在に分割できるようにすることによって、取着軸が損傷したときに、この損傷した取着軸側部分を別の取着軸側部分と交換することができ、基体側部分を交換する必要がないので経済的である。そして、センタードリルは、センタードリル取着孔に挿入した状態で固定ねじによってアーバーの基体に固定することができる。この固定ねじは、ドリル及びセンタードリルを使用して穿孔作業をしているときに、その振動によって緩む可能性があるが、アーバーの拡径部が、固定ねじ孔に螺合する固定ねじの少なくとも一部を外側から覆っているので、固定ねじが基体から脱落することを防止することができる。
本発明に係るシャンク取着装置において、前記シャンクを前記アーバーに形成されたシャンク取着孔に着脱自在に装着する構成であり、前記シャンクが前記シャンク取着孔に装着されていないときに、前記係止部材の前記シャンク取着孔内への突出を規制する支承部材を有し、前記支承部材は、前記シャンク取着孔内に配置されているコイルスプリングの先端によって形成され、前記コイルスプリングの基端部が、前記シャンク取着孔の奥側部の内周面に周接した係合溝部に係着する構成とするとよい。
このように係止部材のシャンク取着孔内への突出を規制する支承部材を、シャンク取着孔内に配置されているコイルスプリングの先端によって形成することによって、支承部材の分だけ部品点数を少なくすることができる。
本発明に係るシャンク取着装置によると、衝撃的に作用する回転トルクに十分に耐えることができるように設計するときは、アーバーに設けられた第1係合部、及びシャンクに設けられた第1被係合部の、その回転トルクが掛かる方向の強度を大きくすればよい。従って、シャンクがアーバーから引き離される軸方向の移動を係止するための係止部材と係止溝との係合の強度を大きくする必要がないので、このシャンク取着装置を比較的小型にすることができる。また、シャンクとアーバーとの当接部分で穿孔作業の際に発生する軸方向の衝撃を受け止めることができるので、第1係合部、第1被係合部、係止部材、及び係止溝に対して、軸方向の衝撃に対する強度を考慮する必要がなく、これによってもこのシャンク取着装置を比較的小型にすることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るシャンク取着装置を分解した状態(シャンクをアーバーから取り外した状態)を示す部分断面正面図である。 図2は、図1に示すシャンク取着装置を組み立てた状態(シャンクをアーバーに取着した状態)を示す部分断面正面図である。 図3は、図1に示すシャンク取着装置のアーバーを分解した状態を示す部分断面拡大正面図である。 図4は、図1に示すシャンク取着装置の第1係合部を示す図1のIV−IV矢視図である。 図5は、図1に示すシャンク取着装置の第1被係合部を示す図1のV−V矢視図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係るシャンク取着装置を組み立てた状態(シャンクをアーバーに取着した状態)を示す部分断面正面図である。 図7(a)は、図6のシャンクを示す平面図、図7(b)は、図6のシャンクを分解した状態を示す部分断面正面図である。 図8(a)は、図6のシャンクにコアドリルを取着した状態を示す部分断面正面図、図8(b)は、図8(a)のシャンクに装着されているコアドリルの平面図である。 図9は、従来のシャンク取着装置を示す部分断面正面図である。
符号の説明
A、B シャンク取着装置
D ドリル装置
D1 ドリル装置の回転部
1 アーバー
2、3 シャンク
4 シャンク本体
11A 取着軸
11B 拡径部
11a 雌ねじ孔
11b 平面
11e 係合溝
12 基体
12A シャンク取着孔
12D センタードリル取着孔
12E 固定ねじ孔
12G 第1係合部
12a 凹部
12b 雄ねじ部
12c 係止部材収容孔
12f 係合溝部
12p 平面
13 操作スリーブ
13a、13c 操作スリーブの拡径部分
13b 操作スリーブの縮径部分
13d 操作スリーブの拡径部
14、30 コイルスプリング
15、20 鍔状部
16 ストッパーリング
17 係止部材
20G 第1被係合部
20a 凸部
21 挿入部
21A 係止溝
22 ドリル取着部
25 雄ねじ
30a コイルスプリングの基端部
30b コイルスプリングの先端部
40 センタードリル
41 固定ねじ
50、51 コアドリル(ドリル)
50a 雌ねじ
51a コアドリルの第2被係合部
