JPWO2006022389A1 - プローブ、並びに記録装置、再生装置及び記録再生装置 - Google Patents

プローブ、並びに記録装置、再生装置及び記録再生装置 Download PDF

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Abstract

プローブ(100)は、先端が媒体(20)に対向する突起部(110)を含むヘッド部(130)と、突起部から印加される電界が戻るリターン電極(150)と、突起部へ接続されるように所定の一の方向に向かって伸張する第1配線(120a)と、リターン電極へ接続されるように一の方向とは異なる他の方向に向かって伸張する第2配線(120b)とを備える。

Description

本発明は、例えば強誘電体記録媒体等の誘電体に記録された分極情報を記録及び再生するプローブ、並びに該プローブを用いた記録装置、再生装置及び記録再生装置の技術分野に関する。
誘電体記録媒体をナノスケールで分析するSNDM(Scanning Nonlinear Dielectric Microscopy:走査型非線形誘電率顕微鏡)を利用した記録再生装置の技術について、本願発明者等によって提案されている。SNDMにおいては、AFM(Atomic Force Microscopy)等に用いられる先端に微小なプローブを設けた導電性のカンチレバー(プローブ)を用いることで、測定に係る分解能を、サブナノメートルにまで高めることが可能である。近年では、SNDMの技術を応用して、データを、強誘電体材料からなる記録層を有する記録媒体に記録する超高密度記録再生装置の開発が進められている(特許文献1参照)。
このようなSNDMを利用した記録再生装置では、記録媒体の分極の正負の方向を検出することで情報の再生を行う。これは、L成分を含む高周波帰還増幅器とこれに取り付けられた導電性プローブ及び該プローブ直下の強誘電体材料の容量Csを含むLC発振器の発振周波数が、分極の正負の分布に起因する非線形誘電率の大小の結果生ずる微小容量の変化ΔCにより変化することを利用して行う。即ち、分極の正負の分布の変化を、発振周波数の変化Δfとして検出することで行う。
更に、分極の正負の相違を検出するために、発振周波数に対して十分に低い周波数の交番電界を印加することで、発振周波数が交番電界に伴って変化すると共に、符号を含めた発振周波数の変化の割合が、プローブ直下の強誘電体材料の非線形誘電率によって定まる。そして、このように交番電界の印加に伴う微小容量ΔCの変化に応じてFM(Frequency Modulation)変調されたLC発信器の高周波信号から、交番電界に起因する成分をFM復調して取り出すことで、強誘電体記録媒体に記録された記録情報を再生する。
特開2003−085969号公報
このような誘電体材料の微小容量の変化ΔCを適切に検出するために、プローブは、当該プローブから印加された交番電界が戻るためのリターン電極をその近傍に備えている。しかしながら、プローブは概して微小な構造であるがゆえに、プローブへ接続される配線とリターン電極へ接続される配線とが近接せざるを得ない。このような配線構造を有していると、配線間に浮遊容量が生じ、クロストークが発生するという技術的な問題点を有している。その結果、この浮遊容量に起因して、交番電界の印加に伴う微小容量の変化Δを高精度に検出することができないという技術的な問題点を有している。
本発明は例えば上述の課題に鑑みなされたものであって、例えば浮遊容量の発生を低減可能なプローブ、並びに該プローブを用いた記録装置、再生装置及び記録再生装置を提供することを課題とする。
(プローブ)
本発明の第1プローブは上記課題を解決するために、先端が媒体に対向する突起部を含むヘッド部と、前記突起部から印加される電界が戻るリターン電極と、前記突起部へ接続されるように所定の一の方向に向かって伸張する第1配線と、前記リターン電極へ接続されるように前記一の方向とは異なる他の方向に向かって伸張する第2配線とを備える。
本発明の第1プローブによれば、突起部から印加される電界がリターン電極に戻ることによって、例えば媒体の一具体例である誘電体記録媒体の記録面上における誘電率の変化を容量の変化として検出することができる。即ち、誘電体記録媒体に記録された情報を好適に再生することが可能となる。また、突起部より誘電体記録媒体に電界を印加することで、該誘電体記録媒体に情報を好適に記録することが可能である。
また、第1プローブは、突起部へ接続される(即ち、電気的導通をとる)第1配線及びリターン電極へ接続される第2配線を備えている。ここに、本発明における「接続される」とは、第1配線と突起部とが又は第2配線とリターン電極とが直接的に(即ち、物理的に)接続される場合を示すほか、間接的に接続される場合をも示す広い概念を含む趣旨である。即ち、第1配線と突起部とが又は第2配線とリターン電極とが互いに電気的導通をとることができる状態であれば、本発明における「接続される」状態に相当している。例えば、第1配線に供給される電流がヘッド部の一部を通過して突起部に流れる場合、第1配線と突起部とが直接的に接続されていなくとも、上述の広い概念においては第1配線と突起部とは接続されている。
第1プローブは特に、第1配線と第2配線との夫々が伸張する方向が相異なる。即ち、第1配線が一の方向に向かって伸張しており、他方第2配線が一の方向とは異なる他の方向に向かって伸張している。言い換えれば、第1配線と第2配線とは並行して伸張していない。従って、第1配線と第2配線との間に発生し得る浮遊容量を低減し或いはその発生を抑制ないしは防止することが可能となる。その結果、浮遊容量に起因したノイズ等の影響を排除し、例えば誘電体記録媒体(具体的には、誘電体材料)の誘電率を誘電体記録媒体の容量(特に、微小容量)の変化として高精度に或いは高品質に検出することが可能となる。即ち、特に情報の再生品質を向上させることが可能となる。或いは、誘電体記録媒体に限らずとも、媒体表面上をヘッド部が移動する場合に、浮遊容量に起因したノイズの影響を排除して、高精度に各種情報を検出することができる。
更には、記録動作時においても、突起部より媒体に対して、浮遊容量に起因したノイズ等を含まない電界を好適に印加することができるため、より高品質に情報を記録等することも可能である。
以上の結果、本発明の第1プローブによれば、第1配線と第2配線とが夫々異なる方向に向かって伸張するがゆえに、第1配線と第2配線との間の距離が長くなり、その結果浮遊容量を低減し或いはその発生を抑制ないしは防止することが可能となる。その結果、情報の記録や再生や検出等を好適に行うことが可能となる。
本発明の第1プローブの一の態様は、前記一の方向と前記他の方向とは少なくとも90度以上の角度差を有する。
この態様によれば、浮遊容量を効果的に低減し或いはその発生を効果的に抑制ないしは防止することが可能となる。言い換えれば、第1配線と第2配線とが形成する角度が鋭角でなければ、上記利益を享受することができる。
本発明の第1プローブの他の態様は、前記一の方向と前記他の方向とは正反対の方向である。
この態様によれば、浮遊容量をより一層効果的に低減し或いはその発生をより効果的に抑制ないしは防止することが可能となる。
本発明の第1プローブの他の態様は、前記第1配線及び前記第2配線の夫々は、同一平面上において伸張している。
この態様によれば、プローブの高さを相対的に低くすることができる。言い換えれば、プローブの厚さを相対的に薄くすることが可能となる。これにより、より微小なプローブを利用することが可能となる。
本発明の第2プローブは上記課題を解決するために、先端が媒体に対向する突起部を含むヘッド部と、前記突起部から印加される電界が戻るリターン電極と、前記突起部へ接続されるように所定の一の平面上において伸張する第1配線と、前記リターン電極へ接続されるように前記一の平面とは異なる高さの他の平面上において伸張する第2配線とを備える。
本発明の第2プローブによれば、上述の第1実施形態に係るプローブと同様に例えば誘電体記録媒体に対して情報を記録し、また誘電体記録媒体に記録された情報を再生することができる。
第2プローブでは特に、第1配線が伸張する一の平面と第2配線が伸張する他の平面とは夫々高さが異なる。具体的には、第2プローブに係るプローブが後述の誘電体記録再生装置に実際に用いられる際に、第1配線と第2配線との夫々の伸張する高さが異なる。
尚、ここでの「一の平面」及び「他の平面」は、単一の平面であってもよいし、複数の平面であってもよい。例えば、高さを変化させることなく(即ち、単一の平面上において)第1配線を伸張してもよいし、該高さを変化させながら伸張してもよい。また、第2配線も、高さを変化させることなく第2配線を伸張してもよいし、該高さを変化させながら伸張してもよい。要は、第1配線と第2配線とが同一の高さを有する平面上において、例えば並行しながら伸張しないプローブであればよい。
これにより、第1配線と第2配線との間の距離が長くなり、その結果浮遊容量を低減し或いはその発生を抑制ないしは防止することが可能となる。その結果、情報の記録や再生や検出を好適に行うことが可能となる。
本発明の第2プローブの一の態様は、前記第1配線及び前記第2配線の夫々は、同一の方向に向かって伸張している。
この態様によれば、プローブの幅ないしは長さを相対的に小さくすることができる。即ち、より微小なプローブを利用することが可能となる。
本発明の第1又は第2プローブの他の態様は、前記第1配線及び前記第2配線の少なくとも一方を支持するための天板を備える。
