JPWO2006041061A1 - 脳梗塞抑制剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、実際の脳梗塞で生じる長時間にわたる虚血後の脳組織ネクローシスに対して有効であり、且つ副作用の少ない脳梗塞抑制剤を提供することを課題とする。本発明に係る長時間虚血による脳梗塞の抑制剤は、ヒスチジンとH3受容体遮断薬、或いはヒスチジンとヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬を有効成分とすることを特徴とする。

Description

本発明は、脳虚血により引き起こされる脳梗塞を抑制するための薬剤に関するものである。
脳梗塞とは、脳以外の血管でできた血栓が脳に運搬されたり、脳血管における動脈硬化等を原因として脳血管が閉塞したり細くなることによって、脳の血流が不足して血流障害組織が壊死に陥る疾病をいう。いったん脳梗塞が生じると、壊死した脳組織は元通りにはならないため、たとえ生命を取り留めた場合でも、運動麻痺や感覚障害、言語障害のみならず痴呆症状が残る場合が多い。その一方で、近年、高血圧、心臓病、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病といわれる疾病が増加しており、脳梗塞の危険性が増している。従って、効果的な脳梗塞の処置手段が切望される。
ところが、これまでのところ、真に有効な治療手段は未だ見出されていない。例えば、脳梗塞の原因となった血栓を溶解して血流を再開させるために、血栓溶解剤が使用されている。しかし、血流再開により生じるフリーラジカルによる障害も脳梗塞の病態に深く関与しており、血栓溶解剤のみでは、脳組織の壊死に対する根本的な解決方法とはならない。
また、脳組織障害の原因となるフリーラジカルから脳組織を保護するためのフリーラジカルスカベンジャーであるエダラボンが市販されている。しかし、当該薬剤には肝機能障害や腎機能障害等の副作用が見られ、特に、肝機能検査値異常など臨床検査値の異常変動は、投与患者の実に21.4%にも及ぶというデータもある。いかに致死的な疾患である脳梗塞に対する治療手段といえども、この様に高い副作用発生率には問題がある。
薬剤以外の治療手段としては、低体温療法がある。しかし、その実施に要する費用が高額である上に、免疫力の低下による感染症や出血傾向などがあり、一般的な実施は困難である。
ところで、脳細胞の壊死(ネクローシス)には至らなくとも、短時間の虚血(一過性虚血)によって、神経細胞のプログラム死(アポトーシス)が引き起こされることが知られている。例えば、川本俊樹ら,「ラット一過性前脳虚血時におけるL−histidine(singlet oxygen scavenger)の脳保護効果」,脳神経,第49巻7号,第612〜618頁(1997年)によれば、5分間または10分間の一過性前脳虚血を負荷したところ、1週間後には海馬CA−1領域の錐体神経細胞の脱落が認められている(遅発性神経細胞死)。この一過性虚血によるアポトーシスの主な原因は、興奮性アミノ酸であるグルタミン酸の細胞外濃度の上昇とされている。つまり、グルタミン酸濃度の上昇により細胞内カルシウムイオン濃度が増加して、細胞死を誘発する遺伝子が発現したり生化学反応が進行する。当該文献には、斯かるプログラム死がL−ヒスチジンの一過性虚血前投与により抑制されることが記載されており、その理由の一つとして、グルタミン酸濃度の低減が挙げられている。
また、Naoto Adachiら,「Alleviation of ischemic neuronal damage by postischemic loading with histidine in the rat striatum」,Brain Research,第998巻,第136〜138頁(2004年)では、ヒスチジン投与を、ラットに15分間の一過性虚血を負荷した直後、6時間、24時間、48時間後の4回行なうことによって、虚血から7日後にアポトーシスによる神経細胞死を抑制できたことが開示されている。しかし、斯かる虚血後投与では、一過性虚血によるグルタミン酸濃度の上昇がヒスチジン投与時にすでに起こっているはずであるから、虚血前投与によるアポトーシス抑制メカニズムとは異なるメカニズムによって神経細胞死が抑制されていると考えられる。
