JPWO2006054747A1 - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

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Abstract

正電極の活物質が、黒鉛または黒鉛質材料であり、負電極の活物質が、前記正電極の活物質とは異なる黒鉛または黒鉛質材料であり、2.5V以上の電圧で充放電が可能であることを特徴とする電気二重層キャパシタが開示される。このキャパシタは、高速充放電という特徴を保持したままで、高電圧、かつ高容量、高エネルギーの蓄電システムを提供する。

Description

本発明は、電圧が高く、容量が大きく、充放電サイクルにおける信頼性の高い電気二重層キャパシタ、およびそれを用いた電子機器、動力システムに関する。
非水電解液を使用する蓄電システムとして知られているものには、リチウムイオン二次電池や電気二重層キャパシタなどがある。
リチウムイオン二次電池は、正極にリチウム含有遷移金属酸化物が使用され、負極にはリチウムがインターカレート可能な黒鉛系炭素化合物が好適に使用されており、電解液としてはリチウム塩を含む非水電解液が利用されている。
リチウムイオン二次電池では、通常、正極にリチウム含有遷移金属酸化物を使用しているために、リチウムイオン二次電池は高い電圧による充放電を実現でき、結果として高容量な電池として認識される一方で、正負極活物質自体にリチウムイオンを吸蔵・脱離する為に充放電サイクルの劣化が早期に起こってしまう。
一方で良く知られている電気二重層キャパシタは、正電極、負電極共に活性炭を主体とする分極性電極にて構成されているために容量は低いながらも、急速な充放電を可能にし、かつ充放電サイクルにおける高い信頼性を確保出来ているのである。
しかしながら、分極性電極と電解液の界面に形成される電気二重層容量を利用することで安定した電源を構成する電気二重層キャパシタの電気エネルギーは、1/2CVで表されることから、より高い電圧で作動させる電気化学系が求められている。
電気二重層キャパシタの蓄電システムにおける容量向上の為に近年研究されたシステムとしては、正電極にPFPT(ポリ−p−フルオロフェニルチオフェン)を使用し、負電極に活性炭を使用するものが提案されている。また、正電極に活性炭を使用し、負電極にチタン酸リチウムを使用するもの、あるいは、正電極に活性炭を使用し、負電極が黒鉛系炭素というものが提案されている。しかしながら、これら提案の蓄電システムにおいては、充放電サイクル初期の劣化、急速充放電による容量低下、黒鉛系炭素へのリチウムイオンの挿入脱離の繰り返しによる構造の劣化の可能性が報告されている。例えば、特許文献1には、電気二重層キャパシタの電極材料となる特殊な炭素材、及びその製造方法について提案されている。
また、特許文献2には、(002)ピークのX線回折での半値幅が0.5〜5.0である黒鉛系炭素材料を正極及び負極の両電極の主成分として含む電気二重層キャパシタについて提案されているが、実施例に示されているように、電気二重層キャパシタを作製した後に水蒸気賦活処理の代わりに、20分〜5時間、3.8Vの高電圧を印加して使用することを特徴としている。
さらに、特許文献3には、正極の炭素材料として、ホウ素またはホウ素化合物を含有する炭素材料を熱処理して得られるホウ素含有黒鉛を使用し、負極の炭素材料が活性炭である電気化学素子について、提案されており、正極におけるアニオンのインターカレーション反応による高容量の電気二重層キャパシタについて提案されている。そして、特許文献3によれば、ホウ素を含有しない黒鉛材料では、アニオンが吸蔵されると、黒鉛結晶が崩壊し、充放電サイクルの進行と共に可逆的な吸蔵・放出可能容量が減少するが、ホウ素を含有させることで、黒鉛の結晶構造の安定性が高められることが記載されている(段落0024〜0026)。比較例として正極に黒鉛(合成黒鉛:段落0064参照)、負極に活性炭を使用し、水溶液系電解液を使用した電気二重層キャパシタが開示されているが、初期放電容量が低く、またサイクル特性も悪い。
しかしながら、電気二重層キャパシタに関するいずれの提案の方法においても、初期容量などの面で未だ十分ではなく、さらなる改良が求められている。
さらに本発明の優先権の基礎出願時に未公開であって、その後に公開になった特許文献4には、正極活物質として黒鉛を使用し、負極の活物質として黒鉛または活性炭を使用することが記載されている。しかし、正極活物質と負極活物質に、異なる黒鉛を使用することは開示がない。
特開平10−199767号公報 特開2002−151364号公報 特開2004−134658号公報 特開2005−294780号公報
本発明は、従来の鉛電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等を代替することを目的とし、容量が大きく、かつ充放電サイクルにおける信頼性が高い、電気二重層キャパシタを提供するものである。
本発明は以下の事項に関する。
1. 正電極、負電極、セパレータ及び非水電解液を有する電気二重層キャパシタにおいて、正電極の活物質が、黒鉛または黒鉛質材料であり、負電極の活物質が、前記正電極の活物質とは異なる黒鉛または黒鉛質材料であり、2.5V以上の電圧で充放電が可能であることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
2. 前記正電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料の比表面積が、前記負電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料の比表面積より小さいことを特徴とする上記1記載の電気二重層キャパシタ。
3. 前記正電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料の比表面積が10m/g未満であることを特徴とする上記1記載の電気二重層キャパシタ。
