JPWO2006098298A1 - 生活習慣改善支援システム及び生活習慣改善支援方法 - Google Patents

生活習慣改善支援システム及び生活習慣改善支援方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ポイント等のインセンティブ情報を正確に付与することができる生活習慣改善支援システムを提供することを目的とする。本発明に係る生活習慣改善支援システムは、患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を測定する測定部(12)と、第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を入力する情報入力部(41)と、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成部と、前記インセンティブ情報を表示する表示部(13)とを備える。

Description

本発明は、生活習慣の改善を支援するシステムに関し、特に、システムの利用者に対してポイントなどのインセンティブ情報を付与する際の技術に関する。
生活習慣病の治療において、食事療法と運動療法は基本的な事項である。しかしながら、それらは、日常生活において患者が常に気を付ける必要があることから、継続することが困難であることが多い。
近年、運動継続の中止を防止するために、運動量を得点化し、測定期間内に所定の運動目標に達していれば加点、達成していなければ減点する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。あるいは、運動を楽しく長期間継続させることを目的として、運動量をキャラクタで表示し、達成度に応じてキャラクタが成長したり、継続期間や中断の程度に応じてキャラクタの体型や表情が変化したりする歩数計が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、このような機能を備えた歩数計を使用していても具体的に得るものがないため、利用者によっては満足感が得られない場合がある。結局は、同じ運動の繰り返しであるために飽きが生じ、日々の運動を継続することについて達成感が得られないことが多い。
そこで、特許文献3で提案されている健康機器では、適切な運動の継続、効果ある運動量、定められた日時での生体情報の測定、医師のアドバイスに従った測定や生活など、健康の維持増進のための行為や測定値の改善があったときに、利用者に対してポイントを付与する。そして、このポイントが所定のポイントに達したら、利用者が商品やサービスを入手することができるようになっている。
特開平11−178967号公報 特開平11−52834号公報 特開2003−141260号公報
しかしながら、上記従来技術によると、健康機器を用いた運動や測定等を利用者本人が行ったかどうかを確かめることは困難である。例えば、利用者の代わりにその家族の者が測定を行なったとしても、その測定結果に応じたポイントが付与されてしまう。このため、利用者に対して、必ずしも正しいポイントを付与することができないという課題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、ポイント等のインセンティブ情報を正確に付与することができる生活習慣改善支援システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る生活習慣改善支援システムは、患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成手段と、前記インセンティブ情報を出力する出力手段とを備える。
また、本発明に係る生活習慣改善支援方法は、患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成ステップと、前記インセンティブ情報を出力する出力ステップとを含む。
また、本発明に係る生活習慣改善支援プログラムは、患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成ステップと、前記インセンティブ情報を出力する出力ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明に係る生活習慣改善支援システムによれば、インセンティブ情報を正確に付与することが可能になるという効果が奏される。
図1は、本発明の実施の形態1における生活習慣改善支援システムの概略構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1におけるサーバ装置の詳細構成図である。 図3は、本発明の実施の形態1における生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態1における生体情報記憶部に記憶されているデータ例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1におけるポイント・課金記憶部に記憶されているデータ例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1における暫定ポイントとアドバイスのお知らせ画面例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1における確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1におけるポイント・課金記憶部に記憶されている別のデータ例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1におけるインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態1におけるポイント確定の動作を示すフローチャートである。 図11は、本発明の実施の形態2における生活習慣改善支援システムの概略構成図である。 図12は、本発明の実施の形態2におけるポイント・課金記憶部に記憶されているデータ例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態2における生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。 図14は、本発明の実施の形態2における別の生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。 図15は、本発明の実施の形態2における別の生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態2における確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態2におけるポイント・課金記憶部に記憶されている別のデータ例を示す図である。 図18は、本発明の実施の形態2における確定ポイントとアドバイスのお知らせ画面例を示す図である。 図19は、本発明の実施の形態3における生活習慣改善支援システムが診療所にポイントを付与する動作を示すフローチャートである。 図20は、本発明の実施の形態3におけるポイント・課金記憶部に記憶されているデータ例を示す図である。
符号の説明
1 クライアント端末
2 通信網
3 サーバ装置
4 診療所端末
10、40 電源ボタン
11、41 情報入力部
12 測定部
13、43 表示部
14、44 CPU
15、31、45 送受信部
16、46 情報記憶部
31 送受信部
32 CPU
33 情報記憶部
310 送受信部
320 インセンティブ情報作成部
321 暫定部
322 修正部
330 アドバイス情報作成部
340 相関関係記憶部
350 生体情報記憶部
360 ポイント・課金記憶部
本発明に係る生活習慣改善支援システムは、患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成手段と、前記インセンティブ情報を出力する出力手段とを備える。これにより、患者によって申告される第1の生体情報だけでなく、第三者機関によって申告される第2の生体情報にも基づいてインセンティブ情報が作成されることになるので、患者に対してインセンティブ情報を正確に付与することが可能となる。
また、前記インセンティブ情報作成手段は、前記第1の生体情報に基づいて、暫定的な前記インセンティブ情報である暫定インセンティブ情報を作成した後、前記暫定インセンティブ情報と前記第2の生体情報とに基づいて、確定的な前記インセンティブ情報である確定インセンティブ情報を作成する。これにより、出力手段によって暫定インセンティブ情報が出力された場合は、患者の生活習慣改善に対する努力を否定することがなく評価するため、生活習慣改善の実施を継続させる効果がある。他方、出力手段によって確定インセンティブ情報が出力された場合は、正確に付与されたインセンティブ情報が患者に提示されることになるので、第1の生体情報が患者本人の生体情報であるときは、患者に対して高いインセンティブが働くようにすることが可能となる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報との相関関係を記憶する相関関係記憶手段を備え、前記インセンティブ情報作成手段は、前記相関関係と前記第1の生体情報とに基づいて前記第2の生体情報の予想値を求め、前記第2の生体情報の予想値と前記第2の生体情報との乖離度合いが小さいほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する。これにより、相関関係が明らかな疾患については予想値を正確に得ることができるので、第1の生体情報に含まれる虚偽の程度が低いほど、予想値と第2の生体情報との乖離度合いも小さくなる。すなわち、乖離度合いが小さいほど、患者に対してより高いインセンティブが働くことになり、患者がより積極的に生活習慣を改善することを期待することができる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第2の生体情報の目標値を記憶する目標値記憶手段を備え、前記インセンティブ情報作成手段は、前記目標値に対する前記第2の生体情報の達成度合いが高いほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する。これにより、日常の生活習慣改善が治療に効果的であった場合に、患者に対して大きなインセンティブが働くようにすることが可能となる。すなわち、目標値に対する第2の生体情報の達成度合いが高いほど、患者に対してより高いインセンティブが働くことになり、患者がより積極的に生活習慣を改善することを期待することができる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第2の生体情報を記憶する生体情報記憶手段を備え、前記インセンティブ情報作成手段は、前回の前記第2の生体情報に対する今回の前記第2の生体情報の改善度合いが高いほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する。これにより、日常の生活習慣改善が治療に効果的であった場合に、患者に対して大きなインセンティブが働くようにすることが可能となる。すなわち、前回に対する今回の第2の生体情報の改善度合いが高いほど、患者に対してより高いインセンティブが働くことになり、患者がより積極的に生活習慣を改善することを期待することができる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第1の生体情報に基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するアドバイスを示す情報であるアドバイス情報を作成するアドバイス情報作成手段を備え、前記出力手段は、前記アドバイス情報を出力する。これにより、患者は、自分にあった具体的なアドバイスを受けることになるため、より生活習慣改善の効果を上げることが可能となる。
また、前記インセンティブ情報作成手段は、前記インセンティブ情報に基づいて、前記第三者機関の取り組みに対するインセンティブを高めるための情報である第三者機関インセンティブ情報を作成し、前記出力手段は、前記第三者機関インセンティブ情報を出力する。これにより、第三者機関の取り組みに対するインセンティブ情報を患者に示すことが可能となる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記患者が所有するクライアント端末と、前記第三者機関が所有する第三者機関端末とを備え、前記クライアント端末は、前記第1の生体情報の入力を受け付ける第1の生体情報受付手段と、前記第1の生体情報受付手段により受け付けられた前記第1の生体情報を前記第1の生体情報取得手段にネットワークを介して送信する第1の生体情報送信手段とを備え、前記第三者機関端末は、前記第2の生体情報の入力を受け付ける第2の生体情報受付手段と、前記第2の生体情報受付手段により受け付けられた前記第2の生体情報を前記第2の生体情報取得手段に前記ネットワークを介して送信する第2の生体情報送信手段とを備える。これにより、クライアント端末と第三者機関端末とサーバ装置との間でリアルタイムに情報が送受信されるので、患者は即座に情報を入手することができる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記患者が所有するクライアント端末と、前記第三者機関が所有する第三者機関端末とを備え、前記クライアント端末は、前記第1の生体情報の入力を受け付ける第1の生体情報受付手段と、前記第1の生体情報受付手段により受け付けられた前記第1の生体情報を前記第1の生体情報取得手段に記録媒体を介して送信する第1の生体情報送信手段とを備え、前記第三者機関端末は、前記第2の生体情報の入力を受け付ける第2の生体情報受付手段と、前記第2の生体情報受付手段により受け付けられた前記第2の生体情報を前記第2の生体情報取得手段にネットワークを介して送信する第2の生体情報送信手段とを備える。これにより、クライアント端末がインターネット等のネットワークに接続されていない場合でも、患者は本システムを利用することが可能となる。
また、前記第1の生体情報は、前記患者の生活習慣の結果を示す情報である。これにより、例えば運動量のように、患者の体内に存在する物質とは言えないものでも、患者の生活習慣の結果を示す情報である以上、本システムにおいて利用することが可能となる。
なお、本発明は、このような生活習慣改善支援システムとして実現することができるだけでなく、このような生活習慣改善支援システムが備える特徴的な手段をステップとする生活習慣改善支援方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における生活習慣改善支援システムの概略構成図である。このシステムは、生活習慣の改善を支援するシステムである。ここでは、ADSLや携帯電話網などの通信網2を介して、クライアント端末1と、サーバ装置3と、第三者機関端末である診療所端末4とが接続されている状態を表している。
