JPWO2007105376A1 - 集積回路、及び集積回路システム - Google Patents

集積回路、及び集積回路システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007105376A1
JPWO2007105376A1 JP2008504994A JP2008504994A JPWO2007105376A1 JP WO2007105376 A1 JPWO2007105376 A1 JP WO2007105376A1 JP 2008504994 A JP2008504994 A JP 2008504994A JP 2008504994 A JP2008504994 A JP 2008504994A JP WO2007105376 A1 JPWO2007105376 A1 JP WO2007105376A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
master
access
circuit
access request
timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008504994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4902640B2 (ja
Inventor
北村 朋彦
朋彦 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008504994A priority Critical patent/JP4902640B2/ja
Publication of JPWO2007105376A1 publication Critical patent/JPWO2007105376A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4902640B2 publication Critical patent/JP4902640B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/14Handling requests for interconnection or transfer
    • G06F13/16Handling requests for interconnection or transfer for access to memory bus
    • G06F13/1605Handling requests for interconnection or transfer for access to memory bus based on arbitration
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/14Handling requests for interconnection or transfer
    • G06F13/36Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system
    • G06F13/362Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system with centralised access control
    • G06F13/364Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system with centralised access control using independent requests or grants, e.g. using separated request and grant lines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

本発明に係る主LSIは、SDRAMへのアクセス要求を送出する複数のマスタ回路と、副LSIのマスタ回路からアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、自チップ内のマスタ回路からと入力インタフェースからアクセス要求を受付け、所定の調停規則に従って、逐次、SDRAMへアクセスさせるマスタ回路を選択し、各マスタ回路のデータ転送に係るアドレスの出力タイミングを決定する調停回路と、決定されたタイミングで選択したマスタ回路にSDRAMへのアクセスを行わせるアクセス信号生成回路とを備える。

Description

本発明は、メモリの共有に関し、特に、複数の集積回路で外部メモリを共有する技術に関する。
SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のメモリを共有する技術が特許文献に開示されている。
特許文献1は、CPU(Central Processing Unit)等を備えた複数のデータ処理装置が一つのSDRAMを共有してアクセスする場合に、SDRAMにアクセスするデータ処理装置を選択的に切替える技術であり、その切替え時にSDRAMへの制御信号が中断されて不定状態となることによるSDRAMの誤動作を防止し、各データ処理装置に安定してSDRAMへのアクセスを行わせるものである。
特許文献2は、複数のプロセッサが同期式DRAMを共有してアクセスする場合に、データバスの使用効率を向上させるための技術であり、各プロセッサがアクセスできるタイムスロットを予め設定し、各プロセッサは設定されたタイムスロットにおいて同期式DRAMへアクセスするものである。
また、単一の集積回路に複数のプロセッサ等を搭載し、SDRAMを共有する場合において、これらの各プロセッサ等からアクセス要求が出された際、各プロセッサ等のSDRAMへのアクセス順序を予め定めた調停規則に従い、各アクセス要求のコマンドやアドレスを順次SDRAMへ入力する技術が知られている。これは、SDRAMがプロセッサ等から読み出しや書き込みのコマンドやアドレスの入力を受付けてから所定クロック後にデータの読み出し又は書き込みを行うことを考慮し、一つのコマンドやアドレスに対するデータの読み出し又は書き込みが終了するまでに次のコマンドやアドレスを入力することで、データ転送を連続して行うように制御するものであり、データバスの使用効率を向上させることができる。
特開2004−102779号公報 特開平7−311730号公報
ところで、近年のデジタル情報機器等は、高機能化及び多機能化が求められており、既存の集積回路に他の機能を付加したい場合がある。
このような場合、効率的及び経済的理由から、新たな機能を付加した集積回路を製造し直すより、新たな機能部分のみの集積回路を製造して既存の集積回路に接続し、既存の集積回路で用いていたSDRAMを新たな集積回路に共用させ、単一の集積回路でデータ転送する場合と同様のデータバスの使用効率で、これらの集積回路からのアクセスを制御したいという要望がある。
しかしながら、上述した既存の集積回路は、外部の集積回路を接続することを想定して製造されておらず、上記特許文献の技術を用いて、新たに製造した集積回路によるSDRAMのアクセスまで含めて調停したとしても、一方の集積回路からのアクセス要求に係るデータ転送が終了するまでは他方の集積回路のアクセス要求に係るコマンド等を出力できない。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、複数の集積回路内のプロセッサ等がSDRAM等の記録デバイスを共有する場合に、各プロセッサ等からのアクセス要求を調停し、データ転送効率を従来より向上させるように記録デバイスへアクセスさせる集積回路及び集積回路システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る集積回路は、外部の記録装置を共有し、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路を含み、前記複数のマスタ回路のうち、一つのマスタ回路に前記記録装置へ選択的にアクセスさせることにより、前記複数のマスタ回路のアクセスを制御する集積回路チップであって、自チップの外部のマスタ回路からアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、前記記録装置にアクセスさせるべく選択した前記複数のマスタ回路のうちの一のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでに、前記外部のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合、当該データ転送中に当該外部のマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスを出力するように、当該アドレスの出力タイミングを決定し、当該外部のマスタ回路に当該決定したタイミングに応じて前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを含むことを特徴する。前記記録装置は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)であることを特徴とする。
上述の構成によって、本発明に係る集積回路は、実際のデータ転送に先行してアドレス等を出力できるSDRAM等の記録装置においては、同一のSDRAM等の記録装置にアクセスするプロセッサ等のマスタ回路を含む外部の集積回路が接続された場合でも、その外部の集積回路内のマスタ回路が自チップ内にある様に、各マスタ回路からの記録装置へのアクセスを制御することができる。つまり、SDRAM等の記録装置へのアクセス対象として内部のマスタ回路が選択され、そのマスタ回路のデータ転送終了までに外部のマスタ回路のアクセス要求を受付けた場合、当該内部のマスタ回路のデータ転送に連続して当該外部のマスタ回路のデータ転送を行わせるために、当該データ転送開始より前の内部のマスタ回路のデータ転送中に当該外部のマスタ回路のアクセス要求に係るアドレスを出力するよう当該アドレスの出力タイミング決定する。従って、従来技術の様に一方の集積回路におけるマスタ回路のデータ転送が終了するまで、他方の集積回路におけるマスタ回路のデータ転送に係るアドレスを出力できないということがないため、外部のマスタ回路が自チップ内にある場合と同様のデータ転送を行うことができる。
また、前記集積回路チップは、前記集積回路チップは、前記記録装置へのアドレスの出力タイミングを指示するためのタイミング情報を、自チップの外部に出力する出力インタフェースを有し、前記アクセス制御回路は、前記複数のマスタ回路及び前記外部のマスタ回路からアクセス要求を受け付けた場合に、当該受付けたアクセス要求を発したマスタ回路の中から前記記録装置にアクセスさせるマスタ回路を逐次選択し、前記アドレスの出力タイミングの決定を行う調停回路と、前記複数のマスタ回路のアクセス要求に基づくアクセス用信号を生成するアクセス信号生成回路を含み、前記調停回路は、前記記録装置にアクセスさせるマスタ回路として、前記外部のマスタ回路を選択した場合には、決定した前記アドレスの出力タイミングを指示する前記タイミング情報を前記出力インタフェースから出力し、前記複数のマスタ回路を選択した場合には、当該選択したマスタ回路を示す調停結果情報を前記アクセス信号生成回路へ送出し、前記アクセス信号生成回路は、前記調停結果情報が示すマスタ回路のアクセス要求に基づくアクセス用信号を生成して前記記録装置へ送出することとしてもよい。
この構成によれば、調停回路は、自チップに接続された外部の集積回路に記録装置へアクセスさせる場合には、外部の集積回路には少なくともアドレスの出力タイミングだけを伝達し、アクセス信号生成回路は自チップ内のマスタ回路からのアクセス要求に係るデータ転送だけを制御するため、外部に接続する集積回路が増えた場合でも、集積回路毎にデータ転送に係る処理を分担して行うことができる。
また、本発明に係る集積回路は、外部の記録装置を共有し、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路を含み、前記複数のマスタ回路のうち、一つのマスタ回路に前記記録装置へ選択的にアクセスさせることにより、前記複数のマスタ回路のアクセスを制御する集積回路チップであって、自チップの外部のマスタ回路からアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、前記複数のマスタ回路と前記外部のマスタ回路から受付けた各アクセス要求に基づき、所定条件下で、前記複数のマスタ回路のいずれかを選択して前記記録装置にデータ転送を行わせ、続いて前記外部のマスタ回路にデータ転送を行わせるよう決定するとともに、各マスタ回路のデータ転送タイミングより所定時間先行して当該マスタ回路のアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを、いずれかのマスタ回路によるデータ転送が行われる期間と重複するか否かにかかわらず決定し、当該決定した出力タイミングに応じて当該マスタ回路に前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを含むことを特徴とする。
所定条件とは、内部のマスタ回路からのアクセス要求に続いて外部のマスタ回路からのアクセス要求を受付け、内部のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送を外部のマスタ回路より先に行わせる場合において、後のデータ転送を先のデータ転送終了後できるだけ早く行うという条件である。この構成によれば、上記条件下において、アクセス制御回路は、先のデータ転送期間と後のデータ転送に係るアドレスの出力期間が重複するか否か関係なく、先のデータ転送が行われている間に後のデータ転送に係るアドレスを出力するよう出力タイミングを決定することができるので、内部のマスタ回路と外部のマスタ回路との間で記録装置へアクセスさせる対象が遷移した場合でも、単一の集積回路の場合と同様のデータ転送効率で内部及び外部のマスタ回路にデータ転送を行わせることができる。
また、本発明に係る集積回路は、外部の記録装置を共有し、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路を含み、前記複数のマスタ回路のうち、一つのマスタ回路に前記記録装置へ選択的にアクセスさせることにより、前記複数のマスタ回路のアクセスを制御する集積回路チップであって、自チップの外部へ前記アクセス要求を出力する出力インタフェースと、出力したアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを指示するタイミング情報を外部から受付ける入力インタフェースと、前記複数の各マスタ回路から前記アクセス要求を受付け、所定の規則に従って当該アクセス要求を前記出力インタフェースから逐次外部へ出力し、前記入力インタフェースから前記タイミング情報を受付け、受付けたタイミング情報に基づいて、当該出力したアクセス要求を発したマスタ回路にアクセスを行わせるよう制御するアクセス制御回路とを含むことを特徴とする。
この構成によれば、本発明に係る集積回路は、自チップ内のマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを外部から受付けることができる入力インタフェースを備えているため、本発明の集積回路が、自チップ内のマスタ回路からのアクセス要求に対応するアドレスの出力タイミングを出力することができる既存の集積回路と接続された場合には、その集積回路からデータ転送タイミングを受付けてそのタイミングで記録装置にアクセスすることができる。
