JPWO2007015529A1 - 基地局装置、通信端末装置、およびマルチキャリア通信方法 - Google Patents
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Abstract
QoSを満たしつつ周波数利用効率を改善し、通信システムのスループットを向上させることができるマルチキャリア通信方法を開示する。上段に示すように、通信端末は、初回CQI報告時には、通信回線の帯域幅に含まれる全サブチャネルについてCQIを報告する。ところが、2回目以降、許容遅延時間に対する残り時間が多い場合のCQI報告時には、下段に示すように、通信端末は、初回時と異なり、今回の周波数割当によって割り当てられたサブチャネル番号1、2のサブチャネルについてのみCQIを報告する。
Description
本発明は、基地局装置、通信端末装置、およびマルチキャリア通信方法に関する。
無線通信システムにおいて、高いスループットを得るために、通信端末は、CQI(Channel Quality Indicator)と呼ばれる回線品質情報を基地局に報告し、基地局は、報告されたCQIに基づいて送信時の変調パラメータ(MCS:Modulation Coding Scheme)を決定する技術がある。
しかし、この技術が、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)等の高伝送レートのマルチキャリア通信システムに適用されると、チャネル数も多くなり、また収容される通信端末数も多くなるため、基地局に報告されるCQIの情報量も膨大となり、上り回線のオーバヘッド量が増大し、通信効率が低下するという問題がある。
この問題を解決するために、例えば特許文献1には、基地局は、報告されたCQIに基づいて各通信端末ごとの割り当てサブキャリア数を決定し、これを各通信端末に通知し、各通信端末は、受信品質のより良好な方から割り当てサブキャリア数だけのサブキャリアを選択し、このサブキャリアのCQIだけを基地局に報告することにより、報告されるCQIの情報量を削減する技術が開示されている。
国際公開第2005/020489号パンフレット(第12頁、第19−24行)
しかしながら、特許文献1開示の技術では、基地局が、本来の通信データとは別個に、各通信端末に対し割り当てサブチャネル数を通知する必要があるため、周波数利用効率が悪いという問題がある。
また、実際の通信データの内容を考慮すると、以下の問題も生じることに気付く。すなわち、ある通信端末はインターネットTV等の動画をストリーミング受信し、ある通信端末はWebサイトのテキスト文を単に閲覧しているというように、通信端末によって通信対象のデータは異なり、伝送レートも異なる。また、ある通信端末は音声によるリアルタイム通信を行い、ある通信端末は電子メールの交換をしているというように、通信端末によって通信のリアルタイム性も異なってくる。このように、各通信端末ごとに所要品質(QoS:Quality of Service)、具体的には、最低伝送レート、誤り率、許容遅延時間等は異なってくる。ところが、通信端末によってQoSが異なる環境下で、特許文献1開示の技術を適用すると、全通信端末に対し一律にサブキャリア数が制限されるため、QoSが緩い(許容遅延時間に対する残り時間が多い)通信端末は余裕をもってQoSを満たすことができるのに対し、QoSが厳しい(許容遅延時間に対する残り時間が少ない)通信端末はQoSを満たせないという問題が発生する。よって、通信システムのスループットが低下する。
よって、本発明の目的は、QoSを満たしつつ周波数利用効率を改善し、通信システムのスループットを向上させることができる基地局装置、通信端末装置、およびマルチキャリア通信方法を提供することである。
本発明の基地局装置は、通信端末から報告されるCQIに基づいて、当該通信端末にサブチャネルを割り当てる割当手段と、前記通信端末が送信するデータの、許容遅延時間に対する残り時間を判定する判定手段と、前記残り時間が所定時間以上の通信端末に対し、割り当てられたサブチャネルについてCQIを報告するよう指示する指示手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、QoSを満たしつつ周波数利用効率を改善し、通信システムのスループットを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の主要な構成を示すブロック図である。ここでは、クローズド・ループ型の通信システムで、サブチャネル毎にMCSパラメータを選択して送信する通信システムを例にとって説明する。なお、サブチャネルとは、単一または複数のサブキャリアからなる帯域の総称であり、周波数スケジューリング(周波数割当)、適応変調の制御単位である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の主要な構成を示すブロック図である。ここでは、クローズド・ループ型の通信システムで、サブチャネル毎にMCSパラメータを選択して送信する通信システムを例にとって説明する。なお、サブチャネルとは、単一または複数のサブキャリアからなる帯域の総称であり、周波数スケジューリング(周波数割当)、適応変調の制御単位である。
本実施の形態に係る基地局装置は、主に、送信部100と受信部110とアンテナ120とからなる。そして、送信部100は、切替部101、符号化部102、変調部103、IFFT部104、GI挿入部105、および送信RF部106を備え、受信部110は、受信RF部111、GI除去部112、FFT部113、復調部114、復号化部115、CQI取出部116、および割当制御情報生成部117を備える。
本実施の形態に係る基地局装置の各部は以下の動作を行う。まず、送信部100について説明する。
切替部101は、送信データまたは割当制御情報生成部117から出力される割当制御情報のいずれかの情報を、切り替えて符号化部102に出力する。符号化部102は、切替部101から出力された送信データまたは割当制御情報に対し、割当制御情報生成部117から出力される割当制御情報に含まれる符号化率によって誤り訂正符号化を施し、得られる符号化信号を変調部103に出力する。変調部103は、割当制御情報生成部117から出力される割当制御情報に含まれる変調多値数に基づいて、符号化部102から出力される符号化信号に対し、QPSK、16QAM等の多値変調をサブチャネル毎に行う。IFFT部104は、サブチャネル毎に変調された信号を逆高速フーリエ変換(IFFT)し、複数の直交キャリアで多重する。GI挿入部105は、遅延波によるシンボル間干渉(ISI)を低減するために、IFFT部104から出力される多重信号にガードインターバル(GI)を挿入する。送信RF部106は、GI挿入部105から出力されるベースバンド信号の周波数帯域を無線周波数(RF)に変換し、アンテナ120より通信端末に送信する。
次に、受信部110について説明する。
受信RF部111は、アンテナ120を介して、各通信端末からの信号を受信し、無線周波数の信号をベースバンド信号に周波数変換する。GI除去部112は、ベースバンドの受信信号からガードインターバルを除去する。FFT部113は、ガードインターバルが除去された受信信号に対して高速フーリエ変換(FFT)を施し、周波数領域のデータに変換する。復調部114は、FFT部113から出力された受信信号を復調して復調信号を得る。復号化部115は、復調部114から出力される復調信号を誤り訂正復号化する。CQI取出部116は、復号化部115から出力された復号信号に含まれる受信情報の中から、各通信端末が送信したCQIを取り出し、これを割当制御情報生成部117へ出力する。
割当制御情報生成部117は、CQI取出部116から出力された各通信端末のCQIと受信データの許容遅延時間までの残り時間とを利用して、各通信端末に周波数割当を行うと共に、MCSパラメータおよびフォーマット指示情報も決定する。割当制御情報生成部117は、決定した割当サブチャネルの識別情報(ID)、MCSパラメータ、およびフォーマット指示情報を結合することにより割当制御情報を生成し,これを切替部101、符号化部102、および変調部103に出力する。ここで、MCSパラメータとは、誤り訂正符号化の符号化率、変調多値数、リピティション数等のパラメータのことであり、フォーマット指示情報とは、通信端末の次回のCQI報告時のフレームフォーマットを指定するものである。
図2は、割当制御情報生成部117内部の主要な構成を示すブロック図である。
メモリ121には、CQI取出部116から各通信端末のCQIが、上位レイヤのQoS管理部(図示しない)からは各通信端末宛のデータにそれぞれ設定されている許容遅延時間が入力される。この許容遅延時間とは、そのデータが要求されるリアルタイム性に応じて設定される時間のことであり、データ受信までに待つことのできる時間、すなわち、データが基地局の送信キューに格納されてから、送信が行われ、通信端末で正しく受信し終わるまでの処理に許容される最大遅延時間のことである。メモリ121は、これらのデータを所定時間保持し、要求に応じてCQIを周波数割当部122およびMCS抽出部123へ出力し、また、許容遅延時間を周波数割当部122およびフォーマット指示情報生成部124へ出力する。
周波数割当部122は、CQIおよび許容遅延時間を用いて各通信端末に対し周波数割当を行い、割当てたサブチャネルのサブチャネルIDを、MCS抽出部123、割当制御情報結合部125、およびメモリ121へ出力する。
MCS抽出部123は、周波数割当部122から出力された各通信端末の割当サブチャネルIDを受け取った後、メモリ121から出力される各通信端末のCQIに基づいて、割当サブチャネルIDに対応するMCSパラメータを抽出する。抽出されたMCSパラメータは、割当制御情報結合部125へ出力される。
フォーマット指示情報生成部124は、メモリ121から出力される各通信端末宛のデータの許容遅延時間から、各データの許容遅延時間に対する残り時間を算出する。具体的には、内部タイマを参照することにより、そのデータが送信キューに格納されてからの経過時間を算出し、許容遅延時間から経過時間を減じることにより、上記の残り時間を算出する。そして、フォーマット指示情報生成部124は、算出された残り時間を閾値判定し、判定結果に応じたCQIフレームのフォーマット指示情報を割当制御情報結合部125に出力する。
上記のフォーマット指示情報は、次回、通信端末においてCQI報告時に使用されるフレームのフォーマットを指定する情報であり、例えば、「0」「1」である。そして、フォーマット指示情報「0」は、残り時間が少ないデータに対応するものであり、通信端末に対し「全サブチャネルについてCQIを報告するCQI報告方法」を指定する。また、フォーマット指示情報「1」は、残り時間が多いデータで、かつ2回目以降のCQI報告時の場合に対応するものであり、通信端末に対し「周波数割当によって割り当てられたサブチャネルについてのみCQIを報告するCQI報告方法」を指定する。
割当制御情報結合部125は、各通信端末の割当サブチャネルID、このIDに対応するサブチャネルのMCSパラメータ情報、および次回報告するCQIのフレームフォーマットを指示するフォーマット指示情報を結合し、割当制御情報を生成する。生成された割当制御情報は、送信部100によって各通信端末へ送信される。
上記の構成を採ることにより、割当制御情報生成部117は、算出された許容遅延時間に対する残り時間が多いか少ないかによって、通信端末の次回のCQI報告方法を変えることができる。すなわち、割当制御情報生成部117は、CQIフレームのフォーマット指示情報を通信端末に通知することにより、次回のCQI報告時に使用されるCQIフレームのフォーマットを指定し、事実上、通信端末の次回のCQI報告方法を制御することができる。
割当制御情報生成部117は、より詳細には、各データの許容遅延時間に対する残り時間として、下記に示すパケットタイムアウト値Ptを用いる。このパケットタイムアウト値Ptは、上記の残り時間を送信フレームタイミング間隔(フレーム数)で表現したパラメータである。そして、QoSを満たす範囲で送信を行っている場合、Ptは0以上の正の整数をとり、対象パケットが通信端末で正常受信されずに基地局の送信キューにとどまっている場合、毎フレームが経過するごとに1ずつ減算(デクリメント)される。パケットタイムアウト値が負の値となった場合、基地局は、そのパケットを破棄する。
図3は、パケットタイムアウト値Ptとフレームタイミングとの関係を具体的に示した図である。また、図4は、各データの許容遅延時間とPt値との対応関係を示した図である。
図3の横軸は時間を示し、T_0〜T_Nは送信フレームタイミングを示す。送信キューに存在するデータは、送信フレームインターバル単位で送信される。例えば、送信キューが、図4に示すデータ#1〜#3までの3つのデータを格納していると仮定する。図4は、送信キューにデータ#1〜#3までの3つのデータが存在することを示し、図3では、現時点をT_0とする。図3および図4のデータ#1は、送信フレームタイミングT_1まで遅延(送信フレームインターバルを1つ分遅れる)を許容できるため、Pt=1と表現される。また、図3のデータ#2は、送信フレームタイミングT_2まで遅延を許容できるため、Pt=2と表現され、同様に、データ#3は、Pt=Nと表現される。なお、Pt=0は、直ちに割り当てなければならないことを意味する。
