JPWO2007032077A1 - Tcpハンドリング装置 - Google Patents

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Abstract

TCPハンドラ2において、第2カメラ6bで撮影された画像を表示する表示装置9として、撮影した画像の一部を拡大表示させることができるものを用いる。このようなTCPハンドラ2によれば、表示装置9に表示された拡大画像によってTCPのテストパッドPとプローブカード8のプローブ81との間の位置関係を視認することができる。したがって、初期設定などで位置合わせを行うときに、容易にかつ正確に、そして迅速に位置合わせを行うことができる。

Description

本発明は、ICデバイスの1種であるTCP(Tape Carrier Package)やCOF(Chip On Film)(以下、TCP、COF、その他TAB(Tape Automated Bonding)実装技術によって製造されたデバイスを纏めて「TCP」という。)を試験するのに用いられるTCPハンドリング装置に関するものである。
ICデバイス等の電子部品の製造過程においては、最終的に製造されたICデバイスやその中間段階にあるデバイス等の性能や機能を試験する電子部品試験装置が必要であり、TCPの場合には、TCP用の試験装置が使用される。
TCP用の試験装置は、一般的にテスタ本体と、テストヘッドと、TCPハンドリング装置(以下「TCPハンドラ」という場合がある。)とから構成される。このTCPハンドラは、テープ(フィルムの概念も含むものとする。以下同じ。)上にTCPが複数形成されたキャリアテープを搬送して、テストヘッドに電気的に接続されているプローブカードのプローブにキャリアテープを押圧し、TCPのテストパッドをプローブにコンタクトさせることにより、複数のTCPを順次試験に付す機能を備えている。
ところで、TCPハンドラを使用して効率良く正確に試験を行うためには、TCPのテストパッドとプローブカードの各プローブとを確実にコンタクトさせることが必要である。
このようなことから、TCPハンドラを使用する場合には、実稼動させて試験を行う前に、TCPのテストパッドとプローブカードの各プローブとを確実にコンタクトできるように、予めTCPハンドラについて初期設定を行い、その設定を登録する作業を行っている。
TCPハンドラの初期設定は、例えば、次のように行われる。まず、試験位置まで搬送したTCPとプローブカードとの粗位置を定めた後、プローブカードのプローブおよびTCPのテストパッドをカメラで撮影し、得られた画像を表示装置に表示させる。そして、オペレータはその画像を視認しながら、プローブカードの全てのプローブがTCPの全てのテストパッドと接触し得るように、マニュアル操作にて各プローブの位置を調整する。このようにして設定した位置が初期設定として登録され、実稼動時の位置合わせに用いられる。
ところが、近年のTCPの多ピン化および小型化に伴い、TCPのテストパッドが小さくかつ狭ピッチになっているため、表示装置に表示されるプローブおよびテストパッドも小さく細かくなっている。そのため、初期設定におけるパッドとプローブとの位置合わせ作業は困難なものになっており、初期設定にかかる作業時間も長くなっている。また、TCPとプローブとの位置合わせを必ずしも正確に行うことができないことがあり、このようなことが原因で実稼動中にコンタクト不良、接触抵抗の不安定化、隣接ピン間のショートなどが発生することもある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、コンタクト部の接触端子とTCPの外部端子との位置合わせ作業を正確かつ容易に行うことができるTCPハンドリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、テープ上にTCPが複数形成されたキャリアテープを搬送して、テストヘッドに電気的に接続されているコンタクト部にキャリアテープを押圧し、TCPの外部端子を前記コンタクト部の接触端子に接触させることにより複数のTCPを順次試験に付すことができるとともに、TCPの外部端子およびコンタクト部の接触端子を撮像装置で撮影し、得られた画像を表示装置に表示することができるTCPハンドリング装置であって、前記表示装置には、TCPの外部端子とコンタクト部の接触端子との位置関係を特定して位置決めができるように、撮像装置で撮影した撮影対象物の全体を表示する標準画像と、撮像装置で撮影した撮影対象物の一部分を拡大表示する拡大画像とが表示されることを特徴とするTCPハンドリング装置を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)によれば、位置合わせの対象であるTCPの外部端子とプローブカードの接触端子との位置関係を拡大画像によって視認できるので、TCPの外部端子とコンタクト部の接触端子との位置合わせを、正確かつ容易に行うことができる。したがって、TCPハンドリング装置を使用する際、その初期設定を短時間で効率良く行うことができる。また、TCPハンドリング装置の実稼動中にコンタクト不良が発生したときに、拡大画像によってコンタクト不良の状況を視認することも可能である。
上記発明(発明1)において、前記撮像装置は、拡大画像を表示した場合であっても、TCPの外部端子と接触端子との位置関係が特定でき、両端子の位置決めを行うことのできる高解像度の撮像装置であることが好ましい(発明2)。高解像度の撮像装置を使用することにより、TCPの外部端子と接触端子とを鮮明に表示することができ、位置合わせ作業をより正確に行うことができる。また、高解像度の撮像装置を使用することにより、一度に撮影する範囲を広くして撮影する画像の数を低減させることができ、それにより撮像装置を移動させる頻度が少なくなり、機械的な移動誤差や複数画像の重ね合わせ処理等の誤差を低減させることができ、したがって、より微細で狭ピッチな外部端子を有するTCPに対応することができる。
上記発明(発明1)に係るTCPハンドリング装置は、所定位置のTCPの外部端子およびコンタクト部の接触端子を撮影可能なように前記撮像装置を移動させる撮像ステージを備えていることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1)に係るTCPハンドリング装置は、拡大表示操作部を備えており、前記拡大表示操作部による操作に応じて前記標準画像を拡大して拡大画像とすることが好ましい(発明3)。本発明(発明3)のように、拡大表示操作部を備えておけば、拡大表示操作部を操作することによって簡単に拡大画像を表示することができ、操作性に優れる。
上記発明(発明1)に係るTCPハンドリング装置は、実稼動中、TCPの外部端子とコンタクト部の接触端子との間で位置ずれ又はコンタクト不良があった場合に、当該位置ずれ又はコンタクト不良の箇所を拡大画像として前記表示装置に自動的に表示し得るものであることが好ましい(発明4)。かかる発明(発明4)によれば、位置ずれ又はコンタクト不良の箇所を拡大画像として視認することができるため、位置ずれ又はコンタクト不良の状況を的確に把握することができる。特に、実稼動中、TCPの外部端子とコンタクト部の接触端子との位置合わせをマニュアル操作で行う場合には、位置ずれ又はコンタクト不良の箇所を迅速に把握し対応することができるため、試験のスループットを向上させることができる。
