JPWO2007013697A1 - 軸不斉を有する光学活性な4級アンモニウム塩およびそれを用いたα−アミノ酸およびその誘導体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、グリシン誘導体の立体選択的アルキル化を可能にするキラル相間移動触媒は、応用のしやすさからプロセス化学の分野で重要性が高まっている。これまでに、主としてシンコナアルカロイド誘導体を使用して、相間移動触媒の設計についての多くの研究が行われ、いくつかの有用な方法が報告されている(例えば、Shioiri,T.ら、Stimulating Concepts in Chemistry,Vogtle,F.ら編,WILEY−VCH:Weinheim,2000年,p.123およびO’Donnell,M.J.、Aldrichimica Acta,2001年,34巻,p.3参照)。しかし、このような相間移動触媒を用いる場合、ハロゲン系溶媒を使用すること、反応に長時間を要すること、低温条件が必要であることなどの種々の問題があった。特に、上記のα,α−ジアルキル−α−アミノ酸の合成では、このようなシンコナアルカロイド由来のキラル相間移動触媒はあまり有用ではない。
本発明者らは、軸不斉を有する光学活性な4級アンモニウム塩を調製し、上記α−アミノ酸を立体選択的に合成する相間移動触媒として利用できることを明らかにした(特開2001−48866号公報、特開2003−81976号公報、およびOoi,T.ら、J.Am.Chem.Soc.,2000年,122巻,p.5228参照)。例えば、以下の式:
(ここで、PhF3は3,4,5−トリフルオロフェニル基を表す)
で表されるスピロ型の化合物は、グリシン誘導体の不斉二重アルキル化およびα−アルキル−α−アミノ酸誘導体(例えば、アラニン誘導体)の不斉モノアルキル化を行うために非常に有効である。しかし、このようなスピロ型触媒の調製には、多くの工程が必要であり、例えば、入手が容易なキラルビナフトールを出発原料とする場合、触媒の左側の構造部分の調製だけでも11もの工程を要する。このように、上記のスピロ型触媒は、調製に非常に手間がかかり、コスト高となることが重大な欠点である。
本発明は、以下の式(I)で表される化合物を提供する:
ここで、
R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(ii)−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである);
(iii)シアノ基;
(iv)ニトロ基;
(v)カルバモイル基;
(vi)N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(vii)N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(viii)−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
(ix)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C6のアルキル基;
(x)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(xi)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(xii)アラルキル基であって、ここで、該アラルキル基を構成するアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アラルキル基;
(xiii)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、ここで、該ヘテロアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子、および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)で置換されていてもよい、アリール基;
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;ならびに
(xvi)ハロゲン原子;
からなる群より選択される基であり、
R7は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC13〜C30のアルキル基であり、
R8は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C30のアルキル基であり、そして
X−は、ハロゲン化物アニオン、SCN−、HSO4 −、およびHF2 −からなる群より選択されるアニオンである。
1つの実施態様では、上記式(I)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)
で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基である。
さらなる実施態様では、上記式(I)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基である。
さらに別の実施態様では、上記式(I)で表される化合物は、以下の式(I’):
(ここで、R1およびR1’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基であり、そしてR7、R8およびX−は、それぞれ独立して、上記式(I)で表される化合物と同様に定義される基である)で表される化合物である。
1つの実施態様では、上記式(I)で表される化合物のR7は、分岐または環を形成していてもよい、C13〜C22のアルキル基である。
さらなる実施態様では、上記式(I)で表される化合物のR7およびR8は同一である。
本発明はまた、上記式(I)で表される化合物を製造するための方法を提供し、該方法は、以下の式(II):
で表される化合物を、有機溶媒中、酸捕捉剤の存在下にて、
以下の式(III):
で表される2級アミンと反応させる工程、を包含し、
ここで、式(II)において、
R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(ii)−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである);
(iii)シアノ基;
(iv)ニトロ基;
(v)カルバモイル基;
(vi)N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(vii)N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(viii)−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
(ix)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C6のアルキル基;
(x)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(xi)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(xii)アラルキル基であって、ここで、該アラルキル基を構成するアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アラルキル基;
(xiii)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、ここで、該ヘテロアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子、および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここでmは1または2である)で置換されていてもよい、アリール基;
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;ならびに
(xvi)ハロゲン原子;
からなる群より選択される基であり、そして
Zはハロゲン原子であり、
そして式(III)において、
R7は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC13〜C30のアルキル基であり、そして
R8は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C30のアルキル基である。
1つの実施態様では、上記式(II)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)
で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基である。
さらなる実施態様では、上記式(II)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基である。
さらに別の実施態様では、上記式(II)で表される化合物は、以下の式(II’):
(ここで、R1およびR1’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基であり、そしてR7、R8およびZは、それぞれ独立して、上記式(II)で表される化合物と同様に定義される基である)で表される化合物である。
1つの実施態様では、上記式(II)で表される2級アミンのR7は、分岐または環を形成していてもよい、C13〜C22のアルキル基である。
さらなる実施態様では、上記式(II)で表される2級アミンのR7およびR8が同一である。
本発明はまた、式(VI)で表される化合物:
を立体選択的に製造するための方法を提供し、該方法は、
軸不斉に関して純粋な式(I):
で表される、化合物を相間移動触媒として用い、式(IV)で表される化合物:
を、媒体中、無機塩基の存在下、式(V)の化合物:
でアルキル化する工程、を包含し、
ここで、式(I)において、
R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(ii)−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである);
(iii)シアノ基;
(iv)ニトロ基;
(v)カルバモイル基;
(vi)N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(vii)N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(viii)−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
(ix)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C6のアルキル基;
(x)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(xi)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(xii)アラルキル基であって、ここで、該アラルキル基を構成するアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アラルキル基;
(xiii)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、ここで、該ヘテロアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子、および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)で置換されていてもよい、アリール基;
