JPWO2006090438A1 - 受信装置 - Google Patents
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Abstract
本発明にかかる受信装置は、たとえば、受信信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定部(21)と、受信信号および伝送路特性推定値に基づいて所定の判定処理を行う等化部(22)と、受信信号、判定値および伝送路特性推定値に基づいて、ひずみ補償処理および伝送路特性の再推定処理を行うひずみ除去部(23)と、判定値、ひずみ補償後の受信信号および伝送路特性の再推定値に基づいて、伝送路特性を再々推定するパラメータ推定部(24)と、ひずみ補償後の受信信号および伝送路特性の再々推定値に基づいて再度所定の判定処理を行う等化部(25)と、を備える。
Description
本発明は、無線通信システムにおける受信側の通信装置(受信装置とよぶ)に関するものであり、特に、通信品質の劣化要因となるひずみの除去処理を行う受信装置に関するものである。
携帯電話などの通信環境では、符号間干渉を伴う周波数選択性フェージングにより、受信信号が歪むことがある。このようなひずみに対しては、等化器により符号間干渉成分を利用して復調することが当業者において知られている。一方で、周波数選択性フェージングによるひずみ以外に通信品質を劣化させる要因として、たとえば、アナログ受信信号の増幅器,フィルタ,ダウンコンバータ,アナログ/ディジタルコンバータなどのアナログ処理部で生じるDCオフセット,周波数オフセット,直交軸の位相偏差,直交軸の振幅アンバランスがあり、また、同一周波数の他チャンネル干渉や隣接周波数の他チャンネル干渉などがある。品質の良い通信を実現させるには、これらの劣化要因を除去および補償する必要がある。
そこで、下記特許文献1に記載の方式においては、たとえば、既知のトレーニング信号部分の受信信号を利用して、DCオフセットを除去してから等化器で復調を行っている。
下記特許文献1に記載の方式では、既知のトレーニング信号部分の受信信号を利用してDCオフセットを除去してから等化器で復調を行っているが、トレーニング信号部分のみ利用しているため、DCオフセット成分を精度良く推定して除去することができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、上記従来技術よりもDCオフセットなどのひずみ成分を、精度良く推定,除去することによって、より高品質の通信を実現することが可能な受信装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる受信装置は、無線通信システムにて使用される受信装置(受信側の通信装置)であって、たとえば、ディジタルの受信信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段(後述する実施の形態の伝送路特性推定部21に相当)と、前記受信信号および前記伝送路特性推定手段が出力する伝送路特性推定値に基づいて所定の判定処理を行う第1の等化手段(等化部22に相当)と、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性推定手段が出力する伝送路特性推定値に基づいて、ひずみ補償処理および伝送路特性の再推定処理を行うひずみ除去手段(ひずみ除去部23に相当)と、前記第1の等化手段が出力する判定値、前記ひずみ除去手段が出力するひずみ補償後の受信信号、および伝送路特性の再推定値に基づいて、伝送路特性を再々推定するパラメータ推定手段(パラメータ推定部24に相当)と、前記ひずみ除去手段が出力するひずみ補償後の受信信号、および前記パラメータ推定手段が出力する伝送路特性の再々推定値に基づいて再度所定の判定処理を行う第2の等化手段(等化部25に相当)と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる受信装置によれば、受信信号の仮判定を行い、その判定値とデータ部分の受信信号に基づいて、受信信号のひずみ成分を精度良く推定し、推定したひずみ成分を精度良く除去することとしたので、従来と比較してより品質の良い通信を実現できる、という効果を奏する。
1 アンテナ
2 アナログ処理部
3 アナログ/ディジタル変換部(A/D)
4 復調処理部
5 誤り訂正部
21 伝送路特性推定部
22 等化部
23 ひずみ除去部
24,101 パラメータ推定部
25 等化部
31 伝送路特性再推定部
32 DCオフセット除去部
41 IQ利得補正部
51 IQ直交ひずみ補正部
61 周波数オフセット補正部
71 帯域外干渉抑圧部
81 同一チャネル干渉除去部
102 正規化部
2 アナログ処理部
3 アナログ/ディジタル変換部(A/D)
4 復調処理部
5 誤り訂正部
21 伝送路特性推定部
22 等化部
23 ひずみ除去部
24,101 パラメータ推定部
25 等化部
31 伝送路特性再推定部
32 DCオフセット除去部
41 IQ利得補正部
51 IQ直交ひずみ補正部
61 周波数オフセット補正部
71 帯域外干渉抑圧部
81 同一チャネル干渉除去部
102 正規化部
以下に、本発明にかかる受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる受信装置の構成例を示す図であり、アンテナ1とアナログ処理部2とアナログ/ディジタル変換部(A/D)3と復調処理部4と誤り訂正部5とを備えている。なお、本実施の形態では、送信側にて符号化などの処理が行われ、送信信号の一部に、受信側において既知のトレーニング系列が含まれていることを前提とする。また、変調方式の一例として、8PSKを利用した場合について説明する。8PSKでは1つのシンボルによって3ビットの信号を伝送することができる。