また、本発明に係る集積回路システムは、外部の記録装置を第一集積回路チップと第二集積回路チップとで共有する集積回路システムであって、前記第一集積回路チップは、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路から前記記録装置にデータ転送するためのアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、前記記録装置へのアドレスの出力タイミングを指示するためのタイミング情報を第二集積回路チップに出力する出力インタフェースと、前記記録装置にアクセスさせるべく選択した前記複数のマスタ回路のうちの一のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでに、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合、当該データ転送中に当該第二集積回路チップのマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスを出力するように、当該アドレスの出力タイミングを決定し、当該第二集積回路チップのマスタ回路に当該決定したタイミングに応じて前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを備え、前記第二集積回路チップは、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、前記第一集積回路チップへ前記アクセス要求を出力する出力インタフェースと、前記タイミング情報を外部から受付ける入力インタフェースと、前記複数の各マスタ回路から前記アクセス要求を受付け、所定の規則に従って当該アクセス要求を前記出力インタフェースから、逐次、前記第一集積回路チップへ出力し、前記入力インタフェースから前記タイミング情報を受付け、受付けたタイミング情報に基づいて、当該出力したアクセス要求を発したマスタ回路にアクセスを行わせるよう制御するアクセス制御回路とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るデータ処理装置は、第一集積回路チップと第二集積回路チップと記録装置を備えるデータ処理装置であって、前記第一集積回路チップは、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路から前記アクセス要求を受付ける入力インタフェースと、前記記録装置へのアクセスタイミングを指示するためのタイミング情報を第二集積回路チップに出力する出力インタフェースと、前記記録装置にアクセスさせるべく選択した前記複数のマスタ回路のうちの一のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでに、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合、当該データ転送中に当該第二集積回路チップのマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスを出力するように、当該アドレスの出力タイミングを決定し、当該第二集積回路チップのマスタ回路に当該決定したタイミングに応じて前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを備え、前記第二集積回路チップは、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、前記第一集積回路チップへ前記アクセス要求を出力する出力インタフェースと、出力したアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを指示するタイミング情報を外部から受付ける入力インタフェースと、前記複数の各マスタ回路から前記アクセス要求を受付け、所定の規則に従って当該アクセス要求を前記出力インタフェースから、逐次、前記第一集積回路チップへ出力し、前記入力インタフェースから前記タイミング情報を受付け、受付けたタイミング情報に基づいて、当該出力したアクセス要求を発したマスタ回路にアクセスを行わせるよう制御するアクセス制御回路とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、第一集積回路チップと第二集積回路チップは、第二集積回路チップ内のアクセス要求の受け渡しと、第二集積回路チップにおけるマスタ回路のアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを示すタイミング情報の受け渡しができるように相互に接続されている。そのため、第一集積回路で両チップ内のマスタ回路のアクセス要求を所定の調停規則に従って調停し、両チップ内のマスタ回路によるデータ転送が連続して行われるように各マスタ回路のアクセスタイミングを決定することができる。また、第二集積回路チップは、第一集積回路チップから指示されたタイミングに基づいて自チップ内のマスタ回路にデータ転送させることができ、データ転送処理を集積回路チップ毎に分担して行うことができる。
実施の形態に係る集積回路システムの構成図を示している。 (a)は実施の形態に係る主LSI100だけの場合に、調停回路120のバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示している。(b)は実施の形態に係る主LSI100と副LSI200からアクセス要求が出された場合の、調停回路220のバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示しており、(c)は実施の形態に係る主LSI100と副LSI200からアクセス要求が出された場合の、調停回路120のバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示している。 主LSI100からのみアクセス要求を受付けた場合の、データ転送を制御する時間的変化を示すタイミングチャートである。 主LSI100及び副LSI200からアクセス要求を受付けた場合の、データ転送を制御する時間的変化を示すタイミングチャートである。 実施の形態の変形例に係る集積回路システムの構成図を示している。 実施の形態の図4の例を従来技術を用いて表した図である。
符号の説明
100 主LSI
111 マスタA
112 マスタB
113 マスタC
120、121 主LSIの調停回路
130、131 主LSIのアクセス信号生成回路
200 副LSI
211 マスタa
212 マスタb
213 マスタc
220、221 副LSIの調停回路
230、231 副LSIのアクセス信号生成回路
300 SDRAM
<実施の形態>
<概要>
図1は、実施の形態に係る主LSI(Large Scale Integration)と副LSIで構成される集積回路システムの構成図と、主LSIと副LSIで共有するSDRAMとを示している。
同図の主LSI100と副LSI200は、例えばデジタル情報機器の画像処理等の演算処理を行うデータ処理装置に搭載されるものであり、両LSIは同一装置内部に搭載されるものである。
また、同図のマスタA〜C及びマスタa〜cは、SDRAM300を主記憶として用いるCPUや、画像データ等を同図に示すSDRAM300に格納するDSP(Digital Signal Processor)等であり、主LSI100と副LSI200内の各マスタ回路はSDRAM300を共有する。
本発明に係る主LSI100及び副LSI200を搭載するデータ処理装置は、各LSI内の各マスタ回路からSDRAM300へのアクセス要求(Read要求、又はWrite要求)が出された場合、主LSI100でこれらのアクセス要求を調停し、SDRAM300へのアクセスタイミングを決定する。各LSIはその調停結果とアクセスタイミングに基づいてSDRAM300へアクセスを行う。
尚、主LSI100及び副LSI200を搭載するデータ処理装置は、図示しないクロック供給回路を備えており、主LSI100、副LSI200、及びSDRAM300へクロック信号を供給しているものとする。
<構成>
1.SDRAM300
SDRAM300は、クロック同期型のDRAMであり、クロック入力端子、アドレス入力端子、データ入出力端子、コマンド入力端子、起動制御等の制御用端子を備えている。SDRAM300は、コマンド入力端子に接続されたコマンド信号線、アドレス入力端子に接続されたアドレス信号線、データ入出力端子に接続されたデータ信号線、及び制御用端子に接続された制御信号線により、主LSI100のアクセス信号生成回路130及び副LSI200のアクセス信号生成回路230と接続されている。
尚、データ信号線はSDRAM300との間でデータを並列伝送するための複数本の信号線が用意されているものとする。
SDRAM300は、主LSI100及び副LSI200からコマンド(Write又はRead)を示すコマンド信号、アドレスを示すアドレス信号、及びデータを示すデータ信号を対応する各端子からクロックに基づくタイミングで受付ける。
また、受付けたコマンド信号で示されるコマンドに応じて、予め設定されたタイミングで、アドレス信号で示されるアドレスに格納されているデータの読出しを行い、又はアドレス信号で示されるアドレスにデータ信号で示されるデータの書き込みを行う。
尚、本実施の形態では、例えば、Readコマンドの場合にはコマンド入力から2クロック後のタイミングでデータの読み出しを開始し、Writeコマンドの場合にはコマンド入力から1クロック後のタイミングでデータの書き込みを開始するものとする。
2. 主LSI100
図1の主LSI100は、マスタA111、マスタB112、マスタC113、調停回路120、及びアクセス信号生成回路130を備え、SDRAM300と接続されており、更に、副LSI200とも接続されている。
以下、各部について説明する。
<マスタA〜C>
マスタA111、マスタB112、及びマスタC113のマスタ回路は、上述した様にCPUやDSP等であり、各々独立してSDRAM300へデータ転送を行う。
各マスタ回路は、Req-A、Req-B、Req-CのReq信号線、及びAck-A、Ack-B、Ack-CのAck信号線で調停回路120と各々接続されており、更に、各マスタ回路は、SDRAM300へコマンドを送出するためのCom-A、Com-B、Com-CのCom信号線、SDRAM300との間でデータを送受信するためのData-A、Data-B、Data-cのData信号線、及びSDRAM300のアドレスを指定するためのAdd-A、Add-B、Add-CのAdd信号線でアクセス信号生成回路130と接続されている。
各マスタ回路は、データ転送を要求する際、各々のReq信号線を通じて、コマンド及びデータ転送量等の情報を含むアクセス要求を調停回路120へ送出する。
また、各マスタ回路は、各々のAck信号線を通じて、送出したアクセス要求に対する応答信号を調停回路120から受付ける。各マスタ回路は、送出したアクセス要求に係るコマンド、アドレス、及びデータを、各々のCom信号線、Add信号線、及びData信号線を通じてアクセス信号生成回路130へ送出し、続けてデータ転送する必要があれば、調停回路120から応答信号を受付けた際に次のアクセス要求を調停回路120へ送出する。
<調停回路120>
調停回路120は、上述した様に、各マスタ回路(A〜C)とReq信号線及びAck信号線で接続され、調停結果を含むアクセスタイミングを伝達するためのタイミング制御信号線でアクセス信号生成回路130と接続されている。また、調停回路120は、副LSI200からSDRAM300へのアクセス要求を受付けるための外部Req信号線、及びSDRAM300へのアクセスタイミングを伝達するためのタイミング制御信号線で副LSI200と接続されている。
尚、主LSI100内のタイミング制御信号線は、マスタ回路(A〜C)毎にアクセスタイミングを伝達するための信号線を用意しているものとする。
調停回路120は、各マスタ回路から各々のReq信号線を通じてアクセス要求を受付け、また、副LSI200からもアクセス要求を受付ける。調停回路120は、アクセス要求を示すアクセス要求情報を受付けた順に図示しないバッファへ格納する。
尚、バッファは、本実施の形態では、例えばFIFOバッファを用い、バッファに格納するアクセス要求情報は、アクセス要求元を識別するための情報と、コマンドの種類と、アクセス要求に係るデータ転送量の情報とを対応づけた情報である。
また、調停回路120は、アクセス要求情報をバッファへ格納後、例えばアクセス要求を受付けた順等の予め設計された調停規則に従い、アクセス要求情報に基づいて、マスタ回路(A〜C)及び副LSI200のいずれか一つをSDRAM300にデータ転送を行わせる対象として選択する。
更に、調停回路120は、バッファに格納したアクセス要求情報のデータ転送量と既定の並列伝送可能なビット数に基づいて、各アクセス要求情報のデータ転送に要するクロックサイクル数を算出する。調停回路120は、クロック信号に基づくタイミングと算出したクロックサイクル数とに基づいて、各アクセス要求に係るデータ転送が連続して行なわれるように、逐次選択するマスタ回路又は副LSI200からのコマンド信号及びアドレス信号をSDRAM300に送出するタイミングを決定する。
つまり、調停回路120は、データ転送すべきアクセス要求を発したマスタ回路が内部のマスタ回路か否かを問わず、また、各アクセス要求に基づくデータ転送の終了を判断することなく、各アクセス要求に基づくデータ転送をできるだけ連続して行うために、各データ転送に係るデータ信号の出力中に、当該データ転送の次にデータ転送する対象として選択されたマスタ回路のアクセス要求に係るコマンド信号及びアドレス信号を出力するようにコマンド信号及びアドレス信号の出力タイミングを決定する。
また、調停回路120は、そのタイミングを決定した際、選択したマスタ回路が主LSI100におけるマスタ回路であれば、そのマスタ回路に対応するタイミング制御信号線を通じて決定したタイミングを示すタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出し、選択したマスタ回路が副LSI200のマスタ回路であれば、副LSI200へ決定したタイミングを示すタイミング制御信号を送出する。
尚、本実施の形態では、調停回路120はタイミング制御信号をLOWレベルにして出力することによりアクセス信号生成回路130及び副LSI200へアクセスタイミングを伝達するものとする。
<アクセス信号生成回路130>
アクセス信号生成回路130は、上述した様に、各マスタ回路とは、各々のCom信号線、Add信号線及びData信号線で接続され、調停回路120とはマスタ回路毎のタイミング制御信号線で接続されており、SDRAM300とは、コマンド信号線、アドレス信号線、データ信号線、及び制御信号線で接続されている。
アクセス信号生成回路130は、マスタA111、マスタB112、及びマスタC113の各々のCom信号線、Add信号線、及びData信号線を通じて、アクセス要求に係るコマンド、アドレス、及びデータを受付け、図示しないバッファに格納する。アクセス信号生成回路130は、格納したコマンド、アドレス、及びデータに基づいてSDRAM300との間でデータ転送を行うためのアクセス用信号を生成する。
ここで、生成するアクセス用信号は、コマンド、アドレス、データの各々を示す各信号、及びSDRAM300をアクティブ状態にする制御信号や、書込み中のバースト転送を最後まで行わせるためのNOP(NO OPERATION)等のコマンド信号である。
また、アクセス信号生成回路130は、調停回路120からLOWレベルのタイミング制御信号を受付けた際、調停結果情報を含むタイミング制御信号で示されるマスタ回路からのコマンドを示すアクセス用信号(以下、「コマンド信号」と言う。)と、アドレスを示すアクセス用信号(以下、「アドレス信号」と言う。)を、コマンド信号線とアドレス信号線を通じてSDRAM300へ送出する。また、データ書き込み要求の場合には、上述した所定タイミング、コマンド信号を送出から1クロック後のタイミングで、データを示すアクセス用信号(以下、「データ信号」と言う。)をデータ信号線を通じてSDRAM300へ送出する。
