JPWO2006064564A1 - 撮像装置、撮像素子および画像処理方法 - Google Patents

撮像装置、撮像素子および画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2006064564A1
JPWO2006064564A1 JP2006548618A JP2006548618A JPWO2006064564A1 JP WO2006064564 A1 JPWO2006064564 A1 JP WO2006064564A1 JP 2006548618 A JP2006548618 A JP 2006548618A JP 2006548618 A JP2006548618 A JP 2006548618A JP WO2006064564 A1 JPWO2006064564 A1 JP WO2006064564A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
color
luminance information
colorless
size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006548618A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4536072B2 (ja
Inventor
忠夫 井上
忠夫 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Publication of JPWO2006064564A1 publication Critical patent/JPWO2006064564A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4536072B2 publication Critical patent/JP4536072B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/10Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof for transforming different wavelengths into image signals
    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/133Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements including elements passing panchromatic light, e.g. filters passing white light
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/10Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof for transforming different wavelengths into image signals
    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/135Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on four or more different wavelength filter elements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2209/00Details of colour television systems
    • H04N2209/04Picture signal generators
    • H04N2209/041Picture signal generators using solid-state devices
    • H04N2209/042Picture signal generators using solid-state devices having a single pick-up sensor
    • H04N2209/047Picture signal generators using solid-state devices having a single pick-up sensor using multispectral pick-up elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

撮像素子(100)は、光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群(101)によって構成されている。2次元配列画素群(101)は、m行n列の画素配列とされている。2次元配列画素群(101)中、任意の2行2列の画素領域を構成する4画素中、3画素はそれぞれ赤色画素(R)、緑色画素(G)および青色画素(B)によって構成され、残りの1画素は、無色画素(NC)によって構成される。赤色画素(R)である注目画素(P1)のR信号は、注目画素(P1)から得られる信号値となる。また、注目画素(P1)のG信号は、注目画素(P1)の左右に隣接する2つの緑色画素(G)からそれぞれ得られる信号値の平均値となる。さらに、注目画素(P1)のB信号は、注目画素(P1)の右上、左上、右下、左下に隣接する4つの青色画素(B)からそれぞれ得られる信号値の平均値となる。

Description

本発明は、被写体を撮像する撮像装置、光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群を有する撮像素子、および撮像素子を用いた画像処理方法に関するものである。
図29は、従来の固体撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。図29において、2次元配列画素群2901は、原色系(RGB)の色分解フィルタを画素ごとにベイヤ配列されている。
また、下記特許文献1の従来技術では、被写体の色情報に左右されない輝度解像度を持った撮像画像を得る固体撮像素子が開示されている。この固体撮像素子は、縦横に配列されたフォトダイオードを備え、各フォトダイオードのうち市松状に配列されたフォトダイオードに輝度フィルタYを設け、輝度フィルタYが設けられていない残りの市松状に配置されたフォトダイオードにカラーフィルタR,G,Bを設けている。
さらに、下記特許文献2の従来技術では、画素が図29に示したようなベイヤ配列に近い配列の撮像装置が開示されている。この撮像装置の画素配列と図29に示したベイヤ配列との違いは、「G」の画素が少ない点であり、通常画像の撮影時は「R」「G」「B」の画素出力で色差信号を生成し、カラーフィルタが形成されていない画素の画素出力で輝度信号を生成している。
特開2003−318375号公報 特開2003−244712号公報
しかしながら、近年、カメラの小型化および高画素化が要求されている。したがって、上述した図29に示したベイヤ配列の固体撮像素子では、カメラの小型化および高画素化による1画素あたりの面積が縮小され、それに伴いフォトダイオードの面積が縮小され、感度不足が生じるという問題があった。特に、色分解フィルタは、各色に応じた波長成分しか透過しないため、入射可視光の輝度成分が低下して感度を低下させる原因になっている。
また、上述した特許文献1の従来技術では、被写体の色情報に左右されない輝度解像度が向上する反面、明るいときの色情報(色差)の分解能が1/2に低下してしまうという問題があった。
さらに、上述した特許文献2の従来技術では、RGB画素の出力により色差信号を生成しているため、明時の色分解能が向上する反面、色分解フィルタが形成されていない画素は、4画素中1画素しかないことから、明時における輝度分解能が低下するという問題があった。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、明時には高分解能の輝度を得、かつ、暗時には高感度を得ることにより、明暗にかかわらず撮像画像の高画質化を図ることができる撮像装置、撮像素子および画像処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明の撮像装置は、光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群が、特定色を通過させる色分解フィルタを備えているカラー画素と、前記色分解フィルタを備えていない無色画素とから構成されている撮像素子と、前記2次元配列画素群内の任意の注目画素の第1の輝度情報を生成する第1の輝度情報生成手段を備え、前記第1の輝度情報生成手段は、前記注目画素が前記無色画素である場合に、前記注目画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素の第1の輝度情報を生成し、前記注目画素が前記カラー画素である場合に、前記注目画素の光電変換部によって変換された電器信号、および前記注目画素の周辺に位置する無色画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素の第1の輝度情報を生成することを特徴とする。
また、上記発明において、前記注目画素のカラー信号を算出するカラー信号算出手段と、前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の色情報を算出する色情報算出手段と、を備え、前記カラー信号算出手段は、前記注目画素が前記カラー画素である場合に、前記注目画素およびその周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素のカラー信号を算出し、前記注目画素が前記無色画素である場合、前記注目画素の周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素のカラー信号を算出することとしてもよい。
また、上記発明において、前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の第2の輝度情報を生成する第2の輝度情報生成手段と、前記第1の輝度情報生成手段によって生成された第1の輝度情報または前記第2の輝度情報生成手段によって生成された第2の輝度情報のうちいずれか一方の輝度情報を選択する選択手段と、を備え、前記選択手段によって選択された輝度情報を出力することとしてもよい。
また、上記発明において、前記選択手段を制御して、被写体を撮像するときの露光情報に基づいて、前記第1の輝度情報と第2の輝度情報のうち、いずれか一方の輝度情報を選択する選択制御手段を備えることとしてもよい。
また、上記発明において、前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の第2の輝度情報を生成する第2の輝度情報生成手段と、前記第1の輝度情報生成手段または前記第2の輝度情報生成手段のうちいずれか一方の輝度情報生成手段を選択する選択手段と、を備え、前記選択手段によって選択された輝度情報選択手段により生成される輝度情報を出力することとしてもよい。
また、上記発明において、前記選択手段を制御して、被写体を撮像するときの露光情報に基づいて、前記第1の輝度情報生成手段と第2の輝度情報生成手段のうち、いずれか一方の輝度情報生成手段を選択する選択制御手段を備えることとしてもよい。
また、上記発明において、前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の第2の輝度情報を生成する第2の輝度情報生成手段と、被写体を撮像するときの露光情報に基づいて、被写体の明暗に関するパラメータを設定するパラメータ設定手段と、前記第1の輝度情報生成手段によって生成された第1の輝度情報と、前記第2の輝度情報生成手段によって生成された第2の輝度情報と、前記パラメータ設定手段によって設定されたパラメータと、に基づいて、前記注目画素の第3の輝度情報を生成する第3の輝度情報生成手段と、を備えることとしてもよい。
また、上記発明において、前記色情報算出手段によって算出された色情報と、前記パラメータ設定手段によって設定されたパラメータとに基づいて、前記注目画素の色情報を生成する色情報生成手段を備えることとしてもよい。
また、この発明の撮像装置は、光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群が、特定色を通過させる色分解フィルタを備えているカラー画素と、前記色分解フィルタを備えていない無色画素とから構成されている撮像素子と、前記2次元配列画素群内の任意の注目画素のカラー信号を算出するカラー信号算出手段と、前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の輝度情報を生成する輝度情報生成手段と、を備え、前記カラー信号算出手段は、前記注目画素が前記カラー画素である場合、前記注目画素およびその周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素のカラー信号を算出し、前記注目画素が前記無色画素である場合、前記注目画素の周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素のカラー信号を算出することを特徴とする。
また、上記発明において、前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の色情報を算出する色情報算出手段を備えることとしてもよい。
また、上記発明において、前記色分解フィルタは、赤色透過フィルタと青色透過フィルタと緑色透過フィルタとを備え、前記撮像素子は、前記無色画素および前記カラー画素のうち前記緑色透過フィルタを備えている緑色画素が、前記2次元配列画素群において対角方向に配列されていることとしてもよい。
また、上記発明において、前記撮像素子は、前記カラー画素のうち前記赤色透過フィルタを備えている赤色画素および前記青色透過フィルタを備えている青色画素が、前記2次元配列画素群において前記対角方向に交差する対角方向に配列されており、前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、異なる大きさの画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも小さい画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記緑色画素の画素サイズが、前記無色画素と同一の画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記緑色画素の画素サイズが、前記無色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素の画素サイズが、前記緑画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、少なくとも前記無色画素の光電変換部を、オーバーフロードレイン構造としたこととしてもよい。
また、上記発明において、前記色分解フィルタは、赤色透過フィルタと青色透過フィルタと緑色透過フィルタとを備え、前記撮像素子は、前記カラー画素のうち前記赤色透過フィルタを備えている赤色画素および前記青色透過フィルタを備えている青色画素が、前記赤色画素および前記青色画素の光電変換部によって変換される電気信号の出力方向に配列されていることとしてもよい。