52 トルク伝達環状部材
52a 第2係合部
52c、51b 中心孔
53 ナット
54 ドリル取着部
54a 第1係合周面
54b 第2係合周面
54c 雄ねじ部
60 ビット取着孔
以下、本願発明の第1実施形態に係るシャンク取着装置を、図1〜図5を参照して説明する。図1及び図2に示すシャンク取着装置Aは、コアドリル50を電動ドリル等のドリル装置Dの回転部D1に取着するためのものであり、このシャンク取着装置Aは、アーバー1とシャンク2とを備えている。
アーバー1は、図1〜図3に示すように、基端部にその断面が六角形状の取着軸11Aが設けられている。この取着軸11Aには、細径の係合溝11eが周設されている。この係合溝11eは、図1に示すように、シャンク取着装置Aが回転部D1に取着されているときに、このシャンク取着装置Aが回転部D1から脱落しないようにするためのものである。そして、取着軸11Aの先端側には、拡径部11Bが一体に形成されている。
拡径部11Bは、図3に示すように、先端に向けて開口した有底の雌ねじ孔11aが形成されていると共に、この拡径部11Bの外周面には、スパナ等を係止するための平面11bが形成されている。この平面11bは、例えば拡径部11Bの外周面に周方向に180度間隔で2箇所に形成されている。
また、このアーバー1は、図3に示すように、拡径部11Bと螺合する基体12を備え、この基体12の基端部には、拡径部11Bの雌ねじ孔11aに螺合する雄ねじ部12bを有し、この雄ねじ部12bを雌ねじ孔11aに螺合させることによって、拡径部11Bと結合する取着軸11Aを、この基体12に取着することができる構成となっている。また、この螺合状態を解くことによって、基体12から取着軸11Aを取り外すことができる構成となっている。
更に、基体12には、図3に示すように、その先端部から中央部にいたる部分には、先端側に向かって開口するシャンク取着孔12Aが形成されている。そして、基体12には、シャンク取着孔12Aの先端からやや基端側に寄った部分に、径方向に貫通する係止部材収容孔12cが形成されている。また、図3に示すように、基体12の先端部には、その外周を覆うように操作スリーブ13が配置されている。
操作スリーブ13は、図3に示すように、略短円筒形状に形成され、係止部材収容孔12cの外側を、アーバー1の軸方向(図3の上下方向)にスライド可能に設けられている。そして、同図に示すように、操作スリーブ13の内周面には、係止部材(例えば鋼球)17をシャンク取着孔12A内に突出させ及び後退させるカム面が形成されている。
このカム面は、操作スリーブ13の先端部の内周面がやや拡径された部分13aと、その基端側でやや縮径された部分13bとを備え、この2つの部分13a、13bに断面矩形状の段部が形成されている。更に、この操作スリーブ13の縮径された部分13bの基端側には、内周面が拡径された部分13cが形成されている。そして、操作スリーブ13の基端部には外周面および内周面とも拡径された拡径部13dが形成されている。この拡径部13dと拡径された部分13cの境界部分には段部が形成されている。
また、図2に示すように、操作スリーブ13は、その内側にコイルスプリング14が装着されており、このコイルスプリング14によって基体12の先端側(下方向)に付勢されている。ただし、操作スリーブ13は、鍔状部15との当接によって、それ以上の先端側への移動が拘束されている。また、この操作スリーブ13は、基端側ストッパーリング16との当接によって、それ以上の基端側への移動が拘束されている。
このように、操作スリーブ13は、図2の上下方向に、所定の距離だけスライド可能となっている。つまり、図2に示すように、操作スリーブ13がコイルスプリング14のばね力によって下降位置に移動している状態では、縮径された部分13bが係止部材17を押圧してシャンク取着孔12A内に突出させることができる。
そして、図3に示すように、シャンク2をアーバー1から取り外した状態、即ち、コイルスプリング14のばね力に抗して、操作スリーブ13が上昇位置に移動している状態では、拡径された部分13aが係止部材17を収容し、係止部材17をシャンク取着孔12A内から係止部材収容孔12c内に後退させることができ、係止部材17がシャンク取着孔12Aへ突出しない状態にすることができる。
なお、この実施形態では、係止部材収容孔12cのシャンク取着孔12A側の内径は、やや縮径され、係止部材17がシャンク取着孔12A内に脱落しないように形成されている。
