JPWO2007072990A1 - カセット及び測定装置 - Google Patents
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Abstract
旋光性物質の光学的測定のための試料のろ過と、試料の流路の洗浄を簡易な構成で可能とするカセット及び測定装置を提供することを目的とする。試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタと、フィルタを収納する収納部と、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤と、洗浄液又は洗浄剤を保持する保持タンクを有するカセット、及びそのようなカセットを有する測定装置。
Description
本発明は、試料をろ過するためのカセット及び測定装置に関し、特に旋光物質の光学的測定の阻害要因となる阻害物質をろ過するためのカセット及び測定装置に関する。
尿の成分を測定することは、健康を管理する上で有用なことが知られている。特に、尿中のグルコース濃度の定量測定は、年々増え続ける糖尿病の指標となるので、重要である。尿中のグルコース濃度、すなわち尿糖濃度を測定する方法として、GOD(グルコースオキシターゼ)法による酵素を用いたバイオセンサを用いた方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記の方法では、選択透過膜を塗布した電極上にGODを固着させた酵素膜に、尿を接触させると以下の式(1)及び(2)に示す反応が起こり、その時に発生する電流量を測定することによって、グルコース濃度を求める。
β−D−グルコース+→D−グルコノ−δ−ラクトン+H2O2 (1)
H202→2H++O2+2e− (2)
また、旋光度を用いた光学的方式によって、尿糖の濃度を測定する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。この場合、直接尿に触れることなく、測定をすることができるので、センサ部に汚れが付着することがなく、測定系の部品の交換や消耗品等も必要とせず、長期間に渡って測定が可能である。
旋光度により尿内の旋光性物質の濃度を求める方法は以下の式(3)に基づいている。
θ=1/100×[α]λT×c×L (3)
ここで、θは旋光度であり、一般的に右旋光方向を+、左旋光方向を−とする。[α]λTは、光の波長がλ、温度がTの場合の旋光性物質の比旋光度であり、物質固有の係数である。また、cは尿中の旋光物質の濃度、Lは被測定試料(尿)の光路長である。式(3)において、比旋光度[α]λT、波長λ、温度T及び光路長Lは既知の値であるため、旋光度θを測定することによって、濃度cを求めることができる。
しかしながら、実際には尿中には、測定目的とする成分以外の成分が多く混在している。例えば、尿中には、測定対象とする尿糖(グルコース)以外にも、サプリメントの摂取などにより排泄されたビタミンC(アスコルビン酸)、ペプチド及びアミノ酸等の阻害成分が含まれている。ビタミンCは、強い還元作用を持つため、酵素による測定の電流値に影響を及ぼし、旋光物質(比旋光度23°)であるため、旋光度による光学的測定にも影響を及ぼす。また、これらの阻害成分は、測定精度を低下させるだけでなく、測定部位の汚れの原因ともなる。
そこで、阻害成分を除去した後に、測定を行うことが知られている(例えば、特許文献3参照)。例えば、尿糖測定の場合には、ビタミンCやアミノ酸はイオン交換樹脂によって除去し、ペプチド類は合成吸着樹脂又は活性炭により除去される。
しかしながら、連続して、イオン交換樹脂、合成吸着樹脂又は活性炭等のろ過機構を利用すると、ろ過機構自体に前回の尿が残留し、正確な測定を行うことができなかった。そこで、再利用時に、ろ過機構を浄水、洗浄液等によって洗浄することも考えられるが、洗浄機構を追加すると専用の洗浄容器の設置が必要となり、測定装置の規模の大型化やコストが増加するとともにメンテナンスが複雑化してしまう等の問題があった。
また、具体的な流路を含めた連続測定のためのカセット構造は提示されていなかった。さらにカセットの取り外し時に尿等の液が手に触れないようにするなどの衛生面に配慮した具体的なカセットの構造も提示されていなかった。
前述したように、尿の測定後に尿の経路を洗浄することが知られているが浄水による洗浄だけでは不十分な場合がある。特にカビ発生を防止するためには、浄水以外に特別な洗浄液が必要である場合がある。そこで、市水を電気分解することにより発生させたイオン水を利用することが知られている(例えば特許文献4参照)。
さらに、洗浄液の代わりに分析用試薬を備えた分析装置も知られている(例えば特許文献5参照)。上記分析装置では、各種アミノ酸に対応する複数の試薬と1つの分離カラム(樹脂を充填)とを備え、光学測定を行うように構成されている。
このように、別途多量の防腐剤、洗浄剤又は試薬をあらかじめ装置内に保持しておくのはスペースやメンテナンス上問題があった。また、測定対象成分に応じた多種の洗浄液等をあらかじめ装置内に備えておくのもスペースやメンテナンス上問題があった。
特開平11−271259号公報(図2)
特開2000−81386号公報(図1)
国際公開WO2005/093410号パンフレット(図1)
特開2002−98628号公報(図2)
特開平9−80037号公報(図3)
上記の方法では、選択透過膜を塗布した電極上にGODを固着させた酵素膜に、尿を接触させると以下の式(1)及び(2)に示す反応が起こり、その時に発生する電流量を測定することによって、グルコース濃度を求める。
β−D−グルコース+→D−グルコノ−δ−ラクトン+H2O2 (1)
H202→2H++O2+2e− (2)
また、旋光度を用いた光学的方式によって、尿糖の濃度を測定する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。この場合、直接尿に触れることなく、測定をすることができるので、センサ部に汚れが付着することがなく、測定系の部品の交換や消耗品等も必要とせず、長期間に渡って測定が可能である。
旋光度により尿内の旋光性物質の濃度を求める方法は以下の式(3)に基づいている。
θ=1/100×[α]λT×c×L (3)
ここで、θは旋光度であり、一般的に右旋光方向を+、左旋光方向を−とする。[α]λTは、光の波長がλ、温度がTの場合の旋光性物質の比旋光度であり、物質固有の係数である。また、cは尿中の旋光物質の濃度、Lは被測定試料(尿)の光路長である。式(3)において、比旋光度[α]λT、波長λ、温度T及び光路長Lは既知の値であるため、旋光度θを測定することによって、濃度cを求めることができる。
しかしながら、実際には尿中には、測定目的とする成分以外の成分が多く混在している。例えば、尿中には、測定対象とする尿糖(グルコース)以外にも、サプリメントの摂取などにより排泄されたビタミンC(アスコルビン酸)、ペプチド及びアミノ酸等の阻害成分が含まれている。ビタミンCは、強い還元作用を持つため、酵素による測定の電流値に影響を及ぼし、旋光物質(比旋光度23°)であるため、旋光度による光学的測定にも影響を及ぼす。また、これらの阻害成分は、測定精度を低下させるだけでなく、測定部位の汚れの原因ともなる。
そこで、阻害成分を除去した後に、測定を行うことが知られている(例えば、特許文献3参照)。例えば、尿糖測定の場合には、ビタミンCやアミノ酸はイオン交換樹脂によって除去し、ペプチド類は合成吸着樹脂又は活性炭により除去される。
しかしながら、連続して、イオン交換樹脂、合成吸着樹脂又は活性炭等のろ過機構を利用すると、ろ過機構自体に前回の尿が残留し、正確な測定を行うことができなかった。そこで、再利用時に、ろ過機構を浄水、洗浄液等によって洗浄することも考えられるが、洗浄機構を追加すると専用の洗浄容器の設置が必要となり、測定装置の規模の大型化やコストが増加するとともにメンテナンスが複雑化してしまう等の問題があった。
また、具体的な流路を含めた連続測定のためのカセット構造は提示されていなかった。さらにカセットの取り外し時に尿等の液が手に触れないようにするなどの衛生面に配慮した具体的なカセットの構造も提示されていなかった。
前述したように、尿の測定後に尿の経路を洗浄することが知られているが浄水による洗浄だけでは不十分な場合がある。特にカビ発生を防止するためには、浄水以外に特別な洗浄液が必要である場合がある。そこで、市水を電気分解することにより発生させたイオン水を利用することが知られている(例えば特許文献4参照)。
さらに、洗浄液の代わりに分析用試薬を備えた分析装置も知られている(例えば特許文献5参照)。上記分析装置では、各種アミノ酸に対応する複数の試薬と1つの分離カラム(樹脂を充填)とを備え、光学測定を行うように構成されている。
このように、別途多量の防腐剤、洗浄剤又は試薬をあらかじめ装置内に保持しておくのはスペースやメンテナンス上問題があった。また、測定対象成分に応じた多種の洗浄液等をあらかじめ装置内に備えておくのもスペースやメンテナンス上問題があった。
そこで、本発明は、上記の不具合を解消することを可能としたカセット及び測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、旋光性物質の光学的測定のための試料のろ過と、試料の流路の洗浄を簡易な構成で可能とするカセット及び測定装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、旋光性物質の光学的測定のための試料を繰り返しろ過することが可能なカセット及び測定装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、省スペースでメンテナンスの手間が省け、強力な洗浄及び広範な測定が行えるカセット及び測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係るカセットは、試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタと、フィルタを収納する収納部と、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤と、洗浄液又は洗浄剤を保持する保持タンクを有することを特徴とする。
また、本発明に係るカセットは、試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタと、フィルタを収納し且つカセットの外部から試料が注入される第1注入口及びフィルタを通過した試料を排出する第1排出口を有する収納部と、フィルタを通過した試料が注入される第2注入口と及び第2注入口から注入された試料をカセットの外部に排出するための第2排出口を有する排出ドレインと、収納部の第1排出口から排出された試料を排出ドレインの第2注入口へ移動させるための移動部材と、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤と、洗浄液を保持し且つ洗浄液をカセットから排出するための第3排出口を有する洗浄液保持タンクを有することを特徴とする。
また、本発明に係るカセットは、試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタと、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤と、洗浄液又は洗浄剤を保持するための洗浄液保持タンクを有することを特徴とする。
さらに、本発明に係るカセットは、試料から測定阻害成分をろ過するための複数のフィルタと、複数のフィルタのそれぞれにカセットの外部から試料を注入するための複数の注入口と、複数のフィルタのそれぞれから試料を排出させるための複数の排出口とを有し、複数の注入口及び前記複数の排出口がカセットの同じ面に配置されることを特徴とする。
本発明に係る測定装置は、試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタ、フィルタを収納する収納部、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤、及び洗浄液又は洗浄剤を保持する保持タンクを有するカセットと、カセットを着脱自在に保持するカセット保持部と、光学測定部による光学測定のためにフィルタにより測定阻害成分をろ過された試料を保持する測定容器と、測定容器内の試料の旋光物質の光学測定を行うための光学測定部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る測定装置は、
試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタ、フィルタを収納し且つカセットの外部から試料が注入される第1注入口及び前記フィルタを通過した試料を排出する第1排出口を有する収納部、フィルタを通過した試料が注入される第2注入口及び第2注入口から注入された試料をカセットの外部に排出するための第2排出口を有する排出ドレイン、収納部の第1排出口から排出された試料を排出ドレインの第2注入口へ移動させるための移動部材、試料の流路を洗浄するための洗浄液、洗浄液を保持し且つ洗浄液をカセットから排出するための第3排出口を有する洗浄液保持タンクを有するカセットと、
第1注入口へ試料を注入するための試料注入管、第2排出口から試料を排出するための試料排出管、及び第3排出口から洗浄液を排出するための洗浄液排出管を有し、カセットを着脱自在に保持するカセット保持部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る測定装置は、所定の溶液成分の特性を測定する測定手段と、所定の容器を脱着する脱着手段とを備え、所定の溶液の濃度を測定する濃度測定装置であって、所定の溶液成分の特性を測定するための前処理として必要な成分の入った前処理用容器が脱着手段により装着され、少なくとも測定手段を洗浄するために必要な成分の入った洗浄用容器が前処理用容器と交換可能に脱着手段により装着されることを特徴とする。
また、本発明に係る測定装置では、脱着手段により交換可能な容器を複数個備える容器群を有し、容器群には前処理用容器と洗浄用容器とが混在していることが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、前処理用容器と洗浄用容器とが同時に脱着手段により装着されることが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、洗浄用容器内の成分を含む溶液によって前処理用容器を洗浄することが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、複数の前処理用容器が同時に脱着手段により装着されることが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、容器の形状が円柱または多角柱であることが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、容器群は円盤形状であることも好ましい。
また、本発明は、旋光性物質の光学的測定のための試料のろ過と、試料の流路の洗浄を簡易な構成で可能とするカセット及び測定装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、旋光性物質の光学的測定のための試料を繰り返しろ過することが可能なカセット及び測定装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、省スペースでメンテナンスの手間が省け、強力な洗浄及び広範な測定が行えるカセット及び測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係るカセットは、試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタと、フィルタを収納する収納部と、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤と、洗浄液又は洗浄剤を保持する保持タンクを有することを特徴とする。
また、本発明に係るカセットは、試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタと、フィルタを収納し且つカセットの外部から試料が注入される第1注入口及びフィルタを通過した試料を排出する第1排出口を有する収納部と、フィルタを通過した試料が注入される第2注入口と及び第2注入口から注入された試料をカセットの外部に排出するための第2排出口を有する排出ドレインと、収納部の第1排出口から排出された試料を排出ドレインの第2注入口へ移動させるための移動部材と、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤と、洗浄液を保持し且つ洗浄液をカセットから排出するための第3排出口を有する洗浄液保持タンクを有することを特徴とする。
また、本発明に係るカセットは、試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタと、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤と、洗浄液又は洗浄剤を保持するための洗浄液保持タンクを有することを特徴とする。
さらに、本発明に係るカセットは、試料から測定阻害成分をろ過するための複数のフィルタと、複数のフィルタのそれぞれにカセットの外部から試料を注入するための複数の注入口と、複数のフィルタのそれぞれから試料を排出させるための複数の排出口とを有し、複数の注入口及び前記複数の排出口がカセットの同じ面に配置されることを特徴とする。
本発明に係る測定装置は、試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタ、フィルタを収納する収納部、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤、及び洗浄液又は洗浄剤を保持する保持タンクを有するカセットと、カセットを着脱自在に保持するカセット保持部と、光学測定部による光学測定のためにフィルタにより測定阻害成分をろ過された試料を保持する測定容器と、測定容器内の試料の旋光物質の光学測定を行うための光学測定部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る測定装置は、
試料から測定阻害成分をろ過するためのフィルタ、フィルタを収納し且つカセットの外部から試料が注入される第1注入口及び前記フィルタを通過した試料を排出する第1排出口を有する収納部、フィルタを通過した試料が注入される第2注入口及び第2注入口から注入された試料をカセットの外部に排出するための第2排出口を有する排出ドレイン、収納部の第1排出口から排出された試料を排出ドレインの第2注入口へ移動させるための移動部材、試料の流路を洗浄するための洗浄液、洗浄液を保持し且つ洗浄液をカセットから排出するための第3排出口を有する洗浄液保持タンクを有するカセットと、
第1注入口へ試料を注入するための試料注入管、第2排出口から試料を排出するための試料排出管、及び第3排出口から洗浄液を排出するための洗浄液排出管を有し、カセットを着脱自在に保持するカセット保持部と、を有することを特徴とする。
本発明に係る測定装置は、所定の溶液成分の特性を測定する測定手段と、所定の容器を脱着する脱着手段とを備え、所定の溶液の濃度を測定する濃度測定装置であって、所定の溶液成分の特性を測定するための前処理として必要な成分の入った前処理用容器が脱着手段により装着され、少なくとも測定手段を洗浄するために必要な成分の入った洗浄用容器が前処理用容器と交換可能に脱着手段により装着されることを特徴とする。
また、本発明に係る測定装置では、脱着手段により交換可能な容器を複数個備える容器群を有し、容器群には前処理用容器と洗浄用容器とが混在していることが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、前処理用容器と洗浄用容器とが同時に脱着手段により装着されることが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、洗浄用容器内の成分を含む溶液によって前処理用容器を洗浄することが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、複数の前処理用容器が同時に脱着手段により装着されることが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、容器の形状が円柱または多角柱であることが好ましい。
さらに、本発明に係る測定装置では、容器群は円盤形状であることも好ましい。
図1は、第1の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
図2はカセット31を連続的に自動交換するための詳細機構を示す図である。
図3(a)はカセットが円盤形状である他の例の斜視図であり、図3(b)は図3(a)の平面図である。
図4は、図1に示す制御装置36のシステムフローチャートを示す図である。
図5は、具体的構成例の概略を示す図である。
図6は、カセット部100の分解斜視図である。
図7は、図6のAA´断面図である。
図8は、尿がろ過される経路を示した図である。
図9は、便器に図5に示す測定装置を組み込んだ例を示す図である。
図10は、図9の例の斜視図である。
図11は、第2の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
図12は容器413を連続的に自動交換するための詳細機構を示す図である。
図13は、図11に記載される制御装置410のシステムフローチャートを示す図である。
図14は、第3の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
図15は、図14に示す制御装置476のシステムフローチャートを示す図である。
図2はカセット31を連続的に自動交換するための詳細機構を示す図である。
図3(a)はカセットが円盤形状である他の例の斜視図であり、図3(b)は図3(a)の平面図である。
図4は、図1に示す制御装置36のシステムフローチャートを示す図である。
図5は、具体的構成例の概略を示す図である。
図6は、カセット部100の分解斜視図である。
図7は、図6のAA´断面図である。
図8は、尿がろ過される経路を示した図である。
図9は、便器に図5に示す測定装置を組み込んだ例を示す図である。
図10は、図9の例の斜視図である。
図11は、第2の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
図12は容器413を連続的に自動交換するための詳細機構を示す図である。
図13は、図11に記載される制御装置410のシステムフローチャートを示す図である。
図14は、第3の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
図15は、図14に示す制御装置476のシステムフローチャートを示す図である。
以下図面を参照して、本発明に係るカセット及び測定装置について説明する。
以下図1〜図4を用いて、本発明に係る第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
図中、制御装置36は全体システムを制御するためのCPU及び周辺回路から構成される。光学測定装置9は測定セル8の試料液(尿)の旋光度を測定するための装置であり、制御装置36の指示によって測定を行う。浄水容器34は洗浄液を保存するための容器であり、試料液容器33は測定する試料液(尿)を入れておく容器である。電磁弁37は、制御装置36の指示に従って、樹脂容器32側を浄水容器34側または試料液容器33側に選択して開く機能を有する。電磁弁35は、電磁弁37側と測定セル8側とを制御装置36の指示に従って開閉する機能を有する。電磁弁38は、浄水容器34側を制御装置36の指示に従って開閉する機能を有する。電磁弁39は、ポンプ40側が、廃棄側または洗浄容器30側かを制御装置36に従って選択して開く機能を有する。
脱着装置43は、制御装置36の指示に従ってカセット31を脱着するための装置であり、樹脂容器32及び洗浄容器30を同時に脱着する機能を有する。カセット31は塩化ビニルで作製されている。またカセット31は、阻害成分を除去するための樹脂(イオン交換樹脂と合成吸着樹脂)が入っている樹脂容器32及び防腐剤の入っている洗浄容器30の対を複数対有している。樹脂容器32及び洗浄容器30には各々溶液の入口側と出口側に通液穴があり、出口側には容器中味を通過させないためのメンブレンフィルタを備えてある。カセット31は複数回数分の容器から構成されており、自動連続交換可能な機構となっている。光学測定装置9は測定セル8の試料液(尿)の旋光度を測定するための装置であり、制御装置36の指示によって測定する。ポンプ40は制御装置36の指示に従って電磁弁39側と測定セル8側双方向の液の搬送及び停止を行う。
次にカセット31の具体的な交換システムについて説明をする。
図2はカセット31を連続的に自動交換するための詳細機構を示す図である。図中、脱着装置43及び脱着装置44は、容器をはずす際は上へ動き、装着する際は下へ動く。脱着装置45及び脱着装置46は、容器をはずす際は下へ動き、装着する際は上へ動く。
カセット31に備わる容器を交換する際は脱着装置43及び脱着装置44が上へ動き、脱着装置45及び脱着装置46が下へ動いた後に、カセット31内の容器群47bが所定に位置になる長さ分だけ、カセット31が図中の矢印の方向に移動する。その後、脱着装置43及び脱着装置44が下に動き且つ脱着装置45及び脱着装置46が上に動くことにより、カセット31が固定される。
以上の動作によりカセット31内の容器が自動交換される。ここで、容器群47a、容器群47b、容器群47c、容器群47d、及び容器群47eは各々樹脂の入った樹脂容器部と防腐剤の入った洗浄容器部の対から構成されている。
図中、容器群47aは使用済みであり、容器群47bがこれから使用される状態を示している。すなわち、容器群47bを使って測定及び洗浄がなされる状態を示している。以下容器群47c、容器群47d、容器群47eの順番で使用されていく。
図3は、カセットが円盤形状である他の例を示す図である。図3(a)において、脱着装置53及び脱着装置54は、容器をはずす際は上へ動き、装着する際は下へ動く。脱着装置55及び脱着装置56は、容器をはずす際は下へ動き、装着する際は上へ動く。
カセット51に備わる容器を交換する際は、脱着装置53及び脱着装置54が上へ動き且つ脱着装置55及び脱着装置56が下へ動いた後に、カセット51内の容器群57bが所定に位置になる長さ分だけ、カセット51が図中の矢印の方向に回転する。その後、脱着装置53及び脱着装置54が下に動き且つ脱着装置55及び脱着装置56が上に動くことにより、カセット51が固定される。
以上の動作によりカセット51内の容器群が自動交換される。ここで、容器群57a、容器群57b、容器群57c、容器群57d、容器群57e、容器群57f、容器群57g、容器群57h、容器群57i、及び容器群47jは各々樹脂の入った樹脂容器と防腐剤の入った洗浄容器の対から構成されている。
図3(a)中、容器群47aは使用済みであり、容器群47bがこれから使用される状態を示している。すなわち、容器群47bを使って測定且つ洗浄がなされる状態を示す。以下容器群47c、容器群47d、容器群47eの順番で使用されていく。
図3(b)はカセット51の上から見たときの平面図を示す。ここで、円盤の外側に樹脂の入った容器が配置され、内側には防腐剤の入った容器が配置されている。内側の容器は外側の容器の間に配置され、円盤形のカセット51の面積が全体として小さくなるよう工夫されている。
図4は、図1に示す制御装置36のシステムフローチャートを示す図である。
最初に、電磁弁35を閉じて溶液が流れないようにする(S10)。
次に、脱着装置43、脱着装置44、脱着装置45及び脱着装置46によりカセット31を装着する(S11)。
次に、電磁弁37を試料液容器33側に開き、電磁弁35を開くことにより、試料液(尿)が容器に搬送されるパスを確保する(S12)。
次に、ポンプ40を電磁弁39側に動かし、樹脂容器32及び測定セル8内に試料液(尿)を通液し、光学装置9にて測定した後、ポンプ40を停止する(S13)。
次に、電磁弁38を浄水容器34側に開き、電磁弁39をポンプ40側に開く(S14)。
次に、ポンプ40を測定セル8側に動かし、浄水を試料液容器33から測定セル8及び樹脂容器32に通液させてシステム全体を洗浄する(S15)。この時の洗浄液には洗浄容器30内の防腐剤が溶け込んでいるので、カビ発生防止に効果を有する。すなわち、特別な洗浄液を使わなくても、浄水のみでカビの発生を防止することができる。
最後に、電磁弁35及び電磁弁38を閉じ、脱着装置43、脱着装置44、脱着装置45及び脱着装置46をはずしてカセット31を移動する(S26)。
本発明に係る第1の実施形態において洗浄用容器部内の成分は、防腐剤に限定されず、洗浄剤や薬品などの洗浄に有効な成分であっても良い。また、容器群内の容器の数は2に限らず数本でも良く、複数であれば良い。
以下、図5〜図10を用いて、前述した第1の実施形態に係る具体的構成例について説明する。図5は、具体的構成例の概略を示す図である。
測定装置1は、採尿部311、第1ポンプ312、流路切替部313、ジョイント部314、第2ポンプ315、制御部316、表示部317、操作部318、送出管319及びカセット部100、光学測定部2等を有している。
カセット部100は、後述するように、カセット110と、カセット110が着脱可能に保持されるカセット保持部160から構成されている。カセット110は、10個のフィルタ200と洗浄液210を包含している。カセット保持部160は、カセット110の各フィルタ200と接続された10本の尿注入管171〜180(図では、この内の注入管171〜175を表示)、各フィルタ200と接続された10本の尿排出管181〜190(図では、この内の排出管181〜185を表示)、及び洗浄液210が保持されている洗浄液タンクと接続された洗浄液排出管141等を有している。各フィルタ200はそれぞれ1回のみ利用されるので、カセット110は全部で10回分のろ過を行えるように構成されている。したがって、10回のろ過が終了したら、ろ過済みのカセット110は、カセット保持部160から取り外され、新しいカセットが取付られることとなる。なお、カセット部100の詳細については後述する。
流路切替部313は、カセット部100の全ての尿注入管171〜180と接続されており、制御部316からの制御信号に従って内部の流路切替部材を可動させて、選択した1つの尿注入管と第1ポンプ312とを連結することができるように構成されている。
ジョイント部314は、カセット部100の全ての尿排出管181〜190及び第2ポンプ315と接続されている。さらに、ジョイント部314は、送出管319を介して光学測定部2の測定容器320と接続されている。また、測定容器320は、導管331と接続されている。
制御部316は、CPU、ROM、RAM等を有して構成され、ROM等に予め記憶されたプログラムに従い、操作部318から操作入力に応じて、光学測定部2、第1ポンプ312及び第2ポンプ315、流路切替部313、表示部317等をシーケンシャルに制御して、採尿部311から採取した尿のろ過と、ろ過済みの尿の光学的測定を行って、尿糖の濃度の検出を行う。
カセット110に充填されている粒子状のフィルタ200は、尿中のビタミンC等のイオン成分を除去するためのイオン交換樹脂、尿中のペプチド及びアミノ酸等を除去するための合成吸着樹脂、及び活性炭を混合したものが充填されている。なお、フィルタ200はこれに限定されるものではなく、イオン交換樹脂、合成吸着樹脂及び活性炭の一部を混合したものであっても良い。
光学測定部2は、測定するための尿を保持する測定容器320、レーザダイオード321、レンズ322、偏向子323、液晶素子325、ビームスプリッタ324、λ/4板326A及び326B、検光子327A及び327B、受光素子329A及び329B等を有している。ここで、液晶素子331は、水平方向もしくは垂直方向に液晶分子の長軸が揃ったホモジニアス配向の液晶素子325であり、電圧を印加することによって液晶分子が立ち、液晶分子の長軸方向の屈折率が変化するので、位相変調を行うことができるように構成されている。
次に、尿のろ過と尿中の旋光物質(尿糖)の濃度測定について説明する。
ユーザによる操作部318からの測定開始指示信号を制御部316が受信することによって、尿のろ過と旋光物質の濃度測定が開始される。
制御部316は、ろ過に先立って、カセット110内の未使用のフィルタ200と接続されている1本の尿注入管と第1ポンプ312とが連結されるように流路切替部13を制御する。
次に、制御部316は、採尿部311で採取された尿が、流路切替部313によって選択された未使用のフィルタ200へ注入されるように、第1ポンプ312を駆動する。第1ポンプ312により、カセット部100の尿注入管171〜180のいずれか1つを介して、フィルタ200の下部から注入された尿は、フィルタ200を通過するに際に、尿糖以外のビタミンC(アスコルビン酸)、ペプチド及びアミノ酸等が排除される。ろ過済みの尿は、カセット部100の尿排出管181〜190の所定の1つからジョイント部314へ流出し、送出管319を介して、測定容器320を通過する。例えば、測定容器320における測定は、ろ過済みの尿を流しながら行う。なお、その場合の測定の開始及び終了のタイミングは、制御部316によって時間管理される。
光学測定部2において、レーザダイオード321から出射した光束は、レンズ322でコリメートされ、平行光となる。平行光は、偏光子323により、垂直方向に振動する直線偏光になる。偏光子323を透過した透過光は、液晶素子331に入射される。液晶素子331を透過した透過光は、ビームスプリッタ324により反射光と直進光に分岐される。直進光は垂直軸方向に軸を持つλ/4板326Aに入射し、直線偏光となる。この時、直線偏光の偏光方向は、液晶素子331を透過した光線の楕円率に依存するため、液晶素子331に印加した電圧によって変化する。従って、液晶素子331によって直線偏光の偏光方向の変調が可能となる。偏光方向が変調した直線偏光が、測定容器320内の尿に入射すると、尿内の旋光物質(尿糖)の旋光度に応じて未知の変位量だけ旋光する。尿を透過した光線は、λ/4板326Bに入射し、再び楕円偏光に変換され、検光子327Aに入射する。この時、検光子327Aは、光線の内、検光子327Aの透過軸方向の成分のみを透過する。検光子327Aを透過した透過光は、受光素子329Aに入射し、受光素子329Aにおいて電気信号に変換される。
ビームスプリッタ324で分岐された反射光は、尿を透過せず、検光子327Bに入射する。検光子327Bを透過した透過光は、受光素子329Bに入射し、受光素子329Bにおいて電気信号に変換される。
受光素子329Aからの信号と受光素子329Bからの信号との差は、検光子327Aに入射する前の楕円偏光と検光子327Bに入射する前の楕円偏光との差異分(即ち、尿を透過する際の旋光度分)に相当する。従って、制御部316は、受光素子329Aからの信号と受光素子329Bからの信号との差から尿中の旋光物質(尿糖)の旋光度を測定することができる。また、尿中の旋光物質(尿糖)の旋光度が測定できれば、前述した式(3)に基づいて、尿中の旋光物質(尿糖)の濃度を検出することができるので、制御部316は、尿中の旋光物質(尿糖)の旋光度の測定結果から、尿中の旋光物質(尿糖)の濃度を検出することができる。
制御部316は、検出した尿中の旋光物質(尿糖)の濃度を、表示部317に表示し、RAM等に記憶することができる。
また、制御部316は、測定終了後に第2ポンプ315を駆動して、洗浄液210を洗浄液排出管141からジョイント部314へ排出する。洗浄液210はさらに、送出管319及び測定容器320を介して導管331から排出される。洗浄液210が、ジョイント部314、送出管319及び測定容器320を通って排出されることによって、その間に付着した尿又は尿の成分が洗い流されるので、カビの発生を防ぎ、次回の測定を精度良く実行することが可能となる。なお、1つのカセット110の洗浄液保持タンク142(図2参照)には、10回分の洗浄に必要な量の洗浄液210が保持されているものとする。洗浄液として、たとえば界面活性剤を使った洗浄剤を利用することもできる。
図6はカセット部100の分解斜視図であり、図7は図6のAA´断面図である。
カセット110は、穴102を有する上蓋101、簡易逆止弁104を有する上ガスケット103、涙型の上部目皿部材111〜120、本体150、及び円形の下部目皿部材211〜220等から構成される。本体150には、フィルタ200を保持するための10個のフィルタ収納部121〜130、各フィルタを通過した尿を排出するための排出ドレイン131〜140、洗浄液210を保持するための洗浄液タンク142、カセット110をカセット保持部160に固定するための凹部151、凸部152等を有している。なお、図2及び図3では上部目皿部材111〜115、フィルタ収納部121〜126、排出ドレイン131〜136、下部目皿部材211〜215のみを表示している。しかしながら、カセット110は、上部目皿部材、フィルタ収納部、排出ドレイン及び下部目皿部材(図8参照)等を含むセットを、10セット有している。
カセット保持部160は、下ガスケット161、固定部材162、バネ部163、基台164、基台に設けられた穴165、サイドガイド166及び167、尿注入管171〜180、尿排出管181〜190、及び洗浄液排出管141等から構成されている。
上蓋101は、上ガスケット103を挟んで本体150に複数のネジ105によって固定されている。上ガスケット103は、可撓性のシリコン材料によって形成されており、上蓋101によって本体150に固定されることによって、上部目皿部材111〜120及び洗浄液タンク142を密閉する役目を果たしている。
上蓋101の穴102は、洗浄液210が洗浄液タンク142から排出する時に洗浄液210がスムーズに排出されるようにするための空気穴の役目を果たす。また、上ガスケット103の簡易逆止弁104は、カセット110が図6に示す様に、上蓋101が上になるように配置された場合には、図中の下側に撓んで、穴102から空気を通過させる。しかしながら、上ガスケット103の簡易逆止弁は、カセット110が転倒した場合等には、穴102を塞ぐように撓んで、穴から洗浄液210が外部へ流出しないように機能する。さらに、上ガスケット103は、洗浄液210が、蒸発して穴102から外部に発散しないようにする役目も有している。なお、簡易逆止弁を設けた上蓋を直接カセット本体150に接着するようにしても良い。その場合、上ガスケットは不要となる。
カセット110は、カセット保持部160のサイドガイド166及び167によって案内され、凸部152がカセット保持部160の穴165に係合した状態で、カセット保持部160の固定部材162が、バネ部材163によって、凹部151に係合することによって、カセット保持部160上に強固に保持されるように構成されている。
下ガスケット161は、可撓性のシリコン材料によって形成されており、カセット110がカセット保持部160に固定されると、各フィルタ収納部121〜130の注入口221〜230と尿注入管171〜180との間に挟持されて、両者間を流れる尿が漏れないように連結する。同様に、下ガスケット161は、各排出ドレイン131〜140の排出口251〜260と尿排出管181〜190との間に挟持されて、両者間を流れる尿が漏れないように連結する。同様に、下ガスケット161は、洗浄液タンク142の排出口270と洗浄液排出管141との間に挟持されて、両者間を流れる洗浄液が漏れないように連結する。なお、洗浄液排出管141の先端部は、下ガスケット161上に突き出しており、カセット110がカセット保持部160に保持された場合に、洗浄液タンク142の排出口270に配置されている封止シール271を破って、洗浄液210を排出可能とする。下ガスケットは、例えばシリコンゴムによって形成される。なお、本実施例では、カセット保持部160側に下ガスケット161を設けたが、カセット110の下面に下ガスケット161を設けるように構成しても良い。
図8は、尿がろ過される経路を示した図である。
図8では、カセット110のフィルタ収納部121に尿が注入された場合を示しているが、他の9つの何れかのフィルタ収納部122〜130でも同様である。
尿注入管171から注入された尿は、カセット110の下部に設けられたフィルタ収納部121の注入口221(第1注入口に相当)から円形の下部目皿部材211を通ってフィルタ200へ注入され、下側から上側向かってフィルタ200を透過する。フィルタ200を通過した尿は、前述したように、測定阻害成分が除去される。フィルタ収納部121の排出口231(第1排出口に相当)から排出された尿は、上部目皿部材111に浸み込み、排出ドレイン131の注入口241(第2注入口に相当)へ流れ込む。排出ドレイン131に流れ込んだろ過済みの尿は、カセット110の下部に設けられた排出ドレインの排出口251(第2排出口に相当)及び尿排出管181を介して、カセット部100の外部へ流出する。
上部目皿部材111は、フィルタ200としてフィルタ収納部121内に充填されている各種樹脂粒子等がフィルタ収納部121外へ流れだすのを防止すると共に、フィルタ200を通過した尿が排出ドレイン131へ流れ込むように作用する。フィルタ収納部121の排出口302の断面積は、排出ドレイン131の注入口の断面積より大きくなるように設計されている。上部目皿部材111は、フィルタ収納部121の排出口231と排出ドレイン131の注入口241の両方を効率的に覆うために、涙型の形状をしており、例えば、焼結ポリエステル樹脂又はポリエーテル系ウレタンフォーム等から構成される。尿は上部目皿部材111を横方向に伝って排出ドレイン131に流れ込むので、厚み方向に流れ込む場合と比較して経路が長くなり、フィルタ収納部121外に樹脂等が流れ出すのを防ぐのに効果的である。
円形の下部目皿部材211〜220は、それぞれ、フィルタ収納部121〜130内の充填されている各種樹脂粒子等がフィルタ収納部121〜130外へ流れだすのを防止している。また、上部目皿部材111〜120と同様に、下部目皿部材211〜220も、焼結ポリエステル樹脂又はポリエーテル系ウレタンフォーム等から構成される。
前述したように、カセット110への尿の注入口、ろ過済みの尿の排出口、洗浄液210の排出口は、全てカセット110の下面側に設けたので、カセット110の着脱が容易に行えるようになった。同様に、カセット保持部160の尿注入管171〜180、尿排出管181〜190、洗浄液排出管141は、全てカセット保持部160の下面側に設けたので、測定装置1内のカセット部100への配管が簡単な構成となった。
図9は便器に図5に示す測定装置1を組み込んだ例を示す図であり、図10はその斜視図である。
便器は、水タンク340、便器本体341及び便座342等から構成される。収納部350が取付部材352によって、便器本体341の一方の側面に固定されている。収納部350には、採尿部311を除き、光学測定部2を含む測定装置1が収納されている。採尿部311は便器本体341内に移動可能に取付されており、収納部350内の測定装置1と連結されている。また、収納部350の上面側には、開閉部351が備えられており、開閉部351を開放することによって、カセット110を収納部350の上側から着脱することができるように構成されている。なお、図10では、水タンク340は省略されている。
収納部350の上面に配置された操作部318の測定開始操作により、採尿部311は、不図示の移動機構によって、待機位置344から採尿位置343へと移動する。採尿部311に入った尿は、前述した様に、制御部316による制御に従って、フィルタ200でろ過され、光学測定部2で尿糖の濃度が検出される。検出された尿糖の濃度は、表示部317に表示される。なお、カセット110が有する10個のフィルタ200が全て使用された場合にも、制御部316は、表示部317に、カセット110の取替えを指示する警告表示を行う。
以上、本発明に係る第1の実施形態の具体的構成例について説明した。上述した実施形態では、10個のフィルタ収納部121〜130を有するカセット110を利用するように構成したが、フィルタ収納部の個数は、10に限定されるものではなく、1個でも、他の数であっても良い。また、第1及び第2ポンプ312及び315を1つとすることも可能である。さらに、上蓋101は接着剤により封止することも可能である。さらに、上述した洗浄液210は粉状や固形の洗浄剤であっても良い。また、カセットに使用される材料は、ポリプロピレン、ABS、ポリスチレン、アクリル等で良く、特に特定の材料に限定される必要はない。
本発明に係る第1の実施形態の具体的構成例によれば、試料をろ過するフィルタと洗浄液とを同じカセット中に保持するようにしたので、簡易な構成で、コンパクトなカセット又は測定装置を構成することが可能となり、さらにメンテナンスを簡単に行うことができるようになった。
また、本発明に係る第1の実施形態の具体的構成例によれば、カセットへの試料の注入口及び排出口と、洗浄液の排出口とを、全てカセットの下面に設けた場合には、カセットの着脱が簡単な構成で行うことが可能となった。さらに、カセットへの試料の注入管及び排出管と、洗浄液の排出管を、全てカセット保持部の下面に設けた場合には、測定装置内の配管を簡単に構成することが可能となった。さらに、注入口と排出口が共に備えられているので、カセットの取り外し時にユーザの手に尿などの試料が触れることはなく、衛生面への配慮という意味で有効である。
さらに、本発明に係る第1の実施形態の具体的構成例によれは、フィルタの排出口と排出ドレインの注入口を涙型に形成された目止部材によって相互に連結した場合には、樹脂粒子の封止と試料の移動を効率良く達成することが可能となった。
以下図11〜図13を用いて、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
制御装置410は全体システムを制御するためのCPU及び周辺回路から構成される。光学測定装置409は測定セル408の試料液(尿)の旋光度を測定するための装置であり、制御装置410の指示によって測定する。浄水容器404は洗浄液を保存するための容器であり、試料液容器403は測定する試料液(尿)を入れておく容器である。電磁弁406は浄水容器404側または試料液容器403側を制御装置410の指示に従って選択して開く機能を有する。電磁弁414は電磁弁406側と容器413側を制御装置410の指示に従って開閉する機能を有する。
脱着装置411及び脱着装置412は制御装置410の指示に従って容器413を脱着するための装置である。容器413は塩化ビニルで作製されており、阻害成分を除去するための樹脂(イオン交換樹脂と合成吸着樹脂)あるいは防腐剤が入っている。また、容器413には溶液の入口側と出口側に通液穴があり、出口側には樹脂を通過させないためのメンブレンフィルタを備えてある。ポンプ407は制御装置410の指示に従って液の搬送・停止を行う。
次に容器413の具体的な交換システムについて説明をする。
図12は容器413を連続的に自動交換するための詳細機構を示す図である。図中、脱着装置411は、容器413をはずす際は上へ動き、装着する際は下へ動く。脱着装置412は、容器413をはずす際は下へ動き、装着する際は上へ動く。
容器413を交換する際は、脱着装置411が上へ動き且つ脱着装置412が下へ動いた後に、容器413bが所定の位置になる長さ分だけベルト402が図中の矢印の方向に引っ張られる。その後、脱着装置411が下に動き且つ脱着装置412が上に動くことにより、容器413bが固定される。
以上の動作により容器413の自動交換が行われる。ここで、容器413a内、容器413c内及び容器413e内には樹脂を備え、容器413b内及び容器413d内に洗浄のための防腐剤を備える。
図中、容器413aは使用済みであり、容器413bはこれから使用される容器である。すなわち、容器413aが使用されて測定が行われ、次のステップで、容器413bが装着されて、洗浄ステップとなる。以下容器413cで測定、容器413dで洗浄、容器413eで測定という順番で使用されていく。各容器はベルト402上に備えられている。
図13は、図11に記載される制御装置410のシステムフローチャートを示す図である。
最初に、電磁弁414を閉じて(S20)、溶液が流れないようにする。
次に、脱着装置411及び脱着装置412により樹脂の入った容器413を装着する(S21)。
次に、電磁弁406を試料液容器403側に開き、電磁弁414を開くことにより、試料液(尿)が容器に搬送されるパスを確保する(S22)。
次に、ポンプ407を動かし、容器413に試料液(尿)を送り、測定セル408内に通液して光学装置409にて測定した後、ポンプ407を停止し、容器413を移動する(S23)。
次に、電磁弁414を閉じ、電磁弁406を浄水容器404側に開き、脱着装置411及び脱着装置412をはずして容器413を移動する(S24)。
次に、脱着装置411及び脱着装置412により、防腐剤の入った容器413を装着する(S25)。
次に、ポンプ407を動かし、浄水を容器413及び測定セル408に通液させてシステム全体を洗浄し、洗浄後ポンプ4407を停止する(S26)。この時の洗浄液には容器413内の防腐剤が溶け込んでいるので、カビ発生防止に効果がある。すなわち、特別な洗浄液を使わなくても、浄水のみでカビの発生を防止することができる。
以上、本発明に係る第2の実施形態について説明を行った。ここでは、樹脂と防腐剤は1個置きに配置されているが、それに限定されず、例えば数本の樹脂容器に対して1本の防腐剤容器を設けるようにしても良い。また、洗浄用容器部内の成分は、防腐剤に限定されず、洗浄剤や薬品などの洗浄に有効な成分であっても良い。
以下図14及び図15を用いて、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
図14は、第3の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
図中、制御装置476は全体システムを制御するためのCPU及び周辺回路から構成される。光学測定装置409は測定セル408の試料液(尿)の旋光度を測定するための装置であり、制御装置476の指示によって測定する。浄水容器475は洗浄液を保存するための容器であり、試料液容器474は測定する試料液(尿)を入れておく容器である。電磁弁477は、カセット471側を浄水容器475側または試料液容器474側に、制御装置476の指示に従って選択して開く機能を有する。
カセット431はプラスチックで作製されている。カセット431は、所定の第1のアミノ酸を着色するための試薬が入っている容器472及び所定の第2のアミノ酸を着色するための試薬が入っている容器473の対から構成され、上述の対はカセット471内に複数対備えられている。電磁弁479は、容器472と測定セル408側を制御装置476の指示に従って開閉する機能を有する。電磁弁481は、容器473と測定セル408側を制御装置436の指示に従って開閉する機能を有する。ポンプ480は測定セル408側あるいは反対側に制御装置436に従って送液する機能を有する。ここで、カセット471の具体的な構造は第1の実施の形態の例で示したものと同様である。
図15は、図14に示す制御装置476のシステムフローチャートを示す図である。
最初に、測定を開始に際して、電磁弁78を閉じて溶液が流れないようにする(S30)。
次に、脱着装置483においてカセット471を装着する(S31)。
次に、電磁弁477を試料液容器474側に開き、電磁弁478及び電磁弁479を開くことにより、試料液(尿)が容器部72に搬送されるパスを確保する(S32)。
次に、ポンプ480を廃棄側に動かし、容器472及び測定セル408内に試料液(尿)を通液して容器472内の試薬と試料液を反応させた後、光学装置409にて測定し、ポンプ480を停止する(S33)。
次に、電磁弁479を閉じて且つ電磁弁481を開くことにより、試料液(尿)が容器473に搬送されるパスを確保する(S34)。
次に、ポンプ480を廃棄側に動かし、容器473及び測定セル408内に試料液(尿)を通液して容器473内の試薬と試料液を反応させた後、光学装置409にて測定し、ポンプ480を停止する(S35)。
次に、電磁弁477を浄水容器475側に開き、電磁弁479を測定セル408側に開く(S36)。
次に、ポンプ480を動かし、容器472、容器473、測定セル408を通液させてシステム全体を洗浄し、洗浄後ポンプ480を停止する(S37)。
最後に、電磁弁478,電磁弁479及び電磁弁481を閉じてカセット471を廃棄する(S38)。
以上、本発明に係る実施形態1及び3において容器の数を2としたが、容器の数2に限らず、複数であれば他の個数であっても良い。また、測定対象に応じて試薬は変更可能であり、記載したものに限定されるものではない。さらに、カセットの各容器の形状は加工しやすい円柱でもよいし、面積節約のため隙間のない六角柱等の多角柱にしても良い。
また、本発明に係る実施形態1〜3において、旋光計によって試料を測定したが、これに限定されるものではなく、分光計などの光学測定器、酵素を用いたバイオセンサ等であっても良い。
本発明に係る実施形態2では、図12に示すように、容器413a内、容器413c内及び容器413e内には樹脂を備え、容器413b内及び容器413d内に洗浄のための防腐剤を備えおく。また、容器413は順次搬送されて連続的に使用される。すなわち、尿糖測定のため容器413aを装着後に尿を通液され、その後容器413bを装着して浄水を通液してシステム全体を洗浄する。このとき、容器413bには防腐剤が入っているので測定装置は洗浄されると共にカビが発生しにくくなる。
また、本発明に係る実施形態1では、図1に示すように、樹脂を備えた樹脂容器32と防腐剤を備えた洗浄容器30を同時に装着することにより、測定後の洗浄を毎回行うことができ且つ樹脂容器32内も洗浄できる。また、この構造では、測定時の出口側から入り口側への逆洗浄が可能となる。
すなわち、本発明に係る実施形態1〜3では、あらかじめ装置内に洗浄剤を保持する必要はなく、複数種の容器を連続あるいは同時に脱着することにより、省スペースでメンテナンスの手間が省け、測定成分や測定手法に応じた防腐剤や洗浄剤を採用できるので、柔軟性のある最適な洗浄及び測定が行える。
以上より、本発明に係る実施形態1〜3では、連続使用可能な容器中に洗浄剤あるいは防腐剤を含む洗浄用フィルタを所定測定回数毎に使用することにより、測定装置の強力な洗浄が行える。また、洗浄用フィルタを含む複数のフィルタを同時に接続することにより、測定した後の装置を新たな接続動作なしで毎回洗浄でき、測定のために使用した測定用フィルタも洗浄できる。このとき、上記構造では、測定時の出口側から入り口側への逆洗浄が可能となるので、汚染状況の軽い側から汚染状況がひどい側へ洗浄される。
さらに、本発明に係る実施形態1〜3では、上記複数のフィルタに試薬を備えることにより、測定したい成分に応じて他種類の試薬を装置自体に備えて多大なスペースを失うことなしに広範囲な成分測定を行える。
以下図1〜図4を用いて、本発明に係る第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
図中、制御装置36は全体システムを制御するためのCPU及び周辺回路から構成される。光学測定装置9は測定セル8の試料液(尿)の旋光度を測定するための装置であり、制御装置36の指示によって測定を行う。浄水容器34は洗浄液を保存するための容器であり、試料液容器33は測定する試料液(尿)を入れておく容器である。電磁弁37は、制御装置36の指示に従って、樹脂容器32側を浄水容器34側または試料液容器33側に選択して開く機能を有する。電磁弁35は、電磁弁37側と測定セル8側とを制御装置36の指示に従って開閉する機能を有する。電磁弁38は、浄水容器34側を制御装置36の指示に従って開閉する機能を有する。電磁弁39は、ポンプ40側が、廃棄側または洗浄容器30側かを制御装置36に従って選択して開く機能を有する。
脱着装置43は、制御装置36の指示に従ってカセット31を脱着するための装置であり、樹脂容器32及び洗浄容器30を同時に脱着する機能を有する。カセット31は塩化ビニルで作製されている。またカセット31は、阻害成分を除去するための樹脂(イオン交換樹脂と合成吸着樹脂)が入っている樹脂容器32及び防腐剤の入っている洗浄容器30の対を複数対有している。樹脂容器32及び洗浄容器30には各々溶液の入口側と出口側に通液穴があり、出口側には容器中味を通過させないためのメンブレンフィルタを備えてある。カセット31は複数回数分の容器から構成されており、自動連続交換可能な機構となっている。光学測定装置9は測定セル8の試料液(尿)の旋光度を測定するための装置であり、制御装置36の指示によって測定する。ポンプ40は制御装置36の指示に従って電磁弁39側と測定セル8側双方向の液の搬送及び停止を行う。
次にカセット31の具体的な交換システムについて説明をする。
図2はカセット31を連続的に自動交換するための詳細機構を示す図である。図中、脱着装置43及び脱着装置44は、容器をはずす際は上へ動き、装着する際は下へ動く。脱着装置45及び脱着装置46は、容器をはずす際は下へ動き、装着する際は上へ動く。
カセット31に備わる容器を交換する際は脱着装置43及び脱着装置44が上へ動き、脱着装置45及び脱着装置46が下へ動いた後に、カセット31内の容器群47bが所定に位置になる長さ分だけ、カセット31が図中の矢印の方向に移動する。その後、脱着装置43及び脱着装置44が下に動き且つ脱着装置45及び脱着装置46が上に動くことにより、カセット31が固定される。
以上の動作によりカセット31内の容器が自動交換される。ここで、容器群47a、容器群47b、容器群47c、容器群47d、及び容器群47eは各々樹脂の入った樹脂容器部と防腐剤の入った洗浄容器部の対から構成されている。
図中、容器群47aは使用済みであり、容器群47bがこれから使用される状態を示している。すなわち、容器群47bを使って測定及び洗浄がなされる状態を示している。以下容器群47c、容器群47d、容器群47eの順番で使用されていく。
図3は、カセットが円盤形状である他の例を示す図である。図3(a)において、脱着装置53及び脱着装置54は、容器をはずす際は上へ動き、装着する際は下へ動く。脱着装置55及び脱着装置56は、容器をはずす際は下へ動き、装着する際は上へ動く。
カセット51に備わる容器を交換する際は、脱着装置53及び脱着装置54が上へ動き且つ脱着装置55及び脱着装置56が下へ動いた後に、カセット51内の容器群57bが所定に位置になる長さ分だけ、カセット51が図中の矢印の方向に回転する。その後、脱着装置53及び脱着装置54が下に動き且つ脱着装置55及び脱着装置56が上に動くことにより、カセット51が固定される。
以上の動作によりカセット51内の容器群が自動交換される。ここで、容器群57a、容器群57b、容器群57c、容器群57d、容器群57e、容器群57f、容器群57g、容器群57h、容器群57i、及び容器群47jは各々樹脂の入った樹脂容器と防腐剤の入った洗浄容器の対から構成されている。
図3(a)中、容器群47aは使用済みであり、容器群47bがこれから使用される状態を示している。すなわち、容器群47bを使って測定且つ洗浄がなされる状態を示す。以下容器群47c、容器群47d、容器群47eの順番で使用されていく。
図3(b)はカセット51の上から見たときの平面図を示す。ここで、円盤の外側に樹脂の入った容器が配置され、内側には防腐剤の入った容器が配置されている。内側の容器は外側の容器の間に配置され、円盤形のカセット51の面積が全体として小さくなるよう工夫されている。
図4は、図1に示す制御装置36のシステムフローチャートを示す図である。
最初に、電磁弁35を閉じて溶液が流れないようにする(S10)。
次に、脱着装置43、脱着装置44、脱着装置45及び脱着装置46によりカセット31を装着する(S11)。
次に、電磁弁37を試料液容器33側に開き、電磁弁35を開くことにより、試料液(尿)が容器に搬送されるパスを確保する(S12)。
次に、ポンプ40を電磁弁39側に動かし、樹脂容器32及び測定セル8内に試料液(尿)を通液し、光学装置9にて測定した後、ポンプ40を停止する(S13)。
次に、電磁弁38を浄水容器34側に開き、電磁弁39をポンプ40側に開く(S14)。
次に、ポンプ40を測定セル8側に動かし、浄水を試料液容器33から測定セル8及び樹脂容器32に通液させてシステム全体を洗浄する(S15)。この時の洗浄液には洗浄容器30内の防腐剤が溶け込んでいるので、カビ発生防止に効果を有する。すなわち、特別な洗浄液を使わなくても、浄水のみでカビの発生を防止することができる。
最後に、電磁弁35及び電磁弁38を閉じ、脱着装置43、脱着装置44、脱着装置45及び脱着装置46をはずしてカセット31を移動する(S26)。
本発明に係る第1の実施形態において洗浄用容器部内の成分は、防腐剤に限定されず、洗浄剤や薬品などの洗浄に有効な成分であっても良い。また、容器群内の容器の数は2に限らず数本でも良く、複数であれば良い。
以下、図5〜図10を用いて、前述した第1の実施形態に係る具体的構成例について説明する。図5は、具体的構成例の概略を示す図である。
測定装置1は、採尿部311、第1ポンプ312、流路切替部313、ジョイント部314、第2ポンプ315、制御部316、表示部317、操作部318、送出管319及びカセット部100、光学測定部2等を有している。
カセット部100は、後述するように、カセット110と、カセット110が着脱可能に保持されるカセット保持部160から構成されている。カセット110は、10個のフィルタ200と洗浄液210を包含している。カセット保持部160は、カセット110の各フィルタ200と接続された10本の尿注入管171〜180(図では、この内の注入管171〜175を表示)、各フィルタ200と接続された10本の尿排出管181〜190(図では、この内の排出管181〜185を表示)、及び洗浄液210が保持されている洗浄液タンクと接続された洗浄液排出管141等を有している。各フィルタ200はそれぞれ1回のみ利用されるので、カセット110は全部で10回分のろ過を行えるように構成されている。したがって、10回のろ過が終了したら、ろ過済みのカセット110は、カセット保持部160から取り外され、新しいカセットが取付られることとなる。なお、カセット部100の詳細については後述する。
流路切替部313は、カセット部100の全ての尿注入管171〜180と接続されており、制御部316からの制御信号に従って内部の流路切替部材を可動させて、選択した1つの尿注入管と第1ポンプ312とを連結することができるように構成されている。
ジョイント部314は、カセット部100の全ての尿排出管181〜190及び第2ポンプ315と接続されている。さらに、ジョイント部314は、送出管319を介して光学測定部2の測定容器320と接続されている。また、測定容器320は、導管331と接続されている。
制御部316は、CPU、ROM、RAM等を有して構成され、ROM等に予め記憶されたプログラムに従い、操作部318から操作入力に応じて、光学測定部2、第1ポンプ312及び第2ポンプ315、流路切替部313、表示部317等をシーケンシャルに制御して、採尿部311から採取した尿のろ過と、ろ過済みの尿の光学的測定を行って、尿糖の濃度の検出を行う。
カセット110に充填されている粒子状のフィルタ200は、尿中のビタミンC等のイオン成分を除去するためのイオン交換樹脂、尿中のペプチド及びアミノ酸等を除去するための合成吸着樹脂、及び活性炭を混合したものが充填されている。なお、フィルタ200はこれに限定されるものではなく、イオン交換樹脂、合成吸着樹脂及び活性炭の一部を混合したものであっても良い。
光学測定部2は、測定するための尿を保持する測定容器320、レーザダイオード321、レンズ322、偏向子323、液晶素子325、ビームスプリッタ324、λ/4板326A及び326B、検光子327A及び327B、受光素子329A及び329B等を有している。ここで、液晶素子331は、水平方向もしくは垂直方向に液晶分子の長軸が揃ったホモジニアス配向の液晶素子325であり、電圧を印加することによって液晶分子が立ち、液晶分子の長軸方向の屈折率が変化するので、位相変調を行うことができるように構成されている。
次に、尿のろ過と尿中の旋光物質(尿糖)の濃度測定について説明する。
ユーザによる操作部318からの測定開始指示信号を制御部316が受信することによって、尿のろ過と旋光物質の濃度測定が開始される。
制御部316は、ろ過に先立って、カセット110内の未使用のフィルタ200と接続されている1本の尿注入管と第1ポンプ312とが連結されるように流路切替部13を制御する。
次に、制御部316は、採尿部311で採取された尿が、流路切替部313によって選択された未使用のフィルタ200へ注入されるように、第1ポンプ312を駆動する。第1ポンプ312により、カセット部100の尿注入管171〜180のいずれか1つを介して、フィルタ200の下部から注入された尿は、フィルタ200を通過するに際に、尿糖以外のビタミンC(アスコルビン酸)、ペプチド及びアミノ酸等が排除される。ろ過済みの尿は、カセット部100の尿排出管181〜190の所定の1つからジョイント部314へ流出し、送出管319を介して、測定容器320を通過する。例えば、測定容器320における測定は、ろ過済みの尿を流しながら行う。なお、その場合の測定の開始及び終了のタイミングは、制御部316によって時間管理される。
光学測定部2において、レーザダイオード321から出射した光束は、レンズ322でコリメートされ、平行光となる。平行光は、偏光子323により、垂直方向に振動する直線偏光になる。偏光子323を透過した透過光は、液晶素子331に入射される。液晶素子331を透過した透過光は、ビームスプリッタ324により反射光と直進光に分岐される。直進光は垂直軸方向に軸を持つλ/4板326Aに入射し、直線偏光となる。この時、直線偏光の偏光方向は、液晶素子331を透過した光線の楕円率に依存するため、液晶素子331に印加した電圧によって変化する。従って、液晶素子331によって直線偏光の偏光方向の変調が可能となる。偏光方向が変調した直線偏光が、測定容器320内の尿に入射すると、尿内の旋光物質(尿糖)の旋光度に応じて未知の変位量だけ旋光する。尿を透過した光線は、λ/4板326Bに入射し、再び楕円偏光に変換され、検光子327Aに入射する。この時、検光子327Aは、光線の内、検光子327Aの透過軸方向の成分のみを透過する。検光子327Aを透過した透過光は、受光素子329Aに入射し、受光素子329Aにおいて電気信号に変換される。
ビームスプリッタ324で分岐された反射光は、尿を透過せず、検光子327Bに入射する。検光子327Bを透過した透過光は、受光素子329Bに入射し、受光素子329Bにおいて電気信号に変換される。
受光素子329Aからの信号と受光素子329Bからの信号との差は、検光子327Aに入射する前の楕円偏光と検光子327Bに入射する前の楕円偏光との差異分(即ち、尿を透過する際の旋光度分)に相当する。従って、制御部316は、受光素子329Aからの信号と受光素子329Bからの信号との差から尿中の旋光物質(尿糖)の旋光度を測定することができる。また、尿中の旋光物質(尿糖)の旋光度が測定できれば、前述した式(3)に基づいて、尿中の旋光物質(尿糖)の濃度を検出することができるので、制御部316は、尿中の旋光物質(尿糖)の旋光度の測定結果から、尿中の旋光物質(尿糖)の濃度を検出することができる。
制御部316は、検出した尿中の旋光物質(尿糖)の濃度を、表示部317に表示し、RAM等に記憶することができる。
また、制御部316は、測定終了後に第2ポンプ315を駆動して、洗浄液210を洗浄液排出管141からジョイント部314へ排出する。洗浄液210はさらに、送出管319及び測定容器320を介して導管331から排出される。洗浄液210が、ジョイント部314、送出管319及び測定容器320を通って排出されることによって、その間に付着した尿又は尿の成分が洗い流されるので、カビの発生を防ぎ、次回の測定を精度良く実行することが可能となる。なお、1つのカセット110の洗浄液保持タンク142(図2参照)には、10回分の洗浄に必要な量の洗浄液210が保持されているものとする。洗浄液として、たとえば界面活性剤を使った洗浄剤を利用することもできる。
図6はカセット部100の分解斜視図であり、図7は図6のAA´断面図である。
カセット110は、穴102を有する上蓋101、簡易逆止弁104を有する上ガスケット103、涙型の上部目皿部材111〜120、本体150、及び円形の下部目皿部材211〜220等から構成される。本体150には、フィルタ200を保持するための10個のフィルタ収納部121〜130、各フィルタを通過した尿を排出するための排出ドレイン131〜140、洗浄液210を保持するための洗浄液タンク142、カセット110をカセット保持部160に固定するための凹部151、凸部152等を有している。なお、図2及び図3では上部目皿部材111〜115、フィルタ収納部121〜126、排出ドレイン131〜136、下部目皿部材211〜215のみを表示している。しかしながら、カセット110は、上部目皿部材、フィルタ収納部、排出ドレイン及び下部目皿部材(図8参照)等を含むセットを、10セット有している。
カセット保持部160は、下ガスケット161、固定部材162、バネ部163、基台164、基台に設けられた穴165、サイドガイド166及び167、尿注入管171〜180、尿排出管181〜190、及び洗浄液排出管141等から構成されている。
上蓋101は、上ガスケット103を挟んで本体150に複数のネジ105によって固定されている。上ガスケット103は、可撓性のシリコン材料によって形成されており、上蓋101によって本体150に固定されることによって、上部目皿部材111〜120及び洗浄液タンク142を密閉する役目を果たしている。
上蓋101の穴102は、洗浄液210が洗浄液タンク142から排出する時に洗浄液210がスムーズに排出されるようにするための空気穴の役目を果たす。また、上ガスケット103の簡易逆止弁104は、カセット110が図6に示す様に、上蓋101が上になるように配置された場合には、図中の下側に撓んで、穴102から空気を通過させる。しかしながら、上ガスケット103の簡易逆止弁は、カセット110が転倒した場合等には、穴102を塞ぐように撓んで、穴から洗浄液210が外部へ流出しないように機能する。さらに、上ガスケット103は、洗浄液210が、蒸発して穴102から外部に発散しないようにする役目も有している。なお、簡易逆止弁を設けた上蓋を直接カセット本体150に接着するようにしても良い。その場合、上ガスケットは不要となる。
カセット110は、カセット保持部160のサイドガイド166及び167によって案内され、凸部152がカセット保持部160の穴165に係合した状態で、カセット保持部160の固定部材162が、バネ部材163によって、凹部151に係合することによって、カセット保持部160上に強固に保持されるように構成されている。
下ガスケット161は、可撓性のシリコン材料によって形成されており、カセット110がカセット保持部160に固定されると、各フィルタ収納部121〜130の注入口221〜230と尿注入管171〜180との間に挟持されて、両者間を流れる尿が漏れないように連結する。同様に、下ガスケット161は、各排出ドレイン131〜140の排出口251〜260と尿排出管181〜190との間に挟持されて、両者間を流れる尿が漏れないように連結する。同様に、下ガスケット161は、洗浄液タンク142の排出口270と洗浄液排出管141との間に挟持されて、両者間を流れる洗浄液が漏れないように連結する。なお、洗浄液排出管141の先端部は、下ガスケット161上に突き出しており、カセット110がカセット保持部160に保持された場合に、洗浄液タンク142の排出口270に配置されている封止シール271を破って、洗浄液210を排出可能とする。下ガスケットは、例えばシリコンゴムによって形成される。なお、本実施例では、カセット保持部160側に下ガスケット161を設けたが、カセット110の下面に下ガスケット161を設けるように構成しても良い。
図8は、尿がろ過される経路を示した図である。
図8では、カセット110のフィルタ収納部121に尿が注入された場合を示しているが、他の9つの何れかのフィルタ収納部122〜130でも同様である。
尿注入管171から注入された尿は、カセット110の下部に設けられたフィルタ収納部121の注入口221(第1注入口に相当)から円形の下部目皿部材211を通ってフィルタ200へ注入され、下側から上側向かってフィルタ200を透過する。フィルタ200を通過した尿は、前述したように、測定阻害成分が除去される。フィルタ収納部121の排出口231(第1排出口に相当)から排出された尿は、上部目皿部材111に浸み込み、排出ドレイン131の注入口241(第2注入口に相当)へ流れ込む。排出ドレイン131に流れ込んだろ過済みの尿は、カセット110の下部に設けられた排出ドレインの排出口251(第2排出口に相当)及び尿排出管181を介して、カセット部100の外部へ流出する。
上部目皿部材111は、フィルタ200としてフィルタ収納部121内に充填されている各種樹脂粒子等がフィルタ収納部121外へ流れだすのを防止すると共に、フィルタ200を通過した尿が排出ドレイン131へ流れ込むように作用する。フィルタ収納部121の排出口302の断面積は、排出ドレイン131の注入口の断面積より大きくなるように設計されている。上部目皿部材111は、フィルタ収納部121の排出口231と排出ドレイン131の注入口241の両方を効率的に覆うために、涙型の形状をしており、例えば、焼結ポリエステル樹脂又はポリエーテル系ウレタンフォーム等から構成される。尿は上部目皿部材111を横方向に伝って排出ドレイン131に流れ込むので、厚み方向に流れ込む場合と比較して経路が長くなり、フィルタ収納部121外に樹脂等が流れ出すのを防ぐのに効果的である。
円形の下部目皿部材211〜220は、それぞれ、フィルタ収納部121〜130内の充填されている各種樹脂粒子等がフィルタ収納部121〜130外へ流れだすのを防止している。また、上部目皿部材111〜120と同様に、下部目皿部材211〜220も、焼結ポリエステル樹脂又はポリエーテル系ウレタンフォーム等から構成される。
前述したように、カセット110への尿の注入口、ろ過済みの尿の排出口、洗浄液210の排出口は、全てカセット110の下面側に設けたので、カセット110の着脱が容易に行えるようになった。同様に、カセット保持部160の尿注入管171〜180、尿排出管181〜190、洗浄液排出管141は、全てカセット保持部160の下面側に設けたので、測定装置1内のカセット部100への配管が簡単な構成となった。
図9は便器に図5に示す測定装置1を組み込んだ例を示す図であり、図10はその斜視図である。
便器は、水タンク340、便器本体341及び便座342等から構成される。収納部350が取付部材352によって、便器本体341の一方の側面に固定されている。収納部350には、採尿部311を除き、光学測定部2を含む測定装置1が収納されている。採尿部311は便器本体341内に移動可能に取付されており、収納部350内の測定装置1と連結されている。また、収納部350の上面側には、開閉部351が備えられており、開閉部351を開放することによって、カセット110を収納部350の上側から着脱することができるように構成されている。なお、図10では、水タンク340は省略されている。
収納部350の上面に配置された操作部318の測定開始操作により、採尿部311は、不図示の移動機構によって、待機位置344から採尿位置343へと移動する。採尿部311に入った尿は、前述した様に、制御部316による制御に従って、フィルタ200でろ過され、光学測定部2で尿糖の濃度が検出される。検出された尿糖の濃度は、表示部317に表示される。なお、カセット110が有する10個のフィルタ200が全て使用された場合にも、制御部316は、表示部317に、カセット110の取替えを指示する警告表示を行う。
以上、本発明に係る第1の実施形態の具体的構成例について説明した。上述した実施形態では、10個のフィルタ収納部121〜130を有するカセット110を利用するように構成したが、フィルタ収納部の個数は、10に限定されるものではなく、1個でも、他の数であっても良い。また、第1及び第2ポンプ312及び315を1つとすることも可能である。さらに、上蓋101は接着剤により封止することも可能である。さらに、上述した洗浄液210は粉状や固形の洗浄剤であっても良い。また、カセットに使用される材料は、ポリプロピレン、ABS、ポリスチレン、アクリル等で良く、特に特定の材料に限定される必要はない。
本発明に係る第1の実施形態の具体的構成例によれば、試料をろ過するフィルタと洗浄液とを同じカセット中に保持するようにしたので、簡易な構成で、コンパクトなカセット又は測定装置を構成することが可能となり、さらにメンテナンスを簡単に行うことができるようになった。
また、本発明に係る第1の実施形態の具体的構成例によれば、カセットへの試料の注入口及び排出口と、洗浄液の排出口とを、全てカセットの下面に設けた場合には、カセットの着脱が簡単な構成で行うことが可能となった。さらに、カセットへの試料の注入管及び排出管と、洗浄液の排出管を、全てカセット保持部の下面に設けた場合には、測定装置内の配管を簡単に構成することが可能となった。さらに、注入口と排出口が共に備えられているので、カセットの取り外し時にユーザの手に尿などの試料が触れることはなく、衛生面への配慮という意味で有効である。
さらに、本発明に係る第1の実施形態の具体的構成例によれは、フィルタの排出口と排出ドレインの注入口を涙型に形成された目止部材によって相互に連結した場合には、樹脂粒子の封止と試料の移動を効率良く達成することが可能となった。
以下図11〜図13を用いて、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
制御装置410は全体システムを制御するためのCPU及び周辺回路から構成される。光学測定装置409は測定セル408の試料液(尿)の旋光度を測定するための装置であり、制御装置410の指示によって測定する。浄水容器404は洗浄液を保存するための容器であり、試料液容器403は測定する試料液(尿)を入れておく容器である。電磁弁406は浄水容器404側または試料液容器403側を制御装置410の指示に従って選択して開く機能を有する。電磁弁414は電磁弁406側と容器413側を制御装置410の指示に従って開閉する機能を有する。
脱着装置411及び脱着装置412は制御装置410の指示に従って容器413を脱着するための装置である。容器413は塩化ビニルで作製されており、阻害成分を除去するための樹脂(イオン交換樹脂と合成吸着樹脂)あるいは防腐剤が入っている。また、容器413には溶液の入口側と出口側に通液穴があり、出口側には樹脂を通過させないためのメンブレンフィルタを備えてある。ポンプ407は制御装置410の指示に従って液の搬送・停止を行う。
次に容器413の具体的な交換システムについて説明をする。
図12は容器413を連続的に自動交換するための詳細機構を示す図である。図中、脱着装置411は、容器413をはずす際は上へ動き、装着する際は下へ動く。脱着装置412は、容器413をはずす際は下へ動き、装着する際は上へ動く。
容器413を交換する際は、脱着装置411が上へ動き且つ脱着装置412が下へ動いた後に、容器413bが所定の位置になる長さ分だけベルト402が図中の矢印の方向に引っ張られる。その後、脱着装置411が下に動き且つ脱着装置412が上に動くことにより、容器413bが固定される。
以上の動作により容器413の自動交換が行われる。ここで、容器413a内、容器413c内及び容器413e内には樹脂を備え、容器413b内及び容器413d内に洗浄のための防腐剤を備える。
図中、容器413aは使用済みであり、容器413bはこれから使用される容器である。すなわち、容器413aが使用されて測定が行われ、次のステップで、容器413bが装着されて、洗浄ステップとなる。以下容器413cで測定、容器413dで洗浄、容器413eで測定という順番で使用されていく。各容器はベルト402上に備えられている。
図13は、図11に記載される制御装置410のシステムフローチャートを示す図である。
最初に、電磁弁414を閉じて(S20)、溶液が流れないようにする。
次に、脱着装置411及び脱着装置412により樹脂の入った容器413を装着する(S21)。
次に、電磁弁406を試料液容器403側に開き、電磁弁414を開くことにより、試料液(尿)が容器に搬送されるパスを確保する(S22)。
次に、ポンプ407を動かし、容器413に試料液(尿)を送り、測定セル408内に通液して光学装置409にて測定した後、ポンプ407を停止し、容器413を移動する(S23)。
次に、電磁弁414を閉じ、電磁弁406を浄水容器404側に開き、脱着装置411及び脱着装置412をはずして容器413を移動する(S24)。
次に、脱着装置411及び脱着装置412により、防腐剤の入った容器413を装着する(S25)。
次に、ポンプ407を動かし、浄水を容器413及び測定セル408に通液させてシステム全体を洗浄し、洗浄後ポンプ4407を停止する(S26)。この時の洗浄液には容器413内の防腐剤が溶け込んでいるので、カビ発生防止に効果がある。すなわち、特別な洗浄液を使わなくても、浄水のみでカビの発生を防止することができる。
以上、本発明に係る第2の実施形態について説明を行った。ここでは、樹脂と防腐剤は1個置きに配置されているが、それに限定されず、例えば数本の樹脂容器に対して1本の防腐剤容器を設けるようにしても良い。また、洗浄用容器部内の成分は、防腐剤に限定されず、洗浄剤や薬品などの洗浄に有効な成分であっても良い。
以下図14及び図15を用いて、本発明に係る第3の実施形態について説明する。
図14は、第3の実施形態に係る測定装置の全体システムの概略構成図である。
図中、制御装置476は全体システムを制御するためのCPU及び周辺回路から構成される。光学測定装置409は測定セル408の試料液(尿)の旋光度を測定するための装置であり、制御装置476の指示によって測定する。浄水容器475は洗浄液を保存するための容器であり、試料液容器474は測定する試料液(尿)を入れておく容器である。電磁弁477は、カセット471側を浄水容器475側または試料液容器474側に、制御装置476の指示に従って選択して開く機能を有する。
カセット431はプラスチックで作製されている。カセット431は、所定の第1のアミノ酸を着色するための試薬が入っている容器472及び所定の第2のアミノ酸を着色するための試薬が入っている容器473の対から構成され、上述の対はカセット471内に複数対備えられている。電磁弁479は、容器472と測定セル408側を制御装置476の指示に従って開閉する機能を有する。電磁弁481は、容器473と測定セル408側を制御装置436の指示に従って開閉する機能を有する。ポンプ480は測定セル408側あるいは反対側に制御装置436に従って送液する機能を有する。ここで、カセット471の具体的な構造は第1の実施の形態の例で示したものと同様である。
図15は、図14に示す制御装置476のシステムフローチャートを示す図である。
最初に、測定を開始に際して、電磁弁78を閉じて溶液が流れないようにする(S30)。
次に、脱着装置483においてカセット471を装着する(S31)。
次に、電磁弁477を試料液容器474側に開き、電磁弁478及び電磁弁479を開くことにより、試料液(尿)が容器部72に搬送されるパスを確保する(S32)。
次に、ポンプ480を廃棄側に動かし、容器472及び測定セル408内に試料液(尿)を通液して容器472内の試薬と試料液を反応させた後、光学装置409にて測定し、ポンプ480を停止する(S33)。
次に、電磁弁479を閉じて且つ電磁弁481を開くことにより、試料液(尿)が容器473に搬送されるパスを確保する(S34)。
次に、ポンプ480を廃棄側に動かし、容器473及び測定セル408内に試料液(尿)を通液して容器473内の試薬と試料液を反応させた後、光学装置409にて測定し、ポンプ480を停止する(S35)。
次に、電磁弁477を浄水容器475側に開き、電磁弁479を測定セル408側に開く(S36)。
次に、ポンプ480を動かし、容器472、容器473、測定セル408を通液させてシステム全体を洗浄し、洗浄後ポンプ480を停止する(S37)。
最後に、電磁弁478,電磁弁479及び電磁弁481を閉じてカセット471を廃棄する(S38)。
以上、本発明に係る実施形態1及び3において容器の数を2としたが、容器の数2に限らず、複数であれば他の個数であっても良い。また、測定対象に応じて試薬は変更可能であり、記載したものに限定されるものではない。さらに、カセットの各容器の形状は加工しやすい円柱でもよいし、面積節約のため隙間のない六角柱等の多角柱にしても良い。
また、本発明に係る実施形態1〜3において、旋光計によって試料を測定したが、これに限定されるものではなく、分光計などの光学測定器、酵素を用いたバイオセンサ等であっても良い。
本発明に係る実施形態2では、図12に示すように、容器413a内、容器413c内及び容器413e内には樹脂を備え、容器413b内及び容器413d内に洗浄のための防腐剤を備えおく。また、容器413は順次搬送されて連続的に使用される。すなわち、尿糖測定のため容器413aを装着後に尿を通液され、その後容器413bを装着して浄水を通液してシステム全体を洗浄する。このとき、容器413bには防腐剤が入っているので測定装置は洗浄されると共にカビが発生しにくくなる。
また、本発明に係る実施形態1では、図1に示すように、樹脂を備えた樹脂容器32と防腐剤を備えた洗浄容器30を同時に装着することにより、測定後の洗浄を毎回行うことができ且つ樹脂容器32内も洗浄できる。また、この構造では、測定時の出口側から入り口側への逆洗浄が可能となる。
すなわち、本発明に係る実施形態1〜3では、あらかじめ装置内に洗浄剤を保持する必要はなく、複数種の容器を連続あるいは同時に脱着することにより、省スペースでメンテナンスの手間が省け、測定成分や測定手法に応じた防腐剤や洗浄剤を採用できるので、柔軟性のある最適な洗浄及び測定が行える。
以上より、本発明に係る実施形態1〜3では、連続使用可能な容器中に洗浄剤あるいは防腐剤を含む洗浄用フィルタを所定測定回数毎に使用することにより、測定装置の強力な洗浄が行える。また、洗浄用フィルタを含む複数のフィルタを同時に接続することにより、測定した後の装置を新たな接続動作なしで毎回洗浄でき、測定のために使用した測定用フィルタも洗浄できる。このとき、上記構造では、測定時の出口側から入り口側への逆洗浄が可能となるので、汚染状況の軽い側から汚染状況がひどい側へ洗浄される。
さらに、本発明に係る実施形態1〜3では、上記複数のフィルタに試薬を備えることにより、測定したい成分に応じて他種類の試薬を装置自体に備えて多大なスペースを失うことなしに広範囲な成分測定を行える。
Claims (14)
- 試料のろ過を行うためのカセットであって、
試料から測定阻害成分をろ過するフィルタと、
前記フィルタを収納する収納部と、
試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤と、
前記洗浄液又は洗浄剤を保持する保持タンクと、
を有することを特徴とするカセット。 - 前記収納部は、前記カセットの外部から試料が注入される第1注入口と、前記フィルタを通過した試料を排出する第1排出口を有し、
前記フィルタを通過した試料が注入される第2注入口と、前記第2注入口から注入された試料を前記カセットの外部に排出するための第2排出口を有する排出ドレインと、
前記収納部の前記第1排出口から排出された試料を前記排出ドレインの前記第2注入口へ移動させるための移動部材とを更に有し、
前記保持タンクは、前記洗浄液又は洗浄剤を前記カセットから排出するための第3排出口を有する、請求項1に記載のカセット。 - 前記第1注入口、前記第2排出口及び第3排出口の全てが、前記カセットの下面に配置されている、請求項2に記載のカセット。
- 前記フィルタは、樹脂粒子から構成され、
前記第1排出口は、前記第2注入口より大きな断面積を有するように構成され、
前記移動部材は、前記樹脂粒子を封止し且つ試料を前記第1排出口から前記第2注入口へ移動させるために、涙型に形成されている、請求項4に記載のカセット。 - 前記カセットは、前記フィルタ及び前記排出ドレインの組を複数組有している、請求項2に記載のカセット。
- 試料のろ過を行うための測定装置であって、
試料から測定阻害成分をろ過するフィルタ、前記フィルタを収納する収納部、試料の流路を洗浄するための洗浄液又は洗浄剤、及び前記洗浄液又は洗浄剤を保持する保持タンクを有するカセットと、
前記カセットを着脱自在に保持するカセット保持部と、
前記フィルタにより測定阻害成分をろ過された試料を保持する測定容器と、
前記測定容器内の試料の旋光物質の光学測定を行うための光学測定部と、
を有することを特徴とする測定装置。 - 前記収納部は、前記カセットの外部から試料が注入される第1注入口と、前記フィルタを通過した試料を排出する第1排出口を有し、
前記フィルタを通過した試料が注入される第2注入口と、前記第2注入口から注入された試料を前記カセットの外部に排出するための第2排出口を有する排出ドレインと、
前記収納部の前記第1排出口から排出された試料を前記排出ドレインの前記第2注入口へ移動させるための移動部材とを更に有し、
前記保持タンクは、前記洗浄液又は洗浄剤を前記カセットから排出するための第3排出口を有する、請求項6に記載の測定装置。 - 前記第1注入口、前記第2排出口及び第3排出口の全てが、前記カセットの下面に配置されている、請求項7に記載の測定装置。
- 前記フィルタは、樹脂粒子から構成され、
前記第1排出口は、前記第2注入口より大きな断面積を有するように構成され、
前記移動部材は、前記樹脂粒子を封止し且つ試料を前記第1排出口から前記第2注入口へ移動させるために、涙型に形成されている、請求項8に記載の測定装置。 - 前記カセットは、前記フィルタ及び前記排出ドレインの組を複数組有している、請求項7に記載の測定装置。
- 前記カセット保持部は、前記第1注入口へ試料を注入するための試料注入管、前記第2排出口から試料を排出するための試料排出管、及び前記第3排出口から前記洗浄液を排出するための洗浄液排出管を有する、請求項6に記載の測定装置。
- 前記第1注入口、前記第2排出口及び第3排出口の全てが、前記カセットの下面に配置されおり、
前記試料注入管、前記試料排出管及び前記洗浄液排出管の全てが、前記カセット保持部の下面に配置されている、
請求項11に記載の測定装置。 - 前記試料排出管から排出されたろ過済みの試料を、前記測定容器に送出するための送出管と、を更に有する請求項12に記載の測定装置。
- 前記洗浄液又は洗浄剤は、少なくとも前記測定容器の洗浄を行う、請求項6に記載の測定装置。
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