第2に本発明は、試験信号の授受を行うコンタクト部に設けられた複数の接触端子と、キャリアテープ上に配設された試験対象のTCPが備える複数の外部端子と、を電気的に接触させて試験を行うTCPハンドリング装置であって、接触端子と、当該接触端子に対応するTCPの外部端子とを撮像する撮像装置と、前記撮像装置により撮影した接触端子およびTCPの外部端子の画像を所望により処理して表示する表示装置と、を備えており、前記撮像装置は、ズーム機能を備え、ズーム状態において、接触端子と当該接触端子に対応するTCPの外部端子との位置関係が特定可能な解像度を有する、ことを特徴とするTCPハンドリング装置を提供する(発明6)。
上記発明(発明6)によれば、撮像装置をズーム状態にすることにより、位置合わせの対象であるTCPの外部端子とプローブカードの接触端子とを拡大して表示することができるので、TCPの外部端子とコンタクト部の接触端子との位置合わせを、正確かつ容易に行うことができる。したがって、TCPハンドリング装置を使用する際、その初期設定を短時間で効率良く行うことができる。また、TCPハンドリング装置の実稼動中にコンタクト不良が発生したときに、拡大表示によってコンタクト不良の状況を視認することも可能である。
上記発明(発明6)においては、前記撮像装置が撮影した複数の接触端子および当該接触端子に対応するTCPの複数の外部端子の画像データに基づいて、前記複数の接触端子と当該接触端子に対応する複数の外部端子との位置ずれ量を特定することが好ましい(発明7)。かかる発明(発明7)によれば、より正確な位置ずれ補正量を特定することができる。
上記発明(発明7)においては、TCPが有する複数の外部端子のうち、対角線上に位置する少なくとも2箇所、または互いに遠く離れた少なくとも2箇所の外部端子を前記撮像装置が撮像できるように前記撮像ステージを移動させ、前記撮像装置が撮影して得られた画像データに基づいて、前記少なくとも2箇所の外部端子と当該外部端子に対応する接触端子との位置ずれ量を特定し、前記位置ずれ量に基づいて、安定したコンタクトが得られるようにキャリアテープまたは接触端子群を移動させることが好ましい(発明8)。かかる発明(発明7)によれば、より正確な位置ずれ補正量を特定することができ、特にθ回転方向のずれの補正も可能である。
上記発明(発明6)においては、前記撮像装置により撮影して得られた画像データに基づいて、第1に、接触端子の形状を抽出し、抽出した形状から当該接触端子がTCPの外部端子に接触する接触点を特定し、第2に、前記画像データに基づいて、TCPの外部端子の形状を抽出し、抽出した形状から当該外部端子の中央位置点を特定し、前記接触端子の接触点を示すマークと、前記外部端子の中央位置点の位置を示すマークとを、前記表示装置にオーバーレイ表示するようにしてもよい(発明9)。かかる発明(発明9)によれば、オペレータは、外部端子の中央位置点と接触端子の接触点とのずれ状態を明瞭に把握できるので、位置合わせの調整作業を的確に行うことができる。
上記発明(発明6)においては、コンタクトチェック機能を適用して、キャリアテープまたは接触端子群を平面方向に移動させながら、全ての接触端子と、当該接触端子に対応するTCPの外部端子との電気的な接触状態を検出し、何れの接触端子でも接触不良とならず有効にコンタクトできる有効移動領域を求め、前記有効移動領域に基づいて、キャリアテープおよび接触端子群の最良の位置を特定するようにしてもよい(発明10)。かかる発明(発明10)によれば、例えば接触端子が押圧ストレスによってばらついた場合であっても、キャリアテープおよび接触端子群の最良の位置を効率良く特定することができる。
上記発明(発明6)においては、コンタクトチェック機能を適用して、全ての接触端子と、当該接触端子に対応するTCPの外部端子との電気的な接触状態を検出し、コンタクト不良が検出された場合に、当該コンタクト不良となった接触端子および当該接触端子に対応する外部端子の位置へ前記撮像装置を移動させて、当該コンタクト不良部位を撮影し、得られた画像を表示装置に表示するようにしてもよい(発明11)。かかる発明(発明11)によれば、コンタクト不良部位の状況を画像によって的確に把握することができる。
上記発明(発明6)においては、前記撮像装置の位置情報、前記撮像装置のズーム倍率情報、および前記撮像装置が撮像しているTCPに関する情報の少なくとも1種の情報を表示装置に表示するようにしてもよい(発明12)。
上記発明(発明6)においては、非コンタクト状態において接触端子および当該接触端子に対応するTCPの外部端子を撮像して得られる非コンタクト状態画像データから、前記接触端子と当該接触端子に対応する外部端子との位置関係を特定し、試験実施に係るコンタクト状態において接触端子および当該接触端子に対応するTCPの外部端子を撮像して得られるコンタクト状態画像データから、前記接触端子と当該接触端子に対応する外部端子との位置関係を特定し、前記特定した両位置関係の変化量を求め、当該変化量に基づいて、接触端子と当該接触端子に対応する外部端子との位置ずれを補正するようにしてもよい(発明13)。かかる発明(発明13)によれば、非コンタクト状態からコンタクト状態にかけて生じる位置ずれ量を含めて位置ずれ補正を行うことができるため、より一層安定したコンタクトを実現することができる。
上記発明(発明6)においては、試験実行の結果不良品であると判断されたTCPに対して、現状のコンタクト状態を維持したままで、全ての接触端子および当該接触端子に対応する外部端子を撮像し、得られた画像データから各々の位置ずれ量を特定し、予め定めておいた位置ずれ量の最大許容偏差を超える接触端子および当該接触端子に対応する外部端子を前記表示装置に表示するようにしてもよい(発明14)。かかる発明(発明14)によれば、コンタクト不良の蓋然性の高い接触端子および外部端子を自動的に表示することができ、それらのコンタクト状態を画像によって確認することが可能である。
本発明のTCPハンドリング装置によれば、コンタクト部の接触端子とTCPの外部端子との位置合わせ作業を正確にかつ容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るTCPハンドラを用いたTCP試験装置を示す正面図である。 同実施形態に係るTCPハンドラにおけるプッシャユニットの側面図である。 同実施形態に係るTCPハンドラにおけるプッシャステージの平面図である。 同実施形態に係るTCPハンドラにおけるプローブカードステージの平面図である。 同実施形態に係るTCPハンドラにおけるプローブカードステージの正面図である。 (a)は、標準画像が表示された状態の表示装置の一例を示す平面図であり、(b)は、拡大画像が表示された状態の表示装置の一例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るTCPハンドラの試験時の動作を示すフローチャート図である。
符号の説明
1 TCP用の試験装置
2 TCPハンドラ
3 プッシャユニット
4 プッシャステージ
5 キャリアテープ
6b 第2カメラ(撮像装置)
7 プローブカードステージ
8 プローブカード
81 プローブ(接触端子)
9 表示装置
90 画像処理部
91 表示パネル
92 操作ボタン(拡大表示操作部)
93 領域指定ボタン
10 テストヘッド
21 巻出リール
22 巻取リール
P TCPのテストパッド(外部端子)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るTCPハンドラを用いたTCP試験装置を示す正面図であり、図2は、同実施形態に係るTCPハンドラにおけるプッシャユニットの側面図であり、図3は、同実施形態に係るTCPハンドラにおけるプッシャステージの平面図であり、図4は、同実施形態に係るTCPハンドラにおけるプローブカードステージの平面図であり、図5は、同実施形態に係るTCPハンドラにおけるプローブカードステージの正面図であり、図6(a)は、標準画像が表示された状態の表示装置の一例を示す平面図であり、図6(b)は、拡大画像が表示された状態の表示装置の一例を示す平面図であり、図7は、本発明の一実施形態に係るTCPハンドラの試験時の動作を示すフローチャート図である。