クライアント端末1は、患者が所有する端末であり、電源ボタン10、情報入力部11、測定部12、表示部13、CPU14、送受信部15、及び情報記憶部16を備えている。電源ボタン10は、本端末1の電源をオン/オフするためのボタンである。情報入力部11は、情報を入力するためのキーボード等である。測定部12は、尿中の塩分を定量的に測定することが可能な使い捨て型の測定チップ等であり、本発明に係る第1の生体情報受付手段に相当する。表示部13は、後述するインセンティブ情報やアドバイス情報などを表示するためのディスプレイ等である。CPU14は、生活習慣改善支援に関係する各種処理を行う中央演算処理装置である。送受信部15は、サーバ装置3等との間で情報を送受信する通信ボード等であり、本発明に係る第1の生体情報送信手段に相当する。情報記憶部16は、患者IDなどの情報を記憶するハードディスク等である。
サーバ装置3は、当該システムによって実現されるサービス(以下、単に「サービス」という)の提供体が所有する装置であり、送受信部31、CPU32、及び情報記憶部33を備えている。送受信部31は、クライアント端末1等との間で情報を送受信する通信ボード等であり、本発明に係る第1の生体情報取得手段、第2の生体情報取得手段、及び出力手段に相当する。CPU32は、生活習慣改善支援に関係する各種処理を行う中央演算処理装置である。情報記憶部33は、生体情報など各種情報を記憶するハードディスク等である。
診療所端末4は、診療所などの第三者機関が所有する端末であり、電源ボタン40、情報入力部41、表示部43、CPU44、送受信部45、及び情報記憶部46を備えている。電源ボタン40は、本端末4の電源をオン/オフするためのボタンである。情報入力部41は、情報を入力するためのキーボード等であり、本発明に係る第2の生体情報受付手段に相当する。表示部43は、後述する検査結果などを表示するためのディスプレイ等である。CPU44は、生活習慣改善支援に関係する各種処理を行う中央演算処理装置である。送受信部45は、サーバ装置3等との間で情報を送受信する通信ボード等であり、本発明に係る第2の生体情報送信手段に相当する。情報記憶部46は、診療所IDなどの情報を記憶するハードディスク等である。
図2は、前記サーバ装置3の詳細構成図である。図2に示されるように、サーバ装置3は、機能的には、送受信部310と、インセンティブ情報作成部320と、アドバイス情報作成部330と、相関関係記憶部340と、生体情報記憶部350と、ポイント・課金記憶部360を備えている。
送受信部310は、前記送受信部31(図1参照)を機能的に表した手段である。インセンティブ情報作成部320は、本発明に係るインセンティブ情報作成手段に相当し、インセンティブ情報を作成する。インセンティブ情報とは、患者に与えるポイントなど、患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報をいう。インセンティブ情報作成部320は、暫定的なインセンティブ情報を作成する暫定部321と、この暫定的なインセンティブ情報を修正する修正部322とを有する。修正部322が暫定的なインセンティブ情報を修正すると、確定的なインセンティブ情報が作成されることになる。アドバイス情報作成部330は、本発明に係るアドバイス情報作成手段に相当し、アドバイス情報を作成する。アドバイス情報とは、患者の生活習慣の改善に対するアドバイスを示す情報をいう。相関関係記憶部340は、本発明に係る相関関係記憶手段に相当し、測定結果等とポイントとの相関関係(後述する)や、第1の生体情報と第2の生体情報との相関関係を記憶している。ここで、第1の生体情報とは、尿中塩分など、患者によって申告される患者の生体情報をいい、第2の生体情報とは、血圧値など、第三者機関によって申告される患者の生体情報をいう。第1の生体情報と第2の生体情報との間には相関関係がある(後述する)。生体情報記憶部350は、本発明に係る生体情報記憶手段に相当し、第1の生体情報や第2の生体情報などの生体情報を記憶する。ポイント・課金記憶部360は、ポイントや課金に関する情報を記憶する。
ところで、生活習慣病の患者は、医者の指導の下で目標をもって生活習慣の改善に取り組んでいる。特に、高血圧患者は、食事指導において塩分量の上限目標を意識して生活している。また、食事において摂取した塩分量は、尿中に排泄された塩分量から見積もることが可能である。本実施の形態では、患者は、毎日一定時刻に尿中塩分を測定し、その測定結果をクライアント端末1からサーバ装置3に送信する。サーバ装置3は、患者の生活習慣改善状態を判定し、その判定結果をポイントに換算してクライアント端末1に返送する。これにより、患者は、日々の自分の食事を振り返ることが可能となる。
前記ポイント付与の一例を示す。例えば、早朝第一尿の塩分濃度を測定する場合において、塩分濃度の目標値を2g/lとしたとき、測定塩分濃度が2g/l以内であれば+5ポイント、4g/l以内であれば+3ポイント、6g/l以内であれば+1ポイントを付与する。また、測定頻度の目標数を3回/週としたとき、測定頻度が4回/週以上であれば+5ポイント、3回/週であれば+3ポイント、1〜2回/週であれば+1ポイントを付与する。さらに、このときは、測定頻度が12回/月を越えるとボーナスポイントとして+5ポイントを付与する。このように早朝第1尿の塩分濃度の測定結果および測定頻度とポイントとの相関関係は相関関係記憶部340に記憶されている。サーバ装置3のインセンティブ情報作成部320は、この相関関係に基づいて測定結果等をポイントに換算する。
図3は、本発明の実施の形態1における生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。以下、図1から図3を用いて、本生活習慣改善支援システムの動作を説明する。
患者は、測定部12を用いて日々の測定を実施して、得られた測定結果をクライアント端末1からサーバ装置3に送信する(ステップ1)。このように送信される情報には、測定結果だけでなく、送信元の端末情報、測定日時、および測定頻度も含まれる。端末情報は、例えば、患者を識別するための情報である患者IDであり、患者IDは、クライアント端末1の情報記憶部16に予め記憶されている。このように、本生活習慣改善支援システムでは、患者IDを用いて情報を送受信するため、個人情報の漏洩に配慮した仕組みを導入している。測定日時は、尿中塩分濃度を測定した日時を示す情報である。測定頻度は、尿中塩分濃度を測定した頻度を示す情報であり、例えば1回/9月第1週など、一定期間における測定回数により表すことができる。
クライアント端末1によって送信された情報は、サーバ装置3の送受信部31によって受信され、生体情報記憶部350に記憶される(ステップ2)。図4は、生体情報記憶部350に記憶されているデータ例を示す図である。図4に示されるように、生体情報記憶部350は、サーバ受信日時、患者ID、診療所ID、測定日時、塩分測定結果、塩分測定頻度、診療所測定結果をそれぞれ関連付けて記憶する。
次に、サーバ装置3内の暫定部321は、測定結果をポイントに換算し、そのポイントとその時点における累計ポイントとをポイント・課金記憶部360に記憶する(ステップ3)。ここで換算したポイントは暫定的なポイントであり、確定はしていない。また、サーバ装置3内の暫定部321は、測定結果とともに送信されてきた測定頻度をポイントに換算し、測定結果から得られた暫定ポイントと併せて累計暫定ポイントとする。この際、暫定ポイントは、塩分濃度の目標値と測定頻度の目標値とに基づいて判定される。塩分濃度の目標値と測定頻度の目標値とは、診療所端末4からサーバ装置3に送信され、サーバ装置3の相関関係記憶部340に記憶されている。
図5は、ポイント・課金記憶部360に記憶されているデータ例を示す図である。図5に示されるように、ポイント・課金記憶部360は、患者ID、診療所ID、受信日時、暫定ポイント、累計暫定ポイント、使用ポイント、確定ポイントをそれぞれ関連付けて記憶する。
図4に示されるように、2004年9月2日の測定については、測定塩分濃度が4g/lであるので+3ポイントが付与される。この測定は9月第1週の1回目の測定であるため、さらに+1ポイントが付与される。したがって、図5に示すように、2004年9月2日の測定に対して合計4ポイントが暫定ポイントとして付与される。
同様に、2004年9月3日の測定については、測定塩分濃度が2g/lであるので+5ポイントが付与される。この測定は9月第1週の2回目の測定であるため、測定頻度に対するポイントの追加はない。したがって、2004年9月3日の測定に対して合計5ポイントが暫定ポイントとして付与され、累計暫定ポイントは9ポイントとなる。
次に、2004年9月5日の測定については、測定塩分濃度が6g/lであるので+1ポイントが付与される。この測定は9月第1週の3回目の測定であるため、さらに+3ポイントが付与される。したがって、2004年9月5日の測定に対して合計4ポイントが暫定ポイントとして付与され、累計暫定ポイントは13ポイントとなる。これにより、9月第1週の測定に対する累計暫定ポイントは13ポイントとなる。
アドバイス情報作成部330は、アドバイス情報を作成する(ステップ4)。このアドバイスには、前日の食事に対する評価と、その日の食事の目標とが含まれる。例えば、患者の尿中の塩分測定結果を判定することで前日の食事で摂取した塩分量が目標値内であれば、その前日の食事内容は患者に適していることを褒め、かつそのような生活を続けることを示唆する内容とする。一方、目標値から大幅に外れている場合は、まずは測定を行ったことについて褒めた上で、患者に原因特定の作業をするよう促す内容(すなわち、前日の食事内容において何が塩分量を多くした原因なのかを患者に思い起こさせるような内容)とする。
このようにクライアント端末1から測定結果が送信されてくる度に、累計暫定ポイントが算出され、また、アドバイス情報が作成される。この累計暫定ポイントとアドバイス情報とは、サーバ装置3の送受信部310によってクライアント端末1に送信され、クライアント端末1の送受信部15によって受信される。これにより、クライアント端末1の表示部13には、暫定ポイントとアドバイスのお知らせ画面が表示される。
図6は、暫定ポイントとアドバイスのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、前回までに獲得した累計暫定ポイントと、今回獲得した暫定ポイントと、その2つの合計である現在の累計暫定ポイントと、アドバイス情報とが含まれる。すなわち、患者の自己申告による第1の生体情報に基づいて作成されたインセンティブ情報もクライアント端末1に送信されることになる。このようにすれば、患者の生活習慣改善に対する努力を否定することがなく評価するため、生活習慣改善の実施を継続させる効果がある。また、測定結果だけでなく測定頻度にも基づいて作成されたインセンティブ情報がクライアント端末1に送信されることになるので、測定に対する患者の積極性が高まることを期待することができる。
このような生活習慣改善を1ヶ月続けた後、患者は診療所で診察を受ける。医師は、その診察時のデータ(診療所データ)を診療所に設置した診療所端末4からサーバ装置3に送信する(ステップ5)。ここでいう診療所データとは、検査結果と患者IDと測定日時と診療所IDであり、検査結果とは、診療所での検査において測定された血圧値である。
診療所端末4からの診療所データは、サーバ装置3の送受信部31によって受信され、生体情報記憶部350に記憶される。ここで、サーバ装置3の修正部322は、今回の診療時における血圧値(今回の血圧値)と、前回の診療時における血圧値(前回の血圧値)とを生体情報記憶部350から取得し、前回の血圧値に対する今回の血圧値の改善度合いを判定する。例えば、患者が高血圧患者である場合は、今回の血圧値が前回の血圧値を下回るほど、改善度合いは高くなる。そして、その判定の結果に基づいて、過去1ヶ月で患者が獲得した暫定ポイントが確定ポイントに修正されると、この確定ポイントはポイント課金記憶部360に記憶される(ステップ6)。このようにすれば、改善度合いが高いほど、より高い確定ポイントを付与することが可能となり、その結果、患者がより積極的に生活習慣改善を実施することを期待することができる。
なお、ここでは、改善度合いに基づいて暫定ポイントを確定ポイントに修正することとしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、患者によって申告されたポイントの妥当性を判定するためには、以下に説明するように、今回の血圧値と予想血圧値との乖離度合いに基づいて暫定ポイントを確定ポイントに修正するのが好ましい。
すなわち、本態性高血圧患者の中には、食塩摂取と高血圧との間に正の相関関係が見られる食塩感受性の高血圧患者が存在する(松岡光明著、「高血圧ナビゲーター」、P16−P17、株式会社メディカルレビュー社、2000年12月10日発行)。その、摂取食塩量の低下と血圧低下度との相関性(傾き)から、患者の尿中塩分量がわかると、その患者の診療所での検査値(今回の血圧値)を予想することができる。そこで、診療所によって申告された今回の血圧値と、患者によって申告された尿中塩分測定結果から求めた予想血圧値との乖離度合いに基づいて、患者によって申告された尿中塩分測定結果だけを根拠に付与されたポイントの妥当性を判定する。この妥当性の判定作業は、ステップ6において暫定ポイントを確定ポイントにする作業に相当する。例えば、今回の血圧値が{予想血圧値×97%〜予想血圧値×103%}の範囲に含まれる場合は、今回の血圧値と予想血圧値との乖離度合いが小さいと判定し、一方、今回の血圧値が{予想血圧値×97%〜予想血圧値×103%}の範囲に含まれない場合は乖離度合いが大きいと判定する。そして、乖離度合いが大きいと判定された場合は、獲得した暫定ポイントをそのまま確定ポイントとし、乖離度合いが小さいと判定された場合は、獲得した暫定ポイントの2倍を確定ポイントとする。
次に、サーバ装置3の送受信部310によって、確定ポイントと交換可能なインセンティブのメニューがクライアント端末1に送信され、クライアント端末1の送受信部15によって受信される。これにより、クライアント端末1の表示部13には、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ7)。
図7は、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、確定ポイントとインセンティブとが含まれる。もちろん、現在までの累計暫定ポイントが含まれてもよい。確定ポイントは、新たに獲得した確定ポイントでもよいし、現在までの累計確定ポイントでもよい。累計確定ポイントは、ポイント・課金記憶部360に記憶されている確定ポイントを累計することにより得ることができる。あるいは、図8に示されるように、確定ポイントだけでなく累計確定ポイントもポイント・課金記憶部360に記憶しておく構成を採用してもよい。インセンティブの例としては、課金料の値引きや、使い捨て型の測定チップの送付や、商品券・景品の送付などがある。そのインセンティブの内容が表示部13に表示されているので、患者は、その中から情報入力部11を用いて希望するインセンティブを選択する。この選択結果をクライアント端末1からサーバ装置3に送信することで、患者は、獲得した確定ポイントに応じたインセンティブを享受することができる。その際、クライアント端末1の表示部13には、インセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ8)。
図9は、インセンティブのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、患者が享受するインセンティブと、そのインセンティブを享受した後の確定ポイントとが含まれる。もちろん、インセンティブを享受する前の確定ポイントが含まれてもよい。これにより、患者は、インセンティブの申し込み処理が完了したことを知ることができ、また、その申し込み内容に誤りがないことを確認することができる。
