JPWO2007099758A1 - カッター - Google Patents

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Abstract

ベース(20)と、該ベースの一端部に片持ち状に取り付けられたフレーム(30)と、該フレームにスライド可能に取り付けられたスライド部材(40)とを有し、スライド部材(40)に設けられた上刃(4)と、ベース(20)に設けられた下刃(2)とによって、これらの間に挿入された被裁断物を裁断するカッター(10)であって、ハンドル(50)を操作することによってスライド部材(40)を上方位置と下方位置の間でスライド移動させる駆動機構(60)を有し、上方位置では、上刃(4)と下刃(2)の間の隙間内に、片持ち状に取り付けられたフレーム(30)の取り付け側を除くほぼ全周囲から被裁断物を挿入可能にし、下方位置では、上刃(4)と下刃(2)を噛合わせて、隙間内に置かれた被裁断物を裁断する。

Description

本発明は、紙や布等の被裁断物を裁断する卓上設置式のカッターに関する。
一般に、卓上設置式のカッターには、押し切り式のものとギロチン式のものがある。
押し切り式のカッターは、例えば、特開平11−235692号公報に示されているように、ベースの一端部に設けられた支持部材に裁断刃を回動可能に取り付け、ハンドルを操作して裁断刃を下方向に回動させることによって、ベースと裁断刃との間に挿入された被裁断物を裁断している。
一方、ギロチン式の裁断機は、例えば、実開平6−15992号公報に示されているように、ベースの両側に設けられたフレームに裁断刃をスライド可能に取り付け、その裁断刃を下方にスライドさせることによって、ベース上に載置された被裁断物を裁断している。
しかしながら、特開平11−235692号公報に示されたような押し切り式のカッターでは、一端からヒンジ状に取り付けられた裁断刃を大きく回動させるため、幼老人や指先の不自由な人等には使うことができない場合があった。また、押し切り式のカッターでは、被裁断物の挿入方向とは反対方向から裁断刃が降りてくる構造の裁断機のため、回動する裁断刃によって裁断するので、被裁断物が裁断刃によって挿入方向とは反対側に押し戻され、位置ズレが生じるという問題があった。
また、実開平6−15992号公報に示されたようなギロチン式の裁断機では、裁断刃の移動範囲をより限定させているが、裁断刃は両側部からフレームに取り付けられており、被裁断物の挿入される向きが限定されていた。
さらに、いずれのカッターも、上刃が被裁断物に向けて略垂直方向に入り込むため、裁断の際に強い力を要する上に、被裁断物の裁断面に毛羽立ちが生じやすく、美しく裁断できない場合があった。また、布等の柔軟な素材を裁断できなかったり、厚紙や束ねた複数の紙を裁断するために鋭利で重厚な刃を用いる必要があったりして、汎用性や安全性が低かった。
そこで、本発明は、弱い力でも容易に美しく裁断できると共に、紙の裁断や布の裁断など幅広い用途に使用することができ、尚且つ安全性が高いカッターの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載のように、ベースと、該ベースの一端部に片持ち状に取り付けられたフレームと、該フレームにスライド可能に取り付けられたスライド部材とを有し、前記スライド部材に設けられた上刃と、前記ベースに設けられた下刃とによって、前記上刃と前記下刃との間に挿入された被裁断物を裁断するカッターであって、ハンドルを操作することによって前記スライド部材を上方位置と下方位置の間でスライド移動させる駆動機構を有し、前記上方位置では、前記上刃と前記下刃の間の細長い隙間内に、前記片持ち状に取り付けられたフレームの取り付け側を除くほぼ全周囲から被裁断物を挿入可能にし、前記下方位置では、前記上刃と前記下刃を噛合わせて、前記隙間内に置かれた前記被裁断物を裁断することを特徴とする。
この構成では、ハンドル操作だけで、駆動機構を利用して、フレーム上でスライド部材をスライド移動させて、上刃と下刃によって被裁断物を裁断できる。このため、ヒンジ状に取り付けられた裁断刃を大きく回動させる従来技術と比べて、安全性をより高めることができる。また、フレームを片持ち状に取り付けて、フレームの取り付け側を除くほぼ全周囲から被裁断物を挿入可能にしたので、上刃と下刃の間の隙間内に、様々な方向から被裁断物を連続的に挿入できる。このため、裁断刃を両側部からフレームに取り付ける従来技術と比べて、より自由な形に被裁断物を裁断できる。特に、一方の手でハンドル操作しながら、他方の手で被裁断物を挿入していくことで、大面積の被裁断物を連続的に裁断することも可能となる。これによって、操作が容易で安全性の高い鋏としての機能を発揮できる。また、上刃と下刃の2刃で裁断するため、刃先をさほど鋭利にする必要がないので、安全性をより高めることができる。特に、スライド部材をフレームに向けて斜め下方にスライドさせる場合、上刃が被裁断物の表面をなでながら切り込んでいき、綺麗に裁断できる。さらに、被裁断物が挿入側とは反対側に逃げるのを防止するので、片手でも作業できる。
本発明のカッターに関するさらなる特徴と効果は、以下の明細書の説明や添付した図に示される。