この態様によれば、天板を用いて第1配線や第2配線を支持することができる。例えば、天板の上に第1配線や第2配線を形成するように構成すれば、天板の形状を任意に変化させることで、上述したように第1配線及び第2配線の夫々が伸張する方向を比較的容易に異ならしめたり、或いは第1配線及び第2配線の夫々が形成される高さを比較的容易に異ならしめることが可能となる。
本発明の第1又は第2プローブは、前記突起部と前記リターン電極とが相隣接している。
この態様によれば、突起部とリターン電極とを相隣接させることで、後述する発振回路の帰還経路(具体的には、突起部から印加される電界がリターン電極へと戻る経路)を短くすることができる。その結果、発振回路内にノイズ(例えば、浮遊容量成分)が入り込むのを効果的に防止することが可能となる。そして、突起部とリターン電極とを相隣接させたとしても、第1又は第2プローブはそもそも浮遊容量を低減し或いはその発生を抑制ないしは防止できるため、浮遊容量に起因した技術的な問題は概ね或いは全く生じないという利点を有する。
本発明の第1又は第2プローブは、前記ヘッド部は、不純物がドーピングされたダイヤモンドを含んでなる。
この態様によれば、超硬質で且つ潤滑性のよいダイヤモンドを、突起部を含むヘッド部として用いることができ、耐劣化性がより強く且つ導電性を有しているがゆえに、プローブとしての抵抗値を低く抑えることが可能となる。尚、この態様においてドープする不純物は、例えばボロンであってもよいし或いは他の原子等に係る不純物であってもダイヤモンドに導電性を生じさせ得る不純物であればよい。
本発明の第1又は第2プローブの他の態様は、前記第1配線及び前記第2配線の少なくとも一方と比較して付着性の高い下地層を形成し、該下地層の上に前記第1配線及び前記第2配線の少なくとも一方が形成されている。
この態様によれば、第1配線や第2配線の剥離をより防止することができる。
本発明の第3プローブは上記課題を解決するために、先端が媒体に対向する複数の突起部を含むヘッド部と、前記複数の突起部の少なくとも一つから印加される電界が戻る少なくとも一つのリターン電極と、前記複数の突起部の夫々へ接続されるように、夫々異なる方向に向かって伸張する複数の第1配線と、前記少なくとも一つのリターン電極へ接続されるように前記複数の第1配線の夫々が伸張する方向とは異なる方向に向かって伸張する第2配線とを備える。
本発明の第3プローブによれば、複数の突起部の夫々へ接続される複数の第1配線及びリターン電極へ接続される第2配線の夫々が相異なる方向へ向かって伸張している。このため、上述した第1又は第2プローブと同様に、浮遊容量を低減し或いはその発生を抑制ないしは防止することが可能となる。特に配線が増えることで浮遊容量がより発生しやすくなるプローブであっても、第1実施形態の如き構成を採ることで、浮遊容量を効果的に低減し或いはその発生を効果的に抑制ないしは防止することが可能となる。
尚、上述した本発明の第1プローブの各種態様に対応して、本発明の第3プローブも各種態様を採ることが可能である。
本発明の第4プローブは上記課題を解決するために、先端が媒体に対向する複数の突起部を含むヘッド部と、前記複数の突起部少なくとも一つから印加される電界が戻る少なくとも一つのリターン電極と、前記複数の突起部の夫々へ接続されるように、夫々異なる平面上において伸張する複数の第1配線と、前記少なくとも一つのリターン電極へ接続されるように、前記複数の第1配線の夫々が伸張する平面とは異なる高さの平面上において伸張する第2配線とを備える。
本発明の第4プローブによれば、複数の突起部の夫々へ接続される複数の第1配線及びリターン電極へ接続される第2配線の夫々が相異なる平面上において伸張している。このため、上述した第1又は第2実施形態に係るプローブと同様に、浮遊容量を低減し或いはその発生を抑制ないしは防止することが可能となる。特に配線が増えることで浮遊容量がより発生しやすくなるプローブであっても、第1実施形態の如き構成を採ることで、浮遊容量を効果的に低減し或いはその発生を効果的に抑制ないしは防止することが可能となる。
尚、上述した本発明の第2プローブの各種態様に対応して、本発明の第4プローブも各種態様を採ることが可能である。
(記録装置)
本発明の記録装置は上記課題を解決するために、誘電体記録媒体にデータを記録する記録装置であって、上述した本発明のプローブ(但し、その各種態様を含む)と、前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段とを備える。
本発明の記録装置によれば、上述した本発明のプローブが有する利点を生かしつつ、記録信号生成手段が生成した記録信号に基づき、データの記録を行うことができる。
尚、上述した本発明の第1、第2、第3又は第4プローブの各種態様に対応して、本発明の記録装置も各種態様を採ることが可能である。
(再生装置)
本発明の再生装置は上記課題を解決するために、誘電体記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、上述した本発明のプローブ(但し、その各種態様を含む)と、前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段とを備える。
本発明の再生装置によれば、電界印加手段により誘電体記録媒体に電界を印加することで、該誘電体記録媒体の非線形誘電率の変化に応じた容量変化に起因して、発振手段の発振周波数が変化する。そして、係る発振手段による発振周波数の変化に応じた発振信号を、再生手段が復調及び再生することで、データを再生する。
本実施形態では特に、上述した本発明のプローブが有する利点を生かして、データの再生を行うことができる。
尚、上述した本発明の第1、第2、第3又は第4プローブの各種態様に対応して、本発明の再生装置も各種態様を採ることが可能である。
(記録再生装置)
本発明の記録再生装置は上記課題を解決するために、誘電体記録媒体にデータを記録し、該誘電体記録媒体に記録された前記データを再生する記録再生装置であって、上述した本発明のプローブ(但し、その各種態様を含む)と、前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段と、前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段とを備える。
本発明の記録再生装置によれば、上述した記録装置や再生装置の如く、上述した本発明のプローブが有する利点を生かして、データの記録や再生を行うことができる。
尚、上述した本発明の第1、第2、第3又は第4プローブの各種態様に対応して、本発明の記録再生装置も各種態様を採ることが可能である。
本実施形態におけるこのような作用、及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
以上説明したように、本発明の第1又は第3プローブによれば、ヘッド部とリターン電極と第1配線と第2配線とを備えており、第1配線と第2配線とが伸張する方向が異なる。また、本発明の第2又は第4プローブによれば、ヘッド部とリターン電極と第1配線と第2配線とを備えており、第1配線と第2配線とが形成される高さが異なる。従って、配線間に生じ得る浮遊容量を低減し或いはその発生を抑制ないしは防止することができる。
又、本発明の記録装置よれば、プローブ及び記録信号生成手段を備える。従って、本発明のプローブが有する各種利益を享受できる。
又、本発明の再生装置によれば、プローブ、電界印加手段、発振手段及び再生手段を備える。従って、本発明のプローブが有する各種利益を享受でき、その結果、より安定してデータを再生できる。
記録再生ヘッドに係る実施例の一の具体例を概念的に示す側面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の他の具体例を概念的に示す平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の他の具体例を概念的に示す平面図である。 比較例に係る記録再生ヘッドの具体利を概念的に示す平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の一の工程を概念的に示す断面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図である。 録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図及び平面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例の製造方法の他の工程を概念的に示す断面図である。 記録再生ヘッドに係る他の実施例を概念的に示す側面図及び正面図である。 記録再生ヘッドアレイに係る一の実施例を概念的に示す側面図及び平面図である。 記録再生ヘッドアレイに係る他の実施例を概念的に示す側面図及び正面図である。 記録再生ヘッドに係る実施例を採用する誘電体記録再生装置に係る実施例の基本構成を概念的に示すブロック図である。 実施例に係る誘電体記録再生装置の再生に用いられる誘電体記録媒体を概念的に示す平面図及び断面図である。 実施例に係る誘電体記録再生装置の記録動作を概念的に示す断面図である。 実施例に係る誘電体記録再生装置の再生動作を概念的に示す断面図である。
符号の説明
1・・・誘電体記録再生装置
13・・・発振器
14・・・共振回路
16・・・電極
17・・・誘電体材料
20・・・誘電体記録媒体
21・・・交流信号発生器
22・・・記録信号発生器
100・・・記録再生ヘッド
