JPWO2008023706A1 - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の撮像装置は、通常動作期間と合焦動作期間とを有し、被写体の画像信号を間引き処理可能なCCD102と、画像信号を画像データに変換するAFE103と、画像データを表示データに変換する信号処理部104bと、表示データに基づく画像を表示するLCD107と、CCD102の読出フレームレートと間引き率を変更する間引き制御部104cと、を備え、間引き制御部104cは、合焦動作期間においては、通常動作期間よりも高い読出フレームレートでCCD102から画像信号を読み出すように制御し、合焦動作期間と合焦動作期間の直前のフレームにおいては、通常動作期間よりも大きい間引き率でCCD102から画像信号を読み出すように制御することを特徴とする。このような構成によれば、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができる撮像装置を提供することができる。

Description

本発明は、撮像装置の合焦動作に関する。より詳しくは、被写体が暗いときでも高速な合焦動作を可能にする技術に関する。
近年、デジタルカメラの普及が著しい。写真撮影の初級者向け小型デジタルカメラでは、使用者の技量によらず、一定程度の品質の写真を撮影できることが望ましい。そのため、合焦は自動で行われることが通常であり、シャッターチャンスを逃さないために、合焦動作期間を極力短縮する必要がある。
小型デジタルカメラは、光学ファインダを持たないものも多く、合焦動作期間もデジタルカメラ本体の背面に配されている液晶表示部で、被写体を視認し続けることになる。そのため、合焦動作期間においても、表示部に被写体の画像を違和感なく表示させる必要がある。
自動合焦動作の方式は、アクティブ方式とパッシブ方式とに大きく分けられる。アクティブ方式は、被写体に赤外線または超音波を照射して、被写体で反射した赤外線または超音波を受けて、被写体までの距離を測定する方式である。アクティブ方式は、小型銀塩カメラに多く採用されている。
一方、パッシブ方式は、光学系で捕らえた画像に基づいて距離を測定する方式である。パッシブ方式は、さらに、位相差検出方式とコントラスト検出方式とに分けられる。位相差検出方式は、銀塩カメラ、デジタルカメラを問わず、一眼レフカメラに多く採用されている。一方、小型デジタルカメラの多くは、コントラスト検出方式を採用している。
コントラスト検出方式では、光学系内のフォーカスレンズを徐々に光軸方向へ移動させながら、撮像素子から得られた画像のコントラストが極大になるフォーカスレンズの位置を合焦位置とする。コントラストは、撮像素子から得られた画像の高周波成分に基づいて評価するのが一般的である。
高周波成分の評価は、フレームごとに行われるので、合焦動作期間を短縮するためには、撮像素子の読出フレームレートを上げる必要がある。しかし、撮像素子の読出フレームレートを上げると、撮像素子の出力画像信号を処理する時間が短くなる。そのため、合焦動作期間には、表示部に表示する画像をフリーズさせている。
上記課題を解決したデジタルカメラが提案されている(特許文献1参照)。図9は、特許文献1に係るデジタルカメラの合焦動作期間における表示部の概念図である。使用者が注目する被写体は、画面中央に存在する場合が多いので、合焦動作には、撮像素子の中央部のみを使用する。
合焦動作に必要な切出領域501は、すべての画素から画像信号を読み出して、その画像信号に基づく画像(スルー画像)を表示する領域である。一方、合焦動作に使用しない排出領域502a、502bは、撮像素子から出力される画像信号を処理せず、合焦動作期間直前に撮像素子から出力される画像信号に基づく画像をフリーズ表示する領域である。これによって、撮像素子の読出フレームレートを上げても、切出領域501しか撮像素子から出力される画像信号を処理しないので、切出領域501にはスルー表示を行うことが可能になる。
特開2002−300457号公報
しかし、特許文献1に記載のデジタルカメラでは、画面上部と下部の排出領域502a、502bはフリーズ表示のままである。また、合焦動作期間の直前のフレームでは、撮像素子から画像信号がすべて読み出され、読出フレームレートが上がった合焦動作期間の最初のフレームでこの画像信号を処理しなければならない。そのため、処理が間に合わず、合焦動作期間の最初のフレームは、全画面に渡ってフリーズ表示になるという課題がある。
本発明の目的は、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができる撮像装置を提供することである。
本発明の撮像装置の第1の構成は、通常動作期間と合焦動作期間とを有した撮像装置であって、被写体の画像信号を間引き処理可能な撮像素子と、前記画像信号を画像データに変換する第1の信号処理部と、前記画像データを表示データに変換する第2の信号処理部と、前記表示データに基づく画像を表示する表示部と、前記撮像素子の読出フレームレートを変更する読出フレームレート制御部と、前記撮像素子の間引き率を変更する間引き制御部と、を備え、前記読出フレームレート制御部は、前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも高い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、前記間引き制御部は、前記合焦動作期間と前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御するものである。
本発明の撮像装置の第2の構成は、通常動作期間と合焦動作期間とを有した撮像装置であって、被写体の画像信号を生成する撮像素子と、前記画像信号を画像データに変換する第1の信号処理部と、前記画像データを間引き処理可能であるとともに、間引き処理した画像データを表示データに変換する第2の信号処理部と、前記表示データに基づく画像を表示する表示部と、前記撮像素子の読出フレームレートを変更する読出フレームレート制御部と、前記第2の信号処理部の間引き率を変更する間引き制御部と、を備え、前記読出フレームレート制御部は、前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも高い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、前記間引き制御部は、前記合焦動作期間と前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記第2の信号処理部が前記画像データを前記表示データに変換するように制御するものである。
本発明の撮像装置の第3の構成は、通常動作期間と合焦動作期間とを有した撮像装置であって、被写体の画像信号を間引き処理可能な撮像素子と、前記画像信号を画像データに変換する第1の信号処理部と、前記画像データを間引き処理可能であるとともに、間引き処理した画像データを表示データに変換する第2の信号処理部と、前記表示データに基づく画像を表示する表示部と、前記撮像素子の読出フレームレートを変更する読出フレームレート制御部と、前記撮像素子の間引き率を変更する第1の間引き制御部と、前記第2の信号処理部の間引き率を変更する第2の間引き制御部と、を備え、前記読出フレームレート制御部は、前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも高い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、前記第1の間引き制御部は、前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、前記第2の間引き制御部は、前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記第2の信号処理部が前記画像データを前記表示データに変換するように制御するものである。
本発明の撮像装置の第4の構成は、通常動作期間と合焦動作期間とを有した撮像装置であって、被写体の画像信号を間引き処理可能な撮像素子と、前記画像信号を画像データに変換する第1の信号処理部と、前記画像データを間引き処理可能であるとともに、間引き処理した画像データを表示データに変換する第2の信号処理部と、前記表示データに基づく画像を表示する表示部と、前記撮像素子の読出フレームレートを変更する読出フレームレート制御部と、前記撮像素子の間引き率を変更する第1の間引き制御部と、前記第2の信号処理部の間引き率を変更する第2の間引き制御部と、を備え、前記読出フレームレート制御部は、前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも高い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、前記第2の間引き制御部は、前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記第2の信号処理部が前記画像データを前記表示データに変換するように制御し、前記第1の間引き制御部は、前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御するものである。
本発明によれば、合焦動作期間の直前のフレームにおいては、通常動作期間の間引き率よりも大きい間引き率で撮像素子の画像信号を読み出すので、合焦動作期間に読出フレームレートが上がっても、合焦動作期間の最初のフレームで合焦動作期間の直前のフレームの撮像素子の出力画像信号を処理することができる。
また、合焦動作期間の間引き率を調整することによって、合焦動作期間も表示部のすべての領域においてスルー表示を行うことができる。これによって、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1におけるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図2は、合焦動作の処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、実施の形態1における通常動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。 図4は、合焦動作期間から通常動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。 図5は、実施の形態2におけるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態2における通常動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。 図7は、実施の形態3におけるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図8は、実施の形態3における通常動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。 図9は、特許文献1に係るデジタルカメラの合焦動作期間における表示部の概念図である。
符号の説明
101 光学系
101a フォーカスレンズ
101b 光軸
102 CCD
103 AFE
104 信号処理LSI
104a CPU
104b 信号処理部
104c 間引き制御部
104d 合焦制御部
104e 間引き制御部
104f 画素混合制御部
105 SDRAM
106 メモリカード
107 LCD
108 シャッタ釦
109 バス
110 CCD駆動IC
111 モータ駆動IC
112 露出計
本発明の撮像装置は、上記構成を基本として、以下のような様々な態様をとることができる。
すなわち、本発明の撮像装置において、前記合焦動作期間の直前のフレームにおける間引き率は、前記合焦動作期間の間引き率よりも小さい構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間に読出フレームレートが上がっても、撮像素子の出力画像信号を処理することができ、表示部に表示される画像の一部または全部がフリーズすることを防ぐことができる。
また、前記間引き制御部は、前記合焦動作期間に続く所定数のフレームの間引き率を変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間も表示部のすべての領域においてスルー表示を行うことができ、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができる。
また、前記読出フレームレート制御部は、前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間の読出フレームレートよりも高く、前記合焦動作期間の読出フレームレートよりも低い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する構成とすることができる。このような構成とすることで、通常動作期間から合焦動作期間に遷移する場合に、読出フレームレートが極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、前記表示部は、前記撮像素子の読出フレームレートと同じ表示フレームレートで前記表示データに基づく画像を表示する構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間において、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、前記表示部は、前記合焦動作期間においても、前記通常動作期間の前記撮像素子の読出フレームレートと同じ表示フレームレートで前記表示データに基づく画像を表示する構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間でも表示フレームレートが変化せず、表示フレームレートが変わることによる違和感の発生を回避することができる。
また、被写体の明るさを検出する輝度検出部をさらに備え、前記読出フレームレート制御部は、前記輝度検出部で検出された被写体の明るさに応じて、前記合焦動作期間の読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、被写体が暗い場合は読出フレームレートを下げて露光時間を長く確保し、被写体が明るい場合は読出フレームレートを上げて、より合焦動作期間を短縮することができる。