まず、図1〜10を参照して、本発明の第一の実施形態に係るカッター10について説明する。図示されるように、カッター10は、ベース20と、該ベース20上に片持ち状に取り付けられたフレーム30と、該フレーム30に対して、スライド移動自在に取り付けられたスライド部材40と、該スライド部材40のスライド移動を操作する操作部50を有している。ベース20とスライド部材40には夫々下刃2と上刃4が取り付けられており、操作部50によるスライド部材40のスライド移動に伴って、ベース20上に固設された下刃2に対して、上刃4を上方から移動させて、これら刃2、4によって裁断機能を行えるようにしている。
スライド部材40は、図1及び2の(A)に示す上方位置と、図1及び2の(B)に示す下方位置の間で、スライド移動自在となっている。スライド部材40が上方位置にあるとき、図3に示すように、ベース20上に取り付けられた下刃2と、スライド部材40上に取り付けられた上刃4の間に隙間Sが生じる。このため、この隙間Sを介して、裁断位置が見え、主に紙や布等の被裁断物を挿入できる。この隙間Sの大きさは、実施形態に応じて任意に定めることができる。人間の指が挿入できないようにして、不注意による事故等が生じることを未然に防ぐようにしてもよい。
フレーム30は、ベース20の一端部に片持ち状に取り付けられており、他端部が開口されているため、上刃4と下刃2の間の細長い隙間S内に、フレーム30の取り付け側を除くほぼ全周囲から被裁断物を挿入できる。このため、上刃4と下刃2の間の隙間S内に、図1の(A)の矢印aに示すように、前方から被裁断物を挿入できるとともに、矢印bに示すように、側方からも被裁断物を挿入できる。さらに、上刃4と下刃2の間の隙間S内に、任意の角度で、斜め前方や斜め側方からも被裁断物を挿入できる。また、被裁断物を挿入し、色々な方向に被裁断物の向きを変えながら、上刃4を下降させ裁断することができるので、鋏で裁断するかのごとく、自由な形状に裁断することができる。また、フレーム30がベース20の一側部のみに取り付けられており、他側部は開口しているので、その開口部から被裁断物を連続的に挿入しつつ裁断することができる。このため、新聞紙のような大きなサイズの被裁断物を裁断することが可能となる。
添付した図から理解できるように、基本的に、本発明の実施形態に係るカッター10は、机上に設置されて使用されることを前提としている。このため、安定して机上に設置されるように、ベース20の裏面側には、複数個のゴム製の脚部を適宜備えて、容易に滑らないようにしている。ベース20の表面の一側部側には、水平な基盤22が備えられ、この基盤22上に、裁断時に、紙等の被裁断物が置かれる。また、図4に示すように、基盤22の中央側の縁部には、下刃2が固設される。下刃2は基盤22の縁部で直線状に延びるように取り付けられており、刃先を上に向けている。また、ベース20は、下刃2を境にして、基盤22の他側部側に、下方に向う段差を設け、裁断後の切れ端を回収するための収容部24としている。
ベース20上には、片持ち状に、フレーム30が固設される。図2から理解できるように、フレーム30は、略板状の本体33と、この一方の端部側に、約90度湾曲して取付部31を有している。図1に示すように、フレーム30の取付部31は、ベース20上に取付面32を延ばしており、この取付面32から、ベース20上に取り付けられている。フレーム30の略板状の本体33の一方の側面に、同様に略板状の本体を有するスライド部材40の側面を当接させている。また、フレーム30のスライド部材40とは反対側には、操作部50をヒンジ状に取り付け、その操作部50を回転すると、フレーム30内に設けられた駆動機構60が駆動され、スライド部材40をスライド移動させるようにしている。この駆動機構60は、以下において詳述される。
スライド部材40は、フレーム30と反対側に上刃4を取り付けている。上刃4の取り付けは様々に行うことができるが、例えば、図5に示すように、上刃4の背12に取付用の孔5a、5b、5cを設けて、これら孔5a、5b、5cを介して、ねじ3a、3b、3cを、スライド部材40に設けられた雌ねじ状の孔41a、41b、41c内に螺合させる。上刃4はスライド部材40の長手方向に沿って、下刃2とほぼ平行に直線状に延びるように取り付けられ、刃先を下に向けている。この際、上刃4と下刃2の刃先は、刃渡りが平行になるようにするのではなく、図3に示すように、水平に配置された下刃2の刃先に対し、上刃4が僅かに傾斜させるのが好ましい。これによって、被裁断物に対して角度をもって切り込むことができるので、切れ味が良くなる。
特に、一側部側(即ち、フレーム30への取り付け側)が下方になるように傾斜させることによって、上刃4が一側部側に向けて斜め下方にスライドして被裁断物を裁断した際に、あたかも刺身を包丁で切るような状態となるので、被裁断物の表面の毛羽立ちが押さえられ、美しく裁断できる。
また、切れ味を良くするため、上刃4と下刃2の刃先に様々な工夫を凝らしてもよい。この場合、図8に示すように、エッジ側の刃面を、刃先から僅かに上方の位置で窪ませることによって、刃先が鋭利になるようにしてもよい。
上述のように、スライド部材40のスライド移動を操作するため、操作部50が備えられるが、好ましくは、この操作部50は、押し下げることによって、スライド部材40を移動させるハンドルである。図4に示すように、ハンドル50の本体は、長手方向に延びるように略棒状に構成されている。また、ハンドル50は、ハンドルシャフト52を用いて、フレーム30に対してヒンジ状に取り付けられている。このシャフト52は、フレーム30内で延設されて、図5に示したフレーム30上の駆動機構60の一部と接続される。また、ハンドル50の反対側の端部にはグリップ部54が備えられる。