110・・・ダイヤモンドチップ
120a・・・第1配線
120b・・・第2配線
130・・・支持部材
140・・・天板
150・・・リターン電極
201・・・シリコン基板
202・・・二酸化シリコン膜
203・・・フォトレジスト
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。
以下、本発明のプローブに係る実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施例では、本発明のプローブの一具体例として、誘電体記録媒体にデータを記録したり或いは誘電体記録媒体に記録されているデータを再生する記録再生ヘッド(更に、記録再生ヘッドアレイ)について説明を進める。
(1)記録再生ヘッドの実施例
先ず、図1から図22を参照して、記録再生ヘッドに係る実施例について説明する。
(i)記録再生ヘッドの構造
先ず、図1から図4を参照して、本実施例に係る記録再生ヘッドの構造(即ち、基本構成)について説明する。ここに、図1は、本実施例に係る記録再生ヘッドの構造の一の例を概念的に示す側面図及び平面図であり、図2及び図3は夫々、本実施例に係る記録再生ヘッドの構造の他の例を概念的に示す平面図であり、図4は、比較例に係る記録再生ヘッドの構造を概念的に示す平面図である。
図1(a)に示すように、本実施例に係る記録再生ヘッド100は、ダイヤモンドチップ110を備える支持部材130と、第1配線120aと、第2配線120bと、天板140と、リターン電極150とを備える。
ダイヤモンドチップ110は、本発明における「突起部」の一具体例であって、記録再生ヘッド100の記録再生時に、その先端側から後述の誘電体記録媒体20(図26参照)に電界を印加するように、細く尖った先端を有する。このダイヤモンドチップ110は特に、その製造時にダイヤモンドにボロン等をドープすることによって、導電性を備えている。
尚、ダイヤモンドチップ110に代えて、例えば窒化ボロンを用いることもできる。或いは、比較的硬質であり、且つ導電性を備える(即ち、低抵抗な)部材であれば、ダイヤモンドチップ110に代えて用いることができる。
第1配線120aは、ダイヤモンドチップ110から電界を印加するために必要な電流を該ダイヤモンドチップ110に供給可能に構成されている。また、第2配線120bは、リターン電極150へ接続されるように(即ち、電気的導通をとることができるように)構成されている。
特に、第1配線120aからダイヤモンドチップ110へ供給される電流は、支持部材130中をパスとして供給されることが好ましい。言い換えれば、第1配線120aとダイヤモンドチップ110とは直接的に接触していないことが好ましい。従って、後述するように支持部材130は導電性を備えていることが好ましい。但し、第1配線120aとダイヤモンドチップ110とが直接的に接触するように構成してもよい。また、第2配線120b及びリターン電極150においても同様のことが言える。
第1配線120a及び第2配線120bの夫々として、例えば白金パラジウムや白金イリジウム等の合金を用いることができる。或いは、後述するように、アルミニウムやクロムや金、或いはこれらの合金等を用いてもよい。
また、第1配線120a及び第2配線120bの夫々は、天板140の上に形成されるため、その付着力をより高めるために天板140の上に下地層を設け、該下地層の上に第1配線120a及び第2配線120bの夫々を形成するように構成してもよい。した自走として、例えばチタン等の金属薄膜を用いてもよい。
支持部材130は、本発明における「ヘッド部」の一具体例であって、ダイヤモンドチップ110を支持する基盤となるものである。支持部材130は、導電性を有していてもよいし、或いは有していなくともよい。但し、上述するように、第1配線120aからダイヤモンドチップ110へ供給される電流のパスが支持部材130中に形成されることが好ましいことを考慮すると、支持部材130は導電性を備えていることが好ましい。また、後述の如く支持部材130とダイヤモンドチップ110とが一体として形成されてもよい(図5等参照)。
又、後述の如く、該支持部材130はプローブ11の一部として再生時における共振回路14の一部を構成する(図21参照)。このため、所望の共振周波数が得られるように、当該支持部材130のインダクタンスに応じて材料を選択することがより好ましい。また、このように材料を選択することで、プローブ11の振動周波数を適宜変更することも可能である。
天板140は、支持部材130と接着するように構成されており、また支持部材130と接着する側の面とは反対側の面上に第1配線120a及び第2配線120bの夫々が形成されている。この天板140は、例えばガラス等を含んでいるが、特にガラスに限定されるものではない。但し、第1配線120a及び第2配線120bの夫々と支持部材130との間に配置されることから、絶縁性を備えていることが好ましい。
リターン電極150は、ダイヤモンドチップ110から後述の誘電体記録媒体20に対して印加される高周波電界(或いは、交番電界)が戻る電極である。尚、高周波電界が抵抗なくリターン電極150に戻るものであれば、その形状や配置は任意に設定が可能である。例えば、ダイヤモンドチップ110を取り囲むようなリング状の平面電極であってもよいし、或いはダイヤモンドチップ110と同様に突起状の形状を有する電極であってもよい。
本実施例に係る記録再生ヘッド100は、第1配線120aと第2配線120bとが夫々、相反対の方向へ向かって伸張している。この第1配線120a及び第2配線120bの伸張の様子について、図1(b)を参照してより詳細に説明する。
図1(b)は、図1(a)に示す記録再生ヘッド100を上側(即ち、第1配線120a及び第2配線120bとが形成されている側)より観察した時の平面図である。図1(b)に示すように、第1配線120bは、記録再生ヘッド100のうちダイヤモンドチップ110が形成される側とは反対の方向(即ち、図1(b)において右側の方向)へ向かって伸張し、他方第2配線120bは、記録再生ヘッド100のうちダイヤモンドチップ110が形成される側の方向(即ち、図1(b)において左側の方向)へ向かって伸張している。即ち、第1配線120aと第2配線120bとは、概ね180度の角度差を有して伸張している。
このような第1配線120a及び第2配線120bを設けるために、天板140は夫々異なる方向へ伸張する形状を有している。即ち、記録再生ヘッド100のうちダイヤモンドチップ110が形成される側とは反対の方向へ向かって伸張する部材と、記録再生ヘッド100のうちダイヤモンドチップ110が形成される側の方向へ向かって伸張する部材とを有している。
仮に、比較例に係る記録再生ヘッド100aの如く、第1配線120aと第2配線120bとが同じ方向に向かって伸張したり、或いは並行して伸張している場合には、図2に示すように、第1配線120aと第2配線120bとの間に浮遊容量Cが発生し、クロストークを引き起こす。このような現象は、後述するように、誘電体材料の誘電率を誘電体材料の容量(特に、微小容量)の変化として検出する誘電体記録再生装置においては好ましくない。
しかるに、本実施例に係る記録再生ヘッド100によれば、第1配線120aと第2配線120bとが同じ方向に向かって伸張することはなく、また並行して伸張することもない。従って、第1配線120aと第2配線120bとの間に発生する浮遊容量を低減したり、或いはその発生を抑制ないしは防止することが可能となる。より具体的に説明すると、比較例に係る記録再生ヘッドと比較して、本実施例に係る記録再生ヘッドでは、第1配線120aと第2配線120bとの間の距離dが増加する。このため、浮遊容量C=ε×(S/d)(但し、εは誘電率、Sは断面積)なる式で示されることから分かるように、本実施例に係る記録再生ヘッド100では浮遊容量が少なくとも減少する。このため、第1配線120a及び第2配線120bとの間に発生した浮遊容量に起因して、再生信号成分が弱められたり、或いはノイズが混ざったりする不都合を効果的に回避することが可能となる。これにより、後述の誘電体記録再生装置において、より高精度に或いは高品質にデータを再生することが可能となる。また、記録動作時においても、ダイヤモンドチップ110より誘電体記録媒体に対して浮遊容量に起因したノイズ等を含まない電界を好適に印加することができるため、より高品質にデータを記録することも可能である。
更に、浮遊容量を低減することができるため、ダイヤモンドチップ110とリターン電極150とをより近接して(或いは、相隣接して)配置することが可能となる。即ち、ダイヤモンドチップ110とリターン電極120とを近接して配置しても、浮遊容量を低減し或いはその発生を抑制ないしは防止することができるため、誘電体材料の誘電率を誘電体材料の容量の変化として好適に検出することが可能となる。更に、ダイヤモンドチップ110とリターン電極120とを近接して配置できるため、後述する発振回路の帰還経路を短くすることができ、その結果、発振回路内にノイズ(例えば、浮遊容量成分)が入り込むのを効果的に防止することが可能となる。