3.副LSI200
同図の副LSI200は、主LSI100と同様に、マスタa211、マスタb212、マスタc213、調停回路220、及びアクセス信号生成回路230を含んで構成されており、SDRAM300に接続されている。
<マスタa〜c>
マスタa〜cは、上述したマスタA〜Cと同様に、CPUやDSP等であり、各マスタ回路は、各々のReq信号線(Req-a、Req-b、Req-c)及びAck信号線(Ack-a、Ack-b、Ack-c)で調停回路220と接続され、各々のCom信号線(Com-a、Com-b、Com-c)、Add信号線(Add-a、Add-b、Add-c)、及びData信号線(Data-a、Data-b、Data-c)でアクセス信号生成回路230と接続されている。
各マスタ回路は、SDRAM300へデータ転送する際、各Req信号線を通じて調停回路220へアクセス要求を送出し、調停回路220から各Ack信号線を通じて応答信号を受付ける。また、各マスタ回路は、調停回路220に送出したアクセス要求に係るコマンド、アドレス、及びデータを、各々の信号線を通じてアクセス信号生成回路230へ送出する。
<調停回路220>
調停回路220は、上述した様にマスタ回路(a〜c)と各々のReq信号線及びAck信号線で接続され、主LSI100とは外部Req信号線及びタイミング制御信号線で接続されている。また、アクセス信号生成回路230とはSDRAM300へデータを転送すべきマスタ回路を示すマスタ特定情報を伝達するための信号線で接続されている。
調停回路220は、マスタ回路(a〜c)によって送出されたアクセス要求を受付け、受付けた順にアクセス要求情報を図示しないバッファに格納し、例えばアクセス要求を受付けた順等の予め設計された調停規則に従って、SDRAM300にデータ転送を行わせるマスタ回路(a〜c)を逐次選択する。
また、選択したマスタ回路のアクセス要求情報のコマンド、データ転送量、アドレスを示す情報を主LSI100へ送出するとともに、その選択結果を記憶する。
調停回路220は、主LSI100からLOWレベルのタイミング制御信号を受付けた際、記憶している選択結果に基づいてマスタ回路を特定し、アクセス信号生成回路230へ特定したマスタ回路を示すマスタ特定情報を送出する。
尚、主LSI100へ複数のアクセス要求を送出する必要がある場合、調停回路220は、LOWレベルのタイミング制御信号を受付けた際に、次のアクセス要求を送出するものとする。
<アクセス信号生成回路230>
アクセス信号生成回路230は、上述した様に、各マスタ回路(a〜c)とは各Com信号線、Add信号線、Data信号線で接続され、調停回路220とはマスタ特定情報を受付けるための信号線で接続されている。また、SDRAM300とは、コマンド信号線、アドレス信号線、データ信号線で接続されており、各信号線は上述と同様である。
アクセス信号生成回路230は、各マスタ回路(a〜c)からコマンド、アドレス、データを各々のCom信号線、Add信号線、Data信号線を通じて受付け、SDRAM300にアクセスするための各アクセス用信号を生成してバッファに格納する。
また、アクセス信号生成回路230は、調停回路220からマスタ特定情報を受付け、マスタ特定情報で示されるマスタ回路のコマンド及びアドレスの各アクセス用信号を各々の信号線を通じてSDRAM300へ送出し、コマンドに応じたタイミング、例えばデータ書き込み要求の場合にはコマンド入力から1クロック後のタイミングで、データ信号線を通じてデータ信号をSDRAM300へ送出する。
<データ>
図2(a)は、調停回路120が、マスタ回路(A〜C)から受付けてFIFOバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示しており、同図に示す様に、マスタA111、マスタB112、マスタC113の順にアクセス要求を受付けたことを示している。
アクセス要求情報10は、受付順11、Req信号線12、コマンド13、転送量14を対応付けた情報である。
ここで、受付順11は、調停回路120がアクセス要求を受付けた順を説明の便宜上示したものであり、バッファから取り出されたアクセス要求情報はバッファには残らないものとする。
Req信号線12は、アクセス要求の送出元を識別するための情報であり、アクセス要求を受付けたReq信号線を示している。
また、コマンド13は、SDRAM300に対するデータの読出し又は書込みを示すコマンドである。例えば、データ書込み要求の場合には“Write”で示し、説明の便宜上“WriteA”等の様に、マスタ回路を識別する文字を付して表すこととする。
転送量14は、各マスタ回路がSDRAM300に転送する必要のあるデータ量を示しており、本実施例ではデータ量の単位はバイトで表すものとする。
尚、本実施形態の場合、並列伝送可能なビット数は16ビットとする。例えば、4バイトのデータを転送する場合にはデータの転送サイクル数は2となる。
図2(b)は、副LSI200の調停回路220が、マスタ回路(a〜c)から受付けてバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示しており、同図に示す様に、マスタb212、マスタa211、マスタc213の順にアクセス要求を受付けたことを示している。
同図のアクセス要求情報20は、上述した図2(a)のアクセス要求情報10と同様であるため詳細説明を省略する。
図2(c)は、主LSI100の調停回路120が、マスタ回路(A〜C)及び副LSI200から受付けてバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示しており、同図に示す様に、マスタA111、副LSI200、マスタC113の順にアクセス要求を受付けたことを示している。
同図のアクセス要求情報30も、上述した図2(a)のアクセス要求情報10と同様であるため詳細説明を省略する。
<動作>
以下、上述の構成を備える主LSI100及び副LSI200の動作について図2、図3及び図4を用いて説明する。
尚、本動作例で用いるSDRAM300は、DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous DRAM)であり、図3及び図4に示すタイミングチャートにおいて、ck及び/ck*はSDRAM300が動作するためのクロックであり、/CK*はCKと同周期で、位相がCKと逆位相の信号であり、ckを実線、/ck*を点線で示している。また、SDRAM300は、データの入出力をクロック(ck)の立ち上がりと立ち下がりの両エッジに同期して制御し、コマンドはクロック(ck)の立ち上がりエッジとクロック(/ck*)の立ち下りエッジの交点のタイミングに同期してラッチするものとする。また、バースト長が4サイクル、データ書込み要求の場合にはWriteコマンド入力から1クロック後にデータの書き込みを開始するものとする。
(1LSIの動作)
図3は、主LSI100のマスタA〜Cからのアクセス要求を受付けた調停回路120が、アクセス要求に係るSDRAM300へのデータ転送を制御する時間的変化を示すタイミングチャートである。
これは、図2(a)に例示したアクセス要求情報10に基づいて、主LSI100の調停回路120が、マスタA〜CによるSDRAM300へのデータ転送を制御した結果を示している。尚、SDRAM300は予めアクティブ状態に設定されているものとし、図3のタイミングチャートにおいて、例えば、マスタA111からのデータ書込み要求に対する各アクセス用信号は、コマンド信号をWRITE-A、アドレス信号をADD-A、データ信号をA0の様に記載する。
以下、調停回路120及びアクセス信号生成回路130の動作を説明する。
調停回路120は、図2(a)のアクセス要求情報10に示すWrite要求を、マスタA〜Cの各々のReq信号線を通じて順次受付けてバッファに格納し、Write要求を受付ける毎に、そのWrite要求に係るデータ転送量と並列伝送可能なビット数に基づいてデータ転送に要するサイクル数を算出する。
調停回路120は、アクセス要求を受付けたReq信号線からマスタ回路を特定し、特定したマスタ回路からSDRAM300へコマンド及びアドレスを入力するタイミングを決定し、その決定したタイミングで、調停結果情報を含むタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出する。
図2(a)の例では、調停回路120は、Req-A信号線を介して最初にアクセス要求を送信したマスタAを特定する。
調停回路120は、マスタAのデータ転送を開始するために、図3のT1のタイミングで、マスタA111に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出し、アクセス信号生成回路130は、タイミング制御信号を受付けると、クロック(ck)の立ち上がりエッジT2のタイミングで、マスタA111のコマンド信号WRITE-A及びアドレス信号ADD-AをSDRAM300に入力する。
また、アクセス信号生成回路130は、図3に示す様に、コマンド信号WRITE-A及びアドレス信号ADD-Aの入力から1クロック後のT4からクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングでデータ信号A0,A1をSDRAM300に入力する。
調停回路120は、図2(a)の例において、マスタA111の次にSDRAM300にアクセスさせるマスタ回路として、マスタB112を特定する。
調停回路120は、マスタA111のデータ転送サイクル数が2サイクルなので、マスタA111のデータ信号の入力が終了するT6の立ち上がりエッジからマスタB112のデータ信号の入力が開始できるように、T3のタイミングでマスタB112に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出する。
アクセス信号生成回路130は、タイミング制御信号を受付けると、クロック(ck)の立ち上がりエッジT4のタイミングでマスタB112のコマンド信号WRITE-B及びアドレス信号ADD-BをSDRAM300に入力する。また、アクセス信号生成回路130は、次のタイミング制御信号を受付けるまでNOP信号を生成し、クロック(ck)の立ち上がりエッジT6のタイミングでNOP信号をSDRAM300に入力する。
続いて、アクセス信号生成回路130は、マスタB112のコマンド信号WRITE-B及びアドレス信号ADD-Bを入力から1クロック後のT6からクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングでデータ信号B0〜B3をSDRAM300へ入力する。
続いて、調停回路120は、図2(a)の例において、マスタB112の次にSDRAM300にアクセスさせるマスタ回路として、マスタC113を特定する。マスタB112のデータ転送サイクルが4サイクルなので、データ信号の入力が終了するT10のクロック(ck)の立ち上がりエッジで、マスタC113のデータ信号の送出が開始できるように、T7のタイミングでマスタC113に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号を送出する。
アクセス信号生成回路130は、タイミング制御信号を受付けると、クロック(ck)の立ち上がりエッジT8のタイミングで、マスタC113のコマンド信号WRITE-Cとアドレス信号ADD-CをSDRAM300に入力する。また、コマンド信号WRITE-Cとアドレス信号ADD-Cの入力から1クロック後のT10からクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングで、マスタC113のデータ信号C0、C1をSDRAM300に入力する。
SDRAM300は、上述した各タイミングで入力された各アクセス用信号をクロックに基づくタイミングでラッチする。
(2LSIの動作)
図4は、主LSI100及び副LSI200のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた調停回路120が、アクセス要求に係るSDRAM300へのデータ転送を制御する時間的変化を示すタイミングチャートである。
これは、図2(c)に例示したアクセス要求情報30に基づいて、主LSI100の調停回路120が、主LSI100及び副LSI200の各マスタ回路からSDRAM300へのデータ転送を制御した結果を示している。
尚、図2(b)に示すアクセス要求情報20は、上述した様に、副LSI200の調停回路220が受付けたアクセス要求を示しており、調停回路220は、Reqbの信号線を通じて最先にアクセス要求を送出したマスタb212を選択し、コマンド“Writeb”と転送量“8バイト”の情報を含むアクセス要求を、外部Req信号線を通じて主LSI100に送出し、更に、マスタb212を示す選択結果を記憶する。
以下、図4を用いて、主LSI100及び副LSI200の各調停回路とアクセス信号生成回路の動作について説明する。
主LSI100の調停回路120は、図2(c)のアクセス要求情報30で最先にアクセス要求を受付けたマスタA111を特定する。
調停回路120は、上述した1LSIの場合の動作と同様、図4のT1で、マスタA111に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出し、アクセス信号生成回路130は、T2のタイミングでコマンド信号WRITE-Aとアドレス信号ADD-AをSDRAM300に入力する。
また、アクセス信号生成回路130は、コマンド信号WRITE-Aとアドレス信号ADD-Aの入力から1クロック後のT4のクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングで、データ信号A0,A1をSDRAM300に入力する。
続いて、調停回路120は、図2(c)のアクセス要求情報30において、次のアクセス要求の送出元を示すReq信号線が“外部Req”であるため、副LSI200をアクセス対象として特定する。
調停回路120は、マスタA111のデータ転送サイクルが2サイクルであるため、その入力が終了するT6のクロック(ck)の立ち上がりエッジから副LSI200のデータを入力できるように、T3のタイミングで、LOWレベルのタイミング制御信号を副LSI200に送出する。
副LSI200の調停回路220は、主LSI100からタイミング制御信号を受付けると、記憶している選択結果に基づいてマスタb212を特定し、マスタb212を示すマスタ特定情報をアクセス信号生成回路230へ送出する。
アクセス信号生成回路220は、マスタ特定情報を受付けると、マスタ特定情報で示されるマスタb212のコマンド信号WRITE-bとアドレス信号ADD-bをクロック(ck)の立ち上がりエッジT4のタイミングでSDRAM300に入力する。
また、アクセス信号生成回路230は、コマンド信号WRITE-bとアドレス信号ADD-bの入力から1クロック後のT6からクロックの立ち上がりエッジ及び立ち下りエッジのタイミングで、マスタb212のデータb0〜b3をSDRAM300に入力する。
尚、主LSI100のアクセス信号生成回路130は、コマンド信号WRITE-A及びアドレス信号ADD-Aの入力後、クロック(ck)の立ち上がりエッジT4のタイミングで、次のアクセス制御信号が入力されるまでNOP信号をSDRAM300へ入力する。
続いて、主LSI100の調停回路120は、図2(c)のアクセス要求情報30から、マスタC113をアクセス対象として特定する。
