JP2015141593A - サーバ装置、サーバ処理方法、プログラム、クライアント装置、端末処理方法 - Google Patents

サーバ装置、サーバ処理方法、プログラム、クライアント装置、端末処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一般利用者が高価な専用の測定器を所有しなくとも、利用者の身体又は利用者の運動のセンシングデータから適切な結果情報を得られるようにするとともに、個人情報も保護やセンシング対象の個人の同一性の保持を実現する。
【解決手段】クライアント側のセンサで得たセンシングデータをサーバ装置に送信する。サーバ装置でセンシングデータを個人評価情報としてのマスデータに変換し、マスデータをクライアント装置側に送信して利用者に対して提示できるようにする。マスデータへの変換をサーバ装置側で行うことでクライアント側の機器負担を解消する。またクライアント端末とサーバ装置の間は、認証処理、チケットデータを伴うセンシングデータ送信を行うことや、利用者情報、センシングデータ、マスデータを別管理することで個人情報を保護する。
【選択図】図1

Description

本発明はサーバ装置、サーバ処理方法、プログラム、クライアント装置、端末処理方法に関し、特に身体センシングデータ解析による健康増進活動支援システムを実現する技術分野に関する。
特開2013−102947号公報 特開2013−196185号公報
適度な運動、塩分の摂取抑制、十分な睡眠などが健康増進に重要なことは種々の研究で実証されており、国民の健康増進の見地から、望ましい生活習慣として勧奨されている。たとえば厚生労働省が推進している1234国民運動がある。
また血圧計、体脂肪計等の個々の計測装置が市販されているが、健康増進活動に結び付いている場合は少なく、マニアックな一部の人々に限られており、かつ異なる計測装置のデータを相互に参照して、健康増進のための有用な情報に加工し、配信するまでには至っていないのが実情である。
一方でネットワークが普及し、その端末もスマートフォンやタブレットなど、日常生活の中で身につけ持ち運ぶことが容易になってくるとともに、それらネットワーク端末を通じてデータを吸い上げ、またそれを解析して得られた情報を、ネットワークを通じて配信することは、仮想サーバ技術の発展と共に容易になっている。
ところで筋肉量や体脂肪率などの生体情報を測るには、実際のそのものを計測することが最も正確に測定できるわけであるが、現実にはそのような計測はできず、精度の低いセンサで他の何らかの生体信号を測定し、信頼性の低いかつ雑音の多いデータから生体情報を推測するということが行われている。その推測方法を作りだす事に対する支援システム、動的に作り出される推定方法を利用して動的に推定を行うシステムの提案はされていない。
またこのようなシステムを構築する場合、利用者の個人情報の保護が重要である。
そこで本発明では、たくさんのデータから推定方法を動的に作り出し、その推定方法を使って推定を行うシステムを実現すること、また、利用者が高価な専用の測定器が必要とせずに簡易なセンサで測定した生体情報に基づいて適切な評価情報(マスデータ)が得られるようにすること、及び個人情報を適切に保護することを目的とする。
第1に、本発明に係るサーバ装置は、登録された利用者の個人情報をユーザID(identification)に対応させて保存する利用者データベースを参照してクライアント端末の認証を行う認証処理と、前記認証処理で認証されたクライアント端末からのチケットデータ取得要求に応じてチケットデータを生成し、クライアント端末に送信するチケットデータ処理と、を行う利用者管理部と、クライアント端末から、利用者の生体情報のセンシングデータがチケットデータとともに送信されてきた際に、チケットデータの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理と、前記センシングデータを前記独自IDに対応させて匿名データベースに保存するセンシングデータ保存処理と、前記センシングデータを解析して個人評価情報としてのマスデータを生成する解析処理と、前記マスデータを前記独自IDに対応させて匿名マスデータベースに保存するマスデータ保存処理と、前記マスデータをクライアント端末に送信する送信処理と、を行う解析部とを備えたものである。
この場合、クライアント側のセンサで得たセンシングデータ(検出された数値自体等の生データ)をサーバ装置側で解析して個人評価情報としてのマスデータに変換する。特に多くの生データから推定方法を動的に作り出し、その推定方法を使って推定を行う処理によりマスデータを生成する。マスデータとは、センシングデータから得られる評価の情報であり、例えば具体的にはセンシングした時に行っていた運動の種類、運動強度や、血管の柔らかさ、体の柔らかさ、肌のはり、肌の保湿具合などがある。
そしてマスデータをクライアント装置側に送信して利用者に対して提示できるようにする。このようにマスデータへの変換をサーバ装置側で行うことでクライアント側の機器負担を解消できる。
またクライアント端末とサーバ装置の間は、認証処理やチケットデータを伴うセンシングデータ送信を行い、チケットデータから得られる非公開の独自IDを用いることで、匿名データベース、匿名マスデータベースでは、利用者を直接特定できない状態で、各利用者のセンシングデータやマスデータを蓄積でき、個人情報を保護できる。
第2に、上記した本発明に係るサーバ装置においては、前記利用者管理部は、前記チケットデータ処理において、所定処理でユーザIDを抽出可能なテンポラリなチケットデータを生成し、前記解析部は、前記独自ID生成処理として、受信したチケットデータに対する前記所定処理でユーザIDを抽出し、抽出したユーザIDに基づいて独自IDを生成することが望ましい。
これにより独自IDが利用者データベース側のユーザIDに対応するものとできる。
第3に、上記した本発明に係るサーバ装置においては、前記解析部は、受信したセンシングデータについて、同一の独自IDに対応して保存されている過去のセンシングデータとの類似性を判定する類似性認証処理を更に行い、前記送信処理において前記類似性認証の結果を示す類似性認証結果情報もクライアント端末に送信することが望ましい。
個人の健康状態を適切に把握するには、逐次センサで測定したデータについての個人毎の同一性(異なる時点で測定された一連の生態情報データが同一人のものであること)が重要である。ところがクライアント端末側から本来の登録ユーザ以外の利用者のセンシングデータが送信されてくる場合も想定される。そこで類似性認証処理により個人毎の同一性がチェックされるようにする。
第4に、上記した本発明に係るサーバ装置においては、前記解析部は、前記類似性認証結果情報には、過去のセンシングデータに関する質問情報を含むようにするとともに、前記類似性認証結果情報を送信したクライアント端末からの前記質問情報を用いた認証処理結果を受信することに応じて、前記匿名データベースに保存した、類似性認証対象のセンシングデータについて認証結果に応じた情報を付加することが望ましい。
これにより、類似性認証結果情報が非類似の場合に本人確認を行う手法が提供される。
第5に、上記した本発明に係るサーバ装置においては、前記解析部は、前記解析処理において、さらに運動アドバイス情報を生成し、前記送信処理において前記運動アドバイス情報もクライアント端末に送信することが望ましい。
運動アドバイス情報をクライアント端末側に提供することで、利用者に健康増進のための有益な情報提供が可能となる。
第6に、上記した本発明に係るサーバ装置においては、前記解析部は、前記解析処理において、さらにインセンティブ情報を生成し、前記送信処理において前記インセンティブ情報もクライアント端末に送信し、前記利用者管理部は、利用者毎のインセンティブ情報の管理処理を行うことが望ましい。
例えばポイント付与(利用者に対する経済的サービスポイント)を行うなどのインセンティブ情報をクライアント端末側に提供し、サーバ装置側でポイント管理することで、ユーザのサーバ装置利用による健康増進意欲を高めることができる。
第7に、上記した本発明に係るサーバ装置においては、前記解析部は、各個人ごとの過去のインセンティブ情報とモチベーションの対応データ、もしくは一般的な仮説データを解析して、モチベーション向上につながるインセンティブ情報を生成することも考えられる。これによりインセンティブ情報を用いたモチベーション向上効果を高める。