尚、必ずしも図1に示すように、第1配線120a及び第2配線120bの夫々が相反対の方向に伸張するように設けなくともよい。例えば、図3に示すように、第1配線120bは、記録再生ヘッド100のうちダイヤモンドチップ110が形成される側の方向(即ち、図3において左側の方向)へ向かって伸張し、他方第2配線120bは、記録再生ヘッド100のうちダイヤモンドチップ110が形成される側とは反対側の方向(即ち、図3において右側の方向)へ向かって伸張するような記録再生ヘッド100bであっても、本実施例に係る記録再生ヘッド100が有する各種利益と同様の利益を享受することができる。或いは、図4に示すように、第1配線120aと第2配線120bとが概ね90度の角度差を有して夫々伸張するように構成してもよい。或いは、第1配線120aと第2配線120bとが所定の角度差を有して夫々伸張するような記録再生ヘッド100cであっても、本実施例に係る記録再生ヘッド100が有する各種利益と同様の利益を享受することができる。まとめると、図2に示すように、第1配線120a及び第2配線120bとが並行して(即ち、角度差を有することなく)夫々伸張するように構成されていない限りは、相応に浮遊容量を低減し或いはその発生を抑制ないしは防止するという効果を得ることは可能である。但し、浮遊容量をより効果的に低減し或いはその発生をより効果的に抑制ないしは防止するという観点からは、第1配線120aと第2配線と120bとはより大きな角度差を有して夫々伸張するように構成することが好ましく、例えば90度以上の角度差を有して、より好ましくは120度以上の角度差を有して、更に好ましくは概ね180度の角度差を有して夫々伸張するように構成することが好ましい。
また、上述した実施例に係る記録再生ヘッドは、ダイヤモンド(特に、ボロン等の不純物がドーピングされたダイヤモンド)を用いて構成されているが、例えばシリコンを用いて記録再生ヘッドを構成してよい。或いは少なくともダイヤモンドチップ100を除く部材についてはシリコンを用いて構成してもよい。この場合、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いたり、SOS(Silicon On Sapphire)基板等を用いて記録再生ヘッドを製造するように構成してもよい。
また、上述した実施例においては、第1配線120a及び第2配線120bの夫々は直線状の配線であるが、もちろん適宜曲線となってもよいことは言うまでもない。
(ii)記録再生ヘッドの製造方法
続いて、図5から図21を参照して、本実施例に係る記録再生ヘッドの製造方法について説明する。ここに、図5から図21は、本実施例に係る記録再生ヘッドの製造方法の各工程を概念的に示す断面図又は平面図である。
尚、ここで説明する製造方法により製造される記録再生ヘッドは、ダイヤモンドチップ110と支持部材130とが一体化されているものである。しかしながら、ダイヤモンドチップ110と支持部材130とが一体化されていなくとも、同様の製造方法により製造することができ、係る製造方法も本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
先ず、図5に示すように、シリコン基板201を用意する。係るシリコン基板201は、主として記録再生ヘッドの型枠となるものである。尚、後の工程において、結晶格子構造における(100面)に沿って(或いは、平行に)二酸化シリコン膜が形成されるようなシリコン基板201を用意することが好ましい。これは、後述するように、異方性エッチングを施すことでダイヤモンドチップ110の突起状(或いは、ピラミッド状)の形状を形成するためである。係るシリコン基板201は、(100)基板と称される。
そして、図6に示すように、シリコン基板201の表側及び裏側の面に対して、二酸化シリコン(SiO)膜202を形成する。ここでは、高温酸化雰囲気中にシリコン基板201を配置することで、その表面に二酸化シリコン膜202を形成してもよい。
続いて、図7(a)に示すように、例えばスピンコーティングによりフォトレジスト203をコーティングして、パターニングを行う。具体的には、フォトレジスト203をシリコン基板201の一方の面上に形成した二酸化シリコン膜202上にコーティングした後、ダイヤモンドチップ110に相当する部分をパターニングしたフォトマスクを用いて紫外線等を照射する。その後、現像を行うことで、図7(a)に示すようにフォトレジスト203のパターニングがなされる。もちろん、例えばEB(Electron Beam)レジストやその他の材料を用いてパターニングを行ってもよい。
尚、図7(b)は、図7(a)に係るシリコン基板201等を上側(即ち、フォトレジスト203がパターニングされた側)から見た図である。図7(b)に示すように、記録再生ヘッド100のダイヤモンドチップ110が形成される部分には、フォトレジスト203が塗布されないことで窓が形成され、二酸化シリコン膜202が見える。この窓の形状に合わせて、ダイヤモンドチップ110が形成される。
続いて、図8(a)に示すように、図7においてフォトレジスト203のパターニングを行ったシリコン基板201に対して、エッチングを行う。ここでは、例えばBHF(バッファードフッ酸)やHF(フッ酸)等を用いて、二酸化シリコン膜202のうちフォトレジスト203が塗布されていない部分のエッチングを行う。但し、他のエッチャントを用いてエッチングを行ってもよいし、或いはドライエッチングによりエッチングを行ってもよい。
二酸化シリコン膜201のエッチング後、フォトレジスト203の除却を行う。ここでは、ドライエッチングによりフォトレジスト203の除却を行ってもよいし、或いはウェットエッチングによりフォトレジスト203の除却を行ってもよい。
図8(b)は、図8(a)に係るシリコン基板201等を上側から見た図である。図8(b)に示すように、ダイヤモンドチップ110が形成される部分には、二酸化シリコン膜202が除かれることで窓が形成され、シリコン基板201が見える。
続いて、図9(a)に示すように、シリコン基板201に対して異方性エッチングを行う。ここでは、例えばTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)やKOH(水酸化カリウム)等のアルカリ性のエッチャントを用いて異方性エッチングを行う。
このとき、シリコン基板201は、(100)面の法線方向(即ち、図9(a)中シリコン基板201に垂直な方向)に向かってエッチングは進行するが、他方(111)面の法線方向(即ち、図9(a)中シリコン基板201に対して概ね45度で入射する方向)に向かってエッチングは進行しにくいという性質を有する。この性質を利用して異方性エッチングを行うことで、シリコン基板201は、ダイヤモンドチップ110に相当する形状(すなわち、突起状或いはピラミッド状)にエッチングされる。
尚、図9(b)は、図9(a)に係るシリコン基板201等を上側から見た図である。図9(b)に示すように、シリコン基板201に異方性エッチングが施されることで、二酸化シリコン膜202の窓の外側部分ほどエッチングの速度が遅く、窓の中心部分ほどエッチングの速度が速い。その結果、エッチングにより形成された穴の先端がとがった形状となる。
尚、リターン電極150の形状を、ダイヤモンドチップ110の如く突起状とする場合は、図5から図9における工程(特に、フォトレジスト203のパターニングや異方性エッチング等)を、リターン電極150の形成のために行う必要がある。
続いて、図10(a)に示すように、再度フォトレジスト203を吹き付けてパターニングを行う。
尚、図10(b)は、図10(a)に係るシリコン基板201等を上側から見た図である。図10(b)に示すように、このときのフォトレジスト203は、支持部材130及びリターン電極の形状に合わせてパターニングされる。
続いて、図11(a)に示すように、図10におけるフォトレジスト203のパターニングにあわせて二酸化シリコン膜202のエッチングが行われ、その後フォトレジスト203の除却が行われる。ここでは、図8と同様の手順によりエッチングが行われる。
尚、図11(b)は、図11(a)に係るシリコン基板201等を上側から見た図である。図11(b)に示すように、支持部材130等の形状に合わせて、二酸化シリコン膜202が残る。
続いて、図12に示すように、ダイヤモンドパウダー入りのメタノール中において、シリコン基板201及びその上に形成されている二酸化シリコン膜202の夫々の表面に、例えば超音波等を用いてダイヤモンドパウダーを振動させることで、傷をつける。このように傷をつけることで、後の工程(図13参照)において、ダイヤモンド核を形成することができる。
続いて、図13に示すように、熱フィラメントCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、ダイヤモンド膜を成長させる。即ち、ダイヤモンドを選択成長させる。例えば、CH(メタン)ガスを原料として、シリコン基板201上にダイヤモンド膜を形成する。特にダイヤモンド膜は、図12における工程時に傷をつけた部分において成長する。尚、熱フィラメントCVD法でなくとも、例えばマイクロ波プラズマCVD法や或いは他の膜成長方法等を用いてダイヤモンド膜を成長させてもよい。
また、係るダイヤモンド膜は、上述のダイヤモンドチップ110やリターン電極150として用いられるため、導電性を有している必要がある。従って、例えばB(ジボラン)や(CHO)B(トリメトキシボラン)等のドーピングガスを添加することで、ダイヤモンド膜中にB(ボロン)をドーピングさせる。
また、このようにジボラン等のドーピングガスを添加することで、支持部材130等に対しても導電性を与えることができる。
尚、図12に示すように傷つけ処理によってダイヤモンド膜成長させる方法に限らず、例えばCVD処理の初期段階にシリコン基板201に負のバイアス電圧を印加することでダイヤモンド膜を成長させてもよいし、或いは超微粒子のダイヤモンドパウダーをシリコン基板201に塗布することで、ダイヤモンド膜成長の核としてもよい。
