JPWO2007105391A1 - マイクロチップを用いる検査装置及びマイクロチップを用いる検査システム - Google Patents

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Abstract

本発明は、マイクロチップを冷却する場合に、マイクロチップの被検出部や検査装置の光検出部に結露が発生しにくく、また結露が発生したとしても結露を除去して、精度良い検出を行うことのできるマイクロチップを用いる検査装置を提供する。この解決手段として被検出部及び被冷却部を有するマイクロチップが収容されるマイクロチップ収容部と、マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの被検出部に対応して設けられた検出部と、マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの被冷却部に対応して設けられた冷却部と、を有するマイクロチップを用いる検査装置において、検出部が結露しないように検出部と冷却部との間隔を設定している。

Description

本発明は、マイクロチップを用いる検査装置及びマイクロチップを用いる検査システムに関する。
近年、微細流路が集積加工されたマイクロチップ上において、複数の溶液を混合して反応させ、当該反応の状態を検出して分析を行うマイクロ総合分析システム(Micro Total Analysis System;μTAS)が注目されている。
μTASでは、試料の量が少ない、反応時間が短い、廃棄物が少ない等のメリットがある。医療分野に使用した場合、検体(血液、尿、拭い液等)の量を少なくすることで患者への負担を軽減でき、試薬の量を少なくすることで検査のコストを下げることができる。また、検体、試薬の量が少ないことから、反応時間が大幅に短縮され、検査の効率化が図れる。さらに、装置が小型であるため小さな医療機関にも設置することができ、場所を選ばず迅速に検査を行うことができる。
マイクロチップを用いる検査では、試薬の冷却、検体と試薬との反応促進のための加熱等を行うために、マイクロチップの温度調節を行うことが多い。
特許文献1には、マイクロチップにおける複数の領域のそれぞれを温度調節するマイクロチップ用温度調節器が記載されている。
また、マイクロチップ上の反応を検出する方法として、マイクロチップの反応部に光を照射し、その透過光や反射光を検出する方法が知られている。
特許文献2には、マイクロチップ上の反応検出流路(被検出部)に光を照射し、反応検出流路からの光を受光することにより反応検出流路の反応状態の検出を行う検査装置が記載されている。
特開2005−214782号公報 特開2003−4752号公報
マイクロチップを冷却する場合に、冷却部分の近傍にマイクロチップの被検出部や検査装置の光検出部が存在していると、当該被検出部や光検出部に結露が生じ易くなる。結露が生じると検出値が変化し、誤った検査結果を出力してしまう可能性がある。
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、マイクロチップを冷却する場合に、マイクロチップの被検出部や検査装置の光検出部に結露が発生しにくく、また結露が発生したとしても結露を除去して、精度良い検出を行うことのできるマイクロチップを用いる検査装置及びマイクロチップを用いる検査システムを提供することを目的としている。
本発明のマイクロチップを用いる検査装置は、被検出部及び被冷却部を有するマイクロチップが収容されるマイクロチップ収容部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被検出部に対応して設けられた検出部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被冷却部に対応して設けられた冷却部と、を有するマイクロチップを用いる検査装置において、前記検出部が結露しないように前記検出部と前記冷却部との間隔が設定されていることを特徴としている。
また、本発明のマイクロチップを用いる検査装置は、被検出部及び被冷却部を有するマイクロチップが収容されるマイクロチップ収容部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被検出部に対応して設けられた検出部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被冷却部に対応して設けられた冷却部と、を有するマイクロチップを用いる検査装置において、前記検出部と前記冷却部との間に断熱部材が配置されていることを特徴としている。
