JPWO2006016414A1 - 信号形成回路、信号形成方法及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

信号形成回路は、EMIを低減することが可能な出力信号を形成する回路であって、最終変調信号を生成するための基準となる基準信号である変調信号を出力する基準信号生成部(33)と第1及び第2副変調信号を出力する第1及び第2副変調信号生成部(31,32)とを備え、変調信号を第1及び第2副変調信号により変調することにより最終変調信号を出力する変調信号発生部(3)と、周期信号形成回路(1)から出力された周期信号を最終変調信号により変調することにより、当該出力信号に起因するスペクトルを低減することによりEMIを低減することが可能な出力信号を出力するクロック変調部(2)とを備える。

Description

本発明は、信号形成回路、信号形成方法及び電子機器に関し、特に、変調波を更に変調する変調波を用いることによりEMIをより効率良く低減するスペクトラム拡散型の信号形成回路、信号形成方法、及び当該信号形成回路を備える電子機器に関する。
電子機器においては、EMI(Electro Magnetic Interference )を低減することが要求されている。EMIは、特に、クロック(矩形波)、三角波、正弦波等の周期的に変化する信号を用いる回路から放出される電磁波による影響が大きい。
そこで、例えばクロック形成回路(クロックジェネレータ)において、EMIを低減するための技術の一例として、スペクトラム拡散クロックジェネレータ(SSCG:Spread Spectrum Clock Generator )が知られている(例えば、特許文献1)。SSCGは、変調波を用いてクロックジェネレータにおける発信クロックの周波数をわずかに変動(周波数変調)させることにより、EMIを低減させる。図19はこの原理を示す。即ち、スペクトルsp0は、周波数変調の無い正確なクロックの周波数スペクトルを示す。この場合、スペクトルsp0は、発信周波数f0において最も高い周波数成分を有する。このクロックを周波数変調すると、その周波数スペクトルsp1は、図19に示すように変化する。これにより、変調幅以内の周波数に、単位時間に占める割合が低くなるために、スペクトルsp1のピークが小さくなり、EMIを低減させることができる。
図20(A)乃至図20(C)は、SSCGの変調波とクロックのスペクトルとの関係を示し、各々において、左側にSSCGの変調波を示し、右側にクロックのスペクトルを示す。図20(A)は、正弦波で変調した場合におけるクロックのスペクトルを示す。この場合、図21(A)に円で囲んで示すように、頂点付近の密度が高くなるために、スペクトルの両端が高くなる。図20(B)は、三角波で変調した場合におけるクロックのスペクトルを示す。この場合、図21(B)に示すように、時間に依存せず均一な密度になるために、スペクトルにピークは存在しないはずである。しかし、実際には、変調器の変調波に対する特性劣化(具体的には、VCO(電圧制御発振器)の帯域制限)により、三角波の頂点の波形が鈍る結果、スペクトルの両端に多少のピークが存在する。更に、実際には、SSCGの後段に接続されるPLLの帯域制限により、三角波の頂点の波形が鈍る結果、スペクトルの両端に多少のピークが存在する。
そこで、変調器の特性を考慮して、変調波として三角波の頂点を強調した波形を用いることが知られている(特許文献2)。図20(C)は、この場合における変調波とクロックのスペクトルとの関係を示す。この場合、平坦なスペクトルが得られ、従って、より大きな減衰量が得られる。
米国特許第4,507,796号明細書 米国特許第5,488,627号明細書
クロック信号又は搬送波(即ち、被変調波である)をある変調波(周波数f1)で変調した場合におけるスペクトルを厳密に観測すると、図22(A)に示すように、当該スペクトルは変調周波数f1の間隔で細かいピークを持つ。従って、実際には、図20(C)に示すスペクトルも、図22(A)に示すと同様の細かいピークを持つ。以上に述べた従来のSSCGの変調方法は、基本的には、図22(B)に示すように、変調波の周波数を下げることによりピークの数を増やして単位時間あたりの密度を減らすことにより、スペクトルのピーク(の高さ)を小さくしていると言うことができる。このスペクトルのピークを小さくできれば、EMIを低減することができる。
従来のSSCGの変調方法によれば、原理的に、変調波の周波数をより低くしなければスペクトルのピークをより小さくすることはできない。一方、変調周波数f1の下限は、現実的には可聴周波数である約20kHz程度であると考えられる。これより低い周波数になると、変調周波数f1で電子装置の一部又は全体が振動しその振動音が人間に聞こえてしまう可能性がある。従って、従来のSSCGの変調方法によれば、変調波の周波数の下限に起因して、スペクトルのピークを小さくすることに対する限界が存在する。
また、スペクトルの平坦性を得るために、三角波の頂点を強調した変調波を用いる場合、このような波形の信号を簡単に得ることはできない。即ち、クロック発生回路の構成が極めて複雑になる。また、クロック発生回路の設計時に変調器の種類毎にその特性を考慮する必要があり、煩わしい。
以上のような問題は、クロックに限らず、三角波、正弦波等の周期的な信号を用いる回路において、同様に発生する問題であり、このような回路を備える電子機器においてEMI低減の障害となっている。
本発明の目的は、少なくとも周期的な信号のスペクトルの平坦性を改善するか又は前記スペクトルのピークを小さくすることによりEMIをより効率良く低減する信号形成回路を提供することにある。
また、本発明の目的は、少なくとも周期的な信号のスペクトルの平坦性を改善するか又は前記スペクトルのピークを小さくすることによりEMIをより効率良く低減する信号形成方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、EMIをより効率良く低減する信号形成回路を備える電子機器を提供することにある。
本発明の信号形成回路は、EMIを低減することが可能な出力信号を形成する信号形成回路であって、最終変調信号を生成するための基準となる基準信号を変調する副変調信号を出力する少なくとも1個の副変調信号生成部からなり、前記基準信号を少なくとも1個の前記副変調信号により変調することにより生成した前記最終変調信号を出力する変調信号発生部と、周期信号形成回路から出力された周期信号を前記最終変調信号により変調することにより生成した出力信号であって、当該出力信号に起因するスペクトルを低減することにより前記EMIを低減することが可能な出力信号を出力する信号変調部とを備える。
本発明の信号形成方法は、EMIを低減することが可能な出力信号を形成する信号形成方法であって、少なくとも1個の副変調信号を生成し、最終変調信号を生成するための基準となる基準信号を前記少なくとも1個の副変調信号により変調することにより、前記最終変調信号を生成し、周期信号を前記最終変調信号により変調することにより、当該出力信号に起因するスペクトルを低減することにより前記EMIを低減することが可能な出力信号を生成する。
本発明の電子機器は、周期信号を出力する周期信号形成回路と、最終変調信号を生成するための基準となる基準信号を出力する基準信号生成部と、前記基準信号を変調する少なくとも1個の副変調信号を出力する副変調信号生成部とを備え、前記基準信号を前記少なくとも1個の副変調信号により変調することにより生成した前記最終変調信号を出力する変調信号発生部と、前記周期信号形成回路から出力された周期信号を前記最終変調信号により変調することにより生成した出力信号であって、当該出力信号に起因するスペクトルを低減することにより前記EMIを低減することが可能な出力信号を出力する信号変調部と、前記出力信号に基づいて所定の動作を行う動作部とを備える。