図10は、ポイント確定の動作を示すフローチャートである。以下、図10、図4、及び図5を用いて、前記したポイント確定の手法を具体的に説明する。
図4に示されるように、2004年9月2日に測定された塩分濃度は4g/lであり、2004年9月3日に測定された塩分濃度は2g/lであり、2004年9月5日に測定された塩分濃度は6g/lであるので、この3日間に測定された塩分濃度の平均値は4g/lである(ステップ11)。この平均値4g/lを用いて前月からの摂取食塩量の低下を特定し、患者の摂取食塩量の低下と、相関関係記憶部340に記憶されている血圧低下度との相関性(傾き)から予想血圧値を求める(ステップ12)。そして、今回の血圧値が{予想血圧値×97%〜予想血圧値×103%}の範囲に含まれる場合は乖離度合いが小さいと判定し、獲得した暫定ポイントの2倍を確定ポイントとする(ステップ13→14)。例えば、図5に示されるように、2004年10月2日の最終的な累計暫定ポイントが12ポイントである場合において乖離度合いが小さいと判定されたときは、この暫定ポイントを2倍して24ポイントを確定ポイントとする。一方、今回の血圧値が{予想血圧値×97%〜予想血圧値×103%}の範囲に含まれない場合は乖離度合いが大きいと判定し、獲得した暫定ポイントをそのまま確定ポイントとする(ステップ13→15)。例えば、2004年10月2日の最終的な累計暫定ポイントが12ポイントである場合において乖離度合いが大きいと判定されたときは、この暫定ポイントをそのまま確定ポイントとする。
以上のように、本実施の形態の生活習慣改善支援システムでは、クライアント端末1から送信されてきた生体情報だけでなく、診療所端末4から送信されてきた客観的な生体情報をも用いてインセンティブ情報が作成されることになり、インセンティブ情報を正確に付与することができる。例えば、患者の代わりにその家族の者が測定を行なった場合は、その尿中塩分測定結果から求めた予想血圧値と、診療所が測定した患者の血圧値との乖離度合いが大きくなるため、低い確定ポイントを付与することが可能となる。他方、患者本人が測定を行なった場合は、前記乖離度合いが小さくなるため、高い確定ポイントを付与することが可能となる。
また、従来の生活習慣改善支援システムでは、生活習慣改善の実行頻度や実行結果でポイントが決定されており、医師の診断結果を用いてポイントを決定するという手法を取っていなかった。従って、生活習慣改善が無駄に終わったり、あるいはポイント目的の生活習慣改善になってしまったりすることがあり、その結果、本来の目的である病状の改善と結びつかないことがあった。
それに対して、本生活習慣改善支援システムでは、医師の診断結果を考慮してポイントが確定される。そのため、前記したように、生活習慣改善に取り組んだのが本当に患者本人であるかどうか、診療所で測定した検査結果を用いて判定することができる。また、医師の管理下での改善プログラムであることから、治療に効果的な範囲で目標設定をすることが可能である。
もちろん、日々の生活習慣改善の結果が治療に反映されていることを患者自身が実感することで、より早期に生活習慣改善の習慣がつくという効果もある。また、日々の測定結果だけでなくポイントおよびアドバイスを患者に提示することから、測定を行う動機付けを継続的に提供することができるという効果もある。この際、仮に前日の測定結果が悪いものであっても、ポイントは加算されることから、測定の継続を促すことができる。
また、クライアント端末1は測定チップ等の測定部12を備えているので、簡便に測定結果をサーバ装置3に送信することが可能である。これにより、日々の測定が継続することを期待することができる。
なお、ここでは、尿中塩分の測定に関して説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、測定対象は、患者の生活習慣の結果を示す指標であって、家庭等で患者が測定できる項目であればよい。例えば、尿中タンパク量、尿糖、血糖値、血圧、体重、歩数などを測定するようにしてもよい。もっとも、患者側で測定する対象が変われば、それに応じて診療所側で測定する対象も変えるのが好ましい。例えば、患者が糖尿病患者であり、尿中塩分に代えて血糖を測定する場合、診療所は血圧に代えてヘモグロビンA1cを測定するのが好ましい。尿中塩分と血圧との間に相関関係があるように、血糖とヘモグロビンA1cとの間にも相関関係があるからである。患者側と診療所側とで異なる項目について測定するのではなく同じ項目について測定してもよいのはもちろんである。
また、ここでは、尿中塩分の濃度によって測定結果を取り扱っているが、本発明はこれに限定されない。例えば、尿中塩分の濃度について尿量補正やクレアチニン補正を行うことで、塩分量に変換した測定結果を取り扱ってもよい。クレアチニン補正とは、尿中のクレアチニン濃度を測定し、その結果を用いて、尿中塩分濃度から1日尿中塩分排泄量を算出する方法である。このような場合、塩分量としては、例えば1日尿中塩分排泄量を採用することが可能である。
また、ここでは、早朝第1尿に含まれる尿中塩分を測定したが、採尿時間は特に限定されない。例えば、早朝第2尿や夜間尿に含まれる尿中塩分を測定してもよい。
また、ここでは、測定結果と測定頻度とを使用して暫定ポイントを算出したが、本発明はこれに限定されない。例えば、測定頻度のみを使用して暫定ポイントを算出してもよい。
また、ここでは、乖離度合いが大きい場合は、獲得した暫定ポイントをそのまま確定ポイントとし、乖離度合いが小さい場合は、獲得した暫定ポイントの2倍を確定ポイントとすることとしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、乖離度合いが小さいほど、より高い確定ポイントを付与する方法であれば、他の方法を採用してもよい。
また、ここでは、第1の生体情報(尿中塩分)から予想される値と、第2の生体情報(血圧)との乖離度合いに基づいて、暫定ポイントを修正することとしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、第2の生体情報の目標値を記憶する目標値記憶手段をサーバ装置3に備えておき、この目標値に対する第2の生体情報の達成度合いに基づいて、暫定ポイントを修正するようにしてもよい。これにより、日常の生活習慣改善が治療に効果的であった場合に、患者に対して大きなインセンティブが働くようにすることが可能となる。そのため、患者の生活習慣改善に対するモチベーションが上がることを期待することができる。すなわち、第2の生体情報の達成度合いが高いほど、より高い確定ポイントを付与する仕組みにすると、患者がより積極的に生活習慣改善を実施することを期待することができる。
また、測定部12によって測定された結果に基づいてアドバイスおよび暫定ポイントを作成するための手段をクライアント端末1内に備えていてもよい。このようにすると、クライアント端末1は、測定毎に情報をサーバ装置3に送信する必要がない。すなわち、必要な時だけ(例えば、大幅な異常値が出た時や、サーバ装置3からの定期的な結果チェックの時だけ)、クライアント端末1とサーバ装置3との交信を行えばよくなるため、サーバ装置3の負荷が減少する。また、クライアント端末1は、サーバ装置3との交信時間がないため、よりリアルタイムなアドバイスを得ることが可能となる。
また、ここでは、塩分測定の頻度は、クライアント端末1内で計算されて情報記憶部16に記載された後、送受信部15からサーバ装置3に送信されて生体情報記憶部350に記憶される構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、クライアント端末1からサーバ装置3に送信される情報は塩分測定結果および測定日時だけとし、サーバ装置3のインセンティブ情報作成部320によって一定期間における測定回数が判定される構成としてもよい。
また、ここでは、診療所を例示して説明したが、診療所は第三者機関の一例である。ここでいう第三者機関には、診療所や病院はもちろん、保健所、健康管理センター、臨床検査センター等も含まれる。このように、第三者機関によって申告される情報は客観的で信憑性があるので、インセンティブ情報を正確に付与することができる。
また、ここでは、本システムの利用者を患者と呼んでいるが、ここでいう患者には、現実に治療が必要でない者も含まれる。すなわち、前記した第三者機関を利用する者である以上、ここでいう患者に該当する。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、ネットワークを介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信していたが、本実施の形態2では、記録媒体を介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信する。その他の構成については、前記実施の形態1と同じである。
図11は、本発明の実施の形態2における生活習慣改善支援システムの概略構成図である。クライアント端末101は、情報記憶部16の代わりに、SDカードのような不揮発性の外部メモリに対して情報を読み書きする外部メモリ接続部117を備えている。外部メモリ接続部117は、本発明に係る第1の生体情報送信手段に相当する。診療所端末104も、SDカードのような不揮発性の外部メモリに対して情報を読み書きする外部メモリ接続部147を備えている。クライアント端末101は、インターネットなどの通信網2に接続されていない。サーバ装置3と診療所端末104とは、インターネットなどの通信網2を介して接続されている。その他の構成については、実施の形態1の図1に示した構成と同じである。
図12は、本発明の実施の形態2におけるポイント・課金記憶部360に記憶されているデータ例を示す図である。受信日時が全て同日(2004年10月2日)である点を除き、実施の形態1において説明した図5と同じである。受信日時が同日になるのは、SDカードを診療所に持って行った日に処理を一括して行うためであるが、詳細については後述する。
なお、本実施の形態においては、サーバ装置3と診療所端末10とがインターネットなどの通信網2を介して接続されている場合について説明するが、サーバ装置3は診療所内に設置されていてもよい。その場合、サーバ装置3と診療所端末10とは、診療所内におけるLANを介して接続されることになる。
図13は、本発明の実施の形態2における生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。以下の説明では、実施の形態1と同様の動作については詳しい説明を省略する。
まず、クライアント端末101の外部メモリ接続部117には、SDカードのような外部メモリが接続されている。患者がクライアント端末101を用いて尿中塩分を測定すると、その測定結果が外部メモリ接続部117を通じてSDカードに記録される。患者は、診療所に向かう際、SDカードをクライアント端末101から取り出して持参する。SDカードが診療所端末104の外部メモリ接続部147に接続されると、SDカードに記録されている測定結果が診療所端末104からサーバ装置3に送信される(ステップ11)。サーバ装置3は、診療所端末104から受信した測定結果に基づいて暫定ポイントと累計暫定ポイントとを算出する(ステップ12→13)。
また、診療所端末104に患者の血圧値が入力されると、その血圧値が診療所端末104からサーバ装置3に送信される(ステップ14)。サーバ装置3は、診療所端末104から受信した血圧値とその予想値との乖離度合いを求め、求めた乖離度合いに基づいて暫定ポイントを修正することにより確定ポイントを算出する(ステップ15)。そして、確定ポイントと交換可能なインセンティブのメニューを作成する。
ここで、本実施の形態2におけるポイント交換メニューは、サーバ装置3から診療所端末104に送信され、診療所端末104の送受信手段115によって受信され、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録される。その後、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードからポイント交換メニューが読み出されると、診療所端末104の表示部143には、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ16)。このお知らせ画面は、実施の形態1において説明した図7と同様であるため、ここでは説明を省略する。
患者は、診療所端末104の表示部143に表示されたポイント交換メニューの中から情報入力部141を用いて希望するインセンティブを選択する。希望するインセンティブを示す情報は、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録されるとともに、サーバ装置3に送信される。その結果、患者は、獲得した確定ポイントに応じたインセンティブを享受することができる。その後、インセンティブを享受した後の確定ポイントがサーバ装置3から診療所端末104に送信され、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録される(ステップ17)。これにより、診療所端末104の表示部143には、インセンティブのお知らせ画面が表示される。このお知らせ画面は、実施の形態1において説明した図9と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2における生活習慣改善支援システムでは、実施の形態1と同様、クライアント端末1から送信されてきた生体情報だけでなく、診療所端末4から送信されてきた客観的な生体情報をも用いてインセンティブ情報が作成されることになり、インセンティブ情報を正確に付与することができる。また、SDカードを介してクライアント端末1と診療所端末4との間で情報が送受信されるので、クライアント端末1がネットワークに接続されていない場合でも、患者は本システムを利用することが可能となる。
なお、ここでは、暫定ポイントやアドバイス情報を出力しない形態(患者に提示しない形態)について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、記録媒体を介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信する場合でも、実施の形態1と同様、暫定ポイントやアドバイス情報を出力するようにしてもよい。
図14は、本発明の実施の形態2における別の生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。図13と異なる点は、アドバイス情報を作成してからお知らせ画面を表示するまでのステップ24が追加された点のみである。すなわち、サーバ装置3は、実施の形態1と同様にアドバイス情報を作成し、そのアドバイス情報と暫定ポイントとを診療所端末104に送信する。これにより、診療所端末104の外部メモリ接続部147は、アドバイス情報と暫定ポイントとをSDカードに記録し、診療所端末104の表示部143には、暫定ポイントとアドバイスのお知らせ画面が表示される。このお知らせ画面は、実施の形態1において説明した図6と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、記録媒体を介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信する場合でも、実施の形態1と同様、暫定ポイントやアドバイス情報を診療所端末104の表示部143に表示することができる。これにより、実施の形態1と同様、患者は即座にポイントやアドバイスなどを知ることができる。ただし、このように診療所端末104の表示部143に各種画面が表示される形態によると、患者は即座にポイントやアドバイスなどを知ることができるというメリットがあるが、診療所内における処理負担が大きくなるというデメリットもある。そこで、患者がSDカードを持ち帰ってクライアント端末101の外部メモリ接続部117に接続したとき、クライアント端末101の表示部113に各種画面が表示されるようにしてもよい。