まず、本発明の実施形態に係るハンドラを備えたTCP用の試験装置の全体構成について、図1を参照しつつ説明する。
TCP用の試験装置1は、図示しないテスタ本体と、テスタ本体に電気的に接続されたテストヘッド10と、テストヘッド10の上側に設けられたTCPハンドラ2とから構成されている。
TCPハンドラ2は、キャリアテープ5上に複数形成された各TCPを順次試験に付すものであり、本実施形態では、説明の簡略化のためにTCPを1個ごと試験に付すものとする。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、キャリアテープ5上において直列方向および/または並列方向に並んだ複数のTCPを同時に試験に付すようにしてもよい。
TCPハンドラ2は、巻出リール21と巻取リール22とを備えており、巻出リール21には試験前のキャリアテープ5が巻き取られている。キャリアテープ5は、巻出リール21から巻き出され、試験に付された後に巻取リール22に巻き取られる。
巻出リール21と巻取リール22との間には、キャリアテープ5から剥離した保護テープ51を巻出リール21から巻取リール22に架け渡す3個のスペーサロール23a,23b,23cが設けられている。各スペーサロール23a,23b,23cは、保護テープ51の張力を調整することができるように、それぞれ上下可動となっている。
巻出リール21の下側には、テープガイド24a、巻出リミットローラ25a、イン側サブスプロケット25bおよびイン側ガイドローラ25cが設けられており、巻出リール21から巻き出されたキャリアテープ5は、テープガイド24aによってガイドされつつ、巻出リミットローラ25a、イン側サブスプロケット25bおよびイン側ガイドローラ25cを経てプッシャユニット3に搬送される。
巻取リール22の下側には、テープガイド24b、巻取リミットローラ25f、アウト側サブスプロケット25eおよびアウト側ガイドローラ25dが設けられており、試験に付された後のキャリアテープ5は、アウト側ガイドローラ25d、アウト側サブスプロケット25eおよび巻取リミットローラ25fを経て、テープガイド24bによってガイドされつつ、巻取リール22に巻き取られる。
そして、イン側ガイドローラ25cと、アウト側ガイドローラ25dとの間には、プッシャユニット3が設けられている。
図1および図2に示すように、プッシャユニット3のフレーム(プッシャフレーム)36には、ボールねじ32を回転させることのできるサーボモータ31がブラケット361を介して取り付けられているとともに、ボールねじ32が螺合しているプッシャ本体部33が2本のZ軸方向のリニアモーションガイド(以下「LMガイド」という。)37を介して取り付けられている。このプッシャ本体部33は、サーボモータ31を駆動させることにより、リニアモーションガイド37にガイドされながら上下方向(Z軸方向)に移動可能となっている。
このプッシャ本体部33の下端部には、負圧源(図示省略)に接続されてキャリアテープ5を吸着保持することのできる吸着プレート34が設けられている。
プッシャ本体部33の前段側(図1中左側)には、テンションスプロケット35aが設けられており、プッシャ本体部33の後段側(図1中右側)には、メインスプロケット35bが設けられており、所望の張力でキャリアテープ5を保持するようになっている。
図2および図3に示すように、プッシャフレーム36におけるプッシャ本体部33の背面側には、基台38に載せられるようにしてプッシャステージ4が設置されており、プッシャステージ4の回転台であるトップテーブル48はプッシャフレーム36に固定されている。
プッシャステージ4のベース40上には、X軸方向に軸を有するボールねじ42aを回転させるサーボモータ41aと、Y軸方向に軸を有するボールねじ42bを回転させるサーボモータ41bと、Y軸方向に軸を有するボールねじ42cを回転させるサーボモータ41cとが設けられており、サーボモータ41bおよびサーボモータ41cは、それぞれベース40上の両端部に位置している。
ボールねじ42aには、X軸方向のLMガイド43a,43aにガイドされてX軸方向に摺動可能な摺動ブロック44aが螺合している。摺動ブロック44aには、Y軸方向のLMガイド45aを介して摺動板46aがY軸方向に摺動可能に取り付けられている。摺動板46aの上側には、内部にローラリングを有する回転部材47aが固定されており、回転部材47aは、トップテーブル48に回転自在に取り付けられている。
ボールねじ42bには、Y軸方向のLMガイド43b,43bにガイドされてY軸方向に摺動可能な摺動ブロック44bが螺合している。摺動ブロック44bには、X軸方向のLMガイド45bを介して摺動板46bがX軸方向に摺動可能に取り付けられている。摺動板46bの上側には、内部にローラリングを有する回転部材47bが固定されており、回転部材47bは、トップテーブル48に回転自在に取り付けられている。
ボールねじ42cには、Y軸方向のLMガイド43c,43cにガイドされてY軸方向に摺動可能な摺動ブロック44cが螺合している。摺動ブロック44cには、X軸方向のLMガイド45cを介して摺動板46cがX軸方向に摺動可能に取り付けられている。摺動板46cの上側には、内部にローラリングを有する回転部材47cが固定されており、回転部材47cは、トップテーブル48に回転自在に取り付けられている。
このような構成を有するプッシャステージ4においては、サーボモータ41aを駆動して、摺動ブロック44a、摺動板46bおよび摺動板46cをX軸方向に摺動させることにより、トップテーブル48をX軸方向に移動させることができる。また、サーボモータ41bおよびサーボモータ41cを駆動して、摺動ブロック44b、摺動ブロック44cおよび摺動板46aをY軸同方向に摺動させることにより、トップテーブル48をY軸方向に移動させることができる。さらには、サーボモータ41aを駆動して、摺動ブロック44aをX軸方向に摺動させるとともに、サーボモータ41bおよびサーボモータ41cを駆動して、摺動ブロック44bおよび摺動ブロック44cを互いにY軸反対方向に摺動させ、そして各回転部材47a,45b,45cを回転させることにより、トップテーブル48をその垂直軸回りに回転させることができる。このようなプッシャステージ4によれば、プッシャユニット3をX軸−Y軸方向に移動させること、および垂直軸回りに回転移動させることができる。
なお、プッシャステージ4は、プローブカードステージ7よりも短時間で移動可能である。但し、プッシャステージ4は、キャリアテープ5を吸着保持した状態でTCPを移動させるため、X軸−Y軸方向の移動及び回転移動の移動量は微少となるものの、実用的に使用可能である。
一方、図1に示すように、プッシャユニット3の下側であって、テストヘッド10の上部には、プローブカード8を搭載したプローブカードステージ7が設置されている。ここで、プローブカードステージ7は、モーター駆動機構で移動制御できるものと、手動調整機能のみを有するものとがあるが、本実施形態では、モーター駆動機構を有するものとする。
図4および図5に示すように、プローブカードステージ7の基台71上には、X軸方向に軸を有するボールねじ712を回転させるサーボモータ711と、4つのX軸方向のLMガイド713とが設けられている。それら4つのLMガイド713上には、各LMガイド713によりX軸方向に摺動可能にガイドされる矩形のXベース72が設けられている。このXベース72の一側部には、ボールねじ712が螺合している螺合部721が形成されている。