本発明者の検討によれば、SSCGには基本的に2つの課題がある。第1に、スペクトルの平坦性を得るためにはどのような形状の変調信号が適当かであり、第2に、変調幅が同一であるとした場合において更にスペクトルのピークを小さくするにはどのようにすれば良いかである。本発明は、SSCGをその原理から再検討することにより得た新しい原理に基づくものであり、当該新しい原理をクロック信号のみならず正弦波等の周期的な信号にまで拡大して適用することにより、変調信号の周波数を振動音を生じない範囲内に維持しつつ、スペクトルの平坦性を改善し、スペクトルのピークを小さくすることができる。
本発明においては、変調信号を副変調信号を用いて更に変調する。即ち、クロック信号を多重(2重又はそれ以上)に変調する。副変調の種類は周波数変調又は振幅変調である。変調信号を周波数変調することにより、変調周波数のピークを小さくすることができる。変調信号を振幅変調することにより、スペクトルを平坦化することができる。変調信号を周波数変調しかつ振幅変調しても良く、これにより、変調周波数のピークを小さくし、かつ、スペクトルを平坦化することができる。
本発明の信号形成回路及び信号形成方法によれば、変調信号を少なくとも1個の副変調信号により(副)変調することにより生成した最終変調信号により、クロック信号等の周期的な信号を多重に変調する。従って、変調信号を少なくとも周波数変調又は振幅変調することにより、変調周波数のピークを小さくすることができ、又は、スペクトルを平坦化することができる。これにより、変調周波数を振動音を発生する周波数(約20kHZ)より小さくしなくても、スペクトルのピークを小さくすることができ、また、三角波の頂点を強調した変調波を用いなくても、スペクトルを平坦化することができる。従って、スペクトルの平坦化のために、複雑な構成のクロック発生回路を用いなくても良く、変調器の特性を考慮する必要も無い。この結果、スペクトルのピークを小さくすること、又は、スペクトルを平坦化することにより、当該信号形成回路及びこれを使用する電子機器のEMIを低減させることができる。
本発明の電子機器によれば、変調信号を少なくとも1個の副変調信号により変調することにより生成した最終変調信号により、クロック信号等の周期的な信号を多重に変調する信号形成回路を備える。従って、変調信号を少なくとも周波数変調又は振幅変調することにより、前述のように、変調周波数のピークを小さくするか、スペクトルを平坦化することができる。従って、スペクトルの平坦化のために、複雑な構成のクロック発生回路を用いなくても良く、変調器の特性を考慮する必要も無い。この結果、少なくともスペクトルのピークを小さくするか、又は、スペクトルを平坦化することにより、当該電子機器のEMIを低減させることができる。
本発明による信号形成回路の構成を示す。 本発明のクロック変調を説明する図である。 本発明のクロック変調を説明する図である。 本発明のクロック変調を説明する図である。 変調信号発生部における波形を示す。 クロック変調部であるPLLにおける波形を示す。 本発明による他の信号形成回路の構成を示す。 本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。 本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。 本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。 本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。 本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。 本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。 本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。 本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。 本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。 本発明の信号形成回路を備える電子機器の構成を示す。 本発明の信号形成回路を備える他の電子機器の構成を示す。 スペクトラム拡散の説明図である。 スペクトラム拡散の説明図である。 スペクトラム拡散の説明図である。 スペクトラム拡散の説明図である。
符号の説明
1 周期信号形成回路(発振器)
2 信号変調部(クロック変調部)
3 変調信号発生部
31 第1副変調信号生成部
32 第2副変調信号生成部
33 基準信号生成部
34 乗算器
100 信号形成回路
図1は信号形成回路構成図であり、本発明による信号形成回路の構成の一例を示す。本発明の信号形成回路100は、信号変調部であるクロック変調部2、変調信号発生部3を備える。クロック変調部2には、周期信号形成回路である発振器1の出力するクロック信号(周期的な矩形波)が入力される。即ち、この例は、最も代表的な周期信号であるクロック信号を変調する一例について示す。この例によれば、比較的簡易な(即ち、回路規模があまり大きくない)構成により、クロック信号を含む殆ど全ての周期信号について、十分なEMIの低減効果を得ることができる。
この例では、発振器1においてクロック信号が生成され、クロック変調部2において変調信号、FM副変調波である第1副変調信号、AM副変調波である第2副変調信号が生成される。そして、図2に示すように、変調信号が第1及び第2副変調信号により変調される(周波数変調及び振幅変調される)ことにより、最終変調信号が生成される。更に、クロック信号が最終変調信号により変調されることにより、出力クロック信号が生成される。後述するように、本発明は、クロック信号に限らず、三角波や正弦波のような周期信号に広く適用可能であるが、クロック信号に適用した場合、EMIの低減において特に大きな効果が得られる。即ち、クロック信号は矩形であるため三角波等よりも(奇数次の)高調波成分を多く含むので、また、デジタル信号で動作する電子機器においては2値信号であるクロック信号の振幅(又は、瞬間的な変化量)が三角波等よりも大きいので、EMIの影響が出やすいが、これを有効に低減することができる。
変調信号(変調波)は、発振器1の出力するクロック信号(搬送波)の周波数を僅かに変動させるための信号である。副変調信号(副変調波)は、変調信号を更に変調する信号の総称であり、変調信号と区別するために「副」変調信号と言うこととする。この例では、第1及び第2副変調信号と言う2種類の副変調信号を用いる。
変調信号が例えば三角波からなるとすると、第1副変調信号を用いた周波数変調は、図2における横方向(時間軸方向)への変調である。また、第2副変調信号を用いた振幅変調は、図2における縦方向(電圧又は電流軸方向)への変調である。従って、変調信号は2重(2方向に)に副変調される。クロック信号は、2重に副変調された変調信号により変調されるので、いわば3重に変調されると言うことができる。これにより、図2に示すように、クロック信号のスペクトルのピークを小さくし、かつ、平坦化することができる。
発振器1は、所定の周波数、例えば10MHzの周波数のクロック信号を生成して出力する。発振器1は、周知の構成のクロック生成装置であって良い。発振器1の出力したクロック信号はクロック変調部2に入力される。クロック変調部2は、発振器1から出力されたクロック信号を最終変調信号により変調することにより、クロック信号に同期した出力クロック信号を生成して出力する。例えば、クロック変調部2は、発振器1から出力されたクロック信号を入力とし、最終変調信号を制御信号とし、出力クロック信号を出力とする位相同期回路(PLL:Phase Locked Loop )からなる。出力クロックは、後述するように、種々の電子機器の動作部(図17の動作部300)に入力され、基本クロックとして用いられる。
