JP2002176446A - 端末位置情報管理方法,この方法を用いる端末位置情報管理システム、並びにこのシステムに用いるホームエージェントおよびボーダゲートウェイ - Google Patents

端末位置情報管理方法,この方法を用いる端末位置情報管理システム、並びにこのシステムに用いるホームエージェントおよびボーダゲートウェイ

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JP2002176446A
JP2002176446A JP2000373441A JP2000373441A JP2002176446A JP 2002176446 A JP2002176446 A JP 2002176446A JP 2000373441 A JP2000373441 A JP 2000373441A JP 2000373441 A JP2000373441 A JP 2000373441A JP 2002176446 A JP2002176446 A JP 2002176446A
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武 井原
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康志 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特願平11−346064号「位置情報管理
システム」により提案した技術をさらに改良した、端末
位置情報管理方法,この方法を用いる端末位置情報管理
システム、並びにこのシステムに好適に用い得るHAお
よびBGを提供すること。 【解決手段】 IP網の境界に設置されたBGを備え、
移動端末または当該移動端末が契約するサブネットのH
Aは、当該移動端末と他のIP網との通信中に、上記B
Gに対して当該移動端末のアドレス対応関係情報を送信
することを特徴とする端末位置情報管理方法,この方法
を用いる端末位置情報管理システム、並びにこのシステ
ムに好適に用い得るHAおよびBG。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端末位置情報管理
方法,この方法を用いる端末位置情報管理システム、並
びにこのシステムに用いるホームエージェントおよびボ
ーダゲートウェイに関し、より詳細には、移動体IP網
下にある移動端末と端末移動管理機能を有しないIP網
と固定的に接続されている端末とが、IPパケットによ
る通信を行う際に、両端末間の通信経路の最適化を計る
ようにした端末位置情報管理方法,この方法を用いる端
末位置情報管理システム、並びにこのシステムに用いる
ホームエージェントおよびボーダゲートウェイに関す
る。
【0002】
【従来の技術】IP網における端末移動管理技術として
は、従来、インターネット エンジニアリング タスク
フォース(IETF)で規定されているモバイルIP
が知られている。図27は、モバイルIPを適用した場
合のシステム構成図、また、図28は、図27に示した
システム構成に基づき、移動端末が端末位置情報(以
下、単に位置情報という)を登録する手順を示したもの
である。
【0003】(1)移動端末15が、当該移動端末15
の位置情報を管理するホームエージェント(以下、図中
を含めて「HA」と記す)1(11)を含むサブネット
A16から他のサブネットB17へ移動する(矢印R
1)。 (2)サブネットB17内のフォーリンエージェント
(以下、図中を含めて「FA」と記す)2(14)は、
移動端末15の位置情報に相当し、FA2(14)のI
Pアドレスでもある気付けアドレスを、移動端末15に
対して割り当てる(矢印R2)。 (3)FA2(14)は、移動端末15に対して割り当
てた気付けアドレスを、HA1(11)に通知する(矢
印R3)。
【0004】図29は、図27に示したシステム構成に
基づき、IP網A19の端末27から移動端末15方向
へのIPパケット送信動作を示したものである。 (1)IPパケットは、まず、移動端末15の固有のI
Pアドレス(ホームアドレス)から導出されたHA1
(11)に対して送信される(矢印S1)。 (2)HA1(11)において該移動端末15に対応す
る位置情報すなわち気付けアドレスが検索され、HA1
(11)から気付けアドレス、すなわち、FA2(1
4)にIPパケットが転送される(矢印S2)。
【0005】図30は、前述のIETFで検討が進めら
れている、IPパケット通信動作の経路最適化方法を説
明する図である。 (1)移動端末15は、FA2(14)からIPパケッ
トを受信すると、端末27に対して、現在の気付けアド
レスの通知を行う(矢印S3)。 (2)端末27は、移動端末15のホームアドレスと通
知された気付けアドレスの対応を保持し、その後のパケ
ット通信は、移動端末15の気付けアドレスに対して行
う(矢印S4)。
【0006】ところで、上記技術による経路最適化方法
には、IETFのドラフトにも明記されているように、
移動端末からの気付けアドレス通知の認識機能や、ホー
ムアドレスと気付けアドレスとの対応付け機能といっ
た、必要なプロトコル操作を行使できる端末でのみ実現
が可能であり、既存の端末では動作しないという問題が
あった。
【0007】これに対しては、本出願人が先に、特願平
11−346064号「位置情報管理システム」に提案
した技術が有効に適用し得る。この技術においては、図
31に示すように、IP網A18とIP網B19,IP
網C20との境界のルータに、IP網A18内の全ての
HAで管理する位置情報と同一の情報を保持管理する位
置情報管理機能、および、IPパケット転送機能を有す
るボーダゲートウェイ(以下、図中を含めて「BG」と
記す)1(28)およびBG2(29)が配備されてい
る、
【0008】このシステムは、以下のように動作するも
のである。 (1)移動端末15が、当該移動端末15の位置情報を
管理するHA1(11)を含むサブネットA(ホームネ
ットワーク)16から他のサブネットB17へ移動する
(矢印R1)と、サブネットB17内のFA2(14)
は、移動端末15の位置情報に相当し、FA2(14)
のIPアドレスでもある気付けアドレスを移動端末15
に対して割り当てる(矢印R2)。
【0009】(2)FA2(14)は、移動端末15に
対して割り当てた気付けアドレスをHA1(11)に通
知する(矢印R3)。HA1(11)は、さらに、BG
1(28)へ移動端末15の気付けアドレスを通知する
(矢印R4)。BG1(28)は、移動端末15のホー
ムアドレスと気付けアドレスとの対応を保存した後、そ
の対応関係をIP網A18内にある全てのBGに通知す
る(矢印R5)。
【0010】このように、上記特願平11−34606
4号「位置情報管理システム」により提案した技術で
は、移動端末が一度に複数のBGと大容量の通信を行う
状況を想定し、移動端末が通信中か否かに拘わらず、異
なるサブネットへ移動する度に登録動作を行い、さら
に、一度の登録につきIP網内全てのBGに対して同報
的に登録を行う方式であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
特願平11−346064号「位置情報管理システム」
により提案した技術をさらに改良した、端末位置情報管
理方法,この方法を用いる端末位置情報管理システム、
並びにこのシステムに用いるホームエージェント(H
A)およびボーダゲートウェイ(BG)を提供すること
にある。
【0012】より具体的には、本発明の目的は、BGを
介する通信の中でも、小容量の通信があることを想定し
て、BGを介する大容量の通信のみに、BGに位置登録
を行うことを可能とし、また、BGにおける位置登録処
理数の削減,複数BG間の情報不整合発生の軽減を可能
とした、より高機能の位置情報管理方法,この方法を用
いる位置情報管理システム、並びにこのシステムに用い
るHAおよびBGを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る位置情報管理方法においては、1以上
のサブネットを含み、他の1以上のIP網と相互接続さ
れているIP網と、サブネットと契約している各移動端
末の固有アドレス(ホームアドレス)と位置情報(気付
けアドレス)との対応関係情報(アドレス対応関係情