そして、割当制御情報生成部117は、例えば、2を閾値として、Ptと大小比較を行い、Pt値が2未満の場合、許容遅延時間に対する残り時間が少ないデータと判定する。また、Pt値が2以上の場合、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータと判定する。なお、同一の通信端末に対し、残り時間の異なる複数のデータを送信することになった場合は、最も残り時間の少ないデータのPt値を、その通信端末に対するPt値とする。なお、ここでは、閾値が2である場合を例にとって説明したが、閾値は2に限定されるものではない。
図5は、割当制御情報生成部117の処理手順の概略を示したフロー図である。
割当制御情報生成部117は、通信端末が送信しようとしているデータが初回通信のものか、それとも2回目以降の通信のものであるかを判断する(ST1010)。そして、このデータが初回通信のものである場合、通信端末に、回線内の全サブチャネルについてCQIを報告するよう指示する(ST1020)。ST1010において、2回目以降の通信のデータと判断された場合、割当制御情報生成部117は、このデータの許容遅延時間に対する残り時間を算出し、これを閾値判定して(ST1030)、残り時間が閾値未満、すなわち残り時間が少ないと判定された場合は、全サブチャネルについてCQIを報告するよう指示する(ST1020)。ST1030で残り時間が閾値以上である場合、割当制御情報生成部117は、通信端末に、今回、周波数割当によって割り当てたサブチャネルについてのみCQIを報告するよう指示する(ST1040)。なお、割当制御情報生成部117の処理手順のより詳細なフローは、基地局全体の処理手順も含めて、後ほど示す。
図6は、基地局の上記の指示によって、通信端末が報告するCQIがどのように変化するか、具体的に示した図である。
図6の上段は、初回CQI報告時、または2回目以降で許容遅延時間に対する残り時間が少ない場合のCQI報告時の報告対象のサブチャネルを示したものである。この図に示すように、通信端末は、初回CQI報告時または2回目以降で許容遅延時間に対する残り時間が少ない場合のCQI報告時には、通信回線の帯域幅に含まれるサブチャネル番号0〜(N−1)の全サブチャネルについてCQIを報告する。例えば、通信帯域内のサブチャネル数を16、CQIビット数を2ビットとすると、初回のCQI報告に必要な情報量は、32ビットである。なお、各サブチャネルで報告されるCQI情報は、MCSビットやSIR情報等がある。
ところが、2回目以降、許容遅延時間に対する残り時間が多い場合のCQI報告時には、図6の下段に示すように、通信端末は、初回時と異なり、今回の周波数割当によって割り当てられたサブチャネル番号1、2のサブチャネルについてのみCQIを報告する。例えば、上記と同様に、CQIビット数を2ビットとすると、2回目のCQI報告に必要な情報量は、4ビットである。よって、28ビットの削減となっている。
このように、2回目以降の通信において、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータについては、基地局が通信端末に対し、全サブチャネルではなく、今回割り当てたサブチャネルについてのみCQIを報告させるので、CQIの情報量を削減することができる。
図7は、上記の本実施の形態に係る基地局装置と通信を行う、本実施の形態に係る通信端末装置の主要な構成を示すブロック図である。なお、基地局と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
基地局と異なる構成は、送信部150において、切替部151、受信部160において、伝送路推定部161、復号化部162、およびCQI生成部163である。
送信部150の切替部151は、基地局の切替部101と対象とする信号が異なる。すなわち、切替部151は、送信データまたはCQI生成部163から出力されるCQIフレームのいずれかの情報を、切り替えて符号化部102に出力する。
一方、受信部160の伝送路推定部161は、受信信号に含まれるパイロット信号からサブチャネル毎に伝送路品質(例えば、SIR)を推定し、推定結果をCQI生成部163に出力する。復号化部162は、基本的動作は、基地局の復号化部115と同様だが、高速フーリエ変換が施された信号を誤り訂正復号化し、復号化された割当制御情報をCQI生成部163へ出力する。CQI生成部163は、伝送路推定部161から出力された伝送路品質情報と、復号化部162から出力された割当制御情報とを利用し、CQIフレームを生成する。
図8は、CQI生成部163内部の主要な構成を示すブロック図である。
MCS決定部171は、伝送路推定部161から出力されたサブチャネル毎の伝送路品質情報と、内蔵のMCSテーブルとに基づいて、MCSパラメータを決定する。決定されたMCSパラメータは、メモリ172へ出力される。
メモリ172は、MCS決定部171で決定された各サブチャネルのMCSパラメータと、対応するサブチャネルIDとを保持し、MCS情報を要求に応じて、報告CQI生成部174へ出力する。
割当制御情報処理部173は、復号化部162から出力された割当制御情報から、周波数割当されたサブチャネルID情報と、次回の報告CQIフレームフォーマットを指定するフォーマット指示情報と、の2つの情報を取り出して、報告CQI生成部174へ出力する。
報告CQI生成部174は、割当サブチャネルID、このIDに対応するMCS情報、およびフォーマット指示情報の3つから、CQIフレームを生成する。但し、報告CQI生成部174は、初回のCQI報告時には、全サブチャネルについてCQIを生成する。
図9は、CQI生成部163の処理手順を示すフロー図である。
CQI生成部163は、伝送路推定部161で推定された伝送路品質情報を取得し(ST3010)、これとMCSテーブルとを比較し、各サブチャネルのMCSパラメータを決定する(ST3020)。
そして、基地局から通知される割当制御情報を既に受信しているかどうかを確認し(ST3030)、既に割当制御情報を受信していた場合、ST3040に進み、割当制御情報を受信していなかった場合、通信帯域に含まれる全サブチャネルについてCQIを生成し、報告する(ST3050)。ST3040では、フォーマット指示情報が「0」であるかどうかを確認し、フォーマット指示情報が0であった場合、やはり全サブチャネルについてCQIを生成する(ST3050)。フォーマット指示情報が「0」でなかった場合、すなわちフォーマット指示情報が「1」だった場合、基地局から通知された割当制御情報によって割り当てされたサブチャネルについてのみCQIを生成する(ST3060)。
上記構成を採り、上記動作を行う通信端末装置によって報告されるCQIについては、図5を用いて既に説明した通りである。
図10は、本実施の形態に係る基地局および通信端末の一連の処理をまとめたシーケンス図である。
通信端末は、パイロット信号を受信し、全てのサブチャネルの回線品質を推定し、CQIを生成して、基地局に初回のCQI報告を行う(ST10)。
各通信端末からのCQI報告を受けた基地局は、これらのCQI報告を用いて周波数割当とMCSパラメータ決定とを行い(ST20)、さらに各通信端末宛のデータの許容遅延時間に対する残り時間を算出し、残り時間に応じた次回のCQI報告方法を決定し(ST30)、これを示す割当制御情報を各通信端末に通知する(ST40)。
割当制御情報を受信した通信端末は、割当制御情報から次回のCQI報告方法を指定するフォーマット指示情報を抽出する(ST50)。
基地局は、ST40にて割当制御情報を送信した後、各通信端末へ、データ送信を行う(ST60)。
通信端末は、パイロット信号を用いて全サブチャネルの回線品質を推定し、ST40において基地局から通知されたフォーマット指示情報に基づいて、割当サブチャネルについてのみのCQIを生成し(ST70)、これにより基地局へ2回目の報告を行う(ST80)。
以降、通信が終了するまで、ST20〜ST80の処理が繰り返される。
次いで、既に説明した本実施の形態に係る基地局装置の動作について、補足説明を行う。
図11は、本実施の形態に係る基地局装置から送信される割当制御情報のフレームフォーマットの一例を示す図である。
ここでは、割当サブチャネル数が、M個存在する場合を例にとって説明する。この図に示すように、割当制御情報のフレームは、主に、フォーマット指示情報部、割当サブチャネルID部、および割当MCSパラメータ(割当サブチャネルIDに対応するMCSパラメータ)部の3つの情報から構成される。なお、この図の例では、フレームの先頭にフォーマット指示情報が配置され、次に割当サブチャネルIDと、割当MCSパラメータとが交互に配置されている例を示したが、これに限定されるものではない。
図12は、本実施の形態に係る基地局装置の一連の処理手順について示すフロー図である。
本実施の形態に係る基地局装置は、まず、伝送路品質推定用のパイロットシンボルを送信する(ST2010)。次に、報告されたCQIの通信端末IDがメモリ121に存在するか(記憶されているか)どうかを確認し(ST2020)、メモリ121に既に通信端末IDが存在する場合、フォーマット指示情報に従って、対象サブチャネルIDのCQIを更新する(ST2030)。ST2020において通信端末IDが存在しなかった場合、その通信端末IDをメモリ121に新規に追加し、全サブチャネルのCQIを保持する(ST2040)。
次に、本実施の形態に係る基地局装置は、メモリ121に存在する通信端末IDの中で、CQIの更新が行われなかった通信端末IDが存在するかどうかを確認し(ST2050)、CQIの更新が行われなかった通信端末が存在する場合、メモリ121から蓄積されている対象通信端末のIDとCQIとを削除する(ST2060)。なお、CQI報告周期が長い通信端末に対しては、対応する周期毎にCQI更新を行うので、対応しない周期における通信端末IDの削除は行わない。ST2050において、CQIの更新が行われなかった通信端末が存在しない場合は、ST2060をスキップする。
次に、本実施の形態に係る基地局装置は、各通信端末のCQIと許容遅延時間とに従って周波数割当(サブチャネル割当)を行う(ST2070)。そして、通信端末毎に、周波数割当されたサブチャネルが存在するかどうかを確認し(ST2080)、周波数割当されたサブチャネルがある端末の場合、CQIとMCSテーブルとを比較し、割当サブチャネルIDに対応するMCSパラメータを決定する(ST2090)。ST2080において、その通信端末に周波数割当されたサブチャネルがない場合は、ST2090をスキップする。
次に、本実施の形態に係る基地局装置は、各通信端末宛てのデータの許容遅延時間に対する残り時間の判定を行い(ST2100)、残り時間が少ないと判定された場合は、フォーマット指示情報を0と設定し(ST2110)、残り時間が多いと判定された場合は、フォーマット指示情報を1と設定する(ST2120)。
そして、本実施の形態に係る基地局装置は、各通信端末の割当サブチャネルIDと、このIDに対応するサブチャネルのMCSパラメータと、フォーマット指示情報とを結合させることにより割当制御情報を生成し、これを各通信端末へ送信し(ST2130)、この各通信端末の割当制御情報に従って、下り回線用の送信データを生成し、送信する(ST2140)。
図13は、周波数割当時に使用される周波数割当管理テーブルの一例を示したものである。ここでは、通信端末数が4である場合を例にとって説明する。
本実施の形態に係る基地局装置は、各通信端末のCQI(MCSビット)と、許容遅延時間に対する残り時間を示すパケットタイムアウト値Ptとから、このテーブルを生成する。このテーブルは、CQI報告のあった通信端末のパケットタイムアウト値を小さいものから順に整列したものであり、本実施の形態に係る基地局装置は、このテーブルを用いることにより、受信品質の良い方(MCSビットが大きい方)のサブチャネル(Sub−CH)から順に、周波数割当を行う。
例えば、各通信端末に対して1サブチャネルずつを割り当てると仮定すると、通信端末#3にはSub−CH#1が割り当てられ、通信端末#1にはSub−CH#2が割り当てられ、通信端末#2にはSub−CH#Nが割り当てられ、通信端末#4にはSub−CH#3が割当てられる。
図14A〜Cは、本実施の形態に係るCQI報告方法の切り替わりを説明するための図である。ここで、RM1(Report Method 1)は、全サブチャネルのCQIを報告するCQI報告方法を指し、RM2(Report Method 2)は、周波数割当によって割り当てられたサブチャネルのCQIのみを報告するCQI報告方法を指し、実際に選択されているCQI報告方法に斜線を付して示すこととする。
図14Aは、1回目から3回目までのCQI報告時点で、ある通信端末宛てのデータの許容遅延時間に対する残り時間がいずれも少ないと判定されているケースを示している。このケースにおいて、1回目のCQI報告で、残り時間の大小に関わらず、この通信端末は全サブチャネルのCQIを報告し、2回目のCQI報告においても、1回目と同様に、全サブチャネルのCQIを報告する。3回目においても同様である。
図14Bは、1回目から3回目までのCQI報告時点で、ある通信端末宛てのデータの許容遅延時間に対する残り時間がいずれも多いと判定されているケースを示している。このケースにおいて、1回目のCQI報告で、残り時間の大小に関わらず、この通信端末は全サブチャネルのCQIを報告するが、2回目のCQI報告においては、この通信端末は、基地局の周波数割当によって割り当てられたサブチャネル、例えばサブチャネル#2、#3、#4のCQIのみを報告する。3回目のCQI報告においても、基地局の周波数割当によって割り当てられたサブチャネルのCQIのみを報告することとなる。なお、2回目において通信端末がCQIを報告したサブチャネルは#2、#3、#4のみであるので、2回目において基地局はこの3つのサブチャネルの中から周波数割当を行う。よって、2回目において基地局によって割り当てられたサブチャネル数は3よりも減少している可能性があるので、3回目において通信端末が報告するCQI数は3よりも少ない可能性がある。