Xベース72上には、Y軸方向に軸を有するボールねじ723を回転させるサーボモータ722と、2本のY軸方向のLMガイド724とが設けられている。それら2本のLMガイド724上には、各LMガイド724によりY軸方向に摺動可能にガイドされる矩形のYベース73が設けられている。このYベース73の一側部には、ボールねじ723が螺合している螺合部731が形成されている。
Yベース73上には、Y軸方向に軸を有するボールねじ733を回転させるサーボモータ732と、カードリング735を回転自在に支持する接続リング734とが設けられている。カードリング735の一部には、ボールねじ733が螺合している螺合部736が形成されている。複数のプローブ81を備えたプローブカード8は、4本のピン82によってカードリング735に着脱自在に取り付けられている。
なお、図4および図5には示さないが、プローブカード8の各プローブ81は、テストヘッド10を介してテスタ本体に電気的に接続されている。
このような構成を有するプローブカードステージ7においては、サーボモータ711を駆動することにより、Xベース72、ひいてはプローブカード8をX軸方向に移動させることができ、サーボモータ722を駆動することにより、Yベース73、ひいてはプローブカード8をY軸方向に移動させることができる。また、サーボモータ732を駆動してボールねじ733を回転させ、螺合部736を移動させることにより、カードリング735およびプローブカード8をその垂直軸回りに回転させることができる。
また、図1に示されるように、プッシャユニット3の前段側(図1中左側)に第1カメラ6aが、テストヘッド10の下側に第2カメラ(撮像装置)6bが、プッシャユニット3の後段側(図1中右側)に第3カメラ6cが、それぞれ設けられている。なお、テストヘッド10には、第2カメラ6bがプローブカード8を撮影することのできる間隙が形成されている。
プッシャユニット3と第3カメラ6cとの間には、マークパンチ26aおよびリジェクトパンチ26bが設けられている。マークパンチ26aは、試験の結果に基づいて、該当するTCPにつき所定の位置に1個または複数個の孔を開けるものであり、リジェクトパンチ26bは、試験の結果不良品であると判断されたTCPを打ち抜くものである。
各カメラ6a,6b,6cは、これらカメラによって撮影した画像を、オペレータが視認可能なように表示装置9に表示させる。これらのカメラのうち、第1カメラ6aおよび第3カメラ6cは、キャリアテープ5上におけるTCPの有無やマークパンチ26aによる孔の位置や数を判断するためのものである。そして、第2カメラ6bは、TCPとプローブカード8との間の位置ずれ情報を取得するためのものであり、視野内の複数の対象について位置ずれ情報を取得できるようになっている。
また、第2カメラ6bは、カメラステージ61上に搭載されており、カメラステージ61が有するアクチュエータによって平面視縦横方向(X軸−Y軸方向)および上下方向(Z軸方向)に移動可能となっている。
そして、表示装置9は、画像処理部90と、第2カメラ6bが撮影した標準画像(画像処理部90で拡大処理されていない画像)または画像処理部90で拡大処理された拡大画像を表示する表示パネル91と、表示パネル91に表示する画像の拡大倍率を変化させるための操作ボタン92(拡大表示操作部)と、表示する領域を指定する領域指定ボタン93(領域指定部)とを有している。なお、図示はしないが、その他の操作手段、例えば表示画面上のタッチパネルや、画面スクロール用のボタン等を備えていてもよい。画像処理部90は、画像データをデジタル処理することのできるコンピュータによって構成されている。
操作ボタン92は、「+」記号が付された拡大ボタン92aと、「−」記号が付された縮小ボタン92bとを備えている。拡大ボタン92aが押されると、画像処理部90において標準画像の一部を大きく表示する画像処理がなされ、表示パネル91に拡大画像が表示される。一方、縮小ボタン92bが押されると、画像処理部90において拡大画像を小さく表示する画像処理がなされ、表示パネル91に倍率の小さくなった拡大画像または標準画像が表示される。このように、表示装置9では、操作ボタン92を押すことで拡大倍率を連続的に変化させることができるようになっており、拡大倍率の下限値(1倍)と上限値(例えば5倍)との間で、任意の拡大倍率を選択できるようになっている。
領域指定ボタン93は、上下左右に向いた矢印の記号が付された4つのボタンからなるものであり、これらのボタンを押すことで、表示パネル91に表示される領域を上下左右の任意の方向に移動できるようになっている。本実施例では、領域指定ボタン93の操作により発生した信号が画像処理部90に入力されるようになっており、画像処理部90は、この入力に応じ、表示させるべき画像データを表示パネル91に出力するようになっている。なお、領域を移動させる方法としては、この方法以外にも、例えば、第2カメラ6bを移動させる方法などを用いてもよい。
ここで、図6(a)の標準画像においては、テストパッドPとアライメントマーク55が同時に表示されることが望ましい。また、表示パネル91においては、図6では省略されているが、オペレータが作業し易い情報が表示されることが望ましい。例えば、カメラ情報(倍率値、カメラのXY移動範囲、現在のXY位置情報等)、観測対象のTCP情報(TCP番号、押圧方向の距離値、X軸座標値、Y軸座標値等)、クロスカーソル及びその交点座標情報(アライメントマーク55を基準とした相対的なXY座標値)、クロスカーソルの交点に近い位置にあるテストパッドPの番号情報、各テストパッド毎の位置ずれ量を示すXY偏差値などが表示されることが望ましい。また、表示パネル91においては、標準画像および拡大画像の2画像を同時に表示可能としてもよく、かかる2画像の表示によって、位置合わせ作業が容易になり得る。
なお、図6に示すTCPのテストパッドPの配列例は、直線状一列に配列されている単純な配列例であるが、千鳥配列や複雑な配列でテストパッドPが形成されているTCPも存在する。
第2カメラ6bは、最大拡大倍率時において、画像処理部90がプローブ81/テストパッドPの位置ずれ量を所望の精度で求めることができる高解像度のカメラ、又はオペレータがマニュアル操作により拡大画像を見ながらプローブ81/テストパッドPの位置ずれの状況を把握でき、かつプローブ81の位置調整を行うことが可能な高解像度のカメラであることが望ましい。また、オペレータは、表示装置9の画面を見ながら、図6(a),(b)に示すように、画像の拡大倍率を任意に変化させて的確に確認できるように随時操作するため、拡大表示(デジタルズーム)の処理をするときに、画像の輪郭がギザギザ表示とならないように、画像処理部90で、スムージング処理をすることが好ましい。このように高解像度のカメラにより鮮明な輪郭で表示することにより、オペレータによるプローブ81およびテストパッドPの位置合わせ作業が正確にできる。また、高解像度のカメラを適用することで、テストパッドPがより狭ピッチのTCPにも対応でき、多数のプローブ81/テストパッドPの位置ずれの状況やそれらの輪郭が的確に確認できる。また、多数のプローブ81/テストパッドPの概略の位置決め処理および詳細な位置決め処理において、同一の画像データを利用できる。また、高解像度のカメラを適用することで、プローブカードステージ7の機械的な移動誤差が低減されるため、将来の微細で狭ピッチなテストパッドPを有するTCPにおいても精度良く位置決めすることができる。