第8に、上記した本発明に係るサーバ装置においては、前記解析部は、前記解析処理として、センシングデータとマスデータの相関関係を示す相関関係データを用いて、受信したセンシングデータに対するマスデータを生成することが望ましい。
相関関係データは、センシングデータとマスデータの対応を示す情報である。相関関係データを用いることで例えばセンシングデータの値域に応じてマスデータとしての判定結果を得ることができる。
第9に、上記した本発明に係るサーバ装置においては、前記解析部は、受信したセンシングデータの蓄積に応じて、前記相関関係データの再構築処理を行うことが望ましい。
サーバ装置側で、センシングデータと高精度測定器で測定したデータが溜まるごとに新たな相関関係を求め、過去のセンシングデータに対するマスデータの作り直しを行い、より精度の高いマスデータを作り出すことが好適である。
第10に、本発明に係るサーバ処理方法は、登録された利用者の個人情報をユーザIDに対応させて保存する利用者データベースを参照してクライアント端末の認証を行う認証処理と、前記認証処理で認証されたクライアント端末からのチケットデータ取得要求に応じてチケットデータを生成し、クライアント端末に送信するチケットデータ処理と、クライアント端末から、利用者の生体情報のセンシングデータがチケットデータとともに送信されてきた際に、チケットデータの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理と、前記センシングデータを前記独自IDに対応させて匿名データベースに保存するセンシングデータ保存処理と、前記センシングデータを解析して個人評価情報としてのマスデータを生成する解析処理と、前記マスデータを前記独自IDに対応させて匿名マスデータベースに保存するマスデータ保存処理と、前記マスデータをクライアント端末に送信する送信処理と、を備えたのである。
第11に、本発明に係るプログラムは登録された利用者の個人情報をユーザIDに対応させて保存する利用者データベースを参照しての認証処理により認証されたクライアント端末がチケットデータ取得要求を行って取得されたチケットデータと利用者の生体情報のセンシングデータとが、クライアント端末から送信されてきた際に、チケットデータの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理と、前記センシングデータを前記独自IDに対応させて匿名データベースに保存するセンシングデータ保存処理と、前記センシングデータを解析して個人評価情報としてのマスデータを生成する解析処理と、前記マスデータを前記独自IDに対応させて匿名マスデータベースに保存するマスデータ保存処理と、前記マスデータをクライアント端末に送信する送信処理と、を演算処理装置に実行させるプログラムである。
第12に、本発明に係るクライアント装置は、外部の利用者管理サーバ装置に対してチケットデータ取得要求を行い、認証を条件として前記利用者管理サーバ装置から送信されるチケットデータを取得する処理と、利用者の生体情報のセンシングデータを取得する処理と、前記センシングデータをチケットデータと共に解析サーバ装置に送信する処理と、前記解析サーバ装置がセンシングデータを解析して得た個人評価情報としてのマスデータを受信する処理と、を行う演算制御部を備える。
第13に、上記した本発明に係るクライアント装置においては、受信したマスデータを利用者に提示する提示部を更に備える。例えばマスデータを表示する表示デバイスなどである。マスデータの表示態様は各種考えられるが、マスデータそのものを表示したり、年齢毎のマスデータ分布に対する自分の位置を示すような表示が想定される。
第14に、上記した本発明に係るクライアント装置においては、利用者の生体情報をセンシングするセンサ部を更に備える。
このようなクライアント装置により、利用者は上述のサーバ装置によるサービスを享受できる。
第15に、本発明に係る端末処理方法は、外部の利用者管理サーバ装置に対してチケットデータ取得要求を行い、認証を条件として前記利用者管理サーバ装置から送信されるチケットデータを取得する処理と、利用者の生体情報のセンシングデータを取得する処理と、前記センシングデータをチケットデータと共に解析サーバ装置に送信する処理と、前記解析サーバ装置がセンシングデータを解析して得た個人評価情報としてのマスデータを受信する処理と、を行う。
第16に、本発明に係るプログラムは、外部の利用者管理サーバ装置に対してチケットデータ取得要求を行い、認証を条件として前記利用者管理サーバ装置から送信されるチケットデータを取得する処理と、利用者の生体情報のセンシングデータを取得する処理と、前記センシングデータをチケットデータと共に解析サーバ装置に送信する処理と、前記解析サーバ装置がセンシングデータを解析して得た個人評価情報としてのマスデータを受信する処理とを演算処理装置に実行させるプログラムである。
これらの端末処理方法、プログラムにより上述のサーバ装置によるサービスを享受できるクライアント装置を実現できる。
本発明によれば、多くのデータから推定方法を動的に作り出し、その推定方法を使って推定を行うシステムが実現できる。また利用者が高価な専用の測定器が必要とせずに、簡易なセンサで測定した生体情報に基づいて、適切な評価情報(マスデータ)が得られる。また個人情報も保護されうる。このように利用者が安心してサーバ装置から的確な情報提供をうけることで、利用者の永続性ある健康増進活動を支援できる。
本発明の実施の形態のシステム構成の説明図である。 実施の形態の利用者データベースのスキーマの説明図である。 実施の形態の匿名データベースと匿名マスデータベースの説明図である。 実施の形態の情報処理装置のブロック図である。 実施の形態のシステム全体の処理のフローチャートである。 実施の形態のクライアント端末の処理のフローチャートである。 実施の形態のサーバ装置の処理のフローチャートである。 実施の形態の相関関係再構築処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
<1.システム構成>
<2.システム全体処理>
<3.クライアント端末の処理>
<4.サーバ装置の処理>
<5.実施の形態の効果>
<6.プログラム>
<1.システム構成>
本実施の形態は、主に情報センタ側のサーバ装置と、一般利用者が用いるクライアント端末の間でネットワーク通信が行われる情報配信システムである。
特に、利用者の身体センシングした生体情報についてサーバ装置側で統計学の手法で相関関係等を解析して健康増進に有効な情報を得、これを利用者に提示することで、合理的な健康増進活動を実行することを支援し、また健康増進活動のモチベーションを向上させる情報配信システムである。
実施の形態の情報配信システムの構成を図1に示す。情報センタ側のサーバ装置10とクライアント端末6がネットワーク11を介して情報通信が可能とされている。また端末8その他ネットワーク11に接続された他の情報処理装置も相互に通信可能とされている。なお、サーバ装置10が本発明請求項でいうサーバ装置の実施の形態で、クライアント端末6が本発明請求項でいうクライアント装置の実施の形態となる。
ネットワーク11の構成は多様な例が想定される。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が想定される。
またネットワーク11の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線等の有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
クライアント端末6(6X、6Y)は、本システムの利用に関して利用者側のゲートウエイとして機能する装置の総称としている。具体的にクライアント端末6としては、パーソナルコンピュータ、スマートフォンないしタブレット端末等の携帯型情報処理装置、身体装着型の情報処理装置、ネットワーク対応型フォトフレーム、ネットワーク対応ゲーム機器、ネットワーク対応ビデオ機器、ネットワーク対応テレビジョンモニタ機器等が考えられる。
このクライアント端末6は、主に利用者の生体情報(例えば身体や運動に関する情報)を収集し、サーバ装置1に送信する機能を有する。
生体情報としては、例えば心拍、血圧、体脂肪率、体重、身長、発汗量、移動量、加速度、速度、角加速度、位置、塩分量等のセンシングデータである。
クライアント端末6(例えばクライアント端末6X)には、例えばセンサ部6a、通信部6b、制御演算部6c、表示部6d、記憶部6eが設けられる。