図15は、本発明の実施の形態2における別の生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。図13と異なる点は、各種画面が診療所端末104の表示部143ではなくクライアント端末101の表示部113に表示される点である。
すなわち、図13と同様、サーバ装置3によって作成されたポイント交換メニューは、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録される。ここで、診療所はSDカードを患者に返す。これにより、患者がSDカードを持ち帰ってクライアント端末101の外部メモリ接続部117に接続すると、クライアント端末101の表示部113には、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ36)。このお知らせ画面は、実施の形態1において説明した図7と同様であるため、ここでは説明を省略する。
そこで、患者は、クライアント端末101の表示部113に表示されたポイント交換メニューの中から情報入力部111を用いて希望するインセンティブを選択する。希望するインセンティブを示す情報は、クライアント端末101の外部メモリ接続部117によってSDカードに記録される。また、患者が測定部112を用いて日々の測定を実施している場合は、その測定結果もクライアント端末101の外部メモリ接続部117によってSDカードに記録される。
患者は、診療所に向かう際は、前回と同様、SDカードをクライアント端末101から取り出して持参する。そして、SDカードが診療所端末104の外部メモリ接続部147に接続されると、SDカードに記録されている情報が診療所端末104からサーバ装置3に送信される(ステップ31)。ここでサーバ装置3に送信される情報には、希望するインセンティブを示す情報と、前回の診療時から今回の診療時までの測定結果とが含まれる。これにより、サーバ装置3は、診療所端末104から受信した測定結果に基づいて暫定ポイントと累計暫定ポイントとを算出する(ステップ32→33)。
また、診療所端末104に患者の血圧値が入力されると、その血圧値が診療所端末104からサーバ装置3に送信される(ステップ34)。サーバ装置3は、診療所端末104から受信した血圧値とその予想値との乖離度合いを求め、求めた乖離度合いに基づいて暫定ポイントを修正することにより確定ポイントを算出する(ステップ35)。そして、確定ポイントと交換可能なインセンティブのメニューを作成する。このポイント交換メニューは、サーバ装置3から診療所端末104に送信され、診療所端末104の送受信手段115によって受信され、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録される。ここで、診療所はSDカードを患者に返す。これにより、患者がSDカードを持ち帰ってクライアント端末101の外部メモリ接続部117に接続すると、クライアント端末101の表示部113には、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ36)。
図16は、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、確定ポイントの増減とインセンティブとが含まれる。確定ポイントが増減するのは、SDカードを診療所に持って行った日に処理を一括して行うためである。すなわち、クライアント端末101においてインセンティブを選択すると確定ポイントは減ることになるが、その処理をサーバ装置3が行うのは、患者がSDカードを持参して次に診療所を訪れた際になる。そして、患者がSDカードを持参して次に診療所を訪れた際には、前回と同様、診療所で血圧値を測定するので新たな確定ポイントが発生することになる。従って、患者が診療所からSDカードを持ち帰ってクライアント端末101の外部メモリ接続部117に接続した時には、前記したように確定ポイントが増減しているのである。
以上のように、記録媒体を介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信する場合でも、診療所端末104の表示部143ではなくクライアント端末101の表示部113に各種画面を表示することができる。これにより、診療所端末104の表示部143に各種画面を表示する必要がなくなるので、診療所内における処理負担が大きくなるというデメリットも生じない。
もっとも、本形態によると、患者はポイントをリアルタイムに知ることができなくなるが、インセンティブをお知らせする際に確定ポイントの増減もお知らせするようにしているので、患者が混乱するという不具合を回避することができる。このお知らせ画面には、累計確定ポイントが含まれてもよい。この場合、累計確定ポイントは、ポイント・課金記憶部360に記憶されている確定ポイントを累計することにより得ることができる。あるいは、図17に示されるように、確定ポイントだけでなく累計確定ポイントもポイント・課金記憶部360に記憶しておく構成を採用してもよい。
なお、ステップ36では、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面を表示することとしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、ステップ36では、確定ポイントとアドバイスのお知らせ画面を表示するようにしてもよい。
図18は、確定ポイントとアドバイスのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、前回までに獲得した累計確定ポイントと、今回獲得した確定ポイントと、その2つの合計である現在の累計確定ポイントと、アドバイス情報とが含まれる。すなわち、確定ポイントとともに、暫定ポイントに基づいて作成されたアドバイス情報をクライアント端末101の表示部113に表示することも可能である。このお知らせ画面には、現在までの累計暫定ポイントが含まれてもよい。このようにすれば、前記した通り、患者の生活習慣改善に対する努力を否定することがなく評価するため、生活習慣改善の実施を継続させる効果がある。このように、確定ポイントとともにアドバイス情報を表示する構成は、実施の形態1においても採用することができるのは言うまでもない。
また、ここでは、記録媒体としてSDカードを例示したが、記録媒体はSDカードに限定されない。すなわち、miniSDカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マイクロドライブ、XDピクチャカード、USBメモリなど、持ち運び可能な不揮発性メモリであればよい。
また、ここでは、診療所端末104に外部メモリ接続部を備えた構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サーバ装置3と診療所端末104とが診療所内に設置されている場合は、サーバ装置3に外部メモリ接続部を備える構成としてもよい。この場合、サーバ装置3の外部接続メモリ部にSDカードを接続すると、クライアント端末101によってSDカードに記録された情報を直接サーバ装置3において読み込むことが可能となる。
(実施の形態3)
前記実施の形態1では、患者に対してポイントを付与する構成について説明したが、本実施の形態3では、患者だけでなく診療所などの第三者機関に対してもポイントを付与する構成を採用している。すなわち、本実施の形態3におけるインセンティブ情報作成部320は、患者に対するインセンティブ情報だけでなく第三者機関に対するインセンティブ情報も作成する。この第三者機関インセンティブ情報とは、第三者機関の取り組みに対するインセンティブを高めるための情報である。その他の構成については、前記実施の形態1と同じである。
図19は、本発明の実施の形態3における生活習慣改善支援システムが診療所にポイントを付与する動作を示すフローチャートである。
まず、前記実施の形態1において説明した各ステップが実行される。すなわち、診療所を受診している患者が生活習慣改善を家庭で実施すると、その実施情報が生活習慣改善支援システムに送信される。これにより、患者は、診療所での検査結果に基づいて算出された確定ポイントを得る。その結果、図5に示されるように、確定ポイントが患者ごとに記憶されることになる(ステップ21)。
そこで、サーバ装置3のインセンティブ情報作成部320は、一定期間(例えば1ヶ月)単位で確定ポイント数を診療所IDごとに集計する(ステップ22→23)。確定ポイント数が多い診療所は、生活習慣改善に取組んでいる患者数が多い診療所であるか、生活習慣改善がよく出来ている患者数が多い診療所であるか、又はその両方であるということができる。
よって、サーバ装置3のインセンティブ情報作成部320は、診療所が獲得した合計確定ポイント数により診療所を順位付けする(ステップ24)。例えば、1位の診療所には5ポイントを、2位の診療所には4ポイントを、3位の診療所には3ポイントを、4位の診療所には2ポイントを、5位の診療所には1ポイントを、それぞれ診療所ポイントとして与えると(ステップ25)、その結果がポイント・課金記憶部360の中に別のフォーマットで記憶される。
図20は、ポイント・課金記憶部360に記憶されているデータ例を示す図である。図20に示されるように、ポイント・課金記憶部360は、日付、診療所ID、確定ポイント総数、順位、診療所ポイントをそれぞれ関連付けて記憶する。ここでは、11月度の順位付けを表している。すなわち、15ポイントの累計診療所ポイントを獲得したID△△△△の診療所が1位であり、12ポイントの累計診療所ポイントを獲得したID△△△□の診療所が2位である状態を表している。
このような順位付けができると、その結果を患者に示す(ステップ26)。この示し方は、例えばインターネットを通じて示す方法など様々あり、特に限定されない。
以上のように、本実施の形態3では、患者だけでなく診療所に対してもポイントを付与する構成を採用しているので、その診療所ポイントを患者に示すことができる。これにより、診療所の生活習慣改善に対する取り組みを客観的にアピールすることができ、患者の受診中断などによる診療所離れを抑制する効果が得られる。
なお、診療所ポイントが一定ポイント以上になった場合は、診療所の本システム使用料金を割引くサービスなどを導入してもよい。このようにすれば、医療機関が生活習慣改善に取り組みやすくなるという効果を期待することができる。
このようなシステムを用いた生活習慣改善サービスを実施する場合は、以下のような事業体が参画したサービス事業を構築することが考えられる。すなわち、サーバ装置3を運営するサービス提供体を保険会社とし、患者へのサービスを生命保険とし、患者に対するインセンティブを掛け金のキャッシュバックとする。この場合、第三者機関である医療機関に対して、サービス提供体である保険会社がその効果度合いによりインセンティブとしてポイントを発行するのが好ましい。このようにすれば、ポイントを公表することによって医療機関の優良度を患者に提示することができるので、医療機関の認知度を高め、患者を集める効果を得ることができる。
本発明に係る生活習慣改善支援善システムは、インセンティブ情報を正確に付与することが必要な、生活習慣病患者(特に高血圧患者)の生活習慣の改善を支援するためのシステムとして有用である。
本発明は、生活習慣の改善を支援するシステムに関し、特に、システムの利用者に対してポイントなどのインセンティブ情報を付与する際の技術に関する。
生活習慣病の治療において、食事療法と運動療法は基本的な事項である。しかしながら、それらは、日常生活において患者が常に気を付ける必要があることから、継続することが困難であることが多い。
近年、運動継続の中止を防止するために、運動量を得点化し、測定期間内に所定の運動目標に達していれば加点、達成していなければ減点する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。あるいは、運動を楽しく長期間継続させることを目的として、運動量をキャラクタで表示し、達成度に応じてキャラクタが成長したり、継続期間や中断の程度に応じてキャラクタの体型や表情が変化したりする歩数計が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、このような機能を備えた歩数計を使用していても具体的に得るものがないため、利用者によっては満足感が得られない場合がある。結局は、同じ運動の繰り返しであるために飽きが生じ、日々の運動を継続することについて達成感が得られないことが多い。
そこで、特許文献3で提案されている健康機器では、適切な運動の継続、効果ある運動量、定められた日時での生体情報の測定、医師のアドバイスに従った測定や生活など、健康の維持増進のための行為や測定値の改善があったときに、利用者に対してポイントを付与する。そして、このポイントが所定のポイントに達したら、利用者が商品やサービスを入手することができるようになっている。
特開平11−178967号公報 特開平11−52834号公報 特開2003−141260号公報
しかしながら、上記従来技術によると、健康機器を用いた運動や測定等を利用者本人が行ったかどうかを確かめることは困難である。例えば、利用者の代わりにその家族の者が測定を行なったとしても、その測定結果に応じたポイントが付与されてしまう。このため、利用者に対して、必ずしも正しいポイントを付与することができないという課題がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、ポイント等のインセンティブ情報を正確に付与することができる生活習慣改善支援システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る生活習慣改善支援システムは、患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成手段と、前記インセンティブ情報を出力する出力手段とを備える。
また、本発明に係る生活習慣改善支援方法は、患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成ステップと、前記インセンティブ情報を出力する出力ステップとを含む。
また、本発明に係る生活習慣改善支援プログラムは、患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成ステップと、前記インセンティブ情報を出力する出力ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明に係る生活習慣改善支援システムによれば、インセンティブ情報を正確に付与することが可能になるという効果が奏される。
本発明に係る生活習慣改善支援システムは、患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成手段と、前記インセンティブ情報を出力する出力手段とを備える。これにより、患者によって申告される第1の生体情報だけでなく、第三者機関によって申告される第2の生体情報にも基づいてインセンティブ情報が作成されることになるので、患者に対してインセンティブ情報を正確に付与することが可能となる。