また、上記発明において、前記撮像素子は、前記無色画素および前記カラー画素のうち前記緑色透過フィルタを備えている緑色画素が、前記出力方向に配列されており、前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、同一の画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記撮像素子は、さらに、前記無色画素および前記カラー画素のうち前記緑色透過フィルタを備えている緑色画素が、前記出力方向に配列されており、前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、異なる大きさの画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも小さい画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記無色画素は、透明フィルタまたは透明絶縁層を備えていることとしてもよい。
また、光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群を有する撮像素子であって、前記2次元配列画素群のうち、赤色透過フィルタを備えている赤色画素および青色透過フィルタを備えている青色画素が、前記光電変換部によって変換される電気信号の出力方向に配列されていることを特徴とする。
また、上記発明において、前記2次元配列画素群のうち、緑色透過フィルタを備えている緑色画素と、前記赤色透過フィルタ、前記青色透過フィルタおよび前記緑色透過フィルタのいずれの色分解フィルタも備えていない無色画素とが、前記出力方向に配列されていることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、同一の画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、異なる大きさの画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも小さい画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることとしてもよい。
また、上記発明において、前記無色画素は、透明フィルタまたは透明絶縁層を備えていることとしてもよい。
また、この発明の画像処理方法は、光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群が、特定色を通過させる色分解フィルタを備えているカラー画素と、前記色分解フィルタを備えていない無色画素とから構成されている撮像素子を用いた画像処理方法であって、前記2次元配列画素群内の任意の注目画素が前記無色画素である場合に、前記注目画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素の輝度情報を生成し、前記注目画素が前記カラー画素である場合に、前記注目画素の周辺に位置する無色画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素の輝度情報を生成することを特徴とする。
本発明にかかる撮像装置、撮像素子および画像処理方法によれば、明時には高分解能の輝度を得、かつ、暗時には高感度を得ることができ、明暗にかかわらず撮像画像の高画質化を図ることができるという効果を奏する。また、暗時の感度が向上するため、画素サイズを縮小することができ、撮像素子および撮像装置の小型化を図ることができるという効果を奏する。またこれにより、大画素への対応も容易におこなうことができるという効果を奏する。
図1は、この発明の実施の形態1にかかる撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。 図2は、4TrAPSの概略回路図である。 図3は、図2に示した4TrAPSの任意の1画素分のピクセル回路図である。 図4は、図1に示した撮像素子のAB断面図である。 図5は、図1に示した撮像素子のCD断面図である。 図6は、図1に示した撮像素子の他の断面構造を示すAB断面図である。 図7は、図1に示した撮像素子の他の断面構造を示すCD断面図である。 図8は、SiNカバー層の成膜後のウェハを示す平面図である。 図9は、図8に示したウェハのAB断面図である。 図10は、図8に示したウェハのCD断面図である。 図11は、SiNカバー層のパターンエッチング後のウェハを示す平面図である。 図12は、図11に示したウェハのAB断面図である。 図13は、図11に示したウェハのCD断面図である。 図14は、図12に示したウェハの断面構造において、色分解フィルタが形成されたウェハの断面図である。 図15は、図13に示したウェハの断面構造において、色分解フィルタが形成されたウェハの断面図である。 図16は、この発明の実施の形態1にかかる撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図17は、RGB変換部を備えた撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図18は、この発明の実施の形態2にかかる撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図19は、この発明の実施の形態3にかかる撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図20は、この発明の実施の形態4にかかる撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図21は、この発明の実施の形態5にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。 図22は、この発明の実施の形態6にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。 図23は、この発明の実施の形態7にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。 図24は、この発明の実施の形態8にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。 図25は、この発明の実施の形態9にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。 図26は、OFDを用いた画素内のピクセル回路図である。 図27は、この発明の実施の形態10にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。 図28は、この発明の実施の形態11にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。 図29は、従来の固体撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。
符号の説明
100 撮像素子
101、2101、2201、2301、2401、2501、2701、2801 2次元配列画素群
405 色分解フィルタ
405B 青色透過フィルタ
405R 赤色透過フィルタ
405G 緑色透過フィルタ
405NC 透明フィルタ
1600、1700、1800、1900、2000 撮像装置
1602 カラー信号算出部
1603 第1の輝度情報生成部
1604 色情報算出部
1605 第2の輝度情報生成部
1606、1801 選択部
1607 選択制御部
1901 パラメータ設定部
1902 第3の輝度情報生成部
2001 色情報生成部
B 青色画素
G 緑色画素
NC 無色画素
P1、P2、P3、P4 注目画素
PD フォトダイオード
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる撮像装置、撮像素子、および撮像装置の画像処理方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
(撮像素子の基本構造)
まず、この発明の実施の形態1にかかる撮像装置に用いられる撮像素子の基本構造について説明する。図1は、この発明の実施の形態1にかかる撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。図1において、撮像素子100は、フォトダイオードなどの光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群101によって構成されている。具体的には、2次元配列画素群101は、m行n列(図1では、簡略化のため、m=6、n=6)の画素配列とされている。
また、撮像素子100において、2次元配列画素群101は、色分解フィルタを備えている画素(以下、「カラー画素」という)を有している。色分解フィルタとは、特定の波長の可視光のみを透過するフィルタであり、たとえば、赤色に応じた波長を透過する赤色透過フィルタ、青色に応じた波長を透過する青色透過フィルタ、緑色に応じた波長を透過する緑色透過フィルタを用いることができる。
なお、以下の説明において、赤色透過フィルタを備えているカラー画素を「赤色画素R」、緑色透過フィルタを備えているカラー画素を「緑色画素G」、青色透過フィルタを備えているカラー画素を「青色画素B」と称す。
また、撮像素子において、2次元配列画素群101は、色分解フィルタを備えていない画素(以下、「無色画素NC」という)も有している。この無色画素NCは、可視光全波長帯域を透過する透明な材質の有機材料や、赤外線カット材料を用いた赤外線カットフィルタなどの透明フィルタを備えることができる。また、透明フィルタとして、透明絶縁層を用いることもできる。
また、撮像素子100は、2次元配列画素群101中、任意の2行2列の画素領域において、その画素領域を構成する4画素中、3画素はそれぞれ赤色画素R、緑色画素Gおよび青色画素Bのカラー画素によって構成され、残りの1画素は、無色画素NCによって構成されている。
つぎに、撮像素子100を構成する2次元配列画素群101の各画素のピクセル構成について説明する。ここでは、撮像素子100内の光電変換部として、CMOSイメージセンサの一種である、4TrAPS(Active Pixel Sensor)を一例に挙げて説明する。図2は、4TrAPSの概略回路図である。4TrAPSは、4個のトランジスタと、光電変換素子である1個のフォトダイオードによって1画素を構成する撮像素子である。
図2において、4TrAPS200は、ピクセルアレイ部201と、行選択回路202と、信号読み出し回路203と、を含む構成とされている。ピクセルアレイ部201には、行ごとに、行方向にトランスファー線204、リセット線205およびセレクト線206が配線されている。
また、列ごとに、列方向にリセット電圧線207および信号読み出し線208が配線されている。この4TrAPS200は、行方向に配線されているトランスファー線204、リセット線205およびセレクト線206によって行ごとに画素の選択および画素内のフォトダイオードからの電気信号の読み出しをおこなうことができる。
つぎに、図2に示した4TrAPS200の任意の1画素Pij分のピクセル回路について説明する。図3は、図2に示した4TrAPS200の任意の1画素分のピクセル回路図である。図3において、ピクセル回路300は、4個のトランジスタTr(Tr1〜Tr4)と1個のフォトダイオードPDによって構成されている。
フォトダイオードPDは、NP接合で構成され、外部からの光を受光することにより光電変換をおこない、この光電変換によって発生した信号電荷(電子)を、N型拡散層に貯留する。トランジスタTr1は、図2に示したトランスファー線204と接続されるトランスファーゲートTGを備えている。トランスファーゲートTGは、フォトダイオードPDからフローティングディフージョンFDまでの信号電荷の電荷転送を制御する。トランスファーゲートTGとトランジスタTr2との間には、フローティングディフージョンFDが形成されている。
フローティングディフージョンFDは、トランスファーゲートTGとトランジスタTr2との間の浮遊拡散層であり、トランジスタTr3のゲートに接続されている。フローティングディフージョンFDは、フォトダイオードPDから転送される信号電荷を電圧に変換する容量である。
また、トランジスタTr2は、リセットトランジスタであり、図2に示したリセット線205と接続されるリセットゲートRSTを備えている。トランジスタTr2は、フローティングディフージョンFDの電圧を、1.5〜2.0[V]程度のリセット電圧VRにリセットする。
トランジスタTr3は、ソースフォロアトランジスタであり、信号電荷によって変化するフローティングディフージョンFDの電圧に応じた信号電圧を出力する。トランジスタTr4は、行選択トランジスタであり、信号読み出し線208に接続されている。
この4TrAPS200では、まず、トランスファーゲートTGとリセットゲートRSTおよびリセット電圧VRをONにしてリセット状態とする。トランスファーゲートTGとリセットゲートRSTをOFFにすると、フォトダイオードPDの寄生容量に信号電荷が蓄えられる。
露光時間が過ぎると、トランスファーゲートTGをONにし、フォトダイオードPDで受光した光に比例した信号電荷を、フローティングディフージョンFDに転送する。そして、トランジスタTr4をONにすると、トランジスタTr3が動作して、信号読み出し線208にフローティングディフージョンFDの電圧レベルに比例した電気信号を出力する。
つぎに、図1に示した撮像素子100の断面構造について説明する。図4は、図1に示した撮像素子100のAB断面図であり、図5は、図1に示した撮像素子100のCD断面図である。図4および図5において、撮像素子100は、シリコン基板401と、バルク層402と、配線層403と、透明絶縁層であるSiNカバー層404と、が積層されている。バルク層402には、フォトダイオードとPDとトランジスタTrが埋め込まれている。配線層403には、層間絶縁膜と配線金属層が含まれている。
また、ピクセルアレイ部201においては、画素ごとに、色分解フィルタ405とマイクロレンズ406とが、備えられている。図4に示した赤色画素Rと緑色画素Gにおいて、赤色画素Rの色分解フィルタ405は赤色透過フィルタ405Rであり、緑色画素Gの色分解フィルタ405は緑色透過フィルタ405Gである。
同様に、図5に示した青色画素Bと無色画素NCにおいて、青色画素Bの色分解フィルタ405は青色透過フィルタ405Bであり、無色画素NCの色分解フィルタ405は、透明樹脂などで形成された透明フィルタ405NCである。なお、透明フィルタ405NCは、赤外線カットフィルタを用いてもよい。
この断面構造では、各画素R、G、B、NCにおいて、外部からの光は、マイクロレンズ406、色分解フィルタ405(405R、405G、405B、405NC)、SiNカバー層404、配線層403の層間絶縁膜を透過して、バルク層402のフォトダイオードPDに受光される。
つぎに、図1に示した撮像素子100の他の断面構造について説明する。図6は、図1に示した撮像素子100の他の断面構造を示すAB断面図であり、図7は、図1に示した撮像素子100の他の断面構造を示すCD断面図である。この図6および図7に示す断面構造は、無色画素NCにのみ色分解フィルタ405が設けられていない構造である。なお、図4及び図5と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