変調信号発生部3は、この例においては、基準信号生成部33、FM(周波数変調)副変調信号生成部である第1副変調信号生成部31、AM(振幅変調)副変調信号生成部である第2副変調信号生成部32、乗算器34を備える。図3は、変調信号発生部3における各信号の波形を概念的に示す。
基準信号生成部33は、最終変調信号を生成するための基準となる信号(基準信号)である変調信号FM(図示せず)を生成して出力する。この例は、基準信号生成部33を変調信号発生部3の内部に備える例である。この例において、変調信号FMは三角波(左右対称の三角波)である。従って、この例の基準信号生成部33は三角波発生回路である。変調信号FMは、連続的に変化する信号であれば良く、例えば正弦波であっても良い。この例では、基準信号生成部33は、第1副変調信号生成部31から出力された第1副変調信号(FM副変調波)FMo を入力されることにより、中間変調信号FMsigoを出力する。実際には、中間変調信号FMsigoは、変調信号FMである三角波がFM変調された結果であるので、三角波ではない。中間変調信号FMsigoは乗算器34に入力される。
第1副変調信号生成部31は第1副変調信号FMo を出力する。第1副変調信号FMo は、変調信号FMを周波数変調する信号であり、この例では三角波である。変調信号FMを周波数変調することにより、スペクトル上の変調範囲における変調周波数を分散させ、その結果として変調周波数のピークを小さくすることができる。第1副変調信号FMo は、連続的に変化する信号であり、不連続に変化することはない。第1副変調信号FMo の周波数及び位相は他の発振器に依存する必要はない。具体的には、第1副変調信号FMo は、変調信号FMよりも十分に長い周期を有する三角波である。当該周期は、例えば変調信号FMの約10倍の長さの周期とされる。周波数の副変調幅は、好ましくは変調信号FMの周波数の0.5倍〜1.5倍であれば良い。第1副変調信号FMo は基準信号生成部33に入力される。
第2副変調信号生成部32は第2副変調信号AMo を出力する。第2副変調信号AMo は変調信号FMを振幅変調する信号であり、この例では三角波である。変調信号FMを振幅変調することにより、スペクトルの両端におけるピークを減少させて、その結果としてスペクトルを平坦化することができる。第2副変調信号AMo は、連続的に変化する信号(例えば三角波)又は不連続に変化する信号(例えば階段波)のいずれかである。第2副変調信号AMo の周波数及び位相は他の発振器に依存することはない。具体的には、第2副変調信号AMo は、変調信号FMよりも長く第1副変調信号FMo よりも短いか長いか又は等しい周期を有する三角波である。当該周期は、例えば変調信号FMの約2〜3倍の長さの周期とされる。第2副変調信号AMo は乗算器34に入力される。
ここで、第1及び第2副変調信号FMo 及びAMo (ここでは、単に副変調信号と言う)は、各々、三角波以外にも、連続的に変化する信号であれば良く、その場合でも同様にスペクトルの拡散効果を得ることができる。例えば、副変調信号は、任意の振幅Anの正弦波、任意の振幅Bnの余弦波、これらの整数倍の周波数の任意の振幅Anの正弦波及び任意の振幅Bnの余弦波の和により構成された信号(全ての周期信号、又は、ΣAn・sin(nωt)+ΣBn・cos(nωt)、ここで、Σは1〜nまで)、のこぎり波(左右非対称の三角波)のいずれかであって良い。また、副変調信号は、例えば一様分布雑音、ガウス分布雑音、二項分布雑音、ポアソン分布雑音、レイリー分布等のいずれかの不規則過程による信号であって良い。更に、副変調信号は、ここに述べた種々の信号の2又は複数の組み合わせにより得られる信号であって良い。
乗算器34は、基準信号生成部33から出力された中間変調信号FMsigoと、第2副変調信号生成部32から出力された第2副変調信号AMo とを乗算することにより、最終変調信号MODo を出力する。即ち、乗算器34は周波数変調された中間変調信号FMsigoを振幅変調するためのものである。これにより、変調信号発生部3は、変調信号FMを第1及び第2副変調信号FMo 及びAMo により変調する(周波数変調及び振幅変調する)ことにより、最終変調信号MODo を生成して出力する。最終変調信号MODo はクロック変調部2であるPLLに入力される。
PLL2は、この例においては、分周比Aの第1分周器21、分周比Bの第2分周器22、位相比較器23、ループフィルター24、電圧電流変換器(VI)25、乗算器26、電流制御発振器(ICO)27を備える。電圧電流変換器25及び電流制御発振器27は電圧制御発振器(VCO)を構成する。即ち、電圧制御発振器が乗算器26を備える。図4は、PLL2における各信号の波形を概念的に示す。
PLL2における入力信号Finの周波数f(Fin)と出力信号Fout の周波数f(Fout )との関係は、f(Fout )=f(Fin)・A/Bである。例えば、Aは第1分周器21の分周比であり、Bは第2分周器22の分周比であり、A=40、B=3とすると、入力クロック信号が10MHzのクロック信号である場合、133MHzの出力クロック信号が得られる。
第2分周器22は、発振器1から出力された周波数f(Fin)のクロック信号Finが入力されると、これを分周比Bで分周した信号Bo を出力する。信号Bo の周波数f(Bo )は、周波数f(Fin)を分周比Bで割った値f(Fin)/Bとなる。信号Bo は位相比較器23に入力される。
位相比較器23には、第1分周器21からもその出力Ao が入力される。位相比較器23は、第2分周器22の出力Bo と第1分周器21の出力Ao とを比較して、その位相差PHCo を検出し、これをループフィルター24に出力する。
ループフィルター24は、その伝達関数に応じた時定数を持ち、PLL制御系のループの応答を決定する。即ち、入力された位相差PHCo をフィルタリングして出力する。ループフィルター24の出力LPFo は電圧電流変換器25に入力される。
電圧電流変換器25はループフィルター24からの出力LPFo (電圧値)を電流値に変換して乗算器26に出力する。一般的に、MOS回路からなる電圧電流変換器25においては、出力電流は電圧の2乗に比例する。乗算器26は、入力された電流値を制御信号M_in(図3の信号MODo )倍して電流制御発振器27に出力する。電流制御発振器27は、入力された電流値に応じた周波数の出力クロック信号Fout を発振出力する。一般的に、MOS回路からなる電流制御発振器27においては、出力信号の周波数は入力電流の1/2乗に比例する。なお、電圧電流変換器25及び電流制御発振器27を含むPLL2は、バイポーラ回路やバイポーラ回路及びCMOS回路からなるBiCMOS回路からなっていても良い。
従って、電流制御発振器27の出力である出力クロック信号Fout の周波数f(Fout )は、乗算器26へ入力される制御信号をM_inとし、電圧電流変換器25からの入力電流値をVioとすると、f(Fout )=M_in*(Vio*Kvco +F0)となる。ここで、Kvco は電圧電流変換器25と電流制御発振器27とで構成する電圧制御発振器の持つ特性係数であり、F0は発振器1から出力されたクロック信号の本来の出力周波数である。
出力クロック信号Fout は、信号形成回路100から出力されると共に、第1分周器21に入力される。第1分周器21は、周波数f(Fout )=M_in*(Vio*Kvco +F0)のクロック信号が入力されると、これを分周比Aで分周した信号Ao を出力する。信号Ao の周波数f(Ao )は、周波数f(Fout )を分周比Aで割った値(M_in*(Vio*Kvco +F0))/Aとなる。信号Ao は、前述のように、位相比較器23に入力される。
なお、乗算器26に代えて、加算器を用いることも可能である。即ち、出力周波数が一定の場合、電流制御発振器27の入力は一定となる。周波数変調における変調度は一定であるため、乗算器26に代えて、加算器を用いることができる。これにより、PLL2の回路の規模を小さくすることができる。
