JPWO2006080088A1 - アクチュエータ、駆動装置、及びハンド装置 - Google Patents

アクチュエータ、駆動装置、及びハンド装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006080088A1
JPWO2006080088A1 JP2007500399A JP2007500399A JPWO2006080088A1 JP WO2006080088 A1 JPWO2006080088 A1 JP WO2006080088A1 JP 2007500399 A JP2007500399 A JP 2007500399A JP 2007500399 A JP2007500399 A JP 2007500399A JP WO2006080088 A1 JPWO2006080088 A1 JP WO2006080088A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
covering
actuator
expansion
rotating member
expansion body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007500399A
Other languages
English (en)
Inventor
辰夫 久田原
辰夫 久田原
清水 三希夫
三希夫 清水
裕則 市川
裕則 市川
伸好 辻内
伸好 辻内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Doshisha Co Ltd
SQUSE Inc
Original Assignee
Doshisha Co Ltd
SQUSE Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Doshisha Co Ltd, SQUSE Inc filed Critical Doshisha Co Ltd
Publication of JPWO2006080088A1 publication Critical patent/JPWO2006080088A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/08Characterised by the construction of the motor unit
    • F15B15/10Characterised by the construction of the motor unit the motor being of diaphragm type
    • F15B15/103Characterised by the construction of the motor unit the motor being of diaphragm type using inflatable bodies that contract when fluid pressure is applied, e.g. pneumatic artificial muscles or McKibben-type actuators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/0009Gripping heads and other end effectors comprising multi-articulated fingers, e.g. resembling a human hand
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/10Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements
    • B25J9/1075Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements with muscles or tendons
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/10Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements
    • B25J9/14Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements fluid
    • B25J9/142Programme-controlled manipulators characterised by positioning means for manipulator elements fluid comprising inflatable bodies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Actuator (AREA)

Abstract

流体圧式のアクチュエータを従来に比べて低圧で作動可能にすると共に、応答性の向上を図る。一端15aが閉鎖されると共に他端15bの開口にホース14を挿入したチューブ状の膨張体15を筒状の被覆体12で被い、被覆体12の他端部12b側を結束具13bで巻き締め、被覆体12に添う添部材11に固定具19で固定する。被覆体12の一端部12aは、線材18を結び付ける係止具16を収めた状態で結束具13aにより巻き締めて閉鎖端12cを形成する。流体を供給しない場合、膨張体15の一端15aは閉鎖端12cと離隔し、流体が供給された場合、膨張体15は先ず長手方向に膨張して一端15aを閉鎖端12cに当接させ、それから径方向へ膨張する。

Description

本発明は、従来の流体圧式のアクチュエータの作動圧に比べて低圧で作動すると共に、供給する流体量に比例する応答性を確保したアクチュエータ、このアクチュエータを利用した駆動装置、さらに、この駆動装置を利用したハンド装置に関する。
従来、空気及び液体等の流体を膨張体に供給し、その膨張体の膨張変形により対象物を作動させる流体圧式のアクチュエータが存在し、流体圧式のアクチュエータの中には、ロボットの人工筋肉及び各種駆動装置の作動源等として適用される所謂マッキンベン型のものがある。
マッキンベン型のアクチュエータは一般に、管状の膨張体及びその膨張体を被覆する被覆体で構成されている。被覆体は、膨張体の膨張変形に追従して伸縮でき且つ膨張体の過度膨張を抑制するために硬い繊維が使用されている。このようなマッキンベン型のアクチュエータは、膨張体の膨張変形を被覆体の長手方向の収縮力に変換して、所要の作動力(作動量)を得られるようにしている。
なお、マッキンベン型のアクチュエータの具体例は、以下の各特許文献1〜5及び非特許文献1、2に開示されている。
特開2003−301807号公報 特開2004−105262号公報 特開平8−170604号公報 特開2001−355608号公報 特開平3−24304号公報 下山勲、他2名、「MEMSロボットハンド」、日本ロボット学会誌 Vol.19 No.7、p.26−29、2001年10月 エス・シュルツ(S.SCHULZ)、他2名、「ニュー・ウルトラライト・アンソロポモヒック・ハンド(A New Ultralight Anthropomorphic Hand)」、プロセーディング・オブ・2001アイトリプルイー・インターナショナル・コンファレンス・オン・ロボテックス・アンド・オートメーション(Proceedings of the 2001 IEEE International Conference on Robotics & Automation)、韓国・ソウル、p.1−5、2001年5月
従来のマッキンベン型のアクチュエータは一般に各種ロボット及び駆動装置の作動源として使用されることが想定されているため、油圧モータ、油圧シリンダ、液圧シリンダ、電動モータ等を代替できる程度の作動力を発揮することが要求される。そのため、膨張体及び被覆体には高い圧力値に抗し得る剛性を有するものが適用されており、具体的に膨張体は材料としてニトリルゴム、シリコンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の管状で所要の剛性を有するゴム材料が用いられ、また、被覆体には膨張体の膨張を抑制できる強度を有する硬い繊維が用いられている。
よって、従来のマッキンベン型のアクチュエータは、供給される圧力値が約20kPa以下の低圧の場合、所望の作動を得られないと云う問題がある。また、従来のマッキンベン型のアクチュエータは、剛性のある膨張体を膨張させるために、供給される流体が圧油等の液体である場合は大型の油圧発生装置が必要になり、供給される流体が空気等の気体である場合は大型のコンプレッサー等が必要になり、周辺の流体供給手段も含めて全体的な必要寸法が非常に大きくなると云う問題がある。