この断面構造では、各画素R、G、Bにおいて、外部からの光は、マイクロレンズ406、色分解フィルタ405(405R、405G、405B)、SiNカバー層404、配線層403の層間絶縁膜を透過して、バルク層402のフォトダイオードPDに受光される。また、無色画素NCにおいては、外部からの光は、マイクロレンズ406、SiNカバー層404、配線層403の層間絶縁膜を透過して、バルク層402のフォトダイオードPDに受光される。
つぎに、図6および図7に示した断面構造の撮像素子100の製造工程について説明する。図8〜図15は、図6および図7に示した断面構造の撮像素子の製造工程を示す説明図である。まず、SiNカバー層404の成膜後のウェハを用意する。
図8は、SiNカバー層404の成膜後のウェハを示す平面図であり、図9は、図8に示したウェハ800のAB断面図であり、図10は、図8に示したウェハ800のCD断面図である。図8において、ウェハ800には、2次元配列画素群となるピクセルアレイ部801が形成されている。
つぎに、SiNカバー層404のピクセルアレイ部801のうち、色分解フィルタ405の形成位置に相当する画素位置を、たとえば、フォトリソグラフィ法によって、パターンエッチングする。図11は、SiNカバー層404のパターンエッチング後のウェハ800を示す平面図であり、図12は、図11に示したウェハ800のAB断面図であり、図13は、図11に示したウェハ800のCD断面図である。図11〜図13において、パターンエッチングによってSiNカバー層404に溝1100が形成される。
つぎに、パターンエッチングによって形成された溝1100に色分解フィルタ405を形成する。図14は、図12に示したウェハ800の断面構造において、色分解フィルタ405が形成されたウェハ800の断面図であり、図15は、図13に示したウェハ800の断面構造において、色分解フィルタ405が形成されたウェハ800の断面図である。
図14では、色分解フィルタ405として、赤色透過フィルタ405Rと緑色透過フィルタ405Gが形成され、図15では、色分解フィルタ405として、青色透過フィルタ405Bが形成されている。
最後に、色分解フィルタ405と、ピクセルアレイ部801において色分解フィルタ405が形成されていないSiNカバー層404に、マイクロレンズ406を備える。これにより、図6および図7に示したように、透明フィルタ405NCを用いない撮像素子を製造することができる。この図6及び図7に示した断面構造によれば、従来からあるエッチング処理を施すことにより、透明フィルタ405NCの材料が不要となり、製造コストの低減化を図ることができる。
(撮像装置のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施の形態1にかかる撮像装置のハードウェア構成について説明する。図16は、この発明の実施の形態1にかかる撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図16において、撮像装置1600は、撮像素子100と、A/D変換器1601と、カラー信号算出部1602と、第1の輝度情報生成部1603と、色情報算出部1604と、第2の輝度情報生成部1605と、選択部1606と、選択制御部1607と、から構成されている。
図16において、A/D変換器1601は、撮像素子100の各画素の光電変換部によって変換された電気信号を、ディジタル信号に変換する。具体的には、たとえば、図3に示したピクセル回路300から信号読み出し線208に出力されたフローティングディフージョンFDの電圧レベルに比例した信号を、ディジタル信号に変換する。
また、カラー信号算出部1602は、2次元配列画素群101内の任意の画素(以下、「注目画素」という)のカラー信号を算出する。具体的には、注目画素が、赤色画素R、緑色画素Gまたは青色画素Bのカラー画素である場合、注目画素およびその周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、注目画素のカラー信号を算出する。また、注目画素が無色画素NCである場合、注目画素の周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、注目画素のカラー信号を算出する。
ここで、カラー信号とは、注目画素に基づいて得られるR信号、G信号およびB信号である。また、注目画素の周辺に位置するカラー画素とは、たとえば、注目画素の周囲8画素に存在するカラー画素、または、注目画素の周囲24画素に存在するカラー画素とすることができる。さらに、光電変換部とは、外部から受光した光を電気信号に変換出力するものであり、具体的には、たとえば、図3に示したピクセル回路300によって実現することができる。
ここで、注目画素が、赤色画素R、緑色画素Gまたは青色画素Bのカラー画素である場合のカラー信号の算出処理について、図1を用いて具体的に説明する。ここでは、注目画素の周辺位置の画素を、注目画素の周囲8画素とする。
図1において、赤色画素Rである注目画素P1のR信号は、注目画素P1からA/D変換器1601を介して得られるディジタル信号値となる。また、注目画素P1のG信号は、注目画素P1の左右に隣接する2つの緑色画素GからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。さらに、注目画素P1のB信号は、注目画素P1の右上、左上、右下、左下に隣接する4つの青色画素BからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。
また、図1において、緑色画素Gである注目画素P2のR信号は、注目画素P2の左右に隣接する2つの赤色画素RからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。また、緑色画素Gである注目画素P2のG信号は、注目画素P2からA/D変換器1601を介して得られるディジタル信号値となる。さらに、注目画素P2のB信号は、注目画素P2の上下に隣接する2つの青色画素BからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。
さらに、図1において、青色画素Bである注目画素P3のR信号は、注目画素P3の右上、左上、右下、左下に隣接する4つの赤色画素RからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。また、青色画素Bである注目画素P3のG信号は、注目画素P3の上下に隣接する2つの緑色画素GからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。さらに、青色画素Bである注目画素P3のB信号は、注目画素P3からA/D変換器1601を介して得られるディジタル信号値となる。
つぎに、注目画素が、無色画素NCである場合のカラー信号の算出処理について、図1を用いて具体的に説明する。ここでも、注目画素の周辺位置の画素を、注目画素の周囲8画素として説明する。
無色画素NCである注目画素P4のR信号は、注目画素P4の上下に隣接する2つの赤色画素RからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。また、注目画素P4のG信号は、注目画素P4の右上、左上、右下、左下に隣接する4つの緑色画素GからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。さらに、注目画素P4のB信号は、左右に隣接する2つの青色画素BからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。
また、第1の輝度情報生成部1603は、2次元配列画素群101内の任意の画素(注目画素)の輝度情報を生成する。以下、第1の輝度情報生成部1603によって生成される輝度情報を、「第1輝度情報」と称す。具体的には、第1の輝度情報生成部1603は、注目画素が無色画素NCである場合に、注目画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、第1の輝度情報を算出する。
また、注目画素がカラー画素である場合に、注目画素の周辺に位置する無色画素NCの光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、第1輝度情報を算出する。注目画素の周辺に位置する無色画素NCとは、たとえば、注目画素の周囲8画素に存在する無色画素、または、注目画素の周囲24画素に存在する無色画素NCとすることができる。
ここで、注目画素が、無色画素NCである場合の第1輝度情報の生成処理について、図1を用いて具体的に説明する。ここでは、注目画素の周辺位置の画素を、注目画素の周囲8画素として説明する。図1において、無色画素NCである注目画素P4の輝度情報は、注目画素P4からA/D変換器1601を介して得られるディジタル信号値となる。
つぎに、注目画素が、赤色画素R、緑色画素Gまたは青色画素Bのカラー画素である場合の第1輝度情報の生成処理について、図1を用いて具体的に説明する。ここでも、注目画素の周辺位置の画素を、注目画素の周囲8画素とする。
図1において、赤色画素Rである注目画素P1の第1輝度情報は、注目画素P1の上下に隣接する2つの無色画素NCからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。また、緑色画素Gである注目画素P2の第1輝度情報は、注目画素P2の右上、左上、右下、左下に隣接する4つの無色画素NCからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。さらに、青色画素Bである注目画素P3の第1輝度情報は、注目画素P3の左右に隣接する2つの無色画素NCからA/D変換器1601を介してそれぞれ得られるディジタル信号値の平均値となる。
また、図16において、色情報算出部1604は、カラー信号算出部1602によって算出されたカラー信号に基づいて、注目画素の色情報を算出する。具体的には、色情報算出部1604は、カラー信号であるR信号、G信号およびB信号にそれぞれ色に関するパラメータを乗算した後、乗算されたR信号、G信号およびB信号を加算することで、2種類の色情報(第1色情報および第2色情報)を算出する。
たとえば、色情報算出部1604は、R信号、G信号およびB信号に基づいて、色情報として2つの色差信号を算出することができる。具体的には、R信号、G信号およびB信号を、YUV変換する場合には、第1色情報としてU信号を算出し、第2色情報としてV信号を算出する。また、R信号、G信号およびB信号を、YCbCr変換する場合には、第1色情報としてCb信号を算出し、第2色情報としてCr信号を算出する。
また、色差信号は、上述したUとVの組み合わせや、CbとCrの組み合わせのほかに、PbとPrの組み合わせや、(B−Y)と(R−Y)の組み合わせなどで表現することができ、換算のための色に関するパラメータや、オフセット値の付加などには、各種バリエーションがある。これらは、青や赤から輝度を減算して、色に関するパラメータでスケールを調整することができる。
さらに、カラー信号の表現方法としては、RGBや、輝度/色差のほかに、色相(H:Hue)、明度(V:Value)および彩度(C:Chroma)を適用することもできる。すなわち、輝度が明度に対応し、2つの色差(2つ)が彩度および色相に対応して、簡単に換算することができる。したがって、上述した色差信号に関しては、第1色情報を色相で、第2色情報を彩度で算出することもできる。
また、第2の輝度情報生成部1605は、カラー信号算出部1602によって算出されたカラー信号に基づいて、注目画素の輝度情報を生成する。以下、第2の輝度情報生成部1605によって生成される輝度情報を、「第2輝度情報」と称す。具体的には、カラー信号算出部1602によって算出されたR信号、G信号およびB信号に、それぞれ輝度に関する所定のパラメータを乗算した後、乗算されたR信号、G信号およびB信号を加算することで、第2輝度情報を生成する。
具体的には、第2の輝度情報生成部1605は、R信号、G信号およびB信号を、YUV変換する場合には、第2輝度情報としてY信号を生成する。同様に、YCbCr変換する場合には、第2輝度情報としてY信号を生成する。また、色差信号に換えて、色相(H:Hue)、明度(V:Value)および彩度(C:Chroma)を適用する場合には、第2輝度情報として明度を生成することとしてもよい。
ここで、上述した第1の輝度情報生成部1603、色情報算出部1604、および第2の輝度情報生成部1605による第1色情報、第2色情報、および輝度情報(第1輝度情報または第2輝度情報)の具体的な計算手法について説明する。
下記式(1)および(2)は、YUV変換をおこなう場合の計算式であり、式(1)は明時における計算式、式(2)は暗時における計算式をあらわしている。
Figure 2006064564
上記式(1)および(2)において、「Y」はYUV変換によって得られるY信号(輝度情報)、「U」はYUV変換によって得られる色差信号(第1色情報)、「V」は、YUV変換によって得られる色差信号(第2色情報)である。ここでは、「Y」、「U」および「V」は、8Bitの情報であり、Y=0〜255、U=0〜255、V=0〜255の値を取り得る。
また、「R」はカラー信号算出部1602によって算出されたR信号、「G」はカラー信号算出部1602によって算出されたG信号、「B」はカラー信号算出部1602によって算出されたB信号、「NC」は第1の輝度情報生成部1603によって生成された第1輝度情報(NC信号)である。
この式(1)によれば、明時の輝度情報であるY信号は、輝度に関するパラメータである「0.299」、「0.588」および「0.113」を、それぞれ「R」、「G」および「B」に乗算し、乗算された値を加算することによって算出される。なお、「NC」は「0.000」との乗算になるため、キャンセルされる。この明時のY信号は、第2輝度情報として、上述した第2の輝度情報生成部1605によって生成される。
明時の第1色情報であるU信号は、色に関するパラメータである「−0.147」、「−0.289」および「0.436」を、それぞれ「R」、「G」および「B」に乗算し、乗算された値およびオフセット値「128」を加算することによって算出される。なお、「NC」は「0.000」との乗算になるため、キャンセルされる。この明時のU信号は、第1色情報として、上述した色情報算出部1604によって生成される。
同様に、明時の第2色情報であるV信号は、色に関するパラメータである「0.345」、「−0.289」および「−0.056」を、それぞれ「R」、「G」および「B」に乗算し、乗算された値およびオフセット値「128」を加算することによって算出される。なお、「NC」は「0.000」との乗算になるため、キャンセルされる。この明時のV信号は、第2色情報として、上述した色情報算出部1604によって生成される。
また、この式(2)によれば、暗時の輝度情報であるY信号は、輝度に関するパラメータである「1.000」に「NC」を乗算する。なお、「R」、「G」および「B」は「0.000」との乗算になるため、キャンセルされる。すなわち、第1の輝度情報生成部1603によって生成された第1輝度情報が、そのまま暗時のY信号となる。なお、暗時におけるU信号およびV信号の算出は、明時の場合と同様である。
