JPWO2006025134A1 - ジッタ測定機能付き半導体集積回路 - Google Patents

ジッタ測定機能付き半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

ジッタ測定機能付き半導体集積回路は、スライサ(11)、T/V変換器(12)、A/D変換器(13)、プロセッサ(14)、マルチプレクサ(15)および補正部(16)を備えている。スライサ(11)は、入力信号を2値化してデータ信号を生成する。T/V変換器(12)は、入力信号のデータ長に応じた電圧を出力する。マルチプレクサ(15)は、T/V変換器(12)の入力信号としてデータ信号と基準信号とを切り替える。A/D変換器(13)は、T/V変換器(12)の出力電圧をデジタルデータに変換する。プロセッサ(14)は、このデジタルデータに基づいてT/V変換器(12)の入力信号のジッタを測定する。そして、補正部(16)は、マルチプレクサ(15)によって基準信号が選択されたときのT/V変換器(12)の出力電圧と所定の電圧とを比較し、この比較結果に基づいてT/V変換器(12)の出力特性の補正を行う。

Description

本発明は、半導体集積回路に関し、特に、CD(Compact Disc)装置などで用いられるEFM(Eight to Fourteen Modulation)信号のジッタを測定する機能を備えた半導体集積回路に関する。
光ディスク装置において光ディスクから読み取ったデータ信号のジッタを測定する方法として次の2つが一般的である。一つは、DVD(Digital Versatile Disc)装置などで用いられるdata to clockジッタ測定方法であり、もう一つは、CD装置などで用いられる3T法または22T法と呼ばれるジッタ測定方法である。
Data to clock測定回路は、LSI(Large Scale Integrated circuit)の学習機能のためにLSIに搭載されている。したがって、DVD装置については、data to clock測定回路を用いて出荷検査用のジッタ測定を行うことができる。一方、CD装置の場合、ジッタを測定するための回路がLSIに搭載されていない。これは、ジッタ測定機能は、本来、LSIには不要な機能だからである。したがって、CD装置の出荷検査におけるジッタ測定は、計測器として一般に製造・販売されているジッタメータを用いて行われる。
図5は、ジッタメータの構成を示す。スライサ11は、入力信号としてのEFM信号を2値化してデータ信号を生成する。EFM信号はハイレベルとロウレベルの生成確率が等しくなるよう生成されており、スライサ11では、入力信号のアシンメトリの影響を低減すべく、データ信号のハイレベルおよびロウレベルの各期間の平均時間が等しくなるようにデューティ・フィードバックが行われている。T/V変換器12は、データ信号のデータ長を計測し、データ長に応じた電圧を出力する。具体的には、T/V変換器12は、データ長として、データ信号の正または負のパルス幅を計測し、計測している期間、のこぎり波の充電を行い、計測が終了した時点で充電電圧を出力する。なお、T/V変換器12は、特定のデータ長のデータ信号を選択する機能を有している。A/D変換器13は、T/V変換器12の出力電圧をデジタルデータに変換する。そして、プロセッサ14は、このデジタルデータを入力し、データ信号のジッタの平均値、分散値および標準偏差などを算出する。このようにして、EFM信号のジッタが測定され、統計される(たとえば、非特許文献1参照)。
ディジタルプロセッシング・ジッタメーター取扱説明書、リーダー電子株式会社
ジッタメータを用いてCD装置の出荷検査を行うといった従来の方法では、製造ラインごとにジッタメータを配備しなければならず、出荷検査コスト高の要因となっていた。したがって、ジッタメータを用いることなくLSI自身でジッタ測定を行うことが求められる。しかし、上記のジッタメータの機能を単にそのままLSIに内蔵したのでは、LSIごとに製造ばらつきによりジッタ測定結果が異なってしまい、出荷検査で用いることが困難である。
上記問題に鑑み、本発明は、個体差によるばらつきのない高精度なジッタ測定が可能な半導体集積回路を実現することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は、半導体集積回路として、入力信号を2値化してデータ信号を生成するスライサと、入力信号のデータ長に応じた電圧を出力するT/V変換器と、T/V変換器の入力信号としてデータ信号と基準信号とを切り替えるマルチプレクサと、T/V変換器の出力電圧をデジタルデータに変換するA/D変換器と、このデジタルデータに基づいてT/V変換器の入力信号のジッタを測定するプロセッサと、マルチプレクサによって基準信号が選択されたときのT/V変換器の出力電圧と所定の電圧とを比較し、この比較結果に基づいてT/V変換器の出力特性の補正を行う補正部とを備えたものとする。
これによると、マルチプレクサによってT/V変換器の入力信号が基準信号に切り替えられ、補正部によって、基準信号が入力されたときのT/V変換器の出力電圧と所定の電圧とが比較され、この比較結果に基づいてT/V変換器の出力特性が補正される。したがって、個体差によるばらつきのない高精度なジッタ測定が実現される。