また、前記読出フレームレート制御部は、前記輝度検出部で検出された被写体の明るさに応じて、前記合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成により、被写体が暗い場合は、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを下げる。これによって、露光時間を長く取ることができる。一方、被写体が明るい場合は、露光時間が短くてもよいので、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを上げる。これによって、より合焦動作期間を短縮することができる。
また、前記読出フレームレート制御部は、前記輝度検出部で検出された被写体の明るさが所定の明るさより暗い場合は、前記合焦動作期間の複数フレーム期間経過後に前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する構成とすることができる。このような構成により、読出フレームレートを下げたのと同じ効果が得られる。
また、前記撮像素子の画素混合数を変更する画素混合制御部を、さらに備え、前記画素混合制御部は、前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも大きい画素混合数で前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する構成とすることができる。このような構成とすることで、被写体における光量が不足している場合に、露光時間を長くしたのと同じ効果を得ることができるので、安定した合焦動作を実行させることができる。
また、前記読出フレームレート制御部は、前記通常動作期間における前記画素混合数が所定値以上であれば、前記合焦動作期間において、前記通常動作期間における読出フレームレートに基づいて前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する構成とすることができる。このような構成とすることで、通常動作期間において既に被写体の光量が少ない場合に、合焦動作期間においてさらに光量が少なくなることを防止することができる。よって、合焦動作が不安定になることを防止することができる。
(実施の形態1)
〔1.撮像装置の構成〕
図1は、実施の形態におけるデジタルカメラのブロック図である。
光学系101は、被写体の像をCCD102(CCD:Charge Coupled Device)上に結像する。光学系101は、複数のレンズ群(図示せず)で構成されており、フォーカスレンズ101aを含む。フォーカスレンズ101aは、レンズ群を保持する鏡筒内を光軸101b方向に移動することによって、被写体の像をCCD102上に合焦させる。
CCD102は、結像した被写体の光学的画像を電気信号(画像信号)に変換して出力する。AFE(Analog Front End)103は、アナログ信号であるCCD102から出力される画像信号を、デジタル信号である画像データに変換して、バス109を経由してSDRAM105(Syncronous Dynamic Random Access Memory)に格納する。AFE103は、画像信号のノイズ成分を除去するCDS(Correlated Double Sampling)回路、画像信号の大きさを調整するAGC(Automatic Gain Control)アンプ、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(いずれも図示せず)などを含むLSIである。
信号処理LSI104は、CPU(Central Processing Unit)104a、信号処理部104b、間引き制御部104c、合焦制御部104dで構成されている。CPU104aは、信号処理LSI104内のROM(Read Only Memory。図示せず)に記録された命令によって、信号処理LSI104の全体の制御を行う。信号処理部104bは、AFE103によってSDRAM105に格納された画像データを、LCD(Liquid Crystal Display)107での表示に適した表示用の画像データ(以下、表示データと称する)に変換して、LCD107に出力する。
信号処理LSI104は、LCD107に表示データを出力している状態で、シャッタ釦108が半押し操作されることによって、合焦動作期間を開始させる。また、信号処理LSI104は、シャッタ釦108が全押し操作されることによって、撮影を行うように各部を制御する。信号処理部104bは、SDRAM105に格納された画像データが、シャッタ釦108が全押し操作されることによって撮影された画像データである場合は、SDRAM105に格納されている画像データを記録データに変換して、メモリカード106に記録するよう制御する。また、信号処理部104bは、メモリカード106に記録された記録データを表示データに変換して、表示データに基づく画像をLCD107に表示させる。
信号処理部104bは、シャッタ釦108が半押し操作されることによって合焦動作期間が開始されると、SDRAM105に格納された画像データの高周波成分の強度を求める。画像データの高周波成分は、フーリエ変換、ディスクリートコサイン変換、ウェーブレット変換などによって、画像データを空間周波数データに変換することで得られる。
合焦制御部104dは、信号処理部104bから送られる高周波成分の情報に基づいて、モータ駆動IC111に駆動信号を送って、フォーカスレンズ101aを望遠側または広角側へ微小距離移動させる。フォーカスレンズ101aの微小距離移動後、信号処理部104bは、再度、SDRAM105に格納された画像データの高周波成分の強度を求める。合焦制御部104dは、以上の動作を繰り返して、フォーカスレンズ101aを高周波成分の強度が極大になる合焦位置に移動させる。
間引き制御部104cは、CCD102の画像信号を間引いて読み出すように制御する。また、その間引き率を変更する機能を有する。CCD102の画像信号を間引いて読み出すと、読み出す画像信号が減少するために高速に読み出すことができる。間引き制御部104cは、CCD102の読出フレームレートを変更する機能も有する。間引き制御部104cは、CCD駆動IC110に駆動信号を送って、間引き率の変更を指示する。
露出計112は、被写体の明るさを検出して、CPU104aに報知する。
なお、CCD102は、本発明の撮像素子の一例である。AFE103は、本発明の第1の信号処理部の一例である。信号処理部104bは、本発明の第2の信号処理部の一例である。LCD107は、本発明の表示部の一例である。間引き制御部104cは、本発明の読出フレームレート制御部と間引き制御部の機能を包含する。露出計112は、本発明の輝度検出部の一例である。
また、本発明の第1の信号処理部に相当するAFE103と、本発明の第2の信号処理部に相当する信号処理部104bを含む信号処理LSI104は、単一のLSIで構成されていてもよい。間引き制御部104cは、信号処理部104bに含まれていてもよい。CPU104aは、間引き制御部104cの機能を実行可能な構成としてもよい。
〔2.撮像装置の動作〕
図2は、合焦動作の処理の一例を示すフローチャートである。シャッタ釦108が半押し操作されることによって、合焦動作が開始される(S201でYESの判定)。CCD102は、合焦動作期間も定期的に画像信号を出力する。AFE103は、CCD102から出力される画像信号を、SDRAM105に更新格納している。
次に、信号処理部104bは、AFE103から出力される現在の画像データの高周波成分の強度を求める(S202)。
次に、合焦制御部104dは、信号処理部104bで求めた高周波成分の強度に基づき、モータ駆動IC111を制御して、フォーカスレンズ101aを望遠側に微小距離移動させる(S203)。
次に、信号処理部104bは、再度、AFE103から出力される画像データの高周波成分の強度を求める(S204)。
次に、信号処理部104bは、フォーカスレンズ101aの移動後の高周波成分の強度が、フォーカスレンズ101aの移動前の高周波成分の強度よりも大きい場合は(S205でNOの判定)、S203、S204の処理を繰り返す。
一方、信号処理部104bは、フォーカスレンズ101aの移動後の高周波成分の強度が、フォーカスレンズ101aの移動前の高周波成分の強度よりも小さい場合は(S205でYESの判定)、合焦制御部104dにレンズ移動命令を出力する。合焦制御部104dは、信号処理部104bからの命令に基づき、モータ駆動IC111を制御して、フォーカスレンズ101aを広角側に微小距離移動させる(S206)。
次に、信号処理部104bは、再度、AFE103から出力される画像データの高周波成分の強度を求める(S207)。
次に、信号処理部104bは、フォーカスレンズ101aの移動後の高周波成分の強度が移動前の強度よりも大きい場合は(S208でNOの判定)、S206、S207の処理を繰り返す。
信号処理部104bは、フォーカスレンズ101aの移動後の高周波成分の強度が、フォーカスレンズ101aの移動前の高周波成分の強度よりも小さくなると(S208でYESの判定)、一度、フォーカスレンズ101aを望遠側に微小距離移動させて(S209)、処理を終了する。
以上のように制御することで、画像データの高周波成分の強度が極大になるフォーカスレンズ101aの合焦位置を求める。
〔3.撮像装置の動作の遷移〕
〔3−1.通常動作から合焦動作への遷移〕
図3は、通常動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。図3(a)は垂直同期信号を示す。図3(b)におけるt1〜t7は、読出フレームレート及び間引き率設定を行う期間を示す。また、図3(b)には、該当するフレームにおいて設定される読出フレームレートと間引き率とを示し、設定された読出フレームレートと間引き率は次のフレームで有効となる。図3(c)は、CCD102から出力され、SDRAM105に格納された画像データに基づく画像を模式的に示す。なお、図3(c)に示す画像は、間引きの程度をストライプの細かさで示しており、間引き率が大きいほどストライプは粗くなる。図3(c)において、画像31は1/3に間引きされた画像、画像32は1/6に間引きされた画像、画像33は1/9に間引きされた画像を示す。図3(d)は、信号処理部104bが画像データを表示データに変換する信号処理のタイミングを示す。図3(e)は、表示データに基づく画像を模式的に示す。図3(e)において、画像21は合焦していない状態の画像を示す。
図3に示す遷移は、フレーム1の途中であるタイミングS1で、シャッタ釦108が半押し操作されたものとする。フレーム1からフレーム3は通常動作期間、フレーム4からフレーム7は合焦動作期間である。通常動作期間では、CCD102の読出フレームレートは30fps(frame per second)であるが、合焦動作期間では、合焦を高速に行うために読出フレームレートを60fpsに上げている。フレーム7以降(図示せず)も、合焦動作が完了するまで合焦動作期間が継続する。
読出フレームレートの設定は、図3(b)に示す期間t1〜t7(垂直同期期間)に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。フレーム1とフレーム2では、読出フレームレートを30fpsに設定している。フレーム3では、フレーム4以降の読出フレームレートを60fpsにするために、読出フレームレートを60fpsに設定している。フレーム4以降の読出フレームレートは、引き続き60fpsに設定されている。
間引き率の設定は、図3(b)に示す期間t1〜t7(垂直同期期間)に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。フレーム1では、間引き率が1/3に設定されている。フレーム2では、間引き率が1/6に設定されている。また、フレーム3以降は、間引き率が1/9に設定されている。
フレーム1では、1つ前のフレームにおいて設定された間引き率(1/3)に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。また、フレーム2では、フレーム1において設定された間引き率(1/3)に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。合焦動作期間の直前のフレームであるフレーム3では、フレーム2において設定された間引き率(1/6)に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。合焦動作期間であるフレーム4からフレーム7では、フレーム3からフレーム6において設定された間引き率(1/9)に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。
合焦動作期間では、読出フレームレートが60fpsになることによって、間引き率1/3で読み出した画像データを処理するために十分な時間が取れない。そこで、合焦動作期間では、通常動作期間よりも大きい間引き率で画像信号を間引いて読み出している。また、合焦動作期間の直前のフレームであるフレーム3においても、フレーム2以前よりも画像信号の間引き率を高くして(1/6)、CCD102から画像信号を読み出している。
また、一般に、CCD102の画素数は、数百万画素から一千万画素程度であるのに対して、LCD107の画素数は、数十万画素にとどまる。そのため、被写体の画像をLCD107に表示する場合は、通常動作期間、合焦動作期間に係わらず、YC分離処理と縮小処理とを行って、表示データを生成する。
図3(e)に示すように、表示データの生成処理は、SDRAM105に画像データが格納された次のフレームで行われる。即ち、フレーム2では、フレーム1でSDRAM105に格納された画像データを、表示データに変換する。フレーム3では、フレーム2でSDRAM105に格納された画像データを、表示データに変換する。
フレーム4では、フレーム2において間引き率を1/6に設定し、フレーム3において読み出された画像データを、表示データに変換する。また、フレーム4は、合焦動作期間であるため、読出フレームレートが60fpsに設定されているが、フレーム3においてSDRAM105に格納された画像データの間引き率が1/6に設定されているので、処理対象データが減っており、処理可能である。