次に、図6と7を参照して、図5に示した駆動機構60について説明する。駆動機構60は、ハンドル50を押し下げることで、スライド部材40を水平状態を維持しながら、斜め下方に移動させるための機構であり、スライド部材40のフレーム30の取り付け側に設けられた空間部42内に、ハンドル50をフレーム30に回動可能に取り付けるシャフト52と、該シャフト52に軸着されたカム部材62を有している。そして、ハンドル50を押し下げることによって、ハンドル50のシャフト52に軸着されたカム部材62が回転して、カム部材62の外周が空間部42の内壁に摺接するようになっている。ここで、スライド部材40の空間部42の形状とカム部材62の形状は、ハンドル操作によって、スライド部材40が上方から下方に向けて移動した際に、フレーム30のベース20への取り付け側に向けて斜め後方に、スライドされる様に設計されている。
即ち、カム部材62は、この回転によって空間部42の内壁に摺することでスライド部材40を斜め下方に移動させるレバーとして機能するものであり、シャフト52に取り付けられて、径方向に本体を延ばしており、この端部側の接続部64において、空間部42の内壁面(スライド部材40の側面44)とリンク状に接続されている。このため、図1の(A)から(B)に示すように、ハンドル50を円周方向に移動させて、図6に示した回転軸Oを中心としてシャフト52を回転させると、シャフト52と一体に取り付けられたレバー62は、シャフト52の回転に伴って、図6の(A)から(B)に示すように、回転軸Oを中心として回転する。
図示した実施形態では、図7に示すように、レバー62を収容するスライド部材40の空間部42内には段差が設けられており、この段差の側面44に対して、図6に示すように、レバー62の接続部64を当接させている。さらに、図7に示すように、側面44には孔48が設けられており、この孔48内に装着されたピン又はシャフト46を介して、図6に示すように、レバー62の接続部64を段差の側面44とヒンジ状に接続させている。このため、図1の(A)から(B)に示すように、ハンドル50を円周方向に回転させると、上記ヒンジ状の接続によって、レバー62から作用を受けて、図6の(A)から(B)に示すように、スライド部材40がスライド移動できる。また、スライド部材40が下方位置まで移動した後、再度、図1の(B)から(A)に示すように、ハンドル50を元の位置に戻すように逆方向に回転させると、図6の(B)から(A)に示すように、スライド部材40を逆方向にスライド移動させて、元の状態に復帰させることができる。
この様なレバー62を一対、段差の両側面44、44側に、夫々レバー62、62の接続部64、64を対面させて設けている。これら接続部64、64は、上記シャフト46によって、間に上記段差を挟むように一体に接続されている(図5参照)。このように構成することで、レバー62、62の接続部64、64側の縁部が開口部の下側の壁部に当接し、この縁部においてスライド部材40を一端部側(取り付け側)方向に移動させるので、ハンドル操作によってスライド部材40を取り付け側に向けて斜め下方に移動させることができる。
さらに、図示した実施形態では、図6に示すように、駆動機構60は、上記レバー62と同様のレバー63を、長手方向に延びるスライド部材40のベース20への取り付け側から離れた他端部に設けている。このレバー63は、上述したレバー62と同様に構成されるが、レバー63を回転自在に支持するシャフト53は、スライド部材40に固定されており、スライド部材40の動きによって、レバー62の回転に追従するように、レバー63を回転させる。このレバー63が、下刃2に対するスライド部材40の平行状態が維持されるように設計された空間部43内を回動することで、スライド部材40が、下刃2に対する平行状態を維持しつつ、取り付け側に向けて斜め下方に移動可能となる。
さらに、駆動機構60は、スライド部材40の移動範囲を定める手段70を備えている。即ち、図6に示すように、スライド部材40内にさらなる空間部72を形成するとともに、この空間部72内に、フレーム30に対して固設されたスライドガイド板76を配置させる。スライド部材40が上方位置にあるとき、図6の(A)に示すように、空間部72の左下側の端部に対して、スライドガイド板76の左下側の端部が当接して、スライド部材40の上方位置の限界を定めるようにしている。また、スライド部材40が下方位置にあるとき、図6の(B)に示すように、空間部72の右上側の端部に対して、スライドガイド板76の右上側の端部が当接して、スライド部材40の下方位置の限界を定めるようにしている。従って、空間部72の左下側の端部から、右上側の端部に向って、対角線上にスライド部材40の移動範囲が定められており、フレーム20に対し固定されたスライドガイド板76を用いて、この移動範囲を越えてスライド部材40がスライド移動することを防いでいる。
図示した実施形態では、図7に示すように、スライドガイド板76を収容するスライド部材40の空間部72内に段差を設けており、図6に示すように、この側面78からスライドガイド板76を当接させている。また、スライドガイド板76は、側面78と常に当接するように係合されている。このため、スライド部材40のスライド移動中、スライドガイド板76が側面78と係合することにより、スライド部材40がフレーム30から離れないようにスライド移動することを確保させている。