4. 前記正電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料のd(002)層間距離が、前記負電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料のd(002)層間距離より小さいことを特徴とする上記1記載の電気二重層キャパシタ。
5. キャパシタの充放電が、正電極においてアニオンの吸脱着、負電極においてカチオンの吸脱着によって生じることを特徴とする上記1記載の電気二重層キャパシタ。
6. 正電極、負電極、セパレータ及び非水電解液を有する電気二重層キャパシタにおいて、正電極の活物質が、アニオンを吸着し、比表面積が10m/g未満である黒鉛または黒鉛質材料であり、負電極の活物質が活性炭であり、2.5V以上で充放電が可能であることを特徴とする電気二重層キャパシタ。
7. 前記正電極の体積が負電極の体積よりも小さいことを特徴とする上記1〜6のいずれか1項記載の電気二重層キャパシタ。
8. 非水電解液中にオニウム塩を含有することを特徴とする上記1〜7のいずれか1項記載の電気二重層キャパシタ。
9. 上記1〜8のいずれか1項に記載の電気二重層キャパシタを用いた電子機器。
10. 上記1〜8記載の電気二重層キャパシタを用いた動力システム。
本発明の2.5V以上でも充放電可能な電気二重層キャパシタは、高速充放電という特徴を保持したままで、正負電極ともに活性炭を用いた電気二重層キャパシタに比べて、高電圧、かつ高容量であり、高エネルギーの電気二重層キャパシタを提供することができる。
また、本発明の一実施形態では、前記正電極の活物質として使用される黒鉛または黒鉛質材料がアニオンを吸着するので、リチウムが負電極にインターカレートする電気二重層キャパシタよりも充放電サイクルにおける信頼性に優れている。
実施例の電気二重層キャパシタのサイクル特性を示すグラフである。 充電電圧を上げていったときの正電極の黒鉛のX線回折の測定結果を示す図である。
以下本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の電気二重層キャパシタにおいては、正電極活物質、負電極活物質、バインダー、集電体、セパレータおよび電解液などの材料が使用される。形状としては捲回式、スタック式、葛折などが挙げられる。また、電気容量取り出しのシステムとしてはECaSS(商標)など、従来の技術をいずれも好適に転用することができる。
本発明において、黒鉛とは、炭素原子がSP2混成軌道による六角網平面を構成しており、この2次元格子構造が規則的に積層したものを基本構造単位(結晶子)にしているものをいい、強い異方性を持っている。本発明において、黒鉛または黒鉛質材料とは、黒鉛質が十分に発達しており一般に「黒鉛」として認識される範囲の材料であり、X線回折によるd(002)層間距離が小さく、通常0.3390nm以下、好ましくは0.3370nm以下、最も好ましくは後述する実施例で使用した0.3354nm〜0.3362nmの範囲である。また、本発明で使用される黒鉛または黒鉛質材料は、X線回折ピークの半値幅{ピーク半値における幅(°)/ピーク値}の小さなものであり、特に好ましくは実施例で使用した範囲である0.170°〜0.263°の範囲である。また、本発明では、実施例で使用した黒鉛または黒鉛質材料のように、通常は、ホウ素を含有しないことが好ましい。
正電極に用いる黒鉛または黒鉛質材料については、天然黒鉛、人造黒鉛のいずれでもよく、より高容量を得ようとした場合、石油コークスを原料とする合成黒鉛が好ましい。本発明の異なる一実施形態においては、天然黒鉛が好ましい。
使用される黒鉛または黒鉛質材料の平均粒子径としては0.5〜500μm、好ましくは1〜50μm、更に好ましくは4〜10μmとするのがよい。電気二重層キャパシタには容積あたりの高い蓄電エネルギーが求められる。従って正電極材料には嵩密度を高めた黒鉛や黒鉛質材料あるいは球形化処理を施された黒鉛や黒鉛質材料が好ましい。更には炭素CVD処理などの表面処理を行った黒鉛や黒鉛質材料がサイクル特性の改良や高電圧化に有効である。
負電極の活物質は、本発明の一態様においては、正電極活物質とは異なる黒鉛または黒鉛質材料である。正電極の活物質の材料と異なっていれば特に限定はなく、前記正電極に用いたものと同様な球形化処理を施された黒鉛や黒鉛質材料、更には炭素CVD処理などの表面処理を行った黒鉛や黒鉛質材料が使用出来る。
本発明において、正電極の活物質の比表面積が負電極の活物質の比表面積よりも小さくすることにより、高容量とすることができるので好ましい。また、本発明の一実施形態では、正電極の黒鉛または黒鉛質材料の比表面積が、10m/g未満であり、特定の実施形態では、1〜9m/gの範囲である(実施例参照)。さらに本発明の一実施形態では、黒鉛または黒鉛質材料のd(002)層間距離が、負電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料のd(002)層間距離より小さい(実施例参照)。また、正電極の体積が負電極の体積よりも小さくすることにより、より高い電圧での作動を可能にすることができるので好ましい。
本発明の一態様において、負電極の活物質には活性炭が用いられる。活性炭とは、六角網平面の2次元格子構造が不規則に積層(乱層構造)したものである。例えば公知の炭素電極などで用いられるものでよい。例えば椰子殻、籾殻、木粉をはじめ樹脂や石油系のピッチを賦活したものを使用出来る。このとき用いられる賦活についても水蒸気やアルカリ賦活をはじめとする化学薬品賦活など公知の方法で賦活される。
バインダーにおいても特に限定はないが、PVDF(ポリ弗化ビニリデン)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ゴム系などを用いれば良い。
例えばゴム系のバインダーの成分としてはEPT、EPDM、ブチルゴム、プロピレンゴム、天然ゴムなどの脂肪族に代表されるゴム、またはスチレンブタジエンゴム等の芳香族を含有したゴムが挙げられる。これらのゴム系の構造にはニトリルやアクリルやカルボニル等のへテロ含有基質またはシリコンを含んでいても良く、さらには直鎖や分枝を制限するものではない。なおこれらを単独または複数の混合で用いても良好なバインダーとなり得る。
