JPWO2006059638A1 - 抗hiv薬、これを構成するポリペプチド、ポリペプチドをコードする遺伝子、抗hiv薬の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、アクチノヒビン多量体を含むことを特徴とする抗HIV薬、アクチノヒビン多量体であるポリペプチド、それをコードする遺伝子及び抗HIV薬の製造方法であり、合胞体形成を阻害することによる抗HIV薬であってさらに効果を高めた抗HIV薬の提供を目的とする。

Description

本発明は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV:human immuno deficiency virus)に対する抗ウイルス薬(抗HIV薬)、これを構成するポリペプチド、このポリペプチドをコードするDNA、このDNAを用いて形質転換した形質転換体及び前記抗HIV薬の製造方法に関する。特にHIV−1ウイルスに対する抗ウイルス薬(抗HIV薬)、これを構成するポリペプチド、このポリペプチドをコードするDNA、このDNAを用いて形質転換した形質転換体及び前記抗HIV薬の製造方法に関する。
現在、HIVウイルスにより引き起こされる後天性免疫不全症候群(AIDS)に対する治療剤としては、逆転写酵素阻害剤及びプロテアーゼ阻害剤が用いられている。
逆転写酵素阻害剤は、ヌクレオチド系阻害剤と非ヌクレオチド系阻害剤に大別されるが、ヌクレオチド系阻害剤の長期投与は重篤な副作用を示し、投与開始後1年程度で耐性株が出現することが知られている。また、非ヌクレオチド系阻害剤は、副作用は少ないが作用の特異性が高いために、耐性株が早期に出現する。一方、プロテアーゼ阻害剤は単独でも良好な抗ウイルス活性を示すが、その効果はおおむね一時的で、HIVプロテアーゼのアミノ酸配列の変異による感受性の低下が見られる。また、体内での安定性が低いこと及び消化器障害などの副作用の点で問題がある。
HIVの感染は、HIV表面蛋白質であるglycoprotein120(gp120)と、宿主細胞表面の受容体であるCD4との結合を介して、宿主細胞に接着して細胞内へ侵入することにより成立する。したがって、gp120とCD4の結合を阻害する物質はHIVと細胞の接着を阻害し、HIVの感染を防御できると期待されるため、gp120とCD4との結合を阻害する試みがなされた。一例として、可溶性のCD4を遺伝子工学的に作成して、ヒトの体内に投与するような試みなども行なわれた。しかしながら、このような方法では試験管内では阻害活性が認められるものの、生体内では半減期が短いなどの理由で、抗HIV活性は認められなかった。また、ヒトのCD4をマウスの細胞に発現させても感染が起こらないことが明らかとなり、第2の接着分子の存在が示唆されていた。
近年、この第2の受容体が、一群のケモカイン受容体であるとの報告が相次いだ。HIVは、マクロファージ指向性を示す株(M−トロピックHIV)とT細胞株指向性を示す株(T−トロピックHIV)の2種類に大別されるが、これらのウイルス株間に見られる細胞指向性の差が、第2受容体の分子種の違いによることが示された。すなわち、標的細胞が第2受容体としてCCケモカイン受容体5(CCR5:M−トロピックHIV受容体)またはCXCケモカイン受容体4(CXCR4:T−トロピックHIV受容体)のいずれを発現しているかの違いにより、決定されることが明らかとなった。これらの新たな知見から現在、HIVの標的細胞への侵入様式は次のように考えられている。まず、gp120とCD4が結合し、続いて宿主細胞のCCR5又はCXCR4と結合する。これによりgp120の構造が変化してglycoprotein41(gp41)が裸出し、細胞膜と融合することにより感染が成立する。また、該当するケモカインはHIVのケモカイン受容体への結合を競合的にブロックし、HIVの感染を抑制する。この一連の発見は感染と発症の機構の解明を加速しただけでなく、抗HIV戦略にも新たな視点を提供した。