図1は、本発明にかかる受信装置の構成例を示す図であり、アンテナ1とアナログ処理部2とアナログ/ディジタル変換部(A/D)3と復調処理部4と誤り訂正部5とを備えている。なお、本実施の形態では、送信側にて符号化などの処理が行われ、送信信号の一部に、受信側において既知のトレーニング系列が含まれていることを前提とする。また、変調方式の一例として、8PSKを利用した場合について説明する。8PSKでは1つのシンボルによって3ビットの信号を伝送することができる。
図1において、アンテナ1を経由して受信した受信波は、アナログ処理部2に入力される。アナログ処理部2では、帯域制限やダウンコンバートなどの処理を行い、ベースバンドもしくは中間周波数のアナログ信号に変換する。A/D3は、アナログ信号をディジタルの受信信号(以下、受信信号と呼ぶ)に変換する。復調処理部4は、受信信号の復調結果として軟判定値もしくは硬判定値を計算する。なお、受信信号が中間周波数のディジタル信号の場合は、復調処理部4においてベースバンド信号に変換することになる。誤り訂正部5は、デインタリーブや復号などの誤り訂正処理を行う。
つづいて、上記受信装置における復調処理部4の動作を、図面に従って説明する。図2は、上記復調処理部4の構成例を示す図であり、伝送路特性推定部21と等化部22とひずみ除去部23とパラメータ推定部24と等化部25とを備えている。
図2において、伝送路特性推定部21は、受信信号を入力とし、トレーニング系列を利用して公知の技術により伝送路特性を推定する。
等化部22は、周波数選択性フェージングなどのマルチパスによるひずみを考慮して、たとえば、国際公開番号WO02/009315“無線通信用受信装置および受信方法”に記載の処理により判定値を推定する。なお、等化部22の処理としては、SOVA(Soft-Output
Viterbi Algorithm),MAP(Maximum a Posteriori)やMax-log-MAPやLog-MAPなどのアルゴリズムを利用した軟判定値出力等化器、さらには、これらの等化器を変形した等化器、などを利用することが可能である。また、最尤系列推定(MLSE:Maximum-Likelihood Sequence Estimation),判定帰還型系列推定(DFSE:Decision-Feedback
Sequence Estimation、もしくは、DDFSE:Delayed Decision-Feedback Sequence Estimation),判定帰還型等化器(DFE:Decision-Feedback
Equalizer),RSSE(Reduced-State Sequence Estimation)、リスト出力ビタビ等化器(LVE:List-output
Viterbi Equalizer)、Mアルゴリズムを利用した等化器などの硬判定値を出力する等化器を利用することも可能である。
Viterbi Algorithm),MAP(Maximum a Posteriori)やMax-log-MAPやLog-MAPなどのアルゴリズムを利用した軟判定値出力等化器、さらには、これらの等化器を変形した等化器、などを利用することが可能である。また、最尤系列推定(MLSE:Maximum-Likelihood Sequence Estimation),判定帰還型系列推定(DFSE:Decision-Feedback
Sequence Estimation、もしくは、DDFSE:Delayed Decision-Feedback Sequence Estimation),判定帰還型等化器(DFE:Decision-Feedback
Equalizer),RSSE(Reduced-State Sequence Estimation)、リスト出力ビタビ等化器(LVE:List-output
Viterbi Equalizer)、Mアルゴリズムを利用した等化器などの硬判定値を出力する等化器を利用することも可能である。
ひずみ除去部23は、等化部22が出力する判定値および伝送路特性推定部21が出力する伝送路特性推定値に基づいて、受信信号のひずみ成分を除去する。パラメータ推定部24では、等化部22が出力する判定値、およびひずみ除去部23が出力するひずみ除去後の受信信号,伝送路特性推定値に基づいて、伝送路特性推定値の再推定を行う。
等化部25は、ひずみ除去部23が出力するひずみ除去後の受信信号、およびパラメータ推定部24が出力する伝送路特性推定値に基づいて、等化部22と同様の復調処理を実行する。なお、等化部25と等化部22は、同一の等化方法を使用する必要はなく、上記に挙げた例のような異なる等化処理を行うことも可能である。
つづいて、上記復調処理部4内のひずみ除去部23の動作を、図面に従って詳細に説明する。図3は、上記ひずみ除去部23の実施の形態1の構成例を示す図であり、たとえば、DCオフセット成分を除去する場合の構成例である。
図3において、伝送路特性再推定部31は、等化部22が出力する判定値、伝送路特性推定部21が出力する伝送路特性推定値、および受信信号に基づいて、以下に示すように、伝送路特性の再推定を行う。
まず、下記(1)式に示すように、誤差信号e(n)を、n=L+1からn=Nについて計算する。
e(n)=r(n)− Σh(i)・I(n−i) …(1)
なお、Lは伝送路特性のメモリ長(タップ数−1)を表し、Nは受信信号のシンボル長を表す。また、Σはi=0〜Lについて総和を計算する。また、r(n)は受信信号を表し(ただしn=1〜N)、h(i)は伝送路特性推定値を表し(ただしi=0〜L)、I(n)は等化部22が出力する硬判定値を表す。ただし、等化部22が軟判定値を出力する場合は、軟判定値を硬判定値に変換する。この硬判定値は、複素数で信号点をマッピングした値である。