また、本発明のマイクロチップを用いる検査装置は、被検出部及び被冷却部を有するマイクロチップが収容されるマイクロチップ収容部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被検出部に対応して設けられた検出部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被冷却部に対応して設けられた冷却部と、を有するマイクロチップを用いる検査装置において、除湿手段を有することを特徴としている。
本発明のマイクロチップを用いる検査システムは、被検出部及び被冷却部が設けられたマイクロチップと、前記マイクロチップが収容されるマイクロチップ収容部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被検出部に対応して設けられた検出部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被冷却部に対応して設けられた冷却部と、を有するマイクロチップを用いる検査システムにおいて、前記マイクロチップの被検出部が結露しないように、前記マイクロチップの被検出部と被冷却部との間隔が設定されていることを特徴としている。
本発明によれば、マイクロチップを冷却する場合に、結露が発生しないように冷却部と検出部との相対位置を設定している為マイクロチップの被検出部や検査装置の検出部に結露が発生しにくく、また結露が発生したとしても結露を除湿手段を用いて除去することができるので、精度良い検出を行うことができる。
本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置の外観図である。 本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置の構成図である。 本実施形態に係るマイクロチップの構成図である。 本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置の制御構成の要部を示す図である。 本実施形態に係る除湿制御のフロー図である。 本実施形態に係る光検出制御のフロー図である。
符号の説明
1 マイクロチップ
4 光検出部
7 結露センサ
8 除湿ヒータ
32 ペルチェ素子
80 検査装置
111 被検出部
120 試薬収容部
121 検体収容部
122 ポジティブコントロール収容部
123 ネガティブコントロール収容部
本実施形態では、一例として、特定DNAの反応を検出するDNAチップのように、検体と試薬とをマイクロチップ上で反応させる場合について示すが、これに限られず、少なくとも2種類の流体をマイクロチップ上で混合させる場合に適用することができる。
(装置構成)
図1は、本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置80の外観図である。検査装置80は、マイクロチップ1に予め注入された検体と試薬とを自動的に反応させ、反応結果を自動的に出力する装置である。
検査装置80の筐体82には、マイクロチップ1を装置内部に挿入するための挿入口83、表示部84、メモリカードスロット85、プリント出力口86、操作パネル87、外部入出力端子88が設けられている。
検査担当者は、図1の矢印方向にマイクロチップ1を挿入し、操作パネル87を操作して検査を開始させる。検査装置80の内部では、マイクロチップ1内の反応の検査が自動的に行われ、検査が終了すると表示部84に結果が表示される。検査結果は操作パネル87の操作により、プリント出力口86よりプリントを出力したり、メモリカードスロット85に挿入されたメモリカードに記憶することができる。また、外部入出力端子88から例えばLANケーブルを使って、パソコンなどにデータを保存することができる。検査終了後、検査担当者はマイクロチップ1を挿入口83から取り出す。
図2は、本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置80の構成図である。図2においては、マイクロチップが図1に示す挿入口83から挿入され、セットが完了している状態を示している。
検査装置80は、マイクロチップ1に予め注入された検体及び試薬を送液するための駆動液11を貯留する駆動液タンク10、マイクロチップ1に駆動液11を供給するためのポンプ5、ポンプ5とマイクロチップ1とを駆動液11が漏れないように接続するパッキン6、マイクロチップ1の必要部分を温調する温度調節ユニット3、マイクロチップ1をずれないようにパッキン6に密着させるためのチップ押圧板2、チップ押圧板2を昇降させるための押圧板駆動部32、マイクロチップ1をポンプ5に対して精度良く位置決めする規制部材31、マイクロチップ1内の検体と試薬との反応状態等を検出する光検出部4、光検出部4近傍に設けられた結露センサ7及び除湿ヒータ8、等を備えている。
