JPWO2006082977A1 - 胎動監視システムおよび胎動情報収集装置 - Google Patents

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Abstract

自宅で手軽に用いることが可能であり、長時間に亘ってより詳細な胎動の情報を正確に収集し解析することができる胎動監視システムおよび胎動情報収集装置を提供する。母体内の胎児の動きを検出する胎動センサ22と、時刻情報を出力するタイマ25と、メモリ26と、胎動センサ22の出力信号を受け、その出力信号のレベルが所定のしきい値を超えてから所定時間が経過するまでの間に胎動センサ22から出力された信号の波形情報を、その時点の時刻情報と共にメモリ26に記憶する記憶制御手段24とを有する胎動情報収集装置21と、メモリ26に記憶された波形情報と時刻情報に基づいて、信号波形再現処理、胎動種別判定処理、胎動の発生パターンの作成処理および発生パターンに基づいて胎児が順調であるか否かの判定処理を行い、その処理結果を表示装置42に表示出力する解析装置40とを備えた構成からなる。

Description

本発明は、妊娠している母体内の胎児の動きを監視する胎動監視システムに係り、胎児が順調に育っているか否かを正確に把握することができると共に、子宮内胎児死亡の危険性を早期に発見するのに役立つ胎動情報収集装置に関する。
従来、母体内の胎児が順調に育っているかを把握する方法として、一定時間内に胎動が何回あったかを検出する胎動頻度検出方法ないし検出装置が知られている。
この種の胎動頻度を検出する方法ないし装置として、母体が胎動を感じたときにボタン操作するように構成したものや、母体の腹部に胎動を検出する胎動センサを装着して、その胎動センサの出力信号から胎動の有無を判定するように構成したものが、種々提案され実施されている。
例えば、特開平11−89832号公報(特許文献1参照)には、薄膜圧電センサを用いて胎動を検出し、一定時間(2時間)内に所定回数(10回)以上の胎動があれば胎児が健康で、一定時間(8時間)以内の胎動回数が所定回数(10回)未満のとき、胎児が危険な状態にあると判定するように構成した胎動計が開示されている。
しかしながら、胎児には個体差があること、そして胎動にも、“しゃっくり”のように一定周期で複数回発生するものや、“蹴り”、“ローリング”等のように単発的に発生するもの等があることから、前記のように胎動の頻度を検出するだけでは、胎児の健康状態の判定を行うには十分とは言えない。
また、一定時間胎動が無いからといって、必ずしも胎児が危険な状態にあると断定することはできない。例えば、川口 日出樹、外1名,「胎児仮死とその対策」,“産婦人科医療”,1999年増刊(Vol.78),第224〜228頁(非特許文献1参照)には、健康胎児であっても胎動の無い時間が75分続いたデータが示されている。
さらに、母体内の胎児の動きを母体腹部から高感度に検出しようとすると、母体の呼吸等の動きの信号分も含まれることになり、これを胎動として計数すると、実際の胎動回数より多くの回数が計数されてしまい、胎動が少なくなったことを見逃してしまう危険性がある。
特開平11−89832号公報 川口 日出樹、外1名,「胎児仮死とその対策」,"産婦人科医療",1999年増刊(Vol.78),第224〜228頁
前記の特許文献1には、胎動センサの出力から母体の呼吸成分を除去するために、多次元のAR(自己回帰)モデルに基づく逆フィルタ処理を行うことが記載されているが、ARモデルは規則的信号には有効であるが、母体の呼吸などの動きは体調や心理状態、あるいは睡眠中か覚醒中かの違いにより大きく変動し、前記ARモデルでは十分に対応できず、母体の動きにより誤った判定をする惧れがある。
このように、胎児の健康状態を胎動頻度だけで把握する方法では、個々の胎児に対応することができず、逆効果になる場合もある。従って、胎動に関するより詳細な情報に基づいて、胎児の健康状態を判断することが必要である。
胎動のより詳細な情報を得るためには、胎動を検出するセンサの出力信号を長時間に亘って連続的に収集し、そのデータに基づいて胎児の健康状態を判定するシステムが考えられる。しかし、このようなシステムでは、長時間に亘る連続データを保存するためのメモリの容量が膨大化すると共に、病院に入院中の妊婦に対しては適用が可能であっても、自宅で個人的に使用できるシステムとして実現することは困難である。
また、胎動を検出するセンサの出力信号に含まれる母体の動き等の成分を、胎動検出センサの出力信号自身から抽出して相殺処理する方法は、確実性に乏しく、その処理の誤り等により、胎児の異常状態の検出を反って遅らせることになる危険性もある。
なお、病院においては、一般的に超音波エコー装置によって、母体内の胎児の画像を観察しているが、この種の装置は、母体内の胎児に超音波を照射し、その反射波を受けるように構成した所謂アクティブセンサ型であるため、胎児への影響を考慮すれば、胎動を長時間に亘って観察する用途には好ましくない。また、超音波エコー装置は、医師や助産婦等の専門家が使用するものであり、妊婦が自宅において自分自身で簡単に使用することはできないという問題がある。
従って、本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解消すべく提案されたものであって、自宅でも手軽に使用することが可能であり、長時間に亘ってより詳細な胎動の情報を、正確に収集して解析することができるように構成した、胎動監視システムおよびこの胎動監視システムに使用することができる胎動情報収集装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の胎動監視システムは、母体の腹部に装着して母体内の胎児の動きを検出する受動型の胎動センサと、時刻情報を出力するタイマと、情報を記憶するための記憶媒体と、前記胎動センサの出力信号を受け、該出力信号のレベルが所定のしきい値を超えてから所定時間が経過するまでの間に前記胎動センサから出力された信号の波形情報を、出力信号に対応する時刻情報と共に前記記憶媒体に記憶する記憶制御手段と、前記記憶媒体に記憶された波形情報と時刻情報に基づいて胎動の解析処理を行い、その解析結果を出力する解析装置とを、備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の胎動監視システムは、前記解析装置が、表示装置と、前記記憶媒体に記憶された波形情報と時刻情報に基づいて、所定期間連続した信号波形を再生し、該再生した信号波形