JPWO2006064536A1 - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
円形導波管1の開口面1aから放射された電波を反射する円盤状の反射板3を円形導波管1の開口面1aと正対する位置に配置する他に、その円盤状の反射板3に反射された電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形する環状の導波路4を円盤状の反射板3の周囲に設ける。これにより、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝4aを施す必要がある場合でも、円盤状の反射板3の径方向を大きくする必要がない。このため、副反射鏡の存在がサイドローブレベルの上昇と利得劣化の原因にならず、高利得化や低交差偏波化や低サイドローブ化を図ることができる。
Description
この発明は、主としてVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯の電波を送受信するアンテナ装置に関するものである。
従来のアンテナ装置は、導波管の開口面から放射された電波を反射する円盤状の副反射鏡を導波管の開口面と正対する位置に配置し、その副反射鏡により反射された電波を反射する主反射鏡を副反射鏡と正対する位置に配置するようにしている。
しかし、導波管の開口面から放射された電波の放射特性は、電気壁である導波管の影響を受けて歪みを生じている。
そこで、電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形するために、その副反射鏡の反射面に、電波の4分の1波長に相当する深さの溝を施すようにしている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、導波管の開口面から放射された電波の放射特性は、電気壁である導波管の影響を受けて歪みを生じている。
そこで、電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形するために、その副反射鏡の反射面に、電波の4分の1波長に相当する深さの溝を施すようにしている(例えば、特許文献1参照)。
したがって、このアンテナ装置によれば、ほぼ回転対称な放射特性が得られるため、高利得化や低交差偏波化や低サイドローブ化が可能になっている。
ただし、電波の周波数によっては、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝を施す必要がある場合があり、この場合には、副反射鏡の径方向が大きくなる。
副反射鏡の径方向が大きくなると、主反射鏡に反射された電波の多くが副反射鏡に当ってしまうため、サイドローブレベルの上昇と利得劣化の原因となる。
ただし、電波の周波数によっては、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝を施す必要がある場合があり、この場合には、副反射鏡の径方向が大きくなる。
副反射鏡の径方向が大きくなると、主反射鏡に反射された電波の多くが副反射鏡に当ってしまうため、サイドローブレベルの上昇と利得劣化の原因となる。
なお、上記従来例の他に、中心部より周辺部が下がっている傘状の副反射鏡を用いているアンテナ装置が以下の非特許文献1に開示されている。
このアンテナ装置も、副反射鏡の反射面に垂直方向の溝を施している点で共通している。
よって、電波の周波数によっては、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝を施す必要がある場合があり、この場合には、副反射鏡の径方向が大きくなる。
このアンテナ装置も、副反射鏡の反射面に垂直方向の溝を施している点で共通している。
よって、電波の周波数によっては、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝を施す必要がある場合があり、この場合には、副反射鏡の径方向が大きくなる。
また、下記の特許文献2に記載されているアンテナ装置では、回転対称な放射特性を得るため導波管の端部に電波の周波数の4分の1波長の深さの溝が設けられた平行平板ラジアル導波路を設けている。
したがって、電波の周波数によっては、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝を施す必要がある場合があり、この場合には、一次放射器の径方向が大きくなる。この特許文献2には、中心部より周辺部が下がっている傘状のラジアル導波路を用いているアンテナ装置についても示しているが、ラジアル導波路の片方の平板である導波管の外側にも電波の周波数の4分の1波長の深さの溝を設ける必要があり、必然的にラジアル導波路が径方向に大きくなる。
したがって、電波の周波数によっては、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝を施す必要がある場合があり、この場合には、一次放射器の径方向が大きくなる。この特許文献2には、中心部より周辺部が下がっている傘状のラジアル導波路を用いているアンテナ装置についても示しているが、ラジアル導波路の片方の平板である導波管の外側にも電波の周波数の4分の1波長の深さの溝を設ける必要があり、必然的にラジアル導波路が径方向に大きくなる。