また、前記インセンティブ情報作成手段は、前記第1の生体情報に基づいて、暫定的な前記インセンティブ情報である暫定インセンティブ情報を作成した後、前記暫定インセンティブ情報と前記第2の生体情報とに基づいて、確定的な前記インセンティブ情報である確定インセンティブ情報を作成する。これにより、出力手段によって暫定インセンティブ情報が出力された場合は、患者の生活習慣改善に対する努力を否定することがなく評価するため、生活習慣改善の実施を継続させる効果がある。他方、出力手段によって確定インセンティブ情報が出力された場合は、正確に付与されたインセンティブ情報が患者に提示されることになるので、第1の生体情報が患者本人の生体情報であるときは、患者に対して高いインセンティブが働くようにすることが可能となる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報との相関関係を記憶する相関関係記憶手段を備え、前記インセンティブ情報作成手段は、前記相関関係と前記第1の生体情報とに基づいて前記第2の生体情報の予想値を求め、前記第2の生体情報の予想値と前記第2の生体情報との乖離度合いが小さいほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する。これにより、相関関係が明らかな疾患については予想値を正確に得ることができるので、第1の生体情報に含まれる虚偽の程度が低いほど、予想値と第2の生体情報との乖離度合いも小さくなる。すなわち、乖離度合いが小さいほど、患者に対してより高いインセンティブが働くことになり、患者がより積極的に生活習慣を改善することを期待することができる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第2の生体情報の目標値を記憶する目標値記憶手段を備え、前記インセンティブ情報作成手段は、前記目標値に対する前記第2の生体情報の達成度合いが高いほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する。これにより、日常の生活習慣改善が治療に効果的であった場合に、患者に対して大きなインセンティブが働くようにすることが可能となる。すなわち、目標値に対する第2の生体情報の達成度合いが高いほど、患者に対してより高いインセンティブが働くことになり、患者がより積極的に生活習慣を改善することを期待することができる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第2の生体情報を記憶する生体情報記憶手段を備え、前記インセンティブ情報作成手段は、前回の前記第2の生体情報に対する今回の前記第2の生体情報の改善度合いが高いほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する。これにより、日常の生活習慣改善が治療に効果的であった場合に、患者に対して大きなインセンティブが働くようにすることが可能となる。すなわち、前回に対する今回の第2の生体情報の改善度合いが高いほど、患者に対してより高いインセンティブが働くことになり、患者がより積極的に生活習慣を改善することを期待することができる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第1の生体情報に基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するアドバイスを示す情報であるアドバイス情報を作成するアドバイス情報作成手段を備え、前記出力手段は、前記アドバイス情報を出力する。これにより、患者は、自分にあった具体的なアドバイスを受けることになるため、より生活習慣改善の効果を上げることが可能となる。
また、前記インセンティブ情報作成手段は、前記インセンティブ情報に基づいて、前記第三者機関の取り組みに対するインセンティブを高めるための情報である第三者機関インセンティブ情報を作成し、前記出力手段は、前記第三者機関インセンティブ情報を出力する。これにより、第三者機関の取り組みに対するインセンティブ情報を患者に示すことが可能となる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記患者が所有するクライアント端末と、前記第三者機関が所有する第三者機関端末とを備え、前記クライアント端末は、前記第1の生体情報の入力を受け付ける第1の生体情報受付手段と、前記第1の生体情報受付手段により受け付けられた前記第1の生体情報を前記第1の生体情報取得手段にネットワークを介して送信する第1の生体情報送信手段とを備え、前記第三者機関端末は、前記第2の生体情報の入力を受け付ける第2の生体情報受付手段と、前記第2の生体情報受付手段により受け付けられた前記第2の生体情報を前記第2の生体情報取得手段に前記ネットワークを介して送信する第2の生体情報送信手段とを備える。これにより、クライアント端末と第三者機関端末とサーバ装置との間でリアルタイムに情報が送受信されるので、患者は即座に情報を入手することができる。
また、前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記患者が所有するクライアント端末と、前記第三者機関が所有する第三者機関端末とを備え、前記クライアント端末は、前記第1の生体情報の入力を受け付ける第1の生体情報受付手段と、前記第1の生体情報受付手段により受け付けられた前記第1の生体情報を前記第1の生体情報取得手段に記録媒体を介して送信する第1の生体情報送信手段とを備え、前記第三者機関端末は、前記第2の生体情報の入力を受け付ける第2の生体情報受付手段と、前記第2の生体情報受付手段により受け付けられた前記第2の生体情報を前記第2の生体情報取得手段にネットワークを介して送信する第2の生体情報送信手段とを備える。これにより、クライアント端末がインターネット等のネットワークに接続されていない場合でも、患者は本システムを利用することが可能となる。
また、前記第1の生体情報は、前記患者の生活習慣の結果を示す情報である。これにより、例えば運動量のように、患者の体内に存在する物質とは言えないものでも、患者の生活習慣の結果を示す情報である以上、本システムにおいて利用することが可能となる。
なお、本発明は、このような生活習慣改善支援システムとして実現することができるだけでなく、このような生活習慣改善支援システムが備える特徴的な手段をステップとする生活習慣改善支援方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における生活習慣改善支援システムの概略構成図である。このシステムは、生活習慣の改善を支援するシステムである。ここでは、ADSLや携帯電話網などの通信網2を介して、クライアント端末1と、サーバ装置3と、第三者機関端末である診療所端末4とが接続されている状態を表している。
クライアント端末1は、患者が所有する端末であり、電源ボタン10、情報入力部11、測定部12、表示部13、CPU14、送受信部15、及び情報記憶部16を備えている。電源ボタン10は、本端末1の電源をオン/オフするためのボタンである。情報入力部11は、情報を入力するためのキーボード等である。測定部12は、尿中の塩分を定量的に測定することが可能な使い捨て型の測定チップ等であり、本発明に係る第1の生体情報受付手段に相当する。表示部13は、後述するインセンティブ情報やアドバイス情報などを表示するためのディスプレイ等である。CPU14は、生活習慣改善支援に関係する各種処理を行う中央演算処理装置である。送受信部15は、サーバ装置3等との間で情報を送受信する通信ボード等であり、本発明に係る第1の生体情報送信手段に相当する。情報記憶部16は、患者IDなどの情報を記憶するハードディスク等である。
サーバ装置3は、当該システムによって実現されるサービス(以下、単に「サービス」という)の提供体が所有する装置であり、送受信部31、CPU32、及び情報記憶部33を備えている。送受信部31は、クライアント端末1等との間で情報を送受信する通信ボード等であり、本発明に係る第1の生体情報取得手段、第2の生体情報取得手段、及び出力手段に相当する。CPU32は、生活習慣改善支援に関係する各種処理を行う中央演算処理装置である。情報記憶部33は、生体情報など各種情報を記憶するハードディスク等である。
診療所端末4は、診療所などの第三者機関が所有する端末であり、電源ボタン40、情報入力部41、表示部43、CPU44、送受信部45、及び情報記憶部46を備えている。電源ボタン40は、本端末4の電源をオン/オフするためのボタンである。情報入力部41は、情報を入力するためのキーボード等であり、本発明に係る第2の生体情報受付手段に相当する。表示部43は、後述する検査結果などを表示するためのディスプレイ等である。CPU44は、生活習慣改善支援に関係する各種処理を行う中央演算処理装置である。送受信部45は、サーバ装置3等との間で情報を送受信する通信ボード等であり、本発明に係る第2の生体情報送信手段に相当する。情報記憶部46は、診療所IDなどの情報を記憶するハードディスク等である。
図2は、前記サーバ装置3の詳細構成図である。図2に示されるように、サーバ装置3は、機能的には、送受信部310と、インセンティブ情報作成部320と、アドバイス情報作成部330と、相関関係記憶部340と、生体情報記憶部350と、ポイント・課金記憶部360を備えている。
送受信部310は、前記送受信部31(図1参照)を機能的に表した手段である。インセンティブ情報作成部320は、本発明に係るインセンティブ情報作成手段に相当し、インセンティブ情報を作成する。インセンティブ情報とは、患者に与えるポイントなど、患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報をいう。インセンティブ情報作成部320は、暫定的なインセンティブ情報を作成する暫定部321と、この暫定的なインセンティブ情報を修正する修正部322とを有する。修正部322が暫定的なインセンティブ情報を修正すると、確定的なインセンティブ情報が作成されることになる。アドバイス情報作成部330は、本発明に係るアドバイス情報作成手段に相当し、アドバイス情報を作成する。アドバイス情報とは、患者の生活習慣の改善に対するアドバイスを示す情報をいう。相関関係記憶部340は、本発明に係る相関関係記憶手段に相当し、測定結果等とポイントとの相関関係(後述する)や、第1の生体情報と第2の生体情報との相関関係を記憶している。ここで、第1の生体情報とは、尿中塩分など、患者によって申告される患者の生体情報をいい、第2の生体情報とは、血圧値など、第三者機関によって申告される患者の生体情報をいう。第1の生体情報と第2の生体情報との間には相関関係がある(後述する)。生体情報記憶部350は、本発明に係る生体情報記憶手段に相当し、第1の生体情報や第2の生体情報などの生体情報を記憶する。ポイント・課金記憶部360は、ポイントや課金に関する情報を記憶する。
ところで、生活習慣病の患者は、医者の指導の下で目標をもって生活習慣の改善に取り組んでいる。特に、高血圧患者は、食事指導において塩分量の上限目標を意識して生活している。また、食事において摂取した塩分量は、尿中に排泄された塩分量から見積もることが可能である。本実施の形態では、患者は、毎日一定時刻に尿中塩分を測定し、その測定結果をクライアント端末1からサーバ装置3に送信する。サーバ装置3は、患者の生活習慣改善状態を判定し、その判定結果をポイントに換算してクライアント端末1に返送する。これにより、患者は、日々の自分の食事を振り返ることが可能となる。
前記ポイント付与の一例を示す。例えば、早朝第一尿の塩分濃度を測定する場合において、塩分濃度の目標値を2g/lとしたとき、測定塩分濃度が2g/l以内であれば+5ポイント、4g/l以内であれば+3ポイント、6g/l以内であれば+1ポイントを付与する。また、測定頻度の目標数を3回/週としたとき、測定頻度が4回/週以上であれば+5ポイント、3回/週であれば+3ポイント、1〜2回/週であれば+1ポイントを付与する。さらに、このときは、測定頻度が12回/月を越えるとボーナスポイントとして+5ポイントを付与する。このように早朝第1尿の塩分濃度の測定結果および測定頻度とポイントとの相関関係は相関関係記憶部340に記憶されている。サーバ装置3のインセンティブ情報作成部320は、この相関関係に基づいて測定結果等をポイントに換算する。
図3は、本発明の実施の形態1における生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。以下、図1から図3を用いて、本生活習慣改善支援システムの動作を説明する。
患者は、測定部12を用いて日々の測定を実施して、得られた測定結果をクライアント端末1からサーバ装置3に送信する(ステップ1)。このように送信される情報には、測定結果だけでなく、送信元の端末情報、測定日時、および測定頻度も含まれる。端末情報は、例えば、患者を識別するための情報である患者IDであり、患者IDは、クライアント端末1の情報記憶部16に予め記憶されている。このように、本生活習慣改善支援システムでは、患者IDを用いて情報を送受信するため、個人情報の漏洩に配慮した仕組みを導入している。測定日時は、尿中塩分濃度を測定した日時を示す情報である。測定頻度は、尿中塩分濃度を測定した頻度を示す情報であり、例えば1回/9月第1週など、一定期間における測定回数により表すことができる。
クライアント端末1によって送信された情報は、サーバ装置3の送受信部31によって受信され、生体情報記憶部350に記憶される(ステップ2)。図4は、生体情報記憶部350に記憶されているデータ例を示す図である。図4に示されるように、生体情報記憶部350は、サーバ受信日時、患者ID、診療所ID、測定日時、塩分測定結果、塩分測定頻度、診療所測定結果をそれぞれ関連付けて記憶する。
次に、サーバ装置3内の暫定部321は、測定結果をポイントに換算し、そのポイントとその時点における累計ポイントとをポイント・課金記憶部360に記憶する(ステップ3)。ここで換算したポイントは暫定的なポイントであり、確定はしていない。また、サーバ装置3内の暫定部321は、測定結果とともに送信されてきた測定頻度をポイントに換算し、測定結果から得られた暫定ポイントと併せて累計暫定ポイントとする。この際、暫定ポイントは、塩分濃度の目標値と測定頻度の目標値とに基づいて判定される。塩分濃度の目標値と測定頻度の目標値とは、診療所端末4からサーバ装置3に送信され、サーバ装置3の相関関係記憶部340に記憶されている。
図5は、ポイント・課金記憶部360に記憶されているデータ例を示す図である。図5に示されるように、ポイント・課金記憶部360は、患者ID、診療所ID、受信日時、暫定ポイント、累計暫定ポイント、使用ポイント、確定ポイントをそれぞれ関連付けて記憶する。
図4に示されるように、2004年9月2日の測定については、測定塩分濃度が4g/lであるので+3ポイントが付与される。この測定は9月第1週の1回目の測定であるため、さらに+1ポイントが付与される。したがって、図5に示すように、2004年9月2日の測定に対して合計4ポイントが暫定ポイントとして付与される。
同様に、2004年9月3日の測定については、測定塩分濃度が2g/lであるので+5ポイントが付与される。この測定は9月第1週の2回目の測定であるため、測定頻度に対するポイントの追加はない。したがって、2004年9月3日の測定に対して合計5ポイントが暫定ポイントとして付与され、累計暫定ポイントは9ポイントとなる。