この様な空間部72とスライドガイド板76の組合せは、スライド部材40内に複数個備えられてもよい。本実施形態では、図6に示すように、スライド部材40のベース20への取り付け側から離れた他端部に、上記空間部72とスライドガイド板76と同様の構成の空間部73とスライドガイド板77を設けている。この二つのスライドガイド板76、77は、同一長さであって、平行に配置されるので、スライド部材40をこの全長にわたってほぼ等しくスライド移動させるように案内することができる。
以上のように駆動機構60を構成することにより、所定のスライド移動経路に沿って、所定の角度と所定の距離で、スライド部材60を確実にスライド移動できる。さらに、図示した実施形態では、この操作性を高めるため、上方位置では、弾性体(例えば、コイルやばね等)38の有する弾力によって、ハンドル50を浮動状態で上方に支持させている。例えば、図9に示すように、ハンドル50の回転側の端部側とフレーム30の間に弾性体38を取り付ける。例えば、これはねじりコイルばね38であって、一方の端部をハンドル50と係合させ、反対側の端部をフレーム30と係合させる。ハンドル50のグリップ部54に何の力も加わっていない状態では、図1の(A)に示すように、ばね38の弾力を利用して、フレーム30に対してハンドル50の本体を上方に付勢された状態で支持させる。ハンドル50のグリップ部54に上方から力を加えて、ハンドル50の本体が下方に押し込まれると、上記駆動機構60が操作されて、スライド部材40が基盤22に向って下方移動する。そして、ハンドル50のグリップ部54に加えられた力が取り除かれると、ハンドル50の本体は、上記ばね38の弾力によって、再度元の上方位置に復帰する。好ましくは、図2の(A)、(B)に示すように、フレーム30の側面にハンドルストッパー36を固設させて、ハンドル50の回転角度を限定させて、必要以上の負荷が駆動機構60に及ぼされないようにする。
このように構成することで、ハンドル50のグリップ部54を押し下げることによって、駆動機構60を介してスライド部材40を下降させることができ、グリップ部54を離すことによって、ハンドル50が初期位置に復帰すると同時に、スライド部材40が上昇し、上刃4と下刃2との間が開放される。このように、グリップ部54を押し下げるだけで、上刃4と下刃2との間に挿入された被裁断物を裁断することができるので、手の不自由な人にとっても容易に裁断作業を行うことができる。
また、上刃4が水平状態を維持しながら、取り付け側(即ち、被裁断物の挿入方向)に向けて斜め下方に動くので、取り付け側と反対側に向けて上刃4が回動する押し切り式のカッターのように、被裁断物が押し戻されることがない。
なお、このカッターの鋏としての機能は、以下のように、上刃4が下刃2に押し付けられるように構成することによって確保される。
即ち、スライド部材40のスライド移動に伴って、上刃4もスライド移動するが、この際、上刃4が下刃2の側面に押付けられることで、上刃4と下刃2の点当たりを確保している。即ち、図2の(A)の符合Dに示すように、ベース20上に取り付けられるフレーム30の本体33が、若干、側方にずれて上方に延びており、このため、スライド部材40上の上刃4は、下刃2に対して反りDを有している。この反りDは、フレーム30の本体33を下刃2との平行位置から僅かな角度(例えば、0.1〜1度であって、好ましくは、0.5度)だけ下刃2に近接させて配設することによって、板ばね式に提供される。好ましくは、図8に示すように、上刃4は、フレーム30の取付側の近くに、下部から下方に延びるようにガイド部(ガイド片)14を設ける。そして、図3に示すように、ガイド部14を下刃2の側部と当接させて、上刃4と下刃2の噛合いを保つ。図2の(A)に示す状態では、基盤22上の下刃2と、スライド部材40上の上刃4は、上下方向に相対するように配置されているが、スライド部材40を上方位置から下方位置までスライド移動すると、図2の(B)の矢印に示すように、上刃4は側方に押込まれて、下刃2と噛合う。この様に、ベース20上に取り付けられるフレーム30の本体33が、若干、側方にずれて上方に延びるため、鋏の様に、下刃2に対して、上刃4を点当りで押し付けることができる。但し、図2(A)、(B)は、説明を容易にするため、誇張して示されていることを理解されたい。
以上のように構成されることで、ハンドル50を回転して、駆動機構60を操作して、上方位置から下方位置までスライド部材40をスライド移動させると、下刃2と上刃4が鋏式に噛合って、点当りで裁断できる。このため、本発明の実施形態に係るカッター10は、紙や布等の様々な被裁断物を綺麗に裁断することができる。
操作はハンドル50を押し下げるだけでよく、鋏を使う様な技術は要らないため、幼老人や指先の不自由な人等でも容易に扱うことができる。特に、上刃4と下刃2とが近接する際に、紙が挿入側とは反対側に逃げるのを防止できるので、紙を押さえる必要がなくなる。このため、ハンドル50を押し下げるだけで、片手で紙を裁断することも可能となる。