或いはクライアント端末6Yとして示すように、センサ部6aが設けられず通信部6b、制御演算部6c、表示部6d、記憶部6eが設けられる場合もある。
クライアント端末6Xにおいて、センサ部6aは上述の生体情報をセンシングするデバイスである。例えば携帯型や身体装着型のクライアント端末6Xの場合、センサ部6aを内蔵することで、そのクライアント端末6X自体で利用者の生体情報のセンシングが可能となる。
通信部6bはネットワーク11を介したデータ通信を行う。
制御演算部6cは、後述するクライアント端末の処理のための制御処理や演算処理を行う。具体的にはサーバ装置10との間の認証処理、センシングデータの送信処理、サーバ装置10からの情報の受信処理、表示制御処理、記憶制御処理などを行う。
表示部6dは、利用者に対して各種の情報を表示する。本例の場合、少なくともサーバ装置10から送信されてきた情報(後述のマスデータ、運動アドバイス情報、ポイント等)の表示を行う。
記憶部6eは制御演算部6cの制御に基づいて各種情報の記憶を行う。
なお、表示部6dや記憶部6eはクライアント端末6Xと別体構成でもよい。
センサ部6aを備えていないクライアント端末6Yの場合、利用者は別体のセンサ装置7を用いることで生体情報をセンシングさせることもできる。
クライアント端末6Yは、クライアント端末6Xと同様に通信部6b、制御演算部6c、表示部6d、記憶部6eを備えるが、通信部6bとしては、ネットワーク11を介した通信装置部だけでなく、センサ装置7との間の通信装置部も備える。センサ装置7との間の通信装置部は、例えば赤外線通信やブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信でもよいし、有線通信の場合もある。もちろんセンサ装置7との間でネットワーク11を介して通信するものでもよい。
センサ装置7(7X、7Y)は通信部7a、制御部7b、センサ部7cを備える。ここではセンサ装置7Yは更に表示部7dを備える例を示している。
センサ部7cは上述の生体情報をセンシングするデバイスである。利用者がセンサ装置7を携帯、装着、又は使用することで、センサ部7Cにより利用者の生体情報がセンシングされる。通信部7aは、少なくともクライアント端末6との通信が可能な通信部である。制御部7bはセンサ部7cでセンシングデータ(解析等を行う前の生データ)を通信部7aによりクライアント端末6に送信する処理を行う。
またセンサ装置7Yの場合、制御部7bはクライアント端末6から、サーバ装置10からのマスデータ等の情報を受け取ることで、それらの情報を表示部7dで表示させることもできる。
端末8は、高精度測定器9によるセンシングデータをサーバ装置10に送信できる情報処理装置である。クライアント端末6Xのセンサ部6aや、センサ装置7は比較的簡易なセンサデバイスを想定しているが、高精度測定器9は例えば医療機関、健康サービス施設、スポーツジム等に備えられた高精度の生体情報測定装置を想定している。本例のシステムでは、利用者は高精度測定器9でセンシングを行った生体情報を端末8からサーバ装置10に送信することもできる。
情報センタ側のサーバ装置10としては、主にログイン認証サーバとして機能する利用者管理部1と、主に送られてきたセンシングデータを保存し解析する解析サーバとして機能する解析部2を備える。
また利用者データベース3、匿名データベース4、匿名マスデータベース5を備える。
利用者データベース3は利用者管理部1によってアクセス可能なデータベースで、登録された利用者の個人情報をユーザIDに対応させて保存する。匿名データベース4は解析部2によってアクセス可能なデータベースで、主にクライアント端末6から送信されてくるセンシングデータを独自IDで管理した状態で格納する。匿名マスデータベース5も解析部2によってアクセス可能なデータベースで、主にクライアント端末6からのセンシングデータ(生データ)を解析して生成した情報(マスデータ等)を独自IDで管理した状態で格納する。
利用者管理部1と解析部2は、一体のコンピュータ装置で形成することもできるが、情報センタ内或いは遠隔地の別体のコンピュータ装置で形成してもよい。
利用者データベース3、匿名データベース4、匿名マスデータベース5を構築する記憶媒体は、情報センタ内に配置されるものでも遠隔地に配置されるものでもよい。
利用者管理部1は、通信部1a、制御演算部1b、記憶部1cを備える。
通信部1aはネットワーク11を介したデータ通信を行う。またネットワーク11を介して、もしくは直接、解析部2との間のデータのやりとりを行うデバイスを備える場合もある。
制御演算部1bは、クライアント端末6からのログイン認証に関する演算処理、制御処理を行う。例えば利用者データベース3を参照してクライアント端末6の認証を行う認証処理と、その認証処理で認証されたクライアント端末6からのチケットデータ取得要求に応じてチケットデータを生成し、クライアント端末6に送信するチケットデータ処理を行う。また利用者毎のインセンティブ情報の管理処理も行う。
記憶部1cは、制御演算部1bの処理に必要な情報記憶を行う。
解析部2は、通信部2a、制御演算部2b、記憶部2cを備える。
通信部2aはネットワーク11を介したデータ通信を行う。またネットワーク11を介して、もしくは直接、利用者管理部1との間のデータのやりとりを行うデバイスを備える場合もある。
制御演算部2bは、クライアント端末6からのセンシングデータに対する解析や保存に関する演算処理、制御処理を行う。例えば解析部2は、クライアント端末6から、利用者の生体情報のセンシングで得られたセンシングデータがチケットデータとともに送信されてきた際に、チケットデータの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理を行う。またセンシングデータを独自IDに対応させて匿名データベースに保存するセンシングデータ保存処理を行う。またセンシングデータを解析して個人評価情報としてのマスデータや、運動アドバイス情報、インセンティブとしてのポイント情報等を生成する解析処理を行う。またマスデータ等を独自IDに対応させて匿名マスデータベースに保存するマスデータ保存処理を行う。またマスデータ等をクライアント端末6に送信する送信処理を行う。また受信したセンシングデータについて、同一の独自IDに対応して保存されている過去のセンシングデータとの類似性を判定する類似性認証処理も行う。またマスデータの解析に必要な相関関係データの再構築処理も逐次行う。
記憶部2cは、制御演算部2bの処理に必要な情報記憶を行う。
利用者データベース3のスキーマ定義を図2に示す。なお以下「データベース」を「DB」と表記する。
利用者DB3では、ユーザIDをキーとして各利用者のグループID、基本属性(年齢、性別、身長など)、ポイント情報を管理する。ユーザID、グループID、基本属性は、利用者が本システムを利用する準備段階で利用者データベース3に登録されるものとする。
匿名DB4、匿名マスDB5のスキーマ定義を図3に示す。
匿名DB4は独自IDをキーとして、クライアント端末6側で測定し、送信されてきたセンシングデータ(圧力値、抵抗値、加速度値などのセンサが返す値そのものとしての生データ)をタイムスタンプと共に管理する。
また匿名マスDB5では、解析部2によって生成されるマスデータとポイントを、独自IDをキーとしてタイムスタンプと共に管理する。マスデータには運動の種類、運動強度、血管の柔らかさ、肌の弾力などの項目がある。
なお利用者は、解析方法及びマスデータの正当性をチェックするために、定期的に高精度測定器9と端末8を使い高精度測定を行い、高精度で測定した情報を匿名DB4に登録することもできる。
サーバ装置10として利用者管理部1及び解析部2を一体で構成する情報処置装置、或いは利用者管理部1を構成する情報処置装置や、解析部2を構成する情報処置装置としての具体的構成例を図4に示す。
当該情報処理装置には、主たる演算制御を行うためのデータ処理装置部205を有する。
データ処理装置部205は、バス220を介して、入力装置210、表示装置215、入出力インタフェース245、RAM225、ROM230、ハードディスクドライブ(HDD)235、リムーバブルディスクドライブ240、及び通信部250に接続されている。
入出力インタフェース245は、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネルなどに接続されており、ユーザからの命令を受信する。
ROM230には、データ処理装置部205によって実行されるコンピュータプログラムが保存されている。