また、下記式(3)および(4)は、YCbCr変換を行う場合の計算式であり、式(3)は明時における計算式、式(4)は暗時における計算式をあらわしている。
Figure 2006064564
上記式(3)および(4)において、「Y」はYCbCr変換によって得られるY信号(輝度情報)、「Cb」はYCbCr変換によって得られる色差信号(第1色情報)、「Cr」は、YCbCr変換によって得られる色差信号(第2色情報)である。ここでは、「Y」、「Cb」および「Cr」は、8Bitの情報であり、Y=16〜235、Cb=16〜240、Cr=16〜240を取り得る。
この式(3)および(4)においても、上述した式(1)および(2)の場合と同様、明時においては、Y信号は、「R」、「G」および「B」を用いて算出され、暗時においては、Y信号は、「NC」を用いて算出される。
また、図16において、選択部1606は、第1の輝度情報生成部1603によって生成された第1輝度情報と、第2の輝度情報生成部1605によって生成された第2輝度情報のうち、いずれか一方の輝度情報を選択する。
そして、選択された輝度情報を出力する。たとえば、YUV変換をおこなう場合の計算式(1)および(2)を適用する場合、式(1)によってY信号が算出されるとともに、式(2)によってY信号が算出される。選択部1606では、明時の場合には、式(1)によって算出されたY信号を選択して出力し、暗時の場合には式(2)によって算出されたY信号を選択して出力する。
また、図16において、選択制御部1607は、選択部1606を制御して、被写体を撮像するときの露光情報に基づいて、第1輝度情報と第2輝度情報のうち、いずれか一方の輝度情報を選択する。ここで、露光情報は、たとえば、フレームレート制御信号を用いることができる。フレームレートとは、2次元配列画素群101から得られる1秒当たりのフレーム数である。
通常、フレームレートは、露光量に応じて変化する値であり、最大で30フレーム/秒であるが露光量が足りなくなると、露光時間を長くする必要があるため、フレームレートが低下する。このため、フレームレートのしきい値をたとえば15フレーム/秒とし、フレームレートがしきい値以上のときは明時を示すフレームレート制御信号、フレームレートがしきい値より低いときは暗時を示すフレームレート制御信号を選択部1606に出力する。
そして、選択部1606では、明時を示すフレームレート制御信号が入力されたときには、第1輝度情報を選択し、暗時を示すフレームレート制御信号が入力されたときには、第2輝度情報を選択する。なお、ここでは、露光情報としてフレームレート制御信号を用いて説明したが、このほかに、撮像素子100の制御回路(不図示)から撮像素子100の2次元配列画素群101に送るクロックの切替信号を用いても、フレームレート制御信号と同様に選択制御をおこなうことができる。
なお、上述したカラー信号算出部1602、第1の輝度情報生成部1603、色情報算出部1604、第2の輝度情報生成部1605、選択部1606および選択制御部1607は、DSPその他ディジタル回路によって実現することができる。また、この撮像装置1600では、色情報を色差信号や彩度信号および色相信号として出力し、また、輝度情報を輝度信号や明度信号として出力する構成としたが、さらに、RGB変換をおこなって、RGB信号を出力する構成としてもよい。
図17は、RGB変換部を備えた撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。撮像装置1700において、RGB変換部1701は、色情報算出部1604から算出された第1色情報および第2色情報と、第1の輝度情報生成部1603または第2の輝度情報生成部1605から生成された輝度情報とを入力し、RGB変換を施して、R信号、G信号、B信号を出力することができる。
以上説明したように、この実施の形態1によれば、2次元配列画素群における2行2列の任意の画素領域内の4画素のうち1画素を無色画素NCとして、可視光全域を透過させる構成とした。これにより、注目画素の色情報(色差信号または色相/彩度)は、注目画素やその周辺の画素に存在するカラー画素から補完することにより、算出することができる。
また、注目画素の輝度情報は、注目画素やその周辺の画素に存在するカラー画素から補完することにより、または、注目画素やその周辺の画素に存在する無色画素NCから補完することにより、算出することができる。
これにより、暗時には、人間の目は主に輝度に敏感になるため、撮像素子の感度が重要となる。したがって、輝度情報を、主に無色画素NCからの補完によって算出することにより、暗時においても高感度な画像を得ることができる。
また、明時には、撮像素子の感度が多少弱くても被写体の撮像は可能である。人間の目はカラーを良く識別するため、色差信号や色相/彩度などの色情報が重要となる。したがって、輝度情報を、カラー画素からの補完によって算出することにより、明時においては、高分解能の輝度情報を得ることができる。
このように、この実施の形態1では、暗時に高感度の輝度情報を得ることができるとともに、明時に高分解能の輝度情報が得られるので、暗所から明所までSN比の高い高画質を得ることができるという効果を奏する。また、暗時の感度が向上するため、同じ感度を得るための受光面積を縮小することができ、撮像素子の各画素の小型化を図ることができるという効果を奏する。またこれにより、撮像素子自体のチップサイズを縮小することができ、また、大画素化への対応も容易に実現することができるという効果を奏する。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2にかかる撮像装置について説明する。上述した実施の形態1では、選択部1606により、第1の輝度情報生成部1603および第2の輝度情報生成部1605によって生成された第1輝度情報および第2輝度情報から、いずれか一方の輝度情報を選択して出力する構成としたが、実施の形態2では、第1輝度情報および第2輝度情報の生成前に、第1の輝度情報生成部1603および第2の輝度情報生成部1605のうち、いずれか一方の輝度情報生成部を選択する構成とした。
この構成によれば、選択されたいずれか一方の輝度情報生成部により輝度情報を生成することとなり、画像処理に用いられない他方の輝度情報生成部による輝度情報の生成を防止することができる。これにより、消費電力の低減を図ることができる。
なお、この実施の形態2における撮像素子の構成は、実施の形態1の撮像素子100と同一構成であり、実施の形態2においても適用することができるため、その説明を省略する。また、実施の形態2における撮像装置のハードウェア構成についても、図16に示した実施の形態1にかかる撮像装置1600と同一構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
(撮像装置のハードウェア構成)
ここで、この発明の実施の形態2にかかる撮像装置のハードウェア構成について説明する。図18は、この発明の実施の形態2にかかる撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図18において、撮像装置1800は、撮像素子100と、A/D変換器1601と、カラー信号算出部1602と、第1の輝度情報生成部1603と、色情報算出部1604と、第2の輝度情報生成部1605と、選択部1801と、選択制御部1607と、から構成されている。
選択部1801は、第1の輝度情報生成部1603と第2の輝度情報生成部1605のうち、いずれか一方の輝度情報生成部を選択する。そして、選択されたいずれか一方の輝度情報生成部が輝度情報を生成する。また、いずれか一方の輝度情報生成部は、選択制御部1607からの輝度情報に基づいて選択することができる。
たとえば、YUV変換をおこなう場合の計算式(1)および式(2)を適用する場合、式(1)と式(2)のいずれか一方の式を選択する。そして、選択された式を用いて、色差信号U,Vと輝度信号Yを算出する。この計算式(1)および(2)の選択は、上述した選択制御部1607から入力されるフレームレート制御信号が明時を示すフレームレート制御信号である場合は、式(1)を選択し、暗時を示すフレームレート制御信号である場合は、式(2)を選択することができる。
また、この撮像装置1800においても、実施の形態1の撮像装置1700と同様、RGB変換部1701を備えることとしてもよい。これにより、色情報算出部1604から算出された第1色情報および第2色情報と、第1の輝度情報生成部1603または第2の輝度情報生成部1605から生成された輝度情報とを入力し、RGB変換を施して、R信号、G信号、B信号を出力することができる。
以上のことから、この実施の形態2によれば、上述した実施の形態1に示した作用効果と同様の作用効果を得ることができる。また、選択されたいずれか一方の輝度情報生成部により輝度情報を生成することとなり、画像処理に用いられない他方の輝度情報生成部による輝度情報の生成を防止することができる。したがって、撮像装置1800の消費電力の低減を図ることができるという効果を奏する。
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3にかかる撮像装置について説明する。上述した実施の形態1および実施の形態2では、露光情報に基づいて明時または暗時のいずれかを判断し、その判断結果にしたがって、輝度情報の選択や輝度情報生成部の選択をおこなう構成としたが、実施の形態3では、被写体の露光量の増減に応じて、第1輝度情報および第2輝度情報に対する重み付けをおこなう構成とした。この構成によれば、被写体の明暗に応じて輝度をスムーズに変化させることができる。
なお、この実施の形態3における撮像素子の構成は、実施の形態1の撮像素子100と同一構成であり、実施の形態3においても適用することができるため、その説明を省略する。また、実施の形態3における撮像装置のハードウェア構成についても、図16に示した実施の形態1にかかる撮像装置1600と同一構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
(撮像装置のハードウェア構成)
ここで、この発明の実施の形態3にかかる撮像装置のハードウェア構成について説明する。図19は、この発明の実施の形態3にかかる撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図19において、撮像装置1900は、撮像素子100と、A/D変換器1601と、カラー信号算出部1602と、第1の輝度情報生成部1603と、色情報算出部1604と、第2の輝度情報生成部1605と、パラメータ設定部1901と、第3の輝度情報生成部1902と、から構成されている。
また、図示はしないが、この撮像装置1900においても、図17に示した撮像装置1700と同様、RGB変換部1701を備えることとしてもよい。これにより、色情報算出部1604から算出された第1色情報および第2色情報と、第3の輝度情報生成部1902から生成された第3輝度情報とを入力し、RGB変換を施して、R信号、G信号、B信号を出力することができる。
図19において、パラメータ設定部1901は、被写体を撮像するときの露光情報に関するパラメータを設定する。ここで、露光情報とは、たとえば、積分時間、回路ゲイン(感度制御信号値)、絞り制御量など、明暗に応じて撮像素子への露光量や感度(アンプゲインも含む)を示す情報である。
なお、露光情報は、測光結果としての信号値を用いることとしてもよい。また、パラメータkは、露光情報に応じて明暗の度合いをあらわす値であり、パラメータkは0≦k≦1で変化する値とし、k=0が最も明るい状態をあらわし、k=1が最も暗い状態をあらわしている。
ここで、露光情報として積分時間tを用いた場合について説明する。たとえば、積分時間をt[sec]とすると、積分時間tは、1/30≦t≦1/7.5の値をとる。この積分時間tの下限値である1/30[sec]がk=0に対応し、積分時間tの上限値である1/7.5[sec]がk=1に対応する。したがって、積分時間tが大きくなると、パラメータkも大きく変化し、積分時間tが小さくなると、パラメータkも小さく変化する。なお、パラメータkは、露光情報から算出する構成としてもよく、また、露光情報とパラメータkをテーブル化しておき、露光情報に応じたパラメータkの値を抽出する構成としてもよい。
また、第3の輝度情報生成部1902は、第1の輝度情報生成部1603から得られた第1輝度情報と、第2の輝度情報生成部1605によって生成された第2輝度情報と、パラメータ設定部1901によって設定されたパラメータkと、に基づいて、注目画素のあらたな輝度情報(以下、第3輝度情報という)を生成する。具体的には、第3の輝度情報生成部1902は、2つの乗算器と1つの加算器によって構成されている。
第1乗算器1911は、第1の輝度情報生成部1603によって生成された第1輝度情報と、パラメータ設定部1901によって設定されたパラメータkとを乗算する。第2乗算器1912は、第2の輝度情報生成部1605によって生成された第2輝度情報と、パラメータ設定部1901によって設定されたパラメータkとに基づいて、乗算処理を実行する。すなわち、第2乗算器1912は、第2輝度情報と(1−k)の値とを乗算する。また、加算器1913は、第1乗算器1911の乗算結果と第2乗算器1912の乗算結果とを加算し、加算された値を第3輝度情報として出力する。
ここで、上述した第1の輝度情報生成部1603、色情報算出部1604、第2の輝度情報生成部1605、および第3の輝度情報生成部1902による第1色情報、第2色情報、および第3輝度情報の具体的な計算手法について説明する。
下記式(5)は、YUV変換をおこなう場合の計算式である。なお、下記式(5)において、「Y」、「U」、「V」、「R」、「G」、「NC」については、上述した式(1)と同一であるため、その説明を省略する。
Figure 2006064564
この式(5)では、輝度に関するパラメータを「0.299」、「0.588」、「0.113」および「1」とする。「0.299」には(1−k)と「R」、「0.588」には(1−k)と「G」、「0.113」には(1−k)と「B」を乗算する。また、「1」には、「k」と「NC」を乗算する。
このように、式(5)によれば、明時(k=0)の場合、「R」、「G」および「B」を用いて第3輝度情報であるY信号を算出することができ、暗時(k=1)の場合、「NC」のみを用いて第3輝度情報であるY信号を算出することができる。さらに、パラメータkが0<k<1の場合、「R」、「G」、「B」および「NC」を用いて第3輝度情報であるY信号を算出することができる。
なお、上述した式(5)に示したように、理想的にはRGB3色の透過率の和が1で、R+G+B=NC(無色)になるはずであるが、実際の製造においては、R+G+B≠NCとなる場合がある。この場合には、パラメータkを「NC」に適用する場合、さらに定数αを乗じることにより、最適な画質にすることもできる。この場合の計算式を下記式(6)とする。
Figure 2006064564
以上のことから、この実施の形態3によれば、明暗の度合いに応じて第3輝度情報の値を変化させ、ノイズの影響を低減することができる。すなわち、暗時には、RGB信号の電圧が低いため、図3に示したピクセル回路300である光電変換部や周辺回路からのノイズに比べて、RGB信号の振幅が小さくなり、感度が低下することとなる。
