JPWO2005055445A1 - 移動体通信端末装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の課題は、アンテナに人体の一部が接触又は近接した際でも、アンテナの送信電力を低下させることなく、通信品質を良好に維持できるようにすることである。 移動体通信端末装置1の送信機21は、パワーアンプ211と、アンテナ10とパワーアンプ211との間に接続された移相器212とを備えて構成される。アンテナ10の自由空間におけるインピーダンスをパワーアンプ211の低出力電力時における出力負荷インピーダンスに整合させておき、アンテナ10に頭部や指が触れてインピーダンスが増加した場合に、移相器212によりアンテナ10のインピーダンスをパワーアンプ211の出力電力値が大きくなる出力負荷インピーダンスへと変化させるように構成する。

Description

本発明は、携帯電話機等の移動体通信端末装置に関する。
携帯電話機等の移動体通信端末装置では、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際に、アンテナのインピーダンスが変動してパワーアンプの出力負荷インピーダンスとの不整合が生じ、アンテナ利得が低下したり、また、人体への電波吸収によってアンテナ特性が劣化することがある。
従来の移動体通信端末装置の構成例を図6に示す。この従来例の移動体通信端末装置は、アンテナ31、デュープレクサ32、無線送信部33、無線受信部34、整合部35、方向性結合部36、検波部37を備えて構成されている。この構成において、方向性結合部36で取り出された反射波を電圧に変換して整合部35に印加することにより、デュープレクサ32からアンテナ31を見たインピーダンスを一定に保っている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の移動体通信端末装置にあっては、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際に、インピーダンスの不整合を検出してアンテナを整合させることにより、インピーダンス不整合によるアンテナ利得の低下は改善できても、電磁波の人体等への吸収によるアンテナ特性の劣化は改善できない。このため、人体の影響を受けてアンテナからの送信電力が低下し、通信品質が低下してしまうことがあった。
特開平7−7357号公報(段落[0017]−[0019]、図1)
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際でも、アンテナの送信電力を低下させることなく、通信品質を良好に維持することが可能な移動体通信端末装置を提供することを目的とする。
本発明の移動体通信端末装置は、電磁波を送信するアンテナと、前記アンテナに高周波送信信号を供給する送信機とを有する移動体通信端末装置であって、前記送信機は、送信信号を電力増幅するもので前記アンテナのインピーダンスにより出力負荷インピーダンスが変化するパワーアンプと、前記パワーアンプと前記アンテナとの間に接続され前記パワーアンプの出力負荷インピーダンスに前記アンテナのインピーダンスを整合させる移相器とを備えるものである。
この構成により、アンテナに使用者等の人体の頭部や指等が接触又は近接してアンテナのインピーダンスが無線機の特性インピーダンスからずれてインピーダンス不整合が生じた場合などに、パワーアンプの出力負荷インピーダンスがアンテナのインピーダンス変化に応じて変化するように構成することにより、アンテナの送信電力の低下を防ぎ、通信品質を良好に維持することが可能となる。
また、本発明の一態様として、上記の移動体通信端末装置であって、前記アンテナの自由空間におけるインピーダンスは、前記パワーアンプの低出力電力時における出力負荷インピーダンスに整合しているものも含まれる。
この構成により、アンテナの自由空間におけるインピーダンスをパワーアンプの低出力電力時における出力負荷インピーダンスに整合させておき、アンテナに使用者等の人体の頭部や指等が接触又は近接してアンテナのインピーダンスが自由空間におけるインピーダンスから増加した場合などに、パワーアンプの出力負荷インピーダンスがアンテナのインピーダンス変化に応じて変化するように構成することにより、アンテナの送信電力の低下を防ぎ、通信品質を良好に維持することが可能となる。
また、本発明の一態様として、上記の移動体通信端末装置であって、前記移相器は、前記アンテナのインピーダンスが増加した際に、前記パワーアンプの出力負荷インピーダンスを高出力電力時におけるインピーダンスの方向に変化させるものも含まれる。