次に、2004年9月5日の測定については、測定塩分濃度が6g/lであるので+1ポイントが付与される。この測定は9月第1週の3回目の測定であるため、さらに+3ポイントが付与される。したがって、2004年9月5日の測定に対して合計4ポイントが暫定ポイントとして付与され、累計暫定ポイントは13ポイントとなる。これにより、9月第1週の測定に対する累計暫定ポイントは13ポイントとなる。
アドバイス情報作成部330は、アドバイス情報を作成する(ステップ4)。このアドバイスには、前日の食事に対する評価と、その日の食事の目標とが含まれる。例えば、患者の尿中の塩分測定結果を判定することで前日の食事で摂取した塩分量が目標値内であれば、その前日の食事内容は患者に適していることを褒め、かつそのような生活を続けることを示唆する内容とする。一方、目標値から大幅に外れている場合は、まずは測定を行ったことについて褒めた上で、患者に原因特定の作業をするよう促す内容(すなわち、前日の食事内容において何が塩分量を多くした原因なのかを患者に思い起こさせるような内容)とする。
このようにクライアント端末1から測定結果が送信されてくる度に、累計暫定ポイントが算出され、また、アドバイス情報が作成される。この累計暫定ポイントとアドバイス情報とは、サーバ装置3の送受信部310によってクライアント端末1に送信され、クライアント端末1の送受信部15によって受信される。これにより、クライアント端末1の表示部13には、暫定ポイントとアドバイスのお知らせ画面が表示される。
図6は、暫定ポイントとアドバイスのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、前回までに獲得した累計暫定ポイントと、今回獲得した暫定ポイントと、その2つの合計である現在の累計暫定ポイントと、アドバイス情報とが含まれる。すなわち、患者の自己申告による第1の生体情報に基づいて作成されたインセンティブ情報もクライアント端末1に送信されることになる。このようにすれば、患者の生活習慣改善に対する努力を否定することがなく評価するため、生活習慣改善の実施を継続させる効果がある。また、測定結果だけでなく測定頻度にも基づいて作成されたインセンティブ情報がクライアント端末1に送信されることになるので、測定に対する患者の積極性が高まることを期待することができる。
このような生活習慣改善を1ヶ月続けた後、患者は診療所で診察を受ける。医師は、その診察時のデータ(診療所データ)を診療所に設置した診療所端末4からサーバ装置3に送信する(ステップ5)。ここでいう診療所データとは、検査結果と患者IDと測定日時と診療所IDであり、検査結果とは、診療所での検査において測定された血圧値である。
診療所端末4からの診療所データは、サーバ装置3の送受信部31によって受信され、生体情報記憶部350に記憶される。ここで、サーバ装置3の修正部322は、今回の診療時における血圧値(今回の血圧値)と、前回の診療時における血圧値(前回の血圧値)とを生体情報記憶部350から取得し、前回の血圧値に対する今回の血圧値の改善度合いを判定する。例えば、患者が高血圧患者である場合は、今回の血圧値が前回の血圧値を下回るほど、改善度合いは高くなる。そして、その判定の結果に基づいて、過去1ヶ月で患者が獲得した暫定ポイントが確定ポイントに修正されると、この確定ポイントはポイント課金記憶部360に記憶される(ステップ6)。このようにすれば、改善度合いが高いほど、より高い確定ポイントを付与することが可能となり、その結果、患者がより積極的に生活習慣改善を実施することを期待することができる。
なお、ここでは、改善度合いに基づいて暫定ポイントを確定ポイントに修正することとしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、患者によって申告されたポイントの妥当性を判定するためには、以下に説明するように、今回の血圧値と予想血圧値との乖離度合いに基づいて暫定ポイントを確定ポイントに修正するのが好ましい。
すなわち、本態性高血圧患者の中には、食塩摂取と高血圧との間に正の相関関係が見られる食塩感受性の高血圧患者が存在する(松岡光明著、「高血圧ナビゲーター」、P16−P17、株式会社メディカルレビュー社、2000年12月10日発行)。その、摂取食塩量の低下と血圧低下度との相関性(傾き)から、患者の尿中塩分量がわかると、その患者の診療所での検査値(今回の血圧値)を予想することができる。そこで、診療所によって申告された今回の血圧値と、患者によって申告された尿中塩分測定結果から求めた予想血圧値との乖離度合いに基づいて、患者によって申告された尿中塩分測定結果だけを根拠に付与されたポイントの妥当性を判定する。この妥当性の判定作業は、ステップ6において暫定ポイントを確定ポイントにする作業に相当する。例えば、今回の血圧値が{予想血圧値×97%〜予想血圧値×103%}の範囲に含まれる場合は、今回の血圧値と予想血圧値との乖離度合いが小さいと判定し、一方、今回の血圧値が{予想血圧値×97%〜予想血圧値×103%}の範囲に含まれない場合は乖離度合いが大きいと判定する。そして、乖離度合いが大きいと判定された場合は、獲得した暫定ポイントをそのまま確定ポイントとし、乖離度合いが小さいと判定された場合は、獲得した暫定ポイントの2倍を確定ポイントとする。
次に、サーバ装置3の送受信部310によって、確定ポイントと交換可能なインセンティブのメニューがクライアント端末1に送信され、クライアント端末1の送受信部15によって受信される。これにより、クライアント端末1の表示部13には、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ7)。
図7は、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、確定ポイントとインセンティブとが含まれる。もちろん、現在までの累計暫定ポイントが含まれてもよい。確定ポイントは、新たに獲得した確定ポイントでもよいし、現在までの累計確定ポイントでもよい。累計確定ポイントは、ポイント・課金記憶部360に記憶されている確定ポイントを累計することにより得ることができる。あるいは、図8に示されるように、確定ポイントだけでなく累計確定ポイントもポイント・課金記憶部360に記憶しておく構成を採用してもよい。インセンティブの例としては、課金料の値引きや、使い捨て型の測定チップの送付や、商品券・景品の送付などがある。そのインセンティブの内容が表示部13に表示されているので、患者は、その中から情報入力部11を用いて希望するインセンティブを選択する。この選択結果をクライアント端末1からサーバ装置3に送信することで、患者は、獲得した確定ポイントに応じたインセンティブを享受することができる。その際、クライアント端末1の表示部13には、インセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ8)。
図9は、インセンティブのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、患者が享受するインセンティブと、そのインセンティブを享受した後の確定ポイントとが含まれる。もちろん、インセンティブを享受する前の確定ポイントが含まれてもよい。これにより、患者は、インセンティブの申し込み処理が完了したことを知ることができ、また、その申し込み内容に誤りがないことを確認することができる。
図10は、ポイント確定の動作を示すフローチャートである。以下、図10、図4、及び図5を用いて、前記したポイント確定の手法を具体的に説明する。
図4に示されるように、2004年9月2日に測定された塩分濃度は4g/lであり、2004年9月3日に測定された塩分濃度は2g/lであり、2004年9月5日に測定された塩分濃度は6g/lであるので、この3日間に測定された塩分濃度の平均値は4g/lである(ステップ11)。この平均値4g/lを用いて前月からの摂取食塩量の低下を特定し、患者の摂取食塩量の低下と、相関関係記憶部340に記憶されている血圧低下度との相関性(傾き)から予想血圧値を求める(ステップ12)。そして、今回の血圧値が{予想血圧値×97%〜予想血圧値×103%}の範囲に含まれる場合は乖離度合いが小さいと判定し、獲得した暫定ポイントの2倍を確定ポイントとする(ステップ13→14)。例えば、図5に示されるように、2004年10月2日の最終的な累計暫定ポイントが12ポイントである場合において乖離度合いが小さいと判定されたときは、この暫定ポイントを2倍して24ポイントを確定ポイントとする。一方、今回の血圧値が{予想血圧値×97%〜予想血圧値×103%}の範囲に含まれない場合は乖離度合いが大きいと判定し、獲得した暫定ポイントをそのまま確定ポイントとする(ステップ13→15)。例えば、2004年10月2日の最終的な累計暫定ポイントが12ポイントである場合において乖離度合いが大きいと判定されたときは、この暫定ポイントをそのまま確定ポイントとする。
以上のように、本実施の形態の生活習慣改善支援システムでは、クライアント端末1から送信されてきた生体情報だけでなく、診療所端末4から送信されてきた客観的な生体情報をも用いてインセンティブ情報が作成されることになり、インセンティブ情報を正確に付与することができる。例えば、患者の代わりにその家族の者が測定を行なった場合は、その尿中塩分測定結果から求めた予想血圧値と、診療所が測定した患者の血圧値との乖離度合いが大きくなるため、低い確定ポイントを付与することが可能となる。他方、患者本人が測定を行なった場合は、前記乖離度合いが小さくなるため、高い確定ポイントを付与することが可能となる。
また、従来の生活習慣改善支援システムでは、生活習慣改善の実行頻度や実行結果でポイントが決定されており、医師の診断結果を用いてポイントを決定するという手法を取っていなかった。従って、生活習慣改善が無駄に終わったり、あるいはポイント目的の生活習慣改善になってしまったりすることがあり、その結果、本来の目的である病状の改善と結びつかないことがあった。
それに対して、本生活習慣改善支援システムでは、医師の診断結果を考慮してポイントが確定される。そのため、前記したように、生活習慣改善に取り組んだのが本当に患者本人であるかどうか、診療所で測定した検査結果を用いて判定することができる。また、医師の管理下での改善プログラムであることから、治療に効果的な範囲で目標設定をすることが可能である。
もちろん、日々の生活習慣改善の結果が治療に反映されていることを患者自身が実感することで、より早期に生活習慣改善の習慣がつくという効果もある。また、日々の測定結果だけでなくポイントおよびアドバイスを患者に提示することから、測定を行う動機付けを継続的に提供することができるという効果もある。この際、仮に前日の測定結果が悪いものであっても、ポイントは加算されることから、測定の継続を促すことができる。
また、クライアント端末1は測定チップ等の測定部12を備えているので、簡便に測定結果をサーバ装置3に送信することが可能である。これにより、日々の測定が継続することを期待することができる。
なお、ここでは、尿中塩分の測定に関して説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、測定対象は、患者の生活習慣の結果を示す指標であって、家庭等で患者が測定できる項目であればよい。例えば、尿中タンパク量、尿糖、血糖値、血圧、体重、歩数などを測定するようにしてもよい。もっとも、患者側で測定する対象が変われば、それに応じて診療所側で測定する対象も変えるのが好ましい。例えば、患者が糖尿病患者であり、尿中塩分に代えて血糖を測定する場合、診療所は血圧に代えてヘモグロビンA1cを測定するのが好ましい。尿中塩分と血圧との間に相関関係があるように、血糖とヘモグロビンA1cとの間にも相関関係があるからである。患者側と診療所側とで異なる項目について測定するのではなく同じ項目について測定してもよいのはもちろんである。
また、ここでは、尿中塩分の濃度によって測定結果を取り扱っているが、本発明はこれに限定されない。例えば、尿中塩分の濃度について尿量補正やクレアチニン補正を行うことで、塩分量に変換した測定結果を取り扱ってもよい。クレアチニン補正とは、尿中のクレアチニン濃度を測定し、その結果を用いて、尿中塩分濃度から1日尿中塩分排泄量を算出する方法である。このような場合、塩分量としては、例えば1日尿中塩分排泄量を採用することが可能である。
また、ここでは、早朝第1尿に含まれる尿中塩分を測定したが、採尿時間は特に限定されない。例えば、早朝第2尿や夜間尿に含まれる尿中塩分を測定してもよい。
また、ここでは、測定結果と測定頻度とを使用して暫定ポイントを算出したが、本発明はこれに限定されない。例えば、測定頻度のみを使用して暫定ポイントを算出してもよい。
また、ここでは、乖離度合いが大きい場合は、獲得した暫定ポイントをそのまま確定ポイントとし、乖離度合いが小さい場合は、獲得した暫定ポイントの2倍を確定ポイントとすることとしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、乖離度合いが小さいほど、より高い確定ポイントを付与する方法であれば、他の方法を採用してもよい。
また、ここでは、第1の生体情報(尿中塩分)から予想される値と、第2の生体情報(血圧)との乖離度合いに基づいて、暫定ポイントを修正することとしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、第2の生体情報の目標値を記憶する目標値記憶手段をサーバ装置3に備えておき、この目標値に対する第2の生体情報の達成度合いに基づいて、暫定ポイントを修正するようにしてもよい。これにより、日常の生活習慣改善が治療に効果的であった場合に、患者に対して大きなインセンティブが働くようにすることが可能となる。そのため、患者の生活習慣改善に対するモチベーションが上がることを期待することができる。すなわち、第2の生体情報の達成度合いが高いほど、より高い確定ポイントを付与する仕組みにすると、患者がより積極的に生活習慣改善を実施することを期待することができる。
また、測定部12によって測定された結果に基づいてアドバイスおよび暫定ポイントを作成するための手段をクライアント端末1内に備えていてもよい。このようにすると、クライアント端末1は、測定毎に情報をサーバ装置3に送信する必要がない。すなわち、必要な時だけ(例えば、大幅な異常値が出た時や、サーバ装置3からの定期的な結果チェックの時だけ)、クライアント端末1とサーバ装置3との交信を行えばよくなるため、サーバ装置3の負荷が減少する。また、クライアント端末1は、サーバ装置3との交信時間がないため、よりリアルタイムなアドバイスを得ることが可能となる。
また、ここでは、塩分測定の頻度は、クライアント端末1内で計算されて情報記憶部16に記載された後、送受信部15からサーバ装置3に送信されて生体情報記憶部350に記憶される構成としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、クライアント端末1からサーバ装置3に送信される情報は塩分測定結果および測定日時だけとし、サーバ装置3のインセンティブ情報作成部320によって一定期間における測定回数が判定される構成としてもよい。
また、ここでは、診療所を例示して説明したが、診療所は第三者機関の一例である。ここでいう第三者機関には、診療所や病院はもちろん、保健所、健康管理センター、臨床検査センター等も含まれる。このように、第三者機関によって申告される情報は客観的で信憑性があるので、インセンティブ情報を正確に付与することができる。