調停回路120は、副LSI200のデータ転送サイクルが4サイクルなので、データ転送が終了するT10のクロック(ck)の立ち上がりエッジからマスタC113のデータ転送を開始するために、T7のタイミングで、マスタC113に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出する。
アクセス信号生成回路130は、タイミング制御信号を受付けるとクロック(ck)の立ち上がりエッジT8のタイミングで、マスタC113のコマンド信号WRITE-Cとアドレス信号ADD-CをSDRAM300に入力する。
アクセス信号生成回路130は、マスタC113のコマンド信号WRITE-Cとアドレス信号ADD-Cの入力から1クロック後のT10からクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングでマスタC113のデータC0,C1をSDRAM300へ入力する。
<考察>
上述の実施の形態で示した図4の例を、従来技術を用いて実現した場合、図6の様に示される。
図6の場合、主LSI100のマスタAのアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでは、次にデータ転送すべき副LSI200のマスタbのアクセス要求に係るコマンド及びアドレス信号をSDRAM300へ出力しない。そのため、主LSI100と副LSI200の各マスタ回路から出力されたアクセス要求に基づくデータ転送が連続して行われない。
上記実施の形態は、図4に示す様に、主LSI100の調停回路120が、自チップ内及び副LSI200のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合において、自チップのマスタAのデータ転送終了後、続けて副LSI200のマスタbのデータ転送を行わせるために、マスタbのデータ転送タイミングより所定時間前に当該データ転送に係るコマンド及びアドレスを出力するようタイミングを決定しており、マスタbからマスタCにアクセス対象が切替った場合も同様である。
このように、SDRAMにアクセスさせる対象として選択された各マスタ回路のデータ転送期間と、当該データ転送に後続してデータ転送させるマスタ回路のアクセス要求に係るコマンドとアドレスの出力期間とが重複しているか否かを問わないため、先のデータ転送と並列して後のデータ転送に係るコマンドとアドレスを出力することができ、結果として、単一の集積回路の場合と同様、SDRAMのアクセス対象として選択された各マスタ回路のデータ転送を連続して行うことができ、従来と比較してデータ転送効率を向上させることができる。
尚、上述した実施の形態では、データ書込みの場合について説明したが、データ読出しの場合も同様である。
<変形例>
図5は、上述した実施の形態の変形例に係る集積回路システムの構成図を示している。
上述した実施の形態に係る集積回路システムは、主LSI100側の調停回路が調停結果だけでなく、各アクセス要求のアクセスタイミングを決定し、そのタイミングに基づいて、主LSI100及び副LSI200の各アクセス信号生成回路からSDRAM300へアクセスするものとして説明したが、本変形例では、各アクセス要求のアクセスタイミングを主LSI100のアクセス信号生成回路で決定し、SDRAM300へデータ転送を行う。
以下、本変形例の集積回路システムについて説明する。
本変形例に係る主LSI100の調停回路121は、実施の形態と同様に、所定の規則に従って、SDRAM300にアクセスさせるマスタ回路又は副LSI200を逐次選択するが、主LSI100のアクセス信号生成回路131には選択結果を示す調停結果情報のみを送出し、副LSI200にはアクセス要求を受付けたことを示す応答信号を送出する。
副LSI200の調停回路221は、応答信号を受付けた際、実施の形態と同様に、その応答信号に対応するアクセス要求の送出元のマスタ回路(a〜c)を特定し、マスタ特定情報をアクセス信号生成回路231へ送出する。
アクセス信号生成回路231は、マスタ特定情報に示されるマスタ回路のコマンド、アドレス、データの各アクセス用信号を生成し、主LSI100のアクセス信号生成回路131へ送出する。
主LSI100のアクセス信号生成回路131は、実施の形態と同様に自チップ内のマスタ回路(A〜C)のアクセス用信号を生成し、生成したアクセス用信号と副LSI200から送出されたアクセス用信号を、調停結果情報に基づき、各アクセス要求に係るデータ転送が連続して行われるようにSDRAM300へ送出する。
<補足>
以上、本発明に係るLSIについて実施形態に基づいて説明したが、以下のように変形することもでき、本発明は上述の実施形態で示したLSIに限られないことは勿論である。
(1)本実施の形態では、調停回路120は、アクセス要求を受付けた順にSDRAM300へアクセスするマスタ回路を特定する調停規則を用いて説明したが、調停規則は、例えば、アクセス要求を優先すべきマスタ回路の優先順位をユーザによって定めた規則であってもよいし、副LSI200から調停規則を示す情報を取得し、その取得した規則に応じてアクセス要求の調停を動的に変化させてもよい。
(2)上述した実施の形態では、アクセス要求を各マスタ回路から受付け、SDRAM300にアクセスさせるマスタ回路を特定し、調停回路によって特定されたマスタ回路のコマンド、アドレス、データをSDRAMへ送出してアクセスを制御する動作を、調停回路とアクセス信号回路で分担して行うものとして説明したが、これらの動作を1つの回路が行う構成であってもよい。
(3)上述した実施の形態では、主LSIに1つの副LSIを接続した場合について説明したが、副LSIが2個以上ある場合、主LSIの調停回路は、副LSIの各々からアクセス要求を受付け、所定の調停規則に従って調停し、調停結果とアクセスタイミングを示すタイミング制御信号を各副LSIに送出し、各々の副LSIは、各LSI内でアクセス用信号を生成し、タイミング制御信号で示されるタイミングでアクセス用信号をSDRAMに送出することとしてもよい。
(4)上述した実施の形態では、主LSI100、副LSI200にクロックを供給するものとして説明したが、主LSI100にクロックを供給し、主LSI100から副LSI200には位相調整のためのクロックを出力し、副LSI200はそのクロックに基づくタイミングでアクセスを行うこととしてもよい。
(5)上述した実施の形態では、調停回路120が自チップ内のデータ転送タイミングを決定するものとして説明したが、自チップ内のデータ転送タイミングの決定は、アクセス信号生成回路130が行うこととしてもよい。この場合、調停回路120は、自チップ内のマスタ回路のアクセスについては、調停結果情報のみをアクセス信号生成回路130に送出し、アクセス信号生成回路130は調停結果情報で示される順序で、マスタ回路からのコマンド等の信号をクロックに基づくタイミングで送出する。また、調停回路120は、アクセス信号生成回路130とSDRAM300の間におけるデータ転送の状況を監視する機能を有し、SDRAM300へのデータ転送状況に基づき、自チップ内及び副LSI200のマスタ回路からのアクセス要求に係るデータ転送を連続して行うことができるように、副LSI200のアクセスタイミングを決定し、アクセス制御信号を送出する。
(6)上述した実施の形態では、SDRAM300がDDR SDRAMである場合について説明したが、SDR SDRAM(Single Data Rate Synchronous DRAM)等の外部クロックに同期して動作するDRAMでもよいし、コマンド入力から所定タイミングでデータ転送を行うクロック同期型の記録デバイスであればこれに限らない。
(7)上述した実施の形態では、主LSI100の調停回路120とアクセス信号生成回路130とは、マスタ回路(A〜C)毎のタイミング制御信号線を通じて接続されているものとして説明したが、マスタ回路のアクセスタイミングを伝達することができれば、シリアル伝送でも他のパラレル伝送でもよい。
(8)上述した実施の形態では、主LSI100のアクセス信号生成回路130が、タイミング制御信号に基づいて、SDRAM300に対する制御信号を出力するものとして説明したが、副LSI200のアクセス信号生成回路230からSDRAM300に対して制御信号を出力してもよい。
(9)上述した実施の形態では、主LSI100及び副LSI200の各マスタ回路は、データ転送量を含めたアクセス要求を調停回路に送出するものとして説明したが、各マスタ回路のデータ転送量が固定長である場合には、各マスタ回路はアクセス要求においてデータ転送量を調停回路に送出しないこととしてもよい。
本発明に係る集積回路システム及び集積回路は、画像処理装置等の情報機器に利用され得る。
本発明は、メモリの共有に関し、特に、複数の集積回路で外部メモリを共有する技術に関する。
SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のメモリを共有する技術が特許文献に開示されている。
特許文献1は、CPU(Central Processing Unit)等を備えた複数のデータ処理装置が一つのSDRAMを共有してアクセスする場合に、SDRAMにアクセスするデータ処理装置を選択的に切替える技術であり、その切替え時にSDRAMへの制御信号が中断されて不定状態となることによるSDRAMの誤動作を防止し、各データ処理装置に安定してSDRAMへのアクセスを行わせるものである。
特許文献2は、複数のプロセッサが同期式DRAMを共有してアクセスする場合に、データバスの使用効率を向上させるための技術であり、各プロセッサがアクセスできるタイムスロットを予め設定し、各プロセッサは設定されたタイムスロットにおいて同期式DRAMへアクセスするものである。
また、単一の集積回路に複数のプロセッサ等を搭載し、SDRAMを共有する場合において、これらの各プロセッサ等からアクセス要求が出された際、各プロセッサ等のSDRAMへのアクセス順序を予め定めた調停規則に従い、各アクセス要求のコマンドやアドレスを順次SDRAMへ入力する技術が知られている。これは、SDRAMがプロセッサ等から読み出しや書き込みのコマンドやアドレスの入力を受付けてから所定クロック後にデータの読み出し又は書き込みを行うことを考慮し、一つのコマンドやアドレスに対するデータの読み出し又は書き込みが終了するまでに次のコマンドやアドレスを入力することで、データ転送を連続して行うように制御するものであり、データバスの使用効率を向上させることができる。
特開2004−102779号公報 特開平7−311730号公報
ところで、近年のデジタル情報機器等は、高機能化及び多機能化が求められており、既存の集積回路に他の機能を付加したい場合がある。
このような場合、効率的及び経済的理由から、新たな機能を付加した集積回路を製造し直すより、新たな機能部分のみの集積回路を製造して既存の集積回路に接続し、既存の集積回路で用いていたSDRAMを新たな集積回路に共用させ、単一の集積回路でデータ転送する場合と同様のデータバスの使用効率で、これらの集積回路からのアクセスを制御したいという要望がある。
しかしながら、上述した既存の集積回路は、外部の集積回路を接続することを想定して製造されておらず、上記特許文献の技術を用いて、新たに製造した集積回路によるSDRAMのアクセスまで含めて調停したとしても、一方の集積回路からのアクセス要求に係るデータ転送が終了するまでは他方の集積回路のアクセス要求に係るコマンド等を出力できない。
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、複数の集積回路内のプロセッサ等がSDRAM等の記録デバイスを共有する場合に、各プロセッサ等からのアクセス要求を調停し、データ転送効率を従来より向上させるように記録デバイスへアクセスさせる集積回路及び集積回路システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る集積回路は、外部の記録装置を共有し、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路を含み、前記複数のマスタ回路のうち、一つのマスタ回路に前記記録装置へ選択的にアクセスさせることにより、前記複数のマスタ回路のアクセスを制御する集積回路チップであって、自チップの外部のマスタ回路からアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、前記記録装置にアクセスさせるべく選択した前記複数のマスタ回路のうちの一のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでに、前記外部のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合、当該データ転送中に当該外部のマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスを出力するように、当該アドレスの出力タイミングを決定し、当該外部のマスタ回路に当該決定したタイミングに応じて前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを含むことを特徴する。前記記録装置は、SDRAM(SynchronousDynamic Random Access Memory)であることを特徴とする。
上述の構成によって、本発明に係る集積回路は、実際のデータ転送に先行してアドレス等を出力できるSDRAM等の記録装置においては、同一のSDRAM等の記録装置にアクセスするプロセッサ等のマスタ回路を含む外部の集積回路が接続された場合でも、その外部の集積回路内のマスタ回路が自チップ内にある様に、各マスタ回路からの記録装置へのアクセスを制御することができる。つまり、SDRAM等の記録装置へのアクセス対象として内部のマスタ回路が選択され、そのマスタ回路のデータ転送終了までに外部のマスタ回路のアクセス要求を受付けた場合、当該内部のマスタ回路のデータ転送に連続して当該外部のマスタ回路のデータ転送を行わせるために、当該データ転送開始より前の内部のマスタ回路のデータ転送中に当該外部のマスタ回路のアクセス要求に係るアドレスを出力するよう当該アドレスの出力タイミング決定する。従って、従来技術の様に一方の集積回路におけるマスタ回路のデータ転送が終了するまで、他方の集積回路におけるマスタ回路のデータ転送に係るアドレスを出力できないということがないため、外部のマスタ回路が自チップ内にある場合と同様のデータ転送を行うことができる。
また、前記集積回路チップは、前記集積回路チップは、前記記録装置へのアドレスの出力タイミングを指示するためのタイミング情報を、自チップの外部に出力する出力インタフェースを有し、前記アクセス制御回路は、前記複数のマスタ回路及び前記外部のマスタ回路からアクセス要求を受け付けた場合に、当該受付けたアクセス要求を発したマスタ回路の中から前記記録装置にアクセスさせるマスタ回路を逐次選択し、前記アドレスの出力タイミングの決定を行う調停回路と、前記複数のマスタ回路のアクセス要求に基づくアクセス用信号を生成するアクセス信号生成回路を含み、前記調停回路は、前記記録装置にアクセスさせるマスタ回路として、前記外部のマスタ回路を選択した場合には、決定した前記アドレスの出力タイミングを指示する前記タイミング情報を前記出力インタフェースから出力し、前記複数のマスタ回路を選択した場合には、当該選択したマスタ回路を示す調停結果情報を前記アクセス信号生成回路へ送出し、前記アクセス信号生成回路は、前記調停結果情報が示すマスタ回路のアクセス要求に基づくアクセス用信号を生成して前記記録装置へ送出することとしてもよい。
この構成によれば、調停回路は、自チップに接続された外部の集積回路に記録装置へアクセスさせる場合には、外部の集積回路には少なくともアドレスの出力タイミングだけを伝達し、アクセス信号生成回路は自チップ内のマスタ回路からのアクセス要求に係るデータ転送だけを制御するため、外部に接続する集積回路が増えた場合でも、集積回路毎にデータ転送に係る処理を分担して行うことができる。