報)を保持し、前記各移動端末へのIPパケット送出要
求を受信し、この送出要求が含む前記各移動端末のホー
ムアドレスから当該移動端末の気付けアドレスを検索
し、検索した気付けアドレスを宛先としてIPパケット
を送出するHAと、前記IP網上にあって他のIP網と
相互接続を行い、移動端末のアドレス対応関係情報を移
動端末または当該移動端末が契約するサブネットのHA
から受信して保持し、IPパケット送出要求を受信し、
この送出要求が含むホームアドレスから当該移動端末の
気付けアドレスを検索し、検索した気付けアドレスを宛
先としてIPパケットを送出するBGから構成される通
信システムにおける位置情報管理方法であって、前記移
動端末または当該移動端末が契約するサブネットのHA
は、当該移動端末と他のIP網との通信中に、BGに対
して当該移動端末のアドレス対応関係情報を送信するこ
とを特徴とする。
【0014】本発明によれば、通信中のBGに移動端末
の位置情報を通知することで、非通信中におけるBGへの
位置登録処理をなくし、経路最適化の効果が見込める大
容量の通信に対してHAを経由せずにパケットを転送す
ることが可能になる。
【0015】本発明に係る位置情報管理方法において
は、前記BGは、このBGが移動端末と他のIP網との
通信経路上にある場合に、当該移動端末または当該移動
端末が契約するサブネットのHAに対し、当該移動端末
が経由するBGとして当該通信とBGとを特定する情報
(通信対応関係情報)を送信し、当該移動端末または当
該移動端末が契約するサブネットのHAは、当該移動端
末と他のIP網との通信経路上にあるBGのみに対し
て、当該移動端末のアドレス対応関係情報を送信するこ
とを特徴とする。
【0016】本発明によれば、通信経路上のBGのみ
に、移動端末の位置情報を通知することで、通信に用い
られないBGへの位置登録処理を削減し、また、BG間
の情報不整合を回避することが可能になる。
【0017】また、本発明に係る位置情報管理方法にお
いては、前記移動端末と他のIP網との通信のうち、特
定の条件を満たすものについて前記HAが当該移動端末
のアドレス対応関係情報を送信するか、前記BGが通信
対応関係情報を送信することを特徴とする。
【0018】本発明によれば、特定の条件を満たすもの
についてのみ、BGに移動端末の位置情報を通知するこ
とにより、経路最適化の効果が見込める通信のみを選別
することが可能になる。
【0019】またさらに、本発明に係る位置情報管理方
法においては、前記HAにおける特定の条件の判定は、
下記の条件のいずれか一つまたはこれらの適宜の組み合
わせによることを特徴とする。 (a)IPパケット統計値であって、当該移動端末の通
信のIPパケット統計結果が当該特定の条件を満たすか
否か。 (b)移動端末のプロファイル条件であって、当該通信
中の移動端末のプロファイルが当該特定条件を満たすか
否か。 (c)IPパケットのユーザデータのアプリケーション
種別であって、当該移動端末の通信に係るIPパケット
のユーザデータのアプリケーション種別が当該特定条件
を満たすか否か。
【0020】本発明によれば、以下の効果が得られる。 (a)通過IPパケット量を条件とすることで、大容量
の通信を選別して経路最適化処理を行うことが可能にな
る。 (b)移動端末のプロファイルを条件とすることで、特
定のユーザが行っている通信に対して優先的に経路最適
化処理を行うことが可能になる。 (c)IPパケットのユーザデータのアプリケーション
を条件とすることで、予め大容量になると想定されるア
プリケーションを用いた通信に対して、優先的に経路最
適化処理を行うことが可能になる。
【0021】なお、本発明は、下記のように、位置情報
管理システムとして具体化することが可能である。
【0022】すなわち、本発明に係る位置情報管理シス
テムは、サブネットと契約している各移動端末の固有ア
ドレス(ホームアドレス)と位置情報(気付けアドレ
ス)との対応関係情報(アドレス対応関係情報)を保持
し、前記各移動端末へのIPパケット送出要求を受信
し、この送出要求が含む前記各移動端末のホームアドレ
スから当該移動端末の気付けアドレスを検索し、検索し
た気付けアドレスを宛先としてIPパケットを送出する
HAと、前記IP網上にあって他のIP網と相互接続を
行い、移動端末のアドレス対応関係情報を移動端末また
は当該移動端末が契約するサブネットのHAから受信し
て保持し、IPパケット送出要求を受信し、この送出要
求が含むホームアドレスから当該移動端末の気付けアド
レスを検索し、検索した気付けアドレスを宛先としてI
Pパケットを送出するBGと、1以上のサブネットを含
み、他の1以上のIP網と相互接続されているIP網と
から構成される通信システムにおける位置情報管理シス
テムであって、移動端末または当該移動端末が契約する
サブネットの前記HAは、当該移動端末と他のIP網と
の通信中に、前記BGに対して当該移動端末のアドレス
対応関係情報を送信する機能を有するものであることを
特徴とする。
【0023】本発明によれば、通信中のBGに、移動端
末の位置情報を通知することで、非通信中におけるBGへ
の位置登録処理をなくし、経路最適化の効果が見込める
大容量の通信に対してHAを経由せずにパケットを転送
することを可能とした端末位置情報管理システムを実現
することができる。
【0024】本発明に係る位置情報管理システムにおい
ては、前記BGは、このBGが移動端末と他のIP網と
の通信経路上にある場合に、当該移動端末または当該移
動端末が契約するサブネットのHAに対し、通信対応関
係情報を送信し、当該移動端末または当該移動端末が契
約するサブネットのHAは、当該移動端末と他のIP網
との通信経路上にあるBGのみに対して、当該移動端末
のアドレス対応関係情報を送信する機能を有するもので
あることを特徴とする。
【0025】本発明によれば、通信中のBGのみに、移
動端末の位置情報を通知することで、通信に用いられな
いBGへの位置登録処理を削減し、また、BG間の情報
不整合を回避することを可能とした端末位置情報管理シ
ステムを実現することができる。
【0026】また、本発明に係る位置情報管理システム
においては、前記移動端末と他のIP網との通信のう
ち、特定の条件を満たすものについて前記HAが当該移
動端末のアドレス対応関係情報を送信するか、前記BG
が通信対応関係情報を送信することを特徴とする。
【0027】本発明によれば、特定の条件を満たすもの
についてのみ、BGに移動端末の位置情報を通知するこ
とにより、経路最適化の効果が見込める通信のみを選別
することを可能とした端末位置情報管理システムを実現
することができる。
【0028】またさらに、本発明に係る位置情報管理シ
ステムにおいては、前記HAにおける特定の条件の判定
は、下記の条件のいずれか一つまたはこれらの適宜の組
み合わせによることを特徴とする。 (a)IPパケット統計値であって、当該移動端末の通
信のIPパケット統計結果が当該特定の条件を満たすか
否か。 (b)移動端末のプロファイル条件であって、当該通信
中の移動端末のプロファイルが当該特定条件を満たすか
否か。 (c)IPパケットのユーザデータのアプリケーション
種別であって、当該移動端末の通信に係るIPパケット
のユーザデータのアプリケーション種別が当該特定条件
を満たすか否か。
【0029】本発明によれば、以下の効果が得られる。 (a)通過IPパケット量を条件とすることで、大容量
の通信を選別して経路最適化処理を行うことを可能とし
たになる。 (b)移動端末のプロファイルを条件とすることで、特
定のユーザが行っている通信に対して優先的に経路最適
化処理を行うことが可能になる。 (c)IPパケットのユーザデータのアプリケーション
を条件とすることで、予め大容量になると想定されるア
プリケーションを用いた通信に対して、優先的に経路最
適化処理を行うことを可能とした端末位置情報管理シス
テムを実現することができる。
【0030】なお、本発明に係る位置情報管理システム
の特徴的構成要素であるHAまたはBGは、いずれも、
前記移動端末のホームアドレスと当該移動端末が契約し
ているサービス内容との対応関係を予め登録しておき、
当該移動端末宛てのIPパケットを受信したときに、当
該移動端末のホームアドレスに対応するサービス内容を
検索し、このサービス内容が前記予め登録されているサ
