JPWO2007020680A1 - 内視鏡用処置具と生体組織解析処理システムと組織解析処理用のサンプル採取方法 - Google Patents

内視鏡用処置具と生体組織解析処理システムと組織解析処理用のサンプル採取方法 Download PDF

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Abstract

内視鏡用処置具(1)は、内視鏡(2)の処置具チャンネル(10)を通して生体内に挿入される細長い挿入部(15)と、この挿入部(15)の先端部に配置され、生体組織に刺入される管状の穿刺針(16)と、この穿刺針(16)が生体組織に刺入された状態で、生体組織を採取する組織採取手段(18)と、この組織採取手段(18)によって採取された生体組織に解析用の処理を施す組織処理手段(22)とを具備する。

Description

本発明は、内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に挿入され、内視鏡と組み合わせて使用される内視鏡用処置具と生体組織解析処理システムと組織解析処理用のサンプル採取方法に関する。
一般に、生体内の生体組織を採取し、生体分子解析することが行なわれている。この種の生体組織の解析処理では従来から例えば特開2001−275947号公報(特許文献1)に示す器具が使用されている。ここでは、生体内を観察する内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に挿入する内視鏡用穿刺針が使用される。この内視鏡用穿刺針は、内視鏡による観察下で生体内に挿入し、目的の生体組織に突き刺す状態で穿刺して生体組織を採取するものである。ここで採取された生体組織は、内視鏡検査室とは別の検査場所に搬送され、病理診断などの検査が行なわれている。
特許文献1の装置では、生体組織を採取してから診断するまでの処理に時間がかかっている。そのため、生体組織の状態が劣化するおそれがあり、正確な診断を行なうことが難しい。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、採取した生体組織を新鮮な状態で保つことができ、正確な診断を行なうことができる内視鏡用処置具と生体組織解析処理システムと組織解析処理用のサンプル採取方法を提供することにある。
本発明の一態様における内視鏡用処置具は、生体内を観察する内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に挿入される細長い挿入部と、この挿入部の先端部に配置され、生体組織に刺入される管状の穿刺針と、この穿刺針が生体組織に刺入された状態で、生体組織を採取する組織採取手段と、この組織採取手段によって採取された生体組織に解析用の処理を施す組織処理手段とを具備する。
そして、前記一態様では、生体内を観察する内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に挿入される細長い挿入部の先端部に配置された管状の穿刺針を生体組織に刺入させる。穿刺針が生体組織に刺入された状態で、組織採取手段によって生体組織を採取する。その後、採取された生体組織に組織処理手段によって解析用の処理を施すようにしたものである。
前記挿入部は、細長い管体を有し、前記管体の先端部に前記穿刺針が形成され、前記組織採取手段は、前記管体の基端部に着脱可能に連結される外筒部材と、この外筒部材の筒内に軸方向に摺動可能に挿入される軸状のピストン部材とを有し、前記ピストン部材を前記外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって前記穿刺針および前記管体内を通して生体組織を前記外筒部材の内部に採取するシリンジを具備し、前記組織処理手段は、前記シリンジ内に採取した生体組織を冷凍する凍結装置を有することが好ましい。
そして、上記構成では、先端部に穿刺針が形成された細長い管体の基端部にシリンジである組織採取手段の外筒部材を着脱可能に連結させ、外筒部材の筒内に軸状のピストン部材を軸方向に摺動可能に挿入させる。さらに、ピストン部材を外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって穿刺針および管体内を通して生体組織を外筒部材の内部に採取する。続いて、シリンジ内に採取した生体組織を組織処理手段の凍結装置によって冷凍するようにしたものである。
前記凍結装置は、前記シリンジの前記外筒部材に装着されたペルチェ素子と、このペルチェ素子に電力を供給する電源装置とを具備することが好ましい。
そして、上記構成では、電源装置からペルチェ素子に電力を供給することにより、シリンジの外筒部材をペルチェ素子によって冷却し、シリンジ内に採取した生体組織を冷凍するようにしたものである。
前記挿入部は、導電性の細長い管体を有し、前記管体の先端部に前記穿刺針が形成され、前記組織採取手段は、前記管体の基端部に着脱可能に連結される外筒部材と、この外筒部材の筒内に軸方向に摺動可能に挿入される軸状のピストン部材とを有するシリンジと、前記管体の先端部に配置される組織採取部とを具備し、前記ピストン部材を前記外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって前記穿刺針を通して生体組織を前記組織採取部の内部に採取する組織採取機構を有し、前記組織処理手段は、前記組織採取部内に採取した生体組織を冷凍する凍結装置を有することが好ましい。
そして、上記構成では、先端部に穿刺針が形成された細長い管体の基端部にシリンジである組織採取手段の外筒部材を着脱可能に連結させ、外筒部材の筒内に軸状のピストン部材を軸方向に摺動可能に挿入させる。さらに、ピストン部材を外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって管体の先端部の組織採取部に生体組織を採取する。続いて、組織採取部内に採取した生体組織を組織処理手段の凍結装置によって冷凍するようにしたものである。
前記組織処理手段は、前記凍結装置で凍結された生体組織を前記内視鏡処置具から脱着する脱着手段を有することが好ましい。
前記組織処理手段は、前記組織採取手段によって採取された生体組織に解析用の処理を施す処置部材を有し、前記処置部材を前記生体組織に接触させることにより、前記生体組織の生体分子解析を行なう生体分子解析部を有することが好ましい。
そして、上記構成では、組織採取手段によって採取された生体組織に組織処理手段の処置部材によって解析用の処理を施す。このとき、処置部材を生体組織に接触させることにより、生体分子解析部によって生体組織の生体分子解析を行なうようにしたものである。
前記組織処理手段は、前記凍結装置で凍結された生体組織を、凍結状態を保ったまま前記生体組織中の生体分子を安定的に保存可能な生体組織保存手段を有することが好ましい。
前記生体組織保存手段は、凍結状態の前記生体組織中の生体分子を安定的に保存可能な保存試薬と、かつ前記生体分子に対する分解酵素の活性を抑制することにより前記生体分子の分解を防げる低温環境下に保つ手段とを有することが好ましい。
前記組織処理手段は、前記シリンジの前記ピストン部材に突設されたセンサ針と、このセンサ針に接続され、前記組織採取部内に採取した生体組織に前記センサ針を穿刺させて生体分子解析を行なう生体分子解析部とを有することが好ましい。
そして、上記構成では、シリンジのピストン部材に突設したセンサ針を組織採取部内に採取した生体組織に穿刺させてこのセンサ針に接続された生体分子解析部によって生体分子解析を行なうようにしたものである。
本発明の他の態様における生体組織解析処理システムは、生体組織を吸引して採取する組織採取手段と、この組織採取手段によって採取された生体組織に解析用の処理を施す組織処理手段とを具備する。
そして、上記構成では、組織採取手段によって生体組織を吸引して採取する。その後、採取された生体組織に組織処理手段によって解析用の処理を施すようにしたものである。
前記組織処理手段は、前記生体組織に凍結、凍結乾燥、分割、破砕、エタノール固定、ホルマリン固定の少なくともいずれかを施す手段であることが好ましい。
本発明の他の態様における生体組織解析処理システムは、生体内を観察する内視鏡と、内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に挿入される内視鏡用処置具とを具備し、前記内視鏡用処置具は、前記処置具チャンネルを通して生体内に挿入される細長い挿入部と、この挿入部の先端部に配置され、生体組織に刺入される管状の穿刺針と、この穿刺針が生体組織に刺入された状態で、生体組織を採取する組織採取手段と、この組織採取手段によって採取された生体組織に解析用の処理を施す組織処理手段とを具備する。