〔3−2.合焦動作から通常動作への遷移〕
図4は、合焦動作期間から通常動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。図4(a)〜(e)の内容は、それぞれ図3(a)〜(e)の内容に対応している。図4において、画像22は合焦している状態の画像を示す。
図4において、フレーム10におけるタイミングS2で合焦が確認されたものとする。画像の合焦が行われると、図4(e)に示すように画像22にマーク23を表示させるとともに、システム音24を出力することで、使用者に対して合焦したことを報知する。図4(e)に示すマーク23は、使用者がシャッタ釦108の半押し操作を解除するか、全押し操作に移行して撮影を行うまで、表示する。
フレーム8からフレーム11は合焦動作期間、フレーム12からフレーム14は通常動作期間である。合焦動作期間では、CCD102の読出フレームレートは60fpsに設定されているが、通常動作期間では30fpsに下げる。
読出フレームレートの設定は、図4(b)に示す期間t8〜t14(垂直同期期間)に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。フレーム8からフレーム10では、読出フレームレートを60fpsに設定している。フレーム11では、フレーム10で合焦が確認できたので、フレーム12以降の読出フレームレートを30fpsにするために、読出フレームレートを30fpsに設定している。フレーム12以降の読出フレームレートは、引き続き30fpsに設定している。
間引き率の設定は、図4(b)に示す期間t8〜t14(垂直同期期間)に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。フレーム8からフレーム10では、間引き率を1/9に設定しているが、フレーム10で合焦が確認できたので、フレーム11では、フレーム12以降において間引き率1/3でCCD102から画像信号を読み出すために、間引き率を1/3に設定する。フレーム12以降の間引き率は、引き続き1/3に設定されている。
また、フレーム8からフレーム11では、フレーム7からフレーム10において設定された間引き率1/9に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。通常動作期間であるフレーム12からフレーム14では、フレーム11からフレーム13において設定された間引き率1/3に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。
合焦動作期間では、読出フレームレートが60fpsになることによって、間引き率1/3で読み出した画像データを処理するために十分な時間が取れない。そこで、合焦動作期間では、通常動作期間よりも大きい間引き率で画像信号を間引いて読み出している。
図4(e)に示すように、表示データの生成処理は、SDRAM105に画像データが格納された次のフレームで行われる。フレーム12では、フレーム11において間引き率1/9で読み出された画像データを表示データに変換する。フレーム12は通常動作期間のため30fpsの読出フレームレートになっており、フレーム11で格納された画像データが間引き率1/9で読み出されているので、処理対象データが減っており、余裕を持って処理可能である。
〔4.実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、合焦動作期間の直前のフレームにおいて、通常動作期間の間引き率よりも大きい間引き率でCCD102の画像信号を読み出すので、読出フレームレートが60fpsに上がった合焦動作期間の最初のフレームでも、画像データの処理が可能となる。これによって、合焦動作期間の最初のフレームで全画面フリーズ表示となることがない。また、合焦動作期間も画像信号を間引いて読み出すので、画面の一部がフリーズ表示となることもない。
これによって、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができ、合焦動作期間も表示部に被写体の画像を違和感なく表示できるという優れた効果を奏する。
〔5.その他の構成〕
〔5−1.間引き制御〕
本実施の形態では、間引き制御部104cがCCD駆動IC110に対して間引き率の変更を指示することとした。これによって、合焦動作期間と合焦動作期間の直前のフレームでは、CCD102から出力される画像信号が、通常動作期間よりも大きく間引かれた状態でSDRAM105に格納されるものとしたが、これに限らない。
例えば、間引き制御部104cが信号処理部104bに対して間引き率の変更を指示することとしてもよい。CCD102から出力される画像信号は、通常動作期間と同じ間引き率でSDRAM105に格納される。信号処理部104bは、表示データを生成するときに、合焦動作期間と合焦動作期間の直前のフレームでは、SDRAM105に格納されている画像データを通常動作期間よりも大きく間引きながら読み出す。これにより、YC分離と縮小処理にかかる処理時間を短縮することもできる。
なお、本実施の形態のようにCCD102から出力される画像信号を間引く方法(以下、方法1と記載する)と、上記のように信号処理部104bが表示データを生成するときに画像データを間引く方法(以下、方法2と記載する)と、を組み合わせてもよい。なお、この構成の詳細については、実施の形態2の欄で説明する。例えば、合焦動作期間の直前のフレームにおいては本発明の第2の間引き制御部が方法2によって間引きを行い、合焦動作期間においては本発明の第1の間引き制御部が方法1によって間引きを行う。また、その逆も可能である。これによって、最適な間引きの方法を選択することができる。また、シャッタ釦108が半押し操作されてから早いタイミングで合焦動作に移行させることができる。
本実施の形態では、間引き制御部104cが本発明の読出フレームレート制御部と間引き制御部の機能を包含したのと同様に、方法1と方法2を組み合わせる場合においても、本発明の読出フレームレート制御部と第1の間引き制御部と第2の間引き制御部は一体であってもよいし分離されていてもよい。
本実施の形態では、合焦動作期間の直前のフレームの間引き率は、通常動作期間の間引き率と合焦動作期間の間引き率の中間値とした。これによって、通常動作期間から合焦動作期間に遷移する場合に、間引き率が極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
本実施の形態では、合焦動作期間から通常動作期間への遷移において、間引き率1/9から間引き率1/3に直接遷移するものとしたが、これに限らない。例えば、合焦動作期間の直後のフレームは、間引き率1/6となるように制御してもよい。また、合焦動作期間の後の所定数のフレームは、間引き率1/9から1/3へ段階的に間引き率を変更するように制御してもよい。これによって、合焦動作期間から通常動作期間に遷移する場合に、間引き率が極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
〔5−2.読出フレームレート〕
本実施の形態では、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートは通常動作期間の読出フレームレートと同じとしたが、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを通常動作期間の読出フレームレートよりも高く、合焦動作期間の読出フレームレートよりも低くしてもよい。これによって、通常動作期間から合焦動作期間に遷移する場合に、読出フレームレートが極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
〔5−3.輝度検出〕
合焦動作では、画像データのコントラストが極大になるフォーカスレンズ101aの位置を合焦位置とする。そのため、被写体が明るい方が、合焦動作に有利である。そこで、露出計112で検出された被写体の明るさを利用して、被写体が暗い場合は読出フレームレートを下げて露光時間を長く取り、被写体が明るい場合は読出フレームレートを上げて、より合焦動作期間を短縮してもよい。
被写体が暗い場合は、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを下げる。これによって、露光時間を長く取ることができる。一方、被写体が明るい場合は、露光時間が短くてもよいので、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを上げる。これによって、より合焦動作期間を短縮することができる。
被写体が暗い場合は、合焦動作期間の読出フレームレートを下げる。これによって、露光時間を長く取ることができる。一方、被写体が明るい場合は、露光時間が短くてもよいので、合焦動作期間の読出フレームレートを上げる。これによって、より合焦動作期間を短縮することができる。
被写体の明るさが所定の明るさより暗い場合は、合焦動作期間の複数フレーム期間経過後にCCD102の画像信号を読み出すようにしてもよい。これによって、読出フレームレートを下げたのと同じ効果が得られる。
〔5−4.表示フレームレート〕
LCD107の表示フレームレートは、本実施の形態のようにCCD102の読出フレームレートと同じフレームレートに設定する構成でもよいが、CCD102の読出フレームレートが変わっても、通常動作期間と合焦動作期間を通して同じ表示フレームレートに設定する構成でもよい。前者の場合は、合焦動作期間において、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。また、後者の場合は、合焦動作期間でも表示フレームレートが変化せず、表示フレームレートが変わることによる違和感の発生を回避することができる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2における撮像装置の構成を示す。図5において、図1に示す構成と異なるのは、間引き制御部104cに代えて、信号処理部104bに対して間引き指令を出力可能な間引き制御部104eを備えた点である。
図6は、実施の形態2における撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。図6(a)は、CCD102の垂直同期信号である。図6(b)は、CCD駆動IC110によって駆動されたCCD102から読み出された画像信号を示し、A1,B1,…は1フレーム分の画像信号を示す(図中のTGはTiming Generatorの略)。また、図6(b)には、各フレームにおける読出フレームレートを記載した。図6(c)は、信号処理部104bにおいてYC処理される画像データを示し、A2,B2,…は1フレーム分の画像データを示す。図6(d)は、LCD107に画像を表示している期間を示し、各画像表示期間に表記している符号A3,B3,…は各画像表示期間において表示される1フレーム分の表示データを示す。また、S3は、シャッタ釦108を半押し操作したタイミングを示す。以下、動作について説明する。
まず、フレーム1〜3に示す通常動作期間では、CCD102は、CCD駆動IC110による駆動制御により、図6(b)に示すように30fpsの読出フレームレートに基づいて画像信号を読み出す。なお、読出フレームレートの設定は、図6(a)に示す垂直同期期間に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。例えば、フレーム1の垂直同期期間において設定された読出フレームレートは、フレーム2においてCCD102から読み出される画像信号B1に対して有効である。CCD102から読み出された画像信号は、AFE103で信号処理及びデジタル変換され、信号処理部104bに入力される、信号処理部104bは、AFE103から出力される画像データに対してYC処理を行う。
図6(c)に示すように、画像データのYC処理のタイミングは、図6(b)のタイミングからさらに1フレーム遅れるので、例えばフレーム2においてCCD102から読み出された画像信号B1のYC処理は、画像データB2に示すようにフレーム3で実行される。
次に、信号処理部104bは、YC処理した画像データをLCD107に表示可能な表示データに変換する。画像データを表示データに変換処理するタイミングは、図6(c)に示すタイミングからさらに1フレーム遅れるので、例えばフレーム3においてYC処理された画像データB2の変換処理は、フレーム4において実行され、表示データB3が生成される。LCD107は、図6(d)に示す期間において表示データに基づく画像を表示する。
次に、タイミングS3(フレーム4)においてシャッタ釦108が半押し操作された場合、その直後のフレーム5の垂直同期期間において、間引き制御部104eはCCD駆動IC110に対して間引き命令を出力する。ただし、フレーム5においてCCD102から読み出される画像信号E1は、フレーム4の垂直同期期間において設定された駆動モード(間引き処理無し)に基づいてCCD102から読み出されるため、間引き処理は行われない。
CCD駆動IC110は、フレーム5において間引き制御部104eから送られる間引き命令に基づき、フレーム6のタイミングでCCD102から1/3間引き処理された画像信号を出力するよう制御する。したがって、図6(b)に示すようにフレーム6のタイミングでは、1/3に間引き処理された画像信号F1が得られる。この時、CCD102の読出フレームレートは、60fpsに設定されているが、CCD102から画像信号を間引いて読み出すので、読み出しにかかる時間をフレーム内に収めることができる。
一方、フレーム5においてCCD102から読み出された画像信号E1に基づく画像データは、フレーム6においてYC処理される際に、信号処理部104bにおいて1/3の間引き処理が行われる。これは、フレーム6の読出フレームレートが30fpsから60fpsに変更になったことに対応するためである。仮に、画像データを間引き処理せずに、読出フレームレートを60fpsに変更すると、1画面分の全ての画像データをYC処理することができず、表示データE3が正常に作成されない。その結果、表示データE3に基づく画像を表示すべきタイミングで表示データD3に基づく画像を表示し続けるといった事が必要となり、LCD107の表示は一瞬フリーズする。
