JPWO2008053857A1 - 増幅装置 - Google Patents

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Abstract

入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定し、且つ、ESD耐量を向上させた増幅装置を提供する。ECMは入力端子21に接続され、CMOSアンプ20の高い入力インピーダンスにより音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、ECMへの電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現している。PチャネルMOSトランジスタ27とNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずに、IC外部でアセンブリ中に発生し入力端子21から浸入したサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。

Description

本発明は、ESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)保護素子もしくはESD保護装置を備えた増幅装置に関し、特に内部インピーダンスの高い信号源に接続される増幅装置に関するものである。
内部インピーダンスの高い信号源に接続される増幅装置は、音圧センサーなどの容量性の信号源を用いる分野でよく用いられる。音圧センサーの代表例として、マイクロフォンがあり、ここではエレクトレットコンデンサマイクロフォン(以下、ECMと記す。)を例にして従来の技術を説明する。
携帯電話などの小型携帯機器にはECMがよく使われてきた。コンデンサマイクロフォンは、振動板と電極を向かい合わせにし、電極に外部から電圧を印加して帯電させた構成となっている。この構成により、音圧による振動板の変位が振動板と電極との間の静電容量の変化となり、振動板と電極間の電位変化となる。
コンデンサマイクロフォンは、この電位変化を電気信号として取り出すことで音を電気信号に変換している。ECMは、高分子材料などの誘電体内部に半永久的な分極を起こさせて表面に電荷を保持させたエレクトレットをコンデンサマイクロフォンの電極に用いることで、外部からの電圧印加を不要としたものである。
ECMの感度や特性は、振動板と電極の間の静電容量に依存し、出力は振動板の振幅に比例する。ECMの静電容量は振動板と電極の大きさと、その間の構造に依存し、一般には、数pFから数10pF程度である。また、周波数特性は、負荷抵抗が大きいほど、より低い周波数から平坦になる。従って、音声帯域(20Hz〜20kHz)において周波数特性を平坦にするためには、負荷抵抗を極めて大きな値にする必要がある。そこで、ECMの負荷抵抗には、入力インピーダンスが極めて高い電界効果トランジスタやCMOSアンプが使用される。
一方、入力インピーダンスが高すぎると、ECMへの電源投入後や大音声感知後に所望のDC動作電圧に戻る応答時間が遅くなるという問題が生じるため、一般には、入力インピーダンスは数GΩから数10GΩ程度に設定される。
CMOSアンプの同一チップに数GΩから数10GΩの抵抗を内蔵しようとする場合、MOSトランジスタのサブスレッショルド領域の微少電流を利用して、等価高抵抗をモノリシックに構成する方法が従来から用いられている。この従来から用いられている技術を図11、図12を用いて説明する。
図11は、ECMに用いられるCMOSアンプの回路例であり、図12は、NチャネルMOSトランジスタのサブスレッショルド領域を利用して入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定した増幅装置の例である。
図11において、1は正入力端子、2は負入力端子、3は第1の出力端子、4は第1のPチャネルMOSトランジスタ、5は第2のPチャネルMOSトランジスタ、6は第3のPチャネルMOSトランジスタ、7は第4のPチャネルMOSトランジスタ、8は第1のNチャネルMOSトランジスタ、9は第2のNチャネルMOSトランジスタ、10は第3のNチャネルMOSトランジスタ、11は第4のNチャネルMOSトランジスタ、12は第1の抵抗、13は第2の抵抗、14は第3の抵抗、15は第1の電流源、16は第2の電流源、17は第3の電流源、18は電源端子、19は接地端子である。
第1のPチャネルMOSトランジスタ4と第2のPチャネルMOSトランジスタ5で差動回路を構成し、正入力端子1、負入力端子2から入力された信号は、第1の抵抗12、第2の抵抗13および、第3のPチャネルMOSトランジスタ6、第4のPチャネルMOSトランジスタ7、第1のNチャネルMOSトランジスタ8、第2のNチャネルMOSトランジスタ9、第4のNチャネルMOSトランジスタ11によって増幅され、第1の出力端子3から出力される。
図12において、20は図11で示したCMOSアンプ回路、21は入力端子、22は第2の出力端子、23は帰還回路、24は電圧源、25は第5のNチャネルMOSトランジスタ、26は第6のNチャネルMOSトランジスタである。なお、図11で説明した同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図12の増幅装置は、帰還回路23を用いた例であり、第5のNチャネルMOSトランジスタ25、第6のNチャネルMOSトランジスタ26をサブスレッショルド領域で使用することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定している。
ECMは入力端子21に接続され、CMOSアンプの高い入力インピーダンスにより、音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、ECMへの電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現している。
しかし、従来の構成の増幅装置ではECMに要求される所望の電気的特性は満たすものの、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定する必要があるため、ESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)耐量の低いMOSのゲートで受ける構成となっている。また、ESD破壊を防止するために、入力端子21にダイオード等のESD保護素子を接続すると、入力インピーダンスが低下してしまう。入力端子21においては、入力インピーダンスを高く保たなければ、入力端子21に接続されるECMからの信号特性を検出できないため、ESD保護素子のような入力インピーダンスを低下させる素子を入力端子21に接続することができなかった。
このため、入力端子21は極めてESD耐量が低く、MM基準のESD耐量は一般に、20V〜30V程度となる。入力端子21にはECMが接続されるため、ECMモジュールとして構成された場合、モジュール外部には露出しないが、その製造の過程ではESD破壊に十分に注意するために特別な取り扱いや工程管理が必要となり、製造方法が非常に煩雑となる。なお、MM基準とは、マシーン・モデル基準のことであり、デバイスハンドラ等の帯電した金属が半導体デバイスに触れることが原因で静電破壊することを想定したESDモデルである。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定し、且つ、ESD耐量を向上させた増幅装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明の増幅装置は、増幅回路と電圧源と高抵抗回路とを備え、前記増幅回路の入力端子と前記電圧源の出力端子とを前記高抵抗回路を介して接続し、前記電圧源の出力電圧に応じて、前記入力端子から入力された信号を増幅する増幅装置であって、前記電圧源の出力端子に、ESD保護素子を接続したことを特徴とする。
上記構成によれば、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができるため、製造上の特別な取り扱いや管理が不要となり、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、MOSトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインとPチャネルMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続し、前記PチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をMOSトランジスタにて構成し、ESD保護素子をPチャンネルおよびNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、MOSトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をMOSトランジスタにて構成し、ESD保護素子をNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインとPチャネルMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続し、前記PチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をPチャンネルおよびNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインとPチャネルMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続し、前記PチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をPチャンネルおよびNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタとベースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をNPNトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタを低電位電源端子に接続し、前記NPNトランジスタのベースを抵抗を介して前記低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をNPNトランジスタと抵抗で構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子に第1のダイオードのカソードと第2のダイオードのアノードを接続し、前記第1のダイオードのアノードを低電位電源端子に接続し、前記第2のダイオードのカソードを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をダイオードで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタとベースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をNPNトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタを低電位電源端子に接続し、前記NPNトランジスタのベースを抵抗を介して前記低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をNPNトランジスタと抵抗で構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子に第1のダイオードのカソードと第2のダイオードのアノードを接続し、前記第1のダイオードのアノードを低電位電源端子に接続し、前記第2のダイオードのカソードを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をダイオードで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明の増幅装置は、前記増幅回路の入力端子に、容量性の信号源を接続することを特徴とする。
上記構成によれば、大きな負荷抵抗を接続することにより、音声帯域の周波数特性を平坦にすることができる。
また、本発明の増幅装置において、前記容量性の信号源は、エレクトレットコンデンサマイクロフォンであることを特徴とする。
上記構成によれば、高分子材料などの誘電体内部に半永久的な分極を起こさせて表面に電荷を保持させたエレクトレットを電極に用いることで、外部からの電圧印加を不要とし、携帯電話などの小型携帯機器に用いることができる。
また、本発明の増幅装置において、前記増幅回路は、高入力インピーダンスのCMOSアンプであることを特徴とする。
上記構成によれば、マイクロフォンからの信号に対して音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現することができる。
本発明にかかる増幅装置によれば、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定できるため所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
本発明の実施形態にかかる増幅装置(1)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(1)におけるサージ電流放出経路を説明するための図(1) 本発明の実施形態にかかる増幅装置(1)におけるサージ電流放出経路を説明するための図(2) 本発明の実施形態にかかる増幅装置(2)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(2)におけるサージ電流放出経路を説明するための図(1) 本発明の実施形態にかかる増幅装置(2)におけるサージ電流放出経路を説明するための図(2) 本発明の実施形態にかかる増幅装置(3)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(4)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(5)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(6)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(7)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(7)におけるサージ電流放出経路を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(8)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(9)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(10)を説明するための図 従来のCMOSアンプ回路を説明するための図 従来の増幅装置を説明するための図
符号の説明
1 正入力端子
2 負入力端子
3 第1の出力端子
4 第1のPチャネルMOSトランジスタ
5 第2のPチャネルMOSトランジスタ
6 第3のPチャネルMOSトランジスタ
7 第4のPチャネルMOSトランジスタ
8 第1のNチャネルMOSトランジスタ
9 第2のNチャネルMOSトランジスタ
10 第3のNチャネルMOSトランジスタ
11 第4のNチャネルMOSトランジスタ
12 第1の抵抗
13 第2の抵抗
14 第3の抵抗
15 第1の電流源
16 第2の電流源
17 第3の電流源
18 電源端子
19 接地端子
20 CMOSアンプ回路
21 入力端子
22 第2の出力端子
23 帰還回路
24 電圧源
25 第5のNチャネルMOSトランジスタ
26 第6のNチャネルMOSトランジスタ
27 第5のPチャネルMOSトランジスタ
28 第7のNチャネルMOSトランジスタ
29 第1のNPNトランジスタ
30 第2のNPNトランジスタ
31 第1のダイオード
32 第2のダイオード
33 第3のNPNトランジスタ
34 第4の抵抗
35 第3のダイオード
36 第4のダイオード
37 電源端子18−接地端子19間のNチャネルMOSトランジスタ
次に本発明の実施例における増幅装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1Aは、本発明の実施形態にかかる増幅装置(1)を説明するための図である。なお、図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図1Aの構成において、27は第5のPチャネルMOSトランジスタ、28は第7のNチャネルMOSトランジスタである。図1Aの構成においては、第5のNチャネルMOSトランジスタ25、第6のNチャネルMOSトランジスタ26をサブスレッショルド領域で使用することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定している。
ECMは入力端子21に接続され、CMOSアンプの高い入力インピーダンスにより音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、ECMへの電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現している。
更に、電圧源24の出力端子に、第5のPチャネルMOSトランジスタ27と第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずに、IC外部でアセンブリ中に発生し入力端子21から侵入したサージ電圧を電源端子18、または接地端子19に逃がす経路を構成することができる。以下、入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を、接地端子19基準の場合と電源端子18基準の場合のそれぞれについて、図1B及び図1Cを参照して説明する。
図1B及び図1Cは、図1Aの等価回路を示すものであり、図1Aに示した増幅装置において、入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を示す図である。図1Bは、接地端子19基準の場合におけるサージ電流放出経路を示し、図1Cは、電源端子19基準の場合におけるサージ電流放出経路を示す。図1B及び図1Cでは、図1Aでは図示していなかった電源端子18−接地端子19間のNチャネルMOSトランジスタ37を明示している。また、図1B及び図1Cでは、各MOSトランジスタ25〜28、37のダイオード成分を表記している。
接地端子19基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、図1B中に一点鎖線で示すように、電流は、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由し、第5のPチャネルMOSトランジスタ27を経由して、電源端子18−接地端子19間のNチャネルトランジスタ37のブレークダウンにより接地端子19に流れる。また、接地端子19基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、図1B中に点線で示すように、電流が、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由して、第7のNチャネルMOSトランジスタ28のブレークダウンにより接地端子19に流れることもあり得る。一方、接地端子19基準で、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図1C中に破線で示すように、電流は、接地端子19から、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を経由し、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れる。