この構成により、アンテナに使用者等の人体の頭部や指等が接触又は近接してアンテナのインピーダンスが増加した場合などに、パワーアンプの出力負荷インピーダンスが高出力電力時の出力負荷インピーダンス方向へ変化するように構成することにより、パワーアンプからアンテナに供給する送信電力を増加させることができるため、送信電力の低下を防ぎ、良好な通話品質を維持することが可能となる。
また、本発明の構成では、アンテナとパワーアンプとのインピーダンス不整合を検出するための方向性結合器等を設ける必要がないため、回路規模を増大させることなく、通信品質の低下を防止可能である。
本発明によれば、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際でも、アンテナの送信電力を低下させることなく、通信品質を良好に維持することが可能な移動体通信端末装置を提供できる。
本発明の実施形態を説明するための移動体通信端末装置の概略構成を示すブロック図 本実施形態の移動体通信端末装置におけるパワーアンプの出力負荷インピーダンスの等出力電力曲線を示すスミス図 本実施形態の移動体通信端末装置におけるアンテナのインピーダンスを示すスミス図 本実施形態の移動体通信端末装置におけるアンテナインピーダンスを説明するスミス図 本実施形態の移動体通信端末装置における移相器の効果を説明するスミス図 本実施の形態における移相器の構成図 従来の移動体通信端末装置の構成例を示すブロック図
符号の説明
1 移動体通信端末装置
10 アンテナ
20 無線機
21 送信機
22 受信機
211 パワーアンプ
212 移相器
図1は、本発明の実施形態を説明するための移動体通信端末装置の概略構成を示すブロック図であり、図2及び図3は本実施形態の移動体通信端末装置の動作を説明するためのスミス図である。本実施形態では、人体頭部に近接して使用する携帯電話機等に適用可能な移動体通信端末装置の構成例を示す。
図1に示すように、本実施形態の移動体通信端末装置1は、電磁波を送受信するアンテナ10と、アンテナ10に供給する送信高周波信号を生成する送信機21と、アンテナ10を介して受信した高周波信号を処理する受信機22とを備えた無線機20を有する構成である。ここで、無線機20は、送信機21が送信信号の生成を行う図示しない送信回路と接続され、受信機20が受信信号の再生を行う図示しない受信回路に接続される。
送信機21は、前記送信回路に接続され送信信号を増幅するパワーアンプ211と、アンテナ10とパワーアンプ211との間に接続された移相器212とを有して構成される。パワーアンプ211は、送信回路から送出される送信信号を電力増幅する機能を有し、図2のスミス図に示すような出力特性を有するものである。
図2は、パワーアンプ211の出力負荷インピーダンスの等出力電力曲線を示すスミス図であり、出力電力値ごとのパワーアンプ211からアンテナ10側を見た出力負荷インピーダンスが示されている。この図2において、「35.0dBm」等の記載はパワーアンプ211の出力電力値を示しており、出力負荷インピーダンスによって出力電力値が変化することが等電力曲線で表されている。
移相器212は、位相を変化させてパワーアンプ211から見たアンテナ10のインピーダンスを調整するものであり、アンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接してアンテナ10のインピーダンスが変化した場合に所定のインピーダンスとなるように移相を変化させる。
この移相器212は、誘導リアクタンス素子と容量リアクタンス素子を直列又は並列に接続して共振回路を構成することにより実現することができる。また、誘導リアクタンス素子と容量リアクタンス素子をT型又はπ型に組み合わせて移相器を構成することによっても実現できる。さらに、基板上に形成したストリップラインにより移相器を構成することも可能である。
図3は、アンテナ10のインピーダンスを示すスミス図であり、自由空間におけるインピーダンスと人体が触れた場合のインピーダンスとが示されている。通常、アンテナ10のインピーダンスは、無線機20の特性インピーダンスに整合させるのが一般的であるが、本実施形態では、図3に示すように、自由空間におけるアンテナ10のインピーダンスを、図2に示すパワーアンプ211の出力電力が小さいときの出力負荷インピーダンスとほぼ一致するように合わせ込んで設定する。また、移相器212を設けることによって、人体の頭部や指等が触れたときのインピーダンスが、図2に示すパワーアンプ211の出力電力が大きいときの出力負荷インピーダンスとほぼ一致するように設定する。このとき、パワーアンプ211とアンテナ10との間に、パワーアンプ211の出力負荷インピーダンスを定インピーダンスに保つためのアイソレータなどの部品を設けず、アンテナ10のインピーダンスが変化するとパワーアンプ211の出力負荷インピーダンスも変化するようにする。
