JPWO2008053929A1 - 微小構造体の検査装置、微小構造体の検査方法及び基板保持装置 - Google Patents
微小構造体の検査装置、微小構造体の検査方法及び基板保持装置Info
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Abstract
両側で支えられた可動部(16a)を有する微小構造体の検査装置であって、前記微小構造体が形成されたウエハ(8)の主要面が、ほぼ一定の曲率半径を有する凸形状又は凹形状になるように、ウエハ(8)を保持するチャックトップ(9)を備える。さらに、ウエハ(8)の主要面の形状の曲率半径を変化させる変形手段を含む。特に、変形手段は、基板を載置するチャックトップ(9)の上面の形状を、温度によって変形させる温度制御手段である。チャックトップ(9)の上面を平面として、ウエハ(8)を載置する上面が凸形状又は凹形状の搬送用トレイを、ウエハ(8)とチャックトップ(9)の間に挟む構成でもよい。
Description
本発明は、微小構造体たとえばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を検査する検査装置、検査方法及び微小構造体が形成された基板の保持装置に関する。
近年、特に半導体微細加工技術等を用いて、機械・電子・光・化学等の多用な機能を集積化したデバイスであるMEMSが注目されている。これまでに実用化されたMEMS技術としては、たとえば自動車又は医療用の各種センサがあり、マイクロセンサである加速度センサや圧力センサ、エアーフローセンサ等にMEMSデバイスが搭載されてきている。また、インクジェットプリンタヘッドにこのMEMS技術を採用することにより、インクを噴出するノズル数の増加と正確なインクの噴出が可能となり、画質の向上と印刷スピードの高速化を図ることが可能となっている。さらには、反射型のプロジェクタにおいて用いられているマイクロミラーアレイ等も一般的なMEMSデバイスとして知られている。
また、今後MEMS技術を利用したさまざまなセンサやアクチュエータが開発されることにより光通信・モバイル機器への応用、計算機の周辺機器への応用、さらにはバイオ分析や携帯用電源への応用へと展開することが期待されている。
一方で、MEMSデバイスの発展に伴い、微細な構造等であるがゆえにそれを適正に検査する方式も重要となってくる。従来、MEMSデバイスをパッケージした後にデバイスをパッケージごと回転させたり、あるいは振動させたりしてデバイスの特性の評価を実行してきたが、微細加工後のウエハ状態等の初期段階において適正な検査を実行して不良を検出することにより、製品の歩留りを向上させ、製造コストをより低減することが望ましい。
ウエハの状態でMEMSデバイスを検査する場合、MEMSデバイスの各チップの固定条件や応力条件を均一に保つことが望ましい。例えば、ウエハに反りがあって、載置台に接触していないチップがあったり、ウエハを固定するチャックトップの形状に歪みがあって、ウエハが部分的に曲げ応力を受けるような場合、各チップを同じ条件で検査することができない。
そこで、ウエハの反りを矯正したり、ウエハに応力を加える方法が提案されている。例えば、特許文献1又は特許文献3は、ウエハに反りが生じている場合でも、チップの電気特性を精度よくテストできる技術が記載されている。
特許文献1の技術は、プローブカードの下面側に押圧手段を備え、ウエハにプローブを接触させる際に、押圧治具を介して被検査チップの周域をチャックテーブルの上に押え付けて密着させて良好なコンタクト状態を確保する。特許文献3の技術は、ステージに複数のコンタクトピンを設けると共に、可動するコンタクト片によりコンタクトピンを選択的に押圧し、このコンタクト片に対応する特定部位でコンタクトピンを半導体ウエハの裏面に当接させる。
また、特許文献2は、ウエハに圧縮応力を印加する技術が記載されている。特許文献2の技術は、半導体ウエハの下方部に設置した圧縮応力発生機構のネジを回し、保持した半導体ウエハの裏面に軽く接触させ、さらにネジを回して回転角度とネジピッチに応じた圧縮応力を半導体ウエハに定量的に印加する。
その他、ウエハを水平に吸着保持する技術として、例えば、特許文献4又は特許文献5などがある。特許文献4の技術は、ウエハステージに設けた筒状の支柱を、ウエハの反りや裏面の異物に応じて上下動させて、ウエハ吸着面を設定する。また、特許文献5の技術は、チャック本体のウエハに接触しない凹部に導入された流体により、前記凹部の底面側へのウエハの自重によるたわみを補正する。
特開平5−288802号公報
特開平5−343504号公報
特開2004−311799号公報
特開平6−169007号公報
特開平9−266242号公報
微小な可動部を有するMEMSデバイスはその特性を検査する際には、外部から物理的な刺激を与える必要がある。一般に、加速度センサ等の微小な可動部を有する構造体は、微小な動きに対してもその応答特性が変化するデバイスである。したがって、その特性を評価するためには、精度の高い検査をする必要がある。また、デバイスの可動部に非接触で検査することが望ましい。
例えば、MEMSデバイスである加速度センサをウエハ状態で検査する方法として、音波をセンサの可動部に加えて可動部の動きを検出する方法がある。その他、ウエハ全体を加振する方法、ウエハを傾けて重力の方向の変化を計測する方法、センサの可動部を機械的に振動する方法、センサの可動部に流体を吹き付けて変位させる方法などがある。
微小構造体が両持ち梁構造などで、ウエハの反りが可動部の振動モードに影響する場合、ウエハの成膜構成ならびにチャックトップの形状によっては、外因による加振作用を与えても、可動部が振動しない、もしくは振動が小さく、正常なテストが実施できない場合がある。また、ウエハの反りを矯正し各チップを平面状態にして検査しても、梁構造の微細な成膜異常を検出することができない場合がある。
特許文献2の技術では、ウエハの形状(通常は円形)によって、チップごとの応力は均一にならない。また、ウエハに反りがある場合にも、チップによって応力が異なることが考えられる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、両側で支えられた可動部を有する微小構造体について、ウエハ状態において特性の動的試験を高い精度で行うことができる検査装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る微小構造体の検査装置は、両側で支えられた可動部を有する微小構造体の検査装置であって、
前記微小構造体が形成された基板の主要面が、ほぼ一定の曲率半径を有する凸形状又は凹形状になるように、前記基板を保持する基板保持手段を備えることを特徴とする。
前記微小構造体が形成された基板の主要面が、ほぼ一定の曲率半径を有する凸形状又は凹形状になるように、前記基板を保持する基板保持手段を備えることを特徴とする。
さらに、前記基板の主要面の形状の曲率半径を変化させる変形手段を含むことを特徴とする。
特に、前記変形手段は、前記基板を載置するチャックトップの上面の形状を、温度によって変形させる温度制御手段であることを特徴とする。
好ましくは、前記基板保持手段は、前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状のチャックトップを備えることを特徴とする。
前記基板保持手段は、前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状の搬送用トレイを備えて構成されてもよい。
本発明の第2の観点に係る微小構造体の検査方法は、両側で支えられた可動部を有する微小構造体の検査方法であって、
前記微小構造体が形成された基板の主要面が、ほぼ一定の曲率半径を有する凸形状又は凹形状になるように前記基板を保持しながら、前記微小構造体の特性を測定することを特徴とする。
前記微小構造体が形成された基板の主要面が、ほぼ一定の曲率半径を有する凸形状又は凹形状になるように前記基板を保持しながら、前記微小構造体の特性を測定することを特徴とする。
さらに、前記基板の主要面の形状の曲率半径を変化させる変形工程を含むことを特徴とする。
好ましくは、前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状のチャックトップに、前記基板を吸着して保持する吸着保持工程を備えることを特徴とする。
前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状を有する搬送用トレイを、前記基板と前記チャックトップの間に挟んで、前記基板を吸着して保持してもよい。
本発明の第3の観点に係る基板保持装置は、両側で支えられた可動部を有する微小構造体が形成された基板の主要面が、ほぼ一定の曲率半径を有する凸形状又は凹形状になるように、前記基板を保持することを特徴とする。
さらに、前記基板の主要面の形状の曲率半径を変化させる変形手段を含むことを特徴とする。
好ましくは、前記基板保持装置は、前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状のチャックトップであることを特徴とする。
好ましくは、前記基板保持装置は、真空吸着により前記基板を保持し、
前記基板を載置する前記チャックトップの上面に形成される真空吸着するための溝が、少なくとも前記微小構造体の可動部でない部分に接するように形成される。
前記基板を載置する前記チャックトップの上面に形成される真空吸着するための溝が、少なくとも前記微小構造体の可動部でない部分に接するように形成される。
なお、前記基板を載置する前記チャックトップの上面に、多孔質の層が形成されてもよい。
好ましくは、前記基板を載置する前記チャックトップの上面に、前記基板の前記微小構造体の可動部でない部分に接するように多孔質の層が形成される。
前記基板保持装置は、前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状を有する搬送用トレイを含んで構成されてもよい。
好ましくは、前記基板保持装置は、真空吸着により前記基板を保持し、
前記基板を載置する前記搬送用トレイの上面に形成される真空吸着するための溝が、少なくとも前記微小構造体の可動部でない部分に接するように形成される。
前記基板を載置する前記搬送用トレイの上面に形成される真空吸着するための溝が、少なくとも前記微小構造体の可動部でない部分に接するように形成される。
なお、前記基板保持装置は、真空吸着により前記基板を保持し、
前記基板を載置する前記搬送用トレイの上面に、多孔質の層が形成されてもよい。
前記基板を載置する前記搬送用トレイの上面に、多孔質の層が形成されてもよい。
好ましくは、前記基板を載置する前記搬送用トレイの上面に、前記基板の前記微小構造体の可動部でない部分に接するように多孔質の層が形成される。
本発明に係る微小構造体の検査装置及び検査方法は、電気的変化量を大きくとれるようになるため、両側で支えられた可動部を有する微小構造体をウエハ状態において正常に検査することが可能になる上、検査する信号のS/N比を向上することができる。
1 検査装置
2 検査制御部
3 チャックトップ温度制御部(温度制御手段)
4 プローブカード
4a プローブ
8 ウエハ(基板)
9 チャックトップ(基板保持手段)
16 加速度センサ(微小構造体)
16a 可動部
17 トレイ(基板保持手段)
17a 導通管
17b 多孔質層
17c 真空溝
18 平板
91 真空溝
AR 重錘体(可動部)
BM ビーム(可動部)
TP チップ(微小構造体)
2 検査制御部
3 チャックトップ温度制御部(温度制御手段)
4 プローブカード
4a プローブ
8 ウエハ(基板)
9 チャックトップ(基板保持手段)
16 加速度センサ(微小構造体)
16a 可動部
17 トレイ(基板保持手段)
17a 導通管
17b 多孔質層
17c 真空溝
18 平板
91 真空溝
AR 重錘体(可動部)
BM ビーム(可動部)
TP チップ(微小構造体)
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係る検査装置1の概略構成図である。図1において、検査装置1は、テスト対象物、例えばウエハ8を搬送するローダ部12と、ウエハ8の電気的特性検査を行うプローバ部15と、プローバ部15を介してウエハ8に形成された加速度センサの特性値を測定する検査制御部2とを備える。
図1は、本発明の実施の形態に係る検査装置1の概略構成図である。図1において、検査装置1は、テスト対象物、例えばウエハ8を搬送するローダ部12と、ウエハ8の電気的特性検査を行うプローバ部15と、プローバ部15を介してウエハ8に形成された加速度センサの特性値を測定する検査制御部2とを備える。
ローダ部12は、例えば25枚のウエハ8が収納されたカセットを載置する載置部(図示せず)と、この載置部のカセットからウエハ8を一枚ずつ搬送するウエハ搬送機構とを備えている。
ウエハ搬送機構としては、直交する三軸(X軸、Y軸、Z軸)の移動機構であるX−Y−Zテーブル12A、12B、12Cを介して三軸方向に移動すると共に、Z軸の回りにウエハ8を回転させるメインチャック14とが設けられている。具体的には、Y方向に移動するYテーブル12Aと、このYテーブル12A上をX方向に移動するXテーブル12Bと、このXテーブル12Bの中心と軸芯を一致させて配置されたZ方向に昇降するZテーブル12Cとを有し、メインチャック14をX、Y、Z方向へ移動させる。また、メインチャック14は、Z軸回りの回転駆動機構を介して、所定の範囲で正逆方向に回転する。
プローバ部15は、プローブカード4とプローブカード4を制御するプローブ制御部13とを備える。プローブカード4は、ウエハ8上に例えば銅、銅合金、アルミニウムなどの導電性金属によって形成された電極パッドPD(図3参照)と検査用プローブ4a(図2参照)とを接触させ、電気的絶縁破壊の一種であるフリッティング現象を利用して、電極パッドPDとプローブ4aの接触抵抗を低減させて電気的に導通させる。
フリッティング現象とは、金属(本発明では電極パッドPD)の表面に形成された酸化膜に印加される電位傾度が105〜106V/cm程度になると、酸化膜の厚さや金属の組成の不均一性により電流が流れて酸化膜が破壊される現象をいう。電極パッドPDに接触させた1対のプローブ4aの間に電圧を印加する。電圧を徐々に上昇させると1対のプローブ4aと電極パッドPDの間の酸化膜を破って電流が流れ、プローブ4aと電極パッドPDの間の接触抵抗が低減して電気的に導通する。
プローバ部15は、ウエハ8に形成された加速度センサ16(図3参照)の可動部16a(図10参照)に対して音波を印加するスピーカ11(図2参照)を備える。プローブ制御部13は、プローブカード4のプローブ4aとスピーカ11を制御し、ウエハ8に形成された加速度センサ16に所定の変位を加えて、加速度センサ16の可動部16aの動きをプローブ4aを介して電気信号として検出する。
プローバ部15は、プローブカード4のプローブ4aとウエハ8の電極パッドPDを電気的に接触させてウエハ8に形成された加速度センサ16の特性値の測定を行う。
図2は、図1の検査装置1の検査制御部2とプローバ部15の構成を示すブロック図である。検査制御部2とプローバ部15とによって、加速度センサ評価測定回路が構成される。
検査制御部2は、図2に示すように、制御部21、主記憶部22、外部記憶部23、入力部24、入出力部25及び表示部26を備える。主記憶部22、外部記憶部23、入力部24、入出力部25及び表示部26はいずれも内部バス20を介して制御部21に接続されている。
制御部21はCPU(Central Processing Unit)等から構成され、外部記憶部23に記憶されているプログラムに従って、ウエハ8に形成されたセンサの特性、例えば抵抗の抵抗値やセンサを構成する回路の電流、電圧などを測定するための処理を実行する。
主記憶部22はRAM(Random-Access Memory)等から構成され、外部記憶部23に記憶されているプログラムをロードし、制御部21の作業領域として用いられる。
外部記憶部23は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random-Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成され、前記の処理を制御部21に行わせるためのプログラムを予め記憶し、また、制御部21の指示に従って、このプログラムが記憶するデータを制御部21に供給し、制御部21から供給されたデータを記憶する。
入力部24はキーボード及びマウスなどのポインティングデバイス等と、キーボード及びポインティングデバイス等を内部バス20に接続するインターフェース装置から構成されている。入力部24を介して、評価測定開始や測定方法の選択などが入力され、制御部21に供給される。
入出力部25は、検査制御部2が制御する対象のプローブ制御部13と接続するシリアルインタフェース又はLAN(Local Area Network)インタフェースから構成されている。入出力部25を介して、プローブ制御部13にウエハ8の電極パッドPDとの接触、電気的導通、それらの切替、及び加速度センサ16の可動部16aに対して放射する音波の制御などを指令する。また、測定した結果を入力する。
表示部26は、CRT(Cathode Ray Tube)又はLCD(Liquid Crystal Display)などから構成され、測定した結果である周波数応答特性などを表示する。
プローブ制御部13は、スピーカ制御部10と、フリッティング用回路5と、特性測定部6及び切替部7を備える。特性測定部6は、プローブカード4に加速度センサ16の電気信号を測定するための電源を供給し、加速度センサ16を流れる電流と端子間の電圧等を測定する。
スピーカ制御部10は、ウエハ8に形成された加速度センサ16の可動部16a(図9参照)に変位を加えるために、スピーカ11から放射する音波の周波数と音圧を制御する。スピーカ11から放射する音波を制御して、加速度センサ16の可動部16aに所定の変位が加わるようにする。
フリッティング用回路5は、ウエハ8の電極パッドPDに接触させたプローブカード4のプローブ4aに電流を供給し、プローブ4aと電極パッドPDの間にフリッティング現象を起こして、プローブ4aと電極パッドPDの接触抵抗を低減させる回路である。
検査制御部2は、特性測定部6で測定した加速度センサ16を流れる電流と端子間の電圧等(微小構造体の特性)を用いて、微小構造体を評価する。検査制御部2は、例えば、可動部16aに静的又は動的な変位を加えて、特性測定部6で加速度センサ16の応答を測定し、検査制御部2の制御部21は、外部記憶部23のテーブル等を参照して、設計した基準の範囲に収まっているかどうかを判定する。
切替部7は、プローブカード4の各プローブ4aとフリッティング用回路5又は特性測定部6との接続を切り替える。
チャックトップ温度制御部3は、ウエハ8を保持するチャックトップ9の温度を所定の温度に保つことによって、チャックトップ9の上面を所望の形状にする。例えば、チャックトップ9は、室温で上面が凹形状の場合、温度が高くなるにつれて上面の凹形状が曲率半径が大きくなって平面(曲率半径=無限大)に近づく。また、室温で上面が平面の場合、温度を上げていくと平面から凸形状になって、次第に凸形状の曲率半径の絶対値が小さくなっていく。後述するように、チャックトップ温度制御部3は、チャックトップ9の上面の形状を変化させてウエハ8の形状を変化させ、加速度センサ16の両持ち梁構造にかかる圧縮・伸張応力をコントロールする。
次に、本実施の形態に従う検査方法について説明する前にまずテスト対象物である微小構造体の3軸加速度センサ16について説明する。
図3は、3軸加速度センサ16のデバイス上面から見た図である。図3に示されるように、ウエハ8に形成されるチップTPには、複数の電極パッドPDがその周辺に配置されている。そして、電気信号を電極パッドPDに対して伝達、あるいは電極パッドPDから伝達するために、金属配線が設けられている。そして、中央部には、クローバ型を形成する4つの重錘体ARが配置されている。
図4は、3軸加速度センサ16の概略図である。図4に示す3軸加速度センサ16はピエゾ抵抗型であり、検出素子であるピエゾ抵抗素子が拡散抵抗として設けられている。このピエゾ抵抗型の加速度センサ16は、安価なICプロセスを利用して製造できる。検出素子である抵抗素子を小さく形成しても感度低下がないため、小型化・低コスト化に有利である。
図4に示すように具体的な構成としては、中央の重錘体ARは、4本のビームBMで支持された両持ち梁構造となっている。ビームBMはX、Yの2軸方向で互いに直交するように形成されており、1軸当たりに4つのピエゾ抵抗素子を備えている。Z軸方向検出用の4つのピエゾ抵抗素子は、X軸方向検出用ピエゾ抵抗素子の横に配置されている。重錘体ARの上面形状はクローバ型を形成し、中央部でビームBMと連結されている。このクローバ型構造を採用することにより、重錘体ARを大きくすると同時にビーム長を長くすることができるため、小型であっても高感度な加速度センサ16を実現することが可能である。
このピエゾ抵抗型の3軸加速度センサ16の動作原理は、重錘体ARが加速度(慣性力)を受けると、ビームBMが変形し、その表面に形成されたピエゾ抵抗素子の抵抗値の変化により加速度を検出するメカニズムである。そしてこのセンサ出力は、3軸それぞれに独立に組み込まれたホイートストンブリッジの出力から取り出す構成に設定されている。
図5は、各軸方向の加速度を受けた場合の重錘体ARとビームBMの変形を説明する概念図である。図5に示されるようにピエゾ抵抗素子は、加えられたひずみによってその抵抗値が変化する性質(ピエゾ抵抗効果)を有しており、引っ張り歪みの場合は抵抗値が増加し、圧縮歪みの場合は抵抗値が減少する。本例においては、X軸方向用ピエゾ抵抗素子Rx1〜Rx4、Y軸方向検出用ピエゾ抵抗素子Ry1〜Ry4及びZ軸方向検出用ピエゾ抵抗素子Rz1〜Rz4が一例として示されている。
図6は、各軸に対して設けられるホイートストンブリッジの回路構成図である。図6(a)は、X(Y)軸におけるホイートストンブリッジの回路構成図である。X軸及びY軸の出力電圧としてはそれぞれVxout及びVyoutとする。図6(b)は、Z軸におけるホイートストンブリッジの回路構成図である。Z軸の出力電圧としてはVzoutとする。
上述したように、加えられた歪みによって各軸の4つのピエゾ抵抗素子の抵抗値は変化し、この変化に基づいて各ピエゾ抵抗素子は、例えばX軸Y軸においては、ホイートストンブリッジで形成される回路の出力各軸の加速度成分が独立に分離された出力電圧として検出される。なお、上記の回路が構成されるように図3で示されるような、金属配線等が連結され、所定の電極パッドPDから各軸に対する出力電圧が検出されるように構成されている。
また、この3軸加速度センサ16は、加速度の直流成分も検出することができるため、重力加速度を検出する傾斜角センサとしても用いることが可能である。本実施の形態では、加速度センサ16を例に説明するが、本発明は両側で支えられた可動部16aを備えるあらゆるデバイスに応用することができる。ここで、両持ち梁構造とは、可動部16aのほぼ中心を通るある直線上で、可動部16aの中心の両側に支点を有し、可動部16aを両側で支える構造をいう。
図7は、3軸加速度センサ16の傾斜角に対する出力応答を説明する図である。図7に示されるように、センサをX、Y、Z軸周りに回転させ、X、Y、Z軸それぞれのブリッジ出力をデジタルボルトメータで測定したものである。センサの電源としては低電圧電源+5Vを使用している。なお、図7に示される各測定点は、各軸出力のゼロ点オフセットを算術的に減じた値がプロットされている。
図8は、重力加速度(入力)とセンサ出力との関係を説明する図である。図8に示される入出力関係は、図7の傾斜角の余弦からX、Y、Z軸にそれぞれ関わっている重力加速度成分を計算し、重力加速度(入力)とセンサ出力との関係を求めて、その入出力の線形性を評価したものである。すなわち加速度と出力電圧との関係はほぼ線形である。
再び図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態における微小構造体の検査方法は、微小構造体である3軸加速度センサ16に対して、スピーカ11によってテスト音波を加えることにより、その音波に基づく微小構造体の可動部16aの動きを検出してその特性を評価する方式である。
次に、本発明の実施の形態における加速度センサ16の評価方法について説明する。
図9は、加速度センサ16を検査する概念構成図である。プローブカード4は、テスト音波出力部であるスピーカ11を備える。スピーカ11の音波が検査対象のチップTPに当たるように、プローブカード4には、テスト音波出力部の位置に開口領域が形成されている。プローブカード4には、プローブ4aが開口領域にせり出すように取り付けられている。また、開口領域の近くにマイクMが備えられる。マイクMによって、チップTPの近傍の音波を捉え、チップTPに印加される音波が所望の周波数成分や音圧になるように、スピーカ11から出力されるテスト音波を制御する。
図9は、加速度センサ16を検査する概念構成図である。プローブカード4は、テスト音波出力部であるスピーカ11を備える。スピーカ11の音波が検査対象のチップTPに当たるように、プローブカード4には、テスト音波出力部の位置に開口領域が形成されている。プローブカード4には、プローブ4aが開口領域にせり出すように取り付けられている。また、開口領域の近くにマイクMが備えられる。マイクMによって、チップTPの近傍の音波を捉え、チップTPに印加される音波が所望の周波数成分や音圧になるように、スピーカ11から出力されるテスト音波を制御する。
スピーカ11は、プローブカード4に与えられるテスト指示に応答してテスト音波を出力するものとする。これにより、例えば、3軸加速度センサ16の可動部16aが動くことになり、フリッティング現象により導通したプローブ4aを介して検査用電極から可動部16aの動きに応じた信号を検出することが可能である。この信号をプローブ制御部13で測定して、検査制御部2で解析することによりデバイス検査を実行することも可能である。
なお、ここでは、プローブカード4は、テスト音波を出力するスピーカ11を使用する場合について説明したがこれに限られず、たとえば、振動装置等、3軸加速度センサ16の可動部16aを動かすことが可能な可動手段により、必要に応じて所望の検査(テスト)を実行することも可能である。
図10は、本実施の形態の検査装置1における基板保持の構成を示す断面図である。ウエハ8の加速度センサ16は、理解を容易にするために1つだけ描かれている。実際にはウエハ8に加速度センサ16が複数個形成されている。
ウエハ8は真空チャックのチャックトップ9に載置される。真空チャックはチャックトップ9の上面に真空溝91が形成されている。真空溝91はチャックトップ9の中を通る導通管で真空チャンバ(図示せず)に接続され、内部の気体が吸引される。真空溝91の負圧によって、ウエハ8はチャックトップ9に吸着される。
ウエハ8の加速度センサ16は、前述のとおり、重錘体ARの両側をビームBMで支持された両側で支えられた可動部16aを備える。ビームBMにはピエゾ抵抗Rが形成されており、ビームBMの変形に伴う歪みを信号として出力する。加速度センサ16の電極にプローブ4aが接触し、プローブ4aはピエゾ抵抗Rの信号を外部に出力する。プローブカード4の上にスピーカ11が配置され、スピーカ11はテスト音波を可動部16aに印加する。
図11は、ウエハ8を上に凸形状に変形させた様子を示す断面図である。チャックトップ9の上面が曲率半径がほぼ一定の凸形状の球面をなしている。そのため、チャックトップ9に吸着されたウエハ8は凸形状になる。図11では、凸形状の曲率半径を誇張して描いている。
ウエハ8が上に凸形状である場合、ウエハ8の上面には張力がかかり、ビームBMは引っ張り応力が発生する。そのため、可動部16aは変形しにくく共振周波数が高くなる。加速度センサ16の出力信号のレベルは小さくなり、共振周波数が高くなる。このとき、ウエハ8の下面は、逆に圧縮応力がかかっている。
ここでは、チャックトップ9の上面を球面として想定しているが、検査するデバイスの着目する両持ち梁構造に張力がかかればよい。例えば、図11の左右方向の両持ち梁構造のみに張力をかけるのであれば円筒面であってもよい。
図12は、ウエハ8を上に凹形状に変形させた様子を示す断面図である。チャックトップ9の上面が曲率半径がほぼ一定の凹形状の球面をなしている。そのため、チャックトップ9に吸着されたウエハ8は凹形状になっている。図12では、凹形状の曲率半径を誇張して描いている。
ウエハ8が上に凹形状である場合、ウエハ8の上面は圧縮され、ビームBMは圧縮応力が発生する。そのため、可動部16aは変形しやすく共振周波数が低くなる。加速度センサ16の出力信号は大きくなり、共振周波数が低くなる。このとき、ウエハ8の下面は、逆に引っ張り応力がかかっている。
ここでは、チャックトップ9の上面を球面として想定しているが、検査するデバイスの着目する両持ち梁構造に圧縮応力がかかればよい。例えば、図12の左右方向の両持ち梁構造のみに圧縮応力をかけるのであれば円筒面であってもよい。
チャックトップ9の表面全体に亘って、曲率半径はできるだけ均一であることが望ましい。測定系の誤差範囲に収まる程度に、ウエハ8に形成されたチップTPごとにかかる応力が均一になるように曲率半径を均一にすることが好ましい。
図13は、基板(ウエハ8)の形状と加速度センサ16の共振周波数の関係を表すグラフである。図13の横軸は、基板の形状を表し、右に行くほど上に凸形状の曲率半径(の絶対値)が小さくなり、左に行くほど凹形状の曲率半径が小さくなる。基板形状の直線で示した部分は、ウエハ8が平面(曲率半径=∞)であることを示す。凹形状の曲率を正とすると、図13は右方向に曲率が正から負に変化する。
正常な加速度センサ16の場合、図13の実線(記号:N)で示すように、基板形状が曲率半径の小さい凹形状から凸形状に変化するのに伴って、可動部16aの共振周波数が高くなる。可動部16aに何らかの異常がある場合は、共振周波数の変化が正常の場合とは異なる。例えば、図13の一点鎖線(記号:F)で示すように共振周波数の変化が、正常なものに比べて小さくなる。従って、基板形状を凹形状から凸形状に変化させて、共振周波数の変化を調べることによって、可動部16aが正常に形成されているかどうかを判定することができる。
チャックトップ9の温度を変化させることによって、その上面の形状を変化させることができる。チャックトップ9は、例えばアルミニウムなどのダイキャストを研削加工して形成する。チャックトップ9の温度が低いときに上面が凹形状であると、温度を上げるにつれて凹形状の曲率半径が大きくなり、平面から次第に凸形状になっていく。チャックトップ9の温度による変形を利用して、図13に示すような異なる共振周波数条件で検査を行うことができる。
チャックトップ9の温度による変形を利用するほか、異なる形状のチャックトップ9を複数用意しておいて、チャックトップ9を交換することによって基板形状を凹形状から凸形状に変化させてもよい。特に、検査対象の温度を一定に保つ必要がある場合には、チャックトップ9を交換する方法が望ましい。
なお、ウエハ8の保持装置としては、真空チャック以外に、静電気力で吸着する静電チャックであったり、流体の作用によって吸着するベルヌーイチャックであってもよい。
本実施の形態1では、加速度センサ16を例に説明したが、本発明の検査装置1は両側で支えられた可動部16aを有する微小構造体に適用可能である。両持ち梁構造とは、前述のとおり、可動部16aのほぼ中心を通るある直線上で、可動部の中心の両側に支点を有し、可動部16aを両側で支える構造である。図4の加速度センサ16は、X軸方向とY軸方向に両持ち梁構造であるが、X軸方向又はY軸方向にのみ両側に支点がある構造でも、本発明を適用できる。
基板の形状を凹又は凸のほぼ球面とすると、基板上に形成された微小構造体は全周方向に同じ圧縮応力又は引っ張り応力がかかる。したがって、微小構造体の両持ち梁構造の支点の向きによらず、同じ応力条件で検査できる。また、加速度センサ16のように両持ち梁構造が複数の方向であったり、支点が周囲に連続する構造でも、本発明を適用できる。
例えば圧力センサなどの膜構造の可動部について、本発明を適用することができる。図19は、圧力センサの例を説明する概念構成図である。図19(a)は圧力センサの平面図、図19(b)は図19(a)のA−A線断面図である。
図19に示されるように、シリコン基板Siの中央部にほぼ正方形に、肉厚が薄い部分であるダイヤフラムDが形成されている。ダイヤフラムDの4辺の中央にそれぞれ、ピエゾ抵抗R1、R2、R3、R4が形成されている。ダイヤフラムDの両面にかかる圧力の差によって、ダイヤフラムDが変形すると、ピエゾ抵抗R1〜R4に応力が発生する。応力によって、ピエゾ抵抗R1〜R4の電気抵抗値が変化するので、その変化を検出することによって、ダイヤフラムDの両面にかかる圧力差を測ることができる。
圧力センサについても、本発明の方法によって、圧力センサが基板上(例えばウエハ8上)に形成された状態で、可動部に圧縮・引っ張り応力をかけて圧力センサの応答を測定することができる。図19(b)の断面図から分かるように、ダイヤフラムDが形成されたウエハ8を凹形状にすると、ダイヤフラムDに圧縮応力がかかり、ダイヤフラムDは変形しやすく共振周波数が低くなる。逆にウエハ8を凸形状にすると、ダイヤフラムDに引っ張り応力がかかり、ダイヤフラムDは変形しにくく共振周波数が高くなる。
以上説明したとおり、基板形状を変化させて両持ち梁構造に圧縮応力をかけることによって、微小構造体の可動部16aの変位に伴う電気的変化量を大きくとれるようになるため、より正確なテストが可能になる上、S/N比を向上することができる。また、基板形状を凹形状から凸形状に変化させて、可動部16aの共振周波数を意図的に変化させたり、共振無しにしてテストすることにより、単一の共振周波数の条件で検査するよりも詳しく微小構造体の検査を行うことが可能になり、検査の確度が向上する。
次に、本発明の実施の形態1に従う微小構造体の検査方法について説明する。図20は本発明の実施の形態に係る検査装置1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、検査制御部2の動作は、制御部21が主記憶部22、外部記憶部23、入力部24、入出力部25及び表示部26と協働して行う。
検査制御部2はまず、ウエハ8がメインチャック14に載置され、測定開始が入力されるのを待機する(ステップS1)。測定開始指令が入力部24から入力されて制御部21に指示されると、制御部21は、入出力部25を介して、チャックトップ温度制御部3にチャックトップ9を所定の温度に制御するよう指令する(ステップS2)。
チャックトップ9が所定の温度(形状)になったら、プローブ制御部13にプローブ4aをウエハ8の電極パッドPDに位置合わせして接触するよう指令する(ステップS3)。ついで、プローブ制御部13にフリッティング用回路5によって、プローブ4aと電極パッドPDを導通させるように指令する(ステップS3)。
本実施の形態では、フリッティング現象を利用して電極パッドPDとプローブ4aの接触抵抗を低減させるが、接触抵抗を低減して導通させる方法としては、フリッティング技術以外の方法を利用してもよい。例えば、プローブ4aに超音波を伝導して、電極パッドPD表面の酸化膜を部分的に破って、電極パッドPDとプローブ4aの接触抵抗を低減させる方法を用いることができる。
ついで、測定方法の選択を入力する(ステップS4)。測定方法は、予め外部記憶部23に記憶されていてもよいし、測定の都度、入力部24から入力されてもよい。測定方法が入力されると、入力された測定方法によって用いる測定回路、及び可動部16aに印加するテスト音波の周波数と音圧などを設定する(ステップS5)。
選択される測定方法としては、例えば、テスト音波の周波数を順次変化させてそれぞれの周波数での応答を検査する周波数掃引検査(周波数スキャン)、所定の周波数範囲の擬似ホワイトノイズを印加して応答を検査するホワイトノイズ検査、周波数を所定の値に固定して音圧を変化させて応答を検査する直線性検査などがある。
ついで、設定した測定方法でスピーカ制御部10を制御して、加速度センサ16の可動部16aを変位させながら、プローブ4aから加速度センサ16の応答である電気信号を検出し、加速度センサ16の応答特性を検査する(ステップS6)。そして、検出した測定結果を外部記憶部23に記憶すると同時に、表示部26に測定結果を表示する(ステップS7)。
さらに、ウエハ8の形状を変化させて検査する場合は(ステップS8;Yes)、チャックトップ9の設定温度を変えてチャックトップ温度制御部3にチャックトップ9を所定の温度に制御するよう指令する(ステップS2)。そして、ステップS3からステップS7の動作を繰り返し、ウエハ8を異なる曲率半径に変形させた状態で検査を行う。ウエハ8の形状をさらに変化させる必要がなくなれば(ステップS8;No)、検査を終了する。
なお、ウエハ8の形状を変化させるには、ステップ2でチャックトップ9を交換して、ウエハ8を改めて吸着することによって行ってもよい。
(実施の形態1の変形例1)
図14は、ウエハ8の保持構造にトレイを用いる場合の構成例を示す断面図である。図14の例では、ウエハ8とチャックトップ9の間にトレイ17を備える。この場合、チャックトップ9は変形せず、表面はトレイ17の下面に合う形状、例えば平面である。ウエハ8を一定の曲率半径の凸形状又は凹形状にするために、トレイ17の上面は凸形状又は凹形状になっている。図14は、トレイ17の上面が凹形状の場合を示す。ウエハ8の下面に、例えばガラスの平板18が接合されている。平板18はウエハ8と共に変形する。
図14は、ウエハ8の保持構造にトレイを用いる場合の構成例を示す断面図である。図14の例では、ウエハ8とチャックトップ9の間にトレイ17を備える。この場合、チャックトップ9は変形せず、表面はトレイ17の下面に合う形状、例えば平面である。ウエハ8を一定の曲率半径の凸形状又は凹形状にするために、トレイ17の上面は凸形状又は凹形状になっている。図14は、トレイ17の上面が凹形状の場合を示す。ウエハ8の下面に、例えばガラスの平板18が接合されている。平板18はウエハ8と共に変形する。
チャックトップ9の真空溝91に合わせて、トレイ17に導通管17aが設けられている。導通管17aはトレイ17の上面で例えば同心円の真空溝になっている。トレイ17の上面の真空溝は導通管17aを通じてチャックトップ9の真空溝91に吸引されて負圧になる。その結果、ウエハ8はトレイ17の表面に吸着される。
トレイ17を用いる場合、異なる形状のトレイ17に交換することによって、ウエハ8の形状を凹形状又は凸形状に変化させることができる。真空溝91と導通管17aの位置を合わせるだけで済むので、チャックトップ9を交換する方法に比べて、トレイ17は簡単に交換できる。
ウエハ8の下面に直接、真空溝91が接する場合、加速度センサ16の可動部16aの下に真空溝91があると、可動部16aの下は空洞なので、可動部16aが吸引される。あるいは可動部16aのビームBMの隙間から気体が吸入されて、ウエハ8を吸着する圧力が弱まる。ウエハ8の下面に平板18を接合することにより、真空溝91と加速度センサ16の可動部16aの位置が合っても、可動部16aが吸引されることがなく、吸着力が保たれる。
なお、平板18は、トレイ17を用いない場合でも有効である。平板18がない場合、真空溝91が可動部16aにかからないようにしなければならないが、平板18をウエハ8の下面に設けることによって、真空溝91を可動部16aの位置を避けて設定する必要がない。異なる微小構造体を形成したウエハ8でも、同じチャックトップ9を用いることができる。
(実施の形態1の変形例2)
図15は、本発明の実施の形態1の変形例2に従うウエハ8の保持構造を説明する図である。図15に示すトレイ17は、上面のウエハ8に接する部分に多孔質層17bを備える。図15の場合もウエハ8の下面に、例えばガラスの平板18が接合されている。平板18はウエハ8と共に変形する。
図15は、本発明の実施の形態1の変形例2に従うウエハ8の保持構造を説明する図である。図15に示すトレイ17は、上面のウエハ8に接する部分に多孔質層17bを備える。図15の場合もウエハ8の下面に、例えばガラスの平板18が接合されている。平板18はウエハ8と共に変形する。
多孔質層17bの下面に導通管17aの開口が接している。導通管17aはチャックトップ9の真空溝91に繋がっている。多孔質層17bの上面の気体は、多孔質層17bと導通管17aを通じてチャックトップ9の真空溝91に吸引される。その結果、ウエハ8はトレイ17の表面に吸着される。トレイ17の上面を多孔質層17bとすることによって、ウエハ8の下面全体を均一な圧力で吸着することができる。
なお、両側で支えられた可動部16aを有する微小構造体でも、微小構造体が形成されるウエハ8の裏面が気密であって、真空吸着の吸引が可動部可動部16aに影響を及ぼさない場合は、平板18を接合する必要はない。また、多孔質層17bを加速度センサ16の可動部可動部16aでない部分に限って形成すれば、ウエハ8の可動部16aの下が開いていても、ウエハ8に平板18を接合する必要がない。
また、トレイ17を用いずに、チャックトップ9の上面を凹形状又は凸形状にして、表面に多孔質層17bを形成してもよい。その場合、多孔質層17bを加速度センサ16の可動部16aでない部分に限って形成すれば、ウエハ8の可動部16aの下が開いていても、ウエハ8に平板18を接合する必要がない。さらに、図15の構成で、チャックトップ9の上面の真空溝91の代わりに、チャックトップ9の上面に多孔質層17bを形成してもよい。その場合、トレイ17の上面の気体は、多孔質層17b、導通管17a、チャックトップ9の上面の多孔質層17bを経由して吸引される。
(実施の形態1の変形例3)
図16乃至図18は、本発明の実施の形態1の変形例3に従うウエハ8の保持構造を説明する図である。トレイ17の上面に真空溝17cが形成されている(図18参照)。図16に示すようにトレイ17には、トレイ上面の真空溝17cとチャックトップ9の真空溝91を繋ぐように、導通管17aが形成されている。
図16乃至図18は、本発明の実施の形態1の変形例3に従うウエハ8の保持構造を説明する図である。トレイ17の上面に真空溝17cが形成されている(図18参照)。図16に示すようにトレイ17には、トレイ上面の真空溝17cとチャックトップ9の真空溝91を繋ぐように、導通管17aが形成されている。
図17は、ウエハ8の空洞部分16bの位置の例を示す。図18は、トレイ17の上面の真空溝17cの形状の例を示す。図17と図18に示すように、トレイ17には、上面の真空溝17cがウエハ8の空洞部分16bでない部分に接するように設けられている。
トレイ17の真空溝17cをウエハ8の空洞部分16bでない部分に接するように形成することによって、ウエハ8に平板18を接合する必要がない。また、微小構造体の位置が異なるパターンを有するウエハ8の空洞部分16bに合わせて、真空溝17cが形成されたトレイ17を用意することによって、パターンの異なるウエハ8ごとにチャックトップ9を交換する必要がない。
さらに、図16の構成で、チャックトップ9の上面の真空溝91の代わりに、チャックトップ9の上面に多孔質層17bを形成してもよい。トレイ17の真空溝17cのパターンが異なっても、導通管17aはまっすぐに形成すればよいので、トレイ17の加工が簡単である。
なお、変形例1乃至3において、トレイ17の温度を制御してトレイ17の上面の形状を、凹形状から凸形状に変化せしめるように構成してもよい。
(実施例)
図21乃至図24は、ウエハ8の形状を凸形状又は凹形状に変化させて、加速度センサ16の応答を測定した結果を示す。
図21乃至図24は、ウエハ8の形状を凸形状又は凹形状に変化させて、加速度センサ16の応答を測定した結果を示す。
図21は、ウエハ8を凸形状にした場合の、チャックトップ9の断面形状を示す。図21は、位置xと高さyの尺度を変えて表し、位置xに対して高さyを誇張している。図21では、チャックトップ断面は全体に傾いているが、ほぼ一定の曲率半径を有する。曲率半径の絶対値は、1000m以上である。
図22は、図21のチャックトップ9を用いてウエハ8を吸着した場合の、加速度センサ16の応答を測定した結果である。加速度センサ16への加振は200〜3000Hzのテスト音波を入射して行い、ピエゾ抵抗値の変化を電気的変化量として測定した。出力は図22の測定結果で正規化した相対値である。ウエハ8の成膜構成上、ピエゾ抵抗Rの位置する梁が強い引っ張り応力で張られているため可動部16aの振動振幅が小さいが、約2300Hzに共振が認められる。
図23は、ウエハ8を凹形状にした場合の、チャックトップ9の断面形状を示す。図23においても、位置xと高さyの尺度を変えて表し、位置xに対して高さyを誇張している。図23では、チャックトップ断面はほぼ一定の曲率半径を有し、曲率半径は、1000m以上である。
図24は、図23のチャックトップ9を用いてウエハ8を吸着した場合の、加速度センサ16の応答を測定した結果である。測定の条件は図22の場合と同じである。出力は相対値である。チャックトップ9が下凸の曲面形状を持っているため、梁の張力が緩和され、可動部16aが振動しやすくなっている。このため、図22の場合と比較して、共振周波数が約1400Hzに変化すると共に、可動部16aの変位が大きく、結果として測定データのS/N比が向上しており、テストが好適な条件下で実施されていることが分かる。
その他にも、ウエハ8の凹形状の曲率半径を変化させてテストすることにより、構造体の共振周波数を変化させて応答を検査することが可能である。また、逆に凸形状のチャックトップ9で検査して出力が無いことを確認することができる。例えば、配線のショートや断線、局所的な成膜不良が測定デバイス上にある場合は、何らかの出力が確認されうる。ウエハ8をほぼ一定の曲率半径を有する凹形状又は凸形状に保って、両側で支えられた可動部16aの応答を測定することによって、ウエハ状態での検査による合否判定の確度を向上させることが可能になる。
その他、前記のハードウエア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更及び修正が可能である。
検査装置1の検査制御部2は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読みとり可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM等)に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する検査制御部2を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで本発明の検査制御部2を構成してもよい。
また、前記の各機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
また、搬送波に上述のコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本出願は、2006年11月2日に出願された日本国特許出願2006−299485号に基づく。本明細書中に日本国特許出願2006−299485号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、微小構造体たとえばMEMSを検査する装置に利用できる。
Claims (19)
- 両側で支えられた可動部を有する微小構造体の検査装置であって、
前記微小構造体が形成された基板の主要面が、ほぼ一定の曲率半径を有する凸形状又は凹形状になるように、前記基板を保持する基板保持手段を備えることを特徴とする微小構造体の検査装置。 - 前記基板の主要面の形状の曲率半径を変化させる変形手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の微小構造体の検査装置。
- 前記変形手段は、前記基板を載置するチャックトップの上面の形状を、温度によって変形させる温度制御手段であることを特徴とする請求項2に記載の微小構造体の検査装置。
- 前記基板保持手段は、前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状のチャックトップを備えることを特徴とする請求項1に記載の微小構造体の検査装置。
- 前記基板保持手段は、前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状の搬送用トレイを備えることを特徴とする請求項1に記載の微小構造体の検査装置。
- 両側で支えられた可動部を有する微小構造体の検査方法であって、
前記微小構造体が形成された基板の主要面が、ほぼ一定の曲率半径を有する凸形状又は凹形状になるように前記基板を保持しながら、前記微小構造体の特性を測定することを特徴とする微小構造体の検査方法。 - 前記基板の主要面の形状の曲率半径を変化させる変形工程をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の微小構造体の検査方法。
- 前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状のチャックトップに、前記基板を吸着して保持する吸着保持工程を備えることを特徴とする請求項6に記載の微小構造体の検査方法。
- 前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状を有する搬送用トレイを、前記基板と前記チャックトップの間に挟んで、前記基板を吸着して保持することを特徴とする請求項6に記載の微小構造体の検査方法。
- 両側で支えられた可動部を有する微小構造体が形成された基板の主要面が、ほぼ一定の曲率半径を有する凸形状又は凹形状になるように、前記基板を保持することを特徴とする基板保持装置。
- 前記基板の主要面の形状の曲率半径を変化させる変形手段を含むことを特徴とする請求項10に記載の基板保持装置。
- 前記基板保持装置は、前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状のチャックトップであることを特徴とする請求項10に記載の基板保持装置。
- 前記基板保持装置は、真空吸着により前記基板を保持し、
前記基板を載置する前記チャックトップの上面に形成される真空吸着するための溝が、前記基板の前記微小構造体の可動部でない部分に接するように形成される、
ことを特徴とする請求項12に記載の基板保持装置。 - 前記基板保持装置は、真空吸着により前記基板を保持し、
前記基板を載置する前記チャックトップの上面に、多孔質の層が形成される、
ことを特徴とする請求項12に記載の基板保持装置。 - 前記基板保持装置は、真空吸着により前記基板を保持し、
前記基板を載置する前記チャックトップの上面に、前記基板の前記微小構造体の可動部でない部分に接するように多孔質の層が形成される、
ことを特徴とする請求項12に記載の基板保持装置。 - 前記基板保持装置は、前記基板を載置する上面が凸形状又は凹形状を有する搬送用トレイを含むことを特徴とする請求項10に記載の基板保持装置。
- 前記基板保持装置は、真空吸着により前記基板を保持し、
前記基板を載置する前記搬送用トレイの上面に形成される真空吸着するための溝が、前記基板の前記微小構造体の可動部でない部分に接するように形成される、
ことを特徴とする請求項16に記載の基板保持装置。 - 前記基板保持装置は、真空吸着により前記基板を保持し、
前記基板を載置する前記搬送用トレイの上面に、多孔質の層が形成される、
ことを特徴とする請求項16に記載の基板保持装置。 - 前記基板保持装置は、真空吸着により前記基板を保持し、
前記基板を載置する前記搬送用トレイの上面に、前記基板の前記微小構造体の可動部でない部分に接するように多孔質の層が形成される、
ことを特徴とする請求項16に記載の基板保持装置。
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