JPWO2007032484A1 - 義歯設計用サベイヤー装置 - Google Patents

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Abstract

鉤及び床設計ができ、スムースな着脱が可能で、装着後の安定感に富む義歯を製作する装置であり、基台テーブル2、歯型模型をセッティングする模型受台3、模型受台を基台テーブル上に角度調節設定して支持する模型受台支持手段4、模型受台上の歯型模型に対してサベイヤーラインを印記するサベイヤーライン印記手段5とを含み、模型受台支持手段が基台テーブル上に垂直にのびる第1の回転軸6に回転可能に支持され、基台テーブル上に平行にのびるV軸7を軸支するV軸回転テーブル8、V軸に回転可能に支持され、V軸に直交する第2の回転軸9を備えたX−Y軸ベーステーブル10、第2の回転軸に軸支され、第2の回転軸に直交するX軸11を備えたX−Y軸回転テーブル12、X軸に軸支され、X軸に直交するY軸13を備えたY軸ベーステーブル14、Y軸の軸体15から径方向にのびるユニバーサルジョイント機構16により連結した模型受台支持プレート17とからなる。

Description

この発明は、歯科技工用の機械器具に係るものであって、特に、鉤設計(クラスプ設計)並びに床設計の双方を包括的に設計処理することができるようにしたものであり、スムースな着脱が可能であって、装着後における安定感のある義歯を製作するための設計を施す目的に使用される義歯設計用サベイヤー装置に関するものである。
周知のように、歯科治療に関して、例えば、抜歯などで歯牙が欠損した場合、咀嚼機能や審美性を回復するために義歯を装着する必要がある。このような義歯は、その製作手順として、まず、患者の口腔内を印象採取し、採取した印象にもとづいて、石膏製の歯型模型を作成する作業工程を含んでいる。この歯型石膏模型は、患者の歯肉部分と、この歯肉部分からのびる健全な残存歯牙部分と、抜歯などによる歯牙欠損部の歯肉部とを極めて忠実に印象して再現したものからなっている。この歯型石膏模型にもとづいて、例えば、患者の欠損歯牙部分を補綴する義歯を作成する。
従来、鉤を有する義歯を設計する場合において、装着後の安定感のある義歯を製作するためには、鉤は重要な構成部材であり、それゆえに鉤の設計は極めて重要である。一般的な鉤設計法として、従来の極めて単純な構成でなるサベイヤー装置を用いて、着脱方向を一方向で設計する方法が知られている。しかしながら、実際の臨床では、鉤歯と鉤歯の歯軸傾斜が異なるような場合とか、床と鉤の設計方向をそれぞれ別々に設定したい場合がある。これらの場合、例えば、同一出願人の開発にかかる特許文献1(特開平7−47089号公開公報)および特許文献2(特開平9−289994号公開公報)により公開されている鉤設計用サベイヤー装置が使用されてきている。
上記する特開平7−47089号公開公報に記載のあるサベイヤー装置は、概略的には、〔X軸−Y軸−模型(X−Y−M)〕タイプの装置(以下、A型のサベイヤー装置という)であって、角度目盛が付いたX軸およびY軸を回転させ、模型を傾斜させて、鉤外形線を表記するという鉤設計法を提案したものであった。さらに、上記する特開平9−289994号公開公報に記載のあるB型のサベイヤー装置は、B−1型のサベイヤー装置とB−2型のサベイヤー装置とを含むものである。特許文献2には、上記A型のサベイヤー装置と、B型のサベイヤー装置との違いを詳細に述べている。上記B型のサベイヤー装置は、特許文献1に記載のサベイヤー装置(X−Y−M)の構造に対して、Z軸を追加するとともに、そのZ軸と模型の作用原点Mとを整合させるZ軸整合機構を設けることによって、鉤設計に方向性を持たすことが可能になり、審美的な鉤設計が可能になった。