そして、上記構成では、生体内を観察する内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に挿入される細長い挿入部の先端部に配置された管状の穿刺針を生体組織に刺入させる。穿刺針が生体組織に刺入された状態で、組織採取手段によって生体組織を採取する。その後、採取された生体組織に組織処理手段によって解析用の処理を施すようにしたものである。
前記組織採取手段は、前記管体の基端部に着脱可能に連結される外筒部材と、この外筒部材の筒内に軸方向に摺動可能に挿入される軸状のピストン部材とを有し、前記ピストン部材を前記外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって前記穿刺針および前記管体内を通して生体組織を前記外筒部材の内部に採取するシリンジを具備し、前記組織処理手段は、前記シリンジ内に採取した生体組織を冷凍する凍結装置を有し、前記凍結装置は、前記シリンジの前記外筒部材に装着されたペルチェ素子と、このペルチェ素子に電力を供給する電源装置とを具備することが好ましい。
そして、上記構成では、先端部に穿刺針が形成された細長い管体の基端部にシリンジである組織採取手段の外筒部材を着脱可能に連結させ、外筒部材の筒内に軸状のピストン部材を軸方向に摺動可能に挿入させる。さらに、ピストン部材を外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって穿刺針および管体内を通して生体組織を外筒部材の内部に採取する。続いて、電源装置からペルチェ素子に電力を供給することにより、シリンジの外筒部材をペルチェ素子によって冷却し、シリンジ内に採取した生体組織を冷凍するようにしたものである。
前記組織採取手段は、前記管体の基端部に着脱可能に連結される外筒部材と、この外筒部材の筒内に軸方向に摺動可能に挿入される軸状のピストン部材とを有し、前記ピストン部材を前記外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって前記穿刺針および前記管体内を通して生体組織を前記外筒部材の内部に採取するシリンジを具備し、前記組織処理手段は、前記シリンジ内に採取した生体組織に解析用の処理を施す処置部材を有し、前記処置部材を前記生体組織に接触させることにより、前記生体組織の生体分子解析を行なう生体分子解析部を有することが好ましい。
そして、上記構成では、ピストン部材を外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって外筒部材の内部に生体組織を採取する。続いて、外筒部材内に採取した生体組織に組織処理手段の処置部材を接触させることにより、生体組織の生体分子解析を行なうようにしたものである。
本発明の他の態様における組織解析処理用のサンプル採取方法は、生体内を観察する内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に管状の穿刺針を有する内視鏡用処置具を挿入する工程と、前記穿刺針を生体組織に刺入させる工程と、前記穿刺針が生体組織に刺入された状態で、前記内視鏡用処置具に生体組織を採取する組織採取工程と、この組織採取工程によって採取された生体組織に解析用の冷凍処理を施す組織冷凍処理工程と、前記組織冷凍処理工程で冷凍処理された生体組織の凍結片のペレットを前記内視鏡用処置具から取り出して後工程の組織解析処理部に送る工程とを具備することを特徴とする。
そして、上記構成では、生体内を観察する内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に内視鏡用処置具を挿入し(処置具挿入工程)、穿刺針を生体組織に刺入させる(穿刺針刺入工程)。その後、穿刺針が生体組織に刺入された状態で、内視鏡用処置具に生体組織を採取する(組織採取工程)。続いて、組織採取工程によって採取された生体組織に解析用の冷凍処理を施す(組織冷凍処理工程)。その後、組織冷凍処理工程で冷凍処理された生体組織の凍結片のペレットを前記内視鏡用処置具から取り出して後工程の組織解析処理部に送る(搬送工程)ようにしたものである。
本発明によれば、採取した生体組織を新鮮な状態で保つことができ、正確な診断を行なうことができる内視鏡用処置具と生体組織解析処理システムと組織解析処理用のサンプル採取方法を提供することができる。
また、本発明において、生体分子とは、生体を構成する様々な分子、すなわち組織中のDNA、RNA等の核酸、レセプター、転写因子、酵素等の種々の蛋白質、ホルモン等の脂質など、比較的高分子のものから、細胞内の代謝産物など比較的低分子のもの、あるいは、細胞に感染したウイルス等の外来生物由来のそれらも含む。
一般にこれらの生体分子を、その機能を損なうことなく安定に保存するためには瞬間的に凍結するのが望ましい。これは、もともと細胞内に含まれる各種生体分子に対する分解酵素の活性を低温環境下において抑制することにより分解が防げられるからである。
この際の温度は、好ましくは4℃以下、さらに好ましくは、マイナス20℃以下、より好ましくはマイナス80℃以下が望ましい。少なくとも4℃ではDNA分解酵素(DNAase)の活性は保たれているため、好ましくは組織中に含まれる水分が凍結する0℃以下が望ましい。
さらに瞬間的に凍結したら、解析を実施するまで凍結状態に保つことも非常に重要である。例えば、生体試料を運搬する場合などに、試料が高温下におかれたり、あるいは凍結融解を繰り返す場合には、生体組織を構成する細胞が破壊され、細胞の構成・形態が破壊される。さらに、これと同時に、各種生体分子の分解酵素が放出されて生体分子は速やかに分解を受ける。このため生体組織における生体分子の状態が、生体内にあった時点とはかなり変化してしまい、正確な解析が不可能となる。よって生体組織は、採取する際、瞬間的に凍結したのち、凍結状態を保ったまま凍結保存手段あるいは解析手段に搬送されることが重要である。よって、本発明によると、生体組織中の生体分子を、生体組織の採取時点での状態をなるべく損なうことなく、かつ安定に採取、保存、解析できることが可能となる。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態における内視鏡用処置具を組み付けた内視鏡全体の概略構成図である。 図1Bは、第1の実施の形態の内視鏡の先端構成部を示す平面図である。 図2は、第1の実施の形態の内視鏡用処置具を示す概略構成図である。 図3は、第1の実施の形態の内視鏡用処置具の組織冷凍処理用の制御系の概略構成を示すブロック図である。 図4は、第1の実施の形態の内視鏡用処置具のシリンジから生体組織の凍結片のペレットを取り出した状態を説明するための説明図である。 図5は、第1の実施の形態の内視鏡用処置具による生体組織の採取作業を説明するためのフローチャートである。 図6は、本発明の第2の実施の形態を示す概略構成図である。 図7Aは、本発明の第3の実施の形態の内視鏡用処置具を示す概略構成図である。 図7Bは、第3の実施の形態の金属メッシュ樹脂チューブを示す側面図である。 図7Cは、第3の実施の形態の生体組織の収納ケースを示す斜視図である。 図8Aは、第3の実施の形態の内視鏡用処置具により凍結された生体組織を収納ケースと一緒にシリンジの外筒内に収容させた状態を示す概略構成図である。 図8Bは、第3の実施の形態の内視鏡用処置具により凍結された生体組織をケースと共にシリンジの外部に取り出した状態を示す斜視図である。 図9は、第3の実施の形態の内視鏡用処置具による生体組織の採取作業を説明するためのフローチャートである。 図10は、本発明の第4の実施の形態の内視鏡用処置具を組み付けた内視鏡全体の概略構成図である。 図11Aは、第4の実施の形態の内視鏡用処置具の収納ケース内に採取された生体組織の凍結状態を示す要部の縦断面図である。 図11Bは、第4の実施の形態の生体組織の収納ケースを示す斜視図である。 図12は、第4の実施の形態の内視鏡用処置具の収納ケース内で凍結された生体組織にセンサ針を穿刺させた状態を示す要部の縦断面図である。 図13は、第4の実施の形態の内視鏡用処置具による生体組織の採取作業を説明するためのフローチャートである。 図14は、本発明の第5の実施の形態の内視鏡用処置具を組み付けた内視鏡全体の概略構成図である。 図15は、第5の実施の形態の内視鏡用処置具の要部の概略構成図である。 図16は、第5の実施の形態の内視鏡用処置具のフィルタを開いた状態を示す要部の概略構成図である。 図17は、本発明の第6の実施の形態の生体組織解析処理システム全体の概略構成図である。 図18は、本発明の第7の実施の形態の生体組織解析処理システム全体の概略構成図である。 図19は、本発明の第8の実施の形態の生体組織解析処理システムにおけるサンプリング処理を説明するためのフローチャートである。 図20は、第8の実施の形態のサンプリング処理によるアレイ化の用途を説明するための概略構成図である。
以下、本発明の第1の実施の形態を図1A乃至図5を参照して説明する。図1Aは本実施の形態の内視鏡用処置具1を組み付けた軟性の側視型電子内視鏡2全体の概略構成を示すものである。