ービス内容に合致したときにサービスを許容する機能を
有するものであることが好ましい。
【0031】本発明によれば、ユーザ毎に経路最適化を
行うか否かの動作を定義することを可能とした端末位置
情報管理システムを実現することができる。
【0032】本発明の特徴は、以上述べたことに限定さ
れるものではなく、以下のような詳細な特徴を多数有す
るものである。
【0033】例えば、本発明においては、前記BGは、
当該BGが通信経路上にある移動端末と他のIP網との
通信中に、当該移動端末または当該移動端末が契約して
いるHAに対し、当該通信が経由するBGとして前述の
通信対応関係情報を送信し、この通信対応関係情報を受
信した移動端末またはこの移動端末が契約しているHA
は、この通信対応関係情報を保持し、適宜、この保持し
た通信対応関係情報が含むBGに対し、当該移動端末の
アドレス対応関係情報を送信するようにしてもよい。
【0034】また、前記BGは、当該BGが通信経路上
にある移動端末と他のIP網との通信中に、当該移動端
末または当該移動端末が契約しているHAに対し、上述
の通信対応関係情報を含む当該移動端末のアドレス対応
関係情報の送信要求を送信し、この送信要求を受信した
移動端末またはこの移動端末が契約しているHAが、こ
れに応じて、当該要求を送信したBGに対して、当該移
動端末のアドレス対応関係情報を送信するようにしても
よい。
【0035】さらに、前述の、HAが当該移動端末のア
ドレス対応関係情報を送信する際に判定する特定の条件
についても、これを、IPパケットの統計処理の結果と
しての算出値が各移動端末毎に設定されている閾値を超
えたか否かによることとすることも可能である。
【0036】またさらに、上述のHAまたはBGは、移
動端末のホームアドレスと当該移動端末が契約している
サービス内容との対応関係を予め登録しておき、各移動
端末宛てのIPパケットを受信したときに、前述の特定
の条件の判定を、上記IPパケットが含む入力ポート番
号が予め登録されているポート番号に合致するか否かに
よって行うようにしてもよい。
【0037】本発明においては、上述のように構成した
ことにより、BGへの位置情報登録が、移動端末が通信
中であるか否かに関わらず、異なるサブネットへ移動す
る度に登録動作が発生すること、および一度の登録につ
きIP網内全てのBGに対して同報的に登録することに
起因するBGにおける処理量の増加、並びにこれに関連
して発生するBG間の情報不整合を防止することが可能
になる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す好適実施例に基づいて、詳細に説明する。
【0039】〔実施例1〕本実施例の適用対象であるネ
ットワーク(以下、NWと記す)構成を、図1に示す。
本実施例のNWは、あるサブネットと契約している全移
動端末に対し、各移動端末の位置情報(気付けアドレ
ス)を管理し、該移動端末へのパケット送出要求時、該
移動端末の固有アドレス(ホームアドレス)から、該移
動端末の位置情報(気付けアドレス)を検索し、検索し
た気付けアドレスを宛先としてパケットを送出する機
能,移動端末の固有アドレスと気付けアドレスとの対応
関係情報を特定の条件を満たす場合(経路最適化判断を
行う)、もしくは無条件(経路最適化判断を行わない)
にBGに対して通知する機能を有するHAと、上記サブ
ネットとは契約しておらず一時的に該サブネットに在圏
する移動端末に対して、動的に気付けアドレスを付与
し、かつ該移動端末のホームアドレスと気付けアドレス
との対応関係を、該移動端末を管理するHAに通知する
機能と、該移動端末へのパケット送出要求時、受信した
IPパケットから気付けアドレスを除去し、ホームアド
レスを宛先アドレスとしてIPパケットを送出する機能
とを有するFAと、このFAから気付けアドレスを取得
し、上記HAにFA経由でホームアドレスと気付けアド
レスとの対応関係を通知する機能とを有する移動端末
と、移動体IP網とIP網との境界に設置された、移動
体IP網内の特定移動端末の位置情報を保持管理する機
能と、移動端末の位置情報に基づいてパケットを送出す
る機能と、特定の条件を満たす場合(経路最適化判断を
行う)、もしくは無条件(経路最適化判断を行わない)
に通信とBGとの対応関係を示す前述の通信対応関係情
報をHAに対して通知する機能を有するBGで構成され
る。
【0040】まず、各装置の構成を説明する。 (a)装置:HA 図4に、本実施例のHAの構成を示す。本実施例のHA
は、パケット転送処理部106,制御機能部105,カ
プセル化処理部104,メッセージ生成部103,ユー
ザ情報データベース(以下、DBと記す)102,アプ
リケーション別サービス情報DB101,トラヒック情
報DB100からなる。パケット転送処理部106は、
パケットの転送処理を行う。制御機能部105は、以下
の機能を有する。すなわち、メッセージが位置登録メッ
セージか通信対応関係情報かその他であるかの判定処理
機能,トラヒック情報DB100との連携による移動端
末と通信相手端末との通信状態を監視する機能,ユーザ
情報DB102への位置登録処理機能,ユーザ情報DB
102への通信対応関係登録処理機能,経路最適化判断
機能をON/OFFできる機能(この機能は、オフライ
ンにて事前設定する),ユーザ情報DB102のプロフ
ァイル情報による経路最適化判断機能,アプリケーショ
ン別サービス情報DB101内の情報による経路最適化
判断機能,トラヒック情報DB100内の情報による経
路最適化判断機能,メッセージ生成部103との連携に
よる、位置登録応答メッセージや固有アドレスと気付け
アドレスとの対応関係情報生成機能,カプセル化処理部
104との連携によるカプセル化処理機能の、各機能を
有する。
【0041】カプセル化処理部104は、パケットのカ
プセル化処理を行う。ユーザ情報DB102は、以下の
情報を持つ。すなわち、移動端末毎の経路最適化必要性
の有無を示したプロファイル(このプロファイルは、オ
フラインにて事前設定される),移動端末の位置情報,
通信と、該通信が経由するBGを対応付ける通信対応関
係情報の、各情報を持つ。アプリケーション別サービス
情報DB101は、アプリケーション毎に経路最適化必
要性の有無を示した情報(この情報は、オフラインにて
事前設定される)を持つ。トラヒック情報DB100
は、移動端末と通信相手端末の過去任意時間内のトラヒ
ック情報を持つ。メッセージ生成部103は、位置登録
応答メッセージ,固有アドレスと気付けアドレスとの対
応関係情報の生成機能を有する。
【0042】(b)装置:BG 図5に、本実施例のBGの構成を示す。本実施例のBG
は、パケット転送処理部207,制御機能部206,カ
プセル化処理部205,メッセージ生成部204,BG
アドレス管理部200,ユーザ情報DB203,アプリ
ケーション別サービス情報DB202,トラヒック情報
DB201からなる。パケット転送処理部207は、パ
ケットの転送処理を行う。
【0043】制御機能部206は、以下の機能を有す
る。すなわち、メッセージが固有アドレスと気付けアド
レスとの対応関係情報かそれ以外であるかの判定処理機
能,ユーザ情報DB203への位置登録処理機能,経路
最適化判断機能をON/OFFできる機能(この機能
は、オフラインにて事前設定される),ユーザ情報DB
203のプロファイル情報による経路最適化判断機能,
アプリケーション別サービス情報DB202内の情報に
よる経路最適化判断機能,トラヒック情報DB201内
の情報による経路最適化判断機能,トラヒック情報DB
201との連携による移動端末と通信相手端末との通信
状態を監視機能,メッセージ生成部204との連携によ
る、通信対応関係情報や固有アドレスと気付けアドレス
との対応関係情報受信確認メッセージ生成機能,カプセ
ル化処理部205との連携によるカプセル化処理機能,
通信対応関係情報送出を全到着パケットに相乗りさせる
か、特定のパケットにしか付与しないかの設定機能(オ
フラインにて設定される)の、各機能を有する。
【0044】カプセル化処理部205は、パケットのカ
プセル化処理を行う。ユーザ情報DB203は、以下の
情報を持つ。すなわち、移動端末毎の経路最適化必要性
の有無を示したプロファイル(オフラインにて事前設定
される),移動端末の位置情報,移動端末のHAの情報
の各情報を持つ。アプリケーション別サービス情報DB