さらに、本発明の実施形態に係るカッター10では、固設された下刃2に対して、上刃4を上方から移動させて、双方の刃2、4の相互作用により、カッター機能を行うため、上刃4をさほど鋭利にする必要はないし、裁断時に上刃4を保護するように、基盤22上に耐傷性を有するラバー部材などを備える必要がない。
さらに、本発明に係る好適な実施形態では、被裁断物の端から限られた位置で、被裁断物を裁断する手段80を備える。
即ち、例えば、図5に示すように、上刃4とスライド部材40の間において、スライド部材40内に備えた収容溝82内に、ガイド体84をスライド移動自在に収容させる。ガイド体84は、奥行定規であって、図10の(A)に示すように、スライド部材40の内側の側面をガイド体84の側面の形状に合わせてくぼませて構成された収容溝82内に本体を収容させる収容位置(非使用位置)と、図10の(B)に示すように、収容溝82内から本体の下部86を下方に延ばす展開位置(使用位置)との間でスライド移動自在にされている。具体的には、図10の(B)に示すように、奥行定規84は、展開時には裁断方向に対して垂直に延びて、この下部86から、裁断作用を行う上刃4の裏側で、紙等の被裁断物の裏当てを行う。このため、被裁断物の端から所定の位置で裁断できるようになる。尚、図10では、説明を容易にするため、上刃4を、スライド部材40及び奥行定規84と重ねて示している。
奥行定規84の収容位置と展開位置の切り替えは、奥行定規84を上下方向にスライド移動させることで行うが、例えば、図10に示すように、奥行定規84の本体にスライド方向に沿って延びる縦長のスロット88を設けるとともに、奥行定規84を収容する収容溝82内に突出部87を設ける。この突出部87はスロット88内に収容されて、奥行定規80のスライド幅を定めるように機能する。即ち、図10の(A)に示すように、奥行定規84が収容溝82内に収容されるとき、突出部87はスロット88の下方端部と当接して、奥行定規84の収容位置を定める。また、図10の(B)に示すように、奥行定規84が収容溝82から一部下方に引き出されるとき、突出部87はスロット88の上方端部と当接して、奥行定規84の展開位置を定める。
さらに、図示していないが、一層の操作性を向上させるため、様々な工夫を奥行定規84に備えていてもよい。例えば、収容溝82と奥行定規84に夫々対に係合するように係合部を設けて、図10の(A)に示す収容位置と図10の(B)に示す展開位置で、夫々、奥行定規84を所定位置で固定させてもよい。また、奥行定規84を、ベース20上に、出没可能に設けてもよい。例えば、上記収容溝82をベース20上に備えて、この中に、奥行定規84をスライド移動自在に収容させる。奥行定規84は、収容溝82内に本体を収容させる収容位置と、収容溝82内から本体の上部を上方に延ばす展開位置との間でスライド移動自在にされる。奥行定規84は、展開時には、裁断方向に対して垂直に延びて、この上部から、裁断作用を行う上刃の裏側で、紙等の被裁断物の裏当てを行う。
本発明の実施形態に係るカッター10は、以上のように構成されて、限られた間隔で、被裁断物を裁断する手段80を備えるため、例えば、封書の開封を行う場合のように、封書の端部から限られた位置で裁断することが求められる場合にも簡単に対処することができる。
次に、図11〜20を参照して、本発明の第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、基本的に、上記第一の実施形態と同様に構成され、第一の実施形態と同一又は同様の部品に対しては、第一の実施形態の参照番号に100を加えたものが付けられている。
図11に示すカッター110は、ベース120と、該ベース120上に片持ち状に取り付けられたフレーム130と、該フレーム130に対して、スライド移動自在に取り付けられたスライド部材140と、該スライド部材140のスライド移動を操作する操作部150を有している。ベース120とスライド部材140には夫々下刃102と上刃104が取り付けられており、操作部150によるスライド部材140のスライド移動に伴って、下刃102に対して、上刃104を上方から移動させて、これら刃102、104によって裁断機能を行う。図12に示すように、フレーム130は、ベース120の一端部に片持ち状に取り付けられるため、上刃104と下刃102の間の細長い隙間S内に、フレーム130の取り付け側を除くほぼ全周囲から被裁断物を挿入できる。図14に示すように、カッター110内には、駆動機構160が設けられており、図15の(A)から(B)に示すように、スライド部材140を上方から下方にスライド移動させることで、上刃104と下刃102を噛合わせる。第二の実施形態でも、第一の実施形態と同様に、上刃104と下刃102の間の細長い隙間S内に、様々な方向から、連続的に、被裁断物を挿入して、上刃104と下刃102を鋏式に噛合わせて、被裁断物を綺麗に裁断できる。
駆動機構160は、スライド部材140を上方から下方にスライド移動させるように任意に構成できるが、好ましくは、第一の実施形態と同様に構成される。但し、第二の実施形態では、レバー163を回転自在に支持するシャフト153は、ハンドル150の回転によって直接駆動されないが、接続部97によって、アーム99を用いてリンク状にレバー162に接続されている。従って、図15の(A)から(B)に示すように、ハンドル150を回転させて、シャフト152と一体のレバー162を回転させると、アーム99によってリンク状に連結されたレバー163は、シャフト153を中心として、レバー162と同期して回転する。故に、第二の実施形態は、二種類のレバー162、163を用いて、より確実に、スライド部材140をベース120に対する平行状態を維持させながら、下方にスライド移動できる。