集電体としては一般にアルミ箔が用いられるがステンレス、ニッケル、チタンなどでも同様である。また導電性の増幅と強度の確保の為に上記混合物やその他の元素を添加したものでも使用出来る。このときこれらの基質の表面にエッチングなどで凹凸を付与したり、導電性の金属やカーボン(アセチレンブラックなどの)を基質に埋め込む、或いは混入したりしても良い。また、これらの集電体は箔にはこだわらず、メッシュ状のものであってもよい。
セパレータとして公知に使用されるのはセルロースであるが、3V級の起電圧をもつ電気二重層キャパシタにおいては、正負電極に接触するセパレータの最表面は水の起電力以上の耐電圧をもつ化合物であるほうが好ましい。たとえばセパレータそのものの成分がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド等である微多孔膜や、それらが層状に構成された多層膜などがそれに該当する。また、セルロースの表面にPVDFやシリコン樹脂、ゴム系樹脂などをコーティングする事でも代用可能である。もちろんこれらのセパレータは、正負電極の間に一枚であってもそれ以上であっても問題なく、2種類以上のセパレータを任意に選択して使用しても良い。
電解液として用いる有機溶媒は、プロピレンカーボネート等の環状炭酸エステル、γ―ブチロラクトンなどの環状エステル、N−メチルピロリドンなどの複素環状化合物、アセトニトリルなどのニトリル類、その他スルホランやスルホキシド等の極性溶媒が利用出来る。
具体的には以下の化合物である。
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、γ―ブチロラクトン、δ―バレロラクトン、N―メチルピロリドン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、N−メチルオキサゾリジノン、アセトニトリル、メトキシアセトニトリル、3−メトキシプロピオニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル、スルホラン、3−メチルスルホラン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、リン酸トリメチル。
これらの溶媒は単独であっても2種類以上の混合であっても使用出来る。
非水電解液中に含有される電解質としては、アンモニウム塩、ピリジニウム塩、ピロリジニウム塩、ピペリジニウム塩、イミダゾリウム塩、ホスホニウム塩などのオニウム塩が好ましく、これらの塩のアニオンとしてはホウフッ化物イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン等のフッ素化合物が好ましい。
具体的には以下の化合物である。
ホウフッ化テトラメチルアンモニウム、ホウフッ化エチルトリメチルアンモニウム、ホウフッ化ジエチルジメチルアンモニウム、ホウフッ化トリエチルメチルアンモニウム、ホウフッ化テトラエチルアンモニウム、ホウフッ化テトラプロピルアンモニウム、ホウフッ化トリブチルメチルアンモニウム、ホウフッ化テトラブチルアンモニウム、ホウフッ化テトラヘキシルアンモニウム、ホウフッ化プロピルトリメチルアンモニウム、ホウフッ化ブチルトリメチルアンモニウム、ホウフッ化ヘプチルトリメチルアンモニウム、ホウフッ化(4−ペンテニル)トリメチルアンモニウム、ホウフッ化テトラデシルトリメチルアンモニウム、ホウフッ化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ホウフッ化ヘプタデシルトリメチルアンモニウム、ホウフッ化オクタデシルトリメチルアンモニウム、1,1’−ジフルオロ−2,2’−ビピリジニウム ビステトラフルオロボレート、ホウフッ化N,N−ジメチルピロリジニウム、ホウフッ化N−エチル−N−メチルピロリジニウム、ホウフッ化N,N−ジエチルピロリジニウム、ホウフッ化N,N−ジメチルピペリジニウム、ホウフッ化N−エチル−N−メチルピペリジニウム、ホウフッ化N,N−ジエチルピペリジニウム、ホウフッ化1,1−テトラメチレンピロリジニウム、ホウフッ化1,1−ペンタメチレンピペリジニウム、ホウフッ化N−エチル−N−メチルモルフォリニウム、ホウフッ化アンモニウム、ホウフッ化テトラメチルホスホニウム、ホウフッ化テトラエチルホスホニウム、ホウフッ化テトラプロピルホスホニウム、ホウフッ化テトラブチルホスホニウム、ヘキサフルオロリン酸テトラメチルアンモニウム、ヘキサフルオロリン酸エチルトリメチルアンモニウム、ヘキサフルオロリン酸テトラエチルアンモニウム、ヘキサフルオロリン酸ビニルトリメチルアンモニウム、ヘキサフルオロリン酸ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサフルオロリン酸ドデシルトリメチルアンモニウム、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、ヘキサフルオロヒ酸テトラエチルアンモニウム、ヘキサフルオロアンチモン酸テトラエチルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸テトラエチルアンモニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸テトラエチルアンモニウム、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドテトラエチルアンモニウム、トリエチルメチルホウ酸テトラエチルアンモニウム、テトラエチルホウ酸テトラエチルアンモニウム、テトラブチルホウ酸テトラエチルアンモニウム、テトラフェニルホウ酸テトラエチルアンモニウム、ヘキサフルオロリン酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、ホウフッ化1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