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基であり、
R7は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC13〜C30のアルキル基であり、
R8は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C30のアルキル基であり、そして
X−は、ハロゲン化物アニオンであり、
式(IV)および式(VI)において、
R14およびR15は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;あるいは
(ii)アリール基であって、該アリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アリール基;
であり、ただしR14およびR15がともに水素原子である場合を除き、
R16は、
(i)水素原子;
(ii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C10のアルキル基であって、該アルキル基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
シアノ基、
−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子、
−COR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
−CO2R9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アルキル基;
(iii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(iv)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(v)アラルキル基であって、該アラルキル基を構成するアリール部分が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよく、そして該アラルキル基を構成するアルキル部分が、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基である、アラルキル基;
(vi)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、該ヘテロアリール部分が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(vii)アリール基であって、該アリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(viii)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基であり、
R17は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基であり、
式(V)および式(VI)において、
R18は、
(i)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C10のアルキル基であって、該アルキル基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
シアノ基、
−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子
−COR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
−CO2R9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アルキル基;
(ii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C3〜C9のアリル基または置換アリル基;
(iii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(iv)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(v)アラルキル基であって、該アラルキル基を構成するアリール部分が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよく、そして該アラルキル基を構成するアルキル部分が、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基である、アラルキル基;
(vi)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、該ヘテロアリール部分が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;ならびに
(vii)分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C3〜C9のプロパルギル基または置換プロパルギル基;
からなる群より選択される基であり、
式(V)において、
Wは、脱離能を有する官能基であり、
そして式(VI)において
*は、新たに生成する不斉中心を示す。
1つの実施態様では、上記式(I)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)
で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基である。
さらなる実施態様では、上記式(I)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基である。
さらに別の実施態様では、上記式(I)で表される化合物は、以下の式(I’):
(ここで、R1およびR1’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基であり、そしてR7、R8およびX−は、それぞれ独立して、上記式(I)で表される化合物と同様に定義される基である)で表される化合物である。
1つの実施態様では、上記式(I)で表される化合物のR7は、分岐または環を形成していてもよい、C13〜C22のアルキル基である。
さらなる実施態様では、上記式(I)で表される化合物のR7およびR8は同一である。
1つの実施態様では、上記式(IV)で表される化合物1モルに対し、上記式(I)で表される化合物は、0.001モル%から5モル%の割合で使用される。
さらなる実施態様では、上記式(IV)で表される化合物1モルに対し、上記式(I)で表される化合物は、0.005モル%から0.5モル%の割合で使用される。
本発明はまた、光学活性なα−アミノ酸を製造するための方法を提供し、該方法は、上記方法により得られた式(VI)で表される化合物:
(ここで、R14、R15、R16、R17およびR18は上で定義した基と同様である)のイミノ基(R14R15C=N−)およびエステル基(−CO2R17)を酸性条件下で加水分解する工程;を包含する。
本発明はまた、光学活性なα−アミノ酸を製造するための方法を提供し、該方法は、上記方法により得られた式(VI)で表される化合物:
(ここで、R14、R15、R16、R17およびR18は上で定義した基と同様である)のイミノ基(R14R15C=N−)を酸性条件下で加水分解する工程;および該酸性加水分解産物のエステル基(−CO2R17)を酸性もしくは塩基性条件下で加水分解する工程;を包含する。
本発明はまた、光学活性なα−アミノ酸を製造するための方法を提供し、該方法は、上記方法により得られた式(VI)で表される化合物:
(ここで、R14、R15、R16、R17およびR18は上で定義した基と同様である)のエステル基(−CO2R17)を塩基性条件下で加水分解する工程;および該塩基性加水分解産物のイミノ基(R14R15C=N−)を酸性条件下で加水分解する工程;を包含する。
本発明によれば、より単純化された構造のキラル相間移動触媒が提供される。この相間移動触媒は、従来の化合物よりもより少ない工程により製造することができる。さらにその触媒構造に長鎖のアルキル基を含むことにより不斉アルキル化反応などにおいて高い立体選択性を与えるキラル相間移動触媒が提供される。このような相間移動触媒を用いると、従来の触媒では十分な立体選択性を得られなかった反応でも高い立体選択性が得られることが期待される。本発明の相間移動触媒は、例えば、α−アルキル−α−アミノ酸誘導体およびα,α−ジアルキル−α−アミノ酸の合成に利用され得る。
用語「分岐または環を形成していてもよい、C1〜Cnのアルキル基」(ここでnは整数)は、炭素数1〜nの任意の直鎖アルキル基、炭素数3〜nの任意の分岐鎖アルキル基、および炭素数3〜nの任意の環状アルキル基を包含する。例えば、炭素数1〜6の任意の直鎖アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、およびn−ヘキシルが挙げられ、炭素数3〜6の任意の分岐鎖アルキル基としては、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチル、イソペンチルなどが挙げられ、そして炭素数3〜6の任意の環状アルキル基としては、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。さらに、例えば、用語「分岐または環を形成していてもよく、および/またはハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C12のアルキル基」という場合は、炭素数1〜12の直鎖アルキル基、炭素数3〜12の任意の分岐鎖アルキル基、および炭素数3〜12の任意の環状アルキル基を包含し、これらの任意の位置の水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい。このようなアルキル基としては、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、n−デシル、n−ドデシルなどが挙げられる。
なお、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基およびN,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイルにおいて、「C1〜C4アルキル」は、C1〜C4の直鎖アルキル基またはC3〜C4の分岐鎖アルキル基を意味する。
用語「分岐または環を形成していてもよい、C2〜Cnのアルケニル基」(ここでnは整数)は、炭素数2〜nの任意の直鎖アルケニル基、炭素数3〜nの任意の分岐鎖アルケニル基、および炭素数3〜nの任意の環状アルケニル基を包含する。例えば、炭素数2〜6の任意の直鎖アルケニル基としては、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−ヘキセニルなどが挙げられ、炭素数3〜6の任意の分岐鎖アルケニル基としては、イソプロペニル、1−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1−メチル−2−ブテニル、などが挙げられ、そして炭素数3〜6の任意の環状アルケニル基としては、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルなどが挙げられる。さらに、例えば、用語「分岐または環を形成ししていてもよく、および/またはハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C12のアルケニル基」という場合は、炭素数2〜12の直鎖アルケニル基、炭素数3〜12の任意の分岐鎖アルケニル基、および炭素数3〜12の任意の環状アルケニル基を包含し、これらの任意の位置の水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい。このようなアルケニル基としては、1−ヘプテニル、2−ヘプテニル、1−オクテニル、1−デセニル、1−ドデセニルなどが挙げられる。