上刃104は、スライド部材140とともに下方に移動する際、下刃102に向って押し込まれるが、第二の実施形態では、図16に示すように、スライド部材140と上刃104の間に介装された弾性体(例えば、コイルばね100)によって、上刃104の側面を下刃102の側面に向けて付勢する。上刃104の下部にはガイド部114(図14参照)を備えており、図17に示すように、スライド部材140を下方にスライド移動させると、コイルばね100の付勢力に逆らって、反りDをなくすように、上刃104がスライド部材140に向って押し込まれる。このため、カッター110は、上刃104と下刃102を点当りで接触させて、鋏式に裁断できる。
コイルばね100を用いて、スライド部材140上で上刃104を弾力的に支持するため、例えば、図11に示したように、上刃104の上方端部のうち、フレーム130の取付側では、軸部105を設けて、フレーム130に対して軸着するとともに、反対側では、フック部106を設けて、スライド部材140の背面に設けた溝部107内に係止させてもよい。図11の下方には、円で囲った部分の後ろ側を、拡大して示している。フック部106は溝部107内でわずかに移動できる。このため、上刃104とスライド部材140の間に設けたコイルばね100によって付勢された上刃104を移動させることができ、下刃102に上刃104を点当りで押し付けることができる。他、異なる態様から、上刃104をフレーム130に取付けてもよい。例えば、図18に示したように、上刃104の上方端部のうち、左右両方の端部に軸部105、105を設けて、夫々、フレーム130に軸着してもよい。この場合、上刃104は、左右両方の軸部105を中心にして、回動可能に付勢される。
また、スライド部材140と上刃104の間ではなく、スライド部材140とフレーム130の間にばね100を介装させて、上刃104を下刃102に対してばね付勢させることも可能である。
他、第二の実施形態では、カッター110の使い勝手を高めるように様々な工夫を凝らしている。
まず、図14に示すように、第二の実施形態でも、奥行定規184によって、被裁断物の端から限られた位置で裁断可能にするが、奥行定規184の上下動と連動して左右方向に移動するスライダ200を設け、このスライダ200を操作することによって、簡単に奥行定規184を上下動可能にしている。例えば、図15の(B)に示すように、奥行定規184にカム溝210を設ける。図15の(B)の下方には、円で囲った部分を、拡大して示している。カム溝210は、上方の第一水平区間212と、下方の第二水平区間214と、これらを結ぶ傾斜区間216を含む。奥行定規184の後方には、突出部202を備えたスライダ200を設け、突出部202をカム溝210内に収容する。そして、スライダ200が最も左側に位置する時、突出部202が第一水平区間212に収容されて、奥行定規184を上方に位置させる。また、スライダ200が最も右側に位置する時、突出部202が第二水平区間214に収容されて、奥行定規184を下方に位置させる。従って、スライダ200のスライド移動によって、奥行定規184の上下動が定められるので、スライダ200の操作によって、奥行定規184を簡単に位置決めできる。
図示した実施形態では、スライダ200をスライド部材140の上面側に取り付けて、左右方向にスライド移動させて、奥行定規184を上下動させているが、スライダ200を他の位置、例えば、スライド部材140の底面側に取り付けてもよいし、スライダ200を他の方向、例えば、上下方向にスライド移動させて、奥行定規184を上下動させてもよい。
さらに、第二の実施形態では、図11に示すように、ベース120上に、上刃104と下刃102の間の隙間Sに対して垂直となるように、略長方形状の直角定規220を備える。好ましくは、図20の(A)に示すように、ベース120の基盤122上に直角定規220を上下動自在に設け、直角定規220と隣接して、操作部230を上下動自在に設けて、夫々の内部にコイルばね224、234を配設する。直角定規220と操作部230の夫々の対向する側面に、夫々係合凹部226と係合凸部236を設けて、嵌合させることで、直角定規220は下方位置で保たれる。この時、直角定規220の上面は、ベース120の基盤122とほぼ面一になる。そして、図20の(B)に示すように、操作部230を下方に押し込むことで、係合凹部226と係合凸部236の係合が外れ、ばねの224付勢力によって直角定規220が上方に移動する。この時、図11に示すように、直角定規220がベース120の基盤122から突出し、側面は、上刃104と下刃102の間の細長い隙間Sに対して垂直に延びる壁となる。このため、直角定規220の側面に対して被裁断物の端縁を押し当てることで、その端縁と直角に、被裁断物が裁断されるように位置合わせできる。直角定規220の上方位置は、側面に設けた突出部228を、ベース120内のストッパ128に対して係止させることで定められる。さらに、ばね224の付勢力に逆らって直角定規220を下方に押し込むと、図20の(A)に示したように、係合凹部226と係合凸部236が再度係合して、直角定規220を下方位置に保持できる。直角定規220を上下動させる際、操作部230が基盤122上から突出しないようにする。