図14Cは、ある通信端末宛てのデータの残り時間の判定結果が、時間経過と共に推移する場合を示している。すなわち、このデータは、1回目および2回目のCQI報告時点では残り時間が多いと判定されたが、3回目の報告時点では時間経過により残り時間が少ないと判定される。よって、CQI報告方法はRM1からRM2に変更される。4回目以降のCQI報告においても、このデータの残り時間は益々少なくなるだけであるので、RM1が選択される。このように、CQI報告方法を時間経過と共に変更するのは、本発明が、あくまでも許容遅延時間を満たしつつ、報告するCQIの情報量を削減することを目的としているからである。
以上説明したように、本実施の形態によれば、基地局は、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータ、すなわち残り時間に余裕があるデータの宛先である通信端末に対して、2回目以降のCQI報告を、既に割り当てられているサブチャネルのみについて行うよう指示する。一方、残り時間が少ないデータ、すなわち残り時間に余裕がないデータに対しては全サブチャネルについてCQIを報告するように要求する。このように、CQI報告の対象となるサブチャネルを限定することにより、CQI情報量を削減することができると共に、QoSが厳しい通信端末(データ)とQoSが緩い通信端末(データ)とで、CQI報告方法を変えさせるので、QoSを満たし易い。よって、総合的に上り回線の周波数利用効率を改善することができる。
なお、許容遅延時間に対する残り時間に余裕がないデータに対しては全サブチャネルについてCQIを報告するように要求するのは、このデータに対しては早く周波数割当をしなければ、許容遅延時間、すなわちQoSを満たせなくなるからである。一方、許容遅延時間に対する残り時間に余裕があるデータは、周波数割当の自由度が多少減少しても、最終的にはQoSである許容遅延時間を満たすことができると予想される。
また、本実施の形態において、通信端末宛てのデータの許容遅延時間に対する残り時間を容易に判断できるのは基地局である。基地局の送信キューにおける経過時間を容易に把握できるためである。
図15Aおよび図15Bは、本実施の形態による効果を定量的に評価した結果である。評価条件は、通信端末数:10、サブチャネル数:32、MCS表現ビット:5、伝送フレーム数:5とした。
図15Aは、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータの受信先である通信端末の占有率(C.D.F.)に対する全通信端末の総CQI情報量を示したグラフである。プロットP1が従来方式の結果を示しており、プロットP2が本実施の形態による結果を示している。また、図15Bは、C.D.F.に対するCQI情報量の削減割合を示したグラフである。このように、本実施の形態により、CQI情報量を最大で13%削減可能なことがわかる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る基地局装置は、伝送レートの低い通信端末に対し、全サブチャネルのうち、受信品質の良好な所定数のサブチャネルのCQIを報告するように指示する。
本発明の実施の形態2に係る基地局装置は、伝送レートの低い通信端末に対し、全サブチャネルのうち、受信品質の良好な所定数のサブチャネルのCQIを報告するように指示する。
本実施の形態に係る基地局装置の基本的構成は、実施の形態1に示した基地局装置と同様であるので、その説明を省略し、異なる構成である割当制御情報生成部について以下説明する。なお、基本的動作は同一であるが、詳細な点で少し違いがある構成要素には、同一の番号にアルファベットの小文字を付して示す。
図16は、本実施の形態に係る割当制御情報生成部117aの主要な構成を示すブロック図である。なお、この割当制御情報生成部117aは、実施の形態1に示した割当制御情報生成部117と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
割当制御情報生成部117aは、CQI取出部116から出力される各通信端末のCQIと、受信データの許容遅延時間と、要求される伝送レートとを利用して、周波数割当、MCSパラメータ、およびフォーマット指示情報を決定する。実施の形態1と異なるのは、上位レイヤのQoS管理部から出力されるパラメータが、許容遅延時間および要求伝送レートの2つになったことと、各通信端末からのCQI報告に受信変動の状態を示す受信変動判定情報も含めて報告してもらうこと、の2点である。
CQI取出部116は、各通信端末からのCQI(MCSパラメータおよび、受信変動判定情報)をメモリ121へ出力する。上記の要求伝送レートについて、メモリ121は、上位レイヤのQoS管理部(図示しない)から、各通信端末の受信データに対する要求伝送レートを取得してこれを記録し、必要に応じ、周波数割当部122およびフォーマット指示情報生成部124aへ出力する。また、メモリ121からは、受信変動判定情報も、フォーマット指示生成部124aへ出力される。周波数割当部122は、各通信端末の要求伝送レートも考慮して周波数割当を行う。フォーマット指示情報生成部124aは、残り時間、要求伝送レート、および受信変動判定情報の3つのパラメータを用いて、フォーマット指示情報を決定する。
図17は、割当制御情報生成部117aの処理手順の概略を示したフロー図である。
割当制御情報生成部117aは、通信端末が送信しようとしているデータが初回通信のものか、それとも2回目以降の通信のものであるかを判断する(ST4010)。そして、このデータが初回通信のものである場合、通信端末に、回線内の全サブチャネルについてCQIを報告するよう指示する(ST4020)。
ST4010において、2回目以降の通信のデータと判断された場合、割当制御情報生成部117は、このデータの要求される伝送レートを第1閾値と閾値判定して(ST4030)、伝送レートが第1閾値未満、すなわち伝送レートが低いと判定された場合は、さらに、このデータの許容遅延時間に対する残り時間を算出し、これを第2閾値と閾値判定して(ST4040)、残り時間が第2閾値未満、すなわち残り時間が少ないと判定された場合は、次に、受信変動を第3閾値と閾値判定し(ST4050)、受信変動(受信変動として、各サブチャネルの受信SIRの分散値などが用いられる)が第3閾値未満、すなわち受信変動が緩やかと判定された場合、受信品質の良好なnサブチャネルのCQIを報告するよう、より詳細には、受信品質の良好な方からn個のサブチャネルを選択し、この選択されたサブチャネルIDとIDに対応するサブチャネルのCQIについて報告するよう指示する(ST4060)。受信変動が緩やかでないと判定された場合は、ST4020に進む。なお、受信変動が緩やか、もしくは、激しいを判定するのは、伝送レートが低いデータを受信する通信端末のCQI報告方法を「全てのサブチャネルのCQIを報告する」か、「受信品質の良好な方からn個のサブチャネルを選択し、この選択されたサブチャネルについてCQIを報告する」かを判定させるためである。
ST4030で伝送レートが高いと判定された場合も、割当制御情報生成部117aは、さらに、このデータの許容遅延時間に対する残り時間を第2閾値と閾値判定して(ST4070)、残り時間が少ないと判定された場合はST4020に進み、残り時間が多いと判定された場合は今回、周波数割当によって割り当てたサブチャネルについてのみCQIを報告するよう指示する(ST4080)。なお、ST4040で残り時間が多いと判定された場合も、ST4080に進む。
図18A〜Cは、基地局の上記の指示によって、通信端末が報告するCQIの報告内容の違いを具体的に示した図である。
図18Aは、ST4020のCQI報告方法による報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、通信回線の帯域幅に含まれるサブチャネル番号0〜(N−1)の全サブチャネルについてCQIを報告すると共に、受信変動判定情報についても報告する。
図18Bは、ST4080のCQI報告による報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、今回の周波数割当によって割り当てられたサブチャネル番号1、2のサブチャネルについてのみCQIを報告すると共に、受信変動判定情報についても報告する。
図18Cは、ST4060のCQI報告による報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、受信品質の良好な方からn個(ここでは、n=3の場合)のサブチャネルを選択し、この選択されたサブチャネル(サブチャネル番号#1、#2、#N−1)のサブチャネルIDとIDに対応するCQIを報告すると共に、受信変動判定情報についても報告する。なお、図18Cの例では、n=3としたが、nはこの値に限定するものではない。
本実施の形態に係る基地局装置から送信される割当制御情報のフレームフォーマットは、実施の形態1と同様であるが、フォーマット指示情報に「2」、すなわち「受信品質の良い順にnサブチャネルについてCQIを報告」という情報が追加されている点が異なる。
要求伝送レートが高速であるか低速であるか判定は、要求割当サブチャネル数を用いる。例えば、要求割当サブチャネル数が2サブチャネル未満の場合、要求伝送レートが低速であるデータと判定する。また、要求割当サブチャネル数が2サブチャネル以上の場合、要求伝送レートが高速であるデータと判定する。
図19は、本実施の形態に係るフォーマット指示情報と、許容遅延時間に対する残り時間/要求伝送レート/受信変動判定情報との対応関係を示す図である。
また、受信変動判定情報とは、各通信端末の受信変動度合いを示すものである。具体的には、「0」は受信変動が緩やかな状態を示し、「1」は受信変動が激しい状態を示す。図19の受信変動判定情報の欄に示された「―」は、「0」でも「1」でも良いことを意味する。
図20は、本実施の形態に係る基地局装置から送信される伝送レート情報通知用のフレームフォーマットを示す図である。基地局は、これを用いて、各通信端末に対して要求伝送レートが高速であるか、低速であるか通知する。
なお、伝送レートの通知には、データ送信より先に受信処理される、スケジューリング情報(割当制御情報、変調パラメータ、データサイズ、データを復調するために必要な情報などを含む)を他の制御チャネルで通知してもよい。
次いで、本実施の形態に係る通信端末について説明する。
本実施の形態に係る通信端末は、実施の形態1で示した通信端末と同様の基本的構成を有しているため、詳細な説明は省略するが、復号化部162が、割当制御情報に加え、要求伝送レート情報をCQI生成部163a(CQI生成部163と同様の構成)に出力する点が異なる。
図21は、本実施の形態に係るCQI生成部163a内部の主要な構成を示すブロック図である。実施の形態1に示したCQI生成部163と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
受信変動判定情報決定部271は、伝送路推定部161から出力されたサブチャネル毎の伝送路品質情報(SIR値)の平均と分散とを算出する。そして、算出したSIRの分散値に基づいて、受信変動判定情報(「0」または「1」)を決定し、報告CQI生成部174aへ出力する。
本実施の形態では、通信端末は、CQI報告時にMCSパラメータだけでなく、通信端末の受信変動の度合いを示すパラメータである受信変動情報を報告する。受信変動判定情報決定部271は、全サブチャネルのSIRの分散値に基づいて、受信変動判定情報を決定する。
受信判定情報を決定は、例えば、(全サブチャネルの受信SIRの分散値)<3.0の場合、受信変動が緩やかであると判定し、受信変動判定情報を「0」に設定する。また、(全サブチャネルの受信SIRの分散値)≧3.0の場合、受信変動が激しいと判定し、受信変動判定情報を「1」に設定する。
報告CQI生成部174aは、フォーマット指示情報に従って、CQIフレームを生成する。なお、初回CQI報告時には、要求伝送レートと受信変動判定情報とだけに基づいてCQIを生成する。
図22は、CQI生成部163aの処理手順を示すフロー図である。実施の形態1で示したCQI生成部163のフローと異なる手順のみ説明する。
CQI生成部163aは、ST3040でフォーマット指示情報が0でない場合、次に、フォーマット指示情報が1であるか否か判断し(ST5010)、フォーマット指示情報が1であった場合、基地局から通知された割当制御情報によって割り当てされたサブチャネルについてのみCQIを生成する(ST3060)。フォーマット指示情報が「1」でなかった場合、すなわちフォーマット指示情報が「2」だった場合、受信品質の良好なnサブチャネルについてのCQIを生成する(ST5020)。
図23Aおよび図23Bは、本実施の形態に係るCQI報告方法の切り替わりを説明するための図である。
ここで、RM1、RM2は、実施の形態1で説明した通りで、RM3は、受信品質の良好な方から順にnサブチャネルのCQIを報告するCQI報告方法を指し、実際に選択されているCQI報告方法に斜線を付して示すこととする。実施の形態1と異なるのは、残り時間に加え、さらに要求伝送レートもが考慮されることと、RM1とRM3のいずれかが選択される場合があることである。詳細については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