上記構成により、アンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接してアンテナ10のインピーダンスが自由空間におけるインピーダンスから増加した際に、パワーアンプ211の出力負荷インピーダンスが高出力電力時の出力負荷インピーダンスとなるように変化する。したがって、アンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接したときに、アンテナ10に供給する送信電力を増加させて、良好な通話品質を維持することが可能となる。
次に、上記のように構成された移動体通信端末装置1において、送信時にアンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接した際の動作を説明する。
アンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接すると、アンテナ10の共振周波数が低下し、アンテナ10のインピーダンスは高くなり一定方向に遷移する。本実施形態の送信機21では、パワーアンプ211の出力負荷インピーダンスを一定に保つアイソレータ等の部品を設けていないので、アンテナ10のインピーダンスの変化は、移相回路212を通じてパワーアンプ211に影響を及ぼし、その出力負荷インピーダンスが変化する。
このとき、アンテナ10の給電線路等により位相が変化するため、必ずしもパワーアンプ211の高出力負荷インピーダンスとは一致しないことがある。例えば、図4(a)の様に、アンテナ10に指が触れた場合にパワーアンプ211の低出力負荷インピーダンスとなるとアンテナ10から送信される電力も低下する。そこで、これに対応して本実施形態では移相器212を設けてある。移相器212は、パワーアンプ211の出力電力値が大きくなる出力負荷インピーダンスにパワーアンプ211から見たアンテナ10のインピーダンスが合うように機能する。例えば、図4(a)の場合は180度の移相器とすることで図4(b)の様になり、アンテナに指が触れた場合に高出力負荷インピーダンスとなる。その結果、パワーアンプ211の出力電力値が増え、アンテナ10の送信電力が増加する。図5に移相器の構成例を示す。図5では集中定数により構成した例を挙げたがマイクロストリップラインを利用したものやマイクロストリップラインと集中定数とで構成されるものなどがある。
このようにして、アンテナ10に使用者の頭部や指が触れるなどしてインピーダンス不整合が生じ、アンテナ10の効率が劣化した場合でも、パワーアンプ211の出力電力値が大きくなるので、アンテナ10から送信される電力の低下を最小限に抑えることができ、通話品質の劣化を防ぐことができる。
上述したように、本実施形態では、移動体通信端末装置1の送信機21を、図示しない送信回路に接続されたパワーアンプ211と、アンテナ10とパワーアンプ211との間に接続された移相器212とを有する構成とし、移相器212は、自由空間におけるアンテナ10のインピーダンスをパワーアンプ211の低出力電力時における出力負荷インピーダンスに予め合わせておき、アンテナ10のインピーダンスが高くなった場合に、パワーアンプ211の出力電力値が大きくなる出力負荷インピーダンスへと変化するように構成する。
この構成により、通話状態等においてアンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接してアンテナ効率が劣化した場合に、パワーアンプ211から見たアンテナ10のインピーダンスが高出力時における出力負荷インピーダンスとなるように変化し、パワーアンプ211の出力電力値を増加させることができる。これによって、アンテナ10から送信される電力の低下を最小限に抑えることができ、通話品質の劣化を防ぐことが可能となる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2003年12月5日出願の日本特許、出願番号2003−407513に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際でも、アンテナの送信電力を低下させることなく、通信品質を良好に維持することが可能となる効果を有し、携帯電話機等の移動体通信端末装置等に有用である。
本発明は、携帯電話機等の移動体通信端末装置に関する。