用語「分岐または環を形成していてもよい、C2〜Cnのアルキニル基」(ここでnは整数)は、炭素数2〜nの任意の直鎖アルキニル基、炭素数3〜nの任意の分岐鎖アルキニル基、および炭素数3〜nの任意の環状アルキニル基を包含する。例えば、炭素数2〜6の任意の直鎖アルキニル基としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、1−ペンチニル、1−ヘキシニルなどが挙げられ、炭素数3〜6の任意の分岐鎖アルキニル基としては、1−メチル−2−プロピニルなどが挙げられ、そして炭素数3〜6の任意の環状アルキニル基としては、シクロプロピルエチニル、シクロブチルエチニルなどが挙げられる。さらに、例えば、用語「分岐または環を形成していてもよく、および/またはハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C12のアルキニル基」という場合は、炭素数1〜12の直鎖アルキニル基、炭素数3〜12の任意の分岐鎖アルキニル基、および炭素数3〜12の任意の環状アルキニル基を包含し、これらの任意の位置の水素原子がハロゲン原子で置換されていてもよい。このようなアルキニル基としては、1−ヘプチニル、1−オクチニル、1−デシニル、1−ドデシニルなどが挙げられる。
用語「分岐していてもよいC1〜Cnのアルコキシ基」(ここでnは整数)は、炭素数1〜nの任意の直鎖アルキル基を有するアルコキシ基および炭素数3〜nの任意の分岐鎖アルキル基を有するアルコキシ基を包含する。例えば、メチルオキシ、エチルオキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、tert−ブチルオキシなどが挙げられる。
本発明において、用語「アラルキル基」の例としては、ベンジル、フェネチル、およびナフチルメチルが挙げられる。
本発明において、用語「ヘテロアラルキル基」の例としては、ピリジルメチル、インドリルメチル、フリルメチル、チエニルメチル、およびピロリルメチルが挙げられる。
本発明において、用語「アリール基」の例としては、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリルなどが挙げられる。
本発明において、用語「ヘテロアリール基」の例としては、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、フリル、インドリル、チエニル、オキサゾリル、ベンゾチオフェニル−2−イル、チアゾリル、およびテトラゾリルが挙げられる。
本発明において、用語「ハロゲン原子」の例としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子およびフッ素原子が挙げられる。なお、本発明において、用語「ハロゲン化物アニオン」とは、ハロゲンイオンのことを意味し、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、およびフッ化物イオンが挙げられる。
本発明において、用語「分岐または環を形成していてもよい、C3〜Cnのアリル基または置換アリル基」(ここでnは整数)は、アリル基、あるいは1および/または2および/または3位に置換基を有する任意の合計炭素数4〜nの置換アリル基を意味する。例えば、2−ブテニル、1−シクロペンテニルメチル、3−メチル−2−ブテニルなどが挙げられる。
本発明において、用語「分岐していてもよい、C3〜Cnのプロパルギル基または置換プロパルギル基」(ここでnは整数)は、プロパルギル基、あるいは1および/または3位に置換基を有する任意の合計炭素数4〜nの置換プロパルギル基を意味する。例えば、2−ブチニル、3−トリメチルシリル−2−プロピニルなどが挙げられる。
本発明において、用語「脱離能を有する官能基」は、置換反応または脱離反応などにおいて、反応基質から離れていく原子または原子団、すなわち脱離基を意味する。例えば、ハロゲン原子、スルホニルオキシ基などが挙げられる。
なお、本明細書において、便宜上、
「分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群」を、「群(Q)」と記載する場合がある。
以下、本発明について詳述する。
本発明の4級アンモニウム塩は、以下の式(I):
(ここで、R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(ii)−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである);
(iii)シアノ基;
(iv)ニトロ基;
(v)カルバモイル基;
(vi)N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(vii)N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(viii)−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
(ix)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C6のアルキル基;
(x)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(xi)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(xii)アラルキル基であって、ここで、該アラルキル基を構成するアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アラルキル基;
(xiii)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、ここで、該ヘテロアリール部分が、上記群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、上記群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が、上記群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基であり、
R7およびR8はそれぞれ独立して、一価の有機基であり、そして
X−は、ハロゲン化物アニオン、SCN−、HSO4 −、またはHF2 −である)で表される化合物であり、好ましくは軸不斉に関して純粋な化合物である。上記式(I)で表される化合物は、(S)または(R)のいずれの立体配置を有していてもよい。
上記式(I)で表される化合物は、例えば、後述する光学活性なα−アミノ酸またはその誘導体、特に、α,α−ジアルキル−α−アミノ酸またはその誘導体を製造するための相間移動触媒として有用に機能する。より具体的には、式(IV)で表される化合物を式(V)で表される化合物でアルキル化して式(VI)で表される光学活性なα−アミノ酸またはその誘導体を製造するために、上記式(I)で表される化合物を相間移動触媒として用いる場合、当該化合物のカチオンを構成するアンモニウム部分:
が、該アルキル化における反応性に寄与し、かつビナフチル部分:
が、該アルキル化反応の立体選択性に寄与する。したがって、式(I)で表される化合物におけるR7およびR8は、1つの実施態様においては、それぞれ独立して、上記カチオンのアンモニウム部分とビナフチル部分とに由来する反応性および選択性を保持し得る基、あるいは、これらの反応性および選択性を阻害しない基であり、かつ所定の炭素鎖を有する基である。例えば、上記アンモニウム部分およびビナフチル部分と比較して不活性でかつ所定の炭素数を有する基である一価の有機基である。言い換えれば、R7およびR8は、それぞれ独立して、それら自体(またはそれ自体)が反応性に富む基ではなく、したがって、後述するアミノ酸またはその誘導体の製造における反応に影響を及ぼさない基である。
上記式(I)において、R7は、より具体的には、分岐または環を形成していてもよいC13〜C30のアルキル基であることが好ましく、分岐または環を形成していてもよいC13〜C22のアルキル基であることがさらに好ましい。R7において、分岐または環を形成していてもよいアルキル基を構成する炭素原子数の下限は、好ましくは13以上、より好ましくは15以上、さらにより好ましくは17以上、またさらに好ましくは18以上であり、かつ当該アルキル基を構成する炭素原子数の上限は、好ましくは30以下、より好ましくは22以下、さらにより好ましくは21以下、またさらに好ましくは20以下である。
上記式(I)において、R8は、より具体的には、分岐または環を形成していてもよいC1〜C30のアルキル基であることが好ましい。R8は、分岐または環を形成していてもよいC1〜C12のアルキル基であってもよく、あるいは分岐または環を形成していてもよいC13〜C30のアルキル基(さらにより好ましくは分岐または環を形成していてもよいC13〜C22のアルキル基)であってもよい。上記式(I)において、R8が、分岐または環を形成していてもよいC1〜C12のアルキル基である場合、当該アルキル基を構成する炭素原子数の下限は、好ましくは1以上、より好ましくは3以上であり、かつ当該アルキル基を構成する炭素原子数の上限は、好ましくは12以下、より好ましくは8以下、さらにより好ましくは5以下である。上記式(I)において、R8が、分岐または環を形成していてもよいC13〜C30のアルキル基である場合、当該アルキル基を構成する炭素原子数の下限は、好ましくは13以上、さらに好ましくは15以上、さらにより好ましくは17以上、またさらに好ましくは18以上であり、かつ当該アルキル基を構成する炭素原子数の上限は、好ましくは30以下、より好ましくは22以下、さらにより好ましくは21以下、またさらに好ましくは20以下である。
これらのR7およびR8のアルキル基を構成する炭素原子数は、アルキル化反応の基質や反応性に応じて、適宜選択され得る。
本発明においては、上記式(I)において、R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、好ましくは、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)
で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;からなる群より選択される。より好ましくは、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される。特に、上記式(I)で表される化合物のうち、以下の式(I’):
(ここで、R1およびR1’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基であり、そしてR7、R8およびX−は、それぞれ独立して、上で定義される基である)で表される化合物が好ましい。
上記式(I)で表される4級アンモニウム塩は、以下の式(II):
(ここで、R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、上記式(I)において定義されたものと同様であり、そしてZはハロゲン原子である)で表される化合物を、有機溶媒中、酸捕捉剤の存在下にて、以下の式(III):
(ここで、R7およびR8は、上記式(I)において定義されたものと同様である)で表される2級アミンと反応させることによって製造することができる。