次に、フレーム7では、CCD102から1/3間引き処理された画像信号G1が出力される。また、フレーム6においてCCD102から読み出された画像信号F1は、既にCCD102から読み出される際に1/3に間引き処理されているため、フレーム7においては信号処理部104bによる間引き処理は実行しない。
フレーム8以降、合焦動作期間が完了するまで、間引き制御部104eは、フレーム6及び7と同様にCCD102から1/3間引き処理して画像信号を読み出し、信号処理部104bにおいては間引き処理は実行しない。したがって、フレーム1〜5(通常動作期間)において信号処理部104bから出力される表示データは、間引き処理されていない表示データであり、フレーム6以降(合焦動作期間)に信号処理部104bから出力される表示データは、1/3に間引き処理された表示データとなる。
以上のように本実施の形態によれば、合焦動作期間の直前のフレームにおいてCCD102から読み出された画像信号を、信号処理部104bにおいて間引き処理を実行することにより、読出フレームレートが60fpsに上がった合焦動作期間の最初のフレームにおいて、正常に画像データのYC処理を実行することができる。
また、合焦動作期間は、CCD102から画像信号を間引いて読み出すので、画面の一部がフリーズ表示となることがない。これによって、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができ、合焦動作期間もLCD107に被写体の画像を違和感なく表示できるという優れた効果を奏する。
なお、本実施の形態において、信号処理部104bにおける間引き率は一例であり、CCD102における画像信号の間引き率に合わせてあることが望ましい。
また、信号処理部104bにおける間引き処理は、合焦動作期間の直前のフレームにおいてCCD102から読み出された画像信号(図6の例では画像信号E1)をYC処理する際に行う構成としたが、合焦動作期間に入ってからも信号処理部104bにおいて間引き処理を行う構成としてもよい。
また、実施の形態1及び2において、シャッタ釦108が半押し操作されると、CCD102から画像信号を間引いて出力する、いわゆる高速合焦モードに移行し、その後はシャッタ釦108の半押し操作が解除されるか、シャッタ釦108が全押し操作されるまで、継続して高速合焦モードで動作する構成としたが、高速合焦モード中に通常合焦モード(画像信号の間引き処理を行わずに合焦するモード)に移行させる構成とすることができる。高速合焦モードから通常合焦モードへの移行は、例えば高速合焦モード中にCCD102の露光時間を監視し、被写体が暗くなり露光時間が長くなれば、通常合焦モードへ移行させるようにしてもよい。
また、実施の形態1及び2に示すように、間引き制御部104c、104eで設定される間引き率は複数であってもよいが、1つであってもよい。間引き率が1つの場合は、例えば、合焦動作期間では設定された間引き率で間引き処理を行い、通常動作期間では間引き処理を行わない動作とすることができる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3における撮像装置の構成を示す。図7において、図5に示す構成と異なるのは、画素混合制御部104fを追加した点である。
画素混合制御部104fは、CCD駆動IC110に駆動信号を送って、CCD102の画素混合数を変更するよう制御することができる。画素混合の方法としては、本実施の形態では、CCD102における所定の画素(中心画素)の上下左右及び斜め方向に、2画素離れた周辺画素の画像信号を混合している。また、本実施の形態では、画素混合制御部104fにおいて設定される混合画素数は、図6における通常動作期間においては3画素で、合焦動作期間においては9画素である、合焦動作期間において混合画素数を多くする(例えば9画素)することにより、被写体が暗い場合に露光時間を長くしたのと同じ効果を得ることができる。
図8は、実施の形態3における撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。図8において、図6に示すタイミングチャートと異なるのは、図8(b)に混合画素数の情報を追加した点である。以下、動作について説明する。
まず、フレーム1〜3に示す通常動作期間では、CCD102は、CCD駆動IC110による駆動制御により、図8(b)に示すように3画素混合処理が行われた後、30fpsの読出フレームレートに基づいて画像信号を読み出す。なお、この時点では、間引き制御部104eによる間引き制御は実行されていない。CCD102から読み出された画像信号は、AFE103で信号処理及びデジタル変換され、信号処理部104bに入力される。信号処理部104bは、AFE103から出力される画像データに対してYC処理を行う。
次に、信号処理部104bは、YC処理した画像データをLCD107に表示可能な表示データに変換する。LCD107は、図8(d)に示す期間において表示データに基づく画像を表示する。
次に、タイミングS3(フレーム4)においてシャッタ釦108が半押し操作された場合、その直後のフレーム5の垂直同期期間において、画素混合制御部104fはCCD駆動IC110に対して9画素混合の命令を出力するとともに、間引き制御部104eはCCD駆動IC110に対して、間引き率1/3の間引き命令を出力する。
フレーム5において、CCD駆動IC110は、CCD102から3画素混合処理された画像信号E1を読み出すよう制御する。また、フレーム5において、信号処理部104bは、フレーム4においてCCD102から読み出された画像信号D1をYC処理し、画像データD2を得る。また、フレーム5において、信号処理部104bは、フレーム4においてYC処理された画像データC2に基づき、表示データC3を生成する。
次に、フレーム6において、CCD駆動IC110は、フレーム5において画素混合制御部104fから送られる画素混合命令と間引き制御部104eから送られる間引き命令とに基づき、CCD102から9画素混合処理および1/3間引き処理された画像信号F1を読み出すよう制御する。なお、フレーム6では、CCD102の読出フレームレートは、60fpsに設定されているが、CCD102において9画素混合処理および1/3間引き処理を行ってから画像信号を読み出すので、読み出しにかかる時間をフレーム内に収めることができる。また、フレーム6において、信号処理部104bは、フレーム5においてCCD102から読み出された画像信号E1をYC処理し、画像データE2を得る。この時、信号処理部104bは、間引き制御部104eから送られる間引き命令に基づき、画像信号E1に対して間引き率1/3の間引き処理を行う。これは、フレーム6の読出フレームレートが30fpsから60fpsに変更になったことに対応するためである。仮に、画像データを間引き処理せずに、読出フレームレートを60fpsに変更すると、1画面分の全ての画像データをYC処理することができず、表示データE3が正常に作成されない。その結果、表示データE3に基づく画像を表示すべきタイミングで表示データD3に基づく画像を表示し続けるといった事が必要となり、LCD107の表示は一瞬フリーズする。また、フレーム6において、信号処理部104bは、フレーム5においてYC処理された画像データD2に基づき、表示データD3を生成する。
次に、フレーム7において、CCD駆動IC110は、CCD102から9画素混合処理および1/3間引き処理された画像信号G1を読み出すよう制御する。また、フレーム7において、信号処理部104bは、フレーム6においてCCD102から読み出された画像信号F1をYC処理し、画像データF2を得る。また、フレーム7において、信号処理部104bは、フレーム6においてYC処理された画像データE2に基づき、表示データE3を生成する。
フレーム8以降、合焦動作期間が完了するまで、画素混合制御部104fは、フレーム6及び7と同様にCCD102において9画素混合処理を行うよう制御する。また、間引き制御部104eは、フレーム7と同様にCCD102から1/3間引き処理して画像信号を読み出し、信号処理部104bにおいては間引き処理は実行しないよう制御する。
また、上記構成では、通常動作期間は、CCD102において3画素混合処理する構成としたが、被写体の光量が不足している場合は通常動作期間において9画素混合処理する場合がある。このような場合、合焦動作期間に入った時にCCD102の読出フレームレートを30fpsから60fpsに変更すると露光時間が少なくなるため、さらに被写体の光量が少なくなってしまい、正常に合焦動作を行えなくなることがある。
そのような場合は、通常動作期間においてCCD102が9画素混合動作を行っているとともに、CCD102における露光時間が所定時間よりも長い場合(つまり被写体が暗い場合)は、シャッタ釦108が半押し操作されて合焦動作期間に入ったとしても、CCD102の読出フレームレートを60fpsに変更せず、30fpsで動作させるようにしてもよい。
このように動作させることで、通常動作期間において既に被写体の光量が少ない場合は、合焦動作期間において高速合焦動作(60fps)を行わず、通常動作期間における読出フレームレートと同じ読出フレームレートに基づいてCCD102から画像信号を読み出すため、被写体の光量が大幅に少なくなることを防止し、合焦動作を正常に行うことができる。
なお、本実施の形態では、画素混合制御部104fによって設定される画素混合数は、通常動作期間では3画素とし、合焦動作期間では9画素としたが、合焦動作期間に入る直前のフレームにおける画素混合数を3画素と9画素との中間値(例えば6画素)としてもよい。このように構成することで、画素混合数が極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、図1において、露出計112は輝度検出部の一例であるが、露出計112は必ずしも設ける必要はなく、例えばCCD102から出力される画像信号に基づく画像の輝度に基づき、被写体の明るさを計測することもできる。
本発明によれば、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができるので、表示手段を視認しながら合焦動作を行うデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話端末などの撮像機器に適用して有用である。
本発明は、撮像装置の合焦動作に関する。より詳しくは、被写体が暗いときでも高速な合焦動作を可能にする技術に関する。
近年、デジタルカメラの普及が著しい。写真撮影の初級者向け小型デジタルカメラでは、使用者の技量によらず、一定程度の品質の写真を撮影できることが望ましい。そのため、合焦は自動で行われることが通常であり、シャッターチャンスを逃さないために、合焦動作期間を極力短縮する必要がある。
小型デジタルカメラは、光学ファインダを持たないものも多く、合焦動作期間もデジタルカメラ本体の背面に配されている液晶表示部で、被写体を視認し続けることになる。そのため、合焦動作期間においても、表示部に被写体の画像を違和感なく表示させる必要がある。
自動合焦動作の方式は、アクティブ方式とパッシブ方式とに大きく分けられる。アクティブ方式は、被写体に赤外線または超音波を照射して、被写体で反射した赤外線または超音波を受けて、被写体までの距離を測定する方式である。アクティブ方式は、小型銀塩カメラに多く採用されている。
一方、パッシブ方式は、光学系で捕らえた画像に基づいて距離を測定する方式である。パッシブ方式は、さらに、位相差検出方式とコントラスト検出方式とに分けられる。位相差検出方式は、銀塩カメラ、デジタルカメラを問わず、一眼レフカメラに多く採用されている。一方、小型デジタルカメラの多くは、コントラスト検出方式を採用している。
コントラスト検出方式では、光学系内のフォーカスレンズを徐々に光軸方向へ移動させながら、撮像素子から得られた画像のコントラストが極大になるフォーカスレンズの位置を合焦位置とする。コントラストは、撮像素子から得られた画像の高周波成分に基づいて評価するのが一般的である。
高周波成分の評価は、フレームごとに行われるので、合焦動作期間を短縮するためには、撮像素子の読出フレームレートを上げる必要がある。しかし、撮像素子の読出フレームレートを上げると、撮像素子の出力画像信号を処理する時間が短くなる。そのため、合焦動作期間には、表示部に表示する画像をフリーズさせている。
上記課題を解決したデジタルカメラが提案されている(特許文献1参照)。図9は、特許文献1に係るデジタルカメラの合焦動作期間における表示部の概念図である。使用者が注目する被写体は、画面中央に存在する場合が多いので、合焦動作には、撮像素子の中央部のみを使用する。
合焦動作に必要な切出領域501は、すべての画素から画像信号を読み出して、その画像信号に基づく画像(スルー画像)を表示する領域である。一方、合焦動作に使用しない排出領域502a、502bは、撮像素子から出力される画像信号を処理せず、合焦動作期間直前に撮像素子から出力される画像信号に基づく画像をフリーズ表示する領域である。これによって、撮像素子の読出フレームレートを上げても、切出領域501しか撮像素子から出力される画像信号を処理しないので、切出領域501にはスルー表示を行うことが可能になる。
特開2002−300457号公報
しかし、特許文献1に記載のデジタルカメラでは、画面上部と下部の排出領域502a、502bはフリーズ表示のままである。また、合焦動作期間の直前のフレームでは、撮像素子から画像信号がすべて読み出され、読出フレームレートが上がった合焦動作期間の最初のフレームでこの画像信号を処理しなければならない。そのため、処理が間に合わず、合焦動作期間の最初のフレームは、全画面に渡ってフリーズ表示になるという課題がある。
本発明の目的は、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができる撮像装置を提供することである。
本発明の撮像装置の第1の構成は、読出フレームレート及び間引き率を設定する制御部と、前記制御部で設定された読出フレームレートで画像信号を生成し、前記制御部で設定された間引き率にしたがって前記生成した画像信号のうちの一部の画像信号を間引き、前記間引き後の画像信号を出力する撮像素子と、を備え、前記制御部は、前記読出フレームレート及び前記間引き率を変更する際、前記間引き率を変更し、前記変更後の間引き率で前記撮像素子からの画像信号の読出を完了させた後、前記読出フレームレート及び前記間引き率のうち少なくとも前記読出フレームレートを変化させるものである。