、トリフルオロメタンスルホン酸1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、ヘキサフルオロリン酸1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、ホウフッ化1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、トリフルオロメタンスルホン酸1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、ヘキサフルオロリン酸1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム、ホウフッ化1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム、トリフルオロメタンスルホン酸1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム、ヘキサフルオロリン酸1−オクチル−3−メチルイミダゾリウム、ホウフッ化1−オクチル−3−メチルイミダゾリウム、ホウフッ化1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、トリフルオロメタンスルホン酸1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、ホウフッ化1−ヘキシル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、トリフルオロメタンスルホン酸1−ヘキシル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、ヘキサフルオロリン酸1−ブチルピリジニウム、ホウフッ化1−ブチルピリジニウム、トリフルオロメタンスルホン酸1−ブチルピリジニウム、ヘキサフルオロリン酸1−ヘキシルピリジニウム、ホウフッ化1−ヘキシルピリジニウム、トリフルオロメタンスルホン酸1−ヘキシルピリジニウム、ヘキサフルオロリン酸1−ブチル−4−メチルピリジニウム、ホウフッ化1−ブチル−4−メチルピリジニウム、1−フルオロピリジニウムピリジン ヘプタフルオロジボレート、ホウフッ化1−フルオロピリジニウム。
これらの電解質は単独であっても2種類以上の混合であっても使用出来る。
本発明の電気二重層キャパシタは、2V以上の電圧、特に2.5V以上の電圧で高容量を示し充放電が可能であることから、高エネルギーを蓄積可能で、種々の用途に使用できる。例えば、本発明の電気二重層キャパシタは、電源パソコンのバックアップ電源、携帯電話、携帯用モバイル機器、デジタルカメラの電源などの電子機器に使用することができる。
また、本発明の電気二重層キャパシタは、電気自動車をはじめとする種々の動力システムにも適用することができる。
以下に本発明の実施例を説明する。ただし以下に示す実施例は本発明の例示であってこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
正電極活物質としてティムレックスKS4(TIMCAL社製)(比表面積:26m/g)を選択し、この80重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック8重量部およびPVDF8重量部をNMP(N−メチルピロリドン)と混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み100μmの電極を得た。
負電極活物質としてはPW15M(クラレケミカル社製)(比表面積:1050m/g)を選択しこの80重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック8重量部およびPVDF8重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み140μmの電極を得た。
得られた正電極と負電極とをそれぞれ2.4cm×1.5cmに切りだし、これを厚み30μmのポリエチレン布織布をセパレータとして使用し、アルミラミネートフィルムを外装とした電気二重層キャパシタを作製した。電解液としては1M−[(C(CH)N]・BF/PC(プロピレンカーボネート)を使用した。
この電気二重層キャパシタの容量は、1mAの一定電流で充電し素子電圧が3.5Vとなったところで充電を停め、その後、1mAの一定電流で放電し素子電圧が0Vになるのを確認した時点での正電極の電気容量とした。表1に電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を示す。また、表2に、使用した黒鉛または黒鉛質材料、および活性炭の特性値を、他の実施例で使用したものと合わせて示した。
[実施例2]
正電極活物質としてティムレックスKS6(TIMCAL社製)(比表面積:20m/g)を選択した以外は実施例1記述の内容と同様の方法で電気二重層キャパシタを作製し、電気容量を測定した。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例3]
正電極活物質としてティムレックスKS15(TIMCAL社製)(比表面積:12m/g)を選択した以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例4]
正電極活物質としてティムレックスKS44(TIMCAL社製)(比表面積:9m/g)を選択した以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例5]
負電極活物質としてはPW15M(クラレケミカル社製)160重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック16重量部およびPVDF16重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み200μmの電極とした以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例6]