また、当該文献には、ヒスチジンによる神経細胞死の改善作用が、H1受容体遮断薬であるメピラミンを併用することによりわずかに抑制され、更に、H2受容体遮断薬であるラニチジンを併用することによって、完全に消失してしまうことが記載されている。従って、当該文献の開示内容によれば、一過性虚血により神経細胞死をヒスチジンで抑制する場合には、ヒスタミン受容体遮断薬を併用しないことが重要であることがわかる。
これら公知の知見に関わらず、一過性虚血における神経細胞死の抑制方法が、実際の脳梗塞へそのまま適用できるとは限らない。それは、上述した様に、薬剤投与が虚血前であるか後であるかによっても神経細胞死の抑制メカニズムが異なる様に、虚血による細胞死の発生要因が複雑であることによる。その上、実際の脳梗塞(脳組織のネクローシス)の直接原因は数時間に及ぶ脳虚血であり、数分間から十数分間の虚血により7日後に生じる遅発性神経細胞死とはメカニズムが異なる。例えば、一過性虚血によりアポトーシスが生じるのは神経細胞のみであるが、長時間にわたる虚血によるネクローシスは、神経細胞のみならずグリア細胞や血管内皮細胞も含む脳組織全体で起こる。
脳梗塞に対する実際の治療を考慮すると、血栓や塞栓の発生から治療にかかるまでが数分程度ということはあり得ず、数時間経過しているのが普通である。そして、一刻も早く血栓を除去することにより血流を再開させることが第一であるが、一旦死滅した神経細胞は回復しないことから、再灌流障害による脳組織の壊死(ネクローシス)を最小限に抑えることが極めて重要になる。この際、後日進行するアポトーシス対策は二の次にすべきであり、また、アポトーシスの抑制に有効であった処置が、ネクローシスの抑制にも有効であるとは限らない。
上述した様に、短時間虚血から数日を経て生じる神経細胞のアポトーシスについては、学術的な興味もあって研究実績が発表されている。しかし、斯かる知見が、長時間にわたる虚血によって直接引き起こされる脳組織のネクローシスに対して適用できるとは限らない。その一方で、長時間にわたる虚血後に生じる脳組織のネクローシスに対しては、副作用の点も含めて真に有効な抑制方法がないことから、その処置方法が切望されている。
そこで本発明が解決すべき課題は、実際の脳梗塞に相当する長時間にわたる虚血後の脳組織ネクローシスに対して有効であり、且つ副作用の少ない脳梗塞抑制剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、数時間にわたる虚血後の脳組織ネクローシスを抑制できる薬剤につき種々検討を進めた。その結果、ヒスタミン受容体遮断薬が短時間虚血を原因とする遅発性神経細胞死のヒスチジンによる抑制効果に対して悪影響を及ぼすとのNaoto Adachiらによるの知見にかかわらず、ヒスチジンとH3受容体遮断薬を併用すれば、ネクローシスを顕著に抑制できることを見出した。また、ヒスチジンとヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬を併用することによっても良好な結果が得られることも見出して、本発明を完成した。
即ち、本発明の第1の脳梗塞抑制剤は、ヒスチジンとH3受容体遮断薬を有効成分とすることを特徴とする。また、本発明の第2の脳梗塞抑制剤は、ヒスチジンとヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬を有効成分とすることを特徴とする。
また、本発明に係る使用は、脳梗塞の治療剤を製造するためにヒスチジンとH3受容体遮断薬、またはヒスチジンとヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬を用いることを特徴とする。
本発明に係る脳梗塞の治療方法は、脳梗塞を治療するものであり、ヒスチジンとH3受容体遮断薬、またはヒスチジンとヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬を投与することを特徴とする。
脳梗塞は、一般的に、脳血栓や脳塞栓等による虚血により生じ、肉眼でわかる程度の大きさの形態的障害(ネクローシス)を伴う。一方、一時的な脳血流の低下や小さな血栓等によるごく短時間(例えば、数分から十数分間)の虚血によるアポトーシスでは、数日後、虚血に弱い部位で神経細胞のみの脱落が生じる。このアポトーシスにより症状が生じたとしても、脳梗塞の場合よりもはるかに軽度で、生命を脅かすに至らない。しかも、これらネクローシスとアポトーシスの発生メカニズムは明らかに異なる。そこで本発明の脳梗塞抑制剤は、長時間虚血による脳梗塞をターゲットにしている。