かかる視点の下、本発明者は、微生物の生産する代謝産物の中から探索し、放線菌菌株K97−0003株(1998年12月9日に、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(日本国,305−8566,茨城県つくば市東1丁目1番地中央第6)に受託番号FERM BP−6670として寄託)の培養液が、優れたHIV阻害活性を有することを見出し、その活性成分が上に概説する機構の合胞体形成を阻害する物質であることを示した(特許文献1:国際公開第00/52043号パンフレット)。
国際公開第00/52043号パンフレット
本発明は、合胞体形成を阻害することによる抗HIV薬であってWO00/52043のポリペプチドよりもさらに効果を高めた抗HIV薬の提供を目的とする。
本発明者は、WO00/52043で開示する114アミノ酸残基のポリペプチド(配列番号1)についてさらに検討を行なった結果、その多量体がより大きな抗HIV効果を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の抗HIV薬、ポリペプチド、塩基配列、形質転換体及び抗HIV薬の製造方法を提供する。
1.アクチノヒビン多量体を含むことを特徴とする抗HIV(ヒト免疫不全ウイルス)薬。
2.アクチノヒビン多量体が、
(a)配列番号1で表わされるポリペプチド、及び
(b)(a)のアミノ酸配列中の1個または複数のアミノ酸が欠失もしくは置換され、または付加されてなる合胞体形成阻害活性を有するホモログ
から選択される複数のポリペプチド(同一であっても異なっていてもよい)を
50個以下のアミノ酸からなるリンカーで連結したものである前記1記載の抗HIV薬。
3.アクチノヒビン多量体がアクチノヒビン2量体である前記1または2記載の抗HIV薬。
4.前記リンカーが配列番号2で表わされるペプチド鎖である前記1〜3のいずかに記載の抗HIV薬。
5.さらにHisタグを含む前記1〜4のいずかに記載の抗HIV薬。
6.前記1〜5のいずれかに記載の抗HIV薬に対応するポリペプチド。
7.前記6に記載のポリペプチドをコードする塩基配列またはその相補鎖。
8.前記7に記載の塩基配列を宿主細胞に導入した形質転換体。
9.宿主細胞が大腸菌または放線菌である前記8に記載の形質転換体。
10.Escherichia coli BL21(DE3)pLysS/pET30:dAH株(独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター受託番号FERM BP−10161)である前記9に記載の形質転換体。
11.前記9〜10に記載の形質転換体を培養して形質転換体内または培養物中に前記6に記載のポリペプチドを産生させ、これを単離することを含む前記1〜5のいずれかに記載の抗HIV薬の製造方法。
抗HIV薬
本発明の第1の実施形態では、アクチノヒビン多量体を含むことを特徴とする抗HIV薬が提供される。ここで、アクチノヒビンは、
(a)配列番号1で表わされるポリペプチド、及び
(b)(a)のアミノ酸配列中の1個または複数のアミノ酸が欠失もしくは置換され、または付加されてなる合胞体形成阻害活性を有するホモログを意味する。
上記(b)に挙げるアミノ酸配列の一部が欠損、置換し、若しくは付加されたポリペプチドとは、配列番号1記載のアミノ酸配列と、少なくとも20%、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは80%以上、最も好ましくは90%以上のアミノ酸配列の相同性を有するポリペプチドを意味する。合胞体形成阻害活性が示される限りにおいて、アミノ酸の欠失、置換または付加は、任意の場所で生じ得る。
また、配列番号1で表わされるポリペプチドは3つの相同ドメイン(配列番号1中、1〜38、39〜76及び77〜114)から構成されており、アクチノヒビン多量体(n量体)に1または2個の相同ドメインが付加されたものも含まれる。アクチノヒビン多量体(n量体)に含まれるアクチノヒビン単位の数(n)は、合胞体形成阻害活性を示す限りにおいて特に限定されないが、精製時の取扱性等を考慮して通常は6量体以下、好ましくは3量体以下、例えば、2量体である。
合胞体形成阻害活性は、適宜、測定され得るが、例えば、
(α)エンベロープ糖タンパク質(gp120、gp41)を発現した細胞(例えば、HeLa細胞)と
(β)CD4、HIV−1の侵入に必須なHIV−1の補助受容体(CXCR4またはCCR5)遺伝子を発現した細胞(例えば、HeLa細胞)
との融合の有無によって判定できる。実際的には、さらに、上記(α)に転写活性化タンパク質(Tat)遺伝子を、上記(β)にHIVのLTR(末端反復配列)とベータガラクトシダーゼ遺伝子を導入したものを用いる。このような細胞を用いることにより、細胞のHIV感染に伴いベータガラクトシダーゼが活性化するために、ベータガラクトシダーゼの基質であるX−gal(5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−ベータ−ガラクトシド)の呈色により合胞体形成(HIV感染)の有無が判別できる。
また、本発明においてアクチノヒビン多量体とは、上記(a)または(b)のアミノ酸配列が直接に、または任意のリンカー配列を介して連結したものを意味し、さらに、ポリペプチドの精製や取扱に有用な配列を含んでもよい。
リンカー配列は、多量体の抗HIV作用を害しないものであれば特に限定されないが、通常、50個以下、好ましくは20個以下、より好ましくは15個以下のアミノ酸残基からなる配列である。例えば、配列番号2によって示されるポリペプチドが含まれる。従って、本発明のアクチノヒビン多量体には、配列番号1のポリペプチド−配列番号2のリンカー配列−配列番号1のポリペプチドからなるポリペプチド(配列番号3として示す)が含まれる。このポリペプチドは2量体であるが、3量体以上の構造も同様である。
また、ポリペプチドの精製や取扱に有用な付加配列の例としては、Hisタグが挙げられる。その他、GSTタグも使用できるが、一般にこれらの修飾配列は抗HIV作用を低下させる。Hisタグは例えば、Hisタグである。
アクチノヒビン多量体が優れた活性を示す理由は明らかではないが、アクチノヒビンはgp120の高マンノース糖鎖に結合することが明らかになっており、クラスターとしての結合が抗HIV効果を高めている可能性が考えられる。
ポリペプチド
本発明の第2の実施形態では、アクチノヒビン多量体を含むことを特徴とする上記抗HIV薬に対応するポリペプチドが提供される。ポリペプチドの詳細は抗HIV薬として説明したものと同様である。
塩基配列
本発明の第3の実施形態では、上記ポリペプチドをコードする塩基配列またはその相補鎖が提供される。
例えば、本発明により提供される塩基配列には、配列番号3のポリペプチドに対応する配列番号4の塩基配列(終止コドンを含む)が含まれるが、より一般的には、
(a')配列番号1で表わされるポリペプチドをコードする塩基配列、及び
(b')(a')のアミノ酸配列中の1個または複数のアミノ酸が欠失もしくは置換され、または付加されてなる合胞体形成阻害活性を有するホモログをコードする塩基配列
から選択されるアクチノヒビンコード領域(複数個)を、リンカー配列をコードする塩基配列で連結した塩基配列が提供される。
ここで、ホモログ、リンカー配列及び合胞体形成阻害活性の意義は上記の通りである。例えば、ホモログは、配列番号1記載のアミノ酸配列をコードする塩基配列と、少なくとも20%、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは80%以上、最も好ましくは90%以上の相同性を有する。また、前述の通り、アクチノヒビン単量体は3個の相同ドメインからなるが、多量体相当の塩基配列に1または2個の相同ドメインに相当する塩基配列が付加されたものでもよい。塩基配列に含まれるアクチノヒビンコード領域の数(n)は、最終的に得られるアクチノヒビン多量体が合胞体形成阻害活性を示す限りにおいて特に限定されないが、上記の通り、精製時の取扱性等を考慮して通常は6以下、好ましくは3以下、例えば、2である。