202は、アプリケーション毎に経路最適化必要性の有
無を示した情報(オフラインにて事前設定される)を持
つ。
【0045】トラヒック情報DB201は、移動端末と
通信相手端末との過去任意時間内のトラヒック情報を持
つ。BGアドレス管理部200は、BGのアドレスを管
理する。この機能は、オフラインにて事前設定される。
メッセージ生成部204は、通信対応関係情報や固有ア
ドレスと気付けアドレスとの対応関係情報の受信確認メ
ッセージ生成機能を有する。
【0046】次に、上述の各装置の動作を説明する。 (a)装置:HA (a−1)パケット受信動作 図7を用いて、パケット受信動作について説明する。ブ
ロック350にて、制御機能部105が、パケット転送
処理部106から受け取ったパケットの種類の判定を行
う。位置登録パケット(ブロック351)の場合は、ブ
ロック352にて位置登録処理動作に進む。通信対応関
係情報(ブロック353)の場合、ブロック354にて
通信対応関係情報受信動作に進む。その他(ブロック3
55)の場合は、ブロック356において、制御機能部
105が経路最適化判断を行うモードに設定されている
か否かの判断を行う。経路最適化判断を行うモードにな
っている場合は、ブロック357の経路最適化判断処理
動作に進む。また、経路最適化判断を行わないモードに
なっている場合は、ブロック358に進み、何も行われ
ない。
【0047】(a−2)位置登録処理動作 図8を用いて、位置登録処理動作について説明する。ブ
ロック401にて、ユーザ情報DB102にアクセス
し、ユーザの位置情報を書き換える。その後、制御機能
部105は、位置登録応答メッセージを生成するようメ
ッセージ生成部103に通達する。ブロック402に
て、メッセージ生成部103が位置登録応答メッセージ
を生成し、ブロック403においてパケット転送処理部
106が、位置登録応答メッセージを送出する。
【0048】(a−3)通信対応関係情報受信動作 図9を用いて、通信対応関係情報受信動作について説明
する。ブロック411においてユーザ情報DBに通信対
応関係を書き込む。ブロック412において、制御機能
部105が経路最適化判断を行う設定になっている場合
は、ブロック414に進み、経路最適化判断処理が行わ
れる。ブロック412において、制御機能部105が経
路最適化判断を行わない設定になっている場合は、ブロ
ック413に進み、固有アドレスと気付けアドレスとの
対応関係情報送信動作を行う。
【0049】(a−4)経路最適化判断処理 図10を用いて、経路最適化判断処理について説明す
る。ブロック421にて、制御機能部105が、ユーザ
情報DB102にアクセスし、受信パケットの送信元ア
ドレスと送信先アドレスとの組み合わせが、任意時間内
に初めて到着したパケットであるか否かの判断を行う。
初めて到着したパケットの場合は、ブロック422に進
み、ユーザ情報DBにアクセスし、移動端末のプロファ
イルに、該当する移動端末宛てのパケットを経路最適化
するよう示されているか検索を行う。気付けアドレスが
登録されている場合は、ブロック423の固有アドレス
と気付けアドレスの対応関係情報送信動作へ進む。気付
けアドレスが登録されていない場合は、ブロック424
に進み、パケットのアプリケーションが経路最適化必要
ありと登録されているか否か、アプリケーション別サー
ビス情報DB101を検索する。登録されている場合
は、ブロック423の固有アドレスと気付けアドレスと
の対応関係情報送信動作へ進む。
【0050】ブロック421にて、任意の時間内に初め
て到着したパケットではないと判断された場合、もしく
は、ブロック424にて、アプリケーション別サービス
情報DB101に、経路最適化必要ありと登録されてい
ない場合は、ブロック425に進み、トラヒック情報D
B100の情報と受信パケットの情報とから、制御機能
部105の管理する閾値を超えているか否かの判断を行
う。ブロック425にて、閾値を超えていた場合には、
ブロック426にて該パケットの情報をトラヒック情報
DB100に登録後、ブロック423の固有アドレスと
気付けアドレスとの対応関係情報送信動作へ進む。ブロ
ック425にて、閾値を超えていない場合は、ブロック
427にて該パケットの情報をトラヒック情報DB10
0に登録後、ブロック428に進み、何も行われない。
【0051】(a−5)固有アドレスと気付けアドレス
との対応関係情報送信動作 図11を用いて、固有アドレスと気付けアドレスとの対
応関係情報送信動作について説明する。ブロック440
において制御機能部105は、ユーザ情報DB102か
ら取得した移動端末の固有アドレス,気付けアドレスお
よびBGアドレスを取得後、移動端末のアドレスととも
にメッセージ生成部103に渡す。ブロック441にお
いて、メッセージ生成部103では、移動端末のホーム
アドレス,気付けアドレス,BGアドレスから固有アド
レスと気付けアドレスとの対応関係情報を生成し、制御
機能部105に渡す。その後、ブロック442にて、制
御機能部105は、パケット転送処理部106に固有ア
ドレスと気付けアドレスとの対応関係情報を渡す。この
情報は、BGに転送される。
【0052】(b)装置:BG (b−1)パケット受信動作 図12を用いて、パケット受信動作について説明する。
まず、制御機能部206が、パケット転送処理部207
から受け取ったパケットの種類の判定を行う。到着パケ
ットが、固有アドレスと気付けアドレスとの対応関係情
報(ブロック501)である場合は、ブロック502に
て固有アドレスと気付けアドレスとの対応関係情報受信
動作へ進む。到着パケットがそれ以外(ブロック50
3)であった場合は、ブロック504にて制御機能部2
06がユーザ情報DB203に、該パケットの送信先ア
ドレスである移動端末の気付けアドレスが登録されてい
るか否かの問い合わせを行う。
【0053】ブロック504にて、移動端末の気付けア
ドレスが検索された場合には、ブロック505にて、気
付けアドレスへのパケット転送処理動作へ進む。ブロッ
ク504にて、移動端末の気付けアドレスが検索されな
い場合は、ブロック506にて、制御機能部206が経
路最適化判断を行う設定になっているか否かの判断を行
う。経路最適化判断を行う設定になっている場合には、
ブロック507の経路最適化判断処理へ進む。ブロック
506にて、経路最適化判断処理を行う設定になってい
ない場合は、ブロック508に進み、通信対応関係送信
処理へ進む。
【0054】(b−2)固有アドレスと気付けアドレス
との対応関係情報受信動作 図13を用いて、固有アドレスと気付けアドレスとの対
応関係情報受信動作について説明する。ブロック511
にて、制御機能部206がユーザ情報DB203にアク
セスし、ユーザの位置情報を書き換える。その後、ブロ
ック512にて、制御機能部206は、メッセージ生成
部204にHAのアドレス,移動端末の固有アドレス,
気付けアドレスを通達する。ブロック513において、
メッセージ生成部204は、BGアドレス管理部200
から取得したBGアドレスと、制御機能部206から通
達されたHAのアドレス,移動端末の固有アドレス,気
付けアドレスから固有アドレスと気付けアドレスとの対
応関係情報受信確認メッセージを生成し、制御機能部2
06に送る。ブロック514において、制御機能部20
6は、固有アドレスと気付けアドレスとの対応関係情報
受信確認メッセージを、パケット転送処理部207に送
出する。
【0055】(b−3)気付けアドレスへのパケット転
送処理動作 図14を用いて、気付けアドレスへのパケット転送処理
動作について説明する。ブロック521にて、制御機能
部206が、カプセル化処理部205に、移動端末の気
付けアドレスおよび該パケットを渡す。ブロック522
にて、カプセル化処理部205では、BGアドレス管理
部200からBGアドレスを取得し、制御機能部206
から通知された移動端末の気付けアドレスを用いて、パ
ケットのカプセル化処理(送信先アドレスを移動端末の
気付けアドレス,送信元アドレスをBGアドレスとし
て、外側にヘッダをつける処理)を行い、制御機能部2
06に送る。ブロック523にて、制御機能部206
は、カプセル化パケットをパケット転送処理部207に
送出する。
【0056】(b−4)経路最適化判断処理 図15を用いて、経路最適化判断処理について説明す
る。ブロック530にて、制御機能部206が、ユーザ
情報DB203にアクセスし、受信パケットの送信元ア
ドレスと送信先アドレスとの組み合わせが、任意時間内
に初めて到着したパケットであるか否かの判断を行う。
初めて到着したパケットの場合は、ブロック531に進
み、ユーザ情報DB203にアクセスし、移動端末のプ
ロファイルに、該当する移動端末宛てのパケットを経路
最適化するよう示されているか否かの検索を行う。
【0057】気付けアドレスが登録されていない場合
は、ブロック534に進み、パケットのアプリケーショ
ンが経路最適化必要ありと登録されているか否か、アプ
リケーション別サービス情報DB202を検索する。ブ
ロック531にて、ユーザ情報DB203にアクセス
し、移動端末のプロファイルに、該当する移動端末宛て
のパケットを経路最適化するよう示されていた場合、も
しくはブロック534にて、アプリケーション別サービ
ス情報DB202にアプリケーションが経路最適化必要
ありと登録されていた場合には、ブロック532におい
て、メッセージ生成部204が、制御機能部206から
移動端末の固有アドレスと移動端末の登録されているH
Aのアドレスとを、BGアドレス管理部200からBG
アドレスを取得後、通信対応関係情報を生成する。その
後、ブロック533にて、メッセージ生成部204から
取得した通信対応関係情報を制御機能部206が、パケ
ット転送処理部207に送出する。
【0058】ブロック530にて、任意の時間内に初め
て到着したパケットではないと判断された場合、もしく
は、ブロック534にて、アプリケーション別サービス
情報DB202に、経路最適化必要ありと登録されてい
ない場合には、ブロック535に進み、トラヒック情報
DB201の情報と受信パケットの情報とから、制御機
能部206の管理する閾値を超えているか否かの判断を
行う。ブロック535にて、閾値を超えていた場合、ブ
ロック536にて該パケットの情報をトラヒック情報D
B201に登録後、ブロック532,ブロック533の
動作により、通信対応関係情報を送出する。ブロック5
35にて、閾値を超えていない場合は、ブロック537
にて該パケットの情報をトラヒック情報DB201に登
録後、ブロック538に進み、何も行われない。
【0059】(b−5)通信対応関係情報送信動作 図16を用いて、通信対応関係情報送信動作について説
明する。ブロック540にて、制御機能部206が、通
信対応関係情報を全ユーザパケットに相乗りさせるモー
ドになっているか否か判断する。全ユーザパケットに相
乗りさせるモードになっていない場合は、ブロック54
3にて、制御機能部206が、ユーザ情報DB203に
アクセスし、受信パケットの送信元アドレスと送信先ア
ドレスとの組み合わせが、任意時間内に初めて到着した
パケットであるか否かの判断を行う。
【0060】ブロック540にて、全ユーザパケットに
相乗りさせるモードになっている場合、もしくはブロッ
ク543にて、任意の時間内に初めて到着したパケット
と判断された場合には、ブロック541において、メッ
セージ生成部204が、制御機能部206から移動端末
の固有アドレスと移動端末の登録されているHAのアド
レスとを、BGアドレス管理部200からBGアドレス
を取得後、通信対応関係情報を生成する。その後、ブロ
ック542にて、メッセージ生成部204から取得した
通信対応関係情報を、制御機能部206が、パケット転
送処理部207に送出する。ブロック543において、
初めて到着したパケットでないと判断された場合には、
ブロック544に進み、何も行われない。
【0061】次に、前述のHA,BGの有する機能の使
用(設定)パターンを分けて、各場合についての、本実
施例の総合的な動作を説明する。 〔パターン1〕以下、図17を参照して、本実施例にお
けるBGへの位置情報の登録方法を詳細に説明する。な
お、このパターン1では、HAの経路最適化判断機能は
ON、BGの経路最適化判断機能はOFF、また、通信
対応関係の通知モードは全ユーザパケットに相乗りさせ
るという設定になっているものとする。
【0062】(1)端末27は、移動端末15宛てのI
Pパケットを、まずIP網B(19)とIP網A(1
8)との境界にあるBG1(28)に送信する(矢印A
1)。 (2)BG1(28)においては、当該移動端末15固
有のホームアドレスから導出されたHA1(11)に対
し、通信関係情報をユーザパケットに相乗りさせて送出
する(矢印A2)。 (3)HA1(11)においては、経路最適化判断が行
われる。また、移動端末宛てのパケットは移動端末の気
付けアドレスに転送される(矢印A3)。 (4)経路最適化が必要と判断された場合、HA1(1
1)はこの通信に関して、上記(2)の手順によって予
め通知された当該移動端末に対応するBGに対して、当
該移動端末の固有アドレスと気付けアドレスとの対応関
係情報を通知する(矢印A3)。
【0063】〔パターン2〕次に、第2のパターンを、
図18を参照して説明する。このパターン2では、HA
の経路最適化判断機能はOFF、BGの経路最適化判断
機能はON、また、通信対応関係の通知モードは全ユー
ザパケットに相乗りさせない設定になっているものとす
る。 (1)端末27は、移動端末15へ送信するIPパケッ
トをまず、IP網B(19)とIP網A(18)との境
界にあるBG1(28)に送信する(矢印B1)。 (2)BG1(28)においては、経路最適化必要性の
有無の判断が行われる。この間、移動端末宛てのパケッ
トはHA経由で転送される(矢印B2)。 (3)経路最適化が必要と判断された場合には、HA1
(11)に対して、通信対応関係情報を送信する(矢印
B3)。 (4)BG1(28)から通知を受けたHA1(11)
は、要求のあった移動端末の固有アドレスと気付けアド
レスとの対応関係情報を、BG1(28)に通知する
(矢印B4)。
【0064】上記実施例によれば、HAにFA経由でホ
ームアドレスと気付けアドレスとの対応関係を通知する
移動端末を含むNW構成において、前記目的を達成する
ことが可能になるという効果が得られる。
【0065】〔実施例2〕本実施例の適用対象であるN
W構成を、図2に示す。本実施例のNWは、あるサブネ
ットと契約している全移動端末に対し、該移動端末の位
置情報(気付けアドレス)を管理し、該移動端末へのパ
ケット送出要求時、該移動端末の固有アドレス(ホーム
アドレス)から該移動端末の位置情報(気付けアドレ
ス)を検索し、検索した気付けアドレスを宛先としてパ
ケットを送出する機能、移動端末の固有アドレスと気付
けアドレスとの対応関係情報を特定の条件を満たす場合
(経路最適化判断を行う)、もしくは無条件(経路最適
化判断を行わない)にBGに対して通知する機能を有す
るHAと、上記サブネットとは契約しておらず一時的に
該サブネットに在圏する移動端末に対して、動的に気付
けアドレスを付与し、かつ該移動端末のホームアドレス
と気付けアドレスとの対応関係を、該移動端末を管理す
るHAに通知する機能を有するFAと、このFAから気
付けアドレスを取得し、HAに位置登録する機能と、受
信したIPパケットから気付けアドレスを除去する機能
を持つ移動端末と、移動体IP網とIP網との境界に設
置された、移動体IP網内の特定移動端末の位置情報を
保持管理する機能と、移動端末の位置情報に基づいてパ
ケットを送出する機能と、特定の条件を満たす場合(経
路最適化判断を行う)、もしくは無条件(経路最適化判
断を行わない)に通信とBGとの対応関係を示す通信対
応関係情報をHAに対して通知する機能を有する、BG
で構成される。
【0066】装置構成並びに各機能の詳細な動作につい
ては、HA,BGとも、実施例1において説明したもの
と同様である。以下、実施例1の場合と同様にして、前
述のHA,BGの有する機能の使用(設定)パターンを
分けて、各場合についての、本実施例の総合的な動作を
説明する。 〔パターン1〕以下、図19を参照して、本実施例にお
けるBGへの位置情報の登録方法を詳細に説明する。な
お、このパターン1では、HAの経路最適化判断機能は
ON、BGの経路最適化判断機能はOFF、また、通信
対応関係の通知モードは全ユーザパケットに相乗りさせ
るという設定になっているものとする。
【0067】(1)端末27は、移動端末15宛てIP
パケットをまず、IP網B(19)とIP網A(18)