チップ押圧板2は、初期状態においては、図2に示す位置より上方に退避している。これにより、マイクロチップ1は矢印X方向に挿抜可能であり、検査担当者は挿入口83(図1参照)から規制部材31に当接するまでマイクロチップ1を挿入する。その後、チップ押圧板2は、押圧板駆動部32により下降してマイクロチップ1に当接し、マイクロチップ1の下面が温度調節ユニット3及びパッキン6に密着される。
温度調節ユニット3は、マイクロチップ1の必要部分を温調するもので、ペルチェ素子33及びヒータ34を備えている。試薬が収容されている部分をペルチェ素子33で冷却して試薬が変性しないようにしたり、検体と試薬とが反応する部分をヒータ34で加熱して反応を促進させたりする。
光検出部4は、発光部4a及び受光部4bから構成され、発光部4aからの光をマイクロチップ1に照射し、マイクロチップ1を透過した光を受光部4bにより検出する。受光部4bはチップ押圧板2の内部に一体的に設けられている。発光部4a及び受光部4bは、後述のマイクロチップ1の被検出部111a〜111dのそれぞれに対向するように複数設けられている。
ポンプ5は、ポンプ室52、ポンプ室52の容積を変化させる圧電素子51、ポンプ室52のマイクロチップ1側に位置する第1絞り流路53、ポンプ室の駆動液タンク10側に位置する第2絞り流路54、等から構成されている。第1絞り流路53及び第2絞り流路54は絞られた狭い流路となっており、また、第1絞り流路53は第2絞り流路54よりも長い流路となっている。
駆動液11を順方向(マイクロチップ1に向かう方向)に送液する場合には、まず、ポンプ室52の容積を急激に減少させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、短い絞り流路である第2絞り流路54において乱流が発生し、第2絞り流路54における流路抵抗が長い絞り流路である第1絞り流路53に比べて相対的に大きくなる。これにより、ポンプ室52内の駆動液11は、第1絞り流路53の方に支配的に押し出され送液される。次に、ポンプ室52の容積を緩やかに増加させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、ポンプ室52内の容積増加に伴って駆動液11が第1絞り流路53及び第2絞り流路54から流れ込む。このとき、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて長さが短いので、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて流路抵抗が小さくなり、ポンプ室52内には第2絞り流路54の方から支配的に駆動液11が流入する。以上の動作を圧電素子51が繰り返すことにより、駆動液11が順方向に送液されることになる。
一方、駆動液11を逆方向(駆動液タンク10に向かう方向)に送液する場合には、まず、ポンプ室52の容積を緩やかに減少させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて長さが短いので、第2絞り流路54の方が第1絞り流路53と比べて流路抵抗が小さくなる。これにより、ポンプ室52内の駆動液11は、第2絞り流路54の方に支配的に押し出され送液される。次に、ポンプ室52の容積を急激に増加させるように圧電素子51を駆動する。そうすると、ポンプ室52内の容積増加に伴って駆動液11が第1絞り流路53及び第2絞り流路54から流れ込む。このとき、短い絞り流路である第2絞り流路54において乱流が発生し、第2絞り流路54における流路抵抗が長い絞り流路である第1絞り流路53に比べて相対的に大きくなる。これにより、ポンプ室52内には第1絞り流路53の方から支配的に駆動液11が流入する。以上の動作を圧電素子51が繰り返すことにより、駆動液11が逆方向に送液されることになる。
結露センサ7は、光検出部4及び後述のマイクロチップ1の被検出部111の結露を検出するためのセンサである。
除湿ヒータ8は、光検出部4の近傍を除湿するためのヒータである。