データ処理装置部205は、例えばCPUによる演算制御部として構成され、ROM230から実行すべきコンピュータプログラムを読み出し、RAM225にそのコンピュータプログラムをロードし、実行する。具体的には上述の制御演算部1b、2bとして実行する処理を行う。
データ処理装置部205は、コンピュータプログラムの実行によって得られた結果を表示装置215に送信する。表示装置215は、その結果を提示する。
HDD235、リムーバブルディスクドライブ240は記録デバイスとして用いられる。例えばHDD235を利用者DB3、匿名DB4、匿名マスDB5等を構築するための大容量のハードディスクとすることができる。もちろん大容量のHDDを外部に備えてもよい。通信部250は、ネットワーク11等を介した通信を行う。
なお、以上はサーバ装置10側の情報処置装置としての構成としたが、クライアント端末6、端末8を構成する情報処理装置の構成例も同様となる。
<2.システム全体処理>
図5でシステム全体処理としてクライアント端末6とサーバ装置10のやりとりを説明する。なお以下で説明するサーバ装置10の処理とは、利用者管理部1の制御演算部1bや解析部2の制御演算部2bが実行する処理となる。クライアント端末6の処理とは制御演算部6cが実行する処理である。
まずクライアント端末6はステップS1としてサーバ装置10に対して認証を求める第1認証処理を行う。これは利用者の生体が登録した正しい利用者であることを確認する認証となり、ここでは既存の技術であるパスワード認証と顔認証を利用する。クライアント端末6からの認証要求に応じて、サーバ装置10では利用者管理部1が認証処理S10を行う。なお、クライアント端末6Yのようにセンサ装置7がクライアント端末6(ゲートウエイ機器)と分離している場合には、近接無線によって1対1にペアリングされた状態が作られてから第1利用者認証を行うものとする。
ステップS1の第1利用者認証が終了すると、利用者はセンサ部6a又はセンサ装置7を使ってセンシングを行い、クライアント端末6はステップS2で、生体情報のセンシングデータを取得する。
続いてステップS3でクライアント端末6はチケット取得依頼として、チケットデータ(以下「チケットTK」と表記する)を要求するチケット要求を、ユーザID、パスワードとともにサーバ装置10(利用者管理部1)に送信する。チケットTKとはテンポラリに作られる通信証明書である。
サーバ装置10の利用者管理部1は、ステップS11でユーザID、パスワードによるログイン認証や、要求に応じたテンポラリなチケットTKを生成するチケットデータ処理を行う。そして生成したチケットTKをクライアント端末6に送信する。チケットTKは要求に応じて逐次発行されるもので、有効期限が設定されていてもよい。
なお、クライアント端末6のログイン状態は、ステップS1,S10の第1利用者認証の段階で確立させ、それを維持させておいてもよいし、ステップS3,S11の時点で再度ログインを行うようにしてもよい。
クライアント端末6は、チケットTKを取得したら、ステップS4で得たセンシングデータSDを、チケットTKとともにサーバ装置10(解析部2)に送信する処理を行う。
これに応じてサーバ装置10では、解析部2がステップS20以降の処理を行う。
即ちまずサーバ装置10はステップS20で、チケットTKの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理を行う。
ここで独自IDはユーザIDと1:1に対応するIDであるとする。即ち独自IDは、直接的には利用者DB3のキーとなるものではないが、匿名DB4及び匿名マスDB5については、個々の利用者を識別して情報を記憶できるものである。独自IDによって利用者DB3をアクセスできないことで、利用者DB3の個人情報(基本属性等)と匿名DB4及び匿名マスDB5の情報が、直接結びつけられることはないようにしている。
独自IDとユーザIDを1:1に対応させるためには、一例として利用者管理部1と解析部2がチケットTKについて次のように処理すればよい。
利用者管理部1は、ステップS11において、所定処理、例えば特定の非公開アルゴリズム、秘密鍵による暗号化、又は非公開エンコード手法で変形したユーザIDを埋め込んだテンポラリなチケットTKを生成し、それをクライアント端末6に送信する。チケットTKをクライアント端末6から受け取った解析部2は、そのチケットTKからユーザIDを所定処理で抽出する。即ち利用者管理部1で用いた処理に対応した非公開アルゴリズム、復号鍵、非公開デコード手法等を用いてユーザIDを抽出する。そしてユーザIDをさらに非公開のアルゴリズム等で変形して独自IDを生成する。
このようにすれば、独自IDはユーザIDと1:1に対応され、匿名DB4、匿名マスDB5では、ユーザIDを用いずに、個々の利用者の測定データやマスデータを保存できる。また利用者管理部1では、解析部1が提供した独自IDからユーザIDを判別することもできる。一方、サーバ装置10の外部からは、利用者DB3の各利用者の登録情報と、匿名DB4及び匿名マスDB5の内容を結びつけることはできない。
独自IDを生成したら、ステップS21でサーバ装置10は、受信したセンシングデータSDを独自IDに対応させて匿名データベースに保存するセンシングデータ保存処理を行う。
またステップS22でサーバ装置10は、受信したセンシングデータSDについて、ステップS21で用いた独自IDと同一の独自IDに対応して保存されている過去のセンシングデータとの類似性を判定する類似性認証処理を行う。これは、今回受信したセンシングデータSDが、過去の同一の利用者について保存していたセンシングデータと同一人のデータであるか否かを推定するための処理である。同一人であれば、センシングデータは類似している可能性が高いため、今回のセンシングデータと、過去に送信されて記憶されていたセンシングデータの類似性を判断することになる。そして類似/非類似の類似性認証結果の情報を生成する。
ステップS23でサーバ装置10は、今回受信及び記憶したセンシングデータの解析処理を行い、人評価情報としてのマスデータを生成する。
例えば解析部10での解析処理として、センシングデータとマスデータの相関関係を示す相関関係データを用いて、受信したセンシングデータに対するマスデータを生成する。相関関係データとは、センシングデータとマスデータの対応を示す情報である。相関関係データを用いることで例えばセンシングデータの値域に応じてマスデータとしての判定結果を得ることができる。例えばセンシングされた脈拍、血圧、発汗量、体重、身長、発汗量、移動量、加速度、速度、角加速度、位置、塩分量等のセンシングデータ値を、相関関係データに照らし合わせて、運動種類、運動強度、血管の柔らかさ、体の柔らかさ、肌のはり、肌の保湿具合などのマスデータを生成する。
さらに解析処理では、センシングデータやマスデータから、当該利用者に対する運動アドバイス情報や、利用者に与えるインセンティブとしてのポイント情報を生成する。運動アドバイス情報とは、運動が激しすぎると判定される場合に、より緩やかな運動を勧める情報であるとか、身体の特定箇所の柔軟性を高める運動を進める勧める情報など、解析された情報に基づいて利用者個人にとってのアドバイスとなる情報である。
そして解析部2は生成したマスデータを独自IDに対応させて匿名マスDB5に保存する。なお、匿名マスDB5に運動アドバイス情報を保存してもよいし、またポイント情報を匿名マスDB5に保存してもよい。また解析部2から利用者管理部1にポイント情報を通知し、利用者データベース3にポイント情報を登録(ポイント加算更新)する。
ステップS24でサーバ装置は、クライアント端末6に対する送信処理を行う。この場合、ステップS22で得た類似性認証結果の情報と、ステップS23で生成したマスデータ、運動アドバイス情報、ポイント情報を送信する。
クライアント端末6では、この送信されてきた類似性認証結果、マスデータ、運動アドバイス情報、ポイント情報をステップS5で受信する。
そしてクライアント端末6ではステップS6で第2利用者認証を行う。後述するが、この第2利用者認証は、類似性認証結果が非類似の場合に行われる。
ステップS7でクライアント端末6では、サーバ装置10から受信したマスデータ、運動アドバイス情報、ポイント情報を表示する処理を行う。これにより利用者が、サーバ装置10から提供された情報を確認できることになる。なおポイント情報は、今回のポイントだけでなく、これまで蓄積されたポイントが表示されるようにしてもよい。