との境界にあるBG1(28)に送信する(矢印C
1)。 (2)BG1(28)において、当該移動端末15固有
のホームアドレスから導出されたHA1(11)に対し
て通信関係情報をユーザパケットに相乗りさせて送出す
る(矢印C2)。 (3)HA1(11)において、経路最適化判断が行わ
れる。また、移動端末宛てのパケットは移動端末の気付
けアドレスに転送される(矢印C3)。 (4)経路最適化が必要と判断された場合、HA1(1
1)は該通信に関し、(2)の手順にて予め通知された
当該移動端末に対応するBGに対して、当該移動端末の
固有アドレスと気付けアドレスとの対応関係情報を通知
する(矢印C4)。
【0068】〔パターン2〕次に、第2のパターンを、
図20を参照して説明する。このパターン2では、HA
の経路最適化判断機能はOFF、BGの経路最適化判断
機能はON、また、通信対応関係の通知モードは全ユー
ザパケットに相乗りさせない設定になっているものとす
る。 (1)端末27は、移動端末15へ送信するIPパケッ
トをまず、IP網B(19)とIP網A(18)との境
界にあるBG1(28)に送信する(矢印D1)。 (2)BG1(28)においては、経路最適化必要性の
有無の判断が行われる。この間、移動端末宛てのパケッ
トはHA経由で転送される(矢印D2)。 (3)経路最適化が必要と判断された場合には、HA1
(11)に対して、通信対応関係情報を送信する(矢印
D3)。 (4)BG1(28)から通知を受けたHA1(11)
は、要求のあった移動端末の固有アドレスと気付けアド
レスとの対応関係情報を、BG1(28)に通知する
(矢印D4)。
【0069】上記実施例によれば、HAに直接ホームア
ドレスと気付けアドレスとの対応関係を通知する移動端
末を含むNW構成において、前記目的を達成することが
可能になるという効果が得られる。
【0070】〔実施例3〕本実施例の適用対象であるN
W構成を、図3に示す。本実施例のNWは、あるサブネ
ットと契約している全移動端末に対し、該移動端末の位
置情報(気付けアドレス)を管理し、該移動端末へのパ
ケット送出要求時、該移動端末の固有アドレス(ホーム
アドレス)から該移動端末の位置情報(気付けアドレ
ス)を検索し、検索した気付けアドレスを宛先としてパ
ケットを送出する機能を有するHAと、上記サブネット
とは契約しておらず一時的に該サブネットに在圏する移
動端末に対し、ネットワーク情報を広告するルータと、
このルータから広告される情報から気付けアドレスを生
成し、HAに位置登録する機能と、受信したIPパケッ
トから気付けアドレスを除去する機能と、特定の条件を
満たす場合(経路最適化判断を行う)、もしくは無条件
(経路最適化判断を行わない)にBGに対して移動端末
の固有アドレスと気付けアドレスとの対応関係情報を通
知する機能を有する移動端末と、移動体IP網とIP網
との境界に設置された、移動体IP網内の特定移動端末
の位置情報を保持管理する機能と、移動端末の位置情報
に基づいてパケットを送出する機能と、特定の条件を満
たす場合(経路最適化判断を行う)、もしくは無条件
(経路最適化判断を行わない)に通信とBGとの対応関
係を示す通信対応関係情報を移動端末に対して通知する
機能を有する、BGで構成される。
【0071】はじめに、装置構成について説明する。実
施例2の場合と同様に、HA,BGについては、実施例
1において説明したものと同様であるので、ここでは、
移動端末についてのみ、詳細に説明する。 (c)装置:移動端末 図6に、本実施例の移動端末の構成を示す。本実施例の
移動端末は、パケット転送処理部305,制御機能部3
04,デカプセル化処理部306,メッセージ生成部3
03,ユーザ情報DB302,アプリケーション別サー
ビス情報DB301,トラヒック情報DB300からな
る。
【0072】パケット転送処理部305は、パケットの
転送処理を行う。制御機能部304は、以下の機能を有
する。すなわち、メッセージがユーザパケットか位置登
録メッセージか、または通信対応関係情報であるかの、
判定処理機能,トラヒック情報DBとの連携による移動
端末と通信相手端末との通信状態を監視する機能,ユー
ザ情報DBへの位置登録処理機能,ユーザ情報DBへの
通信対応関係登録処理機能,経路最適化判断機能をON
/OFFできる機能(この機能はオフラインにて事前設
定する),ユーザ情報DBのプロファイル情報による経
路最適化判断機能,アプリケーション別サービス情報D
B内の情報による経路最適化判断機能,トラヒック情報
DB内の情報による経路最適化判断機能,メッセージ生
成部との連携による、固有アドレスと気付けアドレスと
の対応関係情報の生成機能,デカプセル化処理部との連
携によるデカプセル化処理機能の、各機能を有する。
【0073】デカプセル化処理部は、パケットのデカプ
セル化処理を行う。ユーザ情報DBは、以下の情報を持
つ。すなわち、移動端末の経路最適化必要性の有無を示
したプロファイル(このプロファイルはオフラインにて
事前設定される),移動端末の位置情報,通信と、該通
信が経由するBGとを対応付ける通信対応関係情報を持
つ。アプリケーション別サービス情報DBは、アプリケ
ーション毎に経路最適化必要性の有無を示した情報(こ
の情報は、オフラインにて事前設定される)を持つ。ト
ラヒック情報DBは、移動端末と通信相手端末との過去
任意時間内におけるトラヒック情報を持つ。メッセージ
生成部は、固有アドレスと気付けアドレスとの対応関係
情報生成機能を有する。
【0074】次に、上述の移動端末の動作について説明
する。 (c)装置:移動端末 (c−1)パケット受信動作 図23を用いて、パケット受信動作について説明する。
ブロック600にて、制御機能部304が、パケット転
送処理部303から受け取ったパケットの種類の判定を
行う。通信対応関係情報(ブロック601)の場合は、
ブロック602にて通信対応関係受信動作に進む。それ
以外(ブロック603)の場合、ブロック604におい
て、制御機能部304が、経路最適化判断を行うモード
に設定されているか否かの判断を行う。経路最適化判断
を行うモードになっている場合には、ブロック605の
経路最適化判断処理動作に進む。経路最適化判断を行わ
ないモードになっている場合は、ブロック606に進
み、何も行われない。
【0075】(c−2)通信対応関係情報受信動作 図24を用いて、通信対応関係情報受信動作について説
明する。ブロック611においてユーザ情報DB302
に通信対応関係を書き込む。ブロック612において、
制御機能部304が経路最適化判断を行う設定になって
いる場合は、ブロック614に進み、経路最適化判断処
理が行われる。このブロック612において、制御機能
部304が経路最適化判断を行わない設定になっている
場合は、ブロック613に進み、固有アドレスと気付け
アドレスとの対応関係情報送信動作を行う。
【0076】(c−3)経路最適化判断処理 図25を用いて、経路最適化判断処理について説明す
る。ブロック621にて、制御機能部304が、ユーザ
情報DB302にアクセスし、受信パケットの送信元ア
ドレスと送信先アドレスとの組み合わせが、任意時間内
に初めて到着したパケットであるか否かの判断を行う。
初めて到着したパケットの場合は、ブロック622に進
み、ユーザ情報DB302にアクセスし、移動端末のプ
ロファイルに、該当する移動端末宛てのパケットを経路
最適化するよう示されているか検索を行う。気付けアド
レスが登録されている場合には、ブロック623の固有
アドレスと気付けアドレスとの対応関係情報送信動作へ
進む。気付けアドレスが登録されていない場合は、ブロ
ック624に進み、パケットのアプリケーションが経路
最適化必要ありと登録されているか否か、アプリケーシ
ョン別サービス情報301を検索する。登録されている
場合は、ブロック623の固有アドレスと気付けアドレ
スの対応関係情報送信動作へ進む。
【0077】ブロック621にて、任意の時間内に初め
て到着したパケットではないと判断された場合、もしく
は、ブロック624にて、アプリケーション別サービス
情報DB301に、経路最適化必要ありと登録されてい
ない場合は、ブロック625に進み、トラヒック情報D
Bの情報と受信パケットの情報とから、制御機能部の管
理する閾値を超えているか判断を行う。ブロック625
にて、閾値を超えていた場合、ブロック626にて該パ
ケットの情報をトラヒック情報DB300に登録後、ブ
ロック623の固有アドレスと気付けアドレスとの対応
関係情報送信動作へ進む。ブロック625にて、閾値を
超えていない場合、ブロック627にて該パケットの情
報をトラヒック情報DB300に登録後、ブロック62
8に進み、何も行われない。
【0078】(c−4)固有アドレスと気付けアドレス
との対応関係情報送信動作 図26を用いて、固有アドレスと気付けアドレスとの対
応関係情報送信動作について説明する。ブロック640
において、制御機能部304は、ユーザ情報DB302
から取得した移動端末の固有アドレス,気付けアドレ
ス、およびBGアドレスを取得後、移動端末のアドレス
とともにメッセージ生成部303に渡す。ブロック64
1において、メッセージ生成部303では、移動端末の
ホームアドレス,気付けアドレス,BGアドレスから固
有アドレスと気付けアドレスとの対応関係情報を生成
し、制御機能部304に渡す。その後、ブロック642
にて、制御機能部304は、パケット転送処理部305
に固有アドレスと気付けアドレスとの対応関係情報を渡
し、この情報はBG1(28)に転送される。
【0079】なお、本実施例においては、BGの通信対
応関係情報送信動作のみ、実施例1,実施例2と異なる
ので、それについて以下に説明する。本実施例における
BGの通信対応関係情報送信動作では、通信対応関係情
報をHAではなく移動端末に送るという点が、先の実施
例とは異なる。これ以外は、実施例1,実施例2と同様
である。
【0080】次に、上述のように構成される、本実施例
の総合的な動作を説明する。 〔パターン1〕以下、図21を参照して、本実施例にお
けるBGへの位置情報の登録方法を詳細に説明する。な
お、このパターン1では、移動端末の経路最適化判断機
能はON、BGの経路最適化判断機能はOFF、また、
通信対応関係の通知モードは全ユーザパケットに相乗り
させる設定になっているものとする。
【0081】(1)端末27は、移動端末15宛てのI
Pパケットを、まずIP網B(19)とIP網A(1
8)との境界にあるBG1(28)に送信する(矢印E
1)。 (2)BG1(28)においては、移動端末15に対し
て通信関係情報をHA経由でユーザパケットに相乗りさ
せて送出する(矢印E2)。 (3)移動端末15において、経路最適化判断が行わ
れ、経路最適化が必要と判断された場合には、移動端末
15は該通信に関し、上記(2)の手順によって予め通
知された当該移動端末に対応するBGに対して、当該移
動端末の固有アドレスと気付けアドレスとの対応関係情
報を通知する(矢印E3)。
【0082】〔パターン2〕以下、図22を参照して、
本実施例におけるBGへの位置情報の登録方法を詳細に
説明する。ここでは、移動端末の経路最適化判断機能は
OFF、BGの経路最適化判断機能はON、また、通信
対応関係の通知モードは全ユーザパケットに相乗りさせ
ない設定になっているものとする。
【0083】(1)端末27は、移動端末15へ送信す
るIPパケットをまず、IP網B(19)とIP網A
(18)との境界にあるBG1(28)に送信する(矢
印F1)。 (2)BG1(28)においては、経路最適化必要性の
有無の判断が行われる。この間、移動端末宛てのパケッ
トはHA経由で転送される(矢印F2)。 (3)経路最適化が必要と判断された場合、移動端末1
5に対して、通信対応関係情報を送信する(矢印F
3)。 (4)BG1(28)から通知を受けた移動端末15
は、要求のあった移動端末の固有アドレスと気付けアド
レスとの対応関係情報をBG1(28)に通知する(矢
印F4)。
【0084】上記実施例によれば、BGに直接ホームア
ドレスと気付けアドレスとの対応関係を通知する移動端
末を含むNW構成において、前記目的を達成することが
可能になるという効果が得られる。
【0085】なお、上記各実施例はいずれも本発明の一
例を示すものであり、本発明はこれらに限定されるべき
ものではない。
【0086】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、BGを介する通信の中でも、小容量の通信があ
ることを想定して、BGを介する大容量の通信のみに、
BGに位置登録を行うことを可能とし、また、BGにお
ける位置登録処理数の削減,複数BG間の情報不整合発
生の軽減を可能とした、より高機能の位置情報管理方
法,この方法を用いる位置情報管理システム、並びにこ
のシステムに用いるHAおよびBGを実現できるという
顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワーク構成を示す図(その1)である。
【図2】ネットワーク構成を示す図(その2)である。
【図3】ネットワーク構成を示す図(その3)である。
【図4】HAの構成を示す図である。
【図5】BGの構成を示す図である。
【図6】移動端末の構成を示す図である。
【図7】HAにおけるパケット受信動作を示すフローチ
ャートである。
【図8】HAにおける位置登録処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】HAにおける通信対応関係情報受信動作を示す
フローチャートである。
【図10】HAにおける経路最適化判断処理を示すフロ
ーチャートである。
【図11】HAにおける固有アドレスと気付けアドレス
の対応関係情報送信動作を示すフローチャートである。
【図12】BGにおけるパケット受信動作を示すフロー
チャートである。
【図13】BGにおける固有アドレスと気付けアドレス
との対応関係情報送信動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】BGにおける気付けアドレスへのパケット転
送処理動作を示すフローチャートである。
【図15】BGにおける経路最適化判断処理を示すフロ
ーチャートである。
【図16】BGにおける通信対応関係情報送信動作を示
すフローチャートである。
【図17】実施例1(パターン1)を示す図である。
【図18】実施例1(パターン2)を示す図である。
【図19】実施例2(パターン1)を示す図である。
【図20】実施例2(パターン2)を示す図である。
【図21】実施例3(パターン1)を示す図である。
【図22】実施例3(パターン2)を示す図である。
【図23】移動端末におけるパケット受信動作を示すフ
ローチャートである。
【図24】移動端末における通信対応関係情報受信動作
を示すフローチャートである。
【図25】移動端末における経路最適化判断処理を示す
フローチャートである。
【図26】HAにおける固有アドレスと気付けアドレス
との対応関係情報送信動作を示すフローチャートであ
る。
【図27】モバイルIPのシステム構成を示す図であ
る。
【図28】モバイルIPの位置登録方法を示す図であ
る。
【図29】図27に示したシステム構成に基づき、端末
27から移動端末15方向へのIPパケット通信動作を
示す図である。
【図30】図29に示した、IPパケット通信動作の経
路最適化方法を示す図である。
【図31】本出願人が先に、特願平11−346064
号「位置情報管理システム」に提案した技術における、
位置登録方法を示す図である。
【符号の説明】
11,13 ホームエージェント(HA) 12,14 フォーリンエージェント(FA) 15 移動端末 16,17 サブネット 18,19,20 IP網 21 IP網(A)とIP網(B)を結ぶ通信回線 22 IP網(A)とIP網(C)を結ぶ通信回線 23,24,25,26 境界ルータ 27 端末 28,29 ボーダゲートウェイ(BG) 30,31 ルータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 康志 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 松本 実 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA01 GA11 GA19 HD03 HD09 JT03 JT06 JT09 LB05 5K067 AA33 BB04 CC08 DD17 DD53 EE02 EE10 EE16 HH21 HH22 HH23 JJ64

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上のサブネットを含み、他の1以上