また、ここでは、本システムの利用者を患者と呼んでいるが、ここでいう患者には、現実に治療が必要でない者も含まれる。すなわち、前記した第三者機関を利用する者である以上、ここでいう患者に該当する。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、ネットワークを介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信していたが、本実施の形態2では、記録媒体を介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信する。その他の構成については、前記実施の形態1と同じである。
図11は、本発明の実施の形態2における生活習慣改善支援システムの概略構成図である。クライアント端末101は、情報記憶部16の代わりに、SDカードのような不揮発性の外部メモリに対して情報を読み書きする外部メモリ接続部117を備えている。外部メモリ接続部117は、本発明に係る第1の生体情報送信手段に相当する。診療所端末104も、SDカードのような不揮発性の外部メモリに対して情報を読み書きする外部メモリ接続部147を備えている。クライアント端末101は、インターネットなどの通信網2に接続されていない。サーバ装置3と診療所端末104とは、インターネットなどの通信網2を介して接続されている。その他の構成については、実施の形態1の図1に示した構成と同じである。
図12は、本発明の実施の形態2におけるポイント・課金記憶部360に記憶されているデータ例を示す図である。受信日時が全て同日(2004年10月2日)である点を除き、実施の形態1において説明した図5と同じである。受信日時が同日になるのは、SDカードを診療所に持って行った日に処理を一括して行うためであるが、詳細については後述する。
なお、本実施の形態においては、サーバ装置3と診療所端末10とがインターネットなどの通信網2を介して接続されている場合について説明するが、サーバ装置3は診療所内に設置されていてもよい。その場合、サーバ装置3と診療所端末10とは、診療所内におけるLANを介して接続されることになる。
図13は、本発明の実施の形態2における生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。以下の説明では、実施の形態1と同様の動作については詳しい説明を省略する。
まず、クライアント端末101の外部メモリ接続部117には、SDカードのような外部メモリが接続されている。患者がクライアント端末101を用いて尿中塩分を測定すると、その測定結果が外部メモリ接続部117を通じてSDカードに記録される。患者は、診療所に向かう際、SDカードをクライアント端末101から取り出して持参する。SDカードが診療所端末104の外部メモリ接続部147に接続されると、SDカードに記録されている測定結果が診療所端末104からサーバ装置3に送信される(ステップ11)。サーバ装置3は、診療所端末104から受信した測定結果に基づいて暫定ポイントと累計暫定ポイントとを算出する(ステップ12→13)。
また、診療所端末104に患者の血圧値が入力されると、その血圧値が診療所端末104からサーバ装置3に送信される(ステップ14)。サーバ装置3は、診療所端末104から受信した血圧値とその予想値との乖離度合いを求め、求めた乖離度合いに基づいて暫定ポイントを修正することにより確定ポイントを算出する(ステップ15)。そして、確定ポイントと交換可能なインセンティブのメニューを作成する。
ここで、本実施の形態2におけるポイント交換メニューは、サーバ装置3から診療所端末104に送信され、診療所端末104の送受信手段115によって受信され、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録される。その後、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードからポイント交換メニューが読み出されると、診療所端末104の表示部143には、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ16)。このお知らせ画面は、実施の形態1において説明した図7と同様であるため、ここでは説明を省略する。
患者は、診療所端末104の表示部143に表示されたポイント交換メニューの中から情報入力部141を用いて希望するインセンティブを選択する。希望するインセンティブを示す情報は、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録されるとともに、サーバ装置3に送信される。その結果、患者は、獲得した確定ポイントに応じたインセンティブを享受することができる。その後、インセンティブを享受した後の確定ポイントがサーバ装置3から診療所端末104に送信され、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録される(ステップ17)。これにより、診療所端末104の表示部143には、インセンティブのお知らせ画面が表示される。このお知らせ画面は、実施の形態1において説明した図9と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2における生活習慣改善支援システムでは、実施の形態1と同様、クライアント端末1から送信されてきた生体情報だけでなく、診療所端末4から送信されてきた客観的な生体情報をも用いてインセンティブ情報が作成されることになり、インセンティブ情報を正確に付与することができる。また、SDカードを介してクライアント端末1と診療所端末4との間で情報が送受信されるので、クライアント端末1がネットワークに接続されていない場合でも、患者は本システムを利用することが可能となる。
なお、ここでは、暫定ポイントやアドバイス情報を出力しない形態(患者に提示しない形態)について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、記録媒体を介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信する場合でも、実施の形態1と同様、暫定ポイントやアドバイス情報を出力するようにしてもよい。
図14は、本発明の実施の形態2における別の生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。図13と異なる点は、アドバイス情報を作成してからお知らせ画面を表示するまでのステップ24が追加された点のみである。すなわち、サーバ装置3は、実施の形態1と同様にアドバイス情報を作成し、そのアドバイス情報と暫定ポイントとを診療所端末104に送信する。これにより、診療所端末104の外部メモリ接続部147は、アドバイス情報と暫定ポイントとをSDカードに記録し、診療所端末104の表示部143には、暫定ポイントとアドバイスのお知らせ画面が表示される。このお知らせ画面は、実施の形態1において説明した図6と同様であるため、ここでは説明を省略する。
以上のように、記録媒体を介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信する場合でも、実施の形態1と同様、暫定ポイントやアドバイス情報を診療所端末104の表示部143に表示することができる。これにより、実施の形態1と同様、患者は即座にポイントやアドバイスなどを知ることができる。ただし、このように診療所端末104の表示部143に各種画面が表示される形態によると、患者は即座にポイントやアドバイスなどを知ることができるというメリットがあるが、診療所内における処理負担が大きくなるというデメリットもある。そこで、患者がSDカードを持ち帰ってクライアント端末101の外部メモリ接続部117に接続したとき、クライアント端末101の表示部113に各種画面が表示されるようにしてもよい。
図15は、本発明の実施の形態2における別の生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。図13と異なる点は、各種画面が診療所端末104の表示部143ではなくクライアント端末101の表示部113に表示される点である。
すなわち、図13と同様、サーバ装置3によって作成されたポイント交換メニューは、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録される。ここで、診療所はSDカードを患者に返す。これにより、患者がSDカードを持ち帰ってクライアント端末101の外部メモリ接続部117に接続すると、クライアント端末101の表示部113には、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ36)。このお知らせ画面は、実施の形態1において説明した図7と同様であるため、ここでは説明を省略する。
そこで、患者は、クライアント端末101の表示部113に表示されたポイント交換メニューの中から情報入力部111を用いて希望するインセンティブを選択する。希望するインセンティブを示す情報は、クライアント端末101の外部メモリ接続部117によってSDカードに記録される。また、患者が測定部112を用いて日々の測定を実施している場合は、その測定結果もクライアント端末101の外部メモリ接続部117によってSDカードに記録される。
患者は、診療所に向かう際は、前回と同様、SDカードをクライアント端末101から取り出して持参する。そして、SDカードが診療所端末104の外部メモリ接続部147に接続されると、SDカードに記録されている情報が診療所端末104からサーバ装置3に送信される(ステップ31)。ここでサーバ装置3に送信される情報には、希望するインセンティブを示す情報と、前回の診療時から今回の診療時までの測定結果とが含まれる。これにより、サーバ装置3は、診療所端末104から受信した測定結果に基づいて暫定ポイントと累計暫定ポイントとを算出する(ステップ32→33)。
また、診療所端末104に患者の血圧値が入力されると、その血圧値が診療所端末104からサーバ装置3に送信される(ステップ34)。サーバ装置3は、診療所端末104から受信した血圧値とその予想値との乖離度合いを求め、求めた乖離度合いに基づいて暫定ポイントを修正することにより確定ポイントを算出する(ステップ35)。そして、確定ポイントと交換可能なインセンティブのメニューを作成する。このポイント交換メニューは、サーバ装置3から診療所端末104に送信され、診療所端末104の送受信手段115によって受信され、診療所端末104の外部メモリ接続部147によってSDカードに記録される。ここで、診療所はSDカードを患者に返す。これにより、患者がSDカードを持ち帰ってクライアント端末101の外部メモリ接続部117に接続すると、クライアント端末101の表示部113には、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面が表示される(ステップ36)。
図16は、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、確定ポイントの増減とインセンティブとが含まれる。確定ポイントが増減するのは、SDカードを診療所に持って行った日に処理を一括して行うためである。すなわち、クライアント端末101においてインセンティブを選択すると確定ポイントは減ることになるが、その処理をサーバ装置3が行うのは、患者がSDカードを持参して次に診療所を訪れた際になる。そして、患者がSDカードを持参して次に診療所を訪れた際には、前回と同様、診療所で血圧値を測定するので新たな確定ポイントが発生することになる。従って、患者が診療所からSDカードを持ち帰ってクライアント端末101の外部メモリ接続部117に接続した時には、前記したように確定ポイントが増減しているのである。
以上のように、記録媒体を介してクライアント端末と診療所端末との間で情報を送受信する場合でも、診療所端末104の表示部143ではなくクライアント端末101の表示部113に各種画面を表示することができる。これにより、診療所端末104の表示部143に各種画面を表示する必要がなくなるので、診療所内における処理負担が大きくなるというデメリットも生じない。
もっとも、本形態によると、患者はポイントをリアルタイムに知ることができなくなるが、インセンティブをお知らせする際に確定ポイントの増減もお知らせするようにしているので、患者が混乱するという不具合を回避することができる。このお知らせ画面には、累計確定ポイントが含まれてもよい。この場合、累計確定ポイントは、ポイント・課金記憶部360に記憶されている確定ポイントを累計することにより得ることができる。あるいは、図17に示されるように、確定ポイントだけでなく累計確定ポイントもポイント・課金記憶部360に記憶しておく構成を採用してもよい。
なお、ステップ36では、確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面を表示することとしているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、ステップ36では、確定ポイントとアドバイスのお知らせ画面を表示するようにしてもよい。
図18は、確定ポイントとアドバイスのお知らせ画面例を示す図である。このお知らせ画面には、前回までに獲得した累計確定ポイントと、今回獲得した確定ポイントと、その2つの合計である現在の累計確定ポイントと、アドバイス情報とが含まれる。すなわち、確定ポイントとともに、暫定ポイントに基づいて作成されたアドバイス情報をクライアント端末101の表示部113に表示することも可能である。このお知らせ画面には、現在までの累計暫定ポイントが含まれてもよい。このようにすれば、前記した通り、患者の生活習慣改善に対する努力を否定することがなく評価するため、生活習慣改善の実施を継続させる効果がある。このように、確定ポイントとともにアドバイス情報を表示する構成は、実施の形態1においても採用することができるのは言うまでもない。
また、ここでは、記録媒体としてSDカードを例示したが、記録媒体はSDカードに限定されない。すなわち、miniSDカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュ(登録商標)、マイクロドライブ、XDピクチャカード、USBメモリなど、持ち運び可能な不揮発性メモリであればよい。
また、ここでは、診療所端末104に外部メモリ接続部を備えた構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サーバ装置3と診療所端末104とが診療所内に設置されている場合は、サーバ装置3に外部メモリ接続部を備える構成としてもよい。この場合、サーバ装置3の外部接続メモリ部にSDカードを接続すると、クライアント端末101によってSDカードに記録された情報を直接サーバ装置3において読み込むことが可能となる。
(実施の形態3)
前記実施の形態1では、患者に対してポイントを付与する構成について説明したが、本実施の形態3では、患者だけでなく診療所などの第三者機関に対してもポイントを付与する構成を採用している。すなわち、本実施の形態3におけるインセンティブ情報作成部320は、患者に対するインセンティブ情報だけでなく第三者機関に対するインセンティブ情報も作成する。この第三者機関インセンティブ情報とは、第三者機関の取り組みに対するインセンティブを高めるための情報である。その他の構成については、前記実施の形態1と同じである。