さらに、本発明による塩基配列は、ポリペプチドの産生に有用な配列も含んでもよい。例えば、生物体内でアクチノヒビン多量体を発現させる際に最初に前駆体ポリペプチドとして形成し、翻訳後修飾してアクチノヒビン多量体を成熟タンパク質として得ることが必要または有利な場合は、そのような塩基配列を含んでもよい。このような塩基配列としては、微生物外への分泌に用いられるシグナルペプチド配列領域が挙げられる。また、ポリペプチドの精製、取扱に有用な配列も含んでもよい。このような塩基配列としては、Hisタグに相当する塩基配列が挙げられる。
なお、本願において、ポリペプチドをコードする塩基配列とは、縮重コドンのいずれによりコードされるものでもよいが、次項で述べる形質転換体中での発現に適した塩基配列であることが好ましい。また、塩基配列は以上のいずれかの相補鎖であってもよい。
形質転換体
本発明の第4の実施形態では、上記塩基配列を宿主細胞に導入した形質転換体が提供される。形質転換体は、アクチノヒビン多量体を安定して発現できるものであればよく、大腸菌、放線菌その他の細菌、真菌、酵母、動物細胞、昆虫細胞等が挙げられ、また、細胞融合、遺伝子操作などの手法により予め細胞工学的に変異させた細胞も、本発明の形質転換体の宿主に含まれる。
特に好ましくは、宿主細胞は、大腸菌及び放線菌であり、このような形質転換体の一例としては、Escherichia coli BL21(DE3)pLysS/pET30:dAH株(2004年11月10日に、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(日本国,305−8566,茨城県つくば市東1丁目1番地中央第6)に受託番号FERM BP−10161として寄託された。)が挙げられる。
形質転換体は当技術分野で知られている任意の方法により作成できる(例えば、Joseph Sambrook et al., "Molecular Cloning", 3rd Ed.(Cold Spring Harbor Laboratory Press(2001))参照)。
抗HIV薬の製造方法
本発明の第4の実施形態では、前記形質転換体を培養して形質転換体内または培養物中に前記ポリペプチドを産生させ、これを単離することを含むアクチノヒビン多量体抗HIV薬の製造方法が提供される。
本発明の形質転換体の培養に際しては、その形質転換体の培養に用いられる通常の培養方法が適用される。用いる培地は形質転換体の資化し得る炭素源、窒素源、無機物などを程よく含有する培地であれば天然培地、合成培地いずれも用いることができる。
炭素源としては、グルコース、マンノース、マルトース、糖蜜などの炭水化物、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、フマール酸などの有機酸、メタノール、エタノールなどのアルコール、メタン、エタン、プロパン、n−パラフィンなどの炭化水素、グルタミン酸などのアミノ酸あるいはグリセロールなどが用いられる。
窒素源としては塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウムなどのアンモニウム塩、アスパラギン酸、グルタミン、シスチン、アラニンなどのアミノ酸、尿素、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コーン・スチープ・リカー、大豆粉、ソルブル・ベジタブル・プロテイン、綿実油、大豆カゼイン、カザミノ酸、ファーマメディアなどが用いられる。無機物としてはリン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、硫酸銅、硫酸コバルト、硫酸亜鉛、パントテン酸カルシウム、モリブデン酸アンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、塩化コバルト、食塩などが用いられる。その他必要に応じて培地に微量の金属塩、ビタミン、サイアミンなど菌体の増殖あるいはアクチノヒビン多量体の生産を促進する物質を加えることができる。また形質転換体が特定の物質を要求する場合は、生育に必要なものを加えることが必要である。これらのものはアクチノヒビン多量体の生産に役立つものであればよく、例えば、形質転換体、特に、大腸菌や放線菌の培養材料として公知のものはすべて用いることができる。
形質転換体、特に微生物の大量培養には液体培地を用いた振盪培養法、通気撹拌培養法などが好ましい。培養温度は形質転換体が発育し、アクチノヒビン多量体を生産できる範囲で適用できる。培養は形質転換体の性質に応じて、適宜選択して行なうことができる。培養物中のアクチノヒビン多量体が培養液中に存在する場合には、菌体を含む培養液をそのまま採取し、利用することもできるが、一般には常法にしたがって、ろ過、遠心分離などにより培養液中のアクチノヒビン多量体と形質転換体とを分離した後のアクチノヒビン多量体溶液が使用される。アクチノヒビン多量体が形質転換体内に存在する場合は、得られた培養物をろ過または遠心分離などの手段により、菌体を採取し、次いでこの菌体を機械的方法またはリゾチームなどの酵素的方法で破壊し、また必要に応じてEDTA等のキレート剤および/または界面活性剤を添加して形質転換体細胞を可溶化して、水溶液として分離採取する。
このようにして得たアクチノヒビン多量体含有溶液を、例えば、減圧濃縮、膜濃縮、更に、硫安、硫酸ナトリウムなどの塩析処理、あるいは親水性有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、アセトンなどによる分別沈殿法により沈殿せしめればよい。次いで、この沈殿物を水に溶解し、半透膜にて透析せしめて、より低分子量の不純物を除去することができる。また吸着剤あるいはゲルろ過剤などによるゲルろ過、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィーにより精製してもよい。特にHisタグを含むアクチノヒビン多量体を産生させる態様では、Ni、Zn、Cu、CoなどHisタグに対する親和性の高い固定相を有するカラムにより精製可能である。
これらの手段を用いて得られるアクチノヒビン多量体含有溶液を、減圧濃縮、凍結乾燥等で処理することより、精製されたアクチノヒビン多量体を得ることができる。また、必要に応じて、アクチノヒビン多量体に付加されたペプチド(例えば、Hisタグ)を除去してもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、これらは本発明を制限するものではない。
実施例1
(1)アクチノヒビン2量体をコードする遺伝子の構築
図1に示した手順に従って、配列番号3で表わされるアクチノヒビン2量体をコードする遺伝子(配列番号4)を構築した。
はじめに、2個のアクチノヒビン遺伝子を連結するための13アミノ酸残基をコードするリンカー遺伝子を次のようにして作成した。
すなわち、合成オリゴヌクレオチドLink−sen(配列番号5)及びLink−asn(配列番号6)をそれぞれの3’末端側と5’末端側に付加されている11塩基の相同配列の部位でアニールさせ、プライマーダイマーを形成させた後、これを94℃30秒、60℃30秒、72℃1分(30サイクル)の条件でPCRを行なった。
次に、アクチノヒビン2量体のN末端側に相当するアクチノヒビン遺伝子(N−AH遺伝子)を、アクチノヒビン生産菌よりクローニングされたAH遺伝子を保持するプラスミド2A3Kを鋳型として、2種の合成オリゴヌクレオチドプライマーAA−1Bam(配列番号7)及びAH−Link(配列番号8)を用いて、94℃30秒、60℃30秒、72℃1分(30サイクル)の条件でPCRにより作成した。得られたN−AH遺伝子はアクチノヒビン遺伝子の3’末端にリンカー遺伝子の5’末端側15塩基対分が付加している。
アクチノヒビン2量体のC末端側に相当するアクチノヒビン遺伝子(C−AH遺伝子)は次のように作成した。すなわち、プラスミド2A3Kを鋳型としてLink−dAH(配列番号9)及びTGAEco(配列番号10)を用いて、94℃30秒、60℃30秒、72℃1分の条件(30サイクル)でPCRを行なった。得られたC−AH遺伝子は、アクチノヒビン遺伝子の5’末端にリンカー遺伝子の3’末端側15塩基が付加されている。
リンカー遺伝子とC−AH遺伝子を鋳型とし、既出の合成オリゴヌクレオチドであるLink−sen及びTGAEcoを用いてSOE法(Horton, R.M., Hunt, H.D., Ho, S.N., Pullen, J.K. and Pease, L.R. Engineering hybrid genes without the use of restriction enzymes: gene splicing by overlap extension. Gene 77, 61〜68 (1989))によるPCRを行ない、アクチノヒビン遺伝子の5’末端にリンカー遺伝子を付加させたL−AH遺伝子を作成した。
このようにして得られたN−AH遺伝子とL−AH遺伝子を、それぞれ制限酵素BamH I、Hind III及びHind III、EcoR Iで消化した。得られた2つのDNA断片をBamH IとEcoR Iで消化した大腸菌クローニングベクターpUC19と混合し、T4 DNAリガーゼを用いて連結した。この溶液で大腸菌JM109を形質転換し、アクチノヒビン2量体遺伝子を含むプラスミドpUC19:dAHを作成した。
(2)アクチノヒビン2量体発現プラスミドの構築
pUC19:dAHを鋳型として、AA−1 LIC(配列番号11)及びTGA 114 LIC(配列番号12)を用いて94℃30秒、60℃30秒、72℃1分の条件(30サイクル)のPCRを行ない、アクチノヒビン2量体遺伝子を増幅した。得られたDNA断片をdGTP存在下でT4DNAポリメラーゼ反応を行なった後、大腸菌発現ベクターpET30 Xa/LICと連結し、アクチノヒビン2量体発現プラスミドpET30:dAHを構築した。
(3)大腸菌によるアクチノヒビン2量体の発現
LA培地には硫酸カナマイシン(KM)、クロラムフェニコール(CM)をそれぞれ終濃度30μg/ml、34μg/mlとなるように加えたものを使用した。
LA培地上に形成されたアクチノヒビン2量体発現プラスミドpET30:dAHで形質転換した大腸菌BL21(DE3)plysS(2004年11月10日に、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(日本国,305−8566,茨城県つくば市東1丁目1番地中央第6)に受託番号FERM BP−10161として寄託した。)のコロニーを2%グルコース、KM(30μg/ml)及びCM(34μg/ml)を含むLB培地1mlに植菌し、37℃で一晩振とう培養した。この菌液8mlをKM(30μg/ml)及びCM(34μg/ml)を含むLB培地800mlに加えて37℃で振とう培養した。O.D.600nmの値が0.3に達したところでイソプロピルβ−チオガラクトピラノシド(IPTG)を終濃度1mMとなるように加え、再び37℃で2時間振とう培養した。
培地を氷水で急冷して大腸菌の増殖を停止させた後、培養液を12,000×gで15分間、4℃で遠心分離し、菌体を集めた。得られた菌体をPBS(−)で2回洗浄した後、−20℃で保存した。
比較例1
(1)アクチノヒビン(単量体)発現プラスミドの構築
プラスミド2A3Kを鋳型として、前記AA−1 LIC(配列番号11)及び前記TGA 114 LIC(配列番号12)を用いて94℃30秒、60℃30秒、72℃1分の条件(30サイクル)のPCRを行ない、配列番号1のアクチノヒビン遺伝子を増幅した。得られたDNA断片をdGTP存在下でT4DNAポリメラーゼ反応を行なった後、大腸菌発現ベクターpET30 Xa/LICと連結し、アクチノヒビン(単量体)発現プラスミドpET30:AHを構築した。
(2)大腸菌によるアクチノヒビン(単量体)の発現
アクチノヒビン2量体発現プラスミドpET30:dAHに代えてアクチノヒビン(単量体)発現プラスミドpET30:AHを用いたほかは、実施例1の(3)と同様な操作により形質転換した大腸菌BL21(DE3)plysSにアクチノヒビン(単量体)を発現させた。
実施例2
以下の手順によりアクチノヒビン融合タンパク質を調製・精製し、その抗HIV効果について試験した。
(1)大腸菌抽出液の調製
実施例1に準じてHis−タグ付アクチノヒビン2量体を菌体内に発現させた大腸菌を結合バッファー(5mMイミダゾール、0.5MNaCl、20mMTris・HCl(pH7.9))10mlに懸濁した。1分毎に30秒間のインターバルをとり、計5分間超音波をかけて菌体を破壊し、得られた菌抽出液を8,370×g、10分間、4℃で遠心分離を行い、上清と沈澱に分けた。得られた沈殿を6Mグアニジン塩酸を含む結合バッファー(以下、結合バッファーDN)に溶解し、8,370×g、10分間、4℃で遠心分離を行い、沈殿を除いた。
(2)金属キレートSepharose 4Bを用いたアフィニティークロマトグラフィー
5mlの金属キレートSepharose 4Bを15ml容プラスチックチューブに入れ、10mlのmilliQ水を加え穏やかに撹拌した後、264×g、3分間、室温で遠心分離し、上清を除いた。5mlのチャージバッファー(50mMNiSO)を加え撹拌して樹脂を活性化し、10mlのmilliQ水で2回洗浄した後、10mlの結合バッファー(DN)で樹脂を平衡化した。
50ml容プラスチックチューブに活性化した樹脂5mlと(1)で調製した試料を混合し、結合バッファー(DN)で全量を50mlとし、室温で1時間穏やかに振とうした。樹脂を10mlの結合バッファー(DN)で洗浄した後カラムに充填し、50mlの結合バッファー(DN)で樹脂を洗浄した。次に、50mlの6Mグアニジン塩酸を含む洗浄バッファー(60mMイミダゾール、0.5MNaCl、20mMTris・HCl(pH7.9))で樹脂を洗浄した後、50mlの6Mグアニジン塩酸を含む溶出バッファー(500mMイミダゾール、0.5MNaCl、20mMTris・HCl(pH7.9))で樹脂に吸着したHisタグ−アクチノヒビン2量体融合タンパク質を溶出した。
(3)ODSカラムクロマトグラフィー
アセトニトリルに懸濁したODS樹脂10mlをカラムに充填し、アセトニトリル:0.01%トリフルオロ酢酸(TFA)の等量混液50mlでカラムを洗浄した後、アセトニトリル:0.01%TFAの5:95混液50mlでカラムを平衡化した。金属セファロースSepharose 4Bで精製したHisタグ−アクチノヒビン2量体融合タンパク質をカラムの上端に乗せ、アセトニトリル:0.01%TFAの5:95混液50mlでカラムを洗浄した後、アセトニトリル:0.01%トリフルオロ酢酸(TFA)の等量混液50mlでカラムに吸着したHisタグ−アクチノヒビン2量体融合タンパク質を溶出した。得られた溶出液を濃縮乾固した後、milliQ水に溶解した。
(4)ODSカラムを用いたHPLC
ODSカラムで脱塩した試料溶液を少量のMilliQ水に溶解し、高速液体クロマトグラフィー(PEGASIL−B 10φ×250mm、SSC センシュー科学株式会社)にかけ、アセトニトリル:0.01%TFAの5:95混液とアセトニトリル:0.01%TFAの70:30混液を用いた30分の直線濃度勾配で、220nmの吸収を検出しながら3ml/分の流速において、12分と16分に出現するピ―クを集めた。この各分画を溶液のpHが中性付近になるまで凍結乾燥を繰り返した後、milliQ水に溶解した。
(5)合胞体形成阻害活性の測定
DME培地で1.6×10細胞/mlに調整したHeLa/CD4/LTR細胞を96穴プレートの各穴に50μlずつ播種し、ここに、無血清DME培地で各段階に希釈した試料溶液を、各穴に10μlずつ添加した。さらに、1.6×10細胞/mlに調製したHeLa135/T−env(TトロピックHIV−1由来エンベロープ糖タンパク質)/Tat細胞を、各穴に50μlずつ接種し、5%CO気流下、37℃で24時間培養した。培養液を除き細胞溶解液20μlずつ各穴に加え、室温で約15分間放置した。発色基質液100μl(o−ニトロフェニル−ベータ−D−ガラクトピラノシド20μlとZ−バッファー(60mMリン酸水素二ナトリウム、40mMリン酸二水素ナトリウム、10mM塩化カリウム、1mM硫酸マグネシウム、50mM2−メルカプトエタノール、pH7.0)80μlの混液)を加えて、37℃で80分間反応させた後、反応停止液2MNaCOを25μlずつ各穴に添加し、PAWER WAVE X340(BIO TEC INSTROMENTS CO.)を用いて405nmにおける吸光度を測定した。得られた吸光度から合胞体形成率を下記の式より求めた。
Figure 2006059638
このようにして得たアクチノヒビン融合タンパク質の合胞体形成に対する50%阻害濃度(IC50)を表1に示す。
なお、上記のHisタグ−アクチノヒビン2量体融合タンパク質の調製と同様の操作により、Hisタグ−アクチノヒビン単量体融合タンパク質も調製し、合胞体形成率を求めた。この結果も併せて表1に示す。
Figure 2006059638
上記の結果から、本発明によるアクチノヒビン2量体融合タンパク質はアクチノヒビン単量体融合タンパク質に比較して2倍以上の合胞体形成阻害能力を有することがわかる。
なお、Hisタグは合胞体形成阻害能力を7〜8分の1程度に低下させることが知られており、Hisタグなしのアクチノヒビン2量体融合タンパク質の合胞体形成50%阻害濃度は0.03μM程度と推定される。
本発明のアクチノヒビン多量体タンパク質は、HIV感染におけるクリティカルな経路である合胞体形成を阻害する。これは、アクチノヒビンによる合胞体形成阻害と同様な作用機序によるものと考えられるため、T−トロピックHIVのみならず、M−トロピックHIVの感染をも防止すると考えられる。また、例えば、本発明のアクチノヒビン2量体タンパク質の抗HIV効果はアクチノヒビン単量体融合タンパク質に比較して2倍以上であり、非常に少量で顕著な効果を示す。このように、本発明によれば、AIDSの予防、治療薬として利用することが可能な抗HIV薬ポリペプチドが提供される。また、本発明のアクチノヒビン多量体タンパク質をコードする遺伝子は、種々の宿主に導入して組み換えアクチノヒビン多量体タンパク質として生産することが可能であり容易に生産することが可能である。
アクチノヒビン2量体の構築方法をまとめた説明図である。

Claims (11)

  1. アクチノヒビン多量体を含むことを特徴とする抗HIV(ヒト免疫不全ウイルス)薬。
  2. アクチノヒビン多量体が、
    (a)配列番号1で表わされるポリペプチド、及び
    (b)(a)のアミノ酸配列中の1個または複数のアミノ酸が欠失もしくは置換され、または付加されてなる合胞体形成阻害活性を有するホモログ
    から選択される複数のポリペプチド(同一であっても異なっていてもよい)を
    50個以下のアミノ酸からなるリンカーで連結したものである請求項1記載の抗HIV薬。
  3. アクチノヒビン多量体がアクチノヒビン2量体である請求項1または2記載の抗HIV薬。
  4. 前記リンカーが配列番号2で表わされるペプチド鎖である請求項1〜3のいずかに記載の抗HIV薬。
  5. さらにHisタグを含む請求項1〜4のいずかに記載の抗HIV薬。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の抗HIV薬に対応するポリペプチド。
  7. 請求項6に記載のポリペプチドをコードする塩基配列またはその相補鎖。
  8. 請求項7に記載の塩基配列を宿主細胞に導入した形質転換体。
  9. 宿主細胞が大腸菌または放線菌である請求項8に記載の形質転換体。
  10. Escherichia coli BL21(DE3)pLysS/pET30:dAH株(独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター受託番号FERM BP−10161)である請求項9に記載の形質転換体。
  11. 請求項9〜10に記載の形質転換体を培養して形質転換体内または培養物中に請求項6に記載のポリペプチドを産生させ、これを単離することを含む請求項1〜5のいずれかに記載の抗HIV薬の製造方法。
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