電子内視鏡2は、細長い挿入部3を有する。挿入部3の基端には、太幅の操作部4が連結されている。挿入部3には細長い可撓管部5と、湾曲自在な湾曲部6と、先端構成部7とが設けられている。そして、可撓管部5の基端部が操作部4に連結されている。湾曲部6には図示しない湾曲操作ワイヤの先端部が連結されている。
図1Bに示すように先端構成部7の側面には、観察光学系の観察窓8と、照明光学系の照明窓9と、処置具チャンネル10の先端部に連通される側孔10aとが配設されている。観察光学系の観察窓8にはカバーガラスの後方に、対物光学系が配設されている。この対物光学系の結像位置にはCCDなどの撮像素子が配設されている。この撮像素子には信号ケーブルの一端部が接続されている。照明窓9には、カバーガラスの後方に、ライトガイドファイバ束の先端部が配設されている。側孔10aには、鉗子起上台が配設されている。
また、撮像素子の信号ケーブルや、ライトガイドファイバ束や、処置具チャンネル10や、湾曲操作ワイヤなどは挿入部3の内部を通して操作部4側に延出されている。そして、撮像素子の信号ケーブルや、ライトガイドファイバ束や、処置具チャンネル10や、湾曲操作ワイヤなどは挿入部3の内部に内蔵物として内装されている。
操作部4には湾曲操作ノブ11や、処置具挿入口12が配設されているとともに、ユニバーサルコード13の一端部が連結されている。湾曲操作ノブ11は操作部4に内蔵された湾曲操作機構に連結されている。この湾曲操作機構には湾曲操作ワイヤの基端部が連結されている。そして、湾曲操作ノブ11の操作によって湾曲操作機構を介して湾曲操作ワイヤが牽引操作され、湾曲部6が湾曲操作ノブ11の操作方向に遠隔操作されるようになっている。
処置具挿入口12は、操作部4の前寄りの部分に配置されている。この処置具挿入口12には処置具チャンネル10の基端部が連結されている。そして、この処置具挿入口12から本実施の形態の内視鏡用処置具1が挿入されるようになっている。
ユニバーサルコード13の他端部にはコネクタ部14が連結されている。このコネクタ部14には図示しない電気信号用の接続コードの基端部が連結されている。この接続コードの他端部には電気コネクタが連結されている。コネクタ部14は光源装置と、電気信号用コネクタはビデオプロセッサとそれぞれ接続されている。ここで、信号ケーブルや、ライトガイドファイバ束は、操作部4からユニバーサルコード13内に挿通されている。そして、信号ケーブルは電気信号用コネクタに接続されている。さらに、ライトガイドファイバ束の他端部はコネクタ部14に接続されている。そして、光源装置から放射される照明光がライトガイドファイバ束の入射端面に集光され、ライトガイドファイバ束に照明光が入射されるようになっている。
図2は、本実施の形態の内視鏡用処置具1の概略構成を示す。この内視鏡用処置具1には、細長い挿入チューブ(挿入部)15が設けられている。この挿入チューブ15は例えば樹脂チューブ(管体)によって形成されている。この挿入チューブ15は生体内を観察する内視鏡2の処置具チャンネル10を通して生体内に挿入される。この挿入チューブ15の先端部には管状の穿刺針16が配置されている。この穿刺針16は、生体組織に刺入できる程度に鋭利な針部16aが形成されている。
挿入チューブ15の基端部には外部器具の連結口金17が形成されている。この連結口金17の内周面には外側に向かうにしたがって開口面積が大きくなるテーパー面17aが形成されている。この挿入チューブ15の連結口金17にはシリンジ(組織採取手段)18が着脱可能に連結されている。このシリンジ18は、外筒部材19と、軸状のピストン部材20とを有する。外筒部材19の先端部には細径で先細の連結端部21が形成されている。この連結端部21が挿入チューブ15の連結口金17に挿入される状態で連結されている。外筒部材19の基端部には大径な指掛け用のフランジ部19aが形成されている。なお、シリンジ18の外筒部材19の内径寸法(有効径)はできるだけ大きく設定され、細長い挿入チューブ15の管体内に大きな吸引圧力を作用させることができるようにしていることが好ましい。
ピストン部材20は、外筒部材19の筒内に軸方向に摺動可能に挿入されている。ピストン部材20の外端部には外筒部材19の筒内への侵入を防止する大径な指掛け用のフランジ部20aが形成されている。そして、内視鏡用処置具1の穿刺針16が生体組織H(図7A参照)に刺入された状態で、ピストン部材20を外筒部材19の内部に挿入した位置から外筒部材19の外方向(図2中で上方向)に摺動させる吸引動作によって穿刺針16および挿入チューブ15の管体内を通して生体組織Hを外筒部材19の内部に採取するようになっている。
また、本実施の形態の内視鏡用処置具1にはシリンジ18によって採取された生体組織Hに解析用の処理、本実施の形態では生体組織Hを冷凍する生体組織冷凍を施す凍結装置(組織処理手段)22が設けられている。この凍結装置22は外筒部材19に装着されたペルチェ素子23と、このペルチェ素子23に電力を供給する電源装置24とを有する。
図3は、電源装置24に組み込まれた組織冷凍処理用の制御系の概略構成を示すブロック図である。電源装置24には例えばコンピュータなどの制御手段を構成するCPU25が内蔵されている。このCPU25には、電源部26と、スイッチ27と、温度センサ28と、ペルチェ素子23と、図示しない記憶装置などが接続されている。スイッチ27は、ペルチェ素子23の駆動状態をオンオフ操作するものである。また、温度センサ28は、シリンジ18によって採取された生体組織Hの温度を測定するものである。
なお、シリンジ18には外筒部材19の内周面に熱伝導性が高い金属材料などで形成された伝熱管29が装着されている。この伝熱管29はペルチェ素子23に接触状態で取付けられている。温度センサ28はこの伝熱管29に取付けられている。
次に、上記構成の作用について説明する。ここでは、本実施の形態の内視鏡用処置具1の使用時の操作について図5のフローチャートにしたがって説明する。まず、電子内視鏡2を患者の体内に挿入させる(ステップS1)。このとき、電子内視鏡2の挿入部3が先端構成部7から体内に挿入される。この内視鏡2の挿入作業中は内視鏡2の照明窓9から照明光が照射されるとともに、観察窓8によって体腔内が観察される。観察窓8によって観察される内視鏡像は図示しないモニタに表示される。
この状態で、内視鏡2の挿入部3が体腔内の目的部位まで挿入される。その後、電子内視鏡2によって体腔内の目的部位の診断が行なわれる(ステップS2)。このとき、体腔内の例えば病変部などの疑いがある検査目的部位が設定される。その後、この内視鏡2の処置具チャンネル10を通して生体内に内視鏡用処置具1を挿入する操作が行なわれる。
内視鏡用処置具1の挿入時には、内視鏡2の処置具挿入口12から内視鏡用処置具1の挿入チューブ15を処置具チャンネル10に挿入する。そして、この処置具チャンネル10を通して内視鏡用処置具1の挿入チューブ15を生体内に挿入させる。
処置具チャンネル10を通して先端側まで導かれた内視鏡用処置具1の挿入チューブ15は側孔10aから体内に突出される。このとき、鉗子起上台によって内視鏡用処置具1の挿入チューブ15の突出方向が調整され、挿入チューブ15の突出方向が望みの方向に向くように遠隔操作される。
その後、ステップS2の内視鏡診断で設定された病変部の疑いがある検査目的部位に内視鏡用処置具1の穿刺針16が刺入される(ステップS3)。このとき、穿刺針16の管内に検査目的部位の生体組織H1のサンプルが採取される。この状態で、シリンジ18を操作する。このとき、ピストン部材20を外筒部材19の内部に挿入した位置から外筒部材19の外方向(図2中で上方向)に摺動させる。この動作時には穿刺針16および挿入チューブ15の管体内を通して生体組織Hを吸引する吸引力が作用する。そのため、この吸引動作によって図2に示すようにシリンジ18の外筒部材19の内部に検査目的部位の生体組織Hが採取される(ステップS4)。なお、このとき採取される生体組織Hは血液や、粘膜も含む。
その後、電源装置24のスイッチ27をオン操作して凍結装置22を駆動させる(ステップS5)。この凍結装置22の駆動時にはペルチェ素子23に電力が供給され、ペルチェ素子23が駆動される(ステップS6)。これにより、シリンジ18の外筒部材19をペルチェ素子23によって冷却し(ステップS7)、シリンジ18内に採取した生体組織を冷凍する(ステップS8)。このとき、生体組織の冷凍温度は例えば−10°C〜−60°C程度に設定されている。なお、凍結装置22の冷凍物質として例えばドライアイスを使用した場合には−80°C、液体窒素を使用した場合には−196°C程度に生体組織の冷凍温度を設定することができる。また、シリンジ18内に採取された生体組織に細胞膜溶解液としてtoriton100(登録商標)界面活性剤により生体組織を解析しやすいように処理を施してもよい。