従来のアンテナ装置は以上のように構成されているので、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝を施す必要がある場合には、副反射鏡の径方向が大きくなる。そのため、主反射鏡に反射された電波の多くが副反射鏡に当り、サイドローブレベルの上昇と利得劣化の原因となるなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、高利得化や低交差偏波化や低サイドローブ化を図ることができるアンテナ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るアンテナ装置は、第1の導波路の開口面から放射された電波を反射する円盤状の反射板を第1の導波路の開口面と正対する位置に配置する他に、その円盤状の反射板に反射された電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形する環状の第2の導波路を円盤状の反射板の周囲に設けるようにしたものである。
このことによって、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝を施す必要がある場合でも、反射板の径方向を大きくする必要がない。このため、反射鏡の存在がサイドローブレベルの上昇と利得劣化の原因にならず、高利得化や低交差偏波化や低サイドローブ化を図ることができる効果がある。
この点で電波が反射板で反射する際に回転対称なパターンを成形する特許文献1や非特許文献1に記載されている従来のアンテナ装置と大きく異なり、径方向に大きくすることなく、回転対称な放射パターンを得ることができる。また、特許文献2と比べて、導波管の外側に電波の周波数の4分の1波長の溝を設ける必要がないため、反射板を径方向に大きくすることなく、回転対称な放射パターンを得ることができる。このため、反射鏡の存在がサイドローブレベルの上昇と利得の劣化の原因にならず、高利得化や低交差偏波化や低サイドローブ化を図ることができる効果がある。
この点で電波が反射板で反射する際に回転対称なパターンを成形する特許文献1や非特許文献1に記載されている従来のアンテナ装置と大きく異なり、径方向に大きくすることなく、回転対称な放射パターンを得ることができる。また、特許文献2と比べて、導波管の外側に電波の周波数の4分の1波長の溝を設ける必要がないため、反射板を径方向に大きくすることなく、回転対称な放射パターンを得ることができる。このため、反射鏡の存在がサイドローブレベルの上昇と利得の劣化の原因にならず、高利得化や低交差偏波化や低サイドローブ化を図ることができる効果がある。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置を示す構成図であり、図2はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置のアンテナ一次放射器を示す構成図である。なお、図1及び図2は構成を説明するための断面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置を示す構成図であり、図2はこの発明の実施の形態1によるアンテナ装置のアンテナ一次放射器を示す構成図である。なお、図1及び図2は構成を説明するための断面図である。
図において、第1の導波路である円形導波管1は端子P1から例えば基本モード(円形導波管TE11モード)の電波を入力すると、その電波を伝送して開口面1aから当該電波を放射する。
誘電体2は一部が円形導波管1の内部に挿入され、その円形導波管1に挿入されていない非挿入部位の端部が円盤状の反射板3に取り付けられている。
誘電体2は一部が円形導波管1の内部に挿入され、その円形導波管1に挿入されていない非挿入部位の端部が円盤状の反射板3に取り付けられている。
円盤状の反射板3は円形導波管1の開口面1aと正対する位置に配置され、円形導波管1の開口面1aから放射された電波を主反射鏡5に向けて反射する。反射板3の反射面の中心部には金属の突起3aが設けられている。
第2の導波路である環状の導波路4は円盤状の反射板3の周囲に設けられ、その反射板3に反射された電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形する。
環状の導波路4の内周面には径方向の溝4aが施され、その溝4aの深さは用いている電波の周波数において4分の1波長に相当する長さである。
なお、円盤状の反射板3と金属の突起3a及び環状の導波路4から一次放射器の放射導波路が構成されている。
主反射鏡5は円盤状の反射板3と正対する位置に配置され、環状の導波路4により放射特性が成形された電波を反射する。
第2の導波路である環状の導波路4は円盤状の反射板3の周囲に設けられ、その反射板3に反射された電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形する。