本実施形態においては、光検出部4が結露が発生しないように装置の動作環境を考慮してペルチェ素子33と光検出部4との相対位置を設定している。例えば、以下のように設定する。装置の動作環境における最高温度及び最高湿度がそれぞれ35℃、75%とすると、露点温度は約30℃となる。ペルチェ素子33の設定温度を5℃としたときの機内の温度分布を考慮して、温度が30℃以上になる位置に光検出部4を配置する。ここで、装置の動作環境とは、例えば、取扱説明書の製品仕様に記載されているものである。
また、光検出部4及びマイクロチップ1の被検出部111の結露の万一の発生に備えて、結露センサ7及び除湿ヒータ8を設け、結露センサ7により結露が検出された場合に、除湿ヒータ8を作動させ光検出部4及びマイクロチップ1の被検出部111の結露を除去する。結露除去後に検出動作を行う。
(マイクロチップの構成)
図3は、本実施形態に係るマイクロチップ1の構成図である。一例の構成を示すものであり、これに限定されない。
図3(a)において矢印は、検査装置80にマイクロチップ1を挿入する挿入方向であり、図3(a)は挿入時にマイクロチップ1の下面となる面を図示している。図3(b)はマイクロチップ1の側面図である。
図3(b)に示すように、マイクロチップ1は溝形成基板108と、溝形成基板108を覆う被覆基板109から構成されている。
本実施形態に係るマイクロチップ1には、検体と試薬とをマイクロチップ1上で混合・反応させるための微細流路及び流路エレメントが配設されている。これらの微細流路および流路エレメントによってマイクロチップ1内で行われる処理の一例を図3(c)を用いて説明する。図3(c)は、図3(a)において被覆基板109が取り外された状態で流路エレメントとその接合状態を模式的に示している。
微細流路には、検体液を収容する検体収容部121、試薬を収容する試薬収容部120、ポジティブコントロール用の試薬を収容するポジティブコントロール収容部122、ネガティブコントロール用の試薬を収容するネガティブコントロール収容部123等が設けられている。試薬、ポジティブコントロール及びネガティブコントロールは、予め各収容部に収容されている。ポジティブコントロールは試薬と反応して陽性を示すもので、ネガティブコントロールは試薬と反応して陰性を示すものであり、正確な検査が実施されたか否かを確認するためのものである。
なお、図3(c)は、説明を簡単にするため模式的に示しており、実際は、複数の試薬や希釈用溶液などをチップに収容し、チップ内での試薬の調合などを行わせてもよい。
検体注入部113はマイクロチップ1に検体を注入するための注入部であり、駆動液注入部110a〜110dはマイクロチップ1に駆動液11を注入するための注入部である。
まず、マイクロチップ1による検査を行うに先立って、検査担当者は検体を検体注入部113から注射器等を用いて注入する。図3(c)に示すように、検体注入部113から注入された検体は、連通する微細流路を通って検体収容部121に収容される。
次に、検体の注入されたマイクロチップ1は、検査担当者により図1に示す検査装置80の挿入口83に挿入され、図2に示すようにセットされる。
次に、図2に示すポンプ5が後述するCPU90に指令される所定の手順に従い順方向に駆動され駆動液注入部110a〜110dから駆動液11が注入される。駆動液注入部110aから注入された駆動液11は、連通する微細流路を通って検体収容部121に収容されている検体を押し出し、反応部124に検体を送り込む。駆動液注入部110bから注入された駆動液11は、連通する微細流路を通ってポジティブコントロール収容部122に収容されているポジティブコントロール用の試薬を押し出し、反応部125にポジティブコントロールを送り込む。駆動液注入部110cから注入された駆動液11は、連通する微細流路を通ってネガティブコントロール収容部123に収容されているネガティブコントロール用の試薬を押し出し、反応部126にネガティブコントロールを送り込む。駆動液注入部110dから注入された駆動液11は、連通する微細流路を通って試薬収容部120に収容されている試薬を押し出し、上記の反応部124〜126に試薬を送り込む。
このようにして、反応部124では検体と試薬とが合流し、反応部125ではポジティブコントロールと試薬とが合流し、反応部126ではネガティブコントロールと試薬とが合流する。
ここで、試薬収容部120、検体収容部121、ポジティブコントロール収容部122及びネガティブコントロール収容部123は、検査装置80のペルチェ素子33に対向して位置し、変性することのないように冷却される。また、反応部124〜126は、検査装置80のヒータ34に対向して位置し、反応が促進されるよう加熱される。