さらに、シリンジ18内に採取された生体組織が凍結されたのち、シリンジ18を挿入チューブ15の連結口金17から取り外す。この状態で、図4に示すようにシリンジ18のピストン部材20を押し出し操作して外筒部材19内で凍結された生体組織のペレットPをシリンジ18の外に取り出す(ステップS9)。その後、この凍結された生体組織のペレットPを後工程の生体分子解析装置などの組織解析処理部に送る(ステップS10)。これにより、組織解析処理用のサンプル採取作業が終了する。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡用処置具1では、内視鏡2の処置具チャンネル10を通して生体内に挿入チューブ15を挿入させ、挿入チューブ15の先端部の穿刺針16を生体組織に刺入させた状態で、シリンジ18によって生体組織を吸引採取した後、採取された生体組織を凍結装置22によって凍結し、解析用の処理を施すようにしたので、採取した生体組織を新鮮な状態で保つことができる。そのため、生体組織を新鮮な状態のまま後工程の生体分子解析装置などの組織解析処理部に送ることができるので、生体組織の各種の検査、例えば細胞診、組織診、生体分子解析などを高精度に行なうことができる。
なお、本実施の形態では内視鏡用処置具1を軟性の側視型電子内視鏡2の処置具チャンネル10内を通して体内に挿入する構成を示したが、これに限定されるものではない。例えば、軟性の直視型電子内視鏡2の処置具チャンネル内を通して体内に挿入する構成にしてもよい。
また、図6は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は硬性鏡31の処置具チャンネル32内を通して第1の実施の形態(図1A乃至図5参照)で示した内視鏡用処置具1を体内に挿入する構成にしたものである。なお、内視鏡用処置具1の構成は第1の実施の形態と同一構成であるので、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の硬性鏡31には例えば金属管で形成された直管状の細長い硬質な挿入部33が設けられている。この挿入部33の基端部には太径の操作部34が設けられている。挿入部33の先端部には観察光学系の観察窓35と、照明光学系の照明窓36と、処置具チャンネル32の先端開口部32aとが形成されている。
また、操作部34の外周面には観察用の接眼部37と、ライトガイド接続口金38とが突設されている。接眼部37と観察窓35との間には観察窓35から入射される観察像を接眼部37まで伝送する画像伝送光学系が配設されている。さらに、ライトガイド接続口金38と照明窓36との間には照明光を伝送するライトガイドが配設されている。
操作部34の端末部には処置具チャンネル32の後端開口部32bが形成されている。そして、内視鏡用処置具1の挿入チューブ15はこの後端開口部32bから処置具チャンネル32の内部に挿入され、この処置具チャンネル32を通して生体内に挿入される。
次に、上記構成の本実施の形態の作用について説明する。本実施の形態の内視鏡用処置具1の使用時には予め硬性鏡31が患者の体内に挿入される。この硬性鏡31の挿入時には例えばトロッカー(trocar)が使用される。このトロッカーは外套管と、この外套管内に挿脱可能に挿入される穿刺針とを有する。そして、外套管内に穿刺針が挿入されて組み付けられた状態で例えば患者の腹壁に刺入される。その後、外套管内から穿刺針が引き抜かれた状態で、外套管のみが腹壁部に刺入された状態で留置される。そして、この外套管内を通して硬性鏡31が患者の体内に挿入される。
硬性鏡31の挿入後、内視鏡用処置具1の挿入チューブ15が硬性鏡31の処置具チャンネル32を通して生体内に挿入される。以後は、第1の実施の形態と同様の操作によって内視鏡用処置具1による生体組織Hの採取が行なわれる。そして、シリンジ18内に採取された生体組織が凍結されたのち、シリンジ18のピストン部材20を押し出し操作して外筒部材19内で凍結された生体組織のペレットPをシリンジ18の外に取り出す作業が第1の実施の形態と同様に行なわれる。
そこで、本実施の形態でも硬性鏡31の処置具チャンネル32を通して生体内に内視鏡用処置具1の挿入チューブ15を挿入させ、挿入チューブ15の先端部の穿刺針16を生体組織に刺入させた状態で、シリンジ18によって生体組織を吸引採取した後、採取された生体組織を凍結装置22によって凍結し、解析用の処理を施すことができる。そのため、第1の実施の形態と同様に採取した生体組織を新鮮な状態で保つことができるので、生体組織を新鮮な状態のまま後工程の生体分子解析装置などの組織解析処理部に送ることができる。その結果、生体組織の各種の検査、例えば細胞診、組織診、生体分子解析などを高精度に行なうことができる。
また、図7A乃至図9は本発明の第3の実施の形態を示すものである。図7Aは本実施の形態の内視鏡用処置具41の概略構成を示すものである。この内視鏡用処置具41には、細長い挿入チューブ(挿入部)42が設けられている。図7Bに示すようにこの挿入チューブ42は例えば樹脂チューブ(管体)43の外周面に金属線材を格子状に編組した金属メッシュ44を装着した金属メッシュ樹脂チューブによって形成されている。樹脂チューブ43は、熱伝導性が高い材料で形成されている。なお、金属メッシュ44が樹脂チューブ43内に埋設される状態で一体成形してもよい。この挿入チューブ42の外表面には例えば、シリコンコートが被覆され、金属メッシュ44が挿入チューブ42の外表面に露出されることが防止されている。
この挿入チューブ42は生体内を観察する内視鏡、例えば第1の実施の形態(図1A乃至図5参照)の軟性の側視型電子内視鏡2の処置具チャンネル10や、第2の実施の形態(図6参照)の硬性鏡31の処置具チャンネル32内を通して生体内に挿入される。この挿入チューブ42の先端部には管状の穿刺針45が配置されている。この穿刺針45は、生体組織に刺入できる程度に鋭利な針部45aが形成されている。
挿入チューブ42の基端部には外部器具の連結口金46が形成されている。この連結口金46の内周面には外側に向かうにしたがって開口面積が大きくなるテーパー面46aが形成されている。この挿入チューブ42の連結口金46にはシリンジ47が着脱可能に連結されている。このシリンジ47は、外筒部材48と、軸状のピストン部材49とを有する。外筒部材48の先端部には細径で先細の連結端部50が形成されている。この連結端部50が挿入チューブ42の連結口金46に挿入される状態で連結されている。外筒部材48の基端部には大径な指掛け用のフランジ部48aが形成されている。なお、シリンジ47の外筒部材48の内径寸法(有効径)はできるだけ大きく設定され、細長い挿入チューブ42の管体内に大きな吸引圧力を作用させることができるようにしていることが好ましい。
ピストン部材49は、外筒部材48の筒内に軸方向に摺動可能に挿入されている。ピストン部材49の外端部には外筒部材48の筒内への侵入を防止する大径な指掛け用のフランジ部49aが形成されている。
また、本実施の形態の内視鏡用処置具41には挿入チューブ42の先端部に熱伝導性が高い樹脂製の生体組織収納ケース51が挿入された状態でセットされている。この生体組織収納ケース51は図7Cに示すように円筒体の一端側が閉塞された有底円筒状のケースである。この収納ケース51は、スライス可能なものが好ましい。この収納ケース51の開口端側には挿入チューブ42の先端の穿刺針45の形状に合わせて斜めに切欠された傾斜面状の開口端部51aが形成されている。そして、この収納ケース51が挿入チューブ42にセットされた状態では収納ケース51の底部側が挿入チューブ42の内部に挿入され(図7A中で上側に配置され)、開口端部51aが穿刺針45の先端開口部に重ね合わせた状態に位置決めされている。
また、挿入チューブ42の連結口金46には、ペルチェ素子52が装着されている。このペルチェ素子52には、電力を供給する電源装置53との接続コード54が接続されている。そして、電源装置53から接続コード54を介してペルチェ素子52に駆動電力が供給されるようになっている。このペルチェ素子52の駆動時には、挿入チューブ42の金属メッシュ44が冷却され、さらに熱伝導により収納ケース51が冷却されて収納ケース51内に採取された生体組織H1が凍結されるようになっている。そして、ペルチェ素子52と電源装置53とによって収納ケース51内に採取された生体組織Hに解析用の処理、本実施の形態では生体組織Hを冷凍する生体組織冷凍を施す凍結装置(組織処理手段)55が形成されている。
また、電源装置53には、ペルチェ素子52の駆動状態をオンオフ操作するスイッチ56が設けられている。このスイッチ56は、例えばオフ(停止)位置56aと、弱位置56bと、強位置56cのいずれかに選択的に切換え操作する操作ダイヤル57を有する。そして、操作ダイヤル57がオフ(停止)位置56aにセットされた場合には解凍状態、弱位置56bにセットされた場合には生体組織H1を例えば−10°C〜−30°C程度の冷凍温度の弱冷凍状態、強位置56cにセットされた場合には生体組織Hを例えば−60°C〜−80°C程度の冷凍温度の強冷凍状態にそれぞれ選択的に切換え操作されるようになっている。