続いて、図14に示すように、二酸化シリコン膜202上において成長しているダイヤモンド粒子を除却する。これは、例えばBHF等を用いたエッチングにより、極少量の二酸化シリコン膜202を除去することで、結果的にダイヤモンド粒子を除却することができる。これにより、適切な形状を有するダイヤモンドチップ110、リターン電極150及び支持部材130を形成することができる。
続いて、図15に示すように、例えば熱フィラメントCVD法等を用いて、ダイヤモンド膜を更に成長させることで、ダイヤモンドチップ110、リターン電極150及び支持部材130を形成する。
尚、ここでは、支持部材130とダイヤモンドチップ110とが一体となって形成されているため、支持部材130としての機能を含むダイヤモンドチップ110として以降の説明を進める。
続いて、ダイヤモンドチップ110及びリターン電極150が形成された後、図16に示すように、エッチングを行い、二酸化シリコン膜202を除却する。ここでは、例えばBHF等を用いて二酸化シリコン膜202を除却する。
続いて、図17(a)に示すように、形成したダイヤモンドチップ110のうち支持部材130に相当する部分及びリターン電極150の少なくとも一部において、突起状の先端が形成される側とは反対の側の表面に感光性ポリイミド205が形成される。係る感光性ポリイミド205は、後の工程において、記録再生ヘッド100全体を支え或いは保持する天板140(図18参照)との接合のために用いられる。
尚、図17(b)は、図17(a)に係るシリコン基板201等を上側から見た図である。図17(b)に示すように、支持部材130に相当する部分のうち長手方向に延びる部分(即ち、ダイヤモンドチップ110が形成される部分)とは反対側の部分及びリターン電極150の少なくとも一部の上に感光性ポリイミド205が形成される。
尚、図17(b)に示す記録再生ヘッド部分の具体的な大きさとして、長手方向に延びる部分(即ち、ダイヤモンドチップ110が形成される部分)はその幅が50μm以下であることが好ましい。そして、長手方向に延びる部分と反対側の部分は、5mm×1〜1.5mm程度の大きさを有していることが好ましい。但し、これらの大きさに限定されることはない。また、その形状も図17(b)に示すようなT型の形状に限らず、L字型等の他の形状であってもよい。
続いて、図18(a)に示すように、所定の形状を有する天板140を感光性ポリイミド205に貼り付ける。天板140は、記録再生ヘッド100全体を支え或いは保持する部材である。そして、例えば天板140にアクチュエータ等が接続されることで、後述の誘電体記録再生装置の記録・再生動作時に、記録再生ヘッド100を誘電体記録媒体上において移動させることができる。
尚、天板140に対して所定の加工を施す場合には、当該加工の便宜を考慮して切れ込みが形成されるように構成してもよい。また、天板140には、第1配線120aをダイヤモンドチップ110に接続するための穴及び第2配線120bをリターン電極150に接続するための穴を有している。
尚、図18(b)は、図18(a)に係るシリコン基板201等を上側から見た図である。図18(b)に示すように、天板140は、ダイヤモンドチップ110及びリターン電極150の少なくとも一部を覆う程度の大きさを有している。但し、係る図18(b)に示す天板140の大きさは例示であって、これ以上の大きさを有していても、或いはこれ以下の大きさを有していても、記録再生ヘッド100全体を支えることができる程度の大きさを有していればよい。
続いて、図19に示すように、第1配線120a及び第2配線120bの夫々を形成するために、例えばアルミニウムやクロム或いは金等の金属或いはこれらの合金(或いは、上述した白金パラジウムや白金イリジウム等の合金)等を蒸着させる。この際、第1配線120a及び第2配線120bが形成されるべき部分以外のところに例えばフォトレジスト203等をパターニングした後に、金属等の蒸着を行うことが好ましい。
そして、この蒸着の結果、図20(a)に示すように、第1配線120a及び第2配線120bの夫々が形成される。
尚、図20(b)は、図20(a)に係るシリコン基板201等を上側から見た図である。図20(b)に示すように、第1配線120aは、記録再生ヘッド100のうちダイヤモンドチップ110とは反対の方向へ向かって伸張するように形成され、他方第2配線120bは、記録再生ヘッド100のうちダイヤモンドチップ110の方向へ向かって伸張するように形成されている。
この第1配線120a及び第2配線120bの夫々のパターンは、図19における金属の蒸着の際のパターニングに合わせて任意に形成可能である。
続いて、図21に示すように、シリコン基板201を取り除く。ここでは、RIE(Reactive Ion Ething)或いはSFをエッチングガスとしたプラズマCVD法を用いてシリコン基板201をダイヤモンドチップ110やリターン電極150より取り除く。但し、その他の手法を用いてシリコン基板201を取り除いてもよい。これにより、本実施例に係る記録再生ヘッド100が製造される。
尚、図5から図21において説明した製造方法は、本実施例に係る記録再生ヘッドの製造方法は、あくまで一具体例であり、各工程において用いられる原材料や各種方法(例えば、エッチング法、膜形成法や膜成長法)等は適宜変更することが可能である。
(iii)記録再生ヘッドの他の実施例
続いて、図22を参照して、記録再生ヘッドに係る他の実施例について説明する。ここに、図22は、他の実施例に係る記録再生ヘッドの構造を概念的に示す側面図及び正面図である。
図22(a)に示すように、他の実施例に係る記録再生ヘッド100dは、第1配線120a及び第2配線120bの夫々が天板140上において形成される高さが異なる。即ち、第1配線120aは、第2配線120bと比較してより低い平面上において形成されている。
図22(b)は、図22(a)に示す記録再生ヘッド100dを正面側から見た図である。図22(b)に示すように、例えば記録再生ヘッド100dの水平位置(或いは、後述の誘電体記録媒体の記録面)を基準として、第1配線120aが形成される高さと第2配線120bが形成される高さとが相異なる。
このような構造を有する記録再生ヘッド100dであっても、例えば第1配線120a及び第2配線120bの夫々が同一平面上にある記録再生ヘッドと比較して、第1配線120aと第2配線120bとの間の距離が相対的に増加する。このため、浮遊容量の発生を低減し或いは抑制することができ、上述した本実施例に係る記録再生ヘッド100が有する各種利益と同様の利益を享受することが可能となる。
加えて、第1配線120a及び第2配線120bの間に天板140の一部が配置される構成となるため、第1配線120a及び第2配線120bの間に発生し得る浮遊容量をより効果的に低減し或いは抑制することができる。この点から、天板140は絶縁性を有していることが好ましい。
また、記録再生ヘッド100d自体の高さ(或いは、厚さ)は増加するものの、配線の方向を同じにする(即ち、第1配線120aと第2配線120bとの角度差をなくす)ことができるため、記録再生ヘッド100dの幅或いは長さを小さくすることができる。これは、後述するように、より小さな記録再生ヘッドアレイを製造することができるという利点につながる。
尚、上述した他の実施例においては、第1配線120a及び第2配線120bは、夫々1つの平面上において(即ち、1つの高さを有して)伸張しているが、もちろん夫々適宜異なる高さを有して伸張してもよい。要は、第1配線120aと第2配線120bとが同一の高さを有する平面上において並行して伸張しなければ、上述した各種利益を享受することは可能である。
更に、第1配線120aが伸張する高さと第2配線120bが伸張する高さとが大きく異なる方が、より効果的に浮遊容量を低減等することができる。例えば、天板140の表面の微小な凹凸に起因する高さの相違程度では浮遊容量を大きく低減等することは期待できず、より大きな高低差をつけることが好ましい。例えば、所望の高低差をつけるべく人工的に加工された天板140を用いることが好ましい。
(2)記録再生ヘッドアレイの実施例
続いて、図23及び図24を参照して、本発明のプローブに係る実施例としての記録再生ヘッドアレイについて説明する。ここに、図23は、記録再生ヘッドアレイに係る一の実施例を概念的に示す側面図及び平面図であり、図24は、記録再生ヘッドアレイに係る他の実施例を概念的に示す側面図及び正面図である。
図23に示す記録再生ヘッドアレイ101aは、複数のダイヤモンドチップ110−1、110−2、110−3及び110−4を備えている。そして、ダイヤモンドチップ110−1に接続される第1配線120a−1、ダイヤモンドチップ110−2に接続される第1配線120a−2、ダイヤモンドチップ110−3に接続される第1配線120a−3、ダイヤモンドチップ110−4に接続される第1配線120a−4、並びにリターン電極150に接続される第2配線120bの夫々は、いずれも異なる方向に向かって伸張するように形成されている。
このように、複数のダイヤモンドチップ110を備える記録再生ヘッドアレイ101aであっても、上述した本実施例に係る記録再生ヘッド100と同様の構造(即ち、各配線が夫々異なる方向に伸張する構造)を採用することで、本実施例に係る記録再生ヘッド100が有する各種利益と同様の利益を享受することが可能となる。