上記式(II)の化合物は、例えば、容易に入手可能な1,1’−ビナフチル−2,2’−ジカルボン酸(Seki,M.ら、Synthesis,2000年,p.1677参照)から、以下のスキーム1に記載のような公知の工程で容易に調製され得る(Ooi,T.ら、J.Org.Chem.,2003年,68巻,p.4577参照)。1,1’−ビナフチル−2,2’−ジカルボン酸は、(S)体または(R)体のいずれであってもよい。
上記スキーム1に基づいて具体的に説明する。まず、ジカルボン酸(1)を、臭化イソプロピル、触媒Bu4N・HSO4、およびKF・2H2Oを用いて、対応するジイソプロピルエステル(2)に変換する。得られた化合物(2)を、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペラミド)マグネシウム(以下、Mg(TMP)2という)で処理し、続いてBr2を添加して、3,3’−ジブロモ−1,1’−ジナフチル−2,2’−ジカルボン酸エステル(3)を得る。次いで、酢酸パラジウム、トリフェニルホスフィン、および炭酸カリウムの存在下で、得られた化合物(3)と3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸とのSuzuki−Miyauraの交差カップリング反応を行って、3,3’−ビス(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,1’−ビナフチル−2,2’−ジカルボン酸エステル(4)を得る。さらに、この(4)をLiAlH4で還元して得られたアルコール(5)をPBr3で処理して、上記式(II)に相当するジブロミド(6)を得ることができる。
一方、上記式(III)の2級アミンは、市販されているもの、あるいは合成したもののいずれを使用することもできる。上記式(III)の2級アミンは、例えば、Rajkumar Sunil Singhら、Chemistry−A European Journal,2002年,第8号,pp.900−909に記載の方法に準じ、対応するアルデヒドとアミンとの還元的アミン化により当業者に容易に製造され得る。
上記式(II)の化合物に上記式(III)の化合物を反応させて上記式(I)の化合物を製造する工程に用いられる有機溶媒としては、ニトリル系溶媒(例えば、アセトニトリル、プロピオニトリルなど)、エーテル系溶媒(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、イソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、2−メトキシエチルエーテルなど)、アルコール系溶媒(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノールなど)などが挙げられる。本発明においては、特に、アセトニトリルが好ましい。酸捕捉剤としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基が挙げられる。
上記反応において、式(III)の2級アミンは、式(II)の化合物に対して好ましくは0.5〜4当量、より好ましくは0.8〜2当量の割合で用いられる。酸捕捉剤は、式(II)の化合物に対して好ましくは1〜4当量、より好ましくは約1〜2当量用いられる。式(II)の化合物と式(III)の2級アミンとは、酸捕捉剤の存在下で、適切な有機溶媒中、攪拌しながら反応させる。反応温度は、好ましくは、室温から有機溶媒の沸点までであり、より好ましくは加熱還流下で反応が行われる。反応時間は、好ましくは30分〜24時間、より好ましくは6〜12時間である。このとき、有機溶媒は、式(II)の化合物に対して容積(mL)/重量(g)比で、好ましくは5〜50倍、より好ましくは5〜30倍の量を用いる。反応終了後、反応混合物を、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素などによる抽出、シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどによって単離・精製して、式(I)の化合物を得ることができる。あるいは、反応混合物を、そのまま以下に詳述するα−アミノ酸誘導体の製造方法に相間移動触媒として使用してもよい。
このようにして得られたX−がハロゲン化物アニオンである式(I)の化合物は、軸不斉に関して純粋な形態であり、相間移動触媒として使用され得る。ここで、「軸不斉に関して純粋」とは、軸不斉に基づいて考えられる立体異性体のうち、1つの特定の異性体の存在率が、他の異性体より多いことをいう。好ましくは、当該1つの特定の異性体の存在率は、90%以上、より好ましくは95%以上、さらにより好ましくは98%以上である。
さらに、上記X−がハロゲン化物アニオンである式(I)の化合物は、例えば、以下の工程を経て、ハロゲン化物アニオンがSCN−、HSO4 −、またはHF2 −に変換された化合物とすることができる。
まず、X−がSCN−またはHSO4 −である式(I)の化合物の製造方法について説明する。
上記のようにして得られたX−がハロゲン化物アニオンである式(I)の化合物は、特開2002−173492号公報に記載の方法に準じて、例えば、適切な第二の有機溶媒中に溶解し、チオシアン酸アルカリ金属塩の飽和水溶液と混合することにより、X−はハロゲン化物アニオンからSCN−に変換される。
この変換において使用可能な第二の有機溶媒の例としては、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、メチルt−ブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、および酢酸エチルが挙げられる。チオシアン酸アルカリ金属塩の例としては、チオシアン酸カリウムおよびチオシアン酸ナトリウムが挙げられる。
X−がハロゲン化物アニオンである式(I)の化合物と、チオシアン酸アルカリ金属塩との反応は、例えば、室温のような比較的温和な条件下にて溶液中で混合して接触させることにより、容易に進行し、反応生成物(すなわち、X−がSCN−である式(I)の化合物)を定量的収率で得ることができる。
また、上記X−がSCN−である式(I)の化合物は、濃硝酸と反応させることにより、X−がSCN−から、さらにHSO4 −へと容易に変換される。
このようにして得られたX−がHSO4 −である式(I)の化合物を、さらにフッ化アルカリ金属塩(例えば、フッ化カリウム、フッ化ナトリウム、またはフッ化リチウム)と反応させることによって、例えば、シリルエノールエーテルとカルボニル化合物との反応(アルドール反応)における触媒として利用可能な、式(Ia):
(ここで、R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、上記式(I)において定義されたものと同様である)で表される化合物を得ることもできる。
上記アルドール反応において使用されるシリルエノールエーテルは、例えば、トリルアルキルシリルエノールエーテルである。トリルアルキルシリルエノールエーテルは、トリメチルシリルクロリド、トリエチルシリルクロリドなどのクロロシランを、塩基の存在下にてカルボニル化合物(例えば、2−ブタノン、4−ペンテン−2−オン、ジエチルケトン、アセトフェノン、プロピオフェノン、ブチロナフトン、シクロキシヘサノン、1−オキソインダン、1−テトラロン、または2−テトラロンのようなケトン誘導体)と反応させることにより予め調製され得る。
上記アルドール反応において使用されるシリルエノールエーテルと反応するカルボニル化合物としては、シリルエノールエーテルの前駆体であるカルボニル化合物(上記ケトン誘導体)に加えて、アセチルアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、カプロンアルデヒド、ドテシルアルデヒド、パルミチンアルデヒド、ステアリンアルデヒド、アクロレイン、クロトンアルデヒド、シクロヘキサンカルブアルデヒド、ベンズアルデヒド、アニスアルデヒド、ニコチンアルデヒド、シンナムアルデヒド、α−ナフトアルデヒド、β−ナフトアルデヒドなどのアルデヒド化合物が挙げられる。
このようなシリルエノールエーテルおよびカルボニル化合物に対し、式(Ia)で表される化合物は、上記アルドール反応の触媒として使用され、当該反応の立体選択性を制御することができる。
次に、X−がHF2 −である式(I)の化合物の製造方法について説明する。
上記のようにして得られたX−がハロゲン化物アニオンである式(I)の化合物は、まず、イオン交換樹脂と接触させて、第一の中間体を生成する。
上記イオン交換樹脂は、当業者によって任意のものが選択可能である。使用可能なイオン交換樹脂の具体的な例としては、アンバーリストA26(OH)(オルガノ株式会社製)が挙げられる。
X−がハロゲン化物アニオンである式(I)の化合物とイオン交換樹脂との接触は、例えば、上記X−がハロゲン化物アニオンである式(I)の化合物を適切な第三の溶媒に溶解し、この溶液を当該イオン交換樹脂を充填したカラムに通すことにより行われる。このような接触を行う際に使用され得る第三の溶媒はアルコール溶媒が好ましい。アルコール溶媒の具体的な例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、およびノルマルプロピルアルコールが挙げられるが、特にこれらに限定されない。
この接触において使用される上記X−がハロゲン化物アニオンである式(I)の化合物および第三の溶媒の量は、特に限定されず、当業者によって適切に設定され得る。
このようにして、第一の中間体が生成される。
次いで、得られた第一の中間体は、好ましくは上記溶媒を除去することなく、フッ化水素水溶液を用いて中和される。
本発明に用いられるフッ化水素水溶液の使用量は、特に限定されないが、生産性を高める点から、好ましくは、上記で使用したX−がハロゲン化物アニオンである式(I)の化合物に対して等量以上のフッ化水素が反応するように選択される。これにより、第一の中間体が中和され、溶液中に、X−がハロゲン化物アニオンからHF2 −へと変換された式(Ib):
で表される化合物を沈殿させることができる。
その後、この式(Ib)で表される化合物は、当業者が通常用いる手段を用いて溶媒を除去することにより、容易に単離され得る。
このようにして得られた、式(Ib)で表される化合物は、例えば、ジアステレオ選択的かつエナンチオ選択的に制御されたニトロアルコールを生成するための触媒としても利用され得る。
次に、式(I)で表される本発明の4級アンモニウム化合物を相間移動触媒として用いて、α−アミノ酸誘導体を製造する方法について説明する。
式(VI)で表されるα−アミノ酸誘導体:
(ここで、R14およびR15は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;あるいは
(ii)アリール基であって、該アリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アリール基;
であり、ただしR14およびR15がともに水素原子である場合を除き、
R16は、
(i)水素原子;
(ii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C10のアルキル基であって、該アルキル基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
シアノ基、
−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子、
−COR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
−CO2R9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アルキル基;