マスデータ等の表示態様は各種考えられるが、例えば年齢毎のマスデータ分布に対する自分の位置を示すような表示態様も適切である。このためステップS24においてサーバ装置10は、利用者個人のマスデータだけではなく、マスデータの提示態様に応じた周辺情報(マスデータの平均値、年代別平均値、目標値、評価情報など)も送信するようにすることが望ましい。
サーバ装置10では、解析部2はステップS25で相関関係再構築処理を行う。これについては後述する。
なおステップS6での第2利用者認証の結果として、クライアント端末6から認証結果が送信されてくる。この場合、サーバ装置10の解析部2はステップS26の認証対応処理として必要な処理を行う。例えば同一利用者のセンシングデータとして疑いがあるという認証結果となった場合、先に送られてきたセンシングデータSDは登録された利用者本人のデータとしては疑わしいとする情報を匿名DB4に付加したり、ポイント付与をキャンセルするなどを行う。
ステップS22で類似性認証結果が類似(OK)であった場合や、クライアント端末6のステップS6の認証結果がOKであった場合は、先に送られてきたセンシングデータSDは本人のデータであるとする情報を匿名DB4に付加したり、ポイントを有効化する処理を行う。
またサーバ装置10では、利用者管理部1は、以上の一連のトランザクション終了後にステップS12で課金処理を行うことができる。即ち利用者に対する課金を当該図5の一連のトランザクション単位で行うものとし、課金情報を利用者DB3に記憶/更新したり、課金機関への通知を行うことができる。
<3.クライアント端末の処理>
以上の図5のシステム動作を実現するためのクライアント端末6(制御演算部6c)の処理例を図6で説明する。なお図6のステップS101〜S117の処理について、図5の処理に対応する部分に図5のステップ番号(S1)〜(S7)を付している。
ステップS101,S102は図5の第1利用者認証(S1)である。クライアント端末6はステップS101で第1利用者認証として、利用者の顔認識、パスワード認証等の処理や、認証のためのサーバ装置10(利用者管理部1)とのやりとりを行う。認証OKとなったらステップS102からS103に進む。
ステップS103、S104はセンシング処理(S2)である。クライアント端末6はステップS103でセンサ部6a又はセンサ装置7によって得られるセンシングデータを取得する。取得に応じてステップS104からS105に進む。
ステップS105,S106はチケット取得依頼(S3)である。クライアント端末6は第1認証がOKとなり、センサデータが取得されたことに応じてステップS105でチケット取得処理を行う。即ちユーザID、パスワード、チケット要求をサーバ装置10に送信する。そしてチケットTKが取得されたら、ステップS106からS107に進む。
以上のステップS101〜S106では、第1利用者認証がOKで、かつセンシングが行われたことに応じて、チケットTKを取得するという処理となる。第1利用者認証がOKとならない場合、センシングが行われない場合、或いはチケットTKが取得できない場合は、以上のステップS101〜S106の処理をループする。
チケットTKが取得できた場合、クライアント端末6はステップS107として送信処理(センシングデータ送信S4)を行う。クライアント端末6はサーバ装置10(解析部2)に対して、センシングデータSD、チケットTKを送信する。
ステップS108〜S111は、サーバ装置10からの分析結果受信処理(S5)である。クライアント端末6はステップS108で分析結果としてのマスデータ等の受信を確認する。受信が確認されたらステップS112に進む。
受信が確認できない場合は、ステップS110で一定時間待機しながら受信確認を行う。規定回数待機しても受信が確認できなければ、ステップS109からS111に進み、今回ステップS107で送信したセンシングデータSDは、適切にサーバ装置10に受け付けられなかったとして、キューに保存する。そしてステップS101〜S106のループに戻る。キューに保存されたセンシングデータSDは、その後のステップS107での送信機会において合わせて送信される。
ステップS108で受信確認ができた場合、ステップS112〜S116で第2利用者認証(S6)を行う。
クライアント端末6はステップS112では、サーバ装置10から送信されてくる類似性認証結果を確認する。もし「類似」との判定結果であれば、そのままステップS117に進む。「非類似」との判定結果であればステップS113に進み、利用者に対する質問処理を行う。例えばサーバ装置10は類似性認証結果とともに、3つの質問を設定し、クライアント端末6に送信する。3つの質問とは、当該利用者個人の過去のセンシングデータやマスデータ等の実績に基づく質問などとする。即ち、今回の利用者が登録された正規の利用者本人であれば正答できるような質問であればよい。もちろん3つでなくてもよい。
クライアント端末6では、ステップS113で、この質問の情報を取り出し、表示部6dにより質問内容を表示させ、利用者に回答入力を求める。そしてステップS114で回答を検討し、全て正解であれば認証OKとするが、不正解があればステップS115で認証NGを示す不正解フラグをオンとする。そしてステップS116でサーバ装置10に対して認証結果として不正解フラグ=オンを送信する。全て正解の場合は不正解フラグ=オフを送信する。
ステップS117として表示処理(S7)を行う。ステップS117でクライアント端末6は、第2利用者認証の結果関わらず、サーバ装置10からの分析結果情報としてのマスデータ、運動アドバイス情報、及びポイント情報を、表示部6dで表示させることで利用者に提示する。そしてステップS101に戻る。
<4.サーバ装置の処理>
図5のシステム動作を実現するためのサーバ装置10(利用者管理部1の制御演算部1b、解析部2の制御演算部2b)の処理例を図7で説明する。
なお図7のステップS201、S210〜S214、S230が、図5のステップS10,S11,S12、つまり利用者管理部1の制御演算部1bによる処理となる。またステップS202、S220〜S229は図5のステップS20〜S26、つまり解析部2の制御演算部2bによる処理となる。
サーバ装置10では、ステップS201〜S205でクライアント端末6等からの各種依頼を監視し、依頼に応じて必要な処理を行う。
ステップS201では利用者認証依頼として、クライアント端末6からの第1利用者認証やチケット取得依頼をチェックしている。これらの依頼があった場合、サーバ装置10は利用者管理部1の処理としてステップS210〜S214の処理を行う。
ステップS210でサーバ装置(利用者管理部1)は認証処理を行う。これはクライアント端末6からの第1利用者認証に対応する処理である。或いはユーザIDやパスワードによるログイン認証の処理となる。このステップS210の処理の結果、即ち認証OK/NGの情報をステップS211でクライアント端末6に通知する。
この第1利用者認証に対応する処理を終えたらサーバ装置10はステップS212から認証処理を終える。また当該認証が、クライアント端末6からのチケット要求を伴うものであった場合は、サーバ装置10は認証OKの場合のみ、ステップS212からS213に進み、チケットTKの生成を行う。そしてステップS214でクライアント端末6に対してチケットTKを送信する。
ステップS202では保存依頼として、クライアント端末6からのセンシングデータSDの送信をチェックしている。この保存依頼があった場合、サーバ装置10は解析部2の処理としてステップS220〜S229の処理を行う。
ステップS220ではサーバ装置10(解析部2)は、まずセンシングデータSDと共に送信されてくるチケットTKを確認する。もしチケットTKが正規のデータではない場合、或いは期限切れなどの場合、チケットNGとしてステップS222でクライアント端末6に対してエラー通知を行う。
チケットOKであればサーバ装置10はステップS221でセンシングデータSDを確認する。センシングデータSDが適切に受信できなければ不明データ又は通信エラーとしてステップS222でクライアント端末6に対してエラー通知を行う。
クライアント端末6では、ステップS222のエラー通知を受けた場合は図6のステップS108の受信確認ができていないという状態となる。
チケットTK及びセンシングデータSDが適正なものと確認できたらサーバ装置10(解析部2)はステップS223で独自ID生成を行う。そしてステップS224で独自IDを用いて匿名DB4にセンシングデータSDの保存処理を行う。