また、本発明に係る集積回路は、外部の記録装置を共有し、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路を含み、前記複数のマスタ回路のうち、一つのマスタ回路に前記記録装置へ選択的にアクセスさせることにより、前記複数のマスタ回路のアクセスを制御する集積回路チップであって、自チップの外部のマスタ回路からアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、前記複数のマスタ回路と前記外部のマスタ回路から受付けた各アクセス要求に基づき、所定条件下で、前記複数のマスタ回路のいずれかを選択して前記記録装置にデータ転送を行わせ、続いて前記外部のマスタ回路にデータ転送を行わせるよう決定するとともに、各マスタ回路のデータ転送タイミングより所定時間先行して当該マスタ回路のアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを、いずれかのマスタ回路によるデータ転送が行われる期間と重複するか否かにかかわらず決定し、当該決定した出力タイミングに応じて当該マスタ回路に前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを含むことを特徴とする。
所定条件とは、内部のマスタ回路からのアクセス要求に続いて外部のマスタ回路からのアクセス要求を受付け、内部のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送を外部のマスタ回路より先に行わせる場合において、後のデータ転送を先のデータ転送終了後できるだけ早く行うという条件である。この構成によれば、上記条件下において、アクセス制御回路は、先のデータ転送期間と後のデータ転送に係るアドレスの出力期間が重複するか否か関係なく、先のデータ転送が行われている間に後のデータ転送に係るアドレスを出力するよう出力タイミングを決定することができるので、内部のマスタ回路と外部のマスタ回路との間で記録装置へアクセスさせる対象が遷移した場合でも、単一の集積回路の場合と同様のデータ転送効率で内部及び外部のマスタ回路にデータ転送を行わせることができる。
また、本発明に係る集積回路は、外部の記録装置を共有し、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路を含み、前記複数のマスタ回路のうち、一つのマスタ回路に前記記録装置へ選択的にアクセスさせることにより、前記複数のマスタ回路のアクセスを制御する集積回路チップであって、自チップの外部へ前記アクセス要求を出力する出力インタフェースと、出力したアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを指示するタイミング情報を外部から受付ける入力インタフェースと、前記複数の各マスタ回路から前記アクセス要求を受付け、所定の規則に従って当該アクセス要求を前記出力インタフェースから逐次外部へ出力し、前記入力インタフェースから前記タイミング情報を受付け、受付けたタイミング情報に基づいて、当該出力したアクセス要求を発したマスタ回路にアクセスを行わせるよう制御するアクセス制御回路とを含むことを特徴とする。
この構成によれば、本発明に係る集積回路は、自チップ内のマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを外部から受付けることができる入力インタフェースを備えているため、本発明の集積回路が、自チップ内のマスタ回路からのアクセス要求に対応するアドレスの出力タイミングを出力することができる既存の集積回路と接続された場合には、その集積回路からデータ転送タイミングを受付けてそのタイミングで記録装置にアクセスすることができる。
また、本発明に係る集積回路システムは、外部の記録装置を第一集積回路チップと第二集積回路チップとで共有する集積回路システムであって、前記第一集積回路チップは、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路から前記記録装置にデータ転送するためのアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、前記記録装置へのアドレスの出力タイミングを指示するためのタイミング情報を第二集積回路チップに出力する出力インタフェースと、前記記録装置にアクセスさせるべく選択した前記複数のマスタ回路のうちの一のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでに、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合、当該データ転送中に当該第二集積回路チップのマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスを出力するように、当該アドレスの出力タイミングを決定し、当該第二集積回路チップのマスタ回路に当該決定したタイミングに応じて前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを備え、前記第二集積回路チップは、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、前記第一集積回路チップへ前記アクセス要求を出力する出力インタフェースと、前記タイミング情報を外部から受付ける入力インタフェースと、前記複数の各マスタ回路から前記アクセス要求を受付け、所定の規則に従って当該アクセス要求を前記出力インタフェースから、逐次、前記第一集積回路チップへ出力し、前記入力インタフェースから前記タイミング情報を受付け、受付けたタイミング情報に基づいて、当該出力したアクセス要求を発したマスタ回路にアクセスを行わせるよう制御するアクセス制御回路とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るデータ処理装置は、第一集積回路チップと第二集積回路チップと記録装置を備えるデータ処理装置であって、前記第一集積回路チップは、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路から前記アクセス要求を受付ける入力インタフェースと、前記記録装置へのアクセスタイミングを指示するためのタイミング情報を第二集積回路チップに出力する出力インタフェースと、前記記録装置にアクセスさせるべく選択した前記複数のマスタ回路のうちの一のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでに、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合、当該データ転送中に当該第二集積回路チップのマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスを出力するように、当該アドレスの出力タイミングを決定し、当該第二集積回路チップのマスタ回路に当該決定したタイミングに応じて前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを備え、前記第二集積回路チップは、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、前記第一集積回路チップへ前記アクセス要求を出力する出力インタフェースと、出力したアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを指示するタイミング情報を外部から受付ける入力インタフェースと、前記複数の各マスタ回路から前記アクセス要求を受付け、所定の規則に従って当該アクセス要求を前記出力インタフェースから、逐次、前記第一集積回路チップへ出力し、前記入力インタフェースから前記タイミング情報を受付け、受付けたタイミング情報に基づいて、当該出力したアクセス要求を発したマスタ回路にアクセスを行わせるよう制御するアクセス制御回路とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、第一集積回路チップと第二集積回路チップは、第二集積回路チップ内のアクセス要求の受け渡しと、第二集積回路チップにおけるマスタ回路のアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを示すタイミング情報の受け渡しができるように相互に接続されている。そのため、第一集積回路で両チップ内のマスタ回路のアクセス要求を所定の調停規則に従って調停し、両チップ内のマスタ回路によるデータ転送が連続して行われるように各マスタ回路のアクセスタイミングを決定することができる。また、第二集積回路チップは、第一集積回路チップから指示されたタイミングに基づいて自チップ内のマスタ回路にデータ転送させることができ、データ転送処理を集積回路チップ毎に分担して行うことができる。
<実施の形態>
<概要>
図1は、実施の形態に係る主LSI(Large Scale Integration)と副LSIで構成される集積回路システムの構成図と、主LSIと副LSIで共有するSDRAMとを示している。
同図の主LSI100と副LSI200は、例えばデジタル情報機器の画像処理等の演算処理を行うデータ処理装置に搭載されるものであり、両LSIは同一装置内部に搭載されるものである。
また、同図のマスタA〜C及びマスタa〜cは、SDRAM300を主記憶として用いるCPUや、画像データ等を同図に示すSDRAM300に格納するDSP(DigitalSignal Processor)等であり、主LSI100と副LSI200内の各マスタ回路はSDRAM300を共有する。
本発明に係る主LSI100及び副LSI200を搭載するデータ処理装置は、各LSI内の各マスタ回路からSDRAM300へのアクセス要求(Read要求、又はWrite要求)が出された場合、主LSI100でこれらのアクセス要求を調停し、SDRAM300へのアクセスタイミングを決定する。各LSIはその調停結果とアクセスタイミングに基づいてSDRAM300へアクセスを行う。
尚、主LSI100及び副LSI200を搭載するデータ処理装置は、図示しないクロック供給回路を備えており、主LSI100、副LSI200、及びSDRAM300へクロック信号を供給しているものとする。
<構成>
1.SDRAM300
SDRAM300は、クロック同期型のDRAMであり、クロック入力端子、アドレス入力端子、データ入出力端子、コマンド入力端子、起動制御等の制御用端子を備えている。SDRAM300は、コマンド入力端子に接続されたコマンド信号線、アドレス入力端子に接続されたアドレス信号線、データ入出力端子に接続されたデータ信号線、及び制御用端子に接続された制御信号線により、主LSI100のアクセス信号生成回路130及び副LSI200のアクセス信号生成回路230と接続されている。
尚、データ信号線はSDRAM300との間でデータを並列伝送するための複数本の信号線が用意されているものとする。
SDRAM300は、主LSI100及び副LSI200からコマンド(Write又はRead)を示すコマンド信号、アドレスを示すアドレス信号、及びデータを示すデータ信号を対応する各端子からクロックに基づくタイミングで受付ける。
また、受付けたコマンド信号で示されるコマンドに応じて、予め設定されたタイミングで、アドレス信号で示されるアドレスに格納されているデータの読出しを行い、又はアドレス信号で示されるアドレスにデータ信号で示されるデータの書き込みを行う。
尚、本実施の形態では、例えば、Readコマンドの場合にはコマンド入力から2クロック後のタイミングでデータの読み出しを開始し、Writeコマンドの場合にはコマンド入力から1クロック後のタイミングでデータの書き込みを開始するものとする。
2. 主LSI100
図1の主LSI100は、マスタA111、マスタB112、マスタC113、調停回路120、及びアクセス信号生成回路130を備え、SDRAM300と接続されており、更に、副LSI200とも接続されている。
以下、各部について説明する。
<マスタA〜C>
マスタA111、マスタB112、及びマスタC113のマスタ回路は、上述した様にCPUやDSP等であり、各々独立してSDRAM300へデータ転送を行う。
各マスタ回路は、Req-A、Req-B、Req-CのReq信号線、及びAck-A、Ack-B、Ack-CのAck信号線で調停回路120と各々接続されており、更に、各マスタ回路は、SDRAM300へコマンドを送出するためのCom-A、Com-B、Com-CのCom信号線、SDRAM300との間でデータを送受信するためのData-A、Data-B、Data-cのData信号線、及びSDRAM300のアドレスを指定するためのAdd-A、Add-B、Add-CのAdd信号線でアクセス信号生成回路130と接続されている。
各マスタ回路は、データ転送を要求する際、各々のReq信号線を通じて、コマンド及びデータ転送量等の情報を含むアクセス要求を調停回路120へ送出する。
また、各マスタ回路は、各々のAck信号線を通じて、送出したアクセス要求に対する応答信号を調停回路120から受付ける。各マスタ回路は、送出したアクセス要求に係るコマンド、アドレス、及びデータを、各々のCom信号線、Add信号線、及びData信号線を通じてアクセス信号生成回路130へ送出し、続けてデータ転送する必要があれば、調停回路120から応答信号を受付けた際に次のアクセス要求を調停回路120へ送出する。
<調停回路120>
調停回路120は、上述した様に、各マスタ回路(A〜C)とReq信号線及びAck信号線で接続され、調停結果を含むアクセスタイミングを伝達するためのタイミング制御信号線でアクセス信号生成回路130と接続されている。また、調停回路120は、副LSI200からSDRAM300へのアクセス要求を受付けるための外部Req信号線、及びSDRAM300へのアクセスタイミングを伝達するためのタイミング制御信号線で副LSI200と接続されている。
尚、主LSI100内のタイミング制御信号線は、マスタ回路(A〜C)毎にアクセスタイミングを伝達するための信号線を用意しているものとする。
調停回路120は、各マスタ回路から各々のReq信号線を通じてアクセス要求を受付け、また、副LSI200からもアクセス要求を受付ける。調停回路120は、アクセス要求を示すアクセス要求情報を受付けた順に図示しないバッファへ格納する。
尚、バッファは、本実施の形態では、例えばFIFOバッファを用い、バッファに格納するアクセス要求情報は、アクセス要求元を識別するための情報と、コマンドの種類と、アクセス要求に係るデータ転送量の情報とを対応づけた情報である。
また、調停回路120は、アクセス要求情報をバッファへ格納後、例えばアクセス要求を受付けた順等の予め設計された調停規則に従い、アクセス要求情報に基づいて、マスタ回路(A〜C)及び副LSI200のいずれか一つをSDRAM300にデータ転送を行わせる対象として選択する。
更に、調停回路120は、バッファに格納したアクセス要求情報のデータ転送量と既定の並列伝送可能なビット数に基づいて、各アクセス要求情報のデータ転送に要するクロックサイクル数を算出する。調停回路120は、クロック信号に基づくタイミングと算出したクロックサイクル数とに基づいて、各アクセス要求に係るデータ転送が連続して行なわれるように、逐次選択するマスタ回路又は副LSI200からのコマンド信号及びアドレス信号をSDRAM300に送出するタイミングを決定する。