携帯電話機等の移動体通信端末装置では、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際に、アンテナのインピーダンスが変動してパワーアンプの出力負荷インピーダンスとの不整合が生じ、アンテナ利得が低下したり、また、人体への電波吸収によってアンテナ特性が劣化することがある。
従来の移動体通信端末装置の構成例を図6に示す。この従来例の移動体通信端末装置は、アンテナ31、デュープレクサ32、無線送信部33、無線受信部34、整合部35、方向性結合部36、検波部37を備えて構成されている。この構成において、方向性結合部36で取り出された反射波を電圧に変換して整合部35に印加することにより、デュープレクサ32からアンテナ31を見たインピーダンスを一定に保っている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の移動体通信端末装置にあっては、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際に、インピーダンスの不整合を検出してアンテナを整合させることにより、インピーダンス不整合によるアンテナ利得の低下は改善できても、電磁波の人体等への吸収によるアンテナ特性の劣化は改善できない。このため、人体の影響を受けてアンテナからの送信電力が低下し、通信品質が低下してしまうことがあった。
特開平7−7357号公報 (段落[0017]−[0019]、図1)
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際でも、アンテナの送信電力を低下させることなく、通信品質を良好に維持することが可能な移動体通信端末装置を提供することを目的とする。
本発明の移動体通信端末装置は、電磁波を送信するアンテナと、前記アンテナに高周波送信信号を供給する送信機とを有する移動体通信端末装置であって、前記送信機は、送信信号を電力増幅するもので前記アンテナのインピーダンスにより出力負荷インピーダンスが変化するパワーアンプと、前記パワーアンプと前記アンテナとの間に接続され前記パワーアンプの出力負荷インピーダンスに前記アンテナのインピーダンスを整合させる移相器とを備えるものである。
この構成により、アンテナに使用者等の人体の頭部や指等が接触又は近接してアンテナのインピーダンスが無線機の特性インピーダンスからずれてインピーダンス不整合が生じた場合などに、パワーアンプの出力負荷インピーダンスがアンテナのインピーダンス変化に応じて変化するように構成することにより、アンテナの送信電力の低下を防ぎ、通信品質を良好に維持することが可能となる。
また、本発明の一態様として、上記の移動体通信端末装置であって、前記アンテナの自由空間におけるインピーダンスは、前記パワーアンプの低出力電力時における出力負荷インピーダンスに整合しているものも含まれる。
この構成により、アンテナの自由空間におけるインピーダンスをパワーアンプの低出力電力時における出力負荷インピーダンスに整合させておき、アンテナに使用者等の人体の頭部や指等が接触又は近接してアンテナのインピーダンスが自由空間におけるインピーダンスから増加した場合などに、パワーアンプの出力負荷インピーダンスがアンテナのインピーダンス変化に応じて変化するように構成することにより、アンテナの送信電力の低下を防ぎ、通信品質を良好に維持することが可能となる。
また、本発明の一態様として、上記の移動体通信端末装置であって、前記移相器は、前記アンテナのインピーダンスが増加した際に、前記パワーアンプの出力負荷インピーダンスを高出力電力時におけるインピーダンスの方向に変化させるものも含まれる。
この構成により、アンテナに使用者等の人体の頭部や指等が接触又は近接してアンテナのインピーダンスが増加した場合などに、パワーアンプの出力負荷インピーダンスが高出力電力時の出力負荷インピーダンス方向へ変化するように構成することにより、パワーアンプからアンテナに供給する送信電力を増加させることができるため、送信電力の低下を防ぎ、良好な通話品質を維持することが可能となる。
また、本発明の構成では、アンテナとパワーアンプとのインピーダンス不整合を検出するための方向性結合器等を設ける必要がないため、回路規模を増大させることなく、通信品質の低下を防止可能である。
本発明によれば、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際でも、アンテナの送信電力を低下させることなく、通信品質を良好に維持することが可能な移動体通信端末装置を提供できる。
図1は、本発明の実施形態を説明するための移動体通信端末装置の概略構成を示すブロック図であり、図2及び図3は本実施形態の移動体通信端末装置の動作を説明するためのスミス図である。本実施形態では、人体頭部に近接して使用する携帯電話機等に適用可能な移動体通信端末装置の構成例を示す。
図1に示すように、本実施形態の移動体通信端末装置1は、電磁波を送受信するアンテナ10と、アンテナ10に供給する送信高周波信号を生成する送信機21と、アンテナ10を介して受信した高周波信号を処理する受信機22とを備えた無線機20を有する構成である。ここで、無線機20は、送信機21が送信信号の生成を行う図示しない送信回路と接続され、受信機20が受信信号の再生を行う図示しない受信回路に接続される。
送信機21は、前記送信回路に接続され送信信号を増幅するパワーアンプ211と、アンテナ10とパワーアンプ211との間に接続された移相器212とを有して構成される。パワーアンプ211は、送信回路から送出される送信信号を電力増幅する機能を有し、図2のスミス図に示すような出力特性を有するものである。
図2は、パワーアンプ211の出力負荷インピーダンスの等出力電力曲線を示すスミス図であり、出力電力値ごとのパワーアンプ211からアンテナ10側を見た出力負荷インピーダンスが示されている。この図2において、「35.0dBm」等の記載はパワーアンプ211の出力電力値を示しており、出力負荷インピーダンスによって出力電力値が変化することが等電力曲線で表されている。
移相器212は、位相を変化させてパワーアンプ211から見たアンテナ10のインピーダンスを調整するものであり、アンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接してアンテナ10のインピーダンスが変化した場合に所定のインピーダンスとなるように移相を変化させる。
この移相器212は、誘導リアクタンス素子と容量リアクタンス素子を直列又は並列に接続して共振回路を構成することにより実現することができる。また、誘導リアクタンス素子と容量リアクタンス素子をT型又はπ型に組み合わせて移相器を構成することによっても実現できる。さらに、基板上に形成したストリップラインにより移相器を構成することも可能である。
図3は、アンテナ10のインピーダンスを示すスミス図であり、自由空間におけるインピーダンスと人体が触れた場合のインピーダンスとが示されている。通常、アンテナ10のインピーダンスは、無線機20の特性インピーダンスに整合させるのが一般的であるが、本実施形態では、図3に示すように、自由空間におけるアンテナ10のインピーダンスを、図2に示すパワーアンプ211の出力電力が小さいときの出力負荷インピーダンスとほぼ一致するように合わせ込んで設定する。また、移相器212を設けることによって、人体の頭部や指等が触れたときのインピーダンスが、図2に示すパワーアンプ211の出力電力が大きいときの出力負荷インピーダンスとほぼ一致するように設定する。このとき、パワーアンプ211とアンテナ10との間に、パワーアンプ211の出力負荷インピーダンスを定インピーダンスに保つためのアイソレータなどの部品を設けず、アンテナ10のインピーダンスが変化するとパワーアンプ211の出力負荷インピーダンスも変化するようにする。
上記構成により、アンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接してアンテナ10のインピーダンスが自由空間におけるインピーダンスから増加した際に、パワーアンプ211の出力負荷インピーダンスが高出力電力時の出力負荷インピーダンスとなるように変化する。したがって、アンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接したときに、アンテナ10に供給する送信電力を増加させて、良好な通話品質を維持することが可能となる。
次に、上記のように構成された移動体通信端末装置1において、送信時にアンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接した際の動作を説明する。
アンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接すると、アンテナ10の共振周波数が低下し、アンテナ10のインピーダンスは高くなり一定方向に遷移する。本実施形態の送信機21では、パワーアンプ211の出力負荷インピーダンスを一定に保つアイソレータ等の部品を設けていないので、アンテナ10のインピーダンスの変化は、移相回路212を通じてパワーアンプ211に影響を及ぼし、その出力負荷インピーダンスが変化する。
このとき、アンテナ10の給電線路等により位相が変化するため、必ずしもパワーアンプ211の高出力負荷インピーダンスとは一致しないことがある。例えば、図4(a)の様に、アンテナ10に指が触れた場合にパワーアンプ211の低出力負荷インピーダンスとなるとアンテナ10から送信される電力も低下する。そこで、これに対応して本実施形態では移相器212を設けてある。移相器212は、パワーアンプ211の出力電力値が大きくなる出力負荷インピーダンスにパワーアンプ211から見たアンテナ10のインピーダンスが合うように機能する。例えば、図4(a)の場合は180度の移相器とすることで図4(b)の様になり、アンテナに指が触れた場合に高出力負荷インピーダンスとなる。その結果、パワーアンプ211の出力電力値が増え、アンテナ10の送信電力が増加する。図5に移相器の構成例を示す。図5では集中定数により構成した例を挙げたがマイクロストリップラインを利用したものやマイクロストリップラインと集中定数とで構成されるものなどがある。
このようにして、アンテナ10に使用者の頭部や指が触れるなどしてインピーダンス不整合が生じ、アンテナ10の効率が劣化した場合でも、パワーアンプ211の出力電力値が大きくなるので、アンテナ10から送信される電力の低下を最小限に抑えることができ、通話品質の劣化を防ぐことができる。
上述したように、本実施形態では、移動体通信端末装置1の送信機21を、図示しない送信回路に接続されたパワーアンプ211と、アンテナ10とパワーアンプ211との間に接続された移相器212とを有する構成とし、移相器212は、自由空間におけるアンテナ10のインピーダンスをパワーアンプ211の低出力電力時における出力負荷インピーダンスに予め合わせておき、アンテナ10のインピーダンスが高くなった場合に、パワーアンプ211の出力電力値が大きくなる出力負荷インピーダンスへと変化するように構成する。
この構成により、通話状態等においてアンテナ10に使用者の頭部や指等が接触又は近接してアンテナ効率が劣化した場合に、パワーアンプ211から見たアンテナ10のインピーダンスが高出力時における出力負荷インピーダンスとなるように変化し、パワーアンプ211の出力電力値を増加させることができる。これによって、アンテナ10から送信される電力の低下を最小限に抑えることができ、通話品質の劣化を防ぐことが可能となる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2003年12月5日出願の日本特許、出願番号2003-407513に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、アンテナに使用者の頭部や指等が接触又は近接した際でも、アンテナの送信電力を低下させることなく、通信品質を良好に維持することが可能となる効果を有し、携帯電話機等の移動体通信端末装置等に有用である。
本発明の実施形態を説明するための移動体通信端末装置の概略構成を示すブロック図 本実施形態の移動体通信端末装置におけるパワーアンプの出力負荷インピーダンスの等出力電力曲線を示すスミス図 本実施形態の移動体通信端末装置におけるアンテナのインピーダンスを示すスミス図 本実施形態の移動体通信端末装置におけるアンテナインピーダンスを説明するスミス図 本実施形態の移動体通信端末装置における移相器の効果を説明するスミス図 本実施の形態における移相器の構成図 従来の移動体通信端末装置の構成例を示すブロック図
符号の説明
1 移動体通信端末装置
10 アンテナ
20 無線機
21 送信機
22 受信機
211 パワーアンプ
212 移相器

Claims (3)

  1. 電磁波を送信するアンテナと、前記アンテナに高周波送信信号を供給する送信機とを有する移動体通信端末装置であって、
    前記送信機は、送信信号を電力増幅するもので前記アンテナのインピーダンスにより出力負荷インピーダンスが変化するパワーアンプと、前記パワーアンプと前記アンテナとの間に接続され前記パワーアンプの出力負荷インピーダンスに前記アンテナのインピーダンスを整合させる移相器とを備える移動体通信端末装置。
  2. 請求項1に記載の移動体通信端末装置であって、
    前記アンテナの自由空間におけるインピーダンスは、前記パワーアンプの低出力電力時における出力負荷インピーダンスに整合している移動体通信端末装置。
  3. 請求項1に記載の移動体通信端末装置であって、
    前記移相器は、前記アンテナのインピーダンスが増加した際に、前記パワーアンプの出力負荷インピーダンスを高出力電力時におけるインピーダンスの方向に変化させるものである移動体通信端末装置。
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