環状の導波路4の内周面には径方向の溝4aが施され、その溝4aの深さは用いている電波の周波数において4分の1波長に相当する長さである。
なお、円盤状の反射板3と金属の突起3a及び環状の導波路4から一次放射器の放射導波路が構成されている。
主反射鏡5は円盤状の反射板3と正対する位置に配置され、環状の導波路4により放射特性が成形された電波を反射する。
次に動作について説明する。
まず、円形導波管1の端子P1から例えば基本モードの電波が入力されると、その電波が円形導波管1の内部を伝搬して、円形導波管1の開口面1aから円盤状の反射板3に向けて放射される。
この際、円形導波管1は金属で構成されているので、円形導波管1の内部に電波が入力されると、円形導波管1が電波に対して電気壁の作用を施すことになる。
電気壁の作用により、円形導波管1の内部を伝搬する電波の電界方向には図3に示すような歪が生じる。ただし、図3(a)は円形導波管1を側面から見たときの電界方向を示し、図3(b)は円形導波管1を上面から見たときの電界方向を示している。
まず、円形導波管1の端子P1から例えば基本モードの電波が入力されると、その電波が円形導波管1の内部を伝搬して、円形導波管1の開口面1aから円盤状の反射板3に向けて放射される。
この際、円形導波管1は金属で構成されているので、円形導波管1の内部に電波が入力されると、円形導波管1が電波に対して電気壁の作用を施すことになる。
電気壁の作用により、円形導波管1の内部を伝搬する電波の電界方向には図3に示すような歪が生じる。ただし、図3(a)は円形導波管1を側面から見たときの電界方向を示し、図3(b)は円形導波管1を上面から見たときの電界方向を示している。
図2(a)の例では、円形導波管1の内部には誘電体2が挿入されているので、円形導波管1の端子P1から入力された電波は、円形導波管1の内部の誘電体2を通じて伝搬されることになるが、円形導波管1の内部が空洞である場合よりも、円形導波管1の管径を細くすることができる。
円形導波管1の開口面1aから放射された電波は、円盤状の反射板3に反射されて、その大部分が主反射鏡5に放射される。
反射板3の中心部には金属の突起3aが設けられているので、円形導波管1の開口面1aから放射された電波が反射板3に反射されて円形導波管1に戻る電波は、ほとんど存在しない。
反射板3の中心部には金属の突起3aが設けられているので、円形導波管1の開口面1aから放射された電波が反射板3に反射されて円形導波管1に戻る電波は、ほとんど存在しない。
円盤状の反射板3に反射された電波は、電界方向が歪んだままであるが、円盤状の反射板3の周囲に環状の導波路4が設けられているので、環状の導波路4により電界方向の歪みが解消されて、その電波の放射特性が回転対称な放射特性に成形される。
即ち、環状の導波路4の内周面には径方向の溝4aが施されており、その溝4aの深さが用いている電波の周波数において4分の1波長に相当する長さであるので、図4(a)に示すように、環状の導波路4の内周面には、電流が流れない磁気壁が形成される。
この磁気壁の作用により、環状の導波路4の内側を通る電波に対して、電気壁の作用による歪を打ち消すような反対方向の歪が加えられる(図4(b)を参照)。
この結果、電気壁の作用と磁気壁の作用が中和されるため、図5に示すように、電界方向の歪みが解消されて、その電波の放射特性が回転対称な放射特性に成形される。
この磁気壁の作用により、環状の導波路4の内側を通る電波に対して、電気壁の作用による歪を打ち消すような反対方向の歪が加えられる(図4(b)を参照)。
この結果、電気壁の作用と磁気壁の作用が中和されるため、図5に示すように、電界方向の歪みが解消されて、その電波の放射特性が回転対称な放射特性に成形される。
なお、この実施の形態1では、溝4aの深さが用いている電波の周波数において4分の1波長に相当する長さであるが、図6に示すように、溝4aの深さがλ/4,3λ/4,5λ/4,・・・のとき、即ち、(2n−1)×λ/4(ただし、n=1,2,3,・・・)のとき、磁気壁の作用が最大になるので、溝4aの深さは必ずしも電波の周波数の4分の1波長である必要はなく、(2n−1)×λ/4であればよい。ただし、λは波長である。
環状の導波路4により回転対称な放射特性に成形された電波は、主反射鏡5により反射されて、所定の方向に放射される。
なお、主反射鏡5により反射される電波の放射特性は、回転対称な放射特性である。
なお、主反射鏡5により反射される電波の放射特性は、回転対称な放射特性である。
逆に、受信動作の場合は、アンテナの可逆性により、所定の方向から放射特性が回転対称な電波(受信電波)が主反射鏡5に放射されると、その電波は主反射鏡5に反射されて円盤状の反射板3に放射される。
この際、その電波が環状の導波路4の内側を通ると、磁気壁の作用により、その電波に対して歪が加えられる。
この際、その電波が環状の導波路4の内側を通ると、磁気壁の作用により、その電波に対して歪が加えられる。
環状の導波路4により歪が加えられた電波は、円盤状の反射板3に反射されて、円形導波管1の開口面1aに向けて放射される。