次に、TCPハンドラ2の使用方法および動作について説明する。
TCPハンドラ2を使用する場合には、TCPハンドラ2を実稼動させる前に、予めプローブカード8の全てのプローブ81が、対応するテストパッドPの中央位置へ位置決めされるようにプローブカード8を移動させる初期設定を行う必要がある。すなわち、TCPの品種を変更した場合や、異なる生産ロットのTCPを試験する場合、あるいはプローブカード8を変更した場合には、TCPのテストパッドPとプローブカード8のプローブ81とがコンタクトするように、プローブカードステージ7のX軸位置/Y軸位置/θ回転角の基準位置を決定し、登録する必要がある(この位置を「登録位置」という)。なお、プッシャステージ4は、TCPの試験実行時に使用するので、初期設定では非制御状態のままと仮定する。
プローブカード8の初期設定では、まず、基準となるTCPを試験位置まで搬送すると、第2カメラ6bによって、TCPのテストパッドPおよびプローブカード8のプローブ81が撮影され、撮影された標準画像が表示パネル91に表示される(図6(a)参照)。そこで、オペレータが表示パネル91に表示された画像を視認しながら、マニュアル操作によってメインスプロケット35bおよび/またはプローブカードステージ7を移動させて、複数箇所(例えば図6(a)に示す9箇所)のプローブ81とそれに対応するテストパッドPの粗位置を定める。なお、粗位置の決定は、所望により、マニュアル操作ではなく自動制御で行ってもよい。
次に、表示パネル91に表示されているプローブ81/テストパッドP中の所望のプローブ81/テストパッドPが表示パネル91の中央に表示されるように、領域指定ボタン93を使って表示領域を移動させる。そして、拡大ボタン92aを押して表示パネル91に拡大画像を表示し、選択したプローブ81/テストパッドPを拡大表示する(図6(b)参照)。
この状態で、オペレータは、複数のプローブ81がテストパッドPのできるだけ中央の位置に接触するように、マニュアル操作によってプローブカードステージ7をX軸方向/Y軸方向/θ回転方向へ移動させながら位置調整を行う。この調整作業は、一般的には、TCPの4角にある複数のテストパッドPとそれに対応するプローブ81に対して行う。この調整作業により全てのプローブ81に対して最良状態となったプローブカードステージ7の状態を、基準位置として登録する。
ここで、プローブ81は多数回の押圧に伴って変形してくる。すなわち、各プローブ81は、X軸方向/Y軸方向/Z方向(押圧方向)の位置ばらつきが存在し得る。従って、全てのプローブ81の接触端が必ずしもテストパッドPの中央位置になるとはならない。このため、全てのプローブ81が安定してテストパッドPにコンタクトできる最良状態にセットする必要がある。
上記のように表示パネル91に拡大画像を表示することにより、標準画像ではプローブ81およびテストパッドPが小さく細かくなっていて視認難い場合であっても、プローブ81およびテストパッドPが大きく表示されて視認し易くなるため、テストパッドPに対するプローブ81の位置合わせ作業を容易にかつ正確に行うことができるようになる。
上記初期設定において、第2カメラ6bの視野内の所定位置の位置座標を併せて登録する。位置座標は、複数箇所、特にカメラの視野内の離れた対象について3箇所以上登録するのが好ましい。これにより、位置ずれ情報を高い精度で取得することが可能となる。所定の対象としては、例えば、キャリアテープ5におけるアライメントマーク55、TCPの対角線上にある2つ以上のテストパッドPまたは特徴のあるリード、それらに対応する2つ以上のプローブ81先端部等を選択することができる。
次に、TCPハンドラ2を実稼動させて数千個のTCPを順次試験に付す場合のTCPハンドラ2の主動作を、図7のフローチャートを参照しながら説明する。なお、本実施形態では、プローブカードステージ7は、上記初期設定で登録した登録位置へプローブカード8を移動して固定状態にするものとし、順次移送されるTCPの各試験前に行う位置ずれ補正の微調整は、微調整用のプッシャステージ4により行うものとする。ただし、この微調整は、プッシャステージ4の代わりにプローブカードステージ7を微動させる方法でも可能である。また、第2カメラ6bは、最初の段階で、図6(a)に示す撮影位置(アライメントマーク55とテストパッドの両方が撮影される位置)へカメラステージ61により移動させた後、全てのTCPの試験が完了するまで不動の状態とし、従って、当該9点のテストパッドPとプローブ81のみに基づいて、位置ずれを補正するものと仮定する。
TCPハンドラ2が主動作を開始すると、プローブカードステージ7は、上記初期設定で登録した登録位置に移動する(ステップS01)。これ以降においては、各TCP毎の移送系やその他に起因する微小な位置ずれを補正する必要がある。次いで、メインスプロケット35bとテンションスプロケット35aが所定角度回転することによりキャリアテープ5を移動させ、1個目のTCPを吸着プレート34の下側の所定位置まで搬送する(ステップS02)。
TCPが吸着プレート34の下側まで搬送されてきたら、プッシャユニット3のサーボモータ31が駆動し、プッシャ本体部33を介して吸着プレート34をZ軸下方向に移動させる。ここで、テンションスプロケット35aは、キャリアテープ5の走行方向と逆方向のトルクが付与されることにより、キャリアテープ5に所定のテンションをかけているので、キャリアテープ5はたるみが無い状態となり、キャリアテープ5の位置精度が向上する。吸着プレート34は、キャリアテープ5を吸着してTCPを保持固定状態にし、その後、撮影位置まで下降する(ステップS03)。
この状態で第2カメラ6bは撮影を行い(ステップS04)、得られた画像データを画像処理部90に送信する。画像処理部90は、受信した画像データを受けて、標準画像を各種の情報(X座標値、Y座標値、倍率、プッシャの位置情報等)と共に表示パネル91に表示させて(ステップS05)、オペレータが確認できるようにする。
そして、画像処理部90は、テストパッドPとプローブ81との位置ずれ情報(位置ずれの方向(X軸方向・Y軸方向)および位置ずれの量)を演算により求める(ステップS06)。そのために、画像処理部90は、先ず、アライメントマーク55を特定し、当該アライメントマーク55の画像上の位置とカメラステージ61のステージ位置とから当該アライメントマーク55の位置情報を求める。このアライメントマーク55の位置情報から、キャリアテープ5自身のX軸方向及びY軸方向のずれを求めることができる。なお、各々のテストパッドPとプローブ81との位置関係は、アライメントマーク55の位置を基準点とした相対的なものである。
位置ずれ情報は、観測対象であるテストパッドPとプローブ81先端部との重合状態に基づいて求めるが、観測対象の個数は、処理能力の範囲内で多くすることが望ましい。なお、θ回転方向のずれも検出したい場合には、標準画像においてTCPの対角線上に位置する少なくとも2箇所、または互いに遠く離れた少なくとも2箇所のテストパッドPを対象とするのが望ましい。
ここで、位置ずれ情報に、プローブ81の変形に伴う変形ずれ量が無視できない程度に存在する場合には、複数個の観測対象から得られる複数の位置ずれ情報に基づき、複数個の観測対象が安定してコンタクトできる近似直線を求め、その近似直線からX軸方向及びY軸方向に対する最良の補正量を得るようにしてもよい。