また、図24に示す記録再生ヘッドアレイ101bは、複数のダイヤモンドチップ110−1から4の夫々に接続される配線及びリターン電極150に接続される配線の夫々が天板140上において形成される高さが異なっている。このように構成しても、本実施例に係る記録再生ヘッド100(特に、100d)が有する各種利益と同様の利益を享受することが可能となる。
加えて、図24に示す記録再生ヘッドアレイ101bの如き構造を採用することで、記録再生ヘッドアレイ101bの幅及び長さを短縮することができる。このため、より小さな記録再生ヘッドアレイを製造することができるという利点をも有している。
尚、上述した記録再生ヘッドアレイでは、単一のリターン電極150を設ける構造であるが、もちろん複数のリターン電極150を設ける構造を採用してもよい。例えば、複数のダイヤモンドチップの夫々に対応する複数のリターン電極150を設けるように構成してもよい。このように複数のリターン電極を設ける記録再生ヘッドアレイであっても、複数のダイヤモンドチップの夫々に接続される複数の配線及び複数のリターン電極の夫々に接続される複数の配線の夫々が相異なる方向に向かって伸張していれば(或いは、これら複数の配線の夫々が形成される高さが異なれば)、上述した本実施例に係る記録再生ヘッドアレイが有する各種利益と同様の利益を享受することが可能となる。尚、複数の配線のうち少なくとも2つの配線が相異なる方向に向かって伸張するような(或いは、少なくとも2つの配線の夫々が形成される高さが異なれば)記録再生ヘッドアレイであれば、本実施例に係る記録再生ヘッドアレイが有する各種利益を相応に享受することは可能である。即ち、相応に浮遊容量の発生を低減し或いは抑制することが可能となる。
(3)記録再生装置の実施例
続いて、図25から図28を参照して、上述した本実施例に係る記録再生ヘッドを用いた記録再生装置について説明する。
(i)基本構成
先ず、本実施例に係る誘電体記録再生装置の基本構成について、図25を参照して説明する。ここに、図25は、本実施例に係る誘電体記録再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。
誘電体記録再生装置1は、その先端部が誘電体記録媒体20の誘電体材料17に対向して電界を印加するプローブ11と、プローブ11から印加された信号再生用の高周波電界が戻るリターン電極150と、プローブ11とリターン電極150の間に設けられるインダクタLと、インダクタLとプローブ11の直下の誘電体材料17に形成される、記録情報に対応して分極した部位の容量Csとで決まる共振周波数で発振する発振器13と、誘電体材料17に記録された分極状態を検出するための交番電界を印加するための交流信号発生器21と、誘電体材料に分極状態を記録する記録信号発生器22と、交流信号発生器21及び記録信号発生器22の出力を切り替えるスイッチ23と、HPF(High Pass Filter)24と、プローブ11の直下の誘電体材料17が有する分極状態に対応した容量で変調されるFM信号を復調する復調器30と、復調された信号からデータを検出する信号検出部34と、復調された信号からトラッキングエラー信号を検出するトラッキングエラー検出部35等を備えて構成される。
プローブ11は、上述した本実施例に係る記録再生ヘッド100を用いる。そして、プローブ11はHPF24を介して発振器13と接続され、またHPF24及びスイッチ23を介して交流信号発生器21及び記録信号発生器22と接続される。そして、誘電体材料17に電界を印加する電極として機能する。尚、プローブ11として、例えば図1等に示すような針状のものや或いはカンチレバー状等のものが具体的な形状として知られる。
尚、係るプローブ11として、上述した本実施例に係る記録再生ヘッドアレイ101を用いるように構成してもよい。この場合、交流信号発生器21は、複数のダイヤモンドチップ110に対応して複数設けることが好ましい。また、信号検出部34において夫々の交流信号発生器21に対応する再生信号を弁別可能なように、信号検出部34を複数備え、且つ夫々の信号検出部34は、夫々の交流信号発生器21より参照信号を取得することで、対応する再生信号を出力するように構成することが好ましい。
リターン電極150は、プローブ11から誘電体材料17に印加される高周波電界(即ち、発信器13からの共振電界)が戻る電極であって、プローブ11を取り巻くように設けられている。
インダクタLは、プローブ11とリターン電極150との間に設けられていて、例えばマイクロストリップラインで形成される。インダクタLと容量Csとを含んで共振回路14が構成される。この共振周波数が例えば1GHz程度を中心とした値になるようにインダクタLのインダクタンスが決定される。
発振器13は、インダクタLと容量Csとで決定される共振周波数で発振する発振器である。その発振周波数は容量Csの変化に対応して変化するものであり、従って記録されているデータに対応した分極領域によって決定される容量Csの変化に対応してFM変調が行われる。このFM変調を復調することで、誘電体記録媒体20に記録されているデータを読み取ることができる。
尚、後に詳述するように、プローブ11、リターン電極150、発振器13、インダクタL、HPF24及び誘電体材料17中の容量Csから共振回路14が構成され、発信器13において増幅されたFM信号が復調器30へ出力される。
交流信号発生器21は、リターン電極150と電極16との間に交番電界を印加する。また、複数のプローブ11を備えている誘電体記録再生装置においては、この周波数を参照信号として同期を取り、プローブ11で検出する信号を弁別する。その周波数は5kHz程度を中心としたものであり、誘電体材料17の微小領域に交番電界を印加することになる。
記録信号発生器22は、記録用の信号を発生し、記録時にプローブ11に供給される。この信号はデジタル信号に限らずアナログ信号であってもよい。これらの信号として、音声情報、映像情報、コンピュータ用デジタルデータ等、各種の信号が含まれる。また、記録信号に重畳された交流信号は信号再生時の参照信号として各探針の情報を弁別して再生するためである。
スイッチ23は、再生時、交流信号発生器21からの信号を、一方、記録時は記録信号発生器22からの信号をプローブ11に供給するようにその出力を選択する。この装置は機械式のリレーや半導体の回路が用いられるが、アナログ信号にはリレーが、デジタル信号には半導体回路で構成するのが好適である。
HPF24は、インダクタ及びコンデンサを含んでなり、交流信号発生器21や記録信号発生器22からの信号が発振器13の発振に干渉しないように信号系統を遮断するためのハイパスフィルタを構成するために用いられていて、その遮断周波数はf=1/2π√{LC}である。ここで、LはHPF24に含まれるインダクタのインダクタンス、CはHPF24に含まれるコンデンサのキャパシタンスとする。交流信号の周波数は5KHz程度であり、発振器13の発振周波数は1GHz程度であるので、1次のLCフィルタで分離は十分に行われる。さらに次数の高いフィルタを用いてもよいが素子数が多くなるので装置が大きくなる虞がある。
復調器30は、容量Csの微小変化に起因してFM変調された発振器13の発振周波数を復調し、プローブ11がトレースした部位の分極された状態に対応した波形を復元する。記録されているデータがデジタルの「0」と「1」のデータであれば、変調される周波数は2種類であり、その周波数を判別することで容易にデータの再生が行われる。
信号検出部34は、復調器30で復調された信号から記録されたデータを再生する。この信号検出器34として例えばロックインアンプを用い、交流信号発生器21の交番電界の周波数に基づいて同期検波を行うことでデータの再生を行う。尚、他の位相検波手段を用いてもよいことは当然である。
トラッキングエラー検出部35は、復調器30で復調された信号から、装置を制御するためのトラッキングエラー信号を検出する。検出したトラッキングエラー信号がトラッキング機構に入力されて制御がなされる。
続いて、図25に示す誘電体記録媒体20の一例について、図26を参照して説明する。ここに、図26は、本実施例において用いられる誘電体記録媒体20の一例を概念的に示す平面図及び断面図である。
図26(a)に示すように、誘電体記録媒体20は、ディスク形態の誘電体記録媒体であって、例えばセンターホール10と、センターホール10と同心円状に内側から内周エリア7、記録エリア8、外周エリア9を備えている。センターホール10はスピンドルモータに装着する場合等に用いられる。
記録エリア8はデータを記録する領域であって、トラックやトラック間のスペースを有し、また、トラックやスペースには記録再生にかかわる制御情報を記録するエリアが設けられている。また、内周エリア7及び外周エリア8は誘電体記録媒体20の内周位置及び外周位置を認識するために用いられると共に、記録するデータに関する情報、例えばタイトルやそのアドレス、記録時間、記録容量等を記録する領域としても使用可能である。尚、上述した構成はその一例であって、カード形態等、他の構成を採ることも可能である。
また、図26(b)に示すように誘電体記録媒体20は、基板15の上に電極16が、また、電極16の上に誘電体材料17が積層されて形成されている。
基板15は例えばSi(シリコン)であり、その強固さと化学的安定性、加工性等において好適な材料である。電極16はプローブ11(或いは、リターン電極150)との間で電界を発生させるためのもので、誘電体材料17に抗電界以上の電界を印加することで分極方向を決定する。データに対応して分極方向を定めることにより記録が行われる。