また、図3に示すように、シャンク取着孔12A内には、その内径よりも少し小さい外径寸法に形成されたコイルスプリング30が装着されている。このコイルスプリング30は、シャンク2を先端側へ押し出す押出し機能と、係止部材17がシャンク取着孔12A内に突出する動作(あるいは脱落)を規制する支承部材としての機能とを有している。
このコイルスプリング30は、図3に示すように、基端部30aの2条と先端部(支承部材)30bの3条の各巻きピッチがコイルスプリング30の線材の素線寸法と略等しくなるように形成されている。そして、基端部30aは、シャンク取着孔12Aの基端に周設されたリング溝状の係合溝部12fに係着されている。また、このコイルスプリング30の先端部(支承部材)30bは、シャンク2がこのシャンク取着孔12Aに挿入されていない状態では、係止部材収容孔12cのシャンク取着孔12A側の開口部を内側から覆う位置まで延びるように形成され、この状態で、先端部30bが係止部材17を外側方向に付勢して、係止部材17がシャンク取着孔12A内に突出しない状態を形成するように構成されている。
また、図2に示すように、基体2には、センタードリル取着孔12Dが形成されている。このセンタードリル取着孔12Dは、センタードリル40が挿入可能な内径に形成され、センタードリル40を基体12の回転中心に取着できる位置に設けられている。そして、このセンタードリル取着孔12Dは、シャンク取着孔12Aの基端側と連通し、シャンク取着孔12Aよりも小径に形成されている。
そして、図2に示すように、基体12には、センタードリル取着孔12Dに直交するように、基体12の外周面からセンタードリル取着孔12Dの中心に向けて、内周面に雌ねじを備えた固定ねじ孔12Eが形成されている。そして、この固定ねじ孔12Eには、六角レンチ孔を備えた固定ボルト41が螺合している。つまり、この固定ボルト41により、センタードリル40の基端部をセンタードリル取着孔12Dに固定できるよう構成されている。また、この固定ボルト41は、固定ねじ孔12Eに螺合してセンタードリル40を固定している状態では、固定ボルト41の基端(外側端部)は固定ねじ孔12Eの外側開口縁部の近傍に位置するよう構成され、この状態で固定ボルト41の基端の少なくとも一部は、拡径部11Bの雌ねじ孔11aの先端部で覆われた状態となっている。また、固定ボルト41は、センタードリル取着孔12Dの内径と拡径部11Bの雌ねじ孔11aの内径との間の寸法より長く形成されている。
また、基体12の外面には、スパナ等を係止するための平面12pが形成されている。この平面12pは、基体12に対して螺合する拡径部11Bの近傍に形成されている。そして、この平面12pは、外周面に180度間隔で2箇所に形成されている。
また、図1に示すように、基体12の鍔状部15の下面には、第1係合部12Gが形成されている。この第1係合部12Gは、シャンク2の鍔状部20の上面に形成されている第1被係合部20Gと回転方向において係合することができるものである。
次に、シャンク2について説明する。シャンク2は、図1に示すように、基端部に挿入部21が形成され、先端部にドリル取着部22が形成されている。挿入部21は、シャンク取着孔12Aに挿入される部分であり、ドリル取着部22は、ドリル(この実施形態では、コアドリル)50が取着される部分である。
挿入部21は、図1に示すように、外径がシャンク取着孔12Aよりも少し小径に形成された略短円筒形状のものである。そして、この挿入部21の外周には、アーバー1の係合部材17が係合するため係止溝21Aが形成されている。
ドリル取着部22は、図1に示すように、略短円筒形状に形成され、外周面に雄ねじ25が形成されている。この雄ねじ25は、コアドリル50の内周面に形成された雌ねじ50aに螺合させることができるものである。従って、コアドリル50の雌ねじ50aをシャンク2側に形成された雄ねじ25に螺合させることによって、コアドリル50をシャンク2に取着することができる。
ただし、図1に示すシャンク取着装置Aでは、コアドリル50を取着することができるシャンク2を採用したが、これに代えて、取着しようとするドリルがコアドリル50以外のドリルであって、例えば図1に示すセンタードリル40のような円柱体状の外形を有し、先端の切刃で切削し、外周面にスパイラル状に形成された切粉排出溝を有するような形状のドリルである場合は、図1に示すシャンク2に代えて、図1に示す固定ボルト41のようなボルトによるねじ止め構造をドリル取着部に設けたものを使用することができる。或いは、従来公知のドルリを回転軸に挟着するチャック構造による挟着機構を設けたものを使用することができる。