したがって、ノイズの増減に追従して、ノイズを補正する補正量、すなわちパラメータkを連続的に変化させることにより、図3に示したピクセル回路300である光電変換部や周辺回路からのノイズをキャンセルすることができ、より均質なSN比のよい高画質の画像を得ることができるという効果を奏する。特に、早朝や夕暮れ時など、明るさが徐々に変化するときには、明暗の変化に追従したSN比の画質を得ることができるという効果を奏する。
(実施の形態4)
つぎに、この発明の実施の形態4にかかる撮像装置について説明する。上述した実施の形態3では、被写体の露光量の増減に応じて、第1輝度情報および第2輝度情報に対する重み付けをおこなう構成とした。これに対し、実施の形態4では、さらに、第1色情報および第2色情報に対する重み付けもおこなう構成とした。この構成によれば、被写体の明暗に応じて輝度をスムーズに変化させることができる。
なお、この実施の形態4における撮像素子の構成は、実施の形態1の撮像素子100と同一構成であり、実施の形態4においても適用することができるため、その説明を省略する。また、実施の形態4における撮像装置のハードウェア構成についても、図16に示した実施の形態1にかかる撮像装置1600と同一構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
(撮像装置のハードウェア構成)
ここで、この発明の実施の形態4にかかる撮像装置のハードウェア構成について説明する。図20は、この発明の実施の形態4にかかる撮像装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図20において、撮像装置2000は、撮像素子100と、A/D変換器1601と、カラー信号算出部1602と、第1の輝度情報生成部1603と、色情報算出部1604と、第2の輝度情報生成部1605と、パラメータ設定部1901と、第3
の輝度情報生成部1902と、色情報生成部2001と、から構成されている。
また、図示はしないが、この撮像装置2000においても、図17に示した撮像装置1700と同様、RGB変換部1701を備えることとしてもよい。これにより、色情報生成部2001から算出された第3色情報および第4色情報と、第3の輝度情報生成部1902から生成された第3輝度情報とを入力し、RGB変換を施して、R信号、G信号、B信号を出力することができる。
また、図20において、色情報生成部2001は、色情報算出部1604によって算出された色情報(第1色情報および第2色情報)と、パラメータ設定部1901によって設定されたパラメータkとに基づいて、注目画素のあらたな色情報(第3色情報および第4色情報)を生成する。具体的には、色情報生成部2001は、2つの乗算器を備えている。
第3乗算器2003は、色情報算出部1604によって算出された第1色情報と、パラメータkとに基づいて乗算する。より具体的には、第1色情報と、(1−k)とを乗算する。乗算された値は、第3色情報として出力される。
また、第4乗算器2004は、色情報算出部1604によって算出された第2色情報と、パラメータkとに基づいて乗算する。より具体的には、第2色情報と、(1−k)とを乗算する。乗算された値は、第4色情報として出力される。
ここで、上述した第1の輝度情報生成部1603、色情報算出部1604、第2の輝度情報生成部1605、第3の輝度情報生成部1902および色情報生成部2001による第3色情報、第4色情報、および第3輝度情報の具体的な計算手法について説明する。
下記式(7)は、YUV変換をおこなう場合の計算式である。なお、下記式(7)は、上記式(5)の色に関するパラメータ「−0.147」、「−0.289」、「0.436」、「0.345」、「−0.289」、「−0.056」に(1−k)を乗じた式である。式(5)と同一の計算処理の説明については省略する。
Figure 2006064564
この式(7)では、輝度に関するパラメータ「−0.147」には(1−k)と「R」、「−0.289」には(1−k)と「G」、「0.436」には(1−k)と「B」を乗算する。これにより、第3色情報となるU信号を算出することができる。また、輝度に関するパラメータ「0.345」には(1−k)と「R」、「−0.289」には(1−k)と「G」、「−0.056」には(1−k)と「B」を乗算する。これにより、第4色情報となるV信号を算出することができる。
また、上記(6)に示したように、パラメータkを「NC」に適用する場合、さらに定数αを乗じることにより、最適な画質にすることもできる。この場合の計算式を下記式(8)とする。
Figure 2006064564
以上のことから、この実施の形態4によれば、実施の形態3と同様の作用効果を得ることができる。また、人間の目は、暗時には輝度に敏感になるが、色差に鈍感になる。一方、撮像装置2000側が暗いときには、図3に示したカラー画素のピクセル回路300から出力される信号が小さくなるため、ノイズが増大して色差信号のSNが低くなる。
したがって、ノイズが多く重畳された色差信号を意図的に弱めておくことにより、トータルの信号(特に再変換されたRGB信号)としてSN比の向上を図ることができるという効果を奏する。また、色差信号を弱めても、人間はあまり感じないので目立つことがなく、結果として人間にとって、暗時の画質の向上を図ることができるという効果を奏する。
(実施の形態5)
つぎに、この発明の実施の形態5について説明する。実施の形態5は、撮像素子の画素配列に関する構成である。実施の形態1における撮像素子(実施の形態2〜4に適用された撮像素子も含む)100では、図1に示したように、赤色画素Rと無色画素NCが列方向(図中縦の方向)に交互に配列されており、緑色画素Gと青色画素Bが出力方向に交互に配列されている構成であるが、実施の形態5においては、列方向の画素配置を画素の透過率に応じて変更した構成である。図21は、この発明の実施の形態5にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。
図21において、2次元配列画素群2101を構成するカラー画素(赤色画素R、緑色画素G、青色画素B)および無色画素NCのうち、透過率の低い赤色画素Rおよび青色画素Bが、同一の列に交互に配置されている。また、赤色画素Rおよび青色画素Bよりも透過率の高い緑色画素Gおよび無色画素NCも、同一の列に交互に配置されている。
すなわち、撮像素子が図2に示した4TrAPS200の場合、出力方向とは、信号読み出し線208の配線方向となる。換言すれば、赤色画素Rおよび青色画素Bは、赤色画素Rおよび青色画素Bから得られる電気信号の出力経路が同一の方向となるように配列されている。同様に、緑色画素Gおよび無色画素NCも、赤色画素Rおよび青色画素Bの配列方向と同一方向に配列されている。したがって、図21においては、列方向が、各画素から得られる電気信号の出力方向となっている。
なお、撮像素子が電荷結合素子の場合、出力方向とは、2次元配列画素群において、行方向となる電荷転送方向または列方向となる電荷転送方向のうちいずれか一方の電荷の転送方向となる。また、この実施の形態5にかかる撮像素子は、実施の形態1〜4における撮像装置1600、1700、1800、1900または2000や、従来の撮像装置にも適用することができる。
この実施の形態5によれば、赤色画素Rおよび青色画素Bよりも透過率の高い無色画素NCと緑色画素Gを同一画素列に配置することができる。透過率の高い無色画素NCと緑色画素Gは、光電荷の発生、すなわち、図3に示したピクセル回路300から得られる電気信号が、赤色画素Rおよび青色画素Bから得られる電気信号よりも相対的に大きい。したがって、無色画素NCと緑色画素Gと、赤色画素Rおよび青色画素Bとを、異なる列に配置することにより、各画素列内において、信号の増減を抑制することができ、クロストークの低減を図ることができるという効果を奏する。
(実施の形態6)
つぎに、この発明の実施の形態6について説明する。実施の形態6では、画素配置は実施の形態5と同一であるが、画素サイズが列ごとに異なる構成となっている。図22は、この発明の実施の形態6にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。図22において、2次元配列画素群2201を構成する、無色画素NCと緑色画素Gが配列されている画素列の画素サイズは、赤色画素Rおよび青色画素Bが配列されている画素列の各画素サイズよりも小さいサイズとなっている。
ここで、画素サイズとは、画素の大きさをあらわしており、たとえば、図3に示した各画素のピクセル回路300内のフォトダイオードPDの大きさ、マイクロレンズ406や色分解フィルタ405、透明フィルタ405NCのサイズが異なる場合が挙げられる。
具体的には、無色画素NCのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および透明フィルタ405NCは、赤色画素RのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも小さく、同様に、青色画素BのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも小さい。
また、緑色画素Gについても、緑色画素Gのマイクロレンズ406および緑色透過フィルタ405Gは、赤色画素Rのマイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも小さく、同様に、青色画素Bのマイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも小さい。なお、フォトダイオードPDのサイズは、各画素において同一の大きさとしてもよい。この実施の形態6にかかる撮像素子は、実施の形態1〜4における撮像装置1600、1700、1800、1900または2000や、従来の撮像装置にも適用することができる。
この実施の形態6によれば、上述した実施の形態5と同様の作用効果を奏することができる。また、赤色画素Rおよび青色画素Bの感度が向上し、無色画素NCおよび緑色画素Gとの感度差を低減することができるため、より高感度化を図ることができ、特に、暗時までSN比の高い高画質の画像を得ることができるという効果を奏する。
さらに、無色画素NCおよび緑色画素Gの感度を従来同等にすることにより撮像素子自体を縮小して、撮像素子の小型化を図ることができ、またこの小型化にともなって製造コストの低廉化も図ることができる。
(実施の形態7)
つぎに、この発明の実施の形態7について説明する。実施の形態6では、無色画素NCと緑色画素Gが配列されている画素列の画素サイズを、赤色画素Rおよび青色画素Bが配列されている画素列の各画素サイズよりも小さいサイズとなる構成としたが、実施の形態7では、実施の形態6とは逆に、無色画素NCと緑色画素Gが配列されている画素列の画素サイズを、赤色画素Rおよび青色画素Bが配列されている画素列の各画素サイズよりも大きいサイズとなる構成とした。この実施の形態7にかかる撮像素子は、実施の形態1〜4における撮像装置1600、1700、1800、1900または2000に適用することができる。
図23は、この発明の実施の形態7にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。図23において、2次元配列画素群2301を構成する、無色画素NCと緑色画素Gが配列されている画素列の画素サイズは、赤色画素Rおよび青色画素Bが配列されている画素列の各画素サイズよりも大きいサイズとされている。
ここで、画素サイズとは、画素の大きさをあらわしており、たとえば、図3に示した各画素のピクセル回路300内のフォトダイオードPDの大きさ、マイクロレンズ406や色分解フィルタ405、透明フィルタ405NCのサイズが異なる場合が挙げられる。
具体的には、無色画素NCのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および透明フィルタ405NCは、赤色画素RのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも大きく、同様に、青色画素BのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも大きい。
また、緑色画素Gについても、緑色画素Gのマイクロレンズ406および緑色透過フィルタ405Gは、赤色画素Rのマイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも大きく、同様に、青色画素Bのマイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも大きい。なお、フォトダイオードPDのサイズは、各画素において同一の大きさとしてもよい。
この実施の形態7によれば、無色画素NCおよび緑色画素Gの感度が向上し、暗時の輝度情報を高くすることができるので、暗時までSN比の高い輝度情報を得ることができるという効果を奏する。特に、監視カメラなど、暗時の輝度情報が重要な場合の用途に適用するのが効果的である。
また、無色画素NCおよび緑色画素Gの感度を従来と同等にすることにより撮像素子自体を縮小して、撮像素子の小型化を図ることができ、またこの小型化にともなって製造コストの低廉化も図ることができるという効果を奏する。
(実施の形態8)
つぎに、この発明の実施の形態8について説明する。実施の形態8は、撮像素子の画素サイズに関する構成である。実施の形態8における、撮像素子の画素の配置は、実施の形態1に示した、撮像素子の画素の配置と同一であるが、配置されている画素の画素サイズが異なっている。この実施の形態8にかかる撮像素子は、実施の形態1〜4における撮像装置1600、1700、1800、1900または2000に適用することができる。
図24は、この発明の実施の形態8にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。図24において、2次元配列画素群2401内の2行2列の任意の画素領域に注目すると、無色画素NCの画素サイズは対角方向に配置され、赤色画素Rおよび青色画素Bの画素サイズよりも小さい画素サイズとなっている。
ここで、画素サイズとは、画素の大きさをあらわしており、たとえば、図3に示した各画素のピクセル回路300内のフォトダイオードPDの大きさ、マイクロレンズ406や色分解フィルタ405、透明フィルタ405NCのサイズが異なる場合が挙げられる。
具体的には、無色画素NCのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および透明フィルタ405NCは、赤色画素RのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも小さく、同様に、青色画素BのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも小さい。
また、緑色画素Gについても、緑色画素Gのマイクロレンズ406および緑色透過フィルタ405Gは、赤色画素Rのマイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも小さく、同様に、青色画素Bのマイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも小さい。なお、フォトダイオードPDのサイズは、各画素において同一の大きさとしてもよい。
この実施の形態8によれば、赤色画素Rと無色画素NCからなる画素列については、透過率の小さい赤色画素Rの画素サイズを大きくしたことにより、赤色画素Rと無色画素NCの電気信号の大きさを均等にすることができる。