なお、第2カメラ6bとして、高解像度のカメラを適用することで、多数の観測対象の画像データを明瞭に取得できる結果、より正確な補正量を特定することが容易となる。また、高解像度のカメラを適用することで、TCPの広い領域を同時に撮像できるので、従来のようにカメラステージ61を移動して撮像する必要性を低減することができ、移動時間に伴うスループットの低下を改善することができる。ここで、もしも従来の低解像度のカメラを適用した場合には、画像認識性を確保するために視野角の狭いカメラを適用する必要性があるが、視野角が狭いと複数の画像の撮影が必要になり、その結果、得られた複数画像の重ね合わせ処理やレンズ歪み等の画像補正に伴う誤差要因が生じる。そこで、高解像度のカメラを適用することで、広視野角の画像を得ることができ、上記誤差要因を低減することができる結果、狭ピッチのTCPにも対応することが可能である。
テストパッドPとプローブ81のX軸方向及びY軸方向の位置ずれ量ΔD(Δx,Δy)は、プローブ81とテストパッドPとが接触する位置の、テストパッドPの中心位置からの相対的なずれ量であり、画像処理部90は、この位置ずれ量ΔD(Δx,Δy)を演算により求める。図6(b)の拡大画像に示すように、位置ずれ量ΔDとして、X軸方向のずれ量ΔxとY軸方向のずれ量Δyとがある。プローブ81にばらつきが存在する場合には、例えば9点のプローブ81及びそれに対応するテストパッドPの各々についてX軸方向及びY軸方向の位置ずれ量ΔD(Δx,Δy)を求め、得られた9点の位置ずれ量ΔDから近似直線を求め、その近似直線に基づいて最も的確な位置ずれ量ΔD(Δx,Δy)を取得してもよい。この近似直線により、θ回転方向の位置ずれ量も同時に得られる。近似直線を利用して取得した位置ずれ量ΔDに基づいて位置ずれ補正を行うことにより、複数点のプローブ81とテストパッドPについて、より安定したコンタクト状態が得られる。
次に、上記で得られた位置ずれ量ΔDにおいて、第1に、位置ずれ補正の必要がないと判断した場合(ステップS07−No)は、後述するステップS10にスキップする。このスキップにより、試験のスループットが改善できる。第2に、位置ずれ補正の必要があると判断した場合(ステップS07−Yes)には、画像処理部90は、大きな位置ずれを起こしているプローブ81/テストパッドPの拡大画像を表示パネル91に自動的に表示する(ステップS08)。そして、TCPハンドラ2は、上記のような大きな位置ずれを起こしているプローブ81と、その他のプローブ81との関係から、コンタクト可能な最適な移動量を求めた後、プッシャステージ4を駆動して、位置ずれ補正を実行する(ステップS09)。なお、上述の近似直線からX軸方向・Y軸方向に対する補正量を特定し、その補正を実行してもよい。
位置ずれを補正して位置合わせをするには、プッシャステージ4のサーボモータ41a,41b,41cを駆動させてトップテーブル48、ひいてはプッシャユニット3を動かし、吸着プレート34で吸着しているキャリアテープ5をX軸−Y軸方向に移動および/または垂直軸回りに回転移動させる方法を用いる。なお、プローブカードステージ7のサーボモータ711,722,732を駆動させてXベース72、Yベース73またはカードリング735を動かし、プローブカード8をX軸−Y軸方向に移動および/または垂直軸回り(θ回転方向)に回転移動させる方法を用いることもできるが、プッシャステージ4は、プローブカードステージ7よりも短時間に移動制御ができるので、プッシャステージ4を移動させる方がスループットの観点で有利である。
上記のように、第2カメラ6bとして高解像度のものを適用することにより、カメラステージ61が固定状態であっても、より多くの観測対象を明瞭に撮像することができるので、狭ピッチのTCPであっても高精度の位置決めを行うことが可能である。なお、位置ずれを起こしているプローブ81/テストパッドPの拡大画像を表示パネル91に表示することにより、テストパッドPとプローブ81との位置ずれの状況や形状の輪郭を的確に把握・特定することができるとともに、位置ずれの補正を確実に確認することができる。また、本実施形態では、位置ずれ補正は自動的に行っているが、マニュアル操作で行うこともできる。この場合には、拡大画像の自動表示により、位置ずれ箇所を迅速に把握し、位置ずれ補正を確実にかつ容易に行うことができるため、試験のスループットを向上させることができる。
次いで、プッシャユニット3のサーボモータ31が駆動され、プッシャ本体部33を介して吸着プレート34をさらにZ軸下方向に移動させる。キャリアテープ5を吸着した吸着プレート34は、コンタクト位置まで下降し、TCPをプローブカード8のプローブ81に対して押圧する(ステップS10)。
押圧後において、所望により、コンタクト状態のまま、吸着プレート34を前後左右へ微少に揺動(スクライブ)させたり、吸着プレート34に超音波振動を与えたりしてもよい。また、この段階で、所望により、コンタクト状態におけるプローブ81/テストパッドPの位置関係を撮像して非コンタクト時の位置ずれ補正量に対して、コンタクト時における微少なコンタクトずれ量を求める処理を追加してもよい。この追加処理は、試験実施と並行して実施できるため、スループットには影響しない。そして、得られた微少なコンタクトずれ量を、次回以降の位置ずれ補正量に加えることで、より一層安定したコンタクトを実現することができる。
TCPのテストパッドPがプローブ81にコンタクトしたら、先ず、微少な直流電流を各テストパッドPに印加して、TCPの内部回路(例えば保護用のダイオード)に流れる電流の有無や電圧値を測定し、全てのテストパッドが電気的に接触しているか否か、および隣接ピン間のショートの有無、を確認(コンタクトチェック)する(ステップS11)。そのコンタクトチェックでコンタクト不良が発生した場合には、コンタクト状態のまま、吸着プレート34を前後左右へ微少に揺動(スクライブ)させたり、吸着プレート34に超音波振動を与えたり、プッシャ本体部33を上下させて再コンタクト動作を行ったりする。それによっても再度コンタクト不良となる場合には、そのTCPは不良品であると判断する。ここでは、コンタクト時の接触抵抗値が正常に試験可能な許容抵抗値より大きいか否かは、確認困難であるものと仮定する。
その後、TCPにはテスタ本体からテストヘッド10を通じてテスト信号が印加され、TCPから読み出された応答信号は、テストヘッド10を通じてテスタ本体に送られる(ステップS12)。これによりTCPの性能や機能等が試験され、TCPについて良品、不良品、ランク分け等の判定がなされる。そして、良品と判定されたTCPは、マークパンチ26aの位置まで搬送されたときに、マークパンチ26aによって良品であるマークが付与され、不良品と判定されたTCPは、リジェクトパンチ26bの位置まで搬送されたときに、リジェクトパンチ26bによって打ち抜かれることとなる。なお、マークパンチ26aやリジェクトパンチ26bは、運用形態により、動作させないようにする場合もある。
不良品の判定は、TCPのテストパッドPとプローブ81とのコンタクト不良に基づく場合があり、この場合には、コンタクト不良となっている可能性のあるプローブ81/テストパッドPへカメラステージ61を移動させた後、当該TCPの番号、当該テストパッドの番号、押圧方向の距離値、X軸座標値、Y軸座標値等の情報と共に、その拡大画像を表示パネル91に自動的に表示するようにしてもよい。これにより、実際にコンタクト不良が生じているICピンのテストパッドの状態を的確に把握することができる。
コンタクト不良が生じていると判断された場合には(ステップS13−Yes)、第1に、オペレータが、マニュアル操作により、表示パネル91の拡大画像を見ながらプローブ81の位置調整を行うようにすることができる(ステップS14a)。この位置調整は、拡大画像を見ながら行うことができるため、容易に行うことができる。