つまり、調停回路120は、データ転送すべきアクセス要求を発したマスタ回路が内部のマスタ回路か否かを問わず、また、各アクセス要求に基づくデータ転送の終了を判断することなく、各アクセス要求に基づくデータ転送をできるだけ連続して行うために、各データ転送に係るデータ信号の出力中に、当該データ転送の次にデータ転送する対象として選択されたマスタ回路のアクセス要求に係るコマンド信号及びアドレス信号を出力するようにコマンド信号及びアドレス信号の出力タイミングを決定する。
また、調停回路120は、そのタイミングを決定した際、選択したマスタ回路が主LSI100におけるマスタ回路であれば、そのマスタ回路に対応するタイミング制御信号線を通じて決定したタイミングを示すタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出し、選択したマスタ回路が副LSI200のマスタ回路であれば、副LSI200へ決定したタイミングを示すタイミング制御信号を送出する。
尚、本実施の形態では、調停回路120はタイミング制御信号をLOWレベルにして出力することによりアクセス信号生成回路130及び副LSI200へアクセスタイミングを伝達するものとする。
<アクセス信号生成回路130>
アクセス信号生成回路130は、上述した様に、各マスタ回路とは、各々のCom信号線、Add信号線及びData信号線で接続され、調停回路120とはマスタ回路毎のタイミング制御信号線で接続されており、SDRAM300とは、コマンド信号線、アドレス信号線、データ信号線、及び制御信号線で接続されている。
アクセス信号生成回路130は、マスタA111、マスタB112、及びマスタC113の各々のCom信号線、Add信号線、及びData信号線を通じて、アクセス要求に係るコマンド、アドレス、及びデータを受付け、図示しないバッファに格納する。アクセス信号生成回路130は、格納したコマンド、アドレス、及びデータに基づいてSDRAM300との間でデータ転送を行うためのアクセス用信号を生成する。
ここで、生成するアクセス用信号は、コマンド、アドレス、データの各々を示す各信号、及びSDRAM300をアクティブ状態にする制御信号や、書込み中のバースト転送を最後まで行わせるためのNOP(NOOPERATION)等のコマンド信号である。
また、アクセス信号生成回路130は、調停回路120からLOWレベルのタイミング制御信号を受付けた際、調停結果情報を含むタイミング制御信号で示されるマスタ回路からのコマンドを示すアクセス用信号(以下、「コマンド信号」と言う。)と、アドレスを示すアクセス用信号(以下、「アドレス信号」と言う。)を、コマンド信号線とアドレス信号線を通じてSDRAM300へ送出する。また、データ書き込み要求の場合には、上述した所定タイミング、コマンド信号を送出から1クロック後のタイミングで、データを示すアクセス用信号(以下、「データ信号」と言う。)をデータ信号線を通じてSDRAM300へ送出する。
3.副LSI200
同図の副LSI200は、主LSI100と同様に、マスタa211、マスタb212、マスタc213、調停回路220、及びアクセス信号生成回路230を含んで構成されており、SDRAM300に接続されている。
<マスタa〜c>
マスタa〜cは、上述したマスタA〜Cと同様に、CPUやDSP等であり、各マスタ回路は、各々のReq信号線(Req-a、Req-b、Req-c)及びAck信号線(Ack-a、Ack-b、Ack-c)で調停回路220と接続され、各々のCom信号線(Com-a、Com-b、Com-c)、Add信号線(Add-a、Add-b、Add-c)、及びData信号線(Data-a、Data-b、Data-c)でアクセス信号生成回路230と接続されている。
各マスタ回路は、SDRAM300へデータ転送する際、各Req信号線を通じて調停回路220へアクセス要求を送出し、調停回路220から各Ack信号線を通じて応答信号を受付ける。また、各マスタ回路は、調停回路220に送出したアクセス要求に係るコマンド、アドレス、及びデータを、各々の信号線を通じてアクセス信号生成回路230へ送出する。
<調停回路220>
調停回路220は、上述した様にマスタ回路(a〜c)と各々のReq信号線及びAck信号線で接続され、主LSI100とは外部Req信号線及びタイミング制御信号線で接続されている。また、アクセス信号生成回路230とはSDRAM300へデータを転送すべきマスタ回路を示すマスタ特定情報を伝達するための信号線で接続されている。
調停回路220は、マスタ回路(a〜c)によって送出されたアクセス要求を受付け、受付けた順にアクセス要求情報を図示しないバッファに格納し、例えばアクセス要求を受付けた順等の予め設計された調停規則に従って、SDRAM300にデータ転送を行わせるマスタ回路(a〜c)を逐次選択する。
また、選択したマスタ回路のアクセス要求情報のコマンド、データ転送量、アドレスを示す情報を主LSI100へ送出するとともに、その選択結果を記憶する。
調停回路220は、主LSI100からLOWレベルのタイミング制御信号を受付けた際、記憶している選択結果に基づいてマスタ回路を特定し、アクセス信号生成回路230へ特定したマスタ回路を示すマスタ特定情報を送出する。
尚、主LSI100へ複数のアクセス要求を送出する必要がある場合、調停回路220は、LOWレベルのタイミング制御信号を受付けた際に、次のアクセス要求を送出するものとする。
<アクセス信号生成回路230>
アクセス信号生成回路230は、上述した様に、各マスタ回路(a〜c)とは各Com信号線、Add信号線、Data信号線で接続され、調停回路220とはマスタ特定情報を受付けるための信号線で接続されている。また、SDRAM300とは、コマンド信号線、アドレス信号線、データ信号線で接続されており、各信号線は上述と同様である。
アクセス信号生成回路230は、各マスタ回路(a〜c)からコマンド、アドレス、データを各々のCom信号線、Add信号線、Data信号線を通じて受付け、SDRAM300にアクセスするための各アクセス用信号を生成してバッファに格納する。
また、アクセス信号生成回路230は、調停回路220からマスタ特定情報を受付け、マスタ特定情報で示されるマスタ回路のコマンド及びアドレスの各アクセス用信号を各々の信号線を通じてSDRAM300へ送出し、コマンドに応じたタイミング、例えばデータ書き込み要求の場合にはコマンド入力から1クロック後のタイミングで、データ信号線を通じてデータ信号をSDRAM300へ送出する。
<データ>
図2(a)は、調停回路120が、マスタ回路(A〜C)から受付けてFIFOバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示しており、同図に示す様に、マスタA111、マスタB112、マスタC113の順にアクセス要求を受付けたことを示している。
アクセス要求情報10は、受付順11、Req信号線12、コマンド13、転送量14を対応付けた情報である。
ここで、受付順11は、調停回路120がアクセス要求を受付けた順を説明の便宜上示したものであり、バッファから取り出されたアクセス要求情報はバッファには残らないものとする。
Req信号線12は、アクセス要求の送出元を識別するための情報であり、アクセス要求を受付けたReq信号線を示している。
また、コマンド13は、SDRAM300に対するデータの読出し又は書込みを示すコマンドである。例えば、データ書込み要求の場合には“Write”で示し、説明の便宜上“WriteA”等の様に、マスタ回路を識別する文字を付して表すこととする。
転送量14は、各マスタ回路がSDRAM300に転送する必要のあるデータ量を示しており、本実施例ではデータ量の単位はバイトで表すものとする。
尚、本実施形態の場合、並列伝送可能なビット数は16ビットとする。例えば、4バイトのデータを転送する場合にはデータの転送サイクル数は2となる。
図2(b)は、副LSI200の調停回路220が、マスタ回路(a〜c)から受付けてバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示しており、同図に示す様に、マスタb212、マスタa211、マスタc213の順にアクセス要求を受付けたことを示している。
同図のアクセス要求情報20は、上述した図2(a)のアクセス要求情報10と同様であるため詳細説明を省略する。
図2(c)は、主LSI100の調停回路120が、マスタ回路(A〜C)及び副LSI200から受付けてバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示しており、同図に示す様に、マスタA111、副LSI200、マスタC113の順にアクセス要求を受付けたことを示している。
同図のアクセス要求情報30も、上述した図2(a)のアクセス要求情報10と同様であるため詳細説明を省略する。
<動作>
以下、上述の構成を備える主LSI100及び副LSI200の動作について図2、図3及び図4を用いて説明する。
尚、本動作例で用いるSDRAM300は、DDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous DRAM)であり、図3及び図4に示すタイミングチャートにおいて、ck及び/ck*はSDRAM300が動作するためのクロックであり、/CK*はCKと同周期で、位相がCKと逆位相の信号であり、ckを実線、/ck*を点線で示している。また、SDRAM300は、データの入出力をクロック(ck)の立ち上がりと立ち下がりの両エッジに同期して制御し、コマンドはクロック(ck)の立ち上がりエッジとクロック(/ck*)の立ち下りエッジの交点のタイミングに同期してラッチするものとする。また、バースト長が4サイクル、データ書込み要求の場合にはWriteコマンド入力から1クロック後にデータの書き込みを開始するものとする。
(1LSIの動作)
図3は、主LSI100のマスタA〜Cからのアクセス要求を受付けた調停回路120が、アクセス要求に係るSDRAM300へのデータ転送を制御する時間的変化を示すタイミングチャートである。
これは、図2(a)に例示したアクセス要求情報10に基づいて、主LSI100の調停回路120が、マスタA〜CによるSDRAM300へのデータ転送を制御した結果を示している。尚、SDRAM300は予めアクティブ状態に設定されているものとし、図3のタイミングチャートにおいて、例えば、マスタA111からのデータ書込み要求に対する各アクセス用信号は、コマンド信号をWRITE-A、アドレス信号をADD-A、データ信号をA0の様に記載する。
以下、調停回路120及びアクセス信号生成回路130の動作を説明する。
調停回路120は、図2(a)のアクセス要求情報10に示すWrite要求を、マスタA〜Cの各々のReq信号線を通じて順次受付けてバッファに格納し、Write要求を受付ける毎に、そのWrite要求に係るデータ転送量と並列伝送可能なビット数に基づいてデータ転送に要するサイクル数を算出する。
調停回路120は、アクセス要求を受付けたReq信号線からマスタ回路を特定し、特定したマスタ回路からSDRAM300へコマンド及びアドレスを入力するタイミングを決定し、その決定したタイミングで、調停結果情報を含むタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出する。
図2(a)の例では、調停回路120は、Req-A信号線を介して最初にアクセス要求を送信したマスタAを特定する。
調停回路120は、マスタAのデータ転送を開始するために、図3のT1のタイミングで、マスタA111に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出し、アクセス信号生成回路130は、タイミング制御信号を受付けると、クロック(ck)の立ち上がりエッジT2のタイミングで、マスタA111のコマンド信号WRITE-A及びアドレス信号ADD-AをSDRAM300に入力する。
また、アクセス信号生成回路130は、図3に示す様に、コマンド信号WRITE-A及びアドレス信号ADD-Aの入力から1クロック後のT4からクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングでデータ信号A0,A1をSDRAM300に入力する。
調停回路120は、図2(a)の例において、マスタA111の次にSDRAM300にアクセスさせるマスタ回路として、マスタB112を特定する。
調停回路120は、マスタA111のデータ転送サイクル数が2サイクルなので、マスタA111のデータ信号の入力が終了するT6の立ち上がりエッジからマスタB112のデータ信号の入力が開始できるように、T3のタイミングでマスタB112に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出する。
アクセス信号生成回路130は、タイミング制御信号を受付けると、クロック(ck)の立ち上がりエッジT4のタイミングでマスタB112のコマンド信号WRITE-B及びアドレス信号ADD-BをSDRAM300に入力する。また、アクセス信号生成回路130は、次のタイミング制御信号を受付けるまでNOP信号を生成し、クロック(ck)の立ち上がりエッジT6のタイミングでNOP信号をSDRAM300に入力する。
続いて、アクセス信号生成回路130は、マスタB112のコマンド信号WRITE-B及びアドレス信号ADD-Bを入力から1クロック後のT6からクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングでデータ信号B0〜B3をSDRAM300へ入力する。
続いて、調停回路120は、図2(a)の例において、マスタB112の次にSDRAM300にアクセスさせるマスタ回路として、マスタC113を特定する。マスタB112のデータ転送サイクルが4サイクルなので、データ信号の入力が終了するT10のクロック(ck)の立ち上がりエッジで、マスタC113のデータ信号の送出が開始できるように、T7のタイミングでマスタC113に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号を送出する。
アクセス信号生成回路130は、タイミング制御信号を受付けると、クロック(ck)の立ち上がりエッジT8のタイミングで、マスタC113のコマンド信号WRITE-Cとアドレス信号ADD-CをSDRAM300に入力する。また、コマンド信号WRITE-Cとアドレス信号ADD-Cの入力から1クロック後のT10からクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングで、マスタC113のデータ信号C0、C1をSDRAM300に入力する。
SDRAM300は、上述した各タイミングで入力された各アクセス用信号をクロックに基づくタイミングでラッチする。
(2LSIの動作)
図4は、主LSI100及び副LSI200のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた調停回路120が、アクセス要求に係るSDRAM300へのデータ転送を制御する時間的変化を示すタイミングチャートである。
これは、図2(c)に例示したアクセス要求情報30に基づいて、主LSI100の調停回路120が、主LSI100及び副LSI200の各マスタ回路からSDRAM300へのデータ転送を制御した結果を示している。
尚、図2(b)に示すアクセス要求情報20は、上述した様に、副LSI200の調停回路220が受付けたアクセス要求を示しており、調停回路220は、Reqbの信号線を通じて最先にアクセス要求を送出したマスタb212を選択し、コマンド“Writeb”と転送量“8バイト”の情報を含むアクセス要求を、外部Req信号線を通じて主LSI100に送出し、更に、マスタb212を示す選択結果を記憶する。
以下、図4を用いて、主LSI100及び副LSI200の各調停回路とアクセス信号生成回路の動作について説明する。
主LSI100の調停回路120は、図2(c)のアクセス要求情報30で最先にアクセス要求を受付けたマスタA111を特定する。