ここで、長時間虚血における「長時間」は、特に制限されないが、少なくとも虚血により脳組織のネクローシスが直接引き起こされる程度の時間をいう。具体的な時間としては、虚血の原因や程度、或いは個人差等にもよるが、虚血の発生から実際に処置が行なわれるまでを考慮して、例えば1時間以上、更には1.5時間以上、特に2時間以上を挙げることができる。
本発明の脳梗塞抑制剤は、ヒスチジンを有効成分の1つとする。ヒスチジンは、必須アミノ酸の一つであることから副作用が少ないと考えられ、大量投与も可能である。更にヒスチジンは、血液脳関門を容易に通過し、脳内で脱炭酸酵素によってヒスタミンに変換される。このヒスタミンが、脳組織に作用すると考えられる。
本発明の第1の脳梗塞抑制剤は、ヒスチジンと共にH3受容体遮断薬を有効成分とすることによって、相乗的に脳梗塞を抑制するものである。H3受容体は、ヒスタミンを神経伝達物質とするヒスタミン神経のシナプス前に存在し、神経細胞からのヒスタミン放出やヒスチジンからのヒスタミン合成を制御しており、このH3受容体を刺激することによりヒスタミン放出が抑制される。つまりH3受容体は、ヒスタミン神経のフィードバック制御を司っている。従って、本発明の脳梗塞抑制剤では、H3受容体遮断薬により斯かるフィードバック制御を阻害することによって、脳におけるヒスチジンからのヒスタミン合成やヒスタミンの長時間にわたる放出を促進させ、ヒスタミンの作用効果をより一層高めていると考えられる。
本発明で使用されるH3受容体遮断薬としては、チオペラミド、クロベンプロピット、GT−2016、AQ−0145、FUB181等を挙げることができ、チオペラミドを好適に使用することができる。後述する実施例で、その効果が実証されているからである。
本発明の第2の脳梗塞抑制剤は、ヒスチジンと共にヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬(以下、「HMT阻害薬」という)を有効成分とすることによって、相乗的に脳梗塞を抑制するものである。上述したように、ヒスチジンは脳内でヒスタミンに変換されるが、このヒスタミンは、さらにヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ(HMT)という酵素によりメチル化され代謝される。そこで、本発明では、ヒスチジンとHMT阻害薬を併用することによって、ヒスタミンの効果を持続させることに成功したものである。
本発明で使用されるHMT阻害薬としては、メトプリン、SKF91488(Carbamimidothioic acid)等を挙げることができ、メトプリンを好適に使用することができる。後述する実施例で、その効果が実証されているからである。
本発明の脳梗塞抑制剤は、上述したものの他、ヒスチジン、H3受容体遮断薬およびHMT阻害薬の3剤を有効成分とするものであってもよい。この3剤併用剤は、後述する実施例の通り、特にヒスチジンの投与量を低減しても優れた効果を発揮できるものとして効果が高い。斯かる態様においても、H3受容体遮断薬としてはチオペラミドが、HMT阻害薬としてはメトプリンが好適である。
本発明に係る脳梗塞抑制剤の製剤形態は、全ての有効成分を含むものと、1以上の有効成分を含む2または3の製剤を合わせてキットとしたものとがある。即ち、本発明の脳梗塞抑制剤は、ヒスチジンとH3受容体遮断薬、ヒスチジンとHMT阻害薬、ヒスチジンとH3受容体遮断薬とHMT阻害薬といった有効成分を全て含有するものであってもよく、或いは、ヒスチジンを含む製剤とH3受容体遮断薬を含む製剤など、2以上の製剤を合わせて1つのキットとしたものであってもよい。キットの場合は、各製剤を使用者の好む比率で、或いは医師等の指導の下、同時に或いは若干の時間をおいて逐次的に投与するものであってもよい。これら製剤形のうち、有効成分の全てを含有する製剤が好適である。製造時の利便性等に加え、これら有効成分の相乗効果が安定して速やかに発揮されるからである。
本発明に係る脳梗塞抑制剤の投与は、虚血前において予防的に行なうこともできるが、虚血中または虚血後とすることが好ましい。即ち、長時間虚血の発生後、血栓溶解剤の投与と共に或いは再灌流後に、本発明の脳梗塞抑制剤を投与する。
本発明に係る脳梗塞抑制剤の投与時は特に制限されないが、好適には虚血再灌流中または虚血再灌流後に投与する。ここで「虚血再灌流中または虚血再灌流後」において、「虚血再灌流中」と「虚血再灌流後」は明確に区別されず、例えば血栓溶解剤の投与など虚血再灌流のための何らかの処置の前後、当該処置と同時、或いは当該処置から所定時間後などを表す。少なくとも、虚血前の投与は「虚血再灌流中または虚血再灌流後」には含まれない。虚血前における投与は実質的に予防剤としての使用となり、突発的に発生しその発生時を特定できない脳梗塞の場合、虚血前投与は難しい。
好適には、本発明の脳梗塞抑制剤は再灌流後に投与する。本発明に係る脳梗塞抑制剤の再灌流後投与によって、再灌流後における血管の再狭窄を脳組織のヒスタミン活性を上げることにより防ぎ、再灌流障害による脳組織のネクローシスを本発明の脳梗塞抑制剤の投与により最小限に抑えることが、脳梗塞の抑制に重要であると考えられるからである。より好ましくは、再灌流の直後に投与する。ここでの「直後」は、厳密に再灌流の直後をいうものではなく、例えば血栓溶解剤の投与など虚血再灌流のために何らかの処置をしてから30分以内をいう。
本発明の抑制剤の剤形や投与形態は特に問わないが、脳虚血に対する緊急性を考慮すれば、注射剤として静脈内投与することが好ましい。その場合、溶媒としては、pHを調整した生理食塩水、純水、蒸留水、滅菌水等を使用できる。
後述する実施例で示す通り、体重約300gのラットに対して1000mg/kgのヒスチジンと5mg/kgのH3受容体遮断薬を投与した場合、1000mg/kgのヒスチジンと10mg/kgのHMT阻害薬を投与した場合、500mg/kgのヒスチジンと5mg/kgのH3受容体遮断薬と10mg/kgのHMT阻害薬を投与した場合に、顕著な脳梗塞の抑制効果が得られた。斯かる結果から考えると、ヒトに対する投与量は、1回当たりヒスチジンを50〜500mg/kg、H3受容体遮断薬を0.1〜2mg/kg、HMT阻害薬を0.1〜2mg/kgとし得る。特に、これら3剤を併用する場合には、ヒスチジンの投与量を低減することも可能である。但し、これら薬剤の投与量は、患者の年齢や性別、疾患の重篤度等によって適宜変更し、また、点滴による持続投与も考慮すべきである。
また、本発明の脳梗塞抑制剤は、複数回にわたって或いは持続的に投与することが好ましい。脳血管の長時間にわたる閉塞では、血流が再開しても、好中球等による炎症細胞浸潤が深く関与する血管の再狭窄が起こることが多い。従って、脳梗塞の処置においては、この血管再狭窄や炎症反応を防ぐために、脳組織のヒスタミン濃度を長時間にわたって高く維持する必要があるからである。具体的には、虚血再灌流中または虚血再灌流直後とその後4〜8時間に1回、より好適には虚血再灌流中または虚血再灌流直後とその後4〜8時間ごとに2回以上(計3回以上)投与することが好ましい。また、持続的に投与する場合には、点滴等により1回分の投与量を1〜数時間かけて投与することが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例により制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
実施例1 ヒスチジンとH3受容体遮断薬との併用実験
42匹のウィスター系雄性ラット(体重:約300g)を、200mg/kgヒスチジン投与群、500mg/kgヒスチジン投与群、1000mg/kgヒスチジン投与群、200mg/kgヒスチジン+5mg/kgチオペラミド投与群、500mg/kgヒスチジン+5mg/kgチオペラミド投与群、1000mg/kgヒスチジン+5mg/kgチオペラミド投与群の6群に分けた。これらラットを、2%ハロタン、49%酸素、49%笑気の混合ガスにより麻酔し、自発呼吸させた。次いで、仰向けにしたラットの頸部を正中切開し、右総頚動脈を露出させた。ヘパリン(100単位)を腹腔内投与した後、総頚動脈の内頚と外頚の分枝部からシリコンコーティングした4・0ナイロン糸を右内頚動脈に挿入することによって、右中大脳動脈の基始部を閉塞した。ナイロン糸の先端は、分岐部から18mmの位置に置いた。皮膚切開部を縫合した後、麻酔から回復させた。術中、電子式温度計を側頭筋に挿入し、ランプにより体温を37.0±0.1℃に維持した。麻酔から回復した後には、全てのラットで対側肢に麻痺が認められた。