図5は、変調信号発生部波形図であり、変調信号発生部3における波形の一例を示す。図6は、PLL波形図であり、クロック変調部2であるPLLにおける波形の一例を示す。
図5において、第1副変調信号生成部31は、変調信号FMよりも十分に長い周期を有する三角波である第1副変調信号(FM副変調波)FMo を、基準信号生成部33に入力する。これにより、本来三角波である変調信号FMを生成する基準信号生成部33は、この例では、変調信号FMを第1副変調信号FMo により周波数変調した中間変調信号FMsigoを出力する。また、第2副変調信号生成部32は、変調信号FMよりも長く第1副変調信号FMo よりも短い周期を有する三角波である第2副変調信号(AM副変調波)AMo を出力する。従って、乗算器34は、中間変調信号FMsigoを第2副変調信号AMo
により振幅変調した最終変調信号MODo を出力する。即ち、乗算器34は、変調信号FMを、第1副変調信号FMo により周波数変調し、かつ、第2副変調信号AMo により振幅変調した最終変調信号MODo を出力する。最終変調信号MODo は、一定の周期的の信号ではなく、一定の振幅の信号ではない。最終変調信号MODo は、図6における信号M_inとして、PLL2に入力される。
図5から判るように、乗算器34の出力する最終変調信号MODo は、直線的な変化量ではなく、直線的変化からやや外れた変化量を有する。従って、直線的変化よりも、更に、スペクトル上の変調範囲における変調周波数を分散させ、かつ、スペクトルの両端におけるピークを消滅させることができる。この結果、より一層、スペクトルの変調周波数におけるピークを小さくすることができ、かつ、スペクトルを平坦化することができる。
図6において、第2分周器22は、発振器1からの周波数10MHzのクロック信号Finを分周比B=3で分周した出力信号Bo を出力する。位相比較器23は、第2分周器22の出力信号Bo と第1分周器21の出力信号Ao とを比較して、その位相差PHCo を検出する。ループフィルター24は、入力された位相差PHCo をフィルタリングした結果である信号LPFo を出力する。電圧電流変換器25はループフィルター24からの出力LPFo (電圧値)を電流値に変換した信号Vioを乗算器26に出力する。乗算器26は、入力された電流値Vioに、図5において得られた制御信号M_in(最終変調信号MODo )を乗じて、電流制御発振器27に出力する。電流制御発振器27は、入力された電流値に応じた周波数の出力クロック信号Fout を発振出力する。出力クロック信号Fout の周波数f(Fout )は、f(Fout )=M_in*(Vio*Kvco +F0)となる。出力クロック信号Fout は、当該信号形成回路100から出力されると共に、第1分周器21において分周比A=40で分周されて、周波数(M_in*(Vio*Kvco +F0))/40の信号Ao として位相比較器23に入力される。
以上のように、乗算器26の制御信号M_in(最終変調信号MODo )が周波数変調された三角波であるので、スペクトル上の変調範囲における変調周波数を分散させ、その結果としてスペクトルの変調周波数におけるピークを小さくすることができる。これは、図21(B)における三角波を時間軸(横軸)方向に変調させた場合、密度が低くなることから判る。これに加えて、乗算器26の制御信号M_inが振幅変調された三角波であるので、スペクトルの両端におけるピークを消滅させて、その結果としてスペクトルを平坦化することができる。これは、図21(B)における三角波を電圧又は電流軸(縦軸)方向に変調させた場合、密度が低くなることから判る。
変調信号FM、第1副変調信号FMo 及び第2副変調信号AMo は、いずれも、発振器1からの入力信号(クロック信号)に対して、位相同期する必要はなく、また、周波数同期する必要はない。しかし、これらの信号をクロック信号に位相同期及び周波数同期させない方が、位相同期及び/又は周波数同期させるよりも好ましい。これは、以下の理由による。第1に、位相同期及び周波数同期させない方が、スペクトル上の変調範囲における変調周波数を分散させることができ、変調周波数のピークを小さくすることができる。第2に、位相同期及び周波数同期させない方が、スペクトルの平坦性を確保することができる。
例えば、一般に、SSCGにおいて、変調度±2%で入力周波数100MHzの場合、出力信号の周期は9.8nSec〜10.2nSecの間で変化する。出力信号の周期が10.2nSecの時、250nSecの時間が経過すると、24.5周期である。その間、入力信号の周期は24周期となる。従って、半周器の遅れが生じる。この時、PLL2は、遅れを検出していた状態から進みを検出した状態に突然変化し(サイクルスリップを起こし)、それまで下げようとしていた周波数を上げようとする。これにより、周波数的に不連続な点が発生し、スペクトルの平坦性が損なわれる。
しかし、変調信号FMを発振器1からのクロック信号に位相同期及び周波数同期させないことにより、サイクルスリップによるPLL2の不連続動作点を長い時間では拡散することができ、スペクトルの平坦性を損なわないようにすることができる。また、本発明のように、変調信号FMを第2副変調信号AMo により振幅変調することにより、前記不連続動作点を移動させることができる。これにより、前記不連続動作点を長い時間では拡散することができ、スペクトルの平坦性を損なわないようにすることができる。
変調信号は、必ずしも以上のように第1及び第2副変調信号により2重に変調される必要はなく、1個の副変調信号により1重に変調するのみでも良い。即ち、変調信号が第1又は第2副変調信号のいずれかにより変調される(周波数変調又は振幅変調される)ことにより、最終変調信号が生成されるようにしても良い。
従って、変調信号発生部3が少なくとも1個の副変調信号生成部を備え、変調信号を少なくとも1個の副変調信号により変調することにより最終変調信号を生成するようにしても良い。即ち、クロック信号、変調信号、1個の副変調信号を生成し、変調信号を副変調信号により変調する(周波数変調又は振幅変調する)ことにより、最終変調信号を生成し、クロック信号を最終変調信号により変調することにより、出力クロック信号を生成するようにしても良い。
図7は他の信号形成回路構成図であり、本発明による他の信号形成回路の構成を示す。図7の信号形成回路100は、図1の信号形成回路100の構成と類似の構成を有するが、その変調信号発生部3が第1副変調信号生成部31(のみ)を備え、第2副変調信号生成部32を備えない点が異なる。また、図7の信号形成回路100は乗算器34を持たない。この例によれば、信号形成回路を極めて簡易な構成とすることができる一方、EMIの低減効果を得られる場合が制限される。即ち、後段の動作部が図17に示すように1個である(又は小さい)場合(複数の動作部(図18に示す)が存在しない場合)には、EMIの低減効果が得られる。
この例では、基準信号生成部33は、第1副変調信号生成部31から出力された第1副変調信号を入力されることにより、最終変調信号を出力する。前述のように、第1副変調信号は、変調信号を周波数変調する信号であり、三角波である。従って、最終変調信号は変調信号を三角波で周波数変調した信号となる。変調信号を周波数変調することにより、スペクトル上の変調範囲における変調周波数を分散させ、その結果として変調周波数のピークを小さくすることができる。なお、この例の最終変調信号は、図5における信号FMsigoに等しい信号となる。
図8は更に他の信号形成回路構成図であり、本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。図8の信号形成回路100は、図1の信号形成回路100の構成と類似の構成を有するが、その変調信号発生部3が第2副変調信号生成部32(のみ)を備え、第1副変調信号生成部31を備えない点が異なる。この例によれば、信号形成回路を極めて簡易な構成とすることができる一方、EMIの低減効果を得られる場合が制限される。即ち、図18に示すように後段にPLLを備える場合には、EMIの低減効果が得られる。