同様に、青色画素Bと緑色画素Gからなる画素列についても、透過率の小さい青色画素Bの画素サイズを大きくしたことにより、青色画素Bと緑色画素Gの電気信号の大きさを均等にすることができる。
このように、透過率の小さい画素の画素サイズを大きくすることにより、赤色画素Rと無色画素NCからなる画素列から得られる電気信号と、青色画素Bと緑色画素Gからなる画素列から得られる電気信号とを、均等にすることができ、クロストークの低減を図ることができるという効果を奏する。また、これにより、高感度化を図ることができ、暗時までSN比の高い高画質の画像を得ることができるという効果を奏する。
また、無色画素NCおよび緑色画素Gの感度を従来と同等にすることにより撮像素子自体を縮小して、撮像素子の小型化を図ることができ、またこの小型化にともなって製造コストの低廉化も図ることができるという効果を奏する。
(実施の形態9)
つぎに、この発明の実施の形態9について説明する。実施の形態9は、実施の形態8における画素サイズの大小を変更した構成である。この実施の形態9にかかる撮像素子は、実施の形態1〜4における撮像装置1600、1700、1800、1900または2000に適用することができる。
図25は、この発明の実施の形態9にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。図25において、2次元配列画素群2501内の2行2列の任意の画素領域に注目すると、無色画素NCの画素サイズは対角方向に配置され、赤色画素Rおよび青色画素Bの画素サイズよりも大きい画素サイズとなっている。
ここで、画素サイズとは、画素の大きさをあらわしており、たとえば、図3に示した各画素のピクセル回路300内のフォトダイオードPDの大きさ、マイクロレンズ406や色分解フィルタ405、透明フィルタ405NCのサイズが異なる場合が挙げられる。
具体的には、無色画素NCのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および透明フィルタ405NCは、赤色画素RのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも大きく、同様に、青色画素BのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも大きい。
また、緑色画素Gについても、緑色画素Gのマイクロレンズ406および緑色透過フィルタ405Gは、赤色画素Rのマイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも大きく、同様に、青色画素Bのマイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも大きい。なお、フォトダイオードPDのサイズは、各画素において同一の大きさとしてもよい。
この実施の形態9によれば、赤色画素Rと無色画素NCからなる画素列については、透過率の大きい無色画素NCの画素サイズを大きくした。また、青色画素Bと緑色画素Gからなる画素列についても、透過率の大きい緑色画素Gの画素サイズを大きくした。
これにより、赤色画素Rと無色画素NCからなる画素列から得られる電気信号と、青色画素Bと緑色画素Gからなる画素列から得られる電気信号とを、均等にすることができ、クロストークの低減を図ることができるという効果を奏する。また、これにより、高感度化を図ることができ、暗時までSN比の高い高画質の画像を得ることができるという効果を奏する。
また、無色画素NCおよび緑色画素Gの感度を従来と同等にすることにより撮像素子自体を縮小して、撮像素子の小型化を図ることができ、またこの小型化にともなって製造コストの低廉化も図ることができるという効果を奏する。
また、この実施の形態9において、赤色画素R、緑色画素G、青色画素B、および無色画素NCのうち、少なくとも無色画素NC内のピクセル回路300を、オーバーフロードレイン(OFD)構造としてもよい。OFDは、縦型(Vertical:VOD)と横型(Lateral:LOD)がある。
ここで、OFDを用いた画素内のピクセル回路について説明する。図26は、OFDを用いた画素内のピクセル回路図である。なお、図3に示した構成と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。図26に示したピクセル回路2600は、図3に示したピクセル回路300に、MOSトランジスタをもう1つ追加した構成である。このMOSトランジスタは、平面的に横に設けるオーバーフロードレインであるので,Lateral Overflow Drain(LOD)と呼ばれる。
このピクセル回路2600では、トランジスタOFD−Trのゲートレベルが、露光および転送時にはトランジスタOFD−TrをOFF状態、すなわち、十分高い抵抗にし、露光および転送時以外には、トランジスタOFD−TrをON状態、または、ON/OFFの中間状態(ある程度の抵抗を持ったON状態)、となるように制御する。
このピクセル回路2600によれば、フォトダイオードPDの近傍にトランジスタOFD−Trを設けたことにより、光電荷が多量に発生しても、光電荷を基板に排出することができる。これにより、他の画素のフォトダイオードPDへの光電荷の混入によるクロストークの発生や画像のにじみを防止することができるという効果を奏する。
特に、無色画素NCは、カラー画素よりも感度が高いため、画素サイズがカラー画素と同一またはカラー画素よりも小さい場合でも、電荷が飽和してあふれやすい。したがって、少なくとも無色画素NCをOFD構造とすることで、カラー画素のフォトダイオードPDへの光電荷の混入によるクロストークの発生や画像のにじみを防止することができるという効果を奏する。
また、この実施の形態9では、撮像素子が4TrAPSなどのCMOSイメージセンサの場合について説明したが、撮像素子がCCDである場合にも、そのピクセル回路をOFD構造とすることができ、CMOSイメージセンサの場合と同様の作用効果を得ることができる。
(実施の形態10)
つぎに、この発明の実施の形態10について説明する。実施の形態10は、実施の形態8における緑色画素Gの画素サイズを大きくした構成である。この実施の形態10にかかる撮像素子は、実施の形態1〜4における撮像装置1600、1700、1800、1900または2000に適用することができる。
図27は、この発明の実施の形態10にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。図27に示した2次元配列画素群2701は、図24に示した実施の形態8の2次元配列画素群2401のうち、緑色画素Gの画素サイズを無色画素NCの画素サイズよりも大きくした構成である。緑色画素Gの画素サイズは、無色画素NCの画素サイズよりも大きければ、赤色画素Rおよび青色画素Bの画素サイズと同一画素サイズでもよく、また、異なる画素サイズであってもよい。
ここで、画素サイズとは、画素の大きさをあらわしており、たとえば、各画素のピクセル回路300内のフォトダイオードPDの大きさ、マイクロレンズ406や色分解フィルタ405、透明フィルタ405NCのサイズが異なる場合が挙げられる。
具体的には、無色画素NCのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および透明フィルタ405NCは、赤色画素RのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも小さく、同様に、青色画素BのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも小さい。また、緑色画素GのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および緑色透過フィルタ405Gよりも小さい。なお、フォトダイオードPDのサイズは、各画素において同一の大きさとしてもよい。
この実施の形態10によれば、赤色画素R、緑色画素Gおよび青色画素Bの感度の向上を図ることができ、無色画素NCとの感度差を低減することができるため、撮像素子の高感度化を図ることができ、暗時までSN比の高い高画質の画像を得ることができる。
また、無色画素NCおよび緑色画素Gの感度を従来と同等にすることにより撮像素子自体を縮小して、撮像素子の小型化を図ることができ、またこの小型化にともなって製造コストの低廉化も図ることができるという効果を奏する。
(実施の形態11)
つぎに、この発明の実施の形態11について説明する。実施の形態11は、実施の形態1における無色画素NCの画素サイズを大きくした構成である。この実施の形態11にかかる撮像素子は、実施の形態1〜4における撮像装置1600、1700、1800、1900または2000に適用することができる。
図28は、この発明の実施の形態11にかかる、撮像素子の2次元配列画素群を示す説明図である。図28に示した2次元配列画素群2801は、図1に示した実施の形態1の2次元配列画素群101のうち、無色画素NCの画素サイズを他のカラー画素(赤色画素R、緑色画素Gおよび青色画素B)の画素サイズよりも大きくした構成である。赤色画素R、緑色画素Gおよび青色画素B)の画素サイズは、無色画素NCの画素サイズよりも小さければ、互いに同一の画素サイズであってもよく、また、互いに異なる画素サイズであってもよい。
ここで、画素サイズとは、画素の大きさをあらわしており、たとえば、各画素のピクセル回路300内のフォトダイオードPDの大きさ、マイクロレンズ406や色分解フィルタ405、透明フィルタ405NCのサイズが異なる場合が挙げられる。
具体的には、無色画素NCのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および透明フィルタ405NCは、赤色画素RのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および赤色透過フィルタ405Rよりも大きく、同様に、青色画素BのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および青色透過フィルタ405Bよりも大きい。また、緑色画素GのフォトダイオードPD、マイクロレンズ406および緑色透過フィルタ405Gよりも大きい。なお、フォトダイオードPDのサイズは、各画素において同一の大きさとしてもよい。
この実施の形態11によれば、無色画素NCの感度が向上し、暗時の輝度情報を高くすることができるので、暗時までSN比の高い輝度情報を得ることができるという効果を奏する。特に、監視カメラなど、暗時の輝度情報が重要な場合の用途に適用するのが効果的である。
また、無色画素NCおよび緑色画素Gの感度を従来と同等にすることにより撮像素子自体を縮小して、撮像素子の小型化を図ることができ、またこの小型化にともなって製造コストの低廉化も図ることができるという効果を奏する。
なお、上述した実施の形態1〜11では、撮像素子として、4Tr型CMOSイメージセンサを例に挙げて説明したが、固体撮像素子であれば、CCDを適用することもできる。また、CMOSイメージセンサは、4Tr型CMOSイメージセンサに限定されることはなく、3Tr型、5Tr型などの他のAPSを適用することもできる。さらに、CMOSイメージセンサは、APSに限定されることはなく、PPS(Passive Pixel Sensor)も適用することができる。
また、上述した実施の形態1〜11において、各色や画素サイズの異なる色分解フィルタ405や透明フィルタ405NCの配置の例を示したが、CMOSイメージセンサなどのAPSの読み出し回路の構成や、CCDのデバイス構成に応じて、色分解フィルタ405や透明フィルタ405NCの最適な配置を選択して、回路やデバイスと組み合わせることができる。これにより、ノイズ低減やスミア低減などの効果を得ることができる。
さらに、上述した実施の形態1〜11においては、色分解フィルタ405および透明フィルタ405NCは、マイクロレンズ406とフォトダイオードPDとの間に配置した構成としたが、色分解フィルタ405および透明フィルタ405NCは、マイクロレンズ406の手前に配置する構成としてもよい。
たとえば、ガラス基板に色分解フィルタ405および透明フィルタ405NCを形成しておくことにより、色分解フィルタ405および透明フィルタ405NCを透過した光を、マイクロレンズ406を介してフォトダイオードPDに受光することができる。この構成によれば、色分解フィルタ405が形成されていない撮像素子に対しても、本実施の形態1〜11の構成を適用することができる。
以上のように、この発明の撮像装置、撮像素子および画像処理方法は、ディジタルスチルカメラや、携帯電話機などのディジタルスチルカメラ内蔵型のコンピュータ端末に適用することができる。


Claims (33)

  1. 光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群が、特定色を通過させる色分解フィルタを備えているカラー画素と、前記色分解フィルタを備えていない無色画素とから構成されている撮像素子と、
    前記2次元配列画素群内の任意の注目画素の第1の輝度情報を生成する第1の輝度情報生成手段と、を備え、
    前記第1の輝度情報生成手段は、前記注目画素が前記無色画素である場合に、前記注目画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素の第1の輝度情報を生成し、
    前記注目画素が前記カラー画素である場合に、前記注目画素の光電変換部によって変換された電器信号、および前記注目画素の周辺に位置する無色画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素の第1の輝度情報を生成することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記注目画素のカラー信号を算出するカラー信号算出手段と、
    前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の色情報を算出する色情報算出手段と、を備え、
    前記カラー信号算出手段は、前記注目画素が前記カラー画素である場合に、前記注目画素およびその周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素のカラー信号を算出し、
    前記注目画素が前記無色画素である場合、前記注目画素の周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素のカラー信号を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の第2の輝度情報を生成する第2の輝度情報生成手段と、
    前記第1の輝度情報生成手段によって生成された第1の輝度情報と、前記第2の輝度情報生成手段によって生成された第2の輝度情報とのうち、いずれか一方の輝度情報を選択する選択手段と、を備え、
    前記選択手段によって選択された輝度情報を出力することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記選択手段を制御して、被写体を撮像するときの露光情報に基づいて、前記第1の輝度情報と第2の輝度情報のうち、いずれか一方の輝度情報を選択する選択制御手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の第2の輝度情報を生成する第2の輝度情報生成手段と、
