JPWO2006103719A1 - マルチキャスト通信方法 - Google Patents

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Abstract

パケット欠落や順序逆転などの通信障害を防止して、ネットワークの運用性及び信頼性の向上を図る。契機情報生成部(12)は、マルチキャスト送信時に自端末が移動した際に、パケットのシーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成し、ネットワーク制御サーバ(20)へ通知する。契機情報通知部(21)は、通信装置(10)が移動した接続先のアクセスポイント及び移動する前に接続していた元のアクセスポイントへ契機情報を通知する。更新処理部(33)は、パケット中継の動作を実行する場合は、中継された契機情報の中のシーケンス番号を認識し、シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理を行う。

Description

本発明は、マルチキャスト通信システムに関し、特にマルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信システムに関する。
近年、インターネットではマルチキャスト通信が広く行われている。マルチキャスト通信は、ネットワーク内で、複数の相手を指定して同じパケットを送信する技術であり、映像配信などに利用されている(なお、ネットワーク内の全ノードに同一パケットを送信することはブロードキャスト、単一の特定ノードにパケットを送信することはユニキャストと呼ばれる)。
また、映像などの通信情報には、高画質・高品質化が求められており、移動しながらでも高品質なサービスを使いたいといった要望が多く、携帯電話機やノートパソコン等の端末の移動を伴うネットワークに対しても、高品質なマルチキャスト通信の実現が強く求められている。
図22はマルチキャスト通信を示す図である。ネットワーク100は、ルータR101〜R104、通信装置101、複数の端末群からなる端末グループg1、g2を有する(以降、説明を簡単にするため、端末グループg1、g2中に含まれる複数端末をそれぞれ、受信端末102、103で代表させる)。
ルータR101〜R103はシリアルに接続し、ルータR104はルータR102に接続する。受信端末102は、ルータR101に接続し、受信端末103は、ルータR103に接続する。また、通信装置101は無線によってルータR101と接続している。
受信端末102は、マルチキャストサービスの参加要請をルータR101へ通知し、受信端末103は、マルチキャストサービスの参加要請をルータR103へ通知する。通信装置101から受信端末102、103へマルチキャスト送信する場合は、通信装置101→ルータR101→受信端末102の経路と、通信装置101→ルータR101→ルータR102→ルータR103→受信端末103の経路とからなるマルチキャストツリーm1上をマルチキャストパケットが流れることになる。
図23はマルチキャスト通信を示す図である。ネットワーク100aは、通信装置101がルータR101と切り離されて移動し、ルータR104と接続した様子を示している。このとき、通信装置101から受信端末102、103へマルチキャスト送信を行う場合には、通信装置101→ルータR104→ルータR102→ルータR101→受信端末102の経路と、通信装置101→ルータR104→ルータR102→ルータR103→受信端末103の経路とからなるマルチキャストツリーm2上をマルチキャストパケットが流れることになる。
上記のような、端末がマルチキャストサービスへ参加を行うためのプロトコルとしてはIGMP(Internet Group Management Protocol)があり、マルチキャストツリーを構築する方法としてはPIM-DM(Protocol Independent Multicast Dense Mode)、PIM-SM(PIM-Sparse Mode)またはSSM(Source Specific Multicast)などの方式が定義されており利用されている。
また、送信元や中継装置からマルチキャストツリーを構築するための方法としては、MPLS(Multi Protocol Label Switching Architecture)の中のツリー構築技術RFC3032などが利用されている。
マルチキャスト通信の従来技術として、中継装置がマルチキャストグループへの加入要求を受信すると、隣接中継装置にマルチキャストツリー構築を指示して、ルーティングテーブルを更新する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−297579号公報(段落番号〔0044〕〜〔0049〕,第1図)
しかし、上記のようにして、端末が移動可能であり、移動によってマルチキャストツリーが変更すると、パケットの欠落やパケットの順序逆転などが生じるおそれがあり、ネットワークの運用性、信頼性を低下させるといった問題があった。
図24は問題点を示す図である。通信装置101がルータR101からルータR104へ接続を変更して移動する場合を考える。このとき、通信装置101から受信端末102、103へ、パケットD1〜D8の順にマルチキャスト送信を行うとする。
また、ルータR101では、バッファリングなどの機能により、パケットを送信する際に遅延が生じるとする。さらに、マルチキャストツリーがm1→m2へ変化するときは、ルータR101〜R104内部では、マルチキャストツリーm1の経路情報を含むマルチキャストテーブル(テーブルt1とする)からマルチキャストツリーm2の経路情報を含むマルチキャストテーブル(テーブルt2とする)へ切り替わることになる(テーブルは上書き処理で更新される)。
送信遅延を有するルータR101において、マルチキャストツリーm1を通じてパケットD1〜D4すべてを送信する前に、マルチキャストツリーの変更契機を認識したとする。
このような場合、例えば、ルータR101がパケットD3までをマルチキャストツリーm1を通じて送信した後に、マルチキャストツリーの変更契機を認識し、ルータR101内のマルチキャストテーブルがテーブルt1→t2へ切り替わってしまうと、旧経路のマルチキャストツリーm1に関する経路情報が消えてしまうために、パケットD4は受信端末102に届かないことになり、パケット欠落が生じてしまう(ルータR101内のマルチキャストツリーm2のテーブルt2は、ルータR102からの送信パケットを受信したら、受信端末102へ送信する経路が記されたテーブルであるので、テーブル切り替え後は、通信装置101から送信されたパケットD4を送信する経路情報はなくなってしまう)。
一方、ルータR101からマルチキャストツリーm1を通じて出力したパケットD4がルータR102に到着するよりも、ルータR102においてテーブルt1→t2へと切り替わりマルチキャストツリーm2が構築して、ルータR104から送信されたパケットD5がルータR102に先に到着した場合には、パケットD4よりも先にパケットD5が、ルータR102から受信端末103へ送信されることになり、受信端末103ではパケットの順序逆転が生じることになる。
このように、マルチキャストツリー構築機能を有する従来のネットワークでは、マルチキャストツリーの構造に変化が生じると、各ルータにおいて、マルチキャスト伝送制御に食い違いが生じ、パケット欠落や順序逆転を起こす原因となり、多くの受信端末に悪影響を与えてしまうおそれがあった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、効率的なマルチキャストツリーの更新制御を行って、パケット欠落や順序逆転などの通信障害を防止して、ネットワークの運用性及び信頼性の向上を図ったマルチキャスト通信システムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信システム1において、マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信するマルチキャスト送信部11と、マルチキャスト送信時に自端末が移動した際に、パケットのシーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成し、サーバ側へ通知する契機情報生成部12と、から構成され、サーバ側へ位置登録を行ってネットワーク内を移動可能な通信装置10と、契機情報を受信し、通信装置10が移動した接続先のアクセスポイントへ契機情報を通知し、かつ通信装置10が移動する前に接続していた元のアクセスポイントへは、契機情報をカプセル化して通知する契機情報通知部21を含み、通信装置10の位置登録及びマルチキャストツリーの管理を行うネットワーク制御サーバ20と、通信装置10が移動した接続先のアクセスポイントとして機能する場合は、契機情報を受信して、新経路のマルチキャストツリーが構築するまで、通信装置10が送信したパケットをバッファリングしておき、新経路のマルチキャストツリーの構築後に出力する制御を行うバッファ部31と、通信装置10が移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は、カプセル化された契機情報をデカプセル化してマルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継装置へ中継送信する制御を行うデカプセル化部32と、パケット中継の動作を実行する場合は、中継された契機情報の中のシーケンス番号を認識し、シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理を行う更新処理部33と、から構成されるパケット中継装置30−1〜30−nと、を有することを特徴とするマルチキャスト通信システム1が提供される。
ここで、マルチキャスト送信部11は、マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信する。契機情報生成部12は、マルチキャスト送信時に自端末が移動した際に、パケットのシーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成し、サーバ側へ通知する。契機情報通知部21は、契機情報を受信し、通信装置10が移動した接続先のアクセスポイントへ契機情報を通知し、かつ通信装置10が移動する前に接続していた元のアクセスポイントへは、契機情報をカプセル化して通知する。パケット中継装置30−1〜30−nに対し、通信装置10が移動した接続先のアクセスポイントとして機能する場合は、バッファ部31は、契機情報を受信して、新経路のマルチキャストツリーが構築するまで、通信装置10が送信したパケットをバッファリングしておき、新経路のマルチキャストツリーの構築後に出力する。また、通信装置10が移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は、デカプセル化部32は、カプセル化された契機情報をデカプセル化してマルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継装置へ中継送信する。さらに、パケット中継の動作を実行する場合は、更新処理部33は、中継された契機情報の中のシーケンス番号を認識し、シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理を行う。
また本発明のマルチキャスト通信方法は、マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットによるマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信方法において、マルチキャストデータに対して、順序を示す情報を付与して送信し、経路を用いて、新たなマルチキャストツリーの構築および現在のマルチキャストツリーからを新たなマルチキャストツリーへの経路切替の契機を示す更新契機情報を送信し、更新契機情報を該経路上の中継装置が受信時に、経路の状態に応じて新たなマルチキャストツリー経路を構築し、更新契機情報の契機を示し更新情報を含むマルチキャストパケットを受信した場合に新たな経路に切り換えることを特徴とする。
本発明のマルチキャスト通信システムは、通信装置では、パケットのシーケンス番号を含む契機情報を生成し、ネットワーク制御サーバでは、契機情報を受信して、通信装置が移動した接続先のアクセスポイント及び移動前に接続していた元のアクセスポイントへ通知する。そして、パケット中継装置では、中継された契機情報に対して、シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新を行う構成とした。これにより、各パケット中継装置における、マルチキャスト更新の処理誤差をなくして、パケット欠落や順序逆転などの通信障害を防止することができるので、ネットワークの運用性及び信頼性の向上を図ることが可能になる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