さらに、第二の実施形態では、上刃104と下刃102の間の細長い隙間Sに対して平行となるように、略長方形状の水平定規240を備える。好ましくは、図15に示すように、ベース120の基盤122上に略長方形状の水平定規240を、下刃2の延長上に固設する。水平定規240の側面は、裁断線に沿って延びるため、水平定規240の側面に対して被裁断物の既に裁断された部分を押し当てながら挿入できる。水平定規240を利用することで、新聞の様な大きなサイズの被裁断物をまっすぐに裁断できる。この水平定規240は、上述のように、上下動自在に構成されてもよい。
さらに、第二の実施形態では、図11に示すように、上刃104と下刃102との間の隙間Sを狭める安全カバー250を備える。具体的には、片持ち状に取り付けられるフレーム130の取り付け側とは反対側の開口される部分に、フレーム130の縁部を囲むように安全カバー250を取り付ける。このため、正面から見ると、図19に示すように、安全カバー250によって、上刃104をほぼ隠すことができるので、被裁断物を挿入するとき、上刃104に指等が触れるおそれをなくすことができる。この場合、上刃104と下刃102の隙間S内に、フレーム130の取り付け側を除くほぼ全周囲から被裁断物を挿入できるように、フレーム130上に安全カバー250を上下動自在に取り付けるのが好ましい。これによって、被裁断物の厚さが厚く、隙間S内に被裁断物を十分に挿入出来ない場合には、安全カバー250を上方に押し上げて、上刃104に対するアクセスを広げることができる。安全カバー250とベース120との隙間は、幼児の指が入らない程度(3mm程度)にするのが望ましい。
さらに、第二の実施形態では、図11に示すように、スライド部材140が下降した際に、ベース120の間の隙間に指等が挟まれないようにするため、スライド安全カバー260を取り付ける。例えば、図14に示すように、スライド部材140上にスライド安全カバー260用のレール262、264を設けて、このレールに沿って摺動可能に、スライド安全カバー260を取付ける。このため、スライド部材140が上下動した際に、スライド部材140とベース120の間の隙間が常に塞がれるので、安全性が一層高められる。
次に、図21を参照して、本発明の第三の実施形態について説明する。第三の実施形態は、基本的に、上記第一、第二の実施形態と同様に構成され、第一の実施形態と同一又は同様の部品に対しては、第一の実施形態の参照番号に300を加えたものが付けられている。
第三の実施形態では、駆動機構360はスライド部材340の移動範囲を定める手段370を備え、これによって、スライド部材340を真下に向けてスライド移動させる。例えば、図21に示すように、スライド部材340内に空間部372を形成し、この空間部372内に、ねじやピン374等を用いて、フレーム330に対してスライドガイド板376を固設する。図示した実施形態では、空間部372は、垂直方向にスライドガイド板376よりも細長く延びる。そして、スライド部材340が上方位置にあるとき、図21の(A)に示すように、空間部372の下側の端部に対して、スライドガイド板376の下側の端部が当接して、スライド部材340の上方位置の限界を定める。また、スライド部材340が下方位置にあるとき、図21の(B)に示すように、空間部372の上側の端部に対して、スライドガイド板376の上側の端部が当接して、スライド部材340の下方位置の限界を定める。このため、空間部372の下側の端部から、上側の端部に向って、垂直方向にスライド部材340の移動範囲が定められている。
以上、本発明の好適な実施の形態に係るカッター10、110、310について、添付した図を用いて説明したが、いずれの実施形態においても、ハンドル50、150、350を押し下げることによって、片持ち状に支持されたフレーム30、130、330に取り付けられたスライド部材40、140、340を上方位置から下方位置までスライド移動させることによって、スライド部材40、140、340の上刃とベース20、120、320の下刃とで裁断するので、手先の不自由な人でも鋏で裁断する様な複雑な図形を切り取ることができる。
本発明は、カッターの操作を簡単にするとともに使い勝手を高めたため、幅広い年代から使用することができ、例えば、オフィスや工場や学校、さらには一般の家庭等で様々に使用できる。但し、カッターの裁断対象は用紙に限定されず、厚紙や写真、さらには布等、様々な対象物を裁断することは可能である。
第一の実施形態に係るカッターの上方位置と下方位置を(A)、(B)に分けて示す斜視図である。 第一の実施形態に係るカッターの上方位置と下方位置を(A)、(B)に分けて示す正面図である。 第一の実施形態に係るカッターの側面図である。 第一の実施形態に係るカッターの平面図である。 第一の実施形態に係るカッターの分解斜視図である。 カッターの駆動機構の上方位置と下方位置を(A)、(B)に分けて示す図である。 スライド部材の平面図と側面図を(A)、(B)に分けて示す図である。 上刃の側面図と、このm−m線に沿った断面図を示す図である。 フレームにヒンジ状に取り付けられるハンドルの要部を示す断面図である。 ガイド体の収容位置と展開位置を(A)、(B)に分けて示す図である。 第二の実施形態に係るカッターを示す斜視図である。 第二の実施形態に係るカッターの側面図である。 第二の実施形態に係るカッターの平面図である。 第二の実施形態に係るカッターの分解斜視図である。 カッターの駆動機構の上方位置と下方位置を(A)、(B)に分けて示す図である。 図15の(A)のXVI−XVI線に沿った断面図であり、上刃をばね付勢させた状態を示す図である。 図15の(B)のXVII−XVII線に沿った断面図であり、上刃を下刃に噛合わせた状態を示す図である。 上刃を軸着させた状態を示すカッターの断面図である。 カッターの正面図である。 直角定規の操作状態を(A)、(B)に分けて示す断面図である。 第三の実施形態に係るカッターの駆動機構の上方位置と下方位置を(A)、(B)に分けて示す図である。