    前記第1の輝度情報生成手段と前記第2の輝度情報生成手段のうち、いずれか一方の輝度情報生成手段を選択する選択手段と、を備え、
    前記選択手段によって選択された輝度情報選択手段により生成される輝度情報を出力することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記選択手段を制御して、被写体を撮像するときの露光情報に基づいて、前記第1の輝度情報生成手段と第2の輝度情報生成手段のうち、いずれか一方の輝度情報生成手段を選択する選択制御手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の第2の輝度情報を生成する第2の輝度情報生成手段と、
    被写体を撮像するときの露光情報に基づいて、被写体の明暗に関するパラメータを設定するパラメータ設定手段と、
    前記第1の輝度情報生成手段によって生成された第1の輝度情報と、前記第2の輝度情報生成手段によって生成された第2の輝度情報と、前記パラメータ設定手段によって設定されたパラメータと、に基づいて、前記注目画素の第3の輝度情報を生成する第3の輝度情報生成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  8. 前記色情報算出手段によって算出された色情報と、前記パラメータ設定手段によって設定されたパラメータとに基づいて、前記注目画素の色情報を生成する色情報生成手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. 光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群が、特定色を通過させる色分解フィルタを備えているカラー画素と、前記色分解フィルタを備えていない無色画素とから構成されている撮像素子と、
    前記2次元配列画素群内の任意の注目画素のカラー信号を算出するカラー信号算出手段と、
    前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の輝度情報を生成する輝度情報生成手段と、を備え、
    前記カラー信号算出手段は、前記注目画素が前記カラー画素である場合、前記注目画素およびその周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素のカラー信号を算出し、
    前記注目画素が前記無色画素である場合、前記注目画素の周辺に位置するカラー画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素のカラー信号を算出することを特徴とする撮像装置。
  10. 前記カラー信号算出手段によって算出されたカラー信号に基づいて、前記注目画素の色情報を算出する色情報算出手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記色分解フィルタは、赤色透過フィルタと青色透過フィルタと緑色透過フィルタとを備え、
    前記撮像素子は、前記無色画素および前記カラー画素のうち前記緑色透過フィルタを備えている緑色画素が、前記2次元配列画素群において対角方向に配列されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の撮像装置。
  12. 前記撮像素子は、前記カラー画素のうち前記赤色透過フィルタを備えている赤色画素および前記青色透過フィルタを備えている青色画素が、前記2次元配列画素群において前記対角方向に交差する対角方向に配列されており、
    前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、異なる大きさの画素サイズであることを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも小さい画素サイズであることを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記緑色画素の画素サイズが、前記無色画素と同一の画素サイズであることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記緑色画素の画素サイズが、前記無色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  16. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  17. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素の画素サイズが、前記緑画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることを特徴とする請求項17に記載の撮像装置。
  19. 少なくとも前記無色画素の光電変換部を、オーバーフロードレイン構造としたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の撮像装置。
  20. 前記色分解フィルタは、赤色透過フィルタと青色透過フィルタと緑色透過フィルタとを備え、
    前記撮像素子は、前記カラー画素のうち前記赤色透過フィルタを備えている赤色画素および前記青色透過フィルタを備えている青色画素が、前記赤色画素および前記青色画素の光電変換部によって変換される電気信号の出力方向に配列されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の撮像装置。
  21. 前記撮像素子は、前記無色画素および前記カラー画素のうち前記緑色透過フィルタを備えている緑色画素が、前記出力方向に配列されており、
    前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、同一の画素サイズであることを特徴とする請求項20に記載の撮像装置。
  22. 前記撮像素子は、さらに、前記無色画素および前記カラー画素のうち前記緑色透過フィルタを備えている緑色画素が、前記出力方向に配列されており、
    前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、異なる大きさの画素サイズであることを特徴とする請求項20に記載の撮像装置。
  23. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも小さい画素サイズであることを特徴とする請求項22に記載の撮像装置。
  24. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることを特徴とする請求項22に記載の撮像装置。
  25. 前記無色画素は、透明フィルタまたは透明絶縁層を備えていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の撮像装置。
  26. 光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群を有する撮像素子であって、
    前記2次元配列画素群のうち、赤色透過フィルタを備えている赤色画素および青色透過フィルタを備えている青色画素が、前記光電変換部によって変換される電気信号の出力方向に配列されていることを特徴とする撮像素子。
  27. 前記2次元配列画素群のうち、緑色透過フィルタを備えている緑色画素と、前記赤色透過フィルタ、前記青色透過フィルタおよび前記緑色透過フィルタのいずれの色分解フィルタも備えていない無色画素とが、前記出力方向に配列されていることを特徴とする請求項26に記載の撮像素子。
  28. 前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、同一の画素サイズであることを特徴とする請求項27に記載の撮像素子。
  29. 前記2次元配列画素群内の2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズと、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズとが、異なる大きさの画素サイズであることを特徴とする請求項27に記載の撮像素子。
  30. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも小さい画素サイズであることを特徴とする請求項29に記載の撮像素子。
  31. 前記2行2列の任意の画素領域において、前記無色画素および前記緑色画素の画素サイズが、前記赤色画素および前記青色画素の画素サイズよりも大きい画素サイズであることを特徴とする請求項29に記載の撮像素子。
  32. 前記無色画素は、透明フィルタまたは透明絶縁層を備えていることを特徴とする請求項26〜31のいずれか一つに記載の撮像素子。
  33. 光電変換部を含む画素が2次元配列された2次元配列画素群が、特定色を通過させる色分解フィルタを備えているカラー画素と、前記色分解フィルタを備えていない無色画素とから構成されている撮像素子を用いた画像処理方法であって、
    前記2次元配列画素群内の任意の注目画素が前記無色画素である場合に、前記注目画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素の輝度情報を生成し、前記注目画素が前記カラー画素である場合に、前記注目画素の周辺に位置する無色画素の光電変換部によって変換された電気信号に基づいて、前記注目画素の輝度情報を生成することを特徴とする画像処理方法。
JP2006548618A 2004-12-16 2004-12-16 撮像装置 Expired - Fee Related JP4536072B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2004/018824 WO2006064564A1 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 撮像装置、撮像素子および画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006064564A1 true JPWO2006064564A1 (ja) 2008-06-12
JP4536072B2 JP4536072B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=36587629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006548618A Expired - Fee Related JP4536072B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 撮像装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7773137B2 (ja)
JP (1) JP4536072B2 (ja)
WO (1) WO2006064564A1 (ja)

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8139130B2 (en) 2005-07-28 2012-03-20 Omnivision Technologies, Inc. Image sensor with improved light sensitivity
US8274715B2 (en) 2005-07-28 2012-09-25 Omnivision Technologies, Inc. Processing color and panchromatic pixels
US7821553B2 (en) * 2005-12-30 2010-10-26 International Business Machines Corporation Pixel array, imaging sensor including the pixel array and digital camera including the imaging sensor
JP4466569B2 (ja) * 2006-01-10 2010-05-26 株式会社豊田中央研究所 カラー画像再生装置
JP4796871B2 (ja) * 2006-03-06 2011-10-19 富士フイルム株式会社 撮像装置
US20070235771A1 (en) * 2006-04-05 2007-10-11 Yan-Hsiu Liu Semiconductor image sensor and method for fabricating the same
JP4967432B2 (ja) * 2006-04-14 2012-07-04 ソニー株式会社 撮像装置およびカメラシステム
JP4187004B2 (ja) 2006-04-17 2008-11-26 ソニー株式会社 撮像装置および撮像装置の露光制御方法
US7916362B2 (en) 2006-05-22 2011-03-29 Eastman Kodak Company Image sensor with improved light sensitivity
JP5106870B2 (ja) * 2006-06-14 2012-12-26 株式会社東芝 固体撮像素子
US8031258B2 (en) 2006-10-04 2011-10-04 Omnivision Technologies, Inc. Providing multiple video signals from single sensor
JP5085140B2 (ja) * 2007-01-05 2012-11-28 株式会社東芝 固体撮像装置
JP2008177738A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Casio Comput Co Ltd 撮像装置及び撮像素子
JP4846608B2 (ja) * 2007-01-26 2011-12-28 株式会社東芝 固体撮像装置
US8289430B2 (en) * 2007-02-09 2012-10-16 Gentex Corporation High dynamic range imaging device
US8305471B2 (en) 2007-02-09 2012-11-06 Gentex Corporation High dynamic range imaging device
JP5222625B2 (ja) 2007-06-01 2013-06-26 富士フイルム株式会社 撮像装置
KR100976284B1 (ko) * 2007-06-07 2010-08-16 가부시끼가이샤 도시바 촬상 장치
JP5087474B2 (ja) * 2007-06-12 2012-12-05 富士フイルム株式会社 撮像装置
US8629927B2 (en) * 2008-04-09 2014-01-14 Gentex Corporation Imaging device
WO2009073054A1 (en) * 2007-12-06 2009-06-11 Gentex Corporation Improved imaging device
US8587706B2 (en) * 2008-01-30 2013-11-19 Gentex Corporation Imaging device
JP5253856B2 (ja) * 2008-03-26 2013-07-31 株式会社東芝 固体撮像装置