調停回路120は、上述した1LSIの場合の動作と同様、図4のT1で、マスタA111に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出し、アクセス信号生成回路130は、T2のタイミングでコマンド信号WRITE-Aとアドレス信号ADD-AをSDRAM300に入力する。
また、アクセス信号生成回路130は、コマンド信号WRITE-Aとアドレス信号ADD-Aの入力から1クロック後のT4のクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングで、データ信号A0,A1をSDRAM300に入力する。
続いて、調停回路120は、図2(c)のアクセス要求情報30において、次のアクセス要求の送出元を示すReq信号線が“外部Req”であるため、副LSI200をアクセス対象として特定する。
調停回路120は、マスタA111のデータ転送サイクルが2サイクルであるため、その入力が終了するT6のクロック(ck)の立ち上がりエッジから副LSI200のデータを入力できるように、T3のタイミングで、LOWレベルのタイミング制御信号を副LSI200に送出する。
副LSI200の調停回路220は、主LSI100からタイミング制御信号を受付けると、記憶している選択結果に基づいてマスタb212を特定し、マスタb212を示すマスタ特定情報をアクセス信号生成回路230へ送出する。
アクセス信号生成回路220は、マスタ特定情報を受付けると、マスタ特定情報で示されるマスタb212のコマンド信号WRITE-bとアドレス信号ADD-bをクロック(ck)の立ち上がりエッジT4のタイミングでSDRAM300に入力する。
また、アクセス信号生成回路230は、コマンド信号WRITE-bとアドレス信号ADD-bの入力から1クロック後のT6からクロックの立ち上がりエッジ及び立ち下りエッジのタイミングで、マスタb212のデータb0〜b3をSDRAM300に入力する。
尚、主LSI100のアクセス信号生成回路130は、コマンド信号WRITE-A及びアドレス信号ADD-Aの入力後、クロック(ck)の立ち上がりエッジT4のタイミングで、次のアクセス制御信号が入力されるまでNOP信号をSDRAM300へ入力する。
続いて、主LSI100の調停回路120は、図2(c)のアクセス要求情報30から、マスタC113をアクセス対象として特定する。
調停回路120は、副LSI200のデータ転送サイクルが4サイクルなので、データ転送が終了するT10のクロック(ck)の立ち上がりエッジからマスタC113のデータ転送を開始するために、T7のタイミングで、マスタC113に対応するタイミング制御信号線を通じてLOWレベルのタイミング制御信号をアクセス信号生成回路130へ送出する。
アクセス信号生成回路130は、タイミング制御信号を受付けるとクロック(ck)の立ち上がりエッジT8のタイミングで、マスタC113のコマンド信号WRITE-Cとアドレス信号ADD-CをSDRAM300に入力する。
アクセス信号生成回路130は、マスタC113のコマンド信号WRITE-Cとアドレス信号ADD-Cの入力から1クロック後のT10からクロック(ck)の立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジのタイミングでマスタC113のデータC0,C1をSDRAM300へ入力する。
<考察>
上述の実施の形態で示した図4の例を、従来技術を用いて実現した場合、図6の様に示される。
図6の場合、主LSI100のマスタAのアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでは、次にデータ転送すべき副LSI200のマスタbのアクセス要求に係るコマンド及びアドレス信号をSDRAM300へ出力しない。そのため、主LSI100と副LSI200の各マスタ回路から出力されたアクセス要求に基づくデータ転送が連続して行われない。
上記実施の形態は、図4に示す様に、主LSI100の調停回路120が、自チップ内及び副LSI200のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合において、自チップのマスタAのデータ転送終了後、続けて副LSI200のマスタbのデータ転送を行わせるために、マスタbのデータ転送タイミングより所定時間前に当該データ転送に係るコマンド及びアドレスを出力するようタイミングを決定しており、マスタbからマスタCにアクセス対象が切替った場合も同様である。
このように、SDRAMにアクセスさせる対象として選択された各マスタ回路のデータ転送期間と、当該データ転送に後続してデータ転送させるマスタ回路のアクセス要求に係るコマンドとアドレスの出力期間とが重複しているか否かを問わないため、先のデータ転送と並列して後のデータ転送に係るコマンドとアドレスを出力することができ、結果として、単一の集積回路の場合と同様、SDRAMのアクセス対象として選択された各マスタ回路のデータ転送を連続して行うことができ、従来と比較してデータ転送効率を向上させることができる。
尚、上述した実施の形態では、データ書込みの場合について説明したが、データ読出しの場合も同様である。
<変形例>
図5は、上述した実施の形態の変形例に係る集積回路システムの構成図を示している。
上述した実施の形態に係る集積回路システムは、主LSI100側の調停回路が調停結果だけでなく、各アクセス要求のアクセスタイミングを決定し、そのタイミングに基づいて、主LSI100及び副LSI200の各アクセス信号生成回路からSDRAM300へアクセスするものとして説明したが、本変形例では、各アクセス要求のアクセスタイミングを主LSI100のアクセス信号生成回路で決定し、SDRAM300へデータ転送を行う。
以下、本変形例の集積回路システムについて説明する。
本変形例に係る主LSI100の調停回路121は、実施の形態と同様に、所定の規則に従って、SDRAM300にアクセスさせるマスタ回路又は副LSI200を逐次選択するが、主LSI100のアクセス信号生成回路131には選択結果を示す調停結果情報のみを送出し、副LSI200にはアクセス要求を受付けたことを示す応答信号を送出する。
副LSI200の調停回路221は、応答信号を受付けた際、実施の形態と同様に、その応答信号に対応するアクセス要求の送出元のマスタ回路(a〜c)を特定し、マスタ特定情報をアクセス信号生成回路231へ送出する。
アクセス信号生成回路231は、マスタ特定情報に示されるマスタ回路のコマンド、アドレス、データの各アクセス用信号を生成し、主LSI100のアクセス信号生成回路131へ送出する。
主LSI100のアクセス信号生成回路131は、実施の形態と同様に自チップ内のマスタ回路(A〜C)のアクセス用信号を生成し、生成したアクセス用信号と副LSI200から送出されたアクセス用信号を、調停結果情報に基づき、各アクセス要求に係るデータ転送が連続して行われるようにSDRAM300へ送出する。
<補足>
以上、本発明に係るLSIについて実施形態に基づいて説明したが、以下のように変形することもでき、本発明は上述の実施形態で示したLSIに限られないことは勿論である。
(1)本実施の形態では、調停回路120は、アクセス要求を受付けた順にSDRAM300へアクセスするマスタ回路を特定する調停規則を用いて説明したが、調停規則は、例えば、アクセス要求を優先すべきマスタ回路の優先順位をユーザによって定めた規則であってもよいし、副LSI200から調停規則を示す情報を取得し、その取得した規則に応じてアクセス要求の調停を動的に変化させてもよい。
(2)上述した実施の形態では、アクセス要求を各マスタ回路から受付け、SDRAM300にアクセスさせるマスタ回路を特定し、調停回路によって特定されたマスタ回路のコマンド、アドレス、データをSDRAMへ送出してアクセスを制御する動作を、調停回路とアクセス信号回路で分担して行うものとして説明したが、これらの動作を1つの回路が行う構成であってもよい。
(3)上述した実施の形態では、主LSIに1つの副LSIを接続した場合について説明したが、副LSIが2個以上ある場合、主LSIの調停回路は、副LSIの各々からアクセス要求を受付け、所定の調停規則に従って調停し、調停結果とアクセスタイミングを示すタイミング制御信号を各副LSIに送出し、各々の副LSIは、各LSI内でアクセス用信号を生成し、タイミング制御信号で示されるタイミングでアクセス用信号をSDRAMに送出することとしてもよい。
(4)上述した実施の形態では、主LSI100、副LSI200にクロックを供給するものとして説明したが、主LSI100にクロックを供給し、主LSI100から副LSI200には位相調整のためのクロックを出力し、副LSI200はそのクロックに基づくタイミングでアクセスを行うこととしてもよい。
(5)上述した実施の形態では、調停回路120が自チップ内のデータ転送タイミングを決定するものとして説明したが、自チップ内のデータ転送タイミングの決定は、アクセス信号生成回路130が行うこととしてもよい。この場合、調停回路120は、自チップ内のマスタ回路のアクセスについては、調停結果情報のみをアクセス信号生成回路130に送出し、アクセス信号生成回路130は調停結果情報で示される順序で、マスタ回路からのコマンド等の信号をクロックに基づくタイミングで送出する。また、調停回路120は、アクセス信号生成回路130とSDRAM300の間におけるデータ転送の状況を監視する機能を有し、SDRAM300へのデータ転送状況に基づき、自チップ内及び副LSI200のマスタ回路からのアクセス要求に係るデータ転送を連続して行うことができるように、副LSI200のアクセスタイミングを決定し、アクセス制御信号を送出する。
(6)上述した実施の形態では、SDRAM300がDDR SDRAMである場合について説明したが、SDR SDRAM(Single Data RateSynchronous DRAM)等の外部クロックに同期して動作するDRAMでもよいし、コマンド入力から所定タイミングでデータ転送を行うクロック同期型の記録デバイスであればこれに限らない。
(7)上述した実施の形態では、主LSI100の調停回路120とアクセス信号生成回路130とは、マスタ回路(A〜C)毎のタイミング制御信号線を通じて接続されているものとして説明したが、マスタ回路のアクセスタイミングを伝達することができれば、シリアル伝送でも他のパラレル伝送でもよい。
(8)上述した実施の形態では、主LSI100のアクセス信号生成回路130が、タイミング制御信号に基づいて、SDRAM300に対する制御信号を出力するものとして説明したが、副LSI200のアクセス信号生成回路230からSDRAM300に対して制御信号を出力してもよい。
(9)上述した実施の形態では、主LSI100及び副LSI200の各マスタ回路は、データ転送量を含めたアクセス要求を調停回路に送出するものとして説明したが、各マスタ回路のデータ転送量が固定長である場合には、各マスタ回路はアクセス要求においてデータ転送量を調停回路に送出しないこととしてもよい。
本発明に係る集積回路システム及び集積回路は、画像処理装置等の情報機器に利用され得る。
実施の形態に係る集積回路システムの構成図を示している。 (a)は実施の形態に係る主LSI100だけの場合に、調停回路120のバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示している。(b)は実施の形態に係る主LSI100と副LSI200からアクセス要求が出された場合の、調停回路220のバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示しており、(c)は実施の形態に係る主LSI100と副LSI200からアクセス要求が出された場合の、調停回路120のバッファに格納したアクセス要求情報の一例を示している。 主LSI100からのみアクセス要求を受付けた場合の、データ転送を制御する時間的変化を示すタイミングチャートである。 主LSI100及び副LSI200からアクセス要求を受付けた場合の、データ転送を制御する時間的変化を示すタイミングチャートである。 実施の形態の変形例に係る集積回路システムの構成図を示している。 実施の形態の図4の例を従来技術を用いて表した図である。
符号の説明
100 主LSI
111 マスタA
112 マスタB
113 マスタC
120、121 主LSIの調停回路
130、131 主LSIのアクセス信号生成回路
200 副LSI
211 マスタa
212 マスタb
213 マスタc
220、221 副LSIの調停回路
230、231 副LSIのアクセス信号生成回路
300 SDRAM

Claims (7)

  1. 外部の記録装置を共有し、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路を含み、前記複数のマスタ回路のうち、一つのマスタ回路に前記記録装置へ選択的にアクセスさせることにより、前記複数のマスタ回路のアクセスを制御する集積回路チップであって、
    自チップの外部のマスタ回路からアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、
    前記記録装置にアクセスさせるべく選択した前記複数のマスタ回路のうちの一のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでに、前記外部のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合、当該データ転送中に当該外部のマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスを出力するように、当該アドレスの出力タイミングを決定し、当該外部のマスタ回路に当該決定したタイミングに応じて前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを
    を含む集積回路チップ。
  2. 前記集積回路チップは、前記記録装置へのアドレスの出力タイミングを指示するためのタイミング情報を、自チップの外部に出力する出力インタフェースを有し、
    前記アクセス制御回路は、前記複数のマスタ回路及び前記外部のマスタ回路からアクセス要求を受け付けた場合に、当該受付けたアクセス要求を発したマスタ回路の中から前記記録装置にアクセスさせるマスタ回路を逐次選択し、前記アドレスの出力タイミングの決定を行う調停回路と、前記複数のマスタ回路のアクセス要求に基づくアクセス用信号を生成するアクセス信号生成回路を含み、
    前記調停回路は、前記記録装置にアクセスさせるマスタ回路として、前記外部のマスタ回路を選択した場合には、決定した前記アドレスの出力タイミングを指示する前記タイミング情報を前記出力インタフェースから出力し、前記複数のマスタ回路を選択した場合には、当該選択したマスタ回路を示す調停結果情報を前記アクセス信号生成回路へ送出し、
    前記アクセス信号生成回路は、前記調停結果情報が示すマスタ回路のアクセス要求に基づくアクセス用信号を生成して前記記録装置へ送出すること
    を特徴とする請求項1記載の集積回路チップ。
  3. 外部の記録装置を共有し、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路を含み、前記複数のマスタ回路のうち、一つのマスタ回路に前記記録装置へ選択的にアクセスさせることにより、前記複数のマスタ回路のアクセスを制御する集積回路チップであって、
    自チップの外部のマスタ回路からアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、