    のIP網と相互接続されているIP網と、 サブネットと契約している各移動端末の固有アドレス
    (ホームアドレス)と位置情報(気付けアドレス)との
    対応関係情報(アドレス対応関係情報)を保持し、前記
    各移動端末へのIPパケット送出要求を受信し、この送
    出要求が含む前記各移動端末のホームアドレスから当該
    移動端末の気付けアドレスを検索し、検索した気付けア
    ドレスを宛先としてIPパケットを送出するホームエー
    ジェントと、 前記IP網上にあって他のIP網と相互接続を行い、移
    動端末のアドレス対応関係情報を移動端末または当該移
    動端末が契約するサブネットのホームエージェントから
    受信して保持し、IPパケット送出要求を受信し、この
    送出要求が含むホームアドレスから当該移動端末の気付
    けアドレスを検索し、検索した気付けアドレスを宛先と
    してIPパケットを送出するボーダゲートウェイから構
    成される通信システムにおける端末位置情報管理方法で
    あって、 前記移動端末または当該移動端末が契約するサブネット
    のホームエージェントは、当該移動端末と他のIP網と
    の通信中に、ボーダゲートウェイに対して当該移動端末
    のアドレス対応関係情報を送信することを特徴とする端
    末位置情報管理方法。
  2. 【請求項2】 前記ボーダゲートウェイは、このボーダ
    ゲートウェイが移動端末と他のIP網との通信経路上に
    ある場合に、 当該移動端末または当該移動端末が契約するサブネット
    のホームエージェントに対し、当該移動端末が経由する
    ボーダゲートウェイとして当該通信とボーダゲートウェ
    イとを特定する情報(通信対応関係情報)を送信し、 当該移動端末または当該移動端末が契約するサブネット
    のホームエージェントは、当該移動端末と他のIP網と
    の通信経路上にあるボーダゲートウェイのみに対して、
    当該移動端末のアドレス対応関係情報を送信することを
    特徴とする請求項1に記載の端末位置情報管理方法。
  3. 【請求項3】 前記移動端末と他のIP網との通信のう
    ち、特定の条件を満たすものについて前記ホームエージ
    ェントが当該移動端末のアドレス対応関係情報を送信す
    るか、前記ボーダゲートウェイが当該通信とボーダゲー
    トウェイとの対応関係情報(通信対応関係情報)を送信
    することを特徴とする請求項2に記載の端末位置情報管
    理方法。
  4. 【請求項4】 前記ホームエージェントにおける特定の
    条件の判定は、下記の条件のいずれか一つまたはこれら
    の適宜の組み合わせによることを特徴とする請求項2に
    記載の端末位置情報管理方法。 (a)IPパケット統計値であって、当該移動端末の通
    信のIPパケット統計結果が当該特定の条件を満たすか
    否か。 (b)移動端末のプロファイル条件であって、当該通信
    中の移動端末のプロファイルが当該特定条件を満たすか
    否か。 (c)IPパケットのユーザデータのアプリケーション
    種別であって、当該移動端末の通信に係るIPパケット
    のユーザデータのアプリケーション種別が当該特定条件
    を満たすか否か。
  5. 【請求項5】 サブネットと契約している各移動端末の
    固有アドレス(ホームアドレス)と位置情報(気付けア
    ドレス)との対応関係情報(アドレス対応関係情報)を
    保持し、前記各移動端末へのIPパケット送出要求を受
    信し、この送出要求が含む前記各移動端末のホームアド
    レスから当該移動端末の気付けアドレスを検索し、検索
    した気付けアドレスを宛先としてIPパケットを送出す
    るホームエージェントと、 前記IP網上にあって他のIP網と相互接続を行い、移
    動端末のアドレス対応関係情報を移動端末または当該移
    動端末が契約するサブネットのホームエージェントから
    受信して保持し、IPパケット送出要求を受信し、この
    送出要求が含むホームアドレスから当該移動端末の気付
    けアドレスを検索し、検索した気付けアドレスを宛先と
    してIPパケットを送出するボーダゲートウェイと、 1以上のサブネットを含み、他の1以上のIP網と相互
    接続されているIP網とから構成される通信システムに
    おける端末位置情報管理システムであって、 移動端末または当該移動端末が契約するサブネットの前
    記ホームエージェントは、当該移動端末と他のIP網と
    の通信中に、前記ボーダゲートウェイに対して当該移動
    端末のアドレス対応関係情報を送信する機能を有するも
    のであることを特徴とする端末位置情報管理システム。
  6. 【請求項6】 前記ボーダゲートウェイは、このボーダ
    ゲートウェイが移動端末と他のIP網との通信経路上に
    ある場合に、 当該移動端末または当該移動端末が契約するサブネット
    のホームエージェントに対し、当該移動端末が経由する
    ボーダゲートウェイとして当該通信とボーダゲートウェ
    イとを特定する情報(通信対応関係情報)を送信し、 当該移動端末または当該移動端末が契約するサブネット
    のホームエージェントは、当該移動端末と他のIP網と
    の通信経路上にあるボーダゲートウェイのみに対して、
    当該移動端末のアドレス対応関係情報を送信する機能を
    有するものであることを特徴とする請求項5に記載の端
    末位置情報管理システム。
  7. 【請求項7】 前記移動端末と他のIP網との通信のう
    ち、特定の条件を満たすものについて前記ホームエージ
    ェントが当該移動端末のアドレス対応関係情報を送信す
    るか、前記ボーダゲートウェイが当該通信とボーダゲー
    トウェイとの対応関係情報(通信対応関係情報)を送信
    することを特徴とする請求項6に記載の端末位置情報管
    理システム。
  8. 【請求項8】 前記ホームエージェントにおける特定の
    条件の判定は、下記の条件のいずれか一つまたはこれら
    の適宜の組み合わせによることを特徴とする請求項6に
    記載の端末位置情報管理システム。 (a)IPパケット統計値であって、当該移動端末の通
    信のIPパケット統計結果が当該特定の条件を満たすか
    否か。 (b)移動端末のプロファイル条件であって、当該通信
    中の移動端末のプロファイルが当該特定条件を満たすか
    否か。 (c)IPパケットのユーザデータのアプリケーション
    種別であって、当該移動端末の通信に係るIPパケット
    のユーザデータのアプリケーション種別が当該特定条件
    を満たすか否か。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれかに記載の端末位
    置情報管理システムに用いるホームエージェントであっ
    て、前記移動端末のホームアドレスと当該移動端末が契
    約しているサービス内容との対応関係を予め登録してお
    き、当該移動端末宛てのIPパケットを受信したとき
    に、当該移動端末のホームアドレスに対応するサービス
    内容を検索し、このサービス内容が前記予め登録されて
    いるサービス内容に合致したときにサービスを許容する
    機能を有するものであることを特徴とするホームエージ
    ェント。
  10. 【請求項10】 請求項5〜8のいずれかに記載の端末
    位置情報管理システムに用いるボーダゲートウェイであ
    って、前記移動端末のホームアドレスと当該移動端末が
    契約しているサービス内容との対応関係を予め登録して
    おき、当該移動端末宛てのIPパケットを受信したとき
    に、当該移動端末のホームアドレスに対応するサービス
    内容を検索し、このサービス内容が前記予め登録されて
    いるサービス内容に合致したときにサービスを許容する
    機能を有するものであることを特徴とするボーダゲート
    ウェイ。
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