また、図1に示すように、挿入部21とドリル取着部22との間には、鍔状部20が形成され、この鍔状部20は、その上面に第1被係合部20Gが形成されている。この第1被係合部20Gは、アーバー1の下面に形成されている第1係合部12Gに噛み合うことができるように形成されている。これによって、アーバー1の回転トルクを、この互いに噛み合う第1係合部12G及び第1被係合部20Gを介してシャンク2に伝達することができる。
この第1被係合部20Gは、図5に示すように、凸部20aが120度間隔で周方向に3箇所形成されている。そして、第1係合部12Gは、図4に示すように、第1被係合部20Gの凸部20aに噛み合うことができる凹部12aが、60度間隔で周方向に6箇所形成されている。従って、アーバー1にシャンク2を取着しようとするときは、例えばシャンク2を周方向に60度回転させれば、凸部20aを凹部12aに噛み合わせることができる。
次に、上記のように構成されたシャンク取着装置Aを使用してワーク等に対して穿孔作業を行う手順、及びこのシャンク取着装置Aの作用及び効果を説明する。まず、図1に示すように、シャンク2に例えばコアドリル50を取着する。シャンク2にコアドリル50を取着するときは、コアドリル50の雌ねじ50aをシャンク2の雄ねじ25に螺合させて締め付ければよい。
そして、図2に示すように、コアドリル50が取着されたシャンク2を、アーバー1に取着する。つまり、シャンク2の挿入部21を、アーバー1のシャンク取着孔12Aに挿入する。この挿入の過程において、シャンク2の先端がコイルスプリング30の先端部30bをシャンク取着孔12Aの奥側に押し込み、係止部材17がシャンク取着孔12A内へ移動できる程度にまで押し上げると、係止部材17が挿入部21の外周面に当接すると共に、鍔状部15の下面が鍔状部20の上面と当接する状態となる。次に、第1係合部12Gの凹部12aと第1被係合部20Gの凸部20aが噛み合うように、シャンク2をアーバー1に対して、必要に応じて適宜角度(少なくとも60度以下の角度)だけ回転させて、両者を噛み合わせる。そして、この状態から更にシャンク2の挿入部21をシャンク取着孔12Aの奥側に挿入すると、係止部材17が挿入部21の係止溝21Aに係合し、これによって、図2に示すように、シャンク2をアーバー1に取着することができる。
なお、図2に示すように、シャンク2をアーバー1に取着した状態では、コイルスプリング14によって付勢されている操作スリーブ13が下方に移動して、操作スリーブ13が鍔状部15に当接し、このとき、縮径部分13bが係止部材17を係止溝21Aに押し付ける状態となる。
そして、シャンク2をアーバー1に取着した後に、又はその前に、図2に示すように、センタードリル40の基端部をアーバー1のセンタードリル取着孔12Dに挿入して取着する。このとき、固定ボルト41を固定ねじ孔12Eに締め込んで、センタードリル40をアーバー1の基体12に固定する。
次に、図1に示すように、アーバー1の取着軸11Aを、例えば電動ドリル等のドリル装置Dのビット取着孔60に取着して、ドリル装置Dを作動させる。これによって、コアドリル50及びセンタードリル40を使用して所望の孔を穿設することができる。
また、図2に示すように、シャンク2をアーバー1に取着した状態で、アーバー1に設けられた係止部材17が、シャンク2に形成された係止溝21Aに係合しているので、シャンク2がアーバー1から引き離される軸方向の移動を係止することができ、シャンク2がアーバー1から外れることがない。更にこの状態で、アーバー1に設けられた第1係合部12Gが、シャンク2に設けられた第1被係合部20Gに係合していることによって、アーバー1からの大きな回転トルクや衝撃的な回転トルクをシャンク2に伝達することができる。
そして、この状態で、シャンク2の鍔状部15がアーバー1の鍔状部20に当接しており、シャンク2がアーバー1に接近する軸方向の移動を確実に係止することができるので、この鍔状部15、20を介して穿孔作業の際に発生する軸方向の衝撃を、アーバー1が受け止めることができる。これによって、効率よく穿孔作業を行うことができる。