血流を再開する5分前に、ラットを再度麻酔した。皮膚縫合を開いた後、ナイロン糸を5mm抜去することによって、中大脳動脈閉塞から2時間後に血流を再開させた。再び皮膚切開部位を縫合し、200mg/kg、500mg/kgまたは1000mg/kgのヒスチジンを腹腔内投与した。ヒスチジンは、塩酸でpH4.0に調整した生理食塩水へいったん溶解した後、水酸化ナトリウムによりpHを6.0に戻して使用した。各チオペラミド投与群には、さらに5mg/kgのチオペラミドを腹腔内注射した。麻酔から回復させた後、食餌と水を自由に与えた。
血流再開から24時間経過した後、ペントバルビタールナトリウムを腹腔内投与することにより麻酔した。その後、生理食塩水で脳を灌流し、断頭した。速やかに脳を取り出し、生理食塩水ですすいだ。視交叉と乳頭体尾側端との間で脳を2mmの厚さで冠状にスライスし、これらの脳スライスを37℃の2%塩化トリフェニルテトラゾリウムのリン酸緩衝液(0.1mol/L、pH7.4)溶液でインキュベートした。その結果、生存細胞に存在する脱水素酵素の作用により塩化トリフェニルテトラゾリウムは還元され、組織が暗赤色に染色された。一方、梗塞部位における死滅組織は染色されなかった。これらの脳スライスを、リン酸緩衝ホルマリン液中で一晩保存した。その後、ヒスチジン投与に関与しなかった第三者的な実験者が、コンピュータを用いて梗塞部位の大きさを測定した。得られた脳梗塞部位の大きさを分散分析とシェッフェテスト(Scheffe test)で検定した。結果を表1に示す。
表中の値(単位:mm3)は、脳梗塞の大きさ(平均値±標準偏差)を示し、「*」は、対応するチオペラミド非投与群に対してp<0.05で有意であった場合を示す。
当該結果によれば、チオペラミド非投与群では、虚血後においてヒスチジンを1回投与するのみでは、脳梗塞の抑制効果は認められなかった。一方、ヒスチジンとチオペラミドとの併用投与群では、1000mg/kgヒスチジン+5mg/kgチオペラミド投与群で、脳梗塞の大きさがチオペラミド非投与群(ヒスチジン単独投与群)の約27%に縮小した。
以上の結果から、ヒスチジンとH3受容体遮断薬との併用による脳梗塞抑制効果が実証された。
実施例2 ヒスチジンとHMT阻害薬との併用実験
25匹のウィスター系雄性ラット(体重:約300g)を、1000mg/kgヒスチジン投与群、200mg/kgヒスチジン+10mg/kgメトプリン投与群、500mg/kgヒスチジン+10mg/kgメトプリン投与群、1000mg/kgヒスチジン+10mg/kgメトプリン投与群の4群に分けた。
これらラットを用いて、右中大脳動脈における基始部の閉塞と血流再開を、上記実施例1と同様に行なった。その後、上記実施例1と同様に200mg/kg、500mg/kgまたは1000mg/kgのヒスチジンを腹腔内投与し、メトプリン投与群には、さらに10mg/kgのメトプリンを投与した。
次いで、各ラットを上記実施例1と同様に処理して試料を作成し、梗塞部位の大きさを測定した上で、分散分析とボンフェローニテスト(Bonferroni test)で検定した。結果を表2に示す。
表中の値の意は上記実施例1と同様であり、「*」は、メトプリン非投与群(ヒスチジン単独投与群)に対してp<0.05で有意であった場合、「**」はp<0.01で有意であった場合を示す。
当該結果によれば、メトプリン非投与群では、虚血後において1000mg/kgのヒスチジンを1回投与するのみでは、脳梗塞の抑制効果は認められなかった。一方、ヒスチジンとメトプリンとの併用投与群では、1000mg/kgヒスチジン+10mg/kgメトプリン投与群で、脳梗塞の大きさがメトプリン非投与群(ヒスチジン単独投与群)の約10%に縮小した。
以上の通り、ヒスチジンとHMT阻害薬との併用による脳梗塞抑制効果が実証された。
実施例3 ヒスチジンとH3受容体遮断薬とHMT阻害薬との併用実験
18匹のウィスター系雄性ラット(体重:約300g)を、10mg/kgメトプリン+5mg/kgチオペラミド投与群、200mg/kgヒスチジン+10mg/kgメトプリン+5mg/kgチオペラミド投与群、500mg/kgヒスチジン10mg/kgメトプリン+5mg/kgチオペラミド投与群の3群に分け、上記実施例1および2と同様の実験を行ない、測定結果を分散分析とボンフェローニテストで検定した。結果を表3に示す。
表中の値の意は上記実施例1と同様であり、「*」は、チオペラミドとメトプリンの併用投与群(ヒスチジン非投与群)に対してp<0.05で有意であった場合、「**」はp<0.01で有意であった場合を示す。
当該結果によれば、ヒスチジンを投与しない場合ではチオペラミドとメトプリンを併用しても効果は認められないが、これら3剤を併用すれば、ヒスチジン投与量が500mg/kgでも高い効果が得られた。この結果と上記実施例1、2の結果を合わせて考察すると、ヒスチジンのみの単回投与では脳梗塞の抑制効果はないが、H3受容体遮断薬またはHMT阻害薬を併用することによって、単回投与でも抑制効果が観察される。さらに、これら3剤を併用することによって、ヒスチジン自体の投与量を低減しても効果が生じることが明らかにされた。
以上の結果から、本発明において、ヒスチジンとH3受容体遮断薬とHMT阻害薬の3剤を併用することによって、高い脳梗塞抑制効果が得られることが実証された。
実施例4
虚血による臓器障害の原因のひとつとして血流再開通後の再灌流障害があり、炎症反応は再灌流障害を引きおこす重要な因子である。そこで、血流再開後における炎症の指標として、好中球とマクロファージの数を測定した。
32匹のウィスター系雄性ラット(体重:約300g)を8匹ずつ4群に分け、上記実施例1と同様に中大脳動脈を2時間閉塞した。血流再開直後と6時間後の2回、コントロールである2群には生理食塩水を上記実施例1と同様に投与した。残りの2群には、血流再開直後に1000mg/kgヒスチジンと5mg/kgチオペラミドを、6時間後には1000mg/kgヒスチジンを腹腔内投与した。次いで、血流再開から12時間後または24時間後に生理食塩水で脳を灌流した後、脳を取り出した。この脳のブレグマ(大泉門)から1.7mm吻側、0.7mm吻側および0.3mm尾側近辺の冠状断において、厚さ6μmの凍結切片を作成した。
得られた凍結切片のうち、12時間後および24時間後に脳を灌流したコントロール群、並びにヒスチジン+チオペラミド投与群(計4群)の凍結切片を、好中球のマーカーであるミエロパーオキシダーゼに対する抗体で免疫染色した。これらを光学顕微鏡で観察することによって、虚血側と非虚血側における好中球の総数をそれぞれ求めた。結果を表4に示す。また、同じラットから得られた所定部位の凍結切片をマクロファージの細胞表面マーカーであるED1に対する抗体で免疫染色した。なお、ED1はマクロファージ以外の細胞にも存在すると考えられており、実際、本実験でも非虚血側にもED1陽性細胞が認められた。しかし表2の通り、非虚血側には好中球は認められず、炎症は起こっていない。そこで、ED1陽性細胞に関しては、虚血側と非虚血側における細胞数の差も求め、これをマクロファージ数として各群で比較検討した。結果を表5に示す。なお、表4と5中、「*」は、t−検定によりコントロール群に対してp<0.05で有意であった場合、「**」はp<0.01で有意であった場合である。
表4の通り、2時間の虚血から12時間後と24時間後において虚血側で好中球の浸潤が認められた。一方、ヒスチジンとチオペラミドの併用投与群では12時間後と24時間後の好中球浸潤が有意に抑制された。
表5の通り、2時間の虚血から12時間後と24時間後において、ED1陽性細胞が虚血側にも非虚血側にも認められ、その数は虚血側の方が多かった。マクロファージ数と推定される虚血側と非虚血側におけるED1陽性細胞数の差は、12時間後、ヒスチジンとチオペラミドの併用投与群ではブレグマから+0.7mmの断面で有意に減少した。
以上の結果より、長時間に及ぶ虚血後にヒスチジンを投与することによって、脳における好中球やマクロファージの浸潤を抑制することができ、結果として虚血後の炎症反応を抑制できることが明らかにされた。
本発明の脳梗塞抑制剤は、副作用が少ない上に、脳血栓や脳塞栓等による長時間にわたる虚血を原因とする脳組織ネクローシスを効果的に抑制することができる。従って、本発明の脳梗塞抑制剤は、これまで特に有効な処置手段のなかった脳梗塞を低減できるものとして、極めて有用である。

Claims (33)

  1. ヒスチジンとH3受容体遮断薬を有効成分とすることを特徴とする脳梗塞抑制剤。
  2. 3受容体遮断薬がチオペラミドである請求項1に記載の脳梗塞抑制剤。
  3. さらにヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬を有効成分とする請求項1または2に記載の脳梗塞抑制剤。