この例では、基準信号生成部33から出力された変調信号と前記第2副変調信号生成部32から出力された第2副変調信号とを乗算器34により乗算することにより、最終変調信号を出力する。前述のように、第2副変調信号は、変調信号を振幅変調する信号であり、三角波である。従って、最終変調信号は変調信号を三角波で振幅変調した信号となる。変調信号を振幅変調することにより、スペクトルの両端におけるピークを減少させて、その結果としてスペクトルを平坦化することができる。なお、この例の最終変調信号は、図5における信号MODo から信号FMo の影響を除いた信号となる。即ち、信号FMsigoが周波数変調される前の信号(変調信号FM)を信号AMo で振幅変調した信号となる。
図9は更に他の信号形成回路構成図であり、本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。図9の信号形成回路100は、図1の信号形成回路100の構成と類似の構成を有するが、その変調信号発生部3が第1副変調信号生成部31(のみ)を備えるが、これを2回の副変調に用いる点が異なる。即ち、この例では、複数の副変調信号生成部31及び32が、実際は、当該副変調信号生成部31及び32として兼用される1個の副変調信号生成部31からなる。そして、最終変調信号は、変調信号を、当該1個の副変調信号生成部31の発生した1個の第1副変調信号を2回(複数回)用いて変調することにより生成される。この例によれば、最も簡易な構成により、LSIのチップ面積を最小とすることができ、また、クロック信号を含む殆ど全ての周期信号について、十分なEMIの低減効果を得ることができる。
この例では、第1副変調信号生成部31から出力された第1副変調信号を入力されることにより、基準信号生成部33は、周波数変調された変調信号を出力する。乗算器34は、周波数変調された変調信号と第1副変調信号とを乗算することにより、周波数変調された変調信号を振幅変調する。これにより、最終変調信号が出力される。従って、最終変調信号は第1副変調信号により2回変調した信号となる。変調信号を周波数変調及び振幅変調することにより、スペクトル上の変調範囲における変調周波数を分散させ、その結果として変調周波数のピークを小さくすることができる。なお、この例の最終変調信号は、図5における信号FMsigoに類似の信号となる。
なお、図9の例とは逆に、変調信号発生部3が第2副変調信号生成部32(のみ)を備え、これを2回の副変調(周波数変調及び振幅変調)に用いるようにしても良い。この場合、変調信号発生部3が、実際は、当該副変調信号生成部31及び32として兼用される1個の副変調信号生成部32からなる。
図10は更に他の信号形成回路構成図であり、本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。図10の信号形成回路100は、図1の信号形成回路100の構成と類似の構成を有するが、その変調信号発生部3が第3及び第4副変調信号生成部311及び321を備える点が異なる。即ち、この例では、副変調信号生成部31及び32に、各々、他の副変調信号生成部311及び321の出力が入力される。これにより、副変調信号生成部31及び32から、各々、他の副変調信号生成部311及び321の出力を更に変調(副変調)することにより形成された第1及び第2副変調信号が出力される。この例によれば、信号形成回路は複雑な構成となる一方、EMIの低減効果を図1の信号形成回路よりも更に改善することができる。但し、回路が複雑化するほどには、EMIの低減効果は改善されない。
この例では、第1及び第3副変調信号生成部31及び311は同一の構成を有し、第2及び第4副変調信号生成部32及び321は同一の構成を有する。第1副変調信号生成部31から出力された第1副変調信号は第3副変調信号生成部311の出力を副変調(周波数変調)したものであり、第2副変調信号生成部32から出力された第2副変調信号は、第4副変調信号生成部321の出力を副変調(振幅変調)したものである。従って、最終変調信号は、一度(副)変調された第1及び第2副変調信号により更に(副)変調される。この最終変調信号により、更にクロック信号が変調される。即ち、クロック信号は3重変調される。
このように、本発明においては、副変調波について、更に副変調することができる。即ち、図1の例はクロック信号を変調及び副変調する2重変調の例であるが、この例は、クロック信号を3重に変調する例である。スペクトルを細かく観察すると、 副変調信号の周波数成分も同様に存在するので、 スペクトルの悪化する一因となる。そこで、本発明によりクロック信号を3重に変調(周波数変調)することにより、 副変調信号の周波数成分を減衰させることができる。振幅変調についても、同様に、 その周波数成分がスペクトルに若干の影響を与えるので、本発明によりクロック信号を3重に変調(振幅変調)することにより、 副変調信号の周波数成分をある程度減衰させることができる。
なお、副副変調波の周波数スペクトルを減衰させるために、クロック信号を4重又はそれ以上に変調することも可能である。しかし、この場合、変調信号発生部3の回路規模が増大する割には、周波数スペクトルを減衰させる効果が低くなってしまう。
また、第1及び第3副変調信号生成部31及び311が相互に異なる構成を有し、第2及び第4副変調信号生成部32及び321が相互に異なる構成を有するようにしても良い。即ち、いずれか一方が周波数変調を行う回路である場合、他方が振幅変調を行う回路であっても良い。更に、同一又は異なる構成の第1及び第3副変調信号生成部31及び311のみを設け、第2及び第4副変調信号生成部32及び321を省略するようにしても良い。また、この逆であっても良い。クロック信号を4重又はそれ以上に変調する場合においても、同様である。
このように、少なくとも1個の副変調信号生成部に他の副変調信号生成部の出力を入力することにより、少なくとも1個の副変調信号生成部から、他の副変調信号生成部の出力を更に(副)変調することにより形成した副変調信号を出力するようにすれば良い。
図11(A)は更に他の信号形成回路構成図であり、本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。図11(A)の信号形成回路100は、図1の信号形成回路100において、クロック変調部2を、PLLに代えて、積分器と可変遅延器とで構成した例である。
積分器は、変調信号発生部3から出力された最終変調信号を積分した積分信号を出力する。積分器は、例えば周知の積分回路からなる。なお、積分器は、図11(B)に示すように、その出力が2πとなった時点で出力が0πになるようにリセットされ、その出力が0πとなった時点で出力が2πになるようにリセットされる。可変遅延器は、発振器1から出力されたクロック信号を入力とし、最終変調信号を積分した積分信号を制御信号とし、出力クロック信号を出力とする。可変遅延器は、例えば周知のgmC遅延回路、フェイズインタポレーション回路、複数のインバータの直列接続回路等からなる。
図1から判るように、変調信号発生部3から出力された最終変調信号は、周波数に相当する次元を持つ。この例では、そのような性質の最終変調信号を積分することにより、位相に相当する次元の信号を積分信号として得る。この積分信号を可変遅延器に制御信号として与えることにより、クロック信号の遅延量を、変調信号を周波数変調しかつ振幅変調した最終変調信号に基づいて変化させることができる。従って、この例の信号形成回路100によっても、図1の信号形成回路100と同様の結果を得ることができる。
なお、この例のクロック変調部2は、図1の信号形成回路100に限らず、前述の図7又は図8の信号形成回路100や、後述する図17又は図18の信号形成回路100に適用することができる。