誘電体材料17は、例えば強誘電体であるLiTaO等を電極16の上にスパッタリング等の公知の技術によって形成されている。そして、分極の+面と−面が180度のドメインの関係であるLiTaOのZ面に対して記録が行われる。他の誘電体材料を用いても良いことは当然である。この誘電体材料17は直流のバイアス電圧と同時に加わるデータ用の電圧によって、高速で微小な分極を形成する。
又、誘電体記録媒体20の形状として、例えばディスク形態やカード形態等がある。プローブ11との相対的な位置の移動は媒体の回転によって行われ、或いはプローブ11と媒体のいずれか一方が直線的に移動して行われる。
(ii)動作原理
続いて、図27及び図28を参照して、本実施例に係る誘電体記録再生装置1の動作原理について説明する。尚、以下の説明では、図25に示した誘電体記録再生装置1のうち一部の構成要素を抜き出して説明している。
(記録動作)
先ず、図27を参照して、本実施例に係る誘電体記録再生装置の記録動作について説明する。ここに、図27は、情報の記録動作を概念的に示す断面図である。
図27に示すように、プローブ11と電極16との間に誘電体材料17の抗電界以上の電界を印加することで、印加電界の方向に対応した方向を有して誘電体材料は分極する。そして、印加する電圧を制御し、この分極の方向を変えることで所定の情報を記録することができる。これは、誘電体(特に、強誘電体)にその抗電界を超える電界を印加すると分極方向が反転し、且つその分極方向が状態で維持されるという性質を利用したものである。
例えばプローブ11から電極16に向かう電界が印加されたとき、微小領域は下向きの分極Pとなり、電極16からプローブ11に向かう電界が印加されたときは上向きの分極Pとなるとする。これが情報を記録した状態に対応する。プローブ11が矢印で示す方向に操作されると、検出電圧は分極Pに対応して、上下に振れた矩形波として出力される。尚、分極Pの分極程度によりこのレベルは変化し、アナログ信号としての記録も可能である。
そして、本実施例では、プローブ11として、上述した各種実施例に係る記録再生ヘッド100等を用いているため、ダイヤモンドチップ110より誘電体記録媒体に対して浮遊容量に起因したノイズ等を含まない電界を好適に印加することができる。このため、より高品質にデータを記録することが可能となる。
(再生動作)
続いて、図28を参照して、本実施例に係る誘電体記録再生装置1の再生動作について説明する。ここに、図28は、情報の再生動作を概念的に示す断面図である。
誘電体の非線形誘電率は、誘電体の分極方向に対応して変化する。そして、誘電体の非線形誘電率は、誘電体に電界を印加した時に、誘電体の容量の違いないし容量の変化の違いとして検出することができる。従って、誘電体材料に電界を印加し、そのときの誘電体材料の一定の微小領域における容量Csの違いないし容量Csの変化の違いを検出することにより、誘電体材料の分極の方向として記録されたデータを読み取り、再生することが可能となる。
具体的にはまず、図28に示すように、不図示の交流信号発生器21からの交番電界が電極16及びプローブ11の間に印加される。この交番電界は、誘電体材料17の抗電界を越えない程度の電界強度を有し、例えば5kHz程度の周波数を有する。交番電界は、主として、誘電体材料17の分極方向に対応する容量変化の違いの識別を可能にするために生成される。尚、交番電界に代えて、直流バイアス電圧を印加して、誘電体材料17内に電界を形成してもよい。係る交番電界が印加されると誘電体記録媒体20の誘電体材料17内に電界が生ずる。
次に、プローブ11の先端と記録面との距離がナノオーダの極めて小さい距離となるまで、プローブ11を記録面に接近させる。この状態で発振器13を駆動する。尚、プローブ11直下の誘電体材料17の容量Csを高精度に検出するためには、プローブ11を誘電体材料17の表面、即ち、記録面に接触させることが好ましい。しかし、誘電体材料17に記録されたデータを高速に読み取るためには、プローブ11を誘電体記録媒体20上において高速に相対移動させる必要がある。このため、係る高速移動の実現性、プローブ11と誘電体記録媒体20との衝突・摩擦による破損の防止等を考慮すると、プローブ11を記録面に接触させるよりも、実質的には接触と同視できる程度に、プローブ11を記録面に接近させる方がよい。
そして、発振器13は、プローブ11直下の誘電体材料17に係る容量CsとインダクタLとを構成要因として含む共振回路の共振周波数で発振する。この共振周波数は、上述のとおりその中心周波数をおおよそ1GHz程度とする。
ここで、リターン電極150及びプローブ11は、発振器13による発振回路14の一部を構成している。プローブ11から誘電体材料17に印加された1GHz程度の高周波信号は、図28中点線の矢印にて示すように、誘電体材料17内を通過してリターン電極150に戻る。リターン電極150をプローブ11の近傍に設け、発振器13を含む発振回路の帰還経路を短くすることにより、発振回路内にノイズ(例えば、浮遊容量成分)が入り込むのを軽減することができる。
付言すると、誘電体材料17の非線形誘電率に対応する容量Csの変化は微小であり、これを検出するためには、高い検出精度を有する検出方法を採用する必要がある。FM変調を用いた検出方法は、一般に高い検出精度を得ることができるが、誘電体材料17の非線形誘電率に対応する微小な容量変化の検出を可能とするために、さらに検出精度を高める必要がある。そこで、本実施例に係る誘電体記録再生装置1(即ち、SNDM原理を用いた記録再生装置)は、リターン電極150をプローブ11の近傍に配置し、発振回路の帰還経路をできる限り短くしている。これにより、極めて高い検出精度を得ることができ、誘電体の非線形誘電率に対応する微小な容量変化を検出することが可能となる。
発振器13の駆動後、プローブ11を誘電体記録媒体20上において記録面と平行な方向に移動させる。すると移動によって、プローブ11直下の誘電体材料17のドメインが変わり、その分極方向が変わるたびに、容量Csが変化する。容量Csが変化すると、共振周波数、即ち、発振器13の発振周波数が変化する。この結果、発振器13は、容量Csの変化に基づいてFM変調された信号を出力する。
このFM信号は、復調器30によって周波数−電圧変換される。この結果、容量Csの変化は、電圧の大きさに変換される。容量Csの変化は、誘電体材料17の非線形誘電率に対応し、この非線形誘電率は、誘電体材料17の分極方向に対応し、この分極方向は、誘電体材料17に記録されたデータに対応する。従って、復調器30から得られる信号は、誘電体記録媒体20に記録されたデータに対応して電圧が変化する信号となる。更に、復調器30から得られた信号は、信号検出部34に供給され、例えば同期検波されることで、誘電体記録媒体20に記録されたデータが抽出される。
このとき、信号検出部34では、交流信号発生器21により生成された交流信号が参照信号として用いられる。これにより、例えば復調器30から得られる信号がノイズを多く含んでおり、又は抽出すべきデータが微弱であっても、後述の如く参照信号と同期をとることで当該データを高精度に抽出することが可能となる。
本実施例では特に、図1等に示す記録再生ヘッド100等をプローブ11に使用している。このため、第1配線120a及び第2配線120bとの間に発生しうる浮遊容量を低減したり或いはその発生を抑制ないしは防止することができる。従って、誘電体材料の誘電率を誘電体材料の容量Csの変化として高精度に或いは高品質に検出することができる。このため、誘電体記録再生装置1の再生品質を向上させることができる。
また、上述の実施例では、誘電体材料17を記録層に用いているが、非線形誘電率や自発分極の有無という観点からは、該誘電体材料17は、強誘電体であることが好ましい。
また、本発明は、請求の範囲及び明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨又は思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うプローブ、記録装置、再生装置及び記録再生装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明に係るプローブは、例えば、強誘電体記録媒体等の誘電体に記録された分極情報を記録及び再生する記録再生ヘッドとして用いられるプローブに利用可能である。また、本発明に係る該プローブを用いた、記録装置、再生装置及び記録再生装置は、SNDMを利用した記録再生装置に利用可能である。


Claims (26)

  1. 先端が媒体に対向する突起部を含むヘッド部と、
    前記突起部から印加される電界が戻るリターン電極と、
    前記突起部へ接続されるように所定の一の方向に向かって伸張する第1配線と、
    前記リターン電極へ接続されるように前記一の方向とは異なる他の方向に向かって伸張する第2配線と
    を備えることを特徴とするプローブ。
  2. 前記一の方向と前記他の方向とは少なくとも90度以上の角度差を有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のプローブ。
  3. 前記一の方向と前記他の方向とは正反対の方向であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のプローブ。
  4. 前記第1配線及び前記第2配線の夫々は、同一平面上において伸張していることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のプローブ。