(iii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(iv)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(v)アラルキル基であって、該アラルキル基を構成するアリール部分が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよく、そして該アラルキル基を構成するアルキル部分が、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基である、アラルキル基;
(vi)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、該ヘテロアリール部分が、上記群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(vii)アリール基であって、該アリール基が、上記群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(viii)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が、上記群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基であり、
R17は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基であり、
R18は、
(i)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C10のアルキル基であって、該アルキル基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
シアノ基、
−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子
−COR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
−CO2R9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アルキル基;
(ii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C3〜C9のアリル基または置換アリル基;
(iii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(iv)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(v)アラルキル基であって、該アラルキル基を構成するアリール部分が、上記群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アラルキル基;
(vi)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、該ヘテロアリール部分が、上記群(Q)より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;ならびに
(vii)分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C3〜C9のプロパルギル基または置換プロパルギル基;
からなる群より選択される基であり、そして
*は、新たに生成する不斉中心を示す)は、
式(IV)で表される化合物:
(ここで、R14、R15、R16、およびR17、上記式(VI)において定義されたものと同様である)
を、媒体中、無機塩基の存在下、上記式(I)で表される化合物(好ましくは、上記式(I)で表される光学活性な化合物)を相間移動触媒として用いて、式(V)の化合物:
(ここで、R18は、上記式(VI)において定義されたものと同様であり、そしてWは、脱離能を有する官能基である)でアルキル化する工程によって、立体選択的に製造することができる。
上記アルキル化工程で用いられる媒体としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メシチレン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、シクロペンチルメチルエーテル、メチルターシャリーブチルエーテルなどが挙げられる。あるいは、媒体は、これらのうちの水と混ざらない媒体と水との二相系媒体であってもよい。媒体は、式(IV)の化合物に対して容積(mL)/重量(g)比で好ましくは0.5倍〜30倍、より好ましくは1倍〜25倍を使用し得る。
上記アルキル化工程で用いられる無機塩基としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウムなどが挙げられる。無機塩基は、式(IV)の化合物に対して好ましくは0.5当量〜100当量、より好ましくは0.8当量〜40当量を使用し得る。
なお、上記アルキル化工程において、無機塩基は無機塩基水溶液の形態で用いられてもよい。無機塩基水溶液の形態で用いる場合、無機塩基水溶液中の無機塩基は、式(IV)の化合物に対して、好ましくは0.5当量以上、より好ましくは0.8当量以上を使用し得る。無機塩基水溶液としては、好ましくは20w/w%〜70w/w%、より好ましくは30w/w%〜60w/w%を使用し得る。
媒体と無機塩基水溶液との容積比は、媒体容積(mL)/無機塩基水溶液容積(mL)比で、好ましくは7/1〜1/5、より好ましくは4/1〜1/1である。
上記アルキル化工程において、式(V)の化合物は、式(IV)の化合物に対して、好ましくは0.5〜10当量、より好ましくは0.8〜5当量の割合で用いられる。式(I)の化合物は、式(IV)の化合物1モルに対して、好ましくは0.001モル%以上、より好ましくは0.005モル%以上の下限で、かつ好ましくは10モル%以下、より好ましくは5モル%以下、さらにより好ましくは0.5モル%以下の上限で相間移動触媒として用いる。このように本発明に用いられる相間移動触媒は、その触媒活性が非常に高いため、式(IV)の化合物1モルに対して極めて少量の該触媒のみを使用することにより、所望の光学活性なα−アミノ酸およびその誘導体を得ることができる。
また、本発明においては、式(I)で表される不斉相間移動触媒とテトラブチルアンモニウムブロミド(TBAB)のようなアキラルな4級アンモニウム塩を併用してもよい。例えば、TBABは、本発明における反応系において助触媒として機能し、得られるα−アミノ酸およびその誘導体の収率を向上させるとともに、本発明に用いられる式(I)で表される不斉相間移動触媒の使用量をさらに低減させることができる。本発明において使用され得るTBABの量は、上記式(IV)の化合物1モルに対し、好ましくは0.005モル%〜1モル%であり、より好ましくは0.01%〜0.8モル%である。
上記アルキル化工程はまた、−70℃から室温までの間の適切な温度、好ましくは−20℃〜20℃で、空気中、好ましくはアルゴン雰囲気下にて行われる。この工程は、アルキル化反応が十分に進行するまで適切な時間にわたって、攪拌しながら行われ得る。反応時間は、好ましくは30分〜48時間、より好ましくは1時間〜24時間である。
上記のような本発明の式(I)の化合物を用いる本発明の方法によれば、光学活性な式(VI)の化合物を、高収率かつ高光学純度で得ることができる。ここで、高光学純度とは、好ましくは80%ee以上、より好ましくは85%ee以上、さらより好ましくは90%ee以上、またさらにより好ましくは95%ee以上の光学純度であることをいう。
本発明の別の局面では、本発明は、光学活性なα−アミノ酸の製造方法を提供する。
すなわち、本発明においては、上記の方法により得られた光学活性な式(VI)で表される化合物(光学活性なα−アミノ酸誘導体)を用いて、例えば、以下のいずれかの手順を行うことにより、光学活性なα−アミノ酸を製造することができる。
第一の方法では、まず、上記の方法により得られた光学活性な式(VI)の化合物(光学活性なα−アミノ酸誘導体)を構成するイミノ基(R14R15C=N−)部分が酸性条件下で加水分解される(イミンの酸性加水分解工程)。このイミンの酸性加水分解工程に用いられる酸の例としては、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、硫酸)および有機酸(例えば、酢酸、クエン酸、p−トルエンスルホン酸)が挙げられる。このイミンの酸性加水分解工程は、具体的には、適切な媒体(例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、エタノール、あるいはそれらの組み合わせ)中、式(VI)の化合物を、上記酸の水溶液を用いて適切な温度(例えば、室温)にて処理することによって進行する。その結果、酸性加水分解産物として末端アミノ基が遊離したアミノ酸のエステル誘導体を得ることができる。
次いで、上記の工程で得られたアミノ酸のエステル誘導体(酸性加水分解産物)は、必要に応じて、イミンの加水分解よりも強い酸性条件もしくは塩基性条件下、加水分解反応に供せられる。これにより、当該酸性加水分解物の末端(すなわち、当該酸性加水分解産物を構成するエステル基(−CO2R17))がカルボン酸となった目的のアミノ酸を得ることができる。
あるいは、第二の方法では、上記と逆の順序の工程が採用される。すなわち、上記のアルキル化反応によって得られた光学活性な式(VI)の化合物(光学活性なα−アミノ酸誘導体)を構成するエステル基(−CO2R17)を、塩基性条件下に最初に加水分解する(エステルの塩基性加水分解工程)。このエステルの塩基性加水分解工程には、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ水溶液が用いられ得る。このような加水分解を行うことにより、式(VI)の化合物の末端(すなわち、当該式(VI)の化合物を構成するエステル基(−CO2R17))がカルボン酸となった塩基性加水分解産物を得ることができる。
次いで、上記で得られた塩基性加水分解産物のイミノ基(R14R15C=N−)部分を酸性条件下に加水分解する(イミンの酸性加水分解工程)。このイミンの酸性加水分解工程に用いられる酸の例としては、無機酸(例えば、塩酸、リン酸、硫酸)あるいは有機酸(例えば、酢酸、クエン酸、p−トルエンスルホン酸)が挙げられる。このイミンの酸性加水分解工程は、具体的には、適切な媒体(例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、エタノール、あるいはそれらの組み合わせ)中、上記塩基性加水分解産物を、上記酸の水溶液を用いて適切な温度(例えば、室温)で処理することによって進行する。その結果、末端アミノ基が遊離した目的のアミノ酸を得ることができる。
本発明においては、式(VI)の化合物からアミノ酸を製造する場合、上記第一の方法または第二の方法のいずれを用いてもよく、実際に製造するアミノ酸の具体的な構造およびその他の製造条件によって当業者が任意に選択することができる。
なお、以下の実施例においては、1H NMRスペクトルを、JEOL JNM−FX400(400MHz)スペクトロメータ、JMTC−400/54/SS(400MHz)スペクトロメータ、またはブルカー・バイオスピン株式会社のAVANCE−400(400MHz)スペクトロメータで測定した。また、MSスペクトルはHITACHI M−8000で測定した。反応生成物の光学純度は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を、4.6mm×25cm Daicel Chiralcel OD、OD−H、AD、またはAD−Hを用いて、Shimadzu 10装置、およびWaters 2690で測定した。反応の進行は、薄層クロマトグラフィー[Merck precoated TLCプレート(シリカゲル60 GF254,0.25mm)]を用いてモニタリングした。