さらに、このA型のサベイヤー装置は、X軸およびY軸で最初の着脱方向の設定を兼ねていたので、X軸およびY軸のどちらか一方が傾いている場合の角度設定の誤差が生じていた。この点に関して、前記B−1型のサベイヤー装置は、図9Aに、その概略を示すように、ユニバーサルジョイント機構をも追加してあるので、最初の着脱方向の設定を行うことにより、確実にX軸方向あるいはY軸方向に角度設定が可能となった。このB−1型のサベイヤー装置は、(X−Y−Z−Z軸整合機構−U−M)によって構成されるものである。
さらにまた、この特許文献2に記載のB型のサベイヤー装置は、B−2型のサベイヤー装置として改良が施され、図9Bに、その概略を示すように、回転軸X2および回転軸Y2とユニバーサルジョイント機構Uとを追加することにより、模型を傾斜させて行う鉤設計法が、一方向でしか行えなかったのが、多方向で行うことができるようになった。このA−2型のサベイヤー装置は、(X1−Y1−Z−Z軸整合機構−Y2−X2−U−M)によって構成されるものである。
特開平07−047089号公報(要約、図1) 特開平09−289994号公報(要約、図1〜図5)
そこで、この発明では、上記する従来技術の問題点を解消すべくなしたものであって、特に重要な要素は、そこで、今回、この発明において提案する新たなサベイヤー装置は、図1および図2に、その概略を示すように、〔基台テーブル−第1の回転軸−V(X−Y)軸−第2の回転軸−X軸−Y軸−ユニバーサルジョイント−平面変位継手手段−M〕として構成されるものであって、上記するB−2型のサベイヤー装置(X1−Y1−Z−Z軸整合機構−Y2−X2−U−M)と比べた場合、作用軸の数を減らしたにもかかわらず、同じ機能を有する装置を構成するものであり、上記で提案している鉤設計法と多方向設計の実行が可能であるとともに、単純な構造になったことにより、安価に商品化することができ、コンパクト化が可能であり、サベイヤーラインの印記作業の省力化において、極めて有効に作用する新たなサベイヤー装置を提供することにある。
この発明は、上記する目的を達成するにあたって、請求項1に記載の発明は、基台テーブルと、歯型模型をセッティングするための模型受台と、前記模型受台を前記基台テーブル上で、該基台テーブルに対して所望の角度位置に角度調節設定して支持する模型受台支持手段と、前記模型受台にセッティングされた歯型模型に対してサベイヤーラインを印記するためのサベイヤーライン印記手段とを含むサベイヤー装置であって、
前記模型受台支持手段が、前記基台テーブル上に垂直にのびる第1の回転軸によって回転可能に支持されていて、前記基台テーブル上に平行にのびるV軸を軸支するV軸回転テーブルと、前記V軸のまわりに回転可能に支持され、前記V軸に直交する第2の回転軸を備えたX−Y軸ベーステーブルと、前記第2の回転軸に軸支され、前記第2の回転軸に直交するX軸を備えたX−Y軸回転テーブルと、前記X軸に軸支され、前記X軸に直交するY軸を備えたY軸ベーステーブルと、前記Y軸の軸体から径方向にのびるユニバーサルジョイント機構を介して連結されている模型受台支持プレートとからなることを特徴とする義歯設計用サベイヤー装置を構成するものである。
さらに、この発明において、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の義歯設計用サベイヤー装置であって、前記基台テーブルに対して、前記第1の回転軸によって回転可能に支持されている前記V軸回転テーブルを0度設定位置と±θ度の角度範囲位置で固定する第1の固定手段と、前記X−Y軸ベーステーブルに対して、前記第2の回転軸によって回転可能に支持されている前記X−Y軸回転テーブルを0度設定位置と±θ度の角度範囲位置で固定する第2の固定手段とを設けたことを特徴とするものである。
さらにまた、この発明において、請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは請求項2に記載の義歯設計用サベイヤー装置であって、前記V軸回転テーブルに対し、前記V軸によって回転可能に支持されている前記X−Y軸ベーステーブルを0度設定位置と±θ度の角度範囲に調節して設定する第1の角度設定調節機構と、前記X−Y軸回転テーブルに対し、前記X軸によって回転可能に支持されている前記Y軸ベーステーブルを0度設定位置と±θ度の角度範囲に調節して設定する第2の角度設定調節機構と、前記Y軸ベーステーブルに対し、前記Y軸の軸体を0度設定位置と±θ度の角度範囲に調節して設定する第3の角度設定調節機構とを設けたことを特徴とするものでもある。
さらにまた、この発明において、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の義歯設計用サベイヤー装置であって、前記V軸における第1の角度設定調節機構が0度設定位置にあるとき、第2の回転軸のまわりに、前記X軸が、前記V軸に軸整合する角度位置と、前記Y軸が、前記V軸に軸整合する角度位置との範囲で角度設定可能になしたことを特徴とするものでもある。
この発明になる義歯設計用サベイヤー装置の基本的な構成例を示すものであって、V(X−Y)軸に対してY軸が軸整合している状態を示す概略的な斜視図である。 図1に示す状態から、V(X−Y)軸に対してX軸が軸整合している状態へ移行した状態を示す概略的な斜視図である。 この発明になる義歯設計用サベイヤー装置の具体的な一実施例であって、当該義歯設計用サベイヤー装置の概略的な平面図である。 図3中、矢印aの方向から見た概略的な正面図である。 図3中、矢印bの方向から見た概略的な左側面図である。 図6Aは、歯型石膏模型Mを直接受けてセットするための模型受台の例を示す概略的な平面図であり、図6Bは、模型受台を平面変位継手手段を介して支持する支持テーブルの例を示す概略的な平面図であり、図6Cは、模型受台と支持テーブルとの間を平面変位可能で且つ固定可能な構成でなる平面変位継手手段の一例を示す概略的な側断面図である。 この発明になる義歯設計用サベイヤー装置におけるサベイヤーライン印記手段の具体的な構成例を示す概略的な一側面図である。 この発明になる義歯設計用サベイヤー装置により、サベイヤーラインを表記する実行例を説明するための歯型石膏模型を示す概略的な説明図である。 従来のサベイヤー装置の構成例を示すものであり、図9Aは、従来のB−1型サベイヤー装置の概略的な斜視図、図9Bは、B−2型サベイヤー装置の概略的な斜視図である。
符号の説明
1 義歯設計用サベイヤー装置
M 歯型石膏模型
Mo 歯型石膏模型の鉤作用中心域
2 基台テーブル
3 模型受台
4 模型受台支持手段
5 サベイヤーライン印記手段
6 第1の回転軸
7 V軸(X方向、Y方向を共用する軸)
8 V軸回転テーブル
9 第2の回転軸
10 X−Y軸ベーステーブル
11 X軸
12 X−Y軸回転テーブル
13 Y軸
14 Y軸ベーステーブル
15 Y軸の軸体
16 ユニバーサルジョイント機構
17 模型受台支持プレート
18 平面変位継手手段
19 0度設定位置
20 ±θ度の角度範囲位置
21 第1の固定手段
22 0度設定位置
23 ±θ度の角度範囲位置
24 第2の固定手段
25 0度設定位置
26 ±θ度の角度範囲
27 第1の角度設定調節機構
28 0度設定位置
29 ±θ度の角度範囲
30 第2の角度設定調節機構
31 0度設定位置
32 ±θ度の角度範囲
33 第3の角度設定調節機構
34 ユニバーサル球体
35 連結軸
36 磁石
37 歯型石膏模型セッティングプレート
38 模型セッティング手段
39 多数の孔
40 一対の受けピン
41 締め付けネジ
42 締め付け部材
43 ポール部材
46 継ぎ手部
47 アーム
48 外筒体
49 ペン部材
50 磁気結合手段
51 上部ノック
52 印記芯体
以下、この発明になる義歯設計用サベイヤー装置について、上記する図1〜図7に示す具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
まず、この発明になる義歯設計用サベイヤー装置1の具体的な構成例について、図1〜図7にもとづいて説明する。上記する各図において詳細に示す通り、この発明になる義歯設計用サベイヤー装置1は、基台テーブル2と、歯型模型Mをセッティングするための模型受台3と、前記模型受台3を前記基台テーブル2上で、該基台テーブル2に対して所望の角度位置に角度調節設定して支持する模型受台支持手段4と、前記模型受台3にセッティングされた歯型模型Mに対してサベイヤーラインを印記するためのサベイヤーライン印記手段5とを含むものからなっている。
この発明において、最も重要な要素である模型受台支持手段4は、前記基台テーブル2上に垂直にのびる第1の回転軸6によって回転可能に支持されていて、前記基台テーブル2上に平行にのびるV軸(X方向、Y方向を共用する軸)7を軸支するV軸回転テーブル8と、前記V軸7のまわりに回転可能に支持され、前記V軸7に直交する第2の回転軸9を備えたX−Y軸ベーステーブル10と、前記第2の回転軸9に軸支され、前記第2の回転軸9に直交するX軸11を備えたX−Y軸回転テーブル12と、前記X軸11に軸支され、前記X軸11に直交するY軸13を備えたY軸ベーステーブル14と、前記Y軸13の軸体15から径方向にのびるユニバーサルジョイント機構16を介して連結されている模型受台支持プレート17と、前記模型受台支持プレート17と前記模型受台3との間に設けた平面変位継手手段18とからなっている。
さらに、この発明において、前記模型受台支持手段4は、前記基台テーブル2に対して、前記第1の回転軸6によって回転可能に支持されている前記V軸回転テーブル8を0度設定位置19と±θ度の角度範囲位置20で固定する第1の固定手段21と、前記X−Y軸ベーステーブル10に対して、前記第2の回転軸9によって回転可能に支持されている前記X−Y軸回転テーブル12を0度設定位置22と±θ度の角度範囲位置23で固定する第2の固定手段24とを有するものからなっている。
さらにまた、前記模型受台支持手段4は、前記V軸回転テーブル8に対し、前記V軸7によって回転可能に支持されている前記X−Y軸ベーステーブル10を0度設定位置25と±θ度の角度範囲26に調節して設定する第1の角度設定調節機構27と、前記X−Y軸回転テーブル12に対し、前記X軸11によって回転可能に支持されている前記Y軸ベーステーブル14を0度設定位置28と±θ度の角度範囲29に調節して設定する第2の角度設定調節機構30と、前記Y軸ベーステーブル14に対し、前記Y軸13の軸体15を0度設定位置31と±θ度の角度範囲32に調節して設定する第3の角度設定調節機構33とを有するものからなっている。
さらにまた、前記模型受台支持手段4は、前記V軸7における第1の角度設定調節機構27が0度設定位置25にあるとき、前記第2の回転軸9のまわりに、前記X軸11が、前記V軸7に軸整合する角度位置と、前記Y軸13が、前記V軸7に軸整合する角度位置との範囲で角度設定可能なように構成されている。
前記V軸回転テーブル8は、前記第1の回転軸6に回転可能に支持されている基部8aと、前記基部8aの両端部から上方に向けてのびる垂直立上がり部8b、8bとからなっている。前記垂直立上がり部8bの上部側に、V軸7を構成する軸受け部8cが設けてあり、当該軸受け部8cの外周部には、X−Y軸ベーステーブル10をV軸7のまわりに回転させて回転角度を設定するための0度設定位置25と±θ度の角度範囲26の目盛が付してある。
前記X−Y軸ベーステーブル10は、垂直上向きにのびる第2の回転軸9を備えた基部10aと、前記基部10aの両端部から上方に向けてのびる垂直立上がり部10b、10bとからなっている。前記垂直立上がり部10bの上部側に、V軸7を構成する軸受け部10cが設けてあり、当該軸受け部10cの外周部には、基準点目盛が付してある。図中、参照符号R1は、基準点変更用の目盛付リングであって、V軸7に対してフリーであり、止めネジ53によってV軸7に固定することができるようになっている。第1の角度設定調節機構27を構成する第1の操作ノブの操作によって、V軸回転テーブル8の軸受け部8c、X−Y軸ベーステーブル10の軸受け部10cを瞬時に回転可能に開放し、瞬時に固着することができるようになっている。
前記X−Y軸回転テーブル12は、前記第2の回転軸9に回転可能に支持されている基部12aと、前記基部12aの両端部から上方に向けてのびる垂直立上がり部12b、12bとからなっている。前記垂直立上がり部12bの上部側に、X軸9を構成する軸受け部12cが設けてあり、当該軸受け部12cの外周部には、Y軸ベーステーブル14をX軸9のまわりに回転させて回転角度を設定するための0度設定位置28と±θ度の角度範囲29の目盛が付してある。
前記Y軸ベーステーブル14は、基部14aと、前記基部14aの直交する端部から上方に向けてのびる垂直立上がり部14b1、14b2とからなっている。前記一方の垂直立上がり部14b1の上部側に、X軸11を構成する軸受け部14cが設けてあり、該軸受け部14cの外周部には、基準点目盛が付してある。図中、参照符号R2は、基準点変更用の目盛付リングであって、X軸11に対してフリーであり、止めネジ54によってX軸11に固定することができるようになっている。第2の角度設定調節機構30を構成する第2の操作ノブの操作によって、X−Y軸回転テーブル12の軸受け部12c、Y軸ベーステーブル14の軸受け部14cを瞬時に回転可能に開放し、瞬時に固着することができるようになっている。
前記他方の垂直立上がり部14b2の上部側に、Y軸13を構成する軸受け部14cが設けてあり、該軸受け部14cの外周部には、基準点目盛が付してある。図中、参照符号R3は、基準点変更用の目盛付リングであって、Y軸13に対してフリーであり、止めネジ55によってY軸13に固定することができるようになっている。第3の角度設定調節機構33を構成する第3の操作ノブの操作によって、Y軸ベーステーブル14の軸受け部14c 、Y軸の軸体15を瞬時に回転可能に開放し、瞬時に固着することができるようになっている。
一方、前記ユニバーサルジョイント機構16において、ユニバーサル球体34における連結軸35の出力端側には、前記模型受台支持プレート17が固着されている。一例において、前記模型受台支持プレート17には、プレート表面側の平面性を確保した状態でなる磁石36、36が設けてある。これに対して、前記模型受台3は、磁性体金属材料でなる歯型石膏模型セッティングプレート37と、歯型石膏模型Mを手際よくセットするに適した模型セッティング手段38を含むものからなっている。前記模型セッティング手段38は、前記歯型石膏模型セッティングプレート37に設けてある多数の孔39に対して適宜選択的に嵌め合わされる一対の受けピン40、40と、歯型石膏模型のサイドから締め付け可能な締め付けネジ41を備えた締め付け部材42とを含むものからなっている。
前記平面変位継手手段18は、磁石36、36を備えた模型受台支持プレート17と、磁性体金属材料でなる歯型石膏模型セッティングプレート37を備えた模型受台3とによって構成されており、前記模型受台支持プレート17と模型受台3とは、任意に平面変位させた状態位置において磁力により磁力結合するようになっている。この平面変位継手手段18は、上記する実施例にのみ限定されるものではなく、前記模型受台支持プレート17と模型受台3の両者を平面的にスライド変位させて、所望の位置において固定することができる継手手段によって構成することもできる。
一方、この発明装置において、前記サベイヤーライン印記手段5は、図4に示すように、前記基台テーブル2上に上方に向けてのびるポール部材43と、前記ポール部材43に取り付けられていて、自由に旋回可能な継ぎ手部46によって組み立てられているアーム47を含むものからなっている。図4に示す実施例において、前記サベイヤーライン印記手段5は、前記アーム47に取り付けてある外筒体48と、その内部において上下方向に移動が可能なペン部材49とからなっていて、前記ペン部材49は、前記外筒体48に設けてある磁気結合手段50によって、前記外筒体48内にホールドされるようになっている。前記ペン部材49は、上部ノック51の操作により印記芯体52が出没するような構成のものからなっている。
他の例になるサベイヤーライン印記手段5は、図7に示す実施例にあって、基台テーブル2上に上方に向けてのびるポール部材43を含むものからなっている。前記サベイヤーライン印記手段5は、図7に示すように、異なる二種類(5Aおよび5B)のサベイヤーライン印記手段を併用するべく構成されているが、どちらか一方だけでもよい。第1のサベイヤーライン印記手段5Aは、基本的には、印記芯体44をX軸方向並びにY軸方向に分離して移動させ、それぞれ個別にロック可能な印記芯体作動機構45を含むものからなっている。
前記サベイヤーライン印記手段5Aおよび5Bは、前記ポール部材43に取り付けてられていて、自由に旋回可能な継ぎ手部46によって組み立てられているアーム47を含むものからなっている。
次いで、この発明になる義歯設計用サベイヤー装置に関して、図8に示す症例、即ち、両側の歯牙[5][6][7] の欠損症例において、義歯の維持手段として両側の歯牙[4] に線鉤を施すこととし、その設計のうち鉤外形線を描く方法について、手順を追って説明する。
(1) 第1および第2の回転軸、V軸、X軸、Y軸の各角度目盛が0であることを確認した後、歯型石膏模型Mを模型受台3固定し、歯型石膏模型Mを固定してある模型受台3を、平面変位継手手段18の磁力によって、前記模型受台支持プレート17上にセットする。この歯型石膏模型Mのセットは、当該歯型石膏模型Mの咬合平面が水平になるようにするとともに、歯型石膏模型Mの正中線CLがX軸と平行になるように設定することが必要であり、願わくば、X軸上に設定することが、角度傾斜設定を行う本装置においては、設計の誤差を低減させ得る意味において重要である。この歯型石膏模型Mのセットは、まず第1に、平面変位継手手段18によって模型受台支持プレート17と模型受台3の両者を平面的にスライド変位させて仮設定し、第2に、ユニバーサルジョイント機構16によって着脱方向の設定をし、第3に、前記第2の設定で変動した位置ずれ量を平面変位継手手段18によって修正する。
(2) 歯型石膏模型Mの左右の鉤歯の歯軸や、アンダーカット領域および粘膜を観察してみて、左右バランスよくアンダーカットが捕らえられる基本設計方向d1を設定する(図8参照)。右側[4] の鉤歯(a) は、咬合平面に垂直な設計方向d1が望ましい基本設計方向であるが、左側[4] の鉤歯(b) は、近心に5度傾斜させた方向d2が望ましいことがわかったので、それぞれの基本設計方向で行う多方向設計を行うことにする。
(3) 平面変位継手手段18による操作で歯型石膏模型Mの鉤作用中心域MoをX軸とY軸との交点に整合さす(図8参照)。
(4) X軸、Y軸目盛を0度設定する。
(5) d1の設計方向でサベイヤーラインSL1を鉤歯(a)(b)に表記する。
(6) 鉤歯(a) の鉤外形線表記のために鉤作用方向Aが、軸Nと直角交差するA’の方向になるようZ軸を回転する。
(7) N軸を線鉤の鉤外形線を描くための所定の設定角度である15度を矢印yaの方向に回転傾斜させて、サベイヤーラインSL2を描く。このラインSL2が鉤歯(a) の鉤外形線となる。
(8) 次に、鉤歯(b) の鉤外形線の表記の作業を行うが、基本設計方向がd2であるので、あらかじめ近心に5度傾斜させる必要があるので、X軸を5度矢印の方向に回転傾斜させる。
(9) 鉤歯(b) の鉤外形線表記のために鉤作用方向Bが、軸Nと直角交差するB’の方向になるようにZ軸を回転する。
(10)N軸を線鉤の鉤外形線を描くための所定の設定角度である15度を矢印ybの方向に回転傾斜させて、サベイヤーラインSL2’を描く。このラインSL2’が鉤歯(b) の鉤外形線となる。
このようにして、左右の鉤歯の基本設計方向が異なる多方向設計による鉤設計が、この発明になる装置によって行うことができる。