さらに、電源装置53には、第1の実施の形態と同様の構成の組織冷凍処理用の制御系(図3参照)が設けられている。そして、スイッチ56の操作ダイヤル57の操作に応じてペルチェ素子52の駆動状態を上述した通り、解凍状態、弱冷凍状態、強冷凍状態の3通りにそれぞれ選択的に切換え操作可能になっている。
また、本実施の形態の内視鏡用処置具41では、シリンジ47は収納ケース51内に採取された生体組織Hの回収に使用されるようになっている。すなわち、図7Aに示すように挿入チューブ42の先端の穿刺針45が例えば胃などの臓器の体内壁(生体組織)Hに刺入された際に、収納ケース51内に生体組織H1が採取される。このとき、シリンジ47のピストン部材49は外筒部材48内に押し込まれた押し込み位置で保持されている。そして、生体組織H1を冷凍した後、図8Aに示すようにシリンジ47のピストン部材49を外筒部材48の内部に挿入した位置から外筒部材48の外方向(図7中で上方向)に摺動させる吸引動作によって穿刺針45および挿入チューブ42の管体内を通して冷凍された生体組織Hを収納ケース51と一緒にシリンジ47の外筒部材48内に吸引して回収するようになっている。
次に、上記構成の作用について説明する。ここでは、本実施の形態の内視鏡用処置具41の使用時の操作について図9のフローチャートにしたがって説明する。まず、第1の実施の形態と同様に電子内視鏡2を患者の体内に挿入させる(ステップS11)。この内視鏡2の挿入作業中は内視鏡2の照明窓9から照明光が照射されるとともに、観察窓8によって体腔内が観察される。観察窓8によって観察される内視鏡像は図示しないモニタに表示される。
この状態で、内視鏡2の挿入部3が体腔内の目的部位まで挿入される。その後、電子内視鏡2によって体腔内の目的部位の診断が行なわれる(ステップS12)。このとき、体腔内の例えば病変部などの疑いがある検査目的部位が設定される。その後、この内視鏡2の処置具チャンネル10を通して生体内に内視鏡用処置具41を挿入する操作が行なわれる。
内視鏡用処置具41の挿入時には、内視鏡2の処置具挿入口12から内視鏡用処置具41の挿入チューブ42を処置具チャンネル10に挿入する。そして、この処置具チャンネル10を通して内視鏡用処置具41の挿入チューブ42を生体内に挿入させる。
処置具チャンネル10を通して先端側まで導かれた内視鏡用処置具41の挿入チューブ42は側孔10aから体内に突出される。このとき、鉗子起上台によって内視鏡用処置具41の挿入チューブ42の突出方向が調整され、挿入チューブ42の突出方向が望みの方向に向くように遠隔操作される。
その後、ステップS12の内視鏡診断で設定された病変部の疑いがある検査目的部位に内視鏡用処置具41の穿刺針45が刺入される(ステップS13)。このとき、内視鏡用処置具41の穿刺針45が例えば胃などの臓器の体内壁(生体組織)Hに刺入された際に、収納ケース51内に生体組織Hが採取される。
この状態で、続いて、電源装置53のスイッチ56の操作ダイヤル57を操作する。このとき、操作ダイヤル57は、弱位置56b、または強位置56cのいずれか一方に切換え操作され、電源装置53が駆動される(ステップS14)。
この電源装置53の駆動時には操作ダイヤル57の操作に応じてペルチェ素子52に電力が供給され、ペルチェ素子52が駆動される(ステップS15)。このペルチェ素子52の駆動時には、挿入チューブ42の金属メッシュ44が冷却される(ステップS16)。さらに、熱伝導により収納ケース51が冷却される(ステップS17)。これにより、収納ケース51内に採取された生体組織H1が凍結される(ステップS18)。このとき、電源装置53の操作ダイヤル57が弱位置56bにセットされた場合には生体組織Hを例えば−10°C〜−30°C程度の冷凍温度の弱冷凍状態、強位置56cにセットされた場合には生体組織Hを例えば−60°C〜−80°C程度の冷凍温度の強冷凍状態に凍結される。なお、この場合も、収納ケース51内に採取された生体組織に細胞膜溶解液としてtoriton100(登録商標)界面活性剤により生体組織を解析しやすいように処理を施してもよい。
さらに、収納ケース51内に採取された生体組織を凍結したのち、シリンジ47を操作する。このとき、シリンジ47のピストン部材49は図7Aに示すように外筒部材48内に押し込まれた押し込み位置で保持されている。そして、生体組織Hを冷凍した後、シリンジ47のピストン部材49を外筒部材48の内部から図8Aに示すように外筒部材48の外方向に摺動させる吸引動作が行なわれる。この吸引動作によって冷凍された生体組織H1を収納ケース51と一緒に穿刺針45および挿入チューブ42の管体内を通してシリンジ47の外筒部材48内に吸引して回収する(ステップS19)。
その後、シリンジ47を挿入チューブ42の連結口金46から取り外す。この状態で、シリンジ47のピストン部材49を押し出し操作して凍結された生体組織H1のペレットPを収納ケース51と一緒にシリンジ47の外に取り出す。その後、図8Bに示すように収納ケース51内に収納されている凍結された生体組織のペレットPを収納ケース51から排出して取り出す(ステップS20)。続いて、凍結された生体組織のペレットPを後工程の生体分子解析装置などの組織解析処理部に送る(ステップS21)。これにより、組織解析処理用のサンプル採取作業が終了する。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡用処置具41では、内視鏡2の処置具チャンネル10を通して生体内に挿入チューブ42を挿入させ、挿入チューブ42の先端部の穿刺針45を生体組織に刺入させることにより、収納ケース51内に生体組織を採取する。その後、採取された生体組織H1を凍結装置55によって凍結し、解析用の処理を施すようにしたので、採取した生体組織H1を新鮮な状態で保つことができる。そのため、生体組織H1を新鮮な状態のまま後工程の生体分子解析装置などの組織解析処理部に送ることができるので、生体組織H1の各種の検査、例えば細胞診、組織診、生体分子解析などを高精度に行なうことができる。
また、図10乃至図13は本発明の第4の実施の形態を示すものである。本実施の形態の内視鏡用処置具61は第1の実施の形態(図1A乃至図5参照)の内視鏡用処置具1に生体分子解析装置62を加えたものである。なお、これ以外の部分は第1の実施の形態の内視鏡用処置具1と同一構成になっており、第1の実施の形態の内視鏡用処置具1と同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略する。
図10は本実施の形態の内視鏡用処置具61が電子内視鏡2の処置具チャンネル10内に挿入された状態を示す概略構成図である。また、図11Aは本実施の形態の内視鏡用処置具61全体の概略構成を示す。
本実施の形態の内視鏡用処置具61には、シリンジ18のピストン部材20に生体分子解析センサ63が組み込まれている。この生体分子解析センサ63にはピストン部材20の先端部(内端部)から前方に突出するセンサ針64の基端部が連結されている。このセンサ針64は、ピストン部材20の先端面の軸心位置に配置されている。
また、挿入チューブ15の先端の管状の穿刺針16には第3の実施の形態(図7A乃至図9参照)の生体組織収納ケース51と略同様の収納ケース51が挿入された状態でセットされている。図11Bに示すようにこの収納ケース51の底部51bには中央位置に貫通孔51cが形成されている。この収納ケース51の貫通孔51cにはセンサ針64が挿入可能になっている。
また、生体分子解析センサ63には外部の生体分子解析装置62が接続されている。この生体分子解析装置62は、電源スイッチ65と、データプリントスイッチ66と、データプリンター67とを有する。
次に、上記構成の作用について説明する。ここでは、本実施の形態の内視鏡用処置具61の使用時の操作について図13のフローチャートにしたがって説明する。まず、第1の実施の形態と同様に電子内視鏡2を患者の体内に挿入させる(ステップS31)。この内視鏡2の挿入作業中は内視鏡2の照明窓9から照明光が照射されるとともに、観察窓8によって体腔内が観察される。観察窓8によって観察される内視鏡像は図示しないモニタに表示される。
この状態で、内視鏡2の挿入部3が体腔内の目的部位まで挿入される。その後、電子内視鏡2によって体腔内の目的部位の診断が行なわれる(ステップS32)。このとき、体腔内の例えば病変部などの疑いがある検査目的部位が設定される。その後、この内視鏡2の処置具チャンネル10を通して生体内に内視鏡用処置具61を挿入する操作が行なわれる。
内視鏡用処置具61の挿入時には、内視鏡2の処置具挿入口12から内視鏡用処置具61の挿入チューブ15を処置具チャンネル10に挿入する。そして、この処置具チャンネル10を通して内視鏡用処置具61の挿入チューブ15を生体内に挿入させる。
処置具チャンネル10を通して先端側まで導かれた内視鏡用処置具61の挿入チューブ15は側孔10aから体内に突出される。このとき、鉗子起上台によって内視鏡用処置具41の挿入チューブ15の突出方向が調整され、挿入チューブ15の突出方向が望みの方向に向くように遠隔操作される。