ステップS225でサーバ装置10は、今回のセンシングデータSDを、同一の独自IDで匿名DB4に記憶されているセンシングデータとの類似性認証処理を行う。そして類似/非類似の結果を得る。
ステップS226でサーバ装置10は、今回のセンシングデータについてマスデータの生成、運動アドバイス情報の生成し、匿名マスDB5に保存する。またポイント情報の生成も行う。
ステップS227で、類似性認証結果、マスデータ、運動アドバイス情報、ポイント情報をクライアント端末6に送信する。
その後、ステップS228で相関関係再構築処理を行う。なお、相関関係再構築処理は必ずしもこのタイミングでなくもよく、例えば定期的に行うようにしてもよい。
相関関係再構築処理の例を図8に示す。相関関係再構築処理では、ステップS301として、送信されてきたセンシングデータSDや、任意のタイミングで利用者が高精度測定器9を使って測定したセンシングデータを、端末8から取得する。そしてそれら入力されたセンシングデータを匿名マスDB5に保存する。
前回の再構築以降で相関関係データに反映していないセンシングデータの蓄積量が所定以上となったか否かをステップS303で確認し、所定個以上となった場合に相関関係再構築を行う。そのデータ蓄積量が所定個数以上溜まった場合、ステップS304で相関の再計算を実行する。ステップS305では過去の相関からの相関の変化量が閾値以上であるか否かを判断し、閾値以上であれば、ステップS306で全てのセンシングデータに対し、マスデータ・運動アドバイス・ポイント再構築を実施する。その再構築が終わったら、ステップS307でデータ蓄積量をゼロにし、再度所定個の測定データが集まるまで待機する。
図7に戻って、ステップS229ではサーバ装置10は、認証結果対応処理を行う。これは図5で説明したクライアント端末6の第2利用者認証の結果に対応した処理である。
ここまでで図5で説明した一連のトランザクションが終了するため、それに応じてサーバ装置10はステップS230で利用者に対する課金処理を行うこととなる。
ところでサーバ装置10は、利用者もしくは本システム外のシステムに対し、情報センタ側の各種DBを検索して、匿名化された情報を検索結果として返すことができる。検索の手法は以下の3つがある。
・グループ取得(ステップS203,S230)
利用者DB3に対してグループIDを検索条件に指定してユーザIDを取得し、そのユーザIDから独自IDに前述と同じ方法で変換して、その独自IDを検索条件に匿名DB4,匿名マスDB5を検索して、グループIDに属する利用者の匿名化された情報を返す。
・目標値取得(ステップS204,S231)
目標とするマスデータを検索条件に指定し、匿名マスDB5から類似の匿名マスデータを探し、匿名化された情報を返す。その際、情報センタ側では前述とは逆の方法で、独自IDからユーザIDに変換し、そのユーザIDを検索条件として使い、その匿名化された情報の個人属性を利用者DB3から取得し、匿名化された情報とあわせて個人属性も返す。
・属性取得(ステップS205,S232)
個人属性(伸長、体重、喫煙、性別、初期センシングデータ)を検索条件に指定し、それに類似しているユーザIDを探し、そのユーザIDから独自IDに前述と同じ方法で変換して、その独自IDを検索条件に匿名DB4,匿名マスDB5を検索して、匿名化された情報を返す。
例えばこれらの処理で、多数の利用者の匿名化された情報を外部に提供できる。例えば公的機関、研究機関等に情報を提供することで、国民一般の健康増進のための研究、統計、調査などに役立てることができる。
なお図7では、サーバ装置10の処理として利用者管理部1と解析部2の処理をまとめて示したが、利用者管理部1と解析部2が別体の情報処置装置で構成される場合、利用者管理部1は少なくともステップS201、S210〜S214の処理が行われ、解析部2は少なくともステップS202、S220〜S229の処理が行われるように構成されればよい。
<5.実施の形態の効果>
以上の本実施の形態では、サーバ装置10において利用者管理部1と解析部2を備える。利用者管理部1は、少なくとも、登録された利用者の個人情報をユーザIDに対応させて保存する利用者DB3を参照してクライアント端末6の認証を行う認証処理と、認証されたクライアント端末6からのチケットTKの取得要求に応じてチケットTKを生成し、クライアント端末6に送信するチケットデータ処理とを行う。また解析部2は、少なくとも、クライアント端末から利用者の生体情報のセンシングデータSDがチケットTKとともに送信されてきた際に、チケットデータTKの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理と、センシングデータSDを独自IDに対応させて匿名DB4に保存するセンシングデータ保存処理と、センシングデータSDを解析して個人評価情報としてのマスデータ、運動アドバイス情報、ポイント情報を生成する解析処理と、マスデータ等を独自IDに対応させて匿名マスDB5に保存するマスデータ保存処理と、マスデータ等をクライアント端末6に送信する送信処理と、を行う。
クライアント端末6は、外部の利用者管理サーバ装置(利用者管理部1)に対してチケットデータ取得要求を行い、認証を条件として利用者管理部1から送信されるチケットTKを取得する処理と、利用者の生体情報としてセンシングされたセンシングデータSDを取得する処理と、センシングデータSDをチケットTKと共に解析サーバ装置(解析部2)に送信する処理と、解析部2がセンシングデータを解析して得た個人評価情報としてのマスデータを受信する処理と、を行う演算制御部を備える。
このようなサーバ装置10、クライアント端末6により、以下の効果が得られる。
(1)マスデータをサーバ装置10で生成し、クライアント装置6側に送信して利用者に対して提示できるようにするため、利用者側の機器負担を解消でき、各利用者は容易に本システムを利用できる。例えば利用者はシステムにログイン後、自宅等の生活空間に設置した簡易なセンサを用いて取得した生体のセンシングデータをサーバ装置10に送信するというのみで手軽にシステム利用ができる。
(2)実施の形態のシステムは、高精度測定器の機能を、センシングデータのみを測定する単純なセンサ装置と、データ処理等の解析機能に分け、その簡易で低価格なセンサ部分の装置を自宅等の生活空間に設置することで、自宅等の生活空間での測定を可能にするシステムといえる。これにより利用者にかかる負荷を大幅に下げながら、同時にサーバ装置10側で高度な解析を行い、その結果を利用者に提供できる。即ち利用者は、サーバ装置10から的確な情報提供、分析結果、運動に対するアドバイスなどを受け取り、客観的、科学的表現と経済性についてのデータを得ることができる。例えば、運動実施した場合、しない場合での自分の将来の姿(血管年齢は30才、足年齢は35才、脳年齢は33才、肌年齢28才など)などを比較した情報を見ることができる。これにより、利用者に、永続性ある健康増進のために定期的に適切な運動行動をとるという行動変容が生ずることが期待でき、人々の健康増進に貢献できる。
(3)一般に生体の状態を把握するには高精度測定器が必要であり、家庭で簡易測定装置を利用して測定し、高精度測定器と同等な精度で推測するには、多くのデータを集め、それから相対関係を求める必要がある。こうしたデータ収集は同じ人に対して継続して行う必要であるため、相対関係を求めるのに必要な数のデータを収集するのは、通常は困難である。これに対して本実施の形態のシステムでは、サーバ装置10で多数の利用者の大量のセンシングデータを継続的に収集することが容易となる。
またこのため、サーバ装置10側での解析精度が向上され、利用者等に対して、より高精度なマスデータを提供できる。
(4)健康増進活動の実行に対して強いモチベーションを起こさせるには、個人の自己顕示欲や自己向上心等の飽きの来ない、かつ生活上の意味の重要な数字による指標を提示することが有効である。たとえば血圧測定データではあいまいであるが、より生体機能を直接表示する生活上の重要な数字として、血管年齢がある。たとえば適度な運動を重ねることによって、あるいは塩分の摂取を抑えることによって、血管年齢を若返らせることができ、過度な運動など極端なケースを適切な手段で防止すれば、強いモチベーションを与えることができる。本システムでは、この血管年齢のような情報がマスデータとして利用者に提示される。これによって利用者の健康増進活動の意欲を高めることができる。