産業上の利用の可能性
この発明になる義歯設計用サベイヤー装置は、概略、〔基台テーブル−第1の回転軸−V(X−Y)軸−第2の回転軸−X軸−Y軸−ユニバーサルジョイント−平面変位継手手段−M〕として構成したことにより、極めて簡単に且つ省力的な操作で、クラスプ並びに床を含む義歯のためのサベイングラインの印記が可能であって、それによる義歯の設計が可能であり、従来の方法による欠点並びに問題点を可及的に解消し、義歯を均一性高く製作し得るようになした点において、極めて有効に作用するものである。
さらにまた、この発明になる義歯設計用サベイヤー装置によれば、歯型石膏模型Mを、模型受台を介して、これを基台テーブル−第1の回転軸−V(X−Y)軸−第2の回転軸−X軸−Y軸−ユニバーサルジョイント−平面変位継手手段からなる模型受台支持手段により支持する構成としたものであって、V(X−Y)軸、X軸、Y軸をそれぞれ個別にロックして角度設定し得るようになした点において、歯型石膏模型Mを模型受台にセットした後、各軸毎に個別に回転操作でき且つ固定設定できるので、サベイングラインの印記作業の確実性並びに省力化に関して極めて有効に作用するものといえる。

Claims (4)

  1. 基台テーブルと、歯型模型をセッティングするための模型受台と、前記模型受台を前記基台テーブル上で、該基台テーブルに対して所望の角度位置に角度調節設定して支持する模型受台支持手段と、前記模型受台にセッティングされた歯型模型に対してサベイヤーラインを印記するためのサベイヤーライン印記手段とを含むサベイヤー装置であって、
    前記模型受台支持手段が、前記基台テーブル上に垂直にのびる第1の回転軸によって回転可能に支持されていて、前記基台テーブル上に平行にのびるV軸を軸支するV軸回転テーブルと、前記V軸のまわりに回転可能に支持され、前記V軸に直交する第2の回転軸を備えたX−Y軸ベーステーブルと、前記第2の回転軸に軸支され、前記第2の回転軸に直交するX軸を備えたX−Y軸回転テーブルと、前記X軸に軸支され、前記X軸に直交するY軸を備えたY軸ベーステーブルと、前記Y軸の軸体から径方向にのびるユニバーサルジョイント機構を介して連結されている模型受台支持プレートとからなることを特徴とする義歯設計用サベイヤー装置。
  2. 前記基台テーブルに対して、前記第1の回転軸によって回転可能に支持されている前記V軸回転テーブルを0度設定位置と±θ度の角度範囲位置で固定する第1の固定手段と、前記X−Y軸ベーステーブルに対して、前記第2の回転軸によって回転可能に支持されている前記X−Y軸回転テーブルを0度設定位置と±θ度の角度範囲位置で固定する第2の固定手段とを設けたことを特徴とする請求項1に記載の義歯設計用サベイヤー装置。
  3. 前記V軸回転テーブルに対し、前記V軸によって回転可能に支持されている前記X−Y軸ベーステーブルを0度設定位置と±θ度の角度範囲に調節して設定する第1の角度設定調節機構と、前記X−Y軸回転テーブルに対し、前記X軸によって回転可能に支持されている前記Y軸ベーステーブルを0度設定位置と±θ度の角度範囲に調節して設定する第2の角度設定調節機構と、前記Y軸ベーステーブルに対し、前記Y軸の軸体を0度設定位置と±θ度の角度範囲に調節して設定する第3の角度設定調節機構とを設けたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の義歯設計用サベイヤー装置。
  4. 前記V軸における第1の角度設定調節機構が0度設定位置にあるとき、前記第2の回転軸のまわりに、前記X軸が、前記V軸に軸整合する角度位置と、前記Y軸が、前記V軸に軸整合する角度位置との範囲で角度設定可能になしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の義歯設計用サベイヤー装置。
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