その後、ステップS32の内視鏡診断で設定された病変部の疑いがある検査目的部位に内視鏡用処置具61の穿刺針16が刺入される(ステップS33)。このとき、図11Aに示すように内視鏡用処置具61の穿刺針16が例えば胃などの臓器の体内壁(生体組織)Hに刺入された際に、収納ケース51内に生体組織H1が採取される。このとき、シリンジ18のピストン部材20は外筒部材19内に押し込まれた押し込み位置で保持されている。
この状態で、続いて、シリンジ18のピストン部材20を外筒部材19の内部から図12に示すように外筒部材19の外方向に摺動させる吸引動作が行なわれる。この吸引動作によって生体組織H1を収納ケース51と一緒に挿入チューブ15の管体内を通してシリンジ18の外筒部材19内に吸引する(ステップS34)。このとき、収納ケース51の貫通孔51cにセンサ針64が挿入され、センサ針64が収納ケース51内の生体組織H1に貫挿される(ステップS35)。
その後、必要に応じて電源装置53のスイッチ56の操作ダイヤル57を操作する。このとき、操作ダイヤル57は、弱位置56b、または強位置56cのいずれか一方に切換え操作され、電源装置53が駆動される。
この電源装置53の駆動時には操作ダイヤル57の操作に応じてペルチェ素子23に電力が供給され、ペルチェ素子23が駆動される。このペルチェ素子23の駆動時には、収納ケース51内に採取された生体組織H1が凍結される(ステップS36)。
その後、生体分子解析装置62の電源スイッチ65がオン操作される(ステップS37)。このとき、生体分子解析センサ63のセンサ針64により、収納ケース51内に収納されている凍結された生体組織H1のペレットPの生体分子解析、例えば特定たんぱく質の有無や、相互作用などの測定が行われる(ステップS38)。
さらに、ステップS38の測定後、生体分子解析装置62のデータプリンター67が駆動され、生体分子解析装置62の情報解析が行われる(ステップS39)。この情報解析では、例えば転移の可能性(手術後の予備診断)、治療方針の最適化、抗癌剤感受性などの情報が解析される。これにより、組織解析処理作業が終了する。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡用処置具61では、内視鏡2の処置具チャンネル10を通して生体内に挿入チューブ15を挿入させ、挿入チューブ15の先端部の穿刺針16を生体組織に刺入させることにより、収納ケース51内に生体組織を採取する。その後、採取された生体組織H1に生体分子解析センサ63のセンサ針64を刺入させることにより、収納ケース51内に収納されている生体組織H1のペレットPの生体分子解析、例えば特定たんぱく質の有無や、相互作用などの測定を行うことができる。そのため、生体組織H1を新鮮な状態のまま短時間で後工程の生体分子解析を行うことができるので、生体組織H1の各種の検査、例えば細胞診、組織診、生体分子解析などを高精度に行なうことができる。
また、図14乃至図16は本発明の第5の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1A乃至図5参照)の内視鏡用処置具1とは異なる構成の内視鏡用処置具71を設けたものである。
本実施の形態の内視鏡用処置具71は、生体組織を採取する際の吸引手段として第1の実施の形態のシリンジ18に代えて吸引装置73を設けたものである。なお、これ以外の部分は第1の実施の形態の内視鏡用処置具1と同一構成になっており、第1の実施の形態の内視鏡用処置具1と同一部分には同一の符号を付してここではその説明を省略する。
すなわち、本実施の形態の内視鏡用処置具71には、挿入チューブ15の基端部に吸引用の吸引管路72の先端部が連結されている。この吸引管路72の基端部には吸引装置73が連結されている。この吸引装置73にはオンオフ操作用のスイッチ74が設けられている。そして、挿入チューブ15と吸引管路72とによって吸引プローブが形成されている。
吸引管路72の吸引装置73との連結部の近傍部位にはサンプル採取用のフィルタ75が介設されている。このフィルタ75には図15に示すように有底円筒状のフィルタ容器76が設けられている。このフィルタ容器76の開口面には透明キャップ77が着脱可能に連結されている。
さらに、フィルタ容器76の内部には図16に示すようにフィルタ本体を形成する網目状の仕切り板78が配設されている。フィルタ容器76の内部は、この仕切り板78によって吸引装置73側(底部側)の吸引室と、挿入チューブ15側(開口面側)のサンプル採取室とに仕切られている。そして、フィルタ容器76の内部に吸引されたサンプルの生体組織H1は仕切り板78によってトラップされてサンプル採取室内に採取されるようになっている。
また、フィルタ容器76の周壁部はペルチェ素子内蔵リング79によって形成されている。このペルチェ素子内蔵リング79はペルチェ素子に電力を供給する電源装置が内蔵された組織冷却装置80に接続されている。組織冷却装置80にはオンオフ操作用のスイッチ81が設けられている。そして、スイッチ81のオン操作時にはペルチェ素子内蔵リング79のペルチェ素子に電力が供給されて駆動され、フィルタ容器76の内部に採取されたサンプルの生体組織H1はペルチェ素子内蔵リング79によって凍結されるようになっている。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の内視鏡用処置具71では、第1の実施の形態の内視鏡用処置具1と同様の手順で内視鏡2の処置具チャンネル10を通して生体内に内視鏡用処置具71の挿入チューブ15を挿入する操作が行なわれる。
その後、内視鏡診断で設定された病変部の疑いがある検査目的部位に内視鏡用処置具71の穿刺針16が刺入される。このとき、穿刺針16の管内に検査目的部位の生体組織H1のサンプルが採取される。この状態で、吸引装置73のスイッチ74がオン操作され、挿入チューブ15および吸引管路72に吸引力が作用する。これにより、穿刺針16の管内に採取された検査目的部位の生体組織H1のサンプルが挿入チューブ15および吸引管路72を通してフィルタ容器76の内部に吸引される。
さらに、フィルタ容器76の内部に吸引されたサンプルの生体組織H1は仕切り板78によってトラップされてサンプル採取室内に採取される。この状態で、組織冷却装置80のスイッチ81をオン操作する。これにより、ペルチェ素子内蔵リング79のペルチェ素子に電力が供給されて駆動され、フィルタ容器76の内部に採取されたサンプルの生体組織H1はペルチェ素子内蔵リング79によって凍結される。なお、吸引装置73の駆動時に同時に組織冷却装置80を駆動し、フィルタ容器76の内部に吸引されたサンプルの生体組織H1が仕切り板78によってトラップされる際に、直ちに凍結される構成にしてもよい。
さらに、フィルタ容器76内に採取された生体組織H1が凍結されたのち、フィルタ容器76から透明キャップ77を取り外す。この状態で、凍結された生体組織H1をフィルタ容器76の外に取り出す。その後、この凍結された生体組織H1を後工程の生体分子解析装置などの組織解析処理部に送る。これにより、組織解析処理用のサンプル採取作業が終了する。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡用処置具71では、内視鏡2の処置具チャンネル10を通して生体内に挿入チューブ15を挿入させ、挿入チューブ15の先端部の穿刺針16を生体組織に刺入させたのち、吸引装置73によって挿入チューブ15および吸引管路72に吸引力を作用させてフィルタ容器76の内部に生体組織H1を採取する。その後、採取された生体組織H1をペルチェ素子内蔵リング79によって凍結し、解析用の処理を施すようにしたので、採取した生体組織を新鮮な状態で保つことができる。そのため、生体組織を新鮮な状態のまま後工程の生体分子解析装置などの組織解析処理部に送ることができるので、生体組織の各種の検査、例えば細胞診、組織診、生体分子解析などを高精度に行なうことができる。
また、図17は本発明の第6の実施の形態を示すものである。本実施の形態は腹腔鏡下の外科手術システムに本発明を適用したものである。図17中で、参照符号91は腹腔鏡である硬性鏡、92は生体組織採取用の処置具である。
硬性鏡91には、例えば金属管で形成された直管状の細長い硬質な挿入部93が設けられている。この挿入部93の基端部には太径の操作部94が設けられている。挿入部93の先端部には観察光学系の観察窓95と、照明光学系の照明窓96とが形成されている。観察窓95の後方には対物レンズと、この対物レンズの結像位置に配置されたCCDなどの撮像素子とが配設されている。照明窓96の後方には照明光を伝送するライトガイドが配設されている。
また、操作部94の外周面には、ユニバーサルコード97の一端部が連結されている。このユニバーサルコード97の他端部には図示しない光源装置や、ビデオプロセッサーなどに接続されるコネクタ部が連結されている。