<参考例1:4級アンモニウム塩の合成のための出発物質(化合物6)の合成>
化合物1(S体)、化合物1に対して10当量の臭化イソプロピル、20mol%の触媒Bu4N・HSO4、および10当量のフッ化カリウム2水和物を、テトラヒドロフラン中還流下で24時間反応させて、化合物2を95%の収率で得た。この化合物2に、テトラヒドロフラン中新たに調製した4当量のMg(TMP)2を0℃で滴下し、続いて−78℃で8当量の臭素を滴下し、その後、室温で1時間撹拌して、化合物3を91%の収率で得た。化合物3を、ジメチルホルムアミド中5mol%の酢酸パラジウム、15mol%のPPh3、および3当量の炭酸カリウムの存在下で、2.4当量の3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸とのSuzuki−Miyauraの交差カップリング反応を90℃にて8時間行って、化合物4を94%の収率で得た。次いで、化合物4を、0℃〜室温にてテトラヒドロフラン中3当量のLiAlH4で還元し、次いで得られた化合物5を、0℃にてテトラヒドロフラン中0.5当量のPBr3と1時間攪拌して、化合物6(S体)を90%の収率で得た。なお、R体についても、同様の手順により調製した。
<参考例2:4級アンモニウム塩(化合物7)の合成>
アセトニトリル(5mL)中の、参考例1で得られた化合物6(S体)(280mg,0.4mmol)、ジブチルアミン(140μL,0.8mmol)、および炭酸カリウム(82mg,0.6mmol)の混合物を、攪拌しながら10時間加熱還流した。得られた混合物を水中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:メタノール/ジクロロメタン=1:20)に付して精製し、化合物7(S体)(247mg,0.33mmol)を83%の収率で得た。
得られた化合物7(S体)のNMRスペクトルを表1に示す。
<実施例1:4級アンモニウム塩(化合物8)の合成>
まず、Rajkumar Sunil Singhら、Chemistry−A European Journal,2002年,第8号,pp.900−909に記載の方法に準じて、対応するアルデヒドとアミンとの還元的アミノ化により(n−C20H41)2NHを調製した。
次いで、アセトニトリル(5mL)中の、参考例1で得られた化合物6(S体)(105mg,0.15mmol)、(n−C20H41)2NH(86.7mg,0.15mmol)、および炭酸カリウム(24.9mg,0.18mmol)の混合物を、攪拌しながら10時間加熱還流した。得られた混合物を水中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:メタノール/ジクロロメタン=1:10)に付して精製し、化合物8(S体)(158.5mg,0.13mmol)を88%の収率で得た。
得られた化合物8(S体)のNMRスペクトルを表2に示す。
まず、Rajkumar Sunil Singhら、Chemistry−A European Journal,2002年,第8号,pp.900−909に記載の方法に準じて、対応するアルデヒドとアミンとの還元的アミノ化により(n−C22H45)2NHを調製した。
次いで、アセトニトリル(10mL)中の、参考例1で得られた化合物6(S体)(210mg,0.30mmol)、(n−C22H45)2NH(190.3mg,0.30mmol)、および炭酸カリウム(49.8mg,0.36mmol)の混合物を、攪拌しながら10時間加熱還流した。得られた混合物を水中に注ぎ、そしてクロロホルムで抽出した。有機層抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:メタノール/クロロホルム=1:10)に付して精製し、化合物9(S体)(244mg,0.19mmol)を65%の収率で得た。
得られた化合物9(S体)のNMRスペクトルを表3に示す。
<実施例3−1:新規化合物10の調製>
後述する化合物11を合成するために、まず、Rajkumar Sunil Singhら、Chemistry−A European Journal,2002年,第8号,pp.900−909に記載の方法に準じて、新規化合物10を以下のようにして調製した。
窒素雰囲気下、n−ドコサナルA(324.6mg,1.0mmol)、n−ブチルアミン(73.1mg,1.0mmol)、およびクロロホルム(30mL)の混合物を0℃に冷却し、次いで、硫酸マグネシウム(145mg,1.2mmol)を0℃にて加えた。16時間室温で攪拌後、ろ過し、メタノール(3mL×2)で洗浄した。ろ液を0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(76mg,2.0mmol)を0℃にて加えた。4時間室温で攪拌後、クロロホルム(20mL)を加え、水(25mL×3)で洗浄した。さらに硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し、化合物10(320mg)を収率84%で得た。
得られた化合物10のNMRスペクトルおよびMSスペクトルを表4に示す。
アセトニトリル(10mL)中の、参考例1で得られた化合物6(R体)(210mg,0.30mmol)、化合物10(114.5mg,0.30mmol)、および炭酸カリウム(49.8mg,0.36mmol)の混合物を、攪拌しながら10時間加熱還流した。得られた混合物を水中に注ぎ、そしてクロロホルムで抽出した。有機層抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そして濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:メタノール/トルエン=2:5)に付して精製し、化合物11(R体)(200mg,0.20mmol)を67%の収率で得た。
得られた化合物11(R体)のNMRスペクトルを表5に示す。
グリシンtert−ブチルエステルベンゾフェノンシッフ塩基(化合物12)(88.6mg,0.3mmol)、参考例2で得られた化合物7(S体;本明細書中にて(S)−7と表記することもある)(0.003M)ジクロロメタン溶液(0.05mL,0.15μmol)、50%水酸化カリウム水溶液(1.0mL)、およびトルエン(1.0mL)を混合して、ブロモ酢酸tert−ブチルエステル(70.2mg,0.36mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃にて滴下した。0℃にて16時間攪拌した後、反応混合物を水に注ぎ、エーテルで抽出した。エーテル抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。油状残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(エーテル/ヘキサン=1/10で溶出)に付し、化合物13(102mg)を72%の収率、68%ee(R体)で得た。得られた生成物の光学純度は、HPLCにて分析した[Daicel chiralcel OD−H;溶離液:ヘキサン/2−プロパノール=100:1、1.0mL/分,254nm;保持時間:(S)体=6.3分、(R)体=6.9分]。
<実施例4:化合物8を用いた化合物12とブロモ酢酸エステルとのアルキル化>
グリシンtert−ブチルエステルベンゾフェノンシッフ塩基(化合物12)(88.6mg,0.3mmol)、実施例1で得られた化合物8(S体;本明細書中にて(S)−8と表記することもある)(0.003M)ジクロロメタン溶液(0.1mL,0.3μmol)、50%水酸化カリウム水溶液(1.0mL)、およびトルエン(1.0mL)を混合して、ブロモ酢酸tert−ブチルエステル(70.2mg,0.36mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃にて滴下した。0℃にて4時間攪拌した後、反応混合物を水に注ぎ、エーテルで抽出した。エーテル抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。油状残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(エーテル/ヘキサン=1/10で溶出)に付し、化合物13(128mg)を91%の収率、99%ee(R体)で得た。このように、化合物8を触媒として用いると、得られた生成物の光学純度が大きく向上した。
<実施例5:化合物9を用いた化合物12とブロモ酢酸エステルとのアルキル化>
グリシンtert−ブチルエステルベンゾフェノンシッフ塩基(化合物12)(88.6mg,0.3mmol)、実施例1で得られた化合物9(S体;本明細書中にて(S)−9と表記することもある)(0.003M)ジクロロメタン溶液(0.1mL,0.3μmol)、50%水酸化カリウム水溶液(1.0mL)、およびトルエン(1.0mL)を混合して、ブロモ酢酸tert−ブチルエステル(70.2mg,0.36mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃にて滴下した。0℃にて4時間攪拌した後、反応混合物を水に注ぎ、エーテルで抽出した。エーテル抽出物を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、減圧濃縮した。油状残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(エーテル/ヘキサン=1/10で溶出)に付し、化合物13(106mg)を75%の収率、84%ee(R体)で得た。
<実施例6:化合物11を用いた化合物12とブロモ酢酸エステルとのアルキル化>
グリシンtert−ブチルエステルベンゾフェノンシッフ塩基(化合物12)(88.6mg,0.3mmol)、実施例1で得られた化合物(11)(R体;本明細書中にて(R)−11と表記することもある)(0.003M)ジクロロメタン溶液(0.1mL,0.3μmol)、50%水酸化カリウム水溶液(1.0mL)、およびトルエン(1.0mL)を混合して、ブロモ酢酸tert−ブチルエステル(70.2mg,0.36mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃にて滴下した。0℃にて4時間攪拌した後、反応混合物を水に注ぎ、エーテルで抽出した。油状残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(エーテル/ヘキサン=1/10で溶出)に付し、化合物13(102mg)を72%の収率、72%ee(S体)で得た。
実施例4から6の結果と比較例1の結果とを比較した場合、長鎖のアルキル基を含む触媒(実施例1、2および3−2で得られた化合物8、9および11)は、従来の触媒(すなわち、比較例1で使用した化合物7)と比較して、高い立体選択性で一置換のアルキル化反応を行うことができることがわかる。
<比較例2:化合物7を用いたアラニンエチルエステル誘導体14のアルキル化>