以上に述べた図1〜図11は、本発明の信号形成回路をアナログ回路により構成した例であるが、本発明の信号形成回路をデジタル回路により構成することも可能である。図12〜図16は、本発明の信号形成回路をデジタル回路により構成した例を示す。
図12は更に他の信号形成回路構成図であり、本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。また、図13は変調信号発生部波形図であり、図12の信号形成回路のデジタル回路により構成される変調信号発生部における波形の一例を示す。この例によれば、比較的簡易な構成のデジタル回路により、クロック信号を含む殆ど全ての周期信号について、十分なEMIの低減効果を得ることができる。
図12の信号形成回路100は、図1の信号形成回路100の構成と類似の構成を有するが、その変調信号発生部3がデジタル回路により構成される点、及び、これに伴ってPLL2の構成が変更される点が異なる。即ち、この例では、変調信号発生部3は、第3分周器35、第1三角波生成部36、第2三角波生成部37、第4分周器38、加減算器39からなる。また、PLL2において、電圧電流変換器25、乗算器26及び電流制御発振器(ICO)27に代えて電圧制御発振器(VCO)210を備え、変調信号発生部3からの制御信号を第1分周器21’及びループフィルター24’で受ける。
前述のように、通常、PLLの出力周波数Fout は、f(Fout )=f(Fin)・A/Bとして決まる。周知のように、周期的に第1分周器21’の設定値を変更することにより、出力周波数Fout を変調することができる。即ち、第1分周器21’に設定する値として2個の値N0 、N1 を用意し、時刻t2nで値N0 を、時刻t2n+1で値N1 を第1分周器21’に設定し、ループフィルター24’のループ定数を適切に選択する。これにより、ループフィルター24’の積分特性による過渡応答を利用して、変調を行うことができる。この場合、出力周波数Fout は、N0 /M・FinからN1 /M・Finまで、連続的な変化を繰り返す。
図12の例においては、この変調方法を拡張して、N0 、N1 を固定せずに、Nk (k=0,1,2...)、及び、設定時刻tk (k=0,1,2...)を逐次計算して、その都度、第1分周器21’に設定する。これにより、出力周波数Fout を、図1の例等と同様に、遷移させることができる。
図12及び図13の例は、図1の例等と同様に、変調波を周波数変調、振幅変調の双方により副変調する例を示す。このために、この例において、Nk は以下のようにして求められる。
基準クロック信号発生回路4は、最終変調信号を生成するための基準となる信号(基準信号)である変調信号(図示せず)を生成して出力する。従って、この例は、基準信号生成部(33)を信号形成回路100とは独立に外部に備える例でもある。この例において、基準信号即ち変調信号は、第2のクロック信号である。第2のクロック信号は、副変調の効果を十分に得るために、発振器1の出力するクロック信号(第1のクロック信号)の整数倍でない周波数とされる。
まず、第1三角波生成部36が、図13に示すように、周波数副変調波に相当する数列FMk をアップダウンカウンター又は加減算回路などを用いて、基準クロック信号から作成する。次に、第3分周器35が、生成された数列FMk を用いて、基準クロック信号を分周する。これにより、分周された基準クロック信号は、周波数変調されたクロック信号tk となる。クロック信号tk を図13に示す。クロック信号tk は変調された周期を持つ。
周波数変調されたクロック信号tk は、次段の第2三角波生成部37にクロック信号として供給される。第2三角波生成部37は、振幅副変調波を生成する。即ち、第2三角波生成部37は、周波数変調されたクロック毎に現在の第2三角波生成部37の出力の値に定数Cを加算又は減算することにより、その出力Sk を生成する。出力Sk を図13に示す。
第2三角波生成部37の内部の加減算器(図示せず)のビット数は有限であり、これにより、第2三角波生成部37の処理可能な最大の数値が存在する。当該数値をGmax とすると、Gmax は、第2三角波生成部37の内部の加減算器のビット数により決まる。また、このビット数をnとすると、この第2三角波生成部37の扱える最小の数値は上記最大の数値Gmax −(2^n−1)となる。
第2三角波生成部37が加算器として働いている場合に、周波数副変調クロック毎に定数Cは加算される。この加算結果が上記のビット数の制限による最大の数値に達した時、第2三角波生成部37が減算器に切り替わる。これにより、定数Cは周波数副変調クロック毎に減算され、以降、上記のビット数の制限による最小の数値に達するまで、減算を続ける。また、減算器の状態で、第2三角波生成部37の出力が、減算結果が最小の数値に達した時、第2三角波生成部37が加算器に切り替わり、定数Cは周波数副変調クロック毎に加算され、同様にこの演算器の扱える最大の数値Gmax に達するまで加算される。
以上の処理を繰り返すことにより、この第2三角波生成部37の出力の数値は、定数Cに応じた最大値への増加及び最小値への減少を、周波数副変調クロック毎に繰り返し、結果的に周波数副変調された三角波を表す数列Sk が生成される。
一方、周波数変調されたクロック信号tk を2分周することにより、1/2tk を得る。信号1/2tk を図13に示す。信号1/2tk は、k の値が偶数の場合にはHighとなり、奇数の場合にはLow となる。信号1/2tk は、加減算器39の加算、減算を切り替えるために、これに入力される。即ち、加減算器39は、k が偶数の場合には加算器に切り替えられ、奇数の場合には減算器に切り替えられる。これにより、加減算器39は、数列Sk について、設定された周波数設定値Fn と信号1/2tk とを用いて、交互に加減算を繰り返すことにより、Nk =Fn +/−Sk を得る。これにより、Nk なる数列を生成する。
適切なループ定数はk ・Nk /FMk 、又はk ・Nk /tk を元のループ定数に乗ずる事により得られる。ここで、k は比例定数である。生成された数列Nk を生成された周波数副変調されたクロック毎に第1分周器21’に設定し、かつ、適切なループ定数をNk 及びFMk によりループフィルター24’に設定する。これにより、ループフィルター24’の出力LPFo は図13に示すようになる。この出力LPFo を電圧制御発振器210に入力することにより、周波数副変調及び振幅副変調された変調波により変調されたクロック信号Fout を生成することができる。従って、本発明によれば、変調波に周波数副変調及び振幅副変調することにより、スペクトルを効果的に拡散及び減衰させることができ、結果的にEMIを大幅に低減することができる。
図14は更に他の信号形成回路構成図であり、本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。即ち、図14の信号形成回路は、デジタル回路により構成すると共に、図7の例と同様に、変調波を周波数変調により副変調する例を示す。従って、図12と図14との関係は、図1と図7との関係に相当する。
図14の信号形成回路100は、図12の信号形成回路100の構成と類似の構成を有するが、その変調信号発生部3において、第2三角波生成部37が省略される点が異なる。これにより、変調信号である基準クロック信号を周波数変調することができ、この結果、変調周波数を分散させ、そのピークを小さくすることができる。
図15は更に他の信号形成回路構成図であり、本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。即ち、図15の信号形成回路は、デジタル回路により構成すると共に、図8の例と同様に、変調波を振幅変調により副変調する例を示す。従って、図12と図15との関係は、図1と図8との関係に相当する。