本発明の撮像装置の第2の構成は、読出フレームレート及び間引き率を設定する制御部と、前記制御部で設定された読出フレームレートで画像信号を生成する撮像素子と、前記制御部で設定された間引き率にしたがって前記撮像素子で生成された画像信号のうちの一部の画像信号を間引き、前記間引き後の画像信号を出力する信号処理部と、を備え、前記制御部は、前記読出フレームレート及び前記間引き率を変更する際、前記間引き率を変更し、前記変更後の間引き率で前記信号処理部での画像信号の間引き処理を完了させた後、前記読出フレームレート及び前記間引き率のうち少なくとも前記読出フレームレートを変化させるものである。
本発明によれば、合焦動作期間の直前のフレームにおいては、通常動作期間の間引き率よりも大きい間引き率で撮像素子の画像信号を読み出すので、合焦動作期間に読出フレームレートが上がっても、合焦動作期間の最初のフレームで合焦動作期間の直前のフレームの撮像素子の出力画像信号を処理することができる。
また、合焦動作期間の間引き率を調整することによって、合焦動作期間も表示部のすべての領域においてスルー表示を行うことができる。これによって、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができるという効果を奏する。
本発明の撮像装置の第1の構成は、読出フレームレート及び間引き率を設定する制御部と、前記制御部で設定された読出フレームレートで画像信号を生成し、前記制御部で設定された間引き率にしたがって前記生成した画像信号のうちの一部の画像信号を間引き、前記間引き後の画像信号を出力する撮像素子と、を備え、前記制御部は、前記読出フレームレート及び前記間引き率を変更する際、前記間引き率を変更し、前記変更後の間引き率で前記撮像素子からの画像信号の読出を完了させた後、前記読出フレームレート及び前記間引き率のうち少なくとも前記読出フレームレートを変化させるものである。
本発明の撮像装置の第2の構成は、読出フレームレート及び間引き率を設定する制御部と、前記制御部で設定された読出フレームレートで画像信号を生成する撮像素子と、前記制御部で設定された間引き率にしたがって前記撮像素子で生成された画像信号のうちの一部の画像信号を間引き、前記間引き後の画像信号を出力する信号処理部と、を備え、前記制御部は、前記読出フレームレート及び前記間引き率を変更する際、前記間引き率を変更し、前記変更後の間引き率で前記信号処理部での画像信号の間引き処理を完了させた後、前記読出フレームレート及び前記間引き率のうち少なくとも前記読出フレームレートを変化させるものである。
本発明の撮像装置は、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。
すなわち、本発明の撮像装置は、前記制御部で設定された間引き率にしたがって前記撮像素子から出力された画像信号のうちの一部の画像信号を間引き、前記間引き後の画像信号を出力する信号処理部をさらに備える構成とすることができる。
また、本発明の撮像装置において、当該撮像装置は、通常動作期間において通常動作を行う一方、合焦動作期間において自動合焦動作を行い、前記制御部は、前記合焦動作期間における前記読出フレームレートが前記通常動作期間における前記読出フレームレートと異なるように前記読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間も表示部のすべての領域においてスルー表示を行うことができ、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができる。
また、本発明の撮像装置において、前記制御部は、通常動作から自動合焦動作へ移行する場合、前記間引き率を大きくし、前記変更後の間引き率で前記撮像素子にまたは前記信号処理部に画像信号を出力させた後、前記合焦動作期間における前記読出フレームレートが前記通常動作期間における前記読出フレームレートよりも高くなるように前記読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、通常動作期間から合焦動作期間に遷移する場合に、読出フレームレートが極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、本発明の撮像装置は、自動合焦動作に移行する直前のフレームにおいて、前記間引き率を大きくし、前記変更後の間引き率で前記撮像素子にまたは前記信号処理部に画像信号を出力させた後、前記読出フレームレート及び前記間引き率のうち少なくとも前記読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、通常動作期間から合焦動作期間に遷移する場合に、読出フレームレートが極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、本発明の撮像装置において、前記制御部は、自動合焦動作に移行する前のフレームのうち少なくとも直前のフレームにおいては、前記通常動作期間における前記読出フレームレートよりも高く、前記合焦動作期間における前記読出フレームレートよりも低くなるように、前記読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、通常動作期間から合焦動作期間に遷移する場合に、読出フレームレートが極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、本発明の撮像装置において、前記制御部は、自動合焦動作から通常動作へ移行する場合、前記間引き率を小さくし、前記変更後の間引き率で前記撮像素子にまたは前記信号処理部に画像信号を出力させた後、前記通常動作期間における前記読出フレームレートが前記合焦通常動作期間における前記読出フレームレートよりも低くなるように前記読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間から通常動作期間に遷移する場合に、読出フレームレートが極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、本発明の撮像装置は、通常動作に移行する直前のフレームにおいて、前記間引き率を小さくし、前記変更後の間引き率で前記撮像素子にまたは前記信号処理部に画像信号を出力させた後、前記読出フレームレート及び前記間引き率のうち少なくとも前記読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間から通常動作期間に遷移する場合に、読出フレームレートが極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、本発明の撮像装置において、前記制御部は、通常動作に移行する前のフレームのうち少なくとも直前のフレームにおいては、前記合焦動作期間における前記読出フレームレートよりも低く、前記通常動作期間における前記読出フレームレートよりも高くなるように、前記読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間から通常動作期間に遷移する場合に、読出フレームレートが極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、本発明の撮像装置は、前記撮像素子からの出力または前記信号処理部からの出力に基づいて、表示用の画像を示す表示データを生成する表示用データ処理部と、前記撮像素子の読出フレームレートと同じフレームレートである表示フレームレートで前記表示データに基づく画像を表示する表示部とを、さらに備える構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間において、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、本発明の撮像装置は、前記撮像素子からの出力または前記信号処理部からの出力に基づいて、表示用の画像を示す表示データを生成する表示用データ処理部と、前記合焦動作期間においても、前記通常動作期間の前記撮像素子の読出フレームレートと同じフレームレートである表示フレームレートで前記表示データに基づく画像を表示する表示部とを、さらに備える構成とすることができる。このような構成とすることで、合焦動作期間でも表示フレームレートが変化せず、表示フレームレートが変わることによる違和感の発生を回避することができる。
また、本発明の撮像装置において、被写体の明るさを検出する輝度検出部をさらに備え、前記制御部は、前記輝度検出部で検出された被写体の明るさに応じて、前記合焦動作期間における前記読出フレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成とすることで、被写体が暗い場合は読出フレームレートを下げて露光時間を長く確保し、被写体が明るい場合は読出フレームレートを上げて、より合焦動作期間を短縮することができる。
また、本発明の撮像装置において、前記制御部は、前記輝度検出部で検出された被写体の明るさに応じて、前記合焦動作期間の直前のフレームのフレームレートを変更する構成とすることができる。このような構成により、被写体が暗い場合は、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを下げる。これによって、露光時間を長く取ることができる。一方、被写体が明るい場合は、露光時間が短くてもよいので、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを上げる。これによって、より合焦動作期間を短縮することができる。
また、本発明の撮像装置において、前記撮像素子の画素混合数を設定する画素混合制御部を、さらに備え、前記画素混合制御部は、前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも大きい画素混合数で前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する構成とすることができる。このような構成とすることで、被写体における光量が不足している場合に、露光時間を長くしたのと同じ効果を得ることができるので、安定した合焦動作を実行させることができる。
また、本発明の撮像装置において、前記制御部は、前記通常動作期間における前記画素混合数が所定値以上であれば、前記合焦動作期間において、前記通常動作期間における前記読出フレームレートに基づいて前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する構成とすることができる。このような構成とすることで、通常動作期間において既に被写体の光量が少ない場合に、合焦動作期間においてさらに光量が少なくなることを防止することができる。よって、合焦動作が不安定になることを防止することができる。
(実施の形態1)
〔1.撮像装置の構成〕
図1は、実施の形態におけるデジタルカメラのブロック図である。
光学系101は、被写体の像をCCD102(CCD:Charge Coupled Device)上に結像する。光学系101は、複数のレンズ群(図示せず)で構成されており、フォーカスレンズ101aを含む。フォーカスレンズ101aは、レンズ群を保持する鏡筒内を光軸101b方向に移動することによって、被写体の像をCCD102上に合焦させる。
CCD102は、結像した被写体の光学的画像を電気信号(画像信号)に変換して出力する。AFE(Analog Front End)103は、アナログ信号であるCCD102から出力される画像信号を、デジタル信号である画像データに変換して、バス109を経由してSDRAM105(Syncronous Dynamic Random Access Memory)に格納する。AFE103は、画像信号のノイズ成分を除去するCDS(Correlated Double Sampling)回路、画像信号の大きさを調整するAGC(Automatic Gain Control)アンプ、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(いずれも図示せず)などを含むLSIである。
信号処理LSI104は、CPU(Central Processing Unit)104a、信号処理部104b、間引き制御部104c、合焦制御部104dで構成されている。CPU104aは、信号処理LSI104内のROM(Read Only Memory。図示せず)に記録された命令によって、信号処理LSI104の全体の制御を行う。信号処理部104bは、AFE103によってSDRAM105に格納された画像データを、LCD(Liquid Crystal Display)107での表示に適した表示用の画像データ(以下、表示データと称する)に変換して、LCD107に出力する。
信号処理LSI104は、LCD107に表示データを出力している状態で、シャッタ釦108が半押し操作されることによって、合焦動作期間を開始させる。また、信号処理LSI104は、シャッタ釦108が全押し操作されることによって、撮影を行うように各部を制御する。信号処理部104bは、SDRAM105に格納された画像データが、シャッタ釦108が全押し操作されることによって撮影された画像データである場合は、SDRAM105に格納されている画像データを記録データに変換して、メモリカード106に記録するよう制御する。また、信号処理部104bは、メモリカード106に記録された記録データを表示データに変換して、表示データに基づく画像をLCD107に表示させる。
信号処理部104bは、シャッタ釦108が半押し操作されることによって合焦動作期間が開始されると、SDRAM105に格納された画像データの高周波成分の強度を求める。画像データの高周波成分は、フーリエ変換、ディスクリートコサイン変換、ウェーブレット変換などによって、画像データを空間周波数データに変換することで得られる。
合焦制御部104dは、信号処理部104bから送られる高周波成分の情報に基づいて、モータ駆動IC111に駆動信号を送って、フォーカスレンズ101aを望遠側または広角側へ微小距離移動させる。フォーカスレンズ101aの微小距離移動後、信号処理部104bは、再度、SDRAM105に格納された画像データの高周波成分の強度を求める。合焦制御部104dは、以上の動作を繰り返して、フォーカスレンズ101aを高周波成分の強度が極大になる合焦位置に移動させる。