第2に、自動的に再試験を行うようにすることができる(ステップS14b)。この場合には、テスタ本体から不良品の判定に関係するテストパッドの番号情報を受け、その情報に対応するテストパッドPおよびその周辺のテストパッドPに対して、上記と同様に位置ずれ量を求め、求めた位置ずれ量が正常なコンタクト領域から外れている場合には、一旦非コンタクト状態にして、プッシャステージ4を位置ずれ補正する方向へ移動させた後、コンタクト状態にして、再度試験を実行する。この再試験により、TCPが良品と判断される場合がある。なお、コンタクト不良となっている可能性のあるテストパッドPの抽出は、上記の試験結果やコンタクトチェックの結果に基づいて得られる。
上記のようにしてTCPの試験が終了すると、プッシャユニット3のサーボモータ31が駆動し、プッシャ本体部33を介して吸着プレート34をZ軸上方向に移動させ、初期状態にする(ステップS15)。プローブカードステージ7を位置ずれ補正に適用した場合は、登録位置へ戻しておく。そして、吸着プレート34は、キャリアテープ5の吸着を停止してキャリアテープ5を解放するとともに、さらにZ軸上方向に移動する(ステップS16)。
その後、TCPハンドラ2は、試験を行ったTCPが最後のデバイスであるか否かを判断し(ステップS17)、最後のデバイスであると判断した場合には(ステップS17−Yes)、主動作を終了する。一方、最後のデバイスでないと判断した場合には(ステップS17−No)、ステップS02に戻る。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、画像処理部90の画像拡大処理機能は、第2カメラ6bとして高解像度のカメラを適用し、そのカメラに当該機能を持たせてもよいし、光学ズーム機能を備えたカメラを適用して、画像処理部90からの指令によってズーム動作を行うようになっていてもよい。
また、表示装置9の画面上には、プローブ81のプローブ接触点と、テストパッドPの中央位置点とをオーバーレイ表示するようにしてもよい。すなわち、画像処理部90が受信した画像データを処理して、第1に、プローブ81の形状(外形または輪郭)を抽出し、抽出した形状から当該プローブ81の突出端の位置(テストパッドPに接触するプローブ接触点)を特定する。ここで、プローブ接触点のプローブ81の形状に対する位置関係は、予め登録されているものとする。第2に、テストパッドPの形状(外形または輪郭)を抽出し、抽出した形状から当該テストパッドPの中央位置点を特定する。そして、撮像した画像と共に、プローブ接触点の位置を示すマークとテストパッドPの中央位置点の位置を示すマークを表示パネル91へオーバーレイ表示する。これにより、オペレータは、テストパッドPの中央位置点とプローブ接触点とのずれ状態を明瞭に把握できるので、位置合わせの調整作業を的確に行うことができる。なお、所望により、上記で抽出したプローブ接触点およびテストパッドPの中央位置点を、アライメントマーク55の位置情報と共に記憶装置に保存して、プローブ81の変形の認識やその他の統計処理に利用できるようにしてもよい。
また、上述の実施例では、カメラステージ61を最初の段階で所定の位置(図6(a)に示すようにアライメントマーク55とテストパッドPの両方が撮影される位置、またはアライメントマーク55を基準とする既知の位置)に移動させた後、全てのTCPの試験が完了するまで、カメラステージ61を不動とする単純な場合を説明したが、TCPに非常に多数のテストパッドPがある場合や、更なる高精度な位置決めが要求される場合には、複数のテストパッドPの対角線上の少なくとも2箇所、または互いに遠端にある少なくとも2箇所のテストパッドPへカメラステージを順次移動させて、上記と同様にして複数のプローブ81とそれに対応するテストパッドPの位置ずれ量ΔD(Δx,Δy)を各々求めるようにしてもよい。ここで、アライメントマーク55が複数箇所に存在する場合には、アライメントマーク55のある位置を撮像することが望ましい。そして、上記で求めた全ての位置ずれ量ΔDに基づいて、安定したコンタクトが得られる方向へプッシャステージ4またはプローブカード8をX軸方向/Y軸方向/θ回転方向へ移動させてもよい。
また、上述の実施例では、先ずアライメントマーク55の位置を特定した後、正確な位置決め処理を行う例を説明したが、正確な位置決めが要求されない大きなテストパッド等を有するTCP品種の場合には、スループットの向上の関係から、上述した正確な位置決め処理を省略してもよい。すなわち、アライメントマーク55の位置を特定し、予め登録してある位置とのずれを算出し、その位置ずれ情報に基づいて位置決めした後、直ちに、試験実行する試験形態としてもよい。
また、多数本のプローブ81は、数千回〜数万回の押圧ストレスに伴って、変形してくる場合がある。このため、TCPと接触する全てのプローブ81が、対応する各テストパッドの中央位置からずれたばらつき状態になってくる場合がある。そこで、何れかのプローブ81で接触不良が検出されるまで、プローブカードステージ7をX軸方向及びY軸方向へ順次移動させて、有効移動領域を特定する。これに基づいて、現状のプローブ81における最良の位置(XY方向における中心位置とθ回転量)を特定する。そして、特定した最良位置に基づいて、プローブカード8の登録位置を特定するようにしてもよい。
また、プローブ81とそれに対応するテストパッドPの粗位置の決定および基準位置(又は基準移動量)の初期設定は、全て自動で行うようにしてもよい。すなわち、メインスプロケット35bおよび所望によりプローブカードステージ7を移動させるとともに、カメラステージ61を移動させて、第2カメラ6bによって所定のTCPに係るアライメントマーク55の位置を特定し、TCPとアライメントマーク55との位置関係を示す既定の情報に基づいて、当該アライメントマーク55の近傍の複数箇所(例えば図6(a)に示す9箇所)のプローブ81とそれに対応するテストパッドPの粗位置を定める。その後、必要に応じて図6(b)に示すように拡大画像の状態にし、上述したように、複数点のプローブ81/テストパッドPから位置ずれ量を求めて基準位置を設定するようにしてもよい。この場合には、オペレータが介入することなく、自動的に最良な位置決めを行うことができる。
また、コンタクトチェック機能を適用して、現状のプローブカード8に対する有効な移動領域(有効移動領域)を予め求めてもよい。すなわち、プローブカード8またはプッシャステージ4をX−Y平面方向に所望の移動量で移動させながら、全てのプローブとそれに対応するテストパッドとの電気的な接触状態を検出し、何れかのプローブ81で接触不良とならない有効移動領域を求める。ここで、所望の移動量を固定の微少単位移動量とすることも可能であるが、二分探索(バイナリサーチ)を行って、少ない移動回数で有効移動領域を求めることが望ましい。なお、プローブ81がTCPの凸部に当たってそれらの損傷を招かないように、移動範囲の制限を予め設定しておくことが望ましい。求めた有効移動領域に基づいて、TCPとプローブカード8との最良の粗位置が決められる。また、有効移動領域からX軸方向およびY軸方向に対する裕度も得られるので、プローブカード8における全プローブ81の変形状態が把握でき、したがって有効移動領域を当該プローブカード8のメンテナンス情報として利用することもできる。なお、有効移動領域の情報は記憶装置に保存しておくことが望ましい。
また、本発明におけるTCPハンドリング装置は、モーター駆動で移動制御できるプッシャステージ4を備えていなくてもよく、その場合には、プローブカードステージ7の移動制御により位置ずれ補正を行うことができる。