好ましくは、補正部は、T/V変換器のゲイン調整およびオフセット調整を行うものとする。
また、好ましくは、プロセッサは、デジタルデータのうち所定の範囲内のものに基づいてT/V変換器の入力信号のジッタを測定するものとする。
また、好ましくは、プロセッサは、ジッタの測定結果を統計し、ジッタの平均値と理想値とのずれを算出するものとする。そして、上記の半導体集積回路は、プロセッサによって算出されたずれに基づいてスライサのスライスレベルを補正するスライスレベル補正部を備えているものとする。
また、好ましくは、上記の半導体集積回路は、T/V変換器の出力電圧を増幅する増幅器を備えているものとする。そして、A/D変換器は、増幅器によって増幅された電圧をデジタルデータに変換するものとする。
また、好ましくは、プロセッサは、マルチプレクサによって第1のデータ長の第1の基準信号が選択されたときのA/D変換器から出力された第1のデジタルデータ、およびマルチプレクサによって第2のデータ長の第2の基準信号が選択されたときのA/D変換器から出力された第2のデジタルデータに基づいて、T/V変換器のゲインと理想のゲインとのずれを算出し、このずれに基づいてデジタルデータを補正するものとする。
また、好ましくは、プロセッサは、T/V変換器の入力信号としてデータ信号が選択されたときのジッタの分散値から、T/V変換器の入力信号として基準信号が選択されたときのジッタの分散値を差し引くものとする。
また、好ましくは、スライサ、A/D変換器およびプロセッサのうち少なくとも一つは、上記の半導体集積回路におけるジッタ測定以外の機能と共用されるものとする。
以上のように本発明によると、ジッタ測定機能を有する半導体集積回路について、個体差によるばらつきのない高精度なジッタ測定が実現される。したがって、出荷検査にジッタメータを用いる必要がなくなり、出荷検査コストひいては半導体集積回路の製造コストが低減される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロック図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロック図である。 図3は、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロック図である。 図4は、マルチプレクサの別の配置例を示す図である。 図5は、ジッタメータの構成図である。
符号の説明
11 スライサ
12 T/V変換器
13 A/D変換器
14 プロセッサ
15 マルチプレクサ
16 補正部
17 スライスレベル補正部
18 増幅器
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロックを示す。本実施形態に係る半導体集積回路は、スライサ11、T/V変換器12、A/D変換器13、プロセッサ14、マルチプレクサ15および補正部16を備えている。スライサ11、T/V変換器12、A/D変換器13およびプロセッサ14についてはすでに説明したとおりである。マルチプレクサ15は、T/V変換器12の入力信号として、スライサ11から出力されたデータ信号と基準信号とを切り替える。補正部16は、T/V変換器12の出力特性を補正する。マルチプレクサ15によってスライサ11の出力が選択された場合には従来と同様に通常のジッタ測定が行われ、基準信号が選択された場合には下記のようなT/V変換器12の出力特性の補正が行われる。
T/V変換器12はLSI製造時のばらつきを持っているため、入力データ長の変化に対する変換電圧の変化で定義されるT/V変換器12のゲインはLSIごとにばらついている。さらに、正規のデータ長が入力されたときに出力される絶対電圧、すなわち、オフセットもまたLSIごとにばらついている。前者のばらつきは、プロセッサ14において標準偏差などの演算処理をする際に標準偏差自身のばらつきとなり、ジッタ測定結果に直接的な悪影響を及ぼす。一方、後者のばらつきは、T/V変換された電圧の分布の中心となる電圧のばらつきとなる。そして、その中心となる電圧のずれが大きい場合には、T/V変換器12の出力電圧がA/D変換器13の入力レンジを超えてしまい、誤ったジッタ測定結果が導かれるおそれがある。そこで、補正部16によってT/V変換器12の出力特性を補正し、LSIごとのばらつきを低減する。
具体的には、T/V変換器12の出力特性の補正は次のようにして行う。まず、マルチプレクサ15によってT/V変換器12に基準信号を入力する。基準信号は、ジッタのない所定のデータ長のデータ信号、すなわち、正規のデータ信号である。基準信号は、外部から与えてもよいし、LSI内部で生成してもよい。補正部16は、基準信号が入力されたT/V変換器12の出力電圧と所定の電圧とを比較し、この比較結果に基づいてT/V変換器12にフィードバックをかける。より具体的には、補正部16は、T/V変換器12の出力電力が所定の電圧と等しくなるように、T/V変換器12のゲイン調整を行う。これにより、LSIごとのT/V変換器12のゲインのばらつきが低減される。