その後、反応部124で合流した検体と試薬との混合液の一部は、被検出部111aに送液される。反応部124で合流した検体と試薬との混合液の一部並びに反応部125で合流したポジティブコントロールと試薬との混合液の一部は、被検出部111bに送液される。反応部125で合流したポジティブコントロールと試薬との混合液の一部は、被検出部111cに送液される。反応部126で合流したネガティブコントロールと試薬との混合液は、被検出部111dに送液される。
被検出部の窓111e及び被検出部111a〜111dは、各混合液の反応を光学的に検出するために設けられており、透明なガラスや樹脂等の材料で構成されている。
(制御構成)
図4は、本実施形態に係るマイクロチップを用いる検査装置の制御構成の要部を示す図である。プログラムに従って検査装置80の制御を実行するCPU90を中心に、バス91により、ROM92、RAM93、不揮発性メモリ94、光検出部4、結露センサ7、及び除湿ヒータ8、等が相互に接続されている。なお、本発明の制御に直接関係しない装置構成要素については省略している。
ROM92は、CPU90によって実行される各種制御プログラムやデータ等を記憶する。
RAM93は、CPU90によってワークエリアとして利用され、CPU90が制御を実行する際に必要なプログラムやデータを一時的に記憶する。
不揮発性メモリ94は、光検出部4による検出結果等を記憶する。
光検出部4、結露センサ7、及び除湿ヒータ8についての説明は、前述したので省略する。
(除湿制御フロー)
図5は、本実施形態に係る除湿制御のフロー図である。除湿制御は、ROM92に記憶されている除湿制御プログラムに基づいてCPU90が処理を実行することにより行われる。
まず、CPU90は、結露センサ7の出力を取得し、結露が発生しているか否かを判断する(ステップS11)。
結露が発生していると判断すると(ステップS11;Yes)、CPU90は、除湿ヒータ8をONする(ステップS12)。その後、ステップS11に戻る。
結露が発生していないと判断すると(ステップS11;No)、CPU90は、除湿ヒータ8をOFFする(ステップS13)。その後、ステップS11に戻る。
このように、結露センサ7により結露が検出された場合に、除湿ヒータ8を作動させ光検出部4及びマイクロチップ1の被検出部111の結露を除去する。
(光検出制御フロー)
図6は、本実施形態に係る光検出制御のフロー図である。光検出制御は、ROM92に記憶されている光検出制御プログラムに基づいてCPU90が処理を実行することにより行われる。
まず、CPU90は、光検出を行うタイミングであるか否かを判断する(ステップS21)。光検出を行うタイミングであると判断すると(ステップS21;Yes)、CPU90は、結露センサ7の出力を取得し結露が発生しているか否かを判断する(ステップS22)。光検出を行うタイミングでないと判断すると(ステップS21;No)、ステップS21に戻り、CPU90は、光検出を行うタイミングになるまで待機する。
次に、結露が発生していないと判断すると(ステップS22;No)、CPU90は、発光部4aからの光をマイクロチップ1の被検出部111に照射し、マイクロチップ1の被検出部111を透過した光を受光部4bにより検出して光検出処理を行う(ステップS23)。結露が発生していると判断すると(ステップS22;Yes)、ステップS22に戻り、CPU90は、結露が発生しなくなるまで待機する。この待機している間に上述の除湿制御が行われ、結露が除去される。
以上のように、本実施形態によれば、マイクロチップ1を冷却する場合に、結露が発生しないようにペルチェ素子33と光検出部4との相対位置を設定している為マイクロチップ1の被検出部111や検査装置の光検出部4に結露が発生しにくく、また結露が発生したとしても結露を除湿ヒータ8を用いて除去することができるので、精度良い検出を行うことができる。
本実施形態では、冷却部(ペルチェ素子33)と検出部(光検出部4)との間には特に隔離部材を設けていないが、冷却部と検出部との間を断熱壁や断熱材で隔離することにより、検出部の結露を防止したり、この断熱壁により冷却部と検出部の間隔を近接させて装置サイズを小型化することも有効である。
本実施形態では、除湿手段として除湿ヒータを用いたが、マイクロチップ1の被検出部111や検査装置の光検出部4にドライエアー(露点温度が所定温度以下の空気)を吹き付けるドライエアー吹付手段を設けてもよい。このとき、ドライエアーを光検出部4を基点に検査装置内を還流させた後、装置外に排出するようなエアー流を形成することが好ましい。