さらに、従来のマッキンベン型のアクチュエータは、所定圧に抗し得る剛性の膨張体を用いるため、流体の供給開始した初期駆動時と、初期駆動時の後では、作動に係る応答性が相異し、初期駆動範囲では発生する作動力が小さく、初期駆動範囲を過ぎてからは二次曲線的に作動力が大きくなり、供給される流体量と作動力との関係は非線形になり、制御しにくい応答性を示すと云う問題がある。
さらにまた、従来のマッキンベン型のアクチュエータを用いて、人間の指的な動きを行う駆動装置を人間の指と同サイズで製作しようとしても、アクチュエータ寸法に依存して駆動装置自体が大型になり、また、制御しやすい線形的な応答性も得られないと云う問題がある。この問題は、従来のマッキンベン型のアクチュエータを人間の手的な動きを行うハンド装置に適用した場合にも同様に生じる。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、従来に比べて低圧で作動して線形的な応答性を示し、小型化が可能なアクチュエータを提供することを目的とする。
また、本発明は、このようなアクチュエータを用いて人間の指と同サイズで且つ同等な動きを実現できる駆動装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、このような駆動装置を用いて人間の手と同サイズで且つ同等な動きを実現できるハンド装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために第1発明に係るアクチュエータは、チューブ状をなし、一端を閉鎖して他端を開口し、該他端の開口より流体を供給して膨張変形させる膨張体、及び該膨張体を被覆しており、該膨張体の変形に追従して伸縮することが可能な被覆体を備えるアクチュエータにおいて、前記被覆体に添わせてある添部材を備え、前記被覆体は、前記膨張体の前記一端に対応する側を閉鎖端にしており、前記膨張体及び被覆体は、該膨張体の前記他端の側で前記添部材に取り付けてあり、流体が供給されていない場合、前記膨張体の前記一端及び前記被覆体の前記閉鎖端は離隔しており、流体が供給された場合、前記膨張体が膨張変形して前記一端及び前記閉鎖端は当接することを特徴とする。
第1発明にあっては、流体が供給されていない場合、膨張体の一端及び被覆体の閉鎖端は離隔する一方、流体が供給された場合に膨張体の一端が被覆体の閉鎖端に当接するので、膨張体は先ず長手方向を主に膨張し、一端が被覆体の閉鎖端に当接してから長手方向と直交的な径方向を主に膨張する。そのため、膨張体を被覆する被覆体が長手方向で収縮を開始するのは、膨張体にある程度の流体が供給されて径方向を主に膨張してからとなる。
その結果、被覆体は膨張体が径方向を主に膨張するまで変化せず、膨張体が径方向を主に膨張してからは膨張体に追従して収縮するので、被覆体が収縮する作動状況は、流体の供給に敏感に反応したものとなる。このような被覆体の作動をアクチュエータとして見ると、作動開始直後から膨張体の膨張変形に追従して作動すると云う線形的な応答性が確保されたものになる。
また、被覆体に添って添部材が配置してあるので、膨張体の径方向への膨張は添部材の配置方向だけが規制されることになって、添部材と膨張体が接した面が作用点(支点)となり径方向への膨張が軸方向での収縮度合を高まらせ、アクチュエータとしての作動量の増大を図れる。その結果、流体の供給量が少なくとも、ある程度の作動力及び作動量を確保でき、小型の流体供給源による作動も実現できる。
第2発明に係るアクチュエータは、前記被覆体の閉鎖端側を前記添部材へ近接させる近接手段を備えることを特徴とする。
第2発明にあっては、被覆体の閉鎖端側を添部材へ近接するので、膨張体に流体が供給されても被覆体の閉鎖端側を添部材から浮き上がることなく添部材へ近付けて、被覆体の添部材に接する箇所を作動に係る作用点(支点)として明確に機能させることができ、添部材が存在しない側へ確実に膨張体を膨張させて、流体の供給状態に関わらず被覆体の効率的な伸縮を安定して行える。
第3発明に係るアクチュエータは、前記膨張体は、天然ゴム又は合成ゴムで形成してあり、ゴム厚は0.9mm以下であることを特徴とする。
第3発明にあっては、膨張体は0.9mm以下のゴム厚の天然ゴム又は合成ゴムで形成されているので、従来のマッキンベン型のアクチュエータに用いられる剛性のある膨張体に比べて柔らかく、流体の供給圧が従来に比べて低圧でも十分に作動でき、それに伴いアクチュエータ自体を小型化しても所望の作動を達成できる。なお、膨張体をより柔らかくして低圧での作動性を良好にするためには、0.6mm以下のゴム厚にすることが好ましく、さらに低圧でもスムーズに膨張させるためには0.3mm以下のゴム厚にすることが好適である。
第4発明に係るアクチュエータは、前記被覆体は、エステル系の糸で形成してあることを特徴とする。
第4発明にあっては、難伸縮性を有する糸としてエステル系の糸で被覆体が形成(編成)されるので、従来のマッキンベン型のアクチュエータに比べて軟らかくなり、膨張体の膨張変形にも敏感に追従して流体の供給圧が約20kPa程度でも確実に作動できるアクチュエータを得られ、アクチュエータの小型化にも貢献できる。なお、被覆体の形成(編成)には、モノフィラメント及びマルチフィラメントの糸を組み合わせて用いてもよく、また、マルチフィラメントの糸だけを用いてもよく、モノフィラメント及びマルチフィラメントの糸を組み合わせた場合は、添部材により規制される伸縮形態に対応させた被覆体の形成が容易になる。
第5発明に係るアクチュエータは、前記被覆体は、330デシテックス以下の糸で形成してあることを特徴とする。
第5発明にあっては、被覆体が330デシテックス以下の糸で形成(編成)してあるので、従来のアクチュエータに用いられる硬い繊維に比べて軟らかくなり、膨張体の微妙な膨張変形に追従して良好な作動状態を得られる。
第6発明に係るアクチュエータは、前記被覆体は、袋打ちで編成されており、編み目は菱形であり、菱形の長手方向は前記被覆体の長手方向に一致させてあることを特徴とする。
第6発明にあっては、被覆体が袋打ちと云う編み方で編成されているので、膨張体を被覆する形態に好適で且つ膨張体の膨張にも柔軟に追従できる軟らかい被覆体を形成できる。また、被覆体が伸縮していない状態における菱形(バイアス)の編み目の長手方向を被覆体の長手方向に一致させることで、膨張体の径方向に伸縮する量を多くすることができ、アクチュエータの作動量増大に貢献できる。
第7発明に係る駆動装置は、前記アクチュエータと、前記添部材に回動自在に連結してある回動部材と、前記被覆体に添う側と反対側で前記添部材及び前記回動部材を繋いでおり、伸長した場合に収縮方向に付勢力を生じさせる弾性体と、前記被覆体の閉鎖端側及び前記回動部材を繋ぐ線材とを備えることを特徴とする。
第7発明にあっては、アクチュエータの添部材に回動自在に連結した回動部材を弾性体でアクチュエータの作動方向と反対側に付勢し、アクチュエータの被覆体の閉鎖端側と回動部材とを線材で繋ぐことにより、アクチュエータを作動させると弾性体の付勢に抗して回動部材を回動され、アクチュエータを作動させない場合、回動部材は弾性体の付勢力に従った姿勢となり、回動部材をアクチュエータで自在に駆動できる。なお、第7発明の駆動装置では添部材を回動部材に対する固定側のフレーム的に用いるため、駆動装置の構成を簡易化でき小型化も容易になる。また、添部材及び回動部材は細長板状又は棒状に形成した場合、駆動装置は丁度、人間の指の一部に相当するような形態になる。
第8発明に係る駆動装置は、前記アクチュエータを複数有しており、複数のアクチュエータの各添部材は、直列的に連なって回動自在に連結してあり、連結方向で端に位置する添部材に回動自在に連結してある回動部材と、連結される添部材同士、並びに端となる添部材及び前記回動部材のそれぞれを被覆体に添う側と反対側で繋ぎ、伸長した場合に収縮方向に付勢力を生じさせる複数の弾性体と、被覆体の閉鎖端側及び該閉鎖端側に連なる添部材、並びに端となる被覆体の閉鎖端側及び前記回動部材のそれぞれを繋ぐ複数の線材とを備えることを特徴とする。
第8発明にあっては、複数のアクチュエータを直列的に連結して、端となるアクチュエータの添部材には回動部材を回動自在に連結し、各部材同士のそれぞれを弾性体で繋ぐと共に各アクチュエータで回動させる部材に別個の線材をそれぞれ繋ぐので、回動部材及び各添部材をそれぞれ回動でき、より実際の指の動きと同等な複雑な動きを実現させて様々な用途に用いることが可能になる。
第9発明に係る駆動装置は、前記回動部材は、屈曲することが可能にしてあることを特徴とする。
第9発明にあっては、回動する回動部材が屈曲するので、一段と複雑な動きを実現できる。なお、一方の端が被覆体に繋がれる線材の他方の端は、回動部材の屈曲する先端側の箇所に接続されることが回動部材全体の動きを制御する上で重要となる。また、このように線材を回動部材に繋ぐことにより、人間の指の先端側から2番目の関節までの動きと同等の動きを簡易な構成で実現できる。
第10発明に係るハンド装置は、前記駆動装置を複数有しており、長手方向の端に位置する各駆動装置の各添部材は、それぞれが相互に組み合わされて一体的にしてあることを特徴とする。
第10発明にあっては、複数の駆動装置の端となる添部材を相互に固定するので、一体となった添部材が丁度、人間の掌に相当する部分になり、掌に相当する部分から指状に各駆動装置の動作部分が突出した形態になる。なお、人間の手と同等な動きを確保するためには、人間の指と同等に5体の駆動装置を配置することが必要であり、このような人間の手と同等な動きを実現できるハンド装置は、人間型ロボットのハンド部又は義手として利用可能になる。
第1発明にあっては、流体が供給されると、膨張体は一端が被覆体の閉鎖端に当接し、それから径方向を主に膨張するため、被覆体の収縮は流体の供給に敏感に反応でき、少ない流体の供給量でも所要の作動力を発揮できると共に、線形的な応答性を確保できる。
第2発明にあっては、被覆体の閉鎖端側を添部材へ近接させるので、膨張体に流体が供給されても被覆体の閉鎖端側が添部材から浮き上がることを防止でき、流体の供給状態に関わらず膨張体の膨張方向を添部材が存在しない側へ向けて被覆体の効率的な伸縮状況を維持できる。
第3発明にあっては、膨張体は0.9mm以下のゴム厚の天然ゴム又は合成ゴムで形成されているので、膨張体の素材特性は柔らかくなり、流体の供給圧が従来に比べて低圧でも十分に作動でき、それに伴いアクチュエータの小型化に貢献できる。
第4発明にあっては、被覆体がエステル系の糸で形成してあるので、被覆体が軟らかくなり、膨張体の微妙な膨張変形にも敏感に追従でき応答性を良好にできる。
第5発明にあっては、被覆体が330デシテックス以下の糸で形成されるので、被覆体を柔らかくできると共に、被覆体自体を径方向へ伸長しやすい特性にできる。
第6発明にあっては、被覆体を袋打ちで編成すると共に菱形(バイアス)の編み目の長手方向を膨張体の長手方向に一致させることで、被覆体を良好な柔軟性及び伸縮性を兼ね備えた特性にできる。
第7発明にあっては、アクチュエータの添部材に回動自在に連結した回動部材を弾性体でアクチュエータの作動方向と反対側に付勢し、被覆体の閉鎖端側と回動部材とを線材で繋ぐことにより、アクチュエータを作動させると弾性体の付勢に抗して回動部材を回動でき、アクチュエータを作動させない場合、回動部材は弾性体の付勢力に従った姿勢にでき、回動部材を自在に駆動できる。
第8発明にあっては、複数のアクチュエータを直列的に連結して、端側の添部材に回動部材を回動自在に連結し、各部材同士をそれぞれ弾性体で繋ぐと共に各アクチュエータで回動させる部材に線材で繋ぐことにより、回動部材の回動範囲を大きくできると共に、各アクチュエータを別個独立に作動させることで、一段と複雑な動きを実現できる。
第9発明にあっては、回動する回動部材が屈曲するので、アクチュエータにより回動させる回動部材の回動範囲を大きくできる。
第10発明にあっては、複数の駆動装置の端側の添部材を相互に固定するので、一体となった添部材が人間の掌に相当する部分となり、掌に相当する部分から指状に各駆動装置の動作部分が突出した形態となって、人間の手と同等な形態で指に相当する部分が動くハンド装置を実現できる。
本発明の第1実施形態に係るアクチュエータ及び駆動装置、並びに空気供給装置を示す斜視図である。 (a)はアクチュエータの外観図、(b)はアクチュエータの断面図である。 (a)は空気を供給していない状態を示す膨張体の斜視図、(b)は空気を供給した状態を示す膨張体の斜視図である。 (a)は空気の供給を開始した状態のアクチュエータの断面図、(b)は、空気をある程度供給した状態のアクチュエータの断面図である。 アクチュエータの実験結果を示す図表である。 アクチュエータの実験結果を示すグラフである。 (a)は駆動装置の正面図、(b)は駆動装置の背面図である。 (a)はアクチュエータを作動させていない状態を示す駆動装置の側面図、(b)はアクチュエータを作動させた状態を示す駆動装置の側面図である。 変形例のアクチュエータを示す外観図である。 変形例の連結構成を示す概略分解図である。 変形例の駆動装置であり、(a)はアクチュエータを作動させていない状態の側面図、(b)はアクチュエータを作動させた状態の側面図である。 別の変形例の駆動装置であり、(a)はアクチュエータを作動させていない状態の側面図、(b)はアクチュエータを作動させた状態の側面図である。 別の変形例の駆動装置であり、(a)は全アクチュエータを作動させていない状態の側面図、(b)は全アクチュエータを作動させた状態の側面図である。 変形例の駆動装置であり、(a)は第1アクチュエータを作動させた状態の側面図、(b)は第2アクチュエータを作動させた状態の側面図、(c)は第3アクチュエータを作動させた状態の側面図である。 本発明の第2実施形態に係るハンド装置の構造を示す正面図である。 第2実施形態のハンド装置の構造を示す背面図である。 (a)はハンド装置の作動状況の一例を示す正面図、(b)はハンド装置の作動状況の一例を示す側面図である。 (a)は変形例のハンド装置の構造を示す背面図、(b)は別の変形例のハンド装置の構造を示す背面図である。 ハンド装置に装着される変形例の手袋を示す概略図である。
符号の説明
1、80、90、100、300、400、500、600、700 駆動装置
2、84、92、102 回動部材
10、50、110、120、130 アクチュエータ
11、81、111、121、131 添部材
12、52、82、112、122、132 被覆体
13a、13b 結束具
14、114、124、134 ホース
15 膨張体
17 案内具
18 線材
22、23 弾性体
30 空気供給装置
図1は、本発明の第1実施形態に係るアクチュエータ10を用いた駆動装置1を示し、この駆動装置1は、流体である空気の供給及び吸引が繰り返されることで図中の黒矢印方向に回動部材2を回動し、特に少量の空気の供給でも回動部材2を線形的な応答性で回動できることを特徴にしている。
図2(a)(b)は、第1実施形態のアクチュエータ10を示し、アクチュエータ10は膨張体15と、この膨張体15を被覆する被覆体12と、被覆体12に添う添部材11を備えている。膨張体15は、図3(a)(b)に示すようにチューブ状であり、一端15aを閉鎖し、他端15bを空気供給用のホース14を差し込むために開口しており、材料には厚みが0.3mmの柔らかい合成ゴムを用いている。空気が供給されていない場合、膨張体15は偏平な形状になっており、空気の供給が開始されると、膨張体15は最初、長手方向(図中の白矢印方向)へ主に膨張し、それから長手方向に膨張に追従して径方向(図中の黒矢印方向)へ膨張変形し、図3(b)に示す状態になる。
また、図2(a)(b)に示す被覆体12は、膨張体15を被覆できるように筒状に編成して柔軟に形成されており、第1実施形態の被覆体12は筒状の直径が約10mm、全長が約40mmになるように、エステル系の糸であるポリエステルマルチフィラメント糸(275デシテックス)を用い、製紐機により袋打ちで編み上げられている。また、編み上げの際には、編み目12eが菱形(バイアス)で且つ菱形(バイアス)の長手方向が筒状の被覆体12の長手方向と一致するように編成されている。なお、図2(a)の被覆体12では編み目12eを部分的に図示しており、編み目12eの図示が省略された箇所も編み目は勿論存在している。また、被覆体12の全長は、膨張体15に比べて長くしている。
上述した膨張体15及び被覆体12に関しては、膨張体15の他端15bにホース14を差し込んで、膨張体15を筒状の被覆体12で被う。それから、膨張体15の他端15b側に相当する被覆体12の他端部12b側を結束具13bで巻き締めて、ホース14に対して膨張体15及び被覆体12を共締め的に結束固定する。
また、被覆体12の長手方向の反対側の一端部12aは、線材18の係止具16が取り付けられた閉鎖端12cにされている。係止具16は、軸16aの一端にリング状の係止部16bが設けられ、他端に拡径した円錐状の抜け止め部16cが設けられている(図2(b)参照)。この係止具16の被覆体12への取付は、抜け止め部16cが被覆体12の一端部12aの中に収まり且つ係止部16bが一端部12aより突出するように係止具16を配置し、この状態で一端部12aの外周に結束具13aを巻き付けて係止具16を被覆体12に結束固定する。係止具16を取り付けることで、被覆体12の一端部12aは閉鎖端12cとなり、この閉鎖端12cの内部12dは、被覆体12の全長が膨張体15より長いことから、膨張体15の一端15aと離隔した状態になっている。なお、結束具13aの具体例としては、合成樹脂製の結束バンド、結束金具、かしめ具、紐状のもの、糸状のものを用いることができる。
さらに、膨張体15を被覆する被覆体12の長手方向に沿った一方側には、細長板状の添部材11が添えてあり、被覆体12は他端部12b側で添部材11の表面11aに取り付けられた固定具19で固定される。具体的には、固定具19は添部材11に埋め込まれた軸部19bの突出端にリング部19aを設けた構造であり、このリング部19aに被覆体12の他端部12bが挿入されることで、被覆体12の他端部12b側が添部材11に固定されている。このように被覆体12が添部材11に固定されることで、被覆体12の他端部12bで他端15bが共締めされている膨張体15も添部材11に取り付けられることになる。なお、添部材11は、膨張体15の膨張力に抗し得る強度を有する部材であり、材質的には合成樹脂、金属、木材、セラミックス等を適用できる。
また、被覆体12の一端部12aに取り付けられた係止具16の係止部16bには、線材18が係止され、その線材18は、添部材11の表面11aに固定した案内具17(近接手段に相当)の軸17bの端部に設けられたリング部17a内を挿通されている。なお、線材18の端部(図示せず)は、アクチュエータ10で作動させる作動対象に取り付けられる(本実施形態では、図1に示す回動部材2)。
図4(a)は、上述した構成のアクチュエータ10にホース14より流体の一例として空気Kの供給を開始した状態を示している。空気Kの供給が開始されると、膨張体15は自身の膨張特性に従い、長手方向(図中の白矢印方向)を主に膨張変形し、一端15aが被覆体12の閉鎖端12cの内部12dに当接する。なお、膨張体15の一端15aが当接する内部12dには係止具16の抜け止め部16cの端面も含むものとする。
図4(a)の状態から、さらに空気Kを供給し続けると、膨張体15は、一端15aが被覆体12の閉鎖端12cの内部12dにつかえて長手方向へ膨張できないので、図4(b)に示すように径方向へ膨張する。この際、添部材15が存在する側は、添部材15が干渉して膨張できにくいため、膨張体15は、添部材15が存在しない径方向を主に膨張変形する。なお、この径方向への膨張変形に伴い、膨張体15の長手方向の寸法は、逆に縮まっている。
また、膨張体15の膨張変形に追従して被覆体12も長手方向には収縮すると共に径方向に伸長している。被覆体12の収縮及び伸長は、上述した膨張体15の膨張変形に伴ったものになり、具体的には、添部材11が存在しない径方向を主にして被覆体12は膨張し、被覆体12の中央部分Lbの伸長は、結束具13a、13bが巻き付けられる端部分La、Lcに比べて大きくなる。そのため、供給される空気量が少なくても、被覆体12は、中央部分Lbの添部材11が添わない箇所で拡径する方向へ集中的に伸長し、それに伴い被覆体12の長手方向の寸法も容易に収縮する。
さらに、膨張体15の径方向の膨張変形に追従して被覆体12が収縮した場合、一端部12a側の係止具16に繋がれた線材18が案内具17のリング部17a内を通過しているので、膨張体15の径方向により膨張体15及び被覆体12が添部材11から離反することが規制され、膨張体15及び被覆体12の一端部12aが添部材11へ近接する状態を維持できる。その結果、膨張体15が径方向へ膨張する程度の空気量が供給された場合でも、膨張体15の添部材11が存在しない径方向へのみ膨張変形し、アクチュエータ10の効率的な作動の安定化を図っている。
一方、図4(b)に示す状態より、膨張体15に供給した空気をホース14を通じて吸引すると、アクチュエータ10は、図2(a)(b)に示す状態に戻るので、アクチュエータ10への空気の供給及び吸引を繰り返すことで、アクチュエータ10の作動も図2(a)(b)に示す状態と図4(b)に示す状態との間で連続的に行える。
上述したように、本実施形態に係るアクチュエータ10は、従来に比べて低圧でも作動を開始すると共に、作動開始後の作動力も従来に比べて線形的に生じ、また、膨張体15及び被覆体12の剛性も従来に比べて低いため小型化も可能になる。また、アクチュエータ10の作動は低圧で行えることから、空気の供給は、小型のコンプレッサーで十分であり、また、小型のコンプレッサー以外には、注射器のような少量の空気供給手段でもアクチュエータ10を作動できる。
図5に示す表は、上述した構成のアクチュエータ10の特性を調べるために行った実験の結果を示すものである。本実験では、アクチュエータ10への空気の供給量を1ml、3ml、5mlにした場合で、線材18の先端に負荷を取り付けないとき、及び所定重さの負荷を取り付けたときに対して、アクチュエータ10の作動距離(被覆体10が収縮した距離)、及びアクチュエータ10の収縮率を調べた。なお、アクチュエータ10の作動距離は、図2(a)に示す空気を供給していない状態の被覆体12の結束具13a、13b間の距離L1と、図4(b)に示す空気を供給した状態での被覆体12の結束具13a、13b間の距離L2との差に相当し、アクチュエータ10に負荷を取り付けた場合は負荷の移動距離にも該当する。アクチュエータ10の収縮率は1−L2/L1で求めている。なお、本実験において、アクチュエータ10への空気供給は、図1に示す空気供給装置30で行った。
空気供給装置30は、注射器32をベースにした空気供給手段であり、ホース14に手動切替バルブ35を介して注射器32の先端ノズル33aを接続している。注射器32のシリンダ筒部33は、細長のベース板31の一端側の上面31aに水平姿勢でホルダ36により固定され、シリンダ筒部33内を長手方向で摺動するピストン部34はロッド部34aがベース板31から立設するホルダ36に形成された穴36aに挿通され、ピストン部34及びロッド部34aが摺動自在になっている。
また、ピストン部34の円板状のエンド部34bには円柱状の動作変換部材37が取り付けられている。動作変換部材37は、中心軸に添ってネジ穴37aが形成されており、このネジ穴37aにネジ棒38が螺入されている。ネジ棒38は、ベース板31の他端側の上面31aより立設するモータホルダ39に取り付けられたモータ40のモータ軸40aに中間部材41を介して取り付けられている。さらに、モータ40はリード線dでモータ制御器42と接続され、モータ制御器42によりモータ40の回転は制御されている。
よって、モータ40が時計回転方向へ所要量回転すること、及び反時計回転方向へ所要量回転することを繰り返すことで(図1中、黒矢印で示す)、シリンダ筒部33の内部でピストン部34は軸方向で往復移動し(図1中、白矢印で示す)、アクチュエータ10への空気の供給及び供給した空気の吸引を行う。
上述した空気供給装置30で空気1mlをアクチュエータ10へ供給した場合、図5に示すように、負荷が取り付けられていないとき(負荷が0g)、アクチュエータ10は8.2mm作動し、収縮率は11.1%となった。負荷を30g、50g、100g、300g、500gと増加させていくと、アクチュエータ10は明確に作動し、負荷が最大の500gのときでも1.5mmの距離を作動できた。
また、空気の供給量を3mlにした場合、距離及び収縮率は1mlのときに比べて増大し、500gの負荷を5.5mm移動させることができた。さらに、空気の供給量を5mlにした場合、距離及び収縮率は3mlのときに比べて増大し、500gの負荷を8.0mm移動させることができた。このように本発明のアクチュエータ10は、非常に少ない空気量でもスムーズに作動できることが確認できた。なお、50g以下の負荷において、空気の供給量を1mlから3mlに増大させた場合と、空気の供給量を3mlから5mlへ増大させた場合とにおいて距離及び収縮率を比べると、後者の場合の方が距離及び収縮率の増加率が小さくなっているが、これは、アクチュエータ10の膨張体15の膨張率及び被覆体12の伸縮率が物理的な限界に近付いたためと思われる。
図6に示すグラフは、アクチュエータ10の特性を調べるために行った別の実験の結果を示すものである。この実験では、アクチュエータ10へ供給する空気量を0mlから順次増加させた場合における。線材18を引っ張る力(作動力)を測定したものであり、図6のグラフより、空気量(ml)と作動力(N)とは、ほぼ全体的に線形となっており、アクチュエータ10は良好な応答性を示すことが判明した。
次に、上述した特性を有するアクチュエータ10を用いた図1に示す駆動装置1を説明する。図7(a)(b)にも示すように、駆動装置10は、アクチュエータ10の添部材11の一端に回動可能に細長板状の回動部材2を連結しており、アクチュエータ10の線材18の端部18aを回動部材2の表面2aに取り付けている。詳しくは、添部材11の一端部11bには矩形状の凹部11cが形成されており、対向する回動部材2の端部2bには、凹部11cに入り込む凸部2cが形成されており、回動部材2及び添部材11の幅方向に延在する軸21を添部材11の一端部11b及び凸部2cを貫通するように取り付けて、回動部材2を軸21を中心にして回動できるようにしている。なお、回動部材2の材質は、添部材11と同等なものを適用できる。
また、駆動装置10は、添部材11の被覆体12が添う表面11aとは反対側の裏面11d側で添部材11の一端部11b側及び回動部材2の端部2b側を繋ぐように弾性体22、23を取り付けている(図7(b)参照)。弾性体22、23は、伸長した場合に収縮方向に付勢力を生じさせる帯状のゴム片であり、一方の端部22a、23aを回動部材2の裏面2dに貼り付けると共に、他方の端部22b、23bを添部材11の裏面11dに貼り付けている。
よって、図8(a)に示すように、アクチュエータ10に空気を供給していない場合、弾性体22、23の付勢力により、回動部材2及び添部材11は直線状に並んだ姿勢となり、アクチュエータ10に空気を供給した場合、図8(b)に示すように、被覆体12が長手方向に収縮して線材18が被覆体12側へ引っ張られて、回動部材2が回動する。よって、アクチュエータ10へホース14を通じて空気の供給及び吸引を繰り返すことで、駆動装置1は、図8(a)に示す姿勢と図8(b)に示す姿勢とを交互に取り、大がかりな仕組み及び複雑な構成を用いることなく、人間が指先を曲げるような駆動形態を少量の空気の出し入れで実現できる。
図8(b)に示す回動部材2の回動角度θは、アクチュエータ10の被覆体12自体の全長、軸21から線材18aの端部18aの取付箇所までの距離X(図8(a)参照)、弾性体22、23の長さ寸法及び幅寸法等の事項により変わるものであり、これらの事項を適宜設定することで、所望の回動角度θが得られる。なお、回動部材2は、回動可能な全角度範囲で回動させる以外にも、供給する空気量を調整することで、回動可能な範囲内の所望の角度で回動できる。
なお、第1実施形態に係る駆動装置1及びアクチュエータ10は、上述した形態に限定されるものではなく、種々の変形例の適用が可能である。例えば、膨張体15の材質には天然ゴムを適用でき、回動部材2及び添部材11は、細長板状以外にも、利用形態に応じて棒状、骨形状等に形成してもよい。また、弾性体22、23には、バネ(例えば、引張りコイルバネ)を適用してもよく、さらに回動部材2と添部材11とを繋ぐ弾性体は2本ではなく1本にしてもよく、この1本の弾性体を長手方向の中心を通るように配置してもよい。
さらにまた、被覆体12を編成する糸はマルチフィレメントのものとモノフィラメントのものを組み合わせて用いてもよく、各糸のデシテックス数は、330デシテックス以下のものであれば適用可能であり、用いる糸及び編み方を工夫することで、伸縮程度及び柔らかさを適宜変更できる。また、アクチュエータ10の案内具17は、アクチュエータ10自体が適用される形態及び被覆体12の長手方向の寸法等に応じて省略することも可能であり、さらにアクチュエータ10へ供給する流体には、空気以外の気体、水及び油等の液体も適用できる。さらにまた、被覆体12の他端部12bを添部材11に固定することについては、上述した固定具19以外の他の形態のものを適用してもよく、また、固定具19を用いる替わりに接着剤で他端部12bを添部材11に固定してもよい。
なお、駆動装置1の適用の仕方としては、物を把持することが考えられるが、物の把持には回動部材2を回動させて物を把持する場合に加えて、回動した姿勢の回動部材2に対向するように別体の固定部材又は添部材11から突出するように固定部材を設け、この固定部材と回動部材2で物を挟持するようにしてもよい。さらには、駆動装置10のアクチュエータ10を構成する被覆体12に対向するように固定部材を設け、径方向に膨張する被覆体12と固定部材とで物を挟持するような使い方も可能であり、アクチュエータ10を複数設けた場合は、複数の被覆体12で物を挟持することも実現できる。
図9は、変形例のアクチュエータ50を示し、このアクチュエータ50は、予め一端部52aが閉鎖された細長袋状の被覆体52で膨張体55を被覆している。このような被覆体52を用いることで、一端部52aを閉鎖する必要がなくなり、アクチュエータ50の製作を容易にできる。なお、変形例のアクチュエータ50への線材58の取付は、線材58の一端58bに所定の大きさを有する板材57を抜け止めとして取り付け、線材58の他方の端を被覆体52の一端部52aを通過させることで行うことが好適である。なお、アクチュエータ50では、被覆体52の端部を接着剤で添部材に固定している。
図10は、回動部材62及び添部材61の連結形態に係る変形例を示し、添部材61の端面61eに棒状の可倒部材63を突設し、回動部材62の端面62eには穴部62fを形成し、可倒部材63の突出する端部を穴部62fに嵌合することで、回動部材62を添部材61に対して図10中の矢印方向に回動可能に連結できる。このような構成にすること、連結形態が一段と容易になり、また、回動範囲も大きくできる。なお、回動可能な連結形態を形成するためには、ヒンジ、ボールジョイント等の各種連結機構を適用してもよい。
図11(a)(b)は、変形例の駆動装置80を示し、駆動装置80は被覆体82を回動部材84及び添部材81で挟む形態となっており、詳しくは添部材81の一端部81bからヒンジ部81cを突設し、このヒンジ部81cの突出端に軸83を介して回動部材84を回動自在に取り付けている。空気を供給すると、被覆体82の径方向寸法が増大するため、回動部材84は軸83を中心にして添部材82から離れる方向へ回動する。この駆動装置80は、被覆体82の径方向の増大を利用するので、線材等を用いることなく、より簡易な構成でして回動部材84を駆動できる。
図12(a)(b)は、別の変形例の駆動装置90を示す。この駆動装置90は、アクチュエータ10の添部材11に回動自在に連結する回動部材92を屈曲可能にしていることが特徴であり、回動部材92は、添部材11に連結される第1基部93と、この第1基部93に対して屈曲するように取り付けられた第2基部94を備える。
第1基部93及び第2基部94の連結形態は、基本的に図7(a)(b)に示す構成と同様であり、第2軸95を中心にして第2基部94が第1基部93に対して屈曲(回動)し、また、第1基部93は、第1軸91を中心にして添部材11に対し回動する。さらに、添部材11の裏面11d側には、添部材11及び回動部材92の第1基部93から第2基部94までを連続して繋ぐように弾性体96、97を貼り付けており、被覆体12の一端部12aから延びる線材18の端部18aは第2基部94の表面94aに取り付けている。なお、本変形例に適用されているアクチュエータ10は、案内具17を省略したものを用いており、被覆体12の添部材11への固定は接着剤で行っている。
アクチュエータ10に空気を供給すると、図12(b)に示すように、第2基部94が線材18によりアクチュエータ10側へ引っ張られるので、回動部材92は第1基部93と第2基部94とが第2軸95で屈曲した状態で第1軸91を中心に回動する。よって、本変形例では、単一のアクチュエータ10のみで、回動部材92の先端92aを図8(b)に示す状態に比べて一段と、アクチュエータ10側へ引き寄せるように回動可能となり、簡易な構成で回動部材92の先端92aの回動軌跡の範囲(第1軸91を中心とした回動角度)を大きくできる。また、このように回動部材92の先端92aを大きく動くようにしてもアクチュエータ10は案内具17を省略しているので、案内具17で折れ曲がることなく線材18は直線状となり、線材18の移動量を効率的に回動部材92の回動に生かすことができる。
図13(a)(b)は、さらに別の変形例である駆動装置100を示す。変形例の駆動装置100は、第1アクチュエータ110、第2アクチュエータ120、及び第3アクチュエータ130を直列的に且つそれぞれが回動自在となるように連結しており、さらに先端側の第3アクチュエータ130の第3添部材131に回動部材102を回動自在に連結したことが特徴である。詳しくは、第1アクチュエータ110の第1被覆体112の一端部112aが第2アクチュエータ120の第2被覆体122の他端部122bに連なるように、第1アクチュエータ110の第1添部材111及び第2アクチュエータ120の第2添部材121を連結し、第2アクチュエータ及び第3アクチュエータ130も上記と同様に連結している。
さらに、各被覆体112、122、132に添う表面とは反対側の裏面側で、第1添部材111及び第2添部材121、第2添部材121及び第3添部材131、並びに第3添部材131及び回動部材102をそれぞれ繋ぐように弾性体118、119、128、129、138、139を貼り付けている。なお、弾性体118、128、138は一体に連続したものを用いてもよく、弾性119、129、139も同様に一体に連続したものを用いてもよい。
さらにまた、第1アクチュエータ110は、第1線材118の先端を第2アクチュエータ120の添部材121に取り付けており、第2アクチュエータ110は、第2線材128の先端を第3アクチュエータ130の添部材131に取り付けており、第3アクチュエータ130は、第3線材138の先端を回動部材102に取り付けている。
この変形例の駆動装置100に対して、各アクチュエータ110、120、130の作動を常に同時に行う場合は、図1に示す1台の空気供給装置30で対応でき、ノズル部33aの先に三方分岐する分岐部を設け、この分岐部に第1ホース114、第2ホース124、及び第3ホース134を接続する。よって、各ホース114、124、134を通じて所要量の空気を供給すると、図13(b)に示すように、第1添部材111に対して第2添部材121が第1軸117を中心に回動し、また、第2添部材121に対して第3添部材121が第2軸127を中心に回動し、さらに、第3添部材131に対して回動部材102が第3軸137を中心に回動し、回動部材102の先端102aの回動軌跡を一段と大きくできる。
一方、各アクチュエータ110、120、130を別個独立に作動させる場合は、各アクチュエータ毎に図1に示すような空気供給装置30を設ける必要がある。このように計3台の空気供給装置30に接続した場合は、図14(a)〜(c)に示すように更に複雑な動きが可能になる。
図14(a)は、第1アクチュエータ110のみに空気を供給した場合を示し、第2添部材121が第1添部材111に対して第1軸117を中心に回動し、第2添部材121及び第3添部材131、並びに第3添部材131及び回動部材102は弾性体128、129、138、139の付勢力により直線的な姿勢を維持している。図14(b)は、第2アクチュエータ120のみに空気を供給した場合を示し、第3添部材131が第2添部材121に対して第2軸127を中心に回動し、第1添部材111及び第2添部材121、並びに第3添部材131及び回動部材102は弾性体118、119、138、139の付勢力により直線的な姿勢を維持している。
図14(c)は、第3アクチュエータ130のみに空気を供給した場合を示し、回動部材102が第3添部材131に対して第3軸137を中心に回動し、第1添部材111及び第2添部材121、並びに第2添部材121及び第3添部材131は弾性体118、119、128、129の付勢力により直線的な姿勢を維持している。なお、変形例の駆動装置100は、図14(a)〜(c)以外にも各アクチュエータ110、120、130の中でいずれか2個を作動させること、及び図13(b)と同等に全てを作動させることも勿論可能であり、計3個の空気供給装置30を接続することで、駆動装置100は、人間の指的な複雑な動きを実現できる。
なお、変形例の駆動装置100に対して、計2個の空気供給装置30を接続し、各アクチュエータ110、120、130の中のいずれか1つを別個独立させて作動し、残りの2つを同時に作動させることも可能である。また、変形例の駆動装置100における回動部材102に対しても、図12(a)(b)に示す屈曲可能な回動部材92の構成を適用して、さらに回動範囲を大きくしてもよい。
図15は、本発明の第2実施形態に係るハンド装置200を示す。第2実施形態のハンド装置200は、図13、14に示す駆動装置100と同等の構成の第1駆動装置300、第2駆動装置400、第3駆動装置500、第4駆動装置600を丁度、人間の手における人差し指から小指までの位置に夫々配置すると共に、図13、14に示す駆動装置100から第1アクチュエータ110を省略した形態となる第5駆動装置700を、人間の手における親指の位置に配置している。
また、第1乃至第4駆動装置300〜600において、図13、14に示す駆動装置100の第1添部材111に相当する部分311〜611(図中、一点鎖線で分割した部分)、及び第5駆動装置700において、図13、14に示す駆動装置100の第2添部材121に相当する部分721(図中、一点鎖線で分割した部分)のそれぞれは相互に一体的に組み合わされて、ハンド装置200の掌として一体的な部材である掌部材201を形成している。なお、掌部材201を形成するために、第1乃至第4駆動装置100〜600の第1添部材111に相当する部分311〜611及び第5駆動装置700の第2添部材121に相当する部分721は、それぞれ細長板状ではなく、掌部材201の形状を形成できるように変形したものになっている。
人差し指に相当する第1駆動装置300は、掌部材201に載置された第1被覆体312の長手方向に添って第2被覆体322を伴う第2添部材321、第3被覆体332を伴う第3添部材331及び回動部材302のそれぞれか回動自在に連結されている。なお、第2部材321の端の凸部321aは、掌部材201の周縁に形成された凹部201aに収められて、第2部材321は掌部材201に対して回動自在に連結されている。
また、中指に相当する第2駆動装置400、薬指に相当する第3駆動装置500、小指に相当する第4駆動装置600も、上記と同様に、第2添部材421、521、621、第3添部材431、531、631、及び回動部材402、502、602が連結され、第2被覆体422、522、622及び第3被覆体432、532、632を夫々有する。なお、各第2添部材421、521、621の凸部421a、521a、621aも掌部材201の凹部201b、201c、201dに収められて回動自在に連結されている。さらに、親指に相当する第5駆動装置700は、第3被覆体732を伴う第3添部材731及び回動部材702が連結され、第3添部材731の凸部731aは掌部材201の凹部201eに収められて回動自在に連結されている。
図16は、ハンド装置200の甲側を示している。掌部材201の周辺部と第1乃至第4駆動装置300〜600の各第2添部材321、421、521、621、並びに第5駆動装置の第3添部材731を繋ぐように計10個の弾性体318、319〜728、729が夫々取り付けられている。また、各第2添部材321〜621及び各第3添部材331〜631同士を繋ぐように計8個の弾性体328、329〜628、629が夫々取り付けられている。さらに、各第3添部材331〜731及び各回動部材302〜702同士を繋ぐように計10個の弾性体338、339〜738、739が夫々取り付けられている。
第2実施形態のハンド装置200は、上述した各駆動装置300〜700の保護のため人差し指部211、中指部212、薬指部213、小指部214、及び親指部215を有するゴム製の手袋210を被せるようにしている。このような構成のハンド装置200を、各アクチュエータ毎に作動させる場合は、各被覆体312〜732の全数である14個の空気供給装置30(図1参照)が必要になる。
図17(a)(b)は、上述した構成のハンド装置200を作動させて、断力性のある球体Cを把持した状態を示している。ハンド装置200は、手袋210の下端210aより各アクチュエータへ空気を供給するためのホースhが延出しており、各ホースhはそれぞれ計14個の各空気供給装置30と別個に接続されている。図17(a)(b)は全アクチュエータに空気を供給して第1乃至第5駆動装置300〜700を駆動させて各指部211〜215を屈曲し、球体Cを把持している。ハンド装置200は、球体Cの把持以外にも、各空気供給装置30の空気供給形態を変えることで、人間の手と同様な様々な動きを行うことができ、ハンド装置200を義手として使用することも可能である。
なお、第2実施形態のハンド装置200も種々の変形例が存在し、例えば、複雑な動きが必要でない場合などには、複数のアクチュエータで1台の空気供給装置30を共用して、空気供給装置30の数を減少させることも可能であり、また、ゴム製の手袋210で被覆する替わりに、図15に示す状態のハンド装置200を伸縮可能な合成樹脂で被うようにモールド成形することも可能である。さらに、ハンド装置200に適用できる駆動装置は、第1実施形態における各種変形例のものも適用でき、また、適用する駆動装置の数は2体以上であればよく、2体以上の駆動装置があれば物を把持できる。
図18(a)は、変形例のハンド装置220を甲側から示したものである。変形例のハンド装置220は、図16に示す複数の弾性体318〜739の替わりに一体的に形成した弾性体222をハンド装置220の甲側に貼り付けたことを特徴としている。
弾性体222は、ハンド装置220の形状に対応した形態であり、具体的には、掌部材221に対応する甲部222aから、人差し指に相当する第1駆動装置300の第2添部材321から回動部材302までを繋ぐ人差し指部222bを突出しており、以下、中指に相当する第2駆動装置400の各部材421〜402、薬指に相当する第3駆動装置500の各部材521〜502、小指に相当する第4駆動装置600の各部材621〜602、及び親指に相当する第5駆動装置700の各部材731、702をそれぞれ繋ぐ中指部22c、薬指部222d、小指部222e、及び親指部222fを甲部222aから突出している。
なお、各指部222b〜222fの幅は指先へいく程、狭くなるようにしている。このような弾性体222を貼り付けることで、ハンド装置220の構成を簡易化した上で良好な作動性を確保でき、ハンド装置220の各指が伸びた姿勢を維持する力も弾性体222の各指部222b〜222fの幅寸法を変更することで調整しやすくなる。
図18(b)は、別の変形例のハンド装置230を示し、このハンド装置230は、上述した図18(a)のハンド装置220の弾性体222を各指毎に分離した形態にしたことが特徴である。
即ち、掌部材231と第1駆動装置300の各部材321〜302とを連続して繋ぐように第1弾性体231を貼り付けており、以下、掌部材231と第2駆動装置400の各部材421〜402とを連続して繋ぐように第2弾性体232を貼り付け、掌部材231と第3駆動装置500の各部材521〜502とを連続して繋ぐように第3弾性体233を貼り付け、掌部材231と第4駆動装置600の各部材621〜602とを連続して繋ぐように第4弾性体234を貼り付け、掌部材231と第5駆動装置700の各部材731、702とを連続して繋ぐように第5弾性体235を貼り付けている。
このように、それぞれが独立した第1乃至第5弾性体231〜235を貼り付けることで、ハンド装置230の指を伸ばした姿勢維持力を各指毎に調整しやすくなる。例えば、各弾性体231〜235の幅寸法及び材質を適宜相異させることで付勢力自体も相異させて、人差し指と中指との姿勢維持力が異なるようなハンド装置230も容易に実現可能となり、このような各指毎の姿勢維持力の差は、ハンド装置230の用途に合わせて調整することが好適である。
図19は、図16に示した手袋210の変形例の手袋240を示す。この手袋240は、装着されるハンド装置の甲側に対向する内面に図18(a)に示すような弾性体250を貼り合わせたことを特徴とし、これにより手袋240は、掌側に比べて甲側の付勢力が強くなる。また、手袋240に装着されるハンド装置は、例えば、図16に示すハンド装置200から各弾性体318〜739を省略したものを適用する。
このような弾性体を省略したハンド装置に手袋240を被せると、手袋240の各指部241〜245に貼り付けられた弾性体250の人差し指部250a〜親指部250eの付勢力でハンド装置の各指が伸びた姿勢を維持でき、より簡易な構成でハンド装置の姿勢維持力を確保できる。なお、手袋240による姿勢維持力を各指毎に柔軟に調整するような場合には、手袋240に貼り付ける弾性体を図18(b)に示すように、各指毎に別体にしたものを適用することが好ましい。
本発明のアクチュエータは、従来のアクチュエータに比べて低圧で作動可能にすると共に応答性を向上させたものである。また、本発明のアクチュエータを利用した駆動装置は工場における生産設備及び各種機械等に適用できると共に産業用及び福祉用等の各種ロボットに適用できる。さらに、本発明の駆動装置を利用したハンド装置は、産業用及び福祉用等の各種ロボットにおけるハンド部分、並びに義手等に適用できる。

Claims (10)

  1. チューブ状をなし、一端を閉鎖して他端を開口し、該他端の開口より流体を供給して膨張変形させる膨張体、及び該膨張体を被覆しており、該膨張体の変形に追従して伸縮することが可能な被覆体を備えるアクチュエータにおいて、
    前記被覆体に添わせてある添部材を備え、
    前記被覆体は、前記膨張体の前記一端に対応する側を閉鎖端にしており、
    前記膨張体及び被覆体は、該膨張体の前記他端の側で前記添部材に取り付けてあり、
    流体が供給されていない場合、前記膨張体の前記一端及び前記被覆体の前記閉鎖端は離隔しており、
    流体が供給された場合、前記膨張体が膨張変形して前記一端及び前記閉鎖端は当接することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記被覆体の閉鎖端側を前記添部材へ近接させる近接手段を備える請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記膨張体は、天然ゴム又は合成ゴムで形成してあり、ゴム厚は0.9mm以下である請求項1又は請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記被覆体は、エステル系の糸で形成してある請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のアクチュエータ。
  5. 前記被覆体は、330デシテックス以下の糸で形成してある請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のアクチュエータ。
  6. 前記被覆体は、袋打ちで編成されており、編み目は菱形であり、菱形の長手方向は前記被覆体の長手方向に一致させてある請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のアクチュエータ。
  7. 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載のアクチュエータと、
    前記添部材に回動自在に連結してある回動部材と、
    前記被覆体に添う側と反対側で前記添部材及び前記回動部材を繋いでおり、伸長した場合に収縮方向に付勢力を生じさせる弾性体と、
    前記被覆体の閉鎖端側及び前記回動部材を繋ぐ線材と
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  8. 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載のアクチュエータを複数有しており、
    複数のアクチュエータの各添部材は、直列的に連なって回動自在に連結してあり、
    連結方向で端に位置する添部材に回動自在に連結してある回動部材と、
    連結される添部材同士、並びに端となる添部材及び前記回動部材のそれぞれを被覆体に添う側と反対側で繋ぎ、伸長した場合に収縮方向に付勢力を生じさせる複数の弾性体と、
    被覆体の閉鎖端側及び該閉鎖端側に連なる添部材、並びに端となる被覆体の閉鎖端側及び前記回動部材のそれぞれを繋ぐ複数の線材と
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  9. 前記回動部材は、屈曲することが可能にしてある請求項7又は請求項8に記載の駆動装置。
  10. 前記請求項7乃至請求項9のいずれか1つに記載の駆動装置を複数有しており、
    長手方向の端に位置する各駆動装置の各添部材は、それぞれが相互に組み合わされて一体的にしてあることを特徴とするハンド装置。
JP2007500399A 2005-01-31 2005-01-31 アクチュエータ、駆動装置、及びハンド装置 Pending JPWO2006080088A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2005/001362 WO2006080088A1 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 アクチュエータ、駆動装置、及びハンド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2006080088A1 true JPWO2006080088A1 (ja) 2008-06-19

Family

ID=36740123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007500399A Pending JPWO2006080088A1 (ja) 2005-01-31 2005-01-31 アクチュエータ、駆動装置、及びハンド装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2006080088A1 (ja)
WO (1) WO2006080088A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4892671B2 (ja) * 2006-08-21 2012-03-07 学校法人立命館 動作検出センサ及びアクチュエータシステム
JP5105147B2 (ja) * 2006-08-28 2012-12-19 株式会社安川電機 ロボットおよび制御方法
JP2008121783A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Japan Science & Technology Agency 関節システム
JP4900809B2 (ja) * 2007-03-30 2012-03-21 スキューズ株式会社 アクチュエータ、駆動装置およびハンド装置
JP5280659B2 (ja) * 2007-09-11 2013-09-04 新明和工業株式会社 弾性収縮体を備えたアクチュエータ、そのアクチュエータを備えた把持機構、および、その把持機構を備えたロボットハンド。
JP4965413B2 (ja) * 2007-11-26 2012-07-04 トヨタ自動車株式会社 ロボットハンド
US8701545B2 (en) 2008-04-02 2014-04-22 Squse Inc. Rotation device
JP5137255B2 (ja) * 2008-10-28 2013-02-06 スキューズ株式会社 回動装置
GB2467762B (en) * 2009-02-13 2013-08-14 Shadow Robot Company Ltd Robotic musculo-skeletal jointed structures
JP2011169425A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Seiko Epson Corp アクチュエーター
WO2012148472A2 (en) 2010-11-19 2012-11-01 President And Fellows Of Harvard College Soft robotic actuators
ES2836002T3 (es) 2011-10-07 2021-06-23 Harvard College Sistemas y métodos para accionar accionadores robóticos blandos
WO2013148340A2 (en) * 2012-03-26 2013-10-03 President And Fellows Of Harvard College Systems and methods for providing flexible robotic actuators
KR102052236B1 (ko) 2013-03-04 2019-12-04 프레지던트 앤드 펠로우즈 오브 하바드 칼리지 경질 구성요소를 지닌 연질 로봇의 자기적 조립
AT516782B1 (de) * 2015-02-06 2017-01-15 Fh Campus Wien Forschungs- Und Entw Gmbh Elastischer Greiffinger
JP6739935B2 (ja) 2015-12-25 2020-08-12 株式会社東芝 駆動装置
JP6698835B2 (ja) * 2016-06-07 2020-05-27 学校法人 中央大学 動作アシスト装置
CN109732582B (zh) * 2019-01-18 2022-01-28 哈尔滨工业大学 一种基于外侧拉线的软体机器人摄像头携带装置和方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1228096A (en) * 1983-11-21 1987-10-13 Mirko Kukolj Axially contractable actuator
JPS60146695A (ja) * 1984-01-05 1985-08-02 株式会社ブリヂストン ロボツトハンド
JPS6165796A (ja) * 1984-09-10 1986-04-04 三菱重工業株式会社 多関節ア−ム
BE905465A (nl) * 1986-09-22 1987-01-16 Beullens Theophile Hydraulische of pneumatische aandrijfinrichting.
DE3644481A1 (de) * 1986-12-24 1988-07-07 Hans Halder Antriebseinrichtung fuer bewegungsmechanismen
GB2207702A (en) * 1987-07-23 1989-02-08 Dr Colin George Morgan Pneumatic or hydraulic actuator mechanism (an artificial muscle)
JPH0217063A (ja) * 1988-07-06 1990-01-22 Olympus Optical Co Ltd 人工筋アクチュエータ
JPH0630860B2 (ja) * 1989-01-10 1994-04-27 工業技術院長 マニピュレータ等の指関節装置
DE4107134A1 (de) * 1991-03-06 1992-09-10 Wenzel Ralph Vorrichtung zum erzeugen einer zugkraft mittels druckmittel
US5351602A (en) * 1992-08-05 1994-10-04 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Jointed assembly actuated by fluid pressure
JP3706655B2 (ja) * 1994-09-09 2005-10-12 本田技研工業株式会社 リンク装置及び人工ハンド

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006080088A1 (ja) 2006-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2006080088A1 (ja) アクチュエータ、駆動装置、及びハンド装置
US20220088801A1 (en) Soft robotic actuator enhancements
EP3221583B1 (en) Soft robotic actuator enhancements
EP1985868A1 (en) Actuator, drive device, hand device, and conveyance device
JP4818016B2 (ja) ハンド装置、及びハンド装置の駆動方法
US10286561B2 (en) Finger mechanism, robot hand and robot hand controlling method
JP3993886B2 (ja) ロボットアーム
JP5265635B2 (ja) 腱駆動型指作動システム
JP7278597B2 (ja) ロボットエンドエフェクタのための構造
US20060131908A1 (en) Joint drive mechanism and robot hand
WO2009084161A1 (ja) 筋力補助装置及びその動作方法
US20050028237A1 (en) Actuator systems
US20110023474A1 (en) Rotation device
JP4553918B2 (ja) 関節構造体及びロボットアーム
JP7213497B2 (ja) 指動作支援装置
US20100280423A1 (en) Muscle force assisting device (as amended)
JP5722481B2 (ja) 回動制御システム、及び回動装置への流体供給制御方法
JP5517195B2 (ja) 回動装置、回動制御システム、及び回動装置への流体供給制御方法
US20210095700A1 (en) Fluidic Actuator System Using Auxetic Beam Reinforcements
JP2007223038A (ja) 関節構造体及びロボットアーム
JP7289541B2 (ja) ロボットハンド
KR102478624B1 (ko) 탄성에너지를 이용한 공압인공근육 유닛 및 그 작동방법
WO2023112448A1 (ja) アクチュエータカバー付き保持部材及びアクチュエータカバー
WO2023112457A1 (ja) 把持装置
KR102338813B1 (ko) 유압 또는 공압을 이용한 로봇 핸드 장치 및 그 구성방법