さらに、補正部16は、T/V変換器12の出力電圧がA/D変換器13の入力レンジの中心付近となるようにオフセット調整を行う。これにより、T/V変換器12の出力電圧がA/D変換器13の入力レンジに収まり、正確なジッタ測定結果が得られる。
すでに述べたように、T/V変換器12は特定のデータ長のデータ信号を選択する機能を有する。しかし、ジッタが比較的大きい場合、特定のデータ長とそれ以外との区別が明確でなくなるため、特定のデータ長以外のデータ信号が選択されてしまうことがある。たとえば、特定のデータ長を3Tとすると、2Tおよび4Tのデータ長のデータ信号が選択される場合がある。このように、T/V変換器12の出力に、特定のデータ長以外のデータ信号のものが混入すると、最終的なジッタ測定結果の信頼性が低下する。そこで、プロセッサ14が処理すべきデジタルデータに制限を設け、所定の範囲内のデータだけを取り扱うようにする。具体的には、特定のデータ長が3Tの場合には、データ長が3T近傍、たとえば、2.5Tから3.5Tまでに相当するデジタルデータのみを処理するようにする。これにより、ジッタ測定結果がより正確なものとなる。
LSIごとのT/V変換器12の出力特性のばらつきは、補正部16による補正の精度が高いほど低減する。しかし、補正の精度を向上することによって、補正部16の回路規模が増大する。また、T/V変換器12の出力電圧との比較対象である所定の電圧や、実際に比較動作をするコンパレータ(不図示)のオフセットには、LSIごとにばらつきがあるため、T/V変換器12によってある程度のジッタ測定誤差が生じることは避けられない。したがって、補正部16では粗調整を行い、プロセッサ14において微調整を行って、ジッタ測定精度を向上することが好ましい。
具体的には、プロセッサ14は、T/V変換器12にデータ長が3Tの第1の基準信号が与えられたときのデジタルデータV1と、データ長が2.5Tの第2の基準信号が与えられたときのデジタルデータV2とを入力する。このとき、T/V変換器12のゲインは(V1−V2)/(3T−2.5T)で表される。第1の基準信号に係るデジタルデータの理想値はV10であり、第2の基準信号に係るデジタルデータの理想値はV20であるとすると、プロセッサ14において、入力されたデジタルデータを(V10−V20)/(V1−V2)倍すればよい。これにより、T/V変換器12のゲイン誤差がプロセッサ14によって修正され、ジッタ測定結果がより正確なものとなる。
ところで、ジッタ測定機能をLSIに内蔵した場合、LSI内の他の回路からのノイズがT/V変換器12やA/D変換器13に印加されることがある。このような他の回路から印加されたノイズはジッタとして測定されてしまい、ジッタ測定結果に誤差が生じる。そこで、次のような対策を講じることが好ましい。すなわち、プロセッサ14は、基準信号が入力された状態で、観測したジッタの分散値を計算する。基準信号はジッタを含まないため、このとき得られる分散値は主にノイズに起因したものである。プロセッサ14は、この分散値を記憶しておき、通常のデータ信号入力によって観測されたジッタの分散値から、この記憶した分散値を差し引く。これにより、LSIの他の回路からのノイズに起因するジッタ測定誤差が相殺される。
以上、本実施形態によると、ジッタ測定機能を有するLSIについてLSIごとの製造ばらつきが低減される。これにより、LSIの個体差にかかわらず、精度のよいジッタ測定が実現される。
なお、補正部16は、ハードウェアとして構成してもよいし、DSP(Digital Signal Processor)などを用いてソフトウェア処理をしてもよい。また、スライサ11、A/D変換器13およびプロセッサ14のそれぞれは、時分割処理するなどしてLSIにおける他の機能と共用するようにしてもよい。これにより、LSIのレイアウト面積が削減される。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロックを示す。本実施形態に係る半導体集積回路は、第1の実施形態に係る半導体集積回路(図1参照)にスライスレベル補正部17を設けた構成をしている。
入力信号であるEFM信号の中にはある特定のデータ長が正規の長さからずれているものがある。プロセッサ14は、一定の検出窓で入力信号のジッタ検出を行っており、データ長にずれがある信号は検出窓の外に出てしまい、ジッタ測定対象外となってしまう。すなわち、ジッタ測定対象となるべきデータ信号が測定されなくなり、ジッタ測定結果が誤ったものとなってしまうおそれがある。そこで、スライスレベル補正部17によってスライサ11のスライスレベルを補正し、データ信号のデータ長のずれを低減する。
具体的には、プロセッサ14は、入力信号のデータ長の平均値を算出し、この平均値と理想値とのずれを出力する。スライスレベル補正部17は、このずれに基づいて、スライサ11のスライスレベルを調整する。より具体的には、上記のずれがなくなるまで、スライサ11にフィードバックをかける。
以上、本実施形態によると、ジッタ測定機能を有する半導体集積回路について、入力信号のデータ長の分布の平均値が理想値となるように調整される。これにより、精度のよいジッタ測定が実現される。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロックを示す。本実施形態に係る半導体集積回路は、第1の実施形態に係る半導体集積回路(図1参照)に増幅器18を設けた構成をしている。
本発明において測定対象とするジッタは、データ長に依存しない絶対的な値、より詳細には、観測されたデータ長と理想のデータ長とのずれを所定の値(基本データ長)で割った値として定義される。この定義によると、たとえば、データ長が3Tのデータ信号における1nsのジッタと、データ長が11Tのデータ信号における1nsのジッタとは、同じ大きさということになる。
3T法よりも11T法の方が、T/V変換器12においてのこぎり波の積分時間が長くなるため、出力電圧が大きくなる。したがって、11T法では、T/V変換器12の出力電圧をA/D変換器13の入力レンジに収めるべく、T/V変換器12のゲインを3T法のときよりも下げる必要がある。しかし、ゲインを下げることによってジッタが縮小されてしまい、本来の大きさとは異なるジッタが測定され、ジッタ測定精度が悪化してしまう。プロセッサ14によってジッタの縮小を補償することができるが、それには、A/D変換器13が高精度のデジタルデータを出力することが必要である。しかし、A/D変換器13の精度の向上はコスト増の要因となるため好ましくない。そこで、図3に示したように、T/V変換器12とA/D変換器13との間に増幅器18を設ける。
増幅器18は、T/V変換器12の出力電圧を増幅し、A/D変換器13は、その増幅された電圧についてデジタルデータを出力する。すなわち、T/V変換器12によって縮小されたジッタを、増幅器18で増幅して本来の大きさに戻してからA/D変換器13に与える。これにより、ジッタ測定機能を有する半導体集積回路について、11T法によるジッタ測定の精度が向上する。
以上、本発明の実施形態のいくつかを説明したが、上記の各実施形態において、図4に示したように、マルチプレクサ15によって入力信号および基準信号のいずれか一方を選択し、その選択した信号をスライサ11によって2値化するようにしてもよい。
本発明に係る半導体集積回路は、個体差によるばらつきのない高精度のジッタ測定機能を有しているため、書き込み可能なCD装置用のLSIとして有用である。
【0003】
[0009] 好ましくは、補正部は、T/V変換器のゲイン調整およびオフセット調整
を行うものとする。
[0010] また、好ましくは、プロセッサは、デジタルデータのうち所定の範囲内の
ものに基づいてT/V変換器の入力信号のジッタを測定するものとする。
[0011] また、好ましくは、プロセッサは、デジタルデータに基づいてT/V変換
器の入力信号のデータ長の平均値を算出し当該平均値と理想値とのずれを算出するものと
する。そして、上記の半導体集積回路は、プロセッサによって算出されたずれに基づいて
スライサのスライスレベルを補正するスライスレベル補正部を備えているものとする。
[0012] また、好ましくは、上記の半導体集積回路は、T/V変換器の出力電圧を
増幅する増幅器を備えているものとする。そして、A/D変換器は、増幅器によって増幅
された電圧をデジタルデータに変換するものとする。
[0013] また、好ましくは、プロセッサは、マルチプレクサによって第1のデータ
長の第1の基準信号が選択されたときのA/D変換器から出力された第1のデジタルデー
タ、およびマルチプレクサによって第2のデータ長の第2の基準信号が選択されたときの
A/D変換器から出力された第2のデジタルデータに基づいて、T/V変換器のゲインと
理想のゲインとのずれを算出し、このずれに基づいてデジタルデータを補正するものとす
る。
[0014] また、好ましくは、プロセッサは、T/V変換器の入力信号としてデータ
信号が選択されたときのジッタの分散値から、T/V変換器の入力信号として基準信号が
選択されたときのジッタの分散値を差し引くものとする。
[0015] また、好ましくは、スライサ、A/D変換器およびプロセッサのうち少な
くとも一つは、上記の半導体集積回路におけるジッタ測定以外の機能と共用されるものと
する。
【発明の効果】
[0016] 以上のように本発明によると、ジッタ測定機能を有する半導体集積回路に
ついて、個体差によるばらつきのない高精度なジッタ測定が実現される。したがって、出
荷検査にジッタメータを用いる必要がなくなり、出荷検査コストひいては半導体集積回路
の製造コストが低減される。
【図面の簡単な説明】


本発明は、半導体集積回路に関し、特に、CD(Compact Disc)装置などで用いられるEFM(Eight to Fourteen Modulation)信号のジッタを測定する機能を備えた半導体集積回路に関する。
光ディスク装置において光ディスクから読み取ったデータ信号のジッタを測定する方法として次の2つが一般的である。一つは、DVD(Digital Versatile Disc)装置などで用いられるdata to clockジッタ測定方法であり、もう一つは、CD装置などで用いられる3T法または22T法と呼ばれるジッタ測定方法である。
Data to clock測定回路は、LSI(Large Scale Integrated circuit)の学習機能のためにLSIに搭載されている。したがって、DVD装置については、data to clock測定回路を用いて出荷検査用のジッタ測定を行うことができる。一方、CD装置の場合、ジッタを測定するための回路がLSIに搭載されていない。これは、ジッタ測定機能は、本来、LSIには不要な機能だからである。したがって、CD装置の出荷検査におけるジッタ測定は、計測器として一般に製造・販売されているジッタメータを用いて行われる。
図5は、ジッタメータの構成を示す。スライサ11は、入力信号としてのEFM信号を2値化してデータ信号を生成する。EFM信号はハイレベルとロウレベルの生成確率が等しくなるよう生成されており、スライサ11では、入力信号のアシンメトリの影響を低減すべく、データ信号のハイレベルおよびロウレベルの各期間の平均時間が等しくなるようにデューティ・フィードバックが行われている。T/V変換器12は、データ信号のデータ長を計測し、データ長に応じた電圧を出力する。具体的には、T/V変換器12は、データ長として、データ信号の正または負のパルス幅を計測し、計測している期間、のこぎり波の充電を行い、計測が終了した時点で充電電圧を出力する。なお、T/V変換器12は、特定のデータ長のデータ信号を選択する機能を有している。A/D変換器13は、T/V変換器12の出力電圧をデジタルデータに変換する。そして、プロセッサ14は、このデジタルデータを入力し、データ信号のジッタの平均値、分散値および標準偏差などを算出する。このようにして、EFM信号のジッタが測定され、統計される(たとえば、非特許文献1参照)。
ディジタルプロセッシング・ジッタメーター取扱説明書、リーダー電子株式会社
ジッタメータを用いてCD装置の出荷検査を行うといった従来の方法では、製造ラインごとにジッタメータを配備しなければならず、出荷検査コスト高の要因となっていた。したがって、ジッタメータを用いることなくLSI自身でジッタ測定を行うことが求められる。しかし、上記のジッタメータの機能を単にそのままLSIに内蔵したのでは、LSIごとに製造ばらつきによりジッタ測定結果が異なってしまい、出荷検査で用いることが困難である。
上記問題に鑑み、本発明は、個体差によるばらつきのない高精度なジッタ測定が可能な半導体集積回路を実現することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は、半導体集積回路として、入力信号を2値化してデータ信号を生成するスライサと、入力信号のデータ長に応じた電圧を出力するT/V変換器と、T/V変換器の入力信号としてデータ信号と基準信号とを切り替えるマルチプレクサと、T/V変換器の出力電圧をデジタルデータに変換するA/D変換器と、このデジタルデータに基づいてT/V変換器の入力信号のジッタを測定するプロセッサと、マルチプレクサによって基準信号が選択されたときのT/V変換器の出力電圧と所定の電圧とを比較し、この比較結果に基づいてT/V変換器の出力特性の補正を行う補正部とを備えたものとする。
これによると、マルチプレクサによってT/V変換器の入力信号が基準信号に切り替えられ、補正部によって、基準信号が入力されたときのT/V変換器の出力電圧と所定の電圧とが比較され、この比較結果に基づいてT/V変換器の出力特性が補正される。したがって、個体差によるばらつきのない高精度なジッタ測定が実現される。
好ましくは、補正部は、T/V変換器のゲイン調整およびオフセット調整を行うものとする。
また、好ましくは、プロセッサは、デジタルデータのうち所定の範囲内のものに基づいてT/V変換器の入力信号のジッタを測定するものとする。
また、好ましくは、プロセッサは、デジタルデータに基づいてT/V変換器の入力信号のデータ長の平均値を算出し当該平均値と理想値とのずれを算出するものとする。そして、上記の半導体集積回路は、プロセッサによって算出されたずれに基づいてスライサのスライスレベルを補正するスライスレベル補正部を備えているものとする。
また、好ましくは、上記の半導体集積回路は、T/V変換器の出力電圧を増幅する増幅器を備えているものとする。そして、A/D変換器は、増幅器によって増幅された電圧をデジタルデータに変換するものとする。
また、好ましくは、プロセッサは、マルチプレクサによって第1のデータ長の第1の基準信号が選択されたときのA/D変換器から出力された第1のデジタルデータ、およびマルチプレクサによって第2のデータ長の第2の基準信号が選択されたときのA/D変換器から出力された第2のデジタルデータに基づいて、T/V変換器のゲインと理想のゲインとのずれを算出し、このずれに基づいてデジタルデータを補正するものとする。
また、好ましくは、プロセッサは、T/V変換器の入力信号としてデータ信号が選択されたときのジッタの分散値から、T/V変換器の入力信号として基準信号が選択されたときのジッタの分散値を差し引くものとする。
また、好ましくは、スライサ、A/D変換器およびプロセッサのうち少なくとも一つは、上記の半導体集積回路におけるジッタ測定以外の機能と共用されるものとする。