    前記複数のマスタ回路と前記外部のマスタ回路から受付けた各アクセス要求に基づき、所定条件下で、前記複数のマスタ回路のいずれかを選択して前記記録装置にデータ転送を行わせ、続いて前記外部のマスタ回路にデータ転送を行わせるよう決定するとともに、各マスタ回路のデータ転送タイミングより所定時間先行して当該マスタ回路のアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを、いずれかのマスタ回路によるデータ転送が行われる期間と重複するか否かにかかわらず決定し、当該決定した出力タイミングに応じて当該マスタ回路に前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを
    を含む集積回路チップ。
  4. 外部の記録装置を共有し、前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路を含み、前記複数のマスタ回路のうち、一つのマスタ回路に前記記録装置へ選択的にアクセスさせることにより、前記複数のマスタ回路のアクセスを制御する集積回路チップであって、
    自チップの外部へ前記アクセス要求を出力する出力インタフェースと、
    出力したアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを指示するタイミング情報を外部から受付ける入力インタフェースと、
    前記複数の各マスタ回路から前記アクセス要求を受付け、所定の規則に従って当該アクセス要求を前記出力インタフェースから逐次外部へ出力し、前記入力インタフェースから前記タイミング情報を受付け、受付けたタイミング情報に基づいて、当該出力したアクセス要求を発したマスタ回路にアクセスを行わせるよう制御するアクセス制御回路と
    を含む集積回路チップ。
  5. 前記記録装置は、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)であることを特徴とする請求項1記載の集積回路チップ。
  6. 外部の記録装置を第一集積回路チップと第二集積回路チップとで共有する集積回路システムであって、
    前記第一集積回路チップは、
    前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、
    前記第二集積回路チップ内のマスタ回路からアクセス要求を受付ける入力インタフェースと、
    前記記録装置へのアドレスの出力タイミングを指示するためのタイミング情報を第二集積回路チップに出力する出力インタフェースと、
    前記記録装置にアクセスさせるべく選択した前記複数のマスタ回路のうちの一のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでに、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合、当該データ転送中に当該第二集積回路チップのマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスを出力するように、当該アドレスの出力タイミングを決定し、当該第二集積回路チップのマスタ回路に当該決定したタイミングに応じて前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを備え、
    前記第二集積回路チップは、
    前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、
    前記第一集積回路チップへ前記アクセス要求を出力する出力インタフェースと、
    前記タイミング情報を外部から受付ける入力インタフェースと、
    前記複数の各マスタ回路から前記アクセス要求を受付け、所定の規則に従って当該アクセス要求を前記出力インタフェースから、逐次、前記第一集積回路チップへ出力し、前記入力インタフェースから前記タイミング情報を受付け、受付けたタイミング情報に基づいて、当該出力したアクセス要求を発したマスタ回路にアクセスを行わせるよう制御するアクセス制御回路とを備える
    ことを特徴とする集積回路システム。
  7. 第一集積回路チップと第二集積回路チップと記録装置を備えるデータ処理装置であって、
    前記第一集積回路チップは、
    前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、
    前記第二集積回路チップ内のマスタ回路から前記アクセス要求を受付ける入力インタフェースと、
    前記記録装置へのアクセスタイミングを指示するためのタイミング情報を第二集積回路チップに出力する出力インタフェースと、
    前記記録装置にアクセスさせるべく選択した前記複数のマスタ回路のうちの一のマスタ回路のアクセス要求に基づくデータ転送が終了するまでに、前記第二集積回路チップ内のマスタ回路からのアクセス要求を受付けた場合、当該データ転送中に当該第二集積回路チップのマスタ回路からのアクセス要求に係るアドレスを出力するように、当該アドレスの出力タイミングを決定し、当該第二集積回路チップのマスタ回路に当該決定したタイミングに応じて前記記録装置へアクセスさせるよう制御するアクセス制御回路とを備え、
    前記第二集積回路チップは、
    前記記録装置にデータ転送するためのアドレスを含むアクセス要求を発する複数のマスタ回路と、
    前記第一集積回路チップへ前記アクセス要求を出力する出力インタフェースと、
    出力したアクセス要求に係るアドレスの出力タイミングを指示するタイミング情報を外部から受付ける入力インタフェースと、
    前記複数の各マスタ回路から前記アクセス要求を受付け、所定の規則に従って当該アクセス要求を前記出力インタフェースから、逐次、前記第一集積回路チップへ出力し、前記入力インタフェースから前記タイミング情報を受付け、受付けたタイミング情報に基づいて、当該出力したアクセス要求を発したマスタ回路にアクセスを行わせるよう制御するアクセス制御回路とを備える
    ことを特徴とするデータ処理装置。
JP2008504994A 2006-03-10 2007-01-19 集積回路、及び集積回路システム Expired - Fee Related JP4902640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008504994A JP4902640B2 (ja) 2006-03-10 2007-01-19 集積回路、及び集積回路システム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006066753 2006-03-10
JP2006066753 2006-03-10
PCT/JP2007/050817 WO2007105376A1 (ja) 2006-03-10 2007-01-19 集積回路、及び集積回路システム
JP2008504994A JP4902640B2 (ja) 2006-03-10 2007-01-19 集積回路、及び集積回路システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007105376A1 true JPWO2007105376A1 (ja) 2009-07-30
JP4902640B2 JP4902640B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=38509216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008504994A Expired - Fee Related JP4902640B2 (ja) 2006-03-10 2007-01-19 集積回路、及び集積回路システム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8180990B2 (ja)
EP (1) EP2006773A4 (ja)
JP (1) JP4902640B2 (ja)
WO (1) WO2007105376A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8312193B2 (en) * 2010-01-08 2012-11-13 International Business Machines Corporation Eager protocol on a cache pipeline dataflow
KR101527308B1 (ko) * 2011-03-14 2015-06-09 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 메모리 인터페이스
KR20130046122A (ko) * 2011-10-27 2013-05-07 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 메모리 장치 및 그 동작 방법
JP6890055B2 (ja) * 2017-06-30 2021-06-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP2020154759A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 キオクシア株式会社 メモリシステム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07311730A (ja) 1994-05-19 1995-11-28 Canon Inc メモリ制御方法及び装置
US5771345A (en) * 1996-04-25 1998-06-23 Tektronix, Inc. Integrated digital processing device and method for examining the operation thereof
DE69939152D1 (de) 1999-01-11 2008-09-04 Sgs Thomson Microelectronics Speicherschnittstellenvorrichtung und Verfahren zum Speicherzugriff
JP4222803B2 (ja) 2002-09-11 2009-02-12 Necエレクトロニクス株式会社 データ処理装置およびデータ処理回路
JP4182246B2 (ja) * 2002-11-27 2008-11-19 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 バス共有システム及びバス共有方法
JP2004227049A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Renesas Technology Corp データ転送装置、半導体集積回路及びマイクロコンピュータ
JP2006172256A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Renesas Technology Corp 情報処理装置
JP2006252454A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Sony Corp メモリ制御方法及びメモリ制御回路及び同回路を有する半導体装置及び同回路を有する記憶装置
CN101819555B (zh) * 2005-07-06 2011-11-02 松下电器产业株式会社 访问控制装置、访问控制集成电路以及访问控制方法
KR101153712B1 (ko) * 2005-09-27 2012-07-03 삼성전자주식회사 멀티-포트 sdram 엑세스 제어장치와 제어방법
JP4856695B2 (ja) * 2006-02-24 2012-01-18 富士通株式会社 データ転送装置、データ転送システム及びデータ転送装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2006773A2 (en) 2008-12-24
US20090013144A1 (en) 2009-01-08
EP2006773A4 (en) 2011-10-05
WO2007105376A1 (ja) 2007-09-20
US8180990B2 (en) 2012-05-15
EP2006773A9 (en) 2009-07-08
JP4902640B2 (ja) 2012-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10339050B2 (en) Apparatus including a memory controller for controlling direct data transfer between first and second memory modules using direct transfer commands
JP4902640B2 (ja) 集積回路、及び集積回路システム
JP2011081553A (ja) 情報処理装置及びその制御方法
JP2006293927A (ja) ダイレクトメモリアクセス制御装置及びダイレクトメモリアクセス制御装置を含むシステムlsi
JP4233373B2 (ja) データ転送制御装置
US20170024146A1 (en) Memory controller, information processing device, and control method
JP2006040276A (ja) 選択的なクロック制御に基づいて消費電力を節減させるバス仲裁システム及びその方法
JP2001282704A (ja) データ処理装置及びデータ処理方法とデータ処理システム
US7130946B2 (en) Configuration and method having a first device and a second device connected to the first device through a cross bar
JP2009116702A (ja) 半導体集積回路
JP2000020451A (ja) 情報処理装置および方法、並びに提供媒体
KR20050075642A (ko) 효율적으로 버스를 사용하는 방법
KR100266963B1 (ko) 전송되는 패킷을 오버래핑하여 인터페이스의 대기시간을 감소시키는 방법 및 장치
JP2010129029A (ja) メモリアクセス制御装置およびメモリアクセス制御方法
EP3819778A1 (en) Bus system and method for operating a bus system
JP4633334B2 (ja) 情報処理装置およびメモリアクセス調停方法
JP2006345011A (ja) 通信装置
US20090031101A1 (en) Data processing system
JP2008251060A (ja) 半導体記憶装置
JP4249741B2 (ja) バスシステム及びバスシステムを含む情報処理システム
EP1156421A2 (en) CPU system with high-speed peripheral LSI circuit
JP2008226135A (ja) 半導体集積回路及びメモリシステム
JP2006164099A (ja) メモリ制御装置
JP2004348745A (ja) 高速の帯域幅のシステムバスを仲裁するためのバスシステム及びその方法
JP6725970B2 (ja) マルチプロセッサシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4902640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees