JP2002046079A - 鋼球脱落を防止したインパクト回転工具 - Google Patents
鋼球脱落を防止したインパクト回転工具Info
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Abstract
であって、且つ、安価で、組立性に優れたインパクト回
転工具を提供することを課題とする。 【解決手段】 アルビン5と噛合する時のハンマー2の
位置と鋼球1組み入れ時のハンマー2の位置との間にお
いて、ハウジング9内面からストッパー10を突設す
る。このようにすることで、鋼球1の脱落し得る位置に
ハンマー2が到達する前にストッパー10がハンマー2
を係止する。
Description
に関し、詳しくは駆動軸に設けたカム溝及びハンマーに
設けたハンマー溝に組み込まれた鋼球の脱落を防止する
為の技術に関する。
付け又は緩める際に用いる回転工具であって、一定以上
の荷重がかかった場合には打撃を行なうことで更に強大
なトルクを発生させるものである。上記機能を与える為
に回転工具に用いる構成としては、本発明においても従
来のものと同様の構成をとるので、以下、本発明の実施
の形態における一例を示した図1及び図2を用いて打撃
を与える為の構成について説明する。
いて駆動軸4と嵌合するように環状のハンマー2を配
し、上記駆動軸4には略V字状にカム溝4aを設け、上
記ハンマー2には軸方向にハンマー溝2aを設ける。上
記カム溝4a及びハンマー溝2aに挿入した鋼球1を介
して、駆動軸4の回転運動をハンマー2に伝達し、更に
上記ハンマー2と噛合したアンビル5へと回転運動が伝
達される。作業中にアンビル5にある一定以上の荷重が
生じ、その回転が鈍った場合には、上記鋼球1とV字状
のカム溝4aの嵌合部において、カム溝4aに略中央に
位置していた鋼球1を、どちらかの溝方向に沿って押し
下げる分力が生じる。ここでカム溝4aにおける略V字
状のどちらの溝に沿うかは、回転軸4の回転方向によ
る。
動して、ハンマー2が駆動軸4上を押し下げられること
で、上記ハンマー2とアンビル5の噛合が外れる。この
時ハンマー2は回転運動をしているのに対して、アンビ
ル5はその回転運動を停止した状態となる。ハンマー2
はコイル状のスプリング6による押し戻しによって再び
アンビル5と噛合するのだが、その際に、ハンマー2は
停止したアンビル5に対して自らの回転による打撃を与
える。このようにして、ねじ締め等の作業中にある一定
以上の荷重が生じた場合には、打撃により更に強力なト
ルクを発生させることができる。
も、このように鋼球を介することで、ねじを締め付け又
は緩める際の打撃を実現するのだが、使用中にコイル状
のスプリングが略密接状態になるまでハンマーが引き下
げられた場合には、鋼球が容易に脱落し得る状態になる
という問題点があった。というのも、鋼球をカム溝及び
ハンマー溝に挿入する為には、ハンマーをスプリングが
略密接状態になるまで引き下げた状態にし、その後に鋼
球を挿入する方法を採るからである。
においては、上記問題点を解決する為に鋼球挿入後に押
上ピン等を挿入することで、コイルスプリングの受座を
スプリングの密着方向へと押上げ、ハンマーの後退を制
限することで鋼球の脱落を阻止することを特徴としてい
た。ところが上記構成のものでは、確かに鋼球の脱落は
阻止できるものの、その為に要する部品点数が多くな
り、組立工程が複雑となる。また補修性も低くならざる
を得ず、且つ、押上ピンの抜け落ち等の二次トラブルの
発生も予想される。
みてなされたものであり、確実に鋼球脱落を防止するも
のであって、且つ、安価で、組立性に優れたインパクト
回転工具を提供することを課題とするものである。
に請求項1に係る本発明を、アンビルがある一定以上の
荷重に達した場合に駆動軸の回転運動をハンマーの後退
運動に変換する為のカム溝を駆動軸に、ハンマー溝をハ
ンマーに、鋼球を上記カム溝及びハンマー溝に嵌合する
ように夫々設けると共に、ハンマー後退によりアンビル
との噛合を外した後に再び打撃を伴ってハンマーとアン
ビルを噛合させる為のスプリングを設け、更に上記部品
をハウジングで覆ったインパクト回転工具において、一
定以上のハンマー後退によって鋼球がカム溝及びハンマ
ー溝から脱落するのを防止する為のストッパーを、鋼球
組み込み時のハンマー位置とアンビル噛合時のハンマー
位置の間に設けることを特徴とする鋼球脱落を防止した
インパクト回転工具とすることで、ハンマーが鋼球脱落
位置まで後退する前にストッパーがハンマー後部を係止
するので、鋼球が脱落するのを確実に防止することがで
きる。
をハウジングと一体化して設けることを特徴とする請求
項1記載の鋼球脱落を防止したインパクト回転工具と
し、また請求項3記載の本発明を、ストッパーをハウジ
ングに内装した部品と一体化して設けることを特徴とす
る請求項1記載の鋼球脱落を防止したインパクト回転工
具とすることによって、特別に部材を追加する必要もな
く、簡単な組立工程によって鋼球の脱落を確実に防止す
ることができる。
数個とし、夫々対向する位置に設けることを特徴とする
請求項1〜3のいずれか記載の鋼球脱落を防止したイン
パクト回転工具とすることによって、複数のストッパー
によってハンマーを係止する場合に、ハンマーとの衝突
によって受けるエネルギーが特定のストッパーに集中す
ることを防ぐことができる。
その全体でハンマー後部を受けるようなリング状に形成
することを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の鋼
球脱落を防止したインパクト回転工具とすることで、ハ
ンマーとの衝突によって受けるエネルギーがストッパー
の特定の箇所に集中することを防ぐことができる。
強用リブを設けることを特徴とする請求項1〜5のいず
れか記載の鋼球脱落を防止したインパクト回転工具とす
ることで、ストッパーの強度を増すことができる。
に基づいて説明する。図1〜4は本発明の実施の形態に
おける一例を示す縦断面図であり、図5は図4中のA−
A線断面図である。本発明のインパクト回転工具は、ね
じ類を締め付け又は緩める際に一定以上の荷重が生じた
場合に、打撃を行なうことで更に強大なトルクを発生さ
せるものであるが、上記構成については従来の技術の説
明において既に述べているので以下に簡単に述べると共
に、内装した鋼球1の脱落を防止する為の構成について
は詳細な説明をおこなう。
ことで駆動軸4の回転運動をアルビン5に伝達している
状態であり、鋼球1を介してハンマー2を後退させる力
が加わることで図2に示すようにハンマー2は後退し、
アンビル5との噛合いが外れる。この状態ではハンマー
2の後方に設けたコイル状のスプリング6はまだ密着状
態に至っておらず、従って鋼球1も脱落する状態にな
い。
スプリング6が密着状態となるまでハンマー2が後退し
たとすると、スプリング6及びハンマー2は図3の点線
にて示した位置に達する。このときハンマー2の後部は
鋼球脱落位置8へと至る。
マー2の位置とアンビル5噛合時のハンマー2の位置と
の間で、ハウジング9内面から駆動軸4と垂直方向にス
トッパー10を突設している。従って、図4に示すよう
に上記ストッパー10がハンマー2の後部を係止するこ
とで、ハンマー2の鋼球脱落位置8への到達を防止して
いる。更にストッパー10において、図5にも示すよう
にハンマー2の後退方向に補強用リブ14を突設するこ
とで、ストッパー10の強度を増大させている。
を示している。図に示すようにハンマー2の後方に配し
た内装部品12から、ハンマー2に向けて駆動軸4と平
行にストッパー10を突設している。ハンマー2が鋼球
脱落位置8へと達する前に、その後部を上記ストッパー
10により係止するので、鋼球1の脱落を防止すること
ができる。
の例であり、図8は図7中のB−B線断面図である。ハ
ウジング9内面の対向する位置から1対のストッパー1
0が、駆動軸4と垂直方向に突設しており、上記ストッ
パー10がハンマー2の後部を係止することで、ハンマ
ー2の鋼球脱落位置8への到達を防止している。
後退する前にストッパーがハンマー後部を係止するの
で、鋼球の脱落を確実に防止することができる。
装部品と一体化して形成することで、特別に部品を組み
付ける必要もなくなるので、優れた組立性によって、且
つ、低コストで商品を提供することができる。
か、複数のストッパーを対抗する様に形成することよ
り、ストッパーの一部に応力が集中して変形や破損が生
じることを防止し、大きな荷重に耐えることのできるス
トッパーとすることができる。
ことで、ストッパーの強度を増大させ、更に大きな荷重
にも耐えることのできるストッパーとすることができ
る。
図であり、ハンマーとアルビンが噛合した状態である。
た状態である。
パーと係止せず鋼球脱落位置にまで後退した状態を示し
ている。
パーと当接した状態である。
面図である。
縦断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 アンビルがある一定以上の荷重に達した
場合に駆動軸の回転運動をハンマーの後退運動に変換す
る為のカム溝を駆動軸に、ハンマー溝をハンマーに、鋼
球を上記カム溝及びハンマー溝に嵌合するように夫々設
けると共に、ハンマー後退によりアンビルとの噛合を外
した後に再び打撃を伴ってハンマーとアンビルを噛合さ
せる為のスプリングを設け、更に上記部品をハウジング
で覆ったインパクト回転工具において、一定以上のハン
マー後退によって鋼球がカム溝及びハンマー溝から脱落
するのを防止する為のストッパーを、鋼球組み込み時の
ハンマー位置とアンビル噛合時のハンマー位置の間に設