このように、本実施の形態によれば、要求される伝送レートが低いデータの場合、通信端末が報告するCQIは、全サブチャネルの中で受信品質の良い順にnチャネル分のサブチャネルIDと、IDに対応するサブチャネルのCQIとに限定する。これにより、通信端末の伝送レートを満たしつつ、CQI情報量を削減することができ、上り回線の通信効率を改善することができる。
また、本実施の形態によれば、伝送レートが低速であると判定された通信端末は、全サブチャネルの中で受信品質の良い順にnチャネル分のCQIだけを報告すると共に、このnチャネルのIDを報告する。
許容遅延時間に対する残り時間が少なく、かつ伝送レートが低速と判定された通信端末は、全サブチャネルのCQIを報告しても、実際に割り当てられるサブチャネル数は少ない。上記のように、全サブチャネルの中で受信品質の良好なサブチャネルのCQIのみを報告することにより、実際に周波数割当が行われたサブチャネルが受信品質の良好なサブチャネルに該当する可能性を高めつつ、CQIの情報量を削減することができる。
図24Aおよび図24Bは、本実施の形態による効果を定量的に評価した結果である。評価条件は、実施の形態1と同様で、通信端末数:10、サブチャネル数:32、MCS表現ビット:5、伝送フレーム数:5とした。
図24Aは、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータの受信先である通信端末の占有率(C.D.F.)に対する全通信端末の総CQI情報量を示したグラフである。プロットP1、2については実施の形態1で説明した通りで、プロットP3が本実施の形態による結果を示している。また、図24Bは、C.D.F.に対するCQI情報量の削減割合を示したグラフである。このように、本実施の形態により、CQI情報量を最大で29%削減可能なことがわかる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る基地局装置は、実施の形態2に示した基地局装置よりもさらに多数のフォーマット指示情報、すなわちCQI報告方法のバリエーションを有する。
本発明の実施の形態3に係る基地局装置は、実施の形態2に示した基地局装置よりもさらに多数のフォーマット指示情報、すなわちCQI報告方法のバリエーションを有する。
具体的には、実施の形態2に加え、CQI報告方法とフォーマット指示情報において、さらに、「既に割り当てられたサブチャネルのCQIと、割当帯域外で受信品質の良好なnサブチャネルのCQIとを報告させるCQI報告方法」を指示するフォーマット指示情報「3」、および、「前回のCQI報告時と同一のサブチャネルのCQIを報告させるCQI報告方法」を指示するフォーマット指示情報「4」が追加される。
また、本実施の形態に係る基地局装置は、受信変動判定情報についても、実施の形態2と比べより多くのバリエーションを有する。
具体的には、実施の形態2における受信変動判定情報が「0(受信変動が緩やか)」「1(受信変動が激しい)」の2値であったのに対し、本実施の形態では、「0」「1」「2」の3値であり、それぞれは、「0」は受信変動が緩やかな状態を示し、「1」は受信変動がやや激しい状態を示し、「2」は受信変動が激しい状態を示している。すなわち、さらなるバリエーションとして中間値(受信変動がやや激しい状態)を有している。本実施例において、新たに「受信変動がやや激しい状態」という受信変動判定情報のレベルを増やしたのは、低速の伝送レートでかつ、許容遅延時間に対する残り時間が少ないデータを受信する通信端末のCQI報告方法(3つ:フォーマット指示情報「0」、「2」、「4」)を判定するためである。また、高速の伝送レートでかつ、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータを受信する通信端末のCQI報告方法(3つ:フォーマット指示情報「1」「3」「4」)の判定においても、同様の処理を行う。
なお、本実施の形態に係る基地局装置は、実施の形態1、2で示した基地局装置と同様の基本的構成を有しているため、その説明を省略する。
図25は、本実施の形態に係るフォーマット指示情報と、許容遅延時間に対する残り時間/要求伝送レート/受信変動判定情報との関係を示す図である。この図の受信変動判定情報の欄において「−」は「0」、「1」、「2」のいずれの値も取り得ることを示す。
例えば、許容遅延時間に対する残り時間に余裕があり、高速の伝送レートが要求されるデータを受信する通信端末の受信変動が激しい場合には、基地局はこの通信端末に対し、フォーマット指示情報「3」を送信する。よって、この通信端末は、基地局に対し、既に割り当てられたサブチャネルのCQIと、割当帯域外で受信品質の良好なnサブチャネル分のサブチャネルIDとIDに対応するサブチャネルのCQIを結合して報告する。さらに、許容遅延時間に対する残り時間に余裕があり、高速の伝送レートが要求されるデータを受信する通信端末の受信変動がやや激しいと判定される場合には、基地局はこの通信端末に対し、フォーマット指示情報「4」を送信する。よって、この通信端末は、基地局に対し、前回のCQI報告時と同一のサブチャネルのCQIを報告する。
また、許容遅延時間に対する残り時間に余裕がなく、低速の伝送レートが要求されるデータを受信する通信端末の受信変動が緩やかである場合には、基地局はこの通信端末に対し、フォーマット指示情報「4」を送信する。よって、この通信端末は、基地局に対し、前回のCQI報告時と同一のサブチャネルについてCQI報告を行う。さらに、許容遅延時間に対する残り時間に余裕がなく、低速の伝送レートが要求されるデータを受信する通信端末の受信変動がやや激しいと判定される場合には、基地局はこの通信端末に対し、フォーマット指示情報「2」を送信する。フォーマット指示情報「2」のCQI報告については、実施の形態2で述べたので、ここでは詳細に述べない。
図26Aおよび図26Bは、基地局の上記の指示によって、通信端末が報告するCQI内容の違いを具体的に示した図である。
図26Aは、フォーマット指示情報「3」によるCQI報告方法の報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、周波数割当によって割り当てられたサブチャネル番号3、4のサブチャネルのCQIと、周波数割当帯域外のサブチャネルで受信品質の良好な方から2つのサブチャネル(0、N−2)を選択して、このサブチャネルについてのCQIと、選択されたサブチャネルを識別する情報Sub−CH0、Sub−CH(N−1)と、受信変動判定情報とを報告する。
図26Bは、フォーマット指示情報「4」によるCQI報告方法の報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、前回のCQI報告時に報告したサブチャネル1〜4と同一のサブチャネル1〜4についてCQIを報告すると共に、受信変動判定情報についても報告する。
次いで、本実施の形態に係る通信端末について説明する。
本実施の形態に係る通信端末も、実施の形態1、2で示した通信端末と同様の基本的構成を有しているため、その説明を省略する。
図27は、CQI生成部の処理手順を示すフロー図である。実施の形態1、2で示したフローと異なる手順のみ説明する。
CQI生成部は、ST5010でフォーマット指示情報が1でない場合、次に、フォーマット指示情報が2であるか否か判断し(ST7010)、フォーマット指示情報が2であった場合、受信品質の良好なnサブチャネルについてCQIを生成する(ST5020)。フォーマット指示情報が「2」でなかった場合、次に、フォーマット指示情報が3であるか否か判断し(ST7020)、フォーマット指示情報が3であった場合、基地局から割り当てられたサブチャネルと割当帯域外で受信品質の良好なnサブチャネルとについてCQIを生成する(ST7030)。フォーマット指示情報が3でなかった場合、つまり、フォーマット指示情報が4であった場合、前回報告時と同一のサブチャネルについてCQIを生成する(ST7040)。
図28Aおよび図28Bは、本実施の形態に係るCQI報告方法の切り替わりを説明するための図である。
ここで、RM1〜RM3は、実施の形態1、2で説明した通りで、RM4は、周波数割当の行われたサブチャネルのCQIと、割当帯域外で、かつ受信品質の良好な方からnサブチャネルのCQIを報告するCQI報告方法を示し、RM5は、前回報告したサブチャネルと同じサブチャネルについてCQIを報告するCQI報告方法を示す。実施の形態2と異なるのは、RM1〜RM5が併用される場合があることである。詳細については説明を省略する。
このように、本実施の形態によれば、基地局は通信端末に対し、周波数割当の行われたサブチャネルのCQIに加え、割当の行われなかったサブチャネルの中で受信品質の良好な方からnサブチャネルのCQIを報告させることにより、周波数スケジューリングにおいて、許容遅延時間が大きく、かつ要求伝送レートが高速であるデータを割り当てる際のチャネル選択の自由度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、基地局は、伝送レートが高速であると判定され、かつ許容遅延時間に対する残り時間が多いと判定された通信端末には、前回報告したCQIのサブチャネルと同一のサブチャネルのCQIを報告させる。これにおいても、周波数割当において、サブチャネル選択の自由度を向上させることができる。
例えば、本実施の形態によれば、連続して残り時間が多いと判定された通信端末は、徐々に利用できるサブチャネル領域(サブチャネル選択の自由度)が狭まっていく可能性があるが、上記の構成を採ることにより、周波数割当において、サブチャネル選択の自由度を維持することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
本発明に係る基地局装置、通信端末装置、およびマルチキャリア通信方法は、上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能であり、各実施の形態は、適宜組み合わせて実施することも可能である。
例えば、各実施の形態において、複数のCQI報告方法を示した。そして、各実施の形態を総合すると、本発明は、各通信端末の送信データの許容遅延時間に対する残り時間、伝送レート、および伝送路環境に基づいて、複数の所定のCQI報告方法を切り替えて使用する発明と言うこともできる。
例えば、実施の形態1によれば、前回のCQI報告時に残り時間が多いと判定された通信端末が、今回のCQI報告時で許容遅延時間に対する残り時間が少ないと判定された場合、「全サブチャネルのCQIを報告する」設定に切り替える。
また、実施の形態2によれば、前回のCQI報告時に許容遅延時間に対する残り時間が多いと判定された通信端末が、今回のCQI報告時で許容遅延時間に対する残り時間が少ないと判定された場合、「全サブチャネルのCQIを報告する」設定か、または「受信品質の良い順にnチャネル分のCQIを報告する」設定に切り替える。
また、実施の形態3によれば、前回のCQI報告時に許容遅延時間に対する残り時間が少ないと判定され、伝送レートが低速であると判定された通信端末は、「全サブチャネルのCQIを報告する」設定か、「受信品質の良い順にnチャネル分のCQIを報告する」設定か、または「前回報告時のCQIのサブチャネルと同じサブチャネルのCQIを報告する」設定に切り替える。
よって、本発明が各実施の形態の構成を採ることにより、各通信端末の残り時間等を毎回判定して、適切なCQI報告方法を選択することができ、許容遅延時間および所要伝送レートを満たしつつ、CQIの情報量を削減することが実現できる。
なお、ここでは、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本発明に係るマルチキャリア通信方法のアルゴリズムをプログラミング言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶しておいて情報処理手段によって実行させることにより、本発明に係る基地局装置および通信端末装置と同様の機能を実現することができる。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部または全てを含むように1チップ化されても良い。
また、ここではLSIとしたが、集積度の違いによって、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラム化することが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続もしくは設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
本明細書は、2005年8月3日出願の特願2005−225892に基づく。この内容はすべてここに含めておく。
本発明に係る基地局装置、通信端末装置、およびマルチキャリア通信方法は、OFDM方式の移動体通信システムに適用することができる。
本発明は、基地局装置、通信端末装置、およびマルチキャリア通信方法に関する。
無線通信システムにおいて、高いスループットを得るために、通信端末は、CQI(Channel Quality Indicator)と呼ばれる回線品質情報を基地局に報告し、基地局は、報告されたCQIに基づいて送信時の変調パラメータ(MCS:Modulation Coding Scheme)を決定する技術がある。