マルチキャスト通信システムの構成図である。 マルチキャスト通信システムの動作を示す図である。 契機情報の構成を示す図である。 カプセル化した契機情報の構成を示す図である。 マルチキャスト通信システムの構成を示す図である。 マルチキャスト通信システムの構成を示す図である。 マルチキャスト通信システムの動作を示す図である。 パケット中継先指示情報の構成を示す図である。 カプセル化した更新一時停止情報の構成を示す図である。 マルチキャスト通信システムの構成を示す図である。 マルチキャスト通信システムの動作を示す図である。 マルチキャストテーブルの更新動作を説明するための図である。 マルチキャストテーブルの更新動作を説明するための図である。 マルチキャスト制御情報を示す図である。 マルチキャスト通信システムの第1の原理図を示す図である。 マルチキャスト通信システムの第2の原理図を示す図である。 端末側単独シーケンスの一例を示す図である。 ネットワーク側単独シーケンスの一例を示す図である。 端末、ネットワーク連携シーケンスの一例を示す図である。 旧経路側の処理シーケンスの一例を示す図である。 新経路側の処理シーケンスの一例を示す図である。 マルチキャスト通信を示す図である。 マルチキャスト通信を示す図である。 問題点を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はマルチキャスト通信システムの構成図である。第1の実施の形態のマルチキャスト通信システム1は、通信装置10、ネットワーク制御サーバ20、パケット中継装置30−1〜30−n(総称する場合はパケット中継装置30とする)、受信端末41、42を含む端末グループG1、G2から構成され、マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うシステムである。
パケット中継装置30−1、30−3〜30−nはシリアルに接続し、パケット中継装置30−2はパケット中継装置30−3に接続する。通信装置10は、パケット中継装置30−1に接続し、端末グループG1内の複数端末は、パケット中継装置30−1に接続し、端末グループG2内の複数端末は、パケット中継装置30−nに接続する。また、通信装置10は無線によって、パケット中継装置30−1、30−2と接続可能である。
通信装置10は、ネットワーク制御サーバ20へ位置登録を行ってネットワーク内を移動可能な端末であり、ネットワーク内の端末グループG1、G2中の複数端末へマルチキャスト送信を行う(説明を簡単にするため、端末グループG1、G2中の複数端末をそれぞれ、受信端末41、42で代表させる)。また、マルチキャスト配信中、通信装置10は、最初にパケット中継装置30−1に接続しており、その後移動してパケット中継装置30−2へ接続を行うものとする(移動を伴うマルチキャスト配信を行う)。
通信装置10は、マルチキャスト送信部11、契機情報生成部12から構成される。マルチキャスト送信部11は、パケットのマルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信する。
契機情報生成部12は、マルチキャスト送信時に自端末が移動した際に、パケットのシーケンス番号を含む契機情報(マルチキャストツリーの更新契機となる情報である)を生成し、ネットワーク管理を行うサーバ側(ネットワーク制御サーバ20)へ通知する。
例えば、シーケンス番号#1〜#8まで付与されたパケットに対して、通信装置10がパケット中継装置30−1に接続しているときに、#1〜#4までのパケットを送信し、その後に移動した場合は、パケットのシーケンス番号は#4となる(#4のパケットを送信してから移動する)。
ネットワーク制御サーバ20は、契機情報通知部21を含み、通信装置10の位置登録の管理及びマルチキャストツリーの管理を行う。契機情報通知部21は、通信装置10から送信された契機情報を受信する。そして、通信装置10が移動した接続先のアクセスポイント(図ではパケット中継装置30−2に該当)へ契機情報を通知し、かつ通信装置10が移動する前に接続していた元のアクセスポイント(図ではパケット中継装置30−1に該当)へは、契機情報をカプセル化して通知する。
尚、本明細書でアクセスポイントとして記載している装置は、アクセスルータや、アクセス装置であってもよい、またマルチキャストの接続元となるルータが直接アクセスポイントとなっている場合や、アクセスポイントを経由して接続元となるルータが間接的に接続されていてもよい。
パケット中継装置30−1〜30−nは、バッファ部31、デカプセル化部32、更新処理部33から構成される。パケット中継装置30に対し、通信装置10が移動した接続先のアクセスポイントとして機能する場合は(すなわち、パケット中継装置30−2では)、バッファ部31は、契機情報を受信して、新経路のマルチキャストツリーが構築するまで、通信装置10が送信したパケットをバッファリングしておき、新経路のマルチキャストツリーの構築後に出力する。
また、通信装置10が移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は(すなわち、パケット中継装置30−1では)、デカプセル化部32は、カプセル化された契機情報をデカプセル化してマルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継装置へ中継送信する。
さらに、パケット中継の動作を実行する場合は(パケット中継装置30−1、30−2以外のパケット中継装置では)、更新処理部33は、中継された契機情報の中のシーケンス番号を認識し、シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理を行う。(尚、上記通信装置が接続している中継装置は直接的な接続だけでなく、マルチキャストツリーを構成している場合の配信経路の場合に関しても包含する)。
次に第1の実施の形態の動作概要について図2〜図4を用いて説明する。図2はマルチキャスト通信システム1の動作を示す図である。なお、以降ではパケット中継装置30−1〜30−nをルータR1〜Rnと呼ぶ。
通信装置10がルータR1と接続しているときに、受信端末41は、ルータR1に対して、マルチキャストサービスの参加要請を行い、受信端末42は、ルータR4に対してマルチキャストサービスの参加要請を行う。
また、このときの通信装置10がパケット送信する際のマルチキャストツリーM1は、通信装置10→ルータR1→受信端末41と、通信装置10→ルータR1→ルータR3→ルータR4→受信端末42とからなる経路である。
〔S1〕通信装置10がルータR1と接続しているときに、通信装置10は、シーケンス番号#1〜#4が付与されたパケットをルータR1へ送信し、マルチキャスト配信を行う。
〔S2〕通信装置10は、シーケンス番号#1〜#4が付与されたパケットを送信した後に移動して、ルータR2と接続する。
〔S3〕通信装置10は、ネットワーク制御サーバ20に位置登録を行う。この場合に、通信装置10は、契機情報の送信もネットワーク制御サーバ20に対して行う。
図3は契機情報の構成を示す図である。契機情報51は、シーケンス番号51a、マルチキャスト識別子51b、新ルート情報51cから構成される。
シーケンス番号51aは、パケットのシーケンス番号である。マルチキャスト識別子51bは、移動先ネットワークで一時的に使用するアドレスである気付アドレス(CoA:Care of Address)とMCアドレス(マルチキャストアドレス)からなる。また、新ルート情報51cは、あらたに接続したルータのアドレスである。
この例の契機情報は、シーケンス番号51aは#4、マルチキャスト識別子51bはCoA R1+MC add(ルータR1に接続していたときの通信装置10の気付アドレス+マルチキャストアドレス)、新ルート情報51cはルータR2のアドレスとなる(なお、このマルチキャスト識別子は、マルチキャストツリーM1を構築したときに使用したそのものである。つまり、通信装置10がルータR1に接続しているときに、マルチキャストツリーM1を構築する際に用いたものと同じ識別子情報である)。
なお、シーケンス番号51aが挿入されるフィールドは、図14で後述するマルチキャスト制御情報のパラメータが挿入されるフィールドであり、シーケンス番号以外にもマルチキャスト制御情報のその他のパラメータを複数設定することができる(図14で後述する)。
〔S4〕ネットワーク制御サーバ20は、通信装置10から送信された契機情報をルータR2へ通知する。
〔S5〕ネットワーク制御サーバ20は、通信装置10から送信された契機情報をカプセル化してルータR1へ通知する。図4はカプセル化した契機情報の構成を示す図である。ステップS3で生成された契機情報51に対して、さらに通信装置10のマルチキャスト識別子を宛先アドレスa1とした情報と、ネットワーク制御サーバ20のアドレスを送信元アドレスa2とした情報からなるアドレス情報を付加し、これらの情報に対して、宛先アドレスA1と送信元アドレスA2でカプセル化する。この例では、宛先アドレスA1をルータR1のアドレス、送信元アドレスA2をネットワーク制御サーバ20のアドレスとして、カプセル化して送信する。
〔S6〕ネットワーク制御サーバ20は、位置登録応答を通信装置10へ送信する。
〔S7〕通信装置10は、シーケンス番号#5〜#8が付与されたパケットをルータR2へ送信する。
〔S8〕ルータR2は、契機情報を受信し、新ルート情報がルータR2自身のアドレスであることを認識すると、新規のマルチキャストツリーが構築するまで(参加要請が別ルータから来るまで、この例では、配下のルータR3からの参加要請を受けるまで)、#4以降のシーケンス番号が付与されたパケットのバッファリングを行う。
〔S9〕ルータR1は、カプセル化された契機情報を受信すると、デカプセル化を行ってカプセル化部分を取り除き、カプセル化の中の契機情報をルータR3へ転送する。
〔S10〕ルータR3は、ルータR4へも契機情報を送信する。このような転送動作が行われることで、旧経路のマルチキャストツリーM1上のすべてのルータに対して契機情報が通知されることになる(宛先は、CoA R1+MC add宛てのマルチキャスト送信を行う)。
〔S11〕ルータR2は、ルータR3からマルチキャストサービスの参加要請を受けると、新経路のマルチキャストツリーM2を通じて、バッファリングしていたパケットを出力する。
〔S12〕契機情報を受信したルータでマルチキャストツリーの経路が変更するルータは(ルータR1、R3が該当する。なお、ルータR4は、マルチキャストツリーM1、M2とも同じ経路である)、直ちにマルチキャストツリーM1からマルチキャストツリーM2への更新を行わずに(マルチキャストテーブルの更新を直ちにせずに)、#4のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して自ルータから出力するまでは旧経路であるマルチキャストツリーM1を保持するようにする(このとき、ネットワーク内では、部分的にマルチキャストツリーM1、M2の混在状態が存在することになる)。
〔S13〕ルータR1、R3は、旧経路のマルチキャストツリーM1を保っている間に、新経路のマルチキャストツリーM2からパケットを受信した場合、マルチキャストツリー変更契機となるシーケンス番号#4のパケットを受信して出力するまでは、パケットのバッファリングを行い、#4のパケットを通過させたら、マルチキャストツリーM2へ更新を行い、バッファリングしていたパケットを、マルチキャストツリーM2を通じて出力する。
したがって、マルチキャストパケットは、通信装置10→ルータR2→ルータR3→ルータR1→受信端末41の経路と、通信装置10→ルータR2→ルータR3→ルータR4→受信端末42の経路とからなる新しいマルチキャストツリーM2を通じて配信されることになる。
このような制御が行われることで、各ルータにおける、マルチキャスト更新の食い違い(処理誤差)をなくすことができるので、受信端末41、42に対して、パケット欠落、順序逆転などの通信障害が発生することなく、高品質のマルチキャスト通信を行うことが可能になる。
次に第2の実施の形態について説明する。図5はマルチキャスト通信システムの構成を示す図である。第2の実施の形態のマルチキャスト通信システム1aは、通信装置10a、ネットワーク制御サーバ20a、パケット中継装置(ルータ)30a−1〜30a−4、受信端末41、42から構成される。
マルチキャスト通信システム1aでは、第1の実施の形態でネットワーク制御サーバ20がルータR1、R2へ行っていた契機情報の通知制御を、通信装置10aで行うものである。したがって、図1のネットワーク制御サーバ20にあった契機情報通知部は、契機情報通知部13aとして通信装置10aに含まれる構成となる。その他の構成は同じである。
第1の実施の形態では、ネットワーク制御サーバ20aがどのルータ(旧経路であるパケット中継装置30a−1及び新経路であるパケット中継装置30a−2を指す)に対して指示を行うかを把握するために、マルチキャストの配信経路を認識している必要性があるが、第2の実施の形態では、サーバに頼ることなく行うものである。
動作としては、通信装置10aが移動した後、ネットワーク制御サーバ20aに位置登録を行って、通信装置10aは、契機情報をパケット中継装置30a−2へ、カプセル化した契機情報をパケット中継装置30a−2を介してパケット中継装置30a−1へ通知する。その他の動作は図2と基本的に同じなので説明は省略する。
次に第3の実施の形態について説明する。上記においては、端末が移動することで、移動前後のマルチキャストツリーが変更して通信障害が生じるものとして、第1、第2の実施の形態では、これらの問題点を解消する技術として説明したが、端末の移動に関係なく、ネットワーク自身で意図的なマルチキャストツリーを再構築する場合でも、従来では同様なパケット欠落、順序逆転などの通信障害は発生する。第3の実施の形態では、端末の移動を伴わずに、ネットワーク側でマルチキャストツリーを変更したときに生じる通信障害を解消するマルチキャスト通信技術である。