L−アラニンエチルエステルのp−クロロベンズアルデヒドとのシッフ塩基14(1.20g,5mmol)、参考例2で得られた化合物7(R体;本明細書中にて(R)−7と表記することもある)(3.7mg,5μmol)、p−クロロベンジルブロミド(1.23g,6mmol)、およびトルエン(20mL)を混合して、48%水酸化カリウム水溶液(8.88g)を0℃にて滴下した。0℃にて4時間攪拌した後、反応混合物に水(5mL)注ぎ、トルエン層を分離した後、さらにトルエン(5mL×2)で、アルキル化されたシッフ塩基16を抽出した。これを回収したトルエン層と合わせ、さらに1Nの塩酸を加え、3.5時間室温で撹拌した。分液により水層を回収した後、トルエン(10mL)で水層を洗浄し、発泡に気をつけて溶液がpH11以上(ユニバーサルpH試験紙で確認した)になるまで炭酸ナトリウムを加え、酢酸エチル(20mL×2)でシッフ塩基16を抽出した。酢酸エチル層は、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、(S)−α−メチル−4−クロロフェニルアラニンエチルエステル16(0.61g)を収率51%、光学純度90%eeで得た。
得られた生成物の光学純度は、HPLCにて分析した[Daicel Chiralcel AD;溶離液:ヘキサン/2−プロパノール/ジエチルアミン=100:1:0.1、0.5mL/分、230nm;保持時間:(R)体=30分、(S)体=41分]。
<実施例7:化合物9または11を用いたアラニンエチルエステル誘導体14のアルキル化>
L−アラニンエチルエステルのp−クロロベンズアルデヒドとのシッフ塩基15(1.20g,5mmol)、実施例2で得られた(R)−9(6.3mg,5μmol)、p−クロロベンジルブロミド(1.23g,6mmol)、およびトルエン(20mL)を混合して、48%水酸化カリウム水溶液(8.88g)を0℃にて滴下した。0℃にて4時間攪拌した後、反応混合物に水(5mL)を加え、トルエン層を分離した後、さらにトルエン(5mL×2)で、アルキル化されたシッフ塩基15を抽出した。これを回収したトルエン層と合わせ、さらに1Nの塩酸を加え、3.5時間室温で撹拌した。分液により水層を回収した後、トルエン(10mL)で水層を洗浄し、発泡に気をつけて溶液がpH11以上(ユニバーサルpH試験紙で確認した)になるまで炭酸ナトリウムを加え、酢酸エチル(20mL×2)で化合物16を抽出した。酢酸エチル層は、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮して、(S)−α−メチル−4−クロロフェニルアラニンエチルエステル16(0.55g)を収率45%、光学純度92%eeで得た。
また、L−アラニンエチルエステルのp−クロロベンズアルデヒドとのシッフ塩基14(1.20g,5mmol)を用い、触媒として(R)−9のかわりに、実施例3−2で得られた(R)−11(5.0mg,5μmol)使用して、同様に4時間反応させ、(S)−α−メチル−4−クロロフェニルアラニンエチルエステル16を収率45%、光学純度93%eeで得た。
実施例7の結果と比較例2の結果とを比較した場合、長鎖のアルキル基を含む触媒(実施例2および3−2で得られた化合物9および11)は、従来の触媒(すなわち、比較例2で使用した化合物7)と比較して、同等またはそれ以上の立体選択性で二置換のアルキル化反応を行うことができることがわかる。
Claims (23)
- 以下の式(I)で表される、化合物:
ここで、
R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(ii)−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである);
(iii)シアノ基;
(iv)ニトロ基;
(v)カルバモイル基;
(vi)N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(vii)N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(viii)−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
(ix)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C6のアルキル基;
(x)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(xi)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(xii)アラルキル基であって、ここで、該アラルキル基を構成するアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アラルキル基;
(xiii)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、ここで、該ヘテロアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子、および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)で置換されていてもよい、アリール基;
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;ならびに
(xvi)ハロゲン原子;
からなる群より選択される基であり、
R7は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC13〜C30のアルキル基であり、
R8は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C30のアルキル基であり、そして
X−は、ハロゲン化物アニオン、SCN−、HSO4 −、およびHF2 −からなる群より選択されるアニオンである。 - 前記式(I)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’が、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)
で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基である、請求項1に記載の化合物。 - 前記式(I)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’が、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基である、請求項2に記載の化合物。
- 前記式(I)で表される化合物が、以下の式(I’):
(ここで、R1およびR1’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基であり、そしてR7、R8およびX−は、それぞれ独立して、請求項1と同様に定義される基である)で表される化合物である、請求項3に記載の化合物。 - 前記式(I)で表される化合物のR7が、分岐または環を形成していてもよい、C13〜C22のアルキル基である、請求項1に記載の化合物。
- 前記式(I)で表される化合物のR7およびR8が同一である、請求項5に記載の化合物。
- 請求項1に記載の、式(I)で表される化合物を製造するための方法であって、
以下の式(II):
で表される化合物を、有機溶媒中、酸捕捉剤の存在下にて、
以下の式(III):
で表される2級アミンと反応させる工程、を包含し、
ここで、式(II)において、
R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(ii)−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである);
(iii)シアノ基;
(iv)ニトロ基;
(v)カルバモイル基;
(vi)N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(vii)N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(viii)−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
(ix)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C6のアルキル基;
(x)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(xi)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(xii)アラルキル基であって、ここで、該アラルキル基を構成するアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アラルキル基;
(xiii)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、ここで、該ヘテロアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子、および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここでmは1または2である)で置換されていてもよい、アリール基;
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;ならびに
(xvi)ハロゲン原子;
からなる群より選択される基であり、そして
Zはハロゲン原子であり、
そして式(III)において、
R7は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC13〜C30のアルキル基であり、そして
R8は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C30のアルキル基である、方法。 - 前記式(II)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’が、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)
で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基である、請求項7に記載の方法。 - 前記式(II)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’が、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基である、請求項8に記載の方法。
- 前記式(II)で表される化合物が、以下の式(II’):
(ここで、R1およびR1’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基であり、そしてR7、R8およびZは、それぞれ独立して、請求項9と同様に定義される基である)で表される化合物である、請求項9に記載の方法。 - 前記式(II)で表される2級アミンのR7が、分岐または環を形成していてもよい、C13〜C22のアルキル基である、請求項7に記載の方法。
- 前記式(II)で表される2級アミンのR7およびR8が同一である、請求項11に記載の化合物。
- 式(VI)で表される化合物:
を立体選択的に製造するための方法であって、
軸不斉に関して純粋な式(I):
で表される、化合物を相間移動触媒として用い、式(IV)で表される化合物:
を、媒体中、無機塩基の存在下、式(V)の化合物:
でアルキル化する工程、を包含し、
ここで、式(I)において、
R1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(ii)−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである);
(iii)シアノ基;
(iv)ニトロ基;
(v)カルバモイル基;
(vi)N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(vii)N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基;