しかし、この技術が、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)等の高伝送レートのマルチキャリア通信システムに適用されると、チャネル数も多くなり、また収容される通信端末数も多くなるため、基地局に報告されるCQIの情報量も膨大となり、上り回線のオーバヘッド量が増大し、通信効率が低下するという問題がある。
この問題を解決するために、例えば特許文献1には、基地局は、報告されたCQIに基づいて各通信端末ごとの割り当てサブキャリア数を決定し、これを各通信端末に通知し、各通信端末は、受信品質のより良好な方から割り当てサブキャリア数だけのサブキャリアを選択し、このサブキャリアのCQIだけを基地局に報告することにより、報告されるCQIの情報量を削減する技術が開示されている。
国際公開第2005/020489号パンフレット(第12頁、第19−24行)
しかしながら、特許文献1開示の技術では、基地局が、本来の通信データとは別個に、各通信端末に対し割り当てサブチャネル数を通知する必要があるため、周波数利用効率が悪いという問題がある。
また、実際の通信データの内容を考慮すると、以下の問題も生じることに気付く。すなわち、ある通信端末はインターネットTV等の動画をストリーミング受信し、ある通信端末はWebサイトのテキスト文を単に閲覧しているというように、通信端末によって通信対象のデータは異なり、伝送レートも異なる。また、ある通信端末は音声によるリアルタイム通信を行い、ある通信端末は電子メールの交換をしているというように、通信端末によって通信のリアルタイム性も異なってくる。このように、各通信端末ごとに所要品質(QoS:Quality of Service)、具体的には、最低伝送レート、誤り率、許容遅延時間等は異なってくる。ところが、通信端末によってQoSが異なる環境下で、特許文献1開示の技術を適用すると、全通信端末に対し一律にサブキャリア数が制限されるため、QoSが緩い(許容遅延時間に対する残り時間が多い)通信端末は余裕をもってQoSを満たすことができるのに対し、QoSが厳しい(許容遅延時間に対する残り時間が少ない)通信端末はQoSを満たせないという問題が発生する。よって、通信システムのスループットが低下する。
よって、本発明の目的は、QoSを満たしつつ周波数利用効率を改善し、通信システムのスループットを向上させることができる基地局装置、通信端末装置、およびマルチキャリア通信方法を提供することである。
本発明の基地局装置は、通信端末から報告されるCQIに基づいて、当該通信端末にサブチャネルを割り当てる割当手段と、前記通信端末が送信するデータの、許容遅延時間に対する残り時間を判定する判定手段と、前記残り時間が所定時間以上の通信端末に対し、割り当てられたサブチャネルについてCQIを報告するよう指示する指示手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、QoSを満たしつつ周波数利用効率を改善し、通信システムのスループットを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の主要な構成を示すブロック図である。ここでは、クローズド・ループ型の通信システムで、サブチャネル毎にMCSパラメータを選択して送信する通信システムを例にとって説明する。なお、サブチャネルとは、単一または複数のサブキャリアからなる帯域の総称であり、周波数スケジューリング(周波数割当)、適応変調の制御単位である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の主要な構成を示すブロック図である。ここでは、クローズド・ループ型の通信システムで、サブチャネル毎にMCSパラメータを選択して送信する通信システムを例にとって説明する。なお、サブチャネルとは、単一または複数のサブキャリアからなる帯域の総称であり、周波数スケジューリング(周波数割当)、適応変調の制御単位である。
本実施の形態に係る基地局装置は、主に、送信部100と受信部110とアンテナ120とからなる。そして、送信部100は、切替部101、符号化部102、変調部103、IFFT部104、GI挿入部105、および送信RF部106を備え、受信部110は、受信RF部111、GI除去部112、FFT部113、復調部114、復号化部115、CQI取出部116、および割当制御情報生成部117を備える。
本実施の形態に係る基地局装置の各部は以下の動作を行う。まず、送信部100について説明する。
切替部101は、送信データまたは割当制御情報生成部117から出力される割当制御情報のいずれかの情報を、切り替えて符号化部102に出力する。符号化部102は、切替部101から出力された送信データまたは割当制御情報に対し、割当制御情報生成部117から出力される割当制御情報に含まれる符号化率によって誤り訂正符号化を施し、得られる符号化信号を変調部103に出力する。変調部103は、割当制御情報生成部117から出力される割当制御情報に含まれる変調多値数に基づいて、符号化部102から出力される符号化信号に対し、QPSK、16QAM等の多値変調をサブチャネル毎に行う。IFFT部104は、サブチャネル毎に変調された信号を逆高速フーリエ変換(IFFT)し、複数の直交キャリアで多重する。GI挿入部105は、遅延波によるシンボル間干渉(ISI)を低減するために、IFFT部104から出力される多重信号にガードインターバル(GI)を挿入する。送信RF部106は、GI挿入部105から出力されるベースバンド信号の周波数帯域を無線周波数(RF)に変換し、アンテナ120より通信端末に送信する。
次に、受信部110について説明する。
受信RF部111は、アンテナ120を介して、各通信端末からの信号を受信し、無線周波数の信号をベースバンド信号に周波数変換する。GI除去部112は、ベースバンドの受信信号からガードインターバルを除去する。FFT部113は、ガードインターバルが除去された受信信号に対して高速フーリエ変換(FFT)を施し、周波数領域のデータに変換する。復調部114は、FFT部113から出力された受信信号を復調して復調信号を得る。復号化部115は、復調部114から出力される復調信号を誤り訂正復号化する。CQI取出部116は、復号化部115から出力された復号信号に含まれる受信情報の中から、各通信端末が送信したCQIを取り出し、これを割当制御情報生成部117へ出力する。
割当制御情報生成部117は、CQI取出部116から出力された各通信端末のCQIと受信データの許容遅延時間までの残り時間とを利用して、各通信端末に周波数割当を行うと共に、MCSパラメータおよびフォーマット指示情報も決定する。割当制御情報生成部117は、決定した割当サブチャネルの識別情報(ID)、MCSパラメータ、およびフォーマット指示情報を結合することにより割当制御情報を生成し,これを切替部101、符号化部102、および変調部103に出力する。ここで、MCSパラメータとは、誤り訂正符号化の符号化率、変調多値数、リピティション数等のパラメータのことであり、フォーマット指示情報とは、通信端末の次回のCQI報告時のフレームフォーマットを指定するものである。
図2は、割当制御情報生成部117内部の主要な構成を示すブロック図である。
メモリ121には、CQI取出部116から各通信端末のCQIが、上位レイヤのQoS管理部(図示しない)からは各通信端末宛のデータにそれぞれ設定されている許容遅延時間が入力される。この許容遅延時間とは、そのデータが要求されるリアルタイム性に応じて設定される時間のことであり、データ受信までに待つことのできる時間、すなわち、データが基地局の送信キューに格納されてから、送信が行われ、通信端末で正しく受信し終わるまでの処理に許容される最大遅延時間のことである。メモリ121は、これらのデータを所定時間保持し、要求に応じてCQIを周波数割当部122およびMCS抽出部123へ出力し、また、許容遅延時間を周波数割当部122およびフォーマット指示情報生成部124へ出力する。
周波数割当部122は、CQIおよび許容遅延時間を用いて各通信端末に対し周波数割当を行い、割当てたサブチャネルのサブチャネルIDを、MCS抽出部123、割当制御情報結合部125、およびメモリ121へ出力する。
MCS抽出部123は、周波数割当部122から出力された各通信端末の割当サブチャネルIDを受け取った後、メモリ121から出力される各通信端末のCQIに基づいて、割当サブチャネルIDに対応するMCSパラメータを抽出する。抽出されたMCSパラメータは、割当制御情報結合部125へ出力される。
フォーマット指示情報生成部124は、メモリ121から出力される各通信端末宛のデータの許容遅延時間から、各データの許容遅延時間に対する残り時間を算出する。具体的には、内部タイマを参照することにより、そのデータが送信キューに格納されてからの経過時間を算出し、許容遅延時間から経過時間を減じることにより、上記の残り時間を算出する。そして、フォーマット指示情報生成部124は、算出された残り時間を閾値判定し、判定結果に応じたCQIフレームのフォーマット指示情報を割当制御情報結合部125に出力する。
上記のフォーマット指示情報は、次回、通信端末においてCQI報告時に使用されるフレームのフォーマットを指定する情報であり、例えば、「0」「1」である。そして、フォーマット指示情報「0」は、残り時間が少ないデータに対応するものであり、通信端末に対し「全サブチャネルについてCQIを報告するCQI報告方法」を指定する。また、フォーマット指示情報「1」は、残り時間が多いデータで、かつ2回目以降のCQI報告時の場合に対応するものであり、通信端末に対し「周波数割当によって割り当てられたサブチャネルについてのみCQIを報告するCQI報告方法」を指定する。
割当制御情報結合部125は、各通信端末の割当サブチャネルID、このIDに対応するサブチャネルのMCSパラメータ情報、および次回報告するCQIのフレームフォーマットを指示するフォーマット指示情報を結合し、割当制御情報を生成する。生成された割当制御情報は、送信部100によって各通信端末へ送信される。
上記の構成を採ることにより、割当制御情報生成部117は、算出された許容遅延時間に対する残り時間が多いか少ないかによって、通信端末の次回のCQI報告方法を変えることができる。すなわち、割当制御情報生成部117は、CQIフレームのフォーマット指示情報を通信端末に通知することにより、次回のCQI報告時に使用されるCQIフレームのフォーマットを指定し、事実上、通信端末の次回のCQI報告方法を制御することができる。
割当制御情報生成部117は、より詳細には、各データの許容遅延時間に対する残り時間として、下記に示すパケットタイムアウト値Ptを用いる。このパケットタイムアウト値Ptは、上記の残り時間を送信フレームタイミング間隔(フレーム数)で表現したパラメータである。そして、QoSを満たす範囲で送信を行っている場合、Ptは0以上の正の整数をとり、対象パケットが通信端末で正常受信されずに基地局の送信キューにとどまっている場合、毎フレームが経過するごとに1ずつ減算(デクリメント)される。パケットタイムアウト値が負の値となった場合、基地局は、そのパケットを破棄する。
図3は、パケットタイムアウト値Ptとフレームタイミングとの関係を具体的に示した図である。また、図4は、各データの許容遅延時間とPt値との対応関係を示した図である。
図3の横軸は時間を示し、T_0〜T_Nは送信フレームタイミングを示す。送信キューに存在するデータは、送信フレームインターバル単位で送信される。例えば、送信キューが、図4に示すデータ#1〜#3までの3つのデータを格納していると仮定する。図4は、送信キューにデータ#1〜#3までの3つのデータが存在することを示し、図3では、現時点をT_0とする。図3および図4のデータ#1は、送信フレームタイミングT_1まで遅延(送信フレームインターバルを1つ分遅れる)を許容できるため、Pt=1と表現される。また、図3のデータ#2は、送信フレームタイミングT_2まで遅延を許容できるため、Pt=2と表現され、同様に、データ#3は、Pt=Nと表現される。なお、Pt=0は、直ちに割り当てなければならないことを意味する。
そして、割当制御情報生成部117は、例えば、2を閾値として、Ptと大小比較を行い、Pt値が2未満の場合、許容遅延時間に対する残り時間が少ないデータと判定する。また、Pt値が2以上の場合、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータと判定する。なお、同一の通信端末に対し、残り時間の異なる複数のデータを送信することになった場合は、最も残り時間の少ないデータのPt値を、その通信端末に対するPt値とする。なお、ここでは、閾値が2である場合を例にとって説明したが、閾値は2に限定されるものではない。
図5は、割当制御情報生成部117の処理手順の概略を示したフロー図である。
割当制御情報生成部117は、通信端末が送信しようとしているデータが初回通信のものか、それとも2回目以降の通信のものであるかを判断する(ST1010)。そして、このデータが初回通信のものである場合、通信端末に、回線内の全サブチャネルについてCQIを報告するよう指示する(ST1020)。ST1010において、2回目以降の通信のデータと判断された場合、割当制御情報生成部117は、このデータの許容遅延時間に対する残り時間を算出し、これを閾値判定して(ST1030)、残り時間が閾値未満、すなわち残り時間が少ないと判定された場合は、全サブチャネルについてCQIを報告するよう指示する(ST1020)。ST1030で残り時間が閾値以上である場合、割当制御情報生成部117は、通信端末に、今回、周波数割当によって割り当てたサブチャネルについてのみCQIを報告するよう指示する(ST1040)。なお、割当制御情報生成部117の処理手順のより詳細なフローは、基地局全体の処理手順も含めて、後ほど示す。
図6は、基地局の上記の指示によって、通信端末が報告するCQIがどのように変化するか、具体的に示した図である。
図6の上段は、初回CQI報告時、または2回目以降で許容遅延時間に対する残り時間が少ない場合のCQI報告時の報告対象のサブチャネルを示したものである。この図に示すように、通信端末は、初回CQI報告時または2回目以降で許容遅延時間に対する残り時間が少ない場合のCQI報告時には、通信回線の帯域幅に含まれるサブチャネル番号0〜(N−1)の全サブチャネルについてCQIを報告する。例えば、通信帯域内のサブチャネル数を16、CQIビット数を2ビットとすると、初回のCQI報告に必要な情報量は、32ビットである。なお、各サブチャネルで報告されるCQI情報は、MCSビットやSIR情報等がある。
ところが、2回目以降、許容遅延時間に対する残り時間が多い場合のCQI報告時には、図6の下段に示すように、通信端末は、初回時と異なり、今回の周波数割当によって割り当てられたサブチャネル番号1、2のサブチャネルについてのみCQIを報告する。例えば、上記と同様に、CQIビット数を2ビットとすると、2回目のCQI報告に必要な情報量は、4ビットである。よって、28ビットの削減となっている。
このように、2回目以降の通信において、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータについては、基地局が通信端末に対し、全サブチャネルではなく、今回割り当てたサブチャネルについてのみCQIを報告させるので、CQIの情報量を削減することができる。
図7は、上記の本実施の形態に係る基地局装置と通信を行う、本実施の形態に係る通信端末装置の主要な構成を示すブロック図である。なお、基地局と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
基地局と異なる構成は、送信部150において、切替部151、受信部160において、伝送路推定部161、復号化部162、およびCQI生成部163である。
送信部150の切替部151は、基地局の切替部101と対象とする信号が異なる。すなわち、切替部151は、送信データまたはCQI生成部163から出力されるCQIフレームのいずれかの情報を、切り替えて符号化部102に出力する。
一方、受信部160の伝送路推定部161は、受信信号に含まれるパイロット信号からサブチャネル毎に伝送路品質(例えば、SIR)を推定し、推定結果をCQI生成部163に出力する。復号化部162は、基本的動作は、基地局の復号化部115と同様だが、高速フーリエ変換が施された信号を誤り訂正復号化し、復号化された割当制御情報をCQI生成部163へ出力する。CQI生成部163は、伝送路推定部161から出力された伝送路品質情報と、復号化部162から出力された割当制御情報とを利用し、CQIフレームを生成する。
図8は、CQI生成部163内部の主要な構成を示すブロック図である。
MCS決定部171は、伝送路推定部161から出力されたサブチャネル毎の伝送路品質情報と、内蔵のMCSテーブルとに基づいて、MCSパラメータを決定する。決定されたMCSパラメータは、メモリ172へ出力される。
メモリ172は、MCS決定部171で決定された各サブチャネルのMCSパラメータと、対応するサブチャネルIDとを保持し、MCS情報を要求に応じて、報告CQI生成部174へ出力する。
割当制御情報処理部173は、復号化部162から出力された割当制御情報から、周波数割当されたサブチャネルID情報と、次回の報告CQIフレームフォーマットを指定するフォーマット指示情報と、の2つの情報を取り出して、報告CQI生成部174へ出力する。
報告CQI生成部174は、割当サブチャネルID、このIDに対応するMCS情報、およびフォーマット指示情報の3つから、CQIフレームを生成する。但し、報告CQI生成部174は、初回のCQI報告時には、全サブチャネルについてCQIを生成する。
図9は、CQI生成部163の処理手順を示すフロー図である。
CQI生成部163は、伝送路推定部161で推定された伝送路品質情報を取得し(ST3010)、これとMCSテーブルとを比較し、各サブチャネルのMCSパラメータを決定する(ST3020)。
そして、基地局から通知される割当制御情報を既に受信しているかどうかを確認し(ST3030)、既に割当制御情報を受信していた場合、ST3040に進み、割当制御情報を受信していなかった場合、通信帯域に含まれる全サブチャネルについてCQIを生成し、報告する(ST3050)。ST3040では、フォーマット指示情報が「0」であるかどうかを確認し、フォーマット指示情報が0であった場合、やはり全サブチャネルについてCQIを生成する(ST3050)。フォーマット指示情報が「0」でなかった場合、すなわちフォーマット指示情報が「1」だった場合、基地局から通知された割当制御情報によって割り当てされたサブチャネルについてのみCQIを生成する(ST3060)。
上記構成を採り、上記動作を行う通信端末装置によって報告されるCQIについては、図5を用いて既に説明した通りである。
図10は、本実施の形態に係る基地局および通信端末の一連の処理をまとめたシーケンス図である。
通信端末は、パイロット信号を受信し、全てのサブチャネルの回線品質を推定し、CQIを生成して、基地局に初回のCQI報告を行う(ST10)。
各通信端末からのCQI報告を受けた基地局は、これらのCQI報告を用いて周波数割当とMCSパラメータ決定とを行い(ST20)、さらに各通信端末宛のデータの許容遅延時間に対する残り時間を算出し、残り時間に応じた次回のCQI報告方法を決定し(ST30)、これを示す割当制御情報を各通信端末に通知する(ST40)。
割当制御情報を受信した通信端末は、割当制御情報から次回のCQI報告方法を指定するフォーマット指示情報を抽出する(ST50)。
基地局は、ST40にて割当制御情報を送信した後、各通信端末へ、データ送信を行う(ST60)。
通信端末は、パイロット信号を用いて全サブチャネルの回線品質を推定し、ST40において基地局から通知されたフォーマット指示情報に基づいて、割当サブチャネルについてのみのCQIを生成し(ST70)、これにより基地局へ2回目の報告を行う(ST80)。
以降、通信が終了するまで、ST20〜ST80の処理が繰り返される。
次いで、既に説明した本実施の形態に係る基地局装置の動作について、補足説明を行う。
図11は、本実施の形態に係る基地局装置から送信される割当制御情報のフレームフォーマットの一例を示す図である。
ここでは、割当サブチャネル数が、M個存在する場合を例にとって説明する。この図に示すように、割当制御情報のフレームは、主に、フォーマット指示情報部、割当サブチャネルID部、および割当MCSパラメータ(割当サブチャネルIDに対応するMCSパラメータ)部の3つの情報から構成される。なお、この図の例では、フレームの先頭にフォーマット指示情報が配置され、次に割当サブチャネルIDと、割当MCSパラメータとが交互に配置されている例を示したが、これに限定されるものではない。
図12は、本実施の形態に係る基地局装置の一連の処理手順について示すフロー図である。
本実施の形態に係る基地局装置は、まず、伝送路品質推定用のパイロットシンボルを送信する(ST2010)。次に、報告されたCQIの通信端末IDがメモリ121に存在するか(記憶されているか)どうかを確認し(ST2020)、メモリ121に既に通信端末IDが存在する場合、フォーマット指示情報に従って、対象サブチャネルIDのCQIを更新する(ST2030)。ST2020において通信端末IDが存在しなかった場合、その通信端末IDをメモリ121に新規に追加し、全サブチャネルのCQIを保持する(ST2040)。
次に、本実施の形態に係る基地局装置は、メモリ121に存在する通信端末IDの中で、CQIの更新が行われなかった通信端末IDが存在するかどうかを確認し(ST2050)、CQIの更新が行われなかった通信端末が存在する場合、メモリ121から蓄積されている対象通信端末のIDとCQIとを削除する(ST2060)。なお、CQI報告周期が長い通信端末に対しては、対応する周期毎にCQI更新を行うので、対応しない周期における通信端末IDの削除は行わない。ST2050において、CQIの更新が行われなかった通信端末が存在しない場合は、ST2060をスキップする。
次に、本実施の形態に係る基地局装置は、各通信端末のCQIと許容遅延時間とに従って周波数割当(サブチャネル割当)を行う(ST2070)。そして、通信端末毎に、周波数割当されたサブチャネルが存在するかどうかを確認し(ST2080)、周波数割当されたサブチャネルがある端末の場合、CQIとMCSテーブルとを比較し、割当サブチャネルIDに対応するMCSパラメータを決定する(ST2090)。ST2080において、その通信端末に周波数割当されたサブチャネルがない場合は、ST2090をスキップする。
次に、本実施の形態に係る基地局装置は、各通信端末宛てのデータの許容遅延時間に対する残り時間の判定を行い(ST2100)、残り時間が少ないと判定された場合は、フォーマット指示情報を0と設定し(ST2110)、残り時間が多いと判定された場合は、フォーマット指示情報を1と設定する(ST2120)。
そして、本実施の形態に係る基地局装置は、各通信端末の割当サブチャネルIDと、このIDに対応するサブチャネルのMCSパラメータと、フォーマット指示情報とを結合させることにより割当制御情報を生成し、これを各通信端末へ送信し(ST2130)、この各通信端末の割当制御情報に従って、下り回線用の送信データを生成し、送信する(ST2140)。
図13は、周波数割当時に使用される周波数割当管理テーブルの一例を示したものである。ここでは、通信端末数が4である場合を例にとって説明する。
本実施の形態に係る基地局装置は、各通信端末のCQI(MCSビット)と、許容遅延時間に対する残り時間を示すパケットタイムアウト値Ptとから、このテーブルを生成する。このテーブルは、CQI報告のあった通信端末のパケットタイムアウト値を小さいものから順に整列したものであり、本実施の形態に係る基地局装置は、このテーブルを用いることにより、受信品質の良い方(MCSビットが大きい方)のサブチャネル(Sub−CH)から順に、周波数割当を行う。
例えば、各通信端末に対して1サブチャネルずつを割り当てると仮定すると、通信端末#3にはSub−CH#1が割り当てられ、通信端末#1にはSub−CH#2が割り当てられ、通信端末#2にはSub−CH#Nが割り当てられ、通信端末#4にはSub−CH#3が割当てられる。
図14A〜Cは、本実施の形態に係るCQI報告方法の切り替わりを説明するための図である。ここで、RM1(Report Method 1)は、全サブチャネルのCQIを報告するCQI報告方法を指し、RM2(Report Method 2)は、周波数割当によって割り当てられたサブチャネルのCQIのみを報告するCQI報告方法を指し、実際に選択されているCQI報告方法に斜線を付して示すこととする。
図14Aは、1回目から3回目までのCQI報告時点で、ある通信端末宛てのデータの許容遅延時間に対する残り時間がいずれも少ないと判定されているケースを示している。このケースにおいて、1回目のCQI報告で、残り時間の大小に関わらず、この通信端末は全サブチャネルのCQIを報告し、2回目のCQI報告においても、1回目と同様に、全サブチャネルのCQIを報告する。3回目においても同様である。
図14Bは、1回目から3回目までのCQI報告時点で、ある通信端末宛てのデータの許容遅延時間に対する残り時間がいずれも多いと判定されているケースを示している。このケースにおいて、1回目のCQI報告で、残り時間の大小に関わらず、この通信端末は全サブチャネルのCQIを報告するが、2回目のCQI報告においては、この通信端末は、基地局の周波数割当によって割り当てられたサブチャネル、例えばサブチャネル#2、#3、#4のCQIのみを報告する。3回目のCQI報告においても、基地局の周波数割当によって割り当てられたサブチャネルのCQIのみを報告することとなる。なお、2回目において通信端末がCQIを報告したサブチャネルは#2、#3、#4のみであるので、2回目において基地局はこの3つのサブチャネルの中から周波数割当を行う。よって、2回目において基地局によって割り当てられたサブチャネル数は3よりも減少している可能性があるので、3回目において通信端末が報告するCQI数は3よりも少ない可能性がある。
図14Cは、ある通信端末宛てのデータの残り時間の判定結果が、時間経過と共に推移する場合を示している。すなわち、このデータは、1回目および2回目のCQI報告時点では残り時間が多いと判定されたが、3回目の報告時点では時間経過により残り時間が少ないと判定される。よって、CQI報告方法はRM1からRM2に変更される。4回目以降のCQI報告においても、このデータの残り時間は益々少なくなるだけであるので、RM1が選択される。このように、CQI報告方法を時間経過と共に変更するのは、本発明が、あくまでも許容遅延時間を満たしつつ、報告するCQIの情報量を削減することを目的としているからである。
以上説明したように、本実施の形態によれば、基地局は、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータ、すなわち残り時間に余裕があるデータの宛先である通信端末に対して、2回目以降のCQI報告を、既に割り当てられているサブチャネルのみについて行うよう指示する。一方、残り時間が少ないデータ、すなわち残り時間に余裕がないデータに対しては全サブチャネルについてCQIを報告するように要求する。このように、CQI報告の対象となるサブチャネルを限定することにより、CQI情報量を削減することができると共に、QoSが厳しい通信端末(データ)とQoSが緩い通信端末(データ)とで、CQI報告方法を変えさせるので、QoSを満たし易い。よって、総合的に上り回線の周波数利用効率を改善することができる。
なお、許容遅延時間に対する残り時間に余裕がないデータに対しては全サブチャネルについてCQIを報告するように要求するのは、このデータに対しては早く周波数割当をしなければ、許容遅延時間、すなわちQoSを満たせなくなるからである。一方、許容遅延時間に対する残り時間に余裕があるデータは、周波数割当の自由度が多少減少しても、最終的にはQoSである許容遅延時間を満たすことができると予想される。
また、本実施の形態において、通信端末宛てのデータの許容遅延時間に対する残り時間を容易に判断できるのは基地局である。基地局の送信キューにおける経過時間を容易に把握できるためである。
図15Aおよび図15Bは、本実施の形態による効果を定量的に評価した結果である。評価条件は、通信端末数:10、サブチャネル数:32、MCS表現ビット:5、伝送フレーム数:5とした。
図15Aは、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータの受信先である通信端末の占有率(C.D.F.)に対する全通信端末の総CQI情報量を示したグラフである。プロットP1が従来方式の結果を示しており、プロットP2が本実施の形態による結果を示している。また、図15Bは、C.D.F.に対するCQI情報量の削減割合を示したグラフである。このように、本実施の形態により、CQI情報量を最大で13%削減可能なことがわかる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る基地局装置は、伝送レートの低い通信端末に対し、全サブチャネルのうち、受信品質の良好な所定数のサブチャネルのCQIを報告するように指示する。
本発明の実施の形態2に係る基地局装置は、伝送レートの低い通信端末に対し、全サブチャネルのうち、受信品質の良好な所定数のサブチャネルのCQIを報告するように指示する。
本実施の形態に係る基地局装置の基本的構成は、実施の形態1に示した基地局装置と同様であるので、その説明を省略し、異なる構成である割当制御情報生成部について以下説明する。なお、基本的動作は同一であるが、詳細な点で少し違いがある構成要素には、同一の番号にアルファベットの小文字を付して示す。
図16は、本実施の形態に係る割当制御情報生成部117aの主要な構成を示すブロック図である。なお、この割当制御情報生成部117aは、実施の形態1に示した割当制御情報生成部117と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
割当制御情報生成部117aは、CQI取出部116から出力される各通信端末のCQIと、受信データの許容遅延時間と、要求される伝送レートとを利用して、周波数割当、MCSパラメータ、およびフォーマット指示情報を決定する。実施の形態1と異なるのは、上位レイヤのQoS管理部から出力されるパラメータが、許容遅延時間および要求伝送レートの2つになったことと、各通信端末からのCQI報告に受信変動の状態を示す受信変動判定情報も含めて報告してもらうこと、の2点である。
CQI取出部116は、各通信端末からのCQI(MCSパラメータおよび、受信変動判定情報)をメモリ121へ出力する。上記の要求伝送レートについて、メモリ121は、上位レイヤのQoS管理部(図示しない)から、各通信端末の受信データに対する要求伝送レートを取得してこれを記録し、必要に応じ、周波数割当部122およびフォーマット指示情報生成部124aへ出力する。また、メモリ121からは、受信変動判定情報も、フォーマット指示生成部124aへ出力される。周波数割当部122は、各通信端末の要求伝送レートも考慮して周波数割当を行う。フォーマット指示情報生成部124aは、残り時間、要求伝送レート、および受信変動判定情報の3つのパラメータを用いて、フォーマット指示情報を決定する。
図17は、割当制御情報生成部117aの処理手順の概略を示したフロー図である。
割当制御情報生成部117aは、通信端末が送信しようとしているデータが初回通信のものか、それとも2回目以降の通信のものであるかを判断する(ST4010)。そして、このデータが初回通信のものである場合、通信端末に、回線内の全サブチャネルについてCQIを報告するよう指示する(ST4020)。
ST4010において、2回目以降の通信のデータと判断された場合、割当制御情報生成部117は、このデータの要求される伝送レートを第1閾値と閾値判定して(ST4030)、伝送レートが第1閾値未満、すなわち伝送レートが低いと判定された場合は、さらに、このデータの許容遅延時間に対する残り時間を算出し、これを第2閾値と閾値判定して(ST4040)、残り時間が第2閾値未満、すなわち残り時間が少ないと判定された場合は、次に、受信変動を第3閾値と閾値判定し(ST4050)、受信変動(受信変動として、各サブチャネルの受信SIRの分散値などが用いられる)が第3閾値未満、すなわち受信変動が緩やかと判定された場合、受信品質の良好なnサブチャネルのCQIを報告するよう、より詳細には、受信品質の良好な方からn個のサブチャネルを選択し、この選択されたサブチャネルIDとIDに対応するサブチャネルのCQIについて報告するよう指示する(ST4060)。受信変動が緩やかでないと判定された場合は、ST4020に進む。なお、受信変動が緩やか、もしくは、激しいを判定するのは、伝送レートが低いデータを受信する通信端末のCQI報告方法を「全てのサブチャネルのCQIを報告する」か、「受信品質の良好な方からn個のサブチャネルを選択し、この選択されたサブチャネルについてCQIを報告する」かを判定させるためである。
ST4030で伝送レートが高いと判定された場合も、割当制御情報生成部117aは、さらに、このデータの許容遅延時間に対する残り時間を第2閾値と閾値判定して(ST4070)、残り時間が少ないと判定された場合はST4020に進み、残り時間が多いと判定された場合は今回、周波数割当によって割り当てたサブチャネルについてのみCQIを報告するよう指示する(ST4080)。なお、ST4040で残り時間が多いと判定された場合も、ST4080に進む。
図18A〜Cは、基地局の上記の指示によって、通信端末が報告するCQIの報告内容の違いを具体的に示した図である。
図18Aは、ST4020のCQI報告方法による報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、通信回線の帯域幅に含まれるサブチャネル番号0〜(N−1)の全サブチャネルについてCQIを報告すると共に、受信変動判定情報についても報告する。
図18Bは、ST4080のCQI報告による報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、今回の周波数割当によって割り当てられたサブチャネル番号1、2のサブチャネルについてのみCQIを報告すると共に、受信変動判定情報についても報告する。
図18Cは、ST4060のCQI報告による報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、受信品質の良好な方からn個(ここでは、n=3の場合)のサブチャネルを選択し、この選択されたサブチャネル(サブチャネル番号#1、#2、#N−1)のサブチャネルIDとIDに対応するCQIを報告すると共に、受信変動判定情報についても報告する。なお、図18Cの例では、n=3としたが、nはこの値に限定するものではない。
本実施の形態に係る基地局装置から送信される割当制御情報のフレームフォーマットは、実施の形態1と同様であるが、フォーマット指示情報に「2」、すなわち「受信品質の良い順にnサブチャネルについてCQIを報告」という情報が追加されている点が異なる。
要求伝送レートが高速であるか低速であるか判定は、要求割当サブチャネル数を用いる。例えば、要求割当サブチャネル数が2サブチャネル未満の場合、要求伝送レートが低速であるデータと判定する。また、要求割当サブチャネル数が2サブチャネル以上の場合、要求伝送レートが高速であるデータと判定する。
図19は、本実施の形態に係るフォーマット指示情報と、許容遅延時間に対する残り時間/要求伝送レート/受信変動判定情報との対応関係を示す図である。
また、受信変動判定情報とは、各通信端末の受信変動度合いを示すものである。具体的には、「0」は受信変動が緩やかな状態を示し、「1」は受信変動が激しい状態を示す。図19の受信変動判定情報の欄に示された「―」は、「0」でも「1」でも良いことを意味する。
図20は、本実施の形態に係る基地局装置から送信される伝送レート情報通知用のフレームフォーマットを示す図である。基地局は、これを用いて、各通信端末に対して要求伝送レートが高速であるか、低速であるか通知する。
なお、伝送レートの通知には、データ送信より先に受信処理される、スケジューリング情報(割当制御情報、変調パラメータ、データサイズ、データを復調するために必要な情報などを含む)を他の制御チャネルで通知してもよい。
次いで、本実施の形態に係る通信端末について説明する。
本実施の形態に係る通信端末は、実施の形態1で示した通信端末と同様の基本的構成を有しているため、詳細な説明は省略するが、復号化部162が、割当制御情報に加え、要求伝送レート情報をCQI生成部163a(CQI生成部163と同様の構成)に出力する点が異なる。
図21は、本実施の形態に係るCQI生成部163a内部の主要な構成を示すブロック図である。実施の形態1に示したCQI生成部163と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
受信変動判定情報決定部271は、伝送路推定部161から出力されたサブチャネル毎の伝送路品質情報(SIR値)の平均と分散とを算出する。そして、算出したSIRの分散値に基づいて、受信変動判定情報(「0」または「1」)を決定し、報告CQI生成部174aへ出力する。
本実施の形態では、通信端末は、CQI報告時にMCSパラメータだけでなく、通信端末の受信変動の度合いを示すパラメータである受信変動情報を報告する。受信変動判定情報決定部271は、全サブチャネルのSIRの分散値に基づいて、受信変動判定情報を決定する。
受信判定情報を決定は、例えば、(全サブチャネルの受信SIRの分散値)<3.0の場合、受信変動が緩やかであると判定し、受信変動判定情報を「0」に設定する。また、(全サブチャネルの受信SIRの分散値)≧3.0の場合、受信変動が激しいと判定し、受信変動判定情報を「1」に設定する。
報告CQI生成部174aは、フォーマット指示情報に従って、CQIフレームを生成する。なお、初回CQI報告時には、要求伝送レートと受信変動判定情報とだけに基づいてCQIを生成する。
図22は、CQI生成部163aの処理手順を示すフロー図である。実施の形態1で示したCQI生成部163のフローと異なる手順のみ説明する。
CQI生成部163aは、ST3040でフォーマット指示情報が0でない場合、次に、フォーマット指示情報が1であるか否か判断し(ST5010)、フォーマット指示情報が1であった場合、基地局から通知された割当制御情報によって割り当てされたサブチャネルについてのみCQIを生成する(ST3060)。フォーマット指示情報が「1」でなかった場合、すなわちフォーマット指示情報が「2」だった場合、受信品質の良好なnサブチャネルについてのCQIを生成する(ST5020)。
図23Aおよび図23Bは、本実施の形態に係るCQI報告方法の切り替わりを説明するための図である。
ここで、RM1、RM2は、実施の形態1で説明した通りで、RM3は、受信品質の良好な方から順にnサブチャネルのCQIを報告するCQI報告方法を指し、実際に選択されているCQI報告方法に斜線を付して示すこととする。実施の形態1と異なるのは、残り時間に加え、さらに要求伝送レートもが考慮されることと、RM1とRM3のいずれかが選択される場合があることである。詳細については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
このように、本実施の形態によれば、要求される伝送レートが低いデータの場合、通信端末が報告するCQIは、全サブチャネルの中で受信品質の良い順にnチャネル分のサブチャネルIDと、IDに対応するサブチャネルのCQIとに限定する。これにより、通信端末の伝送レートを満たしつつ、CQI情報量を削減することができ、上り回線の通信効率を改善することができる。
また、本実施の形態によれば、伝送レートが低速であると判定された通信端末は、全サブチャネルの中で受信品質の良い順にnチャネル分のCQIだけを報告すると共に、このnチャネルのIDを報告する。
許容遅延時間に対する残り時間が少なく、かつ伝送レートが低速と判定された通信端末は、全サブチャネルのCQIを報告しても、実際に割り当てられるサブチャネル数は少ない。上記のように、全サブチャネルの中で受信品質の良好なサブチャネルのCQIのみを報告することにより、実際に周波数割当が行われたサブチャネルが受信品質の良好なサブチャネルに該当する可能性を高めつつ、CQIの情報量を削減することができる。
図24Aおよび図24Bは、本実施の形態による効果を定量的に評価した結果である。評価条件は、実施の形態1と同様で、通信端末数:10、サブチャネル数:32、MCS表現ビット:5、伝送フレーム数:5とした。
図24Aは、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータの受信先である通信端末の占有率(C.D.F.)に対する全通信端末の総CQI情報量を示したグラフである。プロットP1、2については実施の形態1で説明した通りで、プロットP3が本実施の形態による結果を示している。また、図24Bは、C.D.F.に対するCQI情報量の削減割合を示したグラフである。このように、本実施の形態により、CQI情報量を最大で29%削減可能なことがわかる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る基地局装置は、実施の形態2に示した基地局装置よりもさらに多数のフォーマット指示情報、すなわちCQI報告方法のバリエーションを有する。
本発明の実施の形態3に係る基地局装置は、実施の形態2に示した基地局装置よりもさらに多数のフォーマット指示情報、すなわちCQI報告方法のバリエーションを有する。
具体的には、実施の形態2に加え、CQI報告方法とフォーマット指示情報において、さらに、「既に割り当てられたサブチャネルのCQIと、割当帯域外で受信品質の良好なnサブチャネルのCQIとを報告させるCQI報告方法」を指示するフォーマット指示情報「3」、および、「前回のCQI報告時と同一のサブチャネルのCQIを報告させるCQI報告方法」を指示するフォーマット指示情報「4」が追加される。
また、本実施の形態に係る基地局装置は、受信変動判定情報についても、実施の形態2と比べより多くのバリエーションを有する。
具体的には、実施の形態2における受信変動判定情報が「0(受信変動が緩やか)」「1(受信変動が激しい)」の2値であったのに対し、本実施の形態では、「0」「1」「2」の3値であり、それぞれは、「0」は受信変動が緩やかな状態を示し、「1」は受信変動がやや激しい状態を示し、「2」は受信変動が激しい状態を示している。すなわち、さらなるバリエーションとして中間値(受信変動がやや激しい状態)を有している。本実施例において、新たに「受信変動がやや激しい状態」という受信変動判定情報のレベルを増やしたのは、低速の伝送レートでかつ、許容遅延時間に対する残り時間が少ないデータを受信する通信端末のCQI報告方法(3つ:フォーマット指示情報「0」、「2」、「4」)を判定するためである。また、高速の伝送レートでかつ、許容遅延時間に対する残り時間が多いデータを受信する通信端末のCQI報告方法(3つ:フォーマット指示情報「1」「3」「4」)の判定においても、同様の処理を行う。
なお、本実施の形態に係る基地局装置は、実施の形態1、2で示した基地局装置と同様の基本的構成を有しているため、その説明を省略する。
図25は、本実施の形態に係るフォーマット指示情報と、許容遅延時間に対する残り時間/要求伝送レート/受信変動判定情報との関係を示す図である。この図の受信変動判定情報の欄において「−」は「0」、「1」、「2」のいずれの値も取り得ることを示す。
例えば、許容遅延時間に対する残り時間に余裕があり、高速の伝送レートが要求されるデータを受信する通信端末の受信変動が激しい場合には、基地局はこの通信端末に対し、フォーマット指示情報「3」を送信する。よって、この通信端末は、基地局に対し、既に割り当てられたサブチャネルのCQIと、割当帯域外で受信品質の良好なnサブチャネル分のサブチャネルIDとIDに対応するサブチャネルのCQIを結合して報告する。さらに、許容遅延時間に対する残り時間に余裕があり、高速の伝送レートが要求されるデータを受信する通信端末の受信変動がやや激しいと判定される場合には、基地局はこの通信端末に対し、フォーマット指示情報「4」を送信する。よって、この通信端末は、基地局に対し、前回のCQI報告時と同一のサブチャネルのCQIを報告する。
また、許容遅延時間に対する残り時間に余裕がなく、低速の伝送レートが要求されるデータを受信する通信端末の受信変動が緩やかである場合には、基地局はこの通信端末に対し、フォーマット指示情報「4」を送信する。よって、この通信端末は、基地局に対し、前回のCQI報告時と同一のサブチャネルについてCQI報告を行う。さらに、許容遅延時間に対する残り時間に余裕がなく、低速の伝送レートが要求されるデータを受信する通信端末の受信変動がやや激しいと判定される場合には、基地局はこの通信端末に対し、フォーマット指示情報「2」を送信する。フォーマット指示情報「2」のCQI報告については、実施の形態2で述べたので、ここでは詳細に述べない。
図26Aおよび図26Bは、基地局の上記の指示によって、通信端末が報告するCQI内容の違いを具体的に示した図である。
図26Aは、フォーマット指示情報「3」によるCQI報告方法の報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、周波数割当によって割り当てられたサブチャネル番号3、4のサブチャネルのCQIと、周波数割当帯域外のサブチャネルで受信品質の良好な方から2つのサブチャネル(0、N−2)を選択して、このサブチャネルについてのCQIと、選択されたサブチャネルを識別する情報Sub−CH0、Sub−CH(N−1)と、受信変動判定情報とを報告する。
図26Bは、フォーマット指示情報「4」によるCQI報告方法の報告対象のサブチャネルを示したものである。通信端末は、前回のCQI報告時に報告したサブチャネル1〜4と同一のサブチャネル1〜4についてCQIを報告すると共に、受信変動判定情報についても報告する。
次いで、本実施の形態に係る通信端末について説明する。
本実施の形態に係る通信端末も、実施の形態1、2で示した通信端末と同様の基本的構成を有しているため、その説明を省略する。
図27は、CQI生成部の処理手順を示すフロー図である。実施の形態1、2で示したフローと異なる手順のみ説明する。
CQI生成部は、ST5010でフォーマット指示情報が1でない場合、次に、フォーマット指示情報が2であるか否か判断し(ST7010)、フォーマット指示情報が2であった場合、受信品質の良好なnサブチャネルについてCQIを生成する(ST5020)。フォーマット指示情報が「2」でなかった場合、次に、フォーマット指示情報が3であるか否か判断し(ST7020)、フォーマット指示情報が3であった場合、基地局から割り当てられたサブチャネルと割当帯域外で受信品質の良好なnサブチャネルとについてCQIを生成する(ST7030)。フォーマット指示情報が3でなかった場合、つまり、フォーマット指示情報が4であった場合、前回報告時と同一のサブチャネルについてCQIを生成する(ST7040)。
図28Aおよび図28Bは、本実施の形態に係るCQI報告方法の切り替わりを説明するための図である。
ここで、RM1〜RM3は、実施の形態1、2で説明した通りで、RM4は、周波数割当の行われたサブチャネルのCQIと、割当帯域外で、かつ受信品質の良好な方からnサブチャネルのCQIを報告するCQI報告方法を示し、RM5は、前回報告したサブチャネルと同じサブチャネルについてCQIを報告するCQI報告方法を示す。実施の形態2と異なるのは、RM1〜RM5が併用される場合があることである。詳細については説明を省略する。
このように、本実施の形態によれば、基地局は通信端末に対し、周波数割当の行われたサブチャネルのCQIに加え、割当の行われなかったサブチャネルの中で受信品質の良好な方からnサブチャネルのCQIを報告させることにより、周波数スケジューリングにおいて、許容遅延時間が大きく、かつ要求伝送レートが高速であるデータを割り当てる際のチャネル選択の自由度を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、基地局は、伝送レートが高速であると判定され、かつ許容遅延時間に対する残り時間が多いと判定された通信端末には、前回報告したCQIのサブチャネルと同一のサブチャネルのCQIを報告させる。これにおいても、周波数割当において、サブチャネル選択の自由度を向上させることができる。
例えば、本実施の形態によれば、連続して残り時間が多いと判定された通信端末は、徐々に利用できるサブチャネル領域(サブチャネル選択の自由度)が狭まっていく可能性があるが、上記の構成を採ることにより、周波数割当において、サブチャネル選択の自由度を維持することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
本発明に係る基地局装置、通信端末装置、およびマルチキャリア通信方法は、上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能であり、各実施の形態は、適宜組み合わせて実施することも可能である。
例えば、各実施の形態において、複数のCQI報告方法を示した。そして、各実施の形態を総合すると、本発明は、各通信端末の送信データの許容遅延時間に対する残り時間、伝送レート、および伝送路環境に基づいて、複数の所定のCQI報告方法を切り替えて使用する発明と言うこともできる。
例えば、実施の形態1によれば、前回のCQI報告時に残り時間が多いと判定された通信端末が、今回のCQI報告時で許容遅延時間に対する残り時間が少ないと判定された場合、「全サブチャネルのCQIを報告する」設定に切り替える。
また、実施の形態2によれば、前回のCQI報告時に許容遅延時間に対する残り時間が多いと判定された通信端末が、今回のCQI報告時で許容遅延時間に対する残り時間が少ないと判定された場合、「全サブチャネルのCQIを報告する」設定か、または「受信品質の良い順にnチャネル分のCQIを報告する」設定に切り替える。
また、実施の形態3によれば、前回のCQI報告時に許容遅延時間に対する残り時間が少ないと判定され、伝送レートが低速であると判定された通信端末は、「全サブチャネルのCQIを報告する」設定か、「受信品質の良い順にnチャネル分のCQIを報告する」設定か、または「前回報告時のCQIのサブチャネルと同じサブチャネルのCQIを報告する」設定に切り替える。
よって、本発明が各実施の形態の構成を採ることにより、各通信端末の残り時間等を毎回判定して、適切なCQI報告方法を選択することができ、許容遅延時間および所要伝送レートを満たしつつ、CQIの情報量を削減することが実現できる。
なお、ここでは、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本発明に係るマルチキャリア通信方法のアルゴリズムをプログラミング言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶しておいて情報処理手段によって実行させることにより、本発明に係る基地局装置および通信端末装置と同様の機能を実現することができる。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部または全てを含むように1チップ化されても良い。
また、ここではLSIとしたが、集積度の違いによって、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラム化することが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続もしくは設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
本明細書は、2005年8月3日出願の特願2005−225892に基づく。この内容はすべてここに含めておく。
本発明に係る基地局装置、通信端末装置、およびマルチキャリア通信方法は、OFDM方式の移動体通信システムに適用することができる。
Claims (8)
- 通信端末から報告されるCQIに基づいて、当該通信端末にサブチャネルを割り当てる割当手段と、
前記通信端末が送信するデータの、許容遅延時間に対する残り時間を判定する判定手段と、
前記残り時間が所定時間以上の通信端末に対し、割り当てられたサブチャネルについてCQIを報告するよう指示する指示手段と、
を具備する基地局装置。 - 前記指示手段は、
前記残り時間が所定時間未満の通信端末に対し、全サブチャネルについてCQIを報告するよう指示する、
請求項1記載の基地局装置。 - 前記指示手段は、
前記残り時間が所定時間未満で、かつ伝送レートが低い通信端末に対し、全サブチャネルのうち、受信品質の良好な方から所定数のサブチャネルについてCQIを報告するよう指示する、
請求項1記載の基地局装置。 - 前記指示手段は、
前記残り時間が所定時間未満で、かつ伝送レートが低い通信端末に対し、前回CQIを報告したサブチャネルについてCQIを報告するよう指示する、
請求項3記載の基地局装置。 - 前記指示手段は、
前記残り時間が所定時間以上で、かつ伝送レートが高い通信端末に対し、当該通信端末に割り当てたサブチャネルに加え、残りのサブチャネルについても、受信品質の良好な方から所定数のサブチャネルについてCQIを報告するよう指示する、
請求項1記載の基地局装置。 - 前記指示手段は、
前記所定数のサブチャネルの識別情報も併せて報告するように指示する、
請求項5記載の基地局装置。 - 前記指示手段は、
前記残り時間が所定時間以上で、かつ伝送レートが高い通信端末に対し、前回CQIを報告したサブチャネルについてCQIを報告するよう指示する、
請求項1記載の基地局装置。 - 通信端末から報告されるCQIに基づいて、当該通信端末にサブチャネルを割り当てる割当ステップと、
前記通信端末が送信するデータの、許容遅延時間に対する残り時間を判定する判定ステップと、
前記残り時間が所定時間以上の通信端末に対し、割り当てられたサブチャネルについてCQIを報告するよう指示する指示ステップと、
を具備するマルチキャリア通信方法。
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