e(n)=r(n)− Σh(i)・I(n−i) …(1)
なお、Lは伝送路特性のメモリ長(タップ数−1)を表し、Nは受信信号のシンボル長を表す。また、Σはi=0〜Lについて総和を計算する。また、r(n)は受信信号を表し(ただしn=1〜N)、h(i)は伝送路特性推定値を表し(ただしi=0〜L)、I(n)は等化部22が出力する硬判定値を表す。ただし、等化部22が軟判定値を出力する場合は、軟判定値を硬判定値に変換する。この硬判定値は、複素数で信号点をマッピングした値である。
つぎに、下記(2)式の処理により、伝送路特性の再推定値h´(i)を計算する。
h´(i)=h(i)+1/(N−L)・Σe(n)・CONJG(I(n−i))
…(2)
なお、Σはn=L+1〜Nについて総和を計算し、CONJG(X)はXの複素共役である。
h´(i)=h(i)+1/(N−L)・Σe(n)・CONJG(I(n−i))
…(2)
なお、Σはn=L+1〜Nについて総和を計算し、CONJG(X)はXの複素共役である。
また、図3において、DCオフセット除去部32は、等化部22が出力する判定値、上記(2)式で求めた伝送路特性推定値、および受信信号に基づいて、以下に示すように、DCオフセットを除去する。
まず、下記(3)式に示すように、誤差信号e´(n)を、n=L+1からn=Nについて計算する。
e´(n)=r(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(3)
e´(n)=r(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(3)
つぎに、誤差信号e´(n)の平均値を下記(4)式の通りに計算し、その結果をDCオフセットの推定値pとする。
p=1/(N−L)・Σe´(n) …(4)
p=1/(N−L)・Σe´(n) …(4)
そして、上記DCオフセットの推定値pを受信信号r(n)からキャンセルする。具体的には、n=1からn=Nについて下記(5)式の処理を行う。
r´(n)=r(n)−p …(5)
r´(n)=r(n)−p …(5)
つづいて、上記復調処理部4内のパラメータ推定部24の動作を詳細に説明する。パラメータ推定部24では、等化部22が出力する判定値、およびひずみ除去部23が出力するひずみ除去後の受信信号r´(n),伝送路特性推定値h´(i)に基づいて、下記(6)式,(7)式のように、伝送路特性推定値h´´(i)を再度計算する。
e´´(n)=r´(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(6)
h´´(i)=h´(i)
+1/(N−L)・Σe´´(n)・CONJG(I(n−i))
…(7)
なお、式(6)のΣはi=0〜Lについて総和を計算し、式(7)のΣはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
e´´(n)=r´(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(6)
h´´(i)=h´(i)
+1/(N−L)・Σe´´(n)・CONJG(I(n−i))
…(7)
なお、式(6)のΣはi=0〜Lについて総和を計算し、式(7)のΣはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
このように、本実施の形態においては、受信信号の仮判定を行い、その判定値とデータ部分の受信信号に基づいて、DCオフセットなどのひずみ成分を精度良く推定し、推定したひずみ成分を精度良く除去することとした。これにより、従来と比較してより品質の良い通信を実現できる。
なお、本実施の形態において、伝送路特性再推定部31は、上記に限らず、伝送路特性推定部21が出力する伝送路特性推定値を用いないで、等化部22が出力する判定値および受信信号に基づいて、たとえば、正規方程式,LMS(Least
Mean Square)アルゴリズム,RLS(Recursive Least Square)アルゴリズムなどにより、伝送路特性を推定することも可能である。
Mean Square)アルゴリズム,RLS(Recursive Least Square)アルゴリズムなどにより、伝送路特性を推定することも可能である。
また、本実施の形態において、ひずみ除去部23は、(1)式〜(4)式の処理の代わりに、(1)式と(4)式の処理だけでDCオフセットを計算することも可能である。この場合、(4)式のe´(n)はe(n)となる。
また、上記復調処理部14の代わりに、図4に示す復調処理部を用いることとしてもよい。図4は、復調処理部の他の構成例を示す図であり、図2の構成からパラメータ推定部24を取り除いた構成となっている。ここでは、等化部25は、ひずみ除去部23が出力するひずみ補償後の受信信号と伝送路特性推定値に基づいて、等化処理を行うことになる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
つづいて、実施の形態2の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
図5は、ひずみ除去部23の実施の形態2の構成例を示す図であり、たとえば、ひずみ除去部23にてIQ利得のアンバランスを補正する場合の構成例である。以下、図3と異なる点について説明する。
図5において、IQ利得補正部41は、等化部22が出力する判定値、伝送路特性再推定部31が出力する伝送路特性推定値、および受信信号に基づいて、下記に示すように、IQ利得のアンバランスを補正する。