図6はマルチキャスト通信システムの構成を示す図である。第3の実施の形態のマルチキャスト通信システム1bは、通信装置10b、ネットワーク制御サーバ20b、パケット中継装置30b−1〜30b−5(総称する場合はパケット中継装置30b)、受信端末41、42から構成される。
パケット中継装置30b−1、30b−3、30b−4はシリアルに接続し、パケット中継装置30b−2はパケット中継装置30b−3、30b−5と接続し、パケット中継装置30b−5は、パケット中継装置30b−1と接続する。受信端末41はパケット中継装置30b−1と接続し、受信端末42はパケット中継装置30b−4と接続する。また、通信装置10bは、パケット中継装置30b−5と接続しており、この位置から移動しないとする。
通信装置10bは、マルチキャスト送信部11bを含む。マルチキャスト送信部11bは、マルチキャスト送信時に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与してパケットを送信する。
ネットワーク制御サーバ20bは、情報送信部21bを含む。情報送信部21bは、ネットワーク内のマルチキャストツリーを更新する場合に、通信装置10bが現在接続している中継装置である接続元中継装置30b−5に対しては、マルチキャストツリー更新を即時に行わない更新一時停止情報を含む契機情報を送信する。
接続元中継装置30b−5はこの情報を、旧マルチキャストの経路を用いて、30b−1、30b−3、30b−4に対して配信を行う。
また、旧経路のマルチキャストツリー(旧マルチキャストツリー)から新経路のマルチキャストツリー(新マルチキャストツリー)に変更する際に、接続元中継装置30b−5から新マルチキャストツリーを通じて最初のパケット中継先となる転送先中継装置30b−2へは、最初のパケット中継先である旨を知らせるためのパケット中継先指示情報を送信する。
パケット中継装置30bは、接続元中継制御部31b、転送先中継制御部32b、更新処理部33bから構成される。接続元中継制御部31bは、パケット中継装置30bが接続元中継装置30b−5として機能する場合は、更新一時停止情報を含む契機情報を受信したら、旧マルチキャストツリー経路上の中継装置へ出力する制御を行う。
また、更新一時停止情報を含めない、更新シーケンス番号を含ませたマルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成して、旧マルチキャストツリー上の中継装置へ送信する制御を行う。さらに、転送先中継装置30b−2からマルチキャストサービスの参加要請があるまで、通信装置10bから送信されたパケットをバッファリングし、参加要請を受信した場合は、新マルチキャストツリーの最初のホップ先である転送先中継装置30b−2へパケットを出力する制御を行う
転送先中継制御部32bは、パケット中継装置30bが転送先中継装置30b−2として機能する場合は、パケット中継先指示情報を受信して、自己が新マルチキャストツリーの最初のパケット中継先である旨を認識すると、配下の中継装置から送信される参加要請の受信待ちを行い、参加要請がきたら接続元中継装置30b−5へ送信する制御を行う。また、接続元中継装置30b−5から送信されたパケットを、新マルチキャストツリーを通じて出力する制御を行う。
更新処理部33bは、パケット中継装置30bがパケット中継の動作を実行する場合は(パケット中継装置30b−1、30b−3、30b−4の場合は)、更新一時停止情報を含む契機情報を受信した場合は、新経路のマルチキャストツリーへの更新は行わずに参加要請を隣接装置へ出力し、その後に送信される契機情報を受信した場合は、中継された契機情報の中のシーケンス番号を認識し、シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧マルチキャストツリーを選択し、シーケンス番号のパケットを出力した後に新マルチキャストツリーへの更新処理を行う。
次に第3の実施の形態の動作概要について図7〜図9を用いて説明する。図7はマルチキャスト通信システム1bの動作を示す図である。なお、パケット中継装置30b−1〜30b−5をルータR1〜R5と呼ぶ。
通信装置10bから受信端末41、42へのマルチキャスト経路としては、旧経路のマルチキャストツリーM1b(通信装置10b→ルータR5→ルータR1→受信端末41の経路と、通信装置10b→ルータR5→ルータR1→ルータR3→ルータR4→受信端末42の経路とからなる)と、新経路のマルチキャストツリーM2b(通信装置10b→ルータR5→ルータR2→ルータR3→ルータR1→受信端末41の経路と、通信装置10b→ルータR5→ルータR2→ルータR3→ルータR4→受信端末42の経路とからなる)があり、最初はマルチキャストツリーM1bでマルチキャスト配信を行っているとする。
〔S21〕通信装置10bは、シーケンス番号#1〜#4が付与されたパケットをルータR5へ送信し、マルチキャスト配信を行う。
〔S22〕ネットワーク制御サーバ20bは、マルチキャストツリーをM1b→M2bへの切り替え制御を行う際に、パケット中継先指示情報を生成して、ルータR2へ通知する。
図8はパケット中継先指示情報の構成を示す図である。パケット中継先指示情報52は、pause情報52a、マルチキャスト識別子52b、ルート情報52c、アンカールート(anchor route)情報52dから構成される。
pause情報52aは、マルチキャストツリーの変更契機となる情報(例えば、マルチキャストツリーの経路を切り替えるためのシーケンス番号)を含ませないで、更新を一時停止して新経路を構築する場合に利用する情報である。
マルチキャスト識別子52bは、図3で上述したマルチキャスト識別子と同じフォーマットの情報である。ルート情報52cは、通信装置10bが現在接続しているルータのアドレスである。アンカールート情報52dは、転送先中継装置30b−2のアドレスである(転送先中継装置のことをアンカールータとも呼ぶ)。
この例のパケット中継先指示情報52は、pause情報52aは、あらかじめ取り決めた更新一時停止を意味するpauseを示す何らかのbit値を設定しておく。マルチキャスト識別子52bはCoA R5+MC add(ルータR5に接続しているときの通信装置10bの気付アドレス+通信装置10bのMCアドレス)、ルート情報52bはルータR5のアドレス、アンカールート情報52dはルータR2のアドレスとなる(なお、通信装置10bは、移動通信機能は持っており、単に現在の状況で移動しないだけであるので、気付アドレスは有しているとしたが、固定端末の場合には、CoAの代わりにMACアドレス等を使用すればよい)。
なお、pause情報52aが挿入されるフィールドは、図14で後述するマルチキャスト制御情報のパラメータが挿入されるフィールドであり、pause以外にもマルチキャスト制御情報のその他のパラメータを複数設定することができる(図14で後述する)。
〔S23〕ルータR2は、パケット中継先指示情報を受信し、アンカールート情報から自分自身のアドレスが記されていることを検出すると、自身がアンカールータであることを認識する。
すると、マルチキャスト識別子のCoA R5+MC addを、アンカールート情報に記されていた情報にもとづいて、CoA-R2+MC addに置き換える。そして、配下であるルータR3からの参加要請を受けるまでは、ルータR5に対して参加要請は上げないように参加要請受信待ち状態となる。
〔S24〕ネットワーク制御サーバ20bは、マルチキャストツリーをM1b→M2bへの切り替え制御を行う際に、更新一時停止情報を生成して、ルータR5へ通知する。この場合、更新一時停止情報をカプセル化してルータR5へ通知する。
図9にカプセル化した更新一時停止情報の構成を示す。更新一時停止情報53のフォーマットは、パケット中継先指示情報52のフォーマットと同じである。更新一時停止情報53を宛先アドレスA1、送信元アドレスA2でカプセル化する。宛先アドレスA1は、ルータR5のアドレス、送信元アドレスA2はネットワーク制御サーバ20bのアドレスである。なお、更新一時停止情報53の中のマルチキャスト識別子は、CoA R5+MC addである。
〔S25〕ルータR5は、更新一時停止情報を受信すると、デカプセル化を行ってカプセル化部分を取り除き、カプセル化の中の更新一時停止情報をルータR1へ送信する。更新一時停止情報は、マルチキャストツリーM1b上のルータR1、R3、R4へ順次転送される。
〔S26〕ルータR5は、ルータR2からマルチキャストサービスの参加要請があるまで、通信装置10bから送信されたパケット(シーケンス番号#5〜#8のパケット)をバッファリングする。
〔S27〕ルータR1、R3は、受信した更新一時停止情報の中のマルチキャスト識別子に変化がなく、アンカールータが指定されていることを認識すると、そのアンカールータ(ルータR2)へマルチキャストの参加要請を行う。また、更新一時停止情報にはpauseが設定されているために、マルチキャストツリー更新処理はここでは行わない。
〔S28〕ルータR5は、ネットワーク制御サーバ20bから通知された更新一時停止情報を受信したパケットのシーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成して(#4のシーケンス番号を設定する)、旧マルチキャストツリーM1b上の隣接装置へ出力する。契機情報は、マルチキャストツリーM1b上のルータR1、R3、R4へ順次転送される。
〔S29〕ルータR1、R3は、シーケンス番号が設定されると、マルチキャストツリー変更契機となるシーケンス番号#4のパケットを受信して出力するまでは、マルチキャストツリーM1bを保持する。
〔S30〕ルータR2は、配下のルータR3から参加要請を受けると、ルータR5に対して参加要請を送信する。
〔S31〕ルータR5は、アンカールータであるルータR2からの参加要請を受けると、バッファリングしていたパケットをルータR2へ向けて送信する。
〔S32〕ルータR2は、マルチキャスト識別子にもとづいて、マルチキャストツリーM2b上にパケットを送信する。
〔S33〕ルータR1、R3は、旧経路のマルチキャストツリーM1bを保っている間に、新経路のマルチキャストツリーM2bからパケットを受信した場合、マルチキャストツリー変更契機となるシーケンス番号#4のパケットを受信して出力するまでは、パケットのバッファリングを行い、#4のパケットを通過させたら、マルチキャストツリーM2bへ更新を行い、バッファリングしていたパケットを、マルチキャストツリーM2bを通じて出力する。
次に第4の実施の形態について説明する。第1、第2の実施の形態では、通信装置10が移動した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理が開始されるとしたが、第4の実施の形態では、通信装置10の移動前にあらかじめ新経路のマルチキャストツリーを構築しておき、その後に通信装置10が移動してマルチキャスト送信を行うものである。
図10はマルチキャスト通信システムの構成を示す図である。マルチキャスト通信システム1cは、通信装置10c、ネットワーク制御サーバ20c、パケット中継装置30c−1〜30c−n(総称する場合はパケット中継装置30c)、受信端末41、42から構成される。マルチキャスト通信システム1cの各装置の基本的な接続構成は図1と同じである。
通信装置10cは、マルチキャスト送信部11c、契機情報/アドレス送信部12cを含む。マルチキャスト送信部11cは、マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信する。
契機情報/アドレス送信部12cは、マルチキャスト送信時に、パケットのシーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成してネットワーク制御サーバ20cへ送信する。また、契機情報/アドレス送信部12cは、移動先の接続予定の中継装置のアドレス(パケット中継装置30c−2のアドレス)を、自端末の移動前にネットワーク制御サーバ20cへ送信する。
ネットワーク制御サーバ20cは、契機情報通知部21cを含む。契機情報通知部21cは、契機情報を受信し、通信装置10cが移動した接続先のアクセスポイント(パケット中継装置30c−2)へ契機情報を通知する。また、通信装置10cが移動する前に接続していた元のアクセスポイント(パケット中継装置30c−1)へは、契機情報をカプセル化して通知する。
パケット中継装置30cは、参加要請待ち処理部31c、デカプセル化部32c、更新処理部33cから構成される。パケット中継装置30cが、通信装置10cが移動した接続先のアクセスポイントとして機能する場合、参加要請待ち処理部31cは、契機情報を受信すると、配下の中継装置から送信されるマルチキャストサービスの参加要請待ちを行い、参加要請を受信した後に通信装置10cが接続して通信装置10cからパケットが送信された場合には、パケットを新経路のマルチキャストツリーから出力する。
パケット中継装置30cが、通信装置10cが移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は、デカプセル化部32cは、カプセル化された契機情報をデカプセル化してマルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継装置へ中継送信する。
パケット中継装置30cが、パケット中継の動作を実行する場合は、更新処理部33cは、中継された契機情報の中のシーケンス番号を認識し、シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理を行う。
次に第4の実施の形態の動作概要について図11を用いて説明する。図11はマルチキャスト通信システム1cの動作を示す図である。なお、パケット中継装置30c−1〜30c−4はそれぞれ、ルータR1〜R4と呼ぶ。また、以降に示す契機情報及びカプセル化された契機情報は、図3、図4で上述したものと同じである。
〔S41〕通信装置10cがルータR1と接続しているときに、通信装置10cは、シーケンス番号#1〜#4が付与されたパケットをルータR1へ送信し、マルチキャスト配信を行う。
〔S42〕通信装置10cは、マルチキャスト送信時に、パケットのシーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成してネットワーク制御サーバ20cへ送信する。また、移動先の接続予定のルータのアドレス(ルータR2のアドレス)を、自端末の移動前にネットワーク制御サーバ20cへ送信する。
〔S43〕ネットワーク制御サーバ20cは、通信装置10から送信された契機情報をルータR2へ通知する。
〔S44〕ネットワーク制御サーバ20cは、通信装置10から送信された契機情報をカプセル化してルータR1へ通知する。
〔S45〕ルータR2は、契機情報を受信し、新ルート情報がルータR2自身のアドレスであることを認識すると、配下のルータR3から送信されるマルチキャストサービスの参加要請待ちを行う。
〔S46〕ルータR1は、カプセル化された契機情報を受信すると、デカプセル化を行ってカプセル化部分を取り除き、カプセル化の中の契機情報をルータR3へ転送する。
〔S47〕ルータR3は、ルータR4へも契機情報を送信する。このような転送動作が行われることで、旧経路のマルチキャストツリーM1c上のすべてのルータに対して契機情報が通知されることになる(宛先は、CoA R1+MC add宛てのマルチキャスト送信を行う)。
〔S48〕ルータR2は、ルータR3からマルチキャストサービスの参加要請を受ける。そして、新経路のマルチキャストツリーM2cへのテーブル更新を行う。
〔S49〕契機情報を受信したルータでマルチキャストツリーの経路が変更するルータ(ルータR1、R3)は、直ちにマルチキャストツリーM1cからマルチキャストツリーM2cへの更新を行わずに(マルチキャストテーブルの更新を直ちにせずに)、#4のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して自ルータから出力するまでは旧経路であるマルチキャストツリーM1cを保持するようにする(このとき、ネットワーク内では、部分的にマルチキャストツリーM1c、M2cの混在状態が存在することになる)。
〔S50〕ルータR1、R3は、旧経路のマルチキャストツリーM1cを保っている間に、新経路のマルチキャストツリーM2cからパケットを受信した場合、マルチキャストツリー変更契機となるシーケンス番号#4のパケットを受信して出力するまでは、パケットのバッファリングを行い、#4のパケットを通過させたら、マルチキャストツリーM2cへ更新を行い、バッファリングしていたパケットを、マルチキャストツリーM2cを通じて出力する。
〔S51〕通信装置10cは、移動してルータR2と接続する。
〔S52〕通信装置10cは、ネットワーク制御サーバ20cに位置登録を行う。
〔S53〕ネットワーク制御サーバ20cは、位置登録応答を通信装置10cへ送信する。
〔S54〕通信装置10cは、シーケンス番号#5〜#8が付与されたパケットをルータR2へ送信する。
〔S55〕ルータR2は、通信装置10から送信されたパケットをマルチキャストツリーM2cを通じて出力する。
次にマルチキャスト送信時のマルチキャストテーブルの更新動作について説明する。図12はマルチキャストテーブルの更新動作を説明するための図である。ルータR1、R3が接続し、ルータR3にはルータR2と受信端末41が接続する。また、通信装置10は、ルータR1と接続し、移動した後にルータR2と接続する。
旧マルチキャストツリーM1は、通信装置10→ルータR1→ルータR3→受信端末41の経路であり、新マルチキャストツリーM2は、通信装置10→ルータR2→ルータR3→受信端末41の経路である。
旧マルチキャストツリーM1上の動作において、ルータR1は、旧マルチキャストツリー用のテーブルT1aを使用する。ルータR1は、通信装置10から送信されるマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを受信する。すると、テーブルT1aから、ルータR1で受信したCoA R1+MC add宛てのパケットの出力はポートinf2と記されているので、ルータR1は、テーブルT1aにもとづき、ルータR1のポートinf2から、マルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを出力する。
一方、ルータR3は、旧マルチキャストツリー用のテーブルT1bを使用する。ルータR3は、ルータR1から送信されるマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを受信する。
すると、テーブルT1aから、ルータR3で受信したCoA R1+MC add宛てのパケットの出力はポートinf2と記されているので、ルータR3は、テーブルT1aにもとづき、ルータR3のポートinf2から、マルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを出力する。このようにして、パケットが順次転送されることで、旧マルチキャストツリーM1を通じてマルチキャストパケットが受信端末41へ送信される。
新マルチキャストツリーM2上の動作において、ルータR2は、新マルチキャストツリー用のテーブルT2aを使用する。ここで、ID-Change-Keyとは、CoA R1+MC addとCoA R2+MC addとの排他的論理和をとったものである。
ルータR2は、通信装置10から送信されるマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを受信する。このとき、ルータR2は、CoA R1+MC addとID-Change-Keyとの排他的論理和をとり、演算結果としてCoA R2+MC addを求める。
すると、テーブルT2aから、ルータR2で受信したCoA R2+MC add宛てのパケットの出力はポートinf2と記されているので、ルータR2は、テーブルT2aにもとづき、ルータR2のポートinf2からマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを出力する。
一方、ルータR3は、新マルチキャストツリー用のテーブルT2bを使用する。ルータR2から送信されるマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを受信する。このとき、ルータR3は、CoA R1+MC addとID-Change-Keyとの排他的論理和をとり、演算結果としてCoA R2+MC addを求める。
すると、テーブルT2bから、ルータR3で受信したCoA R2+MC add宛てのパケットの出力はポートinf2と記されているので、ルータR3は、テーブルT2bにもとづき、ルータR3のポートinf2からマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを出力する。
このように、マルチキャスト送信時に、通信装置10からマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを送信する際、送信パケットには何の変更をすることなく(マルチキャストツリーを切り替える際にもマルチキャストパケット自体には何の変更も行わずに)、各ルータでテーブル更新(この例では、テーブルT1a→テーブルT2aへの更新、及びテーブルT1b→テーブルT2bへの更新を行う。実際にはテーブルの上書き処理を行う)が自律的に行われることで、効率よくマルチキャスト配信が行われることになる。
図13はマルチキャストテーブルの更新動作を説明するための図である。端末の移動を伴わずに、マルチキャストツリーの変更が行われる場合のテーブル更新を示している。
ルータR1、R3が接続し、ルータR3にはルータR2と受信端末41が接続する。また、通信装置10bは、ルータR1と固定接続する。旧マルチキャストツリーM1bは、通信装置10b→ルータR1→ルータR3→受信端末41の経路であり、新マルチキャストツリーM2bは、通信装置10b→ルータR1→ルータR2→ルータR3→受信端末41の経路である。
旧マルチキャストツリーM1b上の動作において、ルータR1は、旧マルチキャストツリー用のテーブルT11aを使用する。ルータR1は、通信装置10bから送信されるマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを受信する。すると、テーブルT11aから、ルータR1で受信したCoA R1+MC add宛てのパケットの出力はポートinf2と記されているので、ルータR1は、テーブルT11aにもとづき、ルータR1のポートinf2から、マルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを出力する。
一方、ルータR3は、旧マルチキャストツリー用のテーブルT11bを使用する。ルータR3は、ルータR1から送信されるマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを受信する。
すると、テーブルT11bから、ルータR3で受信したCoA R1+MC add宛てのパケットの出力はポートinf2と記されているので、ルータR3は、テーブルT11bにもとづき、ルータR3のポートinf2から、マルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを出力する。このようにして、パケットが順次転送されることで、旧マルチキャストツリーM1bを通じてマルチキャストパケットが受信端末41へ送信される。
新マルチキャストツリーM2b上の動作において、ルータR1は、新マルチキャストツリー用のテーブルT21aを使用する。ルータR1は、ルータR3から新マルチキャストツリーM2bの参加要請を受信し、また、通信装置10bから送信されるマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを受信する。
すると、テーブルT21bの欄に記載されている情報を選択する。欄には、ルータR1で受信したCoA R1+MC add宛てのパケットの出力はポートinf3と記されているので、ルータR1は、テーブルT21aにもとづき、ルータR1のポートinf3から、マルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを出力する。
ルータR2は、新マルチキャストツリー用のテーブルT21bを使用する。ここで、ID-Change-Keyとは、CoA R1+MC addとCoA R2+MC addとの排他的論理和をとったものである。
ルータR2は、ルータR1から送信されるマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを受信する。このとき、ルータR2は、CoA R1+MC addとID-Change-Keyとの排他的論理和をとり、演算結果としてCoA R2+MC addを求める。
すると、テーブルT21bから、ルータR2で受信したCoA R2+MC add宛てのパケットの出力はポートinf2と記されているので、ルータR2は、テーブルT21bにもとづき、ルータR2のポートinf2からマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを出力する。
一方、ルータR3は、新マルチキャストツリー用のテーブルT21cを使用する。ルータR2から送信されるマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを受信する。このとき、ルータR3は、CoA R1+MC addとID-Change-Keyとの排他的論理和をとり、演算結果としてCoA R2+MC addを求める。
すると、テーブルT21cから、ルータR3で受信したCoA R2+MC add宛てのパケットの出力はポートinf2と記されているので、ルータR3は、テーブルT21cにもとづき、ルータR3のポートinf2からマルチキャストID(CoA R1+MC add)宛てのパケットを出力する。
次にマルチキャスト制御情報について説明する。上記の実施の形態において、シーケンス番号やpause情報をルータへ送信して、受信した情報にもとづき、各ルータで動作が行われる様子を示したが、これらのシーケンス番号やpause情報は、実際にはマルチキャスト制御情報の中のパラメータの一種を用いたものであり、シーケンス番号やpause情報の他にも、以下に示すパラメータを設定することで、さらに多様なマルチキャスト制御を行うことが可能になる。
図14はマルチキャスト制御情報を示す図である。マルチキャスト制御情報60は、パラメータ61、マルチキャスト識別子62、新ルート情報(ルート情報)63、アンカールート情報64から構成される。
パラメータ61には複数の項目がある(以下、要素情報Optionとも呼ぶ)。pauseは、マルチキャストツリーの変更契機の情報を受けるまでマルチキャストツリーの更新を行わない情報である。seq no replaceは、シーケンス番号に該当する。ルータは、このシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後にマルチキャストツリー更新処理を行う。