利用者への提示は、利用者自身のマスデータそのものを表示するだけでなく、例えば年齢や性別毎のマスデータ分布に対する自分の位置を示す表示などを行うことで、利用者にとってわかりやすいものとなる。
(5)システムへの利用者登録時にその利用者の個人情報、基本属性を利用者DB3に登録する。生体のセンシングデータとマスデータは基本属性と切り離されて匿名DB4、匿名マスDB5で管理される。利用者のログイン後は認証処理やチケットTKを伴うセンシングデータSDの送信を行い、サーバ装置10(解析部2)ではチケットTKから得られる非公開の独自IDを用いる。即ちログイン毎に新規に割り振られるチケットTKを用いてクライアント端末6側から基本属性、マスデータにアクセスする仕組みを持つため、基本属性が何らかの原因で漏洩しても、その基本属性から個人を特定することはできない。また匿名DB4、匿名マスDB5では、利用者を直接特定できない状態で、各利用者のセンシングデータやマスデータが蓄積される。以上により個人情報を適切に保護できる。
(6)利用者管理部1は、チケットデータ処理において、所定処理でユーザIDを抽出可能なテンポラリなチケットTKを生成し、解析部2は、独自ID生成処理として、受信したチケットTKに対する所定処理でユーザIDを抽出し、抽出したユーザIDに基づいて独自IDを生成する。これにより独自IDが利用者DB3側のユーザIDに対応するものとできる。
(7)サーバ装置10において解析部2は、受信したセンシングデータSDについて、同一の独自IDに対応して保存されている過去のセンシングデータとの類似性を判定する類似性認証処理を行い、類似性認証結果をクライアント端末6に送信している。個人の健康状態を適切に把握するには、逐次センサで測定したデータについての個人毎の同一性(異なる時点で測定された一連の生態情報データが同一人のものであること)が重要である。ところがクライアント端末側から本来の登録ユーザ以外の利用者のセンシングデータが送信されてくる場合も想定される。そこで類似性認証処理により個人毎の同一性がチェックされるようにする。これにより情報精度や情報の的確性を向上させることができる。
またクライアント端末6から受け取ったセンシングデータSDに現存の相関関係の範囲から外れるようなイレギュラー(非類似)なセンシングデータがあった場合は、それを利用者に通知し、正しい操作、推奨される測定方法による再測定を促すこともできる。これによって生体情報測定の精度を高めることができるので、解析機能を情報センタ側におくことの意義がある。
(8)また類似性認証結果情報には、過去のセンシングデータに関する質問情報を含むようにするとともに、類似性認証結果情報を送信したクライアント端末からの前記質問情報を用いた認証処理結果を受信することに応じて、匿名データベースに保存した、類似性認証対象のセンシングデータについて認証結果に応じた情報を付加している。これにより、類似性認証結果情報が非類似の場合に本人確認を行う手法が提供される。即ちクライアント端末6側で質問情報による利用者の回答を確認して利用者の同一性を確認できる。これに応じて、保存したセンシングデータSDを非正規の情報としたり、ポイントをキャンセルするなどの適切な処置を行うことができる。また成りすましによるセンシングデータSDの送信/記憶を排除することもできる。
(9)運動アドバイス情報をクライアント端末側に提供することで、利用者に健康増進のための有益な情報提供が可能となる。例えばセンシングデータから運動のやりすぎを検出した場合には、利用者に対して運動に対するアドバイスを行い、注意を促すことなどができる。
また例えばポイント付与(利用者に対する経済的サービスポイント)を行うなどのインセンティブ情報をクライアント端末側に提供し、サーバ装置側でポイント管理することで、ユーザのサーバ装置利用による健康増進意欲を高めることができる。
なお解析部2は各個人ごとの過去のインセンティブ情報とモチベーションの対応データを解析し、より強いモチベーションにつながるインセンティブ情報を探索し、その個人に提供し、その効果を評価し、その探索を繰り返して、特定個人についてのポジティブな繰り返しループを発見するまで探索を続けるアルゴリズムを実行することも考えられる。
また、一般的な仮説、たとえば血管年齢や肌年齢などのモチベーションにつながるインセンティブデータを仮説として生成し、仮説の検証を自動で行うアルゴルズムを実行することも考えられる。
例えば、個人毎に、ポイント等のインセンティブ付与とその後のセンシングデータSDやマスデータが時系列で管理されていることで、インセンティブ付与後の個人毎のモチベーション向上度合いを推定できる。例えば個々のユーザ毎にとっては、ボーナスポイントとしての値や、インセンティブの種類(例えば現金ポイント、優待チケット、割引チケット、施設優先使用チケットなど)は、価値が異なる。ユーザに応じてモチベーション向上を促すインセンティブは異なる。そこで、利用者毎のインセンティブ効果を解析して、ユーザのモチベーションを向上させるポジティブサイクルをつくることが好適である。
(10)サーバ装置10の解析部2は解析処理として、センシングデータとマスデータの相関関係を示す相関関係データを用いて、受信したセンシングデータに対するマスデータを生成している。また受信したセンシングデータの蓄積に応じて相関関係データの再構築処理を行っている。これにより、より精度の高いマスデータを作り出すことができる。
なお適切なマスデータや運動アドバイス情報等を提供するには、同じ利用者に対し継続して測定を行うことが望ましいが、サーバ装置が逐次新たな相関関係を求めるのに必要な数のデータを収集するのは通常は困難である。本実施の形態では、同じ利用者から継続した測定情報が得られるため相関関係再構築で精度の高い相関関係データが得られる。
また利用者は高精度測定器を用いて定期的に測定し、そのセンシングデータをサーバ装置10に提供することができる。サーバ装置10では利用者から受け取ったセンシングデータ、及び高精度測定器を用いて測定した結果を用いて、新たな相関関係を求め、相対関係を更新する。相関関係が更新された時には、蓄積した過去のセンシングデータ全てに対し、更新された相関関係を使って、マスデータとの対応付けをし直し、マスデータとポイントを更新する。これにより常に最新の相関関係を用いて利用者にマスデータ及びポイントを提供することができる。
(11)国民医療費が膨張する中で、健康を増進し医療費の低減に資しようとする疾病予防(ヘルスプロモーション)の試みはこれまでにもなされてきているが、それらは、歩数、心拍、活動量などの基本データを取得し、健診、運動、食事、生活指導などこれまでに確立されている知見に基づいて指導を行う、という「一方向性かつ画一的」なものであり、国民一般の健康増進活動の実行に結び付けることが困難である。本実施の形態のシステムは個人に即した情報提供や指導が可能である。
また一部の人々は過度の健康増進活動に走ることによって、却って健康を損ねてしまうというケースがあり、たとえば「歩数を職場ごとに競う」などは望ましくないとされている。これはこれまでの施策が「一方向性かつ画一的」であったことの弊害と考えられる。本実施の形態のシステムでは、個人に適した運動アドバイス情報を提供でき、上記弊害を解消できる。
<6.プログラム>
本発明の実施の形態のプログラムは、サーバ装置10の解析部2やクライアント端末6の処理を演算処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
実施の形態のプログラムは、登録された利用者の個人情報をユーザIDに対応させて保存する利用者DB3を参照しての認証処理により認証されたクライアント端末6がチケットデータ取得要求を行って取得されたチケットTKと、利用者の生体情報のセンシングデータSDとが、クライアント端末6から送信されてきた際に、チケットTKの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理と、センシングデータSDを独自IDに対応させて匿名DB4に保存するセンシングデータ保存処理と、センシングデータSDを解析して個人評価情報としてのマスデータ等を生成する解析処理と、マスデータ等を独自IDに対応させて匿名マスDB5に保存するマスデータ保存処理と、マスデータ等をクライアント端末6に送信する送信処理とを演算処理装置に実行させるプログラムである。即ちこのプログラムは、図5,図7で説明した処理を実行させるプログラムである。