まず、IQ利得の補正値の候補単位に、下記(8)により、補正した受信信号を計算する。
R(k,n)=Re[r(n)]・gi(k)+j・Im[r(n)]・gq(k)
…(8)
なお、上記(8)式はn=1〜Nについて計算する。また、Re[X]は複素数Xの実部を表し、Im[X]は複素数Xの虚部を表し、jの2乗は−1である。
R(k,n)=Re[r(n)]・gi(k)+j・Im[r(n)]・gq(k)
…(8)
なお、上記(8)式はn=1〜Nについて計算する。また、Re[X]は複素数Xの実部を表し、Im[X]は複素数Xの虚部を表し、jの2乗は−1である。
また、gi(k)とgq(k)は、k番目の利得補正値であり、以下にその例を示す。
gi(0)=1.00, gq(0)=1.00
gi(1)=1.02, gq(1)=0.98
gi(2)=1.04, gq(2)=0.96
gi(3)=0.98, gq(3)=1.02
gi(4)=0.96, gq(4)=1.04
この例の場合、上記(8)式は、k=0〜4について計算することになる。
gi(0)=1.00, gq(0)=1.00
gi(1)=1.02, gq(1)=0.98
gi(2)=1.04, gq(2)=0.96
gi(3)=0.98, gq(3)=1.02
gi(4)=0.96, gq(4)=1.04
この例の場合、上記(8)式は、k=0〜4について計算することになる。
つぎに、受信信号のレプリカを下記(9)式により計算する。
s(n)= Σh(i)・I(n−i) …(9)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算し、n=L+1〜Nについてs(n)を計算する。
s(n)= Σh(i)・I(n−i) …(9)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算し、n=L+1〜Nについてs(n)を計算する。
最後に、補正した受信信号と受信信号のレプリカの誤差E(k)を下記(10)式により計算し、誤差が最小となる補正後の受信信号R(k,n)を、ひずみ補償後の受信信号として出力する。
E(k)=(R(k,n)−s(n))2 …(10)
E(k)=(R(k,n)−s(n))2 …(10)
このように、本実施の形態においては、受信信号の仮判定を行い、その判定値とデータ部分の受信信号に基づいて、ひずみ除去部にてIQ利得のアンバランスを補正することとした。これにより、従来と比較してより品質の良い通信を実現できる。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1または2と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1または2とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
つづいて、実施の形態3の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1または2と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1または2とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
図6は、ひずみ除去部23の実施の形態3の構成例を示す図であり、たとえば、ひずみ除去部23にてIQ直交ひずみを補正する場合の構成例である。以下、図3または図5と異なる点について説明する。
図6において、IQ直交ひずみ補正部51は、等化部22が出力する判定値、伝送路特性再推定部31が出力する伝送路特性推定値、および受信信号に基づいて、下記に示すように、IQ直交ひずみを補正する。
まず、IQ直交ひずみの補正値の候補単位に、下記(11)式により、補正した受信信号を計算する。
R(k,n)=Re[r(n)]・exp(j・ph(k))
+j・Im[r(n)]・exp(−j・ph(k)) …(11)
なお、上記(11)式はn=1〜Nについて計算する。
R(k,n)=Re[r(n)]・exp(j・ph(k))
+j・Im[r(n)]・exp(−j・ph(k)) …(11)
なお、上記(11)式はn=1〜Nについて計算する。
また、ph(k)は、k番目の直交ひずみ補正値であり、以下にその例を示す。
ph(0)=0.03
ph(1)=0.00
ph(2)=−0.03
この例の場合、上記(11)式は、k=0〜2について計算することになる。
ph(0)=0.03
ph(1)=0.00
ph(2)=−0.03
この例の場合、上記(11)式は、k=0〜2について計算することになる。
つぎに、受信信号のレプリカを下記(12)式により計算する。
s(n)= Σh(i)・I(n−i) …(12)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算し、n=L+1〜Nについてs(n)を計算する。
s(n)= Σh(i)・I(n−i) …(12)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算し、n=L+1〜Nについてs(n)を計算する。
最後に、補正した受信信号と受信信号のレプリカの誤差E(k)を下記(13)式により計算し、誤差が最小となる補正後の受信信号R(k,n)を、ひずみ補償後の受信信号として出力する。
E(k)=(R(k,n)−s(n))2 …(13)
E(k)=(R(k,n)−s(n))2 …(13)
このように、本実施の形態においては、受信信号の仮判定を行い、その判定値とデータ部分の受信信号に基づいて、ひずみ除去部にてIQ直交ひずみを補正することとした。これにより、従来と比較してより品質の良い通信を実現できる。
実施の形態4.
つづいて、実施の形態4の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1、2または3と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1、2または3とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
つづいて、実施の形態4の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1、2または3と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1、2または3とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
図7は、ひずみ除去部23の実施の形態4の構成例を示す図であり、たとえば、ひずみ除去部23にて周波数オフセットを補正する場合の構成例である。以下、図3、図5または図6と異なる点について説明する。
図7において、周波数オフセット補正部61は、等化部22が出力する判定値、伝送路特性再推定部31が出力する伝送路特性推定値、および受信信号に基づいて、下記に示すように、周波数オフセットを補正する。
まず、周波数オフセットの補正値の候補f(k)単位に、下記(14)式により、補正した受信信号を計算する。
R(k,n)=r(n)・exp(−j・f(k)・(n−N/2)) …(14)
なお、上記(14)式はn=1〜Nについて計算する。
R(k,n)=r(n)・exp(−j・f(k)・(n−N/2)) …(14)
なお、上記(14)式はn=1〜Nについて計算する。
また、f(k)は、k番目の周波数オフセットの補正値であり、以下にその例を示す。
f(0)=0.00015
f(1)=0.00000
f(2)=−0.00015
この例の場合、上記(14)式は、k=0〜2について計算することになる。
f(0)=0.00015
f(1)=0.00000
f(2)=−0.00015
この例の場合、上記(14)式は、k=0〜2について計算することになる。
つぎに、受信信号のレプリカを下記(15)式により計算する。
s(n)= Σh(i)・I(n−i) …(15)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算し、n=L+1〜Nについてs(n)を計算する。
s(n)= Σh(i)・I(n−i) …(15)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算し、n=L+1〜Nについてs(n)を計算する。
最後に、補正した受信信号と受信信号のレプリカの誤差E(k)を下記(16)式により計算し、誤差が最小となる補正後の受信信号R(k,n)を、ひずみ補償後の受信信号として出力する。
E(k)=Σ(R(k,n)−s(n))2 …(16)
なお、Σはn=L+1〜Nについて計算する。
E(k)=Σ(R(k,n)−s(n))2 …(16)
なお、Σはn=L+1〜Nについて計算する。
このように、本実施の形態においては、受信信号の仮判定を行い、その判定値とデータ部分の受信信号に基づいて、ひずみ除去部にて周波数オフセットを補正することとした。これにより、従来と比較してより品質の良い通信を実現できる。
実施の形態5.
つづいて、実施の形態5の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1〜4と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1〜4とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
つづいて、実施の形態5の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1〜4と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1〜4とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
図8は、ひずみ除去部23の実施の形態5の構成例を示す図であり、たとえば、ひずみ除去部23にて帯域外干渉を抑圧する場合の構成例である。以下、図3、図5〜図7と異なる点について説明する。
図8において、帯域外干渉抑圧部71は、等化部22が出力する判定値、伝送路特性再推定部31が出力する伝送路特性推定値、および受信信号に基づいて、以下に示すように、帯域外干渉を抑圧する。
まず、受信信号の信号帯域より僅かに狭帯域な周波数特性を持つフィルタを用いて、下記(17)式により、受信信号の帯域外干渉を抑圧する。ここでは、帯域外干渉を除去するために、シンボルレートの4倍のサンプリングレートでサンプリングした受信信号をr4(m)とする。r(n)とr4(m)の関係は「r(n)=r4(4×m)」となる。
r´(n)=Σr4(4×n−i+Nx/2)・hx(i) …(17)
なお、Σはi=0〜Nx−1について総和を計算する。また、上記(17)式は、n=1〜Nについて計算し、「m<1」,「m>4×N」の受信信号r4(m)は、前後の信号を使用するものとする。また、hx(i)はフィルタのタップ係数を表し(i=0〜Nx−1)、Nxはフィルタのタップ数を表す。
r´(n)=Σr4(4×n−i+Nx/2)・hx(i) …(17)
なお、Σはi=0〜Nx−1について総和を計算する。また、上記(17)式は、n=1〜Nについて計算し、「m<1」,「m>4×N」の受信信号r4(m)は、前後の信号を使用するものとする。また、hx(i)はフィルタのタップ係数を表し(i=0〜Nx−1)、Nxはフィルタのタップ数を表す。
つぎに、伝送路特性再推定部31が出力する伝送路特性推定値h´(i)、等化部22が出力する判定値、および帯域外干渉抑圧後の受信信号r´(n)に基づいて、誤差信号e´(n)を、n=L+1〜Nについて計算する。
e´(n)=r´(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(18)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算する。また、h´(i)は伝送路特性推定値を表し(i=0〜L)、I(n)は等化部22が出力する硬判定値を表す(n=1〜N)。ただし、等化部22が軟判定値を出力する場合は、軟判定値を硬判定値に変換する。この硬判定値は複素数で信号点をマッピングした値である。
e´(n)=r´(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(18)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算する。また、h´(i)は伝送路特性推定値を表し(i=0〜L)、I(n)は等化部22が出力する硬判定値を表す(n=1〜N)。ただし、等化部22が軟判定値を出力する場合は、軟判定値を硬判定値に変換する。この硬判定値は複素数で信号点をマッピングした値である。
さらに、下記(19)式の処理により、伝送路特性の再推定値h´´(i)を計算する。
h´´(i)=h´(i)
+1/(N−L)・Σe´(n)・CONJG(I(n−i))
…(19)
なお、Σはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
h´´(i)=h´(i)
+1/(N−L)・Σe´(n)・CONJG(I(n−i))
…(19)
なお、Σはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
そして、上記で求めた伝送路特性の再推定値h´´(i)、等化部22が出力する判定値、および帯域外干渉抑圧後の受信信号r´(n)に基づいて、下記(20)式の処理により、帯域外干渉を抑圧した後の誤差電力Exを計算する。
Ex=Σ(r´(n)−Σh´´(i)・I(n−i))2 …(20)
なお、(・)内部のΣはi=0〜Lについて総和を計算し、(・)外部のΣはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
Ex=Σ(r´(n)−Σh´´(i)・I(n−i))2 …(20)
なお、(・)内部のΣはi=0〜Lについて総和を計算し、(・)外部のΣはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
一方で、伝送路特性再推定部31が出力する伝送路特性推定値h´(i)、等化部22が出力する判定値、および受信信号r(n)に基づいて、下記(21)式の処理により、帯域外干渉抑圧前の誤差電力Eyを計算する。
Ey=Σ(r(n)−Σh´(i)・I(n−i))2 …(21)
なお、(・)内部のΣはi=0〜Lについて総和を計算し、(・)外部のΣはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
Ey=Σ(r(n)−Σh´(i)・I(n−i))2 …(21)
なお、(・)内部のΣはi=0〜Lについて総和を計算し、(・)外部のΣはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
最後に、EyがExより大きい場合は、帯域外干渉抑圧後の受信信号r´(n)と伝送路特性の再推定値h´´(i)を、ひずみ補償後の受信信号および伝送路特性推定値として出力する。逆に、ExがEy以上の場合は、受信信号r(n)および伝送路特性推定値h´(i)を出力する。
このように、本実施の形態においては、受信信号の仮判定を行い、その判定値とデータ部分の受信信号に基づいて、ひずみ除去部にて帯域外干渉を抑圧することとした。これにより、従来と比較してより品質の良い通信を実現できる。
実施の形態6.