図15の信号形成回路100は、図12の信号形成回路100の構成と類似の構成を有するが、その変調信号発生部3において、第1三角波生成部36が省略され、これに伴って接続が変更される点が異なる。これにより、変調信号である基準クロック信号を振幅変調することができ、この結果、スペクトルの両端におけるピークを減少させて、スペクトルを平坦化することができる。
図16は更に他の信号形成回路構成図であり、本発明による更に他の信号形成回路の構成を示す。即ち、図16の信号形成回路は、デジタル回路により構成すると共に、図10の例と同様に、変調波を変調するための副変調波を更に副変調する例(多重変調の例)を示す。従って、図12と図16との関係は、図1と図10との関係に相当する。
図16の信号形成回路100は、図12の信号形成回路100の構成と類似の構成を有するが、その変調信号発生部3において、第1三角波生成部36の前段に第3三角波生成部310が挿入され、第2三角波生成部37の前段に第4三角波生成部312が挿入される点が異なる。これにより、変調信号である基準クロック信号は、一度(副)変調された第1及び第2副変調信号により更に(副)変調される。従って、図10と同様に、変調信号である基準クロック信号は3重変調される。
このように、信号形成回路をデジタル回路により構成する場合においても、変調波である基準クロック信号を3重(多重)に変調することができる。前述のように、副変調信号の周波数成分もスペクトル特性を悪化させる一因となるので、基準クロック信号を3重に変調することにより、 副変調信号の周波数成分をある程度減衰させることができる。更に、前述のように、変調波である基準クロック信号を4重又はそれ以上に変調することも可能である。しかし、この場合、変調信号発生部3の回路規模が増大する割には、周波数スペクトルを減衰させる効果が低くなってしまう。
図17は電子機器構成図であり、本発明の信号形成回路100’を備える電子機器200の構成の一例を示す。当該電子機器200は、本発明の信号形成回路100’と、当該信号形成回路100’の出力する出力クロック信号に基づいて所定の動作を行う動作部300とを備える。本発明の信号形成回路100’は、図1、図7又は図8に示すいずれかの構成を備える。従って、変調信号発生部3は少なくとも1個の副変調信号を出力する副変調信号生成部31又は32を備えていれば良い。なお、図17においては、2個の副変調信号生成部31及び32を備える例を示している。
例えば、動作部300は、例えばパーソナルコンピュータ、ファクシミリ、コピー機、プリンタからなる。これらは、その筐体が大きく、その内部をクロック信号を伝播する配線が長く延びているので、当該配線がアンテナとして動作してしまい易い。そのため、現実には、筐体の内部に電磁波吸収シートを貼って放射された電磁波を吸収することにより、EMIを低減している。本発明によれば、EMIを低減しつつ、この電磁波吸収シートの添付を省略したり、薄くすることができ、そのコストを削減することができる。
また、動作部300は、例えばD級アンプからなっていても良い。D級アンプは、クロック信号を加工して得たデジタル信号をフィルタリングして直接スピーカに入力するために効率が良いとされている。D級アンプは、大電流のスイッチングを伴うため、電磁波を放射し易いが、本発明によれば、電磁波の放射を抑えることができ、EMIを低減することができる。
図18は他の電子機器構成図であり、本発明の信号形成回路を備える他の電子機器200の構成の一例を示す。図18の電子機器は、図17の電子機器の構成と類似の構成を有するが、その動作部300が、複数のPLL301a〜301nと、これに対応する複数の動作部302a〜302nとからなる。信号形成回路100’は、図1、図8、図11、図17に示すいずれかの構成を備える。なお、図18においては、2個の副変調信号生成部31及び32を備える例を示している。
複数の動作部302a〜302nは、各々、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ、ファクシミリ、コピー機、プリンタ、D級アンプ等からなる。複数の動作部302a〜302nは、各々、相互に異なる値の動作周波数fa〜fnを有する。従って、複数のPLL301a〜301nは、各々、クロック変調部2からの出力Fout に基づいて、対応する動作部302a〜302nに対して、動作周波数fa〜fnを供給する。
この時、実際には、信号形成回路100’の後段に接続されるPLL301の帯域制限により、図21(A)に示すと同様に、三角波の頂点の波形が鈍る結果、スペクトルの両端に多少のピークが出現してしまう。そこで、この例では、第2副変調信号生成部32による振幅変調の変化量をより大きくする。これにより、PLL301の帯域制限による三角波の頂点の波形が鈍る分を補完することができる。この結果、EMIを低減しつつ、電磁波吸収シートの添付を省略したり、薄くすることができ、そのコストを削減することができる。
なお、本発明の信号形成回路100’は、図17及び図18に示すように、その一部として、発振器1を備える。同様に、図1、図7、図8の各々に示す本発明の信号形成回路が、その一部として、発振器1を備えるようにしても良い。
本発明は、クロック信号に限らず、三角波、正弦波等の周期的に変化する信号を用いる回路に広く適用することができる。従って、本発明は、例えば、データインタフェース駆動回路(又はドライバ)、光ダイオード(即ち、レーザーダイオード又はLED)駆動回路、モータ駆動回路、ディスプレイ駆動回路、EL駆動回路、CCD駆動回路等に適用することができる。
データインタフェース駆動回路、例えばシングルエンド回路又は差動データ送出回路の全般においては、配線長が一般に長く、また、データ送出の際に、駆動電流が大きく交流又は脈流(プラス又はマイナスにバイアスされた交流)によって駆動されるため、電磁波を輻射しやすい。光ダイオード駆動回路は、ダイオードを点灯させる際に、交流電流(又は交流電圧)で駆動する場合がある。この場合、駆動電流が大きく、また、交流又は脈流によって駆動されるので、電磁波を輻射しやすい。モータ駆動回路は、モータ駆動電流は非常に大きく、また、交流又は脈流によって駆動されるので、電磁波を輻射しやすい。ディスプレイ駆動回路及びEL駆動回路は、各々のディスプレイの面積が大きいために駆動電流は非常に大きく、また、交流又は脈流によって駆動されるので、電磁波を輻射しやすい。CCD駆動回路は、CCDから画像信号を送出する際に、交流又は脈流によって駆動されるので、電磁波を輻射しやすい。
従って、このような回路は、電磁波を輻射してEMI特性を劣化させてしまう。しかし、本発明によれば、このような回路又はこのような回路を備える電子機器において、輻射される電磁波の量を少なくして、EMIを低減することができる。
本発明によれば、信号形成回路及び信号形成方法において、変調信号を少なくとも1個の副変調信号を用いて、少なくとも周波数変調又は振幅変調することにより、クロック信号等の周期的な信号を多重に変調する。これにより、変調周波数を振動音を発生する周波数(約20kHZ)より小さくしなくても、又は、三角波の頂点を強調した変調波を用いなくても、変調周波数のピークを小さくすることができ、又は、スペクトルを平坦化することができる。従って、スペクトルの平坦化のために、複雑な構成のクロック発生回路を用いなくても良く、変調器の特性を考慮する必要も無い。この結果、スペクトルのピークを小さくすること、又は、スペクトルを平坦化することにより、当該信号形成回路及びこれを使用する電子機器のEMIを低減させることができる。
本発明によれば、電子機器において、クロック信号等の周期的な信号を多重に変調する本発明の信号形成回路を備えることにより、少なくともスペクトルのピークを小さくするか、又は、スペクトルを平坦化することができる。従って、スペクトルの平坦化のために、複雑な構成のクロック発生回路を用いなくても良く、変調器の特性を考慮する必要も無い。この結果、少なくともスペクトルのピークを小さくするか、又は、スペクトルを平坦化することにより、当該電子機器のEMIを低減させることができる。

Claims (25)

  1. EMIを低減することが可能な出力信号を形成する信号形成回路であって、
    最終変調信号を生成するための基準となる基準信号を変調する副変調信号を出力する少なくとも1個の副変調信号生成部からなり、前記基準信号を少なくとも1個の前記副変調信号により変調することにより生成した前記最終変調信号を出力する変調信号発生部と、
    周期信号形成回路から出力された周期信号を前記最終変調信号により変調することにより生成した出力信号であって、当該出力信号に起因するスペクトルを低減することにより前記EMIを低減することが可能な出力信号を出力する信号変調部とを備える
    ことを特徴とする信号形成回路。
  2. 前記変調信号発生部が、1個の副変調信号生成部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の信号形成回路。
  3. 前記副変調信号生成部は前記副変調信号として前記基準信号を周波数変調する信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2記載の信号形成回路。
  4. 前記副変調信号生成部は前記副変調信号として前記基準信号を振幅変調する信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2記載の信号形成回路。
  5. 前記変調信号発生部が、相互に同一又は異なる構成を有する複数の副変調信号生成部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の信号形成回路。
  6. 前記変調信号発生部が、第1副変調信号を出力する第1副変調信号生成部と、第2副変調信号を出力する第2副変調信号生成部とを備え、前記基準信号を前記第1及び第2副変調信号により変調することにより生成した最終変調信号を出力する
    ことを特徴とする請求項5記載の信号形成回路。
  7. 前記複数の副変調信号生成部が、当該複数の副変調信号生成部として兼用される1個の副変調信号生成部からなり、前記基準信号を当該1個の副変調信号生成部の発生した1個の副変調信号を複数回用いて変調することにより生成した最終変調信号を出力する
    ことを特徴とする請求項5記載の信号形成回路。
  8. 少なくとも1個の前記副変調信号生成部に他の前記副変調信号生成部の出力を入力することにより、前記少なくとも1個の副変調信号生成部から、前記他の副変調信号生成部の出力を更に変調することにより形成した副変調信号を出力する
    ことを特徴とする請求項5記載の信号形成回路。
  9. 前記第1副変調信号生成部は前記第1副変調信号として前記基準信号を周波数変調する信号を出力する
    ことを特徴とする請求項6記載の信号形成回路。
  10. 前記変調信号生成部は、前記第1副変調信号生成部から出力された前記第1副変調信号を入力されることにより、前記最終変調信号を出力する
    ことを特徴とする請求項9記載の信号形成回路。
  11. 前記第2副変調信号生成部は前記第2副変調信号として前記基準信号を振幅変調する信号を出力する
    ことを特徴とする請求項6記載の信号形成回路。
  12. 前記変調信号発生部は、更に、乗算器を備え、
    前記乗算器は、前記変調信号生成部から出力された変調信号と、前記第2副変調信号生成部から出力された前記第2副変調信号とを乗算することにより、前記最終変調信号を出力する
    ことを特徴とする請求項11記載の信号形成回路。
  13. 前記第1副変調信号生成部は前記第1副変調信号として前記基準信号を周波数変調する信号を出力し、
    前記第2副変調信号生成部は前記第2副変調信号として前記基準信号を振幅変調する信号を出力する
    ことを特徴とする請求項6記載の信号形成回路。
  14. 前記第1副変調信号は前記基準信号よりも十分に長い周期を有する三角波であり、
    前記第2副変調信号は前記基準信号よりも長く前記第1副変調信号よりも短い周期を有する三角波である
    ことを特徴とする請求項13記載の信号形成回路。
  15. 前記変調信号生成部は、前記第1副変調信号生成部から出力された前記第1副変調信号を入力されることにより、中間変調信号を出力し、
    前記変調信号発生部は、更に、乗算器を備え、
    前記乗算器は、前記変調信号生成部から出力された前記中間変調信号と、前記第2副変調信号生成部から出力された前記第2副変調信号とを乗算することにより、前記最終変調信号を出力する
    ことを特徴とする請求項13記載の信号形成回路。
  16. 前記周期信号形成回路は発振器であり、前記周期信号はクロック信号である
    ことを特徴とする請求項1記載の信号形成回路。
  17. 前記基準信号は、三角波、正弦波又はクロックのいずれかである
    ことを特徴とする請求項1記載の信号形成回路。
  18. 前記副変調信号は、三角波、正弦波、余弦波、整数倍の周波数の正弦波及び余弦波の和により構成された信号、不規則過程による信号のいずれか、又は、これらの信号の組み合わせにより得られる信号である
    ことを特徴とする請求項1記載の信号形成回路。
  19. 前記信号変調部は、前記周期信号形成回路から出力された周期信号を入力とし、前記最終変調信号を制御信号とし、前記出力信号を出力とする位相同期回路からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の信号形成回路。
  20. 前記信号変調部は、
    前記最終変調信号を積分した積分信号を出力する積分器と、
    前記周期信号形成回路から出力された周期信号を入力とし、前記最終変調信号の積分信号を制御信号とし、前記出力信号を出力とする可変遅延器とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の信号形成回路。
  21. EMIを低減することが可能な出力信号を形成する信号形成方法であって、
    少なくとも1個の副変調信号を生成し、
    最終変調信号を生成するための基準となる基準信号を前記少なくとも1個の副変調信号により変調することにより、前記最終変調信号を生成し、
    周期信号を前記最終変調信号により変調することにより、当該出力信号に起因するスペクトルを低減することにより前記EMIを低減することが可能な出力信号を生成する
    ことを特徴とする信号形成方法。
  22. 前記副変調信号として、第1及び第2副変調信号を生成し、
    変調信号を前記第1及び第2副変調信号により変調することにより、最終変調信号を生成する
    ことを特徴とする請求項21記載の信号形成方法。
  23. 前記周期信号はクロック信号である
    ことを特徴とする請求項22記載の信号形成方法。
  24. 前記副変調信号は、少なくとも、前記基準信号を周波数変調する第1副変調信号、又は、前記基準信号を振幅変調する第2副変調信号のいずれかを含む
    ことを特徴とする請求項22記載の信号形成方法。
  25. 周期信号を出力する周期信号形成回路と、
    最終変調信号を生成するための基準となる基準信号を出力する基準信号生成部と、前記基準信号を変調する少なくとも1個の副変調信号を出力する副変調信号生成部とを備え、前記基準信号を前記少なくとも1個の副変調信号により変調することにより生成した前記最終変調信号を出力する変調信号発生部と、
    前記周期信号形成回路から出力された周期信号を前記最終変調信号により変調することにより生成した出力信号であって、当該出力信号に起因するスペクトルを低減することにより前記EMIを低減することが可能な出力を出力する信号変調部と、
    前記出力信号に基づいて所定の動作を行う動作部とを備える
    ことを特徴とする電子機器。
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