また実施の形態のプログラムは、利用者管理部1に対してチケットデータ取得要求を行い、認証を条件として利用者管理部1から送信されるチケットTKを取得する処理と、利用者の生体情報としてセンシングされたセンシングデータSDを取得する処理と、センシングデータSDをチケットTKと共に解析部1に送信する処理と、解析部1がセンシングデータSDを解析して得た個人評価情報としてのマスデータを受信する処理とを演算処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、図5,図6で説明した処理を実行させるプログラムである。
このようなプログラムにより、上述したシステムのサーバ装置10(解析部2)やクライアント端末6としての情報処理装置を実現できる。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記録しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
1…利用者管理部
2…解析部
3…利用者DB
4…匿名DB
5…匿名マスDB
6…クライアント端末

Claims (16)

  1. 登録された利用者の個人情報をユーザIDに対応させて保存する利用者データベースを参照してクライアント端末の認証を行う認証処理と、前記認証処理で認証されたクライアント端末からのチケットデータ取得要求に応じてチケットデータを生成し、クライアント端末に送信するチケットデータ処理と、を行う利用者管理部と、
    クライアント端末から、利用者の生体情報のセンシングデータがチケットデータとともに送信されてきた際に、チケットデータの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理と、前記センシングデータを前記独自IDに対応させて匿名データベースに保存するセンシングデータ保存処理と、前記センシングデータを解析して個人評価情報としてのマスデータを生成する解析処理と、前記マスデータを前記独自IDに対応させて匿名マスデータベースに保存するマスデータ保存処理と、前記マスデータをクライアント端末に送信する送信処理と、を行う解析部とを備えた
    サーバ装置。
  2. 前記利用者管理部は、前記チケットデータ処理において、所定処理でユーザIDを抽出可能なテンポラリなチケットデータを生成し、
    前記解析部は、前記独自ID生成処理として、受信したチケットデータに対する前記所定処理でユーザIDを抽出し、抽出したユーザIDに基づいて独自IDを生成する
    請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記解析部は、
    受信したセンシングデータについて、同一の独自IDに対応して保存されている過去のセンシングデータとの類似性を判定する類似性認証処理を更に行い、
    前記送信処理において前記類似性認証の結果を示す類似性認証結果情報もクライアント端末に送信する
    請求項1又は請求項2に記載のサーバ装置。
  4. 前記解析部は、
    前記類似性認証結果情報には、過去のセンシングデータに関する質問情報を含むようにするとともに、
    前記類似性認証結果情報を送信したクライアント端末からの前記質問情報を用いた認証処理結果を受信することに応じて、前記匿名データベースに保存した、類似性認証対象のセンシングデータについて認証結果に応じた情報を付加する
    請求項3に記載のサーバ装置。
  5. 前記解析部は、
    前記解析処理において、さらに運動アドバイス情報を生成し、
    前記送信処理において前記運動アドバイス情報もクライアント端末に送信する
    請求項1乃至請求項4に記載のサーバ装置。
  6. 前記解析部は、
    前記解析処理において、さらにインセンティブ情報を生成し、
    前記送信処理において前記インセンティブ情報もクライアント端末に送信し、
    前記利用者管理部は、利用者毎のインセンティブ情報の管理処理を行う
    請求項1乃至請求項5に記載のサーバ装置。
  7. 前記解析部は、各個人ごとの過去のインセンティブ情報とモチベーションの対応データ、もしくは一般的な仮説データを解析して、モチベーション向上につながるインセンティブ情報を生成する
    請求項6に記載のサーバ装置。
  8. 前記解析部は、
    前記解析処理として、センシングデータとマスデータの相関関係を示す相関関係データを用いて、受信したセンシングデータに対するマスデータを生成する
    請求項1乃至請求項7に記載のサーバ装置。
  9. 前記解析部は、
    受信したセンシングデータの蓄積に応じて、前記相関関係データの再構築処理を行う
    請求項8に記載のサーバ装置。
  10. 登録された利用者の個人情報をユーザIDに対応させて保存する利用者データベースを参照してクライアント端末の認証を行う認証処理と、
    前記認証処理で認証されたクライアント端末からのチケットデータ取得要求に応じてチケットデータを生成し、クライアント端末に送信するチケットデータ処理と、
    クライアント端末から、利用者の生体情報のセンシングデータがチケットデータとともに送信されてきた際に、チケットデータの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理と、
    前記センシングデータを前記独自IDに対応させて匿名データベースに保存するセンシングデータ保存処理と、
    前記センシングデータを解析して個人評価情報としてのマスデータを生成する解析処理と、
    前記マスデータを前記独自IDに対応させて匿名マスデータベースに保存するマスデータ保存処理と、
    前記マスデータをクライアント端末に送信する送信処理と、を備えた
    サーバ処理方法。
  11. 登録された利用者の個人情報をユーザIDに対応させて保存する利用者データベースを参照しての認証処理により認証されたクライアント端末がチケットデータ取得要求を行って取得されたチケットデータと、利用者の生体情報のセンシングデータとが、クライアント端末から送信されてきた際に、チケットデータの確認のうえでユーザIDに対応する独自IDを生成する独自ID生成処理と、
    前記センシングデータを前記独自IDに対応させて匿名データベースに保存するセンシングデータ保存処理と、
    前記センシングデータを解析して個人評価情報としてのマスデータを生成する解析処理と、
    前記マスデータを前記独自IDに対応させて匿名マスデータベースに保存するマスデータ保存処理と、
    前記マスデータをクライアント端末に送信する送信処理と、
    を演算処理装置に実行させるプログラム。
  12. 外部の利用者管理サーバ装置に対してチケットデータ取得要求を行い、認証を条件として前記利用者管理サーバ装置から送信されるチケットデータを取得する処理と、利用者の生体情報のセンシングデータを取得する処理と、前記センシングデータをチケットデータと共に解析サーバ装置に送信する処理と、前記解析サーバ装置がセンシングデータを解析して得た個人評価情報としてのマスデータを受信する処理と、を行う演算制御部を備えたクライアント装置。
  13. 受信したマスデータを利用者に提示する提示部を更に備えた
    請求項12に記載のクライアント装置。
  14. 利用者の生体情報をセンシングするセンサ部を更に備えた
    請求項12又は請求項13に記載のクライアント装置。
  15. 外部の利用者管理サーバ装置に対してチケットデータ取得要求を行い、認証を条件として前記利用者管理サーバ装置から送信されるチケットデータを取得する処理と、
    利用者の生体情報のセンシングデータを取得する処理と、
    前記センシングデータをチケットデータと共に解析サーバ装置に送信する処理と、
    前記解析サーバ装置がセンシングデータを解析して得た個人評価情報としてのマスデータを受信する処理と、
    を行う端末処理方法。
  16. 外部の利用者管理サーバ装置に対してチケットデータ取得要求を行い、認証を条件として前記利用者管理サーバ装置から送信されるチケットデータを取得する処理と、
    利用者の生体情報のセンシングデータを取得する処理と、
    前記センシングデータをチケットデータと共に解析サーバ装置に送信する処理と、
    前記解析サーバ装置がセンシングデータを解析して得た個人評価情報としてのマスデータを受信する処理と、
    を演算処理装置に実行させるプログラム。
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