また、本発明のTCPハンドリング装置は、プローブカードステージ7がモーター駆動で移動制御できる機構を備えていない手動調整機構のものであってもよい。この場合、初期の登録作業において、オペレータは、表示装置9にて標準画像または拡大画像を見ながら、プローブカードステージ7を手作業で登録位置へセットする。以後は、プッシャステージ4により自動的に位置ずれ補正を行うことができる。
また、試験実行の結果、不良品であると判断されたTCPについて、現状のコンタクト状態を維持したままで、プローブ81/テストパッドPの位置関係を撮像し、予め定めておいたXY方向の最大許容偏差を超える位置ずれが見出された場合には、当該プローブ81に係る情報(位置ずれ量、対応するテストパッドPの番号、押圧方向の距離値等)を表示パネル91に表示するようにしてもよい。こうすることにより、コンタクト不良の蓋然性の高いプローブ81およびテストパッドPを自動的に表示することができ、それらのコンタクト状態を画像によって確認することが可能である。
本発明に係るTCPハンドリング装置は、コンタクト部の接触端子とTCPの外部端子との位置合わせ作業を行うオペレータの負担を軽減するのに極めて有用である。

Claims (14)

  1. テープ上にTCPが複数形成されたキャリアテープを搬送して、テストヘッドに電気的に接続されているコンタクト部にキャリアテープを押圧し、TCPの外部端子を前記コンタクト部の接触端子に接触させることにより複数のTCPを順次試験に付すことができるとともに、TCPの外部端子およびコンタクト部の接触端子を撮像装置で撮影し、得られた画像を表示装置に表示することができるTCPハンドリング装置であって、
    前記表示装置には、TCPの外部端子とコンタクト部の接触端子との位置関係を特定して位置決めができるように、撮像装置で撮影した撮影対象物の全体を表示する標準画像と、撮像装置で撮影した撮影対象物の一部分を拡大表示する拡大画像とが表示されることを特徴とするTCPハンドリング装置。
  2. 前記撮像装置は、拡大画像を表示した場合であっても、TCPの外部端子と接触端子との位置関係が特定でき、両端子の位置決めを行うことのできる高解像度の撮像装置である請求項1に記載のTCPハンドリング装置。
  3. 前記TCPハンドリング装置は、所定位置のTCPの外部端子およびコンタクト部の接触端子を撮影可能なように前記撮像装置を移動させる撮像ステージを備えている請求項1に記載のTCPハンドリング装置。
  4. 前記TCPハンドリング装置は、拡大表示操作部を備えており、前記拡大表示操作部による操作に応じて前記標準画像を拡大して拡大画像とする請求項1に記載のTCPハンドリング装置。
  5. 前記TCPハンドリング装置は、実稼動中、TCPの外部端子とコンタクト部の接触端子との間で位置ずれ又はコンタクト不良があった場合に、当該位置ずれ又はコンタクト不良の箇所を拡大画像として前記表示装置に自動的に表示し得る請求項1に記載のTCPハンドリング装置。
  6. 試験信号の授受を行うコンタクト部に設けられた複数の接触端子と、キャリアテープ上に配設された試験対象のTCPが備える複数の外部端子と、を電気的に接触させて試験を行うTCPハンドリング装置であって、
    接触端子と、当該接触端子に対応するTCPの外部端子とを撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置により撮影した接触端子およびTCPの外部端子の画像を所望により処理して表示する表示装置と、を備えており、
    前記撮像装置は、ズーム機能を備え、ズーム状態において、接触端子と当該接触端子に対応するTCPの外部端子との位置関係が特定可能な解像度を有する、
    ことを特徴とするTCPハンドリング装置。
  7. 前記撮像装置が撮影した複数の接触端子および当該接触端子に対応するTCPの複数の外部端子の画像データに基づいて、前記複数の接触端子と当該接触端子に対応する複数の外部端子との位置ずれ量を特定する、ことを特徴とする請求項6に記載のTCPハンドリング装置。
  8. TCPが有する複数の外部端子のうち、対角線上に位置する少なくとも2箇所、または互いに遠く離れた少なくとも2箇所の外部端子を前記撮像装置が撮像できるように前記撮像ステージを移動させ、
    前記撮像装置が撮影して得られた画像データに基づいて、前記少なくとも2箇所の外部端子と当該外部端子に対応する接触端子との位置ずれ量を特定し、
    前記位置ずれ量に基づいて、安定したコンタクトが得られるようにキャリアテープまたは接触端子群を移動させる、
    ことを特徴とする請求項7に記載のTCPハンドリング装置。
  9. 前記撮像装置により撮影して得られた画像データに基づいて、第1に、接触端子の形状を抽出し、抽出した形状から当該接触端子がTCPの外部端子に接触する接触点を特定し、第2に、前記画像データに基づいて、TCPの外部端子の形状を抽出し、抽出した形状から当該外部端子の中央位置点を特定し、
    前記接触端子の接触点を示すマークと、前記外部端子の中央位置点の位置を示すマークとを、前記表示装置にオーバーレイ表示する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のTCPハンドリング装置。
  10. コンタクトチェック機能を適用して、キャリアテープまたは接触端子群を平面方向に移動させながら、全ての接触端子と、当該接触端子に対応するTCPの外部端子との電気的な接触状態を検出し、何れの接触端子でも接触不良とならず有効にコンタクトできる有効移動領域を求め、
    前記有効移動領域に基づいて、キャリアテープおよび接触端子群の最良の位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項6記載のTCPハンドリング装置。
  11. コンタクトチェック機能を適用して、全ての接触端子と、当該接触端子に対応するTCPの外部端子との電気的な接触状態を検出し、
    コンタクト不良が検出された場合に、当該コンタクト不良となった接触端子および当該接触端子に対応する外部端子の位置へ前記撮像装置を移動させて、当該コンタクト不良部位を撮影し、得られた画像を表示装置に表示する、
    ことを特徴とする請求項6記載のTCPハンドリング装置。
  12. 前記撮像装置の位置情報、前記撮像装置のズーム倍率情報、および前記撮像装置が撮像しているTCPに関する情報の少なくとも1種の情報を表示装置に表示する、
    ことを特徴とする請求項6記載のTCPハンドリング装置。
  13. 非コンタクト状態において接触端子および当該接触端子に対応するTCPの外部端子を撮像して得られる非コンタクト状態画像データから、前記接触端子と当該接触端子に対応する外部端子との位置関係を特定し、
    試験実施に係るコンタクト状態において接触端子および当該接触端子に対応するTCPの外部端子を撮像して得られるコンタクト状態画像データから、前記接触端子と当該接触端子に対応する外部端子との位置関係を特定し、
    前記特定した両位置関係の変化量を求め、当該変化量に基づいて、接触端子と当該接触端子に対応する外部端子との位置ずれを補正する、
    ことを特徴とする請求項6記載のTCPハンドリング装置。
  14. 試験実行の結果不良品であると判断されたTCPに対して、現状のコンタクト状態を維持したままで、全ての接触端子および当該接触端子に対応する外部端子を撮像し、得られた画像データから各々の位置ずれ量を特定し、予め定めておいた位置ずれ量の最大許容偏差を超える接触端子および当該接触端子に対応する外部端子を前記表示装置に表示する、
    ことを特徴とする請求項6記載のTCPハンドリング装置。
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