つづいて、実施の形態6の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1〜5と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1〜5とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
つづいて、実施の形態6の動作について説明する。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1,図2,図4参照)と同様である。本実施の形態においては、前述した実施の形態1〜5と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1〜5とは構成の異なる、ひずみ除去部23の動作についてのみ説明する。
図9は、ひずみ除去部23の実施の形態6の構成例を示す図であり、たとえば、ひずみ除去部23にて同一チャネル干渉を除去する場合の構成例である。以下、図3、図5〜図8と異なる点について説明する。
図9において、同一チャネル干渉除去81は、等化部22が出力する判定値、伝送路特性再推定部31が出力する伝送路特性推定値、および受信信号に基づいて、以下に示すように、同一チャネル干渉を除去する。
まず、伝送路特性再推定部31が出力する伝送路特性推定値h´(i)、等化部22が出力する判定値に基づいて、受信信号r(n)から希望信号を除去する。具体的には、同一チャネル干渉成分を含むe(n)を、n=L+1〜Nについて下記(22)式により計算する。
e(n)=r(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(22)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算する。また、h´(i)は伝送路特性推定値を表し(i=0〜L)、I(n)は等化部22が出力する硬判定値を表す(n=1〜N)。ただし、等化部22が軟判定値を出力する場合は軟判定値を硬判定値に変換する。この硬判定値は複素数で信号点をマッピングした値である。
e(n)=r(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(22)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算する。また、h´(i)は伝送路特性推定値を表し(i=0〜L)、I(n)は等化部22が出力する硬判定値を表す(n=1〜N)。ただし、等化部22が軟判定値を出力する場合は軟判定値を硬判定値に変換する。この硬判定値は複素数で信号点をマッピングした値である。
つぎに、希望信号を除去後の受信信号e(n)に対して、例えば、H.Kubo, K.Murakami, T.Fujino著、"An Adaptive
Maximum-Likelihood Sequence Estimator for Fast Time-Varying Intersymbol Interference Channels",(IEEE
Trans.commun.,vol.42,no.2/3/4,pp.1872-1880,1994)に記載の技術により、同一チャネル干渉の伝送路特性の推定値hc(i)と判定値Ic(n)を計算する。この伝送路特性の推定値hc(i)と判定値Ic(n)に基づいて、下記(23)式により、受信信号r(n)から同一チャネル干渉成分を除去する。同一チャネル干渉成分除去部81は、下記r´(n)をひずみ補償後の受信信号として出力する。
r´(n)=r(n)− Σhc(i)・Ic(n−i) …(23)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算し、同一チャネル干渉成分除去後の受信信号r´(n)はn=1〜Nについて計算する。なお、「n<1」となるIc(n)については“0”として扱う。
Maximum-Likelihood Sequence Estimator for Fast Time-Varying Intersymbol Interference Channels",(IEEE
Trans.commun.,vol.42,no.2/3/4,pp.1872-1880,1994)に記載の技術により、同一チャネル干渉の伝送路特性の推定値hc(i)と判定値Ic(n)を計算する。この伝送路特性の推定値hc(i)と判定値Ic(n)に基づいて、下記(23)式により、受信信号r(n)から同一チャネル干渉成分を除去する。同一チャネル干渉成分除去部81は、下記r´(n)をひずみ補償後の受信信号として出力する。
r´(n)=r(n)− Σhc(i)・Ic(n−i) …(23)
なお、Σはi=0〜Lについて総和を計算し、同一チャネル干渉成分除去後の受信信号r´(n)はn=1〜Nについて計算する。なお、「n<1」となるIc(n)については“0”として扱う。
このように、本実施の形態においては、受信信号の仮判定を行い、その判定値とデータ部分の受信信号に基づいて、ひずみ除去部にて同一チャネル干渉を除去することとした。これにより、従来と比較してより品質の良い通信を実現できる。
なお、上記実施の形態1〜6において、ひずみ除去部23は、等化部22が出力する判定値だけでなく、トレーニング系列と判定値とを合わせた系列を使用することも可能である。また、上記実施の形態1〜6において、ひずみ除去部23は、各実施の形態にて説明したひずみ除去処理を順番に行うことも可能である。たとえば、帯域外干渉抑圧,DCオフセット除去,IQ利得補正,IQ直交誤差補正,周波数オフセット補正,同一チャネル干渉除去などの処理を順番に行うことが可能であり、さらに、それを繰り返し実行することも可能である。
実施の形態7.
つづいて、実施の形態7の動作について説明する。図10は、復調処理部4の実施の形態7の構成例を示す図であり、図2(または図4)の構成に加えて、パラメータ推定部101で雑音電力を推定し、正規化部112で判定値を雑音電力の推定値で正規化するようにした構成である。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1参照)と同様である。また、本実施の形態の復調処理部4は、前述した実施の形態1〜6のいずれか一つに記載のひずみ除去部23を備えることとする。また、本実施の形態においては、前述した実施の形態1〜6と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1〜6とは構成の異なる、パラメータ推定部101と正規化部102の動作についてのみ説明する。
つづいて、実施の形態7の動作について説明する。図10は、復調処理部4の実施の形態7の構成例を示す図であり、図2(または図4)の構成に加えて、パラメータ推定部101で雑音電力を推定し、正規化部112で判定値を雑音電力の推定値で正規化するようにした構成である。なお、受信装置の構成については、前述した実施の形態1の受信装置(図1参照)と同様である。また、本実施の形態の復調処理部4は、前述した実施の形態1〜6のいずれか一つに記載のひずみ除去部23を備えることとする。また、本実施の形態においては、前述した実施の形態1〜6と同一の処理についてはその説明を省略し、実施の形態1〜6とは構成の異なる、パラメータ推定部101と正規化部102の動作についてのみ説明する。
図10において、パラメータ推定部101は、等化部22が出力する判定値と、ひずみ除去部23が出力するひずみ除去後の受信信号r´(n)および伝送路特性推定値h´(i)に基づいて、誤差信号e´´(n)および伝送路特性推定値h´´(i)を、下記(24)式,(25)式により再度計算する。
e´´(n)=r´(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(24)
h´´(i)=h´(i)
+1/(N−L)・Σe´´(n)・CONJG(I(n−i))
…(25)
なお、上記(24)式のΣはi=0〜Lについて総和を計算し、上記(25)式のΣはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
e´´(n)=r´(n)− Σh´(i)・I(n−i) …(24)
h´´(i)=h´(i)
+1/(N−L)・Σe´´(n)・CONJG(I(n−i))
…(25)
なお、上記(24)式のΣはi=0〜Lについて総和を計算し、上記(25)式のΣはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
つぎに、下記(26)式により、雑音電力の推定値qを計算する。
q=1/(N−L)・Σ|e´´(n)|2 …(26)
なお、Σはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
q=1/(N−L)・Σ|e´´(n)|2 …(26)
なお、Σはn=L+1〜Nについて総和を計算する。
そして、図10において、正規化部102は、等化部25が出力する判定値を、パラメータ推定部101において計算した雑音電力の推定値qで割り、その結果を正規化後の判定値として出力する。
このように、本実施の形態においては、受信信号の仮判定を行い、その判定値とデータ部分の受信信号に基づいて、DCオフセットなどのひずみ成分を精度良く推定し、推定したひずみ成分を精度良く除去することとした。そして、判定値を雑音電力の推定値で正規化することとした。これにより、前述した各実施の形態よりもさらに品質の良い通信が可能となる。
以上のように、本発明にかかる受信装置は、無線通信システムにおける受信側の通信装置として有用であり、特に、通信品質の劣化要因となるひずみの除去処理を行う通信装置として適している。
Claims (21)
- 無線通信システムにて使用される受信装置(受信側の通信装置)において、
受信信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
前記受信信号および前記伝送路特性推定手段が出力する伝送路特性推定値に基づいて所定の判定処理を行う第1の等化手段と、
前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性推定手段が出力する伝送路特性推定値に基づいて、ひずみ補償処理および伝送路特性の再推定処理を行うひずみ除去手段と、
前記第1の等化手段が出力する判定値、前記ひずみ除去手段が出力するひずみ補償後の受信信号、および伝送路特性の再推定値に基づいて、伝送路特性を再々推定するパラメータ推定手段と、
前記ひずみ除去手段が出力するひずみ補償後の受信信号、および前記パラメータ推定手段が出力する伝送路特性の再々推定値に基づいて再度所定の判定処理を行う第2の等化手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 無線通信システムにて使用される受信装置(受信側の通信装置)において、
受信信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
前記受信信号および前記伝送路特性推定手段が出力する伝送路特性推定値に基づいて所定の判定処理を行う第1の等化手段と、
前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性推定手段が出力する伝送路特性推定値に基づいて、ひずみ補償処理および伝送路特性の再推定処理を行うひずみ除去手段と、
前記ひずみ除去手段が出力するひずみ補償後の受信信号および伝送路特性の再推定値に基づいて再度所定の判定処理を行う第2の等化手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。 - 前記第1の等化手段が出力する判定値、前記ひずみ除去手段が出力するひずみ補償後の受信信号、および伝送路特性の再推定値に基づいて、雑音電力を推定する雑音電力推定手段と、
前記第2の等化手段が出力する判定値を前記雑音電力推定手段が出力する雑音電力推定値で正規化する正規化手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいてDCオフセット成分を推定し、推定したDCオフセット成分を受信信号から除去することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいてDCオフセット成分を推定し、推定したDCオフセット成分を受信信号から除去することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいてDCオフセット成分を推定し、推定したDCオフセット成分を受信信号から除去することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいてIQ利得の補正量を推定し、受信信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいてIQ利得の補正量を推定し、受信信号を補正することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいてIQ利得の補正量を推定し、受信信号を補正することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいてIQ直交ひずみの補正量を推定し、受信信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいてIQ直交ひずみの補正量を推定し、受信信号を補正することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいてIQ直交ひずみの補正量を推定し、受信信号を補正することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいて周波数オフセットの補正量を推定し、受信信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいて周波数オフセットの補正量を推定し、受信信号を補正することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいて周波数オフセットの補正量を推定し、受信信号を補正することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいて帯域外干渉を抑圧することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいて帯域外干渉を抑圧することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいて帯域外干渉を抑圧することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいて同一チャネル干渉を除去することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいて同一チャネル干渉を除去することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
- 前記ひずみ除去手段が、前記受信信号、前記第1の等化手段が出力する判定値、および前記伝送路特性の再推定値に基づいて同一チャネル干渉を除去することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
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