間引き制御部104cは、CCD102の画像信号を間引いて読み出すように制御する。また、その間引き率を変更する機能を有する。CCD102の画像信号を間引いて読み出すと、読み出す画像信号が減少するために高速に読み出すことができる。間引き制御部104cは、CCD102の読出フレームレートを変更する機能も有する。間引き制御部104cは、CCD駆動IC110に駆動信号を送って、間引き率の変更を指示する。
露出計112は、被写体の明るさを検出して、CPU104aに報知する。
なお、CCD102は、本発明の撮像素子の一例である。AFE103は、本発明の第1の信号処理部の一例である。信号処理部104bは、本発明の第2の信号処理部の一例である。LCD107は、本発明の表示部の一例である。間引き制御部104cは、本発明の読出フレームレート制御部と間引き制御部の機能を包含する。露出計112は、本発明の輝度検出部の一例である。
また、本発明の第1の信号処理部に相当するAFE103と、本発明の第2の信号処理部に相当する信号処理部104bを含む信号処理LSI104は、単一のLSIで構成されていてもよい。間引き制御部104cは、信号処理部104bに含まれていてもよい。CPU104aは、間引き制御部104cの機能を実行可能な構成としてもよい。
〔2.撮像装置の動作〕
図2は、合焦動作の処理の一例を示すフローチャートである。シャッタ釦108が半押し操作されることによって、合焦動作が開始される(S201でYESの判定)。CCD102は、合焦動作期間も定期的に画像信号を出力する。AFE103は、CCD102から出力される画像信号を、SDRAM105に更新格納している。
次に、信号処理部104bは、AFE103から出力される現在の画像データの高周波成分の強度を求める(S202)。
次に、合焦制御部104dは、信号処理部104bで求めた高周波成分の強度に基づき、モータ駆動IC111を制御して、フォーカスレンズ101aを望遠側に微小距離移動させる(S203)。
次に、信号処理部104bは、再度、AFE103から出力される画像データの高周波成分の強度を求める(S204)。
次に、信号処理部104bは、フォーカスレンズ101aの移動後の高周波成分の強度が、フォーカスレンズ101aの移動前の高周波成分の強度よりも大きい場合は(S205でNOの判定)、S203、S204の処理を繰り返す。
一方、信号処理部104bは、フォーカスレンズ101aの移動後の高周波成分の強度が、フォーカスレンズ101aの移動前の高周波成分の強度よりも小さい場合は(S205でYESの判定)、合焦制御部104dにレンズ移動命令を出力する。合焦制御部104dは、信号処理部104bからの命令に基づき、モータ駆動IC111を制御して、フォーカスレンズ101aを広角側に微小距離移動させる(S206)。
次に、信号処理部104bは、再度、AFE103から出力される画像データの高周波成分の強度を求める(S207)。
次に、信号処理部104bは、フォーカスレンズ101aの移動後の高周波成分の強度が移動前の強度よりも大きい場合は(S208でNOの判定)、S206、S207の処理を繰り返す。
信号処理部104bは、フォーカスレンズ101aの移動後の高周波成分の強度が、フォーカスレンズ101aの移動前の高周波成分の強度よりも小さくなると(S208でYESの判定)、一度、フォーカスレンズ101aを望遠側に微小距離移動させて(S209)、処理を終了する。
以上のように制御することで、画像データの高周波成分の強度が極大になるフォーカスレンズ101aの合焦位置を求める。
〔3.撮像装置の動作の遷移〕
〔3−1.通常動作から合焦動作への遷移〕
図3は、通常動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。図3(a)は垂直同期信号を示す。図3(b)におけるt1〜t7は、読出フレームレート及び間引き率設定を行う期間を示す。また、図3(b)には、該当するフレームにおいて設定される読出フレームレートと間引き率とを示し、設定された読出フレームレートと間引き率は次のフレームで有効となる。図3(c)は、CCD102から出力され、SDRAM105に格納された画像データに基づく画像を模式的に示す。なお、図3(c)に示す画像は、間引きの程度をストライプの細かさで示しており、間引き率が大きいほどストライプは粗くなる。図3(c)において、画像31は1/3に間引きされた画像、画像32は1/6に間引きされた画像、画像33は1/9に間引きされた画像を示す。図3(d)は、信号処理部104bが画像データを表示データに変換する信号処理のタイミングを示す。図3(e)は、表示データに基づく画像を模式的に示す。図3(e)において、画像21は合焦していない状態の画像を示す。
図3に示す遷移は、フレーム1の途中であるタイミングS1で、シャッタ釦108が半押し操作されたものとする。フレーム1からフレーム3は通常動作期間、フレーム4からフレーム7は合焦動作期間である。通常動作期間では、CCD102の読出フレームレートは30fps(frame per second)であるが、合焦動作期間では、合焦を高速に行うために読出フレームレートを60fpsに上げている。フレーム7以降(図示せず)も、合焦動作が完了するまで合焦動作期間が継続する。
読出フレームレートの設定は、図3(b)に示す期間t1〜t7(垂直同期期間)に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。フレーム1とフレーム2では、読出フレームレートを30fpsに設定している。フレーム3では、フレーム4以降の読出フレームレートを60fpsにするために、読出フレームレートを60fpsに設定している。フレーム4以降の読出フレームレートは、引き続き60fpsに設定されている。
間引き率の設定は、図3(b)に示す期間t1〜t7(垂直同期期間)に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。フレーム1では、間引き率が1/3に設定されている。フレーム2では、間引き率が1/6に設定されている。また、フレーム3以降は、間引き率が1/9に設定されている。
フレーム1では、1つ前のフレームにおいて設定された間引き率(1/3)に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。また、フレーム2では、フレーム1において設定された間引き率(1/3)に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。合焦動作期間の直前のフレームであるフレーム3では、フレーム2において設定された間引き率(1/6)に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。合焦動作期間であるフレーム4からフレーム7では、フレーム3からフレーム6において設定された間引き率(1/9)に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。
合焦動作期間では、読出フレームレートが60fpsになることによって、間引き率1/3で読み出した画像データを処理するために十分な時間が取れない。そこで、合焦動作期間では、通常動作期間よりも大きい間引き率で画像信号を間引いて読み出している。また、合焦動作期間の直前のフレームであるフレーム3においても、フレーム2以前よりも画像信号の間引き率を高くして(1/6)、CCD102から画像信号を読み出している。
また、一般に、CCD102の画素数は、数百万画素から一千万画素程度であるのに対して、LCD107の画素数は、数十万画素にとどまる。そのため、被写体の画像をLCD107に表示する場合は、通常動作期間、合焦動作期間に係わらず、YC分離処理と縮小処理とを行って、表示データを生成する。
図3(e)に示すように、表示データの生成処理は、SDRAM105に画像データが格納された次のフレームで行われる。即ち、フレーム2では、フレーム1でSDRAM105に格納された画像データを、表示データに変換する。フレーム3では、フレーム2でSDRAM105に格納された画像データを、表示データに変換する。
フレーム4では、フレーム2において間引き率を1/6に設定し、フレーム3において読み出された画像データを、表示データに変換する。また、フレーム4は、合焦動作期間であるため、読出フレームレートが60fpsに設定されているが、フレーム3においてSDRAM105に格納された画像データの間引き率が1/6に設定されているので、処理対象データが減っており、処理可能である。
〔3−2.合焦動作から通常動作への遷移〕
図4は、合焦動作期間から通常動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。図4(a)〜(e)の内容は、それぞれ図3(a)〜(e)の内容に対応している。図4において、画像22は合焦している状態の画像を示す。
図4において、フレーム10におけるタイミングS2で合焦が確認されたものとする。画像の合焦が行われると、図4(e)に示すように画像22にマーク23を表示させるとともに、システム音24を出力することで、使用者に対して合焦したことを報知する。図4(e)に示すマーク23は、使用者がシャッタ釦108の半押し操作を解除するか、全押し操作に移行して撮影を行うまで、表示する。
フレーム8からフレーム11は合焦動作期間、フレーム12からフレーム14は通常動作期間である。合焦動作期間では、CCD102の読出フレームレートは60fpsに設定されているが、通常動作期間では30fpsに下げる。
読出フレームレートの設定は、図4(b)に示す期間t8〜t14(垂直同期期間)に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。フレーム8からフレーム10では、読出フレームレートを60fpsに設定している。フレーム11では、フレーム10で合焦が確認できたので、フレーム12以降の読出フレームレートを30fpsにするために、読出フレームレートを30fpsに設定している。フレーム12以降の読出フレームレートは、引き続き30fpsに設定している。
間引き率の設定は、図4(b)に示す期間t8〜t14(垂直同期期間)に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。フレーム8からフレーム10では、間引き率を1/9に設定しているが、フレーム10で合焦が確認できたので、フレーム11では、フレーム12以降において間引き率1/3でCCD102から画像信号を読み出すために、間引き率を1/3に設定する。フレーム12以降の間引き率は、引き続き1/3に設定されている。
また、フレーム8からフレーム11では、フレーム7からフレーム10において設定された間引き率1/9に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。通常動作期間であるフレーム12からフレーム14では、フレーム11からフレーム13において設定された間引き率1/3に基づいて、CCD102から画像信号を読み出している。
合焦動作期間では、読出フレームレートが60fpsになることによって、間引き率1/3で読み出した画像データを処理するために十分な時間が取れない。そこで、合焦動作期間では、通常動作期間よりも大きい間引き率で画像信号を間引いて読み出している。
図4(e)に示すように、表示データの生成処理は、SDRAM105に画像データが格納された次のフレームで行われる。フレーム12では、フレーム11において間引き率1/9で読み出された画像データを表示データに変換する。フレーム12は通常動作期間のため30fpsの読出フレームレートになっており、フレーム11で格納された画像データが間引き率1/9で読み出されているので、処理対象データが減っており、余裕を持って処理可能である。
〔4.実施の形態の効果〕
本実施の形態によれば、合焦動作期間の直前のフレームにおいて、通常動作期間の間引き率よりも大きい間引き率でCCD102の画像信号を読み出すので、読出フレームレートが60fpsに上がった合焦動作期間の最初のフレームでも、画像データの処理が可能となる。これによって、合焦動作期間の最初のフレームで全画面フリーズ表示となることがない。また、合焦動作期間も画像信号を間引いて読み出すので、画面の一部がフリーズ表示となることもない。
これによって、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができ、合焦動作期間も表示部に被写体の画像を違和感なく表示できるという優れた効果を奏する。
〔5.その他の構成〕
〔5−1.間引き制御〕
本実施の形態では、間引き制御部104cがCCD駆動IC110に対して間引き率の変更を指示することとした。これによって、合焦動作期間と合焦動作期間の直前のフレームでは、CCD102から出力される画像信号が、通常動作期間よりも大きく間引かれた状態でSDRAM105に格納されるものとしたが、これに限らない。
例えば、間引き制御部104cが信号処理部104bに対して間引き率の変更を指示することとしてもよい。CCD102から出力される画像信号は、通常動作期間と同じ間引き率でSDRAM105に格納される。信号処理部104bは、表示データを生成するときに、合焦動作期間と合焦動作期間の直前のフレームでは、SDRAM105に格納されている画像データを通常動作期間よりも大きく間引きながら読み出す。これにより、YC分離と縮小処理にかかる処理時間を短縮することもできる。
なお、本実施の形態のようにCCD102から出力される画像信号を間引く方法(以下、方法1と記載する)と、上記のように信号処理部104bが表示データを生成するときに画像データを間引く方法(以下、方法2と記載する)と、を組み合わせてもよい。なお、この構成の詳細については、実施の形態2の欄で説明する。例えば、合焦動作期間の直前のフレームにおいては本発明の第2の間引き制御部が方法2によって間引きを行い、合焦動作期間においては本発明の第1の間引き制御部が方法1によって間引きを行う。また、その逆も可能である。これによって、最適な間引きの方法を選択することができる。また、シャッタ釦108が半押し操作されてから早いタイミングで合焦動作に移行させることができる。
本実施の形態では、間引き制御部104cが本発明の読出フレームレート制御部と間引き制御部の機能を包含したのと同様に、方法1と方法2を組み合わせる場合においても、本発明の読出フレームレート制御部と第1の間引き制御部と第2の間引き制御部は一体であってもよいし分離されていてもよい。