  5. 先端が媒体に対向する突起部を含むヘッド部と、
    前記突起部から印加される電界が戻るリターン電極と、
    前記突起部へ接続されるように所定の一の平面上において伸張する第1配線と、
    前記リターン電極へ接続されるように前記一の平面とは異なる高さの他の平面上において伸張する第2配線と
    を備えることを特徴とするプローブ。
  6. 前記第1配線及び前記第2配線の夫々は、同一の方向に向かって伸張していることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のプローブ。
  7. 前記第1配線及び前記第2配線の少なくとも一方を支持するための天板を備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のプローブ。
  8. 前記第1配線及び前記第2配線の少なくとも一方を支持するための天板を備えることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のプローブ。
  9. 前記突起部と前記リターン電極とが相隣接していることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のプローブ。
  10. 前記突起部と前記リターン電極とが相隣接していることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のプローブ。
  11. 前記ヘッド部は、不純物がドーピングされたダイヤモンドを含んでなることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のプローブ。
  12. 前記ヘッド部は、不純物がドーピングされたダイヤモンドを含んでなることを特徴とする請求の範囲第5項に記載のプローブ。
  13. 先端が媒体に対向する複数の突起部を含むヘッド部と、
    前記複数の突起部のうち少なくとも一つから印加される電界が戻る少なくとも一つのリターン電極と、
    前記複数の突起部の夫々へ接続されるように、夫々異なる方向に向かって伸張する複数の第1配線と、
    前記少なくとも一つのリターン電極へ接続されるように前記複数の第1配線の夫々が伸張する方向とは異なる方向に向かって伸張する第2配線と
    を備えることを特徴とするプローブ。
  14. 先端が媒体に対向する複数の突起部を含むヘッド部と、
    前記複数の突起部の少なくとも一つから印加される電界が戻る少なくとも一つのリターン電極と、
    前記複数の突起部の夫々へ接続されるように、夫々異なる平面上において伸張する複数の第1配線と、
    前記少なくとも一つのリターン電極へ接続されるように、前記複数の第1配線の夫々が伸張する平面とは異なる高さの平面上において伸張する第2配線と
    を備えることを特徴とするプローブ。
  15. 誘電体記録媒体にデータを記録する記録装置であって、
    請求の範囲第1項に記載のプローブと、
    前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  16. 誘電体記録媒体にデータを記録する記録装置であって、
    請求の範囲第5項に記載のプローブと、
    前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  17. 誘電体記録媒体にデータを記録する記録装置であって、
    請求の範囲第13項に記載のプローブと、
    前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  18. 誘電体記録媒体にデータを記録する記録装置であって、
    請求の範囲第14項に記載のプローブと、
    前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段と
    を備えることを特徴とする記録装置。
  19. 誘電体記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、
    請求の範囲第1項に記載のプローブと、
    前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、
    前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、
    前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする再生装置。
  20. 誘電体記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、
    請求の範囲第5項に記載のプローブと、
    前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、
    前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、
    前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする再生装置。
  21. 誘電体記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、
    請求の範囲第13項に記載のプローブと、
    前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、
    前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、
    前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする再生装置。
  22. 誘電体記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、
    請求の範囲第14項に記載のプローブと、
    前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、
    前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、
    前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする再生装置。
  23. 誘電体記録媒体にデータを記録し、該誘電体記録媒体に記録された前記データを再生する記録再生装置であって、
    請求の範囲第1項に記載のプローブと、
    前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段と、
    前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、
    前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、
    前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする記録再生装置。
  24. 誘電体記録媒体にデータを記録し、該誘電体記録媒体に記録された前記データを再生する記録再生装置であって、
    請求の範囲第5項に記載のプローブと、
    前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段と、
    前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、
    前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、
    前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする記録再生装置。
  25. 誘電体記録媒体にデータを記録し、該誘電体記録媒体に記録された前記データを再生する記録再生装置であって、
    請求の範囲第13項に記載のプローブと、
    前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段と、
    前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、
    前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、
    前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする記録再生装置。
  26. 誘電体記録媒体にデータを記録し、該誘電体記録媒体に記録された前記データを再生する記録再生装置であって、
    請求の範囲第14項に記載のプローブと、
    前記データに対応する記録信号を生成する記録信号生成手段と、
    前記誘電体記録媒体に電界を印加する電界印加手段と、
    前記誘電体記録媒体の非線形誘電率に対応する容量の違いに応じて発振周波数が変化する発振手段と、
    前記発振手段による発振信号を復調し、前記データを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする記録再生装置。


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