けることを特徴とする鋼球脱落を防止したインパクト回
転工具。 - 【請求項2】 ストッパーをハウジングと一体化して設
けることを特徴とする請求項1記載の鋼球脱落を防止し
たインパクト回転工具。 - 【請求項3】 ストッパーをハウジングに内装した部品
と一体化して設けることを特徴とする請求項1記載の鋼
球脱落を防止したインパクト回転工具。 - 【請求項4】 ストッパーを複数個とし、夫々対向する
位置に設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
記載の鋼球脱落を防止したインパクト回転工具。 - 【請求項5】 ストッパーを、その全体でハンマー後部
を受けるようなリング状に形成することを特徴とする請
求項1〜3のいずれか記載の鋼球脱落を防止したインパ
クト回転工具。 - 【請求項6】 ストッパーに補強用リブを設けることを
特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の鋼球脱落を防
止したインパクト回転工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000232168A JP2002046079A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 鋼球脱落を防止したインパクト回転工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000232168A JP2002046079A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 鋼球脱落を防止したインパクト回転工具 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006124265A Division JP4539606B2 (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | 鋼球脱落を防止したインパクト回転工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002046079A true JP2002046079A (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=18724892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000232168A Pending JP2002046079A (ja) | 2000-07-31 | 2000-07-31 | 鋼球脱落を防止したインパクト回転工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002046079A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2442324A (en) * | 2006-09-27 | 2008-04-02 | Bosch Gmbh Robert | Hand-held machine tool with axial stop |
EP2025473A2 (en) | 2007-08-09 | 2009-02-18 | Ingersoll Rand Company | Impact wrench |
CN103862416A (zh) * | 2012-12-12 | 2014-06-18 | 英古所连公司 | 扭矩受限冲击工具 |
US9737978B2 (en) | 2014-02-14 | 2017-08-22 | Ingersoll-Rand Company | Impact tools with torque-limited swinging weight impact mechanisms |
-
2000
- 2000-07-31 JP JP2000232168A patent/JP2002046079A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2025473A2 (en) | 2007-08-09 | 2009-02-18 | Ingersoll Rand Company | Impact wrench |
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US9272400B2 (en) | 2012-12-12 | 2016-03-01 | Ingersoll-Rand Company | Torque-limited impact tool |
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