本実施の形態では、合焦動作期間の直前のフレームの間引き率は、通常動作期間の間引き率と合焦動作期間の間引き率の中間値とした。これによって、通常動作期間から合焦動作期間に遷移する場合に、間引き率が極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
本実施の形態では、合焦動作期間から通常動作期間への遷移において、間引き率1/9から間引き率1/3に直接遷移するものとしたが、これに限らない。例えば、合焦動作期間の直後のフレームは、間引き率1/6となるように制御してもよい。また、合焦動作期間の後の所定数のフレームは、間引き率1/9から1/3へ段階的に間引き率を変更するように制御してもよい。これによって、合焦動作期間から通常動作期間に遷移する場合に、間引き率が極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
〔5−2.読出フレームレート〕
本実施の形態では、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートは通常動作期間の読出フレームレートと同じとしたが、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを通常動作期間の読出フレームレートよりも高く、合焦動作期間の読出フレームレートよりも低くしてもよい。これによって、通常動作期間から合焦動作期間に遷移する場合に、読出フレームレートが極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
〔5−3.輝度検出〕
合焦動作では、画像データのコントラストが極大になるフォーカスレンズ101aの位置を合焦位置とする。そのため、被写体が明るい方が、合焦動作に有利である。そこで、露出計112で検出された被写体の明るさを利用して、被写体が暗い場合は読出フレームレートを下げて露光時間を長く取り、被写体が明るい場合は読出フレームレートを上げて、より合焦動作期間を短縮してもよい。
被写体が暗い場合は、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを下げる。これによって、露光時間を長く取ることができる。一方、被写体が明るい場合は、露光時間が短くてもよいので、合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを上げる。これによって、より合焦動作期間を短縮することができる。
被写体が暗い場合は、合焦動作期間の読出フレームレートを下げる。これによって、露光時間を長く取ることができる。一方、被写体が明るい場合は、露光時間が短くてもよいので、合焦動作期間の読出フレームレートを上げる。これによって、より合焦動作期間を短縮することができる。
被写体の明るさが所定の明るさより暗い場合は、合焦動作期間の複数フレーム期間経過後にCCD102の画像信号を読み出すようにしてもよい。これによって、読出フレームレートを下げたのと同じ効果が得られる。
〔5−4.表示フレームレート〕
LCD107の表示フレームレートは、本実施の形態のようにCCD102の読出フレームレートと同じフレームレートに設定する構成でもよいが、CCD102の読出フレームレートが変わっても、通常動作期間と合焦動作期間を通して同じ表示フレームレートに設定する構成でもよい。前者の場合は、合焦動作期間において、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。また、後者の場合は、合焦動作期間でも表示フレームレートが変化せず、表示フレームレートが変わることによる違和感の発生を回避することができる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2における撮像装置の構成を示す。図5において、図1に示す構成と異なるのは、間引き制御部104cに代えて、信号処理部104bに対して間引き指令を出力可能な間引き制御部104eを備えた点である。
図6は、実施の形態2における撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。図6(a)は、CCD102の垂直同期信号である。図6(b)は、CCD駆動IC110によって駆動されたCCD102から読み出された画像信号を示し、A1,B1,…は1フレーム分の画像信号を示す(図中のTGはTiming Generatorの略)。また、図6(b)には、各フレームにおける読出フレームレートを記載した。図6(c)は、信号処理部104bにおいてYC処理される画像データを示し、A2,B2,…は1フレーム分の画像データを示す。図6(d)は、LCD107に画像を表示している期間を示し、各画像表示期間に表記している符号A3,B3,…は各画像表示期間において表示される1フレーム分の表示データを示す。また、S3は、シャッタ釦108を半押し操作したタイミングを示す。以下、動作について説明する。
まず、フレーム1〜3に示す通常動作期間では、CCD102は、CCD駆動IC110による駆動制御により、図6(b)に示すように30fpsの読出フレームレートに基づいて画像信号を読み出す。なお、読出フレームレートの設定は、図6(a)に示す垂直同期期間に行われ、設定内容は設定したフレームの次フレームから有効になる。例えば、フレーム1の垂直同期期間において設定された読出フレームレートは、フレーム2においてCCD102から読み出される画像信号B1に対して有効である。CCD102から読み出された画像信号は、AFE103で信号処理及びデジタル変換され、信号処理部104bに入力される、信号処理部104bは、AFE103から出力される画像データに対してYC処理を行う。
図6(c)に示すように、画像データのYC処理のタイミングは、図6(b)のタイミングからさらに1フレーム遅れるので、例えばフレーム2においてCCD102から読み出された画像信号B1のYC処理は、画像データB2に示すようにフレーム3で実行される。
次に、信号処理部104bは、YC処理した画像データをLCD107に表示可能な表示データに変換する。画像データを表示データに変換処理するタイミングは、図6(c)に示すタイミングからさらに1フレーム遅れるので、例えばフレーム3においてYC処理された画像データB2の変換処理は、フレーム4において実行され、表示データB3が生成される。LCD107は、図6(d)に示す期間において表示データに基づく画像を表示する。
次に、タイミングS3(フレーム4)においてシャッタ釦108が半押し操作された場合、その直後のフレーム5の垂直同期期間において、間引き制御部104eはCCD駆動IC110に対して間引き命令を出力する。ただし、フレーム5においてCCD102から読み出される画像信号E1は、フレーム4の垂直同期期間において設定された駆動モード(間引き処理無し)に基づいてCCD102から読み出されるため、間引き処理は行われない。
CCD駆動IC110は、フレーム5において間引き制御部104eから送られる間引き命令に基づき、フレーム6のタイミングでCCD102から1/3間引き処理された画像信号を出力するよう制御する。したがって、図6(b)に示すようにフレーム6のタイミングでは、1/3に間引き処理された画像信号F1が得られる。この時、CCD102の読出フレームレートは、60fpsに設定されているが、CCD102から画像信号を間引いて読み出すので、読み出しにかかる時間をフレーム内に収めることができる。
一方、フレーム5においてCCD102から読み出された画像信号E1に基づく画像データは、フレーム6においてYC処理される際に、信号処理部104bにおいて1/3の間引き処理が行われる。これは、フレーム6の読出フレームレートが30fpsから60fpsに変更になったことに対応するためである。仮に、画像データを間引き処理せずに、読出フレームレートを60fpsに変更すると、1画面分の全ての画像データをYC処理することができず、表示データE3が正常に作成されない。その結果、表示データE3に基づく画像を表示すべきタイミングで表示データD3に基づく画像を表示し続けるといった事が必要となり、LCD107の表示は一瞬フリーズする。
次に、フレーム7では、CCD102から1/3間引き処理された画像信号G1が出力される。また、フレーム6においてCCD102から読み出された画像信号F1は、既にCCD102から読み出される際に1/3に間引き処理されているため、フレーム7においては信号処理部104bによる間引き処理は実行しない。
フレーム8以降、合焦動作期間が完了するまで、間引き制御部104eは、フレーム6及び7と同様にCCD102から1/3間引き処理して画像信号を読み出し、信号処理部104bにおいては間引き処理は実行しない。したがって、フレーム1〜5(通常動作期間)において信号処理部104bから出力される表示データは、間引き処理されていない表示データであり、フレーム6以降(合焦動作期間)に信号処理部104bから出力される表示データは、1/3に間引き処理された表示データとなる。
以上のように本実施の形態によれば、合焦動作期間の直前のフレームにおいてCCD102から読み出された画像信号を、信号処理部104bにおいて間引き処理を実行することにより、読出フレームレートが60fpsに上がった合焦動作期間の最初のフレームにおいて、正常に画像データのYC処理を実行することができる。
また、合焦動作期間は、CCD102から画像信号を間引いて読み出すので、画面の一部がフリーズ表示となることがない。これによって、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができ、合焦動作期間もLCD107に被写体の画像を違和感なく表示できるという優れた効果を奏する。
なお、本実施の形態において、信号処理部104bにおける間引き率は一例であり、CCD102における画像信号の間引き率に合わせてあることが望ましい。
また、信号処理部104bにおける間引き処理は、合焦動作期間の直前のフレームにおいてCCD102から読み出された画像信号(図6の例では画像信号E1)をYC処理する際に行う構成としたが、合焦動作期間に入ってからも信号処理部104bにおいて間引き処理を行う構成としてもよい。
また、実施の形態1及び2において、シャッタ釦108が半押し操作されると、CCD102から画像信号を間引いて出力する、いわゆる高速合焦モードに移行し、その後はシャッタ釦108の半押し操作が解除されるか、シャッタ釦108が全押し操作されるまで、継続して高速合焦モードで動作する構成としたが、高速合焦モード中に通常合焦モード(画像信号の間引き処理を行わずに合焦するモード)に移行させる構成とすることができる。高速合焦モードから通常合焦モードへの移行は、例えば高速合焦モード中にCCD102の露光時間を監視し、被写体が暗くなり露光時間が長くなれば、通常合焦モードへ移行させるようにしてもよい。
また、実施の形態1及び2に示すように、間引き制御部104c、104eで設定される間引き率は複数であってもよいが、1つであってもよい。間引き率が1つの場合は、例えば、合焦動作期間では設定された間引き率で間引き処理を行い、通常動作期間では間引き処理を行わない動作とすることができる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3における撮像装置の構成を示す。図7において、図5に示す構成と異なるのは、画素混合制御部104fを追加した点である。
画素混合制御部104fは、CCD駆動IC110に駆動信号を送って、CCD102の画素混合数を変更するよう制御することができる。画素混合の方法としては、本実施の形態では、CCD102における所定の画素(中心画素)の上下左右及び斜め方向に、2画素離れた周辺画素の画像信号を混合している。また、本実施の形態では、画素混合制御部104fにおいて設定される混合画素数は、図6における通常動作期間においては3画素で、合焦動作期間においては9画素である、合焦動作期間において混合画素数を多くする(例えば9画素)することにより、被写体が暗い場合に露光時間を長くしたのと同じ効果を得ることができる。
図8は、実施の形態3における撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。図8において、図6に示すタイミングチャートと異なるのは、図8(b)に混合画素数の情報を追加した点である。以下、動作について説明する。
まず、フレーム1〜3に示す通常動作期間では、CCD102は、CCD駆動IC110による駆動制御により、図8(b)に示すように3画素混合処理が行われた後、30fpsの読出フレームレートに基づいて画像信号を読み出す。なお、この時点では、間引き制御部104eによる間引き制御は実行されていない。CCD102から読み出された画像信号は、AFE103で信号処理及びデジタル変換され、信号処理部104bに入力される。信号処理部104bは、AFE103から出力される画像データに対してYC処理を行う。
次に、信号処理部104bは、YC処理した画像データをLCD107に表示可能な表示データに変換する。LCD107は、図8(d)に示す期間において表示データに基づく画像を表示する。
次に、タイミングS3(フレーム4)においてシャッタ釦108が半押し操作された場合、その直後のフレーム5の垂直同期期間において、画素混合制御部104fはCCD駆動IC110に対して9画素混合の命令を出力するとともに、間引き制御部104eはCCD駆動IC110に対して、間引き率1/3の間引き命令を出力する。
フレーム5において、CCD駆動IC110は、CCD102から3画素混合処理された画像信号E1を読み出すよう制御する。また、フレーム5において、信号処理部104bは、フレーム4においてCCD102から読み出された画像信号D1をYC処理し、画像データD2を得る。また、フレーム5において、信号処理部104bは、フレーム4においてYC処理された画像データC2に基づき、表示データC3を生成する。