符号の説明
2、102 下刃
4、104 上刃
10、110、310 カッター
14、114 ガイド部
20、120、320 ベース
22、122 基盤
30、130、330 フレーム
40、140、340 スライド部材
50、150、350 操作部(ハンドル)
52、152、352 シャフト
60、160、360 駆動機構
62、162、362 第一レバー(カム部材)
63、163、363 第二レバー(カム部材)
84、184 奥行定規
100 コイルばね
200 スライダ
220 直角定規
240 水平定規
250 安全カバー
260 スライド安全カバー

Claims (12)

  1. ベースと、該ベースの一端部に片持ち状に取り付けられたフレームと、該フレームにスライド可能に取り付けられたスライド部材とを有し、前記スライド部材に設けられた上刃と、前記ベースに設けられた下刃とによって、前記上刃と前記下刃との間に挿入された被裁断物を裁断するカッターであって、ハンドルを操作することによって前記スライド部材を上方位置と下方位置の間でスライド移動させる駆動機構を有し、前記上方位置では、前記上刃と前記下刃の間の隙間内に、前記片持ち状に取り付けられたフレームの取り付け側を除くほぼ全周囲から被裁断物を挿入可能にし、前記下方位置では、前記上刃と前記下刃を噛合わせて、前記隙間内に置かれた前記被裁断物を裁断することを特徴とするカッター。
  2. 前記駆動機構は、前記スライド部材を、前記フレームのベースへの取り付け側に向けて、斜め下方に移動させることを特徴とする請求項1に記載のカッター。
  3. 前記上刃は、前記下刃の側面に対してバネ付勢されており、前記下刃に摺接して案内するガイド部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のカッター。
  4. 前記上刃は、前記フレームのベースへの取り付け側が下方になるように傾斜させて配設されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のカッター。
  5. 前記駆動機構は、前記スライド部材に設けられた空間部内に、前記ハンドルを前記フレームに回動可能に取り付けるシャフトと、該シャフトに軸着されたカム部材とを有し、前記ハンドルを押し下げることによって、前記カム部材が回転して前記空間部の内壁に摺接し、前記スライド部材を斜め下方に移動させるように構成されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のカッター。
  6. 前記上刃の側面は、板状の前記スライド部材の側面に固定されており、前記フレームは、前記ベースへの取付部と、該取付部の先端から水平方向に延びて前記スライド部材の側面を取付ける本体部とからなり、前記フレームの本体部を前記下刃の側面に対して所定の角度をもって近接するように、前記フレームの前記ベースへの取付部に配設することによって、前記上刃を前記下刃の側面に対してばね付勢したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のカッター。
  7. 前記ベース上に、前記上刃と前記下刃の間の隙間に対して、直角又は平行に延びる定規を備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のカッター。
  8. 前記定規は上下動自在であって、非使用時には、前記ベース内に収容されることを特徴とする請求項7に記載のカッター。
  9. 被裁断物の端部から限られた位置で、被裁断物を裁断するために、前記端部を当接させる奥行定規を備えたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のカッター。
  10. 前記奥行定規は上下動自在であり、さらに、スライド操作に連動して前記奥行定規を上下動させるスライダを備えたことを特徴とする請求項9に記載のカッター。
  11. 前記フレームの取り付け側とは反対側に、前記上刃と前記下刃の間の隙間を狭めるカバーを備えたことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載のカッター。
  12. 前記スライド部材が移動した際に、該スライド部材とベースとの間を面一に保つカバーを前記フレームに備えたことを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のカッター。
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