  4. ヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬がメトプリンである請求項3に記載の脳梗塞抑制剤。
  5. ヒスチジンとヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬を有効成分とすることを特徴とする脳梗塞抑制剤。
  6. ヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬がメトプリンである請求項5に記載の脳梗塞抑制剤。
  7. 1時間以上の長時間虚血による脳梗塞を抑制するためのものである請求項1〜6のいずれかに記載の脳梗塞抑制剤。
  8. 虚血再灌流中または虚血再灌流後に投与するものである請求項1〜6のいずれかに記載の脳梗塞抑制剤。
  9. 虚血再灌流の直後に投与するものである請求項1〜6のいずれかに記載の脳梗塞抑制剤。
  10. 複数回投与するものである請求項1〜9のいずれかに記載の脳梗塞抑制剤。
  11. 虚血再灌流中または虚血再灌流直後と、その後4〜8時間後に投与するものである請求項10に記載の脳梗塞抑制剤。
  12. 虚血再灌流中または虚血再灌流直後と、その後4〜8時間ごとに2回以上投与するものである請求項10に記載の脳梗塞抑制剤。
  13. 持続的に投与するものである請求項1〜9のいずれかに記載の脳梗塞抑制剤。
  14. 長時間虚血による脳梗塞の治療剤を製造するためのヒスチジンとH3受容体遮断薬の使用。
  15. 長時間虚血による脳梗塞の治療剤を製造するためのヒスチジン、H3受容体遮断薬およびヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬の使用。
  16. 長時間虚血による脳梗塞の治療剤を製造するためのヒスチジンとヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬の使用。
  17. 1時間以上の長時間虚血による脳梗塞の治療剤を製造するためのものである請求項14〜16のいずれかに記載の使用。
  18. 虚血再灌流中または虚血再灌流後に投与する治療剤を製造するためのものである請求項14〜16のいずれかに記載の使用。
  19. 虚血再灌流の直後に投与する治療剤を製造するためのものである14〜16のいずれかに記載の使用。
  20. 複数回投与する治療剤を製造するためのものである請求項14〜19のいずれかに記載の使用。
  21. 虚血再灌流中または虚血再灌流直後と、その後4〜8時間後に投与する治療剤を製造するためのものである請求項20に記載の使用。
  22. 虚血再灌流中または虚血再灌流直後と、その後4〜8時間ごとに2回以上投与するものである請求項20に記載の使用。
  23. 持続的に投与する治療剤を製造するためのものである請求項14〜19のいずれかに記載の使用。
  24. ヒスチジンとH3受容体遮断薬を投与することを特徴とする長時間虚血による脳梗塞の治療方法。
  25. ヒスチジン、H3受容体遮断薬およびヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬を投与することを特徴とする長時間虚血による脳梗塞の治療方法。
  26. ヒスチジンとヒスタミンN−メチルトランスフェラーゼ阻害薬を投与することを特徴とする長時間虚血による脳梗塞の治療方法。
  27. 1時間以上の長時間虚血による脳梗塞を治療する請求項24〜26のいずれかに記載の方法。
  28. 虚血再灌流中または虚血再灌流後に上記薬剤を投与する請求項24〜27のいずれかに記載の治療方法。
  29. 虚血再灌流の直後にヒスチジンを投与する請求項24〜28のいずれかに記載の治療方法。
  30. ヒスチジンを複数回投与する請求項24〜29のいずれかに記載の治療方法。
  31. 虚血再灌流中または虚血再灌流直後と、その後4〜8時間後にヒスチジンを投与する請求項30に記載の治療方法。
  32. 虚血再灌流中または虚血再灌流直後と、その後4〜8時間ごとに2回以上投与する請求項30に記載の脳梗塞抑制剤。
  33. 上記薬剤を持続的に投与する請求項24〜29のいずれかに記載の治療方法。
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