次に、フレーム6において、CCD駆動IC110は、フレーム5において画素混合制御部104fから送られる画素混合命令と間引き制御部104eから送られる間引き命令とに基づき、CCD102から9画素混合処理および1/3間引き処理された画像信号F1を読み出すよう制御する。なお、フレーム6では、CCD102の読出フレームレートは、60fpsに設定されているが、CCD102において9画素混合処理および1/3間引き処理を行ってから画像信号を読み出すので、読み出しにかかる時間をフレーム内に収めることができる。また、フレーム6において、信号処理部104bは、フレーム5においてCCD102から読み出された画像信号E1をYC処理し、画像データE2を得る。この時、信号処理部104bは、間引き制御部104eから送られる間引き命令に基づき、画像信号E1に対して間引き率1/3の間引き処理を行う。これは、フレーム6の読出フレームレートが30fpsから60fpsに変更になったことに対応するためである。仮に、画像データを間引き処理せずに、読出フレームレートを60fpsに変更すると、1画面分の全ての画像データをYC処理することができず、表示データE3が正常に作成されない。その結果、表示データE3に基づく画像を表示すべきタイミングで表示データD3に基づく画像を表示し続けるといった事が必要となり、LCD107の表示は一瞬フリーズする。また、フレーム6において、信号処理部104bは、フレーム5においてYC処理された画像データD2に基づき、表示データD3を生成する。
次に、フレーム7において、CCD駆動IC110は、CCD102から9画素混合処理および1/3間引き処理された画像信号G1を読み出すよう制御する。また、フレーム7において、信号処理部104bは、フレーム6においてCCD102から読み出された画像信号F1をYC処理し、画像データF2を得る。また、フレーム7において、信号処理部104bは、フレーム6においてYC処理された画像データE2に基づき、表示データE3を生成する。
フレーム8以降、合焦動作期間が完了するまで、画素混合制御部104fは、フレーム6及び7と同様にCCD102において9画素混合処理を行うよう制御する。また、間引き制御部104eは、フレーム7と同様にCCD102から1/3間引き処理して画像信号を読み出し、信号処理部104bにおいては間引き処理は実行しないよう制御する。
また、上記構成では、通常動作期間は、CCD102において3画素混合処理する構成としたが、被写体の光量が不足している場合は通常動作期間において9画素混合処理する場合がある。このような場合、合焦動作期間に入った時にCCD102の読出フレームレートを30fpsから60fpsに変更すると露光時間が少なくなるため、さらに被写体の光量が少なくなってしまい、正常に合焦動作を行えなくなることがある。
そのような場合は、通常動作期間においてCCD102が9画素混合動作を行っているとともに、CCD102における露光時間が所定時間よりも長い場合(つまり被写体が暗い場合)は、シャッタ釦108が半押し操作されて合焦動作期間に入ったとしても、CCD102の読出フレームレートを60fpsに変更せず、30fpsで動作させるようにしてもよい。
このように動作させることで、通常動作期間において既に被写体の光量が少ない場合は、合焦動作期間において高速合焦動作(60fps)を行わず、通常動作期間における読出フレームレートと同じ読出フレームレートに基づいてCCD102から画像信号を読み出すため、被写体の光量が大幅に少なくなることを防止し、合焦動作を正常に行うことができる。
なお、本実施の形態では、画素混合制御部104fによって設定される画素混合数は、通常動作期間では3画素とし、合焦動作期間では9画素としたが、合焦動作期間に入る直前のフレームにおける画素混合数を3画素と9画素との中間値(例えば6画素)としてもよい。このように構成することで、画素混合数が極端に変化せず、被写体の画像をより滑らかに連続表示することができる。
また、図1において、露出計112は輝度検出部の一例であるが、露出計112は必ずしも設ける必要はなく、例えばCCD102から出力される画像信号に基づく画像の輝度に基づき、被写体の明るさを計測することもできる。
本発明によれば、合焦動作期間のすべてのフレームのすべての領域においてスルー表示を行うことができるので、表示手段を視認しながら合焦動作を行うデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話端末などの撮像機器に適用して有用である。
図1は、実施の形態1におけるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図2は、合焦動作の処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、実施の形態1における通常動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。 図4は、合焦動作期間から通常動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。 図5は、実施の形態2におけるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図6は、実施の形態2における通常動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。 図7は、実施の形態3におけるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 図8は、実施の形態3における通常動作期間から合焦動作期間への遷移を示すタイミングチャートである。 図9は、特許文献1に係るデジタルカメラの合焦動作期間における表示部の概念図である。
101 光学系
101a フォーカスレンズ
101b 光軸
102 CCD
103 AFE
104 信号処理LSI
104a CPU
104b 信号処理部
104c 間引き制御部
104d 合焦制御部
104e 間引き制御部
104f 画素混合制御部
105 SDRAM
106 メモリカード
107 LCD
108 シャッタ釦
109 バス
110 CCD駆動IC
111 モータ駆動IC
112 露出計

Claims (14)

  1. 通常動作期間と合焦動作期間とを有した撮像装置であって、
    被写体の画像信号を間引き処理可能な撮像素子と、
    前記画像信号を画像データに変換する第1の信号処理部と、
    前記画像データを表示データに変換する第2の信号処理部と、
    前記表示データに基づく画像を表示する表示部と、
    前記撮像素子の読出フレームレートを変更する読出フレームレート制御部と、
    前記撮像素子の間引き率を変更する間引き制御部と、を備え、
    前記読出フレームレート制御部は、
    前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも高い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、
    前記間引き制御部は、
    前記合焦動作期間と前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する、撮像装置。
  2. 通常動作期間と合焦動作期間とを有した撮像装置であって、
    被写体の画像信号を生成する撮像素子と、
    前記画像信号を画像データに変換する第1の信号処理部と、
    前記画像データを間引き処理可能であるとともに、間引き処理した画像データを表示データに変換する第2の信号処理部と、
    前記表示データに基づく画像を表示する表示部と、
    前記撮像素子の読出フレームレートを変更する読出フレームレート制御部と、
    前記第2の信号処理部の間引き率を変更する間引き制御部と、を備え、
    前記読出フレームレート制御部は、
    前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも高い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、
    前記間引き制御部は、
    前記合焦動作期間と前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記第2の信号処理部が前記画像データを前記表示データに変換するように制御する、撮像装置。
  3. 通常動作期間と合焦動作期間とを有した撮像装置であって、
    被写体の画像信号を間引き処理可能な撮像素子と、
    前記画像信号を画像データに変換する第1の信号処理部と、
    前記画像データを間引き処理可能であるとともに、間引き処理した画像データを表示データに変換する第2の信号処理部と、
    前記表示データに基づく画像を表示する表示部と、
    前記撮像素子の読出フレームレートを変更する読出フレームレート制御部と、
    前記撮像素子の間引き率を変更する第1の間引き制御部と、
    前記第2の信号処理部の間引き率を変更する第2の間引き制御部と、を備え、
    前記読出フレームレート制御部は、
    前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも高い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、
    前記第1の間引き制御部は、
    前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、
    前記第2の間引き制御部は、
    前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記第2の信号処理部が前記画像データを前記表示データに変換するように制御する、撮像装置。
  4. 通常動作期間と合焦動作期間とを有した撮像装置であって、
    被写体の画像信号を間引き処理可能な撮像素子と、
    前記画像信号を画像データに変換する第1の信号処理部と、
    前記画像データを間引き処理可能であるとともに、間引き処理した画像データを表示データに変換する第2の信号処理部と、
    前記表示データに基づく画像を表示する表示部と、
    前記撮像素子の読出フレームレートを変更する読出フレームレート制御部と、
    前記撮像素子の間引き率を変更する第1の間引き制御部と、
    前記第2の信号処理部の間引き率を変更する第2の間引き制御部と、を備え、
    前記読出フレームレート制御部は、
    前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも高い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御し、
    前記第2の間引き制御部は、
    前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記第2の信号処理部が前記画像データを前記表示データに変換するように制御し、
    前記第1の間引き制御部は、
    前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間よりも大きい間引き率で前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する、撮像装置。
  5. 前記合焦動作期間の直前のフレームにおける間引き率は、前記合焦動作期間の間引き率よりも小さい、請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記間引き制御部は、
    前記合焦動作期間に続く所定数のフレームの間引き率を変更する、請求項1から5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記読出フレームレート制御部は、
    前記合焦動作期間の直前のフレームにおいては、前記通常動作期間の読出フレームレートよりも高く、前記合焦動作期間の読出フレームレートよりも低い読出フレームレートで前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する、請求項1から6のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記表示部は、
    前記撮像素子の読出フレームレートと同じ表示フレームレートで前記表示データに基づく画像を表示する、請求項1から7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記表示部は、
    前記合焦動作期間においても、前記通常動作期間の前記撮像素子の読出フレームレートと同じ表示フレームレートで前記表示データに基づく画像を表示する、請求項1から7のいずれかに記載の撮像装置。
  10. 被写体の明るさを検出する輝度検出部をさらに備え、
    前記読出フレームレート制御部は、
    前記輝度検出部で検出された被写体の明るさに応じて、前記合焦動作期間の読出フレームレートを変更する、請求項1から9のいずれかに記載の撮像装置。
  11. 前記読出フレームレート制御部は、
    前記輝度検出部で検出された被写体の明るさに応じて、前記合焦動作期間の直前のフレームの読出フレームレートを変更する、請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記読出フレームレート制御部は、
    前記輝度検出部で検出された被写体の明るさが所定の明るさより暗い場合は、前記合焦動作期間の複数フレーム期間経過後に前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する、請求項10または11に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像素子の画素混合数を変更する画素混合制御部を、さらに備え、
    前記画素混合制御部は、
    前記合焦動作期間においては、前記通常動作期間よりも大きい画素混合数で前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する、請求項1から12のいずれかに記載の撮像装置。
  14. 前記読出フレームレート制御部は、
    前記通常動作期間における前記画素混合数が所定値以上であれば、前記合焦動作期間において、前記通常動作期間における読出フレームレートに基づいて前記撮像素子から前記画像信号を読み出すように制御する、請求項13に記載の撮像装置。
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