負電極活物質としてはPW15M(クラレケミカル社製)240重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック24重量部およびPVDF24重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み310μmの電極とした以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例7]
負電極活物質としてはPW15M(クラレケミカル社製)320重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック32重量部およびPVDF32重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み400μmの電極とした以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例8]
負電極活物質としてはPW15M(クラレケミカル社製)480重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック48重量部およびPVDF48重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み600μmの電極とした以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例9]
負電極活物質としてはPW15M(クラレケミカル社製)560重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック56重量部およびPVDF56重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み700μmの電極とした以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例10]
負電極活物質としてはMAGC(日立化成社製)(比表面積:1m/g)320重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック32重量部およびPVDF32重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み250μmの電極とした以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例11]
負電極活物質としてはMAGD(日立化成社製)(比表面積:4m/g)320重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック32重量部およびPVDF32重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み250μmの電極とした以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例12]
負電極活物質としてはMCMB6−28(大阪ガス社製)(比表面積:6m/g)320重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック32重量部およびPVDF32重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み250μmの電極とした以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例13]
電解液に、1M−ホウフッ化N,N−ジエチルピロリジニウム/PCを使用した以外は実施例7記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例14]
電解液に(0.9M−[(C(CH)N]・BF+0.1M−[(C(CH)N]・PF)/PCを使用した以外は実施例7記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例15]
負電極活物質としては石津活性炭(石津社製試薬)(比表面積:880m/g)320重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック32重量部およびPVDF32重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み400μmの電極とした以外は実施例2記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例16]
正電極活物質としてMAGC(日立化成社製)を選択した以外は実施例7記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例17]
正電極活物質としてMAGD(日立化成社製)を選択した以外は実施例7記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例18]
正電極活物質としてNG12(関西熱化学社製)(比表面積:6m/g)を選択した以外は実施例7記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例19]
正電極活物質としてMCMB6−28(大阪ガス社製)を選択した以外は実施例7記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例20]
正電極活物質としてSGB 10L/99.9(Graphite Kropfmuhl社製)(比表面積:2m/g)を選択した以外は実施例7記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例21]