電源端子18基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、図1C中に破線で示すように、電流は、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由し、第5のPチャネルMOSトランジスタ27を経由して、電源端子18に流れる。一方、電源端子18基準で、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図1C中に一点鎖線で示すように、電流は、電源端子18から、電源端子18−接地端子19間のNチャネルトランジスタ37のブレークダウンにより、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を経由し、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れる。また、電源端子18基準で、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図1C中に点線で示すように、電流が、電源端子18から、第5のPチャネルMOSトランジスタ27のブレークダウンにより、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れることもあり得る。
上記構成により、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
このように本実施形態の増幅装置によれば、ESD保護素子を接続する位置を適切にすることで入力インピーダンスの低下を回避でき、ESD耐量を約70〜80V程度に増加させることが可能である。
なお、ESD耐量は第5のNチャネルMOSトランジスタ25、第6のNチャネルMOSトランジスタ26の許容電流値に依存するため、素子の特性に応じて、入力インピーダンスが数GΩから数10GΩで、且つ、製造上の特別な取り扱いや管理が必要ないESD耐量となるように、第5のNチャネルMOSトランジスタ25、第6のNチャネルMOSトランジスタ26の大きさを設定する必要がある。
また、図1A〜図1Cでは25と26がNチャネルMOSトランジスタの例を示したが、おのおのPチャネルMOSトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図2Aは、本発明の実施形態にかかる増幅装置(2)を説明するための図である。なお、図1A〜図1C、および図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図2Aに示す増幅装置は、図1A〜図1Cに示した構成において第5のPチャネルMOSトランジスタ27を除いたものである。
図2Aの構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子18、または接地端子19に逃がす経路を構成することができる。以下、入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を、接地端子19基準の場合と電源端子18基準の場合のそれぞれについて、図2B及び図2Cを参照して説明する。
図2B及び図2Cは、図2Aの等価回路を示すものであり、図2Aに示した増幅装置において、入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を示す図である。図2Bは、接地端子19基準の場合におけるサージ電流放出経路を示し、図2Cは、電源端子19基準の場合におけるサージ電流放出経路を示す。図2B及び図2Cでは、図2Aでは図示していなかった電源端子18−接地端子19間のNチャネルMOSトランジスタ37を明示している。また、図2B及び図2Cでは、各MOSトランジスタ25、26、28、37のダイオード成分を表記している。
接地端子19基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、図2B中に一点鎖線で示すように、電流は、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由し、第7のNチャネルMOSトランジスタ28のブレークダウンにより接地端子19に流れる。一方、接地端子19基準で、入力端子21に-サージ電圧が印加された場合、図2B中に破線で示すように、電流は、接地端子19から、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を経由し、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れる。
電源端子18基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場、図2C中に一点鎖線で示すように、電流は、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由し、第7のNチャネルMOSトランジスタ28のブレークダウンを経由して、電源端子18−接地端子19間のNチャネルトランジスタ37を経由して、電源端子18に流れる。一方、電源端子18基準で、入力端子21に-サージ電圧が印加された場合、図2C中に破線で示すように、電流は、電源端子18から、電源端子18−接地端子19間のNチャネルトランジスタ37のブレークダウンにより、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を経由し、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れる。
上記構成により、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
図2A〜図2Cでは25と26がNチャネルMOSトランジスタの例を示したが、おのおのPチャネルMOSトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図3は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(3)を説明するための図である。なお、図1A、図2C、および図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図3の構成において、29は第1のNPNトランジスタ、30は第2のNPNトランジスタである。図3に示す増幅装置は、図1に示した構成において、第5のNチャネルMOSトランジスタ25および第6のNチャネルMOSトランジスタ26を、第1のNPNトランジスタ29および第2のNPNトランジスタ30に置換したものである。図3の構成の増幅装置でも、図1に示した増幅装置と同様に、第1のNPNトランジスタ29、第2のNPNトランジスタ30の微少電流を利用することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することが可能である。
ECMは入力端子21に接続され、CMOSアンプの高い入力インピーダンスにより音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、ECMへの電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現している。
更に、電圧源24の出力端子に、第5のPチャネルMOSトランジスタ27と第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図1B,図1Cを参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
なお、ESD耐量は第1のNPNトランジスタ29、第2のNPNトランジスタ30の許容電流値に依存するため、素子の特性に応じて、入力インピーダンスが数GΩから数10GΩで、且つ、製造上の特別な取り扱いや管理が必要ないESD耐量となるように、第1のNPNトランジスタ29、第2のNPNトランジスタ30の大きさを設定する必要がある。
また、図3では29と30がNPNトランジスタの例を示したが、おのおのPNPトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図4は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(4)を説明するための図である。図1Aから図3、および図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図4に示す増幅装置は、図3に示した構成において第5のPチャネルMOSトランジスタ27を除いたものである。
図4の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図2B,図2Cを参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
図4では29と30がNPNトランジスタの例を示したが、おのおのPNPトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図5は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(5)を説明するための図である。なお、図1Aから図4、および図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5の構成において、31は第1のダイオード、32は第2のダイオードである。図5に示す増幅装置は、図1に示した構成において、第5のNチャネルMOSトランジスタ25および第6のNチャネルMOSトランジスタ26を、第1のダイオード31および第2のダイオード32に置換したものである。図5の構成の増幅装置でも、図1に示した増幅装置と同様に、第1のダイオード31、第2のダイオード32の微少電流を利用することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することが可能である。
ECMは入力端子21に接続され、CMOSアンプの高い入力インピーダンスにより音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、ECMへの電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現している。
更に、電圧源24の出力端子に、第5のPチャネルMOSトランジスタ27と第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図1B,図1Cを参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
なお、ESD耐量は第1のダイオード31、第2のダイオード32の許容電流値に依存するため、素子の特性に応じて、入力インピーダンスが数GΩから数10GΩで、且つ、製造上の特別な取り扱いや管理が必要ないESD耐量となるように、第1のダイオード31、第2のダイオード32の大きさを設定する必要がある。
図6は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(6)を説明するための図である。図1Aから図5、および図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図6に示す増幅装置は、図5に示した構成において第5のPチャネルMOSトランジスタ27を除いたものである。
図6の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図2B,図2Cを参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
図7Aは、本発明の実施形態にかかる増幅装置(7)を説明するための図である。図1Aから図6、および図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図7Aの構成において、33は第3のNPNトランジスタ、34は第4の抵抗である。図7Aに示す増幅装置は、図4に示した構成において、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を、第3のNPNトランジスタ33および第4の抵抗34に置換したものである。
図7Aの構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第3のNPNトランジスタ33と第4の抵抗34をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を、接地端子19基準の場合について、図7Bを参照して説明する。図7B(a)は、接地端子19基準の場合におけるサージ電流放出経路を示し、図7B(b)は、第3のNPNトランジスタ33の断面を示す。
入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、まず、図7B(b)参照に示すように、第3のNPNトランジスタ33のコレクターベース間に形成されるダイオードがブレークダウンして、コレクターベース間の第4の抵抗に電流が流れる。この電流と、第4の抵抗34との積が0.7V以上になると、第3のNPNトランジスタ33はONする。そして、第3のトランジスタ33のコレクターエミッタ間に電流が流れ、サージ電流が接地端子19に流れる。すなわち、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、電流は、図7B中に一点鎖線で示す経路で流れる。一方、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図7B(a)中に破線で示すように、電流は、接地端子19から、第3のNPNトランジスタ33のコレクタ−基板(PSUB)間に形成されるダイオードを経由し、第2のNPNトランジスタ30を経由して、入力端子21に流れる。
上記構成により、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
図7では29と30がNPNトランジスタの例を示したが、おのおのPNPトランジスタであっても、あるいはNチャネルMOSトランジスタやPチャネルMOSトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。また、第4の抵抗34が極めて小さい値であっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。なお、第4の抵抗34は、通常5KΩ〜20KΩ程度である。また、ESD保護素子としてブレークダウンする電圧(サージ電圧が逃げる時の電圧)が若干高く(数V程度)なるが、第4の抵抗34の抵抗値はゼロでも構わない。
図8は、発明の実施形態にかかる増幅装置(8)を説明するための図である。図1Aから図7B、および図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8の構成において、35は第3のダイオード、36は第4のダイオードである。図8に示す増幅装置は、図3に示した構成において、第5のPチャネルMOSトランジスタ27および第7のNチャネルMOSトランジスタ28を、第3のダイオード35および第4のダイオード36に置換したものである。図8の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第3のダイオード35と第4のダイオード36をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図1B,図1Cを参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
また、図8では29と30がNPNトランジスタの例を示したが、おのおのPNPトランジスタであっても、あるいはNチャネルMOSトランジスタやPチャネルMOSトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図9は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(9)を説明するための図である。図1Aから図8、および図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図9に示す増幅装置は、図7A,図7Bに示した構成において、第1のNPNトランジスタ29および第2のNPNトランジスタ30を、第1のダイオード31および第2のダイオード32に置換したものである。
図9の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第3のNPNトランジスタ33と第4の抵抗34をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図7Bを参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
第4の抵抗34が極めて小さい値であっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。なお、第4の抵抗34は、通常5KΩ〜20KΩで程度ある。また、ESD保護素子としてブレークダウンする電圧(サージ電圧が逃げる時の電圧)が若干高く(数V程度)なるが、第4の抵抗34の抵抗値はゼロでも構わない。
図10は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(10)を説明するための図である。図1Aから図9、および図11から図12で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図10に示す増幅装置は、図8に示した構成において、第1のNPNトランジスタ29および第2のNPNトランジスタ30を第1のダイオード31および第2のダイオード32に置換したものである。
図10の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第3のダイオード35と第4のダイオード36をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図1B,図1Cを参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
本発明は、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定し、且つ、ESD耐量を向上させた増幅装置として携帯電話などの小型携帯機器において利用可能である。
本発明は、ESD(ElectroStatic Discharge:静電気放電)保護素子もしくはESD保護装置を備えた増幅装置に関し、特に内部インピーダンスの高い信号源に接続される増幅装置に関するものである。
内部インピーダンスの高い信号源に接続される増幅装置は、音圧センサーなどの容量性の信号源を用いる分野でよく用いられる。音圧センサーの代表例として、マイクロフォンがあり、ここではエレクトレットコンデンサマイクロフォン(以下、ECMと記す。)を例にして従来の技術を説明する。
携帯電話などの小型携帯機器にはECMがよく使われてきた。コンデンサマイクロフォンは、振動板と電極を向かい合わせにし、電極に外部から電圧を印加して帯電させた構成となっている。この構成により、音圧による振動板の変位が振動板と電極との間の静電容量の変化となり、振動板と電極間の電位変化となる。
コンデンサマイクロフォンは、この電位変化を電気信号として取り出すことで音を電気信号に変換している。ECMは、高分子材料などの誘電体内部に半永久的な分極を起こさせて表面に電荷を保持させたエレクトレットをコンデンサマイクロフォンの電極に用いることで、外部からの電圧印加を不要としたものである。
ECMの感度や特性は、振動板と電極の間の静電容量に依存し、出力は振動板の振幅に比例する。ECMの静電容量は振動板と電極の大きさと、その間の構造に依存し、一般には、数pFから数10pF程度である。また、周波数特性は、負荷抵抗が大きいほど、より低い周波数から平坦になる。従って、音声帯域(20Hz〜20kHz)において周波数特性を平坦にするためには、負荷抵抗を極めて大きな値にする必要がある。そこで、ECMの負荷抵抗には、入力インピーダンスが極めて高い電界効果トランジスタやCMOSアンプが使用される。
一方、入力インピーダンスが高すぎると、ECMへの電源投入後や大音声感知後に所望のDC動作電圧に戻る応答時間が遅くなるという問題が生じるため、一般には、入力インピーダンスは数GΩから数10GΩ程度に設定される。
CMOSアンプの同一チップに数GΩから数10GΩの抵抗を内蔵しようとする場合、MOSトランジスタのサブスレッショルド領域の微少電流を利用して、等価高抵抗をモノリシックに構成する方法が従来から用いられている。この従来から用いられている技術を図16、図17を用いて説明する。
図16は、ECMに用いられるCMOSアンプの回路例であり、図17は、NチャネルMOSトランジスタのサブスレッショルド領域を利用して入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定した増幅装置の例である。
図16において、1は正入力端子、2は負入力端子、3は第1の出力端子、4は第1のPチャネルMOSトランジスタ、5は第2のPチャネルMOSトランジスタ、6は第3のPチャネルMOSトランジスタ、7は第4のPチャネルMOSトランジスタ、8は第1のNチャネルMOSトランジスタ、9は第2のNチャネルMOSトランジスタ、10は第3のNチャネルMOSトランジスタ、11は第4のNチャネルMOSトランジスタ、12は第1の抵抗、13は第2の抵抗、14は第3の抵抗、15は第1の電流源、16は第2の電流源、17は第3の電流源、18は電源端子、19は接地端子である。
第1のPチャネルMOSトランジスタ4と第2のPチャネルMOSトランジスタ5で差動回路を構成し、正入力端子1、負入力端子2から入力された信号は、第1の抵抗12、第2の抵抗13および、第3のPチャネルMOSトランジスタ6、第4のPチャネルMOSトランジスタ7、第1のNチャネルMOSトランジスタ8、第2のNチャネルMOSトランジスタ9、第4のNチャネルMOSトランジスタ11によって増幅され、第1の出力端子3から出力される。
図17において、20は図16で示したCMOSアンプ回路、21は入力端子、22は第2の出力端子、23は帰還回路、24は電圧源、25は第5のNチャネルMOSトランジスタ、26は第6のNチャネルMOSトランジスタである。なお、図16で説明した同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図17の増幅装置は、帰還回路23を用いた例であり、第5のNチャネルMOSトランジスタ25、第6のNチャネルMOSトランジスタ26をサブスレッショルド領域で使用することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定している。
ECMは入力端子21に接続され、CMOSアンプの高い入力インピーダンスにより、音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、ECMへの電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現している。
しかし、従来の構成の増幅装置ではECMに要求される所望の電気的特性は満たすものの、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定する必要があるため、ESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)耐量の低いMOSのゲートで受ける構成となっている。また、ESD破壊を防止するために、入力端子21にダイオード等のESD保護素子を接続すると、入力インピーダンスが低下してしまう。入力端子21においては、入力インピーダンスを高く保たなければ、入力端子21に接続されるECMからの信号特性を検出できないため、ESD保護素子のような入力インピーダンスを低下させる素子を入力端子21に接続することができなかった。
このため、入力端子21は極めてESD耐量が低く、MM基準のESD耐量は一般に、20V〜30V程度となる。入力端子21にはECMが接続されるため、ECMモジュールとして構成された場合、モジュール外部には露出しないが、その製造の過程ではESD破壊に十分に注意するために特別な取り扱いや工程管理が必要となり、製造方法が非常に煩雑となる。なお、MM基準とは、マシーン・モデル基準のことであり、デバイスハンドラ等の帯電した金属が半導体デバイスに触れることが原因で静電破壊することを想定したESDモデルである。
本発明の目的は上記従来の問題点を解決するもので、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定し、且つ、ESD耐量を向上させた増幅装置を提供することである。
本発明は、増幅回路と電圧源と高抵抗回路とを備え、前記増幅回路の入力端子と前記電圧源の出力端子とを前記高抵抗回路を介して接続し、前記電圧源の出力電圧に応じて、前記入力端子から入力された信号を増幅する増幅装置であって、前記電圧源の出力端子に、ESD保護素子を接続したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができるため、製造上の特別な取り扱いや管理が不要となり、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、MOSトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインとPチャネルMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続し、前記PチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をMOSトランジスタにて構成し、ESD保護素子をPチャンネルおよびNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、MOSトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をMOSトランジスタにて構成し、ESD保護素子をNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインとPチャネルMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続し、前記PチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をPチャンネルおよびNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインとPチャネルMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続し、前記PチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をPチャンネルおよびNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をNチャネルMOSトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタとベースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をNPNトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタを低電位電源端子に接続し、前記NPNトランジスタのベースを抵抗を介して前記低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をNPNトランジスタと抵抗で構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子に第1のダイオードのカソードと第2のダイオードのアノードを接続し、前記第1のダイオードのアノードを低電位電源端子に接続し、前記第2のダイオードのカソードを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をバイポーラトランジスタにて構成し、ESD保護素子をダイオードで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタとベースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をNPNトランジスタで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタを低電位電源端子に接続し、前記NPNトランジスタのベースを抵抗を介して前記低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をNPNトランジスタと抵抗で構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子に第1のダイオードのカソードと第2のダイオードのアノードを接続し、前記第1のダイオードのアノードを低電位電源端子に接続し、前記第2のダイオードのカソードを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高抵抗回路をダイオードにて構成し、ESD保護素子をダイオードで構成することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上することができる。
また、本発明は、前記増幅回路の入力端子に、容量性の信号源を接続することを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、大きな負荷抵抗を接続することにより、音声帯域の周波数特性を平坦にすることができる。
また、本発明において、前記容量性の信号源は、エレクトレットコンデンサマイクロフォンであることを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、高分子材料などの誘電体内部に半永久的な分極を起こさせて表面に電荷を保持させたエレクトレットを電極に用いることで、外部からの電圧印加を不要とし、携帯電話などの小型携帯機器に用いることができる。
また、本発明において、前記増幅回路は、高入力インピーダンスのCMOSアンプであることを特徴とする増幅装置を提供する。
上記構成によれば、マイクロフォンからの信号に対して音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現することができる。
本発明にかかる増幅装置によれば、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定できるため所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
次に本発明の実施例における増幅装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(1)を説明するための図である。なお、図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図1の構成において、27は第5のPチャネルMOSトランジスタ、28は第7のNチャネルMOSトランジスタである。図1の構成においては、第5のNチャネルMOSトランジスタ25、第6のNチャネルMOSトランジスタ26をサブスレッショルド領域で使用することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定している。
ECMは入力端子21に接続され、CMOSアンプの高い入力インピーダンスにより音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、ECMへの電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現している。
更に、電圧源24の出力端子に、第5のPチャネルMOSトランジスタ27と第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずに、IC外部でアセンブリ中に発生し入力端子21から侵入したサージ電圧を電源端子18、または接地端子19に逃がす経路を構成することができる。以下、入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を、接地端子19基準の場合と電源端子18基準の場合のそれぞれについて、図2及び図3を参照して説明する。
図2及び図3は、図1の等価回路を示すものであり、図1に示した増幅装置において、入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を示す図である。図2は、接地端子19基準の場合におけるサージ電流放出経路を示し、図3は、電源端子18基準の場合におけるサージ電流放出経路を示す。図2及び図3では、図1では図示していなかった電源端子18−接地端子19間のNチャネルMOSトランジスタ37を明示している。また、図2及び図3では、各MOSトランジスタ25〜28、37のダイオード成分を表記している。
接地端子19基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、図2中に一点鎖線で示すように、電流は、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由し、第5のPチャネルMOSトランジスタ27を経由して、電源端子18−接地端子19間のNチャネルMOSトランジスタ37のブレークダウンにより接地端子19に流れる。また、接地端子19基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、図2中に点線で示すように、電流が、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由して、第7のNチャネルMOSトランジスタ28のブレークダウンにより接地端子19に流れることもあり得る。一方、接地端子19基準で、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図3中に破線で示すように、電流は、接地端子19から、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を経由し、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れる。
電源端子18基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、図3中に破線で示すように、電流は、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由し、第5のPチャネルMOSトランジスタ27を経由して、電源端子18に流れる。一方、電源端子18基準で、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図3中に一点鎖線で示すように、電流は、電源端子18から、電源端子18−接地端子19間のNチャネルトランジスタ37のブレークダウンにより、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を経由し、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れる。また、電源端子18基準で、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図3中に点線で示すように、電流が、電源端子18から、第5のPチャネルMOSトランジスタ27のブレークダウンにより、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れることもあり得る。
上記構成により、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
このように本実施形態の増幅装置によれば、ESD保護素子を接続する位置を適切にすることで入力インピーダンスの低下を回避でき、ESD耐量を約70〜80V程度に増加させることが可能である。
なお、ESD耐量は第5のNチャネルMOSトランジスタ25、第6のNチャネルMOSトランジスタ26の許容電流値に依存するため、素子の特性に応じて、入力インピーダンスが数GΩから数10GΩで、且つ、製造上の特別な取り扱いや管理が必要ないESD耐量となるように、第5のNチャネルMOSトランジスタ25、第6のNチャネルMOSトランジスタ26の大きさを設定する必要がある。
また、図1〜図3では25と26がNチャネルMOSトランジスタの例を示したが、おのおのPチャネルMOSトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図4は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(2)を説明するための図である。なお、図1〜図3、および図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図4に示す増幅装置は、図1〜図3に示した構成において第5のPチャネルMOSトランジスタ27を除いたものである。
図4の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子18、または接地端子19に逃がす経路を構成することができる。以下、入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を、接地端子19基準の場合と電源端子18基準の場合のそれぞれについて、図5及び図6を参照して説明する。
図5及び図6は、図4の等価回路を示すものであり、図4に示した増幅装置において、入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を示す図である。図5は、接地端子19基準の場合におけるサージ電流放出経路を示し、図6は、電源端子18基準の場合におけるサージ電流放出経路を示す。図5及び図6では、図4では図示していなかった電源端子18−接地端子19間のNチャネルMOSトランジスタ37を明示している。また、図5及び図6では、各MOSトランジスタ25、26、28、37のダイオード成分を表記している。
接地端子19基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、図5中に一点鎖線で示すように、電流は、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由し、第7のNチャネルMOSトランジスタ28のブレークダウンにより接地端子19に流れる。一方、接地端子19基準で、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図5中に破線で示すように、電流は、接地端子19から、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を経由し、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れる。
電源端子18基準で、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、図6中に一点鎖線で示すように、電流は、入力端子21から、第5のNチャネルMOSトランジスタ25を経由し、第7のNチャネルMOSトランジスタ28のブレークダウンを経由して、電源端子18−接地端子19間のNチャネルトランジスタ37を経由して、電源端子18に流れる。一方、電源端子18基準で、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図6中に破線で示すように、電流は、電源端子18から、電源端子18−接地端子19間のNチャネルトランジスタ37のブレークダウンにより、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を経由し、第6のNチャネルMOSトランジスタ26を経由して、入力端子21に流れる。
上記構成により、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
図4〜図6では25と26がNチャネルMOSトランジスタの例を示したが、おのおのPチャネルMOSトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図7は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(3)を説明するための図である。なお、図1、図6、および図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7の構成において、29は第1のNPNトランジスタ、30は第2のNPNトランジスタである。図7に示す増幅装置は、図1に示した構成において、第5のNチャネルMOSトランジスタ25および第6のNチャネルMOSトランジスタ26を、第1のNPNトランジスタ29および第2のNPNトランジスタ30に置換したものである。図7の構成の増幅装置でも、図1に示した増幅装置と同様に、第1のNPNトランジスタ29、第2のNPNトランジスタ30の微少電流を利用することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することが可能である。
ECMは入力端子21に接続され、CMOSアンプの高い入力インピーダンスにより音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、ECMへの電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現している。
更に、電圧源24の出力端子に、第5のPチャネルMOSトランジスタ27と第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図2、図3を参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
なお、ESD耐量は第1のNPNトランジスタ29、第2のNPNトランジスタ30の許容電流値に依存するため、素子の特性に応じて、入力インピーダンスが数GΩから数10GΩで、且つ、製造上の特別な取り扱いや管理が必要ないESD耐量となるように、第1のNPNトランジスタ29、第2のNPNトランジスタ30の大きさを設定する必要がある。
また、図7では29と30がNPNトランジスタの例を示したが、おのおのPNPトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図8は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(4)を説明するための図である。図1から図7、および図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図8に示す増幅装置は、図7に示した構成において第5のPチャネルMOSトランジスタ27を除いたものである。
図8の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図5、図6を参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
図8では29と30がNPNトランジスタの例を示したが、おのおのPNPトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図9は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(5)を説明するための図である。なお、図1から図8、および図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9の構成において、31は第1のダイオード、32は第2のダイオードである。図9に示す増幅装置は、図1に示した構成において、第5のNチャネルMOSトランジスタ25および第6のNチャネルMOSトランジスタ26を、第1のダイオード31および第2のダイオード32に置換したものである。図9の構成の増幅装置でも、図1に示した増幅装置と同様に、第1のダイオード31、第2のダイオード32の微少電流を利用することにより、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することが可能である。
ECMは入力端子21に接続され、CMOSアンプの高い入力インピーダンスにより音声帯域まで周波数特性が平坦となり、且つ入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定することで、ECMへの電源投入後や大音声感知後の応答時間を早めて所望の電気的特性を実現している。
更に、電圧源24の出力端子に、第5のPチャネルMOSトランジスタ27と第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図2、図3を参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
なお、ESD耐量は第1のダイオード31、第2のダイオード32の許容電流値に依存するため、素子の特性に応じて、入力インピーダンスが数GΩから数10GΩで、且つ、製造上の特別な取り扱いや管理が必要ないESD耐量となるように、第1のダイオード31、第2のダイオード32の大きさを設定する必要がある。
図10は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(6)を説明するための図である。図1から図9、および図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図10に示す増幅装置は、図9に示した構成において第5のPチャネルMOSトランジスタ27を除いたものである。
図10の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第7のNチャネルMOSトランジスタ28をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図5、図6を参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
図11は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(7)を説明するための図である。図1から図10、および図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図11の構成において、33は第3のNPNトランジスタ、34は第4の抵抗である。図11に示す増幅装置は、図8に示した構成において、第7のNチャネルMOSトランジスタ28を、第3のNPNトランジスタ33および第4の抵抗34に置換したものである。
図11の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第3のNPNトランジスタ33と第4の抵抗34をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路を、接地端子19基準の場合について、図12を参照して説明する。図12(a)は、接地端子19基準の場合におけるサージ電流放出経路を示し、図12(b)は、第3のNPNトランジスタ33の断面を示す。
入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、まず、図12(b)参照に示すように、第3のNPNトランジスタ33のコレクターベース間に形成されるダイオードがブレークダウンして、コレクターベース間の第4の抵抗に電流が流れる。この電流と、第4の抵抗34との積が0.7V以上になると、第3のNPNトランジスタ33はONする。そして、第3のNPNトランジスタ33のコレクターエミッタ間に電流が流れ、サージ電流が接地端子19に流れる。すなわち、入力端子21に+サージ電圧が印加された場合、電流は、図12中に一点鎖線で示す経路で流れる。一方、入力端子21に−サージ電圧が印加された場合、図12(a)中に破線で示すように、電流は、接地端子19から、第3のNPNトランジスタ33のコレクタ−基板(PSUB)間に形成されるダイオードを経由し、第2のNPNトランジスタ30を経由して、入力端子21に流れる。
上記構成により、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
図7では29と30がNPNトランジスタの例を示したが、おのおのPNPトランジスタであっても、あるいはNチャネルMOSトランジスタやPチャネルMOSトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。また、第4の抵抗34が極めて小さい値であっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。なお、第4の抵抗34は、通常5KΩ〜20KΩ程度である。また、ESD保護素子としてブレークダウンする電圧(サージ電圧が逃げる時の電圧)が若干高く(数V程度)なるが、第4の抵抗34の抵抗値はゼロでも構わない。
図13は、発明の実施形態にかかる増幅装置(8)を説明するための図である。図1から図12、および図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13の構成において、35は第3のダイオード、36は第4のダイオードである。図13に示す増幅装置は、図7に示した構成において、第5のPチャネルMOSトランジスタ27および第7のNチャネルMOSトランジスタ28を、第3のダイオード35および第4のダイオード36に置換したものである。図13の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第3のダイオード35と第4のダイオード36をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図2、図3を参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
また、図13では29と30がNPNトランジスタの例を示したが、おのおのPNPトランジスタであっても、あるいはNチャネルMOSトランジスタやPチャネルMOSトランジスタであっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。
図14は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(9)を説明するための図である。図1から図13、および図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図14に示す増幅装置は、図11、図12に示した構成において、第1のNPNトランジスタ29および第2のNPNトランジスタ30を、第1のダイオード31および第2のダイオード32に置換したものである。
図14の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第3のNPNトランジスタ33と第4の抵抗34をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図12を参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
第4の抵抗34が極めて小さい値であっても同一の効果が得られ、本発明の実施例に含まれる。なお、第4の抵抗34は、通常5KΩ〜20KΩで程度ある。また、ESD保護素子としてブレークダウンする電圧(サージ電圧が逃げる時の電圧)が若干高く(数V程度)なるが、第4の抵抗34の抵抗値はゼロでも構わない。
図15は、本発明の実施形態にかかる増幅装置(10)を説明するための図である。図1から図14、および図16から図17で説明したものと同一作用効果のものには同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図15に示す増幅装置は、図13に示した構成において、第1のNPNトランジスタ29および第2のNPNトランジスタ30を第1のダイオード31および第2のダイオード32に置換したものである。
図15の構成の増幅装置では、電圧源24の出力端子に、第3のダイオード35と第4のダイオード36をESD保護素子として接続することで、入力端子21から入ってくる音声帯域の信号(20Hz〜20kHz)に対して影響せずにサージ電圧を電源端子、または接地端子に逃がす経路を構成することができる。入力端子21からサージ電圧が侵入した場合の電流放出経路は、図2、図3を参照して説明したものと同様である。また、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定して所望の電気的特性を満たし、且つ、ESD耐量を向上させることで製造上の特別な取り扱いや管理が不要となるため、製造のリードタイム短縮、コスト削減を図ることが可能である。
本発明は、入力インピーダンスを数GΩから数10GΩに設定し、且つ、ESD耐量を向上させた増幅装置として携帯電話などの小型携帯機器において利用可能である。
本発明の実施形態にかかる増幅装置(1)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(1)におけるサージ電流放出経路を説明するための図(1) 本発明の実施形態にかかる増幅装置(1)におけるサージ電流放出経路を説明するための図(2) 本発明の実施形態にかかる増幅装置(2)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(2)におけるサージ電流放出経路を説明するための図(1) 本発明の実施形態にかかる増幅装置(2)におけるサージ電流放出経路を説明するための図(2) 本発明の実施形態にかかる増幅装置(3)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(4)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(5)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(6)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(7)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(7)におけるサージ電流放出経路を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(8)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(9)を説明するための図 本発明の実施形態にかかる増幅装置(10)を説明するための図 従来のCMOSアンプ回路を説明するための図 従来の増幅装置を説明するための図
1 正入力端子
2 負入力端子
3 第1の出力端子
4 第1のPチャネルMOSトランジスタ
5 第2のPチャネルMOSトランジスタ
6 第3のPチャネルMOSトランジスタ
7 第4のPチャネルMOSトランジスタ
8 第1のNチャネルMOSトランジスタ
9 第2のNチャネルMOSトランジスタ
10 第3のNチャネルMOSトランジスタ
11 第4のNチャネルMOSトランジスタ
12 第1の抵抗
13 第2の抵抗
14 第3の抵抗
15 第1の電流源
16 第2の電流源
17 第3の電流源
18 電源端子
19 接地端子
20 CMOSアンプ回路
21 入力端子
22 第2の出力端子
23 帰還回路
24 電圧源
25 第5のNチャネルMOSトランジスタ
26 第6のNチャネルMOSトランジスタ
27 第5のPチャネルMOSトランジスタ
28 第7のNチャネルMOSトランジスタ
29 第1のNPNトランジスタ
30 第2のNPNトランジスタ
31 第1のダイオード
32 第2のダイオード
33 第3のNPNトランジスタ
34 第4の抵抗
35 第3のダイオード
36 第4のダイオード
37 電源端子18−接地端子19間のNチャネルMOSトランジスタ

Claims (16)

  1. 増幅回路と電圧源と高抵抗回路とを備え、前記増幅回路の入力端子と前記電圧源の出力端子とを前記高抵抗回路を介して接続し、前記電圧源の出力電圧に応じて、前記入力端子から入力された信号を増幅する増幅装置であって、
    前記電圧源の出力端子に、ESD保護素子を接続したことを特徴とする増幅装置。
  2. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、MOSトランジスタにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインとPチャネルMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続し、前記PチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  3. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、MOSトランジスタにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  4. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインとPチャネルMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続し、前記PチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  5. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  6. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインとPチャネルMOSトランジスタのドレインとを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続し、前記PチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  7. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNチャネルMOSトランジスタのドレインを接続し、前記NチャネルMOSトランジスタのゲートとソースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  8. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタとベースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  9. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタを低電位電源端子に接続し、前記NPNトランジスタのベースを抵抗を介して前記低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  10. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、バイポーラトランジスタにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子に第1のダイオードのカソードと第2のダイオードのアノードを接続し、前記第1のダイオードのアノードを低電位電源端子に接続し、前記第2のダイオードのカソードを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  11. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタとベースを低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  12. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子にNPNトランジスタのコレクタを接続し、前記NPNトランジスタのエミッタを低電位電源端子に接続し、前記NPNトランジスタのベースを抵抗を介して前記低電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  13. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記高抵抗回路を、ダイオードにて構成し、
    前記ESD保護素子を、前記電圧源の出力端子に第1のダイオードのカソードと第2のダイオードのアノードを接続し、前記第1のダイオードのアノードを低電位電源端子に接続し、前記第2のダイオードのカソードを高電位電源端子に接続して構成したことを特徴とする増幅装置。
  14. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記増幅回路の入力端子に、容量性の信号源を接続することを特徴とする増幅装置。
  15. 請求項14記載の増幅装置であって、
    前記容量性の信号源は、エレクトレットコンデンサマイクロフォンであることを特徴とする増幅装置。
  16. 請求項1記載の増幅装置であって、
    前記増幅回路は、高入力インピーダンスのCMOSアンプであることを特徴とする増幅装置。
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