また、コアドリル50がシャンク2に着脱自在に取着されているので、消耗品であるコアドリル50が摩耗すれば、このコアドリル50だけ交換すればよく、シャンク2はそのまま使用することができる。
更に、図1に示すコアドリル50に代えて、これと外径の異なるコアドリルをシャンク2に取着して使用することができる。つまり、コアドリル50の雌ねじ50aがドリル取着部22の雄ねじ25に螺合できるように形成することによって、サイズの異なるコアドリルをシャンク2に取着できるようにすることができる。
また、この実施形態に係るシャンク取着装置Aによると、衝撃的に作用する回転トルクに十分に耐えることができるように設計するときは、アーバー1に設けられた第1係合部12G、及びシャンク2に設けられた第1被係合部20Gの、その回転トルクが掛かる方向の強度を大きくすればよい。従って、シャンク2がアーバー1から引き離される軸方向の移動を係止するための係止部材17と係止溝21Aとの係合の強度を大きくする必要がないので、このシャンク取着装置Aを比較的小型にすることができる。また、シャンク2とアーバー1との当接部分である鍔状部15、20で、穿孔作業の際に発生する軸方向の衝撃を受け止めることができるので、第1係合部12G、第1被係合部20G、係止部材17、及び係止溝21Aに対して、軸方向の衝撃に対する強度を考慮する必要がなく、これによってもこのシャンク取着装置Aを比較的小型にすることができる。
更に、図3に示すように、アーバー1を取着軸11A側部分と基体12側部分とに、雄ねじ部12b及び雌ねじ孔11aを介して着脱自在に分割できるようにすることによって、取着軸11Aが損傷したときに、この損傷した取着軸11A側部分を別の取着軸11A側部分と交換することができ、基体12側部分を交換する必要がないので経済的である。
そして、図2に示すように、センタードリル40は、センタードリル取着孔12Dに挿入した状態で、固定ねじ41によってアーバー1の基体12に固定することができるが、この固定ねじ41は、コアドリル50及びセンタードリル40を使用して孔開け作業をしているときに、その振動によって緩む可能性があるが、アーバー1の拡径部11Bが、固定ねじ孔12Eに螺合する固定ねじ41の少なくとも一部を外側から覆っているので、固定ねじ41が基体12から脱落することを防止することができる。
また、図1に示すように、シャンク取着装置Aは、シャンク2がシャンク取着孔12Aに装着されていないときに、係止部材17のシャンク取着孔12A内への突出を規制する支承部材(先端30b)を有し、この支承部材は、シャンク取着孔12A内に配置されているコイルスプリング30の先端30bによって形成された構成となっている。このように係止部材17のシャンク取着孔12A内への突出を規制する支承部材を、シャンク取着孔12A内に配置されているコイルスプリング30の先端30bによって形成することによって、支承部材の分だけ部品点数を少なくすることができる。
更に、図2に示すシャンク取着装置Aでは、操作スリーブ13を軸方向に沿って上方に移動させることによって、シャンク2をアーバー1から取り外すことができる構成となっているので、ドリル装置Dに取着して使用している状態で、このシャンク取着装置Aに対して回転方向の慣性力が作用しても、この慣性力に起因して操作スリーブ13が回転方向に動き、係止部材17がシャンク取着孔12Aから後退して、シャンク2がアーバー1から脱落してしまうようなことがない。
なお、シャンク2をアーバー1から取り外すときには、図2に示す状態から、作業者が操作スリーブ13を基端側(上方)へ移動させればよい。これによって、係止部材17が外側へ移動して、シャンク2がコイルスプリング30の付勢力によって、アーバー1のシャンク取着孔12Aから先端側へ押し出される。
次に、本願発明の第2実施形態に係るシャンク取着装置Bを、図6〜図8を参照して説明する。この図6に示す第2実施形態に係るシャンク取着装置Bと、図2に示す第1実施形態に係るシャンク取着装置Aとが相違するところは、コアドリル51、50をシャンク3、2に取着する構成が相違するところである。これ以外は、図2に示す第1実施形態に係るシャンク取着装置Aと同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの詳細な説明を省略する。
この第2実施形態に係るシャンク取着装置Bによると、図6に示すように、比較的外径の大きいコアドリル51を取着することができ、このコアドリル51を使用して、比較的直径の大きい孔を穿設することができるようにしたものである。
図7(a)は、シャンク3を組み立てた状態を示す平面図、図7(b)は、シャンク3を分解した状態を示す部分断面正面図である。この図7(b)に示すように、シャンク3は、シャンク本体4、トルク伝達環状部材52、及びナット53を備えている。そして、このシャンク本体4は、挿入部21及びドリル取着部54を備えている。ただし、挿入部21は、図8(a)に示すように、図1に示す第1実施形態の挿入部21と同等のものである。
ドリル取着部54は、図8(a)に示すように、略短円筒形状に形成され、外周面にトルク伝達環状部材52が取り付けられる第1係合周面54a、コアドリル51の天板が取り付けられる第2係合周面54b、及びナット53が螺合する雄ねじ部54cが形成されている。そして、第1係合周面54aの外径が最も大きく形成され、第2係合周面54bはそれよりも小さく形成され、雄ねじ部54cは、最も小さく形成されている。
トルク伝達環状部材52は、図7及び図8に示すように、略円環状の板状体であり、その上面に第1被係合部20Gが形成され、その下面に第2係合部52aが形成されている。この第1被係合部20Gは、第1実施形態のものと同等の、3つの凸部20aを備えており、この3つの凸部20aが噛み合うことができるように、図6に示すアーバー1の鍔状部15の下面には、6つの凹部12aが形成されている。この6つの凹部12aは、第1係合部12Gであり、第1実施形態と同等のものである。
第2係合部52aは、コアドリル51の天板に形成されている第2被係合部51aに噛み合うことができるように形成されている。これによって、シャンク3の回転トルクを、この互いに噛み合う第2係合部52a及び第2被係合部51aを介してコアドリル51に伝達することができる。
この第2係合部52aは、図7(a)、(b)に示すように、凸部であり180度間隔で周方向に2箇所形成されている。そして、第2被係合部51aは、図8(a)、(b)に示すように、第2係合部52aである凸部に係合することができる凹部(小孔)であり、180度間隔で周方向に2箇所形成されている。
このように構成されたシャンク本体4に対して、トルク伝達環状部材52及びコアドリル51を取着するときは、図8(a)に示すように、まず、ドリル取着部54に、トルク伝達環状部材52及びコアドリル51のそれぞれの中心孔52c、51bを順次装着して、トルク伝達環状部材52の第2係合部52aと、コアドリル51の第2被係合部51aとを互いに係合させる。そして、ナット53をシャンク3の雄ねじ部54cに螺合させて締め付ける。そして、第1実施形態と同様にして、図6に示すように、コアドリル51が取着されたシャンク3を、アーバー1に取着する。
そして、第1実施形態と同等に、図6に示すように、センタードリル40の基端部をアーバー1のセンタードリル取着孔12Dに挿入して、固定ボルト41でセンタードリル40をアーバー11に固定する。
次に、図1に示すように、アーバー11の取着軸11Aを、例えば充電式のドリル装置Dのビット取着孔60に取着して、ドリル装置Dを作動させる。これによって、コアドリル51及びセンタードリル40を使用して所望の孔を穿設することができる。
上記のように構成されたシャンク取着装置Bによると、図6に示すように、コアドリル51をシャンク3に取着すると共に、このシャンク3をアーバー1に取着すると、アーバー1の回転トルクを、トルク伝達環状部材52を介してコアドリル51に伝達することができる。そして、トルク伝達環状部材52に設けられた第2係合部52aが、コアドリル51に設けられた第2被係合部51aに係合しているので、シャンク3の比較的大きい回転トルクを、コアドリル51に伝達することができ、比較的直径の大きい孔を開けることができる。
そして、図1、図6及び図7に示すように、第1係合部12Gが凹部12a(又は凸部)であって、第1被係合部20Gが凸部20a(又は凹部)とし、第2係合部52aが凹部(又は凸部)であって、第2被係合部51aが凸部(又は凹部)とすると、比較的簡単な構成によって、アーバー1の比較的大きい回転トルクをシャンク3に伝達することができるし、シャンク3の比較的大きい回転トルクをコアドリル51に伝達することができる。
また、図6に示すように、第1係合部12G、第1被係合部20G、第2係合部52a、及び第2被係合部51aをトルク伝達環状部材52に形成し、このトルク伝達環状部材52とコアドリル51とを互いに係合させた状態で、これら両者をシャンク3にナット53で締結する構成としたので、このトルク伝達環状部材52の直径を大きくすると共に、第1係合部12G、第1被係合部20G、第2係合部52a、及び第2被係合部51aの回転中心からの距離を大きくすることによって、比較的大きい回転トルクを伝達できるようにすることができる。そして、このトルク伝達環状部材52は、アーバー1及びシャンク3と別個に製作することができるので、アーバー1及びシャンク3と一体にして製作する場合と比較して、比較的簡単に製作することができる。これ以外は、第1実施形態と同様に作用するので、それらの説明を省略する。
ただし、図6に示す第2実施形態では、シャンク本体4とトルク伝達環状部材52とを別個の部材としたが、両者を一体に形成した構成としてもよい。
以上のように、本発明に係るシャンク取着装置は、比較的大きな回転トルクを伝達することができると共に、比較的小型にすることができる優れた効果を有し、このようなシャンク取着装置に適用するのに適している。

Claims (6)

  1. ドリル装置の回転部にドリルを取着するためのものであり、アーバーとシャンクとを備え、前記アーバーは前記回転部に着脱自在であって、前記アーバーと前記シャンクとは互いに着脱自在であり、かつ、前記シャンクは前記ドリルに着脱自在であるシャンク取着装置において、
    前記シャンクを前記アーバーに取着した状態で、前記アーバーに設けられた係止部材が、前記シャンクの側面に形成された係止溝に係合することによって、前記シャンクが前記アーバーから引き離される軸方向の移動を係止し、前記アーバーに設けられた第1係合部が、前記シャンクに設けられた第1被係合部に係合することによって、前記アーバーの回転トルクを前記シャンクに伝達することができ、前記シャンクが前記アーバーに当接して前記シャンクが前記アーバーに接近する軸方向の移動を係止する構成としたことを特徴とするシャンク取着装置。
  2. 前記ドリルを前記シャンクに取着した状態で、前記シャンクに設けられた第2係合部が、前記ドリルに設けられた第2被係合部に係合することによって、前記シャンクの回転トルクを前記ドリルに伝達することができる構成としたことを特徴とする請求項1記載のシャンク取着装置。
  3. 前記第1係合部が凹部又は凸部であって、第1被係合部が凸部又は凹部であり、
    前記第2係合部が凹部又は凸部であって、第2被係合部が凸部又は凹部であることを特徴とする請求項2記載のシャンク取着装置。
  4. 前記第1係合部、第1被係合部、第2係合部、及び第2被係合部がトルク伝達環状部材に形成され、このトルク伝達環状部材とドリルとを互いに係合させた状態で、これら両者を前記シャンクにねじで締結することを特徴とする請求項2又は3記載のシャンク取着装置。
  5. 前記アーバーは、ドリル装置の回転部に取着される取着軸を有し、この取着軸の先端部に拡径部を設け、この拡径部は、前記アーバーの基体に対して着脱自在にねじ結合し、
    前記シャンクが前記アーバーに形成されたシャンク取着孔に着脱自在に装着する構成であり、
    前記シャンク取着孔に連通するセンタードリル取着孔を前記アーバーの基体に設け、
    前記センタードリル取着孔に直交するように、前記基体の外周面から前記センタードリル取着孔の中心に向けて、内周面に雌ねじが形成された固定ねじ孔を設け、
    前記固定ねじ孔に、先端が前記センタードリル取着孔内に突出可能に固定ねじが螺合し、
    前記拡径部が、前記固定ねじ孔に螺合する前記固定ねじの少なくとも一部を外側から覆うことによって、前記固定ねじが前記基体の外側に脱落することを防止するように構成した請求項1乃至3のいずれかに記載のシャンク取着装置。
  6. 前記シャンクを前記アーバーに形成されたシャンク取着孔に着脱自在に装着する構成であり、
    前記シャンクが前記シャンク取着孔に装着されていないときに、前記係止部材の前記シャンク取着孔内への突出を規制する支承部材を有し、
    前記支承部材は、前記シャンク取着孔内に配置されているコイルスプリングの先端によって形成され、
    前記コイルスプリングの基端部が、前記シャンク取着孔の奥側部の内周面に周接した係合溝部に係着することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシャンク取着装置。
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