正電極活物質としてティムレックスKS6(TIMCAL社製)(比表面積:20m/g)を選択し、この100重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック10重量部、分散剤CMC(商標名「1270」ダイセル化学工業社)2重量部、バインダー(商標名「AD−630」 日本ゼオン社)5重量部を蒸留水と混合してインクとした。これを厚み40μmのエッチドアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み80μmの電極を得た。
負電極活物質としてはSP5030(日本黒鉛社製)(比表面積:13m/g)を選択しこの100重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック10重量部、分散剤CMC(商標名「1270」ダイセル化学工業社)2重量部、バインダー(商標名「AD−630」 日本ゼオン社)5重量部を蒸留水と混合してインクとした。これを厚み40μmのエッチドアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み60μmの電極を得た。
得られた正電極と負電極をそれぞれ直径16φmmの円形に打ち抜き、ガラスウール製セパレータを介して接触させてコイン型(直径20mm、厚さ3.2mm)電気二重層キャパシタを作製した。電解液としては1.5M−[(C(CH)N]・PF/PC(プロピレンカーボネート)を使用した。
電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例22]
負電極活物質としてはSP5030(日本黒鉛社製)(比表面積:13m/g)を選択し、厚み100μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例23]
負電極活物質としてはSP5030(日本黒鉛社製)(比表面積:13m/g)を選択し、厚み240μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例24]
負電極活物質としてはSP80(日本黒鉛社製)(比表面積:80m/g)を選択し、厚み90μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例25]
負電極活物質としてはSP80(日本黒鉛社製)(比表面積:80m/g)を選択し、厚み190μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例26]
負電極活物質としてはSP200(日本黒鉛社製)(比表面積:205m/g)を選択し、厚み40μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例27]
負電極活物質としてはSP200(日本黒鉛社製)(比表面積:205m/g)を選択し、厚み90μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例28]
負電極活物質としてはSP200(日本黒鉛社製)(比表面積:205m/g)を選択し、厚み200μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例29]
負電極活物質としてはSP270(日本黒鉛社製)(比表面積:243m/g)を選択し、厚み30μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例30]
負電極活物質としてはSP270(日本黒鉛社製)(比表面積:243m/g)を選択し、厚み70μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例31]
負電極活物質としてはSP270(日本黒鉛社製)(比表面積:243m/g)を選択し、厚み150μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例32]
負電極活物質としてはSP270(日本黒鉛社製)(比表面積:243m/g)を選択し、厚み240μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例33]
負電極活物質としてはSP440(日本黒鉛社製)(比表面積:440m/g)を選択し、厚み60μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例34]
負電極活物質としてはSP440(日本黒鉛社製)(比表面積:440m/g)を選択し、厚み80μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例35]
負電極活物質としてはSP440(日本黒鉛社製)(比表面積:440m/g)を選択し、厚み280μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。また、このキャパシタのサイクル特性を図1に示す。この結果から、正電極および負電極に使用された黒鉛または黒鉛質材料の黒鉛結晶の崩壊等は生じていないと考えられる。
[実施例36]
負電極活物質としてティムレックスKS6(TIMCAL社製)(比表面積:20m/g)を選択し、その表面を特願平11−279320号明細書の実施例4記載の方法により処理した。この100重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック10重量部、分散剤CMC(商標名「1270」ダイセル化学工業社)2重量部、バインダー(商標名「AD−630」 日本ゼオン社)5重量部を蒸留水と混合してインクとした。これを厚み40μmのエッチドアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み80μmの電極を得た以外は実施例21と同様である。
電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例37]