(viii)−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
(ix)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C6のアルキル基;
(x)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(xi)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(xii)アラルキル基であって、ここで、該アラルキル基を構成するアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アラルキル基;
(xiii)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、ここで、該ヘテロアリール部分が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子、および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)で置換されていてもよい、アリール基;
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;ならびに
(xvi)ハロゲン原子;
からなる群より選択される基であり、
R7は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC13〜C30のアルキル基であり、
R8は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C1〜C30のアルキル基であり、そして
X−は、ハロゲン化物アニオンであり、
式(IV)および式(VI)において、
R14およびR15は、それぞれ独立して、
(i)水素原子;あるいは
(ii)アリール基であって、該アリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アリール基;
であり、ただしR14およびR15がともに水素原子である場合を除き、
R16は、
(i)水素原子;
(ii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C10のアルキル基であって、該アルキル基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
シアノ基、
−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子、
−COR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
−CO2R9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アルキル基;
(iii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(iv)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(v)アラルキル基であって、該アラルキル基を構成するアリール部分が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよく、そして該アラルキル基を構成するアルキル部分が、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基である、アラルキル基;
(vi)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、該ヘテロアリール部分が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;
(vii)アリール基であって、該アリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(viii)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基であり、
R17は、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C8アルキル基であり、
式(V)および式(VI)において、
R18は、
(i)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C10のアルキル基であって、該アルキル基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
シアノ基、
−NR30R31(ここで、R30およびR31は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子
−COR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
−CO2R9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、アルキル基;
(ii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C3〜C9のアリル基または置換アリル基;
(iii)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルケニル基;
(iv)分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C6のアルキニル基;
(v)アラルキル基であって、該アラルキル基を構成するアリール部分が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよく、そして該アラルキル基を構成するアルキル部分が、分岐または環を形成していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基である、アラルキル基;
(vi)ヘテロアリール部分を有するヘテロアラルキル基であって、該ヘテロアリール部分が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアラルキル基;ならびに
(vii)分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよい、C3〜C9のプロパルギル基または置換プロパルギル基;
からなる群より選択される基であり、
式(V)において、
Wは、脱離能を有する官能基であり、
そして式(VI)において
*は、新たに生成する不斉中心を示す、方法。 - 前記式(I)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’が、それぞれ独立して、
(i)水素原子;
(xiv)アリール基であって、ここで、該アリール基が、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、
ハロゲン原子および
−S(O)n−R(ここで、nは0、1または2であり、そしてRは分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である);
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよいか、あるいは3,4位が一緒になって−O−(CH2)m−O−(ここで、mは1または2である)
で置換されていてもよい、アリール基;ならびに
(xv)ヘテロアリール基であって、該ヘテロアリール基が
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、
分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルコキシ基、
ハロゲン原子、分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、シアノ基、−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、ニトロ基、カルバモイル基、N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、または−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)で置換されていてもよい、アリール基、
シアノ基、
−NR20R21(ここで、R20およびR21は、それぞれ独立して、水素原子か、またはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基かである)、
ニトロ基、
カルバモイル基、
N−(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
N,N−ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、
−NHCOR9(ここで、R9は分岐していてもよくかつハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基である)、および
ハロゲン原子
からなる群より選択される少なくとも1つの基で置換されていてもよい、ヘテロアリール基;
からなる群より選択される基である、請求項13に記載の方法。 - 前記式(I)で表される化合物のR1、R1’、R2、R2’、R3、R3’、R4、R4’、R5、R5’、R6およびR6’が、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基である、請求項14に記載の方法。
- 前記式(I)で表される化合物が、以下の式(I’):
(ここで、R1およびR1’は、それぞれ独立して、水素原子、3,4,5−トリフルオロフェニル基、3,4,5−トリクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3−ニトロフェニル基、3−シアノフェニル基、ベンゾチオフェニル−2−イル基、3,5−ジフルオロフェニル基、3−トリフルオロメチルフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、3−メチルスルホニルフェニル基、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基、4−ニトロフェニル基、4−シアノフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、および3,5−ビス(3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)フェニル基からなる群より選択される基であり、そしてR7、R8およびX−は、それぞれ独立して、請求項1と同様に定義される基である)で表される化合物である、請求項15に記載の方法。 - 前記式(I)で表される化合物のR7が、分岐または環を形成していてもよい、C13〜C22のアルキル基である、請求項13に記載の方法。
- 前記式(I)で表される化合物のR7およびR8が同一である、請求項17に記載の方法。
- 前記式(IV)で表される化合物1モルに対し、前記式(I)で表される化合物が、0.001モル%から5モル%の割合で使用される、請求項13に記載の方法。
- 前記式(IV)で表される化合物1モルに対し、前記式(I)で表される化合物が、0.005モル%から0.5モル%の割合で使用される、請求項19に記載の方法。
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