本実施形態では、結露検出手段として結露センサ7を用いたが、温湿度センサを用いて温湿度を測定して露点温度を演算したり、直接露点温度センサを用いることも可能である。この場合、結露の予測が可能であり結露発生前の結露の発生が高まった時点で除湿手段を作動することができるので、結露を予防でき検出処理を待機させることがない。
本実施形態では、透過光により光検出を行ったが、反射光による光検出ももちろん可能である。

Claims (12)

  1. 被検出部及び被冷却部を有するマイクロチップが収容されるマイクロチップ収容部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被検出部に対応して設けられた検出部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被冷却部に対応して設けられた冷却部と、を有するマイクロチップを用いる検査装置において、
    前記検出部が結露しないように前記検出部と前記冷却部との間隔が設定されていることを特徴とするマイクロチップを用いる検査装置。
  2. 検査装置の動作環境における最高温度及び最高湿度から得られる露点温度、前記冷却部の温度、及び装置内の温度分布に基づいて前記検出部と前記冷却部との間隔が設定されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のマイクロチップを用いる検査装置。
  3. 被検出部及び被冷却部を有するマイクロチップが収容されるマイクロチップ収容部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被検出部に対応して設けられた検出部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被冷却部に対応して設けられた冷却部と、を有するマイクロチップを用いる検査装置において、
    前記検出部と前記冷却部との間に断熱部材が配置されていることを特徴とするマイクロチップを用いる検査装置。
  4. 被検出部及び被冷却部を有するマイクロチップが収容されるマイクロチップ収容部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被検出部に対応して設けられた検出部と、前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被冷却部に対応して設けられた冷却部と、を有するマイクロチップを用いる検査装置において、
    除湿手段を有することを特徴とするマイクロチップを用いる検査装置。
  5. 前記除湿手段は、前記検出部の近傍に作用させることを特徴とする請求の範囲第4項に記載のマイクロチップを用いる検査装置。
  6. 前記除湿手段は、除湿ヒータであることを特徴とする請求の範囲第4項又は第5項に記載のマイクロチップを用いる検査装置。
  7. 前記除湿手段は、前記検出部の近傍にドライエアを吹き付けるドライエア吹付手段であることを特徴とする請求の範囲第4項又は第5項に記載のマイクロチップを用いる検査装置。
  8. 前記検出部の結露状態を検出する結露検出手段と、
    前記結露検出手段の出力に基づき、前記除湿手段を作動させる制御手段と、
    を有することを特徴とする請求の範囲第7項に記載のマイクロチップを用いる検査装置。
  9. 前記制御手段は、前記除湿手段を作動させることにより、前記結露検出手段により結露が検出されなくなった場合、前記検出部による検出を実行させることを特徴とする請求の範囲第8項に記載のマイクロチップを用いる検査装置。
  10. 前記結露検出手段は、結露センサであることを特徴とする請求の範囲第8項又は第9項に記載のマイクロチップを用いる検査装置。
  11. 前記結露検出手段は、温湿度センサ又は露点温度センサであることを特徴とする請求の範囲第8項又は第9項に記載のマイクロチップを用いる検査装置。
  12. 被検出部及び被冷却部が設けられたマイクロチップと、
    前記マイクロチップが収容されるマイクロチップ収容部と、
    前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被検出部に対応して設けられた検出部と、
    前記マイクロチップ収容部に収容されたマイクロチップの前記被冷却部に対応して設けられた冷却部と、
    を有するマイクロチップを用いる検査システムにおいて、
    前記マイクロチップの被検出部が結露しないように、前記マイクロチップの被検出部と被冷却部との間隔が設定されていることを特徴とするマイクロチップを用いる検査システム。
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