図19は、本発明の実施の形態3における生活習慣改善支援システムが診療所にポイントを付与する動作を示すフローチャートである。
まず、前記実施の形態1において説明した各ステップが実行される。すなわち、診療所を受診している患者が生活習慣改善を家庭で実施すると、その実施情報が生活習慣改善支援システムに送信される。これにより、患者は、診療所での検査結果に基づいて算出された確定ポイントを得る。その結果、図5に示されるように、確定ポイントが患者ごとに記憶されることになる(ステップ21)。
そこで、サーバ装置3のインセンティブ情報作成部320は、一定期間(例えば1ヶ月)単位で確定ポイント数を診療所IDごとに集計する(ステップ22→23)。確定ポイント数が多い診療所は、生活習慣改善に取組んでいる患者数が多い診療所であるか、生活習慣改善がよく出来ている患者数が多い診療所であるか、又はその両方であるということができる。
よって、サーバ装置3のインセンティブ情報作成部320は、診療所が獲得した合計確定ポイント数により診療所を順位付けする(ステップ24)。例えば、1位の診療所には5ポイントを、2位の診療所には4ポイントを、3位の診療所には3ポイントを、4位の診療所には2ポイントを、5位の診療所には1ポイントを、それぞれ診療所ポイントとして与えると(ステップ25)、その結果がポイント・課金記憶部360の中に別のフォーマットで記憶される。
図20は、ポイント・課金記憶部360に記憶されているデータ例を示す図である。図20に示されるように、ポイント・課金記憶部360は、日付、診療所ID、確定ポイント総数、順位、診療所ポイントをそれぞれ関連付けて記憶する。ここでは、11月度の順位付けを表している。すなわち、15ポイントの累計診療所ポイントを獲得したID△△△△の診療所が1位であり、12ポイントの累計診療所ポイントを獲得したID△△△□の診療所が2位である状態を表している。
このような順位付けができると、その結果を患者に示す(ステップ26)。この示し方は、例えばインターネットを通じて示す方法など様々あり、特に限定されない。
以上のように、本実施の形態3では、患者だけでなく診療所に対してもポイントを付与する構成を採用しているので、その診療所ポイントを患者に示すことができる。これにより、診療所の生活習慣改善に対する取り組みを客観的にアピールすることができ、患者の受診中断などによる診療所離れを抑制する効果が得られる。
なお、診療所ポイントが一定ポイント以上になった場合は、診療所の本システム使用料金を割引くサービスなどを導入してもよい。このようにすれば、医療機関が生活習慣改善に取り組みやすくなるという効果を期待することができる。
このようなシステムを用いた生活習慣改善サービスを実施する場合は、以下のような事業体が参画したサービス事業を構築することが考えられる。すなわち、サーバ装置3を運営するサービス提供体を保険会社とし、患者へのサービスを生命保険とし、患者に対するインセンティブを掛け金のキャッシュバックとする。この場合、第三者機関である医療機関に対して、サービス提供体である保険会社がその効果度合いによりインセンティブとしてポイントを発行するのが好ましい。このようにすれば、ポイントを公表することによって医療機関の優良度を患者に提示することができるので、医療機関の認知度を高め、患者を集める効果を得ることができる。
本発明に係る生活習慣改善支援善システムは、インセンティブ情報を正確に付与することが必要な、生活習慣病患者(特に高血圧患者)の生活習慣の改善を支援するためのシステムとして有用である。
図1は、本発明の実施の形態1における生活習慣改善支援システムの概略構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1におけるサーバ装置の詳細構成図である。 図3は、本発明の実施の形態1における生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態1における生体情報記憶部に記憶されているデータ例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態1におけるポイント・課金記憶部に記憶されているデータ例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態1における暫定ポイントとアドバイスのお知らせ画面例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1における確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1におけるポイント・課金記憶部に記憶されている別のデータ例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態1におけるインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態1におけるポイント確定の動作を示すフローチャートである。 図11は、本発明の実施の形態2における生活習慣改善支援システムの概略構成図である。 図12は、本発明の実施の形態2におけるポイント・課金記憶部に記憶されているデータ例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態2における生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。 図14は、本発明の実施の形態2における別の生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。 図15は、本発明の実施の形態2における別の生活習慣改善支援システムの動作を示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態2における確定ポイントとインセンティブのお知らせ画面例を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態2におけるポイント・課金記憶部に記憶されている別のデータ例を示す図である。 図18は、本発明の実施の形態2における確定ポイントとアドバイスのお知らせ画面例を示す図である。 図19は、本発明の実施の形態3における生活習慣改善支援システムが診療所にポイントを付与する動作を示すフローチャートである。 図20は、本発明の実施の形態3におけるポイント・課金記憶部に記憶されているデータ例を示す図である。
符号の説明
1 クライアント端末
2 通信網
3 サーバ装置
4 診療所端末
10、40 電源ボタン
11、41 情報入力部
12 測定部
13、43 表示部
14、44 CPU
15、31、45 送受信部
16、46 情報記憶部
31 送受信部
32 CPU
33 情報記憶部
310 送受信部
320 インセンティブ情報作成部
321 暫定部
322 修正部
330 アドバイス情報作成部
340 相関関係記憶部
350 生体情報記憶部
360 ポイント・課金記憶部

Claims (16)

  1. 生活習慣の改善を支援するシステムであって、
    患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得手段と、
    第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得手段と、
    前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成手段と、
    前記インセンティブ情報を出力する出力手段と
    を備える生活習慣改善支援システム。
  2. 前記インセンティブ情報作成手段は、前記第1の生体情報に基づいて、暫定的な前記インセンティブ情報である暫定インセンティブ情報を作成した後、前記暫定インセンティブ情報と前記第2の生体情報とに基づいて、確定的な前記インセンティブ情報である確定インセンティブ情報を作成する
    請求項1記載の生活習慣改善支援システム。
  3. 前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報との相関関係を記憶する相関関係記憶手段を備え、
    前記インセンティブ情報作成手段は、前記相関関係と前記第1の生体情報とに基づいて前記第2の生体情報の予想値を求め、前記第2の生体情報の予想値と前記第2の生体情報との乖離度合いが小さいほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する
    請求項2記載の生活習慣改善支援システム。
  4. 前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第2の生体情報の目標値を記憶する目標値記憶手段を備え、
    前記インセンティブ情報作成手段は、前記目標値に対する前記第2の生体情報の達成度合いが高いほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する
    請求項3記載の生活習慣改善支援システム。
  5. 前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第2の生体情報を記憶する生体情報記憶手段を備え、
    前記インセンティブ情報作成手段は、前回の前記第2の生体情報に対する今回の前記第2の生体情報の改善度合いが高いほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する
    請求項3記載の生活習慣改善支援システム。
  6. 前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記第1の生体情報に基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するアドバイスを示す情報であるアドバイス情報を作成するアドバイス情報作成手段を備え、
    前記出力手段は、前記アドバイス情報を出力する
    請求項1記載の生活習慣改善支援システム。
  7. 前記インセンティブ情報作成手段は、前記インセンティブ情報に基づいて、前記第三者機関の取り組みに対するインセンティブを高めるための情報である第三者機関インセンティブ情報を作成し、
    前記出力手段は、前記第三者機関インセンティブ情報を出力する
    請求項1記載の生活習慣改善支援システム。
  8. 前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記患者が所有するクライアント端末と、前記第三者機関が所有する第三者機関端末とを備え、
    前記クライアント端末は、
    前記第1の生体情報の入力を受け付ける第1の生体情報受付手段と、
    前記第1の生体情報受付手段により受け付けられた前記第1の生体情報を前記第1の生体情報取得手段にネットワークを介して送信する第1の生体情報送信手段とを備え、
    前記第三者機関端末は、
    前記第2の生体情報の入力を受け付ける第2の生体情報受付手段と、
    前記第2の生体情報受付手段により受け付けられた前記第2の生体情報を前記第2の生体情報取得手段に前記ネットワークを介して送信する第2の生体情報送信手段とを備える、
    請求項1記載の生活習慣改善支援システム。
  9. 前記生活習慣改善支援システムは、さらに、前記患者が所有するクライアント端末と、前記第三者機関が所有する第三者機関端末とを備え、
    前記クライアント端末は、
    前記第1の生体情報の入力を受け付ける第1の生体情報受付手段と、
    前記第1の生体情報受付手段により受け付けられた前記第1の生体情報を前記第1の生体情報取得手段に記録媒体を介して送信する第1の生体情報送信手段とを備え、
    前記第三者機関端末は、
    前記第2の生体情報の入力を受け付ける第2の生体情報受付手段と、
    前記第2の生体情報受付手段により受け付けられた前記第2の生体情報を前記第2の生体情報取得手段にネットワークを介して送信する第2の生体情報送信手段とを備える、
    請求項1記載の生活習慣改善支援システム。
  10. 前記第1の生体情報は、前記患者の生活習慣の結果を示す情報である
    請求項1記載の生活習慣改善システム。
  11. 生活習慣の改善を支援する方法であって、
    患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
    第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
    前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成ステップと、
    前記インセンティブ情報を出力する出力ステップと
    を含む生活習慣改善支援方法。
  12. 前記インセンティブ情報作成ステップにおいて、前記第1の生体情報に基づいて、暫定的な前記インセンティブ情報である暫定インセンティブ情報を作成した後、前記暫定インセンティブ情報と前記第2の生体情報とに基づいて、確定的な前記インセンティブ情報である確定インセンティブ情報を作成する
    請求項11記載の生活習慣改善支援方法。
  13. 前記インセンティブ情報作成ステップにおいて、前記第1の生体情報と前記第2の生体情報との相関関係と前記第1の生体情報とに基づいて前記第2の生体情報の予想値を求め、前記第2の生体情報の予想値と前記第2の生体情報との乖離度合いが小さいほど、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブがより高まるように、前記確定インセンティブ情報を作成する
    請求項12記載の生活習慣改善支援方法。
  14. 前記生活習慣改善支援方法は、さらに、前記第1の生体情報に基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するアドバイスを示す情報であるアドバイス情報を作成するアドバイス情報作成ステップを含み、
    前記出力ステップにおいて、前記アドバイス情報を出力する
    請求項11記載の生活習慣改善支援方法。
  15. 前記インセンティブ情報作成ステップにおいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報に基づいて、前記第三者機関の取り組みに対するインセンティブを高めるための情報である第三者機関インセンティブ情報を作成し、
    前記出力ステップにおいて、前記第三者機関インセンティブ情報を出力する
    請求項11記載の生活習慣改善支援方法。
  16. 生活習慣の改善を支援するためのプログラムであって、
    患者によって申告される前記患者の生体情報である第1の生体情報を取得する第1の生体情報取得ステップと、
    第三者機関によって申告される前記患者の生体情報であり、前記第1の生体情報と相関のある第2の生体情報を取得する第2の生体情報取得ステップと、
    前記第1の生体情報と前記第2の生体情報とに基づいて、前記患者の生活習慣の改善に対するインセンティブを高めるための情報であるインセンティブ情報を作成するインセンティブ情報作成ステップと、
    前記インセンティブ情報を出力する出力ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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