以上のように本発明によると、ジッタ測定機能を有する半導体集積回路について、個体差によるばらつきのない高精度なジッタ測定が実現される。したがって、出荷検査にジッタメータを用いる必要がなくなり、出荷検査コストひいては半導体集積回路の製造コストが低減される。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロックを示す。本実施形態に係る半導体集積回路は、スライサ11、T/V変換器12、A/D変換器13、プロセッサ14、マルチプレクサ15および補正部16を備えている。スライサ11、T/V変換器12、A/D変換器13およびプロセッサ14についてはすでに説明したとおりである。マルチプレクサ15は、T/V変換器12の入力信号として、スライサ11から出力されたデータ信号と基準信号とを切り替える。補正部16は、T/V変換器12の出力特性を補正する。マルチプレクサ15によってスライサ11の出力が選択された場合には従来と同様に通常のジッタ測定が行われ、基準信号が選択された場合には下記のようなT/V変換器12の出力特性の補正が行われる。
T/V変換器12はLSI製造時のばらつきを持っているため、入力データ長の変化に対する変換電圧の変化で定義されるT/V変換器12のゲインはLSIごとにばらついている。さらに、正規のデータ長が入力されたときに出力される絶対電圧、すなわち、オフセットもまたLSIごとにばらついている。前者のばらつきは、プロセッサ14において標準偏差などの演算処理をする際に標準偏差自身のばらつきとなり、ジッタ測定結果に直接的な悪影響を及ぼす。一方、後者のばらつきは、T/V変換された電圧の分布の中心となる電圧のばらつきとなる。そして、その中心となる電圧のずれが大きい場合には、T/V変換器12の出力電圧がA/D変換器13の入力レンジを超えてしまい、誤ったジッタ測定結果が導かれるおそれがある。そこで、補正部16によってT/V変換器12の出力特性を補正し、LSIごとのばらつきを低減する。
具体的には、T/V変換器12の出力特性の補正は次のようにして行う。まず、マルチプレクサ15によってT/V変換器12に基準信号を入力する。基準信号は、ジッタのない所定のデータ長のデータ信号、すなわち、正規のデータ信号である。基準信号は、外部から与えてもよいし、LSI内部で生成してもよい。補正部16は、基準信号が入力されたT/V変換器12の出力電圧と所定の電圧とを比較し、この比較結果に基づいてT/V変換器12にフィードバックをかける。より具体的には、補正部16は、T/V変換器12の出力電力が所定の電圧と等しくなるように、T/V変換器12のゲイン調整を行う。これにより、LSIごとのT/V変換器12のゲインのばらつきが低減される。
さらに、補正部16は、T/V変換器12の出力電圧がA/D変換器13の入力レンジの中心付近となるようにオフセット調整を行う。これにより、T/V変換器12の出力電圧がA/D変換器13の入力レンジに収まり、正確なジッタ測定結果が得られる。
すでに述べたように、T/V変換器12は特定のデータ長のデータ信号を選択する機能を有する。しかし、ジッタが比較的大きい場合、特定のデータ長とそれ以外との区別が明確でなくなるため、特定のデータ長以外のデータ信号が選択されてしまうことがある。たとえば、特定のデータ長を3Tとすると、2Tおよび4Tのデータ長のデータ信号が選択される場合がある。このように、T/V変換器12の出力に、特定のデータ長以外のデータ信号のものが混入すると、最終的なジッタ測定結果の信頼性が低下する。そこで、プロセッサ14が処理すべきデジタルデータに制限を設け、所定の範囲内のデータだけを取り扱うようにする。具体的には、特定のデータ長が3Tの場合には、データ長が3T近傍、たとえば、2.5Tから3.5Tまでに相当するデジタルデータのみを処理するようにする。これにより、ジッタ測定結果がより正確なものとなる。
LSIごとのT/V変換器12の出力特性のばらつきは、補正部16による補正の精度が高いほど低減する。しかし、補正の精度を向上することによって、補正部16の回路規模が増大する。また、T/V変換器12の出力電圧との比較対象である所定の電圧や、実際に比較動作をするコンパレータ(不図示)のオフセットには、LSIごとにばらつきがあるため、T/V変換器12によってある程度のジッタ測定誤差が生じることは避けられない。したがって、補正部16では粗調整を行い、プロセッサ14において微調整を行って、ジッタ測定精度を向上することが好ましい。
具体的には、プロセッサ14は、T/V変換器12にデータ長が3Tの第1の基準信号が与えられたときのデジタルデータV1と、データ長が2.5Tの第2の基準信号が与えられたときのデジタルデータV2とを入力する。このとき、T/V変換器12のゲインは(V1−V2)/(3T−2.5T)で表される。第1の基準信号に係るデジタルデータの理想値はV10であり、第2の基準信号に係るデジタルデータの理想値はV20であるとすると、プロセッサ14において、入力されたデジタルデータを(V10−V20)/(V1−V2)倍すればよい。これにより、T/V変換器12のゲイン誤差がプロセッサ14によって修正され、ジッタ測定結果がより正確なものとなる。
ところで、ジッタ測定機能をLSIに内蔵した場合、LSI内の他の回路からのノイズがT/V変換器12やA/D変換器13に印加されることがある。このような他の回路から印加されたノイズはジッタとして測定されてしまい、ジッタ測定結果に誤差が生じる。そこで、次のような対策を講じることが好ましい。すなわち、プロセッサ14は、基準信号が入力された状態で、観測したジッタの分散値を計算する。基準信号はジッタを含まないため、このとき得られる分散値は主にノイズに起因したものである。プロセッサ14は、この分散値を記憶しておき、通常のデータ信号入力によって観測されたジッタの分散値から、この記憶した分散値を差し引く。これにより、LSIの他の回路からのノイズに起因するジッタ測定誤差が相殺される。
以上、本実施形態によると、ジッタ測定機能を有するLSIについてLSIごとの製造ばらつきが低減される。これにより、LSIの個体差にかかわらず、精度のよいジッタ測定が実現される。
なお、補正部16は、ハードウェアとして構成してもよいし、DSP(Digital Signal Processor)などを用いてソフトウェア処理をしてもよい。また、スライサ11、A/D変換器13およびプロセッサ14のそれぞれは、時分割処理するなどしてLSIにおける他の機能と共用するようにしてもよい。これにより、LSIのレイアウト面積が削減される。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロックを示す。本実施形態に係る半導体集積回路は、第1の実施形態に係る半導体集積回路(図1参照)にスライスレベル補正部17を設けた構成をしている。
入力信号であるEFM信号の中にはある特定のデータ長が正規の長さからずれているものがある。プロセッサ14は、一定の検出窓で入力信号のジッタ検出を行っており、データ長にずれがある信号は検出窓の外に出てしまい、ジッタ測定対象外となってしまう。すなわち、ジッタ測定対象となるべきデータ信号が測定されなくなり、ジッタ測定結果が誤ったものとなってしまうおそれがある。そこで、スライスレベル補正部17によってスライサ11のスライスレベルを補正し、データ信号のデータ長のずれを低減する。
具体的には、プロセッサ14は、入力信号のデータ長の平均値を算出し、この平均値と理想値とのずれを出力する。スライスレベル補正部17は、このずれに基づいて、スライサ11のスライスレベルを調整する。より具体的には、上記のずれがなくなるまで、スライサ11にフィードバックをかける。
以上、本実施形態によると、ジッタ測定機能を有する半導体集積回路について、入力信号のデータ長の分布の平均値が理想値となるように調整される。これにより、精度のよいジッタ測定が実現される。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロックを示す。本実施形態に係る半導体集積回路は、第1の実施形態に係る半導体集積回路(図1参照)に増幅器18を設けた構成をしている。
本発明において測定対象とするジッタは、データ長に依存しない絶対的な値、より詳細には、観測されたデータ長と理想のデータ長とのずれを所定の値(基本データ長)で割った値として定義される。この定義によると、たとえば、データ長が3Tのデータ信号における1nsのジッタと、データ長が11Tのデータ信号における1nsのジッタとは、同じ大きさということになる。
3T法よりも11T法の方が、T/V変換器12においてのこぎり波の積分時間が長くなるため、出力電圧が大きくなる。したがって、11T法では、T/V変換器12の出力電圧をA/D変換器13の入力レンジに収めるべく、T/V変換器12のゲインを3T法のときよりも下げる必要がある。しかし、ゲインを下げることによってジッタが縮小されてしまい、本来の大きさとは異なるジッタが測定され、ジッタ測定精度が悪化してしまう。プロセッサ14によってジッタの縮小を補償することができるが、それには、A/D変換器13が高精度のデジタルデータを出力することが必要である。しかし、A/D変換器13の精度の向上はコスト増の要因となるため好ましくない。そこで、図3に示したように、T/V変換器12とA/D変換器13との間に増幅器18を設ける。
増幅器18は、T/V変換器12の出力電圧を増幅し、A/D変換器13は、その増幅された電圧についてデジタルデータを出力する。すなわち、T/V変換器12によって縮小されたジッタを、増幅器18で増幅して本来の大きさに戻してからA/D変換器13に与える。これにより、ジッタ測定機能を有する半導体集積回路について、11T法によるジッタ測定の精度が向上する。
以上、本発明の実施形態のいくつかを説明したが、上記の各実施形態において、図4に示したように、マルチプレクサ15によって入力信号および基準信号のいずれか一方を選択し、その選択した信号をスライサ11によって2値化するようにしてもよい。
本発明に係る半導体集積回路は、個体差によるばらつきのない高精度のジッタ測定機能を有しているため、書き込み可能なCD装置用のLSIとして有用である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロック図である。 図2は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロック図である。 図3は、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路の機能ブロック図である。 図4は、マルチプレクサの別の配置例を示す図である。 図5は、ジッタメータの構成図である。
符号の説明
11 スライサ
12 T/V変換器
13 A/D変換器
14 プロセッサ
15 マルチプレクサ
16 補正部
17 スライスレベル補正部
18 増幅器
具体的には、T/V変換器12の出力特性の補正は次のようにして行う。まず、マルチプレクサ15によってT/V変換器12に基準信号を入力する。基準信号は、ジッタのない所定のデータ長のデータ信号、すなわち、正規のデータ信号である。基準信号は、外部から与えてもよいし、LSI内部で生成してもよい。補正部16は、基準信号が入力されたT/V変換器12の出力電圧と所定の電圧とを比較し、この比較結果に基づいてT/V
変換器12にフィードバックをかける。より具体的には、補正部16は、T/V変換器12の出力電圧が所定の電圧と等しくなるように、T/V変換器12のゲイン調整を行う。これにより、LSIごとのT/V変換器12のゲインのばらつきが低減される。

Claims (8)

  1. 入力信号を2値化してデータ信号を生成するスライサと、
    入力信号のデータ長に応じた電圧を出力するT/V変換器と、
    前記T/V変換器の入力信号として、前記データ信号と基準信号とを切り替えるマルチプレクサと、
    前記T/V変換器の出力電圧をデジタルデータに変換するA/D変換器と、
    前記デジタルデータに基づいて前記T/V変換器の入力信号のジッタを測定するプロセッサと、
    前記マルチプレクサによって前記基準信号が選択されたときの前記T/V変換器の出力電圧と所定の電圧とを比較し、この比較結果に基づいて前記T/V変換器の出力特性の補正を行う補正部とを備えた
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 請求の範囲1に記載の半導体集積回路において、
    前記補正部は、前記T/V変換器のゲイン調整およびオフセット調整を行う
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求の範囲1に記載の半導体集積回路において、
    前記プロセッサは、前記デジタルデータのうち所定の範囲内のものに基づいて前記T/V変換器の入力信号のジッタを測定する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 請求の範囲1に記載の半導体集積回路において、
    前記プロセッサは、ジッタの測定結果を統計し、ジッタの平均値と理想値とのずれを算出するものであり、
    当該半導体集積回路は、
    前記プロセッサによって算出されたずれに基づいて前記スライサのスライスレベルを補正するスライスレベル補正部を備えた
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求の範囲1に記載の半導体集積回路において、
    前記T/V変換器の出力電圧を増幅する増幅器を備え、
    前記A/D変換器は、前記増幅器によって増幅された電圧を前記デジタルデータに変換する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  6. 請求の範囲1に記載の半導体集積回路において、
    前記プロセッサは、前記マルチプレクサによって第1のデータ長の第1の基準信号が選択されたときの前記A/D変換器から出力された第1のデジタルデータ、および前記マルチプレクサによって第2のデータ長の第2の基準信号が選択されたときの前記A/D変換器から出力された第2のデジタルデータに基づいて、前記T/V変換器のゲインと理想のゲインとのずれを算出し、このずれに基づいて、前記デジタルデータを補正する
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  7. 請求の範囲1に記載の半導体集積回路において、
    前記プロセッサは、前記T/V変換器の入力信号として前記データ信号が選択されたときのジッタの分散値から、前記T/V変換器の入力信号として前記基準信号が選択されたときのジッタの分散値を差し引く
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 請求の範囲1に記載の半導体集積回路において、
    前記スライサ、A/D変換器およびプロセッサのうち少なくとも一つは、当該半導体集積回路におけるジッタ測定以外の機能と共用される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
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