seq no returnは、シーケンス番号切り戻し情報である。ルータがシーケンス番号切り戻し情報を受けとると、このシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後に、マルチキャストツリーの切り戻し(元のマルチキャストツリーへ戻り、更新した新マルチキャストツリーを削除する)処理を行う。
to replaceは、更新切り替え時間情報である。ルータが更新切り替え時間情報を受信すると、設定時間経過後にマルチキャストツリー更新処理を行う。to returnは、切り戻し時間情報である。ルータが切り戻し時間情報を受信すると、設定時間経過後にマルチキャストツリーの切り戻し処理を行う。
intervalは、新経路のマルチキャストツリーの接続要請をするタイマ値であり、ルータはこのパラメータを受信すると、パラメータに設定された時間が経過するまで、新経路のマルチキャストツリーの接続を行わない。
chg trg flgは、切り替え完了情報であり、ルータはマルチキャストツリーの更新後に、マルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継装置へ切り替え完了情報(chg trg flg)を通知する。deleted routeは、切り離し対象経路情報であり、この情報を設定することで、明示的に、設定されたルートを経由させないことも指定可能である。
levelは、各パラメータに重み付けをする際のレベル値を表し、具体的には優先度を示す。例えば、レベル値が高いほど優先度が高いとすると、level=1のseq no returnの情報と、level=2のseq no returnの情報とをルータが受信したら、level=2のseq no returnの情報を優先して処理を行うことになる。また、valueは、各パラメータに設定される値のことである。
次にマルチキャスト通信システムの原理概念について説明する。図15はマルチキャスト通信システムの第1の原理図を示す図である。本構成では、ネットワーク側がマルチキャスト配信経路を意図的に切り替える場合に関して記載している。
この実施の形態例では、ターミナル自体は動作を行わない(アドレスを切り替えずに、ネットワーク内のマルチキャスト配信経路をネットワーク側が意図して切り替える構成となる。
m11:ターミナルであり、このケースでは移動を行わない。
m12:R−1(ルータ1であり、本発明を適用した切替前の旧経路のルータ)。
m13:R−2(ルータ2であり、本発明を適用した切替後の新経路のルータ)。
m14:R−3(ルータ3であり、本発明を適用した経路合流点のルータ)。
m15:Rcv(通常の受信端末)
m16:ネットワーク制御装置(ネットワーク側で経路切替を制御する装置)。
f1:契機トリガーは、前述のメッセージ情報であり、要素情報Optionとして指定した情報(例えば、タイムアウト更新の場合は、その時間が経過した場合にテーブルの更新を行う事を示している。タイムアウト更新では、マルチキャストデータの監視にはまったく影響を受けないこととなる)。
また、特定シーケンス番号更新を指定した場合では、マルチキャスト識別子に対して送信されたデータがその特定シーケンス番号を持っているのかを判断する動作となる。
f2:契機情報であり、契機トリガーで待ち合わせしている契機情報のことを指しており、一定時間の経過や、特定シーケンス番号のマルチキャストデータ。
f3:契機監視処理であり、上記f2を検出する為に、その契機を待ち合わす装置の処理。
f4:バッファリング情報(マルチキャストで送信されたデータを蓄積する機能)。
f5:参加要請監視処理であり、マルチキャストに対して、配下ルータから参加要請を受けた事を検知する機能。
以降に構成要素を記載する。
(1):m16は、契機情報を送信して次回構築側であるm13に対して、準備の指示を行う。
(2):m16は、旧経路を用いて、契機情報の送信を行う(尚、(2)のフィールド中の要素情報Optionに対して、特定シーケンス番号更新で入力する値を十分大きくしていれば、契機を事前に行う事でもよい)。この情報は、旧経路のマルチキャストルータに対して、マルチキャストの経路を用いて送信を行う(図では、m12、m14)が対象となる。
(3):m12、m14では、(2)の契機情報に対して、受信情報を格納して管理を行う。また、(2)の契機情報の要素情報Optionのフィールド情報により動作を決定する。
例えば、interval情報を設定していた場合には、当該intervalのvalue時間を経過した後に、new_routeで示した新経路となるルータに対して、参加要請を行う事となる。
また、seq_no_replace情報を設定していた場合には、当該multicast-identifier(マルチキャスト識別子)に対してのマルチキャストデータの送信に関して、seq_no_replace(特定シーケンス番号更新)に指定した、シーケンス番号を含む、マルチキャストデータを検知した場合に、テーブルの更新を行う。
このような条件情報を管理して、その条件の一致をトリガーとする動作を行う。
(4)では、m11は、新経路であるm13に対して、マルチキャストデータの送信を行う。(5)では、m13はそのマルチキャストデータを新経路への送信情報として蓄積する。さらに、(6)でm13は旧経路であるm12に対して、マルチキャストの配信データをカプセル化する機能を有して、これを用いて送信を行う。
(7)では、(6)により送信されたデータを旧経路である、m12→m14→m15の経路で送信を行う。
(8)では、(1)により契機情報を受けると、自装置に対しての参加要請の監視を開始する。この参加要請を検出すると、m13は、(5)により蓄積していたデータ情報の送信を新経路に対して配信を開始する。
(9)ではツリー配下であるm14では、旧経路と合流している部分である為に、(3)により設定された契機となる迄は、該データ情報の蓄積を行う。尚、この蓄積データは、(3)により設定された契機以降のもののみを蓄積してもよい。
(8)では、(3)により設定された契機を検知した処理で経路の変更を行う。この時に、m12では経路を切り替えるが、自身が旧ルート(m11から送信される第一のルータである)に、ツリーの延長を行わない事により、新経路への切替情報が存在しないために、旧ルートである、m12→m14への配信経路を削除する。
また、m14では新ルートであるm13への経路を保有している為に、新経路へ切替を行う。また、m14は新経路へ切り替えたときに、蓄積していた情報を、(3)による契機情報以降の情報部分に関して送信を行う。尚、(6)によるカプセル化送信は、m12がテーブル更新を検知した時点でm13にカプセル化の停止要請を行ってもよいが、更に、効果的な方法としては、m13に対して、(3)による契機情報を送信した時点で、カプセル化の送信を停止させる関連性を持たせる事で、その信号を貰わなくてもカプセル化送信の停止を行う事が可能となる。
図16はマルチキャスト通信システムの第2の原理図を示す図である。本構成では、ターミナルが移動を伴う場合の構成であり、移動を管理する移動支援装置(サーバ)を含む構成に関して記載している。
m11:ターミナルであり、このケースでは移動を伴う。
m12:R−1(ルータ1であり、本発明を適用した切替前の旧経路のルータ)。
m13:R−2(ルータ2であり、本発明を適用した切替後の新経路のルータ)。
m14:R−3(ルータ3であり、本発明を適用した経路合流点のルータ)。
m15:Rcv(通常の受信端末)。
m17:移動前のエリアであり、m11が管理しているエリアを示す。
m18:移動後のエリアであり、m12が管理しているエリアを示す。
m19:サーバ(m11の移動を支援する装置)。
以降に構成要素を記載する。構成要素に関しては、図15と殆ど同じであるが、m11が移動を行う点と、ネットワーク制御装置が、移動支援装置になった部分に関して違いがある。
また、本構成の場合には、以下の3つの形態を含む事となり、それぞれに対して、図17〜図19によりシーケンスを記載するとともに、説明を記載する。
1.通信装置側が、切替契機情報を指定して、切り替える契機を持つ構成で、移動支援装置は本発明の切替を意識しない移動支援装置の場合(図17を用いて詳細な動作を説明する)。
2.移動支援装置側が、切替契機情報を指定して、切り替える契機を設定する機能を持ち、通信装置から送信されるデータを検出して、ネットワーク側がその切替を行う場合であり、通信装置は、本発明の切替を意識しない通信装置の場合(図18を用いて詳細な動作を説明する)。
3.通信装置及び移動支援装置ともが、本発明の切替機能を有しており、各装置が獲得できる情報をそれぞれに分別する事で、処理を簡略化する方法で、切替契機情報に関しては、端末が移動支援装置に通知する点と、移動支援装置は、その情報をネットワーク内に対して設定を行う機能の提供と、通信装置からの送信データを構築するまでの間、旧経路を用いて配信を継続させる機能分担を行った場合の処理(図19を用いて詳細な動作を説明する)。
図17は端末側単独シーケンスの一例を示す図である。
〔S61〕通信装置10aは、マルチキャストパケット(mc-data)の送信を旧マルチキャストツリーに対して行う。この時にマルチキャストパケットには順序を示す情報を含ませておく。
〔S62〕通信装置10aは移動を行い、新たなルータR2からのルータ広告を受信する。
〔S63〕ルータ広告を受けた通信装置10aはCoAを更新して、CoA-R2を作成する。
〔S64〕通信装置10aは、ネットワーク制御サーバ20aに対して、位置登録を行う。
〔S65〕ネットワーク制御サーバ20aは、位置登録の応答を返送する。
〔S66〕通信装置10aは、新経路であるルータR2に対して、契機情報要求(契機情報の送信)を行う。
〔S67〕通信装置10aは、ルータR2を介し、旧経路であるルータR1に対して、契機情報要求を行う。
〔S68〕ルータR1は、契機情報を受けた後に、マルチキャスト経路(ルータR3)に対して契機情報を送信する。
〔S69〕通信装置10aより、パケットの送信を、ルータR2に対して行う。
〔S70〕ルータR2ではパケットを蓄積(バッファリング)する。
〔S71〕通信装置10aは、パケットをカプセル化して、旧経路のルータR1に対して送信を行う。
〔S72〕ルータR1では、デカプセル化して、旧経路に対してパケットを送信する。
〔S73〕ルータR3は、契機情報を受けると、新経路であるルータR2に対してマルチキャストツリーへの参加を行う。
〔S74〕参加を検出した、ルータR2ではバッファリングしていた、パケットを経路に対して送信を行う。
〔S75〕バッファリング情報の配信が終わった後に、ステップS69で送信しているパケットの送信を、バッファリングを行わないで送信する。
〔S76〕送信されたパケットは、経路上のルータR3で受信を行い、契機に一致していない場合は、該当情報をバッファリングする。
〔S77〕ルータR1では、ステップS71により送信されたパケットは、ステップS67で要求を行った、契機に一致する事を確認しており、一致した場合には、ステップS78へいく。
〔S78〕通信装置10aに対して一致した旨の情報を通知する。
〔S79〕通信装置10aは旧ルートへのカプセル化転送を停止させる。
〔S80〕ルータR3では、ステップS74、75により送信されたパケットは、ステップS68で要求を行った、契機に一致する事を確認しており、一致した場合には、ステップS81へいく。
〔S81〕ステップS76によりバッファリングしたパケットをステップS68の契機以降のパケットに関して受信者へ送信を行う。
〔S82〕バッファリングしたパケットの送信が終わった場合には、ステップS75により送信を行ったパケットを、バッファリングを用いないで受信者へ送信する。
図18はネットワーク側単独シーケンスの一例を示す図である。
〔S91〕ネットワーク制御サーバ20は、マルチキャストパケットに対して番号の付与をルータR1に依頼を行う。
〔S92〕通信装置10はパケット(mc-data)を、ルータR1の経路に対して行う。
〔S93〕ステップS92のパケットに対して、シーケンス番号を付与して送信を行う。
〔S94〕通信装置10は移動を行い、新たなルータであるルータR2からのルータ広告を受信する。
〔S95〕ルータ広告を受けた通信装置10はCoAを更新して、CoA-R2を作成する。
〔S96〕ネットワーク制御サーバ20に対して、位置登録を行う。
〔S97〕ネットワーク制御サーバ20は、新経路のルータR2に対して、契機情報要求を行う。
〔S98〕ネットワーク制御サーバ20は、位置登録応答を返送する。
〔S99〕ネットワーク制御サーバ20は、ルータR1に対してマルチキャスト状態収集要求を行う。こでは、該当マルチキャストツリーに対して、現在配信を行ったシーケンス番号を入手する。
〔S100〕ステップS99に対してのマルチキャスト状態収集応答を行う。
〔S101〕ネットワーク制御サーバ20は、マルチキャスト状態収集応答を受けて、新経路への切替契機をルータR2に対して、契機情報要求により行う(ルータR2では、カプセル化転送のストッパーとして、該当情報内のマルチキャスト制御情報のパラメータを用いる)。
〔S102〕ネットワーク制御サーバ20は、マルチキャスト状態収集応答を受けて、旧経路への切替契機をルータR1に対して、契機情報要求を行う。
〔S103〕ルータR1は、該当情報内のパラメータを保持するとともに、マルチキャストの経路に対して、該当情報の転送を行う。
〔S104〕通信装置10より、パケットの送信を、ルータR2に対して行う。
〔S105〕ルータR2では該当情報を受けた時に、ステップS101で指定されたカプセル化転送のストッパー位置まで、旧ルータであるルータR1に対してパケットをカプセル化して送信を行う。
〔S106〕ルータR2では該当情報を蓄積(バッファリング)する。
〔S107〕ステップS105により送信されたパケットをデカプセル化して旧経路に対して送信を行う。
〔S108〕ルータR3は、ステップS103の情報を受けて新経路である、ルータR2に対してマルチキャストツリーへの参加を行う。
〔S109〕参加を検出した、ルータR2ではステップS106によりバッファリングしていた、パケットを経路に対して送信を行う。
〔S110〕蓄積情報の配信が終わった後に、ステップS104で送信しているパケットの送信を、バッファリングを行わないで送信する。
〔S111〕ルータR1では、ステップS105により送信されたパケットは、ステップS102で要求を行った、契機に一致する事を確認しており、一致した場合にはルータR1が保有している、該マルチキャスト識別子の経路情報を削除する。
〔S112〕ステップS109、110により送信されたパケットは、経路上のルータR3で受信を行い、ステップS103で要求を行った、契機に一致していない場合は、該当情報をバッファリングする。
〔S113〕ルータR3ではステップS109、110により送信されたパケットは、ステップS103で要求を行った、契機に一致する事を確認しており、一致した場合には、ステップS114へいく。
〔S114〕ステップS112によりバッファリングしたパケットをステップS103の契機以降のパケットに関して受信者へ送信を行う。
〔S115〕バッファリングしたパケットの送信が終わった場合には、ステップS110により送信を行ったパケットを、バッファリングを用いないで受信者へ送信を行う。
〔S116〕ルータR2ではステップS101で要求を行った、契機に一致する事を確認しており、一致した場合にはステップS105によりカプセル化送信を行っていた処理の停止を行う。
図19は端末、ネットワーク連携シーケンスの一例を示す図である。
〔S121〕通信装置10は、マルチキャストパケット(mc-data)の送信をマルチキャストツリーに対して行う。この時にマルチキャストパケットには順序を示す情報を含ませておく。
〔S122〕通信装置10は移動を行い、新たなルータであるR2からのルータ広告を受信する。
〔S123〕ルータ広告を受けた通信装置10はCoAを更新して、CoA-R2を作成する。
〔S124〕通信装置10が、ネットワーク制御サーバ20に対して位置登録の依頼を行う時に契機情報要求を付与して登録を行う。
〔S125〕ネットワーク制御サーバ20は、新経路への切替契機をルータR2に対して、契機情報要求により行う(ルータR2では、カプセル化転送のストッパーとして、該当マルチキャスト制御情報内のパラメータを用いる)。
〔S126〕ネットワーク制御サーバ20は、旧経路への切替契機をルータR1に対して、契機情報要求を行う。
〔S127〕ルータR1は、該当マルチキャスト制御情報内のパラメータを保持するとともに、マルチキャストの経路に対して、該当情報の転送を行う。
〔S128〕ネットワーク制御サーバ20は、位置登録応答を返送する。
〔S129〕通信装置10より、パケットの送信を、ルータR2に対して行う。
〔S130〕ルータR2では該当情報を受けた時に、ステップS121で指定されたカプセル化転送のストッパー位置まで、旧ルータである、ルータR1に対してパケットをカプセル化して送信を行う。
〔S131〕ルータR2では該当情報を蓄積(バッファリング)する。
〔S132〕ステップS130により送信されたパケットをデカプセル化して旧経路に対して送信を行う。
〔S133〕ルータR3は、ステップS127の情報を受けて新経路である、ルータR2に対してマルチキャストツリーへの参加を行う。
〔S134〕参加を検出した、ルータR2ではステップS131によりバッファリングしていた、パケットを経路に対して送信を行う。
〔S135〕バッファリング情報の配信が終わった後に、ステップS132で送信しているパケットの送信を、バッファリングを行わないで送信する。
〔S136〕ルータR1では、ステップS130により送信されたパケットは、ステップS126で要求を行った、契機に一致する事を確認しており、一致した場合にはルータR1が保有している、該マルチキャスト識別子の経路情報を削除する。
〔S137〕ステップS134、135により送信されたパケットは、経路上のルータR3で受信を行い、ステップS127で要求を行った、契機に一致していない場合は、該当情報をバッファリングする。
〔S138〕ルータR3ではステップS134、135により送信されたパケットは、ステップS133で要求を行った、契機に一致する事を確認しており、一致した場合には、ステップS139へいく。
〔S139〕ステップS137によりバッファリングしたパケットを、ステップS127の契機以降のパケットに関して受信者へ送信を行う。
〔S140〕バッファリングしたパケットの送信が終わった場合には、ステップS135により送信を行ったパケットを、バッファリングを用いないで受信者へ送信を行う。
〔S141〕ルータR2ではステップS125で要求を行った、契機に一致する事を確認しており、一致した場合にはステップS130によりカプセル化送信を行っていた処理の停止を行う。
図20は旧経路側の処理シーケンスの一例を示す図である。
〔S151〕ネットワーク制御サーバ20が、契機情報要求を新経路のルータR2に対して送信しており、マルチキャスト制御情報を用いて、新規のマルチキャスト通信ルートが、ルータR2、シーケンス番号更新が99、タイムアウト更新を2秒として設定している。
〔S152〕ネットワーク制御サーバ20が、契機情報要求を新経路のルータR1に対して送信しており、マルチキャスト制御情報を用いて、新規のマルチキャスト通信ルートが、ルータR2、シーケンス番号更新が99、タイムアウト更新で2秒として設定している。
〔S153〕ルータR1がステップS152で受信した情報をルータR1の経路に対して送信を行う。
〔S154〕通信装置10から送信しているマルチキャストのパケットで、シーケンス番号100の情報が、ルータR2に対して送信したことを指している。
〔S155〕ルータR2は該当のマルチキャストパケットに関して、旧経路である、ルータR1に対してカプセル化して送信を行う。
〔S156〕ルータR1では、ステップS155のパケットを受けて、シーケンス番号を受けたか、タイムアウト更新時間を上回ったかの判定を行う。
〔S157〕ステップS156で挙げた条件に一致していない場合は、更新を行わないで、旧経路を用いて該マルチキャストパケットを送信する。
〔S158〕ステップS156で挙げた条件が一致した場合には、テーブルの更新(マルチキャストテーブル)を行う。なお、更新先が存在していない場合には、旧経路のマルチキャストテーブルの削除のみとなる。
〔S159〕契機情報要求で、切替完了通知を含んでいる場合には、旧経路のルータR−1は、その結果情報をマルチキャスト制御情報の、chg_trg_flgに含めた宛先アドレスに対して切り替え通知を行う。
〔S160〕ネットワーク制御サーバ20がステップS159の切り替わり結果を受け、それを受けた契機でルータR2に対して、ステップS155のカプセル化の停止を指示する。
〔S161〕ルータR1の経路上のルータの動作であり、ステップS157のパケットを受けて、シーケンス番号を受けたか、タイムアウト更新時間を上回ったかの判定を行う。
〔S162〕ステップS161で挙げた条件に一致していない場合は、更新を行わないで、旧経路を用いて該マルチキャストパケットを送信する。
〔S163〕ステップS161で挙げた条件が一致した場合には、テーブルの更新(マルチキャストテーブル)を行う。なお、更新先が存在していない場合には、旧経路のマルチキャストテーブルの削除のみとなる。
〔S164〕旧経路で参加していた、マルチキャストツリーの離脱を行う。
図21は新経路側の処理を示すシーケンスの一例を示す図である。
〔S171〕ネットワーク制御サーバ20が、契機情報要求を新経路のルータR2に対して送信しており、マルチキャスト制御情報を用いて、新規のマルチキャスト通信ルートが、ルータR2、シーケンス番号更新が99、タイムアウト更新を2秒として設定している。
〔S172〕ネットワーク制御サーバ20が、契機情報要求を新経路のルータR1に対して送信しており、マルチキャスト制御情報を用いて、新規のマルチキャスト通信ルートが、ルータR2、シーケンス番号更新が99、タイムアウト更新で2秒として設定している。
〔S173〕ルータR1がステップS152で受信した情報をルータR1の経路に対して送信を行う。
〔S174〕通信装置10から送信しているマルチキャストのパケットで、シーケンス番号100の情報が、ルータR2に対して送信したことを指している。
〔S175〕ルータR2は該当のマルチキャストパケットに関して、旧経路である、ルータR1に対してカプセル化して送信を行う。
〔S176〕ルータR2では、該マルチキャスト識別子に対しての参加要請(経路ツリー構築)がされたかを判断する。
〔S177〕ステップS176がNoの場合には、マルチキャストパケットのバッファリングを行う。
〔S178〕ステップS176がYesの場合には、バッファリングした情報の確認を行い、送信済みの場合は、ステップS179へいく。
〔S179〕ステップS174で送信したパケットをそのまま、ルータR2の経路を用いて送信を行う。
〔S180〕ステップS178のバッファリングした情報が送信未の場合には、ステップS177のバッファリング情報に関して、ルータR2の経路を用いて送信を行う。
〔S181〕ルータR2は、パケットを受けて、シーケンス番号を受けたか、タイムアウト更新時間を上回ったかの判定を行う。
〔S182〕ステップS181で挙げた条件に一致していない場合は、更新を行わないで、該当パケットをバッファリングする。
〔S183〕ステップS181で挙げた条件が一致した場合には、テーブルの更新を行う。
〔S184〕テーブルの更新を行った時に、ステップS182のバッファリング情報が存在していれば、そのパケットを送信する。
〔S185〕ステップS182のパケットが存在しない場合は、ステップS180より送信されたパケットを送信する。
〔S186〕99以前のシーケンス番号のパケットは削除する。
以上説明したように、マルチキャスト通信システムでは、マルチキャストツリー変化のタイミングを用いて、旧経路を自律的に削除し、かつ新経路を自律的に形成していくことにより、送信パケットを保証しながら、ネットワーク内のマルチキャスト通信経路を切り替えることができ、ネットワーク内の通信品質を満足させながら、マルチキャスト配信を行うことが可能になる。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
符号の説明
1 マルチキャスト通信システム
10 通信装置
11 マルチキャスト送信部
12 契機情報生成部
20 ネットワーク制御サーバ
21 契機情報通知部
30−1〜30−n パケット中継装置
31 バッファ部
32 デカプセル化部
33 更新処理部
41、42 受信端末
G1、G2 端末グループ
本発明は、マルチキャスト通信方法に関し、特にマルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信方法に関する。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、効率的なマルチキャストツリーの更新制御を行って、パケット欠落や順序逆転などの通信障害を防止して、ネットワークの運用性及び信頼性の向上を図ったマルチキャスト通信方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットによるマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信方法において、マルチキャストデータに対して、順序を示す情報を付与して送信し、経路を用いて、新たなマルチキャストツリーの構築および現在のマルチキャストツリーから新たなマルチキャストツリーへの経路切の契機を示す更新契機情報を送信し、更新契機情報を該経路上の中継装置が受信時に、経路の状態に応じて新たなマルチキャストツリー経路を構築し、更新契機情報の契機を示し更新情報を含むマルチキャストパケットを受信した場合に新たな経路に切りえることを特徴とするマルチキャスト通信方法が提供される
本発明のマルチキャスト通信方法は、通信装置では、パケットのシーケンス番号を含む契機情報を生成し、ネットワーク制御サーバでは、契機情報を受信して、通信装置が移動した接続先のアクセスポイント及び移動前に接続していた元のアクセスポイントへ通知する。そして、パケット中継装置では、中継された契機情報に対して、シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新を行う構成とした。これにより、各パケット中継装置における、マルチキャスト更新の処理誤差をなくして、パケット欠落や順序逆転などの通信障害を防止することができるので、ネットワークの運用性及び信頼性の向上を図ることが可能になる。

Claims (25)

  1. マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信システムにおいて、
    マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信するマルチキャスト送信部と、マルチキャスト送信時に自端末が移動した際に、パケットのシーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成し、位置登録と共にサーバ側へ通知する契機情報生成部と、から構成され、サーバ側へ位置登録を行ってネットワーク内を移動可能な通信装置と、
    前記契機情報を受信し、前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントへ前記契機情報を通知し、かつ前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントへは、前記契機情報をカプセル化して送信する契機情報通知部を含み、前記通信装置の位置登録管理及びマルチキャストツリー管理を行うネットワーク制御サーバと、
    前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントとして中継装置が機能する場合は、前記契機情報を受信して、新経路のマルチキャストツリーが構築するまで、前記通信装置が送信したパケットをバッファリングしておき、新経路のマルチキャストツリーの構築後に出力する制御を行うバッファ部と、前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は、カプセル化された前記契機情報をデカプセル化してマルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継装置へ中継送信する制御を行うデカプセル化部と、パケット中継の動作を実行する場合は、中継された前記契機情報の中の前記シーケンス番号を認識し、前記シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、前記シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理を行う更新処理部と、から構成されて、前記通信装置の移動後に旧経路から新経路へのマルチキャストツリーの更新を行う複数のパケット中継装置と、
    を有することを特徴とするマルチキャスト通信システム。
  2. 前記更新処理部は、マルチキャストツリーを構築する際に使用するマルチキャストテーブルを有し、前記マルチキャストテーブルの検索に用いるキー情報をあらかじめ作成しておき、前記通信装置から送信されたパケットの宛先アドレス情報と前記キー情報を演算して、演算結果に対応するマルチキャストテーブルを選択することで、パケットの情報自体は変更せずに、マルチキャスト送信を行うことを特徴とする請求の範囲第1項記載のマルチキャスト通信システム。
  3. マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信システムにおいて、
    マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信するマルチキャスト送信部と、マルチキャスト送信時に自端末が移動した際に、パケットのシーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成する契機情報生成部と、自端末が移動した接続先のアクセスポイントへ前記契機情報を通知し、かつ自端末が移動する前に接続していた元のアクセスポイントへは、前記契機情報をカプセル化して通知する契機情報通知部と、から構成され、サーバ側へ位置登録を行ってネットワーク内を移動可能な通信装置と、
    前記通信装置の位置登録管理を行うネットワーク制御サーバと、
    前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントとして中継装置が機能する場合は、前記契機情報を受信して、新経路のマルチキャストツリーが構築するまで、前記通信装置が送信したパケットをバッファリングしておき、新経路のマルチキャストツリーの構築後に出力する制御を行うバッファ部と、前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は、カプセル化された前記契機情報をデカプセル化して接続元中継装置へ中継送信する制御を行うデカプセル化部と、パケット中継の動作を実行する場合は、中継された前記契機情報の中の前記シーケンス番号を認識し、前記シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、前記シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理を行う更新処理部と、から構成されて、前記通信装置の移動後に旧経路から新経路へのマルチキャストツリーの更新を行う複数のパケット中継装置と、
    を有することを特徴とするマルチキャスト通信システム。
  4. 前記更新処理部は、マルチキャストツリーを構築する際に使用するマルチキャストテーブルを有し、前記マルチキャストテーブルの検索に用いるキー情報をあらかじめ作成しておき、前記通信装置から送信されたパケットの宛先アドレス情報と前記キー情報を演算して、演算結果に対応するマルチキャストテーブルを選択することで、パケットの情報自体は変更せずに、マルチキャスト送信を行うことを特徴とする請求の範囲第3項記載のマルチキャスト通信システム。
  5. マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信システムにおいて、
    マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信するマルチキャスト送信部を含む端末と、
    ネットワーク内のマルチキャストツリーを更新する場合に、前記端末が現在用いているマルチキャストツリーのルート中継装置である接続元中継装置に対しては、マルチキャストツリー更新を即時に行う契機を持たない更新一時停止情報を送信し、新経路のマルチキャストツリーを構築させ、
    この新経路のマルチキャストツリーを構築させるときに、前記接続元中継装置から旧経路を用いて、新たな経路のアンカーとなる、接続元からはじめに接続される中継先となる、転送先中継装置へは、最初のパケット中継先である旨を知らせるためのパケット中継先指示情報を送信する情報送信部を含むネットワーク制御サーバと、
    前記接続元中継装置として機能する場合は、前記更新一時停止情報を受信したら、旧経路のマルチキャストツリー上の中継装置へ出力する制御と、マルチキャスト更新契機を含んだパケットのシーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成して、旧経路のマルチキャストツリー上の旧マルチキャスト配信ルート装置へ出力する制御と、前記転送先中継装置からマルチキャストサービスの参加要請があるまで、前記端末から送信されたパケットをバッファリングし、参加要請を受信した場合は、前記転送先中継装置へパケットを出力する制御と、を行う接続元中継制御部と、前記転送先中継装置として機能する場合は、前記パケット中継先指示情報を受信して、自己が新経路のマルチキャストツリーの最初のパケット中継先である旨を認識すると、配下の中継装置から送信される参加要請の受信待ちを行い、参加要請がきたら前記接続元中継装置へ送信する制御と、前記接続元中継装置から送信されたパケットを、新経路のマルチキャストツリーを通じて出力する制御と、を行う転送先中継制御部と、パケット中継の動作を実行する場合は、前記更新一時停止情報を受信した場合は、マルチキャストツリーの更新は即時に行わずに参加要請を隣接装置へ出力し、前記マルチキャスト更新契機を含んだパケットを受信した場合は、中継された前記契機情報の中の前記シーケンス番号を認識し、前記シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、前記シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理を行う更新処理部と、から構成される複数のパケット中継装置と、
    を有することを特徴とするマルチキャスト通信システム。
  6. 前記更新処理部は、マルチキャストツリーを構築する際に使用するマルチキャストテーブルを有し、前記マルチキャストテーブルの検索に用いるキー情報をあらかじめ作成しておき、前記通信装置から送信されたパケットの宛先アドレス情報と前記キー情報を演算して、演算結果に対応するマルチキャストテーブルを選択することで、パケットの情報自体は変更せずに、マルチキャスト送信を行うことを特徴とする請求の範囲第5項記載のマルチキャスト通信システム。
  7. マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信システムにおいて、
    マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信するマルチキャスト送信部と、マルチキャスト送信時に、シーケンス番号を含む、マルチキャストツリーの更新契機となる契機情報を生成し、前記契機情報及び移動先の接続予定の中継装置のアドレスを、自端末の移動前にサーバ側へ送信する契機情報/アドレス送信部と、から構成され、サーバ側へ位置登録を行ってネットワーク内を移動可能な通信装置と、
    前記契機情報を受信し、前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントへ前記契機情報を通知し、かつ前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントへは、前記契機情報をカプセル化して通知する契機情報通知部を含み、前記通信装置の位置登録管理及びマルチキャストツリー管理を行うネットワーク制御サーバと、
    前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントとして機能する場合は、前記契機情報を受信すると、配下の中継装置から送信されるマルチキャストサービスの参加要請待ちを行い、参加要請を受信した後に前記通信装置が接続し、前記通信装置からパケットが送信された場合には、パケットを新経路のマルチキャストツリーから出力する参加要請待ち処理部と、前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は、カプセル化された前記契機情報をデカプセル化してマルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継装置へ中継送信する制御を行うデカプセル化部と、パケット中継の動作を実行する場合は、中継された前記契機情報の中の前記シーケンス番号を認識し、前記シーケンス番号のパケットを受信して出力するまで、旧経路のマルチキャストツリーを選択し、前記シーケンス番号のパケットを出力した後に新経路のマルチキャストツリーへの更新処理を行う更新処理部と、から構成されて、前記通信装置の移動前に新経路のマルチキャストツリーを構築しておく複数のパケット中継装置と、
    を有することを特徴とするマルチキャスト通信システム。
  8. 前記更新処理部は、マルチキャストツリーを構築する際に使用するマルチキャストテーブルを有し、前記マルチキャストテーブルの検索に用いるキー情報をあらかじめ作成しておき、前記通信装置から送信されたパケットの宛先アドレス情報と前記キー情報を演算して、演算結果に対応するマルチキャストテーブルを選択することで、パケットの情報自体は変更せずに、マルチキャスト送信を行うことを特徴とする請求の範囲第7項記載のマルチキャスト通信システム。
  9. マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信システムにおいて、
    マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信するマルチキャスト送信部と、マルチキャスト送信時に自端末が移動した際に、マルチキャストツリーの構築制御を行うためのマルチキャスト制御情報を生成し、位置登録と共にサーバ側へ通知するマルチキャスト制御情報生成部と、から構成され、サーバ側へ位置登録を行ってネットワーク内を移動可能な通信装置と、
    前記マルチキャスト制御情報を受信し、前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントへ前記マルチキャスト制御情報を通知し、かつ前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントへは、前記マルチキャスト制御情報をカプセル化して送信するマルチキャスト制御情報通知部を含み、前記通信装置の位置登録管理及びマルチキャストツリー管理を行うネットワーク制御サーバと、
    前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントとして中継装置が機能する場合は、前記マルチキャスト制御情報を受信して、新経路のマルチキャストツリーが構築するまで、前記通信装置が送信したパケットをバッファリングしておき、新経路のマルチキャストツリーの構築後に出力する制御を行うバッファ部と、前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は、カプセル化された前記マルチキャスト制御情報をデカプセル化して隣マルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継へ中継送信する制御を行うデカプセル化部と、パケット中継の動作を実行する場合は、前記マルチキャスト制御情報にもとづき、マルチキャストツリーの更新処理を行う更新処理部と、から構成されて、前記通信装置の移動後に旧経路から新経路へのマルチキャストツリーの更新を行う複数のパケット中継装置と、
    を有することを特徴とするマルチキャスト通信システム。
  10. 前記更新処理部は、マルチキャストツリーを構築する際に使用するマルチキャストテーブルを有し、前記マルチキャストテーブルの検索に用いるキー情報をあらかじめ作成しておき、前記通信装置から送信されたパケットの宛先アドレス情報と前記キー情報を演算して、演算結果に対応するマルチキャストテーブルを選択することで、パケットの情報自体は変更せずに、マルチキャスト送信を行うことを特徴とする請求の範囲第9項記載のマルチキャスト通信システム。
  11. 前記マルチキャスト制御情報生成部は、マルチキャストツリーの変更契機の情報を受けるまでマルチキャストツリーの更新を行わない更新停止情報、該当のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後にマルチキャストツリー更新処理を行うためのシーケンス番号情報、該当のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後にマルチキャストツリーの切り戻しを行うシーケンス番号切り戻し情報、設定時間経過後にマルチキャストツリー更新処理を行う更新切り替え時間情報、ルータが切り戻し時間情報を受信すると、設定時間経過後にマルチキャストツリーの切り戻し処理を行う切り戻し時間情報、新経路のマルチキャストツリーの接続要請をするタイマ値、明示的に設定されたルートを経由させない切り離し対象経路情報の少なくとも1つのパラメータを有して、各パラメータには優先度が設けられており、前記更新処理部は、優先度の高いパラメータにもとづいて、設定されている内容の処理を行うことを特徴とする請求の範囲第9項記載のマルチキャスト通信システム。
  12. マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信システムにおいて、
    マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信するマルチキャスト送信部と、マルチキャスト送信時に自端末が移動した際に、マルチキャストツリーの構築制御を行うためのマルチキャスト制御情報を生成するマルチキャスト制御情報生成部と、自端末が移動した接続先のアクセスポイントへ前記マルチキャスト制御情報を通知し、かつ自端末が移動する前に接続していた元のアクセスポイントへは、前記マルチキャスト制御情報をカプセル化して通知するマルチキャスト制御情報通知部と、から構成され、サーバ側へ位置登録を行ってネットワーク内を移動可能な通信装置と、
    前記通信装置の位置登録管理を行うネットワーク制御サーバと、
    前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントとして機能する場合は、前記契機情報を受信して、新経路のマルチキャストツリーが構築するまで、前記通信装置が送信したパケットをバッファリングしておき、新経路のマルチキャストツリーの構築後に出力する制御を行うバッファ部と、前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は、カプセル化された前記契機情報をデカプセル化してマルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継装置へ中継送信する制御を行うデカプセル化部と、パケット中継の動作を実行する場合は、前記マルチキャスト制御情報にもとづき、マルチキャストツリーの更新処理を行う更新処理部と、から構成されて、前記通信装置の移動後に旧経路から新経路へのマルチキャストツリーの更新を行う複数のパケット中継装置と、
    を有することを特徴とするマルチキャスト通信システム。
  13. 前記更新処理部は、マルチキャストツリーを構築する際に使用するマルチキャストテーブルを有し、前記マルチキャストテーブルの検索に用いるキー情報をあらかじめ作成しておき、前記通信装置から送信されたパケットの宛先アドレス情報と前記キー情報を演算して、演算結果に対応するマルチキャストテーブルを選択することで、パケットの情報自体は変更せずに、マルチキャスト送信を行うことを特徴とする請求の範囲第12項記載のマルチキャスト通信システム。
  14. 前記マルチキャスト制御情報生成部は、マルチキャストツリーの変更契機の情報を受けるまでマルチキャストツリーの更新を行わない更新停止情報、該当のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後にマルチキャストツリー更新処理を行うためのシーケンス番号情報、該当のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後にマルチキャストツリーの切り戻しを行うシーケンス番号切り戻し情報、設定時間経過後にマルチキャストツリー更新処理を行う更新切り替え時間情報、ルータが切り戻し時間情報を受信すると、設定時間経過後にマルチキャストツリーの切り戻し処理を行う切り戻し時間情報、新経路のマルチキャストツリーの接続要請をするタイマ値、明示的に設定されたルートを経由させない切り離し対象経路情報の少なくとも1つのパラメータを有して、各パラメータには優先度が設けられており、前記更新処理部は、優先度の高いパラメータにもとづいて、設定されている内容の処理を行うことを特徴とする請求の範囲第12項記載のマルチキャスト通信システム。
  15. マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットのマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信システムにおいて、
    マルチキャスト送信を行う場合に、パケットの出力順にシーケンス番号を付与して送信するマルチキャスト送信部と、マルチキャスト送信時に自端末が移動した際に、マルチキャストツリーの構築制御を行うためのマルチキャスト制御情報を生成し、前記マルチキャスト制御情報及び移動先の接続予定の中継装置のアドレスを、自端末の移動前にサーバ側へ送信するマルチキャスト制御情報/アドレス送信部と、から構成され、サーバ側へ位置登録を行ってネットワーク内を移動可能な通信装置と、
    前記マルチキャスト制御情報を受信し、前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントへ前記マルチキャスト制御情報を通知し、かつ前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントへは、前記マルチキャスト制御情報をカプセル化して通知するマルチキャスト制御情報通知部を含み、前記通信装置の位置登録管理及びマルチキャストツリー管理を行うネットワーク制御サーバと、
    前記通信装置が移動した接続先のアクセスポイントとして機能する場合は、前記マルチキャスト制御情報を受信すると、配下の中継装置から送信されるマルチキャストサービスの参加要請待ちを行い、参加要請を受信した後に前記通信装置が接続し、前記通信装置からパケットが送信された場合には、パケットを新経路のマルチキャストツリーから出力する参加要請待ち処理部と、前記通信装置が移動する前に接続していた元のアクセスポイントとして機能する場合は、カプセル化された前記マルチキャスト制御情報をデカプセル化してマルチキャストツリーのルート中継装置であった接続元中継装置へ中継送信する制御を行うデカプセル化部と、パケット中継の動作を実行する場合は、前記マルチキャスト制御情報にもとづき、マルチキャストツリーの更新処理を行う更新処理部と、から構成されて、前記通信装置の移動前に新経路のマルチキャストツリーを構築しておく複数のパケット中継装置と、
    を有することを特徴とするマルチキャスト通信システム。
  16. 前記更新処理部は、マルチキャストツリーを構築する際に使用するマルチキャストテーブルを有し、前記マルチキャストテーブルの検索に用いるキー情報をあらかじめ作成しておき、前記通信装置から送信されたパケットの宛先アドレス情報と前記キー情報を演算して、演算結果に対応するマルチキャストテーブルを選択することで、パケットの情報自体は変更せずに、マルチキャスト送信を行うことを特徴とする請求の範囲第15項記載のマルチキャスト通信システム。
  17. 前記マルチキャスト制御情報生成部は、マルチキャストツリーの変更契機の情報を受けるまでマルチキャストツリーの更新を行わない更新停止情報、該当のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後にマルチキャストツリー更新処理を行うためのシーケンス番号情報、該当のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後にマルチキャストツリーの切り戻しを行うシーケンス番号切り戻し情報、設定時間経過後にマルチキャストツリー更新処理を行う更新切り替え時間情報、ルータが切り戻し時間情報を受信すると、設定時間経過後にマルチキャストツリーの切り戻し処理を行う切り戻し時間情報、新経路のマルチキャストツリーの接続要請をするタイマ値、明示的に設定されたルートを経由させない切り離し対象経路情報の少なくとも1つのパラメータを有して、各パラメータには優先度が設けられており、前記更新処理部は、優先度の高いパラメータにもとづいて、設定されている内容の処理を行うことを特徴とする請求の範囲第15項記載のマルチキャスト通信システム。
  18. マルチキャストの経路であるマルチキャストツリーを通じて、パケットによるマルチキャスト通信を行うマルチキャスト通信方法において、
    マルチキャストデータに対して、順序を示す情報を付与して送信し、
    前記経路を用いて、新たなマルチキャストツリーの構築および現在のマルチキャストツリーからを前記新たなマルチキャストツリーへの経路切替の契機を示す更新契機情報を送信し、
    前記更新契機情報を該経路上の中継装置が受信時に、前記経路の状態に応じて新たなマルチキャストツリー経路を構築し、前記更新契機情報の契機を示し更新情報を含むマルチキャストパケットを受信した場合に前記新たな経路に切り換えることを特徴とするマルチキャスト通信方法。
  19. 前記更新契機情報は、マルチキャストデータに付与した順序を示す情報であり、
    送信装置が別ネットワークに移動を行い、新たな接続先に接続を行った時に、旧接続先で送信した最後の順序番号を前記更新契機情報として用いることを特徴とする請求の範囲第18項記載のマルチキャスト通信方法。
  20. 前記更新契機情報として送信する契機が、ネットワークを移動した契機に行うことを特徴とする請求の範囲第18項記載のマルチキャスト通信方法。
  21. 前記更新契機情報により付与した順序を示す情報に対して、送信装置が移動し、
    移動後に旧経路のマルチキャストツリーを経由してマルチキャストデータの送信をし、
    更新契機として送信した順序を示したマルチキャストデータを送信した後に、
    新経路を用いてそれ以降のマルチキャストデータを送信し、
    前記旧経路から送信された順序を含むデータを受信するまでの間新経路からのマルチキャストデータを蓄積し、前記旧経路から送信された順序を含むマルチキャストデータを受信したときに、
    前記旧経路からのデータを送信した後に、前記新経路へ切り替えを行い、
    前記蓄積情報を前記新経路に対して送信を行う請求の範囲第18項記載のマルチキャスト通信方法。
  22. 前記新経路を構築する処理を、新たな接続先へ接続を行った後に旧経路を用いて送信を行う特徴を有する請求の範囲第18項記載のマルチキャスト通信方法。
  23. 前記更新情報に対して、新たなマルチキャストツリー経路へ切り替える為の更新情報に更新契機となる契機情報を含めないで送信を行い、
    更新契機を上記の更新情報とは別のタイミングで、旧経路を用いて配信を行うことを特徴とする請求の範囲第18項および請求の範囲第22項記載のマルチキャストツリー更新方法。
  24. 前記更新情報は、マルチキャストの変更契機となる複数のパラメータから構成されるマルチキャスト制御情報であり、
    マルチキャスト制御情報は、マルチキャストツリーの変更契機の情報を受けるまでマルチキャストツリーの更新を行わない更新停止情報、該当のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後にマルチキャストツリー更新処理を行うためのシーケンス番号情報、該当のシーケンス番号が付与されたパケットを受信して出力した後にマルチキャストツリーの切り戻しを行うシーケンス番号切り戻し情報、設定時間経過後にマルチキャストツリー更新処理を行う更新切り替え時間情報、ルータが切り戻し時間情報を受信すると、設定時間経過後にマルチキャストツリーの切り戻し処理を行う切り戻し時間情報、新経路のマルチキャストツリーの接続要請をするタイマ値、明示的に設定されたルートを経由させない切り離し対象経路情報の少なくとも1つのパラメータを有して、各パラメータには優先度が設けられており、前記更新処理部は、優先度の高いパラメータにもとづいて、設定されている内容の処理を行うことを特徴とする請求の範囲第23項記載のマルチキャストツリー更新方法。
  25. マルチキャストツリー更新処理で、旧マルチキャストグループ情報と新たな経路との関係に関して差分情報を持ち、差分情報を元に新しいマルチキャストテーブルを構築する処理を含みかつ、新たな経路を用いてマルチキャストグループに対してデータを送信するときに、差分情報を元に新たな経路に対して、旧マルチキャストグループのデータを転送することを特徴とする請求の範囲第18項記載のマルチキャストツリー更新方法。
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