生体組織採取用の処置具92には、細長い挿入チューブ(挿入部)98が設けられている。この挿入チューブ98は、予め患者の腹壁部の生体組織H2に刺入された図示しないトロッカーの外套管を通して生体内に挿入される。この挿入チューブ98の先端部には管状の穿刺針99が配置されている。この穿刺針99は、腫瘍などの目的の生体組織H3に刺入できる程度に鋭利な針部99aが形成されている。
挿入チューブ98の基端部には外部器具の連結口金100が形成されている。この連結口金100の内周面には外側に向かうにしたがって開口面積が大きくなるテーパー面100aが形成されている。この挿入チューブ98の連結口金100にはシリンジ(組織採取手段)101が着脱可能に連結されている。このシリンジ101は、外筒部材102と、軸状のピストン部材103とを有する。外筒部材102の先端部には細径で先細の連結端部104が形成されている。この連結端部104が挿入チューブ98の連結口金100に挿入される状態で連結されている。外筒部材102の基端部には大径な指掛け用のフランジ部102aが形成されている。なお、シリンジ101の外筒部材102の内径寸法(有効径)はできるだけ大きく設定され、細長い挿入チューブ98の管体内に大きな吸引圧力を作用させることができるようにしていることが好ましい。
ピストン部材103は、外筒部材102の筒内に軸方向に摺動可能に挿入されている。ピストン部材103の外端部には外筒部材102の筒内への侵入を防止する大径な指掛け用のフランジ部103aが形成されている。そして、挿入チューブ98の穿刺針99が患者の体内の生体組織H3に刺入された状態で、ピストン部材103を外筒部材102の内部に挿入した位置から外筒部材102の外方向(図17中で上方向)に摺動させる吸引動作によって穿刺針99および挿入チューブ98の管体内を通して腫瘍などの生体組織H3のサンプルH3aを外筒部材102の内部に採取するようになっている。
また、本実施の形態の生体組織採取用の処置具92にはシリンジ101によって採取された生体組織H3のサンプルH3aに解析用の処理、本実施の形態では生体組織H3のサンプルH3aを冷凍する生体組織冷凍を施す凍結装置(組織処理手段)105が設けられている。この凍結装置105は第1の実施の形態と同様に外筒部材102に装着されたペルチェ素子106と、このペルチェ素子106に電力を供給する電源装置107とを有する。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態では硬性鏡91の挿入部93は、予め患者の腹壁部の生体組織H2に刺入された図示しないトロッカーの外套管内を通して体内に挿入される。同様に、生体組織採取用の処置具92の挿入チューブ98は、予め患者の腹壁部の生体組織H2に刺入された図示しないトロッカーの外套管を通して生体内に挿入される。そして、硬性鏡91による観察視野内で、挿入チューブ98の先端部の穿刺針99が腫瘍などの目的の生体組織H3に刺入する作業が行なわれる。このとき、穿刺針99の管内に検査目的部位の生体組織H3のサンプルH3aが採取される。この状態で、シリンジ101を操作する。このとき、ピストン部材103を外筒部材102の内部に挿入した位置から外筒部材102の外方向(図17中で上方向)に摺動させる。この動作時には穿刺針99および挿入チューブ98の管体内を通して生体組織H3のサンプルH3aを吸引する吸引力が作用する。そのため、この吸引動作によって図17に示すようにシリンジ101の外筒部材102の内部に検査目的部位の生体組織H3のサンプルH3aが採取される。
その後、電源装置107のスイッチ108をオン操作して凍結装置105を駆動させる。この凍結装置105の駆動時にはペルチェ素子106に電力が供給され、ペルチェ素子106が駆動される。これにより、シリンジ101の外筒部材102をペルチェ素子106によって冷却し、シリンジ101内に採取した生体組織H3のサンプルH3aを冷凍する。
さらに、シリンジ101内に採取された生体組織H3のサンプルH3aが凍結されたのち、シリンジ101を挿入チューブ98の連結口金100から取り外す。この状態で、シリンジ101のピストン部材103を押し出し操作して外筒部材102内で凍結された生体組織H3のサンプルH3aのペレットPをシリンジ101の外に取り出す。その後、この凍結された生体組織H3のサンプルH3aのペレットPを後工程の生体分子解析装置などの組織解析処理部に送る。これにより、組織解析処理用のサンプル採取作業が終了する。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の腹腔鏡下の外科手術システムでは、硬性鏡91による観察視野内で、生体組織採取用の処置具92の挿入チューブ98の先端部の穿刺針99を生体組織H3に刺入させた状態で、シリンジ101によって生体組織H3のサンプルH3aを吸引採取した後、採取された生体組織を凍結装置105によって凍結し、解析用の処理を施すようにしたので、採取した生体組織H3のサンプルH3aを新鮮な状態で保つことができる。そのため、生体組織H3のサンプルH3aを新鮮な状態のまま後工程の生体分子解析装置などの組織解析処理部に送ることができるので、生体組織H3のサンプルH3aの各種の検査、例えば細胞診、組織診、生体分子解析などを高精度に行なうことができる。
また、図18は本発明の第7の実施の形態を示すものである。本実施の形態は上述した各実施の形態とは異なる生体組織解析処理システム111を設けたものである。本実施の形態の生体組織解析処理システム111では主にシリンジ112が使用される。このシリンジ112は、外筒部材113と、軸状のピストン部材114とを有する。外筒部材113の先端部には細径で先細の連結端部113aが形成されている。この連結端部113aには細管状の注射針115の基端部が固定されている。外筒部材113の基端部には大径な指掛け用のフランジ部113aが形成されている。
ピストン部材114は、外筒部材113の筒内に軸方向に摺動可能に挿入されている。ピストン部材114の外端部には外筒部材113の筒内への侵入を防止する大径な指掛け用のフランジ部114aが形成されている。そして、このシリンジ112の使用時には注射針115の先端部が生体組織H(図7参照)に刺入された状態で、ピストン部材114を外筒部材113の内部に挿入した位置から外筒部材113の外方向(図18中で上方向)に摺動させる吸引動作によって注射針115の管内を通して生体組織Hを外筒部材113の内部に採取するようになっている。
また、本実施の形態の生体組織解析処理システム111にはシリンジ112によって採取された生体組織Hを生体分子解析する生体分子解析装置117が接続されている。ここで、シリンジ112には、例えば光検出、蛍光検出、偏光検出などを行なう検出器116が内蔵されている。なお、シリンジ112の外筒部材113の内部に採取された生体組織Hには、例えば細胞溶解液、DNA抽出液などの薬液を添加して前処理を行なう構成にしてもよい。
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の生体組織解析処理システム111の使用時にはシリンジ112の注射針115の先端部が生体組織Hに刺入される。そして、ピストン部材114を外筒部材113の内部に挿入した位置から外筒部材113の外方向(図18中で上方向)に摺動させる吸引動作によって注射針115の管内を通して生体組織Hを外筒部材113の内部に採取する。
その後、シリンジ112内の検出器116で、例えば光検出、蛍光検出、偏光検出などを行ない、その検出データが生体分子解析装置117に送信される。このとき送信される検出データに基づいて生体分子解析装置117によって各種の生体分子解析処理が行なわれる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態の生体組織解析処理システム111では、シリンジ112によって生体組織Hを吸引採取した後、採取された生体組織をシリンジ112内の検出器116で、例えば光検出、蛍光検出、偏光検出などを行ない、その検出データに基づいて生体分子解析装置117で生体分子解析の処理を行なうようにしたので、採取した生体組織Hを新鮮なままの状態で生体分子解析を行なうことができる。そのため、生体組織Hの各種の生体分子解析などを高精度に行なうことができる。
なお、本実施の形態では体内から生体組織Hを採取することに限らず、体外から皮膚、血液などの細胞採取を行う場合にも適用することができる。
また、図19および図20は本発明の第8の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1A乃至図5参照)の内視鏡用処置具1によって採取された生体組織H1のサンプルの採取後のサンプル処理の変形例を示す。
図19は、第1の実施の形態の内視鏡用処置具1を使用して生体組織H1のサンプルを凍結したペレットPをアレイ化する用途を示すフローチャートである。ここでは、第1の実施の形態の図5に示すフローチャートのステップS8の次に、ステップS101に進む。このステップS101では図20に示すように凍結したペレットPを輪切り状に切断して薄切片p1、p2、p3…を細切りする作業が行なわれる。
このステップS101の後、次のステップS102に進む。このステップS102ではガラス板などの基板121上にステップS101で切断された薄切片p1、p2、p3…を順番に並べていくことにより、標本スライド・アレイ122が作製される。
その後、次のステップS103に進む。このステップS103では、標本スライド・アレイ122がゲノム・プロテオーム解析、分析、定量などの処置が行なわれる。これにより、位置情報付きの解析が行なわれる。さらに、次のステップS104では用途に沿った判定が行なわれる。
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態では、凍結したペレットPをシリンジ112から断続的に押し出しながらダイヤモンド刃等の微小切片化手段を連続的に動作させることによって顕微鏡下で約10nm〜50μmの厚みの薄切片p1、p2、p3…に細切りし、切断された薄切片p1、p2、p3…をガラス板などの基板121上に順番に並べていくことにより、アレイ化した標本スライド・アレイ122が作製される。このとき、基板121上には予め薄切片を固定化し易くするための表面処理又はバインダー試薬塗布を行なっても良い。そして、この標本スライド・アレイ122が使用されるまでの間は、凍結、または乾燥状態で保存され、使用時に解凍、または溶液を湿潤させた後、ゲノム・プロテオーム解析、分析、定量などの処置が行なわれて、位置情報付きの解析が行なわれ、用途に沿った判定が行なわれる。上述した以外の凍結組織をマイクロアレイに適用するための技術は、特表2004−500891号公報および特開平2−161334号公報を参照することができる。
さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
本発明は、内視鏡用処置具と生体組織解析処理システムとを使用する技術分野および組織解析処理用のサンプル採取方法を実施して生体組織の生体分子解析処理などの検査を行なう技術分野で有効である。

Claims (15)

  1. 生体内を観察する内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に挿入される細長い挿入部と、
    この挿入部の先端部に配置され、生体組織に刺入される管状の穿刺針と、
    この穿刺針が生体組織に刺入された状態で、生体組織を採取する組織採取手段と、
    この組織採取手段によって採取された生体組織に解析用の処理を施す組織処理手段と
    を具備する内視鏡用処置具。
  2. 前記挿入部は、細長い管体を有し、前記管体の先端部に前記穿刺針が形成され、
    前記組織採取手段は、前記管体の基端部に着脱可能に連結される外筒部材と、この外筒部材の筒内に軸方向に摺動可能に挿入される軸状のピストン部材とを有し、前記ピストン部材を前記外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって前記穿刺針および前記管体内を通して生体組織を前記外筒部材の内部に採取するシリンジを具備し、
    前記組織処理手段は、前記シリンジ内に採取した生体組織を冷凍する凍結装置を有する請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  3. 前記凍結装置は、前記シリンジの前記外筒部材に装着されたペルチェ素子と、このペルチェ素子に電力を供給する電源装置とを具備する請求項2に記載の内視鏡用処置具。
  4. 前記挿入部は、導電性の細長い管体を有し、前記管体の先端部に前記穿刺針が形成され、
    前記組織採取手段は、前記管体の基端部に着脱可能に連結される外筒部材と、この外筒部材の筒内に軸方向に摺動可能に挿入される軸状のピストン部材とを有するシリンジと、前記管体の先端部に配置される組織採取部とを具備し、前記ピストン部材を前記外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって前記穿刺針を通して生体組織を前記組織採取部の内部に採取する組織採取機構を有し、
    前記組織処理手段は、前記組織採取部内に採取した生体組織を冷凍する凍結装置を有する請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  5. 前記組織処理手段は、前記凍結装置で凍結された生体組織を前記内視鏡処置具から脱着する脱着手段を有する請求項2または4に記載の内視鏡用処置具。
  6. 前記組織処理手段は、前記組織採取手段によって採取された生体組織に解析用の処理を施す処置部材を有し、前記処置部材を前記生体組織に接触させることにより、前記生体組織の生体分子解析を行なう生体分子解析部を有する請求項1に記載の内視鏡用処置具。
  7. 前記組織処理手段は、前記凍結装置で凍結された生体組織を、凍結状態を保ったまま前記生体組織中の生体分子を安定的に保存可能な生体組織保存手段を有する請求項2または4に記載の内視鏡用処置具。
  8. 前記生体組織保存手段は、凍結状態の前記生体組織中の生体分子を安定的に保存可能な保存試薬と、かつ前記生体分子に対する分解酵素の活性を抑制することにより前記生体分子の分解を防げる低温環境下に保つ手段とを有する請求項7に記載の内視鏡用処置具。
  9. 前記組織処理手段は、前記シリンジの前記ピストン部材に突設されたセンサ針と、このセンサ針に接続され、前記組織採取部内に採取した生体組織に前記センサ針を穿刺させて生体分子解析を行なう生体分子解析部とを有する請求項2に記載の内視鏡用処置具。
  10. 生体組織を吸引して採取する組織採取手段と、
    この組織採取手段によって採取された生体組織に解析用の処理を施す組織処理手段とを具備する生体組織解析処理システム。
  11. 前記組織処理手段は、前記生体組織に凍結、凍結乾燥、分割、破砕、エタノール固定、ホルマリン固定の少なくともいずれかを施す手段である請求項10に記載の生体組織解析処理システム。
  12. 生体内を観察する内視鏡と、
    内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に挿入される内視鏡用処置具とを具備し、
    前記内視鏡用処置具は、前記処置具チャンネルを通して生体内に挿入される細長い挿入部と、
    この挿入部の先端部に配置され、生体組織に刺入される管状の穿刺針と、
    この穿刺針が生体組織に刺入された状態で、生体組織を採取する組織採取手段と、
    この組織採取手段によって採取された生体組織に解析用の処理を施す組織処理手段とを具備する生体組織解析処理システム。
  13. 前記組織採取手段は、前記管体の基端部に着脱可能に連結される外筒部材と、この外筒部材の筒内に軸方向に摺動可能に挿入される軸状のピストン部材とを有し、前記ピストン部材を前記外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって前記穿刺針および前記管体内を通して生体組織を前記外筒部材の内部に採取するシリンジを具備し、
    前記組織処理手段は、前記シリンジ内に採取した生体組織を冷凍する生体組織冷凍機構を有し、
    前記生体組織冷凍機構は、前記シリンジの前記外筒部材に装着されたペルチェ素子と、このペルチェ素子に電力を供給する電源装置とを具備する請求項12に記載の生体組織解析処理システム。
  14. 前記組織採取手段は、前記管体の基端部に着脱可能に連結される外筒部材と、この外筒部材の筒内に軸方向に摺動可能に挿入される軸状のピストン部材とを有し、前記ピストン部材を前記外筒部材の外方向に摺動させる吸引動作によって前記穿刺針および前記管体内を通して生体組織を前記外筒部材の内部に採取するシリンジを具備し、
    前記組織処理手段は、前記シリンジ内に採取した生体組織に解析用の処理を施す処置部材を有し、前記処置部材を前記生体組織に接触させることにより、前記生体組織の生体分子解析を行なう生体分子解析部を有する請求項12に記載の生体組織解析処理システム。
  15. 生体内を観察する内視鏡の処置具チャンネルを通して生体内に管状の穿刺針を有する内視鏡用処置具を挿入する工程と、
    前記穿刺針を生体組織に刺入させる工程と、
    前記穿刺針が生体組織に刺入された状態で、前記内視鏡用処置具に生体組織を採取する組織採取工程と、
    この組織採取工程によって採取された生体組織に解析用の冷凍処理を施す組織冷凍処理工程と、
    前記組織冷凍処理工程で冷凍処理された生体組織の凍結片のペレットを前記内視鏡用処置具から取り出して後工程の組織解析処理部に送る工程とを具備する組織解析処理用のサンプル採取方法。
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