円形導波管1の開口面1aから入射された電波は、その円形導波管1の内部を伝搬して端子P1から放射される。
この際、その電波が円形導波管1の内部を伝搬すると、電気壁の作用により、その電波に対して磁気壁の作用による歪を打ち消すような反対方向の歪が加えられる。
円形導波管1の開口面1aから入射された電波は、その円形導波管1の内部を伝搬して端子P1から放射される。
この際、その電波が円形導波管1の内部を伝搬すると、電気壁の作用により、その電波に対して磁気壁の作用による歪を打ち消すような反対方向の歪が加えられる。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、円形導波管1の開口面1aから放射された電波を反射する円盤状の反射板3を円形導波管1の開口面1aと正対する位置に配置する他に、その円盤状の反射板3に反射された電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形する環状の導波路4を円盤状の反射板3の周囲に設けるように構成したので、回転対称な放射特性を得るために、数多くの溝4aを施す必要がある場合でも、円盤状の反射板3の径方向を大きくする必要がない。このため、副反射鏡の存在がサイドローブレベルの上昇と利得劣化の原因にならず、高利得化や低交差偏波化や低サイドローブ化を図ることができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、環状の導波路4の内周面に径方向の溝4aが施され、その溝4aの深さが電波の4分の1波長に相当する長さであるので、環状の導波路4の径方向の幅を小さくすることができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、円形導波管1の内部に誘電体2の一部が挿入され、その円形導波管1に挿入されていない誘電体2の非挿入部位の端部が円盤状の反射板3に取り付けられているので、円形導波管1の内部が空洞である場合よりも、円形導波管1の電波の伝搬率が高められ、円形導波管1の管径を細くすることができる効果を奏する。
また、円盤状の反射板3が誘電体2を介して円形導波管1と固定されているため、金属支柱などの支持構造が不要となる。金属支柱により円盤状の反射板3が固定される場合と比較して、金属支柱からの散乱等による影響がなくなるため、高利得化や低サイドローブ化や低サイドローブ化が可能になる。
また、円盤状の反射板3が誘電体2を介して円形導波管1と固定されているため、金属支柱などの支持構造が不要となる。金属支柱により円盤状の反射板3が固定される場合と比較して、金属支柱からの散乱等による影響がなくなるため、高利得化や低サイドローブ化や低サイドローブ化が可能になる。
さらに、この実施の形態1によれば、反射板3の反射面の中心部に金属の突起3aが設けられているので、円形導波管1の開口面1aから放射された電波が円形導波管1にほとんど戻ることなく空間に放射され、電波の放射効率を高めることができる効果を奏する。
なお、この実施の形態1では、導波管が円形導波管1であるものについて示したが、方形導波管であってもよく、同様の効果を奏することができる。
ここでは、環状の導波路4に設けられた溝4aが複数あり、さらに、金属突起3aが環状の導波路4の端部よりも反射板3側に配置された場合の構成図を例示して説明したが、これに限らず、図2(b)に示すように、溝4aが1つである場合、また、金属突起3aが環状の導波路4の端部よりも円形導波管1側に伸びている構成でもよく、上記同様の動作により同様の効果を奏することができる。
ここでは、環状の導波路4に設けられた溝4aが複数あり、さらに、金属突起3aが環状の導波路4の端部よりも反射板3側に配置された場合の構成図を例示して説明したが、これに限らず、図2(b)に示すように、溝4aが1つである場合、また、金属突起3aが環状の導波路4の端部よりも円形導波管1側に伸びている構成でもよく、上記同様の動作により同様の効果を奏することができる。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2によるアンテナ装置を示す構成図であり、図8はこの発明の実施の形態2によるアンテナ装置のアンテナ一次放射器を示す構成図である。
図において、図1及び図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
円盤状の反射板6は円形導波管1の開口面1aと正対する位置に配置され、円形導波管1の開口面1aから放射された電波を主反射鏡5に向けて反射する。反射板6の反射面の中心部には金属の突起6aが設けられている。
また、反射板6の反射面には垂直方向の溝6bが施され、その溝6bの深さは電波の周波数の4分の1波長に相当する長さである。
図7はこの発明の実施の形態2によるアンテナ装置を示す構成図であり、図8はこの発明の実施の形態2によるアンテナ装置のアンテナ一次放射器を示す構成図である。
図において、図1及び図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
円盤状の反射板6は円形導波管1の開口面1aと正対する位置に配置され、円形導波管1の開口面1aから放射された電波を主反射鏡5に向けて反射する。反射板6の反射面の中心部には金属の突起6aが設けられている。
また、反射板6の反射面には垂直方向の溝6bが施され、その溝6bの深さは電波の周波数の4分の1波長に相当する長さである。
次の動作について説明する。
上記実施の形態1では、環状の導波路4の内周面に径方向の溝4aを施すことにより、磁気壁を形成するものについて示したが、円盤状の反射板6の反射面に垂直方向の溝6bを施しても、磁気壁を形成することができる。
上記実施の形態1では、環状の導波路4の内周面に径方向の溝4aを施すことにより、磁気壁を形成するものについて示したが、円盤状の反射板6の反射面に垂直方向の溝6bを施しても、磁気壁を形成することができる。
このように、円盤状の反射板6の反射面に垂直方向の溝6bを施せば、環状の導波路4の内周面に施す径方向の溝4aの個数を減らすことができる。
環状の導波路4の長さを長くすると、主反射鏡5に放射する電波のビーム径が小さくなり、環状の導波路4の長さを短くすると、主反射鏡5に放射する電波のビーム径が大きくなる。
したがって、例えば、環状の導波路4の長さを長くしたくないが、多くの溝を施す必要があるような場合には(電波の周波数によって必要とする溝の個数が異なる)、円盤状の反射板6の反射面に垂直方向の溝6bを施すようにする。
環状の導波路4の長さを長くすると、主反射鏡5に放射する電波のビーム径が小さくなり、環状の導波路4の長さを短くすると、主反射鏡5に放射する電波のビーム径が大きくなる。
したがって、例えば、環状の導波路4の長さを長くしたくないが、多くの溝を施す必要があるような場合には(電波の周波数によって必要とする溝の個数が異なる)、円盤状の反射板6の反射面に垂直方向の溝6bを施すようにする。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、円盤状の反射板6の反射面に垂直方向の溝6bを施すようにしているので、主反射鏡5に放射する電波のビーム径を必要以上に小さくすることなく、所望の個数の溝を施すことができる効果を奏する。
実施の形態3.
上記実施の形態1,2では、円形導波管1に挿入されていない誘電体2の非挿入部位の端部が円盤状の反射板3に取り付けられている(例えば、接着剤などにより取り付けられる)ものについて示したが、図9及び図10に示すように、円盤状の反射板6と誘電体2と円形導波管1が誘電体ネジ7によって固定されるようにしてもよい。
上記実施の形態1,2では、円形導波管1に挿入されていない誘電体2の非挿入部位の端部が円盤状の反射板3に取り付けられている(例えば、接着剤などにより取り付けられる)ものについて示したが、図9及び図10に示すように、円盤状の反射板6と誘電体2と円形導波管1が誘電体ネジ7によって固定されるようにしてもよい。
これにより、円盤状の反射板6と円形導波管1を確実に固定することができるが、誘電体ネジ7が電波に与える影響を軽減するため、4本の誘電体ネジ7を使用する場合、4本の誘電体ネジ7が偏波の向きと45度異なる位置に配置されるようにしている。
なお、この実施の形態3では、誘電体ネジ7を偏波の向きと45度の異なる位置に配置されるようにしているが、誘電体ネジ7を偏波の向きと0度の位置に配置してもよく、同様の効果を奏することができる。
なお、この実施の形態3では、誘電体ネジ7を偏波の向きと45度の異なる位置に配置されるようにしているが、誘電体ネジ7を偏波の向きと0度の位置に配置してもよく、同様の効果を奏することができる。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、環状の導波路4を円盤状の反射板3の周囲に設けているものについて示したが、図11及び図12に示すように、内周面がラッパ状に形成されている環状の導波路4を円盤状の反射板3の周囲に設けるようにしてもよい。
このように、環状の導波路4の内周面をラッパ状に形成、即ち、環状の導波路4の内周面を所定の角度をもって形成することにより、主反射鏡5に放射する電波のビーム径を所望のビーム径にすることができる効果を奏する。
上記実施の形態1〜3では、環状の導波路4を円盤状の反射板3の周囲に設けているものについて示したが、図11及び図12に示すように、内周面がラッパ状に形成されている環状の導波路4を円盤状の反射板3の周囲に設けるようにしてもよい。
このように、環状の導波路4の内周面をラッパ状に形成、即ち、環状の導波路4の内周面を所定の角度をもって形成することにより、主反射鏡5に放射する電波のビーム径を所望のビーム径にすることができる効果を奏する。
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5によるアンテナ装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
円形導波管1の外周面に溝1bが施され、その溝1bの深さは電波の周波数の4分の1波長に相当する長さである。
図13はこの発明の実施の形態5によるアンテナ装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