を前記表示装置に表示させる信号波形再生手段とを、有することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の胎動監視システムは、前記解析装置が、前記記憶媒体に記憶された前記胎動センサの信号の波形情報に基づいて、胎動種別の判定処理を行う胎動種別判定手段を有することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の胎動監視のためのプログラムは、母体の腹部に装着され母体内の胎児の動きを検出する受動型の胎動センサからの出力信号に対応する胎動波形情報と該出力信号に対応する時刻情報とを受領する第1のステップと、受領した胎動波形情報と時刻情報とを表示装置に表示する第2のステップと、予め記憶されている胎動種別を示す胎動パターンと前記受領した胎動波形情報中の所定期間内における波形情報とを比較し、前記所定期間内の胎動の胎動種別を判定する第3のステップと、妊娠経過日数に対応付けて予め記憶された胎児の健康状態の判定基準となる基準パターンと前記受領した胎動波形情報および時刻情報とを比較し、胎児の健康状態を判定する第4のステップとを有することを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の胎動監視システムは、前記胎動種別判定手段が、前記胎動センサの信号の波形情報からそのスペクトラム分布を求め、該スペクトラム分布と胎動種別毎の基準となるスペクトラム分布とを比較して、胎動種別を判定することを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の胎動監視システムは、前記解析装置が、前記胎動種別判定手段の判定結果に基づいて、一定期間内における胎動種別毎の発生パターンを作成する発生パターン作成手段と、胎児の健康状態の判定基準となる基準パターンを予め記憶し、前記発生パターン作成手段によって作成された発生パターンと前記基準パターンとを比較して、胎児の健康状態を判定する判定手段とを、有することを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の胎動監視システムは、母体に関する生体情報を検出する母体センサを有し、前記記憶制御手段が、前記胎動センサの出力信号のレベルが前記しきい値を超えてから前記所定時間が経過するまでの間に前記母体センサから出力された信号の波形情報を前記胎動センサの信号の波形情報と共に前記記憶媒体に記憶するように構成され、前記解析装置が、前記記憶媒体に記憶された情報から、母体の動きの影響を受けていない胎動のみに依存する情報を抽出する胎動情報抽出手段を有し、前記胎動情報抽出手段によって抽出された情報に対して解析処理を行うことを特徴とする。
本発明の請求項8に記載の胎動情報収集装置は、母体の腹部に装着され母体内の胎児の動きを検出する受動型の胎動センサと、時刻情報を出力するタイマと、情報を記憶するための記憶媒体と、前記胎動センサの出力信号を受け、該出力信号のレベルが所定のしきい値を超えてから所定時間が経過するまでの間に前記胎動センサから出力された信号の波形情報を、その時点の時刻情報と共に前記記憶媒体に記憶する記憶制御手段とを、備えたことを特徴とする。
本発明の請求項9に記載の胎動情報収集装置は、母体に関する生体情報を検出する母体センサを有し、前記記憶制御手段が、前記胎動センサの出力信号のレベルが前記しきい値を超えてから前記所定時間が経過するまでの間に前記母体センサから出力された信号の波形情報を前記胎動センサの信号の波形情報と共に前記記憶媒体に記憶するように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項10に記載の簡易型胎動監視システムは、母体の腹部に装着して母体内の胎児を検出する受動型の胎動センサと、前記胎動センサの出力信号を増幅する増幅器と、前記増幅器で増幅された胎動信号を、それぞれ胎動の種別毎に分類して抽出する複数の濾波器と、前記各濾波器に対応し、各出力信号を個別に変調して、それぞれ異なる表示出力信号発生する複数の信号変調器変と、前記変調器によって得られた表示出力信号に基づき、それぞれ胎動の種別を明示する表示器とを、備えたことを特徴とする。
本発明の請求項11に記載の簡易型胎動監視システムは、前記表示器が、胎動の種別に応じて異なる色による発光、異なる音色やメロディによる音声あるいは液晶画面等によるメッセージ表示を行うように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項12に記載の胎動監視システムは、母体の腹部に装着して母体内の胎児の動きを検出する受動型の胎動センサと、時刻情報を出力するタイマと、情報を記憶するための記憶媒体と、前記胎動センサの出力信号を受け、該出力信号のレベルが所定のしきい値を超えてから所定時間が経過するまでの間に前記胎動センサから出力された信号の波形情報を、出力信号に対応する時刻情報と共に前記記憶媒体に記憶する記憶制御手段とを備えた胎動情報収集手段を設けると共に、前記胎動センサの出力信号を増幅する増幅器と、前記増幅器で増幅された胎動信号を、それぞれ胎動の種別毎に分類して抽出する複数の濾波器と、前記濾波器に対応し、各出力信号を個別に変調して、それぞれ異なる表示出力信号を発生する複数の信号変調器と、前記変調器によって得られた表示出力信号に基づき、それぞれ胎動の種別を明示する表示機とを備えた簡易型胎動監視システムを組み合わせたことを特徴とする。
本発明の請求項13に記載の簡易型胎動監視システムを組み合わせた胎動監視システムは、前記の胎動監視システムにおいて、前記胎動センサの出力信号を増幅する増幅器と、前記増幅器で増幅された胎動信号を、それぞれ胎動の種別毎に分類して抽出する複数の濾波器と、前記濾波器に対応し、各出力信号を個別に変調して、それぞれ異なる表示出力信号を発生する複数の信号変調器と、前記変調器によって得られた表示出力信号に基づき、それぞれ胎動の種別を明示する表示器とを、備えた簡易型胎動監視システムを組合せたことを特徴とする。
本発明の請求項14に記載の胎動監視システムは、前記記憶制御手段に対し、無線LANや通信ネットワークを介して遠隔地ないし医療機関に設置した解析装置と交信可能な通信手段を設けたことを特徴とする。
本発明に係る胎動監視システムは、母体腹部に取り付けられた受動型の胎動センサの出力信号が、しきい値を越えたときから所定時間が経過するまでの間の信号の波形情報を、時刻情報と共に記憶媒体に記憶し、その情報に基づいて胎動の解析処理を行うので、従来の胎動の頻度検出だけでなく、長時間に亘る胎動の情報を、小規模な容量の記憶媒体に記憶させることができる。また、その長時間に亘る波形情報に基づいて、より詳細な解析処理が可能となり、胎児の健康状態をより正確に把握することができる。
この場合、波形情報に基づいて胎動種別の判定処理を行うよう構成することにより、胎動の種別毎の解析処理が可能となる。そして、胎動の発生パターンと基準パターンとを比較するよう構成することにより、胎児の健康状態の把握するものでは、より安全で正確な判定が可能となる。
胎動情報と共に母体の生体情報を収集できるように構成することにより、胎動検出の精度を高くすることができ、胎動に対する母体の変化等の情報も把握できる。
母体センサとしては、例えば母体の体の動きや、呼吸動作等を検出するものを用いた場合、胎動センサの出力信号に含まれる母体の動きの影響を除去することができ、胎動検出の精度を高くすることができる。また、母体センサとして、脳波や心拍を検出するものを用いた場合には、胎動に対する母体の反応との相関関係を特定するための情報として利用することができる。
前記胎動監視システムの胎動センサから記憶媒体までの構成を有する胎動情報収集装置においては、長時間に亘る胎動の情報を、小規模な容量の記憶媒体に記憶させることができ、手軽に自宅で胎動情報を収集することができる。特に、妊娠中毒症等のハイリスク妊婦では、有効な装置となる。さらに、家庭で起きている原因不明の子宮内胎児死亡に対しては、事前に胎動の減少が認められることから、このような事態を早期に発見するための有効な装置として使用することができる。
本発明に係る簡易型胎動監視システムによれば、胎動センサによって検出された胎動信号を増幅して、複数の濾波器を設けてそれぞれ胎動の種別により異なる波形情報を抽出することによって、抽出された波形情報に応じて異なる表示を行うことができ、これにより妊婦等に胎動の種別を簡易かつ迅速に伝達することができ、初産の妊婦の不安を解消し、母体の精神不安定による胎児への悪影響を防ぐことが期待でき、家庭用簡易胎動監視器として有用である。また、このような簡易型胎動監視システムは、前述した胎動信号から得られた波形情報を、記憶媒体に記憶する記憶制御手段を備えた胎動監視システムと組み合わせることにより、前記記憶媒体に記憶した波形情報についての前述したような適正かつ詳細な判定および診断等を行うことが可能となる。
次に、本発明に係る胎動監視システムおよび胎動情報収集装置の実施形態につき、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
A.システム構成(1)
図1は、本発明に係る胎動監視システム20のシステム構成の一実施例を示すものである。すなわち、図1において、胎動監視システム20は、胎動情報収集装置21と解析装置40とから構成されている。
前記胎動情報収集装置21は、胎動センサ22と、A/D変換器23と、記憶制御手段24と、タイマ25およびメモリ26とから構成されている。また、前記解析装置40は、信号波形再生手段41a、胎動種別判定手段41b、発生パターン作成手段41cおよび判定手段41dからなる解析処理部41と、表示装置42とから構成されている。
しかるに、前記胎動情報収集装置21は、妊婦が自宅で使用できるように小型で携帯可能に構成され、解析装置40に対して図示しないインタフェースを介して接続/切離しできるよう構成されている。この胎動情報収集装置21は、図示しない帯体等により母体腹部に装着可能な受動型(パッシブ型)の胎動センサ22を備えている。
胎動センサ22は、静電容量式加速度検出型センサによって構成され、母体内の胎児の動きに応じて電圧が変化する信号x(t)を出力する。なお、この胎動センサ22には、一般的に増幅器が内蔵されているものを使用するが、外部に設けた増幅器で胎動センサ22の出力信号を増幅するように構成してもよい。
静電容量式加速度検出型センサとしては、本願発明者等が開発した特開2003−52690号公報に記載されている可動膜に錘を貼り付けた構造の加速度検出によるセンサが好適である。すなわち、一般的な集音用のマイクロホン型のセンサでは、妊婦の心音、身体と物体との接触、衣服等のこすれによる雑音を拾い易い。可動膜に錘を貼り付けた加速度検出型センサであれば、胎児が動いたときに加えられる妊婦の体表面への衝撃によって可動膜に貼り付けられた錘が動くことによって、加速度成分のみが的確に検出される。
前記胎動センサ22の出力信号x(t)は、A/D変換器23により所定のサンプリング周波数fs(センサ22の出力信号の周波数帯域の上限の2倍以上の周波数)でサンプリングされ、デジタルのサンプル値X(k)に変換されて、記憶制御手段24に順次出力されるように構成されている。
記憶制御手段24は、前記サンプル値X(k)と、タイマ25から出力される時刻情報TDとを入力し、図2に示すように、入力されたサンプル値X(k)を、所定のしきい値±Rと比較して、サンプル値がしきい値±Rの範囲を超えたとき、その時点の時刻情報TD(i)と、その時点から一定時間Ta(例えば10秒)の間に連続して入力されるサンプル値列〔波形情報H(i)〕とを対応付けて、例えば図3に示すように、記憶媒体としてのメモリ26に所定アドレス順に記憶するように設定される。
従って、メモリ26においては、胎動センサ22から所定レベル以上の信号が出力された瞬間から、一定時間の信号の波形情報H(i)がその時刻情報TD(i)と共に順次記憶されることになり(図3参照)、胎動センサ22の出力信号のレベルが所定レベルより低い間の信号の波形情報は破棄される。このため、容量の少ないメモリ26でも、長時間に亘る胎動による波形情報の収集が可能となる。
図3に示すメモリフォーマットにおいては、時刻情報TD(i)は、計測開始からのサンプル値の出力数kiと、サンプリング周期Δtとの積で表示しているが、時、分、秒のデータで表示するように設定してもよい。なお、前記メモリ26としては、SRAM、書換え可能なフラッシュROM等を使用したり、着脱自在な各種カード型メモリ、USBメモリを使用することもできる。あるいは、記憶媒体として書込み可能なディスク型のものを用いることもできる。
本実施例において、胎動センサ22の出力信号について、A/D変換して得られたサンプル値X(k)を、しきい値±Rと比較しているが、胎動センサ22の出力信号(アナログ信号)を、アナログのしきい値と比較し、しきい値を越えたときから、A/D変換処理を一定時間Ta行い、そのA/D変換処理で得られたサンプル値列を波形情報としてメモリ26に記憶するように設定することも可能である。
また、本実施例において、メモリ26に信号波形(サンプル値列)そのものを記憶しているが、波形が再現できる値であれば信号波形そのものでなくてもよい。例えば、図4に示すように、一連の信号波形を、矩形パルスあるいは三角パルスが連続したものと仮定し、各パルスのゼロクロスタイミングTz(立ち上がり、立ち下がりのタイミングでもよい)とその間のピーク値Vpを求め、これらを波形情報としてメモリ26に記憶するようにしてもよい。この場合、1パルス当たりの情報量は2つで済むので、長時間の波形情報をより少ない容量のメモリ26で収集することができる。なお、この場合のタイミング情報は、信号がしきい値を越えた時刻からの経過時間で示すことができる。
一方、解析装置40は、例えばパーソナルコンピュータ等に、後述の手段、ステップを実行するプログラムを組み込むことによって構成することができる。すなわち、胎動情報収集装置21のメモリ26に記憶された波形情報と時刻情報とに基づいて、胎動の解析処理を行う解析処理部41と、表示装置42とによって構成されている。この解析処理部41は、胎動の波形を再生して表示装置42に表示させる信号波形再生手段41a、胎動の種別を判定する胎動種別判定手段41b、その胎動種別毎の発生パターンを作成する発生パターン作成手段41cおよび発生パターンに基づき胎児の健康状態の判定処理を行う判定手段41dを有している。そして、前記信号波形再生手段41aは、メモリ26に記憶された波形情報と時刻情報とに基づいて、一定期間分(例えば8時間分)の連続した波形信号を再現して表示装置42に表示するよう構成される。
前述したように、メモリ26に記憶されている各波形情報は、しきい値を超えてから一定時間(10秒程度)のものであり、その時間が経過してから、次にしきい値を超えるまでの間の信号成分(雑音成分)は含まれていないので、信号波形再生手段41aは、この波形情報が取得されていない期間についての波形を振幅ゼロとして、例えば図5の(a)に示すように表示することができる。
このように、表示装置42に表示される波形の時間帯は、図示しない操作部(例えばキーボード)等の操作により、医師等が任意の表示開始時刻と表示時間、あるいは表示開始時刻と表示終了時刻を指定することにより決定される。そして、信号波形再生手段41aは、その指定された時間帯に含まれる波形情報を抽出し、その抽出した各波形情報の隙間に振幅ゼロの波形を挿入して、指定された時間帯全体の波形を再現する。医師はこの波形を確認して、診断の参考にすることができる。
また、信号波形再生手段41aは、前記のように指定された時間帯の波形を再現するモードの他に、メモリ26に記憶された波形情報を一組ずつ再生して、表示装置42の画面上に拡大表示することができるモードを有している。このモードとしては、例えば、図5の(b)に示すように、メモリ26の波形情報をアドレス順に一組ずつ読み出して、表示装置42の全画面に拡大表示する方式と、図5の(c)に示すように、前記時間帯指定モードで表示された波形に、マウスカーソルKを合わせてクリック操作することにより、マウスで指定された位置の一組の波形情報を読み出して、その拡大波形を元の一連の波形と共に表示する方式とが可能である。そして、前記いずれかの方式を任意に選択することができるよう構成されている。
B.検出された胎動信号の解析および判定(1)
次に、前述した本実施例の胎動監視システム20により検出された胎動信号の解析および判定は、胎動種別判定手段41bにより行うことができる。これまでに、種々の胎動観測により検出される胎動としては、手足を突発的に伸縮させる“蹴り”動作、子宮内で体全体を揺動させる“ローリング”動作、さらには“しゃっくり”動作等であることが知られている。
しかるに、“蹴り”動作の場合、胎動センサ22から出力される信号の波形は、図6の(a)に示すように、単発性でその継続時間は比較的短い。また、“ローリング”動作の場合の信号波形は、図6の(b)に示すように、単発性でその継続時間は長い。そして、“しゃっくり”動作の場合には、図6の(c)に示すように、比較的短い幅の振動が複数回、周期的に発生することが確認されている。
そこで、これらの波形パターンと、実際に得られた波形情報とを比較することにより、胎動の種別判定が可能となる。例えば、波形の継続時間が一定時間より短く、その周期性が認められない場合には、“蹴り”動作と判定することができる。また、波形の継続時間が一定時間より長く、その周期性が認められない場合には、“ローリング”動作と判定することができる。そして、波形の継続時間が一定時間より短く、その周期性が認められた場合には、“しゃっくり”動作と判定することができる。なお、これらの条件に合致しない波形については、種別不明の胎動と判定する。
代案として、信号に対するスペクトラム解析を行うことにより、胎動の種別を判定することも可能である。この場合、波形情報に対してFFT(高速フーリエ変換)演算処理を行うことにより、そのスペクトラム分布が得られる。すなわち、前記図6の(a)〜(c)に示す各波形から予想されるように、“ローリング”動作の場合のスペクトラムは、図7の特性曲線Bに示すように、低い周波数領域に集中する。また、“しゃっくり”動作の場合のスペクトラムは、図7の特性曲線Cに示すように、高い周波数領域に集中する。そして、“蹴り”動作の場合のスペクトラムは、図7の特性曲線Aに示すように、その間の周波数領域に集中する。従って、予め胎動種別毎の基準のスペクトラム分布を求めて、実際に得られたスペクトラム分布と比較することにより、前記3種の胎動種別を容易に判定することができる。また、基準スペクトラムと合致しない場合には、種別不明の胎動と判定する。
そこで、胎動種別判定手段41bにおいては、メモリ26に記憶されている情報および信号波形再生手段41aによって再生された信号波形に基づき、前記方法により胎動種別を判定し、その判定結果と発生時刻とを、図示しないメモリに記憶する。また、この胎動種別判定手段41bにおいて、判定により得られた種別情報は、前述した図5の(a)〜(c)に示すように表示された波形の近傍に、文字やマークで識別表示したり、あるいは波形自体を色分けして識別表示するように構成してもよい。
次に、発生パターン作成手段41cにおいては、前記のようにして得られた胎動種別とその発生時刻に基づき、例えば図8に示すように、各種別毎におよび全種(種別不明の胎動も含む)について1時間当りの発生回数を求め、所定時間帯(例えば午前6時〜午後6時)の間でグラフ化し、その発生パターンを解析する。この時間帯は、胎動情報収集装置21側の収集時間帯に依存するが、その時間帯は任意であり、睡眠中の時間帯であってもよく、また1日中連続してもよい。
図8において、“蹴り”動作は12〜13時の間に最も多く発生し、“ローリング”動作は平均的に発生し、“しゃっくり”動作は10〜11時頃と夕方に発生している。また、種別にこだわらない時間帯別の胎動数は、昼頃が高い傾向を示している。このような処理を、例えば2、3日分行い、それらの平均化処理等を行うことにより、所定時間帯における胎動の発生傾向(発生パターン)を、より正確に把握することができる。このようにして、一定期間で得られた種別毎および全体の胎動の発生パターンは、胎児が健康であれば、その後数日間は同様に続くと仮定し、基準パターンとして使用することができる。
また、発生パターン作成手段41cにおいては、前記基準パターンを、図示しないメモリに記憶し、その後の新たな波形情報から得られた発生パターンを、判定手段41dに出力する。なお、この発生パターン作成手段41cは、操作部等の操作により、前記のようにして得られた発生パターンを、表示装置42の画面上に表示出力できるように構成されている。
そして、判定手段41dにおいては、発生パターン作成手段41cから入力された発生パターン(数日分平均化した発生パターンでもよい)と、前記基準パターンとの相関を求める。この発生パターン同士の相関を求める際には、相関値が最大となるように互いの発生パターンの時間をずらす。つまり、時間帯が多少ずれていても、グラフの全体の形状がほぼ等しい場合には、相当の相関値が得られるので、胎児が健康であると判断することができる。
また、胎動種別毎の発生パターンについての相関処理は、胎動種別のうち時刻に対する変化傾向が顕著なものについて行うことが望ましい。この相関処理により、パターンがほぼ等しく、所定以上の相関値が得られた場合、胎児が健康(順調)であると判定することができる。これに対し、グラフの全体形状が大きく異なっている場合、時間をずらしても大きな相関値が得られない。但し、発生パターンが大きく変化していて、所定以上の相関値が得られない場合であっても、それが一過性の場合もある。このように所定以上の相関値が得られない場合には、胎動全体の頻度を比較し、その頻度が確実に減少している場合にのみ、異常(要診断)と判定する。また、その頻度の減少が確認できない場合には、判定を保留し、次回の比較処理の結果に応じて判断すればよい。なお、胎動数は分娩時期が近くなると減少するので、上記頻度の比較は、妊娠週数に応じて行うようにする。また、判定手段41dにおいては、これらの判定結果を、例えば「順調」、「保留」、「要診断」等の文字で、表示装置42に表示出力することができる。
なお、前記のようにパーソナルコンピュータ等により構成する解析装置40は、通常は医療機関に設置しておき、診察時に妊婦が持参した胎動情報収集装置21(あるいはメモリ26)を解析装置40に接続して、上記の各解析処理を行わせて、その判定結果を確認して医師が適切な診察処理を行うようにすることができる。但し、前記解析処理だけを行う専用化された解析装置40を、胎動情報収集装置21と一体化して携帯可能な胎動監視システムも実現することもできる。また、このような一体化されたシステムを妊婦が自宅で使用する場合、解析装置40としては、その判定結果を発光、音声あるいは液晶画面によるメッセージ表示等の表示手段により表示出力し、その表示された判定結果に応じて、妊婦が医療機関に連絡したり、通院して診察を受けるようにすることができる。
また、胎動情報収集装置21ないし解析装置40には、通信装置を直接組み込むか、あるいは携帯電話機等の通信装置に接続可能なインタフェースを設け、胎動情報収集装置21が収集した情報を、通信ネットワークを介して医療機関の解析装置40へ送信するように構成することにより、医療機関の解析装置40の解析結果を、胎動情報収集装置21へ返信して、その返信内容を妊婦が確認できるようにしたシステムも実現することが可能である。
さらに、前記解析装置40は、単一の胎児について得られた胎動の発生パターンから基準パターンを求めて、そのパターン変化を判定するように構成しているが、当該胎児を含むほぼ同一妊娠週数の複数の胎児の胎動の発生パターンから基準パターンを求め、その基準パターンと個々の胎児の発生パターンとを比較する方法も可能である。但し、胎児に個体差があるため、基準パターンを求める際には、当該胎児の発生パターンの寄与率を高くする必要がある。
また、前記胎動情報収集装置21においては、一つの胎動センサ21の出力信号の波形情報と時刻情報とを収集しているが、この胎動センサ21を複数チャネル化して、複数の胎動センサ21の出力信号の波形情報を収集するように構成することもできる。このような複数の胎動センサ21の使用方法としては、一人の妊婦に複数取り付ける場合(例えば多胎妊娠の場合等)と、病院等において複数の妊婦にそれぞれ胎動センサおよび胎動情報収集装置を一ずつ取り付けて、複数の胎児の情報を効率よく収集するようにする場合とがある。前者の場合は、各胎動センサからの信号を相互に組合せ、位相を変え、差分をとることによって、ノイズ信号等をキャンセルできるという利点もある。後者の場合には、各胎動情報収集装置を各妊婦の氏名、生年月日等の個人情報(携帯電話を利用した通信ネットワークの場合には、電話番号やID情報)をそれぞれ対応付けて収集し、監視することにより、胎動情報を誤って収集する等の事故を防ぐことができる。
A.システム構成(2)
図9は、本発明に係る胎動監視システム20′のシステム構成の別の実施例を示すものである。なお、説明の便宜上、前述した図1に示す実施例1の胎動監視システム20のシステム構成と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。すなわち、図9において、胎動監視システム20′は、胎動情報収集装置21と解析装置40とから構成されている。
本実施例の胎動監視システム20′における胎動情報収集装置21においては、前述した実施例1の胎動情報収集装置21の構成要素に対し、母体センサ28と、A/D変換器29とが付設されている。また、本実施例の解析装置40における解析処理部41には、実施例1の胎動情報収集装置21の構成要素に対し、胎動情報抽出手段41eが付設されている。その他の構成については、前述した実施例1の胎動監視システム20と同じである。
しかるに、本実施例の胎動監視システム20′においては、母体の生体情報、即ち筋肉の動き、呼吸、心拍、脳波等を検出する母体センサ28(複数でもよい)と、その出力信号y(t)をサンプリングし、デジタルのサンプル値Y(k)に変換して、記憶制御手段24へ出力するA/D変換器29とが設けられている。
このように、母体センサ28の情報を、胎動センサ22による胎動情報と共に収集することにより、胎動検出の精度を高くすることができるばかりでなく、胎動に対する母体の変化等の情報も把握することが可能となる。
例えば、胎動センサ22が母体の動き等の影響を受け易く、その出力信号に母体の動きによる成分が含まれるような場合、母体センサ28として体の動き等を検出するもの(胎動センサ22と同型のものであってよい)を使用することにより、記憶制御手段24において胎動センサ22についての波形情報をメモリ26に記憶する際に、図10に示すように、その波形情報H(i)と同一期間に入力された母体センサ28の出力信号の波形情報M(i)も対応付けて、メモリ26に記憶するように構成する。
一方、解析装置40においては、胎動の波形情報に含まれる母体の動きの影響を除外して胎動のみに依存した情報を抽出する胎動情報抽出手段41eを設けておくことにより、前記解析装置40の各手段41a〜41dは、胎動情報抽出手段41eによって抽出された情報に対して前述したような解析処理を行うように構成する。
B.検出された胎動信号および母体信号の解析および判定(2)
本実施例において、解析装置40では、前記波形再生手段41aや胎動種別判定手段41bがメモリ26からの波形情報を必要とするときに、例えば図11の(a)に示すように、メモリ26に記憶された胎動の波形情報H(i)については、それに対応する図11の(b)に示すような、母体の波形情報M(i)が所定のしきい値±R′より小さいので、この胎動の波形情報H(i)を有効な情報として、拡大して信号波形再生手段41aや胎動種別判定手段41bに出力するように設定できる。
また、胎動の波形情報H(i+1)については、それに対応する母体の波形情報M(i+1)が所定のしきい値±R′を超えているので、この胎動の波形情報H(i+1)には、母体の動きの影響分が含まれているものとして、信号波形再生手段41aや胎動種別判定手段41bに与える情報から除外するように設定する。
このため、母体の動き(突発的な動き)の影響を受けていると予想される波形情報に影響されることなく、胎動についての各解析処理を正確に行うことができる。この場合、実際の胎動の数に比べて、解析対象の胎動が減少する場合があるが、母体の動きを胎動と誤って解析ないし計数するよりも安全である。
なお、前記胎動情報抽出手段41eにおいては、胎動センサ22の出力信号の波形情報と共に記憶される母体センサ28の出力が、しきい値±R′を超えている場合、その時間帯における胎動の波形情報をすべて無視しているが、これは本発明を限定するものではなく、母体の動きの影響を受けていると予想される期間を除く波形情報を抽出するように設定してもよい。
すなわち、胎動センサ22の出力が、しきい値±Rを超えた時刻TD(i)から所定時間Taが経過するまでの間で、母体センサ28の出力が、しきい値±R′を超えている期間がある場合、その期間(その前後の短い時間を含めてもよい)における胎動の波形情報H(i)の大きさをゼロに補正し、その補正された胎動の波形情報H(i)′に、しきい値±Rを超える部分がある場合には、胎動の波形情報H(i)′を解析対象の胎動情報として抽出する。また、補正された胎動の波形情報H(i)′に、しきい値±Rを超える部分が無い場合には、胎動の波形情報H(i)′は無効なものとして抽出しないように設定する。
このように設定すれば、所定時間Ta内において、母体の動きに先行して発生した胎動や、母体に動きが無くなってから発生した胎動の情報も有効なものとして抽出することができ、より精度の高い解析が可能となる。但し、前記のように補正された波形情報に対する種別判定は、誤判定する可能性があるので、種別不明の胎動として扱うことが望ましい。
また、母体の呼吸動作のような定常的な動きの影響が胎動センサ22の出力に現れる場合には、予め胎動が無いときの母体センサ28の出力信号波形と胎動センサ22の出力信号波形との関係、例えば振幅比や位相差を求めておく。そして、実際のモニタ時には、母体センサ28からの出力信号に振幅比を乗じ、さらに位相差を補正して胎動センサ22の出力信号に含まれる母体動作信号分を求め、これを胎動センサ22の出力信号波形から減算して、胎動のみに依存する波形情報を抽出し、信号波形再生手段41aや胎動種別判定手段41bに与えるように設定する。このように、母体センサ28によって得られる信号に基づいて、胎動の波形情報を補正することによって、呼吸の大小や、速度の変化に対応することができ、胎動情報を確実に抽出することができる。
従って、母体センサ28として母体の脳波、心拍、呼吸を検出するものを用いる場合には、胎動に対する母体の反応との相関性を特定するための情報として利用することができる。すなわち、母体の精神面のケア等を含め、胎動と母体の反応との対応関係を知ることは、一つの重要なテーマであるが、現在この点についての多くの情報は得られていない。しかし、前述したように、少ない記憶容量で長時間の情報を収集できるようにすれば、胎動の情報だけでなく、母体の脳波や心拍の生体情報も収集可能となり、将来胎動に対する母体の反応、あるいは母体の精神状態に対する胎児の動き等についての研究に、必ず役立つ貴重な重要な情報を得ることができる。
さらに、本実施例の胎動監視システムを使用して、母体が睡眠中において、胎動があったときに、測定している睡眠中の母体の脳波が、一時的に覚醒を表すα波に変化することが確認されている。このような場合には、胎動監視システムとして前記胎動情報抽出手段41dを機能させことなく、胎動の監視を行うことができる。従って、将来において、胎児と母体との関係をより深く知るためには、前記のような母体センサ28を有する構成として、長時間の情報収集が可能な胎動情報収集装置21および胎動監視システム20′は極めて有効である。
A.システム構成(3)
図12は、本発明に係る簡易型胎動監視システム30のシステム構成の実施例を示すものである。すなわち、本実施例の胎動監視システム30は、前述した実施例1の説明から明らかなように、胎動センサ22によって検出される胎動として、手足を突発的に伸縮させる“蹴り”動作、子宮内で体全体を揺動させる“ローリング”動作および“しゃっくり”動作が確認されている。そして、“蹴り”動作の場合、胎動センサ22から出力される信号の波形は、図6の(a)に示すように、単発性でその継続時間は比較的短く、また“ローリング”動作の場合の信号波形は、図6の(b)に示すように、単発性でその継続時間は長く、そして“しゃっくり”動作の場合には、図6の(c)に示すように、比較的短い幅の振動が複数回、周期的に発生することが確認されている。
そこで、本実施例においては、胎動センサ32によって検出される胎動信号について、その信号波形の特徴を検出し、胎動に伴う胎児の動作の種別を判定して、それぞれ判定された動作に対応する表示を行うことにより、妊婦等が胎児の動作の種別を確認することができるようにした、簡易型胎動監視システム30を提供するものである。
このため、本実施例の簡易型胎動監視システム30は、図12に示すように、胎動センサ32によって検出される胎動信号を増幅器33により増幅した後、それぞれの動作の種別に対応する信号を抽出するための複数の濾波器34a、34bを設け、これらの濾波器34a、34bによって抽出された動作信号を、それぞれ対応する振幅変調器36a、36bでそれぞれ固有の発振周波数で発振する発振器35a、35bを介して振幅変調処理を行い、表示器38へ入力するように構成したものである。
なお、本実施例の表示器38としては、前記システムの振幅変調器36a、36bにおいて出力される結果に基づいて、それぞれ異なる色による発光、異なる音色やメロディによる音声あるいは液晶画面による個別のメッセージ表示等の表示を行うように構成することができる。また、図示例においては、動作の種別に対応する信号を抽出するための濾波器等の手段を2系統としているが、同様の構成により3系統ないしそれ以上の構成とすることができることは勿論である。
A.システム構成(4)
図13は、本発明に係る胎動監視システム20の胎動情報収集装置21に、前述した実施例3に記載の簡易型胎動監視システム30を組み入れたシステム構成の実施例を示すものである。なお、説明の便宜上、前述した図1に示す実施例1の胎動監視システム20のシステム構成および図12に示す実施例3の簡易型胎動監視システム30のシステム構成とそれぞれ同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例の胎動監視システムは、胎動情報収集装置21と簡易型胎動監視システム30とから構成されている。
すなわち、本実施例においては、図13に示すように、胎動情報収集装置21における胎動センサ22を、簡易型胎動監視システム30の胎動センサとして共用したものである。また、本実施例においても、前記実施例1と同様に、前記胎動情報収集装置21において通信手段50を設けて、例えば無線LANや通信ネットワークを介して遠隔地ないしは医療機関に設置した解析装置40との交信を可能として、胎動に関する的確かつ迅速な判定ないし診断が可能な構成としたものである。その他の構成は、前述した図1および図12の実施例の構成と同じである。
このような構成からなる本実施例の胎動監視システムにおいては、共用する1つの胎動センサ22によって、前述したような実施例3の簡易型胎動監視システム30として簡便に利用することができると共に、前記胎動情報収集装置21によって解析手段との接続を行って、胎動に関する的確かつ迅速な判定ないし診断を行うことが可能となる。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことが可能である。
本発明に係る胎動監視システムの第1の実施例を示すシステム構成図である。 第1の実施例の胎動情報収集装置における胎動センサに入力される波形情報のサンプル動作例を示す説明図である。 第1の実施例の胎動情報収集装置におけるメモリに記憶される波形情報のメモリフォーマットの構成例を示す説明図である。 第1の実施例の胎動情報収集装置におけるメモリに記憶される波形情報の別の構成例を示す説明図である。 第1の実施例の解析装置における信号波形再生手段により再生される波形情報の表示例であって、(a)は一定時間の波形情報の表示例を示す説明図、(b)は(a)に表示される波形情報の要部拡大表示例を示す説明図、(c)は(a)に表示される波形情報と共に要部拡大表示を行う表示例を示す説明図である。 第1の実施例の解析装置における信号波形再生手段により再生される胎動の種別と関連する波形情報の表示例であって、(a)は“蹴り”動作の胎動表示例を示す波形図、(b)は“ローリング”動作の胎動表示例を示す波形図、(c)は“しゃっくり”動作の胎動表示例を示す波形図である。 第1の実施例の解析装置における信号波形再生手段により再生される胎動の種別と関連する波形情報の別の表示例としてのスペクトラム分布特性曲線図である。 第1の実施例の解析装置における発生パターン作成手段により再生される胎動のパターンを解析した表示例を示すグラフである。 本発明に係る胎動監視システムの第2の実施例を示すシステム構成図である。 第2の実施例の胎動情報収集装置におけるメモリに記憶される波形情報のメモリフォーマットの構成例を示す説明図である。 第2の実施例の解析装置における胎動センサの出力と母体センサの出力との関係を示すものであって、(a)は胎動の波形情報を示す説明図、(b)は母体の波形情報を示す説明図である。 本発明に係る胎動監視システムの第3の実施例を示すシステム構成図である。 本発明に係る胎動監視システムの第4の実施例を示すシステム構成図である。
符号の説明
20、20′ 胎動監視システム
21 胎動情報収集装置
22 胎動センサ
23 A/D変換器
24 記憶制御手段
25 タイマ
26 メモリ
28 母体センサ
29 A/D変換器
30 簡易型胎動監視システム
32 胎動センサ
33 増幅器
34a、34b 濾波器
35a、35b 発振器
36a、36b 振幅変調器
38 表示器
40 解析装置
41 解析処理部
41a 信号波形再生手段
41b 胎動種別判定手段
41c 発生パターン作成手段
41d 判定手段
41e 胎動情報抽出手段
42 表示装置
H(i) 胎動の波形情報
M(i) 母体の波形情報

Claims (14)

  1. 母体の腹部に装着して母体内の胎児の動きを検出する受動型の胎動センサと、
    時刻情報を出力するタイマと、
    情報を記憶するための記憶媒体と、
    前記胎動センサの出力信号を受け、該出力信号のレベルが所定のしきい値を超えてから所定時間が経過するまでの間に前記胎動センサから出力された信号の波形情報を、出力信号に対応する時刻情報と共に前記記憶媒体に記憶する記憶制御手段と、
    前記記憶媒体に記憶された波形情報と時刻情報に基づいて胎動の解析処理を行い、その解析結果を出力する解析装置とを、備えたことを特徴とする胎動監視システム。
  2. 前記解析装置は、
    表示装置と、
    前記記憶媒体に記憶された波形情報と時刻情報に基づいて、所定期間連続した信号波形を再生し、該再生した信号波形を前記表示装置に表示させる信号波形再生手段を有することを特徴とする請求項1記載の胎動監視システム。
  3. 前記解析装置は、前記記憶媒体に記憶された前記胎動センサの信号の波形情報に基づいて、胎動種別の判定処理を行う胎動種別判定手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の胎動監視システム。
  4. 母体の腹部に装着された母体内の胎児の動きを検出する受動型の胎動センサからの出力信号に対応する胎動波形情報と該出力信号に対応する時刻情報とを受領する第1のステップと、
    受領した胎動波形情報と時刻情報とを表示装置に表示する第2のステップと、
    予め記憶されている胎動種別を示す胎動パターンと前記受領した胎動波形情報中の所定期間内における波形情報とを比較し、前記期間内の胎動の胎動種別を判定する第3のステップと、
    妊娠経過日数に対応付けて予め記憶された胎児の健康状態の判定基準となる基準パターンと前記受領した胎動波形情報および時刻情報とを比較し、胎児の健康状態を判定する第4のステップとを有する胎動監視のためのプログラム。
  5. 前記胎動種別判定手段は、前記胎動センサの信号の波形情報からそのスペクトラム分布を求め、該スペクトラム分布と胎動種別毎の基準となるスペクトラム分布とを比較して、胎動種別を判定することを特徴とする請求項3記載の胎動監視システム。
  6. 前記解析装置は、
    前記胎動種別判定手段の判定結果に基づいて、一定期間内における胎動種別毎の発生パターンを作成する発生パターン作成手段と、
    胎児の健康状態の判定基準となる基準パターンを予め記憶し、前記発生パターン作成手段によって作成された発生パターンと前記基準パターンとを比較して、胎児の健康状態を判定する判定手段とを、有していることを特徴とする請求項3または請求項5記載の胎動監視システム。
  7. 母体に関する生体情報を検出する母体センサを有し、
    前記記憶制御手段は、前記胎動センサの出力信号のレベルが前記しきい値を超えてから前記所定時間が経過するまでの間に前記母体センサから出力された信号の波形情報を前記胎動センサの信号の波形情報と共に前記記憶媒体に記憶するように構成され、
    前記解析装置は、前記記憶媒体に記憶された情報から、母体の動きの影響を受けていない胎動のみに依存する情報を抽出する胎動情報抽出手段を有し、
    前記胎動情報抽出手段によって抽出された情報に対して解析処理を行うことを特徴とする請求項1〜3、5、6のいずれかに記載の胎動監視システム。
  8. 母体の腹部に装着して母体内の胎児の動きを検出する受動型の胎動センサと、
    時刻情報を出力するタイマと、
    情報を記憶するための記憶媒体と、
    前記胎動センサの出力信号を受け、該出力信号のレベルが所定のしきい値を超えてから所定時間が経過するまでの間に前記胎動センサから出力された信号の波形情報を、その時点の時刻情報と共に前記記憶媒体に記憶する記憶制御手段とを、備えたことを特徴とする胎動情報収集装置。
  9. 母体に関する生体情報を検出する母体センサを有し、
    前記記憶制御手段は、前記胎動センサの出力信号のレベルが前記しきい値を超えてから前記所定時間が経過するまでの間に前記母体センサから出力された信号の波形情報を前記胎動センサの信号の波形情報と共に前記記憶媒体に記憶するように構成したことを特徴とする請求項8記載の胎動情報収集装置。
  10. 母体の腹部に装着して母体内の胎児を検出する受動型の胎動センサと、
    前記胎動センサの出力信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器で増幅された胎動信号を、それぞれ胎動の種別毎に分類して抽出する複数の濾波器と、
    前記各濾波器に対応し、各出力信号を個別に変調して、それぞれ異なる表示出力信号を発生する複数の信号変調器と、
    前記変調器によって得られた表示出力信号に基づき、それぞれ胎動の種別を明示する表示器とを、備えたことを特徴とする簡易型胎動監視システム。
  11. 前記表示器は、胎動の種別に応じて異なる色による発光、異なる音色やメロディによる音声あるいは液晶画面等によるメッセージ表示を行うように構成したことを特徴とする請求項10記載の簡易型胎動監視システム。
  12. 母体の腹部に装着して母体内の胎児の動きを検出する受動型の胎動センサと、
    時刻情報を出力するタイマと、
    情報を記憶するための記憶媒体と、
    前記胎動センサの出力信号を受け、該出力信号のレベルが所定のしきい値を超えてから所定時間が経過するまでの間に前記胎動センサから出力された信号の波形情報を、出力信号に対応する時刻情報と共に前記記憶媒体に記憶する記憶制御手段とを備えた胎動情報収集手段を設けると共に、
    前記胎動センサの出力信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器で増幅された胎動信号を、それぞれ胎動の種別毎に分類して抽出する複数の濾波器と、
    前記濾波器に対応し、各出力信号を個別に変調して、それぞれ異なる表示出力信号を発生する複数の信号変調器と、
    前記変調器によって得られた表示出力信号に基づき、それぞれ胎動の種別を明示する表示機とを備えた簡易型胎動監視システムを組み合わせたことを特徴とする胎動監視システム。
  13. 前記請求項1〜3,5〜7のいずれかに記載の胎動監視システムにおいて、前記胎動センサの出力信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器で増幅された胎動信号を、それぞれ胎動の種別毎に分類して抽出する複数の濾波器と、
    前記濾波器に対応し、各出力信号を個別に変調して、それぞれ異なる表示出力信号を発生する複数の信号変調器と、
    前記変調器によって得られた表示出力信号に基づき、それぞれ胎動の種別を明示する表示器とを備えた簡易型胎動監視システムを組み合わせたことを特徴とする胎動監視システム。
  14. 前記記憶制御手段に対し、無線LANや通信ネットワークを介して遠隔地ないしは医療機関に設置した解析装置と交信可能な通信手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項12または請求項13に記載の胎動監視システム。
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