正電極活物質としてティムレックスKS6(TIMCAL社製)(比表面積:20m/g)を選択し、その表面を特願平11−279320号明細書の実施例4記載の方法により処理した。この100重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック10重量部、分散剤CMC(商標名「1270」ダイセル化学工業社)2重量部、バインダー(商標名「AD−630」 日本ゼオン社)5重量部を蒸留水と混合してインクとした。これを厚み40μmのエッチドアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み80μmの電極を得た。
負電極活物質としてはSP270(日本黒鉛社製)(比表面積:243m/g)を選択し、厚み150μmの電極とした以外は実施例21記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[実施例38]
負電極活物質としてはSP440(日本黒鉛社製)(比表面積:440m/g)を選択し、厚み280μmの電極とした以外は実施例37記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。また、このキャパシタのサイクル特性を図1に示す。この結果から、正電極および負電極に使用された黒鉛または黒鉛質材料の黒鉛結晶の崩壊等は生じていないと考えられる。
[実施例39]
負電極活物質としてはSP5030(日本黒鉛社製)(比表面積:13m/g)を選択し、厚み60μmの電極とした以外は実施例37記述の内容と同様である。電気二重層キャパシタの作製条件と電気容量の測定結果を表1に示す。
[比較例1]
正負電極活物質として、PW15M(クラレケミカル社製)を選択しこの80重量部を減圧で24時間乾燥させた後に、アセチレンブラック8重量部およびPVDF8重量部をNMPと混合してインクとした。これを厚み15μmのアルミニウム箔の片面に塗付した後、乾燥、プレスすることで厚み140μmの電極を得た。これを2.4cm×1.5cmに切りだし、厚み30μmのポリエチレン不織布をセパレータとして使用し、アルミラミネートフィルムを外装とした電気二重層キャパシタを作製した。電解液としては1M−[(C(CH)N]・BF/PCを使用した。
[電気容量測定方法]
この電気二重層キャパシタの容量は(測定温度25℃で)1mAの一定電流で充電し素子電圧が2.5Vとなったところで充電を停め、その後、1mAの一定電流で放電し素子電圧が0Vになるのを確認した時点での正電極の電気容量とし、その結果を充電システムの作製条件とともに表1に示す。
<参考実験>
図2に、実施例1のアルミラミネートフィルムを外装としたセルの正電極側をX線照射面にしてXRD試料台に設置し、1mAで充電を行い、所定充電電圧に達したところで、2θ:20°から40°まで2分間で走引した。なお、測定においてはX線(CuKα線)はアルミラミネート外装及びアルミ集電体を透過させた。そのときの正電極側黒鉛のX線回折を示す。この図から、キャパシタが充電されて充電電圧が高くなっても、正電極の黒鉛のX線回折ピークに回折角の変化が無かった。従って、充電の際に正電極に使用した黒鉛ではインターカレーションが起こっていないことがわかる。
Figure 2006054747
Figure 2006054747
本発明によれば、容量が大きく、かつ充放電サイクルにおける信頼性が高い、電気二重層キャパシタを提供することができる。

Claims (10)

  1. 正電極、負電極、セパレータ及び非水電解液を有する電気二重層キャパシタにおいて、
    正電極の活物質が、黒鉛または黒鉛質材料であり、
    負電極の活物質が、前記正電極の活物質とは異なる黒鉛または黒鉛質材料であり、
    2.5V以上の電圧で充放電が可能であること
    を特徴とする電気二重層キャパシタ。
  2. 前記正電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料の比表面積が、前記負電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料の比表面積より小さいことを特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタ。
  3. 前記正電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料の比表面積が10m/g未満であることを特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタ。
  4. 前記正電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料のd(002)層間距離が、前記負電極に用いられる黒鉛または黒鉛質材料のd(002)層間距離より小さいことを特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタ。
  5. キャパシタの充放電が、正電極においてアニオンの吸脱着、負電極においてカチオンの吸脱着によって生じることを特徴とする請求項1記載の電気二重層キャパシタ。
  6. 正電極、負電極、セパレータ及び非水電解液を有する電気二重層キャパシタにおいて、
    正電極の活物質が、アニオンを吸着し、比表面積が10m/g未満である黒鉛または黒鉛質材料であり、
    負電極の活物質が活性炭であり、
    2.5V以上で充放電が可能であること
    を特徴とする電気二重層キャパシタ。
  7. 前記正電極の体積が負電極の体積よりも小さいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の電気二重層キャパシタ。
  8. 非水電解液中にオニウム塩を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の電気二重層キャパシタ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気二重層キャパシタを用いた電子機器。
  10. 請求項1〜8記載の電気二重層キャパシタを用いた動力システム。


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