円形導波管1の外周面に溝1bが施され、その溝1bの深さは電波の周波数の4分の1波長に相当する長さである。
上記実施の形態1〜4では、円形導波管1の外周面に溝1bが施されていないので、円盤状の反射板3,6に反射された電波が、円形導波管1の電気壁の作用を受けながら主反射鏡5に放射される。
しかし、この実施の形態5では、円形導波管1の外周面に溝1bを施して磁気壁を形成しているので、円形導波管1の外周面に電流が流れなくなる。そのため、円形導波管1からの再放射がなくなるので、円形導波管1からの不要な放射がなくなる。
しかし、この実施の形態5では、円形導波管1の外周面に溝1bを施して磁気壁を形成しているので、円形導波管1の外周面に電流が流れなくなる。そのため、円形導波管1からの再放射がなくなるので、円形導波管1からの不要な放射がなくなる。
ただし、図14のように、溝1bを円形導波管1の外周面に形成すると、円盤状の反射板3に反射された電波が、溝1bの側面に反射されて円盤状の反射板3に戻ることがある。
そこで、この実施の形態5では、図15に示すように、円盤状の反射板3側に位置する溝1bの側面にテーパー1cを形成するようにしている。
これにより、円盤状の反射板3に反射された電波が、溝1bの側面に反射されて円盤状の反射板3に戻ることを防止することができる効果を奏する。
そこで、この実施の形態5では、図15に示すように、円盤状の反射板3側に位置する溝1bの側面にテーパー1cを形成するようにしている。
これにより、円盤状の反射板3に反射された電波が、溝1bの側面に反射されて円盤状の反射板3に戻ることを防止することができる効果を奏する。
以上のように、この発明に係るアンテナ装置は、主としてVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯及びミリ波帯の電波を送受信するに際して、電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形する必要があるものに適している。
Claims (13)
- 電波を伝送する第1の導波路と、上記第1の導波路の開口面から放射された電波を反射する円盤状の反射板と、上記反射板の周囲に設けられ、上記反射板に反射された電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形する環状の第2の導波路とを備えたアンテナ装置。
- 第2の導波路の内周面に径方向の溝が施され、その溝の深さが電波の周波数の4分の1波長に相当する長さであることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
- 第1の導波路が円形導波管であることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 第1の導波路の内部に誘電体の一部が挿入され、その第1の導波路に挿入されていない誘電体の非挿入部位の端部が円盤状の反射板に取り付けられていることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 円盤状の反射板と誘電体と第1の導波路が誘電体ネジによって固定されていることを特徴とする請求項4記載のアンテナ装置。
- 2n本(n=1,2,3・・・)の誘電体ネジが使用され、2n本の誘電体ネジが偏波の向きに対して対称となる位置に配置されていることを特徴とする請求項5記載のアンテナ装置。
- 円盤状の反射板の反射面に溝が施され、その溝の深さが電波の周波数の4分の1波長に相当する長さであることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
- 第2の導波路の内周面がラッパ状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
- 円盤状の反射板の反射面に金属の突起が設けられていることを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 電波を伝送する第1の導波路と、上記第1の導波路の開口面と正対する位置に配置され、上記第1の導波路の開口面から放射された電波を反射する円盤状の反射板と、上記反射板の周囲に設けられ、上記反射板に反射された電波の放射特性を回転対称な放射特性に成形する環状の第2の導波路と、上記円盤状の反射板と正対する位置に配置され、上記環状の反射板により放射特性が成形された電波を反射する主反射鏡とを備えたアンテナ装置。
- 第2の導波路の内周面に径方向の溝が施され、その溝の深さが電波の周波数の4分の1波長に相当する長さであることを特徴とする請求項10記載のアンテナ装置。
- 第1の導波路の外周面に溝が施され、その溝の深さが電波の周波数の4分の1波長に相当する長さであることを特徴とする請求項10記載のアンテナ装置。
- 円盤状の反射板側に位置する溝の側面にテーパーが形成されていることを特徴とする請求項12記載のアンテナ装置。
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