JP5033700B2 (ja) * 2008-04-02 2012-09-26 富士フイルム株式会社 撮像装置
JP5033702B2 (ja) * 2008-04-04 2012-09-26 富士フイルム株式会社 撮像装置
DE102008031593A1 (de) * 2008-07-03 2010-01-07 Hella Kgaa Hueck & Co. Kamerasystem für Kraftfahrzeuge und Verfahren zum Darstellen von Bildern mittels eines Kamerasystems
JP2010062604A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Rohm Co Ltd 撮像センサ
US8629916B2 (en) 2008-08-19 2014-01-14 Rohm Co., Ltd. Camera with imaging unit and imaging unit for camera
US20100149396A1 (en) * 2008-12-16 2010-06-17 Summa Joseph R Image sensor with inlaid color pixels in etched panchromatic array
US8144223B2 (en) * 2009-01-28 2012-03-27 Gentex Corporation Imaging device
US8378284B2 (en) * 2009-01-28 2013-02-19 Gentex Corporation Imaging device
WO2011106578A2 (en) 2010-02-26 2011-09-01 Gentex Corporation Automatic vehicle equipment monitoring, warning, and control system
US20110317048A1 (en) 2010-06-29 2011-12-29 Aptina Imaging Corporation Image sensor with dual layer photodiode structure
US8405748B2 (en) * 2010-07-16 2013-03-26 Omnivision Technologies, Inc. CMOS image sensor with improved photodiode area allocation
JP4865069B1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-01 株式会社東芝 立体映像表示装置および表示方法
US10126803B1 (en) 2011-04-04 2018-11-13 Google Llc Conditional power management activities
US8671299B2 (en) 2011-05-26 2014-03-11 Google Inc. Delaying the initiation of transitioning to a lower power mode by placing a computer system into an intermediate power mode between a normal power mode and the lower power mode
US9769430B1 (en) 2011-06-23 2017-09-19 Gentex Corporation Imager system with median filter and method thereof
US9041838B2 (en) 2012-02-14 2015-05-26 Gentex Corporation High dynamic range imager system
US9172892B2 (en) * 2012-09-14 2015-10-27 Semiconductor Components Industries, Llc Imaging systems with image pixels having varying light collecting areas
US9380228B2 (en) 2013-03-13 2016-06-28 Gentex Corporation High dynamic range image sensor system and method thereof
DE102013223699A1 (de) * 2013-11-20 2015-05-21 Takata AG Filteranordnung und Verfahren zum Herstellen einer Filteranordnung
JP2016054227A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 ソニー株式会社 固体撮像素子、および撮像装置、並びに電子機器
US9369681B1 (en) * 2014-11-25 2016-06-14 Omnivision Technologies, Inc. RGBC color filter array patterns to minimize color aliasing
US9716868B1 (en) * 2016-03-03 2017-07-25 Omnivision Technologies, Inc. Color filter including diamond-shaped pixels
DE102016208409A1 (de) * 2016-05-17 2017-11-23 Robert Bosch Gmbh Sensormodul, Verfahren zum Ermitteln einer Helligkeit und/oder einer Farbe einer elektromagnetischen Strahlung und Verfahren zum Herstellen eines Sensormoduls

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5875393A (ja) * 1981-10-29 1983-05-07 Sharp Corp 単板カラ−撮像装置
JPH0488672A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Canon Inc 固体撮像素子
JPH0488782A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Canon Inc 撮像装置
JPH0488781A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Canon Inc 撮像素子
JP2001119705A (ja) * 1999-10-19 2001-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラー撮像装置
JP2002534866A (ja) * 1998-12-23 2002-10-15 ノキア モービル フォーンズ リミテッド 画像感知装置
JP2003199117A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Sony Corp 撮像装置及び固体撮像素子の信号処理方法
JP2004228662A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Minolta Co Ltd 撮像装置
JP2004304706A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 Fuji Photo Film Co Ltd 固体撮像装置およびその補間処理方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5305096A (en) * 1990-07-31 1994-04-19 Canon Kabushiki Kaisha Image signal processing apparatus using color filters and an image pick-up device providing, interlaced field signals
US6876384B1 (en) * 2000-04-19 2005-04-05 Biomorphic Vlsi, Inc. Pixel selective white balancing
JP2002300589A (ja) * 2001-01-29 2002-10-11 Konica Corp 撮影装置
JP4027113B2 (ja) 2002-02-19 2007-12-26 キヤノン株式会社 撮像装置及びシステム
JP4159307B2 (ja) 2002-04-23 2008-10-01 富士フイルム株式会社 撮像画像の再現方法
EP1608183A1 (en) * 2004-06-14 2005-12-21 Dialog Semiconductor GmbH Matrix circuit for imaging sensors
US7880785B2 (en) * 2004-07-21 2011-02-01 Aptina Imaging Corporation Rod and cone response sensor
EP1679907A1 (en) * 2005-01-05 2006-07-12 Dialog Semiconductor GmbH Hexagonal color pixel structure with white pixels
JP5011814B2 (ja) * 2006-05-15 2012-08-29 ソニー株式会社 撮像装置、および画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP5377057B2 (ja) * 2008-06-30 2013-12-25 株式会社ジャパンディスプレイ 画像表示装置の駆動方法、並びに、画像表示装置組立体及びその駆動方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5875393A (ja) * 1981-10-29 1983-05-07 Sharp Corp 単板カラ−撮像装置
JPH0488672A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Canon Inc 固体撮像素子
JPH0488782A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Canon Inc 撮像装置
JPH0488781A (ja) * 1990-07-31 1992-03-23 Canon Inc 撮像素子
JP2002534866A (ja) * 1998-12-23 2002-10-15 ノキア モービル フォーンズ リミテッド 画像感知装置
JP2001119705A (ja) * 1999-10-19 2001-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラー撮像装置
JP2003199117A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Sony Corp 撮像装置及び固体撮像素子の信号処理方法
JP2004228662A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Minolta Co Ltd 撮像装置
JP2004304706A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 Fuji Photo Film Co Ltd 固体撮像装置およびその補間処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070257998A1 (en) 2007-11-08
US7773137B2 (en) 2010-08-10
WO2006064564A1 (ja) 2006-06-22
JP4536072B2 (ja) 2010-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4536072B2 (ja) 撮像装置
US11706535B2 (en) Digital cameras with direct luminance and chrominance detection
CN110649056B (zh) 图像传感器、摄像头组件及移动终端
CN112261391B (zh) 图像处理方法、摄像头组件及移动终端
KR101639382B1 (ko) 높은 동적 범위를 가지는 영상을 생성하는 장치 및 방법
US9560294B2 (en) Systems and methods for pixel-level dark current compensation in image sensors
JP5082528B2 (ja) 固体撮像装置及び撮像装置
WO2017126326A1 (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法、並びに電子機器
CN110740272B (zh) 图像采集方法、摄像头组件及移动终端
US11637975B2 (en) Solid state image sensor and electronic equipment
US10734424B2 (en) Image sensing device
CN110784634B (zh) 图像传感器、控制方法、摄像头组件及移动终端
JP2004222154A (ja) 撮像装置
US20220336508A1 (en) Image sensor, camera assembly and mobile terminal
WO2022036817A1 (zh) 图像处理方法、图像处理系统、电子设备及可读存储介质
JP2009049525A (ja) 撮像装置及び信号処理方法
WO2021062661A1 (zh) 图像传感器、摄像头组件及移动终端
US20220150450A1 (en) Image capturing method, camera assembly, and mobile terminal
US20220139974A1 (en) Image sensor, camera assembly, and mobile terminal
CN111031297B (zh) 图像传感器、控制方法、摄像头组件和移动终端
JP2009049524A (ja) 撮像装置及び信号処理方法
US20220279108A1 (en) Image sensor and mobile terminal
CN112235485B (zh) 图像传感器、图像处理方法、成像装置、终端及可读存储介质
CN114424517B (zh) 图